JP2004239438A - 冷却媒体配管用連結装置 - Google Patents

Abstract

【課題】連結装置の簡単な組立て又は分解が狭い空間でも可能であり、更に連結装置の高密度が１４５バ−ルまでの圧力と１８０ＤＥＧまでの温度において保証されるように、出来る限り簡単な手段の冷却媒体配管用連結装置を提供する。
【解決手段】固定手段として密封面８，９から横にずれて配置された唯一個のボルト１１のみが設けられ、ボルトから間隔を置いて管継手部材４，６の密封面８，９と反対を向いているそのボルト側面１２には圧縮できない形部材１３がスペ−サとして管継手部材４，６の間に配置されており、その形部材は管継手部材４，６のねじ締めの際に、管継手部材４，６の密封面８，９の間でパッキング１０の均一な圧縮をまねくレバー作用を生じるように形成されている。
【選択図】図１

Description

この発明は、冷却媒体配管用、特に密に一つの第一配管端部材と結合した一つの第一管継手部材と密に一つの第二配管端部材と結合した一つの第二管継手部材とから成る炭酸ガスにより運転される自動車空調装置用の連結装置であって、両管継手部材は固定手段によって、配管端部材が管継手部材における各一つの孔を介して互いに結合されるように繋ぎ合わせられ、両管継手部材がそれぞれに他方の管継手部材に向いた側面に半径方向に延びる密封面を有し、それら密封面間にパッキンリングが配置されている冷却媒体配管用の連結装置に関する。

ドイツ実用新案第２９９０８５４１号明細書（特許文献１）から、二つの冷却媒体配管の配管端部材が各一つの管継手部材を備えている冷却媒体配管、特に炭酸ガスで運転される自動空調装置用のこの種の連結装置が公知である。両管継手部材がそれぞれに他方の管継手部材に向いた側面に半径方向に延びる密封面を有し、これら密封面間には循環するみぞを備える金属平リングが挿入されている。循環するみぞを備える金属平リングは両管継手部材のねじ締めによって圧縮されて、連結装置の必要な軸方向密封を考慮する。両管継手部材のねじ締めは、管継手が外部ねじを備えていて、そのねじ上に第二管継手部材と結合した袋ナットがねじ込まれている。或いは、管継手部材はボルトにより互いに結合され、管継手部材の内部で結合する配管端部材の軸線の周りに円形又は多面に且つ平行に配置されている。

この種の連結装置では、その連結装置の組立て又は分解は、このために限定した空間のみしか利用できないならば、きわめて費用がかかるという欠点がある。
ドイツ実用新案第２９９０８５４１号明細書

この発明の課題は、連結装置の簡単な組立て又は分解が狭い空間でも可能であり、更に連結装置の高密度が１４５バールまでの圧力と１８０ＤＥＧまでの温度において保証されるように、出来る限り簡単な手段の上記種類の連結装置を形成することである。

この課題は、前記種類の連結装置では、固定手段として密封面から横にずれて配置された唯一個のボルトのみが設けられ、ボルトから間隔を置いて管継手部材の密封面と反対を向いているそのボルト側面には圧縮できない形部材がスペ−サとして管継手部材の間に配置されており、その形部材は管継手部材のねじ締めの際に、管継手部材の密封面の間でパッキングの均一な圧縮をまねくレバー作用を生じるように形成されていることによって解決される。

この発明の実施態様と好ましい構成は、従属請求項から明らかになる。

この発明による連結装置は、気密に一つの第一配管端部材と結合する一つの第一管継手部材と気密に一つの第二配管端部材と結合する一つの第二管継手部材とを包含する。管継手部材と配管端部材との間の結合は、特に分解できなく、管継手部材が挿入される一つの孔を有する。同時に、この孔は連結通路の機能を有する。両管継手部材は、驚くべき簡単な形式で唯一つのボルトによってのみ互いにねじ固定され、それにより配管端部材が孔を介して互いに結合されている。両管継手部材は、それぞれ他方の管継手部材に向く側面上に半径方向に延びる密封面を有し、これら密封面間には一つのパッキンリングが配置されている。前記唯一つのボルトはこれら密封面から横にずれて配置されている。管継手部材の間には圧縮されていない形部材がスペーサとして配置されていて、その形部材がボルトから間隔を置いてボルトの側面に設けられ、ボルトが管継手部材の密封面と反対を向いている。形部材は管継手部材のねじ締めでは管継手部材の密封面間にパッキンリングの均一な圧縮をまねくレバー作用が生じるように形成されている。

唯一つの操作すべき固定手段、すなわちボルトに一側面からのみで接近できるから、連結装置のこの驚くべき簡単な構成によって、連結装置の簡単な組立て或いは分解が狭い空間でも可能であり、それによりこの発明による連結装置が組立て易いことが示されていた。同時に、連結装置の高密度は１４５バールまでの圧力と１８０ＤＥＧまでの温度において保証される。これは、特に専門家に知られた冷却媒体Ｒ７４４の使用において適用する。この発明は、特に管継手部材の組立ての際にの力伝達が偏心的に唯一つのボルトにより行われ、管継手部材の中間空間に挿入されて圧縮できないスペーサによってパッキンリングの強力な圧縮をまねくレバー作用が達成されることを特徴としている。それにより連結装置の高密度は保証される。特に、少なくとも一つの管継手部材はすでに圧縮できない形部材が管継手部材の材料一体的構成部材として構成されるように形成されている。特に、このために、圧縮できない形部材が一部材で管継手部材と共に構成され得る。

この発明の好ましい構成は、パッキンリングが循環するみぞを備える金属平リングであることを意図する。この種の金属平リングは、好ましくは、この発明による連結装置のねじ締めの際に圧縮され、この場合には特に下臨界或いは上臨界炭酸ガスに対して気密で永続的である。この種の金属平リングは、特に冷却媒体Ｒ７４４と前記ＰＡＧ油に対して気密で永続的である。従来の連結装置では、金属平リングの使用はパッキンリングとして困難である。特に、きわめて多くの力が絶対的密度を達成するために平リングを圧縮するようについやされるに違いない。しかし、この発明による連結装置では、レバー作用のためのこの種の圧縮が簡略化されて最狭空間を可能とする。

この発明の実施態様は、パッキンリングが密封面間に配置されている平らな合成樹脂キャップ内に挿入され、合成樹脂キャップ並びに第一及び／又は第二管継手部材は合成樹脂キャップが管継手部材のねじ締め前に簡単に密封面間に固定できるように形成されている。この種の合成樹脂キャップは、パッキンリングがねじ締め前にまだ固定されていないので、パッキンリングの喪失防止体として用いられる。その外に、合成樹脂キャップによって密封面へのパッキンリングの中心合わせが達成される。特に、第一又は第二管継手部材が密封面の外部領域で少なくとも一つの半径方向外方に向いて、特に循環する突出部を有し、その突出部上に対応して形成した合成樹脂キャップが分解可能に固定でき、特にクリップできる。

気密に管継手部材と結合する配管端部材は、この発明の実施態様に対応して互いに一直線に並んでいる。しかし、配管端部材を角度をとって、特に互いに直角に配置することが目的にかなっている。このように形成された連結装置は好ましく、極めて狭い空間に挿入できる。

次に、この発明は、図面に図示されている実施例に基づいて説明される。

図１に示された冷却媒体配管２用の連結装置１は、気密に一つの第一配管端部材３と結合する一つの第一管継手部材４と、気密に一つの第二配管端部材５と結合する一つの第二管継手部材６とから成る。管継手部材４、６と配管端部材３，５の間の結合は分解不可能で且つ材料一体的であり、管継手部材４、６は配管端部材３，５が挿入されている一つの孔１６を有する。同時に、その孔１６は連結通路の機能を有する。 両管継手部材４、６は唯一つのボルト１１によって互いにねじ止めされ、一つの孔１７が管継手部材６内に内部ねじを有する。ねじ締めによって配管端部材３が孔１６を介して軸線７に沿って一直線上に並んで互いに結合されている。その外に、両管継手部材４，６はそれぞれ他方の管継手部材６，４に向く側面上には一つの半径方向に延びる密封面８と９を有し、密封面８と９の間にはパッキンリング１０が配置されている。前記唯一つのボルト１１は密封面８と９から横に配置されている。

管継手部材４と６の間には、ボルト１１から間隔を置いて管継手部材４と６の密封面８と９から反対を向いた側面１２上に圧縮できない形部材１３がスペーサとして配置されていて、その形部材は管継手部材４と６のねじ締めの際に、管継手部材４と６の密封面８と９の間にパッキンリング１０の均一な圧縮をまねくレバー作用が生じるように形成されている。圧縮できない形部材１３は第一管継手部材４の材料一体的構成部材として形成されている。

パッキンリング１０は、ここで図示しない平らな合成樹脂キャップ内に挿入され、その合成樹脂キャップは密封面８と９の間に配置されていて、合成樹脂キャップと第二管継手部材６は、合成樹脂キャップが管継手部材４と６のねじ締めの前に簡単に密封面８と９の間に固定されるように形成されている。このために、第二管継手部材６は密封面９の外部領域内に一つの半径方向に循環して外方に向いた突出部１５を有し、その突出部１５上に対応して形成した合成樹脂キャップ１４がクリップされる。

図２に示された管継手部材４は、二つの孔１６，１７を有する。一つの孔１７は唯一つのボルト１１のために設けられている。他の孔１６は一つの配管端部材と気密に結合され、一つの連結通路の機能を有する。

図３は、一直線上に並んでいる配管端部材３，５を備える冷却媒体配管２用のこの発明による連結装置１の概略的斜視表示を示す。連結装置１は気密に一つの第一配管端部材３と結合する一つの第一管継手部材４と気密に一つの第二配管端部材５と結合する一つの第二管継手部材６とから成り、両管継手部材４、６は唯一つのボルト１１によって互いに結合されている。唯一つのボルト１１は、管継手部材４、６のここで認識できない密封面から横にずれて配置されている。管継手部材４、６のここで認識できない密封面には、合成樹脂キャップ１４が配置されていて、その合成樹脂キャップ内にパッキンリングが挿入されている。パッキンリングを固定するために、合成樹脂キャップ１４が管継手部材６にクリップされる。

図４は、互いに直角に配置された配管端部材３，５を備える冷却媒体配管２用のこの発明による連結装置１の概略的斜視表示を示す。この種の連結装置１は最も狭い空間に配置できる。図４に使用された参照符号は、図３に使用された参照符号と一致し、それで同じ構成部材を示す。

この発明による連結装置の概略的横断表示を平面図で示す。 この発明による連結装置の概略的横断表示を側面図で示す。 一直線上に並んでいる配管端部材を備えるこの発明による連結装置の概略的斜視表示を示す。 互いに直角に配置された配管端部材を備えるこの発明による連結装置の概略的斜視表示を示す。

符号の説明

１．．．．．連結装置
２．．．．．冷却媒体配管
３．．．．．配管端部材
４．．．．．管継手部材
５．．．．．配管端部材
６．．．．．管継手部材
７．．．．．軸線
８．．．．．密封面
９．．．．．密封面
１０．．．．．パッキンリング
１１．．．．．ボルト
１２．．．．．側面
１３．．．．．形部材
１４．．．．．合成樹脂キャップ
１５．．．．．突出部
１６．．．．．孔
１７．．．．．孔

Claims (7)

1. 冷却媒体配管（２）用、特に密に一つの第一配管端部材（３）と結合した一つの第一管継手部材（４）と密に一つの第二配管端部材（５）と結合した一つの第二管継手部材（６）とから成る炭酸ガスにより運転される自動車空調装置用の連結装置（１）であって、両管継手部材（４，６）は固定手段によって、配管端部材（３，５）が管継手部材（４，６）における各一つの孔（１６）を介して互いに結合されるように繋ぎ合わせられ、両管継手部材（４，６）はそれぞれに他方の管継手部材（６，４）に向いた側面に半径方向に延びる密封面（８，９）を有し、それら密封面（８，９）間にパッキンリング（１０）が配置されている結合装置において、固定手段として密封面（８，９）から横にずれて配置された唯一個のボルト（１１）のみが設けられ、ボルト（１１）から間隔を置いて管継手部材（４，６）の密封面（８，９）と反対を向いているそのボルト側面（１２）には圧縮できない形部材（１３）がスペ−サとして管継手部材（４，６）の間に配置されており、その形部材は管継手部材（４，６）のねじ締めの際に、管継手部材（４，６）の密封面（８，９）の間でパッキング（１０）の均一な圧縮をまねくレバー作用を生じるように形成されていることを特徴とする連結装置。
2. 圧縮できない形部材（１３）は第一及び／又は第二管継手部材（４，６）の材料一体的構成部材として形成されていることを特徴とする請求項１に記載の連結装置（１）。
3. パッキンリング（１０）は循環するみぞを備える金属面リングであることを特徴とする請求項１乃至請求項２に記載の連結装置（１）。
4. パッキンリング（１０）は密封面（８，９）間に配置されている平らな合成樹脂キャップ（１４）内に設置され、 合成樹脂キャップ（１４）並びに第一及び／又は第二管継手部材（４，６）は合成樹脂キャップ（１４）が管継手部材（４，６）のねじ締めの前に簡単に密封面（８，９）に固定できるように形成されていることを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれか一項に記載の連結装置（１）。
5. 第一及び／又は第二管継手部材（４，６）は密封面（８，９）の外部領域内には少なくとも一つの半径方向外方に向いた、特に循環する突出部（１５）を有し、その突出部には対応して形成された合成樹脂キャップ（１４）が分解可能に固定でき、特にクリップできることを特徴とする請求項４に記載の連結装置（１）。
6. 配管端部材（３，５）が互いに一直線に並んでいることを特徴とする請求項１乃至請求項５のいずれか一項に記載の連結装置（１）。
7. 配管端部材（３，５）が互いに直角に配置されていることを特徴とする請求項１乃至請求項５のいずれか一項に記載の連結装置（１）。
   

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