JP2006083972A - フランジ配管どうしの接続構造及びフランジ配管と流体機器との接続構造 - Google Patents

フランジ配管どうしの接続構造及びフランジ配管と流体機器との接続構造 Download PDF

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Abstract

【課題】増し締めを殆ど行わなくても良好なシール性が維持できるとともに、その組付け作業性を改善する。
【解決手段】フランジ配管1,2どうしの接続構造において、第1フランジ部1Bに第1シール端部t1を、第2フランジ部2Bに第2シール端部t2を夫々備え、各シール端部t1,t2には流体通路4の外径側に環状溝6を備え、この管状溝6に圧入される環状突起8がガスケットGの両側面に形成され、第1,2フランジ部1B,2Bどうしを互いにガスケットGを介して引寄せ、かつ、引寄せ状態を維持する引寄せ手段Mを備える。各フランジ部1B,2Bの環状溝6とガスケットGの環状突起8とが夫々嵌め合わされて嵌合シール部3を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、フランジ配管どうしの接続構造及びフランジ配管と流体機器との接続構造に係り、詳しくは、半導体製造や医療・医薬品製造、食品加工、化学工業等の各種技術分野の製造工程で取り扱われる高純度液や超純水の配管系等において用いられるフランジ配管どうしを連通接続させるため、或いは、ポンプ、バルブ等各種の流体機器とフランジ配管とを連通接続させるための接続構造に関する。
従来、フランジ配管どうしを、それらの流体通路どうしに亘って流体の往来が自在となるように接続させる手段としては、一方のフランジ配管である第1フランジ配管の第1フランジ部と、他方のフランジ配管である第2フランジ配管の第2フランジ部とを、これらの間にリング状のガスケットを介して複数のボルト・ナットを用いて締め付け固定させる構造を採るのが一般的であった。このような例としては、特許文献1や特許文献2において開示されたものが知られている。
また、フランジ配管とポンプやバルブ等の流体機器とを接続連結する場合も、前述のフランジ配管どうしの接続構造に準じた接続構造が採られる。つまり、フランジ配管のフランジ部と、流体機器の流体給排口部の端部とをガスケットを介して突合せて対抗配置し、これら両者をボルト等によって締め付けて連結させる接続構造である。
特開2000−120953号公報 特開平10−231969号公報
上記の接続構造においては、ガスケットが挟み込まれた一対のフランジ部どうしを所定の面圧に達するまでボルトを締付けることにより、有効なシール性能を出すようになる。しかしながら、ボルトの締付け力は時間と共に低下するので、締付け力低下、即ちトルクダウンによる接続部からの漏れを防止するには定期的に増し締めを行う必要があった。ガスケットを用いてシールする場合は非常に高い締付け力が必要になるので、フランジ配管のフランジ部や流体機器の流体給排口部には高い強度が必要になるとともに、その接続連結するための作業性の点でも不利なものであった。また、上述の特許文献1,2において開示された接続構造では、フランジ配管や流体機器のフランジ部における管状の流体通路の径よりもスケットの内径がやや大きいものであって流体通路に凹凸が存在することから、その部分に液溜まりが生じて高純度化やクリーン化を阻害する原因となるおそれもあった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、液体の配管系統におけるフランジ配管どうしの接続構造、並びにフランジ配管と流体機器との接続構造に工夫を凝らすことにより、増し締めを殆ど行わなくても良好なシール性が維持できるとともに、その組付け作業性も改善されるようにすることにある。また、接続部における液溜りをなくして高純度化できるようにする点も目的である。
本発明の請求項1に係る発明は、管状の流体通路4を有した管状部1Aの端部に、この管状部1Aより大径で合成樹脂製の第1フランジ部1Bを有する第1フランジ配管1の前記第1フランジ部1Bと、管状の流体通路4を有した管状部2Aの端部に、この管状部2Aよりも大径で合成樹脂製の第2フランジ部2Bを有する第2フランジ配管2の前記第2フランジ部2Bとを、前記第1フランジ部1Bと前記第2フランジ部2Bとの間に介在するリング状のガスケットGを介して連通接続するフランジ配管どうしの接続構造において、
前記第1フランジ部1Bと前記第2フランジ部2Bとが夫々の端面に互いに正対して連通するよう前記流体通路4を開口するとともに、前記第1フランジ部1Bに第1シール端部t1を、かつ、前記第2フランジ部2Bに第2シール端部t2を夫々備え、
前記第1シール端部t1及び2シール端部t2は、前記第1フランジ部1Bと前記第2フランジ部2Bとの各端面に開口する前記流体通路4の外径側部分に形成された環状溝6又は環状突起18により構成されており、
前記ガスケットGの前記第1フランジ部1Bの端面と対面する一端面に開口する流体通路9の外径側部分に、前記第1シール端部t1の前記環状溝6又は環状突起18に嵌合する環状突起8又は環状溝16を形成し、前記ガスケットGの前記第2フランジ部2Bの端面と対面する他端面に開口する前記流体通路9の外径側部分に、前記2シール端部t2の前記環状溝6又は環状突起18に嵌合する環状突起8又は環状溝16を形成しており、
前記第1フランジ部1Bと前記第2フランジ部2Bとに亘って、前記第1フランジ部1Bと前記第2フランジ部2Bとを互いに前記ガスケットGを介して引寄せるとともに、この引寄せ状態を維持する引寄せ手段Mを備え、
前記引寄せ手段Mによる引寄せ作用により前記第1シール端部t1の前記環状溝6又は環状突起18と前記ガスケットGの一端面の環状突起8又は前記環状溝16とが、かつ、前記2シール端部t2の前記環状溝6又は環状突起18と前記ガスケットGの他端面の前記環状突起8又は環状溝16とが夫々嵌め合わされて嵌合シール部3を形成するように構成されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のフランジ配管どうしの接続構造において、前記環状溝6により構成される前記第1シール端部t1又は2シール端部t2には、前記環状溝6の内径部6aと前記流体通路4との間に環状の第1接合端部5を形成し、この第1接合端部5の先端内周側に先拡がりテーパ状のテーパ内周面5aが形成され、
前記第1シール端部t1又は2シール端部t2の前記環状溝6に嵌合する環状突起8を形成した前記ガスケットGの一端面又は他端面には、前記環状突起8と前記流体通路9との間に環状の第2接合端部7を形成し、この第2接合端部7の先端外周面に、前記テーパ内周面5aに当接するテーパ外周面7aが先窄まりテーパ状に形成され、
前記引寄せ手段Mにより前記第1フランジ部1Bと第2フランジ部2Bとを互いに前記ガスケットGを介して引寄せることにより前記テーパ内周面5aと前記テーパ外周面7aとが圧接されるように構成されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のフランジ配管どうしの接続構造において、前記環状突起18により構成される前記第1シール端部t1又は2シール端部t2には、前記環状突起18と前記流体通路4との間に環状の第2接合端部17を形成し、この第2接合端部17の先端外周面に先窄まりテーパ状のテーパ外周面17aが形成され、
前記第1シール端部t1又は2シール端部t2の前記環状突起18に嵌合する環状溝16を形成した前記ガスケットGの一端面又は他端面には、前記環状溝16と前記流体通路9との間に環状の第1接合端部15を形成し、この第1接合端部15の先端内周面に、前記テーパ外周面17aに当接するテーパ内周面15aが先拡がりテーパ状に形成され、
前記引寄せ手段Mにより前記第1フランジ部1Bと第2フランジ部2Bとを互いに前記ガスケットGを介して引寄せることにより前記テーパ内周面15aと前記テーパ外周面17aとが圧接されるように構成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載のフランジ配管どうしの接続構造において、前記引寄せ手段Mが、前記第1フランジ部1Bより大なる外径を有するとともに前記第1,2フランジ配管1,2の軸心P方向で前記第1フランジ部1Bに干渉するよう前記第1フランジ配管1の管状部1Aに外嵌される第1割型リング25と、
前記第1フランジ部1Bの通過は許容し、かつ、前記第1割型リング25とは前記軸心P方向で干渉する開口部24aを有する内向きフランジ24が一端部に形成され、かつ、他端部の外周に雄ネジ部22nが形成される第1の筒状ナット22と、
前記第2フランジ部2Bより大なる外径を有するとともに前記軸心P方向で前記第2フランジ部2Bに干渉するよう前記第2フランジ配管2の管状部2Aに外嵌される第2割型リング25と、
前記第2フランジ部2Bの通過は許容し、かつ、前記第2割型リング25とは前記軸心P方向で干渉する開口部24aを有する内向きフランジ24が一端部に形成され、かつ、他端部の内周に前記雄ネジ部22nに螺合自在な雌ネジ部23nが形成される第2の筒状ナット23とから成り、
前記雄ネジ部22nと前記雌ネジ部23nとを螺合させての前記両筒状ナット22,23どうしの締付け操作によって、前記第1フランジ部1Bと第2フランジ部2Bとが互いに前記ガスケットGを介して引寄せられるように構成されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載のフランジ配管どうしの接続構造において、前記引寄せ手段Mが、前記第1フランジ部1Bの外周部に形成された雄ネジ部1nに螺合自在な雌ネジ部を備えた筒状ナット21と、前記第2フランジ部2Bより大なる外径を有するとともに前記第1,2フランジ部1B,2Bの軸心P方向で前記第2フランジ部2Bに干渉するよう前記第2フランジ配管2の管状部2Aに外嵌される割型リング25とから成り、
前記筒状ナット21の一端部には、前記第2フランジ部2Bの通過は許容し、かつ、前記割型リング25とは前記軸心P方向で干渉する開口部24aを有する内向きフランジ24が形成されており、
前記筒状ナット21の前記雄ネジ部1nへの締付け操作によって、前記第1フランジ部1Bと前記第2フランジ部2Bとが互いに前記ガスケットGを介して引寄せられるように構成されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項4又は5に記載のフランジ配管どうしの接続構造において、下記(イ)、(ロ)のうちの少なくとも一方の構成を備えていることを特徴とする。
(イ)前記筒状ナット21,22,23の、前記内向きフランジ24に隣接する割型リング内嵌部分の内周面部21m,22m,23mが、前記管状の流体通路4と同心にフラットな内周面に形成され、かつ、その内周面部21m,22m,23mの内径と、断面矩形に形成された前記割型リング25の外径とがほぼ同一径に形成されている。
(ロ)前記割型リング25の外嵌された前記管状部1A,2Aの外径部が、前記管状の流体通路4と同心にフラットな外周面に形成され、かつ、その外径部の外径と、前記割型リング25の内径とがほぼ同一径に形成されている。
請求項7に係る発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載のフランジ配管どうしの接続構造において、前記引寄せ手段Mが、前記第1,2フランジ配管1,2の軸心P方向に沿う状態で前記両フランジ部1B,2Bの夫々に形成された孔1h,2hどうしに貫通されるボルト41及びナット42から構成されており、
前記ボルト41に前記ナット42を締付けることによって前記第1フランジ部1Bと前記第2フランジ部2Bとが互いに前記ガスケットGを介して引寄せられるように構成されていることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1〜7の何れか1項に記載のフランジ配管どうしの接続構造において、前記第1,2フランジ部1B,2B、及び前記ガスケットGがフッ素系樹脂によって形成されていることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、管状の流体通路4を有した管状部2Aの端部に、この管状部2Aより大径で合成樹脂製のフランジ部2Bを有するフランジ配管2の前記フランジ部2Bと、合成樹脂製で管状の流体通路34を有した流体給排口部31bを備えた流体機器31の前記流体給排口部31bとを、前記フランジ部2Bと前記流体給排口部31bとの間に介在するリング状のガスケットGを介して連通接続するフランジ配管と流体機器との接続構造において、
前記フランジ部2Bと前記流体給排口部31bとが夫々の端面に互いに正対して連通するよう前記流体通路4,34を開口するとともに、前記フランジ部2Bに第2シール端部t2を、かつ、前記流体給排口部31bに第1シール端部t1を夫々備え、
前記第1シール端部t1及び2シール端部t2は、前記流体給排口部31bと前記フランジ部2Bとの各端面に開口する前記流体通路34,4の外径側部分に形成された環状溝6又は環状突起18により構成されており、
前記ガスケットGの前記フランジ部2Bの端面と対面する一端面に開口する流体通路9の外径側部分に、前記第1シール端部t2の前記環状溝6又は環状突起18に嵌合する環状突起8又は環状溝16を形成し、前記ガスケットGの前記流体給排口部31bの端面と対面する他端面に開口する前記流体通路9の外径側部分に、前記第1シール端部t1の前記環状溝6又は環状突起18に嵌合する環状突起8又は環状溝16を形成しており、
前記フランジ部2Bと前記流体給排口部31bとに亘って、前記フランジ部2Bと前記流体給排口部31bとを互いに前記ガスケットGを介して引寄せるとともに、この引寄せ状態を維持する引寄せ手段Mを備え、
前記引寄せ手段Mによる引寄せ作用により前記第1シール端部t1の前記環状溝6又は環状突起18と前記ガスケットGの一端面の環状突起8又は前記環状溝16とが、かつ、前記2シール端部t2の前記環状溝6又は環状突起18と前記ガスケットGの他端面の前記環状突起8又は環状溝16とが夫々嵌め合わされて嵌合シール部3を形成するように構成されていることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項9に記載のフランジ配管と流体機器との接続構造において、前記環状溝6により構成される前記第1シール端部t1又は2シール端部t2には、前記環状溝6の内径部6aと前記流体通路34,4との間に環状の第1接合端部5を形成し、この第1接合端部5の先端内周側に先拡がりテーパ状のテーパ内周面5aが形成され、
前記第1シール端部t1又は第2シール端部t2の前記環状溝6に嵌合する環状突起18を形成した前記ガスケットGの一端面又は他端面には、前記環状突起18と前記流体通路9との間に環状の第2接合端部7を形成し、この第2接合端部7の先端外周面に、前記テーパ内周面5aに当接するテーパ外周面7aが先窄まりテーパ状に形成され、
前記引寄せ手段Mにより前記フランジ部2Bと前記流体給排口部31bとを互いに前記ガスケットGを介して引寄せることによって前記テーパ内周面5aと前記テーパ外周面7aとが圧接されるように構成されていることを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項9に記載のフランジ配管と流体機器との接続構造において、前記環状突起18により構成される前記第1シール端部t1又は2シール端部t2には、前記環状突起18と前記流体通路34,4との間に環状の第2接合端部17を形成し、この第2接合端部17の先端外周面に先窄まりテーパ状のテーパ外周面17aが形成され、
前記第1シール端部t1又は2シール端部t2の前記環状突起18に嵌合する環状溝16を形成した前記ガスケットGの一端面又は他端面には、前記環状溝16と前記流体通9路との間に環状の第1接合端部15を形成し、この第1接合端部15の先端内周面に、前記テーパ外周面17aに当接するテーパ内周面15aが先拡がりテーパ状に形成され、
前記引寄せ手段Mにより前記フランジ部2Bと前記流体給排口部31bとを互いに前記ガスケットGを介して引寄せることによって前記テーパ内周面15aと前記テーパ外周面17aとが圧接されるように構成されていることを特徴とする。
請求項12に係る発明は、請求項9〜11の何れか1項に記載のフランジ配管と流体機器との接続構造において、前記引寄せ手段Mが、前記流体給排口部31bの外周部に形成された雄ネジ部31nに螺合自在な雌ネジ部21nを備えた筒状ナット21と、前記フランジ部2Bより大なる外径を有するとともに前記フランジ部2B及び前記流体給排口部31bの軸心P方向で前記フランジ部2Bに干渉するよう前記フランジ配管2の管状部2Aに外嵌される割型リング25とから成り、
前記筒状ナット21の一端部には、前記フランジ部2Bの通過は許容し、かつ、前記割型リング25とは前記軸心P方向で干渉する開口部24aを有する内向きフランジ24が形成されており、
前記筒状ナット21の前記雄ネジ部31nへの締付け操作によって、前記フランジ部2Bと前記流体給排口部31bとが互いに前記ガスケットGを介して引寄せられるように構成されていることを特徴とする。
請求項13に係る発明は、請求項9〜11の何れか1項に記載のフランジ配管と流体機器との接続構造において、前記引寄せ手段Mが、前記フランジ部2Bより大なる外径を有するとともに前記フランジ部2B及び前記流体給排口部31bの軸心P方向で前記フランジ部2Bに干渉するよう前記フランジ配管2の管状部2Aに外嵌される第1割型リング25と、
前記フランジ部2Bの通過は許容し、かつ、前記第1割型リング25とは前記軸心P方向で干渉する開口部24aを有する内向きフランジ24が一端部に形成され、かつ、他端部の外周に雄ネジ部23nが形成される第1の筒状ナット23と、
前記流体給排口部31bの端部に形成された外向きフランジ31fより大なる外径を有するとともに前記軸心P方向で前記外向きフランジ31fに干渉するよう前記流体給排口部31bに外嵌される第2割型リング27と、
前記外向きフランジ31fの通過は許容し、かつ、前記第2割型リング27とは前記軸心P方向で干渉する開口部24aを有する内向きフランジ24が一端部に形成され、かつ、他端部の内周に前記雄ネジ部23nに螺合自在な雌ネジ部22nが形成される第2の筒状ナット22とから成り、
前記雄ネジ部23nと前記雌ネジ部22nとを螺合させての前記両筒状ナット23,22どうしの締付け操作によって、前記フランジ部2Bと前記流体給排口部31bとが互いに前記ガスケットGを介して引寄せられるように構成されていることを特徴とする。
請求項14に係る発明は、請求項12又は13に記載のフランジ配管と流体機器との接続構造において、少なくとも下記(イ)、(ロ)のうちのいずれか一方の構成を備えていることを特徴とする。
(イ)前記筒状ナット21,22,23の、前記内向きフランジ24に隣接する割型リング内嵌部分の内周面部21m、22m、23mが、前記管状の流体通路4,34と同心にフラットな内周面に形成され、かつ、その内周面部21m、22m、23mの内径と、断面矩形に形成された前記割型リング25,27の外径とがほぼ同一径に形成されている。
(ロ)前記割型リング25,27の外嵌される前記管状部2A又は流体給排口部31bの外径部が、前記管状の流体通路4,34と同心にフラットな外周面に形成され、かつ、その外径部の外径と、前記割型リング25,27の内径とがほぼ同一径に形成されている。
請求項15に係る発明は、請求項9〜12の何れか1項に記載のフランジ配管と流体機器との接続構造において、前記引寄せ手段Mが、前記流体給排口部31bの外周に形成された外向きフランジ31fと、前記フランジ部2B及び前記流体給排口部31bの軸心P方向に沿う状態で前記フランジ部2Bと前記外向きフランジ31fとの夫々に形成された孔2h,31hどうしに貫通されるボルト41及びナット42から構成されており、
前記ボルト41に前記ナット42を締付けることによって前記フランジ部2Bと前記流体給排口部31bとが互いに前記ガスケットGを介して引寄せられるように構成されていることを特徴とする。
請求項16に係る発明は、請求項9〜15の何れか1項に記載のフランジ配管どうしの接続構造において、前記流体給排口部31b、前記フランジ部2B、及び前記ガスケットGがフッ素系樹脂によって形成されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、第1フランジ配管のフランジ部と第2フランジ配管のフランジ部との間に挟持されるガスケットと各フランジ部とによって、環状溝と環状突起とをフランジ配管の軸心方向に沿って嵌め込むことによる嵌合シール部が形成されるから、これら嵌合シール部が存在するだけで、両フランジ部どうしを互いに強く押し合わなくても優れたシール作用が発揮されるようになる。従って、両フランジ配管を接続するための引寄せ手段は、両フランジ部でガスケットを挟持するにあたり、従来のような高い圧力で締付ける必要はなく、通常の締付け力で締め付け固定すれば足りるとともに、その強い締付けによるガスケット内径変化が生じないので、ガスケットの流体通路とフランジ配管の流体通路とに凹凸なく一定の径のものとして、液溜りが生じないようにすることも可能になる。その結果、引寄せ手段の経時変化に伴うトルクダウンが少なくなって、増し締めが不要或いは殆ど行わなくても良いものとなり、長期に亘って良好なシール性能が維持できるとともに、組付け作業性も改善されるフランジ配管どうしの接続構造を提供することができる。
第1、2流体給排口部にそれぞれ形成された第1シール端部t1及び第2シール端部の環状溝又は環状突起と、ガスケットの一端面及び他端面にそれぞれ形成された環状突起又は環状溝とが互いに嵌り合って嵌合シール部を形成するので、第1,2流体給給排口部間からの液漏れを阻止できて優れたシール性を得ることが可能になる。例えば、半導体製造設備における洗浄装置の配管系統にこのような接続構造を用いれば、良好なシール性を確保し得ながら装置の占有面積を減少できてコスト上有利であるとともに、大流路が確保されることによって循環流量を多くし、薬液の高純度化を高めて歩留まり向上に寄与できるという効果を奏する。そして、引寄せ手段によって両流体給排口部どうしは互いにガスケットを介して接近すべく引寄せられ、かつ、その接近状態を維持できるので、流体機器どうしが液漏れなく良好なシール性を確保し得る状態を長期に亘って維持可能となり、信頼性に優れる流体機器どうしの接続構造を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、シール接続状態においては、第1シール端部t1又は第2シール端部の環状溝と、ガスケットの一端面又は他端面の環状突起との嵌合部分の内径側に、第1接合端部のテーパ内周面と第2接合端部のテーパ外周面とが圧接される構成が存在しており、それによってよりシール性に優れるとともに液溜り箇所がなく高純度化が促進できるシール部が構成されるに加えて、次のような効果を得ることができる。即ち、詳しくは実施例1において述べるが、環状溝の内径側部分に剛性が不足するような場合には、環状突起の環状溝への嵌合に伴い、第1シール端部又は第2シール端部の第1接合端部が内径側に傾き変形するおそれがある。しかしながら、その傾き変形しようとする第1接合端部を内径側からガスケット側の第2接合端部が支える構成となっており、第1接合端部の剛性不足を補ってその内径側への傾き変形を阻止でき、それによって液溜りの生じない管状流体通路を確保できる。
請求項3記載の発明によれば、シール接続状態においては、第1シール端部又は第2シール端部の環状突起と、ガスケットの一端面又は他端面の環状溝との嵌合部分の内径側に、第1接合端部のテーパ内周面と第2接合端部のテーパ外周面とが圧接される構成が存在しており、それによってよりシール性に優れるとともに液溜り箇所がなく高純度化が促進できるシール部が構成されるに加えて、次のような効果を得ることができる。即ち、環状溝の内径側部分に剛性が不足するような場合には、環状突起の環状溝への嵌合に伴い、ガスケットの第1接合端部が内径側に傾き変形するおそれがある。しかしながら、その傾き変形しようとする第1接合端部を内径側から第1シール端部又は第2シール端部の第2接合端部が支える構成となっており、第1接合端部の剛性不足を補ってその内径側への傾き変形を阻止でき、それによって液溜りの生じない管状流体通路を確保できる。
請求項4に係る発明によれば、各管状部に外嵌される第1及び第2割型リングを介して、第1フランジ配管側に装備される第1の筒状ナットと第2フランジ配管側に装備される第2の筒状ナットとを螺着させて締付けるだけの簡単な操作により、第1,2フランジ部の環状突起又は環状溝とガスケット側の環状溝又は環状突起とを嵌合させて、第1,2フランジ部どうしを、つまりは第1,2フランジ配管どうしを連通接続することができる。そして、筒状ナットどうしの螺進を止めるだけで、その接続状態を維持することができる便利で扱い易い引寄せ手段が、コンパクトで場所を取らない合理的なものとして得られる。また、一対の割型リングと一対の筒状ナットを用いているので、各フランジ部には、ネジを形成する等の接続のための構成が不要であり、第1,2フランジ部を同一のものにできる等、夫々のフランジ部の共通化や廉価化が可能となる点も好ましい。
また、各筒状ナットは対応するフランジ部に外嵌装着及び離脱が自在であり、外嵌装着状態では割型リングを介して対応するフランジ部に軸方向で干渉するから、一対の筒状ナットによる第1,2フランジ部どうしの直接接続を可能にしながら、割型リング及び筒状ナットを第1,2フランジ配管に後付け装着することが自在である。加えて、少ない部品数で済む合理的なものとしながら筒状ナットどうしの締付け力を確実に第1,2フランジ部に伝達することができる。従って、第1,2フランジ配管の製造時に対応する筒状ナットをそれらの管状部に外嵌装着させておく、という難しい製造手段を採ることなく、一対の筒状ナットと一対の割型リングとを用いてフランジ配管どうしの接続操作が簡単で便利に行える。
請求項5に係る発明によれば、第2フランジ部に割型リングを介して係合されている筒状ナットを、第1フランジ部の雄ネジに螺進させるだけの簡単な操作により、第1,2フランジ部の環状突起又は環状溝とガスケット側の環状溝又は環状突起とを嵌合させて第1,2フランジ部どうしを、つまりは第1,2フランジ配管どうしを連通接続することができる。そして、筒状ナットの螺進を止めるだけで、その接続状態を維持することができる便利で扱い易い引寄せ手段が、コンパクトで場所を取らない合理的なものとして得られる。
また、筒状ナットは第2フランジ部に外嵌装着及び離脱が自在であり、外嵌装着状態では割型リングを介して第2フランジ部に軸方向で干渉するから、筒状ナットによる第1,2フランジ部どうしの直接接続を可能にしながら、割型リング及び筒状ナットを第2フランジ配管に後付け装着することが自在である。加えて、少ない部品数で、かつ、部品の種類として1種類で済む経済的、合理的なものとしながら筒状ナットの締付け力を確実に第2フランジ部に伝達することができる。従って、第2フランジ配管の製造時に筒状ナットをその管状部に外嵌装着させておく、という難しい製造手段を採ることなく、筒状ナットを用いてフランジ配管どうしの接続操作が簡単で便利に行える。
請求項6に記載の発明によれば、(イ)筒状ナットの内径部の内奥部における内向きフランジに隣接する部分が管状の流体通路と同心にフラットな内周面部に形成され、かつ、その内周面部の内径と、断面矩形に形成された割型リングの外径とがほぼ同一径に形成される構成と、(ロ)割型リングの外嵌された管状部の外径部が、管状部の流体通路と同心にフラットな外周面に形成され、かつ、その外径部の外径と、割型リングの内径とがほぼ同一径に形成される構成との少なくとも一方を有するから、筒状ナットを螺進させた際に割型リングが傾いて抉るような状態になったり、フランジ部に筒状ナットの螺進による軸心方向の押圧力がうまく伝わらなかったりする、という不具合が生じるのを軽減することができ、フランジ部を効果的に押圧できて、両フランジ部どうしを互いに接近する方向に良好に引寄せることができる利点が得られる。特に、(イ)、(ロ)の双方を備えれば上記不具合を防止することができ、上記作用効果をより強化できるようになる。
請求項7に係る発明によれば、両フランジ部に形成された孔を通すことで、それら両フランジ部どうしに亘って貫通するボルト・ナットを設けるだけの簡単な手段で引寄せ手段を構成することができる。つまり、構造簡単で廉価な引寄せ手段としながら種々の利点を有するフランジ配管どうしの接続構造を得ることができる。
請求項8に係る発明によれば、第1,2フランジ部が、耐薬品性及び耐熱性に優れた特性を有するフッ素系樹脂で形成されているので、流体が薬液であるとか化学液体であっても、或いは高温流体であっても接続構造部分が変形して漏れ易くなることがなく、良好なシール性が維持できるようになる。尚、フッ素系樹脂は、水素原子の一個以上をフッ素で置換したエチレンおよびその誘導体の重合によって得られる樹脂状物質であり、高温にも安定で、撥水性に優れる。また摩擦係数が小さく、耐薬品性もきわめて高く、電気絶縁性も高い点で好ましい。
請求項9に係る発明によれば、請求項1に係る発明による前記作用効果を、フランジ配管と流体機器との接続構造においても同様に発揮することができる。
請求項10に係る発明によれば、請求項2に係る発明による前記作用効果を、フランジ配管と流体機器との接続構造においても同様に発揮することができる。
請求項11に係る発明によれば、請求項3に係る発明による前記作用効果を、フランジ配管と流体機器との接続構造においても同様に発揮することができる。
請求項12に係る発明によれば、請求項4に係る発明による前記作用効果を、フランジ配管と流体機器との接続構造においても同様に発揮することができる。
請求項13に係る発明によれば、請求項5に係る発明による前記作用効果を、フランジ配管と流体機器との接続構造においても同様に発揮することができる。
請求項14に係る発明によれば、請求項6に係る発明による前記作用効果を、フランジ配管と流体機器との接続構造においても同様に発揮することができる。
請求項15に係る発明によれば、請求項7に係る発明による前記作用効果を、フランジ配管と流体機器との接続構造においても同様に発揮することができる。
請求項16に係る発明によれば、請求項8に係る発明による前記作用効果を、フランジ配管と流体機器との接続構造においても同様に発揮することができる。
以下、本発明によるフランジ配管どうし接続構造、及びフランジ配管と流体機器との接続構造の好適な実施形態を図面に基き説明する。図1〜図8はフランジ配管どうしの接続構造に関する図であり、実施例1〜4として説明する。図9〜図15はフランジ配管と流体機器との接続構造に関する図であり、実施例5〜9として説明する。
実施例1によるフランジ配管どうしの接続構造は、図1に示すように、円管状の流体通路4を有した管状部1Aの端部に、この管状部1Aより大径で断面円形の第1フランジ部1Bを有するPTFE等のフッ素樹脂(合成樹脂の一例)製の第1フランジ配管1の第1フランジ部1Bと、円管状の流体通路4を有した管状部2Aの端部に、この管状部2Aよりも大径で断面円形の第2フランジ部2Bを有するPTFE等のフッ素樹脂(合成樹脂の一例)製の第2フランジ配管2の第2フランジ部2Bとを、第1フランジ部1Bと第2フランジ部2Bとの間に介在するリング状のガスケットGを介して連通接続するフランジ配管どうしの接続部として構成されている。
実施例1においては、第1フランジ配管1と第2フランジ配管2とは互いに同一のものを用いており、共通の軸心Pを有しており、図2に示すように、第1フランジ部1Bと第2フランジ部2Bとが、これらの間で挟まれるリング状のガスケットGを介してシール状態で接続されている。その際、両フランジ部1B,2Bどうしは引寄せ手段Mによって互いにガスケットGを介して引寄せられ、この引寄せ作用により第1フランジ部1Bの端面に形成される第1シール端部t1とガスケットGの一端面との間、及び第2フランジ部2Bの端面に形成される第2シール端部t2とガスケットGの他端面との間で夫々互いに嵌合して嵌合シール部3が形成される。
図2に示す両フランジ配管どうしの接続部においては、第1フランジ部1Bの端面に形成される第1シール端部t1と、第2フランジ部2Bの端面に形成される第2シール端部t2とは同一構造であるため、第1シール端部t1についてのみ説明し、第2シール端部t2については同一符号を付してその説明を省略するものとする。第1シール端部t1は、流体通路4を開口する第1フランジ部1Bの端面における流体通路4の開口端部の外径側部分に、流体通路4と同心に外方開放状に形成される環状溝6により構成される。また、この第1シール端部t1には、環状溝6の内径部と流体通路4との間に形成される環状の第1接合端部5の先端内周側に先拡がりテーパ状のテーパ内周面5aが形成される。環状溝6は、流体通路4から外径側に比較的近い位置において流体通路4の軸心P方向に深い断面矩形を呈する形状に形成されており、その内周面6aは第1接合端部5の外周面を兼ねている。
図2、図4に示すように、ガスケットGは中心に流体通路4と同一径の円管状の流体通路9を有するリング状に形成され、第1フランジ部1Bの端面と対面する一端面に開口する流体通路9の外径側部分に、第1シール端部t1の環状溝6に嵌合する環状突起8を形成し、第2フランジ部2Bの端面と対面する他端面に開口する流体通路9の外径側部分に、第2シール端部t2の環状溝6に嵌合する環状突起8を形成している。また、ガスケットGの一端面及び他端面の環状突起8と流体通路9との間に夫々環状の第2接合端部7を形成し、この第2接合端部7の先端部の外周面に、第1接合端部5のテーパ内周面5aに当接するテーパ外周面7aが先窄まりテーパ状に形成される。環状突起8は、流体通路9の軸心P方向に長い断面矩形を呈する形状に形成されており、その突出長さは環状溝6の深さよりも僅かに短い寸法に設定されている。第2接合端部7と環状突起8との間は、先拡がりする環状の谷部分となっており、この谷部分に第1接合端部5が嵌り込む構成となっている。
図2に示すように、第1,2シール端部t1,t2の環状溝6,6とガスケットGの両端面の環状突起8,8とを互いに嵌め合わせることにより夫々嵌合シール部3が形成される。この場合、環状突起8の自由状態における厚み、即ち径方向寸法が環状溝6の自由状態における溝幅、即ち径方向寸法を上回る値に設定してあると、後述する引寄せ手段Mによって環状溝6と環状突起8とが互いに嵌合して形成される嵌合シール部3は、環状溝6の内径側周面6a及び外径側周面6bの双方と環状突起8とが径方向で圧接される一次及び二次シール部S1,S2により構成される。ただし、嵌合シール部3としては、一次及び二次シール部S1,S2の両方が満たされるように形成されることがシール性を高められる点で好ましいが、一次シール部S1のみ、又は二次シール部S2のみを満たすように形成されるものであってもよい。
第1フランジ配管1の少なくとも第1フランジ部1B、第2フランジ配管2の少なくとも第2フランジ部2B、及びガスケットGは、何れもPFA、PTFE等のフッ素系樹脂で形成されており、両フランジ配管1,2の流体通路4の径d1,d2と、ガスケットGの径d3とは互いに同じ値に設定されている。例えば、金属、非鉄金属、PE樹脂等のフッ素樹脂以外の材料から形成される管状部1Aと、フッ素樹脂製の第1フランジ部1Bとを固着一体化して成る第1フランジ配管1(及び第2フランジ配管2)を用いることも可能である。尚、実施例1においては両フランジ部1B,2Bは同一であり、かつ、ガスケットGは左右対称のものに形成されているが、これには限らない。
第1及び第2フランジ配管1,2に亘って引寄せ手段Mを設け、この引寄せ手段Mにより第1フランジ部1Bと第2フランジ部2Bとが互いにガスケットGを介して接近する方向に引寄せ、この引寄せた状態を維持できるように構成されている。引寄せ手段Mによって両フランジ部1B,2Bが互いにガスケットGを介して接近する方向に引寄せられて行くと、まず、環状溝6と環状突起8とが嵌合し、その大部分が嵌合してからテーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが当接するようになる。そして、これらテーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが強く圧接して、両フランジ部1B,2Bの接近移動が止まった状態では、環状溝6と環状突起8との軸心P方向の間、及び第1フランジ部1Bの端面の環状溝6より外径部1gと、ガスケットGの環状突起8より外径部分10との軸心P方向の間、及び第2フランジ部2Bの端面の環状突起8より外径部2gとガスケットGの外径部10との軸心P方向の間の夫々には隙間が存在するように設定されている。つまり、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが確実に接触するように外径部1g,10,2gどうし間に隙間を設けている。これにより、環状溝6と環状突起8との嵌合による嵌合シール部3における一次及び二次シール部S1,S2での有効なシール機能が得られ、またテーパ内周面5aとテーパ外周面7aとの間で形成される三次シール部S3では隙間ができて液溜りとなるようなことが無くて、互いに同径の両流体通路4,4及び流体通路9間をクリーンな状態で液体を流すことができる。
引寄せ手段Mは、図1〜図3に示すように、二組の割型リング25,25と一対の筒状ナット22,23との計四個の部品から構成されている。第1フランジ配管1に外嵌される第1割型リング25は、第1フランジ部1Bより大なる外径を有するとともに第1,2フランジ配管1,2の軸心P方向で第1フランジ部1Bに干渉するよう第1フランジ配管1の管状部1Aに外嵌されるものであり、二つ割り、または三つ割り以上の割型リングに構成されている。第1の筒状ナット22は、第1フランジ部1Bの通過は許容し、かつ、第1割型リング25とは軸心P方向で干渉する開口部24aを有する内向きフランジ24が一端部に形成され、かつ、他端部の外周に雄ネジ部22nが形成される筒状のナットに構成されている。
第2フランジ配管2に外嵌される第2割型リング25は、第2フランジ部2Bより大なる外径を有するとともに軸心P方向で第2フランジ部2Bに干渉するよう第2フランジ配管2の管状部2Aに外嵌されるものであり、二つ割り、または三つ割り以上の割型リングに構成されている。第2割型リング25は第1割型リング25と互いに同じ部品である。第2の筒状ナット23は、第2フランジ部2Bの通過は許容し、かつ、第2割型リング25とは軸心P方向で干渉する開口部24aを有する内向きフランジ24が一端部に形成され、かつ、他端部の内周に雄ネジ部22nに螺合自在な雌ネジ部23nが形成される筒状のナットに構成されている。つまり、第2の筒状ナット23の径は第1の筒状ナット22の径よりも大径である。そして、雄ネジ部22nと雌ネジ部23nとを螺合させての両筒状ナット22,23どうしの締付け操作によって、第1フランジ部1Bと第2フランジ部2Bとが互いにガスケットGを介して接近する方向に引寄せられるように、かつ、その引寄せ状態を維持可能に構成されている(図3参照)。
各筒状ナット22,23の内向きフランジ24の開口部24aは、各フランジ部1B,2Bの通過を許容するに足りる最小限の内径寸法に設定されている。各割型リング25の外径は、第1の筒状ナット22の内径部22aに入り込み自在となるよう、この内径部22aの内径よりも若干小さい寸法に設定され、かつ、内径は、各管状部1A,2Aに外嵌自在となる最小限の寸法に設定されている。第2の筒状ナット23における内向きフランジ24に隣接する部分には、第2割型リング25を密に内嵌するために雌ネジ部23n及びこれに連なる内径部23aよりも径の小なる内周面部23mが形成されている。
第1の筒状ナット22の内径部22aにおける内向きフランジ24に隣接する部分には、第1割型リング25に軸方向に摺動自在で、かつ、第1割型リング25の幅寸法をカバーする軸心P方向長さを有する内周面部22mが、流体通路4と同心にフラットな内周面に形成されている。また、前述した第2の筒状ナット23の内周面部23mも、流体通路4と同心にフラットな内周面に形成されている。即ち、第1の筒状ナット22の内径部22aの内奥部である内周面部22mが流体通路4と同心にフラットな内周面に形成され、かつ、その内周面部22mの内径が、断面矩形に形成された第1割型リング25の外径よりも極僅かに大きくした嵌め合い公差状態に寸法設定される一方、第2の筒状ナット23の内周面部23mが流体通路4と同心にフラットな外周面に形成され、かつ、その内周面部23mの内径が、断面矩形に形成された第1割型リング25の外径よりも極僅かに大きくした嵌め合い公差状態に寸法設定されている。尚、各割型リング25の内径は、各フランジ部1B,2Bと面当接するよう、各管状部1A,2Aにおける各フランジ部1B,2Bの付根の径とほぼ同じ径に設定されている。
これにより、第1及び第2の筒状ナット22,23どうしを螺着させて各筒状ナット22,23を螺進させた際に各割型リング25,25が傾いて抉るような状態になったり、各フランジ部1B,2Bに第1及び第2の筒状ナット22,23の螺進による軸心P方向の押圧力がうまく伝わらなかったりする、という不都合が生じることが防止され、有効に各フランジ部1B,2Bを押して、両フランジ部1B,2Bを互いに接近する方向に良好に引寄せることができるように構成されている。つまり、筒状ナット22,23の内向きフランジ24に隣接する割型リング内嵌部分の内周面部22m,23mが、管状の流体通路4と同心にフラットな内周面に形成され、かつ、その内周面部22m,23mの内径と、断面矩形に形成された割型リング25の外径とが、内周面部22m,23mの内径が割型リング25の外径よりも大となる領域においてほぼ同一径に形成されている。
引寄せ手段Mを用いて両フランジ部1B,2Bどうしを接続連結する操作手順は次のようである。先ず、図3(a)に示すように、第1の筒状ナット22を、第1フランジ部1Bの外径側を通過させて第1フランジ配管1の管状部1Aの外周に嵌装し、かつ、第2の筒状ナット23を、第2フランジ部2Bの外径側を通過させて第2フランジ配管2の管状部2Aの外周に嵌装する。各筒状ナット22,23は、夫々第1、第2フランジ部1B,2Bを通過できるものであるから、これらフランジ配管1,2が、それらの他端が流体機器等に既に接続されている場合でも、問題なくフランジ部1B,2B側の端部から各管状部1A,2Aに外嵌させることができる。なお、各筒状ナット22,23の内向きフランジ側端に、スパナ工具等で回動操作するための六角部又は二面幅部を形成しておけば、締付け及び分解操作上で好都合である。
次いで、図3(b)に示すように、第1割型リング25を、第1フランジ1Bと第1の筒状ナット22の先端との間を通して、第1フランジ部1Bの側面に当接する状態で第1フランジ配管1の管状部1Aの外周に嵌装し、かつ、第2割型リング25を、第2フランジ2Bと第2の筒状ナット23の先端との間を通して、第2フランジ部2Bの側面に当接する状態で第2フランジ配管2の管状部2Aの外周に嵌装させる。このとき又はその前にガスケットGをいずれかのフランジ部1B,2Bの端面に環状突起8と環状溝6との仮嵌合を介して装着させておいてもよい。次いで、ガスケットGを介して両フランジ部1B,2Bどうしをあてがい、その状態で第1の筒状ナット22と第2の筒状ナット23とを螺着させての締付け操作[図3(c)参照]を行うことにより、図1、図2に示す接続状態が得られる。
第1フランジ配管1と第2フランジ配管2とは引寄せ手段Mにより、互いに接近する方向に引寄せられており、図2に示すように、その接続状態では、両フランジ部1B,2BによってガスケットGは押圧挟持されている。また、前述したように、両フランジ部1B,2Bの各端面の環状溝6,6と、ガスケットGの両端面の環状突起8とが圧入嵌合して嵌合シール部3,3が形成されるとともに、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが圧接されることにより、第1フランジ配管1の流体通路4、ガスケットGの流体通路9、第2フランジ配管2の流体通路4間に亘って漏れ及び液溜まりなく液体を流すことができる、という良好なシール機能を発揮することができる。
環状溝6の径方向寸法よりも環状突起8の径方向寸法を若干大きくして圧入状態で挿入させる構造にしておくと、内径側周面6a及び外径側周面6bと環状突起8とが径方向に強く圧接されて、極めて有効な一次シール部S1及び二次シール部S2とが得られる。この場合、両フランジ部1B,2Bの環状溝6の外径側部分は十分な厚み(径方向寸法)によって十分な剛性があるが、環状溝6の内径側部分は、厚みの薄い(径方向寸法の短い)第1接合端部5のみであって剛性に富む状態ではないため、環状突起8の環状溝6への圧入嵌合に伴い、第1接合端部5が内径側に傾き変形し、部分的に管状流体通路4の径が縮小されるおそれがある。
しかしながら、図2に示すように、第1接合端部5の内径側には、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが密着する状態でガスケットGの第2接合端部7が位置されているので、その第2接合端部7の存在によって第1接合端部5の内径側への傾き変形(縮径変形)が阻止されるようになる利点がある。つまり、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとの圧接による三次シール部S3としての機能が得られるばかりでなく、第1接合端部5の剛性不足を補って、管状の各流体通路4,4の径が変化しないように規制し、一次シール部S1と二次シール部S2の接触圧力の低下を防いで優れたシール性能を有効に発揮できる。
環状溝6と環状突起8との関係については前にも少し述べたが、図5に示すように、環状溝6の自由状態における径幅(溝幅)6wと環状突起8の自由状態における径幅(厚み)8wとが、6w×(1.05〜1.5)=8wとなるように、環状溝6の径幅(溝幅)を環状突起8の径幅(厚み)よりも狭くして両者を圧入嵌合させて嵌合シール部3を形成することが好ましい。これにより、環状溝6と環状突起8との嵌合により形成される嵌合シール部3により液漏れのない極めて良好なシール性を発揮することが可能となる。また、前述したように、このシール接続状態においては、環状溝6と環状突起8との間に軸心P方向の隙間が形成されるよう、環状溝6の凹入深さを環状突起8の突出量よりもやや大きい値とすれば、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが確実に押圧当接される点で好都合である。
テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとの関係は、図5に示すように、両フランジ部1B,2Bが軸心P方向の移動によって相対接近移動される場合には、ガスケットGの第2接合端部7におけるテーパ外周面7aの先端側から第1フランジ部1Bの第1接合端部5(又は第2フランジ部2Bの第2接合端部5)のテーパ内周面5aに当接するよう、テーパ内周面5aの傾斜角度θに比べてテーパ外周面7aの傾斜角度αの方を1〜30度、好ましくは3〜10度小さくする(1〜30度+α=θ)のが良い。また、第1及び第2の筒状ナット22,23による両フランジ部1B,2Bどうしの締付け後もテーパ外周面7aの先端部分以外はテーパ内周面5aとの間に隙間を持たせて、テーパ外周面7aの先端部分とテーパ内周面5aとの面圧を高める三次シール部S3を形成することができて好ましい。
環状溝6は、図5に示すように、その開口側端部を、環状突起8が入り易くなるように、先拡がりする状態に傾斜させたテーパ面6aに形成しても良い。環状突起8の先端角部8aを、図5に示すように、環状溝6に入り易くするために、面取り加工等によって斜めにカットした形状としても良い。環状突起8とシール端部7との間の隅角部sが、図5に示すように、滑らかに形状変化するよう曲面処理が行われたものとしても良い。また、シール端部7の先端部分7bを、図5に示すように、ピン角とならないよう面取りされた形状としても良い。なお、第1や第2の筒状ナット22,23、第1や第2割型リング25,25はPFAやPTFE等のフッ素樹脂製の他、金属やアルミ合金等の非鉄金属等種々の材質製とすることが可能である。
ところで、図2における第2フランジ配管2に示すように、割型リング25の外嵌された管状部2Aの外径部2kが、管状の流体通路4と同心にフラットな外周面に形成され、かつ、その外径部2kの外径と割型リング25の内径とが、外径部2kの外径よりも割型リング25の内径が大となる領域においてほぼ同一径に形成される構成とすればより好都合である。この構成を採れば、筒状ナット23の締付け操作の際に割型リング25と管状部2Aとが抉れたりすることなく円滑に相対移動でき、引寄せ手段Mによる両フランジ部1B,2Bの引寄せ移動を効率良く行う機能が促進される。第2の筒状ナット23の内周面部23mと割型リング25の外径部との嵌め合い公差を持つ嵌合構造と併せれば、筒状ナット23の螺進による割型リング25の追従移動がさらに円滑化され、引寄せ手段Mを軽快に操作しながら漏れなく強固に接続操作することができる。上記の構成は、当然ながら第1フランジ配管1に適用することが自在である。
実施例2によるフランジ配管どうしの接続構造は、図6に示すように、引寄せ手段Mが異なる以外は、基本的には図2に示す実施例1によるフランジ配管どうしの接続構造と同等の構造である。この場合における引寄せ手段Mは、第1,2フランジ部1B,2Bの外径側部分と、第1,2フランジ部1B,2Bの軸心P方向に沿う状態で各フランジ部1B,2Bに形成された孔1h,2hどうしに貫通自在なボルト41及びナット42とから構成されている。
この引寄せ手段Mを構成するボルト41及びナット42は、各フランジ部1B,2Bの周囲の複数箇所(例:3箇所)に均等角度毎に配備されており、第1,2フランジ部1B,2Bを互いに接近する方向に引寄せ可能に、かつ、引寄せ状態を維持可能に構成されている。つまり、ボルト41・ナット42の締付け操作により、第1,2フランジ部1B,2BどうしをガスケットGを介して互いに接近移動させて、両フランジ部1B,2Bの各端面の環状溝6,6と、ガスケットGの両端面の環状突起8とを圧入嵌合することによる第1及び第2シール端部t1,t2どうしの嵌め合い操作、並びに、それによって第1接合端部5と第2接合端部7とで三次シール部S3が形成されるように、それら両者5,7が隙間なく圧接され、かつ、環状溝6と環状突起8との圧入嵌合による一次及び二次シール部S1,S2が生じるように嵌合シール部3が形成されるシール接続状態の維持が行えるものとなっている。
実施例3によるフランジ配管どうしの接続構造を図7に示す。実施例1によるフランジ配管どうしの接続構造では、第1,2シール端部t1,t2を環状溝6により構成し、ガスケットGの両端面に夫々環状突起8を形成するが、それとは反対に、図7に示す実施例3のように、第1,2シール端部t11,t12を環状突起18により構成し、ガスケットG2の両端面に夫々環状溝16を形成する構成でもよい。
すなわち、この実施例3では、図7、図8に示すように、ガスケットG2の両端面に開口する流体通路9の開口端部の外径部分に、流体通路9と同心に環状溝16を外方開放状に形成する。また、環状溝16の内径部と流体通路9との間に形成される環状の第1接合端部15の先端内周側に先拡がりテーパ状のテーパ内周面15aが形成される。なお、環状溝16は、流体通路9の軸心P方向に延びる断面矩形を呈する形状に形成されており、その内周面16aは第1接合端部15の外周面を兼ねている。
一方、第1,2フランジ配管1,2の第1、第2フランジ部1B,2Bの各端面に形成される第1,2シール端部t11,t12は、第1、2フランジ部1B,2Bの各端面における管状の流体通路14の開口端部の外径側部分に、流体通路14と同心に、かつ、ガスケットG2側の環状溝16に嵌合するよう一体に突出形成される嵌合突起18により構成される。また、この第1,2シール端部t11,t12には環状突起18と流体通路14との間に形成される環状の第2接合端部17の先端外周面に、テーパ内周面15aに当接するテーパ外周面17aが先窄まりテーパ状に形成される。なお、環状突起18は、流体通路14の軸心P方向に長い断面矩形を呈する形状に形成されており、その突出長さは環状溝16の深さよりも僅かに短い寸法に設定されている。第2接合端部17と環状突起18との間は、先拡がりする環状の谷部分となっており、この谷部分に第1接合端部15が嵌り込む構成となっている。
また、ガスケットG2の環状溝16に、これよりも径方向寸法の大なる環状突起18を圧入嵌合させたシール接続状態において有効な一次及び二次シール部S1,S2の機能を得るべく、環状溝16の外径側には、径方向寸法を十分に大きくして剛性を持たせた環状の外周突起部19が形成されている。一方、第1,2シール端部t11,t12を構成する環状突起18の外径側には、外周突起部19を隙間を伴って嵌合させるための環状径大溝20が形成されている。
この実施例3においても、環状溝16に環状突起18が嵌合されて一次シール部S1及び二次シール部S2が形成されるシール接続状態で、三次シール部S3として機能すべくテーパ内周面15aとテーパ外周面17aとが確実に接触するように、環状溝16と環状突起18との間、外周突起部19と環状径大溝20との間における夫々の軸心P方向には隙間が生じるように設定されている。実施例3による接続構造に用いられる引寄せ手段Mは、実施例1のものと同構造のものであって、第1,2フランジ部1B,2Bどうしを互いに接近する方向に引寄せ可能に、かつ、引寄せ状態を維持可能に構成されており、対応する箇所には実施例1による引寄せ手段Mと同じ符号を付してある。
実施例4によるフランジ配管どうしの接続構造は、実施例1によるフランジ配管どうしの接続構造と引寄せ手段Mが異なるものである。つまり、一対の筒状ナット22,23と二組の割型リング25,25との四部品で成る図2に示す引寄せ手段Mに代えて、図10に仮想線を交えて示すように、第1の筒状ナット22の外周雌ネジ部を内周雄ネジ部に変えた構造の筒状ナット21と、一組の割型リング25と、第1フランジ部1B(第2フランジ2Bでも良い)の外周に形成された雌ネジ部1nとから成る引寄せ手段Mであり、後述する実施例5による接続構造(図10参照)における引寄せ手段Mを、フランジ配管1,2どうしの接続構造に利用したものである。このような構成とすれば、いずれか一方のフランジ部1B,2Bに外周ネジを形成することで、第2の筒状ナット23と一組の割型リング25とが省略できるので、組付け及び分解が容易化されるとともに、コスト的にも有利なものとすることが可能になる。
次に、図9〜図15を用いて、フランジ配管と流体機器との接続構造の実施形態について、実施例5〜9として説明する。流体機器としては、ポンプ、バルブ、アキュムレータ、貯留容器等種々のものがあるが、以下においては、一例として手動式ストップバルブを挙げて説明する。
実施例5によるフランジ配管と流体機器の接続構造は、図9に示すように、手動式ストップバルブ31と第2フランジ配管2との接続部に構成されている。即ち、管状の流体通路4を有した管状部2Aの端部に、この管状部2Aより大径のフランジ部2Bを有するフランジ配管2のフランジ部2Bと、管状の流体通路34を有した流体給排口部31bを備えた手動式ストップバルブ(流体機器の一例)31の流体給排口部31bとを、フランジ部2Bと流体給排口部31bとの間に介在するリング状のガスケットGを介して連通接続する接続構造である。手動式ストップバルブ31はバルブ本体31Hと、回動操作部31Kと、一対の流体給排口部31a,31b等を有して構成されている。
例として、図10に示すように、手動式ストップバルブ31とフランジ配管2とは、手動式ストップバルブ31のアウト側の流体給排口部31bと、フランジ部2BとをガスケットGを介してシール状態で連通接続されている。その際、アウト側の流体給排口部31bとフランジ部2Bとは引寄せ手段Mによって互いにガスケットGを介して引寄せられ、この引寄せ作用により流体給排口部31bの端面に形成される第1シール端部t1とガスケットGの一端面との間、及びフランジ部2Bの端面に形成される第2シール端部t2とガスケットGの他端面との間で夫々互いに嵌合して嵌合シール部3が形成される。
図10に示す流体給排口部31bの端面に形成される第1シール端部t1と、フランジ部2Bの端面に形成される第2シール端部t2とは同一構造であるとともに、第2シール端部t2は、図2に示す第2フランジ部2Bのものと同一であるため、第1シール端部t1についてのみ説明し、第2シール端部t2については同一又は対応する符号を付してその説明を省略する。第1シール端部t1は、管状の流体通路34を開口する流体給排口部31bの端面における流体通路34の開口端部の外径側部分に、流体通路34と同心に外方開放状に形成される環状溝6により構成される。また、この第1シール端部t1には、環状溝6の内径部と流体通路34との間に形成される環状の第1接合端部5の先端内周側に先拡がりテーパ状のテーパ内周面5aが形成される。環状溝6は、流体通路34から外径側に比較的近い位置において流体通路34の軸心P方向に深い断面矩形を呈する形状に形成されており、その内周面6aは第1接合端部5の外周面を兼ねている。
図10、図4に示すように、ガスケットGは中心に流体給排口部31bの流体通路34と同一径の管状の流体通路9を有するリング状に形成され、アウト側流体給排口部31bの端面と対面する一端面に開口する流体通路9の外径側部分に、第1シール端部t1の環状溝6に嵌合する環状突起8を形成し、フランジ部2Bの端面と対面する他端面に開口する流体通路9の外径側部分に、第2シール端部t2の環状溝6に嵌合する環状突起8を形成している。また、ガスケットGの一端面及び他端面の環状突起8と流体通路9との間に夫々環状の第2接合端部7を形成し、この第2接合端部7の先端部の外周面に、第1接合端部5のテーパ内周面5aに当接するテーパ外周面7aが先窄まりテーパ状に形成される。
環状突起8は、流体通路9の軸心P方向に長い断面矩形を呈する形状に形成されており、その突出長さは環状溝6の深さよりも僅かに短い寸法に設定されている。第2接合端部7と環状突起8との間は、先拡がりする環状の谷部分となっており、この谷部分に第1接合端部5が嵌り込む構成となっている。
図10に示すように、第1,2シール端部t1,t2の環状溝6,6とガスケットGの両端面の環状突起8,8とを互いに嵌め合わせることにより夫々嵌合シール部3が形成される。この場合、環状突起8の自由状態における厚み、即ち径方向寸法が環状溝6の自由状態における溝幅、即ち径方向寸法を上回る値に設定してあると、後述する引寄せ手段Mによって環状溝6と環状突起8とが互いに嵌合して形成される嵌合シール部3は、環状溝6の内径側周面6a及び外径側周面6bの双方と環状突起8とが径方向で圧接される一次及び二次シール部S1,S2により構成される。ただし、嵌合シール部3としては、一次及び二次シール部S1,S2の両方が満たされるように形成されることがシール性を高められる点で好ましいが、一次シール部S1のみ、又は二次シール部S2のみを満たすように形成されるものであってもよい。
手動式ストップバルブ31の少なくともアウト側流体給排口部31bと、フランジ配管2の少なくともフランジ部2B、及びガスケットGは、何れもPFA、PTFE等のフッ素系樹脂で形成されており、手動式ストップバルブ31の管状の流体通路34の径d1と、フランジ配管2の管状の流体通路4の径d2と、ガスケットGの管状の流体通路9の径d3とは互いに同じ値に設定されている。
手動式ストップバルブ31とフランジ配管2と亘って引寄せ手段Mを設け、この引寄せ手段Mにより手動式ストップバルブ31のアウト側流体給排口部31bとフランジ配管2のフランジ部2Bとが互いにガスケットGを介して接近する方向に引寄せ、この引寄せた状態を維持できるように構成する。引寄せ手段Mによって流体給排口部31bとフランジ部2Bとが互いにガスケットGを介して接近する方向に引寄せて行くと、まず、環状溝6と環状突起8とが嵌合し、その大部分が嵌合してからテーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが当接するようになる。そして、これらテーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが強く圧接して、流体給排口部31bとフランジ部2Bとの接近移動が止まった状態では、環状溝6と環状突起8との軸心P方向の間、及び流体給排口部31bの端面の環状溝6より外径部31gと、ガスケットGの環状突起8より外径部分10との軸心P方向の間、及びフランジ部2Bの端面の環状突起8より外径部2gとガスケットGの外径部10との軸心P方向の間の夫々には隙間が存在するように設定されている。つまり、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが確実に接触するように外径部31g,10,2gどうし間に隙間を設けている。これにより、環状溝6と環状突起8との嵌合による嵌合シール部3における一次及び二次シール部S1,S2での有効なシール機能が得られ、またテーパ内周面5aとテーパ外周面7aとの間で形成される三次シール部S3では隙間ができて液溜りとなるようなことが無くて、互いに同径の両流体通路34,4及び流体通路9間をクリーンな状態で液体を流すことができる。
引寄せ手段Mの具体例としては、例えば、図9及び図10に示すように、手動式ストップバルブ31のアウト側の流体給排口部31bの外周部に形成された雄ネジ31nに螺合自在な雌ネジ21nを備えた筒状ナット21と、フランジ配管2のフランジ部2Bにこれの軸心P方向で干渉する二つ割り、または三つ割り以上の割型リング25とから成り、流体給排口部31bの雄ネジ31nへの筒状ナット21の締付け操作によって流体給排口部31bとフランジ部2Bとを互いにガスケットGを介して接近する方向に引寄せ可能に、かつ、引寄せ状態を維持可能に構成されている。
筒状ナット21の内向きフランジ24の開口部24aは、フランジ部2Bの通過を許容するに足りる最小限の内径寸法に設定されており、割型リング25の外径は、筒状ナット21に入り込み自在となるよう雌ネジ21n及びこれに連なる内径部21aの内径よりも若干小さい寸法に設定され、かつ、内径は、管状部2Aに外嵌自在となる最小限の寸法に設定されている。なお、図示は省略するが、管状部2Aの外径と割型リング25の内径との嵌合部分に、図2に示す嵌め合い公差を有する密嵌合構造を採用しても良い。
また、筒状ナット21における雌ネジ21nの内奥端部とフランジ部2Bとの間に、割型リング25に軸方向に摺動自在で、かつ割型リング25の幅寸法をカバーする軸心P方向長さを有する内周面部21mが、流体通路4と同心にフラットな状態に形成されている。即ち、筒状ナット21の雌ネジ21nと内向きフランジ24との間における内径部21aが流体通路4と同心にフラットな内周面に形成され、かつ、その内径部21aの内径が断面矩形に形成された割型リング25の外径よりも極僅かに大きくした嵌め合い公差状態に寸法設定されて内周面部21mとなっている。一方、前述したように、フランジ部2Bに隣接する管状部2Aの外周部が流体通路4と同心にフラットな外周面に形成され、かつ、その外周面の外径と、割型リング25の内径とがほぼ同一径に形成される構成を採っても良い。これにより、筒状ナット21を螺進させた際に割型リング25が傾いて抉るような状態になったり、フランジ部2Bに筒状ナット21の螺進による軸心P方向の押圧力がうまく伝わらなかったりする、という不都合が生じることが防止され、有効にフランジ部2Bを押して、流体給排口部31bとフランジ部2Bとを互いに接近する方向に良好に引寄せることができる。
引寄せ手段Mを用いて流体給排口部31aとフランジ部2Bとを接続連結する操作手順は次のようである。先ず、図11(a)に示すように、筒状ナット21をフランジ部2Bを通過させてフランジ配管2の管状部2Aの外周に嵌装する。次いで、図11(b)に示すように、割型リング25を、フランジ部2Bと筒状ナット21の先端との間を通して管状部2Aに外嵌装備させる。このとき又はその前にガスケットGを流体給排口部31bの端面、或いはフランジ部2Bの端面に環状突起8と環状溝6との仮嵌合を介して装着させておいてもよい。次いで、ガスケットGを介して流体給排口部31bとフランジ部2Bとを互いにあてがい、その状態で筒状ナット21をスライド移動させてから流体給排口部31bの雄ネジ31nに螺着させて締付け操作[図11(c)参照]することにより、図9、図10に示す接続状態が得られる。
手動式ストップバルブ31とフランジ配管2とは引寄せ手段Mにより、互いに接近する方向に引寄せられており、図10に示すように、その接続状態では、流体給排口部31bとフランジ部2BとによってガスケットGは押圧挟持されている。また、前述したように、流体給排口部31bとフランジ部2Bとの各端面の環状溝6,6と、ガスケットGの両端面の環状突起8とが圧入嵌合して嵌合シール部3,3が形成されるとともに、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが圧接されることにより、流体給排口部31bの流体通路34、ガスケットGの流体通路9、フランジ配管2の流体通路4間に亘って漏れ及び液溜まりなく液体を流すことができる、という良好なシール機能を発揮する。
環状溝6の径方向寸法よりも環状突起8の径方向寸法を若干大きくして圧入状態で挿入させる構造にしておくと、内径側周面6a及び外径側周面6bと環状突起8とが径方向に強く圧接されて、極めて有効な一次シール部S1及び二次シール部S2とが得られる。この場合、流体給排口部31bとフランジ部2Bとの環状溝6の外径側部分は十分な厚み(径方向寸法)によって十分な剛性があるが、環状溝6の内径側部分は、厚みの薄い(径方向寸法の短い)第1接合端部5のみであって剛性に富む状態ではないため、環状突起8の環状溝6への圧入嵌合に伴い、第1接合端部5が内径側に傾き変形し、部分的に管状流体通路4の径が縮小されるおそれがある。
しかしながら、図10に示すように、第1接合端部5の内径側には、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが密着する状態でガスケットGの第2接合端部7が位置されているので、その第2接合端部7の存在によって第1接合端部5の内径側への傾き変形(縮径変形)が阻止されるようになる利点がある。つまり、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとの圧接による三次シール部S3としての機能が得られるばかりでなく、第1接合端部5の剛性不足を補って、各流体通路34,4の径が変化しないように規制し、一次シール部S1と二次シール部S2の接触圧力の低下を防いで優れたシール性能を有効に発揮することができる。
環状溝6と環状突起8との関係については、図5に示すように、環状溝6の自由状態における径幅(溝幅)6wと環状突起8の自由状態における径幅(厚み)8wとが、6w×(1.05〜1.5)=8wとなるように、環状溝6の径幅(溝幅)を環状突起8の径幅(厚み)よりも狭くして両者を圧入嵌合させて嵌合シール部3を形成することが好ましい。これにより、環状溝6と環状突起8との嵌合により形成される嵌合シール部3により液漏れのない極めて良好なシール性を発揮することが可能となる。また、前述したように、このシール接続状態においては、環状溝6と環状突起8との間に軸心P方向の隙間が形成されるよう、環状溝6の凹入深さを環状突起8の突出量よりもやや大きい値とすれば、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが確実に押圧当接される点で好都合である。
テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとの関係は、図5に示すように、流体給排口部31bとフランジ部2Bとが軸心P方向の移動によって相対接近移動される場合には、ガスケットGの第2接合端部7におけるテーパ外周面7aの先端側から流体給排口部31b及びフランジ部2Bの第1接合端部5のテーパ内周面5aに当接するよう、テーパ内周面5aの傾斜角度θに比べてテーパ外周面7aの傾斜角度αの方を1〜30度、好ましくは3〜10度小さくする(1〜30度+α=θ)のが良い。また、筒状ナット22の締付け後もテーパ外周面7aの先端部分以外はテーパ内周面5aとの間に隙間を持たせて、テーパ外周面7aの先端部分とテーパ内周面5aとの面圧を高める三次シール部S3を形成することができて好ましい。
環状溝6は、図5に示すように、その開口側端部を、環状突起8が入り易くなるように、先拡がりする状態に傾斜させたテーパ面6aに形成しても良い。環状突起8の先端角部8aを、図5に示すように、環状溝6に入り易くするために、面取り加工等によって斜めにカットした形状としても良い。環状突起8とシール端部7との間の隅角部sが、図5に示すように、滑らかに形状変化するよう曲面処理が行われたものとしても良い。また、シール端部7の先端部分7bを、図5に示すように、ピン角とならないよう面取りされた形状としても良い。なお、筒状ナット21、割型リング25はPFAやPTFE等のフッ素樹脂製の他、金属やアルミ合金等の非鉄金属等種々の材質が可能である。流体機器31としては、上記手動式ストップバルブ31以外に、アキュムレータ、ポンプ、熱交換器等がある。
実施例6によるフランジ配管と流体機器の接続構造は、図12に示すように、引寄せ手段Mが異なる以外は、基本的には図10に示す実施例5による接続構造と同等のものである。この場合における引寄せ手段Mは、流体給排口部31bの先端部の外周に形成された外向きフランジ31fとフランジ部2Bと、これらの軸心P方向に沿う状態で外向きフランジ31fとフランジ部2Bとに形成された孔31h,2hどうしに貫通自在なボルト41及びナット42とから構成されている。
この引寄せ手段Mを構成するボルト41及びナット42は、外向きフランジ31fとフランジ部2Bとの周囲の複数箇所(例:3箇所)に均等角度毎に配備されており、流体給排口部1bとフランジ部2Bとを互いに接近する方向に引寄せ可能に、かつ、引寄せ状態を維持可能に構成している。つまり、ボルト41・ナット42の締付け操作により、流体機器31とフランジ配管2とを互いにガスケットGを介して接近移動させて、流体給排口部31bとフランジ部2Bとの各端面の環状溝6,6と、ガスケットGの両端面の環状突起8とを圧入嵌合することによる第1及び第2シール端部t1,t2どうしの嵌め合い操作、並びに、それによって第1接合端部5と第2接合端部7とで三次シール部S3が形成されるように、それら両者5,7が隙間なく圧接され、かつ、環状溝6と環状突起8との圧入嵌合による一次及び二次シール部S1,S2が生じるように嵌合シール部3が形成されるシール接続状態の維持が行えるものとなっている。
実施例7によるフランジ配管と流体機器の接続構造を図13に示す。実施例5による接続構造では、第1,2シール端部t1,t2を環状溝6により構成し、ガスケットGの両端面に夫々環状突起8を形成するが、それとは反対に、図13に示す実施例7による接続構造のように、第1,2シール端部t1,t2を環状突起18により構成し、ガスケットGの両端面に夫々環状溝16を形成する構成でもよい。
すなわち、この実施例7による接続構造では、図13、図8に示すように、ガスケットGの両端面に開口する管状の流体通路9の開口端部の外径部分に、流体通路9と同心に環状溝16を外方開放状に形成する。また、環状溝16の内径部と流体通路9との間に形成される環状の第1接合端部15の先端内周側に先拡がりテーパ状のテーパ内周面15aが形成される。なお、環状溝16は、流体通路9の軸心P方向に延びる断面矩形を呈する形状に形成されており、その内周面16aは第1接合端部15の外周面を兼ねている。
一方、流体機器31の流体給排口部31bとフランジ配管2のフランジ部2Bとの各端面に形成される第1,2シール端部t1,t2は、流体給排口部31bとフランジ部2Bとの各端面における流体通路34,4の開口端部の外径側部分に、流体通路34,4と同心に、かつ、ガスケットG側の環状溝16に嵌合するよう一体に突出形成される嵌合突起18により構成される。また、この第1,2シール端部t1,t2には環状突起18と流体通路34,4との間に形成される環状の第2接合端部17の先端外周面に、前記テーパ内周面15aに当接するテーパ外周面17aが先窄まりテーパ状に形成される。なお、環状突起18は、流体通路34,4の軸心P方向に長い断面矩形を呈する形状に形成されており、その突出長さは環状溝16の深さよりも僅かに短い寸法に設定されている。第2接合端部17と環状突起18との間は、先拡がりする環状の谷部分となっており、この谷部分に第1接合端部15が嵌り込む構成となっている。
また、ガスケットGの環状溝16に、これよりも径方向寸法の大なる環状突起18を圧入嵌合させたシール接続状態において有効な一次及び二次シール部S1,S2の機能を得るべく、環状溝16の外径側には、径方向寸法を十分に大きくして剛性を持たせた環状の外周突起部19が形成されている。一方、第1,2シール端部t1,t2を構成する環状突起18の外径側には、外周突起部19を隙間を伴って嵌合させるための環状径大溝20が形成されている。
この実施例7においても、環状溝16に環状突起18が嵌合されて一次シール部S1及び二次シール部S2が形成されるシール接続状態で、三次シール部S3として機能すべくテーパ内周面15aとテーパ外周面17aとが確実に接触するように、環状溝16と環状突起18との間、外周突起部19と環状径大溝20との間における夫々の軸心P方向には隙間が生じるように設定されている。実施例7よる接続構造に用いられる引寄せ手段Mは、実施例5ものと同構造のものであって、流体給排口部31bとフランジ部2Bどうしを互いに接近する方向に引寄せ可能に、かつ、引寄せ状態を維持可能に構成されており、対応する箇所には実施例5による引寄せ手段Mと同じ符号を付してある。
実施例8によるフランジ配管と流体機器の接続構造を図14に示す。これは、引寄せ手段Mの別構造例を開示するものであり、手動式ストップバルブ31とフランジ配管2との接続構造に適用した場合について説明する。即ち実施例8の接続構造による引寄せ手段Mは、流体給排口部31bの外周部に形成された雄ネジ部31nに螺合自在な雌ネジ部23、及び内向きフランジ24を備えた筒状ナット21と、フランジ部2B及び筒状ナット21に流体給排口部31b及び管状部2Aの軸心P方向で干渉するスナップリング26とから構成されている。筒状ナット21の雌ネジ部21nの、流体給排口部31bの雄ネジ部31nへの螺着による締付け操作によって流体給排口部31bとフランジ部2Bとが互いにガスケットGを介して接近する方向に引寄せ可能に、かつ、引寄せ状態が維持可能に構成されている。スナップリング26は、フランジ部2Bの端部に形成された外周溝2mに嵌め込まれている。
本実施例8による引寄せ手段Mは、図14に主に仮想線で示すように、第1フランジ配管1の第1フランジ部1B(第2フランジ部2Bでも良い)の外周に、筒状ナット21の雌ネジ部21nに螺合自在な雄ネジ部1nを形成することにより、図1に示すフランジ配管どうし1,2の接続構造においても適用することができる。この場合、雄ネジ部1nが形成されるフランジ部1Bの外径を、他方のフランジ部2Bの外径よりも大きくしておくことにより、第2の筒状ナット23に比べて形状のシンプルな筒状ナット21を用いることができる。
実施例9によるフランジ配管と流体機器の接続構造を図15に示す。これは、引寄せ手段Mの更に別構造例を開示するものであり、手動式ストップバルブ31とフランジ配管2との接続構造に適用した場合について説明する。即ち実施例9の接続構造による引寄せ手段Mは、流体給排口部31bの外周部に形成された雄ネジ部31nに螺合自在な雌ネジ部28nを備えた筒状ナット28と、フランジ部2B及び筒状ナット28のフランジ配管2側端の双方に軸心P方向で干渉する割型リング29とから構成されている。割型リング29はボルト挿通用として複数の貫通孔29bを有して筒状ナット28のフランジ配管2側端にボルトBで止め付けられる。筒状ナット28に形成された雌ネジ部28nの、流体給排口部31bの雄ネジ部31nへの螺合による締付け操作によって、流体給排口部31bとフランジ部2Bとが互いにガスケットGを介して接近する方向に引寄せ可能に、かつ、引寄せ状態を維持可能に構成されている。なお、図示は省略するが、この実施例9における引寄せ手段Mを、フランジ配管1,2どうしの接続構造に適用しても良い。
〔別実施例〕
その他の実施例として、図2に主に仮想線で示すように、流体機器31とフランジ配管2との接続構造において、一対の割型リング27,25と、一対の筒状ナット22,23とによる引寄せ手段Mを用いる構成も可能である。この構造においては、流体機器31として、その流体給排口部31bの先端に外向きフランジ31fが形成された構成としておき、フランジ配管2の管状部2Aに外嵌装備される第1割型リング25よりも内径の大なる第2割型リング27を、流体給排口部31bに外嵌装備する。この場合は、第2割型リング27を組付ける都合上、外向きフランジ31fを通過させて流体給排口部31bに外嵌する筒状ナット22の先端と、外向きフランジ31fとの間に軸心P方向で第2割型リング27の幅以上の隙間が存在するよう、流体給排口部31bの軸心P方向の長さを設定する必要がある。
引寄せ手段Mとしては、そのほかに、流体機器31とフランジ配管2とを、或いはフランジ配管1,2どうしを互いに寄せ合う方向に引寄せる支持枠装置(図示省略)等、流体給排口部31bとフランジ部2B、或いは両フランジ部1B,2Bどうしを圧接及び維持できる手段であってもよい。
図示は省略するが、フランジ配管1,2のフランジ部1B,2Bの端面どうしのいずれか一方に、或いは流体機器31の流体給排口部31bの端面とフランジ配管2のフランジ部2Bの端面とのいずれか一方に、図2や図10に示すごとき環状溝6、第1接合端部5を形成し、もう一方に図7や図13に示すごとき環状突起18、第2接合端部17を形成する構造のガスケットを用いた接続構造を採ることも可能である。勿論、この場合において、ガスケットG,G2の一端面及び他端面には、かかる流体給排口部31bやフランジ部1B,2Bの端面の形状に対応すべく環状突起8,環状溝16、第1,2接合端部15,7を形成することは言うまでもない。
実施例1によるフランジ配管どうしの接続構造を示す全体概略図 図1の接続構造を示す要部の半欠截断面図 (a)〜(c)は図1の接続構造の接続手順を示す説明図 図2の接続構造に用いるガスケットの半欠截断面図 図2の接続構造の嵌合シール部の種々の別形状を示す要部の断面図 実施例2によるフランジ配管どうしの接続構造を示す要部の半欠截断面図 実施例3によるフランジ配管どうしの接続構造を示す要部の半欠截断面図 図7の接続構造に用いるガスケットの半欠截断面図 実施例5よるフランジ配管と流体機器との接続構造を示す全体概略図 図9の接続構造と実施例4による概略接続構造を示す要部の半欠截断面図 (a)〜(c)は図9の接続構造の接続手順を示す説明図 実施例6よるフランジ配管と流体機器との接続構造を示す全体概略図 実施例7よるフランジ配管と流体機器との接続構造を示す全体概略図 実施例8よるフランジ配管と流体機器との接続構造を示す全体概略図 実施例9よるフランジ配管と流体機器との接続構造を示す全体概略図
符号の説明
1 第1フランジ配管
1h,2h,31h 孔
1A 管状部
1B 第1フランジ部
1n 雄ネジ部
2 第2フランジ配管
2A 管状部
2B 第2フランジ部
3 嵌合シール部
4,9,34 流体通路
5,15 第1接合端部
5a,15a テーパ内周面
6,16 環状溝
6a 内径部
7,17 第2接合端部
7a,17a テーパ外周面
8,18 環状突起
21,22,23 筒状ナット
21m,22m,23m 内周面部
21n 雌ネジ部
22n 雄ネジ部
23n 雌ネジ部
24 内向きフランジ
24a 開口部
25,27 割型リング
31 流体機器
31b 流体給排口部
31f 外向きフランジ
31n 雄ネジ部
41 ボルト
42 ナット
t1 第1シール端部
t2 第2シール端部
G ガスケット
M 引寄せ手段
P 軸心

Claims (16)

  1. 管状の流体通路を有した管状部の端部に、この管状部より大径で合成樹脂製の第1フランジ部を有する第1フランジ配管の前記第1フランジ部と、管状の流体通路を有した管状部の端部に、この管状部よりも大径で合成樹脂製の第2フランジ部を有する第2フランジ配管の前記第2フランジ部とを、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間に介在するリング状のガスケットを介して連通接続するフランジ配管どうしの接続構造であって、
    前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とが夫々の端面に互いに正対して連通するよう前記流体通路を開口するとともに、前記第1フランジ部に第1シール端部を、かつ、前記第2フランジ部に第2シール端部を夫々備え、
    前記第1シール端部及び第2シール端部は、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との各端面に開口する前記流体通路の外径側部分に形成された環状溝又は環状突起により構成されており、
    前記ガスケットの前記第1フランジ部の端面と対面する一端面に開口する流体通路の外径側部分に、前記第1シール端部の前記環状溝又は環状突起に嵌合する環状突起又は環状溝を形成し、前記ガスケットの前記第2フランジ部の端面と対面する他端面に開口する前記流体通路の外径側部分に、前記第2シール端部の前記環状溝又は環状突起に嵌合する環状突起又は環状溝を形成しており、
    前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とに亘って、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とを互いに前記ガスケットを介して引寄せるとともに、この引寄せ状態を維持する引寄せ手段を備え、
    前記引寄せ手段による引寄せ作用により前記第1シール端部の前記環状溝又は環状突起と前記ガスケットの一端面の環状突起又は前記環状溝とが、かつ、前記第2シール端部の前記環状溝又は環状突起と前記ガスケットの他端面の前記環状突起又は環状溝とが夫々嵌め合わされて嵌合シール部を形成するように構成されているフランジ配管どうしの接続構造。
  2. 前記環状溝により構成される前記第1シール端部又は第2シール端部には、前記環状溝の内径部と前記流体通路との間に環状の第1接合端部を形成し、この第1接合端部の先端内周側に先拡がりテーパ状のテーパ内周面が形成され、
    前記第1シール端部又は第2シール端部の前記環状溝に嵌合する環状突起を形成した前記ガスケットの一端面又は他端面には、前記環状突起と前記流体通路との間に環状の第2接合端部を形成し、この第2接合端部の先端外周面に、前記テーパ内周面に当接するテーパ外周面が先窄まりテーパ状に形成され、
    前記引寄せ手段により前記第1フランジ部と第2フランジ部とを互いに前記ガスケットを介して引寄せることにより前記テーパ内周面と前記テーパ外周面とが圧接されるように構成されている請求項1に記載のフランジ配管どうしの接続構造。
  3. 前記環状突起により構成される前記第1シール端部又は第2シール端部には、前記環状突起と前記流体通路との間に環状の第2接合端部を形成し、この第2接合端部の先端外周面に先窄まりテーパ状のテーパ外周面が形成され、
    前記第1シール端部又は第2シール端部の前記環状突起に嵌合する環状溝を形成した前記ガスケットの一端面又は他端面には、前記環状溝と前記流体通路との間に環状の第1接合端部を形成し、この第1接合端部の先端内周面に、前記テーパ外周面に当接するテーパ内周面が先拡がりテーパ状に形成され、
    前記引寄せ手段により前記第1フランジ部と第2フランジ部とを互いに前記ガスケットを介して引寄せることにより前記テーパ内周面と前記テーパ外周面とが圧接されるように構成されている請求項1に記載のフランジ配管どうしの接続構造。
  4. 前記引寄せ手段が、前記第1フランジ部より大なる外径を有するとともに前記第1,2フランジ配管の軸心方向で前記第1フランジ部に干渉するよう前記第1フランジ配管の管状部に外嵌される第1割型リングと、
    前記第1フランジ部の通過は許容し、かつ、前記第1割型リングとは前記軸心方向で干渉する開口部を有する内向きフランジが一端部に形成され、かつ、他端部の外周に雄ネジ部が形成される第1の筒状ナットと、
    前記第2フランジ部より大なる外径を有するとともに前記軸心方向で前記第2フランジ部に干渉するよう前記第2フランジ配管の管状部に外嵌される第2割型リングと、
    前記第2フランジ部の通過は許容し、かつ、前記第2割型リングとは前記軸心方向で干渉する開口部を有する内向きフランジが一端部に形成され、かつ、他端部の内周に前記雄ネジ部に螺合自在な雌ネジ部が形成される第2の筒状ナットとから成り、
    前記雄ネジ部と前記雌ネジ部とを螺合させての前記両筒状ナットどうしの締付け操作によって、前記第1フランジ部と第2フランジ部とが互いに前記ガスケットを介して引寄せられるように構成されている請求項1〜3の何れか1項に記載のフランジ配管どうしの接続構造。
  5. 前記引寄せ手段が、前記第1フランジ部の外周部に形成された雄ネジ部に螺合自在な雌ネジ部を備えた筒状ナットと、前記第2フランジ部より大なる外径を有するとともに前記第1,2フランジ部の軸心方向で前記第2フランジ部に干渉するよう前記第2フランジ配管の管状部に外嵌される割型リングとから成り、
    前記筒状ナットの一端部には、前記第2フランジ部の通過は許容し、かつ、前記割型リングとは前記軸心方向で干渉する開口部を有する内向きフランジが形成されており、
    前記筒状ナットの前記雄ネジ部への締付け操作によって、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とが互いに前記ガスケットを介して引寄せられるように構成されている請求項1〜3の何れか1項に記載のフランジ配管どうしの接続構造。
  6. 下記(イ)、(ロ)のうちの少なくとも一方の構成を備えている請求項4又は5に記載のフランジ配管どうしの接続構造。
    (イ)前記筒状ナットの、前記内向きフランジに隣接する割型リング内嵌部分の内周面部が、前記管状の流体通路と同心にフラットな内周面に形成され、かつ、その内周面部の内径と、断面矩形に形成された前記割型リングの外径とがほぼ同一径に形成されている。
    (ロ)前記割型リングの外嵌された前記管状部の外径部が、前記管状の流体通路と同心にフラットな外周面に形成され、かつ、その外径部の外径と、前記割型リングの内径とがほぼ同一径に形成されている。
  7. 前記引寄せ手段が、前記第1,2フランジ配管の軸心方向に沿う状態で前記両フランジ部の夫々に形成された孔どうしに貫通されるボルト及びナットから構成されており、
    前記ボルトに前記ナットを締付けることによって前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とが互いに前記ガスケットを介して引寄せられるように構成されている請求項1〜3の何れか1項に記載のフランジ配管どうしの接続構造。
  8. 前記第1,2フランジ部、及び前記ガスケットがフッ素系樹脂によって形成されている請求項1〜7の何れか1項に記載のフランジ配管どうしの接続構造。
  9. 管状の流体通路を有した管状部の端部に、この管状部より大径で合成樹脂製のフランジ部を有するフランジ配管の前記フランジ部と、合成樹脂製で管状の流体通路を有した流体給排口部を備えた流体機器の前記流体給排口部とを、前記フランジ部と前記流体給排口部との間に介在するリング状のガスケットを介して連通接続するフランジ配管と流体機器との接続構造であって、
    前記フランジ部と前記流体給排口部とが夫々の端面に互いに正対して連通するよう前記流体通路を開口するとともに、前記フランジ部に第1シール端部を、かつ、前記流体給排口部に第2シール端部を夫々備え、
    前記第1シール端部及び第2シール端部は、前記フランジ部と前記流体給排口部との各端面に開口する前記流体通路の外径側部分に形成された環状溝又は環状突起により構成されており、
    前記ガスケットの前記第1フランジ部の端面と対面する一端面に開口する流体通路の外径側部分に、前記第1シール端部の前記環状溝又は環状突起に嵌合する環状突起又は環状溝を形成し、前記ガスケットの前記流体給排口部の端面と対面する他端面に開口する前記流体通路の外径側部分に、前記第2シール端部の前記環状溝又は環状突起に嵌合する環状突起又は環状溝を形成しており、
    前記フランジ部と前記流体給排口部とに亘って、前記フランジ部と前記流体給排口部とを互いに前記ガスケットを介して引寄せるとともに、この引寄せ状態を維持する引寄せ手段を備え、
    前記引寄せ手段による引寄せ作用により前記第1シール端部の前記環状溝又は環状突起と前記ガスケットの一端面の環状突起又は前記環状溝とが、かつ、前記第2シール端部の前記環状溝又は環状突起と前記ガスケットの他端面の前記環状突起又は環状溝とが夫々嵌め合わされて嵌合シール部を形成するように構成されているフランジ配管と流体機器との接続構造。
  10. 前記環状溝により構成される前記第1シール端部又は第2シール端部には、前記環状溝の内径部と前記流体通路との間に環状の第1接合端部を形成し、この第1接合端部の先端内周側に先拡がりテーパ状のテーパ内周面が形成され、
    前記第1シール端部又は第2シール端部の前記環状溝に嵌合する環状突起を形成した前記ガスケットの一端面又は他端面には、前記環状突起と前記流体通路との間に環状の第2接合端部を形成し、この第2接合端部の先端外周面に、前記テーパ内周面に当接するテーパ外周面が先窄まりテーパ状に形成され、
    前記引寄せ手段により前記フランジ部と前記流体給排口部とを互いに前記ガスケットを介して引寄せることによって前記テーパ内周面と前記テーパ外周面とが圧接されるように構成されている請求項9に記載のフランジ配管と流体機器との接続構造。
  11. 前記環状突起により構成される前記第1シール端部又は第2シール端部には、前記環状突起と前記流体通路との間に環状の第2接合端部を形成し、この第2接合端部の先端外周面に先窄まりテーパ状のテーパ外周面が形成され、
    前記第1シール端部又は第2シール端部の前記環状突起に嵌合する環状溝を形成した前記ガスケットの一端面又は他端面には、前記環状溝と前記流体通路との間に環状の第1接合端部を形成し、この第1接合端部の先端内周面に、前記テーパ外周面に当接するテーパ内周面が先拡がりテーパ状に形成され、
    前記引寄せ手段により前記フランジ部と前記流体給排口部とを互いに前記ガスケットを介して引寄せることによって前記テーパ内周面と前記テーパ外周面とが圧接されるように構成されている請求項9に記載のフランジ配管と流体機器との接続構造。
  12. 前記引寄せ手段が、前記流体給排口部の外周部に形成された雄ネジ部に螺合自在な雌ネジ部を備えた筒状ナットと、前記フランジ部より大なる外径を有するとともに前記フランジ部及び前記流体給排口部の軸心方向で前記フランジ部に干渉するよう前記フランジ配管の管状部に外嵌される割型リングとから成り、
    前記筒状ナットの一端部には、前記フランジ部の通過は許容し、かつ、前記割型リングとは前記軸心方向で干渉する開口部を有する内向きフランジが形成されており、
    前記筒状ナットの前記雄ネジ部への締付け操作によって、前記フランジ部と前記流体給排口部とが互いに前記ガスケットを介して引寄せられるように構成されている請求項9〜11の何れか1項に記載のフランジ配管と流体機器との接続構造。
  13. 前記引寄せ手段が、前記フランジ部より大なる外径を有するとともに前記フランジ部及び前記流体給排口部の軸心方向で前記フランジ部に干渉するよう前記フランジ配管の管状部に外嵌される第1割型リングと、
    前記フランジ部の通過は許容し、かつ、前記第1割型リングとは前記軸心方向で干渉する開口部を有する内向きフランジが一端部に形成され、かつ、他端部の外周に雄ネジ部が形成される第1の筒状ナットと、
    前記流体給排口部の端部に形成された外向きフランジより大なる外径を有するとともに前記軸心方向で前記外向きフランジに干渉するよう前記流体給排口部に外嵌される第2割型リングと、
    前記外向きフランジの通過は許容し、かつ、前記第2割型リングとは前記軸心方向で干渉する開口部を有する内向きフランジが一端部に形成され、かつ、他端部の内周に前記雄ネジ部に螺合自在な雌ネジ部が形成される第2の筒状ナットとから成り、
    前記雄ネジ部と前記雌ネジ部とを螺合させての前記両筒状ナットどうしの締付け操作によって、前記フランジ部と前記流体給排口部とが互いに前記ガスケットを介して引寄せられるように構成されている請求項9〜11の何れか1項に記載のフランジ配管と流体機器との接続構造。
  14. 少なくとも下記(イ)、(ロ)のうちのいずれか一方の構成を備えている請求項12又は13に記載のフランジ配管と流体機器との接続構造。
    (イ)前記筒状ナットの、前記内向きフランジに隣接する割型リング内嵌部分の内周面部が、前記管状の流体通路と同心にフラットな内周面に形成され、かつ、その内周面部の内径と、断面矩形に形成された前記割型リングの外径とがほぼ同一径に形成されている。
    (ロ)前記割型リングの外嵌される前記管状部又は流体給排口部の外径部が、前記管状の流体通路と同心にフラットな外周面に形成され、かつ、その外径部の外径と、前記割型リングの内径とがほぼ同一径に形成されている。
  15. 前記引寄せ手段が、前記流体給排口部の外周に形成された外向きフランジと、前記フランジ部及び前記流体給排口部の軸心方向に沿う状態で前記フランジ部と前記外向きフランジとの夫々に形成された孔どうしに貫通されるボルト及びナットから構成されており、
    前記ボルトに前記ナットを締付けることによって前記フランジ部と前記流体給排口部とが互いに前記ガスケットを介して引寄せられるように構成されている請求項9〜12の何れか1項に記載のフランジ配管と流体機器との接続構造。
  16. 前記流体給排口部、前記フランジ部、及び前記ガスケットがフッ素系樹脂によって形成されている請求項9〜15の何れか1項に記載のフランジ配管どうしの接続構造。
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