JP2004234429A - 駐車場管理システム及び駐車場管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】駐車場の不正利用車両の再不正を阻止すること。また、優良利用者にサービスを提供する。
【解決手段】駐車場管理システムにおいて、車両等を撮影可能なカメラなどの画像入力手段と、当該画像を入力して画像に含まれる車番を読取る車番読取手段と、当該施設内で起こる事象を検出するセンサ手段と当該センサ手段で事象が検出された際に前記車番読取装置で読取った車番データを格納するデータベース手段と、当該データベースと前記車番読取手段で読取った車番とを照合する車番照合手段と、照合結果に基づいて当該車番を持つ移動体に対して、メッセージを表示したり、アラームを発生するなどの情報提供をおこなう情報提供手段を有するようにした。これにより、一度不正駐車で逃げた車両の車番をデータベースに登録することが出来、再び入庫した際にデータベースと照合し、運転者に警告を自動的に与えることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】駐車場管理システムにおいて、車両等を撮影可能なカメラなどの画像入力手段と、当該画像を入力して画像に含まれる車番を読取る車番読取手段と、当該施設内で起こる事象を検出するセンサ手段と当該センサ手段で事象が検出された際に前記車番読取装置で読取った車番データを格納するデータベース手段と、当該データベースと前記車番読取手段で読取った車番とを照合する車番照合手段と、照合結果に基づいて当該車番を持つ移動体に対して、メッセージを表示したり、アラームを発生するなどの情報提供をおこなう情報提供手段を有するようにした。これにより、一度不正駐車で逃げた車両の車番をデータベースに登録することが出来、再び入庫した際にデータベースと照合し、運転者に警告を自動的に与えることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駐車場においてビデオカメラなどで撮影された映像から車番を読取り、当該車番と料金支払い情報等とともにデータベースに登録し、登録された車両が再度入庫した際に料金支払い情報や利用回数に基づき警報を与える、あるいは、情報を提供する駐車場管理方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の無人の有料駐車場では、駐車料金未払いのまま車両が退出してしまう不正への対抗策として、こうした不正脱出車両のナンバープレート(車番)を撮影記録して、それを後の不正追求に役立てるようにしている。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
従来のシステムでは、車両検知速度に依らず録画装置が1つであっても確実に不正脱出車両の車両ナンバーを記録することのできる駐車場不正脱出車両記録システムを開示している。すなわち、駐車スペースから退出する以前に、各車両のナンバープレートを予め撮影しておく第1の撮影手段と、該第1の撮影手段により取得される画像を記録する画像記録手段と、駐車スペースから退出する車両が不正退出車両であるか否かを判断する不正退出車両判断手段と、該不正退出車両判断手段により不正退出車両ではないと判断される車両について、前記画像記録手段に記録されている画像を該画像記録手段から削除する画像削除手段を含むことを特徴としている。
【0004】
すなわち、従来の方法では、駐車スペースから退出する以前に各車両のナンバープレートが予め撮影され、得られる画像(静止画像又は動画像)が画像記録手段に記録される。このため、車両検知速度に関係なく確実に車両ナンバーを記録することができる。そして、駐車スペースから不正無しに車両が退出すると、その退出する車両について画像記録手段に記録されている画像が削除される。このため、画像記録手段に大容量を必要としない。こうして、車両検知速度に依らず不正退出車両の車両ナンバーを確実に記録することができる。当該画像記録手段に記録された画像を後の不正追求に役立てるようにしていた。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−092667号公報(第2−6ページ、図4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の駐車場管理システムでは、不正駐車を発見した時点では車両は既に退出した後であるため、ナンバープレート(車番)から車両を特定しても、運転者の特定のための多大な調査費用・人件費が必要であったり、結局は車両を運転していた運転者を特定できず機器の修理代や未納料金の請求が出来なかったりする場合が多い。すなわち、上記構成のシステムを利用し撮影したナンバープレートを証拠とした料金の取立ては難しく、したがって、回収できる金額に対して、運転者の特定や費用取立てに経費が余計にかかり、利益を圧迫するという状況であった。よって、上記構成のシステムでは料金回収の効果は望めなく、不正駐車をほっておくほうが良いという状況であった。
【0007】
そこで、不正車両が入庫しようとした時には、過去の履歴から不正車両と判定し、入庫を阻止することとした。また、逆に優良利用者には、その過去の履歴からより良いサービスを提供するようにした。
【0008】
上記課題を解決するため、本発明にかかる駐車場等施設管理システムでは、あらかじめ設定した施設内を撮影可能なカメラなどの画像入力手段と、当該画像を入力して画像に含まれる車番を読取る車番読取手段と、当該施設内で起こる事象を検出するセンサ手段と当該センサ手段で事象が検出された際に前記車番読取装置で読取った車番データを格納するデータベース手段と、当該データベースと前記車番読取手段で読取った車番とを照合する車番照合手段と、照合結果に基づいて当該車番を持つ移動体に対して、メッセージを表示する、アラームを発生するなどの情報提供をおこなう情報提供手段を有する。特に、撮影したナンバープレートの映像から番号(車番)を読取る車番読取り手段と、車番データを格納するデータベース手段と入庫する車両の車番をデータベースと照合する車番照合手段を有することが、従来技術にない特徴である。この構成によると、一度不正駐車で逃げた車両の車番をデータベールの登録することが出来、再び入庫した際にデータベースと照合し、運転者に警告を自動的に与えることができる。
【0009】
さらに、本発明にかかる駐車場等施設管理システムでは、複数の駐車場等施設でネットワークを介して、データベースを共有化する構成をとることにより、一層の効果を得ることが可能である。すなわち、ある特定の駐車場等施設で不正駐車を行った車両が、データベースを共有する他の駐車場施設に入庫しようとした場合に、当該車両の車番を読取り前記データベースと照合して入庫を拒否することが可能である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の駐車場管理システムは、車両等を撮影する画像入力手段と、前記画像入力手段から得られた画像に含まれる車番を読取る車番読取手段と、駐車場内で起こる事象を検出するセンサ手段と、前記センサ手段で事象が検出された際に前記車番読取手段で読取った車番データを格納するデータベース手段と、前記データベースで前記車番とを照合する車番照合手段と、前記照合結果に基づいてデータベースを更新する手段とを有し、さらに前記事象の当事者である駐車場利用者または車両の入場や出場を制限するように駐車場設備を制御する手段、あるいは前記駐車場利用者または車両にサービス情報等を提供する提供手段の少なくとも一つを有する。
【0011】
また、前記の駐車場管理システムにおいて、複数の駐車場をネットワークで接続し、前記データベース手段を共有する。
【0012】
また、前記の駐車場管理システムにおいて、利用者の利用状況に応じたサービスを提供する。
【0013】
また、前記の駐車場管理システムにおいて、不正利用者の利用状況に応じて警告や通報を行う。
【0014】
また、駐車場において、カメラなどにより車両の画像を入力し、前記入力した画像から車番を読取りデータベースに格納するとともに、駐車場内で起こる事象を検出し、前記データベースで前記車番を照合し、前記照合結果に基づいてデータベースを更新し、さらに、前記事象の当事者である駐車場利用者または車両の入場や出場を制限するように駐車場設備を制御したり、あるいは前記駐車場利用者または車両にサービス情報等を提供することを特徴とした駐車場管理方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態について説明する。本発明の第1の実施形態の構成を図1に示す。
【0016】
本発明の第1の実施例を詳細に説明する。図1は、本発明にかかる駐車場管理システムの構成図である。駐車場管理システムは、車番読取装置100(動画像入力部 110、データベース部120、車番読取部130、車番照合部150、ネットワーク接続部140とから成る)、集中精算機500、退出阻止装置200(退出阻止部210、制御部220とから成る)、退出阻止装置300(退出阻止部310、制御部320とから成る)とから成る。なお、退出阻止装置は、車両の駐車区画ごとに設置され、駐車を開始すると自動的にロック板があがって車両の退出を阻止するもので、集中精算機で料金を支払うとロック板が下がり退出を可能とするものである。本実施例では2区区画で、退出阻止装置が2台であるが、3台以上の構成とした場合も、本実施例に準じた動作となる。さらに、車番読取り部130は、フレーム抽出部131、重なり領域判定部132、画像合成部133、車番抽出部134、車番認識部135から成る。
【0017】
次に、本発明の第1の実施例の動作を図1に基づいて説明する。本実施例における駐車場管理システムは、車番読取り装置100、集中精算機500、退出阻止装置200、退出阻止装置300で構成され、それらが、施設内のネットワーク(LAN)で結ばれる。先ず、車番読取装置の動作を説明する。車番読取装置は、動画像入力部110、データベース部120、車番読取部130、車番照合部150、ネットワーク部140から成り、動画像入力部110は、パンチルトカメラなどで構成され、施設全体の映像を撮影し、車番読取部130に送る。車番読取部130は、フレーム抽出部131、重なり領域判定部132、画像合成部133、車番抽出部134、車番認識部135で構成される。
【0018】
次に、動画像入力部と車番読取部の動作を説明する。動画像入力部110から出力された映像信号は、130車番読取装置100のフレーム抽出部131に送られる。フレーム抽出部131は、動画像からフレーム単位の画像を抽出し、重なり領域判定部132に送る。
【0019】
重なり領域判定部は、時間的に連続する2枚のフレームの重なり位置を検出し、順次フレーム画像と該重ねあわせ位置を次の画像合成部133に送出する。画像合成部133は、順次、連続する2枚のフレーム間で、順次重ね合わせることで、パノラマ画像を生成する。作成したパノラマ画像を車番読取り部から出力するともに、車番抽出部134へ送る。車番抽出部134は、パノラマ画像から、自動車の車番(ナンバープレート)画像を抽出する。抽出した車番画像は、車番認識部135に送られる。車番認識部135では、車番画像中の文字列を認識し、文字コードに変換して出力する。最終的に、車番読取部130は、画像合成部133から、合成したパノラマ画像を出力し、車番読取部135より、車番画像および車番画像より読取った車番の文字コードを出力する。
【0020】
車番読取部130から出力された、車番画像および車番は、車番照合部150に送られる。車番照合部150においては、当該車番とデータベース部120とを照合する。
【0021】
照合した結果が一致しない場合は、当該車番および車番画像および利用回数1および料金支払回数0をデータベース部120に登録する。
【0022】
照合した結果が一致した場合は、当該データベース内容の駐車回数と料金支払い回数を比較する。駐車回数と料金支払い回数が一致しない(駐車回数が多い)場合は、当該車両が過去に不正駐車を行ったのでその旨を、ネットワーク接続部140を介して、退出阻止装置200または300に送出するとともに、当該車両のデータベース内容の駐車回数を1だけ増やす。なお、駐車回数と料金支払い回数が一致した場合は、当該車両のデータベース内容の駐車回数を1だけ増やす。
【0023】
車両が過去に不正駐車を行ったのでその旨を、ネットワーク接続部140を介して、退出阻止装置200または300が受けると退出阻止装置の対応する制御部は退出阻止装置に対して車両の入庫前に退出阻止部のフラップを上げるよう指示する。したがって、当該車両の入庫は抑止される。
【0024】
なお、当該車両が料金を支払った場合はその旨を集中精算機500よりネットワークを介してネットワーク接続部140に送られる。ネットワーク接続部140は、車番照合部150に送り、当該車両に関するデータベース部120の内容の料金支払回数を1増加する。
【0025】
以上説明したように、第1の実施例によれば、撮影したナンバープレートの映像から番号(車番)を読取る車番読取り手段と、車番データを格納するデータベース手段と入庫する車両の車番をデータベースと照合する車番照合手段を有することが、従来技術にない特徴である。
【0026】
したがって、カメラ映像から車番を読取りそれをデータベースに登録しておき、車両が駐車する際に随時データベースとチェックし、不正駐車回数に応じて常習犯の入庫を拒否することができる。不正常習車両が再び不正駐車を行う確率が減少し、したがって正当な利用者が利用できるチャンスが増大し、稼働率が上がるので、利益向上に結びつく。
【0027】
また、車番読取装置においては、カメラを左右にゆっくり動かしている動画像からは、フレームごとに抽出した画像の重なり領域を判定し、重ね合わせることで、パノラマ画像に変換する機能をもつ。この場合、カメラの解像度が30万画素の場合でも、パノラマ化で横方向を4倍になったとすると、解像度は120万画素相当となり、1ショットで広範囲を撮影した場合に比べ解像度を4倍相当に高められる。そのようにして、解像度を上げることにより、車番の読取が可能となる。すなわち、少ないカメラ台数で、安価なシステムで車番を読取ることが可能となる。
【0028】
なお、不正駐車とみなし、入庫を阻止するものとして、駐車区画のフラップをあげて入庫できないようにする方法で説明したが、他に、ゲートを下げる方法など車両侵入を阻止する方法であっても良い。
【0029】
次に、本発明の第2の実施例を詳細に説明する。図2は、本発明にかかる駐車場管理システムの第2の実施例の構成図である。第1の実施例との違いは退出阻止装置に警告発生部230および330を追加した点である。なお、退出阻止装置は、本実施例では2個であるが、3個以上の構成とした場合も、本実施例に準じた動作となる。
【0030】
次に、図2の第2の実施例における駐車場管理システムの構成図に基づいて、第2の実施例の動作を説明する。本実施例における駐車場管理システムは、車番読取装置100、集中精算機500、退出阻止装置200、退出阻止装置300で構成され、それらが、施設内のネットワーク(LAN)で結ばれる。先ず、車番読取り装置の動作を説明する。車番読取り装置は、動画像入力部110、データベース部120、車番読取部130、車番照合部150、ネットワーク接続部140から成り、動画像入力部110は、パンチルトカメラなどで構成され、施設全体の映像を撮影し、車番読取り部130に送る。車番読取部130は、第一の実施例と同様の構成、動作であるので、説明を省略する。
【0031】
退出阻止装置200は、退出阻止部210、制御部220、警告発生部230とから成る。退出阻止装置300は、退出阻止部310および制御部320、警告発生部330とから成る。車番読取装置100において読取った車番と、車番照合部150でデータベース部120との照合を行い、車番が一致した場合、データベースの利用回数と料金支払い回数をチェックする。当該利用回数と料金支払い回数が一致せず、利用回数の方が大きい場合は、過去に不正駐車を行ったとみなせる。車番読取装置100は、その旨を退出阻止装置200または、300に送信する。退出阻止装置200または300の対応する制御部にその旨が送出され、制御部の指示により、警告発生部230または330が警報を発生し、正規の料金を支払うように促す。
【0032】
以上説明したように、本発明の第2の実施例では、カメラ映像から車番を読取りそれをデータベースに取り込んでおき、次回当該車両が駐車する際にデータベースとチェックし、前科のある場合は警報を発するので、当該車両がきちんと料金を支払う確率が増加し、稼働率も上がるので、利益向上に結びつく。その他の効果は、第1の実施例と同様である。
【0033】
第2の実施例では、第1の実施例と同様に不正駐車の履歴があることを発見すると、当該車両に対して警報を発生、運転者に料金をきちんと支払うことを促した。警報の発生方法は、ランプをつける、ブザーを鳴らす、合成音声で知らせる、案内表示板に表示するなど運転者に通知可能な手段としても良い。
【0034】
次に、本発明の第3の実施例を詳細に説明する。図3は、本発明にかかる駐車場管理システムの第3の実施例の構成図である。駐車場管理システムは、車番読取装置100(動画像入力部110、データベース部120、車番読取部130、車番照合部150、ネットワーク接続部140とから成る)、集中精算機500、退出阻止装置200(退出阻止部210、制御部220とから成る)、退出阻止装置300(退出阻止部310、制御部320とから成る)、WANネットワーク600および通報装置700とから成る。なお、退出阻止装置は、本実施例では2個であるが、3個以上の構成とした場合も、本実施例に準じた動作となる。
【0035】
次に、図3の第3の実施例における駐車場管理システムの構成図に基づいて、第3の実施例の動作を説明する。本実施例における駐車場管理システムは、車番読取装置100、集中精算機500、退出阻止装置200、退出阻止装置300、通報装置700で構成され、100,200,30、500は、施設内のネットワーク(LAN)で結ばれ、700は、WANネットワーク600で接続される。先ず、車番読取装置の動作を説明ずる。車番読取装置は、動画像入力部110、データベース部120、車番読取部130、ネットワーク部140から成り、動画像入力部110は、パンチルトカメラなどで構成され、施設全体の映像を撮影し、車番読取部130に送る。車番読取部130は、第一の実施例と同様の構成、動作であるので、説明を省略する。
【0036】
退出阻止装置200は、退出阻止部210、制御部220、警告発生部230とから成る。退出阻止装置300は、退出阻止部310および制御部320、警告発生部330とから成る。車番読取装置100において、読取った車と、車番照合部150でデータベース部120との照合を行い、車番が一致した場合、データベースの利用回数と料金支払い回数をチェックする。当該利用回数と料金支払い回数が一致せず、利用回数の方が大きい場合は、過去に不正駐車を行ったとみなせる。そこで、一致した場合、WANネットネットワーク600を介して、当該車両ナンバー及び車両の画像を配信し、通報装置700を作動させる。
【0037】
通報装置700は、監視センタ等に設置される。監視センタでは、当該通報装置が作動した際に、通報内容の確認、現地画像の確認等を行い、警備員を直ちに出動させることができる。
【0038】
以上説明したように、第3の実施例によれば、カメラ映像から車番を読取りそれをデータベースに取り込んでおき、次回当該車両が駐車した際にデータベースとチェックし、前科のある場合は監視センタに通報するので、当該車両が再び料金不払いで逃げる前に警備員を配置させることが出来、常習者の料金の不払いの抑止あるいは料金の支払い請求をその場で行うことが出来、損失を未然に防げる。その他は、第1の実施例と同様である。
【0039】
第3の実施例では、第1の実施例と同様に不正駐車車両の前科があることを発見すると、当該車両に対して、警備員を事前に配備し、不正駐車を未然に防ぐばかりではなく、過去の請求も可能となる。警備員への通知は、ネットワーク、電話回線、携帯電話など各種の通信方法としても良い。
【0040】
次に、本発明の第4の実施例を詳細に説明する。図4は、本発明にかかる駐車場管理システムの第4の実施例の構成図である。駐車場管理システムは、車番読取装置100(動画像入力部110、データベース部120、車番読取部130、車番照合部150、ネットワーク接続部140とから成る)、集中精算機500(精算処理部501、表示部502、入力部503、制御部505とから成る)とから成る。
【0041】
次に、図4の第4の実施例における駐車場管理システムの構成図に基づいて、第4の実施例の動作を説明する。本実施例における駐車場管理システムは、車番読取装置100、集中精算機500、で構成され、100,500は、施設内のネットワーク(LAN)で結ばれる。先ず、車番読取装置の動作を説明する。車番読取装置は、動画像入力部110、データベース部120、車番読取り部130、ネットワーク部140から成り、動画像入力部110は、パンチルトカメラなどで構成され、施設全体の映像を撮影し、車番読取部130に送る。車番読取部130は、第一の実施例と同様の構成であり、入力された映像信号から、動画像からフレーム単位の画像を抽出し、時間的に連続する2枚のフレームを順次重ね合わせることで、パノラマ画像を生成し、当該パノラマ画像を車番読取り部から出力するとともに、パノラマ画像から、自動車の車番(ナンバープレート)画像を抽出し、抽出した車番画像中の文字列を認識し、文字コードに変換して出力する。最終的に、車番読取部130は、合成したパノラマ画像と、車番(ナンバープレート)を読取った結果の文字コードを出力する。
【0042】
車番読取部130から出力された、車番情報および画像データは、データベース部120に蓄積される。車番や車両の写真などが登録される。利用者は、通常、駐車すると集中精算機の入力部503を操作し、駐車時間に応じて精算処理部501に硬貨などを投入する。本実施例では、車番読取り部130で読取った車番ごとに、利用回数、利用時間などを計数し、データベース部120に蓄積している。
【0043】
集中精算機の制御部505は、利用者に対して前記計数した利用回数、利用時間などに応じてポイントを発行する。利用者が駐車料金を支払うため集中精算機を操作すると表示部502に該ポイント数を表示する。利用者は、当該ポイントを利用するか否かを入力部に設定する。これにより、利用者は割引サービスを受けることが出来る。
【0044】
以上説明したように、第4の実施例によれば、カメラ映像から車番を読取りそれをデータベースに取り込んでおき、その車番ごとに、利用回数、利用時間などを計数し、蓄積するようにした。したがって、該利用回数、利用時間などに応じた駐車料金割引サービスを利用者に提供することが出来る。これにより、駐車場利用を促すことが出来き、駐車場の稼働率向上を期待できる。
【0045】
次に、本発明の第5の実施例を詳細に説明する。図5は、本発明にかかる駐車場管理システムの第5の実施例の構成図である。駐車場管理システムは、車番読取装置100(動画像入力部110、データベース部120、車番読取部130、ネットワーク接続部140とから成る)、集中精算機500(精算処理部501、表示部502、入力部503、券発行機504、制御部505とから成る)とから成る。第4の実施例との構成の違いは、券発行機504が追加されている点である。
【0046】
次に、図5の第5の実施例における駐車場管理システムの構成図に基づいて、第5の実施例の動作を説明する。本実施例における駐車場管理システムは、車番読取装置100、集中精算機500、で構成され、100,500は、施設内のネットワーク(LAN)で結ばれる。先ず、車番読取り装置の動作を説明ずる。車番読取装置は、動画像入力部110、データベース部120、車番読取部130、ネットワーク部140から成り、動画像入力部110は、パンチルトカメラなどで構成され、施設全体の映像を撮影し、車番読取部130に送る。車番読取部130は、第一の実施例と同様の構成であり、入力された映像信号から、動画像からフレーム単位の画像を抽出し、時間的に連続する2枚のフレームを順次重ね合わせることで、パノラマ画像を生成し、当該パノラマ画像を車番読取部から出力するとともに、パノラマ画像から、自動車の車番(ナンバープレート)画像を抽出し、抽出した車番画像中の文字列を認識し、文字コードに変換して出力する。最終的に、車番読取り部130は、合成したパノラマ画像と、車番(ナンバープレート)を読取った結果の文字コードを出力する。
【0047】
車番読取り部130から出力された、車番情報および画像データは、データベース部120に蓄積される。車番や車両の写真などが登録される。利用者は、通常、駐車すると集中精算機の入力部503を操作し、駐車時間に応じて精算処理部501に硬貨などを投入する。本実施例では、車番読取部130で読取った車番ごとに、利用回数、利用時間などを計数し、データベース部120に蓄積している。集中精算機の制御部505は、利用者が入力部から券発行を指示されると、前記計数した利用回数、利用時間などに応じたサービスメニューを表示部502に表示し、入力部503への利用者の要求入力に応じて、対応するサービス券を券発行機504から発行する。駐車場経営者は、あらかじめ、周辺商店等とサービス券の利用について契約しておき、利用者は、当該サービス券を周辺の商店等に持参すると、割引サービスなどを受けることが出来る。
【0048】
以上説明したように、第5の実施例によれば、カメラ映像から車番を読取りそれをデータベースに取り込んでおき、その車番ごとに、利用回数、利用時間などを計数し、蓄積するようにした。駐車場経営者は、あらかじめ近隣の商店等とサービス券利用について契約を結んでおき、利用者に対して、当該利用回数、利用時間などに応じたサービス券を発行する。利用者は、当該サービス券を商店等に持参し、その商店の割引サービスを享受する。これにより、リピータとしての駐車場利用を促すだけでなく、商店利用者から新規駐車場利用者を獲得することも可能となり、駐車場稼働率の一層の向上が期待できる。
【0049】
第5の実施例では、車番を読取ることにより、車番ごとの利用回数、利用時間を計数しデータベースに蓄積できるようにした。さらに、利用回数、利用時間に応じたサービス券を発行する機能を集中精算機に用意した。サービス券は、近隣の商店などと提携し利用可能にし、リピータを喚起だけでなく、商店などの利用者を新規開拓することができ、駐車場稼働率の更なる向上が期待できる。
【0050】
また、提携している商店で買物をすることにより、サービス券に押印し、駐車場料金の割り引きを受けられるサービスを提供しても良い。
【0051】
なお、サービスの形態は、サービス券などの紙片の発行で説明したが、例えば、集中精算機と携帯電話端末とを赤外線や電波を利用したインタフェースで接続することにより、携帯電話端末に割引券の画像を表示させたり、着信メロディーや待ち受け画像などのコンテンツを提供する形態でも良い。
【0052】
次に、本発明の第6の実施例を詳細に説明する。図6は、本発明にかかる駐車場管理システムの第6の実施例の構成図である。駐車場管理システムは、車番読取装置100(動画像入力部110、車番読取部130、ネットワーク接続部140とから成る)、集中精算機500、退出阻止装置200(退出阻止部210、制御部220、警告発生部230とから成る)、退出阻止装置300(退出阻止部310、制御部320、警告発生部330とから成る)とから成る。なお、退出阻止装置は、本実施例では2個であるが、3個以上の構成とした場合も、本実施例に準じた動作である。車番読取装置100、退出阻止装置200、退出阻止装置300、集中精算機500、はLANで接続される。当該LANは、駐車場ごとに構築されるものである。さらに、当該LANは、WAN600に接続され、WAN600には、共通データベース装置700(共通データベース700、車番照合部710、ネットワーク接続部720とから成る)が接続されている。
【0053】
次に、図6の第6の実施例における駐車場管理システムの構成図に基づいて、第6の実施例の動作を説明する。本実施例における駐車場管理システムは、車番読取装置100、集中精算機500、退出阻止装置200、退出阻止装置300で構成され、それらが、施設内のネットワーク(LAN)で結ばれる。先ず、車番読取り装置の動作を説明ずる。車番読取り装置は、動画像入力部110、データベース部120、車番読取り部130、ネットワーク部140から成り、動画像入力部110は、パンチルトカメラなどで構成され、施設全体の映像を撮影し、車番読取り部130に送る。車番読取部130は、第一の実施例と同様の構成、動作であるので、説明を省略する。
【0054】
車番読取部130から出力された、車番画像および車番は、ネットワーク接続部140を介して、WAN600を経由し、共通データベース装置700に送られる。共通データベース装置700のネットワーク接続部730は、これを受け、車番照合部720に送る。車番照合部720は、当該車番とデータベース部710とを照合する。
【0055】
照合した結果が一致しない場合は、当該車番および車番画像および利用回数1および料金支払回数0をデータベース部120に登録する。
【0056】
照合した結果が一致する場合は、当該データベース内容の駐車回数と料金支払い回数を比較する。駐車回数と料金支払い回数が一致しない(駐車回数が多い)場合は、当該車両が過去に不正駐車を行ったことがわかる。その旨を、ネットワーク接続部730を介して、退出阻止装置200または300に送出するとともに、当該車両のデータベース内容の駐車回数を1だけ増やす。なお、駐車回数と料金支払い回数が一致した場合は、当該車両のデータベース内容の駐車回数を1だけ増やす。
【0057】
一方、当該車両が料金を支払った場合はその旨を集中精算機500よりWAN600を介して共通データベース装置700のネットワーク接続部730に送られる。ネットワーク接続部730は、車番照合部720に送り、当該車両に関するデータベース部710の内容の料金支払回数を1増加する。
【0058】
車両が過去に不正駐車を行ったのでその旨を、ネットワーク接続部730を介して、退出阻止装置200または300が受けると退出阻止装置の対応する制御部は退出阻止装置に対して車両の入庫前に退出阻止部のフラップを上げるよう指示する。したがって、当該車両の入庫は抑止される。
【0059】
また、警告発生部230または330が警報を発生し、きちんと料金を支払うように促す。
【0060】
WAN600には、共通データベース装置700が接続されるとともに、同様の駐車場管理システムが、複数接続される。当該共通データベース装置は、複数の駐車場間で、最新の情報と照合することができる。これにより、他駐車場で不正駐車を行ったものに対して、別の駐車場に駐車した際に不正駐車しないよう警告などを与えることができる。
【0061】
以上説明したように、第6の実施例によれば、車番、車番画像を格納するデータベース部を共通データベースとし、駐車場管理システム間をWANやインターネットで接続する構成とし、複数の施設から同一データベースの読出し、書込み、更新が可能となったので、複数の施設で、他駐車場の不正駐車車両についても不正抑止の警告を行うことが可能となり、抑止効果を飛躍的に高めることが出来る。
【0062】
また、一般にデータベース装置は大量のデータを格納するため規模が大きくコストがかかる場合が多い。共通データベース装置とすることにより、費用を分担することが出来、規模の小さな駐車場においても容易に導入できる。ひいては、導入施設が増えることで、不正駐車を一層抑止することが可能となるので、効果がより高まる。
【0063】
第6の実施例では、第1から第3の実施例に対して、不正駐車車両のデータベースの内容を、複数の駐車場間で共通化するようにしたもので、他駐車場の不正駐車車両に対して、警告を発することができ、一層の抑止効果をあげることが可能となる。さらに、駐車場相互間の情報提供を行うことが出来るので、例えば、区画空き情報の共有・配信・提供なども可能になり、利用者へ駐車場の空き情報などを提供することができ、サービスが向上する。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、車番読取りした結果とデータベースを照合して、照合した結果により、過去に不正のある車両に対す措置を実施できる。また、優良利用者に対しては、割引などのサービスを提供することができ、利便性が向上し、利用率を上げることが可能となる。さらに複数の駐車場でこれらの情報を共有することができるので、さらに優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における車番読取装置および駐車場管理システムの構成図。
【図2】第2の実施例における駐車場管理システムの構成図。
【図3】第3の実施例における駐車場管理システムの構成図。
【図4】第4の実施例における駐車場管理システムの構成図。
【図5】第5の実施例における駐車場管理システムの構成図。
【図6】第6の実施例における駐車場管理システムの構成図。
【図7】従来技術にかかる駐車場不正車両記録システムの構成図。
【符号の説明】
100・・・車番読取装置、200、300・・・退出阻止装置
500・・・集中精算機、600・・・WAN
【発明の属する技術分野】
本発明は、駐車場においてビデオカメラなどで撮影された映像から車番を読取り、当該車番と料金支払い情報等とともにデータベースに登録し、登録された車両が再度入庫した際に料金支払い情報や利用回数に基づき警報を与える、あるいは、情報を提供する駐車場管理方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の無人の有料駐車場では、駐車料金未払いのまま車両が退出してしまう不正への対抗策として、こうした不正脱出車両のナンバープレート(車番)を撮影記録して、それを後の不正追求に役立てるようにしている。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
従来のシステムでは、車両検知速度に依らず録画装置が1つであっても確実に不正脱出車両の車両ナンバーを記録することのできる駐車場不正脱出車両記録システムを開示している。すなわち、駐車スペースから退出する以前に、各車両のナンバープレートを予め撮影しておく第1の撮影手段と、該第1の撮影手段により取得される画像を記録する画像記録手段と、駐車スペースから退出する車両が不正退出車両であるか否かを判断する不正退出車両判断手段と、該不正退出車両判断手段により不正退出車両ではないと判断される車両について、前記画像記録手段に記録されている画像を該画像記録手段から削除する画像削除手段を含むことを特徴としている。
【0004】
すなわち、従来の方法では、駐車スペースから退出する以前に各車両のナンバープレートが予め撮影され、得られる画像(静止画像又は動画像)が画像記録手段に記録される。このため、車両検知速度に関係なく確実に車両ナンバーを記録することができる。そして、駐車スペースから不正無しに車両が退出すると、その退出する車両について画像記録手段に記録されている画像が削除される。このため、画像記録手段に大容量を必要としない。こうして、車両検知速度に依らず不正退出車両の車両ナンバーを確実に記録することができる。当該画像記録手段に記録された画像を後の不正追求に役立てるようにしていた。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−092667号公報(第2−6ページ、図4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の駐車場管理システムでは、不正駐車を発見した時点では車両は既に退出した後であるため、ナンバープレート(車番)から車両を特定しても、運転者の特定のための多大な調査費用・人件費が必要であったり、結局は車両を運転していた運転者を特定できず機器の修理代や未納料金の請求が出来なかったりする場合が多い。すなわち、上記構成のシステムを利用し撮影したナンバープレートを証拠とした料金の取立ては難しく、したがって、回収できる金額に対して、運転者の特定や費用取立てに経費が余計にかかり、利益を圧迫するという状況であった。よって、上記構成のシステムでは料金回収の効果は望めなく、不正駐車をほっておくほうが良いという状況であった。
【0007】
そこで、不正車両が入庫しようとした時には、過去の履歴から不正車両と判定し、入庫を阻止することとした。また、逆に優良利用者には、その過去の履歴からより良いサービスを提供するようにした。
【0008】
上記課題を解決するため、本発明にかかる駐車場等施設管理システムでは、あらかじめ設定した施設内を撮影可能なカメラなどの画像入力手段と、当該画像を入力して画像に含まれる車番を読取る車番読取手段と、当該施設内で起こる事象を検出するセンサ手段と当該センサ手段で事象が検出された際に前記車番読取装置で読取った車番データを格納するデータベース手段と、当該データベースと前記車番読取手段で読取った車番とを照合する車番照合手段と、照合結果に基づいて当該車番を持つ移動体に対して、メッセージを表示する、アラームを発生するなどの情報提供をおこなう情報提供手段を有する。特に、撮影したナンバープレートの映像から番号(車番)を読取る車番読取り手段と、車番データを格納するデータベース手段と入庫する車両の車番をデータベースと照合する車番照合手段を有することが、従来技術にない特徴である。この構成によると、一度不正駐車で逃げた車両の車番をデータベールの登録することが出来、再び入庫した際にデータベースと照合し、運転者に警告を自動的に与えることができる。
【0009】
さらに、本発明にかかる駐車場等施設管理システムでは、複数の駐車場等施設でネットワークを介して、データベースを共有化する構成をとることにより、一層の効果を得ることが可能である。すなわち、ある特定の駐車場等施設で不正駐車を行った車両が、データベースを共有する他の駐車場施設に入庫しようとした場合に、当該車両の車番を読取り前記データベースと照合して入庫を拒否することが可能である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の駐車場管理システムは、車両等を撮影する画像入力手段と、前記画像入力手段から得られた画像に含まれる車番を読取る車番読取手段と、駐車場内で起こる事象を検出するセンサ手段と、前記センサ手段で事象が検出された際に前記車番読取手段で読取った車番データを格納するデータベース手段と、前記データベースで前記車番とを照合する車番照合手段と、前記照合結果に基づいてデータベースを更新する手段とを有し、さらに前記事象の当事者である駐車場利用者または車両の入場や出場を制限するように駐車場設備を制御する手段、あるいは前記駐車場利用者または車両にサービス情報等を提供する提供手段の少なくとも一つを有する。
【0011】
また、前記の駐車場管理システムにおいて、複数の駐車場をネットワークで接続し、前記データベース手段を共有する。
【0012】
また、前記の駐車場管理システムにおいて、利用者の利用状況に応じたサービスを提供する。
【0013】
また、前記の駐車場管理システムにおいて、不正利用者の利用状況に応じて警告や通報を行う。
【0014】
また、駐車場において、カメラなどにより車両の画像を入力し、前記入力した画像から車番を読取りデータベースに格納するとともに、駐車場内で起こる事象を検出し、前記データベースで前記車番を照合し、前記照合結果に基づいてデータベースを更新し、さらに、前記事象の当事者である駐車場利用者または車両の入場や出場を制限するように駐車場設備を制御したり、あるいは前記駐車場利用者または車両にサービス情報等を提供することを特徴とした駐車場管理方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態について説明する。本発明の第1の実施形態の構成を図1に示す。
【0016】
本発明の第1の実施例を詳細に説明する。図1は、本発明にかかる駐車場管理システムの構成図である。駐車場管理システムは、車番読取装置100(動画像入力部 110、データベース部120、車番読取部130、車番照合部150、ネットワーク接続部140とから成る)、集中精算機500、退出阻止装置200(退出阻止部210、制御部220とから成る)、退出阻止装置300(退出阻止部310、制御部320とから成る)とから成る。なお、退出阻止装置は、車両の駐車区画ごとに設置され、駐車を開始すると自動的にロック板があがって車両の退出を阻止するもので、集中精算機で料金を支払うとロック板が下がり退出を可能とするものである。本実施例では2区区画で、退出阻止装置が2台であるが、3台以上の構成とした場合も、本実施例に準じた動作となる。さらに、車番読取り部130は、フレーム抽出部131、重なり領域判定部132、画像合成部133、車番抽出部134、車番認識部135から成る。
【0017】
次に、本発明の第1の実施例の動作を図1に基づいて説明する。本実施例における駐車場管理システムは、車番読取り装置100、集中精算機500、退出阻止装置200、退出阻止装置300で構成され、それらが、施設内のネットワーク(LAN)で結ばれる。先ず、車番読取装置の動作を説明する。車番読取装置は、動画像入力部110、データベース部120、車番読取部130、車番照合部150、ネットワーク部140から成り、動画像入力部110は、パンチルトカメラなどで構成され、施設全体の映像を撮影し、車番読取部130に送る。車番読取部130は、フレーム抽出部131、重なり領域判定部132、画像合成部133、車番抽出部134、車番認識部135で構成される。
【0018】
次に、動画像入力部と車番読取部の動作を説明する。動画像入力部110から出力された映像信号は、130車番読取装置100のフレーム抽出部131に送られる。フレーム抽出部131は、動画像からフレーム単位の画像を抽出し、重なり領域判定部132に送る。
【0019】
重なり領域判定部は、時間的に連続する2枚のフレームの重なり位置を検出し、順次フレーム画像と該重ねあわせ位置を次の画像合成部133に送出する。画像合成部133は、順次、連続する2枚のフレーム間で、順次重ね合わせることで、パノラマ画像を生成する。作成したパノラマ画像を車番読取り部から出力するともに、車番抽出部134へ送る。車番抽出部134は、パノラマ画像から、自動車の車番(ナンバープレート)画像を抽出する。抽出した車番画像は、車番認識部135に送られる。車番認識部135では、車番画像中の文字列を認識し、文字コードに変換して出力する。最終的に、車番読取部130は、画像合成部133から、合成したパノラマ画像を出力し、車番読取部135より、車番画像および車番画像より読取った車番の文字コードを出力する。
【0020】
車番読取部130から出力された、車番画像および車番は、車番照合部150に送られる。車番照合部150においては、当該車番とデータベース部120とを照合する。
【0021】
照合した結果が一致しない場合は、当該車番および車番画像および利用回数1および料金支払回数0をデータベース部120に登録する。
【0022】
照合した結果が一致した場合は、当該データベース内容の駐車回数と料金支払い回数を比較する。駐車回数と料金支払い回数が一致しない(駐車回数が多い)場合は、当該車両が過去に不正駐車を行ったのでその旨を、ネットワーク接続部140を介して、退出阻止装置200または300に送出するとともに、当該車両のデータベース内容の駐車回数を1だけ増やす。なお、駐車回数と料金支払い回数が一致した場合は、当該車両のデータベース内容の駐車回数を1だけ増やす。
【0023】
車両が過去に不正駐車を行ったのでその旨を、ネットワーク接続部140を介して、退出阻止装置200または300が受けると退出阻止装置の対応する制御部は退出阻止装置に対して車両の入庫前に退出阻止部のフラップを上げるよう指示する。したがって、当該車両の入庫は抑止される。
【0024】
なお、当該車両が料金を支払った場合はその旨を集中精算機500よりネットワークを介してネットワーク接続部140に送られる。ネットワーク接続部140は、車番照合部150に送り、当該車両に関するデータベース部120の内容の料金支払回数を1増加する。
【0025】
以上説明したように、第1の実施例によれば、撮影したナンバープレートの映像から番号(車番)を読取る車番読取り手段と、車番データを格納するデータベース手段と入庫する車両の車番をデータベースと照合する車番照合手段を有することが、従来技術にない特徴である。
【0026】
したがって、カメラ映像から車番を読取りそれをデータベースに登録しておき、車両が駐車する際に随時データベースとチェックし、不正駐車回数に応じて常習犯の入庫を拒否することができる。不正常習車両が再び不正駐車を行う確率が減少し、したがって正当な利用者が利用できるチャンスが増大し、稼働率が上がるので、利益向上に結びつく。
【0027】
また、車番読取装置においては、カメラを左右にゆっくり動かしている動画像からは、フレームごとに抽出した画像の重なり領域を判定し、重ね合わせることで、パノラマ画像に変換する機能をもつ。この場合、カメラの解像度が30万画素の場合でも、パノラマ化で横方向を4倍になったとすると、解像度は120万画素相当となり、1ショットで広範囲を撮影した場合に比べ解像度を4倍相当に高められる。そのようにして、解像度を上げることにより、車番の読取が可能となる。すなわち、少ないカメラ台数で、安価なシステムで車番を読取ることが可能となる。
【0028】
なお、不正駐車とみなし、入庫を阻止するものとして、駐車区画のフラップをあげて入庫できないようにする方法で説明したが、他に、ゲートを下げる方法など車両侵入を阻止する方法であっても良い。
【0029】
次に、本発明の第2の実施例を詳細に説明する。図2は、本発明にかかる駐車場管理システムの第2の実施例の構成図である。第1の実施例との違いは退出阻止装置に警告発生部230および330を追加した点である。なお、退出阻止装置は、本実施例では2個であるが、3個以上の構成とした場合も、本実施例に準じた動作となる。
【0030】
次に、図2の第2の実施例における駐車場管理システムの構成図に基づいて、第2の実施例の動作を説明する。本実施例における駐車場管理システムは、車番読取装置100、集中精算機500、退出阻止装置200、退出阻止装置300で構成され、それらが、施設内のネットワーク(LAN)で結ばれる。先ず、車番読取り装置の動作を説明する。車番読取り装置は、動画像入力部110、データベース部120、車番読取部130、車番照合部150、ネットワーク接続部140から成り、動画像入力部110は、パンチルトカメラなどで構成され、施設全体の映像を撮影し、車番読取り部130に送る。車番読取部130は、第一の実施例と同様の構成、動作であるので、説明を省略する。
【0031】
退出阻止装置200は、退出阻止部210、制御部220、警告発生部230とから成る。退出阻止装置300は、退出阻止部310および制御部320、警告発生部330とから成る。車番読取装置100において読取った車番と、車番照合部150でデータベース部120との照合を行い、車番が一致した場合、データベースの利用回数と料金支払い回数をチェックする。当該利用回数と料金支払い回数が一致せず、利用回数の方が大きい場合は、過去に不正駐車を行ったとみなせる。車番読取装置100は、その旨を退出阻止装置200または、300に送信する。退出阻止装置200または300の対応する制御部にその旨が送出され、制御部の指示により、警告発生部230または330が警報を発生し、正規の料金を支払うように促す。
【0032】
以上説明したように、本発明の第2の実施例では、カメラ映像から車番を読取りそれをデータベースに取り込んでおき、次回当該車両が駐車する際にデータベースとチェックし、前科のある場合は警報を発するので、当該車両がきちんと料金を支払う確率が増加し、稼働率も上がるので、利益向上に結びつく。その他の効果は、第1の実施例と同様である。
【0033】
第2の実施例では、第1の実施例と同様に不正駐車の履歴があることを発見すると、当該車両に対して警報を発生、運転者に料金をきちんと支払うことを促した。警報の発生方法は、ランプをつける、ブザーを鳴らす、合成音声で知らせる、案内表示板に表示するなど運転者に通知可能な手段としても良い。
【0034】
次に、本発明の第3の実施例を詳細に説明する。図3は、本発明にかかる駐車場管理システムの第3の実施例の構成図である。駐車場管理システムは、車番読取装置100(動画像入力部110、データベース部120、車番読取部130、車番照合部150、ネットワーク接続部140とから成る)、集中精算機500、退出阻止装置200(退出阻止部210、制御部220とから成る)、退出阻止装置300(退出阻止部310、制御部320とから成る)、WANネットワーク600および通報装置700とから成る。なお、退出阻止装置は、本実施例では2個であるが、3個以上の構成とした場合も、本実施例に準じた動作となる。
【0035】
次に、図3の第3の実施例における駐車場管理システムの構成図に基づいて、第3の実施例の動作を説明する。本実施例における駐車場管理システムは、車番読取装置100、集中精算機500、退出阻止装置200、退出阻止装置300、通報装置700で構成され、100,200,30、500は、施設内のネットワーク(LAN)で結ばれ、700は、WANネットワーク600で接続される。先ず、車番読取装置の動作を説明ずる。車番読取装置は、動画像入力部110、データベース部120、車番読取部130、ネットワーク部140から成り、動画像入力部110は、パンチルトカメラなどで構成され、施設全体の映像を撮影し、車番読取部130に送る。車番読取部130は、第一の実施例と同様の構成、動作であるので、説明を省略する。
【0036】
退出阻止装置200は、退出阻止部210、制御部220、警告発生部230とから成る。退出阻止装置300は、退出阻止部310および制御部320、警告発生部330とから成る。車番読取装置100において、読取った車と、車番照合部150でデータベース部120との照合を行い、車番が一致した場合、データベースの利用回数と料金支払い回数をチェックする。当該利用回数と料金支払い回数が一致せず、利用回数の方が大きい場合は、過去に不正駐車を行ったとみなせる。そこで、一致した場合、WANネットネットワーク600を介して、当該車両ナンバー及び車両の画像を配信し、通報装置700を作動させる。
【0037】
通報装置700は、監視センタ等に設置される。監視センタでは、当該通報装置が作動した際に、通報内容の確認、現地画像の確認等を行い、警備員を直ちに出動させることができる。
【0038】
以上説明したように、第3の実施例によれば、カメラ映像から車番を読取りそれをデータベースに取り込んでおき、次回当該車両が駐車した際にデータベースとチェックし、前科のある場合は監視センタに通報するので、当該車両が再び料金不払いで逃げる前に警備員を配置させることが出来、常習者の料金の不払いの抑止あるいは料金の支払い請求をその場で行うことが出来、損失を未然に防げる。その他は、第1の実施例と同様である。
【0039】
第3の実施例では、第1の実施例と同様に不正駐車車両の前科があることを発見すると、当該車両に対して、警備員を事前に配備し、不正駐車を未然に防ぐばかりではなく、過去の請求も可能となる。警備員への通知は、ネットワーク、電話回線、携帯電話など各種の通信方法としても良い。
【0040】
次に、本発明の第4の実施例を詳細に説明する。図4は、本発明にかかる駐車場管理システムの第4の実施例の構成図である。駐車場管理システムは、車番読取装置100(動画像入力部110、データベース部120、車番読取部130、車番照合部150、ネットワーク接続部140とから成る)、集中精算機500(精算処理部501、表示部502、入力部503、制御部505とから成る)とから成る。
【0041】
次に、図4の第4の実施例における駐車場管理システムの構成図に基づいて、第4の実施例の動作を説明する。本実施例における駐車場管理システムは、車番読取装置100、集中精算機500、で構成され、100,500は、施設内のネットワーク(LAN)で結ばれる。先ず、車番読取装置の動作を説明する。車番読取装置は、動画像入力部110、データベース部120、車番読取り部130、ネットワーク部140から成り、動画像入力部110は、パンチルトカメラなどで構成され、施設全体の映像を撮影し、車番読取部130に送る。車番読取部130は、第一の実施例と同様の構成であり、入力された映像信号から、動画像からフレーム単位の画像を抽出し、時間的に連続する2枚のフレームを順次重ね合わせることで、パノラマ画像を生成し、当該パノラマ画像を車番読取り部から出力するとともに、パノラマ画像から、自動車の車番(ナンバープレート)画像を抽出し、抽出した車番画像中の文字列を認識し、文字コードに変換して出力する。最終的に、車番読取部130は、合成したパノラマ画像と、車番(ナンバープレート)を読取った結果の文字コードを出力する。
【0042】
車番読取部130から出力された、車番情報および画像データは、データベース部120に蓄積される。車番や車両の写真などが登録される。利用者は、通常、駐車すると集中精算機の入力部503を操作し、駐車時間に応じて精算処理部501に硬貨などを投入する。本実施例では、車番読取り部130で読取った車番ごとに、利用回数、利用時間などを計数し、データベース部120に蓄積している。
【0043】
集中精算機の制御部505は、利用者に対して前記計数した利用回数、利用時間などに応じてポイントを発行する。利用者が駐車料金を支払うため集中精算機を操作すると表示部502に該ポイント数を表示する。利用者は、当該ポイントを利用するか否かを入力部に設定する。これにより、利用者は割引サービスを受けることが出来る。
【0044】
以上説明したように、第4の実施例によれば、カメラ映像から車番を読取りそれをデータベースに取り込んでおき、その車番ごとに、利用回数、利用時間などを計数し、蓄積するようにした。したがって、該利用回数、利用時間などに応じた駐車料金割引サービスを利用者に提供することが出来る。これにより、駐車場利用を促すことが出来き、駐車場の稼働率向上を期待できる。
【0045】
次に、本発明の第5の実施例を詳細に説明する。図5は、本発明にかかる駐車場管理システムの第5の実施例の構成図である。駐車場管理システムは、車番読取装置100(動画像入力部110、データベース部120、車番読取部130、ネットワーク接続部140とから成る)、集中精算機500(精算処理部501、表示部502、入力部503、券発行機504、制御部505とから成る)とから成る。第4の実施例との構成の違いは、券発行機504が追加されている点である。
【0046】
次に、図5の第5の実施例における駐車場管理システムの構成図に基づいて、第5の実施例の動作を説明する。本実施例における駐車場管理システムは、車番読取装置100、集中精算機500、で構成され、100,500は、施設内のネットワーク(LAN)で結ばれる。先ず、車番読取り装置の動作を説明ずる。車番読取装置は、動画像入力部110、データベース部120、車番読取部130、ネットワーク部140から成り、動画像入力部110は、パンチルトカメラなどで構成され、施設全体の映像を撮影し、車番読取部130に送る。車番読取部130は、第一の実施例と同様の構成であり、入力された映像信号から、動画像からフレーム単位の画像を抽出し、時間的に連続する2枚のフレームを順次重ね合わせることで、パノラマ画像を生成し、当該パノラマ画像を車番読取部から出力するとともに、パノラマ画像から、自動車の車番(ナンバープレート)画像を抽出し、抽出した車番画像中の文字列を認識し、文字コードに変換して出力する。最終的に、車番読取り部130は、合成したパノラマ画像と、車番(ナンバープレート)を読取った結果の文字コードを出力する。
【0047】
車番読取り部130から出力された、車番情報および画像データは、データベース部120に蓄積される。車番や車両の写真などが登録される。利用者は、通常、駐車すると集中精算機の入力部503を操作し、駐車時間に応じて精算処理部501に硬貨などを投入する。本実施例では、車番読取部130で読取った車番ごとに、利用回数、利用時間などを計数し、データベース部120に蓄積している。集中精算機の制御部505は、利用者が入力部から券発行を指示されると、前記計数した利用回数、利用時間などに応じたサービスメニューを表示部502に表示し、入力部503への利用者の要求入力に応じて、対応するサービス券を券発行機504から発行する。駐車場経営者は、あらかじめ、周辺商店等とサービス券の利用について契約しておき、利用者は、当該サービス券を周辺の商店等に持参すると、割引サービスなどを受けることが出来る。
【0048】
以上説明したように、第5の実施例によれば、カメラ映像から車番を読取りそれをデータベースに取り込んでおき、その車番ごとに、利用回数、利用時間などを計数し、蓄積するようにした。駐車場経営者は、あらかじめ近隣の商店等とサービス券利用について契約を結んでおき、利用者に対して、当該利用回数、利用時間などに応じたサービス券を発行する。利用者は、当該サービス券を商店等に持参し、その商店の割引サービスを享受する。これにより、リピータとしての駐車場利用を促すだけでなく、商店利用者から新規駐車場利用者を獲得することも可能となり、駐車場稼働率の一層の向上が期待できる。
【0049】
第5の実施例では、車番を読取ることにより、車番ごとの利用回数、利用時間を計数しデータベースに蓄積できるようにした。さらに、利用回数、利用時間に応じたサービス券を発行する機能を集中精算機に用意した。サービス券は、近隣の商店などと提携し利用可能にし、リピータを喚起だけでなく、商店などの利用者を新規開拓することができ、駐車場稼働率の更なる向上が期待できる。
【0050】
また、提携している商店で買物をすることにより、サービス券に押印し、駐車場料金の割り引きを受けられるサービスを提供しても良い。
【0051】
なお、サービスの形態は、サービス券などの紙片の発行で説明したが、例えば、集中精算機と携帯電話端末とを赤外線や電波を利用したインタフェースで接続することにより、携帯電話端末に割引券の画像を表示させたり、着信メロディーや待ち受け画像などのコンテンツを提供する形態でも良い。
【0052】
次に、本発明の第6の実施例を詳細に説明する。図6は、本発明にかかる駐車場管理システムの第6の実施例の構成図である。駐車場管理システムは、車番読取装置100(動画像入力部110、車番読取部130、ネットワーク接続部140とから成る)、集中精算機500、退出阻止装置200(退出阻止部210、制御部220、警告発生部230とから成る)、退出阻止装置300(退出阻止部310、制御部320、警告発生部330とから成る)とから成る。なお、退出阻止装置は、本実施例では2個であるが、3個以上の構成とした場合も、本実施例に準じた動作である。車番読取装置100、退出阻止装置200、退出阻止装置300、集中精算機500、はLANで接続される。当該LANは、駐車場ごとに構築されるものである。さらに、当該LANは、WAN600に接続され、WAN600には、共通データベース装置700(共通データベース700、車番照合部710、ネットワーク接続部720とから成る)が接続されている。
【0053】
次に、図6の第6の実施例における駐車場管理システムの構成図に基づいて、第6の実施例の動作を説明する。本実施例における駐車場管理システムは、車番読取装置100、集中精算機500、退出阻止装置200、退出阻止装置300で構成され、それらが、施設内のネットワーク(LAN)で結ばれる。先ず、車番読取り装置の動作を説明ずる。車番読取り装置は、動画像入力部110、データベース部120、車番読取り部130、ネットワーク部140から成り、動画像入力部110は、パンチルトカメラなどで構成され、施設全体の映像を撮影し、車番読取り部130に送る。車番読取部130は、第一の実施例と同様の構成、動作であるので、説明を省略する。
【0054】
車番読取部130から出力された、車番画像および車番は、ネットワーク接続部140を介して、WAN600を経由し、共通データベース装置700に送られる。共通データベース装置700のネットワーク接続部730は、これを受け、車番照合部720に送る。車番照合部720は、当該車番とデータベース部710とを照合する。
【0055】
照合した結果が一致しない場合は、当該車番および車番画像および利用回数1および料金支払回数0をデータベース部120に登録する。
【0056】
照合した結果が一致する場合は、当該データベース内容の駐車回数と料金支払い回数を比較する。駐車回数と料金支払い回数が一致しない(駐車回数が多い)場合は、当該車両が過去に不正駐車を行ったことがわかる。その旨を、ネットワーク接続部730を介して、退出阻止装置200または300に送出するとともに、当該車両のデータベース内容の駐車回数を1だけ増やす。なお、駐車回数と料金支払い回数が一致した場合は、当該車両のデータベース内容の駐車回数を1だけ増やす。
【0057】
一方、当該車両が料金を支払った場合はその旨を集中精算機500よりWAN600を介して共通データベース装置700のネットワーク接続部730に送られる。ネットワーク接続部730は、車番照合部720に送り、当該車両に関するデータベース部710の内容の料金支払回数を1増加する。
【0058】
車両が過去に不正駐車を行ったのでその旨を、ネットワーク接続部730を介して、退出阻止装置200または300が受けると退出阻止装置の対応する制御部は退出阻止装置に対して車両の入庫前に退出阻止部のフラップを上げるよう指示する。したがって、当該車両の入庫は抑止される。
【0059】
また、警告発生部230または330が警報を発生し、きちんと料金を支払うように促す。
【0060】
WAN600には、共通データベース装置700が接続されるとともに、同様の駐車場管理システムが、複数接続される。当該共通データベース装置は、複数の駐車場間で、最新の情報と照合することができる。これにより、他駐車場で不正駐車を行ったものに対して、別の駐車場に駐車した際に不正駐車しないよう警告などを与えることができる。
【0061】
以上説明したように、第6の実施例によれば、車番、車番画像を格納するデータベース部を共通データベースとし、駐車場管理システム間をWANやインターネットで接続する構成とし、複数の施設から同一データベースの読出し、書込み、更新が可能となったので、複数の施設で、他駐車場の不正駐車車両についても不正抑止の警告を行うことが可能となり、抑止効果を飛躍的に高めることが出来る。
【0062】
また、一般にデータベース装置は大量のデータを格納するため規模が大きくコストがかかる場合が多い。共通データベース装置とすることにより、費用を分担することが出来、規模の小さな駐車場においても容易に導入できる。ひいては、導入施設が増えることで、不正駐車を一層抑止することが可能となるので、効果がより高まる。
【0063】
第6の実施例では、第1から第3の実施例に対して、不正駐車車両のデータベースの内容を、複数の駐車場間で共通化するようにしたもので、他駐車場の不正駐車車両に対して、警告を発することができ、一層の抑止効果をあげることが可能となる。さらに、駐車場相互間の情報提供を行うことが出来るので、例えば、区画空き情報の共有・配信・提供なども可能になり、利用者へ駐車場の空き情報などを提供することができ、サービスが向上する。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、車番読取りした結果とデータベースを照合して、照合した結果により、過去に不正のある車両に対す措置を実施できる。また、優良利用者に対しては、割引などのサービスを提供することができ、利便性が向上し、利用率を上げることが可能となる。さらに複数の駐車場でこれらの情報を共有することができるので、さらに優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における車番読取装置および駐車場管理システムの構成図。
【図2】第2の実施例における駐車場管理システムの構成図。
【図3】第3の実施例における駐車場管理システムの構成図。
【図4】第4の実施例における駐車場管理システムの構成図。
【図5】第5の実施例における駐車場管理システムの構成図。
【図6】第6の実施例における駐車場管理システムの構成図。
【図7】従来技術にかかる駐車場不正車両記録システムの構成図。
【符号の説明】
100・・・車番読取装置、200、300・・・退出阻止装置
500・・・集中精算機、600・・・WAN
Claims (5)
- 駐車場管理システムにおいて、
車両等を撮影する画像入力手段と、
前記画像入力手段から得られた画像に含まれる車番を読取る車番読取手段と、
駐車場内で起こる事象を検出するセンサ手段と、
前記センサ手段で事象が検出された際に前記車番読取手段で読取った車番データを格納するデータベース手段と、
前記データベースで前記車番を照合する車番照合手段と、
前記照合結果に基づいてデータベースを更新する手段とを有し、さらに
前記事象の当事者である駐車場利用者または車両の入場や出場を制限するように駐車場設備を制御する手段、あるいは
前記駐車場利用者または車両にサービス情報等を提供する提供手段の少なくと一つを
有することを特徴とした駐車場管理システム。 - 請求項1に記載の駐車場管理システムにおいて、
複数の駐車場をネットワークで接続し、前記データベース手段を共有することを特徴とした駐車場管理システム。 - 請求項1乃至2に記載の駐車場管理システムにおいて、
利用者の利用状況に応じたサービスを提供することを特徴とした駐車場管理システム。 - 請求項1乃至2に記載の駐車場管理システムにおいて、
不正利用者の利用状況に応じて警告や通報を行うことを特徴とした駐車場管理システム。 - 駐車場において、
カメラなどにより車両の画像を入力し、
前記入力した画像から車番を読取りデータベースに格納するとともに、
駐車場内で起こる事象を検出し、
前記データベースで前記車番を照合し、
前記照合結果に基づいてデータベースを更新し、さらに、
前記事象の当事者である駐車場利用者または車両の入場や出場を制限するように駐車場設備を制御したり、あるいは、
前記駐車場利用者または車両にサービス情報等を提供することを特徴とした駐車場管理方法。
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