JP5658605B2 - 駐車場管理システム - Google Patents

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本発明は、駐車場の利用管理を行う駐車場管理システムに関し、より詳しくは、駐車場の出入口にゲート装置を設けず、かつ駐車場内の各駐車スペースに未精算車両の退出を防止するロック装置を設けずに時間貸し駐車場の利用管理を無人で行うことができる駐車場管理システムに関する。
駐車場管理システムは、駐車場の無人管理を実現することができ、これにより人件費の節約による管理コスト低減等を図ることができるため、都市近郊の時間貸し駐車場に適用されている場合が多い。比較的小規模な駐車場には、駐車スペースごとに車両の退出を防止するロック装置を設置したロック装置式の駐車場管理システムが適用されている場合が多い。一方、入口出口にゲート装置を設けて、入口で駐車券発行機により駐車券を発行し、出口で料金精算機により駐車券を受け取って精算するゲート式の駐車場管理システムは、中規模から大規模の駐車場に適用されている場合が多い。ゲート式の駐車場管理システムは、ゲート装置を設置するレーンのスペースが必要となり、小規模な駐車場にこれを適用すると、十分な駐車スペース数を確保することができなくなってしまうため、小規模な駐車場ではあまり適用されていない。
ところで、駐車場が林立しているエリアでは駐車料金の低価格化競争が激化し、これが特に比較的小規模な駐車場の経営を圧迫している。また、比較的小規模な駐車場で用いられているロック装置式の駐車場管理システムは、駐車スペースごとにロック装置を設置するため、各ロック装置について、装置自体のコストと設置コストがかかり、全体的にコストが高くつく。昨今、ロック装置もゲート装置も使用しないことで低コスト化を図ることが可能な駐車場管理システムが出現している。かかる駐車場管理システムでは、例えば、駐車スペースごとに車両センサを設け、車両センサにより車両の駐車スペースへの進入を検知して入庫時刻を認識し、駐車料金の精算時には、この入庫時刻に基づいて駐車時間を算出し、一方、車両センサにより車両の駐車スペースからの退出を検知し、退出した車両について駐車料金の精算が行われていない場合には、当該車両の退出を未精算出庫と認識する。
このような駐車場管理システムは、ロック装置、ゲート装置といった、未精算出庫を行おうとしている車両をその場で物理的に阻止する手段を欠くため、未精算出庫が行われた場合に備え、駐車場にカメラを設け、カメラにより駐車車両を撮影し、未精算出庫を行った車両を特定できるようにしている。
この点、特許文献1には、少なくとも1つの車室を撮影することができるカメラを設け、不正出庫が検出された場合に、該当する車室を含む現場の状況を撮影するようにした駐車場管理システムが記載されている。
また、特許文献2には、地域的に離れた複数の駐車場に入庫および出庫する車両を車両ナンバーで一元的に管理できるようにすることを目的とし、複数の駐車場に設置された現場制御装置を中央管理装置とインターネット網で結合し、ある駐車スペースに入庫する車両をカメラによって撮影して現場制御装置でその画像情報から車両ナンバーを抽出し、車両ナンバーを中央管理装置へ伝送してデータベースに記憶し、料金未払いのまま出庫した車両が再度入庫した場合にはデータベースからその旨を認識して、その車両が出庫する際に前回の未納分と共に駐車料金を一括して請求する駐車場管理システムおよびその管理方法が開示されている。
また、特許文献3には、駐車場コンピュータ装置を有効に利用して公衆回線を使用せずに複数の監視カメラから駐車場コンピュータ装置に無線通信により画像データを送信して設備コストやランニングコストを低減することができる監視カメラシステムを提供することを目的とし、駐車場コンピュータ装置から通信可能範囲内の任意の場所に設置された複数の監視カメラを備えて各監視カメラは撮像した画像の画像データを無線通信により駐車場コンピュータ装置に送信する画像データ送信手段を有して、駐車場コンピュータ装置が複数の監視カメラから無線通信により送信されてきた画像データを受信する画像データ受信手段と、この監視カメラシステムの各ユーザーの通信端未に向けてユーザーが指定した日時の監視カメラの画像データを配信する画像データ配信手段とを有する監視カメラシステムが開示されている。
特開2008−129677号公報 特開2007−317098号公報 特開2006−295366号公報
駐車場に設けられたカメラにより駐車車両を撮影し、撮影により得られた画像または映像の情報等に基づいて未精算出庫を行った車両を特定することができれば、未精算出庫を行った者に対し、駐車料金の請求等を事後的に行うことが可能になる。しかしながら、これを実際に実現するに当たり、次のような問題がある。
すなわち、未精算出庫を行った者に対して駐車料金の請求等を事後的に行うためには、未精算出庫を行った車両を単に特定するだけでは足りず、未精算出庫を行った者に対して未精算出庫の事実を説得力をもって証明するのに十分な証拠を用意する必要がある。この証拠としては、未精算出庫の事実を映し出した画像または映像が有用である。そして、未精算出庫の事実を映し出した画像または映像として、未精算車両の駐車場からの退出を映し出した画像または映像だけでなく、当該車両の駐車開始時における駐車スペースへの進入を映し出した画像または映像も有用である。したがって、このような未精算出庫の事実を撮影した画像または映像の情報を記憶装置に記憶して残しておき、実際に証拠として使用する場合には、このような画像または映像の情報を記憶装置から容易かつ確実に抽出できるようにしておくことが望まれる。しかしながら、未精算出庫の事実を撮影した画像または映像の情報を記憶装置から容易かつ確実に抽出できるようすることは容易なことではない。
この点、特許文献1には、不正出庫が検出された場合に、該当する車室を含む現場の状況を撮影することが記載されているに止まる。撮影した画像または映像の情報を記憶装置に記憶して残す方法も、記憶した画像または映像の情報を記憶装置から抽出する方法も不明である。
また、特許文献2に記載された駐車場管理システムは、車両を撮影した画像情報を、車両ナンバーの抽出に利用しているに止まり、この画像情報を、未精算出庫の事実を証明する証拠として用いる等の事後的な利用のために記憶装置から抽出することは想定していない。
また、特許文献3に記載された監視カメラシステムは、複数の駐車スペースを1台のカメラで撮影して、その画像に動的変化が生じた場合に画像データを自動的に駐車場コンピュータ装置に記憶する構成である。このため、未精算の車両の進入、退出を撮影した画像データだけでなく、精算を行った車両の進入、退出を撮影した画像データや、駐車場利用者の単なる往来を撮影した画像データまでもが駐車場コンピュータ装置に記憶され、この結果、駐車場コンピュータ装置には大量の画像データが記憶されることとなる。駐車場の管理者等は、この大量の画像データの中から、未精算出庫の事実を映し出した画像データを探し出さなければならず、作業時間が長くなり、作業負担が大きくなる。
一方、駐車場利用者が、駐車料金の精算時に、料金精算機に誤った駐車スペース番号を入力して精算を行ってしまい、それに気付かずに車両を退出させることが考えられる。このような単に誤ったに過ぎない利用者を、全く駐車料金を支払わない不正な未精算出庫者と識別することは容易でなく、また、このような単に誤ったに過ぎない利用者に対し、不正な未精算出庫者と同様に駐車料金全額の請求等を事後的に行うことは、当該利用者にとって酷であるし、公正さに欠ける。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の第1の課題は、未精算出庫の事実を映し出した画像または映像の情報を記憶装置から容易かつ確実に取得することができる駐車場管理システムを提供することにある。
また、本発明の第2の課題は、精算時の入力誤り等により結果的に未精算出庫となってしまった者を不正な未精算出庫者と容易に識別することができる駐車場管理システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の駐車場管理システムは、出入口および複数の駐車スペースを有する駐車場における前記複数の駐車スペースにそれぞれ設けられ、当該駐車スペースに対する車両の進入および退出を検知する複数の車両検知装置と、前記駐車場に設けられ、前記各駐車スペースに対する車両の進入および退出の前記車両検知装置による検知結果を認識し、前記各駐車スペースに駐車した車両について駐車料金の精算を行い、前記各駐車スペースに駐車した車両について駐車料金の精算が行われたか否かを認識する料金精算機と、前記各駐車スペースへ進入する車両を撮影することができるように前記駐車場に設けられた駐車スペース撮影カメラと、前記出入口を通過して駐車場を退出する車両を撮影することができるように前記駐車場に設けられた出入口撮影カメラと、前記駐車場に設けられ、前記駐車スペース撮影カメラおよび前記出入口撮影カメラによる撮影を制御する撮影制御手段と、前記駐車場に設けられ、情報を記憶する記憶装置と、前記駐車場に設けられ、前記記憶装置に記憶された情報を、前記駐車場から離れた場所に設けられた外部装置に送信する送信手段とを備え、前記撮影制御手段は、前記複数の駐車スペースのうちの1の駐車スペースへの車両の進入を当該1の駐車スペースに設けられた1の前記車両検知装置が検知した場合には、その検知結果を認識し、当該認識に応じて前記駐車スペース撮影カメラを制御し、当該1の駐車スペースへの当該車両の進入が検知された時点から所定の第1の時間が経過するまでの期間、前記駐車スペース撮影カメラにより当該車両を撮影し、前記記憶装置は、前記1の駐車スペースへの前記車両の進入が検知された時点から前記第1の時間が経過するまでの期間に前記駐車スペース撮影カメラにより撮影された映像の情報を車両進入に係る映像情報として、当該映像情報の記憶開始日時を示す記憶日時情報と共に記憶し、前記撮影制御手段は、前記1の駐車スペースからの車両の退出を前記1の車両検知装置が検知した場合には、その検知結果を認識し、当該認識に応じて前記出入口撮影カメラを制御し、当該1の駐車スペースからの当該車両の退出が検知された時点から所定の第2の時間が経過するまでの期間、前記出入口撮影カメラにより当該車両を撮影し、前記記憶装置は、前記1の駐車スペースからの前記車両の退出が検知された時点から前記第2の時間が経過するまでの期間に前記出入口撮影カメラにより撮影された映像の情報を車両退出に係る映像情報として、当該映像情報の記憶開始日時を示す記憶日時情報と共に記憶し、前記料金精算機は、前記1の駐車スペースから退出した車両が当該車両についての駐車料金の精算を行わずに駐車スペースから退出した未精算退出車両であるか否かを判断し、前記1の駐車スペースから退出した車両が前記未精算退出車両である場合には、当該車両が前記1の駐車スペースを退出してから所定の許容時間が経過するまでに当該車両について駐車料金の精算が行われたか否かを判断し、前記送信手段は、前記未精算退出車両が前記1の駐車スペースを退出してから所定の許容時間が経過するまでに当該車両について駐車料金の精算が行われなかったと前記料金精算機が判断した場合には、前記記憶装置に記憶された少なくとも前記車両進入に係る映像情報の記憶日時情報および前記車両退出に係る映像情報の記憶日時情報を前記外部装置に送信し、前記送信手段は、前記記憶日時情報を含む映像情報送信要求が前記外部装置から送信されたとき、当該送信された記憶日時情報が示す日時に記憶が開始された前記映像情報を前記記憶装置から読み出し、当該読み出した映像情報を前記外部装置に送信することを特徴とする。
本発明の第1の駐車場管理システムでは、当該駐車場管理システムの送信手段から送信された記憶日時情報を外部装置が受信した後、駐車場の管理者等は、未精算出庫の事実を映し出した映像情報が必要になった際に、当該記憶日時情報を外部装置から駐車場管理システムに送信し、車両進入に係る映像情報を駐車場管理システムから外部装置へ送信させることができる。そして、車両進入に係る映像情報は、未精算出庫を行った車両が駐車スペースへ進入した時点から所定時間が経過するまでの映像情報であるため、この映像情報に係る映像には、未精算出庫を行った車両の駐車スペースへの進入を映し出した映像が含まれ、かつ、未精算出庫を行った車両の駐車スペースへの進入とは無関係の期間の映像は含まれていない。これにより、駐車場の管理者等は、未精算出庫の事実を映し出した映像情報を探し出す作業を行うことなく、当該映像情報を容易かつ確実に取得することができる。
また、本発明の第1の駐車場管理システムによれば、駐車場の管理者等は、車両進入に係る映像情報に加え、車両退出に係る映像情報をも容易かつ確実に取得することが可能になる。そして、車両退出に係る映像情報は、未精算の車両が駐車場から退出する時点から所定時間が経過するまでの映像情報であるため、この映像情報に係る映像には、未精算出庫を行った車両の駐車場からの退出を映し出した映像が含まれ、かつ、未精算出庫を行った車両の駐車場からの退出とは無関係の期間の映像は含まれていない。これにより、駐車場の管理者等は、映像情報を探し出す作業を行うことなく、未精算出庫の事実を映し出した豊富な映像情報を容易かつ確実に取得することができる。
また、本発明の第1の駐車場管理システムによれば、駐車スペースに進入して駐車していた車両についての駐車料金の未精算が確定したときには、送信手段から外部装置へ映像情報自体を送信せずに記憶日時情報を送信する。これにより、例えば駐車場の利用頻度が高い時間帯や通信回線が混雑する時間帯に、情報量の大きな映像情報が送信されることで、駐車場管理システムの動作が鈍るのを防止することができる。
また、本発明の第1の駐車場管理システムによれば、駐車場の管理者等は、未精算出庫の事実を証明するための映像情報を容易かつ確実に取得することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第2の駐車場管理システムは、上述した本発明の第1の駐車場管理システムにおいて、前記送信手段は、前記1の駐車スペースを識別するための駐車スペース識別情報を前記記憶日時情報と共に前記外部装置に送信することを特徴とする。
本発明の第2の駐車場管理システムによれば、駐車場の管理者等は、駐車スペース識別情報に基づいて、未精算出庫を行った車両が駐車していた駐車スペースを容易に特定することができ、未精算出庫の事実の把握を容易に行うことが可能になる。
上記課題を解決するために、本発明の第3の駐車場管理システムは、上述した本発明の第1または第2の駐車場管理システムにおいて、前記料金精算機に対して駐車料金の精算を行っている者を撮影することができるように前記駐車場に設けられた料金精算撮影カメラを備え、前記撮影制御手段は、前記料金精算機による駐車料金の精算が開始されたこと、および当該精算が終了したことをそれぞれ認識し、前記料金精算撮影カメラを制御し、当該精算が開始された時点から当該精算が終了した時点までの期間、前記料金精算撮影カメラにより当該精算を行っている者を撮影し、前記記憶装置は、前記精算が開始された時点から前記精算が終了した時点までの期間、前記料金精算撮影カメラにより撮影された映像の情報を料金精算に係る映像情報として、当該映像情報の記憶開始日時を示す記憶日時情報と共に記憶することを特徴とする。
本発明の第3の駐車場管理システムによれば、駐車場の管理者等は、利用者が駐車料金の精算を行った事実を映し出した映像情報を取得することができるので、映像情報を確認することにより、未精算出庫が単なる誤りによりなされたものか、不正になされたものかを明確に識別することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第4の駐車場管理システムは、上述した本発明の第1ないし第3のいずれかの駐車場管理システムにおいて、前記駐車スペース撮影カメラは常時撮影を行い、前記記憶装置は、前記駐車スペース撮影カメラにより撮影された映像の情報を当該記憶装置の第1の記憶領域に常時記憶し、一方、前記1の駐車スペースへの車両の進入を前記1の車両検知装置が検知したときには、前記撮影制御手段による制御に従い、前記1の駐車スペースへの前記車両の進入が検知された時点よりも所定の第3の時間前の時点と、前記1の駐車スペースへの前記車両の進入が検知された時点から前記第1の時間が経過した時点との間、前記駐車スペース撮影カメラにより撮影された映像の情報を前記車両進入に係る映像情報として当該記憶装置の第2の記憶領域に記憶することを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の第5の駐車場管理システムは、上述した本発明の第1ないし第3のいずれかの駐車場管理システムにおいて、前記出入口撮影カメラは常時撮影を行い、前記記憶装置は、前記出入口撮影カメラにより撮影された映像の情報を当該記憶装置の第1の記憶領域に常時記憶し、一方、前記1の駐車スペースからの車両の退出を前記1の車両検知装置が検知したときには、前記撮影制御手段による制御に従い、前記1の駐車スペースからの前記車両の退出が検知された時点よりも所定の第3の時間前の時点と、前記1の駐車スペースからの前記車両の退出が検知された時点から前記第2の時間が経過した時点との間に、前記出入口撮影カメラにより撮影された映像の情報を前記車両退出に係る映像情報として当該記憶装置の第2の記憶領域に記憶することを特徴とする。
本発明の第4または第5の駐車場管理システムによれば、未精算出庫の一部始終の事実を映し出したより一層豊富な映像情報を得ることができる。
上記課題を解決するために、本発明の第6の駐車場管理システムは、出入口および複数の駐車スペースを有する駐車場における前記複数の駐車スペースにそれぞれ設けられ、当該駐車スペースに対する車両の進入および退出を検知する複数の車両検知装置と、前記駐車場に設けられ、前記各駐車スペースに駐車した車両について駐車料金の精算を行う料金精算機と、前記各駐車スペースへ進入する車両を撮影することができるように前記駐車場に設けられた駐車スペース撮影カメラと、前記出入口を通過して駐車場を退出する車両を撮影することができるように前記駐車場に設けられた出入口撮影カメラと、前記駐車スペース撮影カメラおよび前記出入口撮影カメラによる撮影を制御する撮影制御手段と、情報を記憶する記憶装置と、前記記憶装置に記憶された情報を外部装置に送信する送信手段とを備え、前記撮影制御手段は、前記複数の駐車スペースのうちの1の駐車スペースへの車両の進入を当該1の駐車スペースに設けられた1の前記車両検知装置が検知した場合には、その検知結果を認識し、当該認識に応じて前記駐車スペース撮影カメラを制御し、当該1の駐車スペースへの当該車両の進入が検知された時点から所定の第1の時間が経過するまでの期間、前記駐車スペース撮影カメラにより当該車両を撮影し、前記記憶装置は、前記1の駐車スペースへの前記車両の進入が検知された時点から前記第1の時間が経過するまでの期間に前記駐車スペース撮影カメラにより撮影された映像の情報を車両進入に係る映像情報として、当該映像情報の記憶開始日時を示す記憶日時情報と共に記憶し、前記撮影制御手段は、前記1の駐車スペースからの車両の退出を前記1の車両検知装置が検知した場合には、その検知結果を認識し、当該認識に応じて前記出入口撮影カメラを制御し、当該1の駐車スペースからの当該車両の退出が検知された時点から所定の第2の時間が経過するまでの期間、前記出入口撮影カメラにより当該車両を撮影し、前記記憶装置は、前記1の駐車スペースからの前記車両の退出が検知された時点から前記第2の時間が経過するまでの期間に前記出入口撮影カメラにより撮影された映像の情報を車両退出に係る映像情報として、当該映像情報の記憶開始日時を示す記憶日時情報と共に記憶し、前記送信手段は、前記1の駐車スペースに駐車していた前記車両についての駐車料金の未精算が確定した場合には、前記記憶装置に記憶された少なくとも前記車両進入に係る映像情報の記憶日時情報および前記車両退出に係る映像情報の記憶日時情報を前記外部装置に送信し、前記料金精算機は、各駐車スペースに駐車した車両について駐車料金が精算された日時、および当該駐車料金が精算された車両が駐車した駐車スペースの駐車スペース識別情報を含む精算情報を記憶し、前記送信手段は、前記1の駐車スペースからの車両の退出が検知された時点の直前に行われた他の駐車スペースに駐車した車両についての駐車料金の精算に係る前記精算情報を前記車両進入に係る映像情報の記憶日時情報および前記車両退出に係る映像情報の記憶日時情報と共に前記外部装置に送信することを特徴とする。
本発明の第6の駐車場管理システムによれば、駐車場の管理者等は、駐車場管理システムの送信手段から外部装置に送信された精算情報および記憶日時情報に基づいて、1の駐車スペースに車両を駐車させた利用者が、駐車料金の精算時に料金精算機に誤って他の駐車スペースの駐車スペース識別情報(例えば駐車スペース番号)を入力して精算を行ってしまい、それに気付かずに1の駐車スペースから車両を退出させたことを正確に推測することができ、このような単に誤ったに過ぎない利用者を不正な未精算出庫者と識別することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第7の駐車場管理システムは、上述した本発明の第6の駐車場管理システムにおいて、前記料金精算機に対して駐車料金の精算を行っている者を撮影することができるように前記駐車場に設けられた料金精算撮影カメラを備え、前記撮影制御手段は、前記料金精算機による駐車料金の精算が開始されたこと、および当該精算が終了したことをそれぞれ認識し、前記料金精算撮影カメラを制御し、当該精算が開始された時点から当該精算が終了した時点までの期間、前記料金精算撮影カメラにより当該精算を行っている者を撮影し、前記記憶装置は、前記精算が開始された時点から前記精算が終了した時点までの期間、前記料金精算撮影カメラにより撮影された映像の情報を料金精算に係る映像情報として、当該映像情報の記憶開始日時を示す記憶日時情報と共に記憶することを特徴とする。
本発明の第7の駐車場管理システムによれば、駐車場の管理者等は、利用者が駐車料金の精算を行った事実を映し出した映像情報を取得することができるので、映像情報を確認することにより、未精算出庫が単なる誤りによりなされたものか、不正になされたものかを明確に識別することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第8の駐車場管理システムは、上述した本発明の第6または第7の駐車場管理システムにおいて、前記送信手段は、前記記憶日時情報を含む映像情報送信要求が前記外部装置から送信されたとき、当該送信された記憶日時情報が示す日時に記憶が開始された前記映像情報を前記記憶装置から読み出し、当該読み出した映像情報を前記外部装置に送信することを特徴とする。
本発明の第8の駐車場管理システムによれば、駐車場の管理者等は、未精算出庫の事実を証明するための映像情報を容易かつ確実に取得することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第9の駐車場管理システムは、上述した本発明の第6または第7の駐車場管理システムにおいて、前記送信手段は、前記車両進入に係る映像情報の記憶日時情報に加えてまたは代えて前記車両進入に係る映像情報を前記外部装置に送信することを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の第10の駐車場管理システムは、上述した本発明の第6または第7の駐車場管理システムにおいて、前記送信手段は、前記車両退出に係る映像情報の記憶日時情報に加えてまたは代えて前記車両退出に係る映像情報を前記外部装置に送信することを特徴とする。
本発明の第9または第10の駐車場管理システムによれば、駐車場の管理者等は、未精算出庫の事実を証明するための映像情報を容易かつ確実に取得することができる。
本発明によれば、未精算出庫の事実を映し出した画像または映像の情報を記憶装置から容易かつ確実に取得することができる。また、本発明によれば、精算時の入力誤り等により結果的に未精算出庫となってしまった者を不正な未精算出庫者と容易に識別することができる。
本発明の第1の実施形態による駐車場管理システムおよびそれが適用された駐車場を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態による駐車場管理システムにおける料金精算機の外観を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態による駐車場管理システムの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態による駐車場管理システムとメンテナンスサービスセンタとの通信接続を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態による駐車場管理システムにおける駐車情報、一時未精算出庫情報および確定未精算出庫情報等を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態による駐車場管理システムの基本的な動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による駐車場管理システムにおいて、出庫前精算が行われた場合の出入口撮影カメラ、料金精算撮影カメラおよび駐車スペース撮影カメラの撮影動作のタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態による駐車場管理システムにおいて、確定的な未精算出庫が行われた場合の出入口撮影カメラ、料金精算撮影カメラおよび駐車スペース撮影カメラの撮影動作のタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態による駐車場管理システムにおいて、出庫後精算が行われた場合の出入口撮影カメラ、料金精算撮影カメラおよび駐車スペース撮影カメラの撮影動作のタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態による駐車場管理システムにおいて、精算時に誤った駐車スペース番号が入力された場合の出入口撮影カメラ、料金精算撮影カメラおよび駐車スペース撮影カメラの撮影動作のタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態による駐車場管理システムにおける映像記憶装置の2つの記憶領域を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態による駐車場管理システムにおいて、精算時に誤った駐車スペース番号が入力された場合の出入口撮影カメラ、料金精算撮影カメラおよび駐車スペース撮影カメラの撮影動作のタイミングを示すタイミングチャートである。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。まず、本発明の第1の実施形態について図1ないし図10を参照しながら説明する。
(駐車場管理システムの構成)
図1は本発明の第1の実施形態による駐車場管理システムおよびそれが適用された駐車場を示している。図1において、本発明の第1の実施形態による駐車場管理システム1が適用された駐車場2は、出入口3が公道4に接し、出入口3以外は境界柵5に仕切られている。駐車場2には、複数(例えば13個)の駐車スペース6が設けられている。駐車スペース6は、路面上に枠線をペイントすることにより区画され、車両1台分を駐車することができる程度の面積を有している。また、各駐車スペース6の手前側には、路面上にペイントすることにより駐車スペース番号が記され、各駐車スペース6の奥側には、タイヤ止め7が設置されている。また、各駐車スペース6には、自身が設けられた駐車スペース6への車両の進入および退出を検知する車両検知装置としてのループコイル8が埋設されている。また、駐車場2の出入口3の近傍には、各駐車スペース6に駐車した車両について駐車料金の精算を行う料金精算機9が設置されている。料金精算機9は、その前面のパネル部21に設けられた表示器22や入力キーユニット23等(図2参照)が利用者にとって操作し易い位置となるように、その向きが考慮されて配置されている。また、料金精算機9のすぐ脇の境界柵5の上方には、案内看板10が設置されている。案内看板10は、その一方の面が駐車場2外の公道4側から見やすい位置となり、他方の面が駐車場2内から見やすい位置となるように配置されており、公道4側に向いた面には、時間あたりの駐車料金や最大料金に加え、この駐車場2がロック装置のない時間貸し駐車場である旨が記されている(例えば「ロック装置のない時間貸し駐車場」と明記されている)。一方、案内看板10の駐車場2内側に向いた面には、料金精算機9を使用する利用者や、駐車後に駐車場2から徒歩で退出する利用者に向けて、駐車場2の利用方法や料金精算機9の使用方法、約款等が記載されている。また、駐車場2の出入口3の近傍で公道4との境界部には、駐車場2の利用可否を表示する満空車表示看板11が設置されている。これらループコイル8、満空車表示看板11の図示しない満空表示灯の制御線などはそれぞれが配線によって中継装置12に接続され、さらに中継装置12は料金精算機9に接続されている。また、中継装置12には内部に後述する車両認識装置54や映像記憶装置55等(図3参照)が格納されている。なお、制御装置13は商用電源を引き込んだ配電盤などである。また、出入口3から駐車場2内を見たときに駐車場2内の奥側中央部、左手前隅部、右奥隅部、左奥隅部にはそれぞれ出入口撮影カメラ15、料金精算撮影カメラ16、駐車スペース撮影カメラ17、駐車スペース撮影カメラ18が設けられている。これらのカメラについては後述する。
図2は料金精算機9を示している。図2において、料金精算機9の前面のパネル部21には、駐車料金やその他のメッセージ等を表示する例えば液晶ディスプレイからなる表示装置としての表示器22、および利用者が料金精算機9に対して指示等を入力する入力キーユニット23が設けられている。入力キーユニット23には、テンキー23A、精算キー23Bおよび取消キー23C等が含まれている(図3参照)。また、パネル部21には、割引券やプリペイドカード等を挿入するカード挿入口24、紙幣を挿入する紙幣挿入口25、硬貨を投入する硬貨投入口26、釣銭・領収証取出口27、およびスピーカ28等が設けられている。また、料金精算機9の前面には、メンテナンスサービスセンタ61(図4参照)のオペレータ等と通話をすることができるインターホン29が設けられ、インターホン29には、上記オペレータ等を呼び出す通話ボタン30と、当該オペレータ等と通話するためのマイクおよびスピーカを備えた通話ユニット33とが設けられている。また、料金精算機9の上部には、メンテナンスサービスセンタ61と通信を行う通信装置31が取り付けられ、通信装置31には精算機カメラ32が設けられている。
図3は駐車場管理システム1の電気的構成を示している。図3に示すように、料金精算機9内に設けられたコントロールユニットには、CPU(Central Processing Unit)41およびメモリ42が設けられ、両者はバス43を介して接続されている。また、CPU41およびメモリ42には、バス43およびインターフェイス44を介して、料金精算機9のパネル部21または料金精算機9の内部に設けられたカードリーダ45、表示器22、入力キーユニット23、領収証プリンタ46、コインセレクタ47、硬貨払出装置48、紙幣リーダ49、スピーカ28および扉開センサ50が接続されている。
また、インターフェイス44には、第1の外部通信部51を介して通信装置31が接続されている。通信装置31は、遠隔地にあるメンテナンスサービスセンタ61と通信を行う装置であり、駐車場2の利用者とメンテナンスサービスセンタ61のオペレータとの通話を可能にし、また、メンテナンスサービスセンタ61による料金精算機9の遠隔操作を可能にする。通信装置31の内部のインターフェイス56には、例えば精算を行うために料金精算機9の前方に立った利用者の顔を含む頭部を撮影する精算機カメラ32、利用者との通話用のインターホン29、およびデータ端末装置(DCE:Data Circuit Terminating Equipment)52が接続されている。データ端末装置52は、例えばモデムまたはターミナルアダプタであり、広域通信回線に対する接続、非接続の切換制御をする接続制御手段としての機能や、料金精算機9から出力された信号を広域通信回線用の信号に変換する機能を有する。料金精算機9は、データ端末装置52を介して、公衆のPHS(Personal Handy−Phone System)網や、FOMA(株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモの登録商標)網などの広域通信回線網62(図4参照)と接続される。これにより、料金精算機9とメンテナンスサービスセンタ61との間において通話接続およびデータ送受信が実現される。
また、料金精算機9には、第2の外部通信部53を介して中継装置12が接続されている。中継装置12の内部には車両認識装置54および映像記憶装置55が設けられている。車両認識装置54には、駐車場2内の複数の駐車スペース6にそれぞれ埋設された複数のループコイル8が接続されている。車両認識装置54は、各ループコイル8の周波数変動(高周波発振状態)をループコイル8ごとに監視し、各駐車スペース6への車両の進入、退出、各駐車スペース6における車両の有無を駐車スペース6ごとに認識し、認識した結果を示す信号を料金精算機9に出力する。また、映像記憶装置55には、出入口撮影カメラ15、料金精算撮影カメラ16、駐車スペース撮影カメラ17、18が接続されている。映像記憶装置55については後述する。さらに、中継装置12には、図示しない満空表示灯制御装置等が設けられている。
図4は駐車場2を含む複数の駐車場における料金精算機9とメンテナンスサービスセンタ61との間の接続を示している。図4に示すように、駐車場2を含む複数の駐車場(例えば駐車場番号:No.001、No.002、No.003、No.004等)にそれぞれ設けられた料金精算機9は、広域通信回線網62およびインターネット63等を介してメンテナンスサービスセンタ61と接続されている。メンテナンスサービスセンタ61は、それぞれ離れた場所にある、駐車場2を含む複数の駐車場を統括して管理する駐車場管理機関である。メンテナンスサービスセンタ61には、管理用のパーソナルコンピュータ(管理PC)64および各種データを一元的に保管するサーバ65等が備えられている。管理PC64には、図示しないが、オペレータ用のヘッドセット(ヘッドホンとマイク)が接続されている。また、管理PC64は、図示しない一般的なインターネット接続アダプタを介してインターネットに接続されている。メンテナンスサービスセンタ61にはオペレータが常駐しており、オペレータは、ヘッドセットを装着しつつ、管理PC64を操作する。駐車場の利用者が料金精算機9に設けられたインターホン29の通話ボタン30を押して問い合わせをしたときなどには、オペレータはこれに応じ、当該利用者と通話をすることができる。このようなメンテナンスサービスセンタ61による管理により、駐車場に管理係員のいない無人管理がそれぞれの駐車場において実現されている。
図5は、駐車場管理システム1において取り扱われる駐車情報、一時未精算出庫情報および確定未精算出庫情報を示している。図5において、駐車情報71は、後述するように、主として駐車車両の出庫前における駐車料金の精算に用いられる情報であり、料金精算機9により駐車スペース6ごとに生成され、料金精算機9のメモリ42の駐車情報記憶領域72に記憶される。一時未精算出庫情報73は、後述するように、主として駐車車両の出庫後における駐車料金の精算に用いられる情報であり、料金精算機9により駐車スペース6ごとに生成され、料金精算機9のメモリ42の一時未精算出庫情報記憶領域74に記憶される。確定未精算出庫情報75は、後述するように、主として、駐車料金の未精算出庫が確定した利用者から事後的に駐車料金を回収する際に用いられる情報であり、料金精算機9により生成され、料金精算機9のメモリ42の確定未精算出庫情報記憶領域76に一旦記憶された後、料金精算機9からメンテナンスサービスセンタ61に送信され、メンテナンスサービスセンタ61のサーバ65に設けられた図示しない確定未精算出庫情報データベースに記憶される。
(駐車場管理システムの基本的な動作)
図6は駐車場管理システム1の基本的な動作を示している。図6を参照しながら、まず、車両進入時の動作について説明する。車両が出入口3から駐車場2内に入り、空いているいずれかの駐車スペース6に進入すると、当該駐車スペース6に埋設されたループコイル8が、当該駐車スペース6への当該車両の進入を検知する。具体的には、当該ループコイル8の高周波発振状態が当該駐車スペース6へ進入した車両の金属部分に反応して変化する。このループコイルの高周波信号は、中継装置12に設けられた車両認識装置54に入力されており、車両認識装置54は、この高周波信号の発振状態の変化を検知し、当該駐車スペース6に車両が進入したことを認識してONとなり、その旨を示す車両認識信号を料金精算機9に出力する。当該車両認識信号は、料金精算機9において第2の外部通信部53を介してCPU41に入力される。これにより、料金精算機9のCPU41は、当該駐車スペース6に車両が進入したことを認識する(ステップS1)。
続いて、CPU41は、この認識結果に応じ、当該駐車スペース6についての駐車情報71を生成し、これをメモリ42の駐車情報記憶領域72に記憶する(ステップS2)。ここで、駐車情報71の生成について具体的に説明すると、駐車情報71は駐車スペース6ごとに生成され、各駐車情報71には、ステータス、入庫時刻、暗証番号、精算時刻および精算金額が含まれる(図5参照)。また、ステータスには、駐車中ステータス、精算済ステータス等がある。CPU41は、例えば車両認識装置54から出力された車両認識信号を受け取った時点の年月日時分秒を入庫時刻とし、この入庫時刻を駐車情報71に加える。また、CPU41は、車両が駐車スペース6へ進入して駐車を開始する時点では、駐車中ステータスを当該駐車情報71に加える。また、利用者は、入庫時に料金精算機9の入力キーユニット23中のテンキー23Aを操作して暗証番号を入力することができる。しかし、これは任意であり、省略することができる。利用者が暗証番号を入力した場合には、CPU41は、その暗証番号を当該駐車情報71に加える。精算時刻および精算金額は、車両の駐車スペース6への進入に応じて駐車情報71を生成する時点ではまだ未確定であるので、この時点では当該駐車情報71に加えられない。
次に、図6を参照しながら、利用者が車両を退出させる前に精算を行った場合の動作について説明する。駐車場管理システム1では、案内看板10に記されているように、原則として、駐車場2の利用者は駐車車両を駐車スペース6から退出させる前に、駐車料金の精算を行わなければならない。以下、駐車車両を駐車スペース6から退出させる前の駐車料金の精算を「出庫前精算」という。利用者は料金精算機9の精算キー23Bを押下することにより精算を開始することができる。そして、利用者が、テンキー23A等を操作して車両を駐車している駐車スペース番号を入力すると、これに応じ料金精算機9は、当該駐車スペース番号が指し示す駐車スペース6に対応する駐車情報71に含まれる入庫時刻と精算時の時刻とに基づいて駐車時間を求め、駐車時間に応じた駐車料金を算出し、駐車料金の額と共に駐車料金の支払いを案内するメッセージを表示器22の表示画面に表示する。利用者はこれに従い、駐車料金の支払いを行い、必要に応じてつり銭や領収証を受け取って精算を終える(ステップS3)。続いて、料金精算機9のCPU41は、当該駐車スペース6に対応する駐車情報71に精算時刻および精算金額を加え、当該駐車情報71に含まれるステータスを駐車中ステータスから精算済みステータスに書き換える。
続いて、精算を終えた利用者が駐車車両を駐車スペース6から退出させると、当該駐車スペース6に埋設されたループコイル8が、当該駐車スペース6からの当該車両の退出を検知する。具体的には、駐車車両が駐車スペース6から退出すると、当該駐車スペース6に埋設されたループコイル8の高周波発振状態が変化するので、車両認識装置54が、この変化を検知し、当該高周波信号を出力しているループコイル8が埋設された駐車スペース6から車両が退出したことを認識してOFFとなり、その旨を示す車両認識信号を料金精算機9に出力する。料金精算機9のCPU41は、当該車両認識信号を第2の外部通信部53を介して受け取り、これにより当該駐車スペース6から車両が退出したことを認識する(ステップS4)。続いて、CPU41は、当該駐車スペース6に対応する駐車情報71に含まれるステータスが駐車中ステータスであるか精算済ステータスであるかを判断し、精算済みステータスである場合には、当該駐車情報71を駐車情報記憶領域72から消去する。
次に、図6を参照しながら、利用者が車両を退出させた後に精算を行った場合の動作について説明する。上述したように、駐車場管理システム1では、出庫前精算が原則である。しかしながら、利用者が駐車料金の精算をし忘れて、駐車料金の精算を行う前に駐車車両を駐車スペース6から退出させてしまう場合があり、また、駐車場2が混雑していて、駐車スペース6が空くのを待っている車両があるときには、急いで出庫することを強いられて駐車料金の精算をする余裕がなく駐車車両を精算せずに駐車スペース6から退出させてしまう場合もある。そこで、駐車場管理システム1では、このように駐車料金の精算を行う前に駐車車両を駐車スペース6から退出させてしまった利用者等に対し、駐車車両を駐車スペース6から退出させた後に駐車料金の精算を行う機会を与える。以下、駐車車両を駐車スペース6から退出させた後の駐車料金の精算を「出庫後精算」という。ただし、出庫後精算は、所定の精算許容期間ta内に行わなければならない。出庫後精算は、駐車車両を駐車スペース6から退出させた直後に、駐車料金の精算をし忘れたことに気付いた利用者等が、当該車両を駐車場内または駐車場外近傍に停止して駐車料金の精算を行うことを想定している。このため、上記精算許容期間taは、例えば3分ないし10分程度、より具体的には5分程度である。
利用者が駐車料金の精算前に駐車車両を駐車スペース6から退出させると、当該駐車スペース6に埋設されたループコイル8が、当該駐車スペース6からの当該車両の退出を検知する。具体的には、車両認識装置54が当該ループコイル8の高周波発振状態の変化を検知し、当該駐車スペース6から車両が退出したことを認識してOFFとなり、その旨を示す車両認識信号を料金精算機9に出力し、料金精算機9のCPU41が、この車両認識信号を受け取って当該駐車スペース6から車両が退出したことを認識する(ステップS5)。
続いて、料金精算機9のCPU41は、当該駐車スペース6に対応する駐車情報71に含まれるステータスが駐車中ステータスであるか精算済みステータスであるかを判断し、駐車中ステータスである場合には、当該駐車スペース6についての一時未精算出庫情報73を生成し、これをメモリ42の一時未精算出庫情報記憶領域74に記憶する(ステップS6)。ここで、一時未精算出庫情報73の生成について具体的に説明すると、一時未精算出庫情報73は駐車スペース6ごとに生成され、各一時未精算出庫情報73には、ステータス、入庫時刻、暗証番号(暗証番号は含まれていない場合がある)、および出庫時刻が含まれる(図5参照)。車両認識装置54が駐車車両の駐車スペース6からの退出を認識してその旨を示す車両認識信号を出力したとき、CPU41は、当該駐車スペース6に対応する駐車情報71を駐車情報記憶領域72から読み出し、当該駐車情報71に含まれるステータスおよび入庫時刻を一時未精算出庫情報73に加える。当該駐車情報71に暗証番号が含まれている場合には、暗証番号も一時未精算出庫情報に加えられる。そして、CPU41は、当該駐車情報71を駐車情報記憶領域72から消去する。続いて、CPU41は、例えば上記車両認識信号を受け取った時点の年月日時分秒(車両が駐車スペース6からの退出時刻)を出庫時刻とし、この出庫時刻を当該一時未精算出庫情報73に加える。なお、一時未精算出庫情報73は、駐車情報71を駐車情報記憶領域72から一時未精算出庫情報記憶領域74に移動し、移動した駐車情報71に出庫時刻を追加することにより生成することができる。
料金精算機9のCPU41は、一時未精算出庫情報73を一時未精算出庫情報記憶領域74に記憶した後、時間の測定を開始し、この時点から精算許容期間taが経過するまで、利用者が駐車料金の精算を行うのを待つ。そして、精算許容期間taが経過するまでに、利用者が、例えば、当該駐車スペース6から退出させた車両を駐車場2内または駐車場2近傍に停止させ、車両から降りて料金精算機9の精算キー23Bを押下した場合には、料金精算機9のCPU41は、これに応じて駐車料金の精算処理を開始する。そして、利用者が、テンキー23A等を操作して車両を駐車していた駐車スペース番号を入力したとき、これに応じ料金精算機9は、当該駐車スペース番号が指し示す駐車スペース6に対応する一時未精算出庫情報73に含まれる入庫時刻と出庫後精算時の時刻とに基づいて駐車時間を求め、駐車時間に応じた駐車料金を算出し、駐車料金の額と共に駐車料金の支払いを案内するメッセージを表示器22の表示画面に表示する。利用者はこれに従い、駐車料金の支払いを行い、必要に応じてつり銭や領収証を受け取って精算を終える(ステップS7)。続いて、料金精算機9のCPU41は、当該一時未精算出庫情報73を一時未精算出庫情報記憶領域74から消去する。
次に、図6を参照しながら、利用者による未精算出庫が確定的となった場合の動作について説明する。駐車場管理システム1は、ロック装置、ゲート装置といった車両の駐車場2からの退出を物理的に阻止する手段を有していない。このため、駐車場管理システム1は、出庫前精算も出庫後精算もせずに駐車車両を駐車場2から退出させた利用者を特定し、当該利用者から事後的に駐車料金等の回収を行うための徹底した仕組を有している。すなわち、利用者が出庫前精算をせずに駐車車両を駐車スペース6から退出させてから、出庫後精算が行われることなく上記精算許容期間taが経過した場合、この利用者は、出庫前精算も出庫後精算もせずに駐車車両を駐車場2から退出させた利用者(未精算出庫が確定的となった利用者)に当たる。この場合、料金精算機9のCPU41は、確定未精算出庫情報75を生成し、この確定未精算出庫情報75をメモリ42の確定未精算出庫情報記憶領域76に記憶する(ステップS8)。
ここで、確定未精算出庫情報75の生成について具体的に説明すると、確定未精算出庫情報75は未精算出庫が確定的となった車両(確定的未精算出庫事件)ごとに生成される。確定未精算出庫情報75には、駐車場2の識別情報である駐車場番号、駐車スペース6の識別情報である駐車スペース番号、入庫時刻、出庫時刻、未収金額および対処ステータスが含まれる(図5参照)。出庫前精算が行われていない駐車車両が駐車スペース6から退出し、出庫後精算も行われることなく精算許容期間taが経過したとき、CPU41は、駐車場2の駐車場番号および当該駐車スペース6の駐車スペース番号を確定未精算出庫情報75に加える。また、CPU41は、当該駐車スペース6に対応する一時未精算出庫情報73から入庫時刻および出庫時刻を読み出し、これら入庫時刻および出庫時刻を当該確定未精算出庫情報75に加える。また、CPU41は、当該入庫時刻および当該出庫時刻に基づいて駐車時間を求め、さらにこの駐車時間に基づいて駐車料金を算出し、この駐車料金を未収金額として当該確定未精算出庫情報75に加える。さらに、CPU41は、所定の対処ステータスを当該確定未精算出庫情報75に加える。そして、CPU41は、当該駐車スペース6に対応する一時未精算出庫情報73を一時未精算出庫情報記憶領域74から消去する。なお、当該駐車スペース6に対応する一時未精算出庫情報73を一時未精算出庫情報記憶領域74から確定未精算出庫情報記憶領域76に移動させ、この移動した一時未精算出庫情報73を確定未精算出庫情報75として取り扱うようにしてもよい。
続いて、料金精算機9のCPU41は、今回、未精算出庫が確定的となった車両についての確定未精算出庫情報75を確定未精算出庫情報記憶領域76から読み出し、当該確定未精算出庫情報75を、当該車両についての所定の映像情報のタイムコードと共に、通信装置31を介してメンテナンスサービスセンタ61に送信する(ステップS9)。駐車場2の管理者等は、メンテナンスサービスセンタ61に送信された上記タイムコードを用いて当該車両についての映像情報を取得することができる。そして、駐車場2の管理者等は、メンテナンスサービスセンタ61に送信された確定未精算出庫情報75、および当該車両についての映像情報に基づいて、確定的な未精算出庫の事実を明らかにし、確定的な未精算出庫を行った者に対し、駐車料金の請求等を事後的に行うことができる。なお、映像情報のタイムコード等については後述する。
(車両の撮影と映像情報の記憶・抽出)
駐車場管理システム1は、ロック装置、ゲート装置といった車両の駐車場2からの退出を物理的に阻止する手段を有していないため、出庫前精算も出庫後精算もせずに駐車車両を駐車場2から退出させた利用者を特定し、当該利用者から事後的に駐車料金等の回収を行うための徹底した仕組を有している。この仕組の1つは、上述した通り、確定未精算出庫情報75を生成して記憶する仕組であり、もう1つは、出入口撮影カメラ15、料金精算撮影カメラ16、駐車スペース撮影カメラ17、18により、駐車場2を利用する車両等を撮影した映像の情報を記憶し、必要な映像情報をタイムコードを用いて指定して抽出する仕組である。これより、後者の仕組について詳細に説明する。
上述したように、駐車場2内には、出入口撮影カメラ15、料金精算撮影カメラ16、駐車スペース撮影カメラ17、18が設けられている。具体的には、図1に示すように、駐車場2内の奥側の境界柵5近傍の中央部に、専用若しくは夜間照明と兼用のポールが立設され、その上方に出入口撮影カメラ15が設置されている。また、出入口3から駐車場2内を見て左手前、右奥、左奥の隅部に、専用若しくは夜間照明と兼用のポールがそれぞれ立設され、それらの上方に料金精算撮影カメラ16、駐車スペース撮影カメラ17、駐車スペース撮影カメラ18がそれぞれ設置されている。出入口撮影カメラ15は、出入口3がその視野に入るように方向が設定されており、出入口撮影カメラ15により、出入口3を通過して駐車場2へ進入する車両および駐車場2から退出する車両を撮影することができる。料金精算撮影カメラ16は、料金精算機9がその視野に入るように方向が設定されており、料金精算撮影カメラ16により、料金精算機9に対して駐車料金の精算を行っている者を撮影することができる。また、駐車スペース撮影カメラ17、18はいずれも比較的広角なレンズを有し、駐車スペース撮影カメラ17は、出入口3から駐車場2内を見て駐車場2内の左側に配置されたすべての駐車スペース6がその視野に入るように方向が設定され、駐車スペース撮影カメラ18は、出入口3から駐車場2内を見て駐車場2内の右側に配置されたすべての駐車スペース6がその視野に入るように方向が設定されている。駐車スペース撮影カメラ17、18により、各駐車スペース6へ進入する車両および各駐車スペース6から退出する車両を撮影することができる。また、出入口撮影カメラ15は駐車場から退出する車両などのナンバープレートに記された陸運支局名、用途名(ひらがな)、車種番号、一連番号(四桁数字)などの文字を識別することができる精細さを有する映像の情報を生成し、駐車スペース撮影カメラ17、駐車スペース撮影カメラ18は少なくとも駐車車両のナンバープレートに記された一連番号を読み取ることができる程度の精細さを有する映像の情報を生成し、料金精算撮影カメラ16は、精算を行っている者を少なくとも服装や体型などにより他の者と識別することができる程度の精細さを有する映像の情報を生成することができる。また、出入口撮影カメラ15、料金精算撮影カメラ16および駐車スペース撮影カメラ17、18のそれぞれの撮影動作(撮影の開始、停止等)は、料金精算機9のCPU41からの指令に従って制御される。すなわち、CPU41は撮影制御手段として機能する。
出入口撮影カメラ15、料金精算撮影カメラ16、駐車スペース撮影カメラ17、18は、図3に示すように、映像記憶装置55にそれぞれ接続されている。映像記憶装置55は、出入口撮影カメラ15、料金精算撮影カメラ16、駐車スペース撮影カメラ17、18により撮影された映像の情報をこれらカメラごとに記憶する装置である。映像記憶装置55には、出入口撮影カメラ15、料金精算撮影カメラ16、駐車スペース撮影カメラ17、18の映像をそれぞれ数日間にわたって記憶可能な大容量のハードディスク(HDD)が搭載されている。映像記憶装置55は、撮影された映像をデジタルの映像情報に変換し、この映像情報にタイムコード(記憶日時情報)を付加して記憶する。タイムコードは、映像情報が記憶された年月日時分秒を示す情報である。撮影が開始され、映像情報の記憶が開始された時点には、当該時点の年月日時分秒を示すタイムコードが対応する映像情報に付加される。また、撮影が継続し、映像情報の記憶動作が継続する間は、所定の時間間隔ごとにその時点の年月日時分秒を示すタイムコードが対応する映像情報に付加される。
また、映像記憶装置55は、記憶した映像情報を再生することができ、また、記憶した映像情報をデジタルデータの形で外部に出力することができる。また、映像記憶装置55は、映像情報を所定のサイズの映像情報ブロックに分割して記憶しており、映像情報ブロックごとにタイムコードを付加する。これにより、映像記憶装置55は、外部からタイムコードが入力されたときには、当該入力されたタイムコードが付加された映像情報ブロックのみを再生または出力することができる。また、映像記憶装置55は、タイムコードと指定時間が入力されたときには、当該入力されたタイムコードが付加された映像情報ブロックから、当該タイムコードが示す年月日時分秒から当該入力された指定時間が経過した時点の年月日時分秒を示すタイムコードが付加された映像情報ブロックまでの映像情報ブロックを再生または一括出力することができる。また、映像記憶装置55は、映像情報の記憶動作をしている最中でも、既に記憶された他の映像情報を再生または出力することができる。また、映像記憶装置55は映像情報に付加したタイムコードのみを出力することもできる。また、映像記憶装置55は、年月日時分秒の数値が入力されたときには、当該入力された年月日時分秒の数値に対応するタイムコードが付加された映像情報ブロックを再生または出力することができる。
さらに、駐車場管理システム1では、映像記憶装置55から出力された映像情報およびタイムコードを、第2の外部通信部53、第1の外部通信部51、データ端末装置52、広域通信回線網62およびインターネット63を介して、メンテナンスサービスセンタ61の管理PC64に送信することができる。
映像記憶装置55の映像情報の記憶、再生、出力およびタイムコードの出力等の動作は、料金精算機9のCPU41からの指令に従って制御される。また、映像記憶装置55のこれらの動作をメンテナンスサービスセンタ61の管理PC64により制御することもできる。また、映像記憶装置55から出力された映像情報およびタイムコードの送信も、料金精算機9のCPU41およびメンテナンスサービスセンタ61の管理PC64によりそれぞれ制御することができる。
図7は、車両が駐車スペース6に進入して駐車を開始してから、出庫前精算を行って駐車場2を退出するまでの間における出入口撮影カメラ15、料金精算撮影カメラ16、および駐車スペース撮影カメラ17、18の撮影動作のタイミングを示している。図7に示すように、車両が出入口3を通過して駐車場2内に進入し、空いているいずれかの駐車スペース6に進入すると、当該駐車スペース6に埋設されたループコイル8が、当該駐車スペース6への当該車両の進入を検知する。これに応じ、料金精算機9のCPU41は、当該駐車スペース6に車両が進入したことを認識し、駐車スペース撮影カメラ17および駐車スペース撮影カメラ18の撮影動作および映像記憶装置55の記憶動作を開始させる。これにより、駐車スペース撮影カメラ17、18により撮影された映像の情報がタイムコードと共に映像記憶装置55のハードディスクに記憶される。そして、当該車両の当該駐車スペース6への進入をループコイル8が検知した時点から所定の時間t1(例えば3分)が経過したとき、料金精算機9のCPU41は、駐車スペース撮影カメラ17および駐車スペース撮影カメラ18の撮影動作および映像記憶装置55の記憶動作を停止させる。これにより、映像記憶装置55のハードディスクには、当該車両の当該駐車スペース6への進入をループコイル8が検知した時点から時間t1が経過するまでの期間における各駐車スペース6の様子を映し出した映像の情報が記憶される。この映像情報を「車両進入映像情報」という。この車両進入映像情報に係る映像には、当該車両の当該駐車スペース6への進入が映し出された映像が含まれており、かつ当該車両の当該駐車スペース6への進入とは無関係の期間の映像は含まれていない。また、車両進入映像情報の先頭に付加されたタイムコードが示す年月日時分秒は、当該車両の入庫時刻と一致する。
続いて、例えば当該車両が駐車を開始してからしばらく時間が経ち、利用者が駐車料金を精算するために料金精算機9の精算キー23Bを押下すると、料金精算機9による精算処理が開始される。精算処理が開始された時点で、料金精算機9のCPU41は、料金精算撮影カメラ16の撮影動作および映像記憶装置55の記憶動作を開始させる。これにより、料金精算撮影カメラ16により撮影された映像の情報がタイムコードと共に映像記憶装置55のハードディスクに記憶される。そして、精算処理が終了した時点で、料金精算機9のCPU41は、料金精算撮影カメラ16の撮影動作および映像記憶装置55の記憶動作を停止させる。これにより、映像記憶装置55のハードディスクには、駐車料金の精算が開始された時点から駐車料金の精算が終了した時点までの期間における精算の様子を映し出した映像の情報が記憶される。この映像情報を「料金精算映像情報」という。
また、精算処理が終了した時点において、料金精算機9のCPU41は、再び、駐車スペース撮影カメラ17および駐車スペース撮影カメラ18の撮影動作および映像記憶装置55の記憶動作を開始させる。これにより、駐車スペース撮影カメラ17、18により撮影された映像の情報がタイムコードと共に映像記憶装置55のハードディスクに記憶される。続いて、駐車料金の精算を終えて車両に戻った利用者が車両を駐車スペース6から退出させ、当該駐車スペース6に埋設されたループコイル8が、当該駐車スペース6からの当該車両の退出を検知すると、これに応じ、料金精算機9のCPU41は、当該駐車スペース6から車両が退出したことを認識し、駐車スペース撮影カメラ17、18の撮影動作および映像記憶装置55の記憶動作を停止させる。これにより、映像記憶装置55のハードディスクには、駐車料金の精算が終了した時点から車両が退出した時点までの期間における各駐車スペース6の様子を映し出した映像の情報が記憶される。この映像情報を「退出直前映像情報」という。この退出直前映像情報に係る映像には、駐車料金の精算を終えた利用者が車両の戻り、当該車両を発進させて駐車スペース6から退出させる様子を映し出した映像が含まれている。
また、当該車両の当該駐車スペース6からの退出をループコイル8が検知した時点において、料金精算機9のCPU41は、出入口撮影カメラ15の撮影動作および映像記憶装置55の記憶動作を開始させる。これにより、出入口撮影カメラ15により撮影された映像の情報がタイムコードと共に映像記憶装置55のハードディスクに記憶される。そして、当該車両の当該駐車スペース6からの退出をループコイル8が検知した時点から所定の時間t2(例えば5分)が経過したとき、料金精算機9のCPU41は、出入口撮影カメラ15の撮影動作および映像記憶装置55の記憶動作を停止させる。これにより、映像記憶装置55のハードディスクには、当該車両の当該駐車スペース6からの退出をループコイル8が検知した時点から時間t2が経過するまでの期間における駐車場2の出入口3の様子を映し出した映像の情報が記憶される。この映像情報を「車両退出映像情報」という。この車両退出映像情報に係る映像には、当該車両の駐車場2からの退出が映し出された映像が含まれており、かつ当該車両の駐車場2からの退出とは無関係の期間の映像は含まれていない。また、車両退出映像情報の先頭に付加されたタイムコードが示す年月日時分秒は、当該車両の出庫時刻と一致する。さらにこの車両退出映像情報は、駐車場2の出入口3から退出する車両のナンバープレートに記された陸運支局名、用途名(ひらがな)、車種番号、一連番号(四桁数字)などの文字を識別することができる精細さを有する映像の情報を生成することができる出入口撮影カメラ15によって、詳細に撮影される。
また、出庫前精算が行われた場合には、車両進入映像情報、料金精算映像情報、退出直前映像情報および車両退出映像情報のそれぞれのタイムコードはいずれも、メンテナンスサービスセンタ61へは送信されない。
また、映像記憶装置55のハードディスクに記憶された車両進入映像情報、料金精算映像情報、退出直前映像情報および車両退出映像情報は、映像記憶装置55のハードディスクに記憶されたまま長期間保持される。映像記憶装置55のハードディスクの記憶領域に空きがなくなったときには、最も古い映像情報から消去されるが、映像記憶装置55のハードディスクは大容量であるし、また映像情報の連続記憶時間が時間t1、t2等といった短い時間なので、ハードディスクの記憶領域に空きがなくなり古い映像情報が消去されるのは、当該映像情報が記憶されてから例えばおよそ数週間ないし1ヶ月後である。もっとも、映像情報をより長時間保管するために、映像記憶装置55のハードディスクに記憶された情報を深夜等、駐車場2の利用頻度が低く、または広域通信回線網62等が混雑していない時間帯にメンテナンスサービスセンタ61に送信し、メンテナンスサービスセンタ61のサーバ65に記憶して保管するようにしてもよいし、映像記憶装置55のハードディスクに記憶された情報のバックアップをとるようにしてもよい。
なお、上述した退出直前映像情報の撮影動作および記憶動作の開始タイミングを、駐車料金の精算中に利用者が駐車スペース番号を料金精算機9に入力した時点としてもよい。これにより、1台の車両を利用する2人の者のうちの一方が精算を行い、他方の者が精算後直ちに車両を駐車スペース6から退出させる場合でも、精算後から車両退出にかけての様子を映し出した映像情報を記憶させることができる。
図8は、車両が駐車スペース6に進入して駐車を開始してから、出庫前精算も出庫後精算もせずに駐車場2を退出するまでの間における出入口撮影カメラ15、料金精算撮影カメラ16、および駐車スペース撮影カメラ17、18の撮影動作のタイミングを示している。図8に示すように、車両の駐車スペース6への進入をループコイル8が検知した時点から時間t1が経過するまでの期間において、駐車スペース撮影カメラ17、18による撮影が行われ、映像記憶装置55のハードディスクに車両進入映像情報が記憶される。そして、車両進入映像情報の先頭に付加されたタイムコードが示す年月日時分秒は、当該車両の入庫時刻と一致する。以上の点は、図7に示した場合と同様である。
続いて、例えば当該車両が駐車を開始してからしばらく時間が経ち、利用者が出庫前精算をせずに車両に戻り、車両を駐車スペース6から退出させると、当該駐車スペース6に埋設されたループコイル8が、当該駐車スペース6からの当該車両の退出を検知し、これに応じ、料金精算機9のCPU41は、当該駐車スペース6から車両が退出したことを認識し、出入口撮影カメラ15の撮影動作および映像記憶装置55の記憶動作を開始させる。これにより、出入口撮影カメラ15により撮影された映像の情報がタイムコードと共に映像記憶装置55のハードディスクに記憶される。そして、出庫後精算が行われることなく、当該車両の当該駐車スペース6からの退出をループコイル8が検知した時点から時間t2が経過したとき、料金精算機9のCPU41は、出入口撮影カメラ15の撮影動作および映像記憶装置55の記憶動作を停止させる。これにより、映像記憶装置55のハードディスクには、当該車両の当該駐車スペース6からの退出をループコイル8が検知した時点から時間t2が経過するまでの期間における駐車場2の出入口3の様子を映し出した映像の情報、すなわち、車両退出映像情報が記憶される。この車両退出映像情報に係る映像には、当該車両の駐車場2からの退出が映し出された映像が含まれており、かつ当該車両の駐車場2からの退出とは無関係の期間の映像は含まれていない。また、車両退出映像情報の先頭に付加されたタイムコードが示す年月日時分秒は、当該車両の出庫時刻と一致する。
続いて、出庫前精算も出庫後精算も行われずに車両が駐車場2から退出した場合には、上述したように、当該車両についての確定未精算出庫情報75が生成され、料金精算機9のメモリ42の確定未精算出庫情報記憶領域76に記憶されている。料金精算機9のCPU41は、時間t2が経過した後(すなわち未精算出庫が確定した後)直ちに、当該車両についての確定未精算出庫情報75をメモリ42の確定未精算出庫情報記憶領域76から読み出す。そして、CPU41は、当該読み出した確定未精算出庫情報75に含まれる入庫時刻に基づいて、映像記憶装置55のハードディスクから、当該車両についての車両進入映像情報の先頭に付加されたタイムコードを読み出す。さらに、CPU41は、当該読み出した確定未精算出庫情報75に含まれる出庫時刻に基づいて、映像記憶装置55のハードディスクから、当該車両についての車両退出映像情報の先頭に付加されたタイムコードを読み出す。続いて、CPU41は、当該読み出した確定未精算出庫情報75、車両進入映像情報の先頭に付加されたタイムコード、および車両退出映像情報の先頭に付加されたタイムコードを、第1の外部通信部51、データ端末装置52等を介してメンテナンスサービスセンタ61に送信する(図6中のステップS9参照)。なお、上記時間t2は精算許容期間ta以上であればよいが、精算許容期間taと同じであることが望ましい。
一方、このように駐車場2の駐車場管理システム1から送信された確定未精算出庫情報75、車両進入映像情報のタイムコード、および車両退出映像情報のタイムコードは、メンテナンスサービスセンタ61において、管理PC64により受信され、サーバ65の確定未精算出庫情報データベースに記憶される。駐車場2の管理者等は、確定未精算出庫情報75に含まれる駐車場番号、駐車スペース番号、入庫時刻、出庫時刻、未収金額等に基づいて確定的な未精算出庫の事実の詳細を知ることができる。特に、確定未精算出庫情報75に含まれる駐車スペース番号に基づいて、未精算出庫を行った車両が駐車していた駐車スペース6を容易に特定することができる。さらに、駐車場2の管理者等は、必要に応じて、車両進入映像情報のタイムコード、第1の指定時間(時間t1)、車両退出映像情報のタイムコード、および第2の指定時間(時間t2)を映像情報送信要求に含ませて駐車場2の駐車場管理システム1に送信することにより、車両進入映像情報のタイムコードが示す時点から時間t1が経過するまでの映像情報、すなわち車両進入映像情報と、車両退出映像情報のタイムコードが示す時点から時間t2が経過するまでの映像情報、すなわち車両退出映像情報とを取得することができる。具体的に説明すると、車両進入映像情報のタイムコード、第1の指定時間(時間t1)、車両退出映像情報のタイムコード、および第2の指定時間(時間t2)を含んだ映像情報送信要求が、メンテナンスサービスセンタ61の管理PC64から駐車場2の駐車場管理システム1に送信されると、この映像情報送信要求が駐車場2の駐車場管理システム1における料金精算機9のCPU41に入力される。これに応じてCPU41は、入力された各タイムコードおよび各指定時間を映像記憶装置55に入力する。これに応じ、映像記憶装置55は、上述したように各タイムコードと各指定時間とにより特定される車両進入映像情報および車両退出映像情報を出力する。続いて、CPU41は、映像記憶装置55から出力された車両進入映像情報および車両退出映像情報をメンテナンスサービスセンタ61へ送信する。このようにして、駐車場2の管理者等は、車両進入映像情報および車両退出映像情報を取得することができる。そして、駐車場2の管理者等は、車両進入映像情報および車両退出映像情報に係る映像を見て、確定的な未精算出庫の事実をより一層詳細に知ることができ、また、車両進入映像情報および車両退出映像情報を、確定的な未精算出庫の事実を証明する証拠として用いることができる。
このように、駐車場管理システム1によれば、駐車場2の管理者等は、タイムコードを含めた映像送信要求を管理PC64から送信するだけで、車両が駐車スペース6へ進入する期間のみが映し出された車両進入映像情報、車両が駐車スペース6から退出する期間のみが映し出された車両退出映像情報等を取得することができる。これにより、確定的な未精算出庫の事実を裏付ける証拠となる映像情報を大量の映像情報の中から探し出す作業が不要になる。したがって、確定的な未精算出庫の事実を裏付ける証拠となる映像情報を容易かつ確実に用意することができる。また、車両が駐車スペース6から退出してから時間t2を経過した時点においては、映像情報を送信するのではなく、映像情報のタイムコードを送信するので、通信量を減らすことができ、通信のために駐車場管理システム1の動作が鈍るのを防止することができる。また、車両進入映像情報、車両退出映像情報、料金精算映像情報等はいずれも、必要な短い時間の映像の情報であり、各映像情報のサイズが小さい。このため、映像記憶装置55のハードディスクの記憶領域を効率よく使用することができる。すなわち、必要な映像情報のみを数多くハードディスクに記憶して長時間保持させておくことができる。
図9は、車両が駐車スペース6に進入して駐車を開始してから、出庫後精算を行って駐車場2を退出するまでの間における出入口撮影カメラ15、料金精算撮影カメラ16、および駐車スペース撮影カメラ17、18の撮影動作のタイミングを示している。図9に示すように、車両の駐車スペース6への進入をループコイル8が検知した時点から時間t1が経過するまでの期間において、駐車スペース撮影カメラ17、18による撮影が行われ、映像記憶装置55のハードディスクに車両進入映像情報が記憶される。そして、車両進入映像情報の先頭に付加されたタイムコードが示す年月日時分秒は、当該車両の入庫時刻と一致する。以上の点は、図7または図8に示した場合と同様である。
続いて、例えば当該車両が駐車を開始してからしばらく時間が経ち、利用者が出庫前精算をせずに車両に戻り、車両を駐車スペース6から退出させると、当該駐車スペース6に埋設されたループコイル8が、当該駐車スペース6からの当該車両の退出を検知し、これに応じ、料金精算機9のCPU41は、当該駐車スペース6から車両が退出したことを認識し、出入口撮影カメラ15の撮影動作および映像記憶装置55の記憶動作を開始させる。これにより、出入口撮影カメラ15により撮影された映像の情報がタイムコードと共に映像記憶装置55のハードディスクに記憶される。
続いて、利用者が当該駐車スペース6から車両が退出させてから精算許容期間taが経過する前に、利用者が駐車料金の精算(出庫後精算)を開始すべく料金精算機9の精算キー23Bを押下すると、料金精算機9による精算処理が開始される。精算処理が開始された時点で、料金精算機9のCPU41は、料金精算撮影カメラ16の撮影動作を開始させる。これにより、料金精算撮影カメラ16により撮影された映像の情報がタイムコードと共に映像記憶装置55のハードディスクに記憶される。そして、精算処理が終了した時点で、料金精算機9のCPU41は、料金精算撮影カメラ16の撮影動作を停止させる。これにより、映像記憶装置55のハードディスクには、駐車料金の精算が開始された時点から駐車料金の精算が終了した時点までの期間における精算の様子を映し出した映像の情報、すなわち料金精算映像情報が記憶される。
また、料金精算撮影カメラ16の撮影動作を行っている間、出入口撮影カメラ15の撮影動作は継続しており、映像記憶装置55は、料金精算撮影カメラ16により撮影された映像の情報と、出入口撮影カメラ15により撮影された映像の情報との双方をハードディスクに記憶している。さらに、料金精算撮影カメラ16の撮影動作が停止した後も出入口撮影カメラ15の撮影動作は継続している。そして、精算処理が終了した時点から時間t2が経過したとき、料金精算機9のCPU41は、出入口撮影カメラ15の撮影動作および映像記憶装置55の記憶動作を停止させる。これにより、映像記憶装置55のハードディスクには、当該車両が駐車スペース6を退出した時点と、出庫後精算が終了してから時間t2が経過した時点との間における駐車場2の出入口3の様子を映し出した映像の情報(この映像情報も車両退出映像情報の一種とする。)が記憶される。
また、出庫後精算が行われた場合には、車両進入映像情報、料金精算映像情報、退出直前映像情報および車両退出映像情報のそれぞれのタイムコードはいずれも、メンテナンスサービスセンタ61へは送信されない。
図10は、利用者が出庫前精算を行う際に、誤った駐車スペース番号を料金精算機9に入力してしまった場合における出入口撮影カメラ15、料金精算撮影カメラ16、および駐車スペース撮影カメラ17、18の撮影動作のタイミングを示している。例えば、利用者が1の駐車スペース6に車両Aを駐車させたものの、駐車料金の精算の際において料金精算機9に、他の車両Bが駐車している他の駐車スペース6の駐車スペース番号を入力し、車両Bについて駐車料金の精算を行い、そのまま気付かずに、1の駐車スペース6に駐車した車両Aに乗り込んで、当該車両Aを当該1の駐車スペース6から退出させ、駐車場2から去ってしまったとする。このような例において、利用者が車両Aを1の駐車スペース6に駐車させてから、駐車場2を去るまでの、駐車場管理システム1の動作を図10に従って説明する。まず、利用者が車両Aを1の駐車スペース6に進入させたとき、当該1の駐車スペース6に埋設された1のループコイル8が当該車両Aの当該1の駐車スペース6への進入を検知する。これに応じ、当該車両Aの当該1の駐車スペース6への進入を1のループコイル8が検知した時点から時間t1が経過するまでの期間において、駐車スペース撮影カメラ17、18による撮影が行われ、当該車両Aの進入が映し出された映像を含む車両進入映像情報が映像記憶装置55のハードディスクに記憶される。次に、他の利用者が車両Bを他の駐車スペース6に進入させたとき、当該他の駐車スペース6に埋設された他のループコイル8が当該車両Bの当該他の駐車スペース6への進入を検知する。これに応じ、当該車両Bの当該他の駐車スペース6への進入を他のループコイル8が検知した時点から時間t1が経過するまでの期間において、駐車スペース撮影カメラ17、18による撮影が行われ、当該車両Bの進入が映し出された映像を含む車両進入映像情報が映像記憶装置55のハードディスクに記憶される。
続いて、例えば車両Aが駐車を開始してからしばらく時間が経ち、車両Aを駐車させた利用者が駐車料金を精算するために料金精算機9の精算キー23Bを押下すると、料金精算機9による精算処理が開始される。精算処理が開始された時点で、料金精算撮影カメラ16による撮影が開始される。そして、当該利用者が、料金精算機9に、車両Aが駐車している1の駐車スペース6の駐車スペース番号を入力すべきところ、誤って車両Bが駐車している他の駐車スペース6の駐車スペース番号を入力し、そのまま気付かずに駐車料金を支払って精算を終えると、料金精算撮影カメラ16による撮影が停止する。この結果、当該利用者が精算する様子が映し出された映像を含む料金精算映像情報が映像記憶装置55のハードディスクに記憶される。
駐車料金の精算が終了した時点において、駐車スペース撮影カメラ17、18による撮影が開始される。そして、車両Aを駐車させた利用者が車両Aに乗り込んで、車両Aを1の駐車スペース6から退出させたとき、当該1の駐車スペース6に埋設された1のループコイル8が当該車両Aの当該1の駐車スペース6からの退出を検知する。これに応じ、駐車スペース撮影カメラ17、18による撮影が停止する。また、当該車両Aの当該1の駐車スペース6からの退出を1のループコイル8が検知した時点から時間t2が経過するまでの期間において、出入口撮影カメラ15による撮影が行われ、車両Aの駐車場2からの退出が映し出された映像を含む車両退出映像情報が映像記憶装置55のハードディスクに記憶される。
この段階において、料金精算機9のCPU41は、上記1の駐車スペース6に駐車していた車両Aにつき駐車料金の精算が行われていないので、車両Aについては、これを出庫前精算も出庫後精算も行わずに駐車場2から退出した車両と認識している。この結果、CPU41は、車両Aが当該1の駐車スペース6を退出してから精算許容期間taが経過したときに、車両Aについて確定未精算出庫情報75を生成し、これをメモリ42の確定未精算出庫情報記憶領域76に記憶している。一方、CPU41は、車両Bについては、駐車料金の精算が行われたものの、まだ上記他の駐車スペース6から退出していない車両と認識している。この結果、CPU41は、当該他の駐車スペース6に駐車している車両Bについて駐車料金の精算が行われたときに、当該他の駐車スペース6に対応する駐車情報71に精算時刻および精算金額を加え、当該駐車情報71に含まれるステータスを駐車中ステータスから精算済みステータスに書き換えた後、当該駐車情報71を消去せずに、駐車情報記憶領域72において保持している。
このような状況において、CPU41は、時間t2が経過した後直ちに、車両Aについての確定未精算出庫情報75をメモリ42の確定未精算出庫情報記憶領域76から読み出す。そして、CPU41は、当該車両Aについての確定未精算出庫情報75に含まれる入庫時刻に基づいて、映像記憶装置55のハードディスクから、当該車両Aについての車両進入映像情報の先頭に付加されたタイムコードを読み出す。さらに、CPU41は、当該読み出した確定未精算出庫情報75に含まれる出庫時刻に基づいて、映像記憶装置55のハードディスクから、当該車両Aについての車両退出映像情報の先頭に付加されたタイムコードを読み出す。さらに、CPU41は、当該車両Aが上記1の駐車スペース6から退出した直前に精算が行われた上記他の駐車スペース6に対応する駐車情報71(精算情報)をメモリ42の駐車情報記憶領域72から読み出し、当該読み出した駐車情報71に上記他の駐車スペース6の駐車スペース番号を必要に応じて加える。続いて、CPU41は、当該車両Aについての確定未精算出庫情報75、当該車両Aについての車両進入映像情報の先頭に付加されたタイムコード、当該車両Aについての車両退出映像情報の先頭に付加されたタイムコード、上記他の駐車スペース6に対応する駐車情報71、および誤精算可能性フラグをメンテナンスサービスセンタ61に送信する。
このように、CPU41は、出庫前精算も出庫後精算も行わずに車両が駐車場2から退出した場合において、当該車両が駐車スペース6を退出した時点の直前(例えば所定時間遡る間)に当該駐車スペース6以外の別の駐車スペース6に駐車している別の車両についての駐車料金の精算が行われた場合には、出庫前精算も出庫後精算も行わずに駐車場2から退出した車両についての確定未精算出庫情報および上記2種類のタイムコードに、当該車両の退出直前に精算が行われた別の駐車スペース6に対応する駐車情報71と誤精算可能性フラグとを加えて、メンテナンスサービスセンタ61へ送信する。なお、出庫前精算も出庫後精算も行わずに車両が駐車場2から退出した場合に、当該車両が駐車スペース6を退出した時点の直前に当該駐車スペース6以外の別の駐車スペース6に駐車している別の車両についての駐車料金の精算が行われたか否かは、メモリ42の駐車情報記憶領域72に記憶されている駐車情報71の中から、精算済みステータスを含む駐車情報71を選び出し、当該選び出した駐車情報71に含まれる精算時刻を調べることにより判断することができる。
メンテナンスサービスセンタ61の管理PC64は、車両Aについての確定未精算出庫情報75、当該車両Aについての車両進入映像情報の先頭に付加されたタイムコード、当該車両Aについての車両退出映像情報の先頭に付加されたタイムコード、上記他の駐車スペース6に対応する駐車情報71、および誤精算可能性フラグを受信し、これらをサーバ75の確定未精算出庫情報データベースに記憶する。駐車場2の管理者等は、誤精算可能性フラグにより、車両Aの未精算退出につき誤精算の可能性があることを知ることができる。また、駐車場2の管理者等は、駐車情報71に含まれる駐車スペース番号に基づいて、上記他の駐車スペース6の駐車車両についての精算が行われたことを知ることができる。また、駐車場2の管理者等は、上記他の駐車スペース6に対応する駐車情報71に含まれる精算時刻と、車両Aについての確定未精算出庫情報75に含まれる車両Aの出庫時刻とを比較することにより、当該精算時刻と当該出庫時刻がきわめて近いことを知ることができ、利用者が、車両Aについての精算のつもりで、誤って上記他の駐車スペース6に駐車していた車両Bについて精算を行ってしまったことを推測することができる。また、駐車場の管理者等は、車両Aについての車両退出映像情報のタイムコードを用いて、映像記憶装置55のハードディスクに記憶されている車両Aについての車両退出映像情報を取得し、さらに、上記他の駐車スペース6に対応する駐車情報71に含まれている精算時刻を用いて、映像記憶装置55のハードディスクに記憶されている料金精算映像情報を取得し、これらの映像情報を見比べることができる。例えば、これらの映像情報に係る映像の双方に同一の利用者が映し出されている場合には、駐車場の管理者等は、車両Aの未精算退出が、精算時における駐車スペース番号の入力誤りによるものであったことを確信を持って推測することができる。このように、駐車場管理システム1によれば、単に誤ったに過ぎない利用者と、駐車料金の支払を故意に免れようとしている不正な未精算出庫者と識別することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図11および図12を参照しながら説明する。本発明の第2の実施形態による駐車場管理システムでは、図11に示すように、映像記憶装置55が2つの記憶領域、すなわち第1の記憶領域81および第2の記憶領域82を有している。これら2つの記憶領域81、82は、映像記憶装置55に2つのハードディスクを設け、一方のハードディスク上に第1の記憶領域81を形成し、他方のハードディスク上に第2の記憶領域82を形成することにより実現してもよいし、映像記憶装置55に1つのハードディスクを設け、このハードディスクの記憶領域を第1の記憶領域81と第2の記憶領域82とに分割する(パーティションを分ける)ことにより実現してもよい。
また、第2の実施形態による駐車場管理システムでは、出入口撮影カメラ15、料金精算撮影カメラ16、駐車スペース撮影カメラ17、18による撮影を常時行い、これらのカメラにより撮影された映像の情報を、映像記憶装置55の第1の記憶領域81に常時記憶する。
また、第2の実施形態による駐車場管理システムでは、車両進入映像情報、車両退出映像情報、料金精算映像情報および退出直前映像情報を、映像記憶装置55の第2の記憶領域82にそれぞれ記憶する。さらに、図12に示すように、車両進入映像情報、車両退出映像情報、料金精算映像情報および退出直前映像情報のそれぞれの記憶開始時点を所定の時間tp早める。すなわち、車両の駐車スペース6への進入をループコイル8が検知した時点よりも時間tp前の時点と、車両の駐車スペース6への進入をループコイル8が検知してから時間t1が経過した時点との間に駐車スペース撮影カメラ17、18で撮影した映像の情報を車両進入映像情報として映像記憶装置55の第2の記憶領域82に記憶する。また、駐車料金の精算が開始された時点よりも時間tp前の時点と、駐車料金の精算が終了した時点との間に料金精算撮影カメラ16で撮影した映像の情報を料金精算映像情報として映像記憶装置55の第2の記憶領域82に記憶する。また、駐車料金の精算が終了した時点よりも時間tp前の時点と、車両が退出した時点との間に駐車スペース撮影カメラ17、18により撮影した映像の情報を退出直前映像情報として映像記憶装置55の第2の記憶領域82に記憶する。また、車両の駐車スペース6からの退出をループコイル8が検知した時点よりも時間tp前の時点と、車両の駐車スペース6からの退出をループコイル8が検知してから時間t2が経過した時点との間に出入口撮影カメラ15で撮影した映像の情報を車両退出映像情報として映像記憶装置55の第2の記憶領域82に記憶する。
車両進入映像情報、車両退出映像情報、料金精算映像情報および退出直前映像情報のそれぞれにおいて、時間tpに相当する映像情報は、第1の記憶領域81に記憶された映像情報を第2の記憶領域82にコピーすることにより生成することができる。また、車両進入映像情報、車両退出映像情報、料金精算映像情報および退出直前映像情報のそれぞれについてその全体を第1の記憶領域81に記憶された映像情報を第2の記憶領域82にコピーすることにより生成してもよい。
このような構成を有する第2の実施形態による駐車場管理システムによれば、車両進入映像情報、車両退出映像情報、料金精算映像情報および退出直前映像情報のそれぞれにおいて、記憶開始時点が時間tp早い。これにより、例えば、車両進入映像情報に係る映像には、車両が駐車スペース6に進入する前の様子を映し出した映像が含まれる。また、料金精算映像情報に係る映像には、利用者が料金精算機9の前に立つ様子を映し出した映像が含まれる。また、退出直前映像情報に係る映像には、精算を終えた利用者が料金精算機9から車両に向かい、車両に乗り込む様子を映し出した映像が含まれる。したがって、駐車場の管理者等は、未精算出庫を行った車両および利用者の様子を映し出した豊富な映像情報を取得することができ、未精算出庫の様子をより詳細に知ることができる。よって、未精算出庫の事実をより正確に推測し、また、誤りによる未精算出庫と不正な未精算出庫とをより正確に識別することが可能になる。
なお、上述した各実施形態では、出庫前精算も出庫後精算も行われずに車両が駐車場2から退出した場合において、当該車両の駐車スペース6からの退出が検知された時点から時間t2が経過した後直ちに、確定未精算出庫情報75と共に、車両進入映像情報のタイムコードと車両退出映像情報のタイムコードをメンテナンスサービスセンタ61に送信する場合を例にあげたが、本発明はこれに限らない。車両進入映像情報のタイムコードおよび車両退出映像情報のタイムコードに代えてまたは加えて、車両進入映像情報および車両退出映像情報を送信してもよい。
また、上述した各実施形態では、車両進入映像情報に係る映像および車両退出映像情報に係る映像を撮影するに当たり、駐車スペース撮影カメラ17および駐車スペース撮影カメラ18の双方を動作させる場合を例にあげたが、本発明はこれに限らない。駐車スペース撮影カメラ17、18のうちから、車両の進入または退出が検知された駐車スペース6の方を向いているカメラを選択し、当該選択したカメラのみを動作させてもよい。また、駐車スペース撮影カメラ17、18は少なくとも駐車車両のナンバープレートに記された一連番号を読み取ることができる程度の精細さを有する映像の情報を生成して、少なくとも車両の動きは監視できるようにしたが、駐車スペース撮影カメラ17、18にズーム機能を持たせ、進入または退出する車両を大きく映し出すようにして、駐車した車両などのナンバープレートに記された陸運支局名、用途名、車種番号、一連番号などのすべての文字を識別することができる精細さを有する映像の情報を生成できるようにしてもよいし、駐車スペース撮影カメラの数を増加させて各々の駐車スペース6毎にカメラの画角を調整して、精細度の高い映像を撮影できるようにしてもよい。
また、上述した各実施形態では、料金精算機9の精算キー23Bが押下されたときに、駐車料金の精算が開始されたと判断して、料金精算撮影カメラ16による撮影を開始する場合を例にあげたが、本発明はこれに限らず、料金精算機9に人感センサを設け、人感センサの検出結果により、駐車料金の精算が開始されたことを判断して料金精算撮影カメラ16による撮影を開始してもよい。
また、上述した第2の実施形態では、車両進入映像情報、車両退出映像情報、料金精算映像情報等が映像記憶装置55の第2の記憶領域82に記憶された場合に、映像情報が第2の記憶領域82に記憶されたことを示す通知情報をメンテナンスサービスセンタ61に送信するようにしてもよい。
また、料金精算機9に振動センサまたは衝撃センサを設け、振動センサまたは衝撃センサが料金精算機9の振動を検知したときに、料金精算撮影カメラ16による撮影を開始させる構成を追加してもよい。これにより、例えば料金精算機9を破壊して料金精算機9から金銭を盗み出す行為等を映し出した映像の情報を得ることができる。
また、上述した各実施形態では、駐車場管理システム1を、図1に示すような13個の駐車スペース6を有する比較的小規模の駐車場2に適用する場合を例にあげたが、本発明はこれに限らず、本発明の駐車場管理システムを、中規模または大規模の駐車場に適用してもよい。また、上述した各実施形態では、メンテナンスサービスセンタ61により複数の駐車場2を統括的に管理する場合を例にあげたが、本発明はこれに限定されない。個々の駐車場を完全に独立させて管理する形態も採用することができる。また、車両進入映像等の各映像情報代えてコマ送り画像を用いてもよい。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う駐車場管理システムもまた本発明の技術思想に含まれる。
本発明の技術は、都市近郊の比較的小規模な時間貸し駐車場において、ロック装置を用いずに無人管理する場合に好適に利用される技術であり、特に遠隔監視システムを導入して複数の小規模駐車場毎の様々な情報を、メンテナンスサービスセンタによって一括管理する形態の駐車場管理システムにおいて、極めて有効な技術である。
1 駐車場管理システム
2 駐車場
3 出入口
6 駐車スペース
8 車両センサ(車両検知装置)
9 料金精算機
15 出入口撮影カメラ
16 料金精算撮影カメラ
17、18 駐車スペース撮影カメラ
31 通信装置
41 CPU(撮影制御手段)
42 メモリ
51 第1の外部通信部
52 データ端末装置(送信手段)
53 第2の外部通信部
54 車両認識装置(車両検知装置)
55 映像記憶装置(記憶装置)
61 メンテナンスサービスセンタ
64 管理PC(外部装置)
71 駐車情報(精算情報)
75 確定未精算出庫情報(駐車スペース識別情報)
81 第1の記憶領域
82 第2の記憶領域

Claims (10)

  1. 出入口および複数の駐車スペースを有する駐車場における前記複数の駐車スペースにそれぞれ設けられ、当該駐車スペースに対する車両の進入および退出を検知する複数の車両検知装置と、
    前記駐車場に設けられ、前記各駐車スペースに対する車両の進入および退出の前記車両検知装置による検知結果を認識し、前記各駐車スペースに駐車した車両について駐車料金の精算を行い、前記各駐車スペースに駐車した車両について駐車料金の精算が行われたか否かを認識する料金精算機と、
    前記各駐車スペースへ進入する車両を撮影することができるように前記駐車場に設けられた駐車スペース撮影カメラと、
    前記出入口を通過して駐車場を退出する車両を撮影することができるように前記駐車場に設けられた出入口撮影カメラと、
    前記駐車場に設けられ、前記駐車スペース撮影カメラおよび前記出入口撮影カメラによる撮影を制御する撮影制御手段と、
    前記駐車場に設けられ、情報を記憶する記憶装置と、
    前記駐車場に設けられ、前記記憶装置に記憶された情報を、前記駐車場から離れた場所に設けられた外部装置に送信する送信手段とを備え、
    前記撮影制御手段は、前記複数の駐車スペースのうちの1の駐車スペースへの車両の進入を当該1の駐車スペースに設けられた1の前記車両検知装置が検知した場合には、その検知結果を認識し、当該認識に応じて前記駐車スペース撮影カメラを制御し、当該1の駐車スペースへの当該車両の進入が検知された時点から所定の第1の時間が経過するまでの期間、前記駐車スペース撮影カメラにより当該車両を撮影し、
    前記記憶装置は、前記1の駐車スペースへの前記車両の進入が検知された時点から前記第1の時間が経過するまでの期間に前記駐車スペース撮影カメラにより撮影された映像の情報を車両進入に係る映像情報として、当該映像情報の記憶開始日時を示す記憶日時情報と共に記憶し、
    前記撮影制御手段は、前記1の駐車スペースからの車両の退出を前記1の車両検知装置が検知した場合には、その検知結果を認識し、当該認識に応じて前記出入口撮影カメラを制御し、当該1の駐車スペースからの当該車両の退出が検知された時点から所定の第2の時間が経過するまでの期間、前記出入口撮影カメラにより当該車両を撮影し、
    前記記憶装置は、前記1の駐車スペースからの前記車両の退出が検知された時点から前記第2の時間が経過するまでの期間に前記出入口撮影カメラにより撮影された映像の情報を車両退出に係る映像情報として、当該映像情報の記憶開始日時を示す記憶日時情報と共に記憶し、
    前記料金精算機は、前記1の駐車スペースから退出した車両が当該車両についての駐車料金の精算を行わずに駐車スペースから退出した未精算退出車両であるか否かを判断し、前記1の駐車スペースから退出した車両が前記未精算退出車両である場合には、当該車両が前記1の駐車スペースを退出してから所定の許容時間が経過するまでに当該車両について駐車料金の精算が行われたか否かを判断し、
    前記送信手段は、前記未精算退出車両が前記1の駐車スペースを退出してから所定の許容時間が経過するまでに当該車両について駐車料金の精算が行われなかったと前記料金精算機が判断した場合には、前記記憶装置に記憶された少なくとも前記車両進入に係る映像情報の記憶日時情報および前記車両退出に係る映像情報の記憶日時情報を前記外部装置に送信し、
    前記送信手段は、前記記憶日時情報を含む映像情報送信要求が前記外部装置から送信されたとき、当該送信された記憶日時情報が示す日時に記憶が開始された前記映像情報を前記記憶装置から読み出し、当該読み出した映像情報を前記外部装置に送信することを特徴とする駐車場管理システム。
  2. 前記送信手段は、前記1の駐車スペースを識別するための駐車スペース識別情報を前記記憶日時情報と共に前記外部装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の駐車場管理システム。
  3. 前記料金精算機に対して駐車料金の精算を行っている者を撮影することができるように前記駐車場に設けられた料金精算撮影カメラを備え、
    前記撮影制御手段は、前記料金精算機による駐車料金の精算が開始されたこと、および当該精算が終了したことをそれぞれ認識し、前記料金精算撮影カメラを制御し、当該精算が開始された時点から当該精算が終了した時点までの期間、前記料金精算撮影カメラにより当該精算を行っている者を撮影し、
    前記記憶装置は、前記精算が開始された時点から前記精算が終了した時点までの期間、前記料金精算撮影カメラにより撮影された映像の情報を料金精算に係る映像情報として、当該映像情報の記憶開始日時を示す記憶日時情報と共に記憶することを特徴とする請求項1または2に記載の駐車場管理システム。
  4. 前記駐車スペース撮影カメラは常時撮影を行い、
    前記記憶装置は、前記駐車スペース撮影カメラにより撮影された映像の情報を当該記憶装置の第1の記憶領域に常時記憶し、一方、前記1の駐車スペースへの車両の進入を前記1の車両検知装置が検知したときには、前記撮影制御手段による制御に従い、前記1の駐車スペースへの前記車両の進入が検知された時点よりも所定の第3の時間前の時点と、前記1の駐車スペースへの前記車両の進入が検知された時点から前記第1の時間が経過した時点との間、前記駐車スペース撮影カメラにより撮影された映像の情報を前記車両進入に係る映像情報として当該記憶装置の第2の記憶領域に記憶することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の駐車場管理システム。
  5. 前記出入口撮影カメラは常時撮影を行い、
    前記記憶装置は、前記出入口撮影カメラにより撮影された映像の情報を当該記憶装置の第1の記憶領域に常時記憶し、一方、前記1の駐車スペースからの車両の退出を前記1の車両検知装置が検知したときには、前記撮影制御手段による制御に従い、前記1の駐車スペースからの前記車両の退出が検知された時点よりも所定の第3の時間前の時点と、前記1の駐車スペースからの前記車両の退出が検知された時点から前記第2の時間が経過した時点との間に、前記出入口撮影カメラにより撮影された映像の情報を前記車両退出に係る映像情報として当該記憶装置の第2の記憶領域に記憶することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の駐車場管理システム。
  6. 出入口および複数の駐車スペースを有する駐車場における前記複数の駐車スペースにそれぞれ設けられ、当該駐車スペースに対する車両の進入および退出を検知する複数の車両検知装置と、
    前記駐車場に設けられ、前記各駐車スペースに駐車した車両について駐車料金の精算を行う料金精算機と、
    前記各駐車スペースへ進入する車両を撮影することができるように前記駐車場に設けられた駐車スペース撮影カメラと、
    前記出入口を通過して駐車場を退出する車両を撮影することができるように前記駐車場に設けられた出入口撮影カメラと、
    前記駐車スペース撮影カメラおよび前記出入口撮影カメラによる撮影を制御する撮影制御手段と、
    情報を記憶する記憶装置と、
    前記記憶装置に記憶された情報を外部装置に送信する送信手段とを備え、
    前記撮影制御手段は、前記複数の駐車スペースのうちの1の駐車スペースへの車両の進入を当該1の駐車スペースに設けられた1の前記車両検知装置が検知した場合には、その検知結果を認識し、当該認識に応じて前記駐車スペース撮影カメラを制御し、当該1の駐車スペースへの当該車両の進入が検知された時点から所定の第1の時間が経過するまでの期間、前記駐車スペース撮影カメラにより当該車両を撮影し、
    前記記憶装置は、前記1の駐車スペースへの前記車両の進入が検知された時点から前記第1の時間が経過するまでの期間に前記駐車スペース撮影カメラにより撮影された映像の情報を車両進入に係る映像情報として、当該映像情報の記憶開始日時を示す記憶日時情報と共に記憶し、
    前記撮影制御手段は、前記1の駐車スペースからの車両の退出を前記1の車両検知装置が検知した場合には、その検知結果を認識し、当該認識に応じて前記出入口撮影カメラを制御し、当該1の駐車スペースからの当該車両の退出が検知された時点から所定の第2の時間が経過するまでの期間、前記出入口撮影カメラにより当該車両を撮影し、
    前記記憶装置は、前記1の駐車スペースからの前記車両の退出が検知された時点から前記第2の時間が経過するまでの期間に前記出入口撮影カメラにより撮影された映像の情報を車両退出に係る映像情報として、当該映像情報の記憶開始日時を示す記憶日時情報と共に記憶し、
    前記送信手段は、前記1の駐車スペースに駐車していた前記車両についての駐車料金の未精算が確定した場合には、前記記憶装置に記憶された少なくとも前記車両進入に係る映像情報の記憶日時情報および前記車両退出に係る映像情報の記憶日時情報を前記外部装置に送信し、
    前記料金精算機は、各駐車スペースに駐車した車両について駐車料金が精算された日時、および当該駐車料金が精算された車両が駐車した駐車スペースの駐車スペース識別情報を含む精算情報を記憶し、
    前記送信手段は、前記1の駐車スペースからの車両の退出が検知された時点の直前に行われた他の駐車スペースに駐車した車両についての駐車料金の精算に係る前記精算情報を前記車両進入に係る映像情報の記憶日時情報および前記車両退出に係る映像情報の記憶日時情報と共に前記外部装置に送信することを特徴とする駐車場管理システム。
  7. 前記料金精算機に対して駐車料金の精算を行っている者を撮影することができるように前記駐車場に設けられた料金精算撮影カメラを備え、
    前記撮影制御手段は、前記料金精算機による駐車料金の精算が開始されたこと、および当該精算が終了したことをそれぞれ認識し、前記料金精算撮影カメラを制御し、当該精算が開始された時点から当該精算が終了した時点までの期間、前記料金精算撮影カメラにより当該精算を行っている者を撮影し、
    前記記憶装置は、前記精算が開始された時点から前記精算が終了した時点までの期間、前記料金精算撮影カメラにより撮影された映像の情報を料金精算に係る映像情報として、当該映像情報の記憶開始日時を示す記憶日時情報と共に記憶することを特徴とする請求項6に記載の駐車場管理システム。
  8. 前記送信手段は、前記記憶日時情報を含む映像情報送信要求が前記外部装置から送信されたとき、当該送信された記憶日時情報が示す日時に記憶が開始された前記映像情報を前記記憶装置から読み出し、当該読み出した映像情報を前記外部装置に送信することを特徴とする請求項6または7に記載の駐車場管理システム。
  9. 前記送信手段は、前記車両進入に係る映像情報の記憶日時情報に加えてまたは代えて前記車両進入に係る映像情報を前記外部装置に送信することを特徴とする請求項6または7に記載の駐車場管理システム。
  10. 前記送信手段は、前記車両退出に係る映像情報の記憶日時情報に加えてまたは代えて前記車両退出に係る映像情報を前記外部装置に送信することを特徴とする請求項6または7に記載の駐車場管理システム。
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