JP2004238134A - コンテナヤード内におけるシャーシの誘導方法、およびコンテナヤード - Google Patents
コンテナヤード内におけるシャーシの誘導方法、およびコンテナヤード Download PDFInfo
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Abstract
【課題】コンテナヤード内においてシャーシを滞留させることなく円滑に誘導して、コンテナの荷役作業の効率を向上させる。
【解決手段】入口ゲート14を通過したシャーシ5を第1の待機エリア6に進入させ、行き先のシャーシ走行レーン8が共通するものごとに分けて各待機レーン16にて待機させ、各待機レーン16から第2の待機エリア12に1台ずつシャーシ5を移動させ、第2の待機エリア12にて待機しているシャーシ5にヤードクレーン10の作業状況を考慮して行き先のシャーシ走行レーン8への進入を促す。
【選択図】 図1
【解決手段】入口ゲート14を通過したシャーシ5を第1の待機エリア6に進入させ、行き先のシャーシ走行レーン8が共通するものごとに分けて各待機レーン16にて待機させ、各待機レーン16から第2の待機エリア12に1台ずつシャーシ5を移動させ、第2の待機エリア12にて待機しているシャーシ5にヤードクレーン10の作業状況を考慮して行き先のシャーシ走行レーン8への進入を促す。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンテナを蔵置するコンテナヤード、およびコンテナを搬送するシャーシをコンテナヤード内において誘導するシャーシ誘導システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンテナヤードにおいては、コンテナの荷卸しや引き取りをするシャーシ(例えばトレーラ等のコンテナを搬送する手段)の待機エリアが入口ゲートの外に設けられている。この待機エリアに待機しているシャーシがヤード内に進入する際には、まず、シャーシの運転手が、入口ゲートにて受け付けを済ませた後にヤード内の行き先について指示を受け、その指示に従ってシャーシを走らせ、行き先として指定されたシャーシ走行レーンに進入し、そのレーン内の指定された位置まで移動して停止し、ヤードクレーンによる荷役を受けていた。
【0003】
特許文献1には、コンテナターミナル周辺道路の交通渋滞を防止するために、コンテナを運搬するトレーラ(シャーシ)にコンテナ番号や行先などの物流情報を入力した無線IC書類タグをセットし、コンテナの搬入・搬出のためにコンテナターミナルに入場しようとするトレーラの通路の上流側にチェックゲートを設け、該チェックゲートに無線IC書類タグと交信する無線アンテナを設け、チェックゲートとコンテナターミナル入口ゲートとの間の通路にトレーラが一時的に待避する待機場を設け、コンテナターミナル入口ゲートの付近にトレーラの混雑状況を監視するゲート混雑監視装置を設け、ゲート混雑監視装置からの情報により入口ゲートが混雑しているか否かを判断し、上記無線IC書類タグをセットしたトレーラに待機場に待避するか否かの情報を送信するコンピュータを設けたものが記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−297392号公報(第3−4頁、第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来のコンテナヤードにおいては、入口ゲートを通過してヤード内に進入したシャーシの挙動は運転手まかせになってしまっていたため、次のような問題点が指摘されていた。
(a)あるシャーシ走行レーンに複数のシャーシが進入する場合、少しでも先にレーンに進入したものから順に荷役が行われるようになってしまっており、荷役作業を円滑に進めるべく特定のシャーシを優先的に進入させるというように、各シャーシを順序立てて誘導することができず、予想不可能な荷役待ちの序列が発生していた。
(b)シャーシの運転手が、行き先の指示を入口ゲートにて受けるだけなので、行き先を間違え易く、本来の行き先とは異なるシャーシ走行レーンに進入してしまって作業が行えないことが多かった。
(c)シャーシの運転手がヤードクレーンの作業状況を認識することができないので、レーン内に進入すべきでないタイミングでも構わずシャーシがレーン内に進入して、ヤードクレーンの荷役作業を停滞させてしまうことがあった。
【0006】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、コンテナヤード内においてシャーシを滞留させることなく円滑に誘導して、コンテナの荷役作業の効率を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
請求項1記載のシャーシの誘導方法は、入口ゲートにて行き先を指定されてコンテナヤード内に進入した複数のシャーシを所定の場所に待機させ、これら複数のシャーシを1台または複数台ずつ、指定された行き先に向けて移動させることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載のシャーシの誘導方法は、入口ゲートにて行き先を指定されてコンテナヤード内に進入した複数のシャーシを、指定された行き先が共通するものごとにグループ分けして所定の場所に待機させ、各グループからシャーシを1台ずつ、指定された行き先に向けて移動させることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載のシャーシの誘導方法は、請求項1または2記載のシャーシの誘導方法において、指定された行き先に向けて移動させたシャーシの運転手に、指定された行き先を確認させることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載のシャーシの誘導方法は、請求項1から3のいずれか記載のシャーシの誘導方法において、指定された行き先の手前でシャーシを待機させておき、そのシャーシを、ヤードクレーンの作業状況を考慮したうえで指定された行き先に移動させることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載のコンテナヤードは、入口ゲートにて行き先を指定されてコンテナヤード内に進入した複数のシャーシを待機させる第1の待機エリアが設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項6記載のコンテナヤードは、請求項5記載のコンテナヤードにおいて、第1の待機エリアに、指定された行き先が共通するシャーシごとにグループ分けして待機させることを特徴とする。
【0013】
請求項7記載のコンテナヤードは、請求項5または6記載のコンテナヤードにおいて、第1の待機エリアから指定された行き先に向けて移動させたシャーシを待機させる第2の待機エリアが設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項8記載のコンテナヤードは、請求項5または6記載のコンテナヤードにおいて、第1の待機エリアで待機しているシャーシの運転手に対し、指定された行き先への移動を指示する移動指示手段が設けられていることを特徴とする。
【0015】
請求項9記載のコンテナヤードは、請求項5または6記載のコンテナヤードにおいて、第1の待機エリアから指定された行き先に向けて移動させたシャーシの運転手に、指定された行き先を確認させる行き先確認手段が設けられていることを特徴とする。
【0016】
請求項10記載のコンテナヤードは、請求項7記載のコンテナヤードにおいて、第2の待機エリアで待機しているシャーシの運転手に対し、指定された行き先への移動を指示する進入指示手段が設けられていることを特徴とする。
【0017】
請求項11記載のシャーシの誘導システムは、入口ゲートにて行き先を指定されてコンテナヤード内に進入したシャーシをその行き先に誘導するシャーシ誘導システムであって、
所定の場所に待機している複数のシャーシの運転手に対し、指定された行き先への移動を指示する移動指示手段が設けられていることを特徴とする。
【0018】
請求項12記載のシャーシの誘導システムは、請求項11記載のシャーシの誘導システムにおいて、指定された行き先に向けて移動させたシャーシの運転手に、指定された行き先を確認させる行き先確認手段が設けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項13記載のシャーシの誘導システムは、請求項11または12記載のシャーシの誘導システムにおいて、指定された行き先の手前で待機しているシャーシの運転手に対し、指定された行き先への移動を指示する進入指示手段が設けられていることを特徴とする。
【0020】
本発明においては、行き先を指定されたシャーシを、その行き先に向けて勝手に移動させるのではなく、ヤード内の所定の場所に一旦待機させておき、それらシャーシを、荷役作業の進行状況を考慮する等して1台または複数台ずつ、指定された行き先に向けて移動させることにより、例えば荷役作業を円滑に進めるべく特定のシャーシを優先的に進入させるというように、各シャーシを順序立てて誘導することができ、予想不可能な荷役待ちの序列が発生しないので、荷役作業の効率を向上させることができる。
【0021】
本発明においては、シャーシの運転手に、指定された行き先を確認させることにより、シャーシの行き先間違いが少なくなり、行き先間違いに起因する荷役作業の停滞が改善されるので、作業効率を向上させることができる。
【0022】
本発明においては、指定された行き先の手前で待機させたシャーシを、ヤードクレーンの作業状況を考慮したうえで指定された行き先に移動させることにより、シャーシが適切なタイミングでヤードクレーンの作業域に進入することになり、ヤードクレーンの荷役作業を停滞させてしまうことがないので、作業効率を向上させることができる。
【0023】
請求項14記載のシャーシの誘導方法は、コンテナヤード内に待機させた複数のシャーシの作業順を組み替えていくつかの作業パターンを想定し、それらの作業パターンの中から、すべてのシャーシが待機状態から荷役を終えるまでの総作業時間が最も短いものを今後の作業パターンとして選択することを特徴とする。
【0024】
本発明においては、想定される作業パターンの中から総作業時間の最も短いものを今後の作業パターンとして選択することにより、短期的な作業時間の短縮が可能になる。さらに、このような総作業時間に基づく作業パターンの選択を随時行うようにすれば、結果的には長期的な作業時間の短縮が可能になるので、荷役作業の効率を向上させることができる。
【0025】
請求項15シャーシの誘導方法は、請求項14記載のシャーシの誘導方法において、作業パターンの総作業時間を、各シャーシに対してヤードクレーンが実質的になんらかの作業を行うクレーン作業時間の総和と各シャーシがヤード内に停滞する滞留時間の総和との和として捉え、
クレーン作業時間の総和、滞留時間の総和のいずれか一方または両方に、コンテナヤードの状況を考慮した重み付けを行ったうえで総作業時間を算出することを特徴とする。
【0026】
本発明によれば、クレーン作業時間の総和、滞留時間の総和のいずれか一方または両方に、コンテナヤードの状況を考慮した重み付けを行うことにより、荷役作業の効率をさらに向上させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図3に示して説明する。
図1には、岸壁2に沿って構築されたコンテナヤード3を示す。コンテナヤード3には、コンテナ4が蔵置される複数の蔵置ブロック9と、シャーシ5の入口ゲート14と、入口ゲート14を通過したシャーシ5の進入路40と、荷役を終えたシャーシ5の退出路41と、シャーシ5の出口ゲート22とが設けられている。各蔵置ブロック9には、コンテナ4の荷役を行うヤードクレーン10と、岸壁2に接岸したコンテナ船(図示略)と蔵置ブロック9との間でコンテナ4の荷役を行うコンテナクレーン11とが設置されている。
【0028】
複数の蔵置ブロック9は、岸壁2に直交する方向に、等間隔に離間して配設されている。個々の蔵置ブロック9は、実際にコンテナ4が蔵置される蔵置エリア7と、シャーシ5を蔵置エリア7に沿って走行させるシャーシ走行レーン8とを備えている。蔵置エリア7は、岸壁2に平行な方向に延在して設けられ、シャーシ走行レーン8も、蔵置エリア7と同様に岸壁2に平行な方向に延在して設けられている。各シャーシ走行レーン8には、シャーシ5の行き先を特定するために、通して番号が付されている。例えば、岸壁2に近い順にNo.01,02,03,…を付したとして、あるシャーシ5の行き先はNo.02のシャーシ走行レーン、といった具合である。
【0029】
ヤードクレーン10は、蔵置ブロック9上を、蔵置エリア7やシャーシ走行レーン8の延在する方向に移動しながら、シャーシ走行レーン8上のシャーシ5と蔵置エリア7との間でコンテナ4の荷役を行ったり、蔵置エリア7内でコンテナ4の荷役を行ったりするようになっている。ヤードクレーン10の移動の単位は、蔵置エリア7に積まれたコンテナ4群を蔵置エリア7の長手方向にコンテナ4ひとつ分ずつ区切ってできるコンテナ4の集まり(”ベイ”という)で示される。例えば、蔵置エリア7の各ベイに図1に向かって左側から01,02,03,…と番号を付したとして、No.01のベイに停止しているヤードクレーン10をNo.03のベイに移動させる、といった具合である。なお、このベイ番号はシャーシ5の行き先を特定するためにも使用される。
【0030】
進入路40の途中には、入口ゲート14を通過したシャーシ5を一時的に待機させておく第1の待機エリア6が設けられている。第1の待機エリア6には、複数台のシャーシ5を一列に並べて待機させる待機レーン16が、複数並列に配設されている。各待機レーン16は、シャーシ5の行き先となるシャーシ走行レーン8それぞれに個別に対応付けられている。また、各シャーシ走行レーン8の入口手前には、荷役の順番待ちをするシャーシ5を1台あるいは複数台待機させておく第2の待機エリア12が設けられている。
【0031】
入口ゲート14には、入口ゲート14を通過するシャーシ5の車番を撮影し画像処理することによって車番を読み取る車番読取装置15が設けられている。各待機レーン16の出口には、レーン上で先頭に位置するシャーシ5の運転手に対して停止または行き先のシャーシ走行レーン8への移動を赤/青の点灯によって指示する信号灯(移動指示手段)17が設けられている。信号灯17には、図2に示すように、シャーシ5に踏破されることによって信号灯17を青から赤に切り換える踏み板式のスイッチ19が併せて設置されている。
【0032】
第1の待機エリア6を過ぎた進入路40の脇には、待機レーン16を脱したシャーシ5の行き先をそのシャーシ5の運転手に視認できるように表示するモニタ(行き先確認手段)20と、そのシャーシ5の車番を撮影し画像処理することによって車番を読み取る車番読取装置21とが設けられている。モニタ20には、あるシャーシ5の行き先が、例えば「レーンNo.02、ベイNo.03」といった具合に表示されるようになっている。
【0033】
各第2の待機エリア12の脇には、第2の待機エリア12に待機して荷役の順番待ちをしているシャーシ5の運転手に対してシャーシ走行レーン8への進入を指示する電光表示盤(進入指示手段)13が設けられている。電光表示盤13には、シャーシ走行レーン8に進入すべきシャーシ5の運転手が入口ゲート14にて受け取った行き先指示書に記載された受付番号(詳細については後述する)が表示されるようになっている。
【0034】
上記の車番読取装置15、信号灯17、スイッチ19、モニタ20、車番読取装置21、電光表示盤13は、それぞれ連係してシャーシ誘導システムを構築している。シャーシ誘導システムには、図3に示すように、ヤード内の荷役作業を掌握しヤードクレーン10を制御するホストコンピュータ29と、車番読取装置15,21が読み取った車番をその車番のシャーシ5の運転手に手渡した行き先指示書に記載された受付番号および行き先に関連付けた情報をホストコンピュータ29に通知したり、ホストコンピュータ29の指示を受けて信号灯17やモニタ20、電光表示盤13を制御したりするシャーシ誘導用PC30とが設けられている。
【0035】
次に、上記のコンテナヤード3において実施されるシャーシ5の誘導について説明する。
ある積み荷を収めたコンテナ(以下では4(A)とする)を載せたシャーシ(以下では5(A)とする)が外部からコンテナヤード3に進入する場合を考えると、そのシャーシ5(A)(実際はそのドライバーであるが、以降の説明では省略する)は、入口ゲート14にて、入口ゲート14を通過するシャーシすべてに順番に付与される受付番号とヤード内におけるシャーシ5(A)の行き先とを記した行き先指示書(「受付番号xx、レーンNo.yy、ベイNo.zz」と記載されている)を受け取る。このとき、車番読取装置15はシャーシ5(A)の車番(AA−AA)を読み取り、シャーシ誘導用PC30に通知する。シャーシ誘導用PC30は、車番読取装置15が読み取ったシャーシ5(A)の車番と、シャーシ5(A)に手渡した行き先指示書に記載された受付番号および行き先とを関連付けた情報を作成し、ホストコンピュータ29に通知する。ホストコンピュータ29は、ヤード内に進入したシャーシ5(A)をその車番(AA−AA)で認識し、さらにその車番のシャーシ5(A)の行き先が(レーンNo.yy、ベイNo.zz)であることを認識する。
【0036】
行き先指示書を受け取ったシャーシ5(A)は、入口ゲート14を通過して第1の待機エリア6に進入し、行き先指示書に記載されたレーン番号に対応して設けられた待機レーン16に他のシャーシ5とともに一列に並んで待機する。待機レーン16に並んだシャーシ5は、信号灯17が赤から青に切り換わる度に先頭の1台が自らの行き先に向けて移動する(信号灯17が切り換わる契機については後述する)。このとき、先頭のシャーシ5がスイッチ19を踏破することで信号灯17が青から赤に切り換わるので、後続のシャーシ5はその表示に従って待機レーン16の先頭で待機することになる。
【0037】
待機レーン16での順番待ちを終え、第1の待機エリア6を出て自らの行き先に向けて移動を開始したシャーシ5(A)は、モニタ20の前で一時停止し、車番読取装置21に自らの車番を読み取らせる。シャーシ5(A)の車番を読み取った車番読取装置21は、シャーシ5(A)の車番をシャーシ誘導用PC30に通知する。シャーシ誘導用PC30は、通知された車番から、以前にヤード内への進入を認識した車番(AA−AA)のシャーシ5(A)が第1の待機エリア6を出て自らの行き先に向ったことを認識してその旨をホストコンピュータ29に通知するとともに、シャーシ5(A)に渡された行き先指示書に記載された受付番号およびシャーシ5(A)の行き先をモニタ20に表示する。
【0038】
シャーシ誘導用PC30から通知を受けたホストコンピュータ29は、ヤードクレーン10に、シャーシ5(A)に搭載されたコンテナ4(A)に対して行うべき荷役作業の指示を出す。シャーシ5(A)は、モニタ20に表示された内容から自らの行き先を確認したうえで、指定されたシャーシ走行レーン8(レーンNo.yy)の入口に移動し、第2の待機エリア12に停止してヤードクレーン10の準備が整うまで待機する。
【0039】
ホストコンピュータ29は、ヤードクレーン10がコンテナ4(A)を荷役すべき位置(ベイNo.zz)への移動を完了したことを認識したら、シャーシ誘導用PC30に指示を出し、電光表示盤13に、シャーシ5(A)に渡した行き先指示書に記載した受付番号(xx)を表示させる。第2の待機エリア12に待機しているシャーシ5(A)は、電光表示盤13に自らの受付番号が表示されたら、シャーシ走行レーン8に進入し、指定されたベイ(ベイNo.zz)に移動して停止する。これで、コンテナ4(A)を載せたシャーシ5(A)が、入口ゲート14にて渡された行き先指示書に記載された行き先(レーンNo.yy、ベイNo.zz)に移動してきたことになる。
【0040】
シャーシ誘導用PC30は、この作業と並行して、第1の待機エリア6からヤード内に迎え入れるべきシャーシ5が並ぶ待機レーン16の信号灯17を青に切り換える。なお、信号灯17を青に切り換える条件には、第2の待機エリア12にて待機中のシャーシ5の台数が2台以下であることが含まれる(シャーシ5の台数は、車番読取装置21によりシステムに認識され第1の待機エリア6から移動したシャーシの台数と、電光表示盤13によって第2の待機エリア12から走行レーン8に誘導したシャーシの台数から算定する)。
【0041】
ヤードクレーン10は、シャーシ5(A)上のコンテナ4(A)を補着し、蔵置エリア7の所定の位置に置いて解放する。コンテナ4(A)を降ろされたシャーシ5(A)は、一方通行のシャーシ走行レーン8を出口に向かって移動し、所定のルートを辿って出口ゲート22からコンテナヤード3の外に退出する。
【0042】
本実施形態のコンテナヤード3においては、入口ゲート14にて行き先を指定されたシャーシ5を、その行き先に向けて勝手に移動させるのではなく、第1の待機エリア6に待機させておき、それらシャーシ5を、ヤードクレーン10の荷役作業の進行状況を考慮する等して1台ずつ、指定された行き先のシャーシ走行レーン8に向けて移動させることにより、それぞれの行き先に向けて各シャーシ5を順序立てて誘導することができ、予想不可能な荷役待ちの序列が発生しない。これにより、ヤード内におけるコンテナ4の荷役作業の効率を向上させることができる。
【0043】
また、本実施形態のコンテナヤード3においては、第1の待機エリア6を出てヤード内に侵入したシャーシ5に、モニタ20を使って自らの行き先を確認させることにより、行き先指示書と合わせて二度の確認を行わせることになるので、シャーシ5が行き先指示書とは異なるシャーシ走行レーン8に誤って進入するのを防止することができる。
【0044】
ただ、それでもシャーシ5が行き先指示書とは異なるシャーシ走行レーン8に誤って進入してしまうことは起こり得る。その場合は、ヤードクレーン10が荷役を行うべき位置への移動を完了した後もその位置にシャーシ5が到着しないことになる。そこで、ヤードクレーン10のオペレータは、移動完了後、所定の時間が経過してもシャーシ5が到着しなければ、ヤードクレーン10に設置されたカメラまたはヤード内の各所に設置された監視カメラの映像を見て該当するシャーシ5の存在の有無を確認する。
【0045】
そして、第2の待機エリア12やシャーシ走行レーン8に該当するシャーシ5が存在しなければ、そのシャーシ5に関する荷役指示を取り消すとともに、ヤードクレーン10に設置されたスピーカやシャーシ走行レーン8に設置されたスピーカを使って行き先を誤ったシャーシ5の受付番号を読み上げ、そのシャーシ5に対する指示を取り消したことを知らせる。知らせにより誤りに気付いたシャーシ5は、荷役を終えたシャーシ5またはヤード内だけを走行するヤードシャーシ(図示略)の動線を辿ってモニタ20の前に戻って一時停止し、車番読取装置21に自らの車番を読み取らせ、以降は上記の手続きを繰り返す。これにより、行き先を誤ったシャーシ5が出た場合も、ヤード内の混乱を未然に防ぐことができる。
【0046】
さらに、本実施形態のコンテナヤード3においては、シャーシ5に、電光表示盤13を使って、ヤードクレーン10の稼動状況を考慮した適切なタイミングでシャーシ走行レーン8への進入を促すことにより、シャーシ5を必要以上に滞留させないで、蔵置ブロック9における荷役作業を円滑に実施することができる。
【0047】
次に、本発明の第2の実施の形態を図4を参照して説明する。なお、上記第1の実施の形態において既に説明した構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態においては、入口ゲート14にて、シャーシ5のドライバーに、行き先指示書とともに、IDタグ(受付番号および行き先が磁気やバーコードにより記されている)を手渡す。そこで、第1の待機エリア6を過ぎた進入路40の脇には、車番読取装置21に代えて、シャーシ5のドライバーに手渡されたIDタグに記された情報を読み取るIDタグ読取装置45が設置されている。IDタグ読取装置45によって読み取られた情報はモニタ20に即座に表示されるようになっている。また、出口ゲート22には、使用済みのIDタグを回収する回収箱46が設置されている。なお、入口ゲート14の車番読取装置15は設けられていない。
【0048】
次に、上記のコンテナヤード3において実施されるシャーシ5の誘導について説明する。
ある積み荷を収めたコンテナ4(A)を載せたシャーシ5(A)は、入口ゲート14にて、行き先指示書とともにIDタグ(行き先指示書に記載された「受付番号xx、レーンNo.yy、ベイNo.zz」が磁気化またはバーコード化して記されている)を受け取る。行き先指示書およびIDタグを受け取ったシャーシ5(A)は、入口ゲート14を通過して第1の待機エリア6に進入し、行き先指示書に記載されたレーン番号に対応して設けられた待機レーン16に他のシャーシ5とともに一列に並んで待機する。信号灯17が赤から青に切り換わる度に先頭の1台が自らの行き先に向けて移動する。
【0049】
待機レーン16での順番待ちを終え、第1の待機エリア6を出て自らの行き先に向けて移動を開始したシャーシ5(A)は、IDタグ読取装置45の前で一時停止し、窓越しにIDタグに記された情報を読み取らせる。シャーシ誘導用PC30は、受付番号(xx)を与えられて行き先に(レーンNo.yy、ベイNo.zz)を指示されたシャーシ5(A)が、第1の待機エリア6を出て自らの行き先に向ったことを認識してその旨をホストコンピュータ29に通知するとともに、IDタグ読取装置50が読み取った情報、すなわちシャーシ5(A)の受付番号および行き先をモニタ20に表示する。
【0050】
以降のシャーシ誘導は上記第1の実施の形態と同じである。コンテナ4(A)を降ろされたシャーシ5(A)は、出口ゲート22で使用済みのIDタグを回収箱46に返してからコンテナヤード3の外に退出する。
【0051】
ところで、上記第1、第2の実施形態においては、第1の待機エリア6内の待機レーン16をシャーシ走行レーン8ごとに対応付けたが、こういった対応付けを行わず、入口ゲート14を通過したシャーシ5を任意の待機レーン16に進入させるようにしてもよい。その場合、移動指示手段としては、例えば図5に示すように、受付番号を表示する電光表示盤47を採用する。任意の待機レーン16に並んだシャーシ5は、電光掲示盤に自らの受付番号が表示されると、待機レーン16を出て自らの行き先に向けて移動することになる。なお、電光表示盤47は、第1の待機エリア6に待機しているすべてのシャーシ5から視認できるように1台または複数台設置するのが好ましい。また、移動指示手段として電光掲示板47を採用した場合は、信号灯17、スイッチ19はいずれも不要である。
【0052】
次に、本発明の第3の実施の形態を図6に示して説明する。なお、上記の各実施の形態において既に説明した構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図6には、隣り合う2つの蔵置ブロック9と、これら2つの蔵置ブロック9において荷役作業を実施するヤードクレーン10と、2つの蔵置ブロック9の各所JOB(a)〜JOB(e)への荷役を待つ5つのシャーシ5(a)〜5(e)とを示している。5つのシャーシ5(a)〜5(e)に対応する荷役の作業箇所はJOB(a)〜JOB(e)にそれぞれ対応している。
【0053】
5つのシャーシのうち、5(a),5(b)は既に第2の待機エリア12に移動しており、荷役作業は5(a),5(b)の順に行われることが決定している。また、5(c)〜5(e)は第1の待機エリア6に待機中であり、それらの荷役作業の順番は決定していない。ここでは、荷役作業の順番が決定していない3つのシャーシ5(c)〜5(e)について、最適な作業順、つまり最も短時間に作業を終わらせられる作業パターンを決定する手順について説明する。
【0054】
まず、3つのシャーシ5(c)〜5(e)の作業順を異ならせた作業パターンをすべての組み合わせについて想定し、各作業パターンについて、3つのシャーシ5(c)〜5(e)に対してヤードクレーン10が実質的になんらかの作業を行う時間(クレーン作業時間という)の総和を求める。クレーン作業時間は、ヤードクレーン10が3つのあるシャーシに対してコンテナを積み降ろしする際に要する実荷役時間(Tope)、蔵置ブロック9内を走行する際に要する走行時間(Trun)、蔵置ブロック9を移る際に要するレーン替え時間(Tlane)、マーシャリングに要する時間(Tmartial)の和であり、3つのシャーシ5(c)〜5(e)に関するクレーン作業時間の総和(Ttotal)は、次式(1)にて求められる。
【数1】
【0055】
次に、各作業パターンについて、3つのシャーシ5(c)〜5(e)の滞留時間の総和(Tover)を求める。
ここで、同時に複数のシャーシ5が存在せず、シャーシ5が待機レーン16に1台のみ存在する場合には、他のシャーシ5への荷役作業による待ち時間が発生せず、ターミナル到着後速やかに荷役が完了し、ターミナルから退出可能であると考えられるが、同時に複数のシャーシ5が存在する場合には、他のシャーシ5への作業中に、他のシャーシ5には待ち時間が発生する。これを各シャーシ5の滞留時間と考える。すなわち、待機レーン16に到着後実際に荷役完了するまでの時間と、待機レーン16からシャーシ走行レーン8に進入し荷役完了するまで最適時間との差として、滞留時間の総和(Tover)を求める。
【0056】
そして、各作業パターンごとにクレーン作業時間の総和と、滞留時間の総和との和(最適作業順序評価関数;Teval)を求める。このとき、クレーン作業時間の総和、滞留時間の総和にはそれぞれコンテナヤードの状況を考慮した重み付けを行う。具体的には、次式(2)のように各総和に重み係数w1,w2を乗じたうえで両者の和を求める。
【数2】
【0057】
式(2)のように重み付けを行う理由は次の通りである。すなわち、図6では、シャーシ5(d)に対する荷役作業を行う際はヤードクレーン10をレーン替えする必要があるため、レーン替えを行わないでも実施できるシャーシ5(c)に対する荷役作業、およびシャーシ5(e)に対する荷役作業を先に実施した方がヤードクレーン10の稼動効率が高まる。しかしながら、コンテナヤード3の状況(構造的な特徴、経持的に変化する作業環境等)によっては、シャーシ5(d)に対する荷役作業を後回しにすることでシャーシ5(c),5(e)の滞留時間が長引き、結果的に作業効率が低下してしまうことがある。そこで、このような事象が起こり得る状況にあるコンテナヤード3については上記のごとく重み付けを行って最適作業順序評価関数の是正を行うのである。
【0058】
上記の手順に基づいて得られた各作業パターンごとの最適作業順序評価関数の値を比較し、値の最も短いものを今後の作業パターンとして選択することにより、短期的な作業時間の短縮が可能になる。さらに、このような総作業時間に基づく作業パターンの選択を随時行うようにすれば、結果的には長期的な作業時間の短縮が可能になるので、荷役作業の効率を向上させることができる。
【0059】
次に、本発明の第4の実施の形態を図7に示して説明する。なお、上記第4の実施の形態において既に説明した構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態においては、2つの蔵置ブロック9において荷役作業を実施するヤードクレーンが10A,10Bの2つ設置されている。ここでは、5つのシャーシ5(a)〜5(e)について、最適な作業順、つまり最も短時間に作業を終わらせられる作業パターンを決定する手順について説明する。
【0060】
まず、2つのヤードクレーン10A,10Bですべてのシャーシ5(a)〜5(e)を荷役する作業パターンをすべての組み合わせについて想定し、各作業パターンについて、各シャーシ5(a)〜5(e)のいずれかに対してヤードクレーン10Aが荷役を行った場合の評価関数(Teval(1))と、ヤードクレーン10Aが荷役を行わなかったシャーシに対してヤードクレーン10Bが荷役を行った場合の評価関数(Teval(2))とを求め、さらにこれらを加算して最適作業順序評価関数;Teval)を求める(次式(3))。
【数3】
【0061】
上記の手順に基づいて得られた各作業パターンごとの最適作業順序評価関数の値を比較し、値の最も短いものを今後の作業パターンとして選択する。例えば、各作業パターンにおいて各シャーシ5(a)〜5(e)の実荷役時間が同じで、各シャーシの滞留時間に余裕があるようなときには、ヤードクレーン10A,10Bの稼動範囲を図7のように設定し、シャーシ5(a),5(b),5(c)に対する荷役作業をヤードクレーン10Aが分担し、シャーシ5(d),5(e)に対する荷役作業をヤードクレーン10Bが分担することで短時間に効率よく作業を終えることができる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ヤード内にて複数のシャーシを順序立てて誘導することができ、予想不可能な荷役待ちの序列が発生しないので、荷役作業の効率を向上させることができる。また、本発明によれば、ヤード内でのシャーシの行き先間違いが少なくなり、行き先間違いに起因する荷役作業の停滞が改善されるので、作業効率を向上させることができる。さらに、本発明によれば、シャーシが適切でないタイミングでヤードクレーンの作業域に進入してヤードクレーンの荷役作業を停滞させてしまうことがないので、作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るコンテナヤードの平面図である。
【図2】図1のコンテナヤード内に設置される信号灯とそれに付設される設備を示す説明図である。
【図3】図1のコンテナヤード内に構築されるシャーシ誘導システムのブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るコンテナヤードの平面図である。
【図5】本発明のその他の実施の形態に係るコンテナヤードの平面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るヤード内のある状態を示し、隣り合う蔵置ブロックに複数のシャーシを誘導する際の作業の進め方を説明するための状態説明図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係るヤード内のある状態を示し、隣り合う蔵置ブロックに複数のシャーシを誘導する際の作業の進め方を説明するための状態説明図である。
【符号の説明】
3 コンテナヤード
5 シャーシ
6 第1の待機エリア
10 ヤードクレーン
12 第2の待機エリア
13 電光表示盤(進入指示手段)
17 信号灯(移動指示手段)
20 モニタ(行き先確認手段)
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンテナを蔵置するコンテナヤード、およびコンテナを搬送するシャーシをコンテナヤード内において誘導するシャーシ誘導システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンテナヤードにおいては、コンテナの荷卸しや引き取りをするシャーシ(例えばトレーラ等のコンテナを搬送する手段)の待機エリアが入口ゲートの外に設けられている。この待機エリアに待機しているシャーシがヤード内に進入する際には、まず、シャーシの運転手が、入口ゲートにて受け付けを済ませた後にヤード内の行き先について指示を受け、その指示に従ってシャーシを走らせ、行き先として指定されたシャーシ走行レーンに進入し、そのレーン内の指定された位置まで移動して停止し、ヤードクレーンによる荷役を受けていた。
【0003】
特許文献1には、コンテナターミナル周辺道路の交通渋滞を防止するために、コンテナを運搬するトレーラ(シャーシ)にコンテナ番号や行先などの物流情報を入力した無線IC書類タグをセットし、コンテナの搬入・搬出のためにコンテナターミナルに入場しようとするトレーラの通路の上流側にチェックゲートを設け、該チェックゲートに無線IC書類タグと交信する無線アンテナを設け、チェックゲートとコンテナターミナル入口ゲートとの間の通路にトレーラが一時的に待避する待機場を設け、コンテナターミナル入口ゲートの付近にトレーラの混雑状況を監視するゲート混雑監視装置を設け、ゲート混雑監視装置からの情報により入口ゲートが混雑しているか否かを判断し、上記無線IC書類タグをセットしたトレーラに待機場に待避するか否かの情報を送信するコンピュータを設けたものが記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−297392号公報(第3−4頁、第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来のコンテナヤードにおいては、入口ゲートを通過してヤード内に進入したシャーシの挙動は運転手まかせになってしまっていたため、次のような問題点が指摘されていた。
(a)あるシャーシ走行レーンに複数のシャーシが進入する場合、少しでも先にレーンに進入したものから順に荷役が行われるようになってしまっており、荷役作業を円滑に進めるべく特定のシャーシを優先的に進入させるというように、各シャーシを順序立てて誘導することができず、予想不可能な荷役待ちの序列が発生していた。
(b)シャーシの運転手が、行き先の指示を入口ゲートにて受けるだけなので、行き先を間違え易く、本来の行き先とは異なるシャーシ走行レーンに進入してしまって作業が行えないことが多かった。
(c)シャーシの運転手がヤードクレーンの作業状況を認識することができないので、レーン内に進入すべきでないタイミングでも構わずシャーシがレーン内に進入して、ヤードクレーンの荷役作業を停滞させてしまうことがあった。
【0006】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、コンテナヤード内においてシャーシを滞留させることなく円滑に誘導して、コンテナの荷役作業の効率を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
請求項1記載のシャーシの誘導方法は、入口ゲートにて行き先を指定されてコンテナヤード内に進入した複数のシャーシを所定の場所に待機させ、これら複数のシャーシを1台または複数台ずつ、指定された行き先に向けて移動させることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載のシャーシの誘導方法は、入口ゲートにて行き先を指定されてコンテナヤード内に進入した複数のシャーシを、指定された行き先が共通するものごとにグループ分けして所定の場所に待機させ、各グループからシャーシを1台ずつ、指定された行き先に向けて移動させることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載のシャーシの誘導方法は、請求項1または2記載のシャーシの誘導方法において、指定された行き先に向けて移動させたシャーシの運転手に、指定された行き先を確認させることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載のシャーシの誘導方法は、請求項1から3のいずれか記載のシャーシの誘導方法において、指定された行き先の手前でシャーシを待機させておき、そのシャーシを、ヤードクレーンの作業状況を考慮したうえで指定された行き先に移動させることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載のコンテナヤードは、入口ゲートにて行き先を指定されてコンテナヤード内に進入した複数のシャーシを待機させる第1の待機エリアが設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項6記載のコンテナヤードは、請求項5記載のコンテナヤードにおいて、第1の待機エリアに、指定された行き先が共通するシャーシごとにグループ分けして待機させることを特徴とする。
【0013】
請求項7記載のコンテナヤードは、請求項5または6記載のコンテナヤードにおいて、第1の待機エリアから指定された行き先に向けて移動させたシャーシを待機させる第2の待機エリアが設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項8記載のコンテナヤードは、請求項5または6記載のコンテナヤードにおいて、第1の待機エリアで待機しているシャーシの運転手に対し、指定された行き先への移動を指示する移動指示手段が設けられていることを特徴とする。
【0015】
請求項9記載のコンテナヤードは、請求項5または6記載のコンテナヤードにおいて、第1の待機エリアから指定された行き先に向けて移動させたシャーシの運転手に、指定された行き先を確認させる行き先確認手段が設けられていることを特徴とする。
【0016】
請求項10記載のコンテナヤードは、請求項7記載のコンテナヤードにおいて、第2の待機エリアで待機しているシャーシの運転手に対し、指定された行き先への移動を指示する進入指示手段が設けられていることを特徴とする。
【0017】
請求項11記載のシャーシの誘導システムは、入口ゲートにて行き先を指定されてコンテナヤード内に進入したシャーシをその行き先に誘導するシャーシ誘導システムであって、
所定の場所に待機している複数のシャーシの運転手に対し、指定された行き先への移動を指示する移動指示手段が設けられていることを特徴とする。
【0018】
請求項12記載のシャーシの誘導システムは、請求項11記載のシャーシの誘導システムにおいて、指定された行き先に向けて移動させたシャーシの運転手に、指定された行き先を確認させる行き先確認手段が設けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項13記載のシャーシの誘導システムは、請求項11または12記載のシャーシの誘導システムにおいて、指定された行き先の手前で待機しているシャーシの運転手に対し、指定された行き先への移動を指示する進入指示手段が設けられていることを特徴とする。
【0020】
本発明においては、行き先を指定されたシャーシを、その行き先に向けて勝手に移動させるのではなく、ヤード内の所定の場所に一旦待機させておき、それらシャーシを、荷役作業の進行状況を考慮する等して1台または複数台ずつ、指定された行き先に向けて移動させることにより、例えば荷役作業を円滑に進めるべく特定のシャーシを優先的に進入させるというように、各シャーシを順序立てて誘導することができ、予想不可能な荷役待ちの序列が発生しないので、荷役作業の効率を向上させることができる。
【0021】
本発明においては、シャーシの運転手に、指定された行き先を確認させることにより、シャーシの行き先間違いが少なくなり、行き先間違いに起因する荷役作業の停滞が改善されるので、作業効率を向上させることができる。
【0022】
本発明においては、指定された行き先の手前で待機させたシャーシを、ヤードクレーンの作業状況を考慮したうえで指定された行き先に移動させることにより、シャーシが適切なタイミングでヤードクレーンの作業域に進入することになり、ヤードクレーンの荷役作業を停滞させてしまうことがないので、作業効率を向上させることができる。
【0023】
請求項14記載のシャーシの誘導方法は、コンテナヤード内に待機させた複数のシャーシの作業順を組み替えていくつかの作業パターンを想定し、それらの作業パターンの中から、すべてのシャーシが待機状態から荷役を終えるまでの総作業時間が最も短いものを今後の作業パターンとして選択することを特徴とする。
【0024】
本発明においては、想定される作業パターンの中から総作業時間の最も短いものを今後の作業パターンとして選択することにより、短期的な作業時間の短縮が可能になる。さらに、このような総作業時間に基づく作業パターンの選択を随時行うようにすれば、結果的には長期的な作業時間の短縮が可能になるので、荷役作業の効率を向上させることができる。
【0025】
請求項15シャーシの誘導方法は、請求項14記載のシャーシの誘導方法において、作業パターンの総作業時間を、各シャーシに対してヤードクレーンが実質的になんらかの作業を行うクレーン作業時間の総和と各シャーシがヤード内に停滞する滞留時間の総和との和として捉え、
クレーン作業時間の総和、滞留時間の総和のいずれか一方または両方に、コンテナヤードの状況を考慮した重み付けを行ったうえで総作業時間を算出することを特徴とする。
【0026】
本発明によれば、クレーン作業時間の総和、滞留時間の総和のいずれか一方または両方に、コンテナヤードの状況を考慮した重み付けを行うことにより、荷役作業の効率をさらに向上させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図3に示して説明する。
図1には、岸壁2に沿って構築されたコンテナヤード3を示す。コンテナヤード3には、コンテナ4が蔵置される複数の蔵置ブロック9と、シャーシ5の入口ゲート14と、入口ゲート14を通過したシャーシ5の進入路40と、荷役を終えたシャーシ5の退出路41と、シャーシ5の出口ゲート22とが設けられている。各蔵置ブロック9には、コンテナ4の荷役を行うヤードクレーン10と、岸壁2に接岸したコンテナ船(図示略)と蔵置ブロック9との間でコンテナ4の荷役を行うコンテナクレーン11とが設置されている。
【0028】
複数の蔵置ブロック9は、岸壁2に直交する方向に、等間隔に離間して配設されている。個々の蔵置ブロック9は、実際にコンテナ4が蔵置される蔵置エリア7と、シャーシ5を蔵置エリア7に沿って走行させるシャーシ走行レーン8とを備えている。蔵置エリア7は、岸壁2に平行な方向に延在して設けられ、シャーシ走行レーン8も、蔵置エリア7と同様に岸壁2に平行な方向に延在して設けられている。各シャーシ走行レーン8には、シャーシ5の行き先を特定するために、通して番号が付されている。例えば、岸壁2に近い順にNo.01,02,03,…を付したとして、あるシャーシ5の行き先はNo.02のシャーシ走行レーン、といった具合である。
【0029】
ヤードクレーン10は、蔵置ブロック9上を、蔵置エリア7やシャーシ走行レーン8の延在する方向に移動しながら、シャーシ走行レーン8上のシャーシ5と蔵置エリア7との間でコンテナ4の荷役を行ったり、蔵置エリア7内でコンテナ4の荷役を行ったりするようになっている。ヤードクレーン10の移動の単位は、蔵置エリア7に積まれたコンテナ4群を蔵置エリア7の長手方向にコンテナ4ひとつ分ずつ区切ってできるコンテナ4の集まり(”ベイ”という)で示される。例えば、蔵置エリア7の各ベイに図1に向かって左側から01,02,03,…と番号を付したとして、No.01のベイに停止しているヤードクレーン10をNo.03のベイに移動させる、といった具合である。なお、このベイ番号はシャーシ5の行き先を特定するためにも使用される。
【0030】
進入路40の途中には、入口ゲート14を通過したシャーシ5を一時的に待機させておく第1の待機エリア6が設けられている。第1の待機エリア6には、複数台のシャーシ5を一列に並べて待機させる待機レーン16が、複数並列に配設されている。各待機レーン16は、シャーシ5の行き先となるシャーシ走行レーン8それぞれに個別に対応付けられている。また、各シャーシ走行レーン8の入口手前には、荷役の順番待ちをするシャーシ5を1台あるいは複数台待機させておく第2の待機エリア12が設けられている。
【0031】
入口ゲート14には、入口ゲート14を通過するシャーシ5の車番を撮影し画像処理することによって車番を読み取る車番読取装置15が設けられている。各待機レーン16の出口には、レーン上で先頭に位置するシャーシ5の運転手に対して停止または行き先のシャーシ走行レーン8への移動を赤/青の点灯によって指示する信号灯(移動指示手段)17が設けられている。信号灯17には、図2に示すように、シャーシ5に踏破されることによって信号灯17を青から赤に切り換える踏み板式のスイッチ19が併せて設置されている。
【0032】
第1の待機エリア6を過ぎた進入路40の脇には、待機レーン16を脱したシャーシ5の行き先をそのシャーシ5の運転手に視認できるように表示するモニタ(行き先確認手段)20と、そのシャーシ5の車番を撮影し画像処理することによって車番を読み取る車番読取装置21とが設けられている。モニタ20には、あるシャーシ5の行き先が、例えば「レーンNo.02、ベイNo.03」といった具合に表示されるようになっている。
【0033】
各第2の待機エリア12の脇には、第2の待機エリア12に待機して荷役の順番待ちをしているシャーシ5の運転手に対してシャーシ走行レーン8への進入を指示する電光表示盤(進入指示手段)13が設けられている。電光表示盤13には、シャーシ走行レーン8に進入すべきシャーシ5の運転手が入口ゲート14にて受け取った行き先指示書に記載された受付番号(詳細については後述する)が表示されるようになっている。
【0034】
上記の車番読取装置15、信号灯17、スイッチ19、モニタ20、車番読取装置21、電光表示盤13は、それぞれ連係してシャーシ誘導システムを構築している。シャーシ誘導システムには、図3に示すように、ヤード内の荷役作業を掌握しヤードクレーン10を制御するホストコンピュータ29と、車番読取装置15,21が読み取った車番をその車番のシャーシ5の運転手に手渡した行き先指示書に記載された受付番号および行き先に関連付けた情報をホストコンピュータ29に通知したり、ホストコンピュータ29の指示を受けて信号灯17やモニタ20、電光表示盤13を制御したりするシャーシ誘導用PC30とが設けられている。
【0035】
次に、上記のコンテナヤード3において実施されるシャーシ5の誘導について説明する。
ある積み荷を収めたコンテナ(以下では4(A)とする)を載せたシャーシ(以下では5(A)とする)が外部からコンテナヤード3に進入する場合を考えると、そのシャーシ5(A)(実際はそのドライバーであるが、以降の説明では省略する)は、入口ゲート14にて、入口ゲート14を通過するシャーシすべてに順番に付与される受付番号とヤード内におけるシャーシ5(A)の行き先とを記した行き先指示書(「受付番号xx、レーンNo.yy、ベイNo.zz」と記載されている)を受け取る。このとき、車番読取装置15はシャーシ5(A)の車番(AA−AA)を読み取り、シャーシ誘導用PC30に通知する。シャーシ誘導用PC30は、車番読取装置15が読み取ったシャーシ5(A)の車番と、シャーシ5(A)に手渡した行き先指示書に記載された受付番号および行き先とを関連付けた情報を作成し、ホストコンピュータ29に通知する。ホストコンピュータ29は、ヤード内に進入したシャーシ5(A)をその車番(AA−AA)で認識し、さらにその車番のシャーシ5(A)の行き先が(レーンNo.yy、ベイNo.zz)であることを認識する。
【0036】
行き先指示書を受け取ったシャーシ5(A)は、入口ゲート14を通過して第1の待機エリア6に進入し、行き先指示書に記載されたレーン番号に対応して設けられた待機レーン16に他のシャーシ5とともに一列に並んで待機する。待機レーン16に並んだシャーシ5は、信号灯17が赤から青に切り換わる度に先頭の1台が自らの行き先に向けて移動する(信号灯17が切り換わる契機については後述する)。このとき、先頭のシャーシ5がスイッチ19を踏破することで信号灯17が青から赤に切り換わるので、後続のシャーシ5はその表示に従って待機レーン16の先頭で待機することになる。
【0037】
待機レーン16での順番待ちを終え、第1の待機エリア6を出て自らの行き先に向けて移動を開始したシャーシ5(A)は、モニタ20の前で一時停止し、車番読取装置21に自らの車番を読み取らせる。シャーシ5(A)の車番を読み取った車番読取装置21は、シャーシ5(A)の車番をシャーシ誘導用PC30に通知する。シャーシ誘導用PC30は、通知された車番から、以前にヤード内への進入を認識した車番(AA−AA)のシャーシ5(A)が第1の待機エリア6を出て自らの行き先に向ったことを認識してその旨をホストコンピュータ29に通知するとともに、シャーシ5(A)に渡された行き先指示書に記載された受付番号およびシャーシ5(A)の行き先をモニタ20に表示する。
【0038】
シャーシ誘導用PC30から通知を受けたホストコンピュータ29は、ヤードクレーン10に、シャーシ5(A)に搭載されたコンテナ4(A)に対して行うべき荷役作業の指示を出す。シャーシ5(A)は、モニタ20に表示された内容から自らの行き先を確認したうえで、指定されたシャーシ走行レーン8(レーンNo.yy)の入口に移動し、第2の待機エリア12に停止してヤードクレーン10の準備が整うまで待機する。
【0039】
ホストコンピュータ29は、ヤードクレーン10がコンテナ4(A)を荷役すべき位置(ベイNo.zz)への移動を完了したことを認識したら、シャーシ誘導用PC30に指示を出し、電光表示盤13に、シャーシ5(A)に渡した行き先指示書に記載した受付番号(xx)を表示させる。第2の待機エリア12に待機しているシャーシ5(A)は、電光表示盤13に自らの受付番号が表示されたら、シャーシ走行レーン8に進入し、指定されたベイ(ベイNo.zz)に移動して停止する。これで、コンテナ4(A)を載せたシャーシ5(A)が、入口ゲート14にて渡された行き先指示書に記載された行き先(レーンNo.yy、ベイNo.zz)に移動してきたことになる。
【0040】
シャーシ誘導用PC30は、この作業と並行して、第1の待機エリア6からヤード内に迎え入れるべきシャーシ5が並ぶ待機レーン16の信号灯17を青に切り換える。なお、信号灯17を青に切り換える条件には、第2の待機エリア12にて待機中のシャーシ5の台数が2台以下であることが含まれる(シャーシ5の台数は、車番読取装置21によりシステムに認識され第1の待機エリア6から移動したシャーシの台数と、電光表示盤13によって第2の待機エリア12から走行レーン8に誘導したシャーシの台数から算定する)。
【0041】
ヤードクレーン10は、シャーシ5(A)上のコンテナ4(A)を補着し、蔵置エリア7の所定の位置に置いて解放する。コンテナ4(A)を降ろされたシャーシ5(A)は、一方通行のシャーシ走行レーン8を出口に向かって移動し、所定のルートを辿って出口ゲート22からコンテナヤード3の外に退出する。
【0042】
本実施形態のコンテナヤード3においては、入口ゲート14にて行き先を指定されたシャーシ5を、その行き先に向けて勝手に移動させるのではなく、第1の待機エリア6に待機させておき、それらシャーシ5を、ヤードクレーン10の荷役作業の進行状況を考慮する等して1台ずつ、指定された行き先のシャーシ走行レーン8に向けて移動させることにより、それぞれの行き先に向けて各シャーシ5を順序立てて誘導することができ、予想不可能な荷役待ちの序列が発生しない。これにより、ヤード内におけるコンテナ4の荷役作業の効率を向上させることができる。
【0043】
また、本実施形態のコンテナヤード3においては、第1の待機エリア6を出てヤード内に侵入したシャーシ5に、モニタ20を使って自らの行き先を確認させることにより、行き先指示書と合わせて二度の確認を行わせることになるので、シャーシ5が行き先指示書とは異なるシャーシ走行レーン8に誤って進入するのを防止することができる。
【0044】
ただ、それでもシャーシ5が行き先指示書とは異なるシャーシ走行レーン8に誤って進入してしまうことは起こり得る。その場合は、ヤードクレーン10が荷役を行うべき位置への移動を完了した後もその位置にシャーシ5が到着しないことになる。そこで、ヤードクレーン10のオペレータは、移動完了後、所定の時間が経過してもシャーシ5が到着しなければ、ヤードクレーン10に設置されたカメラまたはヤード内の各所に設置された監視カメラの映像を見て該当するシャーシ5の存在の有無を確認する。
【0045】
そして、第2の待機エリア12やシャーシ走行レーン8に該当するシャーシ5が存在しなければ、そのシャーシ5に関する荷役指示を取り消すとともに、ヤードクレーン10に設置されたスピーカやシャーシ走行レーン8に設置されたスピーカを使って行き先を誤ったシャーシ5の受付番号を読み上げ、そのシャーシ5に対する指示を取り消したことを知らせる。知らせにより誤りに気付いたシャーシ5は、荷役を終えたシャーシ5またはヤード内だけを走行するヤードシャーシ(図示略)の動線を辿ってモニタ20の前に戻って一時停止し、車番読取装置21に自らの車番を読み取らせ、以降は上記の手続きを繰り返す。これにより、行き先を誤ったシャーシ5が出た場合も、ヤード内の混乱を未然に防ぐことができる。
【0046】
さらに、本実施形態のコンテナヤード3においては、シャーシ5に、電光表示盤13を使って、ヤードクレーン10の稼動状況を考慮した適切なタイミングでシャーシ走行レーン8への進入を促すことにより、シャーシ5を必要以上に滞留させないで、蔵置ブロック9における荷役作業を円滑に実施することができる。
【0047】
次に、本発明の第2の実施の形態を図4を参照して説明する。なお、上記第1の実施の形態において既に説明した構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態においては、入口ゲート14にて、シャーシ5のドライバーに、行き先指示書とともに、IDタグ(受付番号および行き先が磁気やバーコードにより記されている)を手渡す。そこで、第1の待機エリア6を過ぎた進入路40の脇には、車番読取装置21に代えて、シャーシ5のドライバーに手渡されたIDタグに記された情報を読み取るIDタグ読取装置45が設置されている。IDタグ読取装置45によって読み取られた情報はモニタ20に即座に表示されるようになっている。また、出口ゲート22には、使用済みのIDタグを回収する回収箱46が設置されている。なお、入口ゲート14の車番読取装置15は設けられていない。
【0048】
次に、上記のコンテナヤード3において実施されるシャーシ5の誘導について説明する。
ある積み荷を収めたコンテナ4(A)を載せたシャーシ5(A)は、入口ゲート14にて、行き先指示書とともにIDタグ(行き先指示書に記載された「受付番号xx、レーンNo.yy、ベイNo.zz」が磁気化またはバーコード化して記されている)を受け取る。行き先指示書およびIDタグを受け取ったシャーシ5(A)は、入口ゲート14を通過して第1の待機エリア6に進入し、行き先指示書に記載されたレーン番号に対応して設けられた待機レーン16に他のシャーシ5とともに一列に並んで待機する。信号灯17が赤から青に切り換わる度に先頭の1台が自らの行き先に向けて移動する。
【0049】
待機レーン16での順番待ちを終え、第1の待機エリア6を出て自らの行き先に向けて移動を開始したシャーシ5(A)は、IDタグ読取装置45の前で一時停止し、窓越しにIDタグに記された情報を読み取らせる。シャーシ誘導用PC30は、受付番号(xx)を与えられて行き先に(レーンNo.yy、ベイNo.zz)を指示されたシャーシ5(A)が、第1の待機エリア6を出て自らの行き先に向ったことを認識してその旨をホストコンピュータ29に通知するとともに、IDタグ読取装置50が読み取った情報、すなわちシャーシ5(A)の受付番号および行き先をモニタ20に表示する。
【0050】
以降のシャーシ誘導は上記第1の実施の形態と同じである。コンテナ4(A)を降ろされたシャーシ5(A)は、出口ゲート22で使用済みのIDタグを回収箱46に返してからコンテナヤード3の外に退出する。
【0051】
ところで、上記第1、第2の実施形態においては、第1の待機エリア6内の待機レーン16をシャーシ走行レーン8ごとに対応付けたが、こういった対応付けを行わず、入口ゲート14を通過したシャーシ5を任意の待機レーン16に進入させるようにしてもよい。その場合、移動指示手段としては、例えば図5に示すように、受付番号を表示する電光表示盤47を採用する。任意の待機レーン16に並んだシャーシ5は、電光掲示盤に自らの受付番号が表示されると、待機レーン16を出て自らの行き先に向けて移動することになる。なお、電光表示盤47は、第1の待機エリア6に待機しているすべてのシャーシ5から視認できるように1台または複数台設置するのが好ましい。また、移動指示手段として電光掲示板47を採用した場合は、信号灯17、スイッチ19はいずれも不要である。
【0052】
次に、本発明の第3の実施の形態を図6に示して説明する。なお、上記の各実施の形態において既に説明した構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図6には、隣り合う2つの蔵置ブロック9と、これら2つの蔵置ブロック9において荷役作業を実施するヤードクレーン10と、2つの蔵置ブロック9の各所JOB(a)〜JOB(e)への荷役を待つ5つのシャーシ5(a)〜5(e)とを示している。5つのシャーシ5(a)〜5(e)に対応する荷役の作業箇所はJOB(a)〜JOB(e)にそれぞれ対応している。
【0053】
5つのシャーシのうち、5(a),5(b)は既に第2の待機エリア12に移動しており、荷役作業は5(a),5(b)の順に行われることが決定している。また、5(c)〜5(e)は第1の待機エリア6に待機中であり、それらの荷役作業の順番は決定していない。ここでは、荷役作業の順番が決定していない3つのシャーシ5(c)〜5(e)について、最適な作業順、つまり最も短時間に作業を終わらせられる作業パターンを決定する手順について説明する。
【0054】
まず、3つのシャーシ5(c)〜5(e)の作業順を異ならせた作業パターンをすべての組み合わせについて想定し、各作業パターンについて、3つのシャーシ5(c)〜5(e)に対してヤードクレーン10が実質的になんらかの作業を行う時間(クレーン作業時間という)の総和を求める。クレーン作業時間は、ヤードクレーン10が3つのあるシャーシに対してコンテナを積み降ろしする際に要する実荷役時間(Tope)、蔵置ブロック9内を走行する際に要する走行時間(Trun)、蔵置ブロック9を移る際に要するレーン替え時間(Tlane)、マーシャリングに要する時間(Tmartial)の和であり、3つのシャーシ5(c)〜5(e)に関するクレーン作業時間の総和(Ttotal)は、次式(1)にて求められる。
【数1】
【0055】
次に、各作業パターンについて、3つのシャーシ5(c)〜5(e)の滞留時間の総和(Tover)を求める。
ここで、同時に複数のシャーシ5が存在せず、シャーシ5が待機レーン16に1台のみ存在する場合には、他のシャーシ5への荷役作業による待ち時間が発生せず、ターミナル到着後速やかに荷役が完了し、ターミナルから退出可能であると考えられるが、同時に複数のシャーシ5が存在する場合には、他のシャーシ5への作業中に、他のシャーシ5には待ち時間が発生する。これを各シャーシ5の滞留時間と考える。すなわち、待機レーン16に到着後実際に荷役完了するまでの時間と、待機レーン16からシャーシ走行レーン8に進入し荷役完了するまで最適時間との差として、滞留時間の総和(Tover)を求める。
【0056】
そして、各作業パターンごとにクレーン作業時間の総和と、滞留時間の総和との和(最適作業順序評価関数;Teval)を求める。このとき、クレーン作業時間の総和、滞留時間の総和にはそれぞれコンテナヤードの状況を考慮した重み付けを行う。具体的には、次式(2)のように各総和に重み係数w1,w2を乗じたうえで両者の和を求める。
【数2】
【0057】
式(2)のように重み付けを行う理由は次の通りである。すなわち、図6では、シャーシ5(d)に対する荷役作業を行う際はヤードクレーン10をレーン替えする必要があるため、レーン替えを行わないでも実施できるシャーシ5(c)に対する荷役作業、およびシャーシ5(e)に対する荷役作業を先に実施した方がヤードクレーン10の稼動効率が高まる。しかしながら、コンテナヤード3の状況(構造的な特徴、経持的に変化する作業環境等)によっては、シャーシ5(d)に対する荷役作業を後回しにすることでシャーシ5(c),5(e)の滞留時間が長引き、結果的に作業効率が低下してしまうことがある。そこで、このような事象が起こり得る状況にあるコンテナヤード3については上記のごとく重み付けを行って最適作業順序評価関数の是正を行うのである。
【0058】
上記の手順に基づいて得られた各作業パターンごとの最適作業順序評価関数の値を比較し、値の最も短いものを今後の作業パターンとして選択することにより、短期的な作業時間の短縮が可能になる。さらに、このような総作業時間に基づく作業パターンの選択を随時行うようにすれば、結果的には長期的な作業時間の短縮が可能になるので、荷役作業の効率を向上させることができる。
【0059】
次に、本発明の第4の実施の形態を図7に示して説明する。なお、上記第4の実施の形態において既に説明した構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態においては、2つの蔵置ブロック9において荷役作業を実施するヤードクレーンが10A,10Bの2つ設置されている。ここでは、5つのシャーシ5(a)〜5(e)について、最適な作業順、つまり最も短時間に作業を終わらせられる作業パターンを決定する手順について説明する。
【0060】
まず、2つのヤードクレーン10A,10Bですべてのシャーシ5(a)〜5(e)を荷役する作業パターンをすべての組み合わせについて想定し、各作業パターンについて、各シャーシ5(a)〜5(e)のいずれかに対してヤードクレーン10Aが荷役を行った場合の評価関数(Teval(1))と、ヤードクレーン10Aが荷役を行わなかったシャーシに対してヤードクレーン10Bが荷役を行った場合の評価関数(Teval(2))とを求め、さらにこれらを加算して最適作業順序評価関数;Teval)を求める(次式(3))。
【数3】
【0061】
上記の手順に基づいて得られた各作業パターンごとの最適作業順序評価関数の値を比較し、値の最も短いものを今後の作業パターンとして選択する。例えば、各作業パターンにおいて各シャーシ5(a)〜5(e)の実荷役時間が同じで、各シャーシの滞留時間に余裕があるようなときには、ヤードクレーン10A,10Bの稼動範囲を図7のように設定し、シャーシ5(a),5(b),5(c)に対する荷役作業をヤードクレーン10Aが分担し、シャーシ5(d),5(e)に対する荷役作業をヤードクレーン10Bが分担することで短時間に効率よく作業を終えることができる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ヤード内にて複数のシャーシを順序立てて誘導することができ、予想不可能な荷役待ちの序列が発生しないので、荷役作業の効率を向上させることができる。また、本発明によれば、ヤード内でのシャーシの行き先間違いが少なくなり、行き先間違いに起因する荷役作業の停滞が改善されるので、作業効率を向上させることができる。さらに、本発明によれば、シャーシが適切でないタイミングでヤードクレーンの作業域に進入してヤードクレーンの荷役作業を停滞させてしまうことがないので、作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るコンテナヤードの平面図である。
【図2】図1のコンテナヤード内に設置される信号灯とそれに付設される設備を示す説明図である。
【図3】図1のコンテナヤード内に構築されるシャーシ誘導システムのブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るコンテナヤードの平面図である。
【図5】本発明のその他の実施の形態に係るコンテナヤードの平面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るヤード内のある状態を示し、隣り合う蔵置ブロックに複数のシャーシを誘導する際の作業の進め方を説明するための状態説明図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係るヤード内のある状態を示し、隣り合う蔵置ブロックに複数のシャーシを誘導する際の作業の進め方を説明するための状態説明図である。
【符号の説明】
3 コンテナヤード
5 シャーシ
6 第1の待機エリア
10 ヤードクレーン
12 第2の待機エリア
13 電光表示盤(進入指示手段)
17 信号灯(移動指示手段)
20 モニタ(行き先確認手段)
Claims (15)
- 入口ゲートにて行き先を指定されてコンテナヤード内に進入した複数のシャーシを所定の場所に待機させ、これら複数のシャーシを1台または複数台ずつ、指定された行き先に向けて移動させることを特徴とするシャーシの誘導方法。
- 入口ゲートにて行き先を指定されてコンテナヤード内に進入した複数のシャーシを、指定された行き先が共通するものごとにグループ分けして所定の場所に待機させ、各グループからシャーシを1台ずつ、指定された行き先に向けて移動させることを特徴とするシャーシの誘導方法。
- 指定された行き先に向けて移動させたシャーシの運転手に、指定された行き先を確認させることを特徴とする請求項1または2記載のシャーシの誘導方法。
- 指定された行き先の手前でシャーシを待機させておき、そのシャーシを、ヤードクレーンの作業状況を考慮したうえで指定された行き先に移動させることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載のシャーシの誘導方法。
- 入口ゲートにて行き先を指定されてコンテナヤード内に進入した複数のシャーシを待機させる第1の待機エリアが設けられていることを特徴とするコンテナヤード。
- 第1の待機エリアに、指定された行き先が共通するシャーシごとにグループ分けして待機させることを特徴とする請求項5記載のコンテナヤード。
- 第1の待機エリアから指定された行き先に向けて移動させたシャーシを待機させる第2の待機エリアが設けられていることを特徴とする請求項5または6記載のコンテナヤード。
- 第1の待機エリアで待機しているシャーシの運転手に対し、指定された行き先への移動を指示する移動指示手段が設けられていることを特徴とする請求項5または6記載のコンテナヤード。
- 第1の待機エリアから指定された行き先に向けて移動させたシャーシの運転手に、指定された行き先を確認させる行き先確認手段が設けられていることを特徴とする請求項5または6記載のコンテナヤード。
- 第2の待機エリアで待機しているシャーシの運転手に対し、指定された行き先への移動を指示する進入指示手段が設けられていることを特徴とする請求項7記載のコンテナヤード。
- 入口ゲートにて行き先を指定されてコンテナヤード内に進入したシャーシをその行き先に誘導するシャーシ誘導システムであって、
所定の場所に待機している複数のシャーシの運転手に対し、指定された行き先への移動を指示する移動指示手段が設けられていることを特徴とするシャーシ誘導システム。 - 指定された行き先に向けて移動させたシャーシの運転手に、指定された行き先を確認させる行き先確認手段が設けられていることを特徴とする請求項11記載のシャーシ誘導システム。
- 指定された行き先の手前で待機しているシャーシの運転手に対し、指定された行き先への移動を指示する進入指示手段が設けられていることを特徴とする請求項11または12記載のシャーシ誘導システム。
- コンテナヤード内に待機させた複数のシャーシの作業順を組み替えていくつかの作業パターンを想定し、それらの作業パターンの中から、すべてのシャーシが待機状態から荷役を終えるまでの総作業時間が最も短いものを今後の作業パターンとして選択することを特徴とするシャーシの誘導方法。
- 作業パターンの総作業時間を、各シャーシに対してヤードクレーンが実質的になんらかの作業を行うクレーン作業時間の総和と各シャーシがヤード内に停滞する滞留時間の総和との和として捉え、
クレーン作業時間の総和、滞留時間の総和のいずれか一方または両方に、コンテナヤードの状況を考慮した重み付けを行ったうえで総作業時間を算出することを特徴とする請求項14記載のシャーシの誘導方法。
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