JP2004235022A - スイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オン/オフ信号を1回路用または2回路用として取り出すことができる汎用性の高いスイッチ装置を提供すること。
【解決手段】ケース2とカバー9内に配設されたウエハ8に4つの固定接点20,21,22,23を配設すると共に、各固定接点20,21,22,23に導通するコネクタ端子24,25,26,27をウエハ8の裏面側に折り返し、カバー9に設けられた3つの挿入口29,30,31に対し、1つの挿入口30の内部に2つのコネクタ端子24,27を近接配置すると共に、残り2つの挿入口29,31の内部に他のコネクタ端子25,26を別々に分散して配置した。
【選択図】 図25

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハウジングから突出する操作体を操作することによって接点の切換え動作が行われるスイッチ装置に係り、特に、固定接点と導通するコネクタ端子に対して外部端子が接続されるようになっているスイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のスイッチ装置は、ハウジングに内蔵された接点切換え機構の各固定接点にそれぞれコネクタ端子が設けられており、これらコネクタ端子に外部端子を接続することにより、接点切換え機構で発生したオン/オフ信号が外部端子を介して出力されるようになっている。
【0003】
従来より、このようなスイッチ装置の接点切換え機構として、ハウジングから操作体の一部を突出させ、この操作体の押圧操作に伴って変位する作動部材に可動接点を設けると共に、この作動部材に対向配置されたウエハに3種類の固定接点を設け、各固定接点をウエハから導出させて3本のコネクタ端子となしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。3種類の固定接点の1つは可動接点と常時導通するコモン接点として用いられ、残り2つの固定接点は作動部材の変位に応じて可動接点と断続する切換え接点として用いられている。したがって、操作体の押圧操作に伴って作動部材を変位させると、可動接点がいずれか一方の切換え用固定接点とコモン用固定接点とを選択的に導通し、それによってオン信号またはオフ信号が出力されることになる。
【0004】
【特許文献1】
特許第2779951号公報(第6−7頁、第14−15図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来のスイッチ装置は、1つのコモン用固定接点と他の2つの固定接点とを用いた1回路2接点構造であるため、オン/オフ信号を2回路用に独立して取り出すことができず、使用形態の汎用性に乏しいという問題があった。すなわち、上記した特許文献1に記載されているように、このスイッチ装置を例えば車載用ルームランプの点滅スイッチとして使用した場合、3本のコネクタ端子からオン/オフ信号が出力されるため、外部端子に接続された回路側においては、スイッチ装置から出力されるオン/オフ信号に基づいてルームランプを点灯または消灯するという使用形態に限られることになる。
【0006】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、オン/オフ信号を1回路用または2回路用として取り出すことができる汎用性の高いスイッチ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明のスイッチ装置は、ハウジングと、このハウジング内に収納されて一部を外部に突出させた操作体と、この操作体の動きに伴って変位する作動部材と、この作動部材に設けられた可動接点と、前記作動部材に対向配置されたウエハと、このウエハに設けられた4つ以上の固定接点と、これら各固定接点に導通するコネクタ端子群とを備え、前記ハウジングに外部端子を挿入するための複数の挿入口が設けられ、前記コネクタ端子群のうち2つのコネクタ端子を共通の前記挿入口の内部に近接配置すると共に、残りのコネクタ端子を別々の前記挿入口の内部に分散して配置することとした。
【0008】
このように構成されたスイッチ装置では、共通の挿入口から挿入した1つの外部端子をその内部に近接配置された2つのコネクタ端子に共に接続させたり、この挿入口から挿入した2つの外部端子を2つのコネクタ端子に個別に接続させることが可能であるため、オン/オフ信号を1回路用または2回路用として取り出すことができ、使用形態の汎用性を高めることができる。
【0009】
上記の構成において、コネクタ端子群は各固定接点と共にウエハにインサート成形されていることが好ましく、このようにすると、部品点数の増加を抑えてコストの低減化が図れると共に、各コネクタ端子の配置位置精度を高めることができ、近接配置した2つのコネクタ端子が誤って短絡してしまうことを防止できる。
【0010】
また、上記の構成において、コネクタ端子群がウエハの裏面側に折り返された弾性金属板からなり、ハウジングの内部にこれらコネクタ端子群の変形を許容する凹部を設けることが好ましく、このようにすると、コネクタ端子と外部端子の接続の信頼性を高めることができる。その際、ハウジングが中空構造のケースと該ケースの開口端を蓋閉するカバーとを備え、ウエハをこれらケースとカバーで挟持すると共に、このカバーに凹部を設けることとが組立作業性の観点から好ましい。
【0011】
また、上記の構成において、外部端子が挿入される挿入口はハウジングに略同一間隔を保って直線的に配列されていることが好ましく、これら挿入口はハウジングに複数の開口を形成することによって画成できる。あるいは、ハウジングに1つの開口を形成し、この開口とハウジング内のウエハに形成した複数の仕切部材とによって各挿入口を画成することも可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、図1は実施形態例に係るプッシュスイッチ装置の正面図、図2は該プッシュスイッチ装置の非操作状態を示す断面図、図3は該プッシュスイッチ装置の押圧操作状態を示す断面図、図4は該プッシュスイッチ装置の分解斜視図、図5は該プッシュスイッチ装置に備えられるケースの平面図、図6は該ケースの底面図、図7は図5のA−A線に沿う断面図、図8は該ケースに形成されたガイド部を展開して示す説明図、図9は該プッシュスイッチ装置に備えられる操作体の正面図、図10は該操作体の底面図、図11は該操作体に形成された第1のラチェット歯を展開して示す説明図、図12は該プッシュスイッチ装置に備えられるカムフォロアの平面図、図13は該カムフォロアの正面図、図14は該カムフォロアの底面図、図15は該カムフォロアに形成された第2のラチェット歯を展開して示す説明図、図16は該プッシュスイッチ装置に備えられる可動接点の平面図、図17は該プッシュスイッチ装置に備えられるウエハの平面図、図18は該ウエハの正面図、図19は該ウエハの側面図、図20は該ウエハの底面図、図21は図17のB−B線に沿う断面図、図22は第1のラチェット歯と第2のラチェット歯の位相変化を示す説明図、図23は各固定接点に対する可動接点の接離状態を示す説明図、図24は該プッシュスイッチ装置に3本の外部端子を接続する状態を示す斜視図、図25は3本の外部端子とコネクタ端子群の接続状態を示す説明図、図26は該プッシュスイッチ装置に4本の外部端子を接続する状態を示す斜視図、図27は4本の外部端子とコネクタ端子群の接続状態を示す説明図、図28は外部端子と第1のコネクタ端子の接続状態を示す断面図、図29は外部端子と第2のコネクタ端子の接続状態を示す断面図である。
【0013】
図1〜図4に示すように、本実施形態例に係るプッシュスイッチ装置1は、内部を中空構造にしたケース2と、ケース2の上下方向へ昇降可能な操作体3と、操作体3の昇降動作に伴って回転方向と上下方向へ移動可能なカムフォロア4と、操作体3とカムフォロア4の間に介設された補助ばねである第1のスプリング5と、カムフォロア4にスプライン結合されて一体的に回転可能な作動部材6と、カムフォロア4と作動部材6の間に介設された復帰ばねである第2のスプリング7と、作動部材6を回転可能に支持するウエハ8と、ケース2の下部開口端を蓋閉するカバー9とを備えており、ケース2とカバー9によってハウジング10が構成されている。
【0014】
ケース2はPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の合成樹脂材料を用いて成形されており、図5〜図8に示すように、下面を開放した矩形状の基台2aと基台2aの上面から起立する円筒部2bとを有している。基台2aの内部から4本のボス2cが下方に向けて垂設されており、円筒部2bの上面中央には円形孔2dが形成されている。この円筒部2bの内周面には軸線方向へ延びる4つのガイド突起11が等間隔を保って形成されており、各ガイド突起11の間はガイド溝12となっている。これらガイド突起11とガイド溝12は操作体3を上下方向へ案内するガイド部として機能するものであり、各ガイド突起11の下端にはテーパ11aが付けられている。
【0015】
操作体3はPBTとポリエーテルとのブロック共重合体等からなるエラストマーにて成形されており、本実施形態例の場合、熱可塑性ポリエステルエラストマー、具体的には、東レ・デュポン(株)の商品名「ハイトレル」(デュポン社の商標)という熱可塑性エラストマーを使用している。図9〜図11に示すように、操作体3は下端を開口した中空構造となっており、ケース2の円形孔2dから外部へ突出する操作部3aと、操作部3aの下部から径方向外側へ突出する大径部3bとを有している。この大径部3bの外周面には4つの凸部13が等間隔を保って形成されており、各凸部13の間は凹部14となっている。これら凸部13と凹部14はケース2のガイド溝12とガイド突起11にそれぞれ挿入されており、前述したように、操作体3はこれらガイド突起11とガイド溝12をガイド部として上下方向へのみ昇降できるよう案内されている。また、大径部3bの下端には円周方向に沿って延びる第1のラチェット歯15が形成されており、この第1のラチェット歯15は円周方向に交互に連続する4つの山部15aと4つの谷部15bを有している。なお、各山部15aは凸部13に対して円周方向の中央に位置し、各谷部15bは凹部14に対して円周方向の中央に位置している。
【0016】
カムフォロア4は摺動性に優れたPOM(ポリアセタール)等の合成樹脂材料(プラストマー)を用いて成形されており、下端を開口した中空構造の円筒体となっている。カムフォロア4の上部は操作体3の大径部3bの内部に回転可能かつ上下方向へ移動可能に挿入されており、第1のスプリング5の両端はこれらカムフォロア4の上面と操作体3の内天面とに弾接している。図12〜図15に示すように、カムフォロア4の外周面には円周方向に沿って延びる第2のラチェット歯16が形成されており、この第2のラチェット歯16は円周方向に交互に連続する4つの山部16aと4つの谷部16bを有している。第2のラチェット歯16は操作体3の下端に形成された第1のラチェット歯15と係合するようになっており、これら第1および第2のラチェット歯15,16は略同一形状に形成されているが、第2のラチェット歯16の各山部16aの先端(頂部)のみに弧状のアールが付けられている。また、カムフォロア4の外周面には4つのカム突起17が等間隔を保って形成されており、各カム突起17の上端にはテーパ17aが付けられている。図15から明らかなように、各カム突起17は第2のラチェット歯16の山部16aに対して円周方向に若干ずれた位置にある。一方、カムフォロア4の内周面には4つの係合突起18が等間隔を保って形成されており、各係合突起18はカム突起17に対して円周方向の中央に位置している。
【0017】
作動部材6は摺動性に優れたPOM等の合成樹脂材料にて成形されており、図2〜図4に示すように、この作動部材6は上端を開口した筒状部6aと筒状部6aの下端から径方向外側へ突出する円板部6bとを有している。筒状部6aには軸線方向へ延びる4つのスリット6cが形成されており、この筒状部6aは第2のスプリング7を介してカムフォロア4の内部に挿入されている。その際、各スリット6cを係合突起18に挿入して両者をスプライン結合することにより、作動部材6はカムフォロア4に連動して一体的に回転するが、カムフォロア4の上下方向の移動を妨げないようになっている。ここで、作動部材6とカムフォロア4の間に介設された第2のスプリング7のばね荷重はカムフォロア4と操作体3の間に介設された第1のスプリング5のばね荷重に対して十分に大きな値に設定されており、すなわち、第2のスプリング7の最小荷重および最大荷重は第1のスプリング5の最小荷重および最大荷重に対していずれも大きく設定されており、カムフォロア4が第2のスプリング7の弾発力を受けて上方に付勢されることにより、第2のラチェット歯16が第1のラチェット歯15と噛合するようになっている。また、円板部6bの裏面側には可動接点19が熱がしめ等の手段を用いて取り付けられると共に、その中央部に円形のガイド孔6dが形成されている。図16に示すように、可動接点19は略円環状にフォーミングされており、その180度対向する位置に2組の接点部19a,19bが形成されている。
【0018】
ウエハ8はPBT等の合成樹脂材料を用いて成形されており、図17〜図21に示すように、その上面には円柱状のボス8aが立設され、裏面には円柱状の位置決めピン8bが垂設されている。ボス8aは作動部材6の回動支点となるものであり、作動部材6のガイド孔6dはボス8aに回転可能に挿入されている。ウエハ8には円形の貫通孔8cと楕円形の貫通孔8dが形成されており、ケース2の基台2aから突出する4本のボス2cのうち、2本のボス2cはこれら貫通孔8c,8dを挿通してウエハ8の裏面側まで延び、残り2本のボス2cはウエハ8の両隅部の切り欠きを挿通して裏面側まで延びている。このウエハ8の上面には4つの固定接点20,21,22,23が露出しており、各固定接点20,21,22,23はウエハ8から導出するコネクタ端子24,25,26,27を有している。これら固定接点20〜23とコネクタ端子24〜27はAgメッキを施したリン青銅等の弾性金属板からなり、ウエハ8にインサート成形技術を用いて一体化されている。各固定接点20,21,22,23はボス8aを中心とする同心円上に所定間隔を保って配列されており、後述するように作動部材6がボス8aを中心に回転すると、可動接点19の接点部19a,19bが固定接点20,21,22,23上を回転摺動するようになっている。
【0019】
また、後述するオス型の外部端子に対してメス型の端子として機能する4本のコネクタ端子24,25,26,27はウエハ8の一端面から裏面側に折り返されており、中央に隣接して位置する2本のコネクタ端子24,27はその両側に位置する残り2本のコネクタ端子25,26よりも幅狭かつ短寸に設定されている。便宜上、中央2本のコネクタ端子24,27をそれぞれ第1のコネクタ端子24および第4のコネクタ端子27と称し、両側2本のコネクタ端子25,26をそれぞれ第2のコネクタ端子25および第3のコネクタ端子26と称すると、第1および第4のコネクタ端子24,27は片持ち梁状にフォーミングされ、第2および第3のコネクタ端子25,26はクリップ形状にフォーミングされている。
【0020】
カバー9はPBT等の合成樹脂材料を用いて成形されており、図1〜図4に示すように、このカバー9はケース2の基台2aと平面視同一形状に形成されている。カバー9には複数の透孔9aが形成されており、ケース2の各ボス2cとウエハ8の位置決めピン8bをこれら透孔9aに挿入して先端を熱がしめすることにより、ウエハ8がケース2とカバー9との間に位置決めされた状態で挟持されると共に、ケース2とカバー9が一体化されてハウジング10を構成するようになっている。また、カバー9の内底面には凹部28が形成されており、この凹部28内にはウエハ8の裏面側に折り返された各コネクタ端子24,25,26,27が変形可能に収納されている。さらに、カバー9の一側面には凹部28に連通する3つの挿入口29,30,31が形成されており、便宜上、中央に位置するものを第1の挿入口30と称し、その両側に位置するものを第2の挿入口29および第3の挿入口31と称すると、第1および第4のコネクタ端子24,27は第1の挿入口30の内部に近接配置されると共に、第2のコネクタ端子25は第2の挿入口29の延長線上に配置され、第3のコネクタ端子26は第3の挿入口31の延長線上に配置されている。また、各挿入口29,30,31の周縁部(仕切部材)には後述する外部端子の挿入をスムーズにするためのテーパが付けられている。なお、複数の挿入口29,30,31を画成するための仕切部材をウエハ8の下面にウエハ8と一体に形成してもよい。
【0021】
次に、上記プッシュスイッチ装置1の動作について図22と図23を参照して説明する。ここで、理解しやすくするために、図22中にはカム突起17を1つだけ示しているが、他のカム突起17も同様に動作する。
【0022】
図2は操作体3の操作部3aに外力が作用されない非操作状態を示しており、この非操作状態において、操作体3とカムフォロア4は第2のスプリング7の弾発力によって上昇位置に付勢されており、操作体3の各凸部13とカムフォロア4の各カム突起17はいずれもケース2のガイド溝12と係合している。したがって、カムフォロア4は回転方向の移動が規制され、軸線方向へのみ移動可能な状態となっている。この時、操作体3に形成された第1のラチェット歯15とカムフォロア4に形成された第2のラチェット歯16とは不安定位置で係合しており、図22(a)に示すように、第1のラチェット歯15の山部15aに対して第2のラチェット歯16の山部16aが僅かにずれた位相関係にある。
【0023】
かかる非操作状態から操作体3の操作部3aを直接または図示せぬアクチュエータを介して押圧(プッシュ)操作すると、図22(b)に示すように、まず、カムフォロア4のカム突起17が操作体3の凸部13と共にケース2のガイド溝12内を下降し、カム突起17がガイド溝12に隣接するガイド突起11の下端位置まで達する。この間、カムフォロア4は回転方向の移動が規制されており、操作体3とカムフォロア4間に介設された第1のスプリング5のばね荷重は変化しないため、操作体3とカムフォロア4は第2のスプリング7の弾発力に抗して下降することになり、操作体3に必要とされる初期の押圧操作力は第2のスプリング7の弾発力によって確保される。また、カムフォロア4の係合突起18が作動部材6のスリット6cにスプライン結合されているため、カムフォロア4の下降に伴って係合突起18はスリット6c内を下降する。
【0024】
操作体3の操作部3aをさらに押圧操作するとカム突起17がガイド突起11の下端から外れ、図22(c)に示すように、この時点でカムフォロア4の回転方向の規制が解除されるため、第2のラチェット歯16の山部16aが第1のラチェット歯15の山部15aから谷部15bへ移動する。したがって、第1および第2のラチェット歯15,16は互いの山部15a,16aを相手側の谷部16b,15bに係合させた安定位置へと位相変化し、これに伴ってカムフォロア4が第1および第2のラチェット歯15,16の1/2歯分である45度よりも僅かに少ない角度(約35度)分だけ回転すると共に、カムフォロア4にスプライン結合された作動部材6も連動して回転する。さらに操作体3の操作部3aを押圧操作すると、図22(d)に示すように、操作体3とカムフォロア4は第1および第2のラチェット歯15,16の安定した位相関係を維持しながら一体的に下降し、操作体3の操作部3aをそれ以上押圧できないストロークエンド位置となる。
【0025】
図22(d)に示すストロークエンド位置で操作体3の操作部3aに対する上記押圧操作力を除去すると、図22(e)に示すように、操作体3とカムフォロア4は第2のスプリング7の弾発力によって上昇し、カムフォロア4のカム突起17がガイド突起11の下端に当接する。ここで、ガイド突起11の下端にテーパ11aが付けられ、カム突起17の上端にもテーパ11aとはテーパ角度の異なる(すなわち、操作体3の軸線と平行な仮想線とのなす角度が鋭い)テーパ17aが付けられているため、カム突起17は図22(f)に示すようにガイド突起11の下端に沿ってほぼ線接触状態で移動した後、図22(g)に示すようにガイド溝12内に入り込み、これに伴ってカムフォロア4が回転する。したがって、第1および第2のラチェット歯15,16の位相関係が安定位置から不安定位置へと変化し、図22(f)に示すように、第2のラチェット歯16の山部16aが第1のラチェット歯15の谷部15bから山部15aへ移動した後、図22(g)に示すように、第2のラチェット歯16の山部16aが第1のラチェット歯15の山部15aを乗り越えることにより、図22(a)に示す初期位置と同じ位相関係になる。
【0026】
すなわち、操作体3の1回の押圧/解除操作に伴ってカムフォロア4が第1および第2のラチェット歯15,16の1歯分だけ回転し、このカムフォロア4に連動して作動部材6も同量だけ回転することになる。本実施形態例の場合、第1および第2のラチェット歯15,16がそれぞれ4つの山部15a,16aと4つの谷部15b,16bを有しているため、操作体3の1回の押圧/解除操作に伴ってカムフォロア4と作動部材6が90度回転し、以後、操作体3の押圧/解除操作を繰り返すことにより、カムフォロア4と作動部材6が同じ方向に90度ずつ回転する。
【0027】
なお、カムフォロア4は摺動性に優れた合成樹脂材料(プラストマー)で形成されているため、図22(e)に示す状態からカム突起17がガイド突起11の下端(テーパ11a)に沿って移動する際、両者の摺動はひっかかりなくスムーズなものとなり、確実にカム突起17をガイド溝12内に入り込ませることができる。ここで、テーパ11aおよびテーパ17aは、当然のことではあるが、図22(b)の状態から図22(c)の状態に回転動作したと同じ方向に、第2のスプリング7の弾発力によって回転するような向きの傾き(テーパ)となっており、図22(g)の状態に移ることができるのである。
【0028】
そして、このように操作体3の押圧/解除操作に伴って作動部材6が回転することにより、作動部材6に取り付けられた可動接点19の接点部19a,19bとウエハ8上の各固定接点20,21,22,23との接触状態を切り換えることができる。例えば、図23(a)に示すように、可動接点19の一方の接点部19aが固定接点20の上流位置に接触すると共に、他方の接点部19bが固定接点22の上流位置に接触している状態を図22(a)に対応する初期位置とした場合、この初期位置において、両固定接点20,22から導出する第1および第3のコネクタ端子24,26間が可動接点19を介して導通状態となっており、残りの両固定接点21,23から導出する第2および第4のコネクタ端子25,27間は非導通状態となっている。
【0029】
操作体3を図22(d)に示すストロークエンド位置まで押圧操作した時点で、前述したように作動部材6が第1および第2のラチェット歯15,16の1/2歯分(45度)よりも僅かに少ない角度(約35度)だけ回転するため、図23(b)に示すように、一方の接点部19aが固定接点20から離れて固定接点21の下流位置に接触すると共に、他方の接点部19bが固定接点22から離れて固定接点23の下流位置に接触する。これにより、両固定接点20,22から導出する第1および第3のコネクタ端子24,26間が非導通状態となり、両固定接点21,23から導出する第2および第4のコネクタ端子25,27間が可動接点19を介して導通状態となる。
【0030】
しかる後、操作体3への押圧操作力を除去して図22(g)に示す非操作状態に戻ると、作動部材6が第1および第2のラチェット歯15,16の1/2歯分(45度)よりも僅かに大きい角度(約55度)だけ、すなわち初期位置を基準に1歯分(90度)回転するため、図23(c)に示すように、一方の接点部19aは固定接点21の下流位置から上流位置へ回転摺動すると共に、他方の接点部19bは固定接点23の下流位置から上流位置へ回転摺動する。したがって、第1および第3のコネクタ端子24,26間の非導通状態が維持されると共に、第2および第4のコネクタ端子25,27間の導通状態が維持される。
【0031】
引き続いて操作体3を再びストロークエンド位置まで押圧操作すると、作動部材6が第1および第2のラチェット歯15,16の1/2歯分(45度)よりも僅かに少ない角度(約35度)だけ、すなわち初期位置を基準に3/2歯分(135度)よりも僅かに少ない角度(約125度)回転するため、図23(d)に示すように、一方の接点部19aが固定接点21から離れて固定接点22の下流位置に接触すると共に、他方の接点部19bが固定接点23から離れて固定接点20の下流位置に接触する。これにより、第1および第3のコネクタ端子24,26間が可動接点19を介して導通状態になると共に、第2および第4のコネクタ端子25,27間が非導通状態となる。
【0032】
同様にして、操作体3への押圧操作力を除去して非操作状態に戻ると、作動部材6が第1および第2のラチェット歯15,16の1/2歯分(45度)よりも僅かに大きい角度(約55度)だけ、すなわち初期位置を基準に2歯分(180度)回転するため、図23(e)に示すように、一方の接点部19aが固定接点22の下流位置から上流位置へ回転摺動すると共に、他方の接点部19bが固定接点20の下流位置から上流位置へ回転摺動する。したがって、第1および第3のコネクタ端子24,26間の導通状態が維持されると共に、第2および第4のコネクタ端子25,27間の非導通状態が維持される。
【0033】
なお、上述したように、各固定接点20,21,22,23はいずれも円弧状をしており、各固定接点20,21,22,23の時計回り方向に位置する部分を上流位置、反時計回り方向に位置する部分を下流位置と便宜上表現して説明した。
【0034】
以上の説明から明らかなように、本実施形態例に係るプッシュスイッチ装置1では、操作体3の押圧/解除操作を繰り返すことによって可動接点19の接点部19a,19bが各固定接点20,21,22,23と接離するが、第1および第4のコネクタ端子24,27に導通する固定接点20,23について見ると、可動接点19のいずれか一方の接点部19a,19bが常時接触した状態になっており、このようなプッシュスイッチ装置1に対して3本の外部端子と4本の外部端子を選択的に接続できるようになっている。
【0035】
すなわち、図24と図25に示すように、全て同一幅に設定した3本の外部端子32を準備し、これら外部端子32をカバー9に形成された3つの挿入口29,30,31からそれぞれ内部に挿入すると、図28に示すように、中央の第1の挿入口30内に挿入された1本の外部端子32が内部の第1および第4のコネクタ端子24,27に導通し、図29に示すように、両側の第2の挿入口29と第3の挿入口31内に挿入された2本の外部端子32が内部の第2のコネクタ端子25と第3のコネクタ端子26にそれぞれ導通する。したがって、この場合は、固定接点20,23が1つのコモン用固定接点として機能することになり、1回路2接点構造のプッシュスイッチ装置1として使用することができる。
【0036】
一方、図26と図27に示すように、両側2本の外部端子33Aに対して中央2本の外部端子33Bを幅狭に設定した4本の外部端子33を準備し、両外部端子33Aを第2の挿入口29と第3の挿入口31内にそれぞれ挿入すると共に、2本の外部端子33Bを第1の挿入口30内に挿入すると、4本の外部端子33がそれぞれ対応する第1ないし第4のコネクタ端子24,25,26,27に個別に導通する。したがって、この場合は、各固定接点20,21,22,23が全て切換え用固定接点として機能することになり、2回路2接点構造のプッシュスイッチ装置1として使用することができる。
【0037】
このように本実施形態例に係るプッシュスイッチ装置1では、操作体3とカムフォロア4との間に第2のスプリング7よりもばね荷重の小さい第1のスプリング5を介設しているので、操作体3の押圧操作に伴って第2のラチェット歯16の山部16aが安定位置へ位相変化する時、すなわち、第1および第2のラチェット歯15,16の位相関係が図22(b)から図22(c)に示す位置に移行する時、第1のスプリング5が第2のスプリング7の弾発力を低減する方向に作用し、第2のラチェット歯16の山部16aが第1のラチェット歯15の谷部15bに当接する音が低減される。また、操作体3の押圧解除に伴って第2のラチェット歯16の山部16aが安定位置から不安定位置へ位相変化する時、すなわち、第1および第2のラチェット歯15,16の位相関係が図22(e)から図22(g)に示す位置に移行する時も、第1のスプリング5が第2のスプリング7の弾発力を低減する方向に作用するため、第2のラチェット歯16の山部16aが第1のラチェット歯15の谷部15bから山部15aへスムーズに移動し、山部16aが山部15aを乗り越える時の蹴飛ばし音が低減される。したがって、操作体3に必要とされる初期の押圧操作力を確保した上で、第1および第2のラチェット歯15,16の当接音を低減することができる。
【0038】
しかも、エラストマーからなる操作体3に第1のラチェット歯15を形成し、合成樹脂(プラストマー)からなるカムフォロア4に第2のラチェット歯16を形成したので、操作体3の押圧操作に伴って第2のラチェット歯16の山部16aが安定位置へ位相変化する時や、操作体3の押圧解除に伴って第2のラチェット歯16の山部16aが安定位置から不安定位置へ位相変化する時に、第1および第2のラチェット歯15,16の当接音をより効果的に低減することができると共に、第2のラチェット歯16が摺動性に優れた合成樹脂材料で形成されているので、エラストマーで形成された第1のラチェット歯15の摩耗を低減することができる。さらに、第2のラチェット歯16の山部16aの先端(頂部)に弧状のアールが付けられているので、操作体3の押圧解除に伴って第2のラチェット歯16の山部16aが安定位置から不安定位置へ位相変化する時に、第2のラチェット歯16の山部16aが第1のラチェット歯15の山部15aをスムーズに乗り越えることができ、この点からも第1および第2のラチェット歯15,16の当接音を低減することができる。
【0039】
また、本実施形態例に係るプッシュスイッチ装置1では、ハウジング10内に収納したウエハ8に4つの固定接点20,21,22,23と各固定接点20,21,22,23から導出するコネクタ端子24,25,26,27を設け、これら4本のコネクタ端子24,25,26,27のうち、操作体3の操作に伴って交互に可動接点19と導通する2つの固定接点20,23に繋がる2本のコネクタ端子24,27を共通の挿入口30の内部に隣接状態で近接配置すると共に、残り2本のコネクタ端子25,26を2つの挿入口29,31の内部に個別に配置したので、共通の挿入口30から挿入した1本の外部端子32を2本のコネクタ端子24,27に同時に導通させたり、共通の挿入口30から挿入した2本の外部端子33Bを2本のコネクタ端子24,27に個別に導通させることができる。すなわち、4つの固定接点20,21,22,23のうち、2つの固定接点20,23が1つのコモン用固定接点または個別の切換え用固定接点として機能するため、各コネクタ端子24,25,26,27からオン/オフ信号を1回路用と2回路用とに選択的に取り出すことができ、使用形態の汎用性を高めることができる。
【0040】
例えば、このプッシュスイッチ装置1を車載用ルームランプの点滅スイッチとして使用した場合、4本の外部端子33を接続して2回路2接点構造とすることにより、第1のコネクタ端子24と第3のコネクタ端子26から出力されるオン/オフ信号に基づいてランプの点滅動作を実行すると共に、第2のコネクタ端子25と第4のコネクタ端子27から出力されるオン/オフ信号に基づいて、車内に設置されたディスプレイのディマーコントロールや、点灯したランプを所定時間後に自動消灯するタイマー回路を起動させる等、ランプの点滅以外の制御を実行することができる。もちろん、3本の外部端子32を接続して1回路2接点構造のプッシュスイッチ装置1とすることにより、ランプの点滅動作のみを実行することも可能である。
【0041】
図30はウエハ8の変形例を示す底面図であり、同図に示すように、ウエハ8の裏面側に折り返された第1のコネクタ端子24と第4のコネクタ端子27との間に規制部材34が配設されている。この規制部材34はウエハ8の裏面またはカバー9の内底面に片持ち梁状に一体成形されており、第1の挿入口30の内部中央に位置している。このような規制部材34を第1および第4のコネクタ端子24,27間に配設すると、第1の挿入口30から1本の外部端子32を挿入することによって規制部材34が倒れ込むため、外部端子32の挿入が規制部材34によって妨げられることはなく、第1の挿入口30から2本の外部端子33Bを挿入した際に、規制部材34が2本の外部端子33Bの間に入り込んで両者の誤接触を防止することができる。
【0042】
なお、各固定接点20,21,22,23の配列状態は上記実施形態例に限定されず、例えば図31に示すように、操作体3が押圧操作されていない初期位置において、可動接点19の一方の接点部19aが固定接点21の下流位置に接触すると共に、他方の接点部19bが固定接点23の下流位置に接触するようにしてもよい。この場合、操作体3の押圧操作時に接点部19a,19bは同一の固定接点の下流位置から上流位置へと移動し、操作体3の押圧解除(リリース)時に接点が切換わることになる。
【0043】
また、上記実施形態例では、操作体3の押圧操作によって作動部材6を動作させるプッシュタイプのスイッチ装置について説明したが、操作体のスライド操作によって作動部材もスライド運動するスライド型のスイッチ装置や、操作体のスライド操作を動力変換機構で回転運動に変換して作動部材を動作させるスライドタイプのスイッチ装置としてもよく、要は、操作体の動きに伴って作動部材が変位することで接点切換え機構を動作させるスイッチ装置であればよい。
【0044】
また、各挿入口29,30,31は完全に仕切られている必要はなく、挿入されるオス型の外部端子が所定のコネクタ端子に案内されるように構成されていれば足りる。
【0045】
さらに、上記実施形態例では、固定接点が4つのものについて説明したが、固定接点が6つのものや、それ以上有するスイッチ装置に本発明を適用することも可能である。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0047】
ハウジングに設けられた複数の挿入口のうち、共通の挿入口の内部に2つのコネクタ端子を近接配置すると共に、残りの挿入口の内部に他のコネクタ端子を別々に分散して配置したので、共通の挿入口から挿入した1つの外部端子を内部の2つのコネクタ端子に共に接続させたり、この挿入口から挿入した2つの外部端子を2つのコネクタ端子に個別に接続させることが可能となり、それゆえ、オン/オフ信号を1回路用または2回路用として取り出すことができて使用形態の汎用性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係るプッシュスイッチ装置の正面図である。
【図2】該プッシュスイッチ装置の非操作状態を示す断面図である。
【図3】該プッシュスイッチ装置の押圧操作状態を示す断面図である。
【図4】該プッシュスイッチ装置の分解斜視図である。
【図5】該プッシュスイッチ装置に備えられるケースの平面図である。
【図6】該ケースの底面図である。
【図7】図5のA−A線に沿う断面図である。
【図8】該ケースに形成されたガイド部を展開して示す説明図である。
【図9】該プッシュスイッチ装置に備えられる操作体の正面図である。
【図10】該操作体の底面図である。
【図11】該操作体に形成された第1のラチェット歯を展開して示す説明図である。
【図12】該プッシュスイッチ装置に備えられるカムフォロアの平面図である。
【図13】該カムフォロアの正面図である。
【図14】該カムフォロアの底面図である。
【図15】該カムフォロアに形成された第2のラチェット歯を展開して示す説明図である。
【図16】該プッシュスイッチ装置に備えられる可動接点の平面図である。
【図17】該プッシュスイッチ装置に備えられるウエハの平面図である。
【図18】該ウエハの正面図である。
【図19】該ウエハの側面図である。
【図20】該ウエハの底面図である。
【図21】図17のB−B線に沿う断面図である。
【図22】第1のラチェット歯と第2のラチェット歯の位相変化を示す説明図である。
【図23】各固定接点に対する可動接点の接離状態を示す説明図である。
【図24】該プッシュスイッチ装置に3本の外部端子を接続する状態を示す斜視図である。
【図25】3本の外部端子とコネクタ端子群の接続状態を示す説明図である。
【図26】該プッシュスイッチ装置に4本の外部端子を接続する状態を示す斜視図である。
【図27】4本の外部端子とコネクタ端子群の接続状態を示す説明図である。
【図28】外部端子と第1のコネクタ端子の接続状態を示す断面図である。
【図29】外部端子と第2のコネクタ端子の接続状態を示す断面図である。
【図30】ウエハの変形例を示す底面図である。
【図31】ウエハ上に配列された固定接点の変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 プッシュスイッチ装置
2 ケース
3 操作体
4 カムフォロア
6 作動部材
8 ウエハ
9 カバー
10 ハウジング
15 第1のラチェット歯
16 第2のラチェット歯
19 可動接点
19a,19b 接点部
20,21,22,23 固定接点
24,25,26,27 コネクタ端子
28 凹部
29,30,31 挿入口
32 外部端子
33,33A,33B 外部端子
34 規制部材

Claims (7)

  1. ハウジングと、このハウジング内に収納されて一部を外部に突出させた操作体と、この操作体の動きに伴って変位する作動部材と、この作動部材に設けられた可動接点と、前記作動部材に対向配置されたウエハと、このウエハに設けられた4つ以上の固定接点と、これら各固定接点に導通するコネクタ端子群とを備え、
    前記ハウジングに外部端子を挿入するための複数の挿入口が設けられ、前記コネクタ端子群のうち2つのコネクタ端子を共通の前記挿入口の内部に近接配置すると共に、残りのコネクタ端子を別々の前記挿入口の内部に分散して配置したことを特徴とするスイッチ装置。
  2. 請求項1の記載において、前記コネクタ端子群が前記各固定接点と共に前記ウエハにインサート成形されていることを特徴とするスイッチ装置。
  3. 請求項2の記載において、前記コネクタ端子群が前記ウエハの裏面側に折り返された弾性金属板からなり、前記ハウジングの内部に前記コネクタ端子群の変形を許容する凹部を設けたことを特徴とするスイッチ装置。
  4. 請求項3の記載において、前記ハウジングが中空構造のケースと該ケースの開口端を蓋閉するカバーとを備え、前記ウエハをこれらケースとカバーで挟持すると共に、前記カバーに前記凹部を設けたことを特徴とするスイッチ装置。
  5. 請求項1の記載において、前記各挿入口が略同一間隔を保って直線的に配列されていることを特徴とするスイッチ装置。
  6. 請求項5の記載において、前記各挿入口が前記ハウジングに形成された複数の開口によって画成されていることを特徴とするスイッチ装置。
  7. 請求項5の記載において、前記各挿入口が前記ハウジングに形成された1つの開口と前記ウエハに形成された複数の仕切部材とによって画成されていることを特徴とするスイッチ装置。
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