JP2004250198A - エレベーターの緩衝器台据付装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な作業によって緩衝器台を昇降路の底面における水平方向の所定位置に容易に設置できるエレベーターの緩衝器台据付装置を得る。
【解決手段】昇降路1上部から乗場4に対応した所定位置に吊下した下げ振り線5を基準とし、昇降路1の底部壁面3に位置決め具6を仮設して下げ振り線5位置に対応した位置に配置する。また、位置決め具6及び緩衝器台9を下げ振り線5に対して所定位置に配置された連結金具18によって連結して、緩衝器台9を昇降路1底面2における水平方向の所定位置に配置する。
これによって、緩衝器台9の芯出しのための専用下げ振り線を吊設する必要がなく、緩衝器台専用の下げ振り線のための作業及び作業用の資材を省略でき、作業時間を短縮するとともに所要資材が減少して据付費を節減する。
【選択図】 図1
【解決手段】昇降路1上部から乗場4に対応した所定位置に吊下した下げ振り線5を基準とし、昇降路1の底部壁面3に位置決め具6を仮設して下げ振り線5位置に対応した位置に配置する。また、位置決め具6及び緩衝器台9を下げ振り線5に対して所定位置に配置された連結金具18によって連結して、緩衝器台9を昇降路1底面2における水平方向の所定位置に配置する。
これによって、緩衝器台9の芯出しのための専用下げ振り線を吊設する必要がなく、緩衝器台専用の下げ振り線のための作業及び作業用の資材を省略でき、作業時間を短縮するとともに所要資材が減少して据付費を節減する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、緩衝器が設置される緩衝器台を昇降路底面の所定位置に配置するエレベーターの緩衝器台据付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のエレベーターの据付作業では、昇降路の上端部に芯出し用の型板が仮設される。そして、型板から乗場機器の据付のための乗場機器側下げ振り線、かご用緩衝器台の据付のためのかご側下げ振り線及びつり合おもり用緩衝器台の据付のためのつり合おもり側下げ振り線がそれぞれ水平投影面における所定位置に吊下される。
【0003】
上記のような従来のエレベーターの据付作業において、それぞれの下げ振り線を介して対応した乗場機器等のエレベーター機器の芯出し作業及び据付作業が行われる。これにより、エレベーター機器が水平投影面における所定位置に据付けられる。(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許2692525号公報(第1頁及び第2頁、図4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエレベーターの据付作業における緩衝器台の据付作業では、緩衝器台の芯出しのために緩衝器台用の下げ振り線が吊設されるので、緩衝器台用の下げ振り線のための型板の設置作業、吊設作業及びこれらの作業用の資材が必要となる。このため、煩雑な手数が掛かって長時間の作業、また多くの資材費を要し据付費が嵩むという問題点があった。
【0006】
この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、簡易な作業によって緩衝器台を所定位置に設置することができるエレベーターの緩衝器台据付装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベーターの緩衝器台据付装置においては、昇降路の上部から水平投影面における芯出し位置に配置され、昇降路に設けられた乗場に対応して吊下された下げ振り線と、昇降路の底部壁面に仮設され、昇降路底面に据付られる緩衝器台の上面位置に対応するとともに下げ振り線位置に対応した所定位置に配置された位置決め具と、一側が下げ振り線に対する所定位置において位置決め具に連結され、他側は緩衝器台に連結されて緩衝器台を昇降路底面の所定位置に配置する連結金具とが設けられる。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1及び図2は、この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1はエレベーター昇降路の底部箇所の斜視図、図2は図1の下げ振り線保持具箇所の正面図である。図において、昇降路1の下端に底面2が形成され昇降路1の底部の壁面3に最下階乗場4が設けられる。また、昇降路1の上端部に芯出し用の型板(図示しない)が仮設されて、型板から乗場機器(図示しない)の据付のために最下階乗場4に対応した位置に下げ振り線5が吊下される。
【0009】
そして、昇降路1底部の壁面3に次ぎに述べる位置決め具6が仮設される。すなわち、位置決め具6はL字状をなしL字の一辺が昇降路1底部の壁面3に互いに水平方向に離れて締結された取付金具7及び長手の両端部がそれぞれ取付金具7のL字の他辺に載置されて締結された保持体8によって構成される。また、昇降路1の底面2にかご用緩衝器台からなる緩衝器台9が配置され、後述する芯出し作業後に固定板10を介して底面2に固定される。
【0010】
そして、緩衝器台9の長手端部が上方に屈折されてなる取付板11が長手両端にそれぞれ設けられる。また、取付板11に仮設芯出し板12がそれぞれ設けられて仮設芯出し板12の上面が緩衝器台9の上面よりも上方に配置される。そして、取付板11及び仮設芯出し板12に挿通されたボルト及びこのボルトにねじ込まれたナットからなる締結具13によって、仮設芯出し板12が取付板11に締結されて緩衝器台9の据付作業時において緩衝器台9と一体化される。
【0011】
なお、位置決め具6の保持体8と緩衝器台9の取付板11とは、それぞれの上面が昇降路1の底面2から同じ高さに配置される。また、先細に形成された第一位置決めピン14が保持体8の長手の一側に立設され、先細に形成された第二位置決めピン15が保持体8の長手の他側に立設される。
【0012】
さらに、先細に形成された第三位置決めピン16が第一位置決めピン14と対向した仮設芯出し板12に立設される。また、先細に形成された第四位置決めピン17が第二位置決めピン15と対向した仮設芯出し板12に立設される。そして、位置決め具6と緩衝器台9との間に次ぎに述べる連結金具18が仮設される。なお、連結金具18は要部が第一位置決めピン14、第二位置決めピン15、第三位置決めピン16及び第四位置決めピン17に着脱自在に嵌合される。
【0013】
すなわち、連結金具18は一端が第一位置決めピン14に嵌合され他端は第三位置決めピン16に嵌合された第一連結具19、一端が第二位置決めピン15に嵌合され他端は第四位置決めピン17に嵌合されて第一連結具19と並行に配置された第二連結具20並びに一端が第一位置決めピン14に嵌合され他端は第四位置決めピン17に嵌合されて第一連結具19及び第二連結具20に対して傾斜し筋交い状に配置された第三連結具21によって構成される。
【0014】
なお、最下階乗場4に乗場機器(図示しない)の据付のための乗場型板22が仮設されて、V字状の屈折部からなる指標23を下げ振り線5に合わせて配置される。そして、下げ振り線5位置を基準として乗場型板22を介してエレベーターの乗場機器が芯出しされて水平方向における所定位置に据付けられる。
【0015】
上記のように構成されたエレベーターの緩衝器台据付装置において、昇降路1の上端部における所定位置に芯出し用の型板が仮設されて、型板から乗場機器(図示しない)の据付のために最下階乗場4に対応した所定位置に下げ振り線5が吊下される。そして、吊設された下げ振り線5を基準として昇降路1底部の壁面3の所定位置に位置決め具6が仮設される。すなわち、第一位置決めピン14及び第二位置決めピン15が水平面において下げ振り線5に対して所定位置となるように、取付金具7に保持体8が締結される。
【0016】
次いで、第三位置決めピン16、第四位置決めピン17が立設された仮設芯出し板12が緩衝器台9に装着されて、この緩衝器台9が昇降路1の底面2に配置される。そして、位置決め具6と緩衝器台9とを連結金具18によって連結する芯出し作業が行われる。すなわち、第一位置決めピン14と第三位置決めピン16とが第一連結具19によって連結される。
【0017】
また、第二位置決めピン15と第四位置決めピン17とが第二連結具20によって連結されて、第一位置決めピン14と第四位置決めピン17とが第三連結具21によって連結される。これによって下げ振り線5に対する所定位置、すなわち、昇降路1の底面2における水平方向の所定位置に緩衝器台9を配置する芯出し作業が終了する。次いで、固定板10を介して昇降路1の底面2に緩衝器台9が固定される。
【0018】
以上説明したように、昇降路1上端部の芯出し用の型板から最下階乗場4に対応した所定位置に吊下された下げ振り線5を基準として緩衝器台9の芯出し作業が行われる。このため、緩衝器台9の芯出しのための専用下げ振り線を吊設する必要がなく、緩衝器台9専用の下げ振り線のための型板の設置作業、吊設作業及びこれらの作業用の資材を省略することができる。
【0019】
したがって、簡易な作業によって緩衝器台9を昇降路1の底面2における所定位置に容易に設置することができて、作業時間を短縮できるとともに所要資材が減少して据付費を節減することができる。なお、最下階乗場4に対応した下げ振り線5を介して緩衝器台9の芯出し作業が行われるので、図示が省略してあるが、かご案内レールの芯出し作業中にかご側下げ振り線が破断するようになことが発生したとしても、緩衝器台9の芯出し作業に支障が生じることがない。
【0020】
また、連結金具18が第一連結具19、第二連結具20及び第三連結具21によって構成されて、これらの連結具が第一位置決めピン14等に嵌合されて位置決め具6と緩衝器台9とが連結金具18によって着脱可能に連結される。このため、位置決め具6と緩衝器台9との間隔の差異に対応した長さの第一連結具19等を準備することによって、位置決め具6と緩衝器台9との間隔が相違するエレベーターに容易に対応することができ、緩衝器台9の芯出し作業を能率化することができる。
【0021】
なお、位置決め具6の保持体8の上面を、緩衝器台9の上面に対して昇降路1の底面2から同じ高さに配置可能な場合に、取付板11を省略して緩衝器台9の上面に第三位置決めピン16、第四位置決めピン17を立設する。このような構成のときに対しても、前述の緩衝器台9の所定位置設置を容易化すること等の作用を得ることができる。
【0022】
また、図1及び図2における緩衝器台9がつり合おもり用緩衝器台からなるものである場合であっても、図1及び図2の実施の形態における作用を得ることができる。
【0023】
実施の形態2.
図3は、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、前述の図1相当図である。図において、前述の図1と同符号は相当部分を示し、昇降路1底部の壁面3に次ぎに述べる位置決め具24が仮設される。すなわち、位置決め具24はL字状をなしL字の一辺が昇降路1底部の壁面3に互いに水平方向に離れて配置された取付金具25、取付金具25のL字の一辺を昇降路1底部の壁面3に締結するアンカーボルト26及び長手の両端側がそれぞれ取付金具25の上側に配置されたL字の他辺に載置されて締結され長手端が昇降路1の壁に接して配置された保持体27によって構成される。
【0024】
上記のように構成されたエレベーターの緩衝器台据付装置においても、昇降路1上端部の芯出し用の型板から最下階乗場4に対応した所定位置に吊下された下げ振り線5を基準として位置決め具24が仮設され、位置決め具24と緩衝器台9とが連結金具18によって連結される。したがって、詳細な説明を省略するが図3の実施の形態においても、図1及び図2の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0025】
また、図3の実施の形態において、位置決め具24の保持体27が延長されて長手端を対向した昇降路1の壁に当てて昇降路1に配置される。このため、取付金具25及び昇降路1の壁によって保持体27が支持され、保持体27のずれの発生を防止することができる。したがって、位置決め具24及び連結金具18による芯出し精度を容易に維持することができる。
【0026】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、昇降路の上部から水平投影面における芯出し位置に配置され、昇降路に設けられた乗場に対応して吊下された下げ振り線と、昇降路の底部壁面に仮設され、昇降路底面に据付られる緩衝器台の上面位置に対応するとともに下げ振り線位置に対応した所定位置に配置された位置決め具と、一側が下げ振り線に対する所定位置において位置決め具に連結され、他側は緩衝器台に連結されて緩衝器台を昇降路底面の所定位置に配置する連結金具とを設けたものである。
【0027】
これによって、昇降路上部から乗場に対応した所定位置に吊下された下げ振り線を基準とし、昇降路の底部壁面に仮設されて下げ振り線位置に対応して配置された位置決め具並びに位置決め具及び緩衝器台を連結する連結金具によって緩衝器台が昇降路底面における水平方向の所定位置に配置される。このため、緩衝器台の芯出しのための専用下げ振り線を吊設する必要がなく、緩衝器台専用の下げ振り線のための型板の設置作業、吊設作業及びこれらの作業用の資材を省略することができる。したがって、簡易な作業によって緩衝器台を昇降路の底面における水平方向の所定位置に容易に設置することができて、作業時間を短縮できるとともに所要資材が減少して据付費を節減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す図で、エレベーター昇降路の底部箇所の斜視図。
【図2】図1の下げ振り線保持具箇所の正面図。
【図3】この発明の実施の形態2を示す図で、前述の図1相当図。
【符号の説明】
1 昇降路、2 底面(昇降路底面)、3 壁面(底部壁面)、4 最下階乗場(乗場)、5 下げ振り線、6 位置決め具、9 緩衝器台、14 第一位置決めピン、15 第二位置決めピン、16 第三位置決めピン、17 第四位置決めピン、18 連結金具、19 第一連結具、20 第二連結具、21 第三連結具。
【発明の属する技術分野】
この発明は、緩衝器が設置される緩衝器台を昇降路底面の所定位置に配置するエレベーターの緩衝器台据付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のエレベーターの据付作業では、昇降路の上端部に芯出し用の型板が仮設される。そして、型板から乗場機器の据付のための乗場機器側下げ振り線、かご用緩衝器台の据付のためのかご側下げ振り線及びつり合おもり用緩衝器台の据付のためのつり合おもり側下げ振り線がそれぞれ水平投影面における所定位置に吊下される。
【0003】
上記のような従来のエレベーターの据付作業において、それぞれの下げ振り線を介して対応した乗場機器等のエレベーター機器の芯出し作業及び据付作業が行われる。これにより、エレベーター機器が水平投影面における所定位置に据付けられる。(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許2692525号公報(第1頁及び第2頁、図4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエレベーターの据付作業における緩衝器台の据付作業では、緩衝器台の芯出しのために緩衝器台用の下げ振り線が吊設されるので、緩衝器台用の下げ振り線のための型板の設置作業、吊設作業及びこれらの作業用の資材が必要となる。このため、煩雑な手数が掛かって長時間の作業、また多くの資材費を要し据付費が嵩むという問題点があった。
【0006】
この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、簡易な作業によって緩衝器台を所定位置に設置することができるエレベーターの緩衝器台据付装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベーターの緩衝器台据付装置においては、昇降路の上部から水平投影面における芯出し位置に配置され、昇降路に設けられた乗場に対応して吊下された下げ振り線と、昇降路の底部壁面に仮設され、昇降路底面に据付られる緩衝器台の上面位置に対応するとともに下げ振り線位置に対応した所定位置に配置された位置決め具と、一側が下げ振り線に対する所定位置において位置決め具に連結され、他側は緩衝器台に連結されて緩衝器台を昇降路底面の所定位置に配置する連結金具とが設けられる。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1及び図2は、この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1はエレベーター昇降路の底部箇所の斜視図、図2は図1の下げ振り線保持具箇所の正面図である。図において、昇降路1の下端に底面2が形成され昇降路1の底部の壁面3に最下階乗場4が設けられる。また、昇降路1の上端部に芯出し用の型板(図示しない)が仮設されて、型板から乗場機器(図示しない)の据付のために最下階乗場4に対応した位置に下げ振り線5が吊下される。
【0009】
そして、昇降路1底部の壁面3に次ぎに述べる位置決め具6が仮設される。すなわち、位置決め具6はL字状をなしL字の一辺が昇降路1底部の壁面3に互いに水平方向に離れて締結された取付金具7及び長手の両端部がそれぞれ取付金具7のL字の他辺に載置されて締結された保持体8によって構成される。また、昇降路1の底面2にかご用緩衝器台からなる緩衝器台9が配置され、後述する芯出し作業後に固定板10を介して底面2に固定される。
【0010】
そして、緩衝器台9の長手端部が上方に屈折されてなる取付板11が長手両端にそれぞれ設けられる。また、取付板11に仮設芯出し板12がそれぞれ設けられて仮設芯出し板12の上面が緩衝器台9の上面よりも上方に配置される。そして、取付板11及び仮設芯出し板12に挿通されたボルト及びこのボルトにねじ込まれたナットからなる締結具13によって、仮設芯出し板12が取付板11に締結されて緩衝器台9の据付作業時において緩衝器台9と一体化される。
【0011】
なお、位置決め具6の保持体8と緩衝器台9の取付板11とは、それぞれの上面が昇降路1の底面2から同じ高さに配置される。また、先細に形成された第一位置決めピン14が保持体8の長手の一側に立設され、先細に形成された第二位置決めピン15が保持体8の長手の他側に立設される。
【0012】
さらに、先細に形成された第三位置決めピン16が第一位置決めピン14と対向した仮設芯出し板12に立設される。また、先細に形成された第四位置決めピン17が第二位置決めピン15と対向した仮設芯出し板12に立設される。そして、位置決め具6と緩衝器台9との間に次ぎに述べる連結金具18が仮設される。なお、連結金具18は要部が第一位置決めピン14、第二位置決めピン15、第三位置決めピン16及び第四位置決めピン17に着脱自在に嵌合される。
【0013】
すなわち、連結金具18は一端が第一位置決めピン14に嵌合され他端は第三位置決めピン16に嵌合された第一連結具19、一端が第二位置決めピン15に嵌合され他端は第四位置決めピン17に嵌合されて第一連結具19と並行に配置された第二連結具20並びに一端が第一位置決めピン14に嵌合され他端は第四位置決めピン17に嵌合されて第一連結具19及び第二連結具20に対して傾斜し筋交い状に配置された第三連結具21によって構成される。
【0014】
なお、最下階乗場4に乗場機器(図示しない)の据付のための乗場型板22が仮設されて、V字状の屈折部からなる指標23を下げ振り線5に合わせて配置される。そして、下げ振り線5位置を基準として乗場型板22を介してエレベーターの乗場機器が芯出しされて水平方向における所定位置に据付けられる。
【0015】
上記のように構成されたエレベーターの緩衝器台据付装置において、昇降路1の上端部における所定位置に芯出し用の型板が仮設されて、型板から乗場機器(図示しない)の据付のために最下階乗場4に対応した所定位置に下げ振り線5が吊下される。そして、吊設された下げ振り線5を基準として昇降路1底部の壁面3の所定位置に位置決め具6が仮設される。すなわち、第一位置決めピン14及び第二位置決めピン15が水平面において下げ振り線5に対して所定位置となるように、取付金具7に保持体8が締結される。
【0016】
次いで、第三位置決めピン16、第四位置決めピン17が立設された仮設芯出し板12が緩衝器台9に装着されて、この緩衝器台9が昇降路1の底面2に配置される。そして、位置決め具6と緩衝器台9とを連結金具18によって連結する芯出し作業が行われる。すなわち、第一位置決めピン14と第三位置決めピン16とが第一連結具19によって連結される。
【0017】
また、第二位置決めピン15と第四位置決めピン17とが第二連結具20によって連結されて、第一位置決めピン14と第四位置決めピン17とが第三連結具21によって連結される。これによって下げ振り線5に対する所定位置、すなわち、昇降路1の底面2における水平方向の所定位置に緩衝器台9を配置する芯出し作業が終了する。次いで、固定板10を介して昇降路1の底面2に緩衝器台9が固定される。
【0018】
以上説明したように、昇降路1上端部の芯出し用の型板から最下階乗場4に対応した所定位置に吊下された下げ振り線5を基準として緩衝器台9の芯出し作業が行われる。このため、緩衝器台9の芯出しのための専用下げ振り線を吊設する必要がなく、緩衝器台9専用の下げ振り線のための型板の設置作業、吊設作業及びこれらの作業用の資材を省略することができる。
【0019】
したがって、簡易な作業によって緩衝器台9を昇降路1の底面2における所定位置に容易に設置することができて、作業時間を短縮できるとともに所要資材が減少して据付費を節減することができる。なお、最下階乗場4に対応した下げ振り線5を介して緩衝器台9の芯出し作業が行われるので、図示が省略してあるが、かご案内レールの芯出し作業中にかご側下げ振り線が破断するようになことが発生したとしても、緩衝器台9の芯出し作業に支障が生じることがない。
【0020】
また、連結金具18が第一連結具19、第二連結具20及び第三連結具21によって構成されて、これらの連結具が第一位置決めピン14等に嵌合されて位置決め具6と緩衝器台9とが連結金具18によって着脱可能に連結される。このため、位置決め具6と緩衝器台9との間隔の差異に対応した長さの第一連結具19等を準備することによって、位置決め具6と緩衝器台9との間隔が相違するエレベーターに容易に対応することができ、緩衝器台9の芯出し作業を能率化することができる。
【0021】
なお、位置決め具6の保持体8の上面を、緩衝器台9の上面に対して昇降路1の底面2から同じ高さに配置可能な場合に、取付板11を省略して緩衝器台9の上面に第三位置決めピン16、第四位置決めピン17を立設する。このような構成のときに対しても、前述の緩衝器台9の所定位置設置を容易化すること等の作用を得ることができる。
【0022】
また、図1及び図2における緩衝器台9がつり合おもり用緩衝器台からなるものである場合であっても、図1及び図2の実施の形態における作用を得ることができる。
【0023】
実施の形態2.
図3は、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、前述の図1相当図である。図において、前述の図1と同符号は相当部分を示し、昇降路1底部の壁面3に次ぎに述べる位置決め具24が仮設される。すなわち、位置決め具24はL字状をなしL字の一辺が昇降路1底部の壁面3に互いに水平方向に離れて配置された取付金具25、取付金具25のL字の一辺を昇降路1底部の壁面3に締結するアンカーボルト26及び長手の両端側がそれぞれ取付金具25の上側に配置されたL字の他辺に載置されて締結され長手端が昇降路1の壁に接して配置された保持体27によって構成される。
【0024】
上記のように構成されたエレベーターの緩衝器台据付装置においても、昇降路1上端部の芯出し用の型板から最下階乗場4に対応した所定位置に吊下された下げ振り線5を基準として位置決め具24が仮設され、位置決め具24と緩衝器台9とが連結金具18によって連結される。したがって、詳細な説明を省略するが図3の実施の形態においても、図1及び図2の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0025】
また、図3の実施の形態において、位置決め具24の保持体27が延長されて長手端を対向した昇降路1の壁に当てて昇降路1に配置される。このため、取付金具25及び昇降路1の壁によって保持体27が支持され、保持体27のずれの発生を防止することができる。したがって、位置決め具24及び連結金具18による芯出し精度を容易に維持することができる。
【0026】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、昇降路の上部から水平投影面における芯出し位置に配置され、昇降路に設けられた乗場に対応して吊下された下げ振り線と、昇降路の底部壁面に仮設され、昇降路底面に据付られる緩衝器台の上面位置に対応するとともに下げ振り線位置に対応した所定位置に配置された位置決め具と、一側が下げ振り線に対する所定位置において位置決め具に連結され、他側は緩衝器台に連結されて緩衝器台を昇降路底面の所定位置に配置する連結金具とを設けたものである。
【0027】
これによって、昇降路上部から乗場に対応した所定位置に吊下された下げ振り線を基準とし、昇降路の底部壁面に仮設されて下げ振り線位置に対応して配置された位置決め具並びに位置決め具及び緩衝器台を連結する連結金具によって緩衝器台が昇降路底面における水平方向の所定位置に配置される。このため、緩衝器台の芯出しのための専用下げ振り線を吊設する必要がなく、緩衝器台専用の下げ振り線のための型板の設置作業、吊設作業及びこれらの作業用の資材を省略することができる。したがって、簡易な作業によって緩衝器台を昇降路の底面における水平方向の所定位置に容易に設置することができて、作業時間を短縮できるとともに所要資材が減少して据付費を節減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す図で、エレベーター昇降路の底部箇所の斜視図。
【図2】図1の下げ振り線保持具箇所の正面図。
【図3】この発明の実施の形態2を示す図で、前述の図1相当図。
【符号の説明】
1 昇降路、2 底面(昇降路底面)、3 壁面(底部壁面)、4 最下階乗場(乗場)、5 下げ振り線、6 位置決め具、9 緩衝器台、14 第一位置決めピン、15 第二位置決めピン、16 第三位置決めピン、17 第四位置決めピン、18 連結金具、19 第一連結具、20 第二連結具、21 第三連結具。
Claims (3)
- 昇降路の上部から水平投影面における芯出し位置に配置され、上記昇降路に設けられた乗場に対応して吊下された下げ振り線と、上記昇降路の底部壁面に仮設され、上記昇降路底面に据付られる緩衝器台の上面位置に対応するとともに上記下げ振り線位置に対応した所定位置に配置された位置決め具と、一側が上記下げ振り線に対する所定位置において上記位置決め具に連結され、他側は上記緩衝器台に連結されて上記緩衝器台を上記昇降路底面の所定位置に配置する連結金具とを備えたエレベーターの緩衝器台据付装置。
- 連結金具を、一端が位置決め具に連結され他端は緩衝器台に連結された第一連結具、この第一連結具に対して上記位置決め具及び緩衝器台の長手方向に離れて配置されて一端が上記位置決め具に連結され他端は上記緩衝器台に連結された第二連結具並びに上記第一連結具及び第二連結具に対して傾斜し筋交い状に配置されて一端が上記位置決め具に連結され他端は上記緩衝器台に連結された第三連結具からなるものとしたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターの緩衝器台据付装置。
- 位置決め具に立設されて上記位置決め具の長手方向に互いに離れて配置された第一位置決めピン及び第二位置決めピンと、緩衝器台に立設されて上記緩衝器台の長手方向に互いに離れて配置された第三位置決めピン及び第四位置決めピンとを備え、連結金具を、上記第一位置決めピン、第二位置決めピン、第三位置決めピン及び第四位置決めピンに着脱自在に嵌合されるものとしたことを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載のエレベーターの緩衝器台据付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003043295A JP2004250198A (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | エレベーターの緩衝器台据付装置 |
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Family
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010070268A (ja) * | 2008-09-16 | 2010-04-02 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータの据付方法および装置 |
CN104501789A (zh) * | 2014-10-20 | 2015-04-08 | 韦浩 | 一种重垂线的设定方法 |
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2003
- 2003-02-20 JP JP2003043295A patent/JP2004250198A/ja active Pending
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