JP2016185798A - 車両の窓閉め忘れ防止装置、車両の窓閉め忘れ防止システム、車両の窓閉め忘れ防止方法および車両の窓閉め忘れ防止プログラム - Google Patents

車両の窓閉め忘れ防止装置、車両の窓閉め忘れ防止システム、車両の窓閉め忘れ防止方法および車両の窓閉め忘れ防止プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2016185798A
JP2016185798A JP2015067715A JP2015067715A JP2016185798A JP 2016185798 A JP2016185798 A JP 2016185798A JP 2015067715 A JP2015067715 A JP 2015067715A JP 2015067715 A JP2015067715 A JP 2015067715A JP 2016185798 A JP2016185798 A JP 2016185798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
sound
unit
window
vehicle window
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015067715A
Other languages
English (en)
Inventor
理 山崎
Osamu Yamazaki
理 山崎
伸一 杉江
Shinichi Sugie
伸一 杉江
齋藤 隆司
Takashi Saito
隆司 齋藤
宏平 伊藤
Kohei Ito
宏平 伊藤
高橋 克彦
Katsuhiko Takahashi
克彦 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP2015067715A priority Critical patent/JP2016185798A/ja
Publication of JP2016185798A publication Critical patent/JP2016185798A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Navigation (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)

Abstract

【課題】任意のタイミングで車両の窓の閉め忘れを確認できる。
【解決手段】車両の窓閉め忘れ防止装置100は、車両の窓の閉め忘れを確認するための確認音信号を生成する音生成部101と、確認音信号に基づいて音出力部102から出力された音を収音する収音部103と、収音部103により収音された音信号の特徴を解析する音特徴解析部104と、音特徴解析部104により解析された特徴に基づいて、車両の窓の閉め忘れを報知する報知部106を制御する制御部105と、報知部106として、予め登録された外部機器110に車両の窓の閉め忘れを示す情報を送信する送信部107と、を有する。外部機器110は、送信部107から送信された情報を受信部111により受信したときに、受信部111により受信された情報を表示部112に表示する。
【選択図】図1

Description

この発明は、映像を撮影する車両の窓閉め忘れ防止装置、車両の窓閉め忘れ防止システム、車両の窓閉め忘れ防止方法および車両の窓閉め忘れ防止プログラムに関する。ただし、この発明の利用は、車両の窓閉め忘れ防止装置、車両の窓閉め忘れ防止システム、車両の窓閉め忘れ防止方法および車両の窓閉め忘れ防止プログラムに限らない。
従来、ドアを閉めて車内外に気圧差が生じたときに、窓付近に設けられた車内外を連通する空気通路に視認可能に配置された回転体が回転する仕組みを利用して、車両の窓が開いていることをユーザに報知する技術が開示されている(例えば、下記特許文献1参照。)。下記特許文献1では、ドアを閉めたときに、車両のいずれかの窓が開いていることで生じる車内外の気圧差によって空気通路内に発生する空気の流れを利用して回転体を回転させている。
特開2012−121443号公報
上記従来の技術では、ミニバンやワンボックスなど多くの車両に標準装備されているスライドドア、特にオートスライドドアにおいては、ドアがゆっくり閉まるため、ドアが閉まるときの勢いがなく、車内の気圧変化が少ない。このため、車両のいずれかの窓が開いていたとしても空気通路内に十分な空気の流れが生じず、回転体が回転しないことで報知機能が正常に動作しない虞があるという問題が一例として挙げられる。また、回転体の回転はドアを閉めた直後のみ生じるため、ドアを閉めた後の任意のタイミングでは、車両の窓が開いているか否かを報知することができないという問題が一例として挙げられる。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置は、収音手段により収音された目的を達成するための基準となる音信号の特徴を解析する音特徴解析部と、前記音特徴解析部により解析された特徴に基づいて、車両の窓の閉め忘れを報知する報知手段を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置は、請求項1の基準となる確認音を生成する音生成部をさらに備え、前記収音手段は、前記確認音信号に基づいた音を出力する音出力手段から出力された音を収音することを特徴とする。
また、請求項9の発明にかかる車両の窓閉め忘れ防止方法は、車両の窓閉め忘れ防止装置が実施する車両の窓閉め忘れ防止方法において、収音手段により収音された音信号の特徴を解析する音特徴解析工程と、前記音特徴解析工程により解析された特徴に基づいて、前記車両の窓の閉め忘れを報知する報知手段を制御する制御工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項10の発明にかかる車両の窓閉め忘れ防止プログラムは、請求項9に記載の車両の窓閉め忘れ防止方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
図1は、実施の形態にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 図2は、実施の形態にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図3は、車両の窓閉め忘れ防止装置の実施例1にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図4は、実施例1にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置の機能的構成を示すブロック図である。 図5は、実施例1にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置による車両の窓閉め忘れ防止処理の処理例を示すフローチャートである。 図6は、図5の窓閉め忘れ確認処理を示すフローチャートである。 図7は、実施例2にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置の機能的構成を示すブロック図である。 図8は、実施例3にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置の機能的構成を示すブロック図である。
(実施の形態)
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置、車両の窓閉め忘れ防止システム、車両の窓閉め忘れ防止方法および車両の窓閉め忘れ防止プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、実施の形態にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。図1には、車両の窓閉め忘れ防止装置100と、外部機器110として携帯電話やスマートフォン、タブレットなどの携帯端末を図示してある。これら車両の窓閉め忘れ防止装置100と外部機器110により車両の窓閉め忘れ防止システムを構成できる。外部機器110は、例えばユーザにとって利便性が高く、かつ無線機能を備えた端末であればよく、その種類は問わない。
車両の窓閉め忘れ防止装置100は、音生成部101と、音出力部102と、収音部103と、音特徴解析部104と、制御部105と、報知部106と、送信部107と、ドア開閉検出部108と、を有する。また、車両の窓閉め忘れ防止装置100は、さらに、降雨検出部109を設けてもよい。
音生成部101は、車両の窓の閉め忘れを確認するための確認音信号を生成する。例えば、音生成部101は、ドア開閉検出部108によりユーザが車両のドアを閉めたことを検出したことや、降雨検出部109により降雨や降雪を検出したことに基づいて、1つの確認音信号を、または任意のタイミングで複数の確認音信号を生成する。音生成部101は、例えばある時点から任意の時間経過した後に、さらに1つの確認音信号を、または任意のタイミングで複数の確認音信号を生成してもよい。
音生成部101により確認音信号を生成する任意のタイミングは、一定間隔でなくてもよく、例えば、1回目の生成と2回目の生成との間隔を30秒とし、2回目の生成と3回目の生成との間隔を2分とするなど種々設定可能である。音生成部101により確認音信号を生成するタイミングや確認音信号を生成する回数(総数)は、工場出荷時に例えば記憶部(不図示)に記憶されることで設定されてもよいし、ユーザにより外部入力された情報を例えば記憶部に記憶することで設定されてもよい。
確認音信号は、車両の窓閉め忘れ防止装置100により車両の窓の開閉状態を確認するための音信号である。このため、確認音信号は、車両の近くを通る人や、車両の周囲の建物内にいる人の迷惑にならないように人には聞こえにくい周波数帯域の音信号、例えば高周波(超音波)などを用いることが好ましい。確認音信号は、後述するユーザが降車する際に発生する音であってもよい。音生成部101は、車種や車内の様々な状況に対応するために、複数パターンの確認音信号を生成することができる。確認音信号の音源データは、予め複数設定されている。音出力部102は、音生成部101により生成された確認音信号に基づいて音を出力する。
収音部103は、音出力部102から出力された音を収音する。音出力部102および収音部103は、車内に配置されている。このため、音生成部101が車内に配置されている場合、収音部103は、車内での確認音信号の反射音を収音する。音生成部101が車外に配置されている場合、収音部103は、車外から車内に入射した確認音信号の減衰後の音を収音する。音生成部101により確認音信号を生成せずに、確認音信号として、ユーザがドアを閉じる際の音などユーザが降車する際に発生する音を用いてもよい。この場合、音生成部101は設けられていなくてもよく、収音部103はユーザが降車する際に発生する音の発生位置(車内または車外)に基づいて当該音の反射音または減衰後の音を収音する。
ユーザが降車する際に発生する音とは、例えば、ユーザがドアをロックしたときに発生する確認音や、ドアを閉じたときやロックしたときに連動して格納される電動ドアミラーの格納時のモーター音などである。ユーザがドアをロックしたときに発生する確認音とは、例えば、車両のスマートキーシステム(登録商標)によるドアのロック時の音である。音生成部101により生成した確認音信号を用いるか、ユーザが降車する際に発生する音を確認音信号として用いるか否かの選択は、例えば、工場出荷時に予め設定されていてもよいし、ユーザによる外部入力により設定されてもよい。
音特徴解析部104は、収音部103により収音された音信号の特徴を解析する。例えば、音特徴解析部104は、収音部103により収音された音信号と、予め学習させ例えば記憶部に保存された情報とを比較する。予め学習させた音信号とは、同一の確認音信号の音源データを用いて、車両のすべての窓を閉めた状態で音出力部102から出力した音を収音部103により収音したときの音信号である。予め学習させた音信号は、例えば、確認音信号の音源データごとに車両の窓閉め忘れ防止装置100の記憶部(不図示)に予め記憶される。
すなわち、音特徴解析部104は、車両を構成する材料の遮音性能を利用して、車両の窓の開閉状態を解析する。遮音とは、音の進行方向に所定の材料で構成された物体を配置し当該物体を透過して反対側に音を伝えないように遮蔽することである。物体の遮音性能は、物体を透過したときに減衰する音の減衰量(透過損失)であらわされ、その単位はデシベル(dB)である。一般的なガラスの遮音特性は、つぎの3つのガラス特有の性質によって決まる。
1つ目の性質は、高周波数の音ほど、また厚いガラスほど遮音性能が高く、透過損失が増加する点である(質量則)。2つ目の性質は、ガラスの厚さ(板厚)に依存して特定の周波数域の音がガラスを通過し、透過損失が低下する点である(コインシデンス効果)。3つ目の性質は、複数枚数の板ガラスを重ねた複層ガラスにおいて低音域の音がガラスを通過し、透過損失が低下する点である(低音域共鳴透過現象)。
音特徴解析部104は、例えばガラスの上記1つ目の性質を利用して解析を行う。音生成部101が車内に配置されている場合において、車両のすべての窓が閉まっている場合、音生成部101により生成された確認音信号は、窓や車体で遮蔽されて車内に反射する。この状態で収音部103により収音した音信号が予め記憶部に記憶される。一方、車両のいずれかの窓が開いている場合、音生成部101により生成された確認音信号は、空いた状態の窓から車外に漏れるため、反射音が減少し、予め学習させた音信号と異なる特徴を示す。また、ユーザが降車する際に発生する音を確認音信号とした場合、窓が閉じているときには、窓が開いている場合よりも低周波の振動が高周波の振動に比して大きくなる特徴を示す。
音生成部101が車外に配置されている場合において、車両のすべての窓が閉まっている場合、音生成部101により生成された確認音信号は、車外から車内に入射するときに窓や車体により遮蔽されて減衰する。この状態で収音部103により収音した音信号が予め記憶部に記憶される。一方、車両のいずれかの窓が開いている場合、音生成部101により生成された確認音信号は、空いた状態の窓から車内に進行するため、減衰量が減少し、予め学習させた音信号と異なる特徴を示す。
音特徴解析部104は、ガラスの上記2つ目および3つ目の性質を利用して解析を行ってもよい。
制御部105は、音特徴解析部104により解析された特徴に基づいて車両のすべての窓が閉まっていると判断することができない場合に、報知部106または送信部107を制御し、車両のいずれかの窓が開いていることをユーザに報知する。制御部105は、音特徴解析部104による解析が行われるごとに、報知部106または送信部107を制御する。制御部105は、音特徴解析部104により1回目の解析が行われたときに報知部106を制御し、その後、音特徴解析部104により2回目以降の解析が行われたときには送信部107を制御してもよい。
報知部106は、音や光など聴覚や視覚により人間が感知可能な波動を発する機能を有する。例えば、報知部106は、警笛(クラクション)やハザードランプなど車両の装備であってもよい。送信部107は、無線を介して、予め登録された外部機器110へ情報を送信する機能を有する。ドア開閉検出部108は、車両のドアの開閉状態を検出するセンサである。例えば、ドア開閉検出部108は、車両のドアの開閉状態を検出することができる。降雨検出部109は、所定のセンサにより降雨や降雪を検出するセンサである。
図1に示した外部機器110は、携帯電話やスマートフォンの構成例を示し、受信部111と、表示部112と、スピーカ113と、記憶部(不図示)と、を有する。受信部111は、無線を介して、送信部107から車両の窓の閉め忘れを示す情報を受信する。外部機器110は、受信部111により上記情報が受信されたときに、当該情報を表示部112に表示したり、記憶部に予め記憶された音をスピーカ113から出力したり、自装置(外部機器110)を振動させる(バイブレーション機能)などによりユーザに報知する。
つぎに、車両の窓閉め忘れ防止装置100による車両の窓閉め忘れ防止処理について説明する。図2は、実施の形態にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。車両の窓閉め忘れ防止装置100は、音生成部101により車両の窓の閉め忘れを確認するための確認音信号を生成する(ステップS201)。ステップS201の処理は、ドア開閉検出部108によりユーザが車両のドアを閉めたことが検出されたときや、降雨検出部109により降雨や降雪を検出したときに行われる。
つぎに、音出力部102はステップS201の処理において生成された確認音信号に基づく音を出力し、収音部103は音出力部102から出力された音を収音する(ステップS202)。車両の窓閉め忘れ防止装置100は、ステップS201を省略し、ステップS202において収音部103によりユーザが降車する際に発生する音を確認音信号として収音してもよい。つぎに、音特徴解析部104は、予め学習させた音信号との比較により、ステップS202の処理において収音した音信号を解析する(ステップS203)。
そして、制御部105は、ステップS203の処理による解析結果に基づいて、報知部106または送信部107を制御し(ステップS204)、処理を終了する。ステップS204の処理において、制御部105は、ステップS203の処理で比較した音信号同士が同一であると判定することができなかった場合に、車両のいずれかの窓が開いていると判断し、報知部106または送信部107を制御する。
制御部105により報知部106が制御された場合、ユーザは、報知部106による報知を感知可能な程度に車両に近い位置で、車両の窓の閉め忘れを知ることができる。
制御部105によって送信部107が制御された場合、送信部107は、所定情報を外部機器110の受信部111へ送信する。外部機器110は、受信部111により上記所定情報を受信したときに、表示部112やスピーカ113、バイブレーション機能などによりユーザに報知する。この場合、ユーザは、報知部106による報知を感知しにくいまたは感知することができない程度に車両から離れた位置にユーザが移動していたとしても、車両の窓の閉め忘れを知ることができる。
ステップS201の処理による確認音信号の生成は、ステップS203の処理において比較した音信号同士が同一であると判断されるまで繰り返し行われる。また、ステップS201の処理による確認音信号の生成は、ステップS203の処理が終了してから任意のタイミングで再度行われてもよい。ステップS202〜S204の処理は、ステップS201の処理が行われるごとに行われる。
ステップS201からステップS204までの一連の処理は、ユーザにより車両のドアが閉められた直後に少なくとも1回行われる(1回目の窓閉め忘れ確認処理)。この場合、制御部105により報知部106を制御することで、ユーザが車両から離れる前に、車両のいずれかの窓が開いていることを報知することができる。ユーザが車両から離れる前とは、ユーザが報知部106による報知を感知可能な程度に車両に近い位置にいると想定される時間内である。
さらに、ステップS201からステップS204までの一連の処理は、1回目の窓閉め忘れ確認処理が終了してから任意の時間経過後に、少なくとも1回行われてもよい。この場合、制御部105により送信部107を制御することで、報知部106による報知を感知しにくいまたは感知することができない程度に車両から離れた位置にユーザが移動していたとしても、車両のいずれかの窓が開いていることを報知することができる。
また、ステップS201からステップS204までの一連の処理は、降雨検出部109により例えば降雨や降雪が検出されたときに少なくとも1回行われてもよい。この場合、ユーザが車両のドアを閉めた後の経過時間に基づいて、制御部105が報知部106または送信部107のいずれを制御するかを決定すればよい。
以上の実施の形態によれば、車両の窓閉め忘れ防止装置は、車両のドアが閉まっている状態で確認音信号を出力し、出力された音を収音して、車両のすべての窓を閉めた状態で予め学習させた音信号と比較することで、車両の遮音性能を利用して車両の窓の閉め忘れを確認することができる。車両ごとに車両個々の遮音性能に応じた音を収音して比較することができるため、車種、ドアの種類を問わず、車両の窓の閉め忘れを確認することができる。
また、車両の窓閉め忘れ防止装置は、1回目の窓閉め忘れ確認処理が終了してから任意の時間経過後に、任意のタイミングで窓閉め忘れ確認処理を行うことができる。このため、ドアを閉めた直後にユーザが例えば報知音に気付かなかったとしても、車両の窓閉め忘れ防止装置は、2回目以降(例えば10秒後などユーザが車両の近くにいる間)のユーザへの報知を行うことができ、窓の閉め忘れをユーザに気付かせることが可能になる。
また、車両の窓閉め忘れ防止装置は、車両のドアが閉まっていることを検出した直後に1回目の窓閉め忘れ確認処理を行い、ユーザの視覚や聴覚で感知可能な報知部により窓の閉め忘れをユーザに報知し、任意の時間経過後、任意のタイミングで再度窓閉め忘れ確認処理を行って、無線を介して外部機器に情報を送信することができる。これにより、車両の窓閉め忘れ防止装置は、車両のドアを閉めた直後のみでなく、任意のタイミングで車両の窓の閉め忘れを確認することができる。このため、ユーザが故意に窓を開けた状態で車両から離れたとしても、車両の窓の閉め忘れを確認することができる。
また、車両の窓閉め忘れ防止装置は、車両のドアが閉まっている状態で、降雨や降雪など気象変化を検出したときに窓閉め忘れ確認処理を行い、無線を介して外部機器に情報を送信することができる。このため、ユーザが故意に窓を開けた状態で車両から離れた後、降雨や降雪など気象変化が生じたときに、車両の窓が開いていることをユーザに報知することができる。
つぎに、本発明の実施例1について説明する。実施例1では、ユーザの車両にナビゲーション装置300が搭載され、外部機器110(携帯端末)に通信接続されている。そして、ナビゲーション装置300が上記車両の窓閉め忘れ防止装置100の機能を実行する場合の一例について説明する。
(ナビゲーション装置300のハードウェア構成)
図3は、車両の窓閉め忘れ防止装置の実施例1にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3において、ナビゲーション装置300は、CPU301、ROM302、RAM303、磁気ディスクドライブ304、磁気ディスク305、光ディスクドライブ306、光ディスク307、音声I/F(インターフェース)308、マイク309、スピーカ310、入力デバイス311、映像I/F312、ディスプレイ313、通信I/F314、GPSユニット315、各種センサ316、カメラ317、を備えている。各構成部301〜317は、バス320によってそれぞれ接続されている。
CPU301は、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラム、車両の窓閉め忘れ防止プログラムを記録している。車両の窓閉め忘れ防止プログラムは、車両の窓閉め忘れ防止のために、車両のいずれかの窓が開いているか否かを検出するプログラムである。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。すなわち、CPU301は、RAM303をワークエリアとして使用しながら、ROM302に記録された各種プログラムを実行することによって、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク305としては、例えば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
また、光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御にしたがってデータが読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。着脱可能な記録媒体として、光ディスク307のほか、MO、メモリカードなどを用いることができる。
磁気ディスク305および光ディスク307に記録される情報の一例としては、地図データ、車両情報、道路情報、走行履歴、音源データ、音信号データなどが挙げられる。地図データは、カーナビゲーションシステムにおいて経路探索するときに用いられ、建物、河川、地表面、エネルギー補給施設などの地物(フィーチャ)をあらわす背景データ、道路の形状をリンクやノードなどであらわす道路形状データなどを含むベクタデータである。音源データは、車両の窓閉め忘れ防止プログラムにおいて用いる確認音信号を生成するときに用いられる高周波(超音波)データである。音信号データは、車両の窓閉め忘れ防止プログラムにより収音した音信号の比較データである。
音声I/F308は、音声入力用のマイク309および音声出力用のスピーカ310に接続される。マイク309に受音された音声は、音声I/F308内でA/D変換される。マイク309は、例えば、車両のダッシュボード部などに設置され、その数は単数でも複数でもよい。スピーカ310からは、所定の音声信号を音声I/F308内でD/A変換した音声が出力される。
入力デバイス311は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス311は、リモコン、キーボード、タッチパネルのうちいずれか一つの形態によって実現されてもよいが、複数の形態によって実現することも可能である。
映像I/F312は、ディスプレイ313に接続される。映像I/F312は、具体的には、例えば、ディスプレイ313全体を制御するグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいてディスプレイ313を制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ313には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ313としては、例えば、TFT液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどを用いることができる。
カメラ317は、車両外部の道路を含む映像を撮影する。映像は静止画あるいは動画のどちらでもよく、例えば、カメラ317によって車両外部を撮影し、撮影した画像をCPU301において画像解析したり、映像I/F312を介して磁気ディスク305や光ディスク307などの記録媒体に出力したりする。
通信I/F314は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置300およびCPU301のインターフェースとして機能する。ネットワークとして機能する通信網には、CAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)などの車内通信網や、公衆回線網や携帯電話網、DSRC(Dedicated Short Range Communication)、LAN、WANなどがある。通信I/F314は、例えば、公衆回線用接続モジュールやETC(ノンストップ自動料金支払いシステム、登録商標)ユニット、FMチューナー、VICS(登録商標)/ビーコンレシーバなどである。
GPSユニット315は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在位置を示す情報を出力する。GPSユニット315の出力情報は、後述する各種センサ316の出力値とともに、CPU301による車両の現在位置の算出に際して利用される。現在位置を示す情報は、例えば、緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
各種センサ316は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサ、傾斜センサなどの、車両の位置や挙動を判断するための情報を出力する。各種センサ316の出力値は、CPU301による車両の現在位置の算出や、速度や方位の変化量の算出に用いられる。
図1に示した車両の窓閉め忘れ防止装置100は、図3に記載のROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU301が所定のプログラムを実行することによって図1の音生成部101、音特徴解析部104、制御部105の機能を実現する。
また、図3のマイク309を用いて図1の収音部103の機能を実現することができる。また、図3のスピーカ310を用いて図1の音出力部102の機能を実現することができる。また、図3の通信I/F314を用いて、図1の送信部107の機能を実現することができる。また、図3の各種センサ316を用いて図1のドア開閉検出部108、降雨検出部109の機能を実現することができる。また、図3の磁気ディスク305や光ディスク307等を用いて図1の記憶部(不図示)の機能を実現することができる。
(外部機器の構成例)
外部機器110として用いる携帯端末についても、図3と同様の構成を有する。なお、この携帯端末においては、図3に記載のGPSユニット315、各種センサ316、カメラ317等は備えられていなくてもよい。図1に示した外部機器110は、図3に記載のROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU301が所定のプログラムを実行することによって上述した車両の窓閉め忘れ防止処理を実現する。また、図3の通信I/F314を用いて、図1の受信部111の機能を実現することができる。また、図3の磁気ディスク305や光ディスク307等を用いて図1の記憶部(不図示)の機能を実現することができる。
(ナビゲーション装置300による車両の窓閉め忘れ防止処理の処理例)
図4は、実施例1にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置の機能的構成を示すブロック図である。図4には、車両の窓閉め忘れ防止装置400であるナビゲーション装置300の機能的構成を具体的に示す。また、外部機器110である携帯端末410としてスマートフォンの一例を示す。図5は、実施例1にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置による車両の窓閉め忘れ防止処理の処理例を示すフローチャートである。図6は、図5の窓閉め忘れ確認処理を示すフローチャートである。
ナビゲーション装置300は、音生成部401と、スピーカ402と、マイク403と、音特徴解析部404と、制御部405と、報知部406と、送信部407と、ドア開閉検出部408と、エンジンスイッチ検出部420と、を有する。スピーカ402およびマイク403は、それぞれ、図3のスピーカ310およびマイク309であり、図1の音出力部102および収音部103に相当する。
エンジンスイッチ検出部420は、ナビゲーション装置300のCANを介して電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)によって管理されている情報に基づいて、車両のエンジンのオン/オフ状態を検出するセンサである。エンジンスイッチ検出部420は、図3の各種センサ316を用いて実現可能である。すなわち、車両の窓閉め忘れ防止装置400の構成部は、すべて車内に配置されている。報知部406は、車両外に配置されてもよい。
例えば、車両のエンジンが停止され、運転者等(ユーザ)が降車し、車両のドアが閉められた場合を例に説明する。ナビゲーション装置300は、はじめに、エンジンスイッチ検出部420により車両のエンジンが停止されたか否か判断するとともに、ドア開閉検出部408によりユーザが車両のドアを閉めたか否かを判断する(ステップS501)。
ステップS501の判断結果、車両のドアが開いていれば(ステップS501:No)、車両のドアが閉まるまで、ドア開閉検出部408によるドアの開閉状態の判断処理を繰り返し行う。一方、エンジンが停止され、かつ車両のドアが閉まっていれば(ステップS501:Yes)、その直後に、ナビゲーション装置300は、窓閉め忘れ確認処理(1回目)を行う(ステップS502)。
窓閉め忘れ確認処理において、ナビゲーション装置300は、はじめに、音生成部401により確認音信号として超音波信号を生成する(ステップS601)。ステップS601において、音生成部401は、磁気ディスク305や光ディスク307等に記憶された音源データを用いて超音波信号を生成する。
つぎに、ナビゲーション装置300は、ステップS601において生成された超音波信号に基づく音をスピーカ402から出力し(ステップS602)、この出力された音をマイク403で収音する(ステップS603)。スピーカ402から出力された音は車内において窓や天井などにぶつかって反射する。このため、スピーカ402から出力された音の反射音がマイク403により収音される。
つぎに、ナビゲーション装置300は、マイク403で収音した音信号を音特徴解析部404により解析し(ステップS604)、処理を終了する。ステップS604において、音特徴解析部404は、マイク403で収音した音信号を、予め学習させた音信号の特徴と比較する。予め記憶させた音信号は、同一の超音波信号の音源データを用いて、車両のすべての窓を閉めた状態でスピーカ402から出力した音をマイク403で収音したときの反射音であり、予め記憶部(不図示)に記憶されている。
車両のすべての窓が閉まっている場合、スピーカ402から出力された音は、例えば窓ガラスや車体ボディ(金属)により遮音され車内に反射する。一方、車両のいずれかの窓が開いている場合、スピーカ402から出力された音やこの音の反射音は、空いている状態の窓から車外に漏れるため、反射音が減少する。したがって、ステップS603において収音した音信号(反射音)と、車両のすべての窓を閉めた状態で予め学習させた音信号(反射音)とを比較することで、窓閉め忘れ確認処理を行うことができる。
音特徴解析部404による音信号の解析方法として、例えば、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)などの周波数解析や、レベル測定、ノイズ測定などを用いてもよい。
ステップS604の比較結果が等しくなければ(ステップS503:No)、ナビゲーション装置300は、車両のいずれかの窓が開いていると判断し、制御部405により報知部406を制御する(ステップS504)。ステップS504において、制御部405は、報知部406として例えば車両の警笛を鳴らす制御を行い、車両のいずれかの窓が開いていることをユーザに報知する。ステップS604の比較結果が等しければ(ステップS503:Yes)、ステップS505に移行する。
つぎに、ナビゲーション装置300は、1回目の窓閉め忘れ確認処理が終了してから任意の時間経過したか否かを判断する(ステップS505:No)。ステップS505の判断結果、任意の時間経過していれば(ステップS505:Yes)、窓閉め忘れ確認処理を行う(ステップS506)。ステップS506の窓閉め忘れ確認処理の内容は、1回目の窓閉め忘れ確認処理と同様である。
ステップS506の窓閉め忘れ確認処理において、ステップS604の比較結果が等しくなければ(ステップS507:No)、ナビゲーション装置300は、車両のいずれかの窓が開いていると判断し、制御部405により送信部407を制御した後(ステップS508)、車両の窓閉め忘れ防止処理を終了する。ステップS508において、送信部407は、制御部405からの報知命令を受けて、無線を介して携帯端末410に所定情報を送信する。携帯端末410は、送信部407から所定情報を受信した直後に、ディスプレイ411やスピーカ412、バイブレーション機能を制御し、車両のいずれかの窓が開いていることをユーザに報知する。
一方、ステップS506の窓閉め忘れ確認処理において、ステップS604の比較結果が等しければ(ステップS507:Yes)、ステップS505に移行し、再度ステップS505からステップS507までの一連の処理を1回以上行う。すなわち、1回目の窓閉め忘れ確認処理の後、さらに2回目以降の窓閉め忘れ確認処理を1回以上行う。したがって、窓閉め忘れ確認処理は、任意のタイミングで2回以上繰り返し行われる(i回目の窓閉め忘れ確認処理、i=1,2,3,4・・・,n)。窓閉め忘れ確認処理を行うタイミングは、一定間隔でなくてもよく、例えば、1回目と2回目との間隔を30秒とし、2回目と3回目との間隔を2分としてもよい。窓閉め忘れ確認処理を繰り返す回数(総数)は、例えばユーザにより予め設定可能である。
2回目以降の窓閉め忘れ確認処理においては、ナビゲーション装置300は、ステップS507の処理の後、ステップS505に移行する前に、窓閉め忘れ確認処理を予め設定した所定回数行ったか否かを確認してもよい(ステップS509)。確認結果、窓閉め忘れ確認処理を予め設定した所定回数行っていなければ(ステップS509:No)、ステップS505に移行する。窓閉め忘れ確認処理を予め設定した所定回数行っていれば(ステップS509:Yes)、車両の窓閉め忘れ防止処理を終了する。
2回目以降の窓閉め忘れ確認処理を行うことにより、例えば夏場など車内の温度対策のために、ユーザが故意に窓を開けた状態で車両から離れたとしても、車両のいずれかの窓が開いていることをユーザの携帯端末410に報知することができる。このため、ユーザが故意に窓を開けた状態で車両から離れた場合においても、車両の窓の閉め忘れを防止することができる。
また、2回目以降の窓閉め忘れ確認処理においてステップS509の処理を行うことにより、窓閉め忘れ確認処理が無限に繰り返されることがなく、所定回数で終了される。このため、エンジンが停止している間に、車両の窓閉め忘れ防止処理により車両のバッテリー残量が減少することを防止することができる。
ナビゲーション装置300は、上述した車両の窓閉め忘れ防止処理を、車両のエンジン稼動中に行ってもよい。これにより、例えばユーザがエンジンを稼働させたまま路肩や駐車場に車両を停車させて車両から離れた場合においても、車両の窓の閉め忘れを確認することができる。
図7は、実施例2にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置の機能的構成を示すブロック図である。実施例2にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置が実施例1にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置と異なる点は、さらに降雨検出部409を有する点である。実施例2においては、ドア開閉検出部408により車両のドアが閉まっていると判断された後、降雨検出部409により降雨や降雪を検出した場合に、ナビゲーション装置300は、窓閉め忘れ確認処理を行う。この窓閉め忘れ確認処理の内容は、実施例1と同様である(図6参照)。
窓閉め忘れ確認処理において、比較結果が等しくなければ、ナビゲーション装置300は、車両のいずれかの窓が開いていると判断し(図5のステップS507:Noを参照)、制御部405により送信部407を制御した後(図5のステップS508を参照)、車両の窓閉め忘れ防止処理を終了する。送信部407および携帯端末410での処理内容は実施例1と同様である。
一方、窓閉め忘れ確認処理において、比較結果が等しければ(図5のステップS507:Yesを参照)、実施例1と同様に、任意のタイミングで、窓閉め忘れ確認処理を繰り返し行う(図5のステップS507、S509参照)。
降雨検出部409は、降雨や降雪に限らず、例えば強風や黄砂、洗車等の水しぶきなど、窓が開いていたときに車内が濡れたり汚れたりする虞のある事象を検出するセンサであってもよい。降雨検出部409を有することにより、ユーザが車両から離れた位置にいるときの気象の変化や洗車を行う場合においても、車両の窓の閉め忘れを確認することができる。
図8は、実施例3にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置の機能的構成を示すブロック図である。実施例3にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置が実施例1にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置と異なる点は、スピーカ802が車外に配置されている点である。実施例3にかかる車両の窓閉め忘れ防止装置による車両の窓閉め忘れ防止処理は、実施例1と同様である。すなわち、スピーカ802から出力され車外から車内に入射することで減衰した音を、車内のマイク403により収音する。
スピーカ802は、例えば、車両の窓と対向する位置に、かつ音生成部401により生成された超音波信号を車内に出力可能な向きで配置されている。スピーカ802を車外に配置することで、音生成部401により生成された超音波信号は、スピーカ802から出力された後、マイク403で収音されるまでの間に、窓ガラスや車体(金属)を構成する材料を透過して車内に入射する。
車両のすべての窓が閉まっている場合、スピーカ802から出力された音は、車外から車内に入射するときに例えば窓ガラスや車体ボディにより遮蔽されて減衰する。一方、車両のいずれかの窓が開いている場合、スピーカ802から出力された音は、空いた状態の窓から車内に進行するため、減衰量が減少する。したがって、スピーカ802から出力された音の減衰度合いを比較することで、窓閉め忘れ確認処理を行うことができる。
スピーカ802は、車外に配置するため、降雨や降雪、風など気象変化により故障しにくい位置に配置され、例えば防水、防塵などの機能を有することが好ましい。
以上のように、この実施例によれば、ナビゲーション装置は、車両のドアが閉まっている状態で超音波信号を出力し、出力された音を収音して、車両のすべての窓を閉めた状態で予め学習させた音信号と比較することで、車両の遮音性能を利用して車両の窓の閉め忘れを確認することができる。車両ごとに車両個々の遮音性能に応じた音を収音して比較することができるため、車種、ドアの種類を問わず、車両の窓の閉め忘れを防止することができる。
また、ナビゲーション装置は、車両のドアが閉まっていることを検出した直後に1回目の窓閉め忘れ確認処理を行い、車両の警笛やハザードランプなどにより窓の閉め忘れをユーザに報知し、任意の時間経過後、任意のタイミングで再度窓閉め忘れ確認処理を行って、ユーザの携帯端末に情報を送信することができる。これにより、ナビゲーション装置は、車両のドアを閉めた直後のみでなく、任意のタイミングで車両の窓の閉め忘れを確認することができる。このため、ユーザが故意に窓を開けた状態で車両から離れたとしても、車両の窓の閉め忘れを確認することができる。
また、ナビゲーション装置は、車両のドアが閉まっている状態で、降雨や降雪など気象変化を検出したときに窓閉め忘れ確認処理を行い、ユーザの携帯端末に情報を送信することができる。このため、ユーザが故意に窓を開けた状態で車両から離れた後、降雨や降雪など気象変化が生じたときに、車両の窓が開いていることをユーザに報知することができる。
また、実施例では、車両の窓閉め忘れ防止装置としてナビゲーション装置を用いる構成としたが、録音機能を有する他の端末装置を用いることもできる。また、外部機器は、スマートフォンとしたが、無線を介して情報を受信することができ、かつ情報を受信したことを音、光、振動などにより報知することができる端末であればよく、携帯電話やタブレット、無線呼び出しの小型受信機であってもよいし、固定設置されたPC等の端末装置であってもよい。また、確認音信号は、超音波信号に限らず、車両の周囲に迷惑がかからないように、人に聞こえにくい音であればよい。また、音生成部401によって生成された確認音信号に代えて、確認音信号として、ユーザがドアをロックしたときに発生する確認音などユーザが降車する際に発生する音を用いてもよい。
なお、本実施の形態で説明した車両の窓閉め忘れ防止方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
100,400 車両の窓閉め忘れ防止装置
101,401 音生成部
102 音出力部
103 収音部
104,404 音特徴解析部
105,405 制御部
106,406 報知部
107,407 送信部
108,408 ドア開閉検出部
109,409 降雨検出部
110 外部機器
111 受信部
112 表示部
113,402,412,802 スピーカ
300 ナビゲーション装置
403 マイク
410 携帯端末
411 ディスプレイ
420 エンジンスイッチ検出部

Claims (10)

  1. 収音手段により収音された音信号の特徴を解析する音特徴解析部と、
    前記音特徴解析部により解析された特徴に基づいて、車両の窓の閉め忘れを報知する報知手段を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする車両の窓閉め忘れ防止装置。
  2. 車両の窓の閉め忘れを確認するための確認音信号を生成する音生成部をさらに備え、
    前記収音手段は、前記確認音信号に基づいた音を出力する音出力手段から出力された音を収音することを特徴とする請求項1に記載の車両の窓閉め忘れ防止装置。
  3. 前記報知手段として、予め登録された外部機器に前記車両の窓の閉め忘れを示す情報を送信する送信部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の車両の窓閉め忘れ防止装置。
  4. 前記車両のドアの開閉状態を検出するドア開閉検出部をさらに備え、
    前記音生成部は、前記ドア開閉検出部が前記車両のドアが閉められたことを検出した後に、前記確認音信号を生成することを特徴とする請求項2に記載の車両の窓閉め忘れ防止装置。
  5. 前記車両のドアの開閉状態を検出するドア開閉検出部をさらに備え、
    前記音生成部は、前記ドア開閉検出部が前記車両のドアが閉められたことを検出した後に、任意のタイミングで前記確認音信号を生成することを特徴とする請求項2に記載の車両の窓閉め忘れ防止装置。
  6. 前記報知手段として、前記車両のクラクションまたはハザードランプを制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の車両の窓閉め忘れ防止装置。
  7. 降雨を検出する降雨検出部をさらに備え、
    前記音生成部は、前記降雨検出部が前記降雨を検出した場合に、前記確認音信号を生成することを特徴とする請求項2、4または5に記載の車両の窓閉め忘れ防止装置。
  8. 車両の窓閉め忘れ防止装置と外部機器からなる車両の窓閉め忘れ防止システムにおいて、
    前記車両の窓閉め忘れ防止装置は、
    収音手段により収音された音信号の特徴を解析する音特徴解析部と、
    前記音特徴解析部により解析された特徴に基づいて、前記車両の窓の閉め忘れを報知する第1報知手段を制御する制御部と、
    前記第1報知手段として、予め登録された前記外部機器に前記車両の窓の閉め忘れを示す情報を送信する送信部と、を有し、
    前記外部機器は、
    前記送信部から送信された前記情報を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された前記情報に基づいて前記車両の窓の閉め忘れを報知する第2報知手段と、を有する
    ことを特徴とする車両の窓閉め忘れ防止システム。
  9. 車両の窓閉め忘れ防止装置が実施する車両の窓閉め忘れ防止方法において、
    収音手段により収音された音信号の特徴を解析する音特徴解析工程と、
    前記音特徴解析工程により解析された特徴に基づいて、前記車両の窓の閉め忘れを報知する報知手段を制御する制御工程と、
    を含むことを特徴とする車両の窓閉め忘れ防止方法。
  10. 請求項9に記載の車両の窓閉め忘れ防止方法をコンピュータに実行させることを特徴とする車両の窓閉め忘れ防止プログラム。
JP2015067715A 2015-03-27 2015-03-27 車両の窓閉め忘れ防止装置、車両の窓閉め忘れ防止システム、車両の窓閉め忘れ防止方法および車両の窓閉め忘れ防止プログラム Pending JP2016185798A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015067715A JP2016185798A (ja) 2015-03-27 2015-03-27 車両の窓閉め忘れ防止装置、車両の窓閉め忘れ防止システム、車両の窓閉め忘れ防止方法および車両の窓閉め忘れ防止プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015067715A JP2016185798A (ja) 2015-03-27 2015-03-27 車両の窓閉め忘れ防止装置、車両の窓閉め忘れ防止システム、車両の窓閉め忘れ防止方法および車両の窓閉め忘れ防止プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016185798A true JP2016185798A (ja) 2016-10-27

Family

ID=57202950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015067715A Pending JP2016185798A (ja) 2015-03-27 2015-03-27 車両の窓閉め忘れ防止装置、車両の窓閉め忘れ防止システム、車両の窓閉め忘れ防止方法および車両の窓閉め忘れ防止プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016185798A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106965677A (zh) * 2016-12-14 2017-07-21 上海赫千电子科技有限公司 车身状态的监控方法及系统
WO2018149246A1 (zh) * 2017-02-14 2018-08-23 中兴通讯股份有限公司 一种检测方法及装置
JP2019053484A (ja) * 2017-09-14 2019-04-04 三菱自動車工業株式会社 車両用通信装置
JP2020077112A (ja) * 2018-11-06 2020-05-21 日本信号株式会社 駐車場管理システム
WO2024051592A1 (zh) * 2022-09-05 2024-03-14 华为技术有限公司 车辆的控制方法及控制装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01227085A (ja) * 1988-03-07 1989-09-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波式車両用盗難防止器
JP2005193768A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Mitsubishi Automob Eng Co Ltd 窓閉め忘れ警報装置
JP2005240349A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Denso Corp 車両操作忘れ通知システムおよび車載通知装置
JP2005336831A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Fujitsu Ten Ltd 窓管理装置
JP2006138128A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Yupiteru Ind Co Ltd 車両用状態監視装置
JP2006347290A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Toyota Motor Corp 車両管理システム
JP2007156873A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Toyota Motor Corp 車両用通報装置
JP2011159117A (ja) * 2010-02-01 2011-08-18 Nippon Soken Inc 車両盗難警報装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01227085A (ja) * 1988-03-07 1989-09-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波式車両用盗難防止器
JP2005193768A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Mitsubishi Automob Eng Co Ltd 窓閉め忘れ警報装置
JP2005240349A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Denso Corp 車両操作忘れ通知システムおよび車載通知装置
JP2005336831A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Fujitsu Ten Ltd 窓管理装置
JP2006138128A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Yupiteru Ind Co Ltd 車両用状態監視装置
JP2006347290A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Toyota Motor Corp 車両管理システム
JP2007156873A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Toyota Motor Corp 車両用通報装置
JP2011159117A (ja) * 2010-02-01 2011-08-18 Nippon Soken Inc 車両盗難警報装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106965677A (zh) * 2016-12-14 2017-07-21 上海赫千电子科技有限公司 车身状态的监控方法及系统
CN106965677B (zh) * 2016-12-14 2019-04-26 上海赫千电子科技有限公司 车身状态的监控方法及系统
WO2018149246A1 (zh) * 2017-02-14 2018-08-23 中兴通讯股份有限公司 一种检测方法及装置
JP2019053484A (ja) * 2017-09-14 2019-04-04 三菱自動車工業株式会社 車両用通信装置
JP2020077112A (ja) * 2018-11-06 2020-05-21 日本信号株式会社 駐車場管理システム
JP7197331B2 (ja) 2018-11-06 2022-12-27 日本信号株式会社 駐車場管理システム
WO2024051592A1 (zh) * 2022-09-05 2024-03-14 华为技术有限公司 车辆的控制方法及控制装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9319860B2 (en) Mobile terminal that determine whether the user is walking while watching the mobile terminal
JP6988387B2 (ja) 情報提供システム
JP2016185798A (ja) 車両の窓閉め忘れ防止装置、車両の窓閉め忘れ防止システム、車両の窓閉め忘れ防止方法および車両の窓閉め忘れ防止プログラム
US11354907B1 (en) Sonic sensing
CN106030678B (zh) 预测交通流量的方法及装置
US9111453B1 (en) Traffic management server and a traffic recording apparatus
CN104730494A (zh) 移动枪声检测
CN110660259B (zh) 一种停车提示方法、装置、电子设备和可读介质
JP2006525589A (ja) イベント検出システム
US20130325308A1 (en) Evaluating road conditions using a mobile vehicle
US20110109737A1 (en) Navigation apparatus and method for recording image data
JP2008176550A (ja) 道路交通情報のドライバレコーダ付受信装置
CN106683408A (zh) 车辆监控方法和装置
US10723364B2 (en) Information providing system and vehicle
JP6169747B2 (ja) 携帯端末
CN104192060A (zh) 应用于交通工具的音频信号处理方法和交通工具
US20230386268A1 (en) Capturing video data of events associated with vehicles
CN204279229U (zh) 一种汽车报警装置
CN107640122B (zh) 汽车防盗的方法和装置
KR20130031655A (ko) 차량의 침입감지 장치 및 그 방법
CN110969996A (zh) 移动终端及调节其显示屏亮度的方法、装置及存储介质
JP6949278B2 (ja) 運転支援装置、運転支援システムおよび運転支援方法
KR20140024777A (ko) 정보 처리 방법 및 장치
JP6066083B2 (ja) 車両用騒音抑制装置
CN104527539A (zh) 一种汽车报警装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190604