JP4674078B2 - フランジ配管どうしの接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、フランジ配管どうしの接続構造に係り、詳しくは、半導体製造や医療・医薬品製造、食品加工、化学工業等の各種技術分野の製造工程で取り扱われる高純度液や超純水の配管系等において用いられるフランジ配管どうしを連通接続させるための接続構造に関するものである。
従来、フランジ配管どうしを、それらの流体通路どうしに亘って流体の往来が自在となるように接続させる手段としては、一方のフランジ配管である第1フランジ配管の第1フランジ部と、他方のフランジ配管である第2フランジ配管の第2フランジ部とを、これらの間にリング状のガスケットを介して複数のボルト・ナットを用いて締め付け固定させる構造を採るのが一般的であった。このような例としては、特許文献1や特許文献2において開示されたものが知られている。
また、参考に記すが、フランジ配管とポンプやバルブ等の流体機器とを接続連結する場合も、前述のフランジ配管どうしの接続構造に準じた接続構造が採られる。つまり、フランジ配管のフランジ部と、流体機器の流体給排口部の端部とをガスケットを介して突合せて対抗配置し、これら両者をボルト等によって締め付けて連結させる接続構造である。
上記の接続構造においては、ガスケットが挟み込まれた一対のフランジ部どうしを所定の面圧に達するまでボルトを締付けることにより、有効なシール性能を出すようになる。しかしながら、ボルトの締付け力は時間と共に低下するので、締付け力低下、即ちトルクダウンによる接続部からの漏れを防止するには定期的に増し締めを行う必要があった。ガスケットを用いてシールする場合は非常に高い締付け力が必要になるので、フランジ配管のフランジ部や流体機器の流体給排口部には高い強度が必要になるとともに、その接続連結するための作業性の点でも不利なものであった。
また、上述の特許文献1,2において開示された接続構造では、フランジ配管や流体機器のフランジ部における管状の流体通路の径よりもスケットの内径がやや大きいものであって流体通路に凹凸が存在することから、その部分に液溜まりが生じて高純度化やクリーン化を阻害する原因となるおそれもあった。
特開2000−120953号公報 特開平10−231969号公報
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、液体の配管系統におけるフランジ配管どうしの接続構造に工夫を凝らすことにより、増し締めを殆ど行わなくても良好なシール性が維持できるとともに、その組付け作業性も改善されるようにすることにある。また、接続部における液溜りをなくして高純度化できるようにする点も目的である。
請求項1に係る発明は、管状の流体通路4を有した管状部1Aの端部に、この管状部1Aより大径で合成樹脂製の第1フランジ部1Bを有する第1フランジ配管1の前記第1フランジ部1Bと、管状の流体通路4を有した管状部2Aの端部に、この管状部2Aよりも大径で合成樹脂製の第2フランジ部2Bを有する第2フランジ配管2の前記第2フランジ部2Bとを連通接続するフランジ配管どうしの接続構造において、
前記第1フランジ部1B及び第2フランジ部2Bが夫々の端面に互いに正対して連通するよう前記流体通路4を開口するとともに、互いに正対して嵌合する第1シール端部t1及び第2シール端部t2を備え、
前記第1シール端部t1又は第2シール端部t2のいずれか一方は、前記第1フランジ部1B又は第2フランジ部2Bの何れか一方の端面に開口する前記流体通路4の外径側部分に形成された環状溝6により構成され、もう一方は、前記第1フランジ部1B又は第2フランジ部2Bの何れか他方の端面に開口する前記流体通路4の外径側部分に、前記環状溝6に嵌合するよう突出形成された環状突起8により構成されており、
前記第1フランジ配管1と第2フランジ配管2とに亘って、前記環状溝6と環状突起8とが互いに嵌め合わされて嵌合シール部3を形成するよう前記第1フランジ部1Bと前記第2フランジ部2Bとを互いに引寄せるとともに、この引寄せ状態を維持する引寄せ手段Mを備え
前記環状溝6により構成される前記第1シール端部t1又は第2シール端部t2には、前記環状溝6の内径部と前記流体通路4との間に環状の第1接合端部5を形成し、この第1接合端部5の先端内周側に先拡がりテーパ状のテーパ内周面5aが形成され、
前記環状突起8により構成される前記第2シール端部t2又は第1シール端部t1には、前記環状突起8と前記流体通路4との間に環状の第2接合端部7を形成し、この第2接合端部7の先端外周面に、前記テーパ内周面5aに当接するテーパ外周面7aが先窄まりテーパ状に形成され、
前記引寄せ手段Mにより前記第1フランジ部1Bと前記第2フランジ部2Bとを互いに引寄せることにより前記テーパ内周面5aと前記テーパ外周面7aとが圧接されるように構成され、
前記テーパ内周面5aと前記テーパ外周面7aとが圧接される状態では、前記環状溝6と前記環状突起8との軸心P方向の間、及び前記第1フランジ部1Bの端面の前記環状溝6より外径部1gと、第2フランジ部2Bの端面の環状突起8より外径部2gとの軸心P方向の間の夫々には隙間が存在するように設定されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のフランジ配管どうしの接続構造において、前記引寄せ手段Mが、前記第1フランジ部1Bより大なる外径を有するとともに前記第1,2フランジ配管1,2の軸心P方向で前記第1フランジ部1Bに干渉するよう前記第1フランジ配管1の管状部1Aに外嵌される第1割型リング25と、
前記第1フランジ部1Bの通過は許容し、かつ、前記第1割型リング25とは前記軸心P方向で干渉する開口部24aを有する内向きフランジ24が一端部に形成され、かつ、他端部の外周に雄ネジ部22nが形成される第1の筒状ナット22と、
前記第2フランジ部2Bより大なる外径を有するとともに前記軸心P方向で前記第2フランジ部2Bに干渉するよう前記第2フランジ配管2の管状部2Aに外嵌される第2割型リング25と、
前記第2フランジ部2Bの通過は許容し、かつ、前記第2割型リング25とは前記軸心P方向で干渉する開口部24aを有する内向きフランジ24が一端部に形成され、かつ、他端部の内周に前記雄ネジ部22nに螺合自在な雌ネジ部23nが形成される第2の筒状ナット23とから成り、
前記雄ネジ部22nと前記雌ネジ部23nとを螺合させての前記両筒状ナット22,23どうしの締付け操作によって、前記第1フランジ部1Bと第2フランジ部2Bとが互いに引寄せられるように構成されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のフランジ配管どうしの接続構造において、前記引寄せ手段Mが、前記第1フランジ部1Bの外周部に形成された雄ネジ部1nに螺合自在な雌ネジ部21nを備えた筒状ナット21と、前記第2フランジ部2Bより大なる外径を有するとともに前記第1,2フランジ部の軸心P方向で前記第2フランジ部2Bに干渉するよう前記第2フランジ配管2の管状部2Aに外嵌される割型リング25とから成り、
前記筒状ナット21の一端部には、前記第2フランジ部2Bの通過は許容し、かつ、前記割型リング25とは前記軸心P方向で干渉する開口部24aを有する内向きフランジ24が形成されており、
前記筒状ナット21の前記雄ネジ部21nへの締付け操作によって、前記第1フランジ部1Bと前記第2フランジ部2Bとが互いに引寄せられるように構成されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項2又は3に記載のフランジ配管どうしの接続構造において、下記(イ)、(ロ)のうちの少なくとも一方の構成を備えていることを特徴とするものである。
(イ)前記筒状ナット21,22,23の、前記内向きフランジ24に隣接する割型リング内嵌部分の内周面部21m,22m,23mが、前記管状の流体通路4と同心にフラットな内周面に形成され、かつ、その内周面部21m,22m,23mの内径と、断面矩形に形成された前記割型リング25の外径とがほぼ同一径に形成されている。
ロ)前記割型リング25の外嵌された前記管状部1A,2Aの外径部が、前記管状の流体通路4と同心にフラットな外周面に形成され、かつ、その外径部の外径と、前記割型リング25の内径とがほぼ同一径に形成されている。
請求項5に係る発明は、請求項1に記載のフランジ配管どうしの接続構造において、前記引寄せ手段Mが、前記第1,2フランジ配管1,2の軸心P方向に沿う状態で前記両フランジ部1B,2Bの夫々に形成された孔1h,2hどうしに貫通されるボルト41及びナット42から構成されており、
前記ボルト41に前記ナット42を締付けることによって前記第1フランジ部1Bと前記第2フランジ部2Bとが互いに引寄せられるように構成されていることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載のフランジ配管どうしの接続構造において、前記合成樹脂がフッ素系樹脂であることを特徴とするものである。
請求項1に係る発明によれば、第1フランジ配管のフランジ部に形成される第1シール端部と第2フランジ配管のフランジ部に形成される第2シール端部とにより、環状溝と環状突起とをフランジ配管の軸心方向に沿って嵌め込むことによる嵌合シール部が形成されるから、これら嵌合シール部が存在するだけで、両フランジ部どうしを互いに強く押し合わなくても優れたシール作用が発揮されるようになる。従って、両フランジ配管を接続するための引寄せ手段は、各シール端部どうしを嵌合させるにあたり、従来のような高い圧力で締付ける必要はなく、通常の締付け力で締め付け固定すれば足りるとともに、強い締付けによる各シール端部の変形が生じないので、各フランジ配管の流体通路どうしが凹凸なく一定の径のものとして、液溜りが生じないようにすることも可能になる。その結果、引寄せ手段の経時変化に伴うトルクダウンが少なくなって、増し締めが不要或いは殆ど行わなくても良いものとなり、長期に亘って良好なシール性能が維持できるとともに、組付け作業性も改善されるフランジ配管どうしの接続構造を提供することができる。
第1,2フランジ部にそれぞれ形成された第1シール端部及び第2シール端部の環状溝と環状突起とが互いに嵌り合って嵌合シール部を形成するので、第1,2フランジ部間からの液漏れを阻止できて優れたシール性を得ることが可能になる。例えば、半導体製造設備における洗浄装置の配管系統にこのような接続構造を用いれば、良好なシール性を確保し得ながら装置の占有面積を減少できてコスト上有利であるとともに、大流路が確保されることによって循環流量を多くし、薬液の高純度化を高めて歩留まり向上に寄与できるという効果を奏する。そして、引寄せ手段によって両フランジ部どうしは互いに接近すべく引寄せられ、かつ、その接近された状態を維持できるので、フランジ配管どうしが液漏れなく良好なシール性を確保し得る状態を長期に亘って維持可能となり、信頼性に優れるフランジ配管どうしの接続構造を提供することができる。
請求項1に係る発明によれば、シール接続状態においては、第1シール端部と第2シール端部とのいずれか一方の環状溝と、いずれか他方の環状突起との嵌合部分の内径側に、第1接合端部のテーパ内周面と第2接合端部のテーパ外周面とが圧接される構成が存在しており、それによってよりシール性に優れるとともに液溜り箇所がなく高純度化が促進できるシール部が構成されるに加えて、次のような効果を得ることができる。即ち、詳しくは実施例において述べるが、環状溝の内径側部分に剛性が不足するような場合には、環状突起の環状溝への嵌合に伴い、第1シール端部又は第2シール端部の第1接合端部が内径側に傾き変形するおそれがある。しかしながら、その傾き変形しようとする第1接合端部を内径側から第2接合端部が支える構成となっており、第1接合端部の剛性不足を補ってその内径側への傾き変形を阻止でき、それによって液溜りの生じない管状の流体通路を確保することができる。
請求項2に係る発明によれば、各管状部に外嵌される第1及び第2割型リングを介して、第1フランジ配管側に装備される第1の筒状ナットと第2フランジ配管側に装備される第2の筒状ナットとを螺着させて締付けるだけの簡単な操作により、第1シール端部と第2シール端部とのいずれか一方の環状溝と、いずれか他方の環状突起とを嵌合させて、第1,2フランジ部どうしを、つまりは第1,2フランジ配管どうしを連通接続することができる。そして、筒状ナットどうしの螺進を止めるだけで、その接続状態を維持することができる便利で扱い易い引寄せ手段が、コンパクトで場所を取らない合理的なものとして得られる。また、一対の割型リングと一対の筒状ナットを用いているので、各フランジ部には、ネジを形成する等の接続のための構成が不要であり、第1,2フランジ部を同一のものにできる等、夫々のフランジ部の共通化や廉価化が可能となる点も好ましい。
また、各筒状ナットは対応するフランジ部に外嵌装着及び離脱が自在であり、外嵌装着状態では割型リングを介して対応するフランジ部に軸方向で干渉するから、一対の筒状ナットによる第1,2フランジ部どうしの直接接続を可能にしながら、割型リング及び筒状ナットを第1,2フランジ配管に後付け装着することが自在である。加えて、少ない部品数で済む合理的なものとしながら筒状ナットどうしの締付け力を確実に第1,2フランジ部に伝達することができる。従って、第1,2フランジ配管の製造時に対応する筒状ナットをそれらの管状部に外嵌装着させておく、という難しい製造手段を採ることなく、一対の筒状ナットと一対の割型リングとを用いてフランジ配管どうしの接続操作が簡単で便利に行える。
請求項3に係る発明によれば、第1フランジ部1Bに割型リングを介して係合されている筒状ナットを、第2フランジ部の雄ネジに螺進させるだけの簡単な操作により、第1シール端部と第2シール端部とのいずれか一方の環状溝と、いずれか他方の環状突起とを嵌合させて第1,2フランジ部どうしを、つまりは第1,2フランジ配管どうしを連通接続することができる。そして、筒状ナットの螺進を止めるだけで、その接続状態を維持することができる便利で扱い易い引寄せ手段が、コンパクトで場所を取らない合理的なものとして得られる。
また、筒状ナットは第1フランジ部に外嵌装着及び離脱が自在であり、外嵌装着状態では割型リングを介して第1フランジ部に軸方向で干渉するから、筒状ナットによる第1,2フランジ部どうしの直接接続を可能にしながら、割型リング及び筒状ナットを第1フランジ配管に後付け装着することが自在である。加えて、少ない部品数で、かつ、部品の種類として1種類で済む経済的、合理的なものとしながら筒状ナットの締付け力を確実に第2フランジ部に伝達することができる。従って、第1フランジ配管の製造時に筒状ナットをその管状部に外嵌装着させておく、という難しい製造手段を採ることなく、筒状ナットを用いてフランジ配管どうしの接続操作が簡単で便利に行える。
請求項4に係る発明によれば、(イ)筒状ナットの内径部の内奥部における内向きフランジに隣接する部分が管状の流体通路と同心にフラットな内周面部に形成され、かつ、その内周面部の内径と、断面矩形に形成された割型リングの外径とがほぼ同一径に形成される構成と、(ロ)割型リングの外嵌された管状部の外径部が、管状部の流体通路と同心にフラットな外周面に形成され、かつ、その外径部の外径と、割型リングの内径とがほぼ同一径に形成される構成との少なくとも一方を有するから、筒状ナットを螺進させた際に割型リングが傾いて抉るような状態になったり、フランジ部に筒状ナットの螺進による軸心方向の押圧力がうまく伝わらなかったりする、という不具合が生じるのを軽減することができ、フランジ部を効果的に押圧できて、両フランジ部どうしを互いに接近する方向に良好に引寄せることができる利点が得られる。特に、(イ)、(ロ)の双方を備えれば上記不具合を防止することができ、上記作用効果をより強化できるようになる。
請求項5に係る発明によれば、両フランジ部に形成された孔を通すことで、それら両フランジ部どうしに亘って貫通するボルト・ナットを設けるだけの簡単な手段で引寄せ手段を構成することができる。つまり、構造簡単で廉価な引寄せ手段としながら種々の利点を有するフランジ配管どうしの接続構造を得ることができる。
請求項6に係る発明によれば、第1,2フランジ部が、耐薬品性及び耐熱性に優れた特性を有するフッ素系樹脂で形成されているので、流体が薬液であるとか化学液体であっても、或いは高温流体であっても接続構造部分が変形して漏れ易くなることがなく、良好なシール性が維持できるようになる。尚、フッ素系樹脂は、水素原子の一個以上をフッ素で置換したエチレンおよびその誘導体の重合によって得られる樹脂状物質であり、高温にも安定で、撥水性に優れる。また摩擦係数が小さく、耐薬品性もきわめて高く、電気絶縁性も高い点で好ましい。
以下、本発明によるフランジ配管どうしの接続構造、及び参考として述べるフランジ配管と流体機器との接続構造の好適な実施形態及び参考実施形態を図面に基き説明する。図1〜図6はフランジ配管どうしの接続構造に関する図であり、実施例1〜4として説明する。図7〜図13はフランジ配管と流体機器との接続構造に関する図であり、参考実施例実施例5〜9として説明する。
実施例1によるフランジ配管どうしの接続構造は、図1に示すように、第1フランジ配管1の第1フランジ部1Bと、第2フランジ配管2の第2フランジ部2Bとを、互いに正対して嵌合する第1シール端部t1と第2シール端部t2との嵌合によって成る嵌合シール部3を介して連通接続する構造である。第1フランジ配管1は、円管状の流体通路4を有した管状部1Aの端部に、この管状部1Aより大径で断面円形の第1フランジ部1Bを有するPTFE等のフッ素樹脂(合成樹脂の一例)製のものに構成されている。第2フランジ配管2は、円管状の流体通路4を有した管状部2Aの端部に、この管状部2Aよりも大径で断面円形の第2フランジ部2Bを有するPTFE等のフッ素樹脂(合成樹脂の一例)製のものに構成されている。例えば、金属、非鉄金属、PE樹脂等のフッ素樹脂以外の材料から形成される管状部1Aと、フッ素樹脂製の第1フランジ部1Bとを固着一体化して成る第1フランジ配管1(及び第2フランジ配管2)を用いることも可能である。
実施例1においては、第1フランジ配管1と第2フランジ配管2とは互いに共通の軸心Pを有しており、図2に示すように、第1シール端部t1は、第1フランジ部1Bの端面に開口する流体通路4の外径側部分に形成された環状溝6により構成され、第2シール端部t2は、第2フランジ部2Bの端面に開口する流体通路4の外径側部分に、環状溝6に嵌合するよう突出形成された環状突起8により構成されている。各流体通路4,4は互いに同じ径に形成されている。そして、第1フランジ配管1と第2フランジ配管2とに亘って、環状溝6と環状突起8とが互いに嵌め合わされて嵌合シール部3を形成するよう、第1フランジ部1Bと第2フランジ部2Bとを互いに引寄せるとともに、この引寄せ状態を維持する引寄せ手段Mを備えている。
第1フランジ配管1に形成される第1シール端部t1は、第1フランジ部1Bにおける流体通路4を開口する第1フランジ部1Bの端面における流体通路4の開口端部の外径側部分に、流体通路4と同心に外方開放状に形成される環状溝6により構成される。また、この第1シール端部t1は、環状溝6の内径部と流体通路4との間に形成される環状の第1接合端部5を有しており、その先端内周側には先拡がりテーパ状のテーパ内周面5aが形成されている。環状溝6は、流体通路4から外径側に比較的近い位置において流体通路4の軸心P方向に深い断面矩形を呈する形状に形成されており、その内周面6aは第1接合端部5の外周面を兼ねている。
第2フランジ配管2に形成される第2シール端部t2は、第2フランジ部2Bにおける流体通路4の開口端部の外径側部分に、流体通路4と同心に、かつ、環状溝6に嵌合するよう一体に突出形成される環状突起8により構成される。また、この第2シール端部t2は、環状突起8と流体通路4との間に形成される環状の第2接合端部7を有しており、その先端外周面にはテーパ内周面5aに当接するテーパ外周面7aが先窄まりテーパ状に形成されている。環状突起8は、流体通路4の軸心P方向に長い断面矩形を呈する形状に形成されており、その突出長さは環状溝6の深さよりも僅かに短い寸法に設定されている。第2接合端部7と環状突起8との間は、先拡がりする環状の谷部分となっており、この谷部分に第1接合端部5が嵌り込むことが自在な構成となっている。
図2に示すように、環状突起8の自由状態における厚み、即ち径方向寸法が環状溝6の自由状態における溝幅、即ち径方向寸法を上回る値に設定してあると、引寄せ手段Mによって環状溝6と環状突起8とが互いに嵌合して形成される嵌合シール部3は、環状溝6の内径側周面6a及び外径側周面6bの双方と環状突起8とが径方向で圧接される一次及び二次シール部S1,S2により構成される。ただし、嵌合シール部3としては、一次及び二次シール部S1,S2の両方が満たされるように形成されることがシール性を高められる点で好ましいが、一次シール部S1のみ、又は二次シール部S2のみを満たすように形成されるものであってもよい。
引寄せ手段Mによって両フランジ部1B,2Bが互いに接近する方向に引寄せられて行くと、まず、環状溝6と環状突起8とが嵌合し、その大部分が嵌合してからテーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが当接するようになる。そして、これらテーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが強く圧接して、第1フランジ部1Bと第2フランジ部2Bとの接近移動が止まった状態では、環状溝6と環状突起8との軸心P方向の間、及び第1フランジ部1Bの端面の環状溝6より外径部1gと、第2フランジ部2Bの端面の環状突起8より外径部2gとの軸心P方向の間の夫々には隙間が存在するように設定されている。つまり、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが確実に接触するように外径部1g,2gどうし間に隙間を設けている。これにより、環状溝6と環状突起8との嵌合による嵌合シール部3における一次及び二次シール部S1,S2での有効なシール機能が得られ、またテーパ内周面5aとテーパ外周面7aとの間で形成される三次シール部S3では隙間ができて液溜りとなるようなことが無くて、互いに同径の両流体通路4,4間をクリーンな状態で液体を流すことができる。
引寄せ手段Mは、図1〜図3に示すように、二組の割型リング25,25と一対の筒状ナット22,23との計四個の部品から構成されている。第1フランジ配管1に外嵌される第1割型リング25は、第1フランジ部1Bより大なる外径を有するとともに第1,2フランジ配管1,2の軸心P方向で第1フランジ部1Bに干渉するよう第1フランジ配管1の管状部1Aに外嵌されるものであり、二つ割り、または三つ割り以上の割型リングに構成されている。第1の筒状ナット22は、第1フランジ部1Bの通過は許容し、かつ、第1割型リング25とは軸心P方向で干渉する開口部24aを有する内向きフランジ24が一端部に形成され、かつ、他端部の外周に雄ネジ部22nが形成される筒状のナットに構成されている。
第2フランジ配管2に外嵌される第2割型リング25は、第2フランジ部2Bより大なる外径を有するとともに軸心P方向で第2フランジ部2Bに干渉するよう第2フランジ配管2の管状部2Aに外嵌されるものであり、二つ割り、または三つ割り以上の割型リングに構成されている。第2割型リング25は第1割型リング25と互いに同じ部品である。第2の筒状ナット23は、第2フランジ部2Bの通過は許容し、かつ、第2割型リング25とは軸心P方向で干渉する開口部24aを有する内向きフランジ24が一端部に形成され、かつ、他端部の内周に雄ネジ部22nに螺合自在な雌ネジ部23nが形成される筒状のナットに構成されている。つまり、第2の筒状ナット23の径は第1の筒状ナット22の径よりも大径である。そして、雄ネジ部22nと雌ネジ部23nとを螺合させての両筒状ナット22,23どうしの締付け操作によって、第1フランジ部1Bと第2フランジ部2Bとが互いに接近する方向に引寄せられるように、かつ、その引寄せ状態を維持可能に構成されている(図3参照)。
各筒状ナット22,23の内向きフランジ24の開口部24aは、各フランジ部1B,2Bの通過を許容するに足りる最小限の内径寸法に設定されている。各割型リング25の外径は、第1の筒状ナット22の内径部22aに入り込み自在となるよう、この内径部22aの内径よりも若干小さい寸法に設定され、かつ、内径は、各管状部1A,2Aに外嵌自在となる最小限の寸法に設定されている。第2の筒状ナット23における内向きフランジ24に隣接する部分には、第2割型リング25を密に内嵌するために雌ネジ部23n及びこれに連なる内径部23aよりも径の小なる内周面部23mが形成されている。
第1の筒状ナット22の内径部22aにおける内向きフランジ24に隣接する部分には、第1割型リング25に軸方向に摺動自在で、かつ、第1割型リング25の幅寸法をカバーする軸心P方向長さを有する内周面部22mが、流体通路4と同心にフラットな内周面に形成されている。また、前述した第2の筒状ナット23の内周面部23mも、流体通路4と同心にフラットな内周面に形成されている。即ち、第1の筒状ナット22の内径部22aの内奥部である内周面部22mが流体通路4と同心にフラットな内周面に形成され、かつ、その内周面部22mの内径が、断面矩形に形成された第1割型リング25の外径よりも極僅かに大きくした嵌め合い公差状態に寸法設定される一方、第2の筒状ナット23の内周面部23mが流体通路4と同心にフラットな外周面に形成され、かつ、その内周面部23mの内径が、断面矩形に形成された第1割型リング25の外径よりも極僅かに大きくした嵌め合い公差状態に寸法設定されている。尚、各割型リング25の内径は、各フランジ部1B,2Bと面当接するよう、各管状部1A,2Aにおける各フランジ部1B,2Bの付根の径とほぼ同じ径に設定されている。
これにより、第1及び第2の筒状ナット22,23どうしを螺着させて各筒状ナット22,23を螺進させた際に各割型リング25,25が傾いて抉るような状態になったり、各フランジ部1B,2Bに第1及び第2の筒状ナット22,23の螺進による軸心P方向の押圧力がうまく伝わらなかったりする、という不都合が生じることが防止され、有効に各フランジ部1B,2Bを押して、両フランジ部1B,2Bを互いに接近する方向に良好に引寄せることができるように構成されている。つまり、筒状ナット22,23の内向きフランジ24に隣接する割型リング内嵌部分の内周面部22m,23mが、管状の流体通路4と同心にフラットな内周面に形成され、かつ、その内周面部22m,23mの内径と、断面矩形に形成された割型リング25の外径とが、内周面部22m,23mの内径が割型リング25の外径よりも大となる領域においてほぼ同一径に形成されている。
引寄せ手段Mを用いて両フランジ部1B,2Bどうしを接続連結する操作手順は次のようである。先ず、図3(a)に示すように、第1の筒状ナット22を、第1フランジ部1Bの外径側を通過させて第1フランジ配管1の管状部1Aの外周に嵌装し、かつ、第2の筒状ナット23を、第2フランジ部2Bの外径側を通過させて第2フランジ配管2の管状部2Aの外周に嵌装する。各筒状ナット22,23は、夫々第1、第2フランジ部1B,2Bを通過できるものであるから、これらフランジ配管1,2が、それらの他端が流体機器等に既に接続されている場合でも、問題なくフランジ部1B,2B側の端部から各管状部1A,2Aに外嵌させることができる。なお、各筒状ナット22,23の内向きフランジ側端に、スパナ工具等で回動操作するための六角部又は二面幅部を形成しておけば、締付け及び分解操作上で好都合である。
次いで、図3(b)に示すように、第1割型リング25を、第1フランジ1Bと第1の筒状ナット22の先端との間を通して、第1フランジ部1Bの側面に当接する状態で第1フランジ配管1の管状部1Aの外周に嵌装し、かつ、第2割型リング25を、第2フランジ部2Bと第2の筒状ナット23の先端との間を通して、第2フランジ部2Bの側面に当接する状態で第2フランジ配管2の管状部2Aの外周に嵌装させる。次いで、両フランジ部1B,2Bどうしをあてがい、その状態で第1の筒状ナット22と第2の筒状ナット23とを螺着させての締付け操作[図3(c)参照]を行うことにより、図1、図2に示す接続状態、即ち、第1シール端部t1と第2シール端部t2とが嵌合されての嵌合シール部3を有する状態が得られる。
第1フランジ配管1と第2フランジ配管2とは引寄せ手段Mにより、互いに接近する方向に引寄せられており、図2に示すように、その接続状態では、両フランジ部1B,2Bによって第1シール端部t1と第2シール端部t2とが押圧嵌合されて嵌合シール部3を形成している。また、前述したように、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが圧接されることにより、第1フランジ配管1の流体通路4と第2フランジ配管2の流体通路4間に亘って、漏れ及び液溜まりなく液体を流すことができる、という良好なシール機能を発揮することができる。
環状溝6の径方向寸法よりも環状突起8の径方向寸法を若干大きくして圧入状態で挿入させる構造にしておくと、内径側周面6a及び外径側周面6bと環状突起8とが径方向に強く圧接されて、極めて有効な一次シール部S1及び二次シール部S2とが得られる。この場合、両フランジ部1B,2Bの環状溝6の外径側部分は十分な厚み(径方向寸法)によって十分な剛性があるが、環状溝6の内径側部分は、厚みの薄い(径方向寸法の短い)第1接合端部5のみであって剛性に富む状態ではないため、環状突起8の環状溝6への圧入嵌合に伴い、第1接合端部5が内径側に傾き変形し、部分的に流体通路4の径が縮小されるおそれがある。
しかしながら、図2に示すように、第1接合端部5の内径側には、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが密着する状態で第2接合端部7が位置されているので、その第2接合端部7の存在によって第1接合端部5の内径側への傾き変形(縮径変形)が阻止されるようになる利点がある。つまり、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとの圧接による三次シール部S3としての機能が得られるばかりでなく、第1接合端部5の剛性不足を補って、円管状の各流体通路4,4の径が変化しないように規制し、一次シール部S1と二次シール部S2の接触圧力の低下を防いで優れたシール性能を有効に発揮できるという効果も発揮される。
嵌合シール部3を形成する環状溝6と環状突起8との関係については前にも少し述べたが、図4に示すように、環状溝6の自由状態における径幅(溝幅)6wと環状突起8の自由状態における径幅(厚み)8wとが、6w×(1.05〜1.5)=8wとなるように、環状溝6の径幅(溝幅)を環状突起8の径幅(厚み)よりも狭くして両者を圧入嵌合させて嵌合シール部3を形成することが好ましい。これにより、環状溝6と環状突起8との嵌合により形成される嵌合シール部3により液漏れのない極めて良好なシール性を発揮することが可能となる。また、前述したように、このシール接続状態においては、環状溝6と環状突起8との間に軸心P方向の隙間が形成されるよう、環状溝6の凹入深さを環状突起8の突出量よりもやや大きい値とすれば、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが確実に押圧当接される点で好都合である。
テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとの関係は、図4に示すように、両フランジ部1B,2Bが軸心P方向の移動によって相対接近移動される場合には、第2フランジ部2Bの第2接合端部7におけるテーパ外周面7aの先端側から第1フランジ部1Bの第1接合端部5のテーパ内周面5aに当接するよう、テーパ内周面5aの傾斜角度θに比べてテーパ外周面7aの傾斜角度αの方を1〜30度、好ましくは3〜10度小さくする(1〜30度+α=θ)のが良い。また、筒状ナット22の締付け後もテーパ外周面7aの先端部分以外はテーパ内周面5aとの間に隙間を持たせて、テーパ外周面7aの先端部分とテーパ内周面5aとの面圧を高める三次シール部S3を形成することができて好ましい。
環状溝6は、図4に示すように、その開口側端部を、環状突起8が入り易くなるように、先拡がりする状態に傾斜させたテーパ面6aに形成しても良い。環状突起8の先端角部8aを、図4に示すように、環状溝6に入り易くするために、面取り加工等によって斜めにカットした形状としても良い。環状突起8とシール端部7との間の隅角部sが、図4に示すように、滑らかに形状変化するよう曲面処理が行われたものとしても良い。また、シール端部7の先端部分7bを、図4に示すように、ピン角とならないよう面取りされた形状としても良い。なお、筒状ナット22、割型リング25はPFAやPTFE等のフッ素樹脂製の他、金属やアルミ合金等の非鉄金属等種々の材質が可能である。
ところで、図2における第2フランジ配管2に示すように、割型リング25の外嵌された管状部2Aの外径部2kが、管状の流体通路4と同心にフラットな外周面に形成され、かつ、その外径部2kの外径と割型リング25の内径とが、外径部2kの外径よりも割型リング25の内径が大となる領域においてほぼ同一径に形成される構成とすればより好都合である。この構成を採れば、筒状ナット23の締付け操作の際に割型リング25と管状部2Aとが抉れたりすることなく円滑に相対移動でき、引寄せ手段Mによる両フランジ部1B,2Bの引寄せ移動を効率良く行う機能が促進される。第2の筒状ナット23の内周面部23mと割型リング25の外径部との嵌め合い公差を持つ嵌合構造と併せれば、筒状ナット23の螺進による割型リング25の追従移動がさらに円滑化され、引寄せ手段Mを軽快に操作しながら漏れなく強固に接続操作することができる。上記の構成は、当然ながら第1フランジ配管1に適用することが自在である。
実施例2によるフランジ配管どうしの接続構造は、図5に示すように、引寄せ手段Mが異なる以外は、基本的には図2に示す実施例1によるフランジ配管どうしの接続構造と同等の構造である。この場合における引寄せ手段Mは、第1,2フランジ部1B,2Bの外径側部分と、第1,2フランジ部1B,2Bの軸心P方向に沿う状態で各フランジ部1B,2Bに形成された孔1h,2hどうしに貫通自在なボルト41及びナット42とから構成されている。
この引寄せ手段Mを構成するボルト41及びナット42は、各フランジ部1B,2Bの周囲の複数箇所(例:3箇所)に均等角度毎に配備されており、第1,2フランジ部1B,2Bを互いに接近する方向に引寄せ可能に、かつ、引寄せ状態を維持可能に構成されている。つまり、ボルト41・ナット42の締付け操作により、第1,2フランジ部1B,2Bどうしを互いに接近移動させて、環状溝6と環状突起8とを圧入嵌合することによる第1及び第2シール端部t1,t2どうしの嵌め合い操作、並びに、それによって第1接合端部5と第2接合端部7とで三次シール部S3が形成されるように、それら両者5,7が隙間なく圧接され、かつ、環状溝6と環状突起8との圧入嵌合による一次及び二次シール部S1,S2が生じるように嵌合シール部3が形成されるとともに、そのシール接続状態の維持が行えるものとなっている。
実施例1による接続構造では、第1シール端部t1を環状溝6により構成し、第2シール端部t2を環状突起8により構成するが、それとは反対に、図6に示す実施例3によるフランジ配管どうしの接続構造のように、第1シール端部t11を環状突起18により構成し、第2シール端部t12を環状溝16により構成する構造も良い。
すなわち、この実施例3によるフランジ配管どうしの接続構造では、第2フランジ配管12の第2フランジ部12Bに形成される第2シール端部t12は、円管状の流体通路14を開口する第2フランジ部12Bの端面における流体通路14の開口端部の外径側部分に、流体通路14と同心に外方開放状に形成される環状溝16により構成される。また、この第2シール端部t12には、環状溝16の内径部と流体通路14との間に形成される環状の第1接合端部15の先端内周側に先拡がりテーパ状のテーパ内周面15aが形成される。なお、環状溝16は、流体通路14から外径側に比較的近い位置において流体通路14の軸心P方向に深い断面矩形を呈する形状に形成されており、その内周面16aは第1接合端部15の外周面を兼ねている。
一方、第1フランジ配管11の第1フランジ部11Bに形成される第1シール端部t11は、第1フランジ部11Bの端面における円管状の流体通路4の開口端部の外径側部分に、流体通路14と同心に、かつ、環状溝16に嵌合するよう一体に突出形成される環状突起18により構成される。また、この第2シール端部t12には環状突起18と流体通路14との間に形成される環状の第2接合端部17の先端外周面に、テーパ内周面15aに当接するテーパ外周面17aが先窄まりテーパ状に形成される。なお、環状突起18は、流体通路14の軸心P方向に長い断面矩形を呈する形状に形成されており、その突出長さは環状溝16の深さよりも僅かに短い寸法に設定されている。第2接合端部17と環状突起18との間は、先拡がりする環状の谷部分となっており、この他に部分に第1接合端部15が嵌り込み自在な構成となっている。
また、第2シール端部t12を構成する環状溝16に、これよりも径方向寸法の大なる環状突起18を圧入嵌合させたシール接続状態において有効な一次及び二次シール部S1,S2の機能を得るべく、環状溝16の外径側には、径方向寸法を十分に大きくして剛性を持たせた環状の外周突起部19が形成されている。そして、第1シール端部t11を構成する環状突起18の外径側には、外周突起部19を隙間を伴って嵌合させるための環状径大溝20が形成されている。また、外周突起部19の外径側には、外周突起部19に対して軸心P方向及び径方向に隙間を有した状態で第1フランジ部11Bの外径部分11gが回り込むようにしてある。
本構造においても、環状溝16に環状突起18が嵌合されて一次シール部S1及び二次シール部S2が形成されるシール接続状態で、三次シール部S3として機能すべくテーパ内周面15aとテーパ外周面17aとが確実に接触するように、環状溝16と環状突起18との間、外周突起部19と環状径大溝20との間、及び第1シール端部t11と第2シール端部t12との間における夫々の軸心P方向には隙間が生じるように設定されている。
この実施例3による接続構造においても、実施例1のものと同様の引寄せ手段Mにより、第1,2フランジ部11B,12Bどうしを互いに接近する方向に引寄せ可能に、かつ、引寄せ状態を維持可能に構成されており、対応する箇所には実施例1による引寄せ手段Mと同じ符号又は類推される符号を付してある。そして、環状溝16と環状突起18との形状や寸法関係、第1接合端部15と第2接合端部17との形状や寸法関係は、各フランジ配管1,11,2,12の形状を入れ換えて考えることにより、図4に示す実施例1における場合の状態と同等に種々のバリエーションが可能である。
実施例4によるフランジ配管どうしの接続構造は、実施例1によるフランジ配管どうしの接続構造と引寄せ手段Mが異なるものである。つまり、一対の筒状ナット22,23と二組の割型リング25,25との四部品で成る図2に示す引寄せ手段Mに代えて、図8に仮想線を交えて示すように、第1の筒状ナット22の外周雌ネジ部を内周雄ネジ部に変えた構造の筒状ナット21と、一組の割型リング25と、第1フランジ部1B(第2フランジ2Bでも良い)の外周に形成された雌ネジ部1nとから成る引寄せ手段Mであり、後述する実施例5による接続構造(図8参照)における引寄せ手段Mを、フランジ配管1,2どうしの接続構造に利用したものである。このような構成とすれば、いずれか一方のフランジ部1B,2Bに外周ネジ(雌ネジ部1n)を形成することで、第2の筒状ナット23と一組の割型リング25とが省略できるので、組付け及び分解が容易化されるとともに、コスト的にも有利なものとすることが可能になる。
次に、図7〜図13を用いて、フランジ配管と流体機器との接続構造の参考実施形態について、参考実施例5〜9として説明する。流体機器としては、ポンプ、バルブ、アキュムレータ、貯留容器等種々のものがあるが、以下においては、一例として手動式ストップバルブを挙げて説明する。
参考実施例5
参考実施例5によるフランジ配管と流体機器の接続構造は、図7に示すように、手動式ストップバルブ31と第2フランジ配管2との接続部に構成されている。即ち、管状の流体通路4を有した管状部2Aの端部に、この管状部2Aより大径のフランジ部2Bを有するフランジ配管2のフランジ部2Bと、管状の流体通路34を有した流体給排口部31bを備えた手動式ストップバルブ(流体機器の一例)31の流体給排口部31bとが、フランジ部2Bと流体給排口部31bとに亘って形成される嵌合シール部3を伴って連通接続される接続構造である。手動式ストップバルブ31はバルブ本体31Hと、回動操作部31Kと、一対の流体給排口部31a,31b等を有して構成されている。
例として、図7及び図8に示すように、手動式ストップバルブ31とフランジ配管2とは、手動式ストップバルブ31のアウト側の流体給排口部31bと、フランジ部2Bとが、夫々の端面に互いに正対して連通するよう流体通路34を開口するとともに、互いに正対して嵌合する第1シール端部t1及び第2シール端部t2とが嵌合するで形成される嵌合シール部3を伴ってシール状態で連通接続されている。その際、アウト側の流体給排口部31bとフランジ部2Bとは引寄せ手段Mによって互いに引寄せられ、この引寄せ作用により流体給排口部31bの端面に形成される第1シール端部t1と、フランジ部2Bの端面に形成される第2シール端部t2とが嵌合して嵌合シール部3が形成される。この嵌合シール部3は、図2に示される実施例1による嵌合シール部3と基本的に同じ構造である。
即ち、第1シール端部t1は、流体給排口部31bの端面に開口する流体通路4の外径側部分に形成された環状溝6により構成されている。この第1シール端部t1は、環状溝6の内径部と流体通路4との間に形成される環状の第1接合端部5を有しており、その先端内周側には先拡がりテーパ状のテーパ内周面5aが形成されている。環状溝6は、流体通路4から外径側に比較的近い位置において流体通路4の軸心P方向に深い断面矩形を呈する形状に形成されており、その内周面6aは第1接合端部5の外周面を兼ねている。
第2シール端部t2は、フランジ部2Bの端面に開口する流体通路34の外径側部分に、環状溝6に嵌合するよう突出形成された環状突起8により構成されている。第2シール端部t2は、環状突起8と流体通路34との間に形成される環状の第2接合端部7を有しており、その先端外周面にはテーパ内周面5aに当接するテーパ外周面7aが先窄まりテーパ状に形成されている。環状突起8は、流体通路34の軸心P方向に長い断面矩形を呈する形状に形成されており、その突出長さは環状溝6の深さよりも僅かに短い寸法に設定されている。第2接合端部7と環状突起8との間は、先拡がりする環状の谷部分となっており、この谷部分に第1接合端部5が嵌り込むことが自在な構成となっている。
図8に示すように、第1シール端部t1の環状溝6と第2シール端部t2の環状突起8とを、互いに嵌め合わせることによって嵌合シール部3が形成される。この場合、環状突起8の自由状態における厚み、即ち径方向寸法が環状溝6の自由状態における溝幅、即ち径方向寸法を上回る値に設定してあると、後述する引寄せ手段Mによって環状溝6と環状突起8とが互いに嵌合して形成される嵌合シール部3は、環状溝6の内径側周面6a及び外径側周面6bの双方と環状突起8とが径方向で圧接される一次及び二次シール部S1,S2により構成される。ただし、嵌合シール部3としては、一次及び二次シール部S1,S2の両方が満たされるように形成されることがシール性を高められる点で好ましいが、一次シール部S1のみ、又は二次シール部S2のみを満たすように形成されるものであってもよい。
手動式ストップバルブ31の少なくともアウト側の流体給排口部31bと、フランジ配管2の少なくともフランジ部2Bは、何れもPFA、PTFE等のフッ素系樹脂で形成されており、手動式ストップバルブ31の円管状の流体通路34の径と、フランジ配管2の円管状の流体通路4の径とは互いに同じ値に設定されている。手動式ストップバルブ31とフランジ配管2と亘って引寄せ手段Mを設け、この引寄せ手段Mにより手動式ストップバルブ31のアウト側流体給排口部31bとフランジ配管2のフランジ部2Bとが互いに接近する方向に引寄せ、この引寄せた状態を維持できるように構成する。
引寄せ手段Mによって流体給排口部31bとフランジ部2Bとを互いに接近する方向に引寄せて行くと、まず、環状溝6と環状突起8とが嵌合し、その大部分が嵌合してからテーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが当接するようになる。そして、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが強く圧接して、流体給排口部31bとフランジ部2Bとの接近移動が止まった状態では、環状溝6と環状突起8との軸心P方向の間、及び流体給排口部31bの端面における環状溝6より外径部31gと、フランジ部2Bの端面における環状突起8より外径部2gとの軸心P方向の間の夫々には隙間が存在するように設定されている。
つまり、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが確実に接触するように外径部31g,2gどうし間に隙間を設けている。これにより、環状溝6と環状突起8との嵌合による嵌合シール部3における一次及び二次シール部S1,S2での有効なシール機能が得られ、またテーパ内周面5aとテーパ外周面7aとの間で形成される三次シール部S3では隙間ができて液溜りとなるようなことが無くて、互いに同径の両流体通路34,4及び流体通路9間をクリーンな状態で液体を流すことができる。
引寄せ手段Mの具体例としては、例えば、図7及び図8に示すように、手動式ストップバルブ31のアウト側の流体給排口部31bの外周部に形成された雄ネジ31nに螺合自在な雌ネジ21nを備えた筒状ナット21と、フランジ配管2のフランジ部2Bにこれの軸心P方向で干渉する二つ割り、または三つ割り以上の割型リング25とから成り、流体給排口部31bの雄ネジ31nへの筒状ナット21の締付け操作によって流体給排口部31bとフランジ部2Bとを互いに接近する方向に引寄せ可能に、かつ、引寄せ状態を維持可能に構成されている。
筒状ナット21の内向きフランジ24の開口部24aは、フランジ部2Bの通過を許容するに足りる最小限の内径寸法に設定されており、割型リング25の外径は、筒状ナット21に入り込み自在となるよう雌ネジ21n及びこれに連なる内径部21aの内径よりも若干小さい寸法に設定され、かつ、内径は、管状部2Aに外嵌自在となる最小限の寸法に設定されている。なお、図示は省略するが、管状部2Aの外径と割型リング25の内径との嵌合部分に、図2に示す嵌め合い公差を有する密嵌合構造を採用しても良い。
また、筒状ナット21における雌ネジ21nの内奥端部とフランジ部2Bとの間に、割型リング25に軸方向に摺動自在で、かつ、割型リング25の幅寸法をカバーする軸心P方向長さを有する内周面部21mが、流体通路4と同心にフラットな状態に形成されている。即ち、筒状ナット21の雌ネジ21nと内向きフランジ24との間における内径部21aが流体通路4と同心にフラットな内周面に形成され、かつ、その内径部21aの内径が断面矩形に形成された割型リング25の外径よりも極僅かに大きくした嵌め合い公差状態に寸法設定されて内周面部21mとなっている。
一方、前述したように、フランジ部2Bに隣接する管状部2Aの外周部が流体通路4と同心にフラットな外周面に形成され、かつ、その外周面の外径と、割型リング25の内径とがほぼ同一径に形成される構成を採っても良い。これにより、筒状ナット21を螺進させた際に割型リング25が傾いて抉るような状態になったり、フランジ部2Bに筒状ナット21の螺進による軸心P方向の押圧力がうまく伝わらなかったりする、という不都合が生じることが防止され、有効にフランジ部2Bを押して、流体給排口部31bとフランジ部2Bとを互いに接近する方向に良好に引寄せることができる。
引寄せ手段Mを用いて流体給排口部31aとフランジ部2Bとを接続連結する操作手順は次のようである。先ず、図9(a)に示すように、筒状ナット21をフランジ部2Bを通過させてフランジ配管2の管状部2Aの外周に嵌装する。次いで、図9(b)に示すように、割型リング25を、フランジ部2Bと筒状ナット21の先端との間を通して管状部2Aに外嵌装備させる。次いで、流体給排口部31bとフランジ部2Bとを互いにあてがい、その状態で筒状ナット21をスライド移動させてから流体給排口部31bの雄ネジ31nに螺着させて締付け操作[図9(c)参照]することにより、図7、図8に示す接続状態が得られる。
手動式ストップバルブ31とフランジ配管2とは引寄せ手段Mにより、互いに接近する方向に引寄せられており、図8に示すように、その接続状態では、第1シール端部t1と第2シール端部t2とは互いに押し合うことで圧接されている。また、前述したように、第1シール端部t1の環状溝6と第2シール端部t2の環状突起8とが圧入嵌合して嵌合シール部3が形成されるとともに、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが圧接されることにより、流体給排口部31bの流体通路34とフランジ配管2の流体通路4間に亘って漏れ及び液溜まりなく液体を流すことができる、という良好なシール機能を発揮する。
環状溝6の径方向寸法よりも環状突起8の径方向寸法を若干大きくして圧入状態で挿入させる構造にしておくと、内径側周面6a及び外径側周面6bと環状突起8とが径方向に強く圧接されて、極めて有効な一次シール部S1及び二次シール部S2とが得られる。この場合、流体給排口部31bとフランジ部2Bとの環状溝6の外径側部分は十分な厚み(径方向寸法)によって十分な剛性があるが、環状溝6の内径側部分は、厚みの薄い(径方向寸法の短い)第1接合端部5のみであって剛性に富む状態ではないため、環状突起8の環状溝6への圧入嵌合に伴い、第1接合端部5が内径側に傾き変形し、部分的に管状流体通路4の径が縮小されるおそれがある。
しかしながら、図8に示すように、第1接合端部5の内径側には、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが密着する状態で第2接合端部7が位置されているので、その第2接合端部7の存在によって第1接合端部5の内径側への傾き変形(縮径変形)が阻止されるようになる利点がある。つまり、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとの圧接による三次シール部S3としての機能が得られるばかりでなく、第1接合端部5の剛性不足を補って、各流体通路34,4の径が変化しないように規制し、一次シール部S1と二次シール部S2の接触圧力の低下を防いで優れたシール性能を有効に発揮することができる。
環状溝6と環状突起8との関係については、図4に示すように、環状溝6の自由状態における径幅(溝幅)6wと環状突起8の自由状態における径幅(厚み)8wとが、6w×(1.05〜1.5)=8wとなるように、環状溝6の径幅(溝幅)を環状突起8の径幅(厚み)よりも狭くして両者を圧入嵌合させて嵌合シール部3を形成することが好ましい。これにより、環状溝6と環状突起8との嵌合により形成される嵌合シール部3により液漏れのない極めて良好なシール性を発揮することが可能となる。また、前述したように、このシール接続状態においては、環状溝6と環状突起8との間に軸心P方向の隙間が形成されるよう、環状溝6の凹入深さを環状突起8の突出量よりもやや大きい値とすれば、テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとが確実に押圧当接される点で好都合である。
テーパ内周面5aとテーパ外周面7aとの関係は、図4に示すように、流体給排口部31bとフランジ部2Bとが軸心P方向の移動によって相対接近移動される場合には、フランジ部2Bの第2接合端部7におけるテーパ外周面7aの先端側から流体給排口部31bの第1接合端部5のテーパ内周面5aに当接するよう、テーパ内周面5aの傾斜角度θに比べてテーパ外周面7aの傾斜角度αの方を1〜30度、好ましくは3〜10度小さくする(1〜30度+α=θ)のが良い。また、筒状ナット22の締付け後もテーパ外周面7aの先端部分以外はテーパ内周面5aとの間に隙間を持たせて、テーパ外周面7aの先端部分とテーパ内周面5aとの面圧を高める三次シール部S3を形成することができて好ましい。
環状溝6は、図4に示すように、その開口側端部を、環状突起8が入り易くなるように、先拡がりする状態に傾斜させたテーパ面6aに形成しても良い。環状突起8の先端角部8aを、図4に示すように、環状溝6に入り易くするために、面取り加工等によって斜めにカットした形状としても良い。環状突起8とシール端部7との間の隅角部sが、図4に示すように、滑らかに形状変化するよう曲面処理が行われたものとしても良い。また、シール端部7の先端部分7bを、図4に示すように、ピン角とならないよう面取りされた形状としても良い。なお、筒状ナット21、割型リング25はPFAやPTFE等のフッ素樹脂製の他、金属やアルミ合金等の非鉄金属等種々の材質が可能である。流体機器31としては、上記手動式ストップバルブ31以外に、アキュムレータ、ポンプ、熱交換器等がある。
参考実施例6
参考実施例6によるフランジ配管と流体機器の接続構造は、図10に示すように、引寄せ手段Mが異なる以外は、基本的には図8に示す参考実施例5による接続構造と同等のものである。この場合における引寄せ手段Mは、流体給排口部31bの先端部の外周に形成された外向きフランジ31fとフランジ部2Bと、これらの軸心P方向に沿う状態で外向きフランジ31fとフランジ部2Bとに形成された孔31h,2hどうしに貫通自在なボルト41及びナット42とから構成されている。
この引寄せ手段Mを構成するボルト41及びナット42は、外向きフランジ31fとフランジ部2Bとの周囲の複数箇所(例:3箇所)に均等角度毎に配備されており、流体給排口部1bとフランジ部2Bとを互いに接近する方向に引寄せ可能に、かつ、引寄せ状態を維持可能に構成している。つまり、ボルト41・ナット42の締付け操作により、流体機器31とフランジ配管2とを互いに接近移動させて、流体給排口部31bの環状溝6とフランジ部2Bの環状突起8とを圧入嵌合することによる第1及び第2シール端部t1,t2どうしの嵌め合い操作、並びに、それによって第1接合端部5と第2接合端部7とで三次シール部S3が形成されるように、それら両者5,7が隙間なく圧接され、かつ、環状溝6と環状突起8との圧入嵌合による一次及び二次シール部S1,S2が生じるように嵌合シール部3が形成されるとともに、そのシール接続状態の維持が行えるものとなっている。
参考実施例7〕
参考実施例5による接続構造では、第1シール端部t1を環状溝6により構成し、第2シール端部t2を環状突起8により構成するが、それとは反対に、図11に示す参考実施例7の接続構造のように、第1シール端部t11を環状突起18により構成し、第2シール端部t12を環状溝16により構成する構造も良い。
すなわち、この参考実施例7によるフランジ配管と流体機器との接続構造では、フランジ配管12のフランジ部12Bに形成される第2シール端部t12は、流体通路14を開口する第2フランジ部12Bの端面における流体通路14の開口端部の外径側部分に、円管状の流体通路14と同心に外方開放状に形成される環状溝16により構成される。また、この第2シール端部t12には、環状溝16の内径部と流体通路14との間に環状の第1接合端部15を有しており、その先端内周側には先拡がりテーパ状のテーパ内周面15aが形成される。なお、環状溝16は、流体通路14から外径側に比較的近い位置において流体通路14の軸心P方向に深い断面矩形を呈する形状に形成されており、その内周面16aは第1接合端部15の外周面を兼ねている。
一方、手動式ストップバルブ31の流体給排口部31bに形成される第1シール端部t11は、流体給排口部31bの端面における流体通路14の開口端部の外径側部分に、円管状の流体通路14と同心に、かつ、環状溝16に嵌合するよう一体に突出形成される環状突起18により構成される。また、第1シール端部t11には環状突起18と円管状の流体通路14との間に第2接合端部17を有しており、その先端外周面に、テーパ内周面15aに当接するテーパ外周面17aが先窄まりテーパ状に形成される。なお、環状突起18は、流体通路14の軸心P方向に長い断面矩形を呈する形状に形成されており、その突出長さは環状溝16の深さよりも僅かに短い寸法に設定されている。第2接合端部17と環状突起18との間は、先拡がりする環状の谷部分となっており、この他に部分に第1接合端部15が嵌り込み自在な構成となっている。
また、第2シール端部t12を構成する環状溝16に、これよりも径方向寸法の大なる環状突起18を圧入嵌合させて嵌合シール部3が形成されるシール接続状態において有効な一次及び二次シール部S1,S2の機能を得るべく、環状溝16の外径側には、径方向寸法を十分に大きくして剛性を持たせた環状の外周突起部19が形成されている。そして、第1シール端部t11を構成する環状突起18の外径側には、外周突起部19を隙間を伴って嵌合させるための環状径大溝20が形成されている。また、外周突起部19の外径側には、外周突起部19に対して軸心P方向及び径方向に隙間を有した状態で第1フランジ部11Bの外径部分11gが回り込むよう、凹状部分12gが形成されている。
本構造においても、環状溝16に環状突起18が嵌合されて一次シール部S1及び二次シール部S2が形成されるシール接続状態で、三次シール部S3として機能すべくテーパ内周面15aとテーパ外周面17aとが確実に接触するように、環状溝16と環状突起18との間、外周突起部19と環状径大溝20との間、及び第1シール端部t11と第2シール端部t12との間における夫々の軸心P方向には隙間が生じるように設定されている。
この参考実施例7による接続構造においても、参考実施例5のものと同様の引寄せ手段Mにより、第1,2フランジ部11B,12Bどうしを互いに接近する方向に引寄せ可能に、かつ、引寄せ状態を維持可能に構成されており、対応する箇所には参考実施例5による引寄せ手段Mと同じ符号又は類推される符号を付してある。そして、環状溝16と環状突起18との形状や寸法関係、第1接合端部15と第2接合端部17との形状や寸法関係は、各フランジ配管1,11,2,12の形状を入れ換えて考えることにより、図4に示す実施例1における場合の状態と同等に種々のバリエーションが可能である。
参考実施例8
参考実施例8によるフランジ配管と流体機器の接続構造を図12に示す。これは、引寄せ手段Mの別構造例を開示するものであり、手動式ストップバルブ31とフランジ配管2との接続構造に適用した場合について説明する。参考実施例8の接続構造による引寄せ手段Mは、流体給排口部1bの外周部に形成された雄ネジ部1nに螺合自在な雌ネジ部23、及び内向きフランジ24を備えた筒状ナット22と、フランジ部2Bに形成された外向きフランジ2f及び筒状ナット22に第2流体給排口部2aの軸心P方向で干渉するスナップリング26とから成り、筒状ナット22の流体給排口部1bの雄ネジ部1nへの締付け操作によって流体給排口部1bとフランジ部2Bとが互いに接近する方向に引寄せ可能に、かつ、その引寄せられた状態を維持可能に構成されている。スナップリング26は、フランジ部2Bの端部に形成された外周溝2fに嵌め込まれている。
参考実施例9〕
参考実施例9によるフランジ配管と流体機器の接続構造を図15に示す。これは、引寄せ手段Mの更に別構造例を開示するものであり、手動式ストップバルブ31とフランジ配管2との接続構造に適用した場合について説明する。参考実施例9の接続構造による引寄せ手段Mは、流体給排口部1bの外周部に形成された雄ネジ部1nに螺合自在な雌ネジ部23を備えた筒状ナット22と、フランジ部2B及び筒状ナット22のフランジ配管側端にフランジ部2Bの軸心P方向で干渉する割型リング25とから成る。割型リング25はボルト挿通用として複数の貫通孔25bを有して筒状ナット22のフランジ部2B側端にボルトBで止め付けられる。筒状ナット22の流体給排口部1bの雄ネジ部1nへの締付け操作によって流体給排口部1bとフランジ部2Bとが互いに接近する方向に引寄せ可能に、かつ、その引寄せられた状態を維持可能に構成されている。
引寄せ手段Mとしては、そのほかに、流体機器1,2どうしを互いに寄せ合う方向に引寄せる支持枠装置(図示省略)等、両流体給排口部1b、2aどうしを圧接及び維持できる手段であってもよい。
実施例1によるフランジ配管どうしの接続構造を示す全体概略図 図1の接続構造を示す要部の半欠截断面図 (a)〜(c)は図1の接続構造の接続手順を示す説明図 図2の接続構造の嵌合シール部の種々の別形状を示す要部の断面図 実施例2によるフランジ配管どうしの接続構造を示す要部の半欠截断面図 実施例3によるフランジ配管どうしの接続構造を示す要部の半欠截断面図 参考実施例5よるフランジ配管と流体機器との接続構造を示す全体概略図 図7の接続構造と実施例4による概略の接続構造を示す要部の半欠截断面図 (a)〜(c)は図7の接続構造の接続手順を示す説明図 参考実施例6よるフランジ配管と流体機器との接続構造を示す全体概略図 参考実施例7よるフランジ配管と流体機器との接続構造を示す全体概略図 参考実施例8よるフランジ配管と流体機器との接続構造を示す全体概略図 参考実施例9よるフランジ配管と流体機器との接続構造を示す全体概略図
1 第1フランジ配管
1h,2h,31h 孔
1A 管状部
1B 第1フランジ部
1n 雄ネジ部
2 第2フランジ配管(フランジ配管)
2A 管状部
2B 第2フランジ部(フランジ部)
3 嵌合シール部
4,34 流体通路
5,15 第1接合端部
5a,15a テーパ内周面
6,16 環状溝
6a 内径部
7,17 第2接合端部
7a,17a テーパ外周面
8,18 環状突起
21,22,23 筒状ナット
21m,22m,23m 内周面部
21n 雌ネジ部
22n 雄ネジ部
23n 雌ネジ部
24 内向きフランジ
24a 開口部
25,27 割型リング
31 流体機器
31b 流体給排口部
31f 外向きフランジ
31n 雄ネジ部
41 ボルト
42 ナット
t1 第1シール端部
t2 第2シール端部
M 引寄せ手段
P 軸心

環状溝6の凹入深さを環状突起8の突出量よりもやや大きい値として、環状溝6と環状突起8との間に軸心P方向の隙間が形成されており、

Claims (6)

  1. 管状の流体通路を有した管状部の端部に、この管状部より大径で合成樹脂製の第1フランジ部を有する第1フランジ配管の前記第1フランジ部と、管状の流体通路を有した管状部の端部に、この管状部よりも大径で合成樹脂製の第2フランジ部を有する第2フランジ配管の前記第2フランジ部とを連通接続するフランジ配管どうしの接続構造であって、
    前記第1フランジ部及び第2フランジ部が夫々の端面に互いに正対して連通するよう前記流体通路を開口するとともに、互いに正対して嵌合する第1シール端部及び第2シール端部を備え、
    前記第1シール端部又は第2シール端部のいずれか一方は、前記第1フランジ部又は第2フランジ部の何れか一方の端面に開口する前記流体通路の外径側部分に形成された環状溝により構成され、もう一方は、前記第1フランジ部又は第2フランジ部の何れか他方の端面に開口する前記流体通路の外径側部分に、前記環状溝に嵌合するよう突出形成された環状突起により構成されており、
    前記第1フランジ配管と第2フランジ配管とに亘って、前記環状溝と環状突起とが互いに嵌め合わされて嵌合シール部を形成するよう前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とを互いに引寄せるとともに、この引寄せ状態を維持する引寄せ手段を備え
    前記環状溝により構成される前記第1シール端部又は第2シール端部には、前記環状溝の内径部と前記流体通路との間に環状の第1接合端部を形成し、この第1接合端部の先端内周側に先拡がりテーパ状のテーパ内周面が形成され、
    前記環状突起により構成される前記第2シール端部又は第1シール端部には、前記環状突起と前記流体通路との間に環状の第2接合端部を形成し、この第2接合端部の先端外周面に、前記テーパ内周面に当接するテーパ外周面が先窄まりテーパ状に形成され、
    前記引寄せ手段により前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とを互いに引寄せることにより前記テーパ内周面と前記テーパ外周面とが圧接されるように構成され、
    前記テーパ内周面と前記テーパ外周面とが圧接される状態では、前記環状溝と前記環状突起との軸心方向の間、及び前記第1フランジ部の端面の前記環状溝より外径部と、第2フランジ部の端面の環状突起より外径部との軸心方向の間の夫々には隙間が存在するように設定されているフランジ配管どうしの接続構造。
  2. 前記引寄せ手段が、前記第1フランジ部より大なる外径を有するとともに前記第1,2フランジ配管の軸心方向で前記第1フランジ部に干渉するよう前記第1フランジ配管の管状部に外嵌される第1割型リングと、
    前記第1フランジ部の通過は許容し、かつ、前記第1割型リングとは前記軸心方向で干渉する開口部を有する内向きフランジが一端部に形成され、かつ、他端部の外周に雄ネジ部が形成される第1の筒状ナットと、
    前記第2フランジ部より大なる外径を有するとともに前記軸心方向で前記第2フランジ部に干渉するよう前記第2フランジ配管の管状部に外嵌される第2割型リングと、
    前記第2フランジ部の通過は許容し、かつ、前記第2割型リングとは前記軸心方向で干渉する開口部を有する内向きフランジが一端部に形成され、かつ、他端部の内周に前記雄ネジ部に螺合自在な雌ネジ部が形成される第2の筒状ナットとから成り、
    前記雄ネジ部と前記雌ネジ部とを螺合させての前記両筒状ナットどうしの締付け操作によって、前記第1フランジ部と第2フランジ部とが互いに引寄せられるように構成されている請求項1に記載のフランジ配管どうしの接続構造。
  3. 前記引寄せ手段が、前記第1フランジ部の外周部に形成された雄ネジ部に螺合自在な雌ネジ部を備えた筒状ナットと、前記第2フランジ部より大なる外径を有するとともに前記第1,2フランジ部の軸心方向で前記第2フランジ部に干渉するよう前記第2フランジ配管の管状部に外嵌される割型リングとから成り、
    前記筒状ナットの一端部には、前記第2フランジ部の通過は許容し、かつ、前記割型リングとは前記軸心方向で干渉する開口部を有する内向きフランジが形成されており、
    前記筒状ナットの前記雄ネジ部への締付け操作によって、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とが互いに引寄せられるように構成されている請求項1に記載のフランジ配管どうしの接続構造。
  4. 下記(イ)、(ロ)のうちの少なくとも一方の構成を備えている請求項2又は3に記載のフランジ配管どうしの接続構造。
    (イ)前記筒状ナットの、前記内向きフランジに隣接する割型リング内嵌部分の内周面部が、前記管状の流体通路と同心にフラットな内周面に形成され、かつ、その内周面部の内径と、断面矩形に形成された前記割型リングの外径とがほぼ同一径に形成されている。
    (ロ)前記割型リングの外嵌された前記管状部の外径部が、前記管状の流体通路と同心にフラットな外周面に形成され、かつ、その外径部の外径と、前記割型リングの内径とがほぼ同一径に形成されている。
  5. 前記引寄せ手段が、前記第1,2フランジ配管の軸心方向に沿う状態で前記両フランジ部の夫々に形成された孔どうしに貫通されるボルト及びナットから構成されており、
    前記ボルトに前記ナットを締付けることによって前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とが互いに引寄せられるように構成されている、請求項1に記載のフランジ配管どうしの接続構造。
  6. 前記合成樹脂がフッ素系樹脂である、請求項1〜5の何れか1項に記載のフランジ配管どうしの接続構造。
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