JP2004256216A - エレベーターのかご用ガイドレール芯出し装置及びその芯出し工法 - Google Patents

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Mitsugi Adachi
貢 足立
Kenichiro Hirakawa
謙一郎 平川
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B19/00Mining-hoist operation
    • B66B19/002Mining-hoist operation installing or exchanging guide rails

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  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Abstract

【課題】エレベーターのかご用ガイドレール専用の芯出しピアノ線を用いることなく位置決めできるようにする。
【解決手段】昇降路1頂部から乗場用芯出しピアノ線6、7を垂下し、建築の墨に合わせた乗場型板11に基づいて張ったピアノ線6、7を固定する。次に、芯出し具18及び連結具19〜21によってガイドレール15、16を位置決めする。連結具19〜21は互いに隣接する三角形を形成し、乗場型板11と芯出し具18との相対位置は変動することなく、正確に保たれる。乗場床3での芯出し作業が終了すれば、乗場型板11を乗場床5へ移動し、ピアノ線6、7を基準にして位置決めして、同様にガイドレール15、16を位置決めする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベーターのかごの昇降を案内するガイドレールを芯出しする装置及びその芯出し工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のエレベーターのかご用ガイドレール芯出し装置においては、かご用ガイドレール芯出し用ピアノ線を垂下し、これを基準にして芯出ししている。(例えば、特許文献1)
【0003】
【特許文献1】
実公昭60―40537号公報(第285〜第286頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のエレベーターのかご用ガイドレール芯出し装置では、ピアノ線を基準にして芯出ししているため、専用のピアノ線を垂下することが必要であるという問題点がある。
【0005】
この発明は上記問題点を解消するためになされたもので、専用のピアノ線を使用することなく芯出し作業ができるようにしたエレベーターのかご用ガイドレール芯出し装置及びその芯出し工法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベーターのかご用ガイドレール芯出し装置は、昇降路頂部から垂下された乗場用芯出しピアノ線により乗場型板を乗場に位置決めし、この乗場型板に基づいてかご用ガイドレールを位置決めするようにしたものである。
【0007】
(また、この発明に係るエレベーターのかご用ガイドレール芯出し工法は、昇降路頂部から乗場用芯出しピアノ線を垂下し、乗場型板を所定階の乗場の床に締結し、ピアノ線と係合させてこのピアノ線を位置決めし、この位置決めされたピアノ線を基準として上記乗場型板を他階の乗場の床に締結し、この乗場型板に基づいてかご用ガイドレールを位置決めする各ステップを備えたものである。)
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜4はこの発明の第1〜第4発明の一実施の形態を示す図で、図1は昇降路下部の斜視図(芯出し作業準備)、図2は昇降路下部の斜視図(芯出し作業中)、図3は図2の部分拡大図、図4は図3のIV−IV線断面図であり、図中同一符号は同一部分を示す(他の実施の形態も同じ)。
【0009】
図1において、建物内のエレベーター昇降路1に、最下階の乗場に通じる開口部2が設けられ、その下面は乗場床3となっている。同様に、最下階の直上には開口部4が設けられ、その下面は乗場床5となっている。他階についても同様である。昇降路1内には、開口部2、4に沿って乗場用芯出しピアノ線6、7が垂下されている。ピアノ線6、7の上端は、昇降路1の最上部に設置された上部型板(図示しない)に結合され、下端にはそれぞれおもり8、9が結合されている。
【0010】
また、ピアノ線6、7は、固定具10によって最下階の乗場床3の下方に固定されている。乗場床3には乗場型板11が置かれており、その一辺に形成された切欠き11aがピアノ線6、7と係合している。
昇降路1のピット上面13には、かご側緩衝器台14が固定され、その両端にかご(図示しない)の昇降を案内するかご用ガイドレール15、16が立設されている。
【0011】
図2〜図4において、乗場床3の乗場型板11は、建築の墨に合わせてアンカーボルト17で乗場床3に固定されている。乗場型板11には、ガイドレール15、16の間隔に対応する長さの芯出し具18が連結具19〜21で結合されており、それぞれの結合にはボルトピン22〜25が用いられている。ボルトピン22〜25は、それぞれ一端にねじ部aが形成され、他端にピン部bが形成されており、ねじ部aで乗場型板11にねじ込まれ、ピン部bには連結具19〜21が嵌入されている。ここで、乗場型板11、芯出し具18、連結具19〜21及びボルトピン22〜25は芯出し装置26を構成している。
【0012】
次に、この実施の形態によるかご用ガイドレール15、16の芯出し作業手順について説明する。
まず、昇降路1の最上部からピアノ線6、7を垂下し、下端におもり8、9を結合する。次に、乗場型板11を建築の墨に合わせて乗場床3にボルト17で締結する。そして、乗場型板11の切欠き11aとピアノ線6、7を係合させて位置決めした後、ピアノ線6、7を固定具10に固定する。
【0013】
一方、ガイドレール15、16はそれぞれ複数本が直列に接続されて上方から垂下され最下端がかご側緩衝器台14に固定される。
次に、ボルトピン24とボルトピン25とを連結具19で結合し、ボルトピン22とボルトピン23とを連結具21で結合し、ボルトピン24とボルトピン23とを連結具20で結合する。これで、芯出し具18の一面をガイドレール15、16に当接させることにより、乗場型板11とガイドレール15、16との距離が基準寸法に設定される。また、ガイドレール15、16の間隔は、芯出し具18の長さにより位置決めされる。これで、乗場床3でのガイドレール15、16の芯出し作業は終了する。
【0014】
そして、1階床を上がり、乗場床3で使用した乗場型板11を流用して、切欠き11aにより乗場型板11を位置決めし、乗場床3と同様にして、芯出し装置によりガイドレール15、16を位置決めする。以下、各階についてガイドレール15、16を位置決めする。
【0015】
このようにして、乗場用芯出しピアノ線6、7によってガイドレール15、16を芯出ししているため, ガイドレール15、16専用の芯出しピアノ線は不要となり、このピアノ線の端部固定作業及び垂下作業に要する時間が節約可能となるとともに、材料費も軽減される。
また、芯出し装置26の連結具19、20及び芯出し具18、及び連結具20、21及び乗場型板11はそれぞれ三角形を形成しているため、3辺の相対位置は変化せず、常に正確な位置が保たれ、据付精度の向上が可能となる。
【0016】
また、エレベーターの機種によって、乗場型板11と芯出し装置26との関係寸法が変化するため、現場ごとに関係寸法を設定する必要がある。この場合、連結具19〜21はボルトピン22〜25に着脱することで対応できるため、芯出し作業時間の短縮を図ることが可能となる。
【0017】
実施の形態2.
図5はこの発明の第2発明の他の実施の形態を示す芯出し装置部分の平面図である。なお、図1〜図4は実施の形態2にも共用する。
この実施の形態の芯出し装置26では、芯出し具18と乗場型板11とは2本の連結具28、29で連結されている。連結具28の一端は2本のボルトピン22で乗場型板11に結合され、他端はボルトピン23で芯出し具18に結合されている。同様に、連結具29はボルトピン24、25で乗場型板11及び芯出し具18に結合されている。
このような構成でも、実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、図3に示す斜めの連結具20を省略することが可能となる。
【0018】
実施の形態3.
図6はこの発明の第5発明の一実施の形態を示す昇降路下部の斜視図である。なお、図1〜図4は実施の形態3にも共用する。
図2の乗場型板11に相当する突張り棒31が、昇降路1に固定された受け具32に載置されるとともに、両側壁33に固定されている。(詳細は省略するが、突張り棒31はその端部にねじ等により伸縮する機構を有し、その作用により両側壁33を押圧して固定されている)また、突張り棒31にはピアノ線6、7の位置に相当する箇所に指標31a、31bが記入されている。
【0019】
芯出し作業時、突張り棒31を左右の支持具32に置き、指標31a、31bをピアノ線6、7に合わせて位置決めして、突張り棒31を両側壁33に固定する。その後、連結金具19A〜21Aにより芯出し具18を位置決めする。そして、芯出し具18に合わせてガイドレール15、16を位置決めする。これらの作業は図2で説明したものと同様である。
【0020】
なお、連結具19A〜21Aはそれぞれ図2の連結具19〜21に相当する。ただし、連結具19A、21Aは互いに平行に図示されているが、図2と同様の配置であってもよい。また、図5のような構成にしてもよい。
このようにして、突張り棒31を使用することにより、乗場のない場所でもガイドレール15、16の芯出しができるため、位置決め間隔が自由に設定可能となり、すべてのエレベーターに対応可能となる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したとおり、この発明では乗場用芯出しピアノ線により乗場型板を位置決めし、この乗場型板に基づいてかご用ガイドレールを位置決めするようにしたので、ガイドレール専用の芯出しピアノ線は不要となり、このピアノ線の端部固定作業及び下垂作業に要する時間が節約できる。また、材料費も軽減できる。
【0022】
(また、乗場用芯出しピアノ線を垂下し、乗場型板を所定階の乗場の床に締結し、ピアノ線と係合させてこのピアノ線を位置決めし、この位置決めされたピアノ線を基準として上記乗場型板を他階の乗場の床に締結し、この乗場型板に基づいてかご用ガイドレールを位置決めする各ステップを備えたので、上記と同様に作業時間及び材料費を節約することができる。)
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す昇降路下部の斜視図(芯出し作業準備)。
【図2】この発明の実施の形態1を示す昇降路下部の斜視図(芯出し作業中)。
【図3】図2の部分拡大図
【図4】図3のIV―IV線断面図。
【図5】この発明の実施の形態2を示す芯出し装置部分の平面図。
【図6】この発明の実施の形態3を示す昇降路下部の斜視図。
【符号の説明】
1 昇降路、 3、5 乗場床、 6、7 乗場用芯出しピアノ線、 11 乗場型板、 11a 切欠き、 15、16 かご用ガイドレール、 17 アンカーボルト、 18 芯出し具、 19〜21、19A〜21A、28、29連結具、 22〜25 ボルトピン、 26 芯出し装置、 31 突張り棒、 31a、31b 指標、 33 側壁。

Claims (6)

  1. 昇降路頂部から垂下され乗場の位置決めの基準となる乗場用芯出しピアノ線と、このピアノ線と係合しかつ上記乗場の床に締結された乗場型板と、この乗場型板に基づいて一対のかご用ガイドレールを位置決めする芯出し装置とを備えてなるエレベーターのかご用ガイドレール芯出し装置。
  2. 芯出し装置を、一対のガイドレールに当接する棒状の芯出し具と、この芯出し具と乗場型板とを結合する複数本の連結具とで構成したことを特徴とする請求項1記載のエレベーターのかご用ガイドレール芯出し装置。
  3. 連結具は、互いに隣接しかつ頂点が乗場型板及び芯出し具に位置する2個の三角形の各辺を形成するものとしたことを特徴とする請求項2記載のエレベーターのかご用ガイドレール芯出し装置。
  4. 連結具の端部及び相互結合部は、乗場型板又は芯出し具に着脱可能に嵌入されるものとしたことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のエレベーターのかご用ガイドレール芯出し装置。
  5. 乗場型板に代えて、乗場芯出しピアノ線により芯出しされ昇降路側壁に固定された突張り棒を用いたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のエレベーターのかご用ガイドレール芯出し装置。
  6. 昇降路頂部から乗場の位置決めの基準となる乗場用芯出しピアノ線を垂下するステップと、乗場型板を所定階の乗場の床に締結し上記ピアノ線と係合させてこのピアノ線を位置決めするステップと、この位置決めされたピアノ線を基準として上記乗場型板を他階の乗場の床に締結するステップと、この乗場型板に基づいて一対のかご用ガイドレールを位置決めするステップとを備えてなるエレベーターのかご用ガイドレール芯出し工法。
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