JP3728135B2 - 流体荷役用継手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、極低温流体等の荷役に用いられる流体荷役用継手に関し、詳しくは、極低温時における極低温流体の漏れを防止する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、液化天然ガス等の極低温流体を低温貯蔵タンクからタンクローリ等に荷役する際に、ローディングアームとタンクローリ側のパイプとを接続するための流体荷役用継手が用いられる。
流体荷役用継手は、極低温時における液化天然ガスの漏れを防止するために、環状シール部材を内蔵したものが例えば、実開平7−2693号公報に示すように知られている。実開平7−2693号公報に示す流体荷役用継手を図9,図10により説明する。
【0003】
図に示すように、流体荷役用継手101は、ユニオンつば102と、ユニオンネジ103と、ユニオンナット104と、環状シール部材105とで構成されている。
ユニオンつば102は、第1の管体106と、第1の管体106の先端に形成された先細り状のテーパ部107と、第1の管体106の外周面106Aに外方に向けて突設された環状突起からなるつば部108とを有している。第1の管体106にはローディングアーム109が溶接で接合されている。
【0004】
ユニオンネジ103は、第1の管体106に対向して配置された第2の管体110と、第2の管体110の外周面110Aに形成された雄螺子部111と、第2の管体110の接続端開口部112に凹設された環状座部113とを有している。
環状座部113は、第2の管体110の内周面110Bよりも大径の側壁面114と、該第2の管体110の軸線Lに直交する方向に沿って形成され内周面110Bから外方に拡がる底壁面115とからなる。
【0005】
ユニオンナット104は、円筒体に形成されており、内周面104Aに内方に向けて突設されて前記つば部108に係合するリング部116と、前記内周面104Aに形成されて前記ユニオンネジ103の雄螺子部111に螺合する雌螺子部117とを有している。
なお、ユニオンつば102,ユニオンネジ103,ユニオンナット104は、ステンレス鋼,銅合金等を材料としている。
【0006】
そして、前記環状座部113と前記テーパ部107との間に環状シール部材105が介装されている。
環状シール部材105は、ポリフッ化エチレン系樹脂(商品名;テフロン)を材料とした断面略三角形状のリング体に形成されている。環状シール部材105の線膨張率は前記ユニオンつば102,ユニオンネジ103の線膨張率より大きい。環状シール部材105の内周面には、テーパ面105Aが形成されている。このテーパ面105Aは、前記第1の管体106に向けて拡径し、前記テーパ部107に略線状に密着している。また、環状シール部材105の折曲げ部105Bは第2の管体110の内周面110Bに接触している。
【0007】
しかして、ユニオンナット104をユニオンネジ103上に締め付けることにより、ユニオンナット104を介してユニオンつば102とユニオンネジ103とは連結される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の流体荷役用継手101にあっては、極低温時において、環状シール部材105の線膨張率がユニオンつば102,ユニオンネジ103の線膨張率よりも大きいことから、環状シール部材105はユニオンネジ103に対して熱収縮が生じてシール性を損なうという欠点を依然として解消できなかった。そのため、液化天然ガスのガス分が内部から外部に漏れる虞があった。
【0009】
すなわち、常温から極低温(例えば、−164℃)に温度降下した場合、図11に示すように、環状シール部材105は点線で示す状態に熱収縮することから、環状シール部材105の折曲げ部105Bが第2の管体110の内周面110Bから離れるとともに環状座部113の底壁面115と環状シール部材105のシール底面105Cとの接触圧が小さくなる。そのため、矢印の漏れ経路に示すように、流体荷役用継手101の内部を通過する液化天然ガスのガス分が内部から外部に漏れる虞があった。そのため、通常締付けトルクを大きくかける必要があった。
【0010】
なお、液化天然ガスのガス分の外部への漏れを防止しようとして、環状シール部材105を強く締め付けると、ユニオンナット104の締付けトルクが大きくなり、流体荷役用継手101の連結操作の際の作業性が悪くなる。また、ユニオンナット104の締付けトルクを大きくすることに伴って環状シール部材105が変形劣化して耐久性も劣ることになり、好ましくない。
【0011】
また、シール性を確認するために、簡便に連結時のガス漏れをチェックすることが望ましい。そこで、ユニオンナット104に細孔を設けることにより、ガス漏れをチェックすることも考えられる。この場合には、細孔内に水分が入り込み、この水分が荷役時に極低温となって環状シール部材105に着氷し、シール性に悪影響を及ぼすことになり、好ましくない。また、ユニオンナット104の雌螺子部117とユニオンネジ103の雄螺子部111とが螺合する螺子部に水分が入り込むことになる。この水分が螺子部に着氷すると、流体荷役用継手の開閉トルクの増大にもつながり、流体荷役用継手の連結操作の作業性が劣ることになる。
【0012】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、極低温時においても充分にシール性を確保し、簡便にガス漏れをチェックすることができる流体荷役用継手を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、先端に先細り状のテーパ部を形成してなる金属製の第1の管体と、この第1の管体に対向して配置され、内周面から外方に拡がる底壁面を形成してなる環状座部を接続端開口部に凹設した金属製の第2の管体と、前記環状座部と前記テーパ部との間に介装され、耐極低温性で且つ線膨張率が第1,第2の管体の線膨張率より大きい材料を用いて、前記環状座部の底壁面にシール底面を向けてなる環状シール部材とを備え、前記第1の管体と前記第2の管体とを連結してなる流体荷役用継手において、前記環状座部の底壁面に、前記テーパ部に向けて凸部を突設し、前記環状シール部材のシール底面に、極低温時に前記凸部に密着する凹部を形成したことを特徴とする。
【0014】
請求項2記載の発明は、先端に先細り状のテーパ部を形成してなる金属製の第1の管体と、この第1の管体に対向して配置され、内周面から外方に拡がる底壁面を形成してなる環状座部を接続端開口部に凹設した金属製の第2の管体と、前記環状座部と前記テーパ部との間に介装され、耐極低温性で且つ線膨張率が第1,第2の管体の線膨張率より大きい材料を用いて、前記環状座部の底壁面にシール底面を向けてなる環状シール部材とを備え、前記第1の管体と前記第2の管体とを連結してなる流体荷役用継手において、前記環状座部の底壁面に、前記テーパ部に向けて円錐状凸部を突設し、前記環状シール部材のシール底面に、極低温時に前記円錐状凸部に密着する円錐状凹部を形成したことを特徴とする。
【0015】
請求項3記載の発明は、先端に先細り状のテーパ部を形成してなる金属製の第1の管体と、この第1の管体に対向して配置され、内周面から外方に拡がる底壁面を形成してなる環状座部を接続端開口部に凹設した金属製の第2の管体と、前記環状座部と前記テーパ部との間に介装され、耐極低温性で且つ線膨張率が第1,第2の管体の線膨張率より大きい材料を用いて、前記環状座部の底壁面にシール底面を向けてなる環状シール部材とを備え、前記第1の管体と前記第2の管体とを連結してなる流体荷役用継手において、前記環状座部の底壁面を前記テーパ部に向けて円錐状凸面に形成し、前記環状シール部材のシール底面を、極低温時に前記環状座部の底壁面に密着する円錐状凹面に形成したことを特徴とする。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし請求項3いずれか記載の流体荷役用継手において、ガス漏れ検出装置を有し、このガス漏れ検出装置は、前記第1の管体と前記第2の管体との間に一端が連通する第1パイプと、着脱自在のプラグ部を有して前記パイプの他端に取り付けられ、該プラグ部の装着時には開くとともに該プラグ部の抜脱時には閉じている着脱自在のコネクタと、前記コネクタのプラグ部に一端が取り付けられた第2パイプとで構成されていることを特徴とする。
【0017】
(作用)
請求項1記載の発明においては、環状シール部材の線膨張率は第1の管体,第2の管体の線膨張率よりも大きいので、極低温時に、環状シール部材は、第1の管体,第2の管体に対して相対的に内方に向けて熱収縮することから、環状シール部材の凹部は熱収縮し、環状座部の凸部に密着する。
【0018】
これにより、環状シール部材は、第2の管体の環状座部と第1の管体のテーパ部との間に押圧された状態で挟持されることになる。
従って、環状シール部材のシール性能が確保され、流体荷役用継手の内部の極低温流体は、第2の管体の環状座部と環状シール部材の間から外部へ漏れることはない。
【0019】
請求項2記載の発明においては、請求項1記載の発明と同様に、極低温時に、環状シール部材は内方に向けて熱収縮することから、環状シール部材の円錐状凹部は熱収縮し、環状座部の円錐状凸部に密着する。
従って、環状シール部材のシール性能が確保され、流体荷役用継手の内部の極低温流体は、第2の管体の環状座部と環状シール部材の間から外部へ漏れることはない。
【0020】
請求項3記載の発明においては、請求項1記載の発明と同様に、極低温時に、環状シール部材は内方に向けて熱収縮することから、環状シール部材のシール底面(円錐状凹面)は熱収縮し、環状座部の底壁面(円錐状凸面)に密着する。
従って、環状シール部材のシール性能が確保され、流体荷役用継手の内部の極低温流体は、第2の管体の環状座部と環状シール部材の間から外部へ漏れることはない。
【0021】
請求項4記載の発明においては、流体荷役用継手の内部を極低温流体を通過させる際、ガス漏れ検出装置は次の(イ),(ロ)の態様で使用される。
(イ)第1の管体と第2の管体の連結操作の際、コネクタからそのプラグ部とともに第2パイプが取り外される。
この状態では、コネクタは閉状態になっており、第2パイプは前記連結操作の作業の邪魔にならない。また、コネクタは閉状態になっているため、雨水等の水分が外部より第1パイプを通過して環状シール部材の部位に侵入するのを防止する。
【0022】
(ロ)第1の管体と第2の管体の連結後、極低温流体を流す前または流している途中にコネクタに第2の管体を取り付けることにより、コネクタは開状態になる。この状態でガス漏れの検出が行なわれる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態について説明する。
【0024】
図1ないし図3により請求項1,請求項4記載の発明の実施の形態に係わる流体荷役用継手を、極低温流体として液化天然ガスを例に挙げ、該流体荷役用継手としてユニオン継手を例に挙げ、ローディングアームとタンクローリ車側の接続パイプとを連結する場合を例に挙げて説明する。
図1,図2において、本実施の形態に係わる流体荷役用継手1は、ユニオンつば2と、ユニオンネジ3と、ユニオンナット4と、環状シール部材5とを備えている。
【0025】
ユニオンつば2は、ステンレス鋼を材料としており、第1の管体6と、第1の管体6の先端に外方に凸となる湾曲形状に形成された先細り状のテーパ部7と、該第1の管体6の外周面6Aに外方に向けて突設されたつば部8とを有している。ここで、ステンレス鋼の+20℃から−164℃までの平均の線膨張率α1は1.5×10-5mm/mm℃である。つば部8はテーパ部7に隣接して図1の右方に位置している。第1の管体6にはローディングアーム9のドロップパイプ9Aが溶接で接合されている。
【0026】
ユニオンネジ3は、ステンレス鋼を材料(線膨張率はユニオンつば2の線膨張率と同じ)としており、第1の管体6に対向して配置された第2の管体10と、第2の管体10の外周面10Aに形成された環状溝部11と、第2の管体10の外周面10Aに形成され前記環状溝部11に隣接する雄螺子部12と、第2の管体10の接続端開口部13に凹設された環状座部14とを有している。第2の管体10の内周面10Bは、径方向で前記第1の管体6の内周面6Bとほぼ同じ位置にある。
【0027】
図3に示すように、環状座部14は、前記内周面10Bよりも大径の外側壁面15と、第2の管体10の軸線L(図1に図示)に直交する方向に沿って形成され前記内周面10Bから外方に拡がる底壁面16とからなる。前記外側壁面15は、径方向で第1の管体6の外周面6Aとほぼ同じ位置にある。前記底壁面16の中央に、前記テーパ部7に向けて短円柱体からなる凸部17が突設されている。この凸部17の前面17Bには、環状突起18が設けられている。この環状突起18は後述する環状シール部材5の凹部26の凹面26Bに食い込み、確実に環状シール部材5と環状座部14とを密着させる。
【0028】
ユニオンナット4は、耐食耐熱超合金を材料として円筒体に形成されており、ユニオンナット4の内周面4Aに内方に向けて突設されて前記つば部8に係合するリング部19と、前記内周面4Aに形成されて前記ユニオンネジ3の雄螺子部12に螺合する雌螺子部20とを有しており、ユニオンナット4を、ユニオンネジ3に締め込むことによりユニオンネジ3と該ユニオンつば2とが連結される。ここで、上述のように、ユニオンナット4は、耐食耐熱超合金を材料としており、ユニオンつば2,ユニオンネジ3はステンレス鋼を材料としているので、ユニオンナット4の締め付け時の螺子部(雄螺子部12,雌螺子部20)相互間におけるいわゆるかじり現象が防止されている。
【0029】
なお、ユニオンナット4には複数のボルト21を介して円板22が固着されている。円板22に複数の棒部材23の一端23Aが固着され、棒部材23の他端23Bにハンドル24が固着されている。
そして、前記環状座部14と前記テーパ部7との間に環状シール部材5が介装されている。
【0030】
環状シール部材5は、ポリフッ化エチレン系樹脂(商品名;テフロン)を材料とした断面略三角形状に形成されたリング体からなる。ポリフッ化エチレン系樹脂として、例えば四フッ化エチレン樹脂,四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合樹脂,四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂等が挙げられる。ポリフッ化エチレン系樹脂の+20℃から−164℃までの平均の線膨張率α2は9.1×10-5 mm/mm℃である。この材料により耐極低温性(例えば−164℃)が確保され、且つ線膨張率が前記ユニオンつば2,ユニオンネジ3の線膨張率より大きくなっている(α2/α1=6.1)。
【0031】
図3において、環状シール部材5の外周面5Aは軸線L(図1に図示)に対して平行になっており、シール底面5Bは軸線Lに対して直交している。このシール底面5Bに凹部26が形成されている。この凹部26の内壁面26Aは、常温時に前記凸部17の側壁面17Aに接触し、極低温時に熱収縮して前記凸部17の側壁面17Aに密着する径方向寸法となっている。また、環状シール部材5の内周テーパ面5Dは、平面状に形成され、第1の管体6に向けて拡径している。
【0032】
そして、常温で、前記内周テーパ面5Dは前記テーパ部7に略線状に密着している。また、常温及び極低温時に、凸部17の前面17Bは凹部26の凹面26Bに密着しており、シール底面5Bにおける凸部17より外側の部分5Eと前記環状座部14の底壁面16との間には隙間Sが形成されている。これにより、凸部17の前面17Bと凹部26の凹面26Bとの密着部分の面積が小さくなり、密着圧が高くなる。従って、環状シール部材5と環状座部14との密着力が大きくなり、シール性が向上している。
【0033】
なお、図2に示すように、ユニオンネジ3の基端3Aにはフランジ3Bが設けられ、このフランジ3Bは、タンクローリ車側の接続パイプ25の先端のフランジ25Aにボルト27,ナット28を介して連結されている。
次に、図2により液化天然ガスのガス漏れを検出するためのガス漏れ検出装置29について説明する。図において、この漏れ検出装置29は、ユニオンナット4に形成された細孔4Bに装着されている。細孔4Bは第1の管体6と第2の管体10との間に連通しており、この細孔4Bに第1パイプ30の一端30Aが連通している。第1パイプ30の他端30Bにコネクタ31が取り付けられている。
【0034】
コネクタ31は、ソケット部31Aと、ソケット部31Aに着脱自在でナット31Bを有するプラグ部31Cとで構成され、プラグ部31Cの装着時には開き、プラグ部31Cの抜脱時には閉じている。コネクタ31のプラグ部31Cに第2パイプ32の一端32Aが取り付けられている。第2パイプ32はビニールチューブからなり、その他端32Bには小孔(図示せず)が開けられている。
【0035】
しかして、ユニオンナット4をユニオンネジ3上に締め付けることにより、ユニオンナット4を介してユニオンつば2とユニオンネジ3とは連結(ユニオン結合)され、ローディングアーム9とタンクローリ車側の接続パイプ25とは流体荷役用継手1を介して連結されている。
次に、環状シール部材5による天然ガスの漏れ防止作用について説明する。
【0036】
先ず、常温において、環状シール部材5は、前記環状座部14における凸部17の前面17Bと前記テーパ部7との間に押圧された状態で挟持され、凸部17の前面17B,テーパ部7に密着している。これにより、流体荷役用継手1の内部の天然ガスは、環状シール部材5を介して、外部への漏れが防止されている。次に、極低温(例えば、−164℃)の液化天然ガスを荷役する場合について説明する。
【0037】
環状シール部材5の材料であるポリフッ化エチレン系樹脂の平均の線膨張率α2は、ユニオンつば2,ユニオンネジ3の材料であるステンレス鋼の平均の線膨張率α1よりも大きいので(α2/α1=6.1)、環状シール部材5は、ユニオンつば2,ユニオンネジ3に対して相対的に内方に向けて熱収縮し、図3の点線で示す状態になる。これにより、環状シール部材5は、前記環状座部14における凸部17と前記テーパ部7との間に押圧された状態で挟持されることになる。
【0038】
上述のように、環状シール部材5は内方に向けて熱収縮することから、その凹部26の内壁面26Aは熱収縮して前記凸部17の側壁面17Aに密着する。また、環状シール部材5の内周テーパ面5Dは、ユニオンつば2のテーパ部7に略線状に接触して密着される。
このように、環状シール部材5は前記環状座部14における凸部17,前記テーパ部7に密着し、流体荷役用継手1の内部を流れる液化天然ガスは、環状シール部材5を介して、外部への漏れが防止される。
【0039】
次に、ガス漏れ検出装置29の使用方法について説明する。ガス漏れ検出装置29は次の(イ),(ロ)の態様で使用される。
(イ)ユニオンつば2とユニオンネジ3の連結操作の際、コネクタ31からそのプラグ部31Cとともに第2パイプ32が取り外される。この状態では、コネクタ31は閉状態になっている。
【0040】
ユニオンつば2とユニオンネジ3の連結の際、ユニオンナット4を回す作業が必要になるが、第2パイプ32はその作業の邪魔にならない。また、コネクタ31は閉状態になっているため、雨水等の水分が外部より第1パイプ30を通過して環状シール部材5の部位に侵入するのを防止する。
(ロ)ユニオンつば2とユニオンネジ3の連結後、液化天然ガスを流す前または流している途中にコネクタ31に第2パイプ32を取り付けることにより、コネクタ31は開状態になる。この状態で、第2パイプ32の他端32Bの小孔に石鹸水をかけることにより、ガス漏れの検出が行なわれる。
【0041】
以上の如き構成によれば、液化天然ガスの荷役時に流体荷役用継手1が常温から極低温度に温度降下した場合ても、環状シール部材5の線膨張率がユニオンつば2,ユニオンネジ3の線膨張率よりも大きいことから生じる熱収縮量の差を利用することにより、環状シール部材5を介しての液化天然ガスの外部への漏れを防止することができる。
【0042】
この結果、ユニオンつば2とユニオンネジ3の連結操作の際、ユニオンナット4の締付けトルクを小さくでき、連結操作の作業性を向上させることができ、また、環状シール部材5の変形劣化を防止して耐久性を向上させることができる。さらに、環状シール部材5は、断面略三角形状のリング体に形成されており、厚みも十分なので、弾力性を確保できるため、環状シール部材5と環状座部14とのシール性を向上させることができる。
【0043】
そして、流体荷役用継手1をユニオン継手(ユニオンナット4をユニオンネジ3上に締め付けることにより、ユニオンナット4を介してユニオンつば2とユニオンネジ3とをユニオン結合するもの)に適用しているので、フランジ継手を流体荷役用継手として用いた場合と比較して連結作業を迅速に行なうことができる。
なお、本実施の形態においては、液体として液化天然ガスを例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、例えば液化窒素ガス,液体ヘリウム等に適用することができる。
【0044】
また、本実施の形態においては、ユニオンつば2,ユニオンネジ3の材料としてステンレス鋼を例に挙げて説明したが、これに限定されることなく、例えば、銅合金にすることもできる。
さらに、本実施の形態においては、環状シール部材5の材料として、ポリフッ化エチレン系樹脂を例に挙げて説明しているが、これに限定されることなく、例えば、カーボンやグラファイト等の充填材を混入した充填材入りポリフッ化エチレン系樹脂やポリエチレン樹脂等を用いることもできる。
【0045】
そして、本実施の形態においては、図4に示すように、図3における凸部17の側壁面17Aの位置を外方に位置させることもできる。この場合、凸部17の前面17Bは凹部26の凹面26Bに接触しているが、凸部17の前面17Bの接触面積が大きくなり、環状シール部材5とユニオンネジ3の環状座部14との圧力は小さくなる。しかし、極低温時に温環状シール部材5は内方に向けて熱収縮することから、その凹部26は熱収縮して前記凸部17の側壁面17Aに接触して密着しているので、環状シール部材5とユニオンネジ3の環状座部14とのシール性は確保されている。
【0046】
図5は請求項2,請求項4記載の発明の実施の形態に係わる流体荷役用継手を示す。請求項2,請求項4記載の発明の実施の形態に係わる流体荷役用継手は、請求項1,請求項4記載の発明の実施の形態に係わる流体荷役用継手と同様の構造であり、同一構成部品については同一の符号を付して説明を省略し、相違する部分についてのみ説明する。
【0047】
図5において、環状座部14の底壁面16の中央に、テーパ部7に向けて円錐状凸部33が突設されている。
一方、環状シール部材5のシール底面5Bに、極低温時に前記円錐状凸部33に密着する円錐状凹部34が形成されている。
かかる構成によれば、極低温時に、環状シール部材5は内方に向けて熱収縮することから、その円錐状凹部34は熱収縮して前記円錐状凸部33に密着する。
【0048】
従って、環状シール部材5と環状座部14との間のシール性を確保することができ、請求項1,請求項4記載の発明の実施の形態に係わる流体荷役用継手と同様の効果を奏する。なお、請求項1,請求項4記載の発明の実施の形態にて述べたガス漏れ検出装置29についても、同様の構造であり、同様の効果を奏する。図6は請求項3,請求項4記載の発明の実施の形態に係わる流体荷役用継手を示す。請求項3,請求項4記載の発明の実施の形態に係わる流体荷役用継手は、請求項1,請求項4記載の発明の実施の形態に係わる流体荷役用継手と同様の構造であり、同一構成部品については同一の符号を付して説明を省略し、相違する部分についてのみ説明する。
【0049】
図6において、環状座部14の底壁面16はテーパ部7に向けて全面に亘って円錐状凸面に形成されている。また、環状シール部材5のシール底面5Cは、極低温時に前記環状座部14の底壁面16に密着する円錐状凹面に形成されている。
かかる構成によれば、極低温時に、環状シール部材5は内方に向けて熱収縮することから、環状シール部材5のシール底面5Cは、熱収縮して前記環状座部14の底壁面16に全面に亘って接触して密着する。
【0050】
従って、環状シール部材5と環状座部14との間のシール性を確保することができ、請求項1,請求項4記載の発明の実施の形態に係わる流体荷役用継手と同様の効果を奏する。なお、請求項1,請求項4記載の発明の実施の形態にて述べたガス漏れ検出装置29についても、同様の構造であり、同様の効果を奏する。なお、上記実施の形態においては、第1の管体6のテーパ部7は、先細り状で、外方に凸となる湾曲形状に形成されており、環状シール部材5の内周テーパ面5Dは平面になっているが、図7(イ)に示すように、第1の管体6のテーパ部41を、平面形状に形成するとともに、環状シール部材5の内周テーパ面5Fを外方に凸となる湾曲形状に形成することもできる。また、図7(ロ)に示すように、第1の管体6のテーパ部42を、先細り状で外方に凸となる湾曲形状に形成するとともに、環状シール部材5の内周テーパ面5Gを外方に凸となる湾曲形状に形成することもできる。
【0051】
また、上記実施の形態においては、流体荷役用継手としてユニオン継手を例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、他の形式のものでも良い。例えば、図8に示すように、フランジ型の流体荷役用継手に適用することもできる。
図において、ステンレス鋼を材料とした第1の管体51には第1の環状フランジ部52が形成されるとともに先端に先細り状のテーパ部53が形成されている。この第1の管体51に対向してステンレス鋼を材料とした第2の管体54が配置されている。第2の管体54は第2の環状フランジ部55を有し、第2の管体54の接続端開口部54Aには、内周面54Bから外方に拡がる底壁面56Aを形成してなる環状座部56が凹設されている。環状座部56は、図3に示す環状座部14と同形状であり、説明を省略する。環状座部56と前記テーパ部53との間に環状シール部材57が介装されている。環状シール部材57は、材料として上述のポリフッ化エチレン系樹脂(商品名;テフロン)を使用し、図3に示す環状シール部材5と同形状になっており、説明を省略する。
【0052】
そして、第1の環状フランジ部52と第2の環状フランジ部55とは、複数のボルト58,ナット59で締め付けることにより連結されている。
かかる構成によれば、請求項1,請求項4記載の発明の実施の形態に係わる流体荷役用継手と同様に環状シール部材57により液化天然ガスの外部への漏れを防止することができる。
【0053】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、常温から極低温に温度変化が生じても、環状シール部材の線膨張率が第1,2の管体の線膨張率よりも大きいことから生じる熱収縮量の差を利用することにより、第2の管体における環状座部の凸部に環状シール部材の凹部を密着させることができる。従って、環状シール部材のシール性能を確保し、当該流体荷役用継手の内部の極低温流体の外部への漏れを防止することができる。
【0054】
また、第1の管体と第2の管体とを連結するための締付け力を小さくすることができるため、環状シール部材にかかる締付力による圧力を小さくし、環状シール部材の変形劣化を防止して耐久性を向上させることができ、また、連結操作時の作業性を向上させることができる。
請求項2,請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を奏する。
【0055】
請求項4の発明によれば、シール性に影響を及ぼすことなく、また、流体荷役用継手の連結操作の際に作業性を確保しつつ、簡便にガス漏れをチェックすることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,請求項4記載の発明の実施の形態に係わる流体荷役用継手の要部断面図である。
【図2】同流体荷役用継手の全体を示す一部断面図である。
【図3】図1の環状シール部材の周りを示す拡大断面図である。
【図4】環状座部,環状シール部材の変形例を示す拡大断面図である。
【図5】請求項2,請求項4記載の発明の実施の形態に係わる流体荷役用継手の環状シール部材付近を示す断面図である。
【図6】請求項3,請求項4記載の発明の実施の形態に係わる流体荷役用継手の環状シール部材付近を示す断面図である。
【図7】請求項1,4,請求項2,4,及び、請求項3,4記載の発明の実施の形態に係わる流体荷役用継手の変形例を示す拡大断面図である。
【図8】請求項1,4,請求項2,4,及び、請求項3,4記載の発明の実施の形態に係わる流体荷役用継手の変形例を示す拡大断面図である。
【図9】従来における流体荷役用継手の一部断面図である。
【図10】図9の環状シール部材付近の断面図である。
【図11】従来における流体荷役用継手の不具合の断面説明図である。
【符号の説明】
1 流体荷役用継手
5 環状シール部材
5B シール底面
6 第1の管体
7 テーパ部
10 第2の管体
10B 内周面
13 接続端開口部
14 環状座部
16 底壁面
17 凸部
17A 側壁面
26 凹部
26A 内壁面
Claims (4)
- 先端に先細り状のテーパ部を形成してなる金属製の第1の管体と、
この第1の管体に対向して配置され、内周面から外方に拡がる底壁面を形成してなる環状座部を接続端開口部に凹設した金属製の第2の管体と、
前記環状座部と前記テーパ部との間に介装され、耐極低温性で且つ線膨張率が第1,第2の管体の線膨張率より大きい材料を用いて、前記環状座部の底壁面にシール底面を向けてなる環状シール部材とを備え、
前記第1の管体と前記第2の管体とを連結してなる流体荷役用継手において、
前記環状座部の底壁面に、前記テーパ部に向けて凸部を突設し、
前記環状シール部材のシール底面に、極低温時に前記凸部に密着する凹部を形成した
ことを特徴とする流体荷役用継手。 - 先端に先細り状のテーパ部を形成してなる金属製の第1の管体と、
この第1の管体に対向して配置され、内周面から外方に拡がる底壁面を形成してなる環状座部を接続端開口部に凹設した金属製の第2の管体と、
前記環状座部と前記テーパ部との間に介装され、耐極低温性で且つ線膨張率が第1,第2の管体の線膨張率より大きい材料を用いて、前記環状座部の底壁面にシール底面を向けてなる環状シール部材とを備え、
前記第1の管体と前記第2の管体とを連結してなる流体荷役用継手において、
前記環状座部の底壁面に、前記テーパ部に向けて円錐状凸部を突設し、
前記環状シール部材のシール底面に、極低温時に前記円錐状凸部に密着する円錐状凹部を形成した
ことを特徴とする流体荷役用継手。 - 先端に先細り状のテーパ部を形成してなる金属製の第1の管体と、
この第1の管体に対向して配置され、内周面から外方に拡がる底壁面を形成してなる環状座部を接続端開口部に凹設した金属製の第2の管体と、
前記環状座部と前記テーパ部との間に介装され、耐極低温性で且つ線膨張率が第1,第2の管体の線膨張率より大きい材料を用いて、前記環状座部の底壁面にシール底面を向けてなる環状シール部材とを備え、
前記第1の管体と前記第2の管体とを連結してなる流体荷役用継手において、
前記環状座部の底壁面を前記テーパ部に向けて円錐状凸面に形成し、
前記環状シール部材のシール底面を、極低温時に前記環状座部の底壁面に密着する円錐状凹面に形成した
ことを特徴とする流体荷役用継手。 - ガス漏れ検出装置を有し、
このガス漏れ検出装置は、
前記第1の管体と前記第2の管体との間に一端が連通する第1パイプと、
着脱自在のプラグ部を有して前記パイプの他端に取り付けられ、該プラグ部の装着時には開くとともに該プラグ部の抜脱時には閉じている着脱自在のコネクタと、
前記コネクタのプラグ部に一端が取り付けられた第2パイプとで構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれか記載の流体荷役用継手。
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