JP6364652B2 - 交通違反管理システムおよび交通違反管理方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、スピード違反を検出した場合に画像を用いて車両のナンバープレートの読取、または顔認識による違反者の特定を行い、違反金を違反者のプリペイドカードやクレジットカードから自動で徴収するシステムが開示されている。
すなわち、上記特許文献1に開示されたシステムでは、違反の検出および運転者の特定が自動で行われるため、実際には画像から交通違反の立証が出来ない場合であっても違反金が該当者から徴収されるおそれがある。
このような不当な徴収を防ぐために、現状、検出された違反内容ごとに警察官が1件ずつ違反の有無を確認し、そのうえで違反金を請求する作業を行う必要がある。
さらに、同一の使用者に関して一人または複数の被使用者が複数の交通違反を行った場合であっても、上記のように違反ごとに確認作業が行われるため、同一使用者における複数の交通違反についての確認をまとめて行うことできず、効率が悪くなる。
また、同じ使用者における複数の交通違反を効率良く確認できるため、複数の交通違反を行っている使用者に対して、まとめて違反金を請求でき、違反金(反則金)請求の際の効率が向上する。
なお、本交通違反管理システムにおいて検出される交通違反としては、例えば、信号無視、速度超過、通行禁止違反、通行区分違反、追い越し禁止違反、指定場所一時不停止、放置駐車違反、通行帯違反、路線バス等優先通行帯違反、車間距離不保持、無灯火、携帯電話使用等、画像を用いて検出可能な各種違反が含まれる。なお、交通違反については、各国の法律等で規定された違反内容に合わせて、適宜、設定を変更することで検出が可能である。
また、本交通違反管理システムにおいて用いられる画像は、例えば、交通違反が発生しやすい交差点や直進道路に設置されたカメラ等の撮像手段によって取得された画像が用いられる。
第2の発明に係る交通違反管理システムは、第1の発明に係る交通違反管理システムであって、表示制御手段は、使用者の情報とともに違反の回数を画面に表示するように表示手段を制御する。
また、警察官が、違反回数の多い悪質な使用者を特定しやすく、その使用者の違反の種類も容易に閲覧できるため、悪質な使用者に対する取締りを強化しやすい。さらに、複数の違反に対する取締りを効率的に行うことができる。
これによって、警察官は、違反の回数が多い使用者を特定しやすくなり、違反金が高額な使用者に対してより優先的に請求書を発行できる。そのため、効率的に違反金を徴収できる。
第4の発明に係る交通違反管理システムは、第1の発明に係る交通違反管理システムであって、表示制御手段は、使用者の情報とともに、運転者の情報も表示するように表示手段を制御する。
第5の発明に係る交通違反管理システムは、第1の発明に係る交通違反管理システムであって、合計金額算出手段をさらに備えている。合計金額算出手段は、使用者に対して関連付けられている違反の違反金の合計金額を算出する。表示制御手段は、使用者ごとに違反金の合計金額を表示するように表示手段を制御する。
第6の発明に係る交通違反管理システムは、第1の発明に係る交通違反管理システムであって、書類作成手段を更に備える。書類作成手段は、使用者が罰則の対象となる違反について、運転者に違反金を請求するための第1違反金額請求書類と、使用者に違反金を請求するための第2違反金額請求書類を作成する。記憶手段は、第1違反金額請求書類に関する情報と第2違反金額請求書類に関する情報を、同一の違反に関する情報として、立証判定手段での違反の判定に用いた違反車両の画像と、人物特定手段により特定された運転者の情報と、人物特定手段での特定に用いられた画像と、罰則対象判定手段で判定された使用者の情報と関連付けて記憶する。
これにより、警察官等が交通違反として確定した違反内容に対応する違反者およびその使用者に対して違反金の請求処理を効率良く実施することができる。
これにより、カメラ等の撮像手段、およびレーダー、コイル等の違反検出手段を含む交通違反管理システムを構成することで、違反金請求の際の効率が向上する。
このように、使用者(雇用者、例えば、企業)ごとに、その使用者に関連付けられている複数の違反(反則行為)に関する情報が一つの画面または連続的な画面として表示される。このため、警察官は、一使用者に対して関連付けられた複数の交通違反を効率良く確認できる。
また、使用者に対しては、警察から注意喚起を行い、運転者(被使用者)に対して交通規則遵守の啓発を行うように促すことが出来る。
また、同じ使用者における複数の交通違反を効率良く確認できるため、複数の交通違反を行っている使用者に対して、まとめて違反金を請求でき、違反金(反則金)請求の際の効率が向上する。
<1.交通違反管理システム100の概要>
本実施形態に係る交通違反管理システム100は、交差点や道路等に設置された違反検出手段9およびカメラ(撮像手段の一例)10を用いて検出された交通違反の発生、違反内容、運転者(人物)、運転者の使用者等を管理する。このため、交通違反管理システム100は、例えば、交通違反の取り締まりを行う警察署等に設置される。
カメラ10は、設置された道路およびその道路を走行する車両を含む画像を撮像する。そして、カメラ10は、後述する交通違反管理システム100の画像取得手段112に対して、撮像した画像を送信する。
違反検出手段9は、速度超過を検出するために、車両に電波を照射して車両で反射した電波の周波数から速度を検出するレーダー、または地面に埋め込まれたコイル等を有することができる。違反検出手段9は、レーダーおよびコイルによって計測された速度と法定速度を比較して、速度超過をしている場合に、違反内容に関する情報(超過速度および日時の情報を含む)を交通違反管理システム100へと送信する。なお、違反検出手段9が速度超過を検出した際にカメラ10で撮影が行われ、カメラ10による撮影画像も交通違反管理システム100に送信される。
また、信号無視違反の場合には、違反検出手段9は、予め記憶された信号機の切り替わり情報や、カメラ10によって取得された画像の画像処理によって検出された赤信号の表示等に基づいて、赤信号時に走行している車両を検出できる。
なお、違反検出手段9は、カメラ10による画像処理によって信号無視の検出を行わず、信号の切替タイミングに応じて車両を検知するセンサ等を有することも出来る。すなわち、赤信号のタイミングで車両が侵入した場合に、信号無視を検出し、違反に関する情報を交通違反管理システム100へと送信する。また、センサによる感知時に、カメラ10によって撮影を行い、その画像が交通違反管理システム100へと送信される。
これにより、カメラ10で連続撮影を行った場合であっても違反を検出する際に、違反検出手段9において予め取捨選択された画像だけを対象に処理を行うことができるため、処理負担を軽減することができる。
<2、本交通違反管理システム100の構成>
本実施形態の交通違反管理システム100は、カメラ10および違反検出手段9によって交通違反を検出し、車両および違反者を特定する。
違反情報取得手段11は、違反検出手段9およびカメラ10から違反情報を取得する。違反情報は、違反内容に関する情報、および違反を行った際の画像を含む。
ここで、カメラ10によって連続撮影された画像を用いて交通違反の立証の判定および人物の特定を行う場合、上述のようにカメラ10による大量の画像が違反検出手段9に記憶されず、全ての画像を画像取得手段112に送信して、全ての画像が一旦画像取得手段112の記憶手段に記憶されてもよい。この場合、違反内容取得手段111によって取得された違反内容に基づいて、画像取得手段112が違反の立証に必要な画像を抽出して立証判定手段12および人物特定手段13に送信する。
立証判定手段12は、違反を撮影した画像の写り具合、内容、鮮明さ等から違反を立証できるか否かを判定する。なお、立証判定手段12が、違反を立証できるか否かを判定する際の詳細な処理内容については、図3を用いて後段にて詳述する。
具体的には、人物特定手段13は、違反車両の運転者等の人物を特定可能な画像を抽出する。特定可能な画像の抽出時には、立証判定手段12と同様に、画像の写り具合、内容、鮮明さ等に基づいて、最適な1枚、あるいは複数の画像が抽出される。
なお、人物特定手段13が交通違反に関連する人物を特定する際の詳細な処理内容については、図5を用いて後段にて詳述する。
違反金決定手段18は、違反検出手段9によって検出された交通違反の内容に基づいて違反者(運転者)の違反金の決定を行う。例えば、日本において速度超過の交通違反を行い速度超過が時速20〜24kmの場合は、違反金決定手段18は、日本の法規則を参照し、違反金(反則金)を15000円と決定する。
違反金請求書類作成手段14は、違反検出手段9において検出された交通違反の内容、人物特定手段13において特定された人物情報(運転者等)、および違反金決定手段18によって決定された違反金に基づいて、運転者に対する交通違反の違反金(反則金)の違反金請求書(第1違反金請求書)を作成する。
すなわち、違反金請求書類作成手段14は、特定された人物情報(運転者および保有者情報)に基づいて、請求書の送付先となる住所等を特定し、人物名および使用者名(企業名など)、住所、違反内容および違反金の金額を記入した請求書を作成する。
この関連付けによって、使用者ごとに、交通違反の内容(信号無視、速度超過、遮断踏切立ち入り違反、携帯電話使用等)をまとめて分類でき、同一の使用者に関連する交通違反をまとめて表示できる(図9参照)。
合計金額算出手段19は、記憶手段15において使用者に対して複数の交通違反が関連付けられている場合に、複数の違反に対する違反金の合計金額を算出する。本実施の形態では、使用者に対する罰則金の合計金額を算出している
合計金額記憶手段20は、使用者の情報と、その使用者が雇用している複数の運転者が犯した違反の合計回数、および使用者に対する違反金の合計金額を記憶する。なお、記憶手段15にすでに記憶されている使用者に対して、その運転者による新たな違反が検出されて記憶手段15に新たな違反内容に関する情報が記憶される場合には、合計金額算出手段19は、その使用者に対する違反金の合計金額を算出し直す。そして、その使用者に対して、合計金額記憶手段20に記憶されている合計金額の情報が更新される。
表示手段17は、例えば、液晶ディスプレイ等の表示装置である。なお、表示手段17の表示画面における表示態様については、図9を用いて、後段にて詳述する。
<2−1.立証判定手段12>
立証判定手段12について、図3を用いて説明すれば以下の通りである。
立証に使える画像の条件は、DB(データベース)21に設けられている立証条件記憶部221に記憶されている。
なお、立証判定手段12から記憶手段15への出力は、人物特定手段13において人物の特定が可能と判定された後で行われることが好ましい。これにより、人物特定手段13において特定不可とされた場合に、無駄なデータが記憶手段15へ出力されて保存されることを防止することができる。
<2−2.人物特定手段13>
人物特定手段13について、図5を用いて説明すれば以下の通りである。
DB23は、交通違反を犯した違反車両に関連する人物(運転者、保有者、使用者(企業等))を立証するための条件(立証に使える画像の条件を含む)に関する情報を保存している。
立証条件記憶部230は、立証に使える画像の条件を保存している。免許証情報記憶部231および自動車登録番号記憶部232は、人物の情報を有している。詳しくは、免許証情報記憶部231は、免許証情報(免許証番号、人物の写真、免許証の有効期限、人物の住所など)を保存している。自動車登録番号記憶部232は、自動車の登録番号に関連する情報(ナンバープレートの番号、保有者情報、車種名など)を保存している。
また、人物の特定に使える画像の条件とは、例えば、画像中の運転者の顔が鮮明で免許証の顔写真と十分に照合できることが考えられる。その他にも、画像中の違反車両の車両番号が鮮明で十分に読み取り可能であることが考えられる。なお、この画像に関する条件は、各国において規定された法律等に基づいて設定されていればよく、画像の鮮明さや画像の数等は各国や自治体ごとに異なっていてもよい。
そして、人物特定手段13は、人物特定用画像P2、P3等と、人物を特定する情報(氏名、会社名等)とを、記憶手段15に対して出力する。図6は、人物特定用画像P2および人物特定用画像P3の一例を示す図である。このP2およびP3は、図4で示した信号無視の交通違反時の人物特定用画像である。人物特定用画像P2では、ナンバープレートの番号が認識でき、車両の保有者を特定できる。また、人物特定用画像P3では、運転者の顔が認識できるため免許証の顔写真と照合し、運転者を特定できる。
<2−3.罰則対象判定手段24>
次に、罰則対象判定手段24について説明する。
罰則対象判定手段24は、違反情報取得手段11から入力された画像ならびに違反内容に関する情報から、当該違反が使用者も罰則の対象となる違反か否かを判定する。また、罰則対象判定手段24は、人物特定手段13から入力された違反車両の運転者および保有者の情報から、使用者の名称(例えば、企業の名称など)が特定できるか否かを判定する。
DB25には、使用者情報記憶部250と、罰則対象違反記憶部251が設けられている。使用者情報記憶部250は運転者を雇用する使用者名(企業の名称等)の一覧が記憶されている。罰則対象違反記憶部251には、運転者とともに使用者に対して適用する違反内容の一覧が記憶されている。罰則対象条件は、国ごとや、自治体ごとに制定されている法規則に従ったものであり、使用者に対して適用可能な罰則の一例である。
一方、一覧に含まれている場合は、罰則対象判定手段24は、違反内容が罰則対象違反記憶部251に記憶されている違反内容に含まれているか否かを判定し、含まれている場合には、使用者に罰則を科すことが可能と判定する。
なお、使用者の名称の特定においては、違反車両の保有者として、企業の名称が特定された場合のみ、使用者の名称を特定できたと判定しても良い。また、車両の保有者の情報として、予め企業の代表者などの情報が登録されている場合に、違反車両の保有者として、その企業の代表者の名称が特定されれば、使用者の名称が特定できたと判定しても良い。
<2−4.記憶手段15に保存される情報>
記憶手段15には、立証判定手段12において違反の立証判定に用いた画像、特定された人物の情報、人物の特定に用いた画像、違反金、および請求書に関する情報が、同一の違反に関する情報として関連付けて記憶される。
また、警察署等において、警察官が交通違反の取締りを行う際に、本システムにより抽出された違反内容や画像等を用いた立証に疑義が生じた場合には、交通違反として判定されることなく、その違反に関連付けされた画像や情報等は特定の保存場所へ移動される。あるいは、立証できないものとして、それらの画像や情報等は、警察官等の操作によって記憶手段15から削除されてもよい。
<3.交通違反管理システムの動作>
<3−1.違反の検出から記憶までの動作>
以下に、本実施形態の交通違反管理システムの動作(交通違反管理方法の一例)について説明する。図8は、本実施の形態の交通違反管理システムの動作を示すフロー図である。ステップS11において、違反検出手段9によって車両の交通違反が検出されると、ステップS12(画像取得ステップの一例)において、カメラ10で撮影された違反車両の画像が画像取得手段112によって取得される。この際に、検出された違反内容に関する情報も違反内容取得手段111によって取得される。
違反の立証が可能であると判定された場合には、次に、ステップS14(人物特定ステップの一例)において人物特定手段13によって取得した画像から運転者または保有者の人物特定が可能か否か判定される。人物の特定が不可能であると判定された場合には、動作は終了する。なお、人物の特定が不可能な場合とは、人物の顔が隠れている場合、顔が不鮮明な場合等が挙げられる。
ステップS15において、罰則対象判定手段24は、DB25の使用者情報記憶部250に記憶されている使用者名一覧に基づいて、車両の保有者が企業等の使用者に該当するか否かを判定する。
一方、違反車両の保有者が使用者名一覧に含まれている場合には、罰則対象判定手段24は、使用者の名称を特定できたとして、ステップS16において違反内容が罰則対象違反記憶部251に記憶されている違反に含まれているか否かを判定する。そして、含まれている場合に、罰則対象判定手段24は、違反内容が使用者も罰則の対象となる違反であって使用者の名称を特定できるため、使用者に罰則を科すことが可能と判定し、制御はステップS17へと進む。
ステップS17において、違反金決定手段18は、違反内容の情報から運転者に科せられる違反金の値段および使用者に科せられる違反金の値段を算出する。ここで、違反金決定手段18は、違反金額のデータベース(図示せず)を参照して、違反金の値段を算出する。違反金額のデータベースには、違反内容ごとに運転者および使用者に科せられる違反金額が定められており、国ごと(自治体ごとであってもよい)に異なっている。
そして、ステップS19(記憶ステップの一例)において、記憶手段15が、立証判定手段12において違反判定に用いた画像、運転者の情報、使用者の情報、人物特定に用いた画像、使用者の違反金の値段、運転者の違反金の値段、使用者への違反金の請求書に関する情報(テキストファイルなどのデータ等)、および運転者への違反金の請求書に関する情報(テキストファイルなどのデータ等)を同一違反に関する情報として関連付けて保存する。
また、使用者に罰則が適用できない場合には、ステップS20において、違反金決定手段18は、運転者に対する違反金の値段を決定する。そして、ステップS21において、違反金請求書類作成手段14が、運転者に対する違反金の請求書類を作成する。そして、S22において、記憶手段15が、立証判定手段12において違反判定に用いた画像、運転者の情報、人物特定に用いた画像、運転者の違反金の値段、および運転者への違反金の請求書に関する情報を、同一違反に関する情報として関連付けて保存する。
<3−2.表示制御手段16の表示動作>
本実施形態の交通違反管理システム100では、上述のように、立証判定手段12および人物特定手段13において、交通違反の内容、違反車両、運転者等の人物の特定が可能と判定された場合に、立証に必要な画像および各種情報が記憶手段15に保存される。
ここで、警察官が、違反内容を確認し、交通違反であるか否かの最終判断をしたうえで違反金の請求が行われる。
図9は、表示制御手段16によって表示手段17に表示された画面を示す図である。
本実施形態の交通違反管理システム100では、表示制御手段16は、画面Aを表示手段17に表示させることができる。画面Aでは、図9に示すように、違反回数の多いグループごとに、そのグループに属する使用者の数が表示される。図9では、4つのグループ(違反20回以上のグループ1、違反10〜20回のグループ2、違反5〜10回のグループ3、違反5回未満のグループ4)に分けて表示されている。
画面Cでは、1〜4番までの違反内容が1つの画面に表示されており、画面Cに表示されている次頁へ進むための進むボタン30を選択することによって、画面Dに示すように、次の違反内容が表示される。このように連続的な画面として所定の使用者に関する違反内容をすべて表示できる。画面Dには、次頁へ進むための進むボタン30と、元の頁に戻るために戻るボタン31が表示されており、進むボタン30を押すことによって次の違反内容のリストが表示され、戻るボタン31を押すことによって画面Cへ戻ることができる。なお、違反件数が少ない場合には、1つの画面上で全ての違反内容を表示できる。
<4.効果等>
本実施形態の交通違反管理システム100は、画像取得手段112と、立証判定手段12と、人物特定手段13と、罰則対象判定手段24と、記憶手段15と、表示制御手段16とを備えている。画像取得手段112は、車両の違反が検出された場合に、カメラ10(撮像手段の一例)により違反車両を撮像した画像を取得する。立証判定手段12は、画像取得手段112で取得された画像から違反車両の違反を証明できるか否かを判定する。人物特定手段13は、画像取得手段112で取得された画像から違反車両の運転者および保有者を特定する。罰則対象判定手段24は、判定された違反の内容および保有者の情報から運転者を雇用する使用者が罰則の対象となるか否かを判定する。記憶手段15は、使用者が罰則の対象となる場合に、立証判定手段12での違反の判定に用いた違反車両の画像と、人物特定手段13により特定された運転者の情報と、人物特定手段13での特定に用いられた画像と、罰則対象判定手段24で判定された使用者の情報を同一の違反に関する情報として関連付けて記憶する。表示制御手段16は、使用者に関連付けられて記憶されている各違反に関する情報を、使用者ごとに一つの画面または連続的な画面として表示手段17に表示させる。
また、同じ使用者における複数の交通違反を効率良く確認できるため、複数の交通違反を行っている使用者に対して、まとめて違反金を請求でき、違反金(反則金)請求の際の効率が向上する。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
なお、上記実施形態の交通違反管理システム100は、例えば、図11に示すようなハードウェア構成により実施されてもよい。
交通違反管理システム100は、インターネットやLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等のネットワークNにより外部の交通違反取締装置22に接続される。交通違反取締装置22は、カメラ10を含んでおり、違反検出手段9の機能を実現する。
CPU110は、各種の演算処理等を実行するとともに、RAM120に読み込まれて展開される所定の制御プログラムを実行する。この制御プログラムにより、違反情報取得手段11、立証判定手段12、人物特定手段13、罰則対象判定手段24、違反金決定手段18、違反金請求書類作成手段14、表示制御手段16、および合計金額算出手段19の機能が実行される。
出力部130は、画像及び音声等のアナログ信号又はデジタル信号を伝送するケーブルなどを接続する接続端子を有しており、これらのケーブルを介して上述した表示装置170に接続されている。出力部130は、表示制御手段16の指令に応じて記憶装置160から読み出された各種の情報を画像信号に変換し、ケーブルを介して表示装置170へ出力する。また、ケーブルによる有線接続に限らず無線接続であってもよい。
入力部150は、(マウス、キーボード、画面上で操作するタッチパネル等)により構成される。入力部150は、ユーザーの操作による情報の入力及びメニューの選択等を受け付けて、受け付けた操作内容をCPU110へ通知する。
記憶装置160は、半導体メモリ、磁気記録媒体、光記録媒体等により構成される。なお、記憶装置160は、記憶手段15の機能を実現し、DB21、DB23、およびDB25などを記憶していても良い。
上記実施形態では、図9の画面Aおよび画面Bに示すように、違反件数が多い使用者を優先的に画面に表示したが、これに限られなくてもよく、最近(例えば現時点から3ヶ月前までの)の違反が多い使用者を優先的に表示するようにしても良い。
このようにすることで、最近違反を頻発している違反者を優先的に取締り(罰則金の請求)を行うことができるため、使用者が運転者に違反を控えるように注意し、交通事故を未然に防ぐことができる。
また、上記実施形態では、違反回数が多い順に優先的に画面に表示しているが、違反金額の合計が多い順に画面に表示してもよい。違反金額の合計が多い違反者は、たとえ違反回数が少なくても行った交通違反が悪質である場合が多い。そのため、悪質な違反を行った違反者に対して、優先的に取締り(罰則金の請求)を行うことができるため、違反を控えることを心がけるように使用者が運転者に注意を行い、交通事故を未然に防ぐことができる。
また、上記実施形態では、違反者ごとの違反金の合計金額が合計金額記憶手段20に記憶されているが、合計金額算出手段19および合計金額記憶手段20が設けられておらず、表示制御手段16が、記憶手段15から読み出す際に演算を行って画面Bに表示するようにしてもよい。
さらに、例えば画面Bで合計金額を表示しない場合には、合計金額算出手段19および合計金額記憶手段20が設けられていなくてもよい。
また、上記実施形態の交通違反管理システム100では、違反判定に用いた画像、人物特定に用いた画像、運転者の情報、使用者の情報、運転者の違反金の値段、使用者の違反金の値段、運転者への違反金請求書類に関する情報および使用者への違反金請求書類に関する情報(テキストファイルのデータ等)が、同一違反に関する情報として関連付けて保存されているが、これに限られるものではない。例えば、運転者の違反金の値段、使用者の違反金の値段、運転者への違反金請求書類に関する情報および使用者への違反金請求書類に関する情報が保存されていなくてもよい。この場合、警察官によって違反に関する情報が確認されて最終的に交通違反の確認が行われた後に、入力部150等を操作することによって、違反金の決定または請求書類の作成を行ってもよい。
上記実施の形態では、罰則対象判定手段24によって違反車両の保有者が使用者であるか否か特定されていたが、免許証情報記憶部231等に免許証に記載の人物の使用者の情報も保存されている場合には、人物特定手段13が使用者を特定してもよい。
その場合、ステップS15は必要なく、使用者に罰則を科すことか出来る違反内容か否かを判定するステップS16が行われれば良い。
また、上記実施形態の交通違反管理システム100は、様々な違反内容に対応するために、違反検出手段9で検出された違反内容に関する情報を取得しているが、検出する違反内容が決まっている場合には、違反内容に関する情報を取得しなくてもよい。すなわち、検出する違反内容が決まっている場合には、図12に示す交通違反管理システム100´のように、違反内容取得手段111が設けられず画像取得手段112のみが設けられていればよい。このような交通違反管理システム100´では、立証に必要な画像の条件は予め決まっているため、立証判定手段12は画像を受信するだけで当該条件に基づいて立証条件を満たすか否か判断できる。
上記図10においても述べたが、上記実施形態の交通違反管理システム100は、表示手段17も有しているが、専用の表示手段17を有していなくてもよく、他のシステムの表示手段などを流用してもよい。
上記実施形態では、外部機器としての違反検出手段9およびカメラ10を用いて、警察署等において交通違反の検出・管理を行う交通違反管理システム100を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、違反検出手段およびカメラ等の撮像手段を含むシステムとして、本発明の交通違反システムを構成してもよい。
この場合、撮像手段および違反検出手段が設置されている道路等の場所に違反情報取得手段を一緒に設置し、その他の記憶手段等の装置を警察署等に設置してもよい。そして、違反情報取得手段から警察署等に設置されている装置に対して無線等で情報を送信するようにしてもよい。
上記実施形態の交通違反管理システム100は、カメラ10から画像を取得しているが、例えば違反を確認した人が携帯電話で撮影した画像を取得してもよい。
上記実施形態では、本システムにおいて検出・管理される交通違反の例として、速度超過、信号無視を例として挙げて詳細に説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、本システムにおいて検出・管理可能な交通違反としては、通行禁止・Uターン禁止違反、通行区分違反、逆走、追い越し禁止違反、指定場所一時不停止、放置駐車違反、通行帯違反、路線バス等優先通行帯違反、車間距離不保持、無灯火、携帯電話使用等も含まれる。
つまり、本システムにおいては、上記例示した交通違反以外にも、カメラ等で撮像された画像を用いて検出可能であって、各国で定められた法律等で規定された各種交通違反の検出・管理が可能である。
10 カメラ(撮像手段)
11 違反情報手段
12 判定手段
13 人物特定手段
14 違反金請求書類作成手段(書類作成手段)
15 記憶手段
16 表示制御手段
17 表示手段
18 違反金決定手段
19 合計金額算出手段
20 合計金額記憶手段
21 DB(データベース)
22 交通違反取締装置
23 DB(データベース)
24 罰則対象判定手段
25 DB(データベース)
30 進むボタン
31 戻るボタン
31 違反内容表示領域
32 特定用画像表示領域
33 人物情報表示領域
34 画像情報表示領域
35 切替ボタン
100 交通違反管理システム
101 信号機
101a 支柱
102 専用支柱
110 CPU
111 違反内容取得手段
112 画像取得手段
120 RAM
130 表示装置
140 通信部
150 入力部
160 記憶装置
230 立証条件記憶部
231 免許証情報記憶部
232 自動者登録番号記憶部
250 使用者情報記憶部
251 罰則対象条件記憶部
P1 立証用画像
P2,P3 人物特定用画像
Claims (9)
- 車両の違反が検出された場合に、撮像手段により違反車両を撮像した画像を取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段で取得された画像から前記違反車両の違反を証明できるか否かを判定する立証判定手段と、
前記画像取得手段で取得された画像から、前記違反車両の運転者および保有者を特定する人物特定手段と、
判定された違反の内容および前記保有者の情報から前記運転者を雇用する使用者が罰則の対象となるか否かを判定する罰則対象判定手段と、
前記使用者が罰則の対象となる場合に、前記立証判定手段での違反の判定に用いた前記違反車両の画像と、前記人物特定手段により特定された運転者の情報と、前記人物特定手段での特定に用いられた画像と、前記罰則対象判定手段で判定された使用者の情報を同一の違反に関する情報として関連付けて記憶する記憶手段と、
前記使用者に関連付けられて記憶されている各違反に関する情報を、前記使用者ごとに一つの画面または連続的な画面として表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えた、交通違反管理システム。 - 前記表示制御手段は、前記使用者の情報とともに違反の回数を画面に表示するように前記表示手段を制御する、
請求項1に記載の交通違反管理システム。 - 前記表示制御手段は、関連する違反の回数が多い使用者の情報を優先して画面に表示するように前記表示手段を制御する、
請求項1に記載の交通違反管理システム。 - 前記表示制御手段は、前記使用者の情報とともに、前記運転者の情報も表示するように前記表示手段を制御する、
請求項1に記載の交通違反管理システム。 - 前記使用者に対して関連付けられている違反の違反金の合計金額を算出する合計金額算出手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、使用者ごとに前記違反金の合計金額を表示するように前記表示手段を制御する、
請求項1に記載の交通違反管理システム。 - 前記使用者が罰則の対象となる違反について、前記運転者に違反金を請求するための第1違反金額請求書類と、前記使用者に違反金を請求するための第2違反金額請求書類を作成する書類作成手段を更に備え、
前記記憶手段は、前記第1違反金額請求書類に関する情報と前記第2違反金額請求書類に関する情報を、前記同一の違反に関する情報として、前記立証判定手段での違反の判定に用いた前記違反車両の画像と、前記人物特定手段により特定された運転者の情報と、前記人物特定手段での特定に用いられた画像と、前記罰則対象判定手段で判定された使用者の情報と関連付けて記憶する、
請求項1に記載の交通違反管理システム。 - 車両を撮影する撮影手段と、
車両の違反を検出する違反検出手段と、を更に備え、
前記画像取得手段は、前記違反検出手段で車両の違反が検出された場合に、前記撮像手段により違反車両を撮像した画像を取得する、
請求項1に記載の交通違反管理システム。 - 車両の違反が検出された場合に、撮像手段により違反車両を撮像した画像を取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段で取得された画像から前記違反車両の違反を証明できるか否かを判定する立証判定手段と、
前記画像取得手段で取得された画像から前記違反車両の運転者または保有者を特定する人物特定手段と、
判定された違反の内容および前記保有者の情報から前記運転者を雇用する使用者が罰則の対象となるか否かを判定する罰則対象判定手段と、
前記使用者が罰則の対象となる場合に、前記立証判定手段での違反の判定に用いた前記違反車両の画像と、前記人物特定手段により特定された運転者の情報と、前記人物特定手段での特定に用いられた画像と、前記罰則対象判定手段で判定された使用者の情報とが同一の違反に関する情報として関連付けられた各違反に関する情報を、前記使用者ごとに一つの画面または連続的な画面として表示手段に表示させる表示制御手段とを備えた、交通違反管理システム。 - 車両の違反が検出された場合に、撮像手段により違反車両を撮像した画像を取得する画像取得ステップと、
前記画像取得ステップで取得された画像から前記違反車両の違反を証明できるか否かを判定する立証判定ステップと、
前記画像取得ステップで取得された画像から前記違反車両の運転者および保有者を特定する人物特定ステップと、
判定された違反の内容および前記保有者の情報から前記運転者を雇用する使用者が罰則の対象となるか否かを判定する罰則対象判定ステップと、
前記使用者が罰則の対象となる場合には、前記立証判定ステップでの違反の判定に用いた前記違反車両の画像と、前記人物特定ステップにより特定された運転者の情報と、前記人物特定ステップでの特定に用いられた画像と、前記罰則対象判定ステップで判定された使用者の情報を同一の違反に関する情報として関連付けて記憶する記憶ステップと、
前記使用者ごとに、前記使用者に関連付けられて記憶されている複数の違反に関する情報を一つの画面または連続的な画面として表示するように制御を行う表示制御ステップと、
を備えた、交通違反管理方法。
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