JP2020077112A - 駐車場管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】目標とする車の外で聞こえる音を低減させるとともに、その車の内で聞こえる音を増加させる。【解決手段】特定部111は、撮像部6から供給された画像データに対して画像認識処理を行って車の種類を特定し、この車の窓ガラスでコインシデンス効果が生じる周波数帯域を特定する。車が未納車である場合、送出制御部112は、特定された周波数帯域でメッセージの伝達を行う音声を送出する。表示制御部113は、送出制御部112が上述した音声を送出部3に送出させるときに、車に向けて料金の支払いを促す表示をする。また、測定部114は、送出部3が車に向けて試験用の音波を送出したときに、その音波が車の窓ガラスに到達して反射する反射波を収音部7により収集して、その反射波の強度を測定する。送出制御部112は、測定された反射波の強度に基づいて、上述の周波数帯域を特定し、上述の音声を送出部3に送出させる。【選択図】図6

Description

本発明は、駐車場管理システムにおいて利用者に未納料金を案内する技術に関する。
駐車場の利用者に料金に関する情報を通知する技術が開発されている。
特許文献1には、制御部から迷惑駐車であるとの判定結果を受けると、スピーカとランプとにより警告を発生し、迷惑駐車であることを車両の運転者に通知する路側器が記載されている。
特許文献2には、駐車場を利用している利用者の携帯通信機に、駐車時間の残り時間を通知するタイマー通知システムが記載されている。
特開2004−178489号公報 特開2005−11235号公報
音声案内は住宅密集地において騒音の原因となる。また、車外から車内へ向けて送出される音声案内は、窓ガラスを隔てていると聞こえ難い。一方、車内の装置に向けて音波ではなく電波を送り、その装置によりその電波を音声に変換させて搭乗者にメッセージを伝える場合、搭乗者の所持する携帯端末や車載器へのアクセスが必要になる。
本発明の目的の一つは、目標とする車の外で聞こえる音を低減させるとともに、その車の内で聞こえる音を増加させることである。
上述した課題を解決するため、本発明は、駐車場において料金が未納の車に向けて、前記車の窓ガラスでコインシデンス効果が生じる周波数帯域でメッセージの伝達を行う音声を送出する駐車場管理システムを、第1の態様として提供する。
第1の態様の駐車場管理システムによれば、目標とする車の外で聞こえる音を低減させるとともに、その車の内で聞こえる音を増加させることができる。
第1の態様の駐車場管理システムにおいて、前記音声を送出するとともに、前記車に向けて前記料金の支払いを促す表示をする、という構成が第2の態様として採用されてもよい。
第2の態様の駐車場管理システムによれば、車内の搭乗者の視覚を通じて料金の支払いを促すことができる。
第1又は第2の態様の駐車場管理システムにおいて、前記車の種類を特定し、前記種類に予め対応付けられた周波数帯域を前記周波数帯域として特定する、という構成が第3の態様として採用されてもよい。
第3の態様の駐車場管理システムによれば、車の種類の違いによる音声の伝わり難さの差が低減される。
第1又は第2の態様の駐車場管理システムにおいて、前記窓ガラスに向けて、周波数が変化する音波を送出して反射波の強度を測定することにより、前記周波数帯域を特定する、という構成が第4の態様として採用されてもよい。
第4の態様の駐車場管理システムによれば、目標とする車の実際の状態に応じて、その車の内で聞こえる音を増加させることができる。
第1又は第2の態様の駐車場管理システムにおいて、前記車の位置及び向きを光学センサによって特定し、前記車の位置及び向きに応じて前記周波数帯域を特定する、という構成が第5の態様として採用されてもよい。
第5の態様の駐車場管理システムによれば、目標とする車の位置及び向きに応じて、その車の内で聞こえる音を増加させることができる。
本発明の一実施形態に係る駐車場管理システム9の構成の例を示す図。 駐車場管理システム9が適用される駐車場Pの概略図。 記憶部12が記憶する料金DB121の一例を示す図。 記憶部12が記憶する車名DB122の一例を示す図。 コインシデンス効果を説明するための図。 管理装置1の機能的構成を示す図。 管理装置1の動作の流れを示すフローチャート。 変形例における駐車場管理システム9Aの構成の例を示す図。 精算装置1A及び画像認識装置1Bの機能的構成を示す図。
<実施形態>
<管理装置の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る駐車場管理システム9の構成の例を示す図である。図1に示す駐車場管理システム9は、管理装置1、送出部3、撮像部6、及び収音部7を有する。管理装置1は、制御部11、記憶部12、操作部14、表示部15、及び接続部16を有する。
制御部11は、管理装置1の各部の動作を制御する手段である。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶装置を備え、これらの記憶装置や記憶部12に記憶されたプログラムを実行する。
接続部16は、管理装置1にとっての外部装置、すなわち、送出部3、撮像部6、及び収音部7のそれぞれと、管理装置1の制御部11とを接続し、これらの外部装置と制御部11とのやり取りを中継する。これにより制御部11は、これらの外部装置をそれぞれ制御する。
また、接続部16は、図示しない、インターネット等の通信回線を介して外部装置と接続し、この外部装置から、車両ごとにその車両が利用した各地の駐車場の利用日時と、利用時間と、その車両を一意に識別するための車両ナンバーと、その車両の利用者から駐車場に支払われた料金と、をそれぞれ示す情報(以下、駐車履歴情報という)を対応付けて取得してもよい
記憶部12は、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ等の記憶手段であり、制御部11のCPUに読み込まれる各種のプログラム、データ等を記憶する。
また、記憶部12は、料金DB121、車名DB122、及び音声データ123を記憶する。
操作部14は、各種の指示をするための操作ボタン、キーボード、タッチパネル等の操作子を備えており、利用者による操作を受付けてその操作内容に応じた信号を制御部11に送る。
また、操作部14は、投入された紙幣や硬貨を選別してそれらの計数を行う選別機141を備えており、計数された紙幣及び硬貨の枚数の情報を制御部11に供給する。制御部11は、操作部14の選別機141から供給された情報から利用者に支払われた料金の額を特定する。
表示部15は、液晶ディスプレイ等の表示画面を有しており、制御部11の制御の下、画像を表示する。表示画面の上には、操作部14の透明のタッチパネルが重ねて配置されてもよい。
送出部3は、制御部11により指示された音声を送出する装置であり、例えばスピーカである。ここで「音声を創出する」とは、音波である音声を空間内に送り出す(すなわち放音する)ことである。
撮像部6は、駐車場内を撮像して生成した画像を示す画像データを制御部11に供給する装置であり、例えば、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等の撮像素子を備えたカメラ等である。
収音部7は、周囲から到達する音、又は狙った方向から到達する音を収集し、その音をデジタルデータに変換して制御部11に供給する装置であり、例えば無指向性マイクロフォンやガンマイク等である。
なお、管理装置1には、表示部15がなくてもよい。この場合、管理装置1は、接続部16を介して、外部装置である表示部に画像を表示させればよい。
また、送出部3、撮像部6、及び収音部7は、管理装置1に備えられていてもよい。また、駐車場管理システム9は、収音部7を備えなくてもよい。
図2は、駐車場管理システム9が適用される駐車場Pの概略図である。図2において駐車場管理システム9は、複数の撮像部6を有している。図2に示す複数の撮像部6は、例えば、駐車場Pの複数の車室Rにそれぞれ1台ずつ設けられている。また、複数の撮像部6のうち少なくとも1台は、車両Cが駐車場Pから出るときに通過する領域である出口領域Gに設けられている。なお、撮像部6は、駐車場管理システム9において複数台設けられていなくてもよく、例えば出口領域Gに1台だけ設けられていてもよい。
そして出口領域Gには、管理装置1が設けられている。この管理装置1は、出口領域Gにおいて車両Cが通過する経路の側面において、表示部15に表示される画面が車両Cの搭乗者に見られるように配置される。また、送出部3は、出口領域Gを通過するときの車両Cの搭乗者に向けて音声が送出されるように配置される。
なお、送出部3は、車両Cの正面からフロントガラス越しに搭乗者に音声を送出するように配置されていてもよいし、車両Cの側面からサイドガラス越しに搭乗者に音声を送出するように配置されていてもよい。また、送出部3は、車両Cの背面からリアガラス越しに搭乗者に音声を送出するように配置されていてもよい。
図3は、記憶部12が記憶する料金DB121の一例を示す図である。料金DB121は、駐車場Pの利用に応じた料金を算出するためのデータベースである。料金DB121は、駐車時刻表1211と、料金表1212とを含む。
駐車時刻表1211は、駐車場Pを利用する車両を識別する車両IDと、その車両IDで識別される車両が、駐車場Pのいずれかの車室Rに駐車した時刻を示す駐車時刻と、その車両による駐車場Pの利用に対して既に支払われている料金の額を示す支払額と、を対応付けて記憶する。
料金表1212は、駐車時間の区分を示す駐車時間区分と、その駐車時間区分に示す時間の範囲内の駐車に対して定められた料金と、を対応付けて記憶する。
撮像部6は、いずれかの車室Rに駐車した車両Cを撮像して、その車両Cの画像を示す画像データを管理装置1の制御部11に接続部16を介して供給する。
制御部11は、供給された画像データに基づいて、撮像部6で撮像された車両Cの画像のうち、ナンバープレートに相当する領域に対して画像認識処理を行う。そして制御部11は、画像認識処理の結果、その車両Cの車両ナンバーを特定し、その車両Cを識別するための「車両ID」として駐車時刻表1211に記憶する。
また、制御部11は、車両Cが車室Rに駐車しはじめた時刻である「駐車時刻」を取得して、その車両Cの車両IDに対応付けて駐車時刻表1211に記憶する。
また、制御部11は、駐車した車両Cによる駐車場Pの利用について、既に支払われている料金の額を特定し、特定したその額を「支払額」として、その車両Cの車両IDに対応付けて駐車時刻表1211に記憶する。
図4は、記憶部12が記憶する車名DB122の一例を示す図である。図4に示す車名DB122は、流通している車両それぞれのモデルの名称や型番等である車名と、その車両の外観の特徴を示したデータである車両特徴量と、その車名で識別される車両に使われている窓ガラスでコインシデンス効果が生じる周波数帯域と、を対応付けて記憶するデータベースである。周波数帯域は、音の入射角や、窓ガラス、空気の温度等の組み合わせごとに定められていてもよい。
なお、車名DB122は、車の種類と、その種類の車に使われている窓ガラスでコインシデンス効果が生じる周波数帯域と、を対応付けるデータベースの一例であり、車の種類として車名が使われている。例えば車種ごとに、コインシデンス効果の特性が異なる窓ガラスが使用されるように定められている場合、すなわち、車種によって窓ガラスでコインシデンス効果が生じる周波数帯域が決定する場合、車の種類として車種が使用されるデータベースが記憶部12に記憶されてもよい。
図5は、コインシデンス効果を説明するための図である。図5の横軸は中心周波数[Hz]を示し、縦軸は音響等価損失[dB]を示す。窓ガラスに音が入射すると、その音の入射波の窓ガラスに平行な成分と、窓ガラスの屈曲波の位相とが近い場合、共振が起こり、窓ガラスを音が透過するときの透過損失が低下する。この現象をコインシデンス効果という。透過損失の低下が生じるときの音の中心周波数は、音の入射角、窓ガラスの材質、構成、温度等に影響される。
例えば、厚さ5ミリメートル(以下「ミリ」ともいう)の2枚のフロート板ガラスと、それら2枚のフロート板ガラスによって挟まれた厚さ6ミリの空気の層と、から構成される複層ガラスは、図5におけるプロット群D1の音響特性を示す。
コインシデンス効果が生じる周波数帯域は、1枚の窓ガラスの厚みに応じて定まる。ここでは、プロットf1に示すとおり、中心周波数が2400Hzの音について、透過損失が著しく低下する。
なお、プロットf3は、複層ガラスに特有の低音域共鳴透過周波数を示している。この複層ガラスでは、中心周波数が310Hzの音が透過するときの透過損失が他の周波数の音と比べて低い。
一方、厚さ10ミリの1枚のフロート板ガラスは、図5におけるプロット群D2の音響特性を示す。ここでは、プロットf2に示すとおり、中心周波数が1200Hzの音について、透過損失が著しく低下する。
<管理装置の機能的構成>
図6は、管理装置1の機能的構成を示す図である。
制御部11は、上述のプログラムを実行することにより、判定部110、特定部111、送出制御部112、表示制御部113、及び測定部114として機能する。
撮像部6は、駐車場Pに来場した車両Cを撮像すると、撮像した画像を示す画像データを生成して制御部11に供給する。制御部11により実現する特定部111は、供給された画像データに対して画像認識処理を行い、上述した車両Cの車名を特定する。また、特定部111は、供給された画像データに対して光学文字認識処理を行い、上述した車両Cの車両ナンバーを特定するとともに、車両Cが駐車場Pのいずれかの車室Rに駐車しはじめた駐車時刻を取得する。
なお、画像認識処理は、例えば車の種類(ここでは車名)ごとに予め記憶されている特徴情報と、撮像部6が撮像した画像から特定されたその車両Cの特徴を示す特徴情報とを照合することによって行う。特徴情報としては、例えばHOG(Histograms of Oriented Gradients)特徴量を統計処理して得られる特徴情報が利用可能であるが、特徴情報の特定手法としては様々な手法が実用化されており、それらのいずれが採用されてもよい。
判定部110は、操作部14の操作に応じて上述した車両Cに対する支払額を特定し、料金DB121の駐車時刻表1211に、車両Cの車両ナンバー及び駐車時刻と対応付けて記憶する。
また、特定部111は、出口領域Gに設置された撮像部6によって車両Cが撮像されたとき、すなわち、車両Cが出口領域Gに進入したときに、車両Cの車両ナンバーを特定して判定部110に伝える。
判定部110は、伝えられた車両ナンバーに基づいて上述した車両Cを特定し、料金DB121の駐車時刻表1211から、この車両Cに対応付けて記憶されている駐車時刻を読み出し、駐車時刻から現在時刻までの経過時間を算出する。そして、判定部110は、料金DB121の料金表1212を参照して、算出した経過時間に相当する駐車時間区分を特定し、その駐車時間区分に対応付けて定められている料金を特定する。判定部110は、特定した料金と、上述した車両Cに対する支払額とを比較して、その車両Cが駐車場Pにおいて未納の車(以下、未納車ともいう)であるか否かを判定し、判定の結果を特定部111に伝える。なお、判定部110は、接続部16が外部装置から上述した駐車履歴情報を取得する場合には、伝えられた車両ナンバーと駐車履歴情報とを用いて、車両Cが未納車であるか否かを判定してもよい。
判定の結果、車両Cが未納車である場合、特定部111は、その車両Cの車名に対応する周波数帯域を車名DB122から読み出して送出制御部112に伝える。
送出制御部112は、特定部111から伝えられた周波数帯域でメッセージの伝達を行う音声を送出する。例えば、送出制御部112は、音声データ123に記憶されたメッセージの音声に対して、上述した周波数帯域の音圧を強調し、それ以外の周波数帯域の音圧を抑制する加工をして、加工された音声を送出部3に送出させてもよい。また、送出制御部112は、音声データ123に予め記憶された複数の音声データのうち、上述した周波数帯域の音で構成された音声データを選択し、選択したその音声データによる音声を送出部3に送出させてもよい。
すなわち、管理装置1は、駐車場Pにおいて料金が未納の車に向けて、その車の種類を特定し、その種類に予め対応付けられた周波数帯域でメッセージの伝達を行う音声を送出部3に送出させる。
表示制御部113は、送出制御部112が上述した音声を送出部3に送出させるときに、車両Cに向けて料金の支払いを促す表示を表示部15にさせる。この表示には、判定部110が比較した支払額と料金との差額を示す数字が含まれていてもよいし、これらのそれぞれを示す数字が含まれていてもよい。
すなわち、管理装置1は、未納の車に向けて音声を送出するとともに、その車に向けて料金の支払いを促す表示をする。
また、送出制御部112は、送出部3に試験用の音波を送出させてもよい。この試験用の音波は、時間とともに周波数が変化する音波であり、送出部3によって車両Cに向けて送出される。
測定部114は、送出部3が車両Cに向けて試験用の音波を送出したときに、その試験用の音波が車両Cの窓ガラスに到達して反射する反射波の強度を測定する。測定部114は、測定した強度を送出制御部112に伝える。
送出制御部112は、伝えられた反射波の強度に基づいて、上述した車両Cの窓ガラスでコインシデンス効果が生じる周波数帯域を特定する。そして、特定した周波数帯域でメッセージの伝達を行う音声を送出部3により車両Cに向けて送出させる。
すなわち、管理装置1は、車の窓ガラスに向けて、周波数が変化する音波を送出して反射波の強度を測定することにより、その窓ガラスでコインシデンス効果が生じる周波数帯域を特定する。
<管理装置の動作>
図7は、管理装置1の動作の流れを示すフローチャートである。管理装置1の制御部11は、撮像部6が撮像した画像と、操作部14が受付けた操作とに基づいて、出口領域Gから出ようとしている車両Cが未納車であるか否かを判定する(ステップS101)。
出口領域Gから出ようとしている車両Cが未納車でないと判定する場合(ステップS101;NO)、制御部11は、処理を終了する。そのため、この場合、車両Cの搭乗者に駐車料金が未納であることを伝えるメッセージは伝達されない。
一方、出口領域Gから出ようとしている車両Cが未納車であると判定する場合(ステップS101;YES)、制御部11は、表示部15により、車両Cの搭乗者に対して支払いを促す表示をさせる(ステップS102)。そして、制御部11は、その車両Cの窓ガラスでコインシデンス効果が生じる周波数帯域を特定する(ステップS103)。
この特定は、例えば、画像認識処理により車両Cの車名を特定し、この車名を用いて車名DB122を検索することで行われてもよい。
また、制御部11は、送出部3が送出した試験用の音波の反射波を収音部7に収集させ、これら反射波を測定することによって、車両Cの窓ガラスでコインシデンス効果が生じる周波数帯域を特定してもよい。
ステップS103において周波数帯域を特定すると、制御部11は、その周波数帯域でメッセージの伝達を行う音声を送出部3により送出させる(ステップS104)。なお、制御部11は、ステップS101で車両Cが未納車であると判定した後であれば、ステップS102の表示を、ステップS103、ステップS104の後に行ってもよい。
送出部3により送出される音声は、例えば「ナンバープレート◎◎◎◎の車両をご利用の方、□□□□年□□月□□日×駐車場のご利用料金が未払いです。お支払いをお願いします」といった内容である。
以上の動作により、管理装置1は、駐車場Pにおいて料金が未納の車に向けて、その車の窓ガラスでコインシデンス効果が生じる周波数帯域でメッセージの伝達を行う音声を送出する。この周波数帯域に調整された音声は、コインシデンス効果により車の窓ガラスにおける透過損失量が抑制されているため、この車の外で聞こえる音を低減させても、この車の内で聞こえる音が増加する。そのため、この管理装置1によれば、例えば、過失で料金の支払いを忘れた搭乗者が、出口領域Gに設置されたディスプレイのメッセージを見逃したとしても、料金の支払いの義務に気づき易くなる。
また、上述した管理装置1によれば、音声による案内が窓ガラス越しに行われるため、車両C内に排気ガス等が流れ込み難く、物理的な接触がないため、搭乗者と駐車場管理者との間でトラブルが軽減される。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさ及び配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
<変形例>
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
<変形例1>
上述した実施形態において、未納車の窓ガラスでコインシデンス効果が生じる周波数帯域を特定するために、制御部11は、画像認識処理により車両Cの車名を特定し、この車名を用いて車名DB122を検索するか、又は、送出部3が送出した試験用の音波の反射波を収音部7に収集させ、これら反射波を測定していたが、周波数帯域を特定する方法はこれに限られない。
例えば、管理装置1は、未納車の位置及び向きを光学センサによって特定し、特定したこの位置及び向きに応じて周波数帯域を特定してもよい。この場合、光学センサは上述した撮像部6でもよいし、発光素子と受光素子の組であってもよい。
また、光学センサで用いる光は、電磁波であれば赤外光や紫外線等、可視光以外であってもよい。また、この管理装置1は、出口領域Gの内側に位置していない未納車に対しても、周波数帯域の特定を行い、上述した音声を送出してもよい。
<変形例2>
上述した実施形態において、管理装置1は、撮像部6が撮像した画像に基づいて未納車の種類を特定し、その種類に予め対応付けられた周波数帯域を特定し、かつ、送出部3が未納車の窓ガラスに向けて、周波数が変化する音波を送出し、反射波を収音部7によって収集してその強度を測定することにより、上述した周波数帯域を特定していたが、これらの両方を行えなくてもよい。
要するに管理装置1は、駐車場において料金が未納の車に向けて、その車の窓ガラスでコインシデンス効果が生じる周波数帯域でメッセージの伝達を行う音声を送出すればよい。
<変形例3>
上述した実施形態において、管理装置1は、1つの送出部3を備えていたが、複数の送出部3を備えてもよい。また、送出部3は、音声の送出方向を調整する機構(送出方向調整機構)を備えていてもよい。この送出方向調整機構を備えた送出部3は、例えば可動式指向性スピーカである。送出方向調整機構は、例えば撮像部6や光学センサにより特定した未納車の位置の情報を用いて、送出部3の音声の送出方向を調整する。
複数の送出部3のうち、いずれかに送出方向調整機構が備えられている場合、管理装置1は、複数方向から音声を、車両Cの搭乗者の頭部に向けて送出させてもよい。2以上の送出部3から音声が送出されることにより、車両Cの窓ガラスを透過した音声が増幅し、車両Cの内部で搭乗者が音声を聞きやすくなる。
<変形例4>
管理装置1の制御部11によって実行されるプログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネットなどの通信回線経由でダウンロードさせることも可能である。なお、上記の制御部11によって例示した制御手段としてはCPU以外にも種々の装置が適用される場合があり、例えば、専用のプロセッサなどが用いられる。
<変形例5>
上述した実施形態において、駐車場管理システム9は、1台の管理装置1を有していたが、管理装置1は複数台であってもよい。また、管理装置1は、機能の異なる複数の装置によって実現されてもよい。
図8は、変形例における駐車場管理システム9Aの構成の例を示す図である。駐車場管理システム9Aは、精算装置1A、画像認識装置1B、送出部3、撮像部6、及び収音部7を有する。精算装置1Aは、制御部11A、記憶部12A、操作部14、表示部15、及び接続部16Aを有する。記憶部12Aは、料金DB121、及び音声データ123を記憶する。接続部16Aは、送出部3及び収音部7と接続する。画像認識装置1Bは、制御部11B、記憶部12B、及び接続部16Bを有する。記憶部12Bは、車名DB122を記憶する。接続部16Bは、撮像部6と接続する。また、接続部16Aと接続部16Bとは互いに接続する。すなわち、精算装置1Aと画像認識装置1Bとは、接続部16Aと接続部16Bとを介して、互いに情報のやり取りをする。
図9は、精算装置1A及び画像認識装置1Bの機能的構成を示す図である。画像認識装置1Bは、上述した管理装置1のうち、撮像部6から供給された画像データに対して画像認識処理を行い、車両Cの車名を特定する機能を実現する装置である。つまり、画像認識装置1Bの制御部11Bは、特定部111として機能する。
精算装置1Aは、車両Cが駐車場Pにおいて未納車であるか否かを判定する機能、未納車に対してコインシデンス効果が生じる周波数帯域でメッセージの伝達を行う音声を送出部3に送出させる機能、車両Cに向けて料金の支払いを促す表示を表示部15にさせる機能、送出部3が車両Cに向けて試験用の音波を送出したときに、その試験用の音波が車両Cの窓ガラスに到達して反射する反射波の強度を測定する機能を実現する装置である。つまり精算装置1Aの制御部11Aは、判定部110、送出制御部112、表示制御部113、及び測定部114として機能する。
図9に示す通り、管理装置1の機能は複数の装置の協働により実現してもよい。
1…管理装置、1A…精算装置、1B…画像認識装置、11、11A、11B…制御部、110…判定部、111…特定部、112…送出制御部、113…表示制御部、114…測定部、12、12A、12B…記憶部、121…料金DB、1211…駐車時刻表、1212…料金表、122…車名DB、123…音声データ、14…操作部、141…選別機、15…表示部、16、16A、16B…接続部、3…送出部、6…撮像部、7…収音部、9、9A…駐車場管理システム、C…車両、G…出口領域、P…駐車場、R…車室。

Claims (5)

  1. 駐車場において料金が未納の車に向けて、前記車の窓ガラスでコインシデンス効果が生じる周波数帯域でメッセージの伝達を行う音声を送出する駐車場管理システム。
  2. 前記音声を送出するとともに、前記車に向けて前記料金の支払いを促す表示をする、請求項1に記載の駐車場管理システム。
  3. 前記車の種類を特定し、前記種類に予め対応付けられた周波数帯域を前記周波数帯域として特定する、請求項1又は2に記載の駐車場管理システム。
  4. 前記窓ガラスに向けて、周波数が変化する音波を送出して反射波の強度を測定することにより、前記周波数帯域を特定する、請求項1又は2に記載の駐車場管理システム。
  5. 前記車の位置及び向きを光学センサによって特定し、前記車の位置及び向きに応じて前記周波数帯域を特定する、請求項1又は2に記載の駐車場管理システム。
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