JP2004249860A - 車両及び視野確保システム - Google Patents
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Abstract
【課題】運転中、ディスプレイ等の視野妨害具が車両内に配置されても、後方確認用の視野を安全に確保することができる視野確保システムを提供する。
【解決手段】この視野確保システム1は、標準バックミラー10と、標準バックミラー10の収納部12に対し挿抜可能な補助バックミラー14とを備えている。そして、この視野確保システム1では、第1位置に配置された標準バックミラー10の真後ろに画面部31が配置されると、補助バックミラー14が標準バックミラー10の左側の第2位置に配置され、補助バックミラー14を介せば、画面部31をかわして後方を確認可能な後方確認用の視野を確保できる。従って、この視野確保システム1を用いれば、運転者は補助バックミラー14を運転中に第2位置に配置する作業が不要となるので、運転中、画面部31が車両内に配置されても、後方確認用の視野を安全に確保することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】この視野確保システム1は、標準バックミラー10と、標準バックミラー10の収納部12に対し挿抜可能な補助バックミラー14とを備えている。そして、この視野確保システム1では、第1位置に配置された標準バックミラー10の真後ろに画面部31が配置されると、補助バックミラー14が標準バックミラー10の左側の第2位置に配置され、補助バックミラー14を介せば、画面部31をかわして後方を確認可能な後方確認用の視野を確保できる。従って、この視野確保システム1を用いれば、運転者は補助バックミラー14を運転中に第2位置に配置する作業が不要となるので、運転中、画面部31が車両内に配置されても、後方確認用の視野を安全に確保することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、後方確認用の視野をいつでも確保可能な車両及び該車両に適用された視野確保システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ワンボックスタイプなど大型の乗用車には、運転席の背もたれと助手席の背もたれとの間の屋根部分に、ディスプレイが設置されることが多くなっている。このディスプレイは、進行方向前方側を支点に後方側が開くよう屋根部に取り付けられ、開くと後部座席側に画面が現れるように構成されており、このディスプレイを用いることで、後部座席の乗員は車両走行中にビデオ鑑賞等が可能となった(非特許文献1)。
【0003】
【非特許文献1】TOYOTA、ESTIMA新型車解説書、1998年1月、5・4ビジュアルの頁
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このディスプレイは、バックミラーの視野内に配置され、運転者の後方確認を阻害する恐れがあった。また、このような理由から、大型のディスプレイを取り付けることができなかった。
【0005】
また、幅方向に長いバックミラー等を設置することも考えられるが、ディスプレイが車両内に配置されていないときは、バックミラーが長い分運転者の視野が狭まるので、好ましくない。
そこで本発明では、上述した問題点を解決し、ディスプレイ等の視野阻害物がバックミラーの視野内に配置されても、後方確認用の視野を確実に確保することができ、しかも、視野障害物が車両内に配置されていないとき、運転者の視野を無用に狭めることのない車両及びこの車両に適用された視野確保システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上述した問題点を解決するためになされた請求項1に記載の車両は、第1位置(例えば車両内の屋根部の前方中央)に設置される標準バックミラーの他に、車両内に出没可能な補助バックミラーを備えている。そのため、この車両では、視野妨害具が車両内に配置され、標準バックミラーを用いて後方確認用の視野が確保できなくても、補助バックミラーを用いることで視野妨害具をかわして後方確認用の視野が確保できる。その結果、この車両では大型のディスプレイ等を設置することもできる。また、この視野確保システムでは、補助バックミラーが不要のときは補助バックミラーが隠れるので、運転者の視野を無用に狭めたりすることがない。尚、補助バックミラーの閉位置は、OHM等の車両の内部や標準バックミラーの後ろ側でもよい。また、補助バックミラーは、屋根部に対し折りたたみ自在に構成してもよい。この場合、鏡面を天井の壁面に対向するように閉じるとよい。
【0007】
ところで、運転途中にディスプレイが開かれると、運転者は、運転中に補助バックミラーを取り出さねばならず極めて危険であった。
そこで、このような車両に適用される請求項2記載の視野確保システムでは、第1位置に配置された標準バックミラーが映し出す視野内に視野妨害具が配置され、あるいは、配置される可能性があることを検出手段が検出すると、制御手段が補助バックミラーを第2位置に配置するよう構成されている。そのためこの視野確保システムを備える車両では、視野妨害具が標準バックミラーの視野内に配置されると、第2位置、すなわち、視野妨害具をかわして後方を確認可能な位置に補助バックミラーが自動的に配置される。従って、本発明の視野確保システムを用いると、運転者は補助バックミラーを運転中に第2位置に配置する作業が不要となるので、運転中、視野妨害具が車両内に配置されても、後方確認用の視野を安全に確保することができる。
【0008】
次に、請求項3記載の視野確保システムのように、制御手段は、運転者が配置情報を入力可能な入力手段と、検出手段が、視野妨害具の前記視野内への配置、あるいは、配置される可能性があることを検出すると、入力手段で入力された配置情報に基づいて、運転者が補助バックミラーを介して後方を確認可能な配置角度で、補助バックミラーを第2位置に配置することが好ましい。このようにすると、入力手段で運転者が補助バックミラーを用いて後方を確認しやすい角度を入力しておけば、補助バックミラーが第2位置に配置されるとき、補助バックミラーが、運転者が後方を確認しやすい角度に傾いて配置される。従って、本発明の視野確保システムを用いると、運転者は、第2位置に配置された補助バックミラーを運転中に角度調整しなくても、後方確認用の視野を安全に確保することができる。
【0009】
次に、請求項4記載の視野確保システムのように、補助バックミラーが第2位置に配置されたか否かを判定する配置判定手段を制御手段が備え、配置判定手段が補助バックミラーの第2位置への配置を検出すると、視野妨害具を視野内に配置することが好ましい。このようにすると、補助バックミラーが第2位置へ配置された後、視野妨害具が標準バックミラーの視野内に配置される。従って、本発明の視野確保システムを用いると、運転者は運転中、一瞬たりとも後方を確認不能となることなく、後方確認用の視野を確実に確保することができる。
【0010】
次に、請求項5記載の視野確保システムのように、制御手段は、視野妨害具が視野外に移動したか否かを判定する移動判定手段を備え、視野妨害具が視野外へ移動したと移動判定手段が判定したら、補助バックミラーを第2位置から閉位置に移動することが好ましい。このようにすると、視野妨害具が標準バックミラーの視野の範囲外に移動した後補助バックミラーが隠れる。従って、本発明の視野確保システムを用いると、視野妨害具が標準バックミラーの視野の範囲外に移動するときでも、視野妨害具が標準バックミラーの視野の範囲外に移動し、標準バックミラーで後方確認用の視野を確保できるまで、補助バックミラーで後方確認用の視野を確実に確保することができる。
【0011】
次に、請求項6記載の視野確保システムのように、制御手段は、標準バックミラーあるいは補助バックミラーに設置された、視野妨害具に向けて信号を送信する送信手段、及び、視野妨害具から反射した信号を受信する受信手段を備え、送信手段から送信されている信号が受信手段で受信されなくなると報知するようにしてもよい。このようにすると、視野妨害具が手動で閉じられるなどしたときに報知がなされるので、運転者は、視野妨害具がどのような状態であるかを、後方を向いて確認することなく、標準バックミラーで視野を確保できるか否かを知ることができる。
【0012】
尚、請求項7記載の視野確保システムのように、標準バックミラーは、ボディ部と、ボディ部の後方側側面に取り付けられた鏡部とを備え、ボディ部は、補助バックミラーを収納可能な大きさに形成され、かつ、ボディ部に対し補助バックミラーを挿抜可能に形成されていてもよい。
【0013】
また、請求項8記載の視野確保システムのように、視野妨害具としては、例えばディスプレイである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施の形態について図面を用いて説明する。尚、以下では、車両の進行方向を前方として説明する。
ここで、図1は視野確保システム1を構成する各装置の全体構成図で、図2は標準バックミラー10、オーバーヘッドモジュール20、ディスプレイ装置30を車両の左側面から見た図である。
【0015】
本実施形態の視野確保システム1は、図1に示すように、インナーミラー10(以下標準バックミラー10と呼ぶ)と、オーバーヘッドモジュール(以下OHMと呼ぶ)20と、ディスプレイ装置30とスピーカ40とを備えている。
標準バックミラー10は、リヤウインドウ90(図4参照)を介して運転者が後方を確認可能な車両内の第1位置に取付られている。具体的には、標準バックミラー10は、屋根の前方中央部分に取り付けられたOHM20の前方側面から前方下方に向かって曲線状に延設された支柱部11の遊端側に取り付けられている。この標準バックミラー10は、図2に示すように、ボディ部12と鏡部13とを備えており、鏡部13はボディ部12の後方側側面にはめ込まれている。また、ボディ部12は、補助バックミラー14(図1参照)を内部に収納可能な大きさに形成されており、また、ボディ部12の左側側面には挿抜孔15が形成され、この挿抜孔15を介して補助バックミラー14を挿抜可能に形成されている。そのため、補助バックミラー14は、ボディ部12から抜き出すと、リヤウインドウ90(図4参照)を介して運転者が後方を確認可能な車両内の第2位置に配置される。また、ボディ部12は、後方側側面の上部に、開いた状態の画面部31(本発明の視野妨害具に相当する)に向かって赤外線信号を送信するとともに、画面部31で反射した赤外線信号を受信する送受信部16(本発明の送信手段及び受信手段に相当する)を備えている。また、補助バックミラー14は、ボディ部12から取り出されると、上下方向及び左右方向に角度調整することができるよう構成されている。尚、このような角度調整機構は、サイドミラーの角度調整機構等で周知の技術であるので、その説明を省略する。
【0016】
OHM20は、図1に示すように、屋根部の前方中央部分に取り付けられ、その前方側側面には支柱部11が取り付けられている。このOHM20の下面には各種スイッチ類や、メガネケース入れ等が設けられている。
ディスプレイ装置30は、運転席の背もたれと助手席の背もたれとの間の屋根部に取り付けられている。このディスプレイ装置30は、具体的には、画面部31と収納ボックス部32とを備えており、このうち収納ボックス部32は、屋根部の外装壁と内装壁との間に埋め込まれ、内装壁側の面が内装壁と面一になるように設置されている。一方、画面部31は、収納ボックス部32に収納された状態から、前方側を支点にして、後方側が支点の前方下側に向かって開くよう回動可能に収納ボックス部32に取り付けられ、この画面部31を開くと、液晶式の画面が後部座席側を向くようにされている。また、この画面部31は、閉じられたとき、その背面が内装壁と面一となるよう収納ボックス部32に収納される。尚、この画面部31は、開いたとき、標準バックミラー10の真後ろに配置される。そのためこの画面部31は、本実施形態においては、運転者が標準バックミラー10を介して後方を見るとき標準バックミラー10が映し出す視野内に出没する視野妨害具となっている。
【0017】
スピーカ40は、屋根部の後方の左右に埋め込まれている。
また、標準バックミラー10とOHM20とは、支柱部11内に設置された図示しない通信線を介して各種制御信号を通信可能に形成され、OHM20及びディスプレイ装置30も通信線を介して各種制御信号を通信可能に形成され、ディスプレイ装置30及びスピーカ40も通信線を介して音声信号を通信可能に形成されている。
【0018】
次に、視野確保システム1の制御装置について説明する。
ここで図3は、視野確保システム1の制御装置のブロック図である。
本実施形態の視野確保システム1は、データ入力部50(本発明の入力手段に相当する)と、ミラー制御ECU51と、ミラー駆動部52と、RSEECU53(後席ディスプレイモニターシステムECU)と、モニター駆動部54とを備えている。
【0019】
このうちデータ入力部50は、車両のインパネ部に備えられ、運転者が後述する配置情報である各種数値を入力することができるよう構成されている。
ミラー制御ECU51は、OHM20内に設置されており、データ入力部50、RSEECU53と通信線を介して通信可能に形成されるとともに、ミラー駆動部52及び送受信部16を制御可能に形成され、RSEECU53とともに、後述する入力処理及び開閉処理を実行する。
【0020】
ミラー駆動部52は、モータやピニオン等で構成され、後述する開閉処理の際、補助バックミラー14をボディ部12から出したり、あるいは、ボディ部12から出ている補助バックミラー14をボディ部内に収納したり、補助バックミラー14の鏡面を上下あるいは左右方向に傾ける動作を実行する。
【0021】
RSEECU53は、ディスプレイ装置30内に設置され、ミラー制御ECU51と通信可能に形成されるとともに、モニター駆動部54及びリモコンからの操作信号を受信する受信部55を制御可能に形成されており、ミラー制御ECU51とともに、後述する開閉処理を実行する。
【0022】
モニター駆動部54は、モータやピニオン等で構成され、後述する開閉処理の際、画面部31を収納ボックス部32から出したり、あるいは、画面部31を収納ボックス部32内に収納する動作を実行する。
ここで、データ入力部50で入力される配置情報について説明する。
【0023】
ここで図4は、車両の模式図である。
データ入力部50で入力される配置情報は、上下方向の配置情報と、左右方向の配置情報とが入力される。
このうち上下方向の配置情報としては、図4(a)に示すように、補助バックミラー14の上下方向の中心位置とリヤウインドウ90との間の進行方向に沿った長さを示すL、補助バックミラー14の上下方向の中心位置と運転者の視点Aとの間の進行方向に沿った長さを示すX、補助バックミラー14の上下方向の中心位置と運転者の視点との間の高低差を示すι、リヤウインドウ90の上下方向の中心位置と補助バックミラー14の上下方向の中心位置との間の高低さを示すι’が入力される。
【0024】
これらのデータを入力すると、後述する入力処理において、(1)式に基づいて、運転者の視点Aから補助バックミラー14の上下方向の中心位置を見上げる仰角αが算出され、(2)式に基づいて、補助バックミラー14の上下方向の中心位置からリヤウインドウ90の上下方向の中心位置を見下ろす俯角βが算出され、(3)式に基づいて、これら仰角αと俯角βから、上下方向調整角度θが算出される。
【0025】
【数1】
【0026】
【数2】
【0027】
【数3】
一方、左右方向の配置情報としては、図4(b)に示すように、補助バックミラー14の左右方向の中心位置とリヤウインドウ90との間の進行方向に沿った長さを示すM、補助バックミラー14の左右方向の中心位置と運転者の視点Aとの間の進行方向に沿った長さを示すY、補助バックミラー14の左右方向の中心位置と運転者の視点との間の左右方向の幅を示すκ、リヤウインドウ90の左右方向の中心位置と補助バックミラー14の左右方向の中心位置との間の左右方向の幅を示すκ’が入力される。
【0028】
これらのデータを入力すると、後述する入力処理において、(4)式に基づいて、進行方向に対し運転者の視点Aから補助バックミラー14の左右方向の中心位置を見る傾き角度γが算出され、(5)式に基づいて、進行方向に対し、補助バックミラー14の左右方向の中心位置からリヤウインドウ90の左右方向の中心位置を見る傾き角度δが算出され、(6)式に基づいて、これら二つの傾き角度γ、δから、左右方向調整角度λが算出される。
【0029】
【数4】
【0030】
【数5】
【0031】
【数6】
次に、上述したミラー制御ECU51で実行される入力処理について説明する。
【0032】
ここで図5は、入力処理のフローチャートである。
この入力処理は、エンジンがかけられると開始され、まず、インパネに取り付けられたデータ入力部50の図示しないスタートスイッチが押されたか否かが判定される(S10)。そしてこの処理(S10)で、スタートスイッチが押されていないと判定されている間は待機する。一方、この処理(S10)でスタートボタンが押されたと判定されると、次に、S11の処理を実行する。
【0033】
S11の処理では、データ入力部50から上述した上下方向の配置情報であるL、X、ι、ι’(図4(a)参照)の入力が開始され(S11)、これらの情報がすべて入力されたか否かが判定され(S12)、この判定(S12)ですべて入力されていないときは、配置情報がすべて入力されるまで待機する(S12:NO)。そして、この判定(S12)で、配置情報の入力が終了したと判定されたら(S12:YES)、次に、角度の算出処理(S13)が実行される。
【0034】
この角度算出処理(S13)では、S11で入力された配置情報に基づいて上記(1)〜(3)式に基づいて、角度θを算出する処理が実行される。そして、この角度θが算出されるまで待機し(S14:NO)、角度の算出が終了したら(S14:YES)、次に、左右方向の配置情報の入力が行われる(S15)。
【0035】
S15の処理では、データ入力部50から上述した左右方向の配置情報であるM、Y、κ、κ’(図4(b)参照)の入力が開始され(S15)、これらの情報がすべて入力されたか否かが判定され(S15)、この判定(S16)ですべて入力されていないときは、配置情報がすべて入力されるまで待機する(S16:NO)。そして、この判定(S16)で、配置情報の入力が終了したと判定されたら(S16:YES)、次に、角度の算出処理(S17)が実行される。
【0036】
この角度算出処理(S17)では、S15で入力された配置情報に基づいて上記(4)〜(6)式に基づいて、角度λを算出する処理が実行される。そして、この角度λが算出されるまで待機し(S18:NO)、角度の算出が終了したら(S18:YES)、角度の算出が終了したら、本処理を終了する。
【0037】
次に、本実施形態のミラー制御ECU51及びRSEECU53で実行される開閉処理について説明する。
ここで、図6は開閉処理のフローチャートである。
この開閉処理は、エンジンがかけられると開始され、まず、RSEECU53において、リモコン(図3参照)の図示しないディスプレイ作動スイッチがONされ、そのON操作の信号を受信部55が受信したか否か、すなわち、標準バックミラー10の視野内に画面部31が配置される可能性があるか否かが判定され(S30)、ディスプレイ作動スイッチがONされるまでこの判定(S30)を繰り返す。一方、この判定(S30)でディスプレイ作動スイッチがONされたと判定されると(S30:YES)、すなわち、標準バックミラー10の視野内に画面部31が配置される可能性があると判定されると、ミラー制御ECU51において補助バックミラー14を開く処理が実行される(S31)。尚、このS30の処理を実行するRSEECU53が本発明の検出手段に相当し、S31の処理を実行するミラー制御ECU51が本発明の制御手段に相当する。
【0038】
この処理(S31)では、ミラー制御ECU51がミラー駆動部52を動作させて補助バックミラー14を、ボディ部12内の閉位置から第2位置に配置するとともに、上述した入力処理で算出されたθ及びλに基づいて角度調整されて第2位置に補助バックミラー14を配置する処理が実行される。そして、この処理(S31)が実行されている間、補助バックミラーの配置が完了したか否かを判定する処理(S32)、同判定(S32)で否定判定されている間、補助バックミラー14を第2位置に配置する処理(S31)が継続して実行される。一方、補助バックミラー14の第2位置への配置が終了したと判定されると(S32:YES)、次に、RSEECU53が、画面部31を開く処理、ディスプレイ開処理(S33)を実行する。尚、このS32の処理が、本発明の配置検出手段に相当する。尚、S32の処理が、本発明の配置判定手段に相当する。
【0039】
この処理(S33)は、RSEECU53がモニター駆動部54を制御して行われ、画面部31が予め定められた位置まで開く処理が実行される。この処理(S33)が実行されている間、画面部31が開かれているか否かを判定する処理(S34)が実行され、この処理で画面部31が開かれていないと判定されている間は(S34:NO)、画面部31を開く処理(S33)が継続して実行される。一方、画面部31が開かれたと判定されたら(S34:YES)、次に、ミラー制御ECU51において、ディスプレイ監視処理(S35)が実行される。
【0040】
このディスプレイ監視処理(S35)は、ミラー制御ECU51が送受信部16を動作させて行われる処理であり、送受信部16から画面部31に向かって赤外線信号を照射させて(S35)、画面部31で反射した赤外線信号を送受信部16が受信しているか否かを判定する(S36)。この判定(S36)で、赤外線信号を受信していると判定すると(S36:YES)、次にディスプレイ作動スイッチがOFF操作されているか否かが判定され(S38)、一方、赤外線信号を受信していないと判定されると(S36:NO)、画面部31が閉じられたことを報知する報知音を所定時間発した後(S37)、RSEECU53においてディスプレイ作動スイッチがOFF操作されているか否かが判定される(S38)。そして、ディスプレイ作動スイッチがOFF操作されているか否かを判定する処理(S38)で、ディスプレイがOFF操作されていないと判定(S38:NO)されると、再びミラー制御ECU51でS35〜S37までの処理を実行し、OFF操作されていると判定(S38:YES)されると、画面部31を閉じる動作を実行する(S39)。
【0041】
この処理(S39)では、画面部31を閉じる動作が実行され、そしてこの処理(S39)が実行されている間、画面部31が完全に閉じられたか否か、すなわち、画面部31が標準バックミラー10の視野外に移動したか否かが判定され(S40)、この判定(S40)で画面部31が閉じられていないと判定されている間は(S40:NO)、画面部31を引き続き閉じる動作を実行する。一方、この判定(S40)で画面部31が閉じられ、すなわち、画面部31が標準バックミラー10の視野外に移動したと判定されたら(S40:YES)、ミラー制御ECU51において補助バックミラー14を閉じる処理を実行し(S41)、再びRSEECU53においてS30の処理が実行される。尚、S40の処理が移動検出手段に相当する。
【0042】
以上説明した視野確保システム1を用いると、以下のような効果がある。
この視野確保システム1が適用された車両では、画面部31が車両内に配置され、標準バックミラー10を用いて後方確認用の視野が確保できなくても、補助バックミラー14を用いれば画面部31をかわして後方確認用の視野が確保できる。そのため、この車両では、大型のディスプレイ等を設置することができる。また、この車両では、補助バックミラー14が不要のときは補助バックミラー14が隠れるので、運転者の視野を無用に狭めたりすることがない。
【0043】
また、本実施形態の視野確保システム1では、標準バックミラー10の視野内に視野妨害具である画面部31が配置されると、画面部31をかわして後方を確認可能な第2位置に補助バックミラー14が自動的に配置される。従って、本実施形態の視野確保システム1を用いると、運転者は補助バックミラー14を運転中に第2位置に配置する作業が不要となるので、運転中、画面部31が車両内に配置されても、後方確認用の視野を安全に確保することができる。
【0044】
本実施形態の視野確保システム1では、データ入力部50で配置情報を入力しておけば、補助バックミラー14が第2位置に配置されるとき、補助バックミラー14が、運転者が後方を確認しやすい角度に傾いて配置される。従って、本実施形態の視野確保システム1を用いると、運転者は、第2位置に配置された補助バックミラー14を運転中に角度調整しなくても、後方確認用の視野を安全に確保することができる。
【0045】
本実施形態の視野確保システム1では、補助バックミラー14が第2位置へ配置された後、画面部31が標準バックミラー10の視野内に配置される。従って、本実施形態の視野確保システム1を用いると、運転者は運転中、一瞬足りとも後方を確認不能となることなく、後方確認用の視野を確実に確保することができる。
【0046】
本実施形態の視野確保システム1では、送受信部16が画面部31で反射された信号を受信している間、補助バックミラー14が継続して第2位置に配置される。従って、本実施形態の視野確保システム1を用いると、画面部31が標準バックミラー10の視野を妨害している間、補助バックミラー14で後方確認用の視野を確実に確保することができる。
【0047】
本実施形態の視野確保システム1では、画面部31が標準バックミラー10の視野の範囲外に移動した後(S39)、補助バックミラー14が隠れる(S40)。従って、本実施形態の視野確保システム1を用いると、画面部31が標準バックミラー10の視野の範囲外に移動するときでも、画面部31が標準バックミラー10の視野の範囲外に移動し、標準バックミラー10で後方確認用の視野を確保できるまで、補助バックミラー14で後方確認用の視野を確実に確保することができる。
【0048】
尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、本実施形態では、補助バックミラー14が開いてから(S31)、画面部31を開いているが(S35)、補助バックミラー14を開く速度が速く、運転者が後方確認用の視野をすばやく確保できる場合は、先に画面部31を開いてもよい。
【0049】
また、本実施形態では、補助バックミラー14をボディ部12に対し挿抜可能に形成しているが、図7に示すように、OHM20が左右方向に幅広に構成されている場合、OHM20内の左方向端部近傍で、OHM20に対し挿抜可能に構成してもよい。
【0050】
さらに、本実施形態では、データ入力部50から配置情報を入力してθやλを求めているが、運転者が補助バックミラー14を最初に操作すると、その操作された角度をミラー制御ECU51等が直接読み取り、その角度を記憶しておくように構成してもよい。
【0051】
また、本実施形態では、ボディ部12やOHM20内など、補助バックミラー14をこれらの中に収納する例について説明したが、補助バックミラー14を屋根部に対し折りたたみ可能に構成してもよい。要は、補助バックミラー14が使用されていないとき、補助バックミラー14の鏡面が隠されればよい。すなわち、本実施形態の補助バックミラー14は、鏡面が隠される閉位置と第2位置との間を移動可能に構成されていればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】視野確保システム1を構成する各装置の全体構成図である。
【図2】標準バックミラー10、オーバーヘッドモジュール20、ディスプレイ装置30を車両の左側面から見た図である。
【図3】視野確保システム1の制御装置のブロック図である。
【図4】配置情報を説明するための車両の模式図である。
【図5】入力処理のフローチャートである。
【図6】開閉処理のフローチャートである。
【図7】視野確保システム1を構成する各装置の全体構成図である。
【符号の説明】
1…視野確保システム、10…インナーミラー(標準バックミラー)、11…支柱部、12…ボディ部、13…鏡部、14…補助バックミラー、15…挿抜孔、16…送受信部、20…オーバーヘッドモジュール(OHM)、30…ディスプレイ装置、31…画面部、32…収納ボックス部、40…スピーカ、50…データ入力部、51…ミラー制御ECU、52…ミラー駆動部、53…RSEECU、54…モニター駆動部、55…受信部、90…リヤウインドウ、
【発明の属する技術分野】
本発明は、後方確認用の視野をいつでも確保可能な車両及び該車両に適用された視野確保システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ワンボックスタイプなど大型の乗用車には、運転席の背もたれと助手席の背もたれとの間の屋根部分に、ディスプレイが設置されることが多くなっている。このディスプレイは、進行方向前方側を支点に後方側が開くよう屋根部に取り付けられ、開くと後部座席側に画面が現れるように構成されており、このディスプレイを用いることで、後部座席の乗員は車両走行中にビデオ鑑賞等が可能となった(非特許文献1)。
【0003】
【非特許文献1】TOYOTA、ESTIMA新型車解説書、1998年1月、5・4ビジュアルの頁
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このディスプレイは、バックミラーの視野内に配置され、運転者の後方確認を阻害する恐れがあった。また、このような理由から、大型のディスプレイを取り付けることができなかった。
【0005】
また、幅方向に長いバックミラー等を設置することも考えられるが、ディスプレイが車両内に配置されていないときは、バックミラーが長い分運転者の視野が狭まるので、好ましくない。
そこで本発明では、上述した問題点を解決し、ディスプレイ等の視野阻害物がバックミラーの視野内に配置されても、後方確認用の視野を確実に確保することができ、しかも、視野障害物が車両内に配置されていないとき、運転者の視野を無用に狭めることのない車両及びこの車両に適用された視野確保システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上述した問題点を解決するためになされた請求項1に記載の車両は、第1位置(例えば車両内の屋根部の前方中央)に設置される標準バックミラーの他に、車両内に出没可能な補助バックミラーを備えている。そのため、この車両では、視野妨害具が車両内に配置され、標準バックミラーを用いて後方確認用の視野が確保できなくても、補助バックミラーを用いることで視野妨害具をかわして後方確認用の視野が確保できる。その結果、この車両では大型のディスプレイ等を設置することもできる。また、この視野確保システムでは、補助バックミラーが不要のときは補助バックミラーが隠れるので、運転者の視野を無用に狭めたりすることがない。尚、補助バックミラーの閉位置は、OHM等の車両の内部や標準バックミラーの後ろ側でもよい。また、補助バックミラーは、屋根部に対し折りたたみ自在に構成してもよい。この場合、鏡面を天井の壁面に対向するように閉じるとよい。
【0007】
ところで、運転途中にディスプレイが開かれると、運転者は、運転中に補助バックミラーを取り出さねばならず極めて危険であった。
そこで、このような車両に適用される請求項2記載の視野確保システムでは、第1位置に配置された標準バックミラーが映し出す視野内に視野妨害具が配置され、あるいは、配置される可能性があることを検出手段が検出すると、制御手段が補助バックミラーを第2位置に配置するよう構成されている。そのためこの視野確保システムを備える車両では、視野妨害具が標準バックミラーの視野内に配置されると、第2位置、すなわち、視野妨害具をかわして後方を確認可能な位置に補助バックミラーが自動的に配置される。従って、本発明の視野確保システムを用いると、運転者は補助バックミラーを運転中に第2位置に配置する作業が不要となるので、運転中、視野妨害具が車両内に配置されても、後方確認用の視野を安全に確保することができる。
【0008】
次に、請求項3記載の視野確保システムのように、制御手段は、運転者が配置情報を入力可能な入力手段と、検出手段が、視野妨害具の前記視野内への配置、あるいは、配置される可能性があることを検出すると、入力手段で入力された配置情報に基づいて、運転者が補助バックミラーを介して後方を確認可能な配置角度で、補助バックミラーを第2位置に配置することが好ましい。このようにすると、入力手段で運転者が補助バックミラーを用いて後方を確認しやすい角度を入力しておけば、補助バックミラーが第2位置に配置されるとき、補助バックミラーが、運転者が後方を確認しやすい角度に傾いて配置される。従って、本発明の視野確保システムを用いると、運転者は、第2位置に配置された補助バックミラーを運転中に角度調整しなくても、後方確認用の視野を安全に確保することができる。
【0009】
次に、請求項4記載の視野確保システムのように、補助バックミラーが第2位置に配置されたか否かを判定する配置判定手段を制御手段が備え、配置判定手段が補助バックミラーの第2位置への配置を検出すると、視野妨害具を視野内に配置することが好ましい。このようにすると、補助バックミラーが第2位置へ配置された後、視野妨害具が標準バックミラーの視野内に配置される。従って、本発明の視野確保システムを用いると、運転者は運転中、一瞬たりとも後方を確認不能となることなく、後方確認用の視野を確実に確保することができる。
【0010】
次に、請求項5記載の視野確保システムのように、制御手段は、視野妨害具が視野外に移動したか否かを判定する移動判定手段を備え、視野妨害具が視野外へ移動したと移動判定手段が判定したら、補助バックミラーを第2位置から閉位置に移動することが好ましい。このようにすると、視野妨害具が標準バックミラーの視野の範囲外に移動した後補助バックミラーが隠れる。従って、本発明の視野確保システムを用いると、視野妨害具が標準バックミラーの視野の範囲外に移動するときでも、視野妨害具が標準バックミラーの視野の範囲外に移動し、標準バックミラーで後方確認用の視野を確保できるまで、補助バックミラーで後方確認用の視野を確実に確保することができる。
【0011】
次に、請求項6記載の視野確保システムのように、制御手段は、標準バックミラーあるいは補助バックミラーに設置された、視野妨害具に向けて信号を送信する送信手段、及び、視野妨害具から反射した信号を受信する受信手段を備え、送信手段から送信されている信号が受信手段で受信されなくなると報知するようにしてもよい。このようにすると、視野妨害具が手動で閉じられるなどしたときに報知がなされるので、運転者は、視野妨害具がどのような状態であるかを、後方を向いて確認することなく、標準バックミラーで視野を確保できるか否かを知ることができる。
【0012】
尚、請求項7記載の視野確保システムのように、標準バックミラーは、ボディ部と、ボディ部の後方側側面に取り付けられた鏡部とを備え、ボディ部は、補助バックミラーを収納可能な大きさに形成され、かつ、ボディ部に対し補助バックミラーを挿抜可能に形成されていてもよい。
【0013】
また、請求項8記載の視野確保システムのように、視野妨害具としては、例えばディスプレイである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施の形態について図面を用いて説明する。尚、以下では、車両の進行方向を前方として説明する。
ここで、図1は視野確保システム1を構成する各装置の全体構成図で、図2は標準バックミラー10、オーバーヘッドモジュール20、ディスプレイ装置30を車両の左側面から見た図である。
【0015】
本実施形態の視野確保システム1は、図1に示すように、インナーミラー10(以下標準バックミラー10と呼ぶ)と、オーバーヘッドモジュール(以下OHMと呼ぶ)20と、ディスプレイ装置30とスピーカ40とを備えている。
標準バックミラー10は、リヤウインドウ90(図4参照)を介して運転者が後方を確認可能な車両内の第1位置に取付られている。具体的には、標準バックミラー10は、屋根の前方中央部分に取り付けられたOHM20の前方側面から前方下方に向かって曲線状に延設された支柱部11の遊端側に取り付けられている。この標準バックミラー10は、図2に示すように、ボディ部12と鏡部13とを備えており、鏡部13はボディ部12の後方側側面にはめ込まれている。また、ボディ部12は、補助バックミラー14(図1参照)を内部に収納可能な大きさに形成されており、また、ボディ部12の左側側面には挿抜孔15が形成され、この挿抜孔15を介して補助バックミラー14を挿抜可能に形成されている。そのため、補助バックミラー14は、ボディ部12から抜き出すと、リヤウインドウ90(図4参照)を介して運転者が後方を確認可能な車両内の第2位置に配置される。また、ボディ部12は、後方側側面の上部に、開いた状態の画面部31(本発明の視野妨害具に相当する)に向かって赤外線信号を送信するとともに、画面部31で反射した赤外線信号を受信する送受信部16(本発明の送信手段及び受信手段に相当する)を備えている。また、補助バックミラー14は、ボディ部12から取り出されると、上下方向及び左右方向に角度調整することができるよう構成されている。尚、このような角度調整機構は、サイドミラーの角度調整機構等で周知の技術であるので、その説明を省略する。
【0016】
OHM20は、図1に示すように、屋根部の前方中央部分に取り付けられ、その前方側側面には支柱部11が取り付けられている。このOHM20の下面には各種スイッチ類や、メガネケース入れ等が設けられている。
ディスプレイ装置30は、運転席の背もたれと助手席の背もたれとの間の屋根部に取り付けられている。このディスプレイ装置30は、具体的には、画面部31と収納ボックス部32とを備えており、このうち収納ボックス部32は、屋根部の外装壁と内装壁との間に埋め込まれ、内装壁側の面が内装壁と面一になるように設置されている。一方、画面部31は、収納ボックス部32に収納された状態から、前方側を支点にして、後方側が支点の前方下側に向かって開くよう回動可能に収納ボックス部32に取り付けられ、この画面部31を開くと、液晶式の画面が後部座席側を向くようにされている。また、この画面部31は、閉じられたとき、その背面が内装壁と面一となるよう収納ボックス部32に収納される。尚、この画面部31は、開いたとき、標準バックミラー10の真後ろに配置される。そのためこの画面部31は、本実施形態においては、運転者が標準バックミラー10を介して後方を見るとき標準バックミラー10が映し出す視野内に出没する視野妨害具となっている。
【0017】
スピーカ40は、屋根部の後方の左右に埋め込まれている。
また、標準バックミラー10とOHM20とは、支柱部11内に設置された図示しない通信線を介して各種制御信号を通信可能に形成され、OHM20及びディスプレイ装置30も通信線を介して各種制御信号を通信可能に形成され、ディスプレイ装置30及びスピーカ40も通信線を介して音声信号を通信可能に形成されている。
【0018】
次に、視野確保システム1の制御装置について説明する。
ここで図3は、視野確保システム1の制御装置のブロック図である。
本実施形態の視野確保システム1は、データ入力部50(本発明の入力手段に相当する)と、ミラー制御ECU51と、ミラー駆動部52と、RSEECU53(後席ディスプレイモニターシステムECU)と、モニター駆動部54とを備えている。
【0019】
このうちデータ入力部50は、車両のインパネ部に備えられ、運転者が後述する配置情報である各種数値を入力することができるよう構成されている。
ミラー制御ECU51は、OHM20内に設置されており、データ入力部50、RSEECU53と通信線を介して通信可能に形成されるとともに、ミラー駆動部52及び送受信部16を制御可能に形成され、RSEECU53とともに、後述する入力処理及び開閉処理を実行する。
【0020】
ミラー駆動部52は、モータやピニオン等で構成され、後述する開閉処理の際、補助バックミラー14をボディ部12から出したり、あるいは、ボディ部12から出ている補助バックミラー14をボディ部内に収納したり、補助バックミラー14の鏡面を上下あるいは左右方向に傾ける動作を実行する。
【0021】
RSEECU53は、ディスプレイ装置30内に設置され、ミラー制御ECU51と通信可能に形成されるとともに、モニター駆動部54及びリモコンからの操作信号を受信する受信部55を制御可能に形成されており、ミラー制御ECU51とともに、後述する開閉処理を実行する。
【0022】
モニター駆動部54は、モータやピニオン等で構成され、後述する開閉処理の際、画面部31を収納ボックス部32から出したり、あるいは、画面部31を収納ボックス部32内に収納する動作を実行する。
ここで、データ入力部50で入力される配置情報について説明する。
【0023】
ここで図4は、車両の模式図である。
データ入力部50で入力される配置情報は、上下方向の配置情報と、左右方向の配置情報とが入力される。
このうち上下方向の配置情報としては、図4(a)に示すように、補助バックミラー14の上下方向の中心位置とリヤウインドウ90との間の進行方向に沿った長さを示すL、補助バックミラー14の上下方向の中心位置と運転者の視点Aとの間の進行方向に沿った長さを示すX、補助バックミラー14の上下方向の中心位置と運転者の視点との間の高低差を示すι、リヤウインドウ90の上下方向の中心位置と補助バックミラー14の上下方向の中心位置との間の高低さを示すι’が入力される。
【0024】
これらのデータを入力すると、後述する入力処理において、(1)式に基づいて、運転者の視点Aから補助バックミラー14の上下方向の中心位置を見上げる仰角αが算出され、(2)式に基づいて、補助バックミラー14の上下方向の中心位置からリヤウインドウ90の上下方向の中心位置を見下ろす俯角βが算出され、(3)式に基づいて、これら仰角αと俯角βから、上下方向調整角度θが算出される。
【0025】
【数1】
【0026】
【数2】
【0027】
【数3】
一方、左右方向の配置情報としては、図4(b)に示すように、補助バックミラー14の左右方向の中心位置とリヤウインドウ90との間の進行方向に沿った長さを示すM、補助バックミラー14の左右方向の中心位置と運転者の視点Aとの間の進行方向に沿った長さを示すY、補助バックミラー14の左右方向の中心位置と運転者の視点との間の左右方向の幅を示すκ、リヤウインドウ90の左右方向の中心位置と補助バックミラー14の左右方向の中心位置との間の左右方向の幅を示すκ’が入力される。
【0028】
これらのデータを入力すると、後述する入力処理において、(4)式に基づいて、進行方向に対し運転者の視点Aから補助バックミラー14の左右方向の中心位置を見る傾き角度γが算出され、(5)式に基づいて、進行方向に対し、補助バックミラー14の左右方向の中心位置からリヤウインドウ90の左右方向の中心位置を見る傾き角度δが算出され、(6)式に基づいて、これら二つの傾き角度γ、δから、左右方向調整角度λが算出される。
【0029】
【数4】
【0030】
【数5】
【0031】
【数6】
次に、上述したミラー制御ECU51で実行される入力処理について説明する。
【0032】
ここで図5は、入力処理のフローチャートである。
この入力処理は、エンジンがかけられると開始され、まず、インパネに取り付けられたデータ入力部50の図示しないスタートスイッチが押されたか否かが判定される(S10)。そしてこの処理(S10)で、スタートスイッチが押されていないと判定されている間は待機する。一方、この処理(S10)でスタートボタンが押されたと判定されると、次に、S11の処理を実行する。
【0033】
S11の処理では、データ入力部50から上述した上下方向の配置情報であるL、X、ι、ι’(図4(a)参照)の入力が開始され(S11)、これらの情報がすべて入力されたか否かが判定され(S12)、この判定(S12)ですべて入力されていないときは、配置情報がすべて入力されるまで待機する(S12:NO)。そして、この判定(S12)で、配置情報の入力が終了したと判定されたら(S12:YES)、次に、角度の算出処理(S13)が実行される。
【0034】
この角度算出処理(S13)では、S11で入力された配置情報に基づいて上記(1)〜(3)式に基づいて、角度θを算出する処理が実行される。そして、この角度θが算出されるまで待機し(S14:NO)、角度の算出が終了したら(S14:YES)、次に、左右方向の配置情報の入力が行われる(S15)。
【0035】
S15の処理では、データ入力部50から上述した左右方向の配置情報であるM、Y、κ、κ’(図4(b)参照)の入力が開始され(S15)、これらの情報がすべて入力されたか否かが判定され(S15)、この判定(S16)ですべて入力されていないときは、配置情報がすべて入力されるまで待機する(S16:NO)。そして、この判定(S16)で、配置情報の入力が終了したと判定されたら(S16:YES)、次に、角度の算出処理(S17)が実行される。
【0036】
この角度算出処理(S17)では、S15で入力された配置情報に基づいて上記(4)〜(6)式に基づいて、角度λを算出する処理が実行される。そして、この角度λが算出されるまで待機し(S18:NO)、角度の算出が終了したら(S18:YES)、角度の算出が終了したら、本処理を終了する。
【0037】
次に、本実施形態のミラー制御ECU51及びRSEECU53で実行される開閉処理について説明する。
ここで、図6は開閉処理のフローチャートである。
この開閉処理は、エンジンがかけられると開始され、まず、RSEECU53において、リモコン(図3参照)の図示しないディスプレイ作動スイッチがONされ、そのON操作の信号を受信部55が受信したか否か、すなわち、標準バックミラー10の視野内に画面部31が配置される可能性があるか否かが判定され(S30)、ディスプレイ作動スイッチがONされるまでこの判定(S30)を繰り返す。一方、この判定(S30)でディスプレイ作動スイッチがONされたと判定されると(S30:YES)、すなわち、標準バックミラー10の視野内に画面部31が配置される可能性があると判定されると、ミラー制御ECU51において補助バックミラー14を開く処理が実行される(S31)。尚、このS30の処理を実行するRSEECU53が本発明の検出手段に相当し、S31の処理を実行するミラー制御ECU51が本発明の制御手段に相当する。
【0038】
この処理(S31)では、ミラー制御ECU51がミラー駆動部52を動作させて補助バックミラー14を、ボディ部12内の閉位置から第2位置に配置するとともに、上述した入力処理で算出されたθ及びλに基づいて角度調整されて第2位置に補助バックミラー14を配置する処理が実行される。そして、この処理(S31)が実行されている間、補助バックミラーの配置が完了したか否かを判定する処理(S32)、同判定(S32)で否定判定されている間、補助バックミラー14を第2位置に配置する処理(S31)が継続して実行される。一方、補助バックミラー14の第2位置への配置が終了したと判定されると(S32:YES)、次に、RSEECU53が、画面部31を開く処理、ディスプレイ開処理(S33)を実行する。尚、このS32の処理が、本発明の配置検出手段に相当する。尚、S32の処理が、本発明の配置判定手段に相当する。
【0039】
この処理(S33)は、RSEECU53がモニター駆動部54を制御して行われ、画面部31が予め定められた位置まで開く処理が実行される。この処理(S33)が実行されている間、画面部31が開かれているか否かを判定する処理(S34)が実行され、この処理で画面部31が開かれていないと判定されている間は(S34:NO)、画面部31を開く処理(S33)が継続して実行される。一方、画面部31が開かれたと判定されたら(S34:YES)、次に、ミラー制御ECU51において、ディスプレイ監視処理(S35)が実行される。
【0040】
このディスプレイ監視処理(S35)は、ミラー制御ECU51が送受信部16を動作させて行われる処理であり、送受信部16から画面部31に向かって赤外線信号を照射させて(S35)、画面部31で反射した赤外線信号を送受信部16が受信しているか否かを判定する(S36)。この判定(S36)で、赤外線信号を受信していると判定すると(S36:YES)、次にディスプレイ作動スイッチがOFF操作されているか否かが判定され(S38)、一方、赤外線信号を受信していないと判定されると(S36:NO)、画面部31が閉じられたことを報知する報知音を所定時間発した後(S37)、RSEECU53においてディスプレイ作動スイッチがOFF操作されているか否かが判定される(S38)。そして、ディスプレイ作動スイッチがOFF操作されているか否かを判定する処理(S38)で、ディスプレイがOFF操作されていないと判定(S38:NO)されると、再びミラー制御ECU51でS35〜S37までの処理を実行し、OFF操作されていると判定(S38:YES)されると、画面部31を閉じる動作を実行する(S39)。
【0041】
この処理(S39)では、画面部31を閉じる動作が実行され、そしてこの処理(S39)が実行されている間、画面部31が完全に閉じられたか否か、すなわち、画面部31が標準バックミラー10の視野外に移動したか否かが判定され(S40)、この判定(S40)で画面部31が閉じられていないと判定されている間は(S40:NO)、画面部31を引き続き閉じる動作を実行する。一方、この判定(S40)で画面部31が閉じられ、すなわち、画面部31が標準バックミラー10の視野外に移動したと判定されたら(S40:YES)、ミラー制御ECU51において補助バックミラー14を閉じる処理を実行し(S41)、再びRSEECU53においてS30の処理が実行される。尚、S40の処理が移動検出手段に相当する。
【0042】
以上説明した視野確保システム1を用いると、以下のような効果がある。
この視野確保システム1が適用された車両では、画面部31が車両内に配置され、標準バックミラー10を用いて後方確認用の視野が確保できなくても、補助バックミラー14を用いれば画面部31をかわして後方確認用の視野が確保できる。そのため、この車両では、大型のディスプレイ等を設置することができる。また、この車両では、補助バックミラー14が不要のときは補助バックミラー14が隠れるので、運転者の視野を無用に狭めたりすることがない。
【0043】
また、本実施形態の視野確保システム1では、標準バックミラー10の視野内に視野妨害具である画面部31が配置されると、画面部31をかわして後方を確認可能な第2位置に補助バックミラー14が自動的に配置される。従って、本実施形態の視野確保システム1を用いると、運転者は補助バックミラー14を運転中に第2位置に配置する作業が不要となるので、運転中、画面部31が車両内に配置されても、後方確認用の視野を安全に確保することができる。
【0044】
本実施形態の視野確保システム1では、データ入力部50で配置情報を入力しておけば、補助バックミラー14が第2位置に配置されるとき、補助バックミラー14が、運転者が後方を確認しやすい角度に傾いて配置される。従って、本実施形態の視野確保システム1を用いると、運転者は、第2位置に配置された補助バックミラー14を運転中に角度調整しなくても、後方確認用の視野を安全に確保することができる。
【0045】
本実施形態の視野確保システム1では、補助バックミラー14が第2位置へ配置された後、画面部31が標準バックミラー10の視野内に配置される。従って、本実施形態の視野確保システム1を用いると、運転者は運転中、一瞬足りとも後方を確認不能となることなく、後方確認用の視野を確実に確保することができる。
【0046】
本実施形態の視野確保システム1では、送受信部16が画面部31で反射された信号を受信している間、補助バックミラー14が継続して第2位置に配置される。従って、本実施形態の視野確保システム1を用いると、画面部31が標準バックミラー10の視野を妨害している間、補助バックミラー14で後方確認用の視野を確実に確保することができる。
【0047】
本実施形態の視野確保システム1では、画面部31が標準バックミラー10の視野の範囲外に移動した後(S39)、補助バックミラー14が隠れる(S40)。従って、本実施形態の視野確保システム1を用いると、画面部31が標準バックミラー10の視野の範囲外に移動するときでも、画面部31が標準バックミラー10の視野の範囲外に移動し、標準バックミラー10で後方確認用の視野を確保できるまで、補助バックミラー14で後方確認用の視野を確実に確保することができる。
【0048】
尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、本実施形態では、補助バックミラー14が開いてから(S31)、画面部31を開いているが(S35)、補助バックミラー14を開く速度が速く、運転者が後方確認用の視野をすばやく確保できる場合は、先に画面部31を開いてもよい。
【0049】
また、本実施形態では、補助バックミラー14をボディ部12に対し挿抜可能に形成しているが、図7に示すように、OHM20が左右方向に幅広に構成されている場合、OHM20内の左方向端部近傍で、OHM20に対し挿抜可能に構成してもよい。
【0050】
さらに、本実施形態では、データ入力部50から配置情報を入力してθやλを求めているが、運転者が補助バックミラー14を最初に操作すると、その操作された角度をミラー制御ECU51等が直接読み取り、その角度を記憶しておくように構成してもよい。
【0051】
また、本実施形態では、ボディ部12やOHM20内など、補助バックミラー14をこれらの中に収納する例について説明したが、補助バックミラー14を屋根部に対し折りたたみ可能に構成してもよい。要は、補助バックミラー14が使用されていないとき、補助バックミラー14の鏡面が隠されればよい。すなわち、本実施形態の補助バックミラー14は、鏡面が隠される閉位置と第2位置との間を移動可能に構成されていればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】視野確保システム1を構成する各装置の全体構成図である。
【図2】標準バックミラー10、オーバーヘッドモジュール20、ディスプレイ装置30を車両の左側面から見た図である。
【図3】視野確保システム1の制御装置のブロック図である。
【図4】配置情報を説明するための車両の模式図である。
【図5】入力処理のフローチャートである。
【図6】開閉処理のフローチャートである。
【図7】視野確保システム1を構成する各装置の全体構成図である。
【符号の説明】
1…視野確保システム、10…インナーミラー(標準バックミラー)、11…支柱部、12…ボディ部、13…鏡部、14…補助バックミラー、15…挿抜孔、16…送受信部、20…オーバーヘッドモジュール(OHM)、30…ディスプレイ装置、31…画面部、32…収納ボックス部、40…スピーカ、50…データ入力部、51…ミラー制御ECU、52…ミラー駆動部、53…RSEECU、54…モニター駆動部、55…受信部、90…リヤウインドウ、
Claims (8)
- 車両内の第1位置に設置された標準バックミラーと、
運転者が前記標準バックミラーを介して後方を見るとき該標準バックミラーが映し出す視野内に出没可能な視野妨害具とを備える車両において、
前記車両内の第2位置と鏡面が隠される閉位置との間を移動し、前記車両内に出没可能な補助バックミラーを備えることを特徴とする車両。 - 請求項1記載の車両に適用される視野確保システムであって、
前記視野妨害具が、前記視野内に配置され、あるいは、配置される可能性があることを検出する検出手段と、
該検出手段が、視野妨害具の前記視野内への配置、あるいは、配置される可能性があることを検出すると、前記補助バックミラーを前記第2位置に配置する制御手段とを備えることを特徴とする視野確保システム。 - 請求項2記載の視野確保システムにおいて、
前記制御手段は、
前記運転者が配置情報を入力可能な入力手段と、
前記検出手段が、視野妨害具の前記視野内への配置、あるいは、配置される可能性があることを検出すると、前記入力手段で入力された配置情報に基づいて前記補助バックミラーを傾けて前記第2位置に配置することを特徴とする視野確保システム。 - 請求項2,3いずれか記載の視野確保システムにおいて、
前記制御手段は、
前記補助バックミラーが前記第2位置に配置されたか否かを判定する配置判定手段を備え、
前記補助バックミラーが前記第2位置へ配置されたと前記配置検出手段が判定すると、前記視野妨害具を前記視野内に配置することを特徴とする視野確保システム。 - 請求項2〜4いずれか記載の視野確保システムにおいて、
前記制御手段は、
前記視野妨害具が前記視野外に移動したか否かを判定する移動判定手段を備え、
前記視野妨害具が前記視野外へ移動したと前記移動判定手段が判定したら、前記補助バックミラーを前記第2位置から前記閉位置に移動することを特徴とする視野確保システム。 - 請求項2〜5いずれか記載の視野確保システムにおいて、
前記制御手段は、
前記標準バックミラーあるいは前記補助バックミラーに設置された、前記視野妨害具に向けて信号を送信する送信手段、及び、該視野妨害具から反射した信号を受信する受信手段と
前記送信手段から送信されている前記信号が前記受信手段で受信されなくなると報知する報知手段とを備えることを特徴とすることを特徴とする視野確保システム。 - 請求項2〜6いずれか記載の視野確保システムにおいて、
前記標準バックミラーは、
ボディ部と、該ボディ部の後方側側面に取り付けられた鏡部とを備え、
前記ボディ部は、前記補助バックミラーを収納可能な大きさに形成され、かつ、当該ボディ部に対し前記補助バックミラーを挿抜可能に形成されていることを特徴とする視野確保システム。 - 請求項2〜7いずれか記載の視野確保システムにおいて、
前記視野妨害具は、液晶式のディスプレイであることを特徴とする視野確保システム。
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