JP2004248915A - 収納ラック - Google Patents
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Abstract
【課題】本・CD・ビデオテープなど種々のものを立て掛けて収納し、収納物の転倒を抑制することができ、汎用性の高い収納ラックを提供すること。
【解決手段】板状部材から成る基台1と、棒状部材をほぼ同一平面上で略逆U字状となるよう曲折して形成した仕切部材2とを備え、基台1の表面に、仕切部材2の開口部を形成する相互に対となる各足部21a,23aの端部がそれぞれ同時に挿入可能な挿入穴11aを升目状に複数形成し、仕切部材2の両端部21a,23aを基台1表面の挿入穴11aに嵌合することにより、複数の仕切部材2を基台1に対してほぼ垂直に立設した。
【選択図】 図1
【解決手段】板状部材から成る基台1と、棒状部材をほぼ同一平面上で略逆U字状となるよう曲折して形成した仕切部材2とを備え、基台1の表面に、仕切部材2の開口部を形成する相互に対となる各足部21a,23aの端部がそれぞれ同時に挿入可能な挿入穴11aを升目状に複数形成し、仕切部材2の両端部21a,23aを基台1表面の挿入穴11aに嵌合することにより、複数の仕切部材2を基台1に対してほぼ垂直に立設した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、収納ラックにかかり、特に、本・CD・ビデオテープ・DVDなどを収納するラックに関する。
【0002】
【従来の技術】
本やCD、ビデオテープなどは、積み重ねて収納すると下層に位置するものを取り出すことに手間がかかるため、所定の棚(ラック)に立て掛けて収納することが多い。しかし、立て掛けた場合には、本などの幅の厚いものやCDなどの厚みの薄いものであっても、その両脇に棚の側壁や別のCDが当接しているものは倒れる可能性が少ないが、棚の中央付近に立て掛けられていて一方の側面に当接する物体がない場合には、倒れてしまう可能性が高い。すると、CDなどをうまく収納できないという問題が生じたり、倒れた衝撃で本が折れてしまったり、CDケースを損傷してしまう、などの問題が生じる。
【0003】
そこで、特許文献1に示すように、従来技術として、本棚内をスライド可能なブックエンドに関する発明が開示されている。このブックエンドの下部には、転倒防止用の棒状金具が主に備えられていて、これに対応して本棚に形成されている溝に装着する、というものである。これにより、収納する本などの冊数に応じてブックエンドをスライドし、当該本が倒れないようにするというものである。
【0004】
また、特許文献2には、上記同様に、収納したCDが倒れないようにするCDラックが開示されている。このラックには、所定の間隔で上下壁にそれぞれ仕切辺が設けられており、特にその間隔が、CDが倒れようとしても上壁に形成された隣の仕切辺に当接するような間隔にて設けられている。かかる技術も、上記のようにしてCDなどの立て掛けて収納するものが倒れることを抑制している。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−242946号公報
【特許文献2】
特開平8−70943号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例には以下のような不都合があった。まず、スライド可能なブックエンドを設ける構成(特許文献1)では、一つの棚に複数のブックエンドを設けることが困難であり、特に、溝に棒状金具をはめ込むため、近接して設置することが困難である。例えば、本を種類別に、あるいは、CDや本などを区分けしたい場合であっても狭いスペースでは困難となる。さらには、ブックエンドを使用せずに、本棚から取り外して当該ブックエンドを収納しておく場合には、ブックエンドが棒状金具の存在により平面的に重ね合わせて収納することができず、その収納場所の確保が困難となる問題も生じる。
【0007】
また、上述したCDラックの場合には、複数の仕切辺によってCDの転倒防止を図ることができるものの、その仕切辺の間隔が定まっており、また、上壁に仕切辺を設けることから高さも制限されていて、CD以外の収納には適さない。従って、ラックの汎用性がなく、用途が制限されてしまうという問題が生じる。
【0008】
さらには、いずれの従来例においても、奥行きが本棚の背面板までと制限されており、奥行きが異なる本やCDなどを混在して収納することに適さない。すなわち、奥行きがCDケースよりも長い本の間にCDを収納した場合には、それらは背面板に当接するまで奥に移動して収納されるため、当該CDは本に対して奥側に位置して収納された状態となる。すると、そのCDを見つけだすことや取り出すことが困難となり、利用が不便となってしまうという問題が生じる。
【0009】
【発明の目的】
本発明は、上記従来例の有する不都合を改善し、特に、本・CD・ビデオテープ、DVDなど種々のものを立て掛けて収納すると共に、収納物の転倒を抑制することができ、汎用性の高い収納ラックを提供すること、をその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、板状部材から成る基台と、棒状部材をほぼ同一平面上で略逆U字状となるよう曲折して形成した仕切部材とを備え、基台の表面に、仕切部材の開口部を形成する相互に対となる各足部の端部がそれぞれ同時に挿入可能な挿入穴を升目状に複数形成し、仕切部材の両端部を基台表面の挿入穴に嵌合することにより、複数の仕切部材を基台に対してほぼ垂直に立設した、という構成を採っている。
【0011】
このような構成にすることにより、棒状部材を曲折して形成した仕切部材のU字開口部に位置する両端部を、基台に形成された挿入穴に嵌合することにより、当該仕切部材を基台表面にほぼ垂直に立設することができる。従って、立設した仕切部材に本やCDなどを立て掛けることができ、さらに、所定の間隔に複数の仕切部材を立設することで、これら立て掛けた収納物が倒れることを抑制することができる。また、基台表面に升目状に複数の挿入穴が形成されていることから、立て掛けるものの厚さに応じて任意に仕切部材の配置間隔を調整することができ、あらゆる種類の収納物に対応することができる。
【0012】
そして、特に、基台の外周付近に、当該基台に立設した仕切部材の高さよりも高い柱部材を複数設け、これら柱部材の上端部に、当該柱部材にて支持される基台とは別の基台を載置して固定し、これにより、複数段の収納部を形成すると望ましい。これにより、複数段の収納ラックとすることができ、収納効率の向上を図ることができる。
【0013】
また、仕切部材の一方の足部に、当該一方の足部を曲折することにより仕切部材自体が形成されている平面上から突出する突出部を形成すると望ましい。これにより、仕切部材を基台に立設した際に、一方の足部に形成された突出部が、基台に対して仕切部材にて形成される垂直な平面から突出するようになる。従って、当該一方の足部を収納ラックの奥行き側に位置させることで、仕切部材に沿って立て掛けるよう収納した本やCDなどの奥行き方向の端面が突出部に当接することで、当該奥行き方向への過度の移動を係止することができる。その結果、仕切部材付近に立て掛ける収納物の奥行き方向の収納位置を任意に設定することができ、あらゆる収納物に対応でき、汎用性の向上を図ることができる。
【0014】
また、上記構成に加え、仕切部材の他方の足部に、当該他方の足部を曲折して仕切部材の端部方向に凹む凹部を形成し、少なくとも2つの仕切部材を、他方の足部が収納ラック自体の手前側に位置するよう配置した、という構成とすると望ましい。これにより、収納物を出し入れする手前側に、凹部が位置するよう2つ以上の仕切部材をその奥行き方向の位置を揃えて配置することで、当該両凹部に収納物となるCDなどの表面を手前側に向けて立て掛けることができる。従って、仕切部材自体が、CDのジャケットなどを飾る部材としても機能するため、単なる収納ラックではなく、インテリアとしての役割をも果たすことができる。
【0015】
さらに、上記構成に加え、棒状部材をほぼ同一平面上で略逆U字状となるよう曲折して形成した背面部材を備え、この背面部材の開口部を形成する相互に対となる各足部の端部が基台に形成した挿入穴にそれぞれ同時に挿入可能となるよう、当該両端部の間隔を設定し、背面部材の両端部を基台表面の挿入穴に嵌合することにより、背面部材を基台に対してほぼ垂直に立設すると共に、当該基台に立設した仕切部材との位置関係が、ほぼ垂直となるよう配設した、という構成としてもよい。このように、仕切部材の奥行き側に、当該仕切部材との位置関係がほぼ垂直となるよう背面部材を基台に立設することで、立て掛ける本やCDなどに対して奥行き方向への移動を規制することができる。特に、背面部材の両端部の間隔を広く設定することで、広範囲の背板の役割を果たすことができる。
【0016】
また、上記構成に加えて、基台に立設した2つの仕切部材の近辺に、これら仕切部材間に収納される収納物の有無を検知する収納物検出センサを設け、2つの仕切部材間に収納される収納物に関する情報を記憶すると共に、収納物検出センサからの信号を検出し、当該仕切部材間に収納される収納物の有無を管理するコンピュータを備えた、という構成としてもよい。これにより、コンピュータでは、各仕切部材間に収納される収納物の有無を収納物検出センサにて検出することにより、例えば、CDなどの販売店で利用する際には、収納ラックに収納されている商品(CDなど)の在庫管理に用いることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
〈第1の実施形態〉
以下、本発明の第1の実施形態を、図1乃至図4を参照して説明する。図1は、本発明である収納ラックの基本構成を示す斜視図である。図2は、収納ラックの組み立て方法を示す説明図である。図3は、収納ラックの使用例を示す斜視図である。図4は、仕切部材の形状を示す図である。
【0018】
(構成)
本発明である収納ラックは、図1に示すように、板状部材から成る基台1と、棒状部材をほぼ同一平面上で略逆U字状となるよう曲折して形成した仕切部材2とを備えている。そして、仕切部材2を基台1に任意の間隔で複数立設することで、当該仕切部材2は、基本的には従来より存在する本棚のブックエンドの役割を果たし、立て掛けて収納する本やCDなどが倒れることを有効に抑制することができる。以下、これを詳述する。
【0019】
(基台)
本実施形態において、基台1は、図2に示すように、上下に重ねられる2枚の長方形状の板状部材(穴あきプレート11,ベースプレート12)にて形成されている。そして、本実施形態では、基台1の長辺部分をラックの幅方向、すなわち、ラックの手前側及び奥側に位置するよう用いる。従って、基台1の短辺部分が、ラックの側方側となり、奥行き方向を表すこととなる。
【0020】
そして、上側に位置する板状部材11は、例えばプラスチック部材にて形成されており、外周部分を除いて、多数の挿入穴11aが貫通して形成されている。この挿入穴11aは、後述する棒状部材が曲折されて形成された仕切部材2の両端部が挿通するよう、当該仕切部材2の直径とほぼ同一の径を有する穴である。そして、挿入穴11aは、升目状、すなわち、碁盤の目状に多数配列されている。さらに換言すると、縦、横方向に、それぞれ所定の間隔毎に配列され、例えば、縦、横それぞれ5mmの間隔をあけて形成されている。
【0021】
また、挿入穴11aは、長辺側の縁から所定の距離の間には形成されておらず、短辺方向の中央に所定の幅をもって、長辺方向に沿って延びるよう帯状に集合して形成されている。
【0022】
なお、上側の穴あきプレート11の外周の4隅には、後述するよう柱部材3を固定するネジ部材3bを挿通するネジ穴11bがそれぞれ形成されている。
【0023】
また、下側に位置するベースプレート12は、上記穴あきプレート11よりも厚さの厚い板状部材である。そして、穴あきプレート11と同一形状をしており、長辺部分を手前側及び奥側に位置して配置される。ここで、両長辺部分は一様にその厚さが厚く形成されており、逆に言えば、それ以外の箇所は厚みが薄く、凹状12aになっている。換言すると、ベースプレート12の短辺方向の中央部分は、長辺に沿って一応に凹状12aになっている。そして、かかる凹状の部分は、上述した穴あきプレート11の挿入穴11aが形成されている箇所に対応している。
【0024】
このようにすることで、上記穴あきプレート11に形成されている挿入穴11aの下部には、ベースプレート12の凹部12aによる所定の隙間が生じる。すると、かかる隙間分だけ仕切部材2の端部を穴あきプレート11の下部に挿入することができ、基台1に対して確実に立設させることができる。
【0025】
なお、このベースプレート12の外周の4隅にも、穴あきプレート11と同様に、当該穴あきプレート11に形成されているネジ穴11bに対応するネジ穴12bが、それぞれ形成されている。
【0026】
ここで、柱部材3は、本実施形態では円柱形状であり、基台1に立設する仕切部材2の高さよりも高いものである。そして、その端部にネジ穴3aが形成されている。このネジ穴3aにはネジ3bが螺合するようになっていて、上述したように、基台1の4隅に固定することができる。また、柱部材3には、その両端にネジ穴3aが形成されているものもあれば、一方の端部にはネジ穴3aが形成されていると共に、他方の端部には雄ネジ(図示せず)が埋め込まれていて当該雄ネジが突出して備えられているものもある。そして、この雄ネジを基台1のネジ穴11b,12bに貫通して、さらに、別の柱部材3に係合することで、図3に示すように、複数段の収納ラックとすることができる。
【0027】
(仕切部材)
また、仕切部材2は、具体的には、図4に示す形状である。この仕切部材2は、例えば直径3mm程度の棒状の鋼材を、図4に示すように、略逆U字状に曲折して形成したものである。さらに具体的にその形状について説明すると、まず、図4(a),(b)に示すように、この棒状部材は一の平面上にて曲折されている。そして、略U字状の開口部、すなわち、棒状部材の両端部とは反対側に位置する当該棒状部材のほぼ中央付近には、水平直線部22が形成されている。この水平直線部22を挟んで、一方の端部側に奥側足部21(一方の足部)を、他方の端部側に手前側足部23(他方の足部)を形成している。このように、仕切部材2は棒状部材を略逆U字状に曲折して形成したとは言っても、厳密に逆U字で状である必要はなく、棒状部材の両端部21a,23aが180度曲折されていれば、その他の部分の形状はいかなる形状であってもよい。
【0028】
さらに、本実施形態における仕切部材2の形状について詳述すると、各足部21,23の端部21a,23aは、それらを結んだ直線と、水平直線部22とがほぼ平行となっている。従って、仕切部材2の水平直線部22を挟んで対向して対となっている各足部21,23の長さは、両端部21a,23aの位置が揃うよう設定されている。また、各端部21a,23a付近は、当該各端部21a,23aを結ぶ直線に対してほぼ垂直になっている。従って、各端部21a,23a付近は、上述した基台1に形成された挿入穴11aに、ほぼ垂直に挿入されることとなり、これに伴い、仕切部材2自体が基台1に対してほぼ垂直に立設することとなる。
【0029】
そして、奥側足部21は、正面から見ると(図4(a)参照)、水平直線部22まで、各端部21a,23aを結ぶ直線に対して垂直に延びている。但し、その側面図(図4(b))を参照するとわかるように、その中間部分にて、仕切部材2自体が形成されている平面上から突出する突出部21bが形成されている。この突出部21bは、三角形状に突出するよう奥側足部21を曲折して形成しているが、その形状はこれに限定されるものではない。また、突出長さも任意であるが、本実施形態では、5mm程度である。さらには、この突出部21bは、棒状部材である仕切部材2自体を曲折して形成することに限定されない。他の突起部材を溶接にて設けることにより形成してもよい。
【0030】
また、手前側足部23の中間部分には、端部23a方向、すなわち、基台1に装着した際に下方向に凹む凹部23bが形成されている。換言すると、手前側足部23は、略N字状に曲折されて形成されている。さらに具体的に説明すると、端部23a付近は、各端部21a,23aを結ぶ直線に対して垂直に上方に延びており、途中で仕切部材2自体の内側斜め下方に向かって曲折し、さらに、その途中で斜め上方に向かって曲折している。これにより、手前側足部23には凹部23bが形成されていて、当該凹部23bから水平直線部22までは、傾斜している。
【0031】
なお、この仕切部材2は、基台1に装着する際に、当該基台1の短辺に沿って、すなわち、奥行き方向に沿って配置される。そして、その名称からもわかるが、奥側足部21が位置する箇所が収納ラックの奥側に位置し、手前側足部23が位置する箇所が、収納ラックの手前側に位置して装着される。
【0032】
(使用例)
そして、上述した基台1、仕切部材2、及び、柱部材3を用いて、本発明である収納ラックを組み立て、CDやビデオテープなどを収納したときの使用例を、図3を参照して説明する。特に、図3の中段の収納例を説明する。なお、このように、複数段の収納部を形成する構成とすることにより、複数段の収納ラックとすることができ、収納効率の向上を図ることができる。なお、ラックの段数は任意である。
【0033】
まず、中段の基台1には、図1に示すように、仕切部材2が配置されている。具体的には、図1の左側には、5本の仕切部材2が約CDケースが1枚入る程度の間隔(例えば、1.5mm程度の間隔で挿入穴11aが3つ間隔)にて装着されており、それよりも右側に位置する仕切部材2は、さらに大きな間隔にて装着されている。
【0034】
そして、図3の中段の左側付近には、狭い間隔の仕切部材2の間に、CDケースが立て掛けられて収納されている。このCDケースは、その奥方向部分にて、上述した仕切部材2に形成された突出部21bに当接しており、奥方向への移動が規制されている。また、中段の中央付近にはビデオテープが立て掛けられて収納されており、同様に、その奥方向部分にて突出部21bに当接しており、奥方向への移動が規制されている。
【0035】
このようにすることにより、仕切部材2を基台1表面にほぼ垂直に立設することができ、立設した仕切部材に本やCDなどを立て掛けることができる。すると、これら立て掛けた収納物が倒れることを抑制することができる。また、基台表面に升目状に複数の挿入穴が形成されており、所定の間隔に複数の仕切部材を立設することで、立て掛けるものの厚さに応じて任意に仕切部材の配置間隔を調整することができ、あらゆる種類の収納物に対応することができる。さらに、仕切部材2を必要としない時には、仕切部材2はほぼ平面形状であるので、場所をとらずに別の場所に収納しておくことができる。
【0036】
また、あらかじめ奥行きの長さが、長いものと短いものとを隣り合わせて収納することが予想される場合には、短いものを収納する箇所の仕切部材2を、他のものに比べて手前側に位置するよう配置するとよい。これにより、仕切部材2の突出部21bにて奥方向への移動が係止され、収納物をその奥行きの長さに関係なく一律に手前側に配列させて収納することができ、収納物自体を容易に視認することができるると共に、その取り出しなども容易となる。
【0037】
また、図3に示すラック中段の右側付近では、2つの仕切部材2が奥行き方向の位置を揃えて基台2に配設されており、当該2つの仕切部材2に形成された凹部23bに、CDケースのジャケット面を手前側に向けて立て掛けている。すなわち、凹部23bにCDケースの下部を載置して、当該凹部23bから水平直線部22にかかる傾斜部分にCDケースのジャケット裏面をもたれかけている。
【0038】
このようにすることで、仕切部材2をCDのジャケットなどを飾る部材として利用することもでき、新たな部材を用意することなく、本収納ラックをインテリアとして利用することもできる。なお、本実施形態ではCDケースのジャケット面を飾る場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、絵はがきや写真などを飾ってもよい。
【0039】
なお、本発明における仕切部材2は、上記形状、例えば、図4に示す形状に限定されるものではない。
【0040】
〈第2の実施形態〉
次に、本発明の第2の実施形態について、図5を参照して説明する。本実施形態においては、上述した第1の実施形態とほぼ同様の構成を採っているが、以下の点で異なる。
【0041】
(構成)
まず、本実施形態における仕切部材120には、上記図4を参照して説明した突出部21bが形成されていない。従って、仕切部材120自体は、ほぼ平面上に形成されている。そして、この仕切部材120は、第1の実施形態と同様に、基台110に形成されている挿入穴に嵌合して、当該基台110に立設される。
【0042】
また、本実施形態では、基台110に立設される部材として背面部材140をも備えている。この背面部材140は、棒状部材をほぼ同一平面上で略逆U字状となるよう曲折して形成したものである。具体的には、各端部をそれぞれ含む相互に対向して位置する各足部の長さがほぼ同一に設定されており、略コ字状になっている。そして、その端部の間隔は、基台110に形成した所定の挿入穴に対応して嵌合可能に設定されている。
【0043】
(使用例)
次に、上述した背面部材140の使用例について、図5を参照して説明する。この図に示すように、背面部材140は、基台110表面に装着した仕切部材120の奥側に位置するよう、基台110の挿入穴に挿入して立設する。具体的には、仕切部材120との位置関係が、ほぼ垂直となるよう配設する。
【0044】
このようにすることにより、仕切部材120に立て掛ける本やCDなどの奥行き方向への移動を規制することができる。特に、背面部材140の両端部の間隔を広く設定することで、広範囲の背板の役割を果たすことができる。また、逆に両端部の間隔を狭く設定したものを複数用意することで、奥行き方向の長さが短いものを収納する箇所には、背面部材140の位置を手前側に配置することにより、奥まって収納されることが抑制され、その取り出しが容易となる。
【0045】
具体的には、図5の左側に位置する仕切部材120及び背面部材140に対して、右側に位置する仕切部材120及び背面部材140は、手前側に配置されている。これにより、左側には奥行き方向への長さが長いもの(例えば、CDケース)を、右側には奥行き方向への長さが短いもの(例えば、本)を収納したとしても、その手前側の位置がほぼ揃うため、ラック内の収納物が見やすくなり、また、その取り出しも容易となる。
【0046】
〈第3の実施形態〉
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態においては、上述した第1又は第2の実施形態における構成と、ほぼ同様の構成を採っているが、さらに、収納ラックに収納されているCDなどの在庫管理を行うためのセンサユニットが、ラックの奥側に備えられている。すなわち、ラック内の収納物の有無を検出するセンサユニットである。
【0047】
例えば、図1を参照して説明すると、基台1にはCDケースの間隔にて一様に仕切部材2が配設されており、これらの間にそれぞれCDが収納される。そして、各仕切部材間の奥行き側には、当該仕切部材間に収納物が存在することを検知する収納物検出センサ(図示せず)がそれぞれ備えられている。
【0048】
ここで、収納物検出センサとしては、例えば赤外線センサを用いる。そして、センサユニットは、投光部と受光部とから成り、センサ投光部から常に収納物に対して赤外線が投射され、反射した赤外線を受光部で受け、仕切部材間に物体が存在するかを判別する。ここで、上記では、センサは仕切部材間の奥側に備えられていることを例示したが、必ずしもこれに限定されない。基台1内部に備えられていて、挿入穴から赤外線を投射して、収納物の有無を検出してもよい。
【0049】
また、センサユニットは、在庫管理用のサーバコンピュータに接続されていて、その検出信号がコンピュータにて検出されるようになっている。そして、このコンピュータは、各仕切部材間に収納される収納物に関する情報を設置されているセンサに対応して記憶すると共に、収納物検出センサからの信号を検出し、当該仕切部材間に収納される収納物の有無を管理している。例えば、本実施形態における収納ラックをCDショップなどで利用することで、コンピュータには各仕切部材間毎、すなわち、各センサ毎に対応する収納物であるCDの商品名、及び、その有無が記録され、在庫管理を行うことができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、仕切部材の両端部を基台に形成された複数の挿入穴の任意の位置に嵌合することにより、任意の間隔にて仕切部材を立設することができ、これら立て掛けた収納物が倒れることを抑制すると共に、立て掛けるものの厚さに応じて任意に仕切部材の配置間隔を調整可能であるため、あらゆる種類の収納物に対応することができる、という従来にない優れた効果を有する。
【0051】
また、仕切部材に突出部を形成することで、立て掛けるよう収納した本やCDなどの奥行き方向への過度の移動を係止することができるため、収納物に応じて仕切部材の位置を変更することで、奥行き方向の収納位置を任意に設定することができる。特に、収納物の手前側の位置を揃えることで、収納物の取り出しが宵となる。
【0052】
さらには、仕切部材の手前側に形成した凹部に、CDなどの表面を手前側に向けて立て掛けることができるため、仕切部材であるものがCDのジャケットなどを飾る部材としても機能するため、インテリアとしての役割をも果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における基本構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の組み立て方法を示す説明図である。
【図3】本発明の使用例を示す斜視図である。
【図4】図4は、図1に開示した仕切部材の形状を示す図である。図4(a)は、正面図を示し、図4(b)は、その側面図を示す。
【図5】本発明の第2の実施形態における構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,110 基台
2,120 仕切部材
3 柱部材
11 穴あきプレート
12 ベースプレート
21 奥側足部
23 手前側足部
140 背面部材
11a 挿入穴
21b 突出部
23b 凹部
【発明の属する技術分野】
本発明は、収納ラックにかかり、特に、本・CD・ビデオテープ・DVDなどを収納するラックに関する。
【0002】
【従来の技術】
本やCD、ビデオテープなどは、積み重ねて収納すると下層に位置するものを取り出すことに手間がかかるため、所定の棚(ラック)に立て掛けて収納することが多い。しかし、立て掛けた場合には、本などの幅の厚いものやCDなどの厚みの薄いものであっても、その両脇に棚の側壁や別のCDが当接しているものは倒れる可能性が少ないが、棚の中央付近に立て掛けられていて一方の側面に当接する物体がない場合には、倒れてしまう可能性が高い。すると、CDなどをうまく収納できないという問題が生じたり、倒れた衝撃で本が折れてしまったり、CDケースを損傷してしまう、などの問題が生じる。
【0003】
そこで、特許文献1に示すように、従来技術として、本棚内をスライド可能なブックエンドに関する発明が開示されている。このブックエンドの下部には、転倒防止用の棒状金具が主に備えられていて、これに対応して本棚に形成されている溝に装着する、というものである。これにより、収納する本などの冊数に応じてブックエンドをスライドし、当該本が倒れないようにするというものである。
【0004】
また、特許文献2には、上記同様に、収納したCDが倒れないようにするCDラックが開示されている。このラックには、所定の間隔で上下壁にそれぞれ仕切辺が設けられており、特にその間隔が、CDが倒れようとしても上壁に形成された隣の仕切辺に当接するような間隔にて設けられている。かかる技術も、上記のようにしてCDなどの立て掛けて収納するものが倒れることを抑制している。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−242946号公報
【特許文献2】
特開平8−70943号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例には以下のような不都合があった。まず、スライド可能なブックエンドを設ける構成(特許文献1)では、一つの棚に複数のブックエンドを設けることが困難であり、特に、溝に棒状金具をはめ込むため、近接して設置することが困難である。例えば、本を種類別に、あるいは、CDや本などを区分けしたい場合であっても狭いスペースでは困難となる。さらには、ブックエンドを使用せずに、本棚から取り外して当該ブックエンドを収納しておく場合には、ブックエンドが棒状金具の存在により平面的に重ね合わせて収納することができず、その収納場所の確保が困難となる問題も生じる。
【0007】
また、上述したCDラックの場合には、複数の仕切辺によってCDの転倒防止を図ることができるものの、その仕切辺の間隔が定まっており、また、上壁に仕切辺を設けることから高さも制限されていて、CD以外の収納には適さない。従って、ラックの汎用性がなく、用途が制限されてしまうという問題が生じる。
【0008】
さらには、いずれの従来例においても、奥行きが本棚の背面板までと制限されており、奥行きが異なる本やCDなどを混在して収納することに適さない。すなわち、奥行きがCDケースよりも長い本の間にCDを収納した場合には、それらは背面板に当接するまで奥に移動して収納されるため、当該CDは本に対して奥側に位置して収納された状態となる。すると、そのCDを見つけだすことや取り出すことが困難となり、利用が不便となってしまうという問題が生じる。
【0009】
【発明の目的】
本発明は、上記従来例の有する不都合を改善し、特に、本・CD・ビデオテープ、DVDなど種々のものを立て掛けて収納すると共に、収納物の転倒を抑制することができ、汎用性の高い収納ラックを提供すること、をその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、板状部材から成る基台と、棒状部材をほぼ同一平面上で略逆U字状となるよう曲折して形成した仕切部材とを備え、基台の表面に、仕切部材の開口部を形成する相互に対となる各足部の端部がそれぞれ同時に挿入可能な挿入穴を升目状に複数形成し、仕切部材の両端部を基台表面の挿入穴に嵌合することにより、複数の仕切部材を基台に対してほぼ垂直に立設した、という構成を採っている。
【0011】
このような構成にすることにより、棒状部材を曲折して形成した仕切部材のU字開口部に位置する両端部を、基台に形成された挿入穴に嵌合することにより、当該仕切部材を基台表面にほぼ垂直に立設することができる。従って、立設した仕切部材に本やCDなどを立て掛けることができ、さらに、所定の間隔に複数の仕切部材を立設することで、これら立て掛けた収納物が倒れることを抑制することができる。また、基台表面に升目状に複数の挿入穴が形成されていることから、立て掛けるものの厚さに応じて任意に仕切部材の配置間隔を調整することができ、あらゆる種類の収納物に対応することができる。
【0012】
そして、特に、基台の外周付近に、当該基台に立設した仕切部材の高さよりも高い柱部材を複数設け、これら柱部材の上端部に、当該柱部材にて支持される基台とは別の基台を載置して固定し、これにより、複数段の収納部を形成すると望ましい。これにより、複数段の収納ラックとすることができ、収納効率の向上を図ることができる。
【0013】
また、仕切部材の一方の足部に、当該一方の足部を曲折することにより仕切部材自体が形成されている平面上から突出する突出部を形成すると望ましい。これにより、仕切部材を基台に立設した際に、一方の足部に形成された突出部が、基台に対して仕切部材にて形成される垂直な平面から突出するようになる。従って、当該一方の足部を収納ラックの奥行き側に位置させることで、仕切部材に沿って立て掛けるよう収納した本やCDなどの奥行き方向の端面が突出部に当接することで、当該奥行き方向への過度の移動を係止することができる。その結果、仕切部材付近に立て掛ける収納物の奥行き方向の収納位置を任意に設定することができ、あらゆる収納物に対応でき、汎用性の向上を図ることができる。
【0014】
また、上記構成に加え、仕切部材の他方の足部に、当該他方の足部を曲折して仕切部材の端部方向に凹む凹部を形成し、少なくとも2つの仕切部材を、他方の足部が収納ラック自体の手前側に位置するよう配置した、という構成とすると望ましい。これにより、収納物を出し入れする手前側に、凹部が位置するよう2つ以上の仕切部材をその奥行き方向の位置を揃えて配置することで、当該両凹部に収納物となるCDなどの表面を手前側に向けて立て掛けることができる。従って、仕切部材自体が、CDのジャケットなどを飾る部材としても機能するため、単なる収納ラックではなく、インテリアとしての役割をも果たすことができる。
【0015】
さらに、上記構成に加え、棒状部材をほぼ同一平面上で略逆U字状となるよう曲折して形成した背面部材を備え、この背面部材の開口部を形成する相互に対となる各足部の端部が基台に形成した挿入穴にそれぞれ同時に挿入可能となるよう、当該両端部の間隔を設定し、背面部材の両端部を基台表面の挿入穴に嵌合することにより、背面部材を基台に対してほぼ垂直に立設すると共に、当該基台に立設した仕切部材との位置関係が、ほぼ垂直となるよう配設した、という構成としてもよい。このように、仕切部材の奥行き側に、当該仕切部材との位置関係がほぼ垂直となるよう背面部材を基台に立設することで、立て掛ける本やCDなどに対して奥行き方向への移動を規制することができる。特に、背面部材の両端部の間隔を広く設定することで、広範囲の背板の役割を果たすことができる。
【0016】
また、上記構成に加えて、基台に立設した2つの仕切部材の近辺に、これら仕切部材間に収納される収納物の有無を検知する収納物検出センサを設け、2つの仕切部材間に収納される収納物に関する情報を記憶すると共に、収納物検出センサからの信号を検出し、当該仕切部材間に収納される収納物の有無を管理するコンピュータを備えた、という構成としてもよい。これにより、コンピュータでは、各仕切部材間に収納される収納物の有無を収納物検出センサにて検出することにより、例えば、CDなどの販売店で利用する際には、収納ラックに収納されている商品(CDなど)の在庫管理に用いることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
〈第1の実施形態〉
以下、本発明の第1の実施形態を、図1乃至図4を参照して説明する。図1は、本発明である収納ラックの基本構成を示す斜視図である。図2は、収納ラックの組み立て方法を示す説明図である。図3は、収納ラックの使用例を示す斜視図である。図4は、仕切部材の形状を示す図である。
【0018】
(構成)
本発明である収納ラックは、図1に示すように、板状部材から成る基台1と、棒状部材をほぼ同一平面上で略逆U字状となるよう曲折して形成した仕切部材2とを備えている。そして、仕切部材2を基台1に任意の間隔で複数立設することで、当該仕切部材2は、基本的には従来より存在する本棚のブックエンドの役割を果たし、立て掛けて収納する本やCDなどが倒れることを有効に抑制することができる。以下、これを詳述する。
【0019】
(基台)
本実施形態において、基台1は、図2に示すように、上下に重ねられる2枚の長方形状の板状部材(穴あきプレート11,ベースプレート12)にて形成されている。そして、本実施形態では、基台1の長辺部分をラックの幅方向、すなわち、ラックの手前側及び奥側に位置するよう用いる。従って、基台1の短辺部分が、ラックの側方側となり、奥行き方向を表すこととなる。
【0020】
そして、上側に位置する板状部材11は、例えばプラスチック部材にて形成されており、外周部分を除いて、多数の挿入穴11aが貫通して形成されている。この挿入穴11aは、後述する棒状部材が曲折されて形成された仕切部材2の両端部が挿通するよう、当該仕切部材2の直径とほぼ同一の径を有する穴である。そして、挿入穴11aは、升目状、すなわち、碁盤の目状に多数配列されている。さらに換言すると、縦、横方向に、それぞれ所定の間隔毎に配列され、例えば、縦、横それぞれ5mmの間隔をあけて形成されている。
【0021】
また、挿入穴11aは、長辺側の縁から所定の距離の間には形成されておらず、短辺方向の中央に所定の幅をもって、長辺方向に沿って延びるよう帯状に集合して形成されている。
【0022】
なお、上側の穴あきプレート11の外周の4隅には、後述するよう柱部材3を固定するネジ部材3bを挿通するネジ穴11bがそれぞれ形成されている。
【0023】
また、下側に位置するベースプレート12は、上記穴あきプレート11よりも厚さの厚い板状部材である。そして、穴あきプレート11と同一形状をしており、長辺部分を手前側及び奥側に位置して配置される。ここで、両長辺部分は一様にその厚さが厚く形成されており、逆に言えば、それ以外の箇所は厚みが薄く、凹状12aになっている。換言すると、ベースプレート12の短辺方向の中央部分は、長辺に沿って一応に凹状12aになっている。そして、かかる凹状の部分は、上述した穴あきプレート11の挿入穴11aが形成されている箇所に対応している。
【0024】
このようにすることで、上記穴あきプレート11に形成されている挿入穴11aの下部には、ベースプレート12の凹部12aによる所定の隙間が生じる。すると、かかる隙間分だけ仕切部材2の端部を穴あきプレート11の下部に挿入することができ、基台1に対して確実に立設させることができる。
【0025】
なお、このベースプレート12の外周の4隅にも、穴あきプレート11と同様に、当該穴あきプレート11に形成されているネジ穴11bに対応するネジ穴12bが、それぞれ形成されている。
【0026】
ここで、柱部材3は、本実施形態では円柱形状であり、基台1に立設する仕切部材2の高さよりも高いものである。そして、その端部にネジ穴3aが形成されている。このネジ穴3aにはネジ3bが螺合するようになっていて、上述したように、基台1の4隅に固定することができる。また、柱部材3には、その両端にネジ穴3aが形成されているものもあれば、一方の端部にはネジ穴3aが形成されていると共に、他方の端部には雄ネジ(図示せず)が埋め込まれていて当該雄ネジが突出して備えられているものもある。そして、この雄ネジを基台1のネジ穴11b,12bに貫通して、さらに、別の柱部材3に係合することで、図3に示すように、複数段の収納ラックとすることができる。
【0027】
(仕切部材)
また、仕切部材2は、具体的には、図4に示す形状である。この仕切部材2は、例えば直径3mm程度の棒状の鋼材を、図4に示すように、略逆U字状に曲折して形成したものである。さらに具体的にその形状について説明すると、まず、図4(a),(b)に示すように、この棒状部材は一の平面上にて曲折されている。そして、略U字状の開口部、すなわち、棒状部材の両端部とは反対側に位置する当該棒状部材のほぼ中央付近には、水平直線部22が形成されている。この水平直線部22を挟んで、一方の端部側に奥側足部21(一方の足部)を、他方の端部側に手前側足部23(他方の足部)を形成している。このように、仕切部材2は棒状部材を略逆U字状に曲折して形成したとは言っても、厳密に逆U字で状である必要はなく、棒状部材の両端部21a,23aが180度曲折されていれば、その他の部分の形状はいかなる形状であってもよい。
【0028】
さらに、本実施形態における仕切部材2の形状について詳述すると、各足部21,23の端部21a,23aは、それらを結んだ直線と、水平直線部22とがほぼ平行となっている。従って、仕切部材2の水平直線部22を挟んで対向して対となっている各足部21,23の長さは、両端部21a,23aの位置が揃うよう設定されている。また、各端部21a,23a付近は、当該各端部21a,23aを結ぶ直線に対してほぼ垂直になっている。従って、各端部21a,23a付近は、上述した基台1に形成された挿入穴11aに、ほぼ垂直に挿入されることとなり、これに伴い、仕切部材2自体が基台1に対してほぼ垂直に立設することとなる。
【0029】
そして、奥側足部21は、正面から見ると(図4(a)参照)、水平直線部22まで、各端部21a,23aを結ぶ直線に対して垂直に延びている。但し、その側面図(図4(b))を参照するとわかるように、その中間部分にて、仕切部材2自体が形成されている平面上から突出する突出部21bが形成されている。この突出部21bは、三角形状に突出するよう奥側足部21を曲折して形成しているが、その形状はこれに限定されるものではない。また、突出長さも任意であるが、本実施形態では、5mm程度である。さらには、この突出部21bは、棒状部材である仕切部材2自体を曲折して形成することに限定されない。他の突起部材を溶接にて設けることにより形成してもよい。
【0030】
また、手前側足部23の中間部分には、端部23a方向、すなわち、基台1に装着した際に下方向に凹む凹部23bが形成されている。換言すると、手前側足部23は、略N字状に曲折されて形成されている。さらに具体的に説明すると、端部23a付近は、各端部21a,23aを結ぶ直線に対して垂直に上方に延びており、途中で仕切部材2自体の内側斜め下方に向かって曲折し、さらに、その途中で斜め上方に向かって曲折している。これにより、手前側足部23には凹部23bが形成されていて、当該凹部23bから水平直線部22までは、傾斜している。
【0031】
なお、この仕切部材2は、基台1に装着する際に、当該基台1の短辺に沿って、すなわち、奥行き方向に沿って配置される。そして、その名称からもわかるが、奥側足部21が位置する箇所が収納ラックの奥側に位置し、手前側足部23が位置する箇所が、収納ラックの手前側に位置して装着される。
【0032】
(使用例)
そして、上述した基台1、仕切部材2、及び、柱部材3を用いて、本発明である収納ラックを組み立て、CDやビデオテープなどを収納したときの使用例を、図3を参照して説明する。特に、図3の中段の収納例を説明する。なお、このように、複数段の収納部を形成する構成とすることにより、複数段の収納ラックとすることができ、収納効率の向上を図ることができる。なお、ラックの段数は任意である。
【0033】
まず、中段の基台1には、図1に示すように、仕切部材2が配置されている。具体的には、図1の左側には、5本の仕切部材2が約CDケースが1枚入る程度の間隔(例えば、1.5mm程度の間隔で挿入穴11aが3つ間隔)にて装着されており、それよりも右側に位置する仕切部材2は、さらに大きな間隔にて装着されている。
【0034】
そして、図3の中段の左側付近には、狭い間隔の仕切部材2の間に、CDケースが立て掛けられて収納されている。このCDケースは、その奥方向部分にて、上述した仕切部材2に形成された突出部21bに当接しており、奥方向への移動が規制されている。また、中段の中央付近にはビデオテープが立て掛けられて収納されており、同様に、その奥方向部分にて突出部21bに当接しており、奥方向への移動が規制されている。
【0035】
このようにすることにより、仕切部材2を基台1表面にほぼ垂直に立設することができ、立設した仕切部材に本やCDなどを立て掛けることができる。すると、これら立て掛けた収納物が倒れることを抑制することができる。また、基台表面に升目状に複数の挿入穴が形成されており、所定の間隔に複数の仕切部材を立設することで、立て掛けるものの厚さに応じて任意に仕切部材の配置間隔を調整することができ、あらゆる種類の収納物に対応することができる。さらに、仕切部材2を必要としない時には、仕切部材2はほぼ平面形状であるので、場所をとらずに別の場所に収納しておくことができる。
【0036】
また、あらかじめ奥行きの長さが、長いものと短いものとを隣り合わせて収納することが予想される場合には、短いものを収納する箇所の仕切部材2を、他のものに比べて手前側に位置するよう配置するとよい。これにより、仕切部材2の突出部21bにて奥方向への移動が係止され、収納物をその奥行きの長さに関係なく一律に手前側に配列させて収納することができ、収納物自体を容易に視認することができるると共に、その取り出しなども容易となる。
【0037】
また、図3に示すラック中段の右側付近では、2つの仕切部材2が奥行き方向の位置を揃えて基台2に配設されており、当該2つの仕切部材2に形成された凹部23bに、CDケースのジャケット面を手前側に向けて立て掛けている。すなわち、凹部23bにCDケースの下部を載置して、当該凹部23bから水平直線部22にかかる傾斜部分にCDケースのジャケット裏面をもたれかけている。
【0038】
このようにすることで、仕切部材2をCDのジャケットなどを飾る部材として利用することもでき、新たな部材を用意することなく、本収納ラックをインテリアとして利用することもできる。なお、本実施形態ではCDケースのジャケット面を飾る場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、絵はがきや写真などを飾ってもよい。
【0039】
なお、本発明における仕切部材2は、上記形状、例えば、図4に示す形状に限定されるものではない。
【0040】
〈第2の実施形態〉
次に、本発明の第2の実施形態について、図5を参照して説明する。本実施形態においては、上述した第1の実施形態とほぼ同様の構成を採っているが、以下の点で異なる。
【0041】
(構成)
まず、本実施形態における仕切部材120には、上記図4を参照して説明した突出部21bが形成されていない。従って、仕切部材120自体は、ほぼ平面上に形成されている。そして、この仕切部材120は、第1の実施形態と同様に、基台110に形成されている挿入穴に嵌合して、当該基台110に立設される。
【0042】
また、本実施形態では、基台110に立設される部材として背面部材140をも備えている。この背面部材140は、棒状部材をほぼ同一平面上で略逆U字状となるよう曲折して形成したものである。具体的には、各端部をそれぞれ含む相互に対向して位置する各足部の長さがほぼ同一に設定されており、略コ字状になっている。そして、その端部の間隔は、基台110に形成した所定の挿入穴に対応して嵌合可能に設定されている。
【0043】
(使用例)
次に、上述した背面部材140の使用例について、図5を参照して説明する。この図に示すように、背面部材140は、基台110表面に装着した仕切部材120の奥側に位置するよう、基台110の挿入穴に挿入して立設する。具体的には、仕切部材120との位置関係が、ほぼ垂直となるよう配設する。
【0044】
このようにすることにより、仕切部材120に立て掛ける本やCDなどの奥行き方向への移動を規制することができる。特に、背面部材140の両端部の間隔を広く設定することで、広範囲の背板の役割を果たすことができる。また、逆に両端部の間隔を狭く設定したものを複数用意することで、奥行き方向の長さが短いものを収納する箇所には、背面部材140の位置を手前側に配置することにより、奥まって収納されることが抑制され、その取り出しが容易となる。
【0045】
具体的には、図5の左側に位置する仕切部材120及び背面部材140に対して、右側に位置する仕切部材120及び背面部材140は、手前側に配置されている。これにより、左側には奥行き方向への長さが長いもの(例えば、CDケース)を、右側には奥行き方向への長さが短いもの(例えば、本)を収納したとしても、その手前側の位置がほぼ揃うため、ラック内の収納物が見やすくなり、また、その取り出しも容易となる。
【0046】
〈第3の実施形態〉
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態においては、上述した第1又は第2の実施形態における構成と、ほぼ同様の構成を採っているが、さらに、収納ラックに収納されているCDなどの在庫管理を行うためのセンサユニットが、ラックの奥側に備えられている。すなわち、ラック内の収納物の有無を検出するセンサユニットである。
【0047】
例えば、図1を参照して説明すると、基台1にはCDケースの間隔にて一様に仕切部材2が配設されており、これらの間にそれぞれCDが収納される。そして、各仕切部材間の奥行き側には、当該仕切部材間に収納物が存在することを検知する収納物検出センサ(図示せず)がそれぞれ備えられている。
【0048】
ここで、収納物検出センサとしては、例えば赤外線センサを用いる。そして、センサユニットは、投光部と受光部とから成り、センサ投光部から常に収納物に対して赤外線が投射され、反射した赤外線を受光部で受け、仕切部材間に物体が存在するかを判別する。ここで、上記では、センサは仕切部材間の奥側に備えられていることを例示したが、必ずしもこれに限定されない。基台1内部に備えられていて、挿入穴から赤外線を投射して、収納物の有無を検出してもよい。
【0049】
また、センサユニットは、在庫管理用のサーバコンピュータに接続されていて、その検出信号がコンピュータにて検出されるようになっている。そして、このコンピュータは、各仕切部材間に収納される収納物に関する情報を設置されているセンサに対応して記憶すると共に、収納物検出センサからの信号を検出し、当該仕切部材間に収納される収納物の有無を管理している。例えば、本実施形態における収納ラックをCDショップなどで利用することで、コンピュータには各仕切部材間毎、すなわち、各センサ毎に対応する収納物であるCDの商品名、及び、その有無が記録され、在庫管理を行うことができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、仕切部材の両端部を基台に形成された複数の挿入穴の任意の位置に嵌合することにより、任意の間隔にて仕切部材を立設することができ、これら立て掛けた収納物が倒れることを抑制すると共に、立て掛けるものの厚さに応じて任意に仕切部材の配置間隔を調整可能であるため、あらゆる種類の収納物に対応することができる、という従来にない優れた効果を有する。
【0051】
また、仕切部材に突出部を形成することで、立て掛けるよう収納した本やCDなどの奥行き方向への過度の移動を係止することができるため、収納物に応じて仕切部材の位置を変更することで、奥行き方向の収納位置を任意に設定することができる。特に、収納物の手前側の位置を揃えることで、収納物の取り出しが宵となる。
【0052】
さらには、仕切部材の手前側に形成した凹部に、CDなどの表面を手前側に向けて立て掛けることができるため、仕切部材であるものがCDのジャケットなどを飾る部材としても機能するため、インテリアとしての役割をも果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における基本構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の組み立て方法を示す説明図である。
【図3】本発明の使用例を示す斜視図である。
【図4】図4は、図1に開示した仕切部材の形状を示す図である。図4(a)は、正面図を示し、図4(b)は、その側面図を示す。
【図5】本発明の第2の実施形態における構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,110 基台
2,120 仕切部材
3 柱部材
11 穴あきプレート
12 ベースプレート
21 奥側足部
23 手前側足部
140 背面部材
11a 挿入穴
21b 突出部
23b 凹部
Claims (7)
- 板状部材から成る基台と、棒状部材をほぼ同一平面上で略逆U字状となるよう曲折して形成した仕切部材とを備え、
前記基台の表面に、前記仕切部材の開口部を形成する相互に対となる各足部の端部がそれぞれ同時に挿入可能な挿入穴を升目状に複数形成し、
前記仕切部材の両端部を前記基台表面の前記挿入穴に嵌合することにより、複数の前記仕切部材を前記基台に対してほぼ垂直に立設した、ことを特徴とする収納ラック。 - 前記仕切部材の一方の足部に、前記仕切部材自体が形成されている平面上から突出する突出部を設けた、ことを特徴とする請求項1記載の収納ラック。
- 前記仕切部材の一方の足部に、当該一方の足部を曲折することにより前記仕切部材自体が形成されている平面上から突出する突出部を形成した、ことを特徴とする請求項1記載の収納ラック。
- 前記仕切部材の他方の足部に、当該他方の足部を曲折して前記仕切部材の端部方向に凹む凹部を形成し、
少なくとも2つの前記仕切部材を、前記他方の足部が収納ラック自体の手前側に位置するよう配置した、ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の収納ラック。 - 棒状部材をほぼ同一平面上で略逆U字状となるよう曲折して形成した背面部材を備え、
この背面部材の開口部を形成する相互に対となる各足部の端部が前記基台に形成した挿入穴にそれぞれ同時に挿入可能となるよう、当該両端部の間隔を設定し、
前記背面部材の両端部を前記基台表面の挿入穴に嵌合することにより、前記背面部材を前記基台に対してほぼ垂直に立設すると共に、当該基台に立設した前記仕切部材との位置関係が、ほぼ垂直となるよう配設した、ことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の収納ラック。 - 前記基台の外周付近に、当該基台に立設した前記仕切部材の高さよりも高い柱部材を複数設け、これら柱部材の上端部に、当該柱部材にて支持される前記基台とは別の基台を載置して固定し、
これにより、複数段の収納部を形成した、ことを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の収納ラック。 - 前記基台に立設した2つの前記仕切部材の近辺に、これら仕切部材間に収納される収納物の有無を検知する収納物検出センサを設け、
前記2つの仕切部材間に収納される収納物に関する情報を記憶すると共に、前記収納物検出センサからの信号を検出し、当該仕切部材間に収納される収納物の有無を管理するコンピュータを備えた、ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載の収納ラック。
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Cited By (2)
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2003
- 2003-02-20 JP JP2003043237A patent/JP2004248915A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010019967A (ja) * | 2008-07-09 | 2010-01-28 | Takeshi Miura | 物置形成体 |
JP2012215312A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 蓄冷剤用ラック |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060509 |