JP2001083912A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2001083912A
JP2001083912A JP23825899A JP23825899A JP2001083912A JP 2001083912 A JP2001083912 A JP 2001083912A JP 23825899 A JP23825899 A JP 23825899A JP 23825899 A JP23825899 A JP 23825899A JP 2001083912 A JP2001083912 A JP 2001083912A
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color
display device
particles
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different
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JP23825899A
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English (en)
Inventor
Soichi Kuwabara
宗市 桑原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 より安定して色を表示することができる
表示装置を提供する。 【解決手段】 本発明の表示装置は、誘電液と、色ある
いは反射率と帯電特性とが異なる一対の面を有する二色
平板状粒子と、を有する表示媒体を備え、該表示媒体に
電界をかけることにより二色平板状粒子を駆動して所要
の表示動作を行う構成としている。これにより、従来の
二色ボール表示装置がボール状の粒子を用いていたため
回転して止まる位置が不安定であったのに対し、平板状
の粒子を用いているため回転して止まる位置が安定し、
結果としてコントラストの良い表示を得ることができる
ことになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在表示装置としては、CRT、液晶デ
ィスプレイなどが主流であるが、CRTなどの発光型デ
ィスプレイは、目を疲れさせ、文書などを読むのには適
さないといわれている。一方、液晶ディスプレイも、バ
ックライトを使用するタイプは、CRTと同様に目を疲
れさせやすいといわれ、バックライトを使用しないタイ
プはコントラストが悪く、長時間画面を見ると目にかな
りの負担を強いるという欠点があった。
【0003】さらに、これらのディスプレイはメモリ性
をもたず、エネルギーの供給を断つと画像がきえてしま
うという欠点を持っていた。今後さらに普及するであろ
うPDA、ノートPC、電子ブックプレーヤーなどの携
帯情報機器のディスプレイを考えると、目にやさしく、
消費電力が少なく、かつ画像のメモリ性をもったディス
プレイが必須のものと考えられる。
【0004】これらの要求をある程度満足するディスプ
レイとして従来から電気泳動表示装置や二色ボール表示
装置が知られている。
【0005】電気泳動表示装置は、電界の作用により、
帯電した微粒子が微粒子の有する電荷と逆極性の電極に
泳動して集まるという原理を利用したものである。その
構成は図31に示すように、ITOなどの透明電極10
2のついた透明基材101と必ずしも透明ではない電極
105のついた基材106を所定間隔をもって対向さ
せ、その間に例えば黒色に着色された着色誘電液103
と、この誘電液中に分散されている、例えば白色の荷電
粒子(電気泳動粒子、例えば白色顔料)104を充填さ
せたものになっている。
【0006】このような電気泳動表示装置では、上記透
明電極102にプラスの電圧を印加し、もう一方の基材
106の電極105にマイナスの電圧を印加すると、上
記白色荷電粒子がマイナスに帯電していれば、この白色
荷電粒子はクーロン力によってプラス側の電極に向かっ
て電気泳動し、プラス側の電極に付着する。
【0007】このような状態の電気泳動表示装置を、図
31に示すような目の位置から観察すると、白色荷電粒
子が付着した部分は、透明電極102と透明基材101
とを介して白色に見えることになる。一方、印加電圧の
極性を逆にすれば、白色荷電粒子は、対面側の電極10
5の方に電気泳動して付着するため、黒色誘電液の背後
に隠れるので、図31に示すような目の位置から観察す
るとこの部分は黒色に見えることになる。さらに一旦白
色荷電粒子が電極に付着した後は、特に電圧を印加しな
くてもしばらくの間表示状態を保つことができる。
【0008】しかしながら、この方式では、粒子の色
か、誘電液の色かのどちらかが表示されることになる
が、例えば粒子の色を白とし、誘電液の色を黒とする
と、電気泳動で集まった白い粒子の間にも黒い誘電液が
残るため、きれいな白色を出すことができなかった。一
方、白い誘電液に黒い粒子を用いた場合には、白の濃度
をあげれば白色を出すことはできるが、その場合、黒を
表示する際に黒い粒子の間に濃い白色誘電液が残ってし
まうため、濃い黒を出すことができず、結果として高い
コントラスト比を得ることができなかった。
【0009】一方、二色ボール表示装置は、半分が白色
で半分が黒色などの色からなるゼータ電位の異なる半球
体からなる二色ボールが、電界の作用により回転する原
理を利用したものである。その構成は図32に示すよう
に、ITOなどの透明電極102のついた透明基材10
1と必ずしも透明ではない電極105のついた基材10
6を所定間隔をもって対向させ、その間に二色ボール1
08と各ボールを回転自在に包囲する誘電液107とを
充填したものになっている。
【0010】このような二色ボール表示装置で、この表
示媒体の両面上に配置された電極の間に電界を印加する
と、ボール108が極性に応じて回転することにより白
色又は黒色などを表示ができる。また、電圧の印加を停
止しても、しばらくの間表示状態を保つことができる。
【0011】しかしながら、この方式をもってしても、
高いコントラスト比は得られていない。確かに、ボール
の部分のコントラストははっきりしているものの、ボー
ルを回転させるために、誘電液の入った隙間が心要であ
り、そのためにボールを最密に充填できないからであ
る。
【0012】この欠点を補うために、図33のように二
色ボールを多重に並べて、1層ではすきまの生じる部分
を2層目で補う工夫を凝らしたものも提案されている
が、2層目の白は1層目の黒の影響を受けて、1層目の
白より暗くなってしまうので、残念ながら思ったほどの
効果は得られていない。また、電極間の距離が離れるた
め、駆動により高い電圧を必要としてしまうといった問
題もあった。
【0013】そこで、われわれは特願平10−3127
23号において図35に示すような、半球体110,1
11を有する小粒径二色ボール型電気泳動粒子109及
び無色透明誘電液107をマイクロカプセル112に封
入し、これを基材101,106間に固定剤113で固
定した小粒径二色ボール型電気泳動粒子を用いた表示装
置を提案している。この方法を用いれば、従来の二色ボ
ール表示装置や電気泳動表示装置よりコントラストの高
い表示を得ることができる。
【0014】しかしながら、この小粒径二色ボール型電
気泳動粒子を用いた表示装置や、従来の二色ボール表示
装置では、粒子がボール状であるため、回転制御が安定
せず、白あるいは黒が完全に表示面側を向いた状態で止
まらないことがあった。このため、中途半端な位置で回
転が止まった粒子が多々あり、これがコントラストを下
げる原因となっていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に鑑
みてなされたものであり、より安定して色を表示するこ
とができる表示装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下の手段を講じた。本発明は、誘電液
と、色あるいは反射率と帯電特性とが異なる一対の面を
有する二色平板状粒子と、を有する表示媒体を備え、該
表示媒体に電界をかけることにより二色平板状粒子を駆
動して所要の表示動作を行う構成としている。
【0017】上記発明では、従来の二色ボール表示装置
がボール状の粒子を用いていたため回転して止まる位置
が不安定であったのに対し、平板状の粒子を用いている
ため回転して止まる位置が安定し、結果としてコントラ
ストの良い表示を得ることができることになる。
【0018】また、上記発明の表示装置において、誘電
液が無色透明のものであれば、誘電液が表示する色に影
響を与えず、二色平板状粒子の表裏面の色がそのまま表
示されるため、例えば二色平板状粒子の一対の表裏面の
一方を白色、他方を黒色とすれば、白がより白く表示さ
れ、黒がより黒く表示されることになる。
【0019】また、上記発明の表示装置において、誘電
液と二色平板状粒子がセル化部材によりセル化されてい
れば、二色平板状粒子が表示装置の一部に偏在するのを
防止することができる。また、このセル化部材としてマ
イクロカプセルを用いれば、表示媒体の取り扱いが容易
になり、シート化、パネル化する際の作業性を向上させ
ることができる。
【0020】また、本発明は、無色透明の誘電液と、色
あるいは反射率と帯電特性とが異なる一対の表裏面で構
成された二色平板状粒子からなる表示媒体とを備え、該
表示媒体に電界をかけることにより二色平板状粒子を駆
動して所要の表示動作を行う表示装置において、二色平
板状粒子の一対の表裏面のうち一方は同一の色又は反射
率であり、他方は複数の異なる色に着色されているよう
に構成している。
【0021】この同一の色を白又は黒、他方をシアン、
マゼンタ、及びイエロー、あるいはレッド、グリーン、
及びブルーの三原色で構成した二色平板状粒子を用いれ
ば、該表示媒体に強度、向き、印加時間などの異なる電
界を印加することにより異なる色彩の表示を行なうこと
ができる。
【0022】さらに、これら異なる色に着色された二色
平板状粒子が互いに異なる回転しきい値電圧を有してい
れば、複数の表示媒体を同じ電極で駆動しても、強度、
向き、印加時間などの異なる電界を印加することによ
り、さまざまな色の表示が可能となる。
【0023】また、上記発明の表示装置において、誘電
液と二色平板状粒子とがセル化部材によりセル化されて
いれば、二色平板状粒子が表示装置の一部に偏在するの
を防止することができる。また、このセル化部材として
マイクロカプセルを用いれば、表示媒体の取り扱いが容
易になり、シート化、パネル化する際の作業性を向上さ
せることができる。
【0024】この表示装置において、異なる色に着色さ
れた二色平板状粒子の回転しきい値電圧の差は、異なる
材質の二色平板状粒子を用いることによっても生じさせ
ることができ、異なる表面処理剤で表面処理することに
よっても生じさせることができる。また、誘電液の媒質
や性質、すなわち誘電率や粘度などを変えることによっ
ても生じさせることができる。さらに、マイクロカプセ
ルの材質を変えることにより、マイクロカプセル内面と
二色平板状粒子との間の摩擦係数に差を持たせることに
よっても変えることができる。
【0025】また、回転しきい値電圧の高い二色平板状
粒子が十分に回転できる電界を印加した後、回転しきい
値電圧の低い二色平板状粒子だけが回転できる逆電界を
かけることにより、回転しきい値電圧の高い二色平板状
粒子だけが回転した状態をつくることができる。
【0026】また、本発明は、誘電液と、色あるいは反
射率と帯電特性とが異なる一対の表裏面で構成された二
色平板状粒子と、を有した表示媒体を備え、これに電界
を印加して二色平板状粒子を駆動して所要の表示動作を
行う表示装置において、誘電液が着色誘電液からなる構
成としている。
【0027】この発明では、表示面側に二色平板状粒子
を移動させると、この二色平板状粒子における一対の表
裏面の一方の色が表示される。よって、例えば二色平板
状粒子の一対の表裏面の一方を白色、他方を黒色とし、
粒子が表面側に来たときに黒の側を表面側に向けること
により、黒の表示をすることができる。
【0028】また、誘電液が着色誘電液からなるため、
二色平板状粒子における一対の表裏面の一方が光を反射
する色、例えば白色であれば、表示面と反対の側に二色
平板状粒子を移動させ、かつこの二色平板状粒子の白色
側を表示面側に向けることにより、着色誘電液の色が表
示されることになる。
【0029】さらに、着色誘電液が、複数の異なる色そ
れぞれの着色誘電液からなり、複数の異なる色毎に、着
色誘電液と二色平板状粒子とを有した表示媒体が備えら
れ、これら表示媒体の複数により画素が構成されていれ
ば、二色平板状粒子の黒と、複数の着色誘電液のそれぞ
れの色との表示、つまり多色表示が可能になる。
【0030】また、画素を構成する表示媒体の二色平板
状粒子が、表示媒体毎に異なる回転しきい値電圧を有す
ることにより、複数の表示媒体を同じ電極で駆動して
も、二色平板状粒子の動作が異なってくるため、駆動電
圧(駆動電位)や駆動時間に応じて異なる色彩の表示が
可能になる。
【0031】例えば、回転に要する駆動電圧の高い二色
平板状粒子が十分に回転できる電界を印加した後、回転
に要する駆動電圧の低い二色平板状粒子だけが回転でき
る逆電界を印加する制御を行うことにより、回転に要す
る駆動電圧の高い二色平板状粒子だけを回転させた状態
が得られる。
【0032】また、この発明の表示装置において、誘電
液と二色平板状粒子とがセル化部材によりセル化されて
いれば、二色平板状粒子が表示装置の一部に偏在するこ
とを防止することができる。また、このセル化部材とし
てマイクロカプセルを用いれば、表示媒体の取り扱いが
容易になり、シー卜化、パネル化する際の作業性を向上
させることができる。
【0033】この表示装置において、異なる色に着色さ
れた着色誘電液に分散された二色平板状粒子の回転しき
い値電圧の差は、異なる材質の二色平板状粒子を用いる
ことによっても生じさせることができ、異なる表面処理
剤で表面処理することによっても生じさせることができ
る。また、誘電液の媒質や性質、すなわち誘電率や粘度
などを変えることによっても生じさせることができる。
さらに、マイクロカプセルの材質を変えることにより、
マイクロカプセル内面と二色平板状粒子との間の摩擦係
数に差を持たせることによっても変えることができる。
【0034】さらに、本発明は、誘電液と、色あるいは
反射牽と帯電特性とが異なる一対の表裏面で構成された
二色平板状粒子と、を有した表示媒体を備え、これに電
界を印加して二色平板状粒子を駆動して所要の表示動作
を行う表示装置において、誘電液が着色誘電液からな
り、二色平板状粒子において、一対の表裏面の一方が白
色、他方が着色誘電液と補色関係にある色である構成と
している。
【0035】この発明では、二色平板状粒子の一対の表
裏面の一方を白色、他方を着色誘電液と補色関係にある
色とし、粒子が表面側に来たとき、白の側を表面側に向
けることにより、白の表示をすることができる。一方、
表示面と反対の側に二色平板状粒子を移動させ、かつこ
の二色平板状粒子の補色側を表示面側に向けると、着色
誘電液を通過した光が着色誘電液と補色関係にある面で
吸収されるため、表示面側から見ると黒く見え、よって
白、黒の表示が可能になる。
【0036】また、上記発明の表示装置において、誘電
液と二色平板状粒子とがセル化部材によりセル化されて
いれば、二色平板状粒子が表示装置の一部に偏在するこ
とを防止することができる。また、このセル化部材とし
てマイクロカプセルを用いれば、表示媒体の取り扱いが
容易になり、シート化、パネル化する際の作業性を向上
させることができる。
【0037】また、本発明は、誘電液と、この誘電液中
に分散された複数の電気泳動粒子とを有する表示媒体に
電界を印加することにより、電気泳動粒子を駆動させて
所要の表示動作を行う表示装置において、電気泳動粒子
が、色あるいは反射率と帯電特性とが異なる一対の表裏
面で構成された複数の小粒径二色平板状電気泳動粒子か
らなり、誘電液が、無色透明の誘電液からなる構成とし
ている。
【0038】上記発明では、誘電液中に多数分散された
電気泳動粒子が、色あるいは反射率と帯電特性とが異な
る一対の表裏面で構成された小粒径二色平板状電気泳動
粒子からなるため、表示媒体に電界を印加して表示面側
に小粒径二色平板状電気泳動粒子を移動させると、その
小粒径二色平板状電気泳動粒子が表示面側に密に集合
し、一対の表裏面の一方の色がほとんど隙間なく見える
状態になる。一方、表示面と反対側に小粒径二色平板状
電気泳動粒子を移動させると、その小粒径二色平板状電
気泳動粒子が表示面と反対側に密に集まり、一対の表裏
面のもう一方の色がほとんど隙間なく見える状態にな
る。
【0039】従来の二色ボール表示装置や、小粒径二色
ボール型電気泳動粒子を用いた表示装置では、粒子が回
転して止まる位置が不安定であり、粒子が表示側をきれ
いに向かないこともあったが、本発明では平板状の粒子
を用いることにより、表裏面のどちらかを表示面に向け
た状態で止まるようになるため、止まる位置が安定し、
きわめてコントラストの高い表示を行なうことができ
る。
【0040】また、従来の電気泳動表示装置では、電界
を印加して電気泳動粒子を表示面側に集めたときは、電
気泳動粒子の色、表示面と反対側に集めたときは着色誘
電液の色を表示させている。この場合、表示面側に電気
泳動粒子を集めたときに、粒子と粒子の隙間に着色誘電
液が存在し、その着色誘電液の色も見えるため、コント
ラストを悪くしていたが、本発明では誘電液が無色透明
のものからなるため、小粒径二色平板状電気泳動粒子間
の隙間に誘電液が存在していても、この誘電液が表示す
る色に影響を与えない。よって、誘電液の影響を受けず
に各面の色がそのまま表示されるため、例えば小粒径二
色平板状電気泳動粒子の一対の表裏面の一方を白色、他
方を黒色とすれば、白がより白く表示され、黒がより黒
く表示されることになる。
【0041】また、上記発明の表示装置において、誘電
液と小粒径二色平板状電気泳動粒子がセル化部材により
セル化されていれば、小粒径二色平板状電気泳動粒子が
表示装置の一部に偏在するのを防止することができる。
また、このセル化部材としてマイクロカプセルを用いれ
ば、表示媒体の取り扱いが容易になり、シート化、パネ
ル化する際の作業性を向上させることができる。
【0042】さらに、小粒径二色平板状電気泳動粒子
が、各表示媒体内にて電気泳動移動度及び回転しきい値
電圧に分布を有していれば、電気泳動及び回転に要する
駆動電圧の高低(電界の強弱)などによって所定の時間
に電気泳動及び回転する粒子の数が変化するため、異な
る濃度の表示(階調表示)も可能になる。
【0043】各表示媒体内において小粒径二色平板状電
気泳動粒子の電気泳動移動度及び回転しきい値電圧の差
は、異なる材質の小粒径二色平板状電気泳動粒子を用い
ることによっても生じさせることができ、異なる表面処
理剤で表面処理することによっても生じさせることがで
きる。また、粒子形状の異なる小粒径二色電気泳動粒子
を用いることによっても変えることができる。
【0044】また、本発明は、誘電液と、この誘電液中
に分散された色あるいは反射率と帯電特性とが異なる一
対の表裏面で構成された複数の小粒径二色平板状電気泳
動粒子とを有する表示媒体に電界を印加することにより
小粒径二色平板状電気泳動粒子を駆動して所要の表示動
作を行う表示装置において、誘電液が、無色透明の誘電
液からなり、小粒径二色平板状電気泳動粒子の一対の表
裏面のうち一方は同一の色又は反射率であり、他方は複
数の異なる色に着色されている構成としている。
【0045】この同一の色を白又は黒、他方をシアン、
マゼンタ、及びイエロー、あるいはレッド、クリーン、
及びブルーの三原色で構成した小粒径二色平板状電気泳
動粒子を用いれば、該表示媒体に強度、向き、印加時間
などの異なる電界を印加することにより異なる色彩の表
示を行なうことができる。さらに、これら異なる色に着
色された二色平板状粒子が互いに異なる電気泳動移動度
及び回転しきい値電圧を有していれば、複数の表示媒体
を同じ電極で駆動しても、強度、向き、印加時間などの
異なる電界を印加することによりさまざまな色の表示が
可能となる。
【0046】さらに、各表示媒体内でも小粒径二色平板
状電気泳動粒子の電気泳動移動度や回転しきい値電圧に
分布をもっていれば、電気泳動及び回転に要する駆動電
圧の高低(電界の強弱)などによって所定の時間に電気
泳動及び回転する粒子の数が変化するため、異なる濃度
の表示(階調表示)も可能になる。
【0047】また、上記発明の表示装置において、誘電
液と小粒径二色平板状電気泳動粒子とがセル化部材によ
りセル化されていれば、小粒径二色平板状電気泳動粒子
が表示装置の一部に偏在することを防止することができ
る。また、このセル化部材としてマイクロカプセルを用
いれば、表示媒体の取り扱いが容易になり、シート化、
パネル化する際の作業性を向上させることができる。
【0048】この表示装置において、異なる色に着色さ
れた小粒径二色平板状電気泳動粒子の電気泳動移動度及
び回転しきい値電圧の差は、異なる材質の小粒径二色平
板状電気泳動粒子を用いることによっても生じさせるこ
とができ、異なる表面処理剤で表面処理することによっ
ても生じさせることができる。また、誘電液の媒質や性
質、すなわち誘電率や粘度などを変えることによっても
生じさせることができる。さらに、マイクロカプセルの
材質を変えることにより、マイクロカプセル内面と小粒
径二色平板状電気泳動粒子との間の摩擦係数に差を持た
せることによっても変えることができる。
【0049】また、電気泳動及び回転に要する電圧の高
い小粒径二色平板状電気泳動粒子が十分に移動して回転
できる電界を印加した後、電気泳動及び回転に要する電
圧の低い小粒径二色平板状電気泳動粒子だけが移動して
回転できる逆電界を印加することにより、電気泳動及び
回転に要する電圧の高い小粒径二色平板状電気泳動粒子
だけが移動して回転した状態をつくることができる。
【0050】また、本発明は、誘電液と、この誘電液中
に分散された色あるいは反射率と帯電特性とが異なる一
対の表裏面で構成された複数の小粒径二色平板状電気泳
動粒子とを有する表示媒体に電界を印加することにより
小粒径二色平板状電気泳動粒子を駆動して所要の表示動
作を行う表示装置において、誘電液が着色誘電液からな
る構成としている。
【0051】この発明では、小粒径二色平板状電気泳動
粒子が、色あるいは反射率と帯電特性とが異なる一対の
表裏面からなるため、表示面側に小粒径二色平板状電気
泳動粒子を移動させると、この二色平板状電気泳動粒子
における一対の表裏面の一方の色が表示される。よっ
て、例えば小粒径二色平板状電気泳動粒子の一対の表裏
面の一方を白色、他方を黒色とし、粒子が表面側に来た
とき黒の側を表面側に向けると、黒の表示をすることが
できる。
【0052】また、誘電液が着色誘電液からなるため、
小粒径二色平板状電気泳動粒子における一対の表裏面の
一方が光を反射する色、例えば白色であれば、表示面と
反対の側に小粒径二色平板状電気泳動粒子を移動させ、
かつこの小粒径二色平板状電気泳動粒子の白色側を表示
面側に向けることにより、着色誘電液の色が表示される
ことになる。さらに、着色誘電液が、複数の異なる色の
それぞれの着色誘電液からなり、複数の異なる色毎に、
着色誘電液と複数の小粒径二色平板状電気泳動粒子とを
有する表示媒体が備えられ、これら表示媒体の複数によ
り画素が構成されていれば、小粒径二色平板状電気泳動
粒子の黒と、複数の着色誘電液のそれぞれの色との表
示、つまり多色表示が可能になる。
【0053】また、画素を構成する表示媒体の小粒径二
色平板状電気泳動粒子が、表示媒体毎に異なる電気泳動
移動度及び回転しきい値電圧を有すると、複数の表示媒
体を同じ電極で駆動しても、小粒径二色平板状電気泳動
粒子の動作が異なってくるため、駆動電圧(駆動電位)
や駆動時間に応じて異なる色彩の表示が可能になる。
【0054】例えば、電気泳動及び回転に要する駆動電
圧の高い小粒径二色平板状電気泳動粒子が十分に回転し
て移動できる電界を印加した後、電気泳動及び回転に要
する駆動電圧の低い小粒径二色平板状電気泳動粒子だけ
が回転して移動できる逆電界を印加する制御を行うこと
により、電気泳動及び回転に要する駆動電圧の高い小粒
径二色平板状電気泳動粒子だけ移動した状態が得られ
る。
【0055】さらに、画素を構成する表示媒体の小粒径
二色平板状電気泳動粒子が、各表示媒体内にて電気泳動
移動度及び回転しきい値電圧に分布を有していれば、電
気泳動及び回転に要する駆動電圧の高低(電界の強弱)
などによって着色誘電液の見える面積が変化するため、
異なる濃度の色彩表示(階調表示)も可能になる。
【0056】また、表示媒体が、誘電液と多数の小粒径
二色平板状電気泳動粒子とがマイクロカプセルに内包さ
れたものであれば、上述した発明と同様に、小粒径二色
平板状電気泳動粒子の偏在が防止され、また表示装置の
製造の簡易化も図れる。
【0057】各表示媒体内において小粒径二色平板状電
気泳動粒子の電気泳動移動度及び回転しきい値電圧の差
は、異なる材質の小粒径二色平板状電気泳動粒子を用い
ることによっても生じさせることができ、異なる表面処
理剤で表面処理することによっても生じさせることがで
きる。また、誘電液の媒質や性質、すなわち誘電率や粘
度などを変えることによっても生じさせることができ
る。さらに、マイクロカプセルの材質を変えることによ
り、マイクロカプセル内面と小粒径二色平板状電気泳動
粒子との間の摩擦係数に差を持たせることによっても変
えることができる。また、粒子形状の異なる小粒径二色
電気泳動粒子を用いることによっても変えることができ
る。
【0058】さらに、本発明は、誘電液と、この誘電液
中に分散された色あるいは反射率と帯電特性とが異なる
一対の表裏面で構成された複数の小粒径二色平板状電気
泳動粒子とを有した表示媒体に電界を印加することによ
り小粒径二色平板状電気泳動粒子をなど駆動させて所要
の表示動作を行う表示装置において、誘電液が着色誘電
液からなり、小粒径二色平板状電気泳動粒子が、一対の
表裏面の一方が白色、他方が着色誘電液と補色関係にあ
る色である構成としている。
【0059】ここで、小粒径二色平板状電気泳動粒子が
表面側に来たとき、白の側を表面側に向けると白の表示
をすることができる。一方、表示面と反対側に小粒径二
色平板状電気泳動粒子を移動させ、かつこの小粒径二色
平板状電気泳動粒子の補色側を表示面側に向けることに
より、着色誘電液を通過した光が着色誘電液と補色関係
にある面で吸収されるため、表示面側から見ると黒く見
え、よって白、黒の表示が可能になる。
【0060】なお、ここでいう二色平板状粒子及び小粒
径二色平板状電気泳動粒子の平板状とは、表裏面が平行
平面となっている平行平板も含むが、より広い意味で使
っており、一直線上にない3点で平面に接する相対する
2つの面をもっているもののことを指す。すなわち、図
36(a)〜(h)に示すように表裏面が略平行平面で
もよく、その面の形状は四角形でも良ければ、多角形で
も円状でも楕円状でも良い。また、面の角は、角張って
いてもよく角が取れて丸みが合っても良い。
【0061】また、図36(i)のように2面が平行で
なくても良く、図36(k)のように面が凸凹であって
も良い。さらに、(j)や(l)のように粒子が固まっ
てできていても良く、図36(l)のように面が途中で
曲がっていても良い。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照して詳細に説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明に係る表示装置の第1
実施形態の概略構成を示す要部側断面図である。図1に
示すようにこの表示装置1は、ガラス板やプラスチック
シートなどからなる透明(透光性)の透明基板(透明基
材)2と、同じくガラス板やプラスチックシートなどか
らなる対向基板(基材)3とが所定の間隙を介して対向
させ、この間隙に、誘電液4と二色平板状粒子5とを封
入して構成されている。透明基板2の内面には、ITO
などからなる透明電極7が形成されており、一方、対向
基板3の内面にも、ITOやアルミニウムなどからなる
対向電極8が形成されている。
【0063】透明基板2と対向基板3との間に封入され
た二色平板状粒子5の各々は、色あるいは反射率と帯電
特性とが異なる一対の表裏面からなるもので、透明基板
2と対向基板3との間で回転可能にかつ移動可能(図1
においては上下動可能)な状態に設けられている。
【0064】このような二色平板状粒子5の各々は、こ
こではマイナスに帯電した白色表示部になる白色部5a
と、プラスに帯電した黒色表示部になる黒色部5bとか
らなっている。なお、このような構成の二色平板状粒子
5を作製するには、例えば白色に見えるように二酸化チ
タンなどを充填した平板状のガラス粒子やポリエチレン
樹脂粒子などを作製し、このガラス粒子やポリエチレン
樹脂粒子などを真空蒸着チャンバにおいて一方の面のみ
を黒色層(硫化アンチモンと弗化マグネシウムの混合物
など)によってコーティングする等の方法を用いること
ができる。
【0065】このようにして得られる二色平板状粒子5
と、二色平板状粒子5を取り囲む誘電液4自体はどちら
も誘電体であり、巨視的には電気的に中性であるもの
の、微視的には二色平板状粒子5のまわりに電気二重層
が形成されている。この電気二重層の測定可能なアスペ
クトとしてはゼータ電位が知られているが、このゼータ
電位は、所定の液体の場合、粒子表面物質の関数をもっ
ている。したがって、二色平板状粒子5における白色部
5aと黒色部5bとの色あるいは反射率と帯電特性とに
差を生じさせる物質の性質の違いにより、異なる特性の
ゼータ電位が発生する。
【0066】このため、透明電極7と対向電極8との間
に電界を印加すると、各二色平板状粒子5は、白色部5
aと黒色部5bとの間のゼータ電位の差により双極子の
ように動作し、後述するように誘電液4中を双極子モー
メントが電界の方向と一致するまで回転する。
【0067】また、白色部5aと黒色部5bとがそれぞ
れ有する電荷量に予め差をつけておけば、二色平板状粒
子5には刃極子電荷に加えて単極子電荷も生じる。この
単極子電荷、つまり二色平板状粒子5全体としてのゼー
タ電位の正負(すなわち帯電特性)に応じて、二色平板
状粒子5が、例えばプラスに帯電するならば、二色平板
状粒子5はマイナス側の電極(透明電極7又は対向電極
8)側に泳動して電極に接するようになる。
【0068】そして、このように二色平板状粒子5が電
極に接触すると、この二色平板状粒子5は、単極子電荷
の作用によって再度電極から離れるまで、該電極との摩
擦力などによって回転するのが妨げられる。したがっ
て、電界を切ってもしばらくの間、二色平板状粒子5は
その位置に止まることから、表示画像が保持され、メモ
リー性を有するものとなる。
【0069】従来は、この二色平板状粒子のかわりにボ
ール状のものが使われていた。ボール状のものは理論的
には基材(電極)に点接触するので、摩擦も少なく、か
つ液体の抵抗も少ないので、回転しやすいという利点は
あるものの、止まる位置の安定性に欠け、表示面に対し
て、完全に一方の色あるいは反射率の半球を向けて止め
ることが難しかった。このため、粒子は中途半端な位置
で止まってしまうので、コントラストを低下させる原因
となっていた。
【0070】その点、本発明では、粒子を平板状として
いるため、基材(電極)と同一直線状にない3点以上の
点で接する。このため、粒子が回転して止まる位置が制
限され、安定して片方の面を表示面に向けて止めること
ができる。この結果、コントラストを飛躍的に向上させ
ることができる。
【0071】透明基板2と対向基板3との間に二色平板
状粒子5とともに封入された誘電液4は、二色平板状粒
子5を回転可能及び上下動可能にしてこれを包囲・保持
するもので、無色透明な材料、例えば、アルキルナフタ
レンやジアリルエタン、アルキルビフェニル、トリアリ
ルジメタンなどの不揮発性油や、低粘性のシリコーンオ
イル、植物性、動物性オイルなどからなっている。ま
た、このような誘電液4中には、必要に応じて荷電制御
剤や、分散剤、潤滑剤、安定化剤などが添加されてい
る。
【0072】次に、上記の表示装置1の動作について説
明する.二色平板状粒子5が、前述したようにその白色
部5aがマイナスに帯電し、黒色部5bがプラスに帯電
しており、また、黒色部5bの帯電量が白色部5aの帯
電量より多く、二色平板状粒子5全体として黒色部5b
と同じ極性であるプラスに帯電しているとする。
【0073】このような構成のもとに、図1中A部に示
すように透明電極7側にマイナス、対向電極8側にプラ
スの電界を印加すると、二色平板状粒子5は、黒色部5
bが透明電極7側を向くように回転する。また、このと
き、二色平板状粒子5は、黒色部5bの帯電量が白色部
5aの帯電量より多いことにより、全体としてプラスに
帯電しているため、マイナス側の透明電極7の方に移動
する。
【0074】その結果、図1中の目の位置EからこのA
部を見ると、多数の二色平板状粒子5の黒色部5bが見
えることにより、この部分が黒く見える。一方、図1中
B部に示すように、透明電極7側にプラス、対向電極8
側にマイナスの電界を印加すると、各二色平板状粒子5
は、黒色部5bが対向電極8側、白色部5aが透明電極
7側を向くように回転する。また、このとき、二色平板
状粒子5は全体としてプラスに帯電しているため、マイ
ナス側の対向電極8の方に移動する。この結果、図1中
の目の位置EからこのB部を見ると、多数の二色平板状
粒子5の白色部5aが見えることにより、この部分が白
く見える。
【0075】なお、従来の二色ボール表示装置では、図
34に示すように、止まる位置が安定せず、しかるべき
方向に配向されないので、黒を表示したときには、白い
部分も見え、十分な黒さが得られなかった。また、同様
に白を表示したときも、黒い部分が見えてしまうので、
十分な白さが得られなかった。
【0076】以上のごとく、第1実施形態に係る表示装
置1では、無色透明の誘電液4と二色平板状粒子5とで
表示媒体を構成したので、白色表示を行うときには二色
平板状粒子5の白色部5aがきちんと見え、黒色表示を
行うときには、二色平板状粒子5の黒色部5bがきちん
と見えることになる。また、誘電液4が無色透明のもの
からなるため、二色平板状粒子5と二色平板状粒子5と
の間の隙間の誘電液4が表示する色に影響を与えない。
したがって、白をより白く表示し、かつ黒をより黒く表
示することができ、コントラスト比の高い表示を行うこ
とができる。
【0077】また、図2に示すように、二色平板状粒子
5と誘電液4とがセル化部材9によりセル化されていれ
ば、二色平板状粒子5の偏在を防止できる。さらに、こ
のセル化部材9としてマイクロカプセルを用いれば、表
示装置の製造も簡易化することができ、表示装置をシー
ト化、パネル化する際の作業性を向上させることができ
る。
【0078】したがって、第1実施形態によれば、従来
の電気泳動装置及び二色ボール型表示装置と同様の、目
にやさしく低消費電力でメモリー性を有する長所に加え
て、コントラスト比が高く、しかも製造が簡易な優れた
長所を有する表示装置を実現できる。
【0079】また、第1実施形態の表示装置1では、透
明基板2に透明電極7を、また対向基板3に対向電極8
をそれぞれ設けたが、本発明はこれに限定されることな
く、例えば図3(a)や(b)に示すように、電極を設
けない構造としてもよく、さらには図3(c)に示すよ
うに、一方の基板(基材)が無い構造や、図3(d)に
示すように、両方の基板(基材)が無い構造にしても良
い。
【0080】このように電極を設けない場合でも、二色
平板状粒子5と誘電液4とからなる表示媒体に外部から
電界を印加するようにすれば、その電界に応じた表示を
させることができる。また、電極を設けない構造とする
ことにより、表示装置1の製造コストを抑えることがで
き、かつフレキシビリティーの優れたものとすることが
できる。また、透明電極を設けた場合に比較して、透明
電極の表面反射による表示の見にくさを改善できる効果
も得られる。
【0081】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態に係る表示装置を図4に示す要部側断面図を用いて
説明する。なお、図4において第1実施形態と同一の形
成要素には同一の符号を付してここでの説明を省略す
る。
【0082】図4に示す表示装置11において、第1実
施形態の表示装置1と相違するところは、二色平板状粒
子5が、色又は反射率及び帯電特性の異なる一対の表裏
面のうち、一方はすべて同じ色又は反射率であり、他方
は複数の異なる色に着色されており、この異なる色の二
色平板状粒子ごとに異なる回転しきい値電圧を有したも
のとなっている点にある。
【0083】すなわち、表示装置11では、各二色平板
状粒子5の一対をなす表裏面の一面はすべての粒子につ
いて、例えば黒色などの同一の色又は反射率となされ、
例えば黒表示部5bとなされている。一方、一対をなす
表裏面のもう一方の面は色表示部となされており例え
ば、レッド、ブルー、及びクリーン、又はシアン、マゼ
ンタ、及びイエローの三原色それぞれの色に着色されて
いる。
【0084】この表示装置11においては、誘電液4中
に収納された互いに異なる色の色表示部を有する二色平
板状粒子、例えば色表示部が三原色となされた青黒二色
平板状粒子5B、緑黒二色平板状粒子5G、赤黒二色平
板状粒子5Rが、互いに異なる回転しきい値電圧を有し
ており、透明電極7及び対向電極8の間に印加される駆
動電圧の電圧値又は印加時間の違いにより、異なる色の
表示が行なわれる。
【0085】なお、透明電極7と対向電極8とは、個々
の二色平板状粒子5ごとに存在してもよいが、図4のよ
うに、1画素を形成する複数の粒子(セル)で共用する
ようにしてもよい。
【0086】なお、このような構成の二色平板状粒子5
を作製するには、例えば各色の着色剤を充填した平板状
のガラス粒子やポリエチレン樹脂粒子などを作製し、こ
のガラス粒子やポリエチレン樹脂粒子などを真空蒸着チ
ャンバにおいて一方の面のみを黒色層(硫化アンチモン
と弗化マグネシウムの混合物など)によってコーティン
グする等の方法を用いることができる。
【0087】第1実施形態と同様に、誘電液4及び二色
平板状粒子5はどちらも誘電体であり、微視的には二色
平板状粒子5のまわりに電気二重層が形成されている。
そして、この電気二重層の測定可能なアスペクトと知ら
れるゼータ電位は二色平板状粒子5の表面物質の関数を
もつ。
【0088】したがって、一対の表裏面を色、又は、反
射率及び帯電特性などの性質の異なる物質で作製するこ
とにより、一対の表裏間で異なる特性のゼータ電位が発
生する。このため、透明電極と対向電極との間に電界を
印加すると、二色平板状粒子5は、表裏面のゼータ電位
の差により双極子のように作動し、双極子モーメントが
電界の方向と一致するまで回転して配向される。
【0089】また、一対の表裏面の持つ電荷量に予め差
をつけておけば、二色平板状粒子には、双極子電荷に加
えて単極子電荷も生じ、これにより二色平板状粒子は電
界方向に移動して電極に接触する。このように二色状粒
子が電極に接触している状態においては、二色平板状粒
子の単極子電荷によりもう一度電極から離れるまで、摩
擦力その他の力によって二色平板状粒子が回転すること
が妨げられるので、電界が消失してもしばらくの間、表
示画像が維持される。
【0090】二色平板状粒子が回転するには、あるしき
い値電圧が存在する。このしきい値電圧は、二色平板状
粒子における各表裏面のゼータ電位の差に加え、二色平
板状粒子を内包する誘電液4の誘電率及び粘度によって
も変化する。
【0091】すなわち、各表裏面間でゼータ電位の差の
大きい二色平板状粒子は、回転しきい値電圧が低く、回
転し易く、一方、ゼータ電位の差の小さい二色平板状粒
子は回転しきい値電圧が高く、回転し難い。
【0092】また、誘電液4の粘度が大きければ、二色
平板状粒子5の回転しきい値電圧は高くなり、粘度が小
さければ、二色平板状粒子の回転しきい値電圧は低くな
る。ここで、回転しきい値電圧の低い二色平板状粒子及
び高い二色平板状粒子のいずれもが充分に回転されて配
向されるくらいの電界を所定時間印加すると、全ての二
色平板状粒子が、印加された電圧の方向に応じた方向に
配向する。
【0093】そして、回転しきい値電圧の低い二色平板
状粒子は充分に配向されるが回転しきい値電圧の高い二
色平板状粒子は充分に配向できない程度の逆電界を所定
時間印加すると、回転しきい値電圧の低い二色平板状粒
子のみが配向され、回転しきい値電圧の高い二色平板状
粒子は、配向されないか、もしくは、配向されてもわず
かであり、表示に影響を及ぼさない。したがって、同じ
電極で駆動しても、電界の向き、大きさ、印加時間など
の違いにより、異なる色彩の表示をすることができる。
【0094】上述のような構成において、各液体中の二
色平板状粒子5の回転しきい値電圧の分布を、図5に示
すように、赤黒二色平板状粒子5Rの回転しきい値電圧
が低く、青黒二色平板状粒子5Bの回転しきい値電圧は
高く、緑黒二色平板状粒子5Gの回転しきい値電圧は、
赤黒二色平板状粒子5R及び青黒二色平板状粒子5Bの
中間程度とし、二色平板状粒子5はすべて全体としてプ
ラスに帯電し、第1の面(黒表示部5b)の帯電量が第
2の面(色表示部5a−r,g,b)の帯電量より大き
いとする。
【0095】この場合、まず、図6(a)に示すよう
に、透明電極7側をマイナス、対向電極8側をプラスと
して図5に示すVb1の電位を所定時間印加すると、二
色平板状粒子5は、全て透明電極7側に黒表示部5bを
向けて配向し、透明電極7側に移動する。この結果を図
6(a)に示す目Eの位置から見ると、全ての二色平板
状粒子5が黒に見えるため黒く見える。
【0096】一方、図6(b)に示すように、透明電極
7側をプラス、対向電極8側をマイナスとして図5に示
すVb1の電位を所定時間印加すると、二色平板状粒子
5は、全て透明電極7側に色表示部5a−r,g,bを
向けて配向し、対向電極8側に移動する。このため、全
ての二色平板状粒子5の色表示部5a−r,g,bが見
えるため赤と緑と青の表示、すなわち白の表示となる。
【0097】また、図6(a)に示す状態から、図6
(c)に示すように、透明電極7側をプラス、対向電極
8側をマイナスとして図5に示すVr1の電位を所定時
間印加すると、赤黒二色平板状粒子5Rのみが反転され
て透明電極7側に色表示部5a−rを向け、対向電極8
側に移動するので、赤の表示となる。
【0098】同様に、図6(a)に示す状態から図7
(a)に示すように、透明電極7側をプラス、対向電極
8側をマイナスとして図5に示すVg1の電位を所定時
間印加すると、赤黒二色平板状粒子5R及び緑黒二色平
板状粒子5Gが反転されて透明電極7側に色表示部5a
−r,5a−gを向け、対向電極8側に移動するので、
赤と緑の表示、すなわちイエローの表示となる。
【0099】さらに、図7(a)に示す状態から図7
(b)に示すように、透明電極7側をマイナス、対向電
極8側をプラスとして図5に示すVr1の電位を所定時
間印加すると、赤黒二色平板状粒子5Rが反転されて透
明電極7側に黒表示部5bを向け、透明電極7側に移動
するので、緑の表示となる。
【0100】また、図6(b)示す状態から図7(c)
に示すように、透明電極7側をマイナス、対向電極8側
をプラスとして図5に示すVg1の電位を所定時間印加
すると、赤黒二色平板状粒子5R及び緑黒二色平板状粒
子5Gが反転されて透明電極7側に黒表示部5bを向
け、透明電極7側に移動するので、青の表示となる。
【0101】さらに、図6(b)に示す状態から図8
(a)に示すように、透明電極7側をマイナス、対向電
極8側をプラスとして図5に示すVr1の電位を所定時
間印加すると、赤黒二色平板状粒子5Rだけが反転して
透明電極7側に黒表示部5bを向け、透明電極7側に移
動するので、緑と青の表示、すなわち、シアンの表示と
なる。
【0102】さらに、図7(c)に示す状態から図8
(b)に示すように、透明電極7側をプラス、対向電極
8側をマイナスとして図5に示すVr1の電位を所定時
間印加すると、赤黒二色平板状粒子5Rだけが反転され
て透明電極7側に色表示部5a−rを向け、対向電極8
側に移動するので、赤と青の表示、すなわちマゼンタの
表示となる。
【0103】上述のように、回転しきい値電圧の高い二
色平板状粒子が充分に反転できるだけの電界を印加した
後、回転しきい値電圧の低い二色平板状粒子だけが反転
できる逆電界を印加することにより、回転しきい値電圧
が高い二色平板状粒子だけが配向した状態を得ることが
できる。
【0104】従来の二色ボール型粒子を利用した表示装
置では、二色ボール型粒子のどちら側の半球状部が表示
面側を向くことによる2値表示しかできなかった上に、
粒子がボール状であるため、止まる位置が安定せず十分
なコントラストを得られなかった。
【0105】本発明に係る表示装置においては、上述の
ように、異なる回転しきい値電圧をもった異なる色の色
表示部を有する二色平板状粒子を個々にセル化している
ので、動作の安定したコントラストのよいカラー表示が
得られる。
【0106】この実施形態では、色を変えるのに電界の
強さを変えたが、回転しきい値電圧の大小に応じて二色
平板状粒子の反転速度が異なるので、電界を印加する時
間を変えることによっても異なる色彩を表現することが
できる。
【0107】また、上述の実施形態では、色表示部が赤
色、緑色、青色の三原色の二色平板状粒子を用いたが、
色表示部がシアン、マゼンタ、イエローの二色平板状粒
子を用いてもよい。
【0108】さらに、二色平板状粒子として、色表示部
である第2の面がレッド、グリーン、及びブルー、ある
いはシアン、マゼンタ、及びイエローの三原色であっ
て、第1の面が白表示部であるものを用いることによ
り、白の明度を高めることができる。ただし、この場合
には、黒表示の黒さはある程度犠牲になる。
【0109】また、この実施形態では、セル化部材でし
きってセル化しているが、スペーサなどで仕切ってもよ
く、マイクロカプセルを用いてもよい。また、二色平板
状粒子の回転しきい値電圧に差を持たせるには、異なる
表面処理剤を用いてゼータ電位に差をもたせてもよい
が、同じ表面処理剤でも、その濃度を変えることによっ
て、ゼータ電位を変えることができる。また、材質の異
なる二色平板状粒子を用いてもよい。さらに、二色平板
状粒子の形態によっても回転しきい値電圧に差を持たせ
ることができる。
【0110】また、この実施形態では、表示媒体に電極
がついているが、これは、実施形態1と同様に、図9
(a),(b)のように、電極のないものでも良く、さ
らに、図9(c),図9(d)に示すように、基材がな
い構成としてもよい。この場合には、電極のない表示媒
体に外部から電界を印加すれば、その電界に応じた表示
をさせることができる。また、電極を設けない構造とす
ることにより、表示装置11の製造コストを抑えること
ができ、かつフレキシビリティーの優れたものとするこ
とができる。また、透明電極を設けた場合に比較して透
明電極の表面反射による表示の見にくさを改善できる効
果も得られる。
【0111】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態に係る表示装置を図10に示す要部側断面図を用い
て説明する。なお、図10において第1実施形態及び第
2実施形態と同一の形成要素には同一の符号を付してこ
こでの説明を省略する。
【0112】図10に示す表示装置21において、第1
実施形態の表示装置1及び第2実施形態の表示装置11
と相違するところは、二色平板状粒子5を回転可能及び
上下動可能にして包囲・保持する誘電液として着色誘電
液12を用いる点、その着色誘電液12として複数の異
なる色のものが用いられ、色毎にセル化されている点、
及び各セルに着色誘電液12とともに内包された二色平
板状粒子5が、着色誘電液12毎(セル毎)に異なる回
転しきい値電圧を有したものとなっている点、にある。
【0113】すなわち、表示装置21では、二色平板状
粒子5を回転可能及び上下可能にしてこれを包囲・保持
する着色誘電液12として、例えば、レッド、ブルー、
及びグリーン、又はシアン、マゼンタ、及びイエローの
三原色それぞれの誘電液が用いられ、この複数の異なる
色毎に着色誘電液12がセルに内包され、これら複数の
セルにより画素が構成されている。
【0114】ここでは、赤色着色誘電液12R、青色着
色誘電液12B、緑色着色誘電液12Gのそれぞれを用
いて各セルが構成されている。このような着色誘電液1
2は、例えば、アルキルナフタレンやジアリルエタン、
アルキルビフエール、トリアリルジメタンなどの不揮発
性油や、低粘性のシリコーンオイル、植物性、動物性オ
イルなどを色素などで着色したものからなっている。ま
た、このような着色誘電液12中には、必要に応じて荷
電制御剤や、分散剤、潤滑剤、安定化剤などが液加され
ている。
【0115】また、第1実施形態と同様に、着色誘電液
12中に内包された二色平板状粒子5は、色あるいは反
射率と帯電特性とが異なる一対の表裏面からなるもの
で、この実施形態では、マイナスに帯電した白色表示部
になる白表示部5aと、プラスに帯電した黒色表示部に
なる黒表示部5bとからなっている。さらに前述したよ
うに、二色平板状粒子5は、セル毎に異なる回転しきい
値電圧を有したものとなっており、透明電極7及び対向
電極8の間に印加される駆動電圧の電圧値又は印加時間
の違いにより、異なる色の表示が行なわれる。なお、透
明電極7と対向電極8とは、各セルごとに存在してもよ
いが、図10のように、1画素を形成する複数のセルで
共用するようにしてもよい。
【0116】第1実施形態及び第2実施形態と同様に、
着色誘電液12及び二色平板状粒子5はどちらも誘電体
であり、微視的には二色平板状粒子5のまわりに電気二
重層が形成されている。そして、この電気二重層の測定
可能なアスペクトと知られるゼータ電位は、二色平板状
粒子5の表面物質の関数をもつ。したがって、一対の表
裏面を色、又は、反射率及び帯電特性などの性質の異な
る物質で作製することにより、一対の表裏間で異なる特
性のゼ一夕電位が発生する。
【0117】このため、透明電極と対向電極との間に電
界を印加すると、二色平板状粒子は、表裏面のゼータ電
位の差により双極子のように作動し、双極子モーメント
が電界の方向と一致するまで回転して配向される。
【0118】また、一対の表裏面の持つ電荷量に予め差
をつけておけば、二色平板状粒子には、双極子電荷に加
えて単極子電荷も生じ、これにより二色平板状粒子は電
界方向に移動して電極に接触する。このように、二色状
粒子が電極に接触している状態においては、二色平板状
粒子の単極子電荷により、もう一度電極から離れるま
で、摩擦力その他の力によって二色平板状粒子が回転す
ることが妨げられるので、電界が消失してもしばらくの
間、表示画像が維持される。
【0119】二色平板状粒子が回転されるには、あるし
きい値電圧が存在する。このしきい値電圧は、二色平板
状粒子における各表裏面のゼータ電位の差に加え、二色
平板状粒子を内包する着色誘電液12の誘電率及び粘度
によっても変化する。すなわち、各表裏間でゼータ電位
の差の大きい二色平板状粒子は、回転しきい値電圧が低
く回転し易く、一方、ゼータ電位の差の小さい二色平板
状粒子は回転しきい値電圧が高く回転し難い。
【0120】また、着色誘電液の粘度が大きければ二色
平板状粒子の回転しきい値電圧は高くなり、粘度が小さ
ければ二色平板状粒子の回転しきい値電圧は低くなる。
ここで、回転しきい値電圧の低い二色平板状粒子及び高
い二色平板状粒子のいずれもが充分に回転されて配向さ
れるくらいの電界を所定時間印加すると、全ての二色平
板状粒子が、印加された電圧の方向に応じた方向に配向
する。
【0121】そして、回転しきい値電圧の低い二色平板
状粒子は充分に配向されるが回転しきい値電圧の高い二
色平板状粒子は充分に配向できない程度の電位を所定時
間印加すると、回転しきい値電圧の低い二色平板状粒子
のみが配向され、回転しきい値電圧の高い二色平板状粒
子は、配向されないか、もしくは、配向されてもわずか
であり、表示に影響を及ぼさない。
【0122】よって、セル毎に異なる回転しきい値電圧
を有したものとすることにより、電界を印加する強さや
電界を印加する時間に応じて、後述するように異なる色
彩の表示を行うことが可能となる。
【0123】次に、上記の表示装置21の動作について
説明する。上述のような構成において、各誘電液中の二
色平板状粒子の回転しきい値電圧の分布を図11に示す
ように、例えば青色着色誘電液12B中の二色平板状粒
子5を十分に駆動するのに要する電位をVb1、緑色着
色誘電液12G中の二色平板状粒子5を十分に駆動する
のに要する電位をVg1、赤色着色誘電液12R中の二
色平板状粒子5を十分に駆動するのに要する電位をVr
1とする(Vb1>Vg1>Vr1)。
【0124】また、二色平板状粒子5は、その白色部5
aがマイナスに帯電し、黒色部5bがプラスに帯電して
おり、また黒色部5bの帯電量が白色部5aの帯電量よ
り多く、二色平板状粒子5全体として黒色部5bと同じ
極性であるプラスに帯電しているとする。
【0125】このような構成のもとに、図12(a)に
示すように、透明電極7側をマイナス、対向電極8側を
プラスとしてVb1の電位を所定時間印加すると、二色
平板状粒子5はすべて黒色部5bが透明電極7側を向く
ように回転する。また、このとき、二色平板状粒子5
は、黒色部5bの帯電量が白色部5aの帯電量より多い
ことにより全体としてプラスに帯電しているため、マイ
ナス側の透明電極7の方に移動する。その結果、図12
(a)中の目の位置Eから見ると、二色平板状粒子5の
黒色部5bが見えることにより、この部分が黒く見えて
黒表示となる。
【0126】一方、図12(b)に示すように、透明電
極7側をプラス、対向電極8側をマイナスとしてVb1
の電位を所定時間かけると、各二色平板状粒子5はすべ
て、黒色部5bが対向電極8側、白色部5aが透明電極
7側を向くように回転する。また、このとき、二色平板
状粒子5は全体としてプラスに帯電しているため、マイ
ナス側の対向電極8の方に移動する。この際、着色誘電
液12R、12B、12Gを通過した光は、二色平板状
粒子5の白色部5aにより反射されるので、図12
(b)中の目の位置Eから見ると、着色誘電液12R、
12B、12Gのすべての色が見える状態となり、白の
表示となる。
【0127】また、図12(a)の状態から図12
(c)のように透明電極7側をプラス、対向電極8側を
マイナスとしてVr1の電位を所定時間印加すると、赤
色着色誘電液12R中の二色平板状粒子5だけが、白色
部5aが透明電極7側を向くように回転し、かつ対向電
極8の方に移動する。よって、図12(c)中の目の位
置Eから見ると、赤色着色誘電液12Rが見えることに
より、赤の表示となる。
【0128】同様に、図12(a)の状態から図13
(a)のように、透明電極7側をプラス、対向電極8側
をマイナスとしてVg1の電位を所定時間印加すると、
赤色着色誘電液12R中の二色平板状粒子5と緑色着色
誘電液12G中の二色平板状粒子5とが、それぞれの白
色部5aが透明電極7側を向くように回転し、かつ対向
電極8の方に移動する。よって、図13(a)中の目の
位置Eから見ると、赤色色誘電液12R及び緑色誘電液
12Gが見えることにより、赤及び緑の表示、すなわち
イエローの表示となる。
【0129】同様に、図12(a)の状態から図13
(a)のように、透明電極7側をプラス、対向電極8側
をマイナスとしてVg1の電位を所定時間印加すると、
赤色着色誘電液12R中の二色平板状粒子5と緑色着色
誘電液12G中の二色平板状粒子5とが、それぞれの白
色部5aが透明電極7側を向くように回転し、かつ対向
電極8の方に移動する。よって、図13(a)中の目の
位置Eから見ると、赤色着色誘電液12R及び緑色誘電
液12Gが見えることにより、赤及び緑の表示、すなわ
ちイエローの表示となる。
【0130】さらに、図13(a)の状態から図13
(b)のように、透明電極7側をマイナス、対向電極8
側をプラスとしてVr1の電位を所定時間印加すると、
赤色着色誘電液12R中の二色平板状粒子5が、その黒
色部5bが透明電極7側を向くように回転し、かつ透明
電極7の方に移動する。その結果、図13(b)中の目
の位置Eから見ると、緑色誘電液12Gが見えることに
より、縁の表示となる。
【0131】また、図12(b)の状態から図13
(c)のように、透明電極7側をマイナス、対向電極8
側をプラスとしてVg1の電位を所定時間印加すると、
赤色着色誘電液12R中の二色平板状粒子5と緑色着色
誘電液12G中の二色平板状粒子5とが、それぞれの黒
色部5bが透明電極7側を向くように回転し、かつ透明
電極7の方に移動する。よって、図13(c)中の目の
位置Eから見ると、青色着色誘電液12Bが見えること
により、青の表示となる。
【0132】さらに、図12(b)の状態から図14
(a)のように、透明電極7側をマイナスとしてVr1
の電位を所定時間印加すると、赤色着色誘電液12R中
の二色平板状粒子5だけが、黒色部5bが透明電極7側
を向くように回転し、かつ透明電極7の方に移動するた
め、図14(a)中の目の位置Eから見ると、緑色着色
誘電液12G及び青色着色誘電液12Bが見えることに
より、緑及び青の表示、すなわちシアンの表示となる。
【0133】また、図13(c)の状態から図14
(b)のように、透明電極7側をプラス、対向電極8側
をマイナスとしてVr1の電位を所定時間印加すると、
赤色着色誘電液12R中の二色平板状粒子5だけが、白
色部5aが対向電極8側を向くように回転し、かつ対向
電極8の方に移動するため、図14(b)中の目の位置
Eから見ると、赤色着色誘電液12R及び青色着色誘電
液12Bが見えることにより、赤及び青の表示、すなわ
ちマゼンタの表示となる。
【0134】上記のように表示装置21では、駆動電位
の高い二色平板状粒子5が十分に回転して移動できるだ
けの電界を透明電極7と対向電極8との間に印加した
後、駆動電位の低い二色平板状粒子5だけが回転して移
動できるような逆電界を印加することにより、駆動電位
の高い二色平板状粒子5だけが回転して移動した状態を
得ることができる。このため、駆動電位の高低、つまり
電界の強弱と、電界を印加する向きと順番とによって任
意の色を表示することができる。
【0135】従来の二色ボール型粒子を利用した表示装
置では、二色ボール型粒子のどちら側の半球状部が表示
面側を向くことによる二値表示しかできなかった上に、
粒子がボール状であるため、止まる位置が安定せず十分
なコントラストを得られなかった。
【0136】本発明に係る表示装置においては、上述の
ように、異なる回転しきい値電圧をもった二色平板状粒
子を異なる色の着色誘電液とともにセル化しているの
で、動作の安定したコントラストのよいカラー表示が得
られる。
【0137】また、異なる色の着色誘電液毎に二色平板
状粒子5の回転しきい値電圧が異なるようにして画素を
構成したことから、画素を構成する複数のセルを同じ透
明電極7、対向電極8で駆動しても、駆動電圧や駆動時
間に応じて異なる色彩を表示することができる。
【0138】したがって、第3実施形態によれば、従来
の電気泳動装置及び二色平板状表示装置と同様の、目に
やさしく低消費電力でメモリー性を有する長所に加え
て、コントラスト比が高く、かつカラー表示可能で、し
かも製造が簡易な表示装置21を実現できる。
【0139】なお、この実施の形態では、色を変えるの
に電界の強さを変えたが、回転しきい値電圧の大小に応
じて二色平板状粒子の反転速度が異なるので、電界を印
加する時間を変えることによっても異なる色彩を表現す
ることができる。
【0140】また、本第3実施形態では、着色誘電液1
2にレッド、グリーン、ブルーの三原色の着色誘電液を
用いたが、これにかえてシアン、マゼンタ、イエローの
着色誘電液を用いることもできる。
【0141】また、この実施の形態では、セル化部材で
しきってセル化しているが、スペーサなどで仕切っても
よく、マイクロカプセルを用いてもよい。また、二色平
板状粒子の回転しきい値電圧に差を持たせるには、異な
る表面処理剤を用いてゼータ電位に差をもたせてもよい
が、同じ表面処理剤でも、その濃度を変えることによっ
て、ゼータ電位を変えることができる。また、材質の異
なる二色平板状粒子を用いてもよい。さらに、二色平板
状粒子の形状によっても回転しきい値電圧に差を持たせ
ることができる。
【0142】また、この実施の形態では、表示媒体に電
極がついているが、これは、第1実施形態と同様に、図
15(a),(b)のように、電極のないものでも良
く、さらに、図15(c),(d)に示すように、基材
がない構成としてもよい。この場合には、電極のない表
示媒体に外部から電界を印加すれば、その電界に応じた
表示をさせることができる。また、電極を設けない構造
とすることにより、表示装置21の製造コストを抑える
ことができ、かつフレキシビリティーの優れたものとす
ることができる。また、透明電極を設けた場合に比較し
て、透明電極の表面反射による表示の見にくさを改善で
きる効果も得られる。
【0143】(第4実施形態)次に、本発明の第4実施
形態に係る表示装置を図16に示す要部側断面図を用い
て説明する。なお、図16において第3実施形態と同一
の形成要素には同一の符号を付してここでの説明を省略
する。
【0144】図16に示す表示装置31において、第3
実施形態の表示装置21と相違するところは、セルに内
包された着色誘電液12と二色平板状粒子35との構成
にある。すなわち、表示装置31では、二色平板状粒子
35を回転可能及び上下動可能にして、これを包囲・保
持する着色誘電液12として、1色の誘電液が用いられ
ている。そのような着色誘電液12として、ここではシ
アン着色誘電液12Cを用いている。
【0145】また、着色誘電液12は、前述の着色誘電
液12と同様に、例えば、アルキルナフタレンやジアリ
ルエタン、アルキルビフェニル、トリアリルジメタンな
どの不揮発性油や、低粘性のシリコーンオイル、植物
性、動物性オイルなどを色素などで着色したものからな
っている。そして、このような着色誘電液12中には、
必要に応じて荷電制御剤や、分散剤、潤滑剤、安定化剤
などが添加されている。
【0146】二色平板状粒子35は、前述の二色平板状
粒子5と同様に、色あるいは反射率と帯電特性とが異な
る一対の表裏面からなるもので、セル内にて回転可能に
かつ透明基板2と対向基板3との間を移動可能(図16
においては上下動可能)な状態に設けられている。
【0147】そして、一対の表裏面のうちの一方が白色
表示部になる白色部35aからなっている。一方、一対
の表裏面のうちの他方は、前述の二色平板状粒子5と異
なり、着色誘電液12の色と補色関係にある補色部35
bとからなっている。上記したように、この実施形態で
は、着色誘電液12としてシアン着色誘電液12Cを用
いているため、補色部35bはシアンの補色である赤色
部となっている。
【0148】また、例えば、白色部35aがプラスに帯
電し、補色部35bがマイナスに帯電し、白色部35a
の帯電特性が補色部35bよりも高く、二色平板状粒子
35単体としてはプラスに帯電している。
【0149】次に、上記の表示装置31の動作について
説明する。二色平板状粒子35が、前述したようにその
白色部35aがプラスに帯電し、補色部35bがマイナ
スに帯電しており、二色平板状粒子35単体としてプラ
スに帯電しているとする。
【0150】このような構成のもとに、図17(a)に
示すように、透明電極7側をマイナス、対向電極8側を
プラスとして二色平板状粒子35が回転して移動するの
に十分な電界を所定時間印加すると、二色平板状粒子3
5はすべて、白色部35aが透明電極7側を向くように
回転し、マイナス側の透明電極7の方に移動する。その
結果、図17(a)中の目の位置Eから見ると、多数の
二色平板状粒子35の白色部35aが見えることによ
り、この部分が白の表示となる。
【0151】一方、図17(b)に示すように、透明電
極7側をプラス、対向電極8側をマイナスとして二色平
板状粒子35が回転して移動するのに十分な電界を印加
すると、二色平板状粒子35はすべて、補色部35bが
透明電極7側を向くように回転し、マイナス側の対向電
極8の方に移動する。この結果、図17(b)中の目の
位置Eからこの部分を見ると、着色誘電液12を通過し
た光は補色部35bにより吸収されるため、色は見えな
くなり黒の表示となる。
【0152】従来の二色ボール型粒子を利用した表示装
置では、二色ボール型粒子のどちら側の半球状部が表示
面側を向くことによる二値表示しかできなかった上に、
粒子がボール状であるため、止まる位置が安定せず、十
分なコントラストを得られなかった。本発明に係る表示
装置においては、上述のように、一対の表裏面のうち一
方が白で、もう一方が着色誘電液と補色関係にある色の
二色平板状粒子用いているので、動作の安定したコント
ラストのよい表示を得ることができる。
【0153】なお、本実施形態においても、第1〜第3
実施形態と同様に、電極のない構造にしてもよく、また
基材のない構造にすることもできる。
【0154】(第5実施形態)次に、本発明の第5実施
形態に係る表示装置を図18に示す要部側断面図を用い
て説明する。なお、図18において第1実施形態と同一
の形成要素には同一の符号を付してここでの説明を省略
する。
【0155】図18に示す表示装置41において、第1
実施形態の表示装置1と相違するところは、セルに内包
された二色平板状粒子5の構成にある。すなわち、本実
施形態では、二色平板状粒子として、小粒径の二色平板
状電気泳動粒子45をひとつのセル内に複数有した構造
になっている。
【0156】図2に示す第1実施形態のような表示装置
の場合、二色平板状粒子が移動して回転できるスペース
が必要なため、セルの大きさいっぱいの粒子を使用する
ことができず、つねに粒子の大きさはセルの大きさより
一回り以上小さいものにならざるを得なかった。そのた
め、表示面側から見ると、粒子以外の部分の面積がかな
りあり、コントラストの低下の招いていた。
【0157】そこで、粒子以外の面積を少なくしてコン
トラストの低下を防ぐとともに、階調表現も可能とする
ようにしたのがこの実施形態である。また、本例では、
セル化部材としてマイクロカプセル6を使用している。
【0158】次に、上記の表示装置41の動作について
説明する.小粒径二色平板状電気泳動粒子45が、その
白色部45aがマイナスに帯電し、黒色部45bがプラ
スに帯電しており、また黒色部45bの帯電量が白色部
45aの帯電量より多く、小粒径二色平板状電気泳動粒
子45全体として黒色部45bと同じ極性であるプラス
に帯電しているとする。
【0159】このような構成のもとに、図18中A部に
示すように、透明電極7側にマイナス、対向電極8側に
プラスの電界を所定時間印加すると、小粒径二色平板状
電気泳動粒子45は、黒色部45bが透明電極7側を向
くように回転する。また、このとき、小粒径二色平板状
電気泳動粒子45は、黒色部45bの帯電量が白色部4
5aの帯電量より多いことにより、全体としてプラスに
帯電しているため、マイナス側の透明電極7の方に移動
する。
【0160】その結果、図18の目の位置EからこのA
部を見ると、多数の小粒径二色平板状電気泳動粒子45
の黒色部45bが見えることにより、この部分が黒く見
える。この場合、図2に示した第1実施形態と違い、セ
ル全体に黒表示部45bがあるので、より黒い黒の表示
を得ることができる。
【0161】一方、図18中B部に示すように、透明電
極7側にプラス、対向電極8側にマイナスの電界を印加す
ると、各小粒径二色平板状電気泳動粒子45は、黒色部
45bが対向電極8側、白色部45aが透明電極7側を
向くように回転する。また、このとき、小粒径二色平板
状電気泳動粒子45は、全体としてプラスに帯電してい
るため、マイナス側の対向電極8の方に移動する。
【0162】この結果、図18中の目の位置Eからこの
B部を見ると、多数の小粒径二色平板状電気泳動粒子4
5の白色部45aが見えることにより、この部分が白く
見える。この場合も、図2に示す第1実施形態と違い、
セル全体に白表示部45aがあるので、より白い白の表
示を得ることができる。
【0163】以上のごとく第5実施形態に係る表示装置
41では、無色透明の誘電液4に多数の小粒径二色平板
状電気泳動粒子45を分散させて表示媒体を構成したの
で、白色表示を行うときには小粒径二色平板状電気泳動
粒子45の白色部45aがほとんど隙間無く見え、黒色
表示を行うときには、多数の小粒径二色平板状電気流動
粒子45の黒色部45bがほとんど隙間無く見えること
になる。
【0164】また、誘電液4が無色透明のものからなる
ため、小粒径二色平板状電気泳動粒子45と小粒径二色
平板状電気泳動粒子45との間の隙間の誘電液4が表示
する色に影響を与えない。したがって、白をより白く表
示し、かつ果をより黒く表示することができ、コントラ
スト比の高い表示を行うことができる。
【0165】また、各セル内での小粒径二色平板状電気
泳動粒子の電気泳動移動度(単位電界あたりの電気泳動
移動速度)及び、回転しきい値電圧に分布を持たせてお
けば、ある電位をある時間かけたときに、電気泳動して
回転する小粒径二色平板状電気泳動粒子と電気泳動した
り回転したりしないか、してもわずかであり、表示に影
響を及ぼさない小粒径二色平板状電気泳動粒子とに分か
れるので、印加する電界の強さ、時間、向きにより異な
る階調の表示が可能となる。
【0166】なお、セル内での小粒径二色平板状電気泳
動粒子の電気泳動移動度に分布を持たせるためには、異
なる材質の小粒径二色平板状電気泳動粒子を用いたり、
異なる表面処理剤で表面処理された小粒径二色平板状電
気泳動粒子を用いたり、形状の異なる小粒径二色平板状
電気泳動粒子を用いたりすることにより、電気泳動移動
度に差をつけることができる。
【0167】また、小粒径二色平板状電気泳動粒子45
と誘電液4とをマイクロカプセル6に内包しているの
で、小粒径二色平板状電気泳動粒子5の偏在を防止でき
る。また、表示装置41の製造も簡易化することがで
き、表示装置41をシート化、パネル化する際の作業性
を向上させることができる。
【0168】したがって、第5実施形態によれば、従来
の電気泳動装置及び二色ボール型表示装置と同様の、目
にやさしく低消費電力でメモリー性を有する長所に加え
て、コントラスト比が高く、しかも製造が簡易な優れた
長所を有する表示装置41を実現できる。
【0169】なお、前記第5実施形態では、マイクロカ
プセル6を用いているが、各画素をそれぞれセル構造と
し、区画するようにしてもよい。
【0170】また、第5実施形態の表示装置41では、
透明基板2に透明電極7を、また対向基板3に対向電極
8をそれぞれ設けたが、本発明はこれに限定されること
なく、例えば図19(a)に示すように,電極を設けな
い構造としてもよく、さらには図19(b)に示すよう
に、一方の基板(基材)が無い構造、図15(c)に示
すように、両方の基板(基材)が無い構造でもよい。
【0171】このように電極を設けない場合でも、多数
の小粒径二色平板状電気泳動型粒子45と誘電液4とか
らなる表示媒体に外部から電界を印加するようにすれ
ば、その電界に応じた表示をさせることができる。ま
た、電極を設けない構造とすることにより、表示装置4
1の製造コストを抑えることができ、かつフレキシビリ
ティーの優れたものとすることができる。また、透明電
極を設けた場合に比較して透明電極の表面反射による表
示の見にくさを改善できる効果も得られる。
【0172】(第6実施形態)次に、本発明の第6実施
形態に係る表示装置を図20に示す要部側断面図を用い
て説明する。なお、図20において第2実施形態と同一
の形成要素には同一の符号を付してここでの説明を省略
する。
【0173】図20に示す表示装置51において、第2
実施形態の表示装置11と相違するところは、セルに内
包された二色平板状粒子5の構成にある。すなわち、本
実施形態では、二色平板状粒子として、小粒径の二色平
板状電気泳動粒子55をひとつのセル内に複数有した構
造になっており、色又は反射率及び帯電特性の異なる一
対の表裏面のうち、一方はすべて同じ色又は反射率であ
り、他方はセル毎に複数の異なる色に着色されており、
この異なる色の小粒径二色平板状電気泳動粒子55ごと
に異なる電気泳動移動度及び回転しきい値電圧を有した
ものとなっている点にある。さらに、各セル内でも駆動
に要する電界の強さに分布を持たせることにより、階調
表現も可能としている。
【0174】図4に示す第2実施形態のような表示装置
の場合、第1実施形態と同様に二色平板状粒子が移動し
て回転できるスペースが心要なため、セルの大きさいっ
ぱいの粒子を使用することができず、つねに粒子の大き
さはセルの大きさより一回り以上小さいものにならざる
を得なかった。そのため、表示面側から見ると、粒子以
外の部分の面積がかなりあり、コントラストの低下の招
いていた。
【0175】そこで、粒子以外の面積を少なくしてコン
トラストの低下を防ぐとともに、階調表現も可能とする
ようにしたのが、この実施形態である。また、本例で
は、セル化部材としてマイクロカプセル6を使用してい
る。
【0176】次に、上記の表示装置51の動作に関して
説明する。第6実施形態の表示装置51においては、マ
イクロカプセル6内の小粒径二色平板状電気泳動粒子5
5の電気泳動移動度が、例えば図21(a)のように設
定されている。すなわち、小粒径赤黒二色平板状電気泳
動粒子55Rの電気泳動移動度が大きく、小粒径青黒二
色平板状電気泳動粒子55Bの電気泳動移動度が小さ
く、小粒径緑黒二色平板状電気泳動粒子55Gの電気流
動移動度が、小粒径赤黒二色平板状電気流動粒子55R
及び小粒径青黒二色平板状電気泳動粒子55Bの中間程
度とし、小粒径二色平板状電気泳動粒子55はすべて全
体としてプラスに帯電し、第1の面(黒表示部55b)
の帯電量が第2の面(色表示部55a)の帯電量より大
きいとすると、それぞれの回転しきい値電圧をしかるべ
き値に調整すると、図21(b)のように、小粒径赤黒
二色平板状電気泳動粒子55Rの駆動に要する電圧は低
く、小粒径青黒二色平板状電気泳動粒子55Bの駆動に
要する電圧は高く、小粒径緑黒二色平板状電気泳動粒子
55Gの駆動に要する電圧は小粒径赤黒二色平板状電気
泳動粒子55R及び小粒径青黒二色平板状電気泳動粒子
55Bの中間程度とすることができ、第2実施形態と同
様に電界を印加する向き、時間、方向などによって、さ
まざまな色をより高コントラストに表示させることがで
きる。
【0177】さらに、各マイクロカプセル6内おいて、
小粒径二色平板状電気泳動粒子55の電気泳動移動度及
び回転しきい値電圧に分布を持たせてあれば、各色の階
調表現も可能となる。
【0178】例えば、図22(a)のように、透明電極
7側をマイナス、対向電極8側をプラスとして図21
(b)に示すVb1の電位を所定時間印加すると、小粒
径二色平板状電気泳動粒子55は、全て透明電極7側に
黒表示部55bを向けて配向し、透明電極7側に移動す
る。この結果を図22(a)に示す目Eの位置から見る
と、全ての小粒径二色平板状電気泳動粒子55が黒に見
えるため黒く見える。
【0179】この状態から図22(b)のように透明電
極7側をプラス、対向電極8側をマイナスとして図21
(b)に示すVr2の電位を印加すると、小粒径赤黒二
色平板状電気泳動粒子の一部が、色表示部55aが透明
電極7側を向くように回転し、かつ対向電極8の方に移
動する。よって、図22(b)中の目の位置Eから見る
と、小粒径赤黒二色平板状電気泳動粒子55Rの赤表示
部55a−rが一部見えることにより、薄い赤の表示と
なる。
【0180】また、例えば図22(a)の状態から図2
2(c)のように、透明電極7側をプラス、対向電極8
側をマイナスとして図21(b)に示すVb2の電位を
かけると、小粒径赤黒二色平板状電気泳動粒子55Rの
すべてと、小粒径緑黒二色平板状電気泳動粒子55Gの
すべてと、小粒径青黒二色平板状電気泳動粒子55Bの
一部とが、それぞれの色表示部55a−r、g、bが透
明電極7側を向くように回転し、かつ対向電極8の方に
移動する。
【0181】よって、図22(c)の目の位置Eから見
ると、小粒径赤黒二色平板状電気泳動粒子55Rの色表
示部55a−rと小粒径緑黒二色平板状電気泳動粒子5
5Gの色表示部55a−gとに加えて小粒径青黒二色平
板状電気泳動粒子55Bの色表示部55a−bが一部見
えることにより、赤と緑との表示に青が薄く加わった状
態の表示となる。
【0182】さらに、図22(c)の状態から図23
(a)のように、透明電極7側をマイナス、対向電極8
側をプラスとして図21(b)に示すVg2の電位をか
けると、小粒径赤黒二色平板状電気泳動粒子55Rのす
べてと、小粒径緑黒二色平板状電気泳動粒子55Gの一
部が、それぞれの黒色部55bが透明電極7側を向くよ
うに回転し、かつ透明電極7の方に移動するので、図2
3(a)中の目の位置Eから見ると、小粒径緑黒二色平
板状電気泳動粒子55Gの色表示部55a−gの一部
と、小粒径青黒二色平板状電気泳動粒子55Bの色表示
部55a−bの一部とが見えることにより、緑と青とが
薄く表示された状態になる。
【0183】また、図23(a)の状態から図23
(b)のように、透明電極7側をプラス、対向電極8側
をマイナスとして図21(b)に示すVr2の電位をか
けると、小粒径赤黒二色平板状電気泳動粒子55Rの一
部が、その色表示部55a−rが透明電極7側を向くよ
うに回転し、かつ対向電極8の方に移動するので、図2
3(b)中の目の位置Eから見ると、小粒径緑黒二色平
板状電気泳動粒子55Gの一部及び小粒径青黒二色平板
状電気泳動粒子55Bの一部に加えて、小粒径赤黒二色
平板状電気泳動粒子55Rの一部の色表示部55a−
r,g,bが見えることにより、緑と青と赤とが薄く表
示された状態を得ることができる。
【0184】以上のごとく、第6実施形態に係る表示装
置51では、異なる電気泳動移動度及び回転しきい値電
圧をもった異なる色の色表示部を有する小粒径二色平板
状電気泳動粒子を無色透明の誘電液4中に分散して表示
媒体を構成したので、動作の安定したコントラストのよ
いカラー表示が得られる。
【0185】さらに、各マイクロカプセル内にて小粒径
二色平板状電気泳動粒子の電気泳動移動度及び回転しき
い値電圧に分布を持たせたことから、電界の強弱及びそ
のかけ方に応じて階調を表現することができる。
【0186】また、マイクロカプセル6毎に小粒径二色
平板状電気泳動粒子55の電気泳動移動度及び回転しき
い値電圧が異なるようにして画素を構成したことから、
複数のマイクロカプセル6を同じ透明電極7、対向電極
8で駆動しても、駆動電圧や駆動時間に応じて異なる色
彩を表示することができる。
【0187】また、多数の小粒径二色平板状電気泳動粒
子と誘電液4とをマイクロカプセル6に内包しているの
で、第1実施形態と同様に、小粒径二色平板状電気泳動
粒子の偏在を防止でき、表示装置51の製造も簡易化す
ることができ、表示装置51をシート化、パネル化する
際の作業性を向上できる効果が得られる。したがって、
第6実施形態によれば、従来の電気泳動装置及び二色ボ
ール型表示装置と同様の、目にやさしく低消費電力でメ
モリー性を有する長所に加えて、コントラスト比が高
く、かつカラー表示及び階調表示が可能で、しかも製造
が簡易な表示装置51を実現できる。
【0188】なお、前記第6実施形態では、色や階調を
変えるのに電界の強さを変えたが、電気泳動移動度の大
小に応じて小粒径二色平板状電気泳動粒子55の移動速
度が異なるので、電界を印加する時間を変えることによ
っても階調を表現できる。
【0189】また、本第6実施形態では、小粒径二色平
板状電気泳動粒子の色表示部55aの色としてレッド、
グリーン、ブルーの三原色を用いたが、これにかえてシ
アン、マゼンタ、イエローの三原色を用いることもでき
る。
【0190】さらに、第6実施形態においてマイクロカ
プセル6を用いているが、各表示媒体毎にそれぞれセル
構成とし、区画するようにしてもよい。また、マイクロ
カプセル6毎に小粒径二色平板状電気泳動粒子55を駆
動するのに要する電界を異ならせる手段として、小粒径
二色平板状電気泳動粒子粒子55のゼータ電位を異なら
せる、誘電液4の誘電率や粘度を異ならせる例を述べた
が、その他、小粒径二色平板状電気泳動粒子55の粒子
径や形状をマイクロカプセル6毎に変えることによって
も、マイクロカプセル6毎に駆動に要する電界を異なら
せることができる。また、ゼータ電位を異ならせる方法
としては、異なる表面処理剤を用いたり、同じ表面処理
剤を用いた場合でも、その濃度を変えるなどの方法を用
いることができる。
【0191】また、第6実施形態の表示装置51では、
透明基板2に透明電極7を、また対向基板3に対向電極
8をそれぞれ設けたが、本発明はこれに限定されること
なく、例えば図24(a)に示すように、電極を設けな
い構造としてもよく、さらには図24(b)に示すよう
に、一方の基板(基材)が無い構造、図24(c)に示
すように、両方の基板(基材)が無い構造でもよい。
【0192】このように電極を設けない場合でも、多数
の小粒径二色平板状電気泳動型粒子55と誘電液4とか
らなる表示媒体に外部から電界を印加するようにすれ
ば、その電界に応じた表示をさせることができる。ま
た、電極を設けない構造とすることにより、表示装置5
1の製造コストを抑えることができ、かつフレキシビリ
ティーの優れたものとすることができる。また、透明電
極を設けた場合に比較して透明電極の表面反射による表
示の見にくさを改善できる効果も得られる。
【0193】さらに、上記第6実施形態では、回転しき
い値電圧と電気泳動に要する電圧がほぼ同じ値になるよ
うにしているが、回転しきい値電圧が低いときに電気泳
動するためには、より高い電圧を必要とするものや、電
気泳動に要するしきい値電圧が低いときに回転するには
より高いしきい値電圧を必要とするものを組み合わせる
ことによって、様々な色彩、階調表示を行う表示装置も
実現できる。
【0194】(第7実施形態)次に、本発明の第7実施
形態に係る表示装置を図25に示す要部側断面図を用い
て説明する。なお、図25において、第3実施形態と同
一の形成要素には同一の符号を付してここでの説明を省
略する。
【0195】図25に示す表示装置61において、第3
実施形態の表示装置21と相違するところは、セルに内
包された二色平板状粒子5の構成にある。すなわち、本
実施形態では、二色平板状粒子として、小粒径の二色平
板状電気泳動粒子45をひとつのセル内に複数有した構
造になっており、この小粒径二色平板状電気泳動粒子4
5を回転可能及び上下動可能にして、包囲、保持する液
体として着色誘電液12を用い、色毎にセル化され、各
セル毎(着色誘電液毎)に異なる電気泳動移動度及び回
転しきい値電圧の小粒径二色平板状電気泳動粒子45を
用いている。さらに、各セル内でも駆動に要する電界の
強さに分布を持たせることにより、階調表現も可能とし
ている。
【0196】図10に示す第3実施形態のような表示装
置の場合、第1実施形態と同様に二色平板状粒子が移動
して回転できるスペースが心要なため、セルの大きさい
っぱいの粒子を使用することができず、つねに粒子の大
きさはセルの大きさより一回り以上小さいものにならざ
るを得なかった。そのため、表示面側から見ると、粒子
以外の部分の面積がかなりあり、コントラストの低下の
招いていた。
【0197】そこで、粒子以外の面積を少なくしてコン
トラストの低下を防ぐとともに、階調表現も可能とする
ようにしたのが、この実施形態である。また、本例で
は、セル化部村としてマイクロカプセル6を使用してい
る。
【0198】すなわち、表示装置61では、小粒径二色
平板状電気泳動粒子45を回転可能及び上下動可能にし
てこれを包囲・保持する着色誘電液12として、例え
ば、レッド、ブルー、及びグリーン、又はシアン、マゼ
ンタ、及びイエローの三原色それぞれの誘電液が用いら
れ、この複数の異なる色毎に着色誘電液12がマイクロ
カプセル6に内包されて表示媒体を形成し、これら複数
の表示媒体により画素が構成されている。ここでは、赤
色着色誘電液12R、青色着色誘電液12B、緑色着色
誘電液12Gのそれぞれを用いて各表示媒体が構成され
ている。
【0199】第7実施形態の表示装置61において、各
マイクロカプセル6中の小粒径二色平板状電気泳動粒子
45の電気泳動移動度が、例えば図26(a)のように
設定されている。
【0200】すなわち、赤色着色誘電液12Rに分散さ
れた小粒径二色平板状電気泳動粒子45の電気泳動移動
度が大きく、青色着色誘電液12Bに分散された小粒径
二色平板状電気泳動粒子45の電気泳動移動度が小さ
く、緑色着色誘電液12Gに分散された小粒径二色平板
状電気泳動粒子45の電気泳動移動度が、その中間程度
とし、小粒径平板状電気泳動粒子45はすべて全体とし
てプラスに帯電し、第1の面(黒表示部45b)の帯電
量が第2の面(白色部45a)の帯電量より大きいとす
ると、それぞれの回転しきい値電圧をしかるべき値に調
整すると、図26(b)のように、赤色着色誘電液12
Rに分散された小粒径二色平板状電気泳動粒子45の移
動及び回転に要する電圧は低く、青色着色誘電液12B
に分散された小粒径二色平板状電気流動粒子45の移動
及び回転に要する電圧は高く、緑色着色誘電液12Gに
分散された小粒径二色平板状電気泳動粒子45の移動及
び回転に要する電圧はその中間程度とすることができ、
第3実施形態と同様に電界を印加する向き、時間、方向
などによってさまざまな色をより高コントラストに表示
させることができる。
【0201】さらに、各マイクロカプセル6内におい
て、小粒径二色平板状電気泳動粒子45の電気泳動移動
度及び回転しきい値電圧に分布を持たせてあれば、各色
の階調表現も可能となる。
【0202】上記のように表示装置61では、駆動電位
の高い小粒径二色平板状電気泳動粒子45が十分に回転
して移動できるだけの電界を透明電極7と対向電極8と
の間に印加した後、駆動電位の低い小粒径二色平板状電
気泳動粒子45だけが回転して移動できるような逆電界
を印加することにより、駆動電位の高い小粒径二色平板
状電気泳動粒子45だけが回転して移動した状態を得る
ことができる。このため、駆動電位の高低、つまり電界
の強弱と、電界を印加する向きと順番とによって任意の
色を表示することができる。
【0203】また、マイクロカプセル6毎に小粒径二色
平板状電気泳動粒子45の電気泳動移動度及び回転しき
い値電圧が異なるようにして画素を構成したことから、
複数のマイクロカプセル6を同じ透明電極7、対向電極
8で駆動しても、駆動電圧や駆動時間に応じて異なる色
彩を表示することができる。
【0204】したがって、第7実施形態によれば、従来
の電気泳動装置及び二色ボール表示装置と同様の、目に
やさしく低消費電力でメモリー性を有する長所に加え
て、コントラスト比が高く、かつカラー表示及び階調表
示が可能で、しかも製造が簡易な表示装置61を実現で
きる。
【0205】なお、この実施の形態では、色や階調を変
えるのに電界の強さを変えたが、回転しきい値電圧の大
小に応じて二色平板状粒子の反転速度が異なるので、電
界を印加する時間を変えることによっても階調を表現す
ることができる。
【0206】また、第7実施形態では、着色誘電液12
にレッド、グリーン、及びブルーの三原色の着色誘電液
を用いたが、これにかえてシアン、マゼンタ、及びイエ
ローの着色誘電液12を用いることもできる。
【0207】また、この実施の形態では、マイクロカプ
セル6を用いているが、各表示媒体毎にそれぞれセル構
造とし、区画するようにしてもよい。また、小粒径二色
平板状電気泳動粒子の電気泳動移動度及び回転しきい値
電圧に差を持たせるには、異なる表面処理剤を用いてゼ
ータ電位に差をもたせてもよいが、同じ表面処理剤で
も、その濃度を変えることによって、ゼータ電位を変え
ることができる。また、材質の異なる二色平板状粒子を
用いてもよい。
【0208】また、この実施の形態では、表示媒体に電
極がついているが、これは、第1〜第6実施形態と同様
に、図27(a)のように、電極のないものでも良く、
さらに、図27(b)及び図27(c)に示すように、
基材がない構成としてもよい。この場合には、電極のな
い表示媒体に外部から電界を印加すれば、その電界に応
じた表示をさせることができる。また、電極を設けない
構造とすることにより表示装置61の製造コストを抑え
ることができ、かつフレキシピリティーの優れたものと
することができる。また、透明電極を設けた場合に比較
して透明電極の表面反射による表示の見にくさを改善で
きる効果も得られる。
【0209】(第8実施形態)次に、本発明の第8実施
形態に係る表示装置を図28に示す要部側断面図を用い
て説明する。なお、図28において、第4実施形態と同
一の形成要素には同一の符号を付してここでの説明を省
略する。
【0210】図28に示す表示装置71において、第4
実施形態の表示装置31と相違するところは、セルに内
包された二色平板状粒子5の構成にある。すなわち、本
実施形態では、二色平板状粒子として、小粒径の二色平
板状電気泳動粒子65をひとつのセル内に複数有した構
造になっており、この小粒径二色平板状電気泳動粒子6
5を回転可能及び上下動可能にして、包囲、保持する液
体として着色誘電液12を用い、小粒径二色平板状電気
泳動粒子65は一対の表裏面のうち一方が、白表示部と
なる白色部65a、もう一方が着色誘電液12の色と補
色関係にある色で着色された補色部65bとからなって
いる。
【0211】なお、この実施形態では、着色誘電液12
としてシアン着色誘電液12Cを用い、小粒径二色平板
状電気泳動粒子の一対の表裏面のうち一方が白、もう一
方の補色部25bはシアンの補色である赤色部となって
いることとする。
【0212】また、例えば、白色部65aがマイナスに
帯電し、補色部65bがプラスに帯電し、白色部65a
の帯電特性が補色部65bよりも高く、小粒径二色平板
状電気泳動粒子65単体としてはマイナスに帯電してい
る。
【0213】図12に示す第4実施形態のような表示装
置の場合、二色平板状粒子が移動して回転できるスペー
スが必要なため、セルの大きさいっぱいの粒子を使用す
ることができず、つねに粒子の大きさはせるの大きさよ
り一回り以上小さいものにならざるを得なかった。その
ため、表示面側から見ると、粒子以外の部分の面積がか
なりあり、コントラストの低下の招いていた。
【0214】そこで、粒子以外の面積を少なくしてコン
トラストの低下を防ぐとともに、階調表現も可能とする
ようにしたのが、この実施形態である。また、本例で
は、セル化部材としてマイクロカプセル6を使用してい
る。
【0215】次に、上記の表示装置71の動作について
説明する。小粒径二色平板状電気泳動粒子65が、前述
したようにその白色部65aがマイナスに帯電し、補色
部65bがプラスに帯電しており、小粒径二色平板状電
気泳動粒子65単体としてマイナスに帯電しているとす
る。
【0216】このような構成のもとに、図29(a)に
示すように、透明電極7側をプラス、対向電極8側をマ
イナスとして小粒径二色平板状電気泳動粒子65が回転
して移動するのに十分な電界を所定時間印加すると、小
粒径二色平板状電気泳動粒子65はすべて、白色部65
aが透明電極7側を向くように回転し、プラス側の透明
電極7の方に移動する。その結果、図29(a)中の目
の位置Eから見ると、多数の小粒径二色平板状電気泳動
粒子65の白色部65aが見えることにより、この部分
が白の表示となる。
【0217】一方、図29(b)に示すように、透明電
極7側をマイナス、対向電極8側をプラスとして小粒径
二色平板状電気泳動粒子65が回転して移動するのに十
分な電界を印加すると、小粒径二色平板状電気泳動粒子
65はすべて、補色部65bが透明電極7側を向くよう
に回転し、プラス側の対向電極8の方に移動する。この
結果、図29(b)中の目の位置Eからこの部分を見る
と、着色誘電液12を通過した光は補色部65bにより
吸収されるため、色は見えなくなり黒の表示となる。
【0218】また、各マイクロカプセル内での小粒径二
色平板状電気泳動粒子65の電気泳動移動度(単位電界
あたりの電気泳動移動速度)及び回転しきい値電圧に分
布を持たせておけば、ある電位をある時間かけたとき
に、電気流動して回転する小粒径二色平板状電気泳動粒
子65と電気泳動したり回転したりしないか、してもわ
ずかであり表示に影響を及ぼさない小粒径二色平板状電
気泳動粒子65とに分かれるので、印加する電界の強
さ、時間、向きにより異なる階調の表示が可能となる。
【0219】なお、マイクロカプセル内での小粒径二色
平板状電気泳動粒子65の電気泳動移動度に分布を持た
せるためには、異なる材質の小粒径二色平板状電気泳動
粒子65を用いたり、異なる表面処理剤で表面処理され
た小粒径二色平板状電気泳動粒子65を用いたり、形状
の異なる小粒径二色平板状電気泳動粒子65を用いたり
する。これにより、電気泳動移動度に差をつけることが
できる。
【0220】また、小粒径二色平板状電気泳動粒子65
と着色誘電液12とをマイクロカプセル6に内包してい
るので、小粒径二色平板状電気泳動粒子65の偏在を防
止できる。また、表示装置71の製造も簡易化すること
ができ、表示装置71をシート化、パネル化する際の作
業性を向上させることができる。
【0221】したがって、第8実施形態によれば、従来
の電気泳動装置及び二色ボール型表示装置と同様の、目
にやさしく低消費電力でメモリー性を有する長所に加え
て、コントラスト比が高く、しかも製造が簡易な優れた
長所を有する表示装置71を実現できる。
【0222】なお、前記第8実施形態ではマイクロカプ
セル6を用いているが、各画素をそれぞれセル構造と
し、区画するようにしてもよい。また、第8実施形態の
表示装置71では、透明基板2に透明電極7を、また対
向基板3に対向電極8をそれぞれ設けたが、本発明はこ
れに限定されることなく、例えば図30(a)に示すよ
うに、電極を設けない構造としてもよく、さらには図3
0(b)に示すように、一方の基板(基材)が無い構
造、図30(c)に示すように、両方の基板(基材)が
無い構造でもよい。
【0223】このように電極を設けない場合でも、多数
の小粒径二色平板状電気泳動型粒子65と着色誘電液4
とからなる表示媒体に外部から電界を印加するようにす
れば、その電界に応じた表示をさせることができる。
【0224】また、電極を設けない構造とすることによ
り、表示装置71の製造コストを抑えることができ、か
つフレキシビリティーの優れたものとすることができ
る。また、透明電極を設けた場合に比較して透明電極の
表面反射による表示の見にくさを改善できる効果も得ら
れる。
【0225】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る表示
装置によれば、色あるいは反射率と帯電特性とが異なる
一対の表裏面で構成された二色平板状粒子を無色透明の
誘電液中に保持して、電界を印加することにより回転さ
せる構成としたので、二色ボールのように中途半端な位
置でとまることなく、表裏面のはっきりした位置で粒子
が止まりやすくなり、よリコントラスト比の高い表示装
置を実現できる。
【0226】例えば二色平板状粒子の一対の表裏面の一
方を白色、他方を黒色とすれば、白をより白く、黒をよ
り黒く表示することができる。したがって、目にやさし
く、低消費電力で、メモリー性があり、しかも白をより
白く黒をより黒く表示できて、コントラスト比の高い表
示装置を実現できる。
【0227】また、本発明に係る表示装置では、色又は
反射率及び帯電特性の異なる一対の表裏面のうち、一方
はすべて同じ色又は反射率であり、他方は複数の異なる
色に着色されており、この異なる色の二色平板状粒子ご
とに異なる回転しきい値電圧を有した二色平板状粒子を
無色透明の誘電液中に保持して、電界を印加することに
より回転させる構成としたので、印加される駆動電圧の
電圧値又は印加時間のあるいは方向などの違いにより、
異なる色の表示を行わせることができる。
【0228】また、平板状の粒子を用いているため、上
記と同様に、表裏面のはっきりした位置で止まりやす
く、コントラスト比の高い表示装置をものとなってい
る。さらに、二色平板状粒子の一方の色の違いにより回
転しきい値電圧に差をもたせておけば、個々の粒子ごと
に電極を用意しなくてもよく、画素を形成する複数の粒
子をひとつの電極で制御しても、駆動電圧、印加時間、
方向などの違いにより、各色ごとに制御することができ
る。
【0229】また、本発明に係る表示装置では、色ある
いは反射率と帯電特性とが異なる一対の表裏面で構成さ
れた二色平板状粒子を異なる色に着色された誘電液中に
保持して、電界を印加することにより回転させる構成と
したので、例えば、二色平板状粒子の一方の色を白、も
う一方の色を黒とし、二色平板状粒子全体としては黒と
同じ極性に帯電しているとすると、誘電液としてレッ
ド、ブルー、及びグリーン、又はシアン、マゼンタ、及
びイエローの三原色それぞれの誘電液を用いれば、二色
平板状粒子が黒側を表示面側に向けて、表示面倒に移動
したときには黒、白側を表示面側に向けて、表示面と反
対側に移動したときは、着色誘電液の色が表示されるの
で、印加される駆動電圧の電圧値又は印加時間のあるい
は方向などの違いにより、異なる色の表示を行わせるこ
とができる。
【0230】また、各色の誘電液ごとに誘電液中の二色
平板状粒子の回転しきい値電圧に差をつけておけば、個
々の粒子毎に電極を用意して制御しなくても、画素を形
成する複数の粒子をひとつの電極で制御しても、駆動電
圧、印加時間、方向などの違いにより、各色ごとに制御
することができる。この場合も、二色ボールのように中
途半端な位置でとまることなく、表裏面のはっきりした
位置で粒子が止まりやすくなり、よリコントラスト比の
高い表示装置を実現できる。
【0231】また、本発明に係る表示装置では、色ある
いは反射率と帯電特性とが異なる一対の表裏面で構成さ
れた二色平板状粒子を着色誘電液中に保持して、電界を
印加することにより回転させる表示装置において、二色
平板状粒子の一対の表裏面の一方を着色誘電液の色と補
色関係にある色で着色された構成としたので、二色平板
状粒子が表示面側と反対の面に移動し、表示面側に着色
誘電液と補色関係にある色の面を向ければ、着色誘電液
を通過した光は補色面により吸収されるので、表示面側
から見ると黒の表示となる。
【0232】さらに、平板状の粒子を用いているので、
二色ボールのように中途半端な位置で止まることなく、
表裏面のはっきりした位置で粒子が止まりやすくなる。
したがって、二色平板状粒子の一対の表裏面の一方を白
などにすれば、白と黒の表示が可能となり、コントラス
ト比の高い表示装置を実現できる。
【0233】また、本発明に係る表示装置では、無色透
明の誘電液中に色又は反射率及び帯電特性の異なる一対
の表裏面からなる小粒径二色平板状電気泳動粒子を分散
させ、電界を印加することにより小粒径二色平板状電気
泳動粒子を電気泳動させて回転させる構成としたので、
二色ボールのように中途半端な位置でとまることなく、
表裏面のはっきりした位置で粒子が止まりやすくなり、
よリコントラスト比の高い表示装置を実現できる。ま
た、表示面に対する粒子の占有面積が広くなるので、さ
らにコントラスト比の高い表示装置となる。さらに、駆
動に要する電界に分布を持たせてやれば、階調を表示す
ることも可能となる。
【0234】また、本発明に係る表示装置では、無色透
明の誘電液中に、色又は反射率及び帯電特性の異なる一
対の表裏面からなる小粒径二色平板状電気泳動粒子を分
散させたものになっており、一対の表裏面の一方はすべ
て同じ色又は反射率であり、他方は複数の異なる色に着
色されており、この異なる色の小粒径二色平板状電気泳
動粒子ごとに異なる電気泳動移動度及び回転しきい値電
圧を有した構成としたので、印加される駆動電圧の電圧
値又は印加時間のあるいは方向などの違いにより、異な
る色の表示を行わせることができる。
【0235】この場合も、表示面に対する粒子の占有面
積が広くなるので、よりコントラスト比の高い表示装置
とすることができる。さらに、駆動に要する電界に分布
を持たせてやれば、階調を表示することも可能となる。
【0236】また、個々の粒子毎に電極を用意して制御
しなくても、画素を形成する複数の粒子をひとつの電極
で駆動電圧、印加時間、方向などの違いにより、各色ご
とに制御することができる。
【0237】また、本発明に係る表示装置では、複数の
色に着色された着色誘電液中に、色又は反射率及び帯電
特性の異なる一対の表裏面からなる小粒径二色平板状電
気泳動粒子を分散させた構成としたので、例えば、小粒
径二色平板状電気泳動粒子の一対の表裏の一方の色を
白、もう一方の色を黒とし、小粒径二色平板状電気泳動
粒子全体としては黒と同じ極性に帯電しているとする
と、着色誘電液としてレッド、ブルー、及びグリーン、
又はシアン、マゼンタ、及びイエローの三原色それぞれ
の着色誘電液を用いれば、小粒径二色平板状電気泳動粒
子が黒側を表示面側に向けて、表示面倒に移動したとき
には黒、白側を表示面側に向けて、表示面と反対側に移
動したときは、着色誘電液の色が表示されるので、印加
される駆動電圧の電圧値又は印加時間のあるいは方向な
どの違いにより、異なる色の表示を行わせることができ
る。
【0238】また、各色の着色誘電液ごとに着色誘電液
中の小粒径二色平板状電気泳動粒子の電気泳動移動度及
び回転しきい値電圧に差をつけておけば、個々のセル毎
に電極を用意して制御しなくても、画素を形成する複数
のセルをひとつの電極で制御しても、駆動電圧、印加時
間、方向などの違いにより、各色ごとに制御することが
できる。
【0239】また、本発明に係る表示装置では、色ある
いは反射率と帯電特性とが異なる一対の表裏面で構成さ
れた小粒径二色平板状電気泳動粒子を着色誘電液中に保
持して、電界を印加することにより電気泳動させて回転
させる表示装置において、小粒径二色平板状電気泳動粒
子の一対の表裏面の一方を着色誘電液の色と補色関係に
ある色で着色された構成としたので、小粒径二色平板状
電気泳動粒子が表示面側と反対の面に移動し、表示面側
に着色誘電液と補色関係にある色の面を向ければ、着色
誘電液を通過した光は補色面により吸収されるので、表
示面側から見ると黒の表示となる。
【0240】さらに、平板状の粒子を用いているので、
二色ボールのように中途半端な位置でとまることなく、
表裏面のはっきりした位置で粒子が止まりやすくなる。
また、この場合も、表示面に対する粒子の占有面積が広
くなるので、よりコントラスト比の高い表示装置とする
ことができる。さらに、駆動に要する電界に分布を持た
せてやれば、階調を表示することも可能となる。したが
って、小粒径二色平板状電気泳動粒子の一対の表裏面の
一方を白などにすれば、白と黒の表示が可能となり、コ
ントラスト比の高い表示装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示装置の第1実施形態の概略構
成を示す断面図である。
【図2】本発明に係る表示装置の第1実施形態の概略構
成を示す断面図である。
【図3】本発明に係る表示装置の第1実施形態の変形例
を示す断面図である。
【図4】本発明に係る表示装置の第2実施形態の概略構
成を示す断面図である。
【図5】本発明に係る表示装置の第2実施形態の特性を
説明するための特性図である。
【図6】本発明に係る表示装置の第2実施形態の動作を
説明するための断面図である。
【図7】本発明に係る表示装置の第2実施形態の動作を
説明するための断面図である。
【図8】本発明に係る表示装置の第2実施形態の動作を
説明するための断面図である。
【図9】本発明に係る表示装置の第2実施形態の変形例
を示す断面図である。
【図10】本発明に係る表示装置の第3実施形態の構成
を示す断面図である。
【図11】本発明に係る表示装置の第3実施形態の特性
を説明するための特性図である。
【図12】本発明に係る表示装置の第3実施形態の動作
を説明するための断面図である。
【図13】本発明に係る表示装置の第3実施形態の動作
を説明するための断面図である。
【図14】本発明に係る表示装置の第3実施形態の動作
を説明するための断面図である。
【図15】本発明に係る表示装置の第3実施形態の変形
例を示す断面図である。
【図16】本発明に係る表示装置の第4実施形態の構成
を示す断面図である。
【図17】本発明に係る表示装置の第4実施形態の動作
を説明するための断面図である。
【図18】本発明に係る表示装置の第5実施形態の構成
を示す断面図である。
【図19】本発明に係る表示装置の第5実施形態の変形
例を示す断面図である。
【図20】本発明に係る表示装置の第6実施形態の構成
を示す断面図である。
【図21】本発明に係る表示装置の第6実施形態の特性
を説明するための特性図である。
【図22】本発明に係る表示装置の第6実施形態の動作
を説明するための断面図である。
【図23】本発明に係る表示装置の第6実施形態の動作
を説明するための断面図である。
【図24】本発明に係る表示装置の第6実施形態の変形
例を示す断面図である。
【図25】本発明に係る表示装置の第7実施形態の構成
を示す断面図である。
【図26】本発明に係る表示装置の第7実施形態の特性
を説明するための特性図である。
【図27】本発明に係る表示装置の第7実施形態の変形
例を示す断面図である。
【図28】本発明に係る表示装置の第8実施形態の構成
を示す断面図である。
【図29】本発明に係る表示装置の第8実施形態の動作
を説明するための断面図である。
【図30】本発明に係る表示装置の第8実施形態の変形
例を示す断面図である。
【図31】従来の表示装置の構成を示す断面図である。
【図32】従来の表示装置の構成を示す断面図である。
【図33】従来の表示装置の構成を示す断面図である。
【図34】従来の表示装置の構成を示す断面図である。
【図35】従来の表示装置の構成を示す断面図である。
【図36】本発明の表示装置に使用する二色平板状粒子
の形状を示す概略図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41,51,61,71…表示
装置、2…透明基板、3…対向基板、4…誘電液、5…
二色平板状粒子、5a…白色部、5b…黒色部、7…透
明電極、8…対向電極、12…着色誘電液。

Claims (72)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色あるいは反射率と帯電特性とが異なる
    一対の表裏面を有する二色平板状粒子と誘電液とを有し
    た表示媒体を備え、該表示媒体に電界を印加することに
    より二色平板状粒子を駆動して表示動作を行うことを特
    徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記誘電液は無色透明の誘電液であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記表示媒体の誘電液と二色平板状粒子
    とはセル化部材によりセル化されていることを特徴とす
    る請求項1記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記セル化部材は、マイクロカプセルで
    あり、誘電液と二色平板状粒子とは、該マイクロカプセ
    ルに内包されていることを特徴とする請求項3記載の表
    示装置。
  5. 【請求項5】 前記表示媒体は相対向する一対の電極付
    き基材間に充填され、前記一対の電極付き基材のうち少
    なくとも一方が透光性の透明電極及び透明基材からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記二色平板状粒子の一対の面は、色又
    は反射率及び帯電特性が互いに異なるとともに、表示装
    置を形成する複数の前記表示媒体のすべての二色平板状
    粒子の一方の面は、同一の色又は反射率であり、他の一
    方の面は、各々の表示媒体毎に複数の異なる色に着色さ
    れていることを特徴とする請求項2記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記一対の面のうちの一方の面が複数の
    異なる色に着色された二色平板状粒子は、それぞれ互い
    に異なる回転しきい値電圧を有し、上記表示媒体に強
    度、向き、印加時間の異なる電界を印加することによ
    り、異なる色彩の表示が行われることを特徴とする請求
    項6記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記誘電液は無色透明の誘電液であり、
    かつ、前記二色平板状粒子は対を成す表裏面の一方を黒
    色、他方をシアン、マゼンタ、及びイエロー、あるい
    は、レッド、グリーン、及びブルーの三原色のいずれか
    に着色され、表示面側に向けられた二色平板状粒子の呈
    する面の色の混色によってカラー表示を行うことを特徴
    とする請求項6記載の表示装置。
  9. 【請求項9】 前記誘電液は無色透明の誘電液であり、
    かつ、前記二色平板状粒子は対を成す表裏面の一方を白
    色、他方をシアン、マゼンタ、及びイエロー、あるい
    は、レッド、グリーン、及びブルーの三原色のいずれか
    に着色され、表示面側にに向けられた二色平板状粒子の
    呈する面の色の混色によってカラー表示を行うことを特
    徴とする請求項6記載の表示装置。
  10. 【請求項10】 前記二色平板状粒子は、異なる材質の
    二色平板状粒子を用いて回転しきい値電圧に差をつけて
    いることを特徴とする請求項7記載の表示装置。
  11. 【請求項11】 前記二色平板状粒子は、異なる表面処
    理剤によって処理することにより、回転しきい値電圧に
    差をつけていることを特徴とする請求項7記載の表示装
    置。
  12. 【請求項12】 前記二色平板状粒子は、粒子の形状を
    異なわせることにより、表示媒体毎の二色平板状粒子に
    異なる回転しきい値電圧を与えることを特徴とする請求
    項7記載の表示装置。
  13. 【請求項13】 前記表示媒体は、前記無色透明の誘電
    液と前記一面が異なる色に着色された二色平板状粒子と
    が異なる色ごとにセル化部材によりセル化されているこ
    とを特徴とする請求項7記載の表示装置。
  14. 【請求項14】 前記表示媒体は、前記無色透明の誘電
    液と前記一面が異なる色に着色された二色平板状粒子と
    が異なる色ごとにセル化部材によりセル化されており、
    前記セル化部材は、マイクロカプセルであることを特徴
    とする請求項13記載の表示装置。
  15. 【請求項15】 前記表示媒体毎に、前記誘電液として
    媒質の異なる誘電液を用い、表示媒体毎の二色平板状粒
    子に異なる回転しきい値電圧を与えることを特徴とする
    請求項13記載の表示装置。
  16. 【請求項16】 前記表示媒体毎に、誘電率が異なる誘
    電液を用い、表示媒体毎の二色平板状粒子に異なる回転
    しきい値電圧を与えることを特徴とする請求項13記載
    の表示装置。
  17. 【請求項17】 前記表示媒体毎に、粘度が異なる誘電
    液を用い、表示媒体毎の二色平板状粒子に異なる回転し
    きい値電圧を与えることを特徴とする請求項13記載の
    表示装置。
  18. 【請求項18】 前記表示媒体毎に、マイクロカプセル
    の壁材として異なる材質の壁材を用い、表示媒体毎の二
    色平板状粒子に異なる回転しきい値電圧を与えることを
    特徴とする請求項14記載の表示装置。
  19. 【請求項19】 前記二色平板状粒子は、互いに異なる
    回転しきい値電圧を有し、駆動電圧の高い二色平板状粒
    子が十分に回転できる電界を印加した後、駆動電圧の低
    い二色平板状粒子だけが回転できる逆電界を印加するこ
    とにより、前記駆動電圧の高い二色平板状電気泳動粒子
    だけが回転した状態をつくることを特徴とする請求項7
    記載の表示装置。
  20. 【請求項20】 前記誘電液として着色誘電液を用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  21. 【請求項21】 前記誘電液として着色誘電液を用い、
    前記着色誘電液は、複数の異なる色それぞれの着色誘電
    液からなり、前記複数の異なる色毎に、着色誘電液と前
    記二色平板状粒子とを有しセル化部材によりセル化され
    た表示媒体が備えられ、これら表示媒体の複数により画
    素が構成されてなることを特徴とする請求項20記載の
    表示装置。
  22. 【請求項22】 前記表示媒体は、前記着色誘電液と二
    色平板状粒子とを有し、セル化部材によりセル化され、
    かつ、前記セル化部材はマイクロカプセルであることを
    特徴とする請求項21記載の表示装置。
  23. 【請求項23】 前記誘電液は着色誘電液であり、前記
    二色平板状粒子は、一対の表裏面の一方が白色、他方が
    黒色であるとともに、該黒色の部分の帯電特性が前記白
    色の部分の帯電特性よりも高く全体として黒色部と同じ
    極性に帯電することを特徴とする請求項21記載の表示
    装置。
  24. 【請求項24】 前記誘電液として複数の着色誘電液を
    用い、前記複数の異なる色それぞれの着色誘電液は、レ
    ッド、ブルー、及びグリーン、又はシアン、マゼンタ、
    及びイエローの三原色それぞれの誘電液であることを特
    徴とする請求項23記載の表示装置。
  25. 【請求項25】 前記表示媒体の複数により画素を構成
    し、二色平板状粒子は、表示媒体毎に異なる回転しきい
    値電圧を有していることを特徴とする請求項23記載の
    表示装置。
  26. 【請求項26】 前記表示媒体毎に、誘電率が異なる着
    色誘電液を用い、表示媒体毎の二色平板状粒子に異なる
    回転しきい値電圧を与えることを特徴とする請求項25
    記載の表示装置。
  27. 【請求項27】 前記表示媒体毎に、粘度が異なる着色
    誘電液を用い、表示媒体毎の二色平板状粒子に異なる回
    転しきい値電圧を与えることを特徴とする請求項25記
    載の表示装置。
  28. 【請求項28】 前記表示媒体毎に、前記二色平板状粒
    子を異なる表面処理剤で処理し、表示媒体毎の二色平板
    状粒子に異なる回転しきい値電圧を与えることを特徴と
    する請求項25記載の表示装置。
  29. 【請求項29】 前記表示媒体毎に、前記二色平板状粒
    子は粒子の形状を異なわせることにより、表示媒体毎の
    二色平板状粒子に異なる回転しきい値電圧を与えること
    を特徴とする請求項25記載の表示装置。
  30. 【請求項30】 前記表示媒体毎に、前記誘電液として
    媒質の異なる着色誘電液を用い、表示媒体毎の二色平板
    状粒子に異なる回転しきい値電圧を与えることを特徴と
    する請求項25記載の表示装置。
  31. 【請求項31】 前記表示媒体毎に、前記二色平板状粒
    子として異なる材質の粒子を用い、表示媒体毎の二色平
    板状粒子に異なる回転しきい値電圧を与えることを特徴
    とする請求項25記載の表示装置。
  32. 【請求項32】 前記表示媒体毎に、マイクロカプセル
    の壁材として異なる材質の壁材を用い、表示媒体毎の二
    色平板状粒子に異なる回転しきい値電圧を与えることを
    特徴とする請求項25記載の表示装置。
  33. 【請求項33】 前記二色平板状粒子は、互いに異なる
    回転しきい値電圧を有し、駆動電圧の高い二色平板状粒
    子が十分に回転できる電界を印加した後、駆動電圧の低
    い二色平板状粒子だけが回転できる逆電界を印加するこ
    とにより、前記駆動電圧の高い二色平板状電気泳動粒子
    だけが回転した状態をつくることを特徴とする請求項2
    5記載の表示装置。
  34. 【請求項34】 前記二色平板状粒子は、一対の表裏面
    の一方が白色、他方が前記着色誘電液と補色関係にある
    色であることを特徴とする請求項20記載の表示装置。
  35. 【請求項35】 誘電液と、該誘電液中に分散された色
    あるいは反射率と帯電特性とが異なる一対の表裏面から
    なる複数の小粒径二色平板状電気泳動粒子とを有した表
    示媒体を備え、該表示媒体に電界を印加することにより
    小粒径二色平板状電気泳動粒子を駆動して所要の表示動
    作を行なうことを特徴とする表示装置。
  36. 【請求項36】 前記誘電液は無色透明の誘電液である
    ことを特徴とする請求項35記載の表示装置。
  37. 【請求項37】 前記表示媒体は、誘電液と前記複数の
    小粒径二色平板状電気泳動粒子粒子とがセル化部材によ
    りセル化されていることを特徴とする請求項35記載の
    表示装置。
  38. 【請求項38】 前記セル化部材はマイクロカプセルで
    あり、誘電液と前記複数の小粒径二色平板状電気泳動粒
    子とが前記マイクロカプセルに内包されていることを特
    徴とする請求項37記載の表示装置。
  39. 【請求項39】 前記表示媒体が相対向する一対の電極
    付き基材間に充填されてなり、前記一対の電極付き基材
    のうち少なくとも一方が透光性の透明電極及び透明基材
    からなることを特徴とする請求項35記載の表示装置。
  40. 【請求項40】 前記表示媒体内にて前記複数の小粒径
    二色平板状電気泳動粒子が、電気泳動移動度及び回転し
    きい値電圧に分布を有し、電界の強さ、電界を印加する
    時間及び電界の向きにより階調を表現することを特徴と
    する請求項35記載の表示装置。
  41. 【請求項41】 前記小粒径二色平板状電気泳動粒子
    は、異なる材質の小粒径二色平板状電気泳動粒子であっ
    て、電気泳動移動度及び回転しきい値電圧に差を有する
    ことを特徴とする請求項40記載の表示装置。
  42. 【請求項42】 前記小粒径二色平板状電気泳動粒子
    は、異なる表面処理剤によって処理され、電気泳動移動
    度及び回転しきい値電圧に差を与えることを特徴とする
    請求項40記載の表示装置。
  43. 【請求項43】 前記小粒径二色平板状電気泳動粒子と
    して粒子の形状が異なるものを用い、前記小粒径二色平
    板状電気泳動粒子の電気泳動移動度及び回転しきい値電
    圧に差を与えることを特徴とする請求項40記載の表示
    装置。
  44. 【請求項44】 前記多数の小粒径二色平板状電気泳動
    粒子の一対の表裏面は色、又は、反射率及び帯電特性が
    互いに異なるとともに、一方はすべて同一の色、又は、
    反射率であり、もうの一方の面は、複数の異なる色に着
    色されていることを特徴とする請求項36記載の表示装
    置。
  45. 【請求項45】 前記一対の表裏面のうち一方が複数の
    異なる色に着色された多数の小粒径二色平板状電気泳動
    粒子は、互いに異なる電気泳動移動度及び回転しきい値
    電圧を有し、上記表示媒体に強度や向き、印加時間など
    の異なる電界をかけることにより、異なる色彩の表示が
    行われることを特徴とする請求項44記載の表示装置。
  46. 【請求項46】 前記誘電液は無色透明の誘電液であ
    り、また、前記多数の小粒径二色平板状電気泳動粒子
    は、対をなす表裏面の一方を黒色、他方をシアン、マゼ
    ンタ、及びイエロー、あるいは、レッド、グリーン、及
    びブルーの三原色のいずれかに着色され、表示面側に向
    けられた小粒径二色平板状電気泳動粒子の呈する面の色
    の混色によってカラー表示を行うことを特徴とする請求
    項44記載の表示装置。
  47. 【請求項47】 前記誘電液は無色透明の誘電液であ
    り、また、前記多数の小粒径二色平板状電気泳動粒子は
    対をなす表裏面の一方を白色、他方をシアン、マゼン
    タ、及びイエロー、あるいは、レッド、グリーン、及び
    ブルーの三原色のいずれかに着色され、表示面側にに向
    けられた小粒径二色平板状電気泳動粒子の呈する面の色
    の混色によってカラー表示を行うことを特徴とする請求
    項44記載の表示装置。
  48. 【請求項48】 電気泳動移動度及び回転しきい値電圧
    の異なる前記小粒径二色平板状電気泳動粒子は、異なる
    材質の小粒径二色平板状電気泳動粒子を用いることによ
    り電気泳動移動度及び回転しきい値電圧に差を与えるこ
    とを特徴とする請求項45記載の表示装置。
  49. 【請求項49】 電気泳動移動度及び回転しきい値電圧
    の異なる前記小粒径二色平板状電気泳動粒子は、異なる
    表面処理剤によって処理され、電気泳動移動度及び回転
    しきい値電圧に差を与えることを特徴とする請求項45
    記載の表示装置。
  50. 【請求項50】 前記表示媒体毎に、前記小粒径二色平
    板状電気泳動粒子として粒子の形状が異なるものを用
    い、表示媒体毎の小粒径二色平板状電気泳動粒子に異な
    る電気泳動移動度及び回転しきい値電圧を与えることを
    特徴とする請求項45記載の表示装置。
  51. 【請求項51】 前記表示媒体は、前記無色透明の誘電
    液と前記一面が異なる色に着色された多数の小粒径二色
    平板状電気泳動粒子とが異なる色ごとにセル化部材によ
    りセル化されていることを特徴とする請求項45記載の
    表示装置。
  52. 【請求項52】 前記表示媒体は、前記無色透明の誘電
    液と前記複数の小粒径二色平板状電気泳動粒子粒子とが
    セル化部材によりセル化され、前記セル化部材は、マイ
    クロカプセルであることを特徴とする請求項51記載の
    表示装置。
  53. 【請求項53】 前記表示媒体毎に、前記誘電液として
    媒質の異なる誘電液を用い、表示媒体毎の小粒径二色平
    板状電気泳動粒子に異なる電気泳動移動度及び回転しき
    い値電圧を与えることを特徴とする請求項51記載の表
    示装置。
  54. 【請求項54】 前記表示媒体毎に、誘電率が異なる誘
    電液を用いることにより、表示媒体毎の小粒径二色平板
    状電気泳動粒子に異なる電気泳動移動度及び回転しきい
    値電圧を与えることを特徴とする請求項51記載の表示
    装置。
  55. 【請求項55】 前記表示媒体毎に、粘度が異なる誘電
    液を用い、表示媒体毎の小粒径二色平板状電気泳動粒子
    に異なる電気泳動移動度及び回転しきい値電圧を与える
    ことを特徴とする請求項51記載の表示装置。
  56. 【請求項56】 前記表示媒体毎に、マイクロカプセル
    の壁材として異なる材質の壁材を用い、表示媒体毎の小
    粒径二色平板状電気泳動粒子に異なる回転しきい値電圧
    を与えることを特徴とする請求項52記載の表示装置。
  57. 【請求項57】 前記二色平板状粒子は、異なる回転し
    きい値電圧を有し、駆動電圧の高い小粒径二色平板状電
    気泳動粒子が十分に移動して回転できる電界を印加した
    後、駆動電圧の低い小粒径二色平板状電気泳動粒子だけ
    が移動して回転できる逆電界を印加することにより、前
    記駆動電圧の高い小粒径二色平板状電気泳動粒子だけが
    移動して回転した状態をつくることを特徴とする請求項
    45記載の表示装置。
  58. 【請求項58】 前記誘電液は着色誘電液であることを
    特徴とする請求項35記載の表示装置。
  59. 【請求項59】 前記誘電液は着色誘電液であり、か
    つ、前記着色誘電液は、複数の異なる色それぞれの着色
    誘電液であり、前記複数の異なる色毎に、着色誘電液と
    前記多数の小粒径二色平板状電気泳動粒子とを有しセル
    化部材によりセル化された表示媒体が備えられ、これら
    表示媒体の複数により画素が構成されてなることを特徴
    とする請求項58記載の表示装置。
  60. 【請求項60】 前記表示媒体は、前記着色誘電液と前
    記多数の小粒径二色平板板電気泳動粒子とを有して、セ
    ル化部材によりセル化されており、前記セル化部材は、
    マイクロカプセルであることを特徴とする請求項59記
    載の表示装置。
  61. 【請求項61】 前記誘電液は着色誘電液であり、前記
    小粒径二色平板状電気泳動粒子は、一対の表裏面の一方
    が白色、他方が黒色であるとともに、該黒色の部分の帯
    電特性が前記白色の部分の帯電特性よりも高く全体とし
    て黒色部と同じ極性に帯電していることを特徴とする請
    求項59記載の表示装置。
  62. 【請求項62】 前記誘電液は複数の着色誘電液であっ
    て、かつ、前記複数の異なる色それぞれの着色誘電液
    は、レッド、ブルー、及びグリーン、又はシアン、マゼ
    ンタ、及びイエローの三原色それぞれの誘電液であるこ
    とを特徴とする請求項61記載の表示装置。
  63. 【請求項63】 前記表示媒体の複数により画素が構成
    され、前記表示媒体の小粒径二色平板状電気泳動粒子
    は、表示媒体毎に異なる電気泳動移動度及び回転しきい
    値電圧を有していることを特徴とする請求項61記載の
    表示装置。
  64. 【請求項64】 前記表示媒体毎に、誘電率の異なる着
    色誘電液を用い、表示媒体毎の小粒径二色平板状電気泳
    動粒子に異なる電気泳動移動度及び回転しきい値電圧を
    与えることを特徴とする請求項61記載の表示装置。
  65. 【請求項65】 前記表示媒体毎に、粘度が異なる着色
    誘電液を用い、表示媒体毎の小粒径二色平板状電気泳動
    粒子に異なる電気泳動移動度及び回転しきい値電圧を与
    えることを特徴とする請求項61記載の表示装置。
  66. 【請求項66】 前記表示媒体毎に、異なる表面処理剤
    で処理された小粒径二色平板状電気泳動粒子を用い、表
    示媒体毎の小粒径二色平板状電気泳動粒子に異なる電気
    泳動移動度及び回転しきい値電圧を与えることを特徴と
    する請求項61記載の表示装置。
  67. 【請求項67】 前記表示媒体毎に、粒子の形状が異な
    る小粒径二色平板状電気泳動粒子を用い、表示媒体毎の
    小粒径二色平板状電気泳動粒子に異なる電気泳動移動度
    及び回転しきい値電圧を与えることを特徴とする請求項
    61記載の表示装置。
  68. 【請求項68】 前記表示媒体毎に、前記誘電液として
    媒質の異なる着色着色誘電液を用い、表示媒体毎の小粒
    径二色平板状電気泳動粒子に異なる電気泳動移動度及び
    回転しきい値電圧を与えることを特徴とする請求項61
    記載の表示装置。
  69. 【請求項69】 前記表示媒体毎に、異なる材質の小粒
    径二色平板状電気泳動粒子を用い、表示媒体毎の小粒径
    二色平板状電気泳動粒子に異なる電気泳動移動度及び回
    転しきい値電圧を与えることを特徴とする請求項61記
    載の表示装置。
  70. 【請求項70】 前記表示媒体毎に、マイクロカプセル
    の壁材として異なる材質の壁材を用い、表示媒体毎の小
    粒径二色平板状電気泳動粒子に異なる回転しきい値電圧
    を与えることを特徴とする請求項61記載の表示装置。
  71. 【請求項71】 駆動電圧の高い小粒径二色平板状電気
    泳動粒子が十分に移動して回転できる電界を印加した
    後、駆動電圧の低い小粒径二色平板状電気泳動粒子だけ
    が移動して回転できる逆電界を印加することにより、前
    記駆動電圧の高い小粒径二色平板状電気泳動粒子だけが
    移動して回転した状態をつくることを特徴とする請求項
    61記載の表示装置。
  72. 【請求項72】 前記小粒径二色平板状電気泳動粒子
    は、一対の表裏面の一方が白色、他方が前記着色誘電液
    と補色関係にある色であることを特徴とする請求項58
    記載の表示装置。
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