JP2004239310A - 低温液化ガス用の漏液拡散防止構造 - Google Patents

低温液化ガス用の漏液拡散防止構造 Download PDF

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康弘 上野
Takehiko Edamitsu
毅彦 枝光
Yoji Okazaki
洋治 岡崎
Hiroyuki Tanaka
宏幸 田中
Nobuyoshi Takeuchi
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Abstract

【課題】簡単な構造で低温液化ガスの漏液が周囲に拡散するのを防止できる漏液拡散防止構造を提供する。
【解決手段】1対のフランジ2a,2b間の隙間2cから配管内の低温液化ガスの漏液が拡散するのを防止する漏液拡散防止構造6は、1対のフランジ2a,2bの外周面に外嵌状に装着され前記隙間2cを塞ぐ可撓性のシール部材10と、このシール部材10の表面を覆う薄金属板製のカバー部材11と、このカバー部材11を介してシール部材10を1対のフランジ2a,2bの外周面に密着状に押し付けて保持するバンド部材12とを備えている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温液化ガス用の漏液拡散防止構造に関し、特に、非常に簡単な構造で低温液化ガスの漏液が周囲に拡散するのを防止できるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液化天然ガス(以下、LNGという)等の低温液化ガス用の配管、バルブ類、あるいは、センサ類やポンプ等の機器類には、フランジ継手やボンネットフランジ等を構成する1対のフランジからなるフランジ連結部が設けられているものが広く用いられている。しかし、このようなフランジ連結部に外力や熱応力等が作用して、対向して当接する1対のフランジのフランジ面が少し開いたりずれたりすると、1対のフランジ間の隙間から低温液化ガスが漏れて周囲に拡散する虞がある。特に、極低温(例えば、−164℃)のLNGが拡散した場合には、LNGが周囲の鋼製の配管や機器類に付着して、それらの配管や機器類に低温脆性に起因する強度低下が生じる危険性がある。そのため、フランジの間から低温液化ガスが漏れた場合でも、その漏液が周囲に拡散するのを防止する種々の漏液拡散防止構造が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の漏液拡散防止構造においては、配管接続用のフランジ継手全体がケーシングで覆われており、フランジ継手の1対のフランジ間から漏洩した低温液化ガスはケーシング内で集められて、ケーシングの下端部に設けられた漏液排出ノズルから外部へ排出される。
【0004】
また、特許文献2に記載の漏液拡散防止構造においては、配管とバルブを接続する為のフランジ継手の1対のフランジの外周面に複数の環状シール部材が外嵌状に装着され、これら複数の環状シール部材は、径方向に2分割されたシール保持環とシール押圧環との間において、適度な押圧力で管軸方向に押し付けられた状態で保持されている。
【0005】
【特許文献1】実公平3−22635号公報(第2−3頁、第1−3図)
【特許文献2】実公平8−7193号公報(第2−4頁、第3−5図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特許文献1に記載の漏液拡散防止構造は、ケーシングによりフランジ継手全体を覆うことになるため、構造が複雑且つ大型化し、組付け工数が増えるし、製作コスト的にも不利である。また、バルブと配管を接続するフランジ継手や、バルブのボンネットに設けられたボンネットフランジに適用する場合には、バルブの周囲に取付用のスペースを十分に確保する必要になるため、バルブの設置面で制約を受ける。さらに、小径管用のバルブにおいては、配管との接続用のフランジ継手とボンネットフランジが近接していることも多く、このような漏液拡散防止構造を取付けることができない場合も考えられる。
【0007】
また、特許文献2に記載の漏液拡散防止構造においては、フランジ継手の1対のフランジ間の隙間を複数の環状シール部材で塞ぐ構造になっているが、複数の環状シール部材を保持する為の比較的径の大きいシール保持環やシール押圧環が必要になり、やはり、漏液拡散防止構造が複雑且つ大型化するため、製作コスト面や設置面で不利である。
本発明の目的は、非常に簡単な構造で低温液化ガスの漏液が周囲に拡散するのを防止できる漏液拡散防止構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の漏液拡散防止構造は、低温液化ガス用配管又はバルブ類のフランジ連結部の1対のフランジ間の隙間から低温液化ガスの漏液が拡散するのを防止する漏液拡散防止構造であって、前記フランジ連結部の1対のフランジの外周面に外嵌状に装着され前記隙間を塞ぐ可撓性のシール部材と、このシール部材をフランジの外周面に密着状に押し付けて保持するバンド部材とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
外部から力や熱応力が作用するなどして、対向状に当接する1対のフランジのフランジ面が少し開いたりずれたりすると、1対のフランジ間の隙間から低温液化ガスが漏洩してしまう場合があるが、1対のフランジの外周面に可撓性のシール部材が外嵌状に装着され、このシール部材はバンド部材によりフランジの外周面に密着状に押し付けられて保持されているため、シール部材により前記隙間を確実に塞いで、漏液が周囲に拡散するのを防止できる。
【0010】
この漏液拡散防止構造は、配管やバルブ類、ポンプ等の機器類を接続するフランジ継手は勿論のこと、バルブのボンネットフランジを連結するフランジ連結部にも取り付けることができる。さらに、バンド部材で可撓性のシール部材をフランジの外周部に押し付けてフランジ間の隙間を塞ぐことができるので、フランジの外周部の形状が非円形状である場合(例えば、バルブボンネットのメンテナンス用の穴部に設けられた矩形状のフランジなど)でも、非円形状のフランジの外周部に容易にこの漏液拡散防止構造を取り付けることができる。
【0011】
請求項2の漏液拡散防止構造は、請求項1の発明において、前記シール部材の表面を覆う薄金属板製のカバー部材を有し、前記バンド部材がカバー部材を介してシール部材をフランジの外周面に押し付けて保持することを特徴とするものである。薄金属板製のカバー部材を介してバンド部材でシール部材をフランジの外周面に押し付けて保持するため、バンド部材からの押し付け力がシール部材に均等に作用して、シール部材がフランジの外周面により密着して隙間を塞ぐことができる。また、カバー部材は薄金属板製であるため、カバー部材を装着してもフランジの径方向のサイズが大きくならず、漏液拡散防止構造を簡略化するとともに小型化できる。
【0012】
請求項3の漏液拡散防止構造は、請求項2の発明において、前記カバー部材に、前記隙間からの漏液を排出する為の漏液排出部を設けたことを特徴とするものである。従って、1対のフランジ間の隙間から低温液化ガスが漏洩しても、その漏液は漏液排出部から外部へ導かれて排出されるため、漏液が周囲に拡散するのを防止できる。
【0013】
請求項4の漏液拡散防止構造は、請求項1〜3の何れかの発明において、前記フランジ連結部は、配管同士を接続するフランジ継手であることを特徴とするものである。この漏液拡散防止構造は、取付用のスペースをほとんど必要としないため、全体の配管系統をコンパクトにすることが可能になる。
【0014】
請求項5の漏液拡散防止構造は、請求項1〜3の何れかの発明において、前記フランジ連結部は、バルブのボンネットフランジを連結するフランジ連結部であることを特徴とするものである。バルブによっては、ボンネットフランジと、配管との接続用のフランジ継手のフランジとが接近していることもあるが、そのような場合でも、この漏液拡散防止構造であれば、取付用のスペースをほとんど必要とせず、容易にフランジ継手に取り付けることができるため、漏液の拡散を確実に防止できる。また、ボンネットフランジの形状が非円形状である場合(例えば、バルブのメンテナンス用の穴部に設けられた矩形状のフランジの場合)でも、非円形状のフランジの外周部に対しても容易にこの漏液拡散防止構造を取り付けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、LNG用配管を接続するフランジ継手に本発明を適用した一例である。尚、図1における上下左右を上下左右として以下説明する。
【0016】
図1、図2に示すように、比較的小径(例えば、100A)のステンレス製(例えば、SUS304)のLNG用配管1a,1b同士を接続するフランジ継手2(フランジ連結部に相当する)は、各々の配管1a,1bの端部に溶接された左右1対のフランジ2a,2bを備えている。このフランジ継手2により配管1a,1bを接続する際には、左右1対のフランジ2a,2bのフランジ面がガスケット(図示略)を介して対向状に当接した状態で、複数のボルト3とナット4により1対のフランジ2a,2bが連結される。これら配管1a,1b及びフランジ継手2は、断熱性に優れた保冷材5(例えば、発泡ウレタン)に覆われている。
【0017】
このフランジ継手2には、1対のフランジ2a,2b間の隙間2cから配管1a,1b内のLNGの漏液が拡散するのを防止する漏液拡散防止構造6が設けられている。この漏液拡散防止構造6は、1対のフランジ2a,2bの外周面に外嵌状に装着され前記隙間2cを塞ぐ可撓性のシール部材10と、このシール部材10の表面を覆うステンレス製の薄板からなるカバー部材11と、このカバー部材11を介してシール部材10を1対のフランジ2a,2bの外周面に密着状に押し付けて保持するステンレス製の左右2組のバンド部材12とを備えている。
【0018】
図1、図2に示すように、シール部材10は、耐低温性に優れた合成樹脂製(例えば、4フッ化エチレン樹脂製)の連結された左右1対のフランジ2a,2bの幅と略同じ幅を有するシート状(例えば、厚さ10mm)の部材であり、このシール部材10は、1対のフランジ2a,2bの外周面に全周(少なくとも1周以上)に亙って外嵌状に装着されている。
【0019】
カバー部材11は、連結された左右1対のフランジ2a,2bの幅と略同じ幅で、厚さが1.5mm程度のステンレスの薄板を丸めて形成したものであり、図2に示すように、カバー部材11はシール部材10の表面を全周(少なくとも1周以上)に亙って覆っている。このカバー部材11の下端部には、1対のフランジ2a,2bの隙間2cから低温液化ガスが漏洩したときに、その漏液を排出する為のステンレス製の漏液排出ノズル13(漏液排出部)が設けられている。尚、1対のフランジ2a,2b間の隙間2cからの漏液を漏液排出ノズル13から排出できるように、シール部材10とカバー部材11の下端部には、夫々漏液排出ノズル13に連通する排出穴10a,11aが形成されている。
【0020】
さらに、漏液排出ノズル13には、熱伝導率の低い合成樹脂製(例えば、4フッ化エチレン樹脂製)のパイプ部材14が接続されている。ここで、配管1a,1bやフランジ継手2とともに、カバー部材11とパイプ部材14の上側部分も保冷材5に覆われており、パイプ部材14の下半部は保冷材5から外側へ突出している。そして、このパイプ部材14に、50Aのステンレス製(例えば、SUS316製)漏液配管15が接続されている。尚、パイプ部材14は、通常時に極低温のLNGの冷熱によりカバー部材11に着水等が生じるのを緩和するために、漏液排出ノズル13と漏液配管15との間に介装されるものである。
【0021】
2組のバンド部材12は、カバー部材11の左半部と右半部において周方向に夫々1組ずつ装着されている。これら2組のバンド部材12は、夫々同じ構成を有するので、1組について説明する。
1組のバンド部材12は、ステンレスの薄板からなる上下1対の半円弧状のバンド分割体12a,12bを備え、これら1対のバンド分割体12a,12bの幅は、カバー部材11の幅(1対のフランジ2a,2bの外周部の幅に略等しい)の約1/5の幅となっている。バンド分割体12a,12bの左右両端部には、連結部12c,12dが外側突出状に一体的に設けられ、これら連結部12c,12dにおいて、1対のバンド分割体12a,12bは2本のボルト16で連結されている。このボルト16の締め付け量により、バンド部材12でシール部材10を押し付ける押し付け力を適度な強さに調節できる。
【0022】
尚、図3、図4に示すように、1対のフランジ2a,2bを締結する複数のボルト3には、これらボルト3に対応するボルト穴2dからLNGが漏洩して周囲へ拡散するのを防止する合成樹脂製のOリング17が夫々外嵌状に装着されている。
【0023】
次に、この漏液拡散防止構造6の作用について説明する。
配管1a,1b内にLNGが充填されている状態で、フランジ継手2に外部からの力や熱応力等により過大な力が作用して、対向する1対のフランジ2a,2bのフランジ面がずれた場合、まず、複数のボルト3に対応するボルト穴2dにおいては、複数のボルト3に夫々外嵌状にOリング17が装着されているため、これらOリング17によりボルト穴2dからのLNGの漏洩が防止される。
【0024】
また、1対のフランジ2a,2bの外周面に、2組のバンド部材12によりカバー部材11を介して可撓性のシール部材10が押し付けられている。従って、バンド部材12からの押し付け力がシール部材10に均等に作用して、シール部材10がフランジ2a,2bの外周面に確実に密着して下端部の排出穴10aを除いて1対のフランジ2a,2b間の隙間2cを塞いでいるため、この隙間2cからのLNGの漏液は、排出穴10a,11aを介して漏液排出ノズル13により漏液配管15へ確実に導かれて排出され、極低温の漏液が周囲に拡散することがない。ここで、漏液排出ノズル13と漏液配管15との間には、熱伝導率の低い合成樹脂製のパイプ部材14が介装されているため、極低温のLNGの冷熱によりカバー部材11に着水等が生じるのを緩和できる。
【0025】
以上説明した漏液拡散防止構造6によれば、次のような効果が得られる。
1)1対のフランジ2a,2bの外周面に可撓性のシール部材10が外嵌状に装着され、このシール部材10はバンド部材12によりフランジ2a,2bの外周面に密着状に押し付けられて保持されているため、シール部材10によりフランジ2a,2b間の隙間2cを確実に塞いで、漏液が周囲に拡散するのを防止できる。また、薄いステンレス板製のカバー部材11を介してバンド部材12でシール部材10をフランジ2a,2bの外周面に押し付けて保持するため、バンド部材12による押し付け力がシール部材10に均等に作用して、シール部材10がフランジ2a,2bの外周面により密着して隙間をより確実に塞ぐことができる。
【0026】
さらに、漏液拡散防止構造6を簡略化且つ小型化することができ、取付スペース及び製作コストの面で有利である。従って、フランジ継手2で接続される配管1a,1bが他の配管やバルブ等と近接しているために、漏液がフランジ継手2から拡散したときにその漏液が他の配管やバルブ等に付着する確率が高く、且つ、フランジ継手2の周囲にスペースがあまりない場合でも、構造が簡単で且つサイズの小さいこの漏液拡散防止構造6であれば、フランジ継手2に容易に装着することができ、漏液の拡散を確実に防止できる。
【0027】
2)カバー部材11に設けられた漏液排出ノズル13により漏液を漏液配管15に導いて外部へ確実に排出できるため、漏液が周囲へ拡散することがない。
【0028】
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付してその説明を省略する。
1]前記実施形態のような小径の配管1a,1b同士を接続するフランジ継手2に限らず、中径又は大径のLNG配管を接続するフランジ継手に本発明の漏液拡散防止構造を適用することもできる。大径配管用のフランジ継手においても、フランジ継手の外周部に厚さの薄いシール部材10、カバー部材11及びバンド部材12を設けるだけで済むので、フランジ継手が径方向に大型化せず、取付スペースの面で非常に有利である。
【0029】
2]フランジ1a,1bの外周部と略同じ幅のバンド部材を用いて、このバンド部材でシール部材10の表面を直接覆うようにしてもよい。この場合、カバー部材11を省略できるため、部品数をさらに少なくすることができる。
【0030】
3]配管系の途中に、スペクタクルブラインド、ブラインドフランジ、流量検知用のオリフィス等を設ける為のフランジ連結部に本発明を適用することもできる。例えば、図5に示すように、フランジ連結部20は、スペクタクルブラインド21を配管系の途中に設ける為のフランジ連結部であり、このフランジ連結部20においては、スペクタクルブラインド21が1対のフランジ20a,20bの間に挟持された状態で、複数のボルト3が締結される。このフランジ連結部20に前記実施形態と略同じ構成を有する漏液拡散防止構造22が設けられており、この漏液拡散防止構造22においては、シール部材10を覆うカバー部材23の上端部に、スペクタクルブラインド21の取手部21aを収容する為の収容部23aが上方突出状に形成されている。
【0031】
4]バルブのボンネット部分に設けられたボンネットフランジを連結するフランジ連結部に本発明を適用することもできる。さらに、バルブのボンネット部分には、メンテナンス用の穴部が設けられているものもあるが、そのような穴部を塞ぐ、図6、図7に示すような略矩形状の1対のフランジ30a,30bを連結するフランジ連結部30にも、前記実施形態と略同様の構成を有する漏液拡散防止構造31を取り付けることができる。つまり、非円形のフランジを連結するフランジ連結部にも本発明の漏液拡散防止構造を用いることができ、汎用性に優れる。
5]その他、液化窒素等、他の低温液化ガス用のフランジ連結部にも本発明を適用できるのは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、1対のフランジの外周面に可撓性のシール部材が外嵌状に装着され、このシール部材はバンド部材によりフランジの外周面に密着状に押し付けられて保持されているため、シール部材により前記隙間を確実に塞いで、漏液が周囲に拡散するのを防止できる。また、漏液拡散防止構造を簡略化且つ小型化でき、設置面及び製作コスト面で有利である。
【0033】
さらに、バンド部材で可撓性のシール部材をフランジの外周部に押し付けてフランジ間の隙間を塞ぐだけの簡単な構造であるため、フランジの外周形状が非円形状である場合でも、その非円形状のフランジの外周部に容易にこの漏液拡散防止構造を取り付けることができる。
【0034】
請求項2の発明によれば、薄金属板製のカバー部材を介してバンド部材でシール部材をフランジの外周面に押し付けて保持するため、バンド部材による押し付け力がシール部材に均等に作用して、シール部材がフランジの外周面に確実に密着して隙間を塞ぐことができる。さらに、カバー部材は薄金属板製であるため、カバー部材を装着してもフランジの径方向のサイズがほどんど変わらないため、漏液拡散防止構造を簡略化して且つ小型化できる。
【0035】
請求項3の発明によれば、1対のフランジ間の隙間からの漏液が漏液排出部から外部へ導かれて排出されるため、漏液が周囲に拡散するのを防止できる。
請求項4の発明によれば、フランジ継手に、取付の為のスペースが少なくて済むこの漏液拡散防止構造を用いることで、全体の配管系をコンパクトにすることが可能になる。また、フランジ継手で接続される配管が他の配管やバルブ等と近接しており、漏液が拡散した場合に漏液が他の配管やバルブ等に付着する確率が高い場合には、逆に、このフランジ継手の周辺にスペースがあまりないために、従来の漏液拡散防止構造をフランジ継手に設けることは困難であるが、この漏液拡散防止構造であれば、そのような状況でもフランジ継手に容易に取り付けることができるため、漏液が周囲に拡散するのを確実に防止できる。
【0036】
請求項5の発明によれば、ボンネットフランジと配管との接続用のフランジ継手のフランジとが近接している場合でも、取付の為のスペースが少なくて済むこの漏液拡散防止構造であれば、取付用のスペースをほとんど必要とせず、そのような状況でも容易にフランジ継手に装着することができ、漏液が周囲に拡散するのを確実に防止できる。また、ボンネットフランジの形状が非円形状である場合でも、その非円形状のフランジの外周部に容易にこの漏液拡散防止構造を取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る漏液拡散防止構造を備えたフランジ継手の正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】変更形態の図3相当図である。
【図6】変更形態に係る漏液拡散防止構造を備えたフランジ連結部の平面図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【符号の説明】
1a,1b 配管
2 フランジ継手
2a,2b フランジ
2c 隙間
6 漏液拡散防止構造
10 シール部材
11 カバー部材
12 バンド部材
13 漏液排出ノズル
20 フランジ連結部
20a,20b フランジ
22 漏液拡散防止構造
23 カバー部材
30 フランジ連結部
30a,30b フランジ
31 漏液拡散防止構造

Claims (5)

  1. 低温液化ガス用配管又はバルブ類のフランジ連結部の1対のフランジ間の隙間から低温液化ガスの漏液が拡散するのを防止する漏液拡散防止構造であって、
    前記フランジ連結部の1対のフランジの外周面に外嵌状に装着され前記隙間を塞ぐ可撓性のシール部材と、
    このシール部材をフランジの外周面に密着状に押し付けて保持するバンド部材と、
    を備えたことを特徴とする低温液化ガス用の漏液拡散防止構造。
  2. 前記シール部材の表面を覆う薄金属板製のカバー部材を有し、前記バンド部材がカバー部材を介してシール部材をフランジの外周面に押し付けて保持することを特徴とする請求項1に記載の低温液化ガス用の漏液拡散防止構造。
  3. 前記カバー部材に、前記隙間からの漏液を排出する為の漏液排出部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の低温液化ガス用の漏液拡散防止構造。
  4. 前記フランジ連結部は、配管同士を接続するフランジ継手であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の低温液化ガス用の漏液拡散防止構造。
  5. 前記フランジ連結部は、バルブのボンネットフランジを連結するフランジ連結部であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の低温液化ガス用の漏液拡散防止構造。
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