JP2009251076A - 表示装置 - Google Patents

表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009251076A
JP2009251076A JP2008095722A JP2008095722A JP2009251076A JP 2009251076 A JP2009251076 A JP 2009251076A JP 2008095722 A JP2008095722 A JP 2008095722A JP 2008095722 A JP2008095722 A JP 2008095722A JP 2009251076 A JP2009251076 A JP 2009251076A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
plate
transparent substrate
substantially spherical
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008095722A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5176657B2 (ja
Inventor
Yumiko Oshika
由美子 大鹿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2008095722A priority Critical patent/JP5176657B2/ja
Publication of JP2009251076A publication Critical patent/JP2009251076A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5176657B2 publication Critical patent/JP5176657B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

【課題】帯電粒子が透明基板側に付着する際に、帯電粒子と透明基板側との間に隙間を生じにくくするとともに、最密充填に近い状態で帯電粒子が透明基板に付着し最密やすくして、当該帯電粒子の色を高輝度で表示可能な表示装置を提供すること。
【解決手段】透明電極16の電位を高くすると、負に帯電している白色の帯電粒子20は、透明基板11側へ移動する。このとき、既に透明基板11側に付着している帯電粒子20b,20c間に帯電粒子20aが接近し、衝突すると、帯電粒子20b,20cにおいて、板状粒子23b,23cと平行な方向の分力cfが生じて、当該分力の方向に帯電粒子20b,20cが移動して帯電粒子20aが透明基板11側に付着することができる。これにより、板状粒子23により透明基板11側との接触面積を増やし、かつ、帯電粒子20が最密充填され易くなり、帯電粒子20の色を高輝度で表示することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、対向する基板間に、帯電極性が異なる複数の粒子を封入し、これらの基板間に電圧を印加して上記複数の粒子を移動させることによって画像を表示する表示装置に関する。
近年、持ち運びが容易で視認性および保存性が良好であるといった表示媒体としての「紙」の特長と、書き換えが可能でデジタル情報との結合が容易であり、省資源を実現できるといった電子ディスプレイの特長とを兼ね備えた表示パネルの研究開発が進められている。この表示パネルに利用される表示パネルの1つに、溶媒中に分散された粒子が電界によって移動する電気泳動という現象を利用した表示パネル(以下、単に表示パネルという)がある。また、気体(たとえば空気)中に封入された帯電粒子を、電界によって移動させることで画像の表示を行う表示パネルもある。これらの表示パネルの一例が特許文献1に記載されている。これらの表示パネルは、透明基板と背面基板との間に極性の異なる2種類の帯電粒子が封入されている。そして、上記基板間に電界を発生させて2種類の帯電粒子を移動させ、透明基板側に付着させる帯電粒子の種類を切り替えることによって表示させる色を切り替える。また、上述した表示パネルの中には、帯電粒子として平板状の粒子を用いることで、帯電粒子の色をよりはっきりと視認できるようにした表示パネルの一例も特許文献2により提案されている。
特開2005−345573号公報 特開2001−083912号公報
しかしながら、これらの表示パネルにおいて、帯電粒子を透明基板側に付着させて当該帯電粒子の色を表示する場合、球形の帯電粒子を用いるものは、その形状から、透明基板側とごく小さな面積(ほぼ一点)で接することになるため、外部から視認できる粒子の表面の大半が、透明基板側から離れていることとなり、その分、当該粒子の色を表示しているときの輝度が低下してしまう。また、平板状の帯電粒子を用いるものは、球形の帯電粒子よりも透明基板側と接する面積を増やすことができるが、透明基板側に多数の帯電粒子が付着する場合、粒子同士が重なり合い、当該重なり合った箇所において透明基板側と帯電粒子との間に隙間ができてしまうため、やはりその隙間の分、輝度が低下することとなる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、透明基板と、前記透明基板に対向する対向基板との基板間に封入された帯電極性が異なる複数の帯電粒子を用いて文字、数字、記号、絵柄などの画像を表示する表示装置において、帯電粒子が透明基板側に付着する際に、帯電粒子と透明基板側との間に隙間を生じにくくするとともに、最密充填に近い状態で帯電粒子を透明基板に付着させて、帯電粒子の密度を高くすることにより、当該帯電粒子の色を高輝度で表示することができる表示装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明の請求項1に係る表示装置の実施態様は、透明基板と、前記透明基板に対向する対向基板との基板間に、帯電極性が異なる複数の粒子を封入し、前記基板間に電圧を印加して前記複数の粒子を移動させることにより画像を表示する表示装置であって、前記複数の粒子は、表面の一部が平面で構成され、かつ、該平面における表面電荷密度が表面の他の部分における表面電荷密度よりも大きい帯電粒子を含み、前記帯電粒子は、前記他の部分に、前記平面に直交する方向から外力が加えられた場合、該外力によって前記平面に平行な方向の分力が生じる形状を有することを特徴とする。
本実施態様では、帯電極性が異なる複数の粒子の中に、表面の一部が平面で構成された粒子が含まれており、当該粒子において、上記平面における表面電荷密度が、当該平面以外の部分における表面電荷密度よりも大きくなっている。また、当該平面以外の部分に対して平面に直交する方向から外力が加えられると、この外力によって上記平面に平行な方向に分力が生じる。これにより、上記表面の一部が平面で構成された粒子が、透明基板側に付着する場合、表面電荷密度がより大きくなっている平面が透明基板側に付着することになる。また、当該粒子が透明基板側に付着している状態で、当該粒子と同じ極性で帯電している他の粒子が、透明基板側に付着すべく当該粒子に接近、接触後、さらに透明基板側へ移動すると、透明基板側に付着している当該粒子は、平面以外の部分において生じる分力によって、当該粒子の平面、延いては透明基板側に平行な方向へ移動することになる。これにより、上記他の粒子が付着するための余地が生まれ、上記他の粒子は透明基板側に付着することができる。すなわち、当該粒子の平面が透明基板側に付着することで、外来光を効率良く反射することができるとともに、最密充填に近い状態で帯電粒子が透明基板に付着して、帯電粒子の密度が高くなるため、帯電粒子の色を高輝度で表示することができる。
本発明の請求項2に係る表示装置の実施態様は、前記他の部分は、前記平面を底面とし、該底面からの高さが最も高くなる位置から、前記底面と同一平面を投影面とした場合における前記帯電粒子の投影形状の輪郭を成す位置に至るまで、直線斜面または凸曲面で構成されていることを特徴とする。
本実施態様では、粒子の表面において、平面以外の部分が直線斜面または凸曲面で構成されているため、前述したように、当該粒子が透明基板側に付着している状態で、他の粒子が接近、接触し、さらに透明基板側に移動する場合、上記他の粒子は、透明基板側への移動が妨げられることなく、当該粒子の平面以外の部分に沿ってスムースに、透明基板側に到達することができる。
本発明の請求項3に係る表示装置の実施態様は、前記帯電粒子は、略球形粒子の表面に板状部材を接着して構成され、該板状部材の表面を前記平面としたことを特徴とする。
本実施態様では、略球形の粒子に板状部材を接着することによって構成されるため、例えば粒子表面の一部に平面を設けるための加工を行う場合に比べ、表面の一部が平面で構成されている粒子を容易に得られ、かつ、当該粒子を用いることで帯電粒子の色を高輝度で表示することができる。
本発明の請求項4に係る表示装置の実施態様は、前記帯電粒子は、前記板状部材を基板上に散布した後、該板状部材を平滑化し、該平滑化された板状部材の上方から、互いに重なり合わないように前記略球形粒子を散布した後、前記略球形粒子が前記板状部材に押し付けられるように加圧し、または、前記板状部材および前記略球形粒子、若しくはそのいずれか一方を加熱した後、前記加圧を行うことで、前記略球形粒子の表面に、前記板状部材を接着して構成されていることを特徴とする。
本実施形態では、基板上に散布された板状部材を平滑化し、その上から略球形粒子を散布した後、略球形粒子を板状部材に、もしくは、板状部材を略球形粒子に押し付けるように圧力を加えるか、または、板状部材および略球形粒子の双方またはそのいずれか一方を加熱した上で、上記圧力を加えることで、双方を接着して表面の一部が平面で構成された粒子を得る。これにより、例えば粒子表面の一部に平面を設けるための加工を行う場合に比べ、表面の一部が平面で構成されている粒子を容易に得られ、かつ、当該粒子を用いることで帯電粒子の色を高輝度で表示することができる。
本発明の請求項5に係る表示装置の実施態様は、前記板状部材は、前記板状部材の表面と同一平面を投影面とした場合における前記略球形粒子の投影形状の輪郭内に、前記板状部材全体が含まれる大きさに形成されていることを特徴とする。
本実施形態では、板状部材が略球形粒子の投影形状の輪郭内に収まる大きさになっているため、当該粒子が複数、透明基板側に付着する際、板状部材よりも大きな略球形粒子によって透明基板側に付着するための余地が確保されるため、当該粒子の板状部材と、隣接する粒子の板状部材とが重なってしまう虞が小さくなる。すなわち、板状部材同士が重なることで生じる板状部材と透明基板側との間の隙間に起因する、輝度の低下を避けることができる。
本発明の請求項6に係る表示装置の実施態様は、前記複数の粒子は、白色の前記板状部材を前記略球形粒子に接着して構成される前記帯電粒子と、該板状部材の色とは異なる色で着色された粒子とから成ることを特徴とする。
本実施形態では、白色の板状部材を略球形粒子に接着することで粒子表面の一部に平面を構成するため、板状部材の色である白色を、高輝度で表示することができる。
本発明の請求項7に係る表示装置の実施態様は、前記透明基板の表面にカラーフィルタを備えたことを特徴とする。
本実施形態では、透明基板の表面にカラーフィルタを備え、透明基板と対向基板との間に、白色の帯電粒子と白色以外の色を有する粒子とが封入されるとともに、白色の帯電粒子が略球形粒子に板状部材を接着することで構成されているため、白色が高輝度で表示される。これにより、白色の帯電粒子による反射光が上記カラーフィルタを通過する際の、減光分を補うことができる。
本発明の請求項8に係る表示装置の実施態様は、前記略球形粒子が、前記板状部材の色と同一とみなせる色であることを特徴とする。
本実施形態においては、略球形粒子の色が、板状部材の色と同一、または、ほぼ同一になっているため、当該粒子が透明基板側に付着している際に、略球形粒子の色によって、板状部材の色の見え方に影響を与えてしまう可能性を低くすることができる。
本発明の請求項9に係る表示装置の実施態様は、電極と、前記電極へ印加する電圧を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
本実施形態においては、電極に電圧を印加することで、透明基板と対向基板との間に電圧を印加し、上記基板間に封入されている、前述した平面と他の部分とで構成された粒子を含む複数の粒子を移動させることによって画像を表示する。これにより、上記平面と他の部分とで構成された粒子の色を高輝度で表示することができる。
以上のように、本発明の表示装置では、帯電極性が異なる複数の帯電粒子を用いて文字、数字、記号、絵柄などの画像を表示する表示装置において、上記複数の帯電粒子の中に、表面の一部が平面で構成され、平面における表面電荷密度が他の部分の表面における表面電荷密度よりも大きく、かつ、他の部分の形状が、上記平面に直交する方向から外力が加えられた場合、その外力によって上記平面に平行な方向の分力が生じる形状になっている帯電粒子が含まれているので、当該帯電粒子が透明基板側に付着する際に透明基板側との間に隙間が生じにくく、帯電粒子が最密充填に近い状態で透明基板に付着して、透明基板に付着する帯電粒子の密度が高くなり、この結果、当該帯電粒子の色を高輝度で表示することができる。
以下、本発明の表示装置、および、当該表示装置に用いられる帯電粒子の製造方法に関する実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(本発明に係る表示装置の一実施形態の説明)
図1は、本発明の一実施形態に係る表示パネルを備えた表示装置の構成を示すブロック図であり、この図に示すように、CPU1、表示制御プログラム記憶装置2、画像データ記憶装置3、グラフィックコントローラ4、バス5、駆動制御部6、データ線駆動回路7、ゲート線駆動回路8、および、表示パネル10を有している。このうち、CPU1、表示制御プログラム記憶装置2、画像データ記憶装置3、および、グラフィックコントローラ4は、バス5によって相互に接続され、各種コマンドまたはデータの授受を行う。また、表示パネル10は、モノクロの電気泳動方式の表示パネルであり、詳しくは後述するが、m行n列(m,nは共に自然数)のマトリクス状に形成された画素を有し、各画素において白または黒の表示を行うことで画像を表示する。
上述した構成を有する表示装置において、CPU1は、表示制御プログラム記憶装置2に記憶されている表示制御用プログラムを実行することで、表示パネル10に画像を表示するための処理を行う。また、画像データ記憶装置3には、表示パネル10に表示するための文字、記号、数字、絵柄などの画像データが記憶されており、CPU1は、画像データ記憶装置3から表示パネル10へ表示させる画像データをグラフィックコントローラ4へ転送するとともに、転送した画像データを表示パネル10へ表示させるための描画コマンドを、グラフィックコントローラ4へ送信する。グラフィックコントローラ4は、CPU1から描画コマンドを受信すると、画像データ記憶装置3から転送されてきた画像データに基づいて、表示パネル10の各画素ごとの表示内容(白または黒)を示す描画データに変換する。そして、グラフィックコントローラ4は、上記描画データを予め定められた情報転送クロックに従って駆動制御装置6へ送信する。
駆動制御装置6は、フィールド同期信号、水平同期信号、データ取込みクロックなどの各種タイミング信号を生成し、これら各種タイミング信号とともに、グラフィックコントローラ4から受信した描画データをデータ線駆動回路7およびゲート線駆動回路8へ出力する。そして、データ線駆動回路7およびゲート線駆動回路8は、駆動制御回路6から出力された各種タイミング信号および描画データに従って、表示パネル10の各画素に対応して設けられたスイッチング素子(たとえばTFT(Thin Film Transistor)など)に駆動電圧を出力する。これにより、上記スイッチング素子は、データ線駆動回路7から供給された駆動電圧を、ゲート線駆動回路8から出力されるオン信号に従って、各画素に対応して設けられた画素電極(後述する)に印加することにより、表示パネル10に画像を表示させる。
具体的には、たとえば、まず、データ線駆動回路7が、各スイッチング素子に対して、第1行目に配置されたn個のスイッチング素子のための駆動信号を出力する。次いで、ゲート線駆動回路8から第1行目の各スイッチング素子に対してオン信号が出力される。これにより、表示しようとしている画像の、第1行目の部分に関する画像が表示される。そして、以下、第2行目の各スイッチング素子、第3行目の各スイッチング素子、……というように、各行ごとに対応する駆動信号を順次出力していき、これに基づいて最終的にm行×n列の画素によって構成された画像を表示する。
次に図2を参照して、図1に示した表示パネル10の構造について説明する。ここで、図2(a)は、表示パネル10を表示面側から見た平面図であり、一部に切り欠き部分を設け、内部構造を図示している。また、図2(b)は、図2(a)の矢印A側から見た断面図であって、表示パネル10の内部構造を模式的に図示している。
図2に示すように、表示パネル10は、透明性と機械的強度を有する透明プラスチック基材からなる透明基板11と、透明基板11に対向する対向基板12との間に、複数の略十字形の隔壁13が格子状に形成されている。ここで、透明基板11は、表示パネル10において、画像を表示する表示面となる。また、透明基板11および対向基板12として、可塑性を有する材質を用いても良く、さらに対向基板12として、透明基板11と同様、透明性と機械的強度を有する透明プラスチック基材を用いても良い。透明プラスチック基材としは、たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテルスルフォンなどの熱可塑性ポリマー、または、有機溶媒に可溶なアクリル系ポリマーなどを使用することができる。
図2中、水平方向における各隔壁13の形成位置は、十字形の隔壁のうち、水平方向の隔壁が一直線上に並ぶように形成される。また、垂直方向における各隔壁13の形成位置は、十字形の隔壁のうち、垂直方向の各壁が一直線上に並ぶように形成されている。そして、上下左右で隣り合う各隔壁13間の、水平方向および直垂方向の隔壁の間には、各々、隙間Gが設けられている。
これら各隔壁13の水平方向の壁と、垂直方向の壁とによって囲まれた各領域は、表示パネル10における画素14となり、対向基板12側には、各画素14に対応して画素電極15が個別に設けられている。一方、透明基板11側には、透明電極16が設けられているが、この透明電極16は、隔壁13間の各隙間Gの間にも設けられ、これにより、すべての画素14における透明電極16が電気的に接続された共通の電極になっている。ここで、透明電極16は、たとえばITO(Indium Tin Oxide)などが用いられる。また、画素電極15は、対向基板12として透明プラスチック基材を用いている場合は、透明電極16と同様のITOなどが用いられるが、対向基板12が光透過性を有していない場合は、銅、銀などの金属材料を用いることができる。
上述した透明電極16と、画素電極15との間に形成された密閉空間には、白色の帯電粒子20と、黒色の帯電粒子30とが含まれた液体の表示媒体40が封入されている。本実施形態では、白色の帯電粒子20が負に帯電し、黒色の帯電粒子30が正に帯電している。
図2において、透明基板11側の透明電極16を基準電位として、画素電極15に所定の電圧を印加して対向基板12側を正にし、十分に電界を発生させた場合、正に帯電した黒色の帯電粒子30が透明基板11に付着し、負に帯電した白色の帯電粒子20が対向基板12側の近傍に分布する。階調は、表示面すなわち透明基板11側の面における黒色の帯電粒子30および白色の帯電粒子20の平均分布によって決定されるので、この場合、黒色が表示される。これに対して、透明基板11側の透明電極16を基準電位として、画素電極15に所定の電圧を印加して対向基板12側を負にし、十分に電界を発生させた場合、負に帯電した白色の帯電粒子20が透明基板11に付着し、正に帯電した黒色の帯電粒子30が対向基板12側の近傍に分布する。よって、表示面には白色が表示される。ここで、画素電極15に印加される電圧は、図1に示したデータ線駆動回路7から出力される駆動信号に相当する。
なお、透明基板11側の透明電極16を基準電位として、画素電極15に印加する電圧の大きさや印加時間を調節して、黒色の帯電粒子30および白色の帯電粒子20を透明基板11と対向基板12との中間位置の近傍に位置させると、透明基板11側(表示面側)からは、黒色の帯電粒子30および白色の帯電粒子20の両方が視認できるため、階調はグレーとなる。この場合、帯電粒子20,30の分布の度合いを変えることによって、任意の濃さのグレーを表示することができる。本実施形態では、表示媒体40の液体と黒色の帯電粒子30と白色の帯電粒子20との比重が略同一となる構成であるため、黒色の帯電粒子30および白色の帯電粒子20を透明基板11と対向基板12との中間位置の近傍に位置させることが可能であるが、印加時間の調整方法に応じて比重が異なる構成でもグレー表示は可能である。
(本発明に係る表示装置に用いられる帯電粒子の説明)
次に図3を参照して、上述した白色の帯電粒子(以下、単に帯電粒子という)20の構成について説明する。図3(a)は、帯電粒子20の外観を示した模式図であり、図3(b)は帯電粒子20を上面から見た時の模式図、図3(c)は、図3(b)における矢印Aの方向(側面)から帯電粒子20を見た時の模式図である。
図3に示すように、帯電粒子20は、白色の顔料を含有した樹脂からなる粒径約5マイクロメートルの略球形粒子24の一点に、酸化チタンなどの金属酸化膜で被覆された板状粒子23の表面を接着させることで構成される。板状粒子23は、帯電粒子20の表面の一部であって、本発明の板状部材に相当し、略球状粒子24は、帯電粒子20の表面の他の部分である。よって、略球形粒子24に板状粒子23を接着したものを1つの帯電粒子20として見た場合、板状粒子23は帯電粒子20の平面部21であり、その表面は「平面」に相当する。また、略球形粒子24は、帯電粒子20の非平面部22であり、その表面は「他の部分」に相当する。ここで、板状粒子23の材料としては、アルミフレーク、ガラスフレーク、または、マイカなどを使用することができ、略球形粒子24の材料としては、メタクリル樹脂(PMMA)、フッ素化アクリル樹脂、ポリカルボネート(PC)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアセタール(POM)、ポリスチレン(PS)などを使用することができる。また、略球形粒子24への板状粒子23の接着方法としては、たとえば、略球形粒子24を加熱して軟化させた状態で、板状粒子23を押し当てる、または、接着剤を用いて略球形粒子24に板状粒子23を接着するなどの方法がある。
また、図3(b),(c)に示すように、板状粒子23のサイズは、板状粒子23の表面と同一平面を投影面とした場合における略球形粒子24の投影形状の輪郭内、すなわち図3(b)に示す略球形粒子24の輪郭内に収まる大きさになっている。
前述したように、帯電粒子20は全体として負に帯電しているが、板状粒子23の表面電荷密度は、略球形粒子24の表面電荷密度よりも大きくなっている。このように、略球形粒子24と板状粒子23の表面電荷密度を異ならせるには、たとえば、板状粒子23と略球形粒子24とを、各々異なる表面電荷密度で帯電させた後、板状粒子23を略球形粒子24に接着するか、または、略球形粒子24に板状粒子23を接着した後、CCA(Charge Control Agent)やCCR(Charge Control Range)などの帯電制御剤を用いて、板状粒子23をより小さい表面電荷密度で帯電させるなどの方法により可能となる。
次に図4を参照して、上述した白色の帯電粒子20を用いた表示パネル10において、白色の表示を行う場合の帯電粒子20の動きについて説明する。図4(a)〜(c)は、1つの画素14における一部断面図を模式的に示したものであり、2つの白色の帯電粒子20b,20cが既に透明基板11側(本実施形態では透明電極16)に付着している状態で、これら帯電粒子20b,20cに白色の帯電粒子20aが接近し、透明基板11側に付着するまでの過程を模式的に示したものである。なお、この図において、図2および図3に示した各部と同じ構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
透明電極16を基準電位として、画素電極15に負の所定電圧を印加すると、負に帯電している白色の帯電粒子20は、透明基板11側へ移動する。これにより、図4(a)に示すように、互いに帯電粒子20の粒径よりも狭い間隔を置いて透明基板11側に付着している帯電粒子20b,20cに対して、帯電粒子20aが接近したとする。ここで、帯電粒子20aは、板状粒子23と略球形粒子24との表面電荷密度の違いにより、板状粒子23が透明基板11および透明電極16に向いた状態で、透明基板11および透明電極16の面に対して直交する方向で移動しているものとする。そして、帯電粒子20aがさらに接近し、図4(b)に示すように帯電粒子20b,20cに衝突すると、帯電粒子20aの衝突によって加えられる力により、帯電粒子20b,20cにおいて、それぞれ板状粒子23b,23cに平行な方向の分力が生じる。
すなわち、帯電粒子20aと帯電粒子20bとの場合、帯電粒子20aによって帯電粒子20bに加えられた力により、両粒子の接触点TPと帯電粒子20b(具体的には略球形粒子24b)の中心点CPとを結ぶ線の方向の分力Fと、接触点TPにおける接線方向の分力とが生じる。さらにこの分力Fにより、透明電極16と板状粒子23bとの接触面において、当該接触面に平行な方向(図4(b)において左方向)の分力cfと、当該接触面に直交する方向の分力とが生じる。これと同様に、帯電粒子20cにおいても、透明電極16と板状粒子23cとの接触面において、図4(b)において右方向に分力cfが生じる。これにより、分力cfが、帯電粒子20b,20cと透明電極16との間に働くクーロン力、分子間力、摩擦力などの抵抗に打ち勝つことができれば、帯電粒子20b,20cは、図4(b)中、左方向と右方向とへそれぞれ移動する。これにより、帯電粒子20aが透明基板11側に付着できる余地が生まれ、図4(c)に示すように、帯電粒子20aは、帯電粒子20bと20cの間で透明基板11側に付着することができる。以上のことから、帯電粒子20を構成する略球形粒子24の表面(すなわち他の部分)は、板状粒子23の表面に直交する方向から外力が加えられた場合、その外力によって板状粒子23の表面に平行な方向の分力を生じさせる形状になっているといえる。
また、板状粒子23の表面電荷密度が、略球形粒子24の表面電荷密度よりも大きくなっていることから、帯電粒子20が透明基板11側に付着するときは、板状粒子23が透明基板11側に接し、略球形粒子24の表面が、透明基板11側に付着するために後から続けて接近してくる他の帯電粒子20に向けられることになる。そして、透明基板11側に付着している帯電粒子20おいて、後続する他の帯電粒子20との衝突によって透明基板11側と平行な方向に分力が生じ、この分力によって上記付着している帯電粒子24が、透明基板11側と平行な方向へ移動する。この結果、後続する他の帯電粒子20が、既に透明基板11側に付着している帯電粒子20の間に割り込みやすくなり、最密充填に近い状態で帯電粒子20が透明基板11に付着しやすくなる。ここで、最密充填とは、たとえば、図5において模式的に示すように、透明基板11に多数の帯電粒子20が付着している状態を表示パネル10の表示面側から見た時に、相互に隣接し合う3つの帯電粒子20の中心点Cを直線で結んだときの形状が正三角形となる、最も高い密度で帯電粒子20が透明基板11に付着している理想的な状態をいう。厳密には、帯電粒子20が図5に示した通りに透明基板11に付着することはないが、少なくとも帯電粒子20を本実施形態のような形状にすることで、隣り合う帯電粒子20の間に隙間が生じにくくなる。これにより、表示パネル10において、帯電粒子20による表示が行われる場合、板状粒子23によって透明基板11側との間に隙間が生じにくくなって接触面積が増えるとともに、略球形粒子24の形状により帯電粒子20が割り込み易くなり、透明基板11に付着する帯電粒子20の密度を高くできるため、帯電粒子20の色(すなわち白色)を高輝度で表示することができる。
さらに、板状粒子23が、図3(b)に示す略球形粒子24の輪郭内に収まる大きさになっていることから、既に透明基板11側に付着している帯電粒子20の間に、後続する他の帯電粒子20が割り込む際、板状粒子23によりも投影面積が大きい略球形粒子24によって、透明基板11側に付着するための余地が確保されるため、隣り合う帯電粒子20の板状粒子23と重なってしまう虞が小さくなる。これにより、板状粒子23と透明基板11側との接触面積が減ってしまうことを避けることができる。
上記に対して、透明電極16を基準電位として、画素電極15に正の所定電圧を印加すると、正に帯電している黒色の帯電粒子30が透明基板11に付着し、負に帯電している白色の帯電粒子20は、対向基板12側の近傍に分布する。これにより、外部からは透明基板11および透明電極16を介して黒色の帯電粒子30による黒色が表示されることになる。
なお、表示パネル10においては、白色の帯電粒子20のみ、板状粒子23と略球形粒子24とで構成していたが、黒色の帯電粒子30も、帯電粒子20と同じ構成の粒子としても良い。また、図3に示した白色の帯電粒子20では、板状粒子23の形状が正方形になっているが、これに限らず、その他の多角形、または、円形などの形状であっても良い。また、板状粒子23の色と、略球形粒子24の色とは、必ずしも同一色でなくても良いが、双方の粒子の色を異ならせる場合は、略球形粒子24の色によって、板状粒子23の色が視覚的に影響されない、すなわち、板状粒子23本来の色とは異なる色に見えてしまうことのない(同一と見なせる色の)範囲で異ならせる必要がある。さらに、板状粒子23の表面に微細な凹凸を設けて、透明基板11に付着した帯電粒子20を、再び透明基板11から剥がしやすくしてもよい。この場合、凹凸の隣り合う凸部から凸部までの平均ピッチは50nm以下とすることが望ましい。
なお、板状粒子23として、平面が若干湾曲しているものを用いてもよい。略球形粒子の曲率半径よりも、板状粒子の平面の曲率半径が大きければ本発明の効果を得ることができる。
また、表示パネル10においては、白色の帯電粒子20と、黒色の帯電粒子30とを用いて画像の表示を行っていたが、帯電粒子30を黒色以外の色に着色したものを用いても良い。ここで、帯電粒子30を他の色に着色する場合は、少なくとも白色の帯電粒子20の板状粒子23の色と異ならせる必要がある。さらに、白色の帯電粒子20と、これとは異なる色の帯電粒子30とを用いて画像の表示を行う場合、透明基板11の表面(表示面)にカラーフィルタを設けることで、表示する画像をカラー化してもよい。すなわち、本実施形態の表示パネル10では、高輝度で白色表示を行うことができるため、帯電粒子20による反射光がカラーフィルタを通過することによって、低下した輝度を補うことができる。また、上述した表示パネル10では、白色の帯電粒子20および黒色の帯電粒子30を、液体の表示媒体40に分散させていたが、これら帯電粒子を気体中に分散させたものであってもよい。
また、図3には、略球形粒子24に1枚の板状粒子23を接着したものを図示したが、平面と非平面とで構成された単体の粒子であっても良い。具体的には図6(a)〜(e)に示すように、円錐形の粒子(図6(a)参照)、円錐の直線斜面部分を凸曲面にした粒子(図6(b)参照)、円柱の一方端を円錐形にした粒子(図6(c)参照)、円柱の一方端を半球形にした粒子(図6(d)参照)、球形粒子の一部を平面にした粒子(図6(e)参照)などが該当する。図6(a)〜(e)に示した各粒子20の平面部21は、いずれも円形であり、各粒子20の中心軸Cに対して直交する面となるように形成されている。また、図6に示す各粒子20は、いずれも負に帯電しているが、平面部21における表面電荷密度は、非平面部22の表面電荷密度よりも大きくなっている。
図6(a)〜(e)に示した各粒子20の平面部21においては、平面部21の表面と同一平面を投影面とした場合における、平面部21の大きさが、非平面部22の投影形状の輪郭内に収まる大きさになっている。すなわち、図6(a)〜(d)に示した各粒子20における「非平面部22の投影形状の輪郭」は、平面部21と非平面部22の境界線(すなわち、平面部21の円周部)に相当する。また、図6(e)に示した粒子20における「非平面部22の投影形状の輪郭」は、平面部21と平行な断面であって直径が最大となる断面の円周(図6(e)の破線)となる。
また、図6(a)〜(e)に示した各粒子20の非平面部22は、いずれも、各粒子20の平面部21の表面を底面とした場合、当該底面からの高さが最も高くなる位置から、前述した非平面部22の投影形状の輪郭を成す位置に至るまで、直線斜面(図6(a),(c)参照)または凸曲面(図6(b),(d),(e)参照)で構成されている。非平面部22が、このような形状を有することにより、平面部21に直交する方向から外力が加えられた場合、その外力によって平面部21に平行な方向の分力が生じるとともに、これら粒子が透明基板側に付着している状態で、他の粒子が接近、接触し、さらに透明基板側に移動する場合、上記他の粒子が、当該粒子の非平面部21の表面に沿ってスムースに、透明基板側に到達することができる。
(本発明に係る表示装置に用いられる帯電粒子の製造方法に関する説明)
次に、図3に示した板状粒子23および略球形粒子24からなる帯電粒子20を製造する方法について、図7を参照して説明する。ここで図7(a)〜(f)は、各工程において、第1の基板50などを側面から見た時の模式図である。
まず始めに、白色の顔料で着色された板状粒子23(平面部21に相当)を、第1の基板50の表面上に散布した後(図7(a)参照)、板状粒子23の上に板状の部材51を重ねて、第1の基板50とすり合わせることによって、散布した板状粒子23を均一に均す(図7(b)参照)。
次に、均された板状粒子23の上面に、白色の略球形粒子24を散布した後(図7(c)参照)、第2の基板52によって略球形粒子24を加熱するとともに、略球形粒子24を板状粒子23に押し付けるように圧力を加える(図7(d)参照)。この加熱および加圧により、板状粒子23に略球形粒子24を付着させた後、第1の基板50および第2の基板51を外し(図7(e)参照)、略球形粒子24が板状粒子23に付着したことにより一体的となった(たとえば複数の略球形粒子24に1枚の板状粒子23が付着した場合など)複数の略球形粒子24を個々に分割することで、帯電粒子20が得られる(図7(f)参照)。
(本発明に係る表示装置に用いられる帯電粒子の他の製造方法に関する説明)
次に図8に示す各工程を参照して、上述した図7に示した製造方法とは異なる帯電粒子20の製造方法について説明する。ここで、図8(a),(b)は、第2の基板52および後述する構造体53の斜視図を模式的に示す模式図である。また、図8(c)〜(e)は、各工程において、第2の基板52などを側面から見た時の模式図である。
まず始めに、前述した図7(a)および(b)に示した工程と同様、白色の顔料で着色された板状粒子23を、第1の基板50の表面上に散布した後、板状粒子23の上に板状の部材51を重ねて、第1の基板50とすり合わせることによって、散布した板状粒子23を均一に均す。次に、第2の基板52の表面上に、一辺が略球形粒子24の粒径と同寸の立方体、または、高さのみが略球形粒子24の粒径よりわずかに短い直方体の構造体53を、前後左右で隣り合う構造体53と、略球形粒子24の粒径と同寸の間隔を開けて、複数列形成する(図8(a)参照)。すなわち、複数の構造体53が形成された第2の基板52を上面から見た場合、構造体53と第2の基板52とがあたかも市松模様をなすように形成される。そして、第2の基板52上に形成された複数の構造体53の上面に略球形粒子24を散布し、構造体53の間に略球形粒子24を配置する(図8(b)参照)。
そして、構造体53の間に配置した略球形粒子24の上側から、上述した第1の基板50上で均一に均された板状粒子23を重ね、略球形粒子24を加熱するとともに、板状粒子23を略球形粒子24に押し付けるように、第1の基板50および第2の基板52の双方またはいずれか一方に圧力を加える(図8(c)参照)。この加熱および加圧により、板状粒子23に略球形粒子24を付着させた後、第2の基板52に略球形粒子24を吸着させ、この状態で第2の基板52を下方へ移動させる(図8(d)参照)。その後、第2の基板52への略球形粒子24の吸着を解除することで、帯電粒子20が得られる(図8(e)参照)。
ここで、第2の基板50に略球形粒子24を吸着させる方法としては、たとえば、略球形粒子24の材料に予め磁性体を混ぜておき、第2の基板52を磁化して略球形粒子24を吸着させる、もしくは、略球形粒子24を正に帯電させておき、第1の基板50に正の電圧を印加するとともに第2の基板53に負の電圧を印加することによって、略球形粒子24を第2の基板52に吸着させる方法がある。また、このとき、予め構造体53を略球形粒子24と異なる極性(負)に帯電させておくことで、構造体53を第1の基板50に吸着させることもできる。
なお、上述した製造方法において、第1の基板50に板状粒子23を散布・均一化する工程(図7(a),(b)参照)と、第2の基板52上に構造体53を形成する工程(図8(a)参照)とは、いずれの工程を先に行っても良いし、並行して同時に行っても良い。
次に図9に示す各工程を参照して、上述した図7および図8に示した製造方法とは異なる帯電粒子20の製造方法について説明する。図9に示す製造方法は、略球形粒子24に付着させる平面部の大きさを、略球形粒子24の最大断面よりも小さくする場合の一形態を示すものである。ここで、図9(a)は、当該工程において、第2の基板52などを側面から見た時の模式図である。また、図9(b),(c)は、第2の基板52および構造体56の斜視図を模式的に示す模式図である。さらに、図9(d),(e)は、図9(c)に示したA−A断面を模式的に示した模式図である。
まず始めに、第2の基板52の表面に剥離層54を形成し、さらに剥離層54の上面に白色の顔料ペースト55を塗布する(図9(a)参照)。ここで、剥離層54は、第2の基板52から顔料ペースト55を剥がしやすくするための剥離剤を主成分としている。次に、顔料ペースト55の上面に、構造体56を形成する(図9(b)参照)。この構造体56は、略球形粒子24が収容される収容孔56aが複数設けられ、各収容孔56aの上面における開口形状は、一辺が略球形粒子24の粒径と同寸の正方形となっており、各収容孔56aの底面(顔料ペースト55に接している面)における開口形状は、対角線の長さが略球形粒子24の粒径よりも短い正方形となっている。また、各収容孔56aの断面形状は、後に参照する図9(d),(e)に示すように、等脚台形となっている。
次いで、第2の基板52上に形成された構造体56の上面に略球形粒子24を散布して、各収納孔56aに略球形粒子24を収容させる(図9(c)参照)。そして、構造体56の各収容孔56aに収容された各母略球形粒子24の上側から、第1の基板50を重ね、略球形粒子24を加熱するとともに、各略球形粒子24を顔料ペースト55に押し付けるように、第1の基板50および第2の基板52の双方またはいずれか一方に圧力を加える(図9(d)参照)。この加熱および加圧により、各略球形粒子24に顔料ペースト55を付着させた後、第1の基板50に各略球形粒子24を吸着させ、上方へ移動させる(図9(e)参照)。そして、この工程の後、第1の基板50への各略球形粒子24の吸着を解除することで、帯電粒子20が得られる。
上述した製造方法によれば、図9(e)の工程において、各略球形粒子24に付着した顔料ペースト55を第2の基板52から剥がす際に、構造体56の底面における各収納孔56aの開口形状が、略球形粒子24の粒径よりも短い正方形となっていることから、上記顔料ペースト55の輪郭を、略球形粒子24の最大断面形状の内側に収めることができる。
本発明の一実施形態における表示装置の構成を示すブロック図である。 同表示装置が備える表示パネルの概略構造を示す模式図である。 同表示パネルに使用される白色帯電粒子の形状および構成を模式的に示す模式図である。 同表示パネルにおいて、白色表示を行う際の白色帯電粒子の動きを説明するための説明図である。 同表示パネルにおいて、白色帯電粒子が最密充填されている理想的な状態を模式的に示した模式図である。 同表示パネルに採用し得る白色帯電粒子の他の形状を模式的に示す模式図である。 同表示装置に使用される白色帯電粒子を製造する方法の各工程を説明するための説明図である。 同表示装置に使用される白色帯電粒子を製造する他の方法の各工程を説明するための説明図である。 同表示装置に使用される白色帯電粒子を製造する他の方法の各工程を説明するための説明図である。
符号の説明
10 表示パネル
11 透明基板
12 対向基板
13 隔壁
14 画素
15 画素電極
16 透明電極
20 白色帯電粒子
21 平面部
22 非平面部
23 板状粒子
24 略球形粒子
30 黒色帯電粒子
40 表示媒体
50 第1の基板
51 第2の基板
53,56 構造体
54 剥離層
55 顔料ペースト

Claims (9)

  1. 透明基板と、前記透明基板に対向する対向基板との基板間に、帯電極性が異なる複数の粒子を封入し、前記基板間に電圧を印加して前記複数の粒子を移動させることにより画像を表示する表示装置であって、
    前記複数の粒子は、表面の一部が平面で構成され、かつ、該平面における表面電荷密度が表面の他の部分における表面電荷密度よりも大きい帯電粒子を含み、
    前記帯電粒子は、前記他の部分に、前記平面に直交する方向から外力が加えられた場合、該外力によって前記平面に平行な方向の分力が生じる形状を有する
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 前記他の部分は、
    前記平面を底面とし、該底面からの高さが最も高くなる位置から、前記底面と同一平面を投影面とした場合における前記帯電粒子の投影形状の輪郭を成す位置に至るまで、直線斜面または凸曲面で構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記帯電粒子は、略球形粒子の表面に板状部材を接着して構成され、該板状部材の表面を前記平面とした
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記帯電粒子は、
    前記板状部材を基板上に散布した後、該板状部材を平滑化し、該平滑化された板状部材の上方から、互いに重なり合わないように前記略球形粒子を散布した後、前記略球形粒子が前記板状部材に押し付けられるように加圧し、または、前記板状部材および前記略球形粒子、若しくはそのいずれか一方を加熱した後、前記加圧を行うことで、前記略球形粒子の表面に前記板状部材を接着して構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記板状部材は、
    前記板状部材の表面と同一平面を投影面とした場合における前記略球形粒子の投影形状の輪郭内に、前記板状部材全体が含まれる大きさに形成されている
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の表示装置。
  6. 前記複数の粒子は、
    白色の前記板状部材を前記略球形粒子に接着して構成される前記帯電粒子と、該板状部材の色とは異なる色で着色された粒子とから成る
    ことを特徴とする請求項3から5のうちいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 前記透明基板の表面にカラーフィルタを備えた
    ことを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記略球形粒子が、前記板状部材の色と同一とみなせる色である
    ことを特徴とする請求項3から5のうちいずれか1項に記載の表示装置。
  9. 電極と、
    前記電極へ印加する電圧を制御する制御部と
    を備えることを特徴とする請求項1から8のうちいずれか1項に記載の表示装置。
JP2008095722A 2008-04-02 2008-04-02 表示装置 Expired - Fee Related JP5176657B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008095722A JP5176657B2 (ja) 2008-04-02 2008-04-02 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008095722A JP5176657B2 (ja) 2008-04-02 2008-04-02 表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009251076A true JP2009251076A (ja) 2009-10-29
JP5176657B2 JP5176657B2 (ja) 2013-04-03

Family

ID=41311897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008095722A Expired - Fee Related JP5176657B2 (ja) 2008-04-02 2008-04-02 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5176657B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100962365B1 (ko) * 2009-10-07 2010-06-10 주식회사 대일 활어수송용 컨테이너

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001083912A (ja) * 1999-07-14 2001-03-30 Sony Corp 表示装置
JP2002156657A (ja) * 2000-11-16 2002-05-31 Fuji Photo Film Co Ltd 表示素子に用いられる絶縁性微小粒子及び表示素子および表示装置
JP2003035917A (ja) * 2001-07-25 2003-02-07 Seiko Epson Corp 電気泳動表示装置及び電子機器
JP2005221520A (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Toshiba Corp 電気泳動表示装置
JP2006085108A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Brother Ind Ltd 電気泳動表示媒体及びその製造方法
JP2006292879A (ja) * 2005-04-07 2006-10-26 Canon Inc 電気泳動表示素子及び電気泳動表示装置
JP2007304409A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Bridgestone Corp 表示媒体用粒子および情報表示用パネル
JP2008051931A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Brother Ind Ltd 電気泳動表示媒体
JP2009244328A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Brother Ind Ltd 表示パネル、該表示パネルを備えた表示装置、および、該表示パネルに用いられる帯電粒子の製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001083912A (ja) * 1999-07-14 2001-03-30 Sony Corp 表示装置
JP2002156657A (ja) * 2000-11-16 2002-05-31 Fuji Photo Film Co Ltd 表示素子に用いられる絶縁性微小粒子及び表示素子および表示装置
JP2003035917A (ja) * 2001-07-25 2003-02-07 Seiko Epson Corp 電気泳動表示装置及び電子機器
JP2005221520A (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Toshiba Corp 電気泳動表示装置
JP2006085108A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Brother Ind Ltd 電気泳動表示媒体及びその製造方法
JP2006292879A (ja) * 2005-04-07 2006-10-26 Canon Inc 電気泳動表示素子及び電気泳動表示装置
JP2007304409A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Bridgestone Corp 表示媒体用粒子および情報表示用パネル
JP2008051931A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Brother Ind Ltd 電気泳動表示媒体
JP2009244328A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Brother Ind Ltd 表示パネル、該表示パネルを備えた表示装置、および、該表示パネルに用いられる帯電粒子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5176657B2 (ja) 2013-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7808696B2 (en) Electrophoretic display device and fabrication thereof
EP0962808A2 (en) Electrophoretic display device and driving method therefor
JP2004199057A (ja) 電気泳動ディスプレイ
WO2009119156A1 (ja) 表示パネル、該表示パネルを備えた表示装置、および、該表示パネルに用いられる帯電粒子の製造方法
US20130127760A1 (en) Handwritten type electronic paper display and manufacturing method thereof
JP2010271683A (ja) 電子ペーパー表示素子及びその製造方法
WO2009119157A1 (ja) 表示パネルおよび該表示パネルを備えた表示装置
JP5176657B2 (ja) 表示装置
KR101220196B1 (ko) 멀티 컬러 전기 영동 디스플레이 장치, 이미지 시트 및 이들의 제조 방법
US20060007524A1 (en) Display member incorporating a patterned adhesive layer
JP2007286190A (ja) 電気泳動型反射型表示装置
JP4196912B2 (ja) 電気泳動表示装置の製造方法
JP4717546B2 (ja) 粒子移動型表示装置
JP2009122192A (ja) 情報表示用パネルの製造方法および情報表示用パネル
JP4586382B2 (ja) 画像表示装置
JP2002006345A (ja) 画像表示媒体及び画像表示装置
JP2004157237A (ja) 表示装置
JP2005242233A (ja) 画像表示装置
JP2007279353A (ja) 画像表示媒体および画像表示方法
JP4380123B2 (ja) 画像表示装置
JP4433670B2 (ja) 画像表示媒体
CN100421022C (zh) 显示介质及制造显示介质的方法
JP2009122198A (ja) 情報表示用パネルの製造方法および情報表示用パネル
JP4556403B2 (ja) 表示体の製造方法、表示体および電子機器
CN114265256B (zh) 一种电子纸显示设备的制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121130

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121224

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees