JP2004232387A - 自発光視線誘導標 - Google Patents

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Abstract

【課題】LEDを少なくして広い範囲において発光させることができ、また発光に係わる電力も少なくできる自発光視線誘導標を提供する。
【解決手段】LED2から発光される光線を相対向する凸面部11により拡散させることなく平行光線とし、更に側方に拡散しようとする光線を円錐状側面12により平行光線とすることで、光束を略円筒状の形状のものとしてLED単独の場合より広い範囲で、且つ光線の拡散による発光輝度の低下を抑制し、光線が視認される効率を高めることで高い視線誘導効果が得られる。またレンズ1は円錐状であるからレンズ1内部で不要な回折をすることが少なく光線が視認される効率は更に高められる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路の主に路肩や中央分離帯などに設置され、車両の運転者の視線を誘導する自発光視線誘導標に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
LEDは電球などと比較して光線の指向性が強く、また発光寿命も長くメンテナンスが少なくて済むことから、夜間において車両の運転者に対する視線誘導を行うに当たり好適に用いられてきているものであり、また多くの関連する発明が開示されてきている。
【0003】
例えば特許文献1において、電源により発光するLEDを基板に対して多数取り付けてなる視線誘導標が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−31928号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の自発光視線誘導標では、光線の指向性が強いLEDを用いて所定の面積を発光させるにはLED間の隙間をできるだけ少なくしてLEDを配置する必要があり、その面積が大きくなると非常に多数のLEDが必要となる。仮に発光輝度を高めるために高輝度のLEDを用いたとすると、LEDによる消費電力が大きくなり、太陽電池やコンデンサの容量を大きくする必要が生じる。
【0006】
本発明は上記の如き問題点に鑑みてなされたものであり、LEDを少なくして広い範囲において発光させることができ、また発光に係わる電力も少なくできる自発光視線誘導標を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は以下のような構成としている。すなわち、本発明に係わる自発光視線誘導標は、複数配置された発光部から前面側に光線を放射する視線誘導標であって、前記発光部はLEDの前面にLEDからの光線を前面側に全反射させる円錐状のレンズが配置されて形成され、該レンズはLEDと対向して凸面部が形成され、LEDの光線が円錐状側面と凸面部とにより平行光線として外部に放射されることを特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、LEDから発光される光線を相対向する凸面部により拡散させることなく平行光線とし、更に側方に拡散しようとする光線を円錐状側面により平行光線とすることで、光束を略円筒状の形状のものとしてLED単独の場合より広い範囲で、且つ光線の拡散による発光輝度の低下を抑制し、光線が視認される効率を高めることで高い視線誘導効果が得られる。またレンズは円錐状であるからレンズ内部で不要な回折をすることが少なく光線が視認される効率は更に高められる。
【0009】
ここでレンズは、透明で、内部反射においてある一定以上の角度以上で入射する光線を全反射する、いわゆる臨界角を有する材料で形成すればよく、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の透明な合成樹脂を用いて射出成形等によりLEDからの光線が前面側に全反射するよう光学的に設計された形状に成形するのが好ましい。
【0010】
またLEDは、ある程度の指向角を有するものを用いれば、LEDによりある程度の範囲で拡大された光線が凸面部において平行光線となされることでレンズの前面から放射される光線は中央付近に偏することがなく、前面側に放射される光線の輝度むらを抑制でき、本発明に係わるレンズを用いる利点を大きくでき好ましい。LEDの指向角は、好ましくは5〜25度程度である。
【0011】
また前記レンズは、複数のLED各々の前面にそれぞれ配置されていれば、レンズが破損等して交換が必要となったときに各個レンズ毎に対応ができ、またLEDの側方へ向かう光線を効率よく前面に放射することができ好ましい。
【0012】
また前記発光部は、視線誘導標の前面にそれぞれ等間隔をおいて配置されたものであれば、視線誘導標前面の全体を均一の輝度で発光させることができ好ましい。
【0013】
また前記発光部は同心円上に等間隔をおいて配置されたものであってもよく、前記発光部が配置された同心円が複数設けられ、複数発光部間の間隔は最も外側の同心円における間隔が、内側の少なくとも1つの同心円における間隔より小さくなされていれば、暗くなりがちである外周部分の輝度を高め、更には外周部によって生じる視線誘導標の遠近感を強調できることで視線誘導効果は向上させられる。
【0014】
またLEDは、複数のLEDが直列に接続されてLED群が形成され、LEDが同一個数である前記LED群が複数用いられていれば、LED群の発光に係わる電源等の装置を共通なものとしてもLED群の間での輝度差が生じることがなく、均一な輝度での発光を得るのが容易となる。
【0015】
また前記LEDの前面側には、LEDと外気とを隔てる前面板が設けられ、該前面板はレンズと一体で成形されていれば、前面板を別個に設ける必要がなく、その成形や取り付けに係わる手間を要することがない。
【0016】
また前記LEDの前面側には、LEDと外気とを隔てる前面板が設けられ、該前面板にレンズが嵌着されて一体となされれば、前面板を設ける際にレンズの位置合わせを行う必要がなく、レンズの取り付けは容易なものとなり得る。
【0017】
また前記LEDは、回路基板に一体に取り付けられ、該LED及び回路基板が前記前面板に取り付けられてLEDがレンズの背面に配置されれば、手間のかかる配線及びLEDの定位置への配置を一括して行うことができ好ましい。
【0018】
また前記LEDは、前記前面板及び回路基板により密封されれば、LEDの前面にレンズを配置するのと同時に、LEDを外気や降雨、結露等から密封して保護でき、封止する等の手間を要することなくLEDを保護することができ好ましい。
【0019】
また前面板は、発光部が配置された残余の部位が、前面側からの光線を再帰反射する再帰反射部となされていれば、夜間において仮にLEDが発光しなくなった場合でも、視線誘導標としての機能を失うことがなくなり好ましい。
【0020】
また前面板は、前面側の外面に光触媒含有層が形成されていれば、紫外線が照射されることで光触媒の活性化により外面が親水化され、降雨等により付着した水滴は水膜となって発光部からの光線を乱反射させることがなくなり、発光輝度が低下するのを防止できる。
【0021】
また前面板は、前面側の外面に超撥水性被覆層が形成されていれば、水滴の付着を防いで乱反射による発光輝度の低下を防止でき好ましい。
【0022】
また前面板は、前面側の外面に滑雪氷性被覆層が形成されていれば、雪氷の付着による光線の遮蔽を未然に防止し、視線誘導標としての機能が損なわれるのを防止できる。
【0023】
滑雪氷性被覆層は、本出願人による特開2002−294226号公報に記載される如きもので、基材の上に、外面の表面張力が35dyne/cm以下の撥水性で、且つ水滴の滑落角度が40度以下の滑水性を有する被覆層であり、付着した雪氷を自重により速やかに滑落させられるものである。
【0024】
また前面板は、LEDとレンズとの距離を調整する位置決め手段が設けられていれば、レンズにより光線を全反射させる距離にLEDを配置するのが容易となる。
【0025】
また前記位置決め手段は複数設けられ、各々の位置決め手段においてLEDとレンズとの距離を調整可能となされていれば、レンズの成形誤差等により視線誘導標に発光輝度のバラツキが生じた場合でも、各々の位置決め手段によりLEDとレンズとのそれぞれの距離を微調整して発光輝度を一定に調整することができる。
【0026】
また太陽電池と、該太陽電池により発電された電力を蓄電する蓄電手段とを備え、太陽電池により生起された電力のみを用いてLEDを発光させれば、商用電源等を必要とすることなく、設置における自由度を高め、また設置の際の配線等の手間を軽減できる。
【0027】
また前記蓄電手段に電気二重層コンデンサを用いれば、頻繁な充放電が行われても蓄電手段のメンテナンスの必要が少なくなり好ましい。
【0028】
また視線誘導標は、ブリンカーライト、デリニェーター、自発光矢羽根、埋込式道路鋲からなる群から選ばれた少なくとも1つであれば、これらの視線誘導標は特定角度からの道路利用者が視認できるよう、光線の指向性が強く且つある程度の発光面積が必要とされるものであるから、本発明に係わる視線誘導標を適用する利点は大きいものとなり得る。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図面に基づき以下に具体的に説明する。
図1は本発明に係わる発光部を形成するレンズの一例を示す説明図で、イ)は斜視図、ロ)はイ)のA−A断面図である。イ)において、レンズ1は全体に円錐状の形状となされており、視線誘導標において光線は前面方向αに放射される。ロ)において、レンズ1は透明度の高い材料で形成された中実体であり、前面側αと反対側に断面円形で円筒形のLED孔13が穿設され、LED孔13の前面方向α側の底面は半円球状の凸面部11となされている。更にレンズ1の側面は円錐状側面12となされ、前面部14は平坦となされている。
【0030】
図2は、本発明に係わる発光部の、実施の一形態を示す断面図である。レンズ1のLED孔13にLED2が装着されて発光部10が形成される。LED2の発光素子21から発光がなされ前面方向αに放射される光線は、LED2から放射される際には僅かに拡がりを持って前面方向αに放射されるが、凸面部11により屈折されて前面方向αに直進して平行光線となされる、
【0031】
またLED2の側方に放射された光線L2は、レンズ1のLED孔13の内側面からレンズ1内に入射され、レンズ1の側面に形成された円錐状側面12により前面方向α側に全反射され、前面方向αに光線L4となって放射される。ここでレンズ1の形成に用いる材質の屈折率とLED2からLED孔13の内面に入射する光線L2の入射角度に応じて光線L4が前面方向αと略平行になるように円錐状側面12の曲率半径を設定し、且つ円錐状側面12の曲率半径をレンズ1側面において一定としておけば、発光素子21の位置に係わらずLED2の側方に放射される光線を前面方向αに効率よく放射でき好ましい。
【0032】
レンズ1において、前面14と平行である断面は、多角形、楕円形等でもよいが真円に近いものであれば、レンズ1内における不要な回折を少なくでき、LED2から発光された光線L1、L2を最も効率よく前面方向αに導くことができ好ましい。
【0033】
かかる構造により、発光部10から放射される光線の形状は線状でも円錐状でもなく円筒状に近いものとなり、LEDから直接発光されるものや、LED群の前面に凸レンズ等のレンズが配置されたものなどど較べ、光線が適度に拡散されて広い面積から光線が放射されるようになり、また光線の拡散が抑えられてLED2からの光線を効率よく前面方向αに放射して発光輝度を高め、過度のLEDの配置を行うことなく高い視線誘導効果を得ることができる。
【0034】
また、発光部10から発光される光線の形状が円筒状となされていることから、レンズ1の前面を視線誘導を目的とする方向に向ければ、主として視線誘導の対象となる方向に光線を放射でき、視線誘導の対象とならない方向において不要な光線による眩惑等が生じることを防止できる。
【0035】
レンズ1は無色透明なものを用いてもよいが、黄色、赤色等の色調が必要な視線誘導標においては、着色された光線を放射するLED2を用いるのみならず、透明であれば必要な色調に着色したレンズ1を用いてもよく、また着色したレンズ1の色調とLED2の色調との組み合わせにより色調を設定したり、またいずれか着色された一方に対し、他方の色調を放射される光線の色調に合わせて変更することで任意の着色された光線を放射させてもよい。
【0036】
図3及び図4は本発明に係わる実施の一形態を示すもので、視線誘導標の形成の状態を示す説明図である。まず図3のイ)は視線誘導標の前面板の背面側を示すものであるが、前面板3には図1〜図2に示した如き円錐状で、頂部にLED孔13が穿設されたレンズ1が複数取り付けられ、周縁部にはリブ31が設けられている。更に前面板3の背面側にはボルト孔51が穿設され、レンズ1とLED2との距離を調整する位置決め手段5が設けられている。
【0037】
これら前面板3に設けられるレンズ1、リブ31及び位置決め手段5については、別体として嵌着したり接着剤等を用いて接着して取り付けてもよく、更に射出成形等により一体成形してもよい。別体として取り付ければ、各々の部材の材質に異なるものを用いることができ、且つ形状を簡潔なものとして容易に成形できる。また廃棄する場合にも分解が可能で、材料のリサイクルにおいて利点がある。射出成形等により一体成形を行えば、レンズ1や位置決め手段5の取付位置を調整する必要がなく、またこれら部材の取り付けに係わる手間がなく、極めて迅速且つ正確にレンズ1、リブ31及び位置決め手段5を所定の位置に配置するのが可能となる。
【0038】
またレンズ1は、LED孔及び前面14を除く部位に反射シートの貼設、金属蒸着等により反射層を形成しておいてもよく、かかる反射層により更にレンズ1の側面部12から漏洩する光線を低減し、発光輝度を高めることができる。反射層の形成はレンズ1の個々に対して行ってもよく、レンズ1、前面板3等を一体成形した後に、前面板3の背面側全体に行ってもよい。
【0039】
ロ)において、回路基板4上のレンズ1の各々に対応する位置に取り付けられたLED2が、回路基板4ごと前面板3に取り付けられることで、複数のLED2各々の前面にレンズ1がそれぞれ配置される。回路基板4には、前面板3への取り付け用の貫通孔41が穿設されている。
【0040】
図4は、図3のB−B断面図で、イ)において、回路基板4に取り付けられたLED2が各々の位置に対応するレンズ1のLED孔13に嵌挿され、前面板3と一体に成形された位置決め手段5のボルト孔51に、貫通孔41に挿通された取付ボルト52が螺着されることでロ)に示す如く、LED2は前面板3と回路基板4により挟まれた位置でレンズ1の背面に配置され複数の発光部10が形成される。
【0041】
前面板3の周縁部に予めリブ31を設けておくことで、前面板3の強度向上や成形歪みの抑制のみならず、上述の如くLED2を密封する場合も容易となり得る。更に回路基板4とリブ31の接続部に、エポキシ系等の接着剤や、太陽電池の封止に用いられるシリコンなどの封止材Sを全周に亘って塗布し、LED2を前面板3及び回路基板4の間に密封すれば、部材の隙間からの水や塵埃の侵入を防止でき好ましい。
【0042】
かかる構造により、レンズ1のLED13孔へのLED2の挿入、LED孔13へのLED2の位置合わせ、レンズ1とLED2との距離の位置決め及びLED2の密封を同時に行うことができ、迅速且つ正確に、LED2の耐久性が高められた発光部10を形成することができる。
【0043】
更には、複数用いられる取付ボルト52の締め具合により、取付ボルト52周辺のLED2とレンズ1との距離を調整でき、レンズ1の成形バラツキやLED2の光軸のずれ等により、複数の発光部10の内一部の発光輝度が不足しているように見える場合において、複数の発光部10各々について発光輝度の微調整が可能となる。
【0044】
またLED2及び回路基板4の前面板3への取り付けは図5に示す如きものであってもよい。図5は図4と同様の断面図であるが、イ)において、リブ31の内面の途中に段差部311が設けられ、段差部311上には環状のパッキン312が載置されている。更に位置決め手段5の先端には、取付ボルト52の締め付けトルクにより収縮可能な弾性体53が取り付けられている。
【0045】
回路基板4に穿設された貫通孔41に取付ボルト52が挿通され、位置決め手段5のボルト孔51に取付ボルト52が螺着されると、回路基板4とリブ31に設けられた段差部311の間に環状のパッキン312が挟持され、前面板3と回路基板4とによるLED2の密封効果を高めることができる。また位置決め手段5と回路基板4との間に弾性体53が挟持されることで、上述の取付ボルト52周辺のLED2とレンズ1との距離の調整は容易なものとなる。
【0046】
図6〜図7は、前面板3へのレンズ1の取り付けの、他の実施形態を示す説明図である。まず図6において、透明な材質により形成された前面板3にはレンズ1及び位置決め手段5が嵌着可能な嵌着孔32及び嵌着孔34が穿設され、嵌着孔32の側壁には嵌着部33が設けられている。嵌着孔32及び嵌着孔34はいずれも貫通孔ではなく有底の開口孔である。その嵌着孔32にレンズ1が嵌着される。レンズ1は嵌着孔32に嵌着される側壁15が備えられ、側壁15には突起部16が設けられ、突起部16が嵌着部33に嵌着されることでレンズ1は前面板3に容易且つ確実に取り付けられる。
【0047】
続いて図7において、嵌着孔34に位置決め手段5が嵌着され、更にレンズ1及び位置決め手段5が挿通可能な貫通孔61及び62が穿設された押さえ部材6が前面板3の背面側に取り付けられる。押さえ部材6は、前面板3に対し接着剤、溶着、ビス止め等適宜方法で行ってよい。
【0048】
図8は、図7のC−C断面図である。前面板3の嵌着孔32に嵌着されたレンズ1は、押さえ部材6が前面板3に取り付けられることで、突起部16が前面板3と押さえ部材6との間に挟持され、レンズ1は外れることが防止できる。また不要となり廃棄する際には、押さえ部材6を取り外すだけでレンズ1と前面板3とを分解することができ、容易にリサイクル等の処理をすることが可能である。
【0049】
また前面板3の前面側の表面Hには、前面板3の形成が一体成形、別体の組立に係わらず、光触媒含有層、超撥水性被覆層又は滑雪氷性被覆層が形成されていれば、それらの被覆層が有する親水性、撥水性及び滑雪氷性により特にメンテナンスを行うことなく水滴や雪氷の付着を防止することができ、これらの要因により視線誘導標としての機能が損なわれるのを防ぐことができ好ましい。
【0050】
更に前面板3は透明で平滑な表面を有するものでもよいが、発光部10の残余の部位について、シボを入れたり乳半白色としておくことで、前面板3の成形時におけるウェルドライン、シワ、ヒケ等の不具合を目立ちにくくしたり、昼間の太陽光による反射や透過による疑似点灯の発生を防止でき好ましい。
【0051】
図9は、本発明に係わる発光部の、配置の一例を示す正面図である。正六角形の中央に発光部10を配置してハニカムHを形成し、そのハニカムHを隙間無く並べることで発光部10間の間隔は均一なものとなり得る。ハニカムHの必要数Pは、下記数1により表される。
【0052】
【数1】
Figure 2004232387
【0053】
イ)はn=0でP=7、ロ)はn=1でP=17の場合を示すもので、いずれも発光部10間の間隔aは均一なものとなされ、n=2以上のP=37,61,91,127,169等の場合でも同様となる。かかる配置により、上述の如く、視線誘導標の前面を均一の発光輝度とすることができ、視線誘導効果を高めることができる。
【0054】
図10は、本発明に係わる発光部の、配置の他の例を示す正面図である。発光部10は間隔bをおいた複数の同心円C上に、それぞれの同心円C上において等間隔で発光部10が配置されている。同心円C1、C2、C3上における発光部10の間隔a1、a2、a3は徐々に広くなされているが、同心円C4上の発光部10の間隔a4は、直ぐ内側の発光部10の間隔a3より小さくなされている。
【0055】
本実施形態においては、間隔a4は間隔a3より小さくなされているが、間隔a1、a2、a3のいずれか1つより小さくなされていればよく、同心円間における発光輝度の高低によるコントラストにより、視線誘導標の遠近感が把握できるようになる。
【0056】
図11は、本発明に係わるLED群を説明する正面図である。発光部10の配置は図10に示した配置と同一であるが、12ヶ所に位置決め手段5が配置され、また波線にて囲った5個の発光部10にそれぞれ配置されたLED(図示せず)は、回路により直列に接続されてLED群Gが9個形成され、合計45個の発光部10が配置されている。
【0057】
かかるLED群Gを配置することで、各々の発光部10に関してそれぞれ同一のレンズ、LED、給電手段及び制御手段を用いて複雑な調整を必要とすることなく同一の発光輝度を得ることができ、蓄電手段、電流制御回路等を簡潔なものとできる。
【0058】
図12は、発光部及びその残余の部位を説明する正面図である。前面板3に発光部10が配置された残余の部位Zが、前面側からの光線を再帰反射する再帰反射部となされていてもよい。更には、前面板3に発光部10が配置された残余の部位Zを黒又はそれに近い色調としておくか、又は前面板3を透明なものとして、背面側の回路基板等を黒又はそれに近い色調としておき、前面板3を透して背後の黒又はそれに近い色調が見えるようにしておけば、発光部10と残余の部位Zとの色調のコントラストにより、昼間における視認性が向上され好ましい。
【0059】
図13は、本発明に係わる視線誘導標の、動作の一例を示すブロック図である。発光部10のLED2を発光させるには、明るさ、温度、降雨、霧等の外部センサー301を備えたセンサー部30により測定された外界の状況に係わるデータは制御部20に送信され、判定部202において予め設けられたしきい値に基づき発光のモードが判定される。判定部202によって判定された発光のモードに基づき、発光制御部201から発光部10に発光の指示が送られ、その指示を基にLED2が発光することで自発光視線誘導標として機能する。尚、前記発光モードの設定が必要とされない場合はセンサー部30及び判定部202は省略してもよい。
【0060】
上述の如きセンシング、制御及び発光に係わる電力は電源装置7より供給されるが、電源装置7は太陽光の照射により電力を生起する太陽電池パネル71及び剰余の電力を蓄電する蓄電手段72を備えたものである。センシング、制御及び発光の内、最大の消費電力量が必要なのは発光であるが、本発明に係わる発光部10は過剰なLEDを配置することなく高い発光輝度が得られることから消費電力量が少なくて済み、太陽電池パネル71により生起された電力のみで稼動させる場合においても太陽電池パネル71の面積を小さくでき、構造上、コスト面において設置における自由度を高めることができる。
【0061】
また蓄電手段72は、鉛蓄電池、Ni−Cd電池等でもよいが、太陽電池による充放電は極めて頻繁に行われるものであり、また上記の如き電池は廃棄の際に環境への負荷が大きいことから、頻繁な充放電への耐久性が高く、また廃棄の際にも環境への負荷が小さい電気二重層コンデンサを用いるのが好ましい。
【0062】
図14〜図16は本発明に係わる実施の一形態を示す説明図で、視線誘導標が路肩や中央分離帯の端部等に設置されるブリンカーライトである場合である。図14において、ブリンカーライトBは発光部10が複数配設された光線放射部B1が上下方向に2ヶ所に設けられ、2ヶ所の光線放射部B1が交互に点滅することで路肩や中央分離帯の存在を道路利用者に喚起し、視線誘導を行うものである。
【0063】
従来のブリンカーライトは、光源として白熱灯を用いる場合が多かったが、当然のことながらLEDなどと較べて寿命が短く、メンテナンスに手間がかかるために光源としてLEDを用いる試みがなされてきていた。しかしながら、ブリンカーライトは夜間のみならず、昼間においても発光により道路利用者が注意を喚起できるだけの発光輝度が必要であり、LEDを光源としてその様な発光輝度を得るには集中して多数のLEDを配設する必要があるといった課題を有していた。
【0064】
本発明に係わる発光部10を用いた自発光視線誘導標によれば、LEDを用いてメンテナンスの手間を軽減し、また視線誘導が必要な方向に高い発光輝度がえられることから、上記の如き課題を解決し、高い視線誘導効果により交通安全に貢献できるものである。
【0065】
本実施形態におけるブリンカーライトBは、光線放射部B1が取り付けられた前面扉部B2と、支柱B4に固定された太陽電池パネル71及び背面部B3とからなり、留め金B5を外すことで前面扉部B2が左開きするようになされ、内部の配線やメンテナンスが行えるようになされている。
【0066】
図15は、ブリンカーライトBの前面扉部B2が左開きされた状態を示す説明図である。背面部B3には制御部20及び電源装置7が取り付けられ、電源装置7と発光部10とが配線B6により接続されているが、メンテナンス時等において、突風により突然前側扉部B2が開きすぎて配線B6が破損する恐れがあることから、前側扉部B2と背面部B3との間の上方に開き止め金具B7が取り付けられている。
【0067】
図16はその開き止め金具B7の詳細を示すもので、図12のD−D断面図である。前面扉部B2及び背面部B3は、閉鎖時にはその間に挟持されたパッキンB8により内部の空間は密閉されている。開き止め金具B7は前側扉部B2側には回動軸B21により水平方向に回転可能に固定されると共に、背面部B3側には上方に突設された突起部B71が形成されている。前側扉部B2が左開きされると、回動軸B21は背面部B3から遠ざかってゆき、突起部B71が背面部B3の上面から下方に折り曲げられた折り曲げ部B31に当接したところで、前面扉部B2は開き止め金具B7によりそれ以上左開きすることがなくなる。かかる構造の開き止め金具B7を用いることで、簡易な構造で前面扉部B2の開放角度を制限でき、耐久性の高い開き止め機構を容易に設けることができる。
【0068】
図17及び図18は本発明に係わる実施の一形態を示す説明図で、視線誘導標が主に路肩に複数略等間隔に立設され、運転者の視線を誘導するデリニェーターである場合である。図17において、デリニェーターDは道路Rの側縁に沿って設置され、発光部10や制御部等が一体化された本体D1が、太陽電池パネル71と共に支柱D2に取り付けられて形成されて、発光部10が点滅することで道路利用者に対し視線誘導を行うものである。
【0069】
従来のデリニェーターは、プリズム等の反射体を用いる反射式のものと、光源としてLEDなどを用いる自発光式のものがあり、自発光式のものの方が道路利用者に対し点滅等行うことで能動的に視線誘導を行うことができ、また濃霧や降雪時等の視程障害時でも視認でき視線誘導効果が高いものであるが、自発光式のものはブリンカーライトの場合と同様、十分な道路利用者が注意を喚起できるだけの発光輝度を得るには前面に集中して多数のLEDを配設する必要がある。しかしながら、十分な視線誘導を行うに当たっては連続してデリニェーターを配置する必要があり、コストの高い多数のLEDを配設したデリニェーターを連続して配置するのは費用対効果を考慮すると躊躇される場合が多い。
【0070】
本発明に係わる発光部10を用いた自発光視線誘導標によれば、視線誘導が必要な方向に高い発光輝度がえられることから、上記の如き課題を解決し、高い視線誘導効果により交通安全に貢献できるものである。またLEDの数を少なくして発光部10による消費電力を低減できることで、電力供給を太陽電池パネル71のみに限った場合でも太陽電池パネル71の面積を小さいものとでき、設置における構造面、コスト面における自由度は格段に高められる。
【0071】
かかる複数のデリニェーターDについては、公知の如く標準電波(JJY)やGPS電波等による同期システムを付加して自動車の進行方向に併せて全灯、全消を繰り返すものとしてもよく、また各種センサーによるセンシングに基づいて発光パターンを種々変化させるものであってもよい。
【0072】
図18は、前記デリニェーターDの本体D1の詳細を示す説明図で、イ)は正面図、ロ)はイ)のE線における側断面図である。イ)において、支柱D2に取り付けられた本体D1は、前面板3の中央に円形の再帰反射体D11が取り付けられ、再帰反射体D11を取り囲むように6個の発光部10が設けられて形成されている。
【0073】
ロ)において、前述の視線誘導標と同様に、回路基板4にLED2が一体に取り付けられ、円錐状のレンズ1が備えられた前面板3に回路基板4が位置決め手段5を介して取り付けられることで円錐状のレンズ1の背後にLED2が配置されて発光部10が形成される。LED2及び回路基板4は、前面板3及びケースK1により中空部K内に収納され、雨水や結露等による悪影響から保護されている。また中空部K内には蓄電手段72が設けられ、ケースK1上部に封止材Sにより封止されて設けられた太陽電池パネル71により生起された電力を蓄電し、且つLED2が発光するための電力を供給する。
【0074】
かかる構造により、円形に配置された発光部10が道路利用者に遠近感を把握し易くして道路の線形の把握等の効果を高めることができる。また円形の再帰反射体D11が車両のヘッドライト等を再帰反射できることでデリニェーターDの前面から放射される光線量を増加させて視線誘導効果を高めることができ、また仮に発光部10の発光がなされない場合でも夜間において視線誘導標としての機能を完全に喪失することは免れる。
【0075】
図19は、デリニェーターDの本体D1の、他の実施形態を示す説明図である。まずイ)において、前面板3が両面に配置され、図18に示した如き発光部10及び再帰反射体D11が太陽電池パネル71及び蓄電手段72を挟んで両面に設けられている。両面に設けられた発光部10のLED2は、共通の太陽電池パネル71及び蓄電手段72により発光する電力が供給される。
【0076】
かかる構造により、従来の反射式のものと同様に一体のデリニェーターDにより両側に対して視線誘導を行うことができる。また自発光視線誘導標において、コストの比重の高い太陽電池パネル71及び蓄電手段72を多数使用することなく自発光するものとでき、設置に係わるコストを大幅に低減できる。
【0077】
次にロ)において、本体D1の前面板3に設けられた発光部10A、10B、10C、10Dは、その光軸L6と水平面とがなす角度がそれぞれ異ならされているものであり、その角度θは、10Aが0度、10Bがθ1、10Cがθ2、10Dがθ3で、θ1<θ2<θ3である。道路利用者に視線誘導を行うにおいて、視線誘導の対象となる道路利用者が遠方、近傍、自転車等様々である場合、各々について最適の視認ができる光軸L6の角度は異なるものとなる。
【0078】
かかる構造とすることで、発光部10から放射される光線の指向角が小さいものであっても種々の対象に対して適した光軸L6の角度で光線を放射し、いずれかの発光部10が視認に適した光軸L6の角度となされ、例えば発光部10A及び10Bは遠方の車両や乗用車に対して視認性が高められ、発光部10C及び10Dは近傍のトラックや自転車等に対し視認性が高められることで、視線誘導効果を高めることができる。
【0079】
図20及び図21は本発明に係わる実施の一形態を示す説明図で、視線誘導標が主に雪国の道路に設置され、積雪時における路肩の位置を示す自発光矢羽根である場合である。図20において自発光矢羽根Yは道路Rの路肩R1に沿って設置され、支柱Y2により支持された本体Y1の下端から下方に向けて光線Lを放射し、光線Lが投影された位置により車両の運転者や除雪車の作業者等が路肩を認識するものである。
【0080】
従来の自発光矢羽根は、下方に向けて高輝度のLEDから発せられる光線を放射するものが多かったが、高輝度のLEDでは消費電力が大きく、また光線の指向性が強いために光線の投影面積が小さく視認しづらいものであり、またレンズ等によりある程度光線を拡散させても逆に輝度が低下して見づらくなったり、積雪深が大きくなるにつれ投影面積が小さくなるという課題があった。
【0081】
図21は図20の自発光矢羽根の、本体Y1の詳細を示す説明図であるが、本体Y1の下端には本発明に係わる発光部10が取り付けられ、円筒状の光線を下方に向けて放射できることで上記の如き課題を解決し、とりわけ雪国における高い視線誘導効果を発現し交通安全に貢献できるものである。
【0082】
図22は本発明に係わる実施の一形態を示す説明図で、視線誘導標が道路のセンターライン、交差点中央、横断歩道等の路面に設置され、道路利用者に視線誘導等を行う埋込式道路鋲である場合である。本実施形態における埋込式道路鋲Jは、本出願人による特開平11−71726号公報に示される如きもので、イ)は平面図、ロ)は断面図である。イ)において、埋込式道路鋲Jは筺体J3に透明な材質を用いて形成された上面板J2が嵌着され、上面板J2の上面にはプリズム部J1が形成されると共に、筺体J3の内部側に発光体10及び太陽電池パネル71が内装されている。
【0083】
断面図ロ)において、筺体J3には太陽電池パネル71の下方に制御部20及び蓄電手段72が設けられ、筺体J3及び上面板J2の上面が路面GRと均一になるように埋設されている。発光部10から放射された光線L5は、上面板J2の内部に設けられた傾斜面J21により屈曲され、上面板J2内部を透過してプリズム部J1の傾斜面J11により更に屈曲されて道路利用者に視線誘導を行う。
【0084】
従来の埋込式道路鋲は概ねLEDを用いて発光させるものであるが、光源の指向角が小さい場合には、プリズム等により屈曲させたとしても一部のみが眩しすぎて道路利用者が眩惑を起こしたり、また発光面積が小さく視認性が低くなることがあり、また光源の指向角が大きい場合には光線が拡散して遠方からの視認性が低下するといった課題があった。
【0085】
本発明に係わる発光部10を用いた埋込式道路鋲によれば、発光部10の広がりを持った光線L5により、プリズム部L1等により光線が屈曲されてもその光線L5の広がりは失われることがなく、且つ光線L5の拡散も抑えられることから上記の如き課題を解決し、発光部10が路面より下方に設けられている場合においても高い視線誘導効果を発揮し、交通安全に貢献できるものである。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、LEDから発光される光線を相対向する凸面部により拡散させることなく平行光線とし、更に側方に拡散しようとする光線を円錐状側面により平行光線とすることで、光束を略円筒状の形状のものとしてLED単独の場合より広い範囲で、且つ光線の拡散による発光輝度の低下を抑制し、光線が視認される効率を高めることで高い視線誘導効果が得られる。またレンズは円錐状であるからレンズ内部で不要な回折をすることが少なく光線が視認される効率は更に高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる円錐型のレンズの一例を示す説明図である。
【図2】本発明に係わる発光部における光線の状態を示す断面図である。
【図3】本発明に係わる発光部の、形成の一例を示す説明図である。
【図4】図4のB−B断面図における発光部の形成の一例を示す断面図である。
【図5】図4のB−B断面図における発光部の形成の、他の例を示す断面図である。
【図6】本発明に係わるレンズの、前面板への取り付けの他の例を示す説明図である。
【図7】図6から、更に部材を取り付ける説明図である。
【図8】図7のC−C断面図である。
【図9】本発明に係わる発光部の、配置の一例を示す正面図である。
【図10】本発明に係わる発光部の、配置の他の例を示す正面図である。
【図11】本発明に係わるLED群の一例を示す正面図である。
【図12】本発明に係わる発光部とその残余の部位の一例を示す正面図である。
【図13】本発明に係わる自発光視線誘導標の、動作の一形態を示すブロック図である。
【図14】本発明に係わる自発光視線誘導標の、実施の一形態を示す説明図である。
【図15】図14の前面扉部が左開きした状態を示す説明図である。
【図16】図14のD−D断面図である。
【図17】本発明に係わる自発光視線誘導標の、実施の一形態を示す説明図である。
【図18】図17における本体の、実施の一形態を示す説明図である。
【図19】図17における本体の、他の実施形態を示す説明図である。
【図20】本発明に係わる自発光視線誘導標の、実施の一形態を示す説明図である。
【図21】図20における本体の詳細を示す説明図である。
【図22】本発明に係わる自発光視線誘導標の、実施の一形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 レンズ
11 凸面部
12 円錐状側面
2 LED
3 前面板
4 回路基板
5 位置決め手段
71 太陽電池パネル
72 蓄電手段
10 発光部
C 同心円
G LED群
Z 残余の部位
B ブリンカーライト
D デリニェーター
Y 自発光矢羽根
J 埋込式道路鋲

Claims (18)

  1. 複数配置された発光部から前面側に光線を放射する視線誘導標であって、前記発光部はLEDの前面にLEDからの光線を前面側に全反射させる円錐状のレンズが配置されて形成され、該レンズはLEDと対向して凸面部が形成され、LEDの光線が円錐状側面と凸面部とにより平行光線として外部に放射されることを特徴とする自発光視線誘導標。
  2. 前記レンズは、複数のLED各々の前面にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1に記載の自発光視線誘導標。
  3. 発光部は、視線誘導標の前面にそれぞれ等間隔をおいて配置されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の自発光視線誘導標。
  4. 発光部は同心円上に等間隔をおいて配置されたものであって、前記発光部が配置された同心円が複数設けられ、複数発光部間の間隔は最も外側の同心円における間隔が、内側の少なくとも1つの同心円における間隔より小さくなされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自発光視線誘導標。
  5. LEDは、複数のLEDが直列に接続されてLED群が形成され、LEDが同一個数である前記LED群が複数用いられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自発光視線誘導標。
  6. 前記LEDの前面側には、LEDと外気とを隔てる前面板が設けられ、該前面板はレンズと一体で成形されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の自発光視線誘導標。
  7. 前記LEDの前面側には、LEDと外気とを隔てる前面板が設けられ、該前面板にレンズが嵌着されて一体となされることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の自発光視線誘導標。
  8. 前記LEDは、回路基板に一体に取り付けられ、該LED及び回路基板が前記前面板に取り付けられて、LEDがレンズの背面に配置されたことを特徴とする請求項6又は7に記載の自発光視線誘導標。
  9. 前記LEDは、前記前面板及び回路基板により密封されることを特徴とする請求項8に記載の自発光視線誘導標。
  10. 前面板は、発光部が配置された残余の部位が、前面側からの光線を再帰反射する再帰反射部となされていることを特徴する請求項6〜9のいずれかに記載の自発光視線誘導標。
  11. 前面板は、前面側の外面に光触媒含有層が形成されていることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の自発光視線誘導標。
  12. 前面板は、前面側の外面に超撥水性被覆層が形成されていることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の自発光視線誘導標。
  13. 前面板は、前面側の外面に滑雪氷性被覆層が形成されていることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の自発光視線誘導標。
  14. 前面板は、LEDとレンズとの距離を調整する位置決め手段が設けられていることを特徴とする請求項6〜13のいずれかに記載の自発光視線誘導標。
  15. 前記位置決め手段は複数設けられ、各々の位置決め手段においてLEDとレンズとの距離を調整可能となされたことを特徴とする請求項14に記載の自発光視線誘導標。
  16. 太陽電池と、該太陽電池により発電された電力を蓄電する蓄電手段とを備え、太陽電池により生起された電力のみを用いてLEDを発光させることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の自発光視線誘導標。
  17. 蓄電手段は、電気二重層コンデンサであることを特徴とする請求項16に記載の自発光視線誘導標。
  18. 視線誘導標は、ブリンカーライト、デリニェーター、自発光矢羽根、埋込式道路鋲からなる群から選ばれた少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の自発光視線誘導標。
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