JPH10280339A - 自発光式道路鋲 - Google Patents
自発光式道路鋲Info
- Publication number
- JPH10280339A JPH10280339A JP9080808A JP8080897A JPH10280339A JP H10280339 A JPH10280339 A JP H10280339A JP 9080808 A JP9080808 A JP 9080808A JP 8080897 A JP8080897 A JP 8080897A JP H10280339 A JPH10280339 A JP H10280339A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- emitting
- luminous
- incident
- transmitting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Road Signs Or Road Markings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】路面よりの突出を抑えることができ、また発光
体の光を効率よく透光体内に入射させると共に透光体の
表面より効率よく出射させて視認性を高めた自発光式道
路鋲を提供する。 【解決手段】透光体2の下部に発光面31の光軸32を
斜め上方に向けて発光体3を配置する。透光体2には放
射状に出射される発光体3の光Lをほぼ平行光にして透
光体2内に入射させる凸曲面状の入射面22を発光体3
の発光面31に対向して形成する。透光体2内に入射さ
れた光Lはほぼ平行光であるので、その平行光の角度を
透光体2の表面21で全反射しない角度に予め設定して
おくことにより、入射された光Lは全反射することなく
透光体2の表面21より効率よく出射される。
体の光を効率よく透光体内に入射させると共に透光体の
表面より効率よく出射させて視認性を高めた自発光式道
路鋲を提供する。 【解決手段】透光体2の下部に発光面31の光軸32を
斜め上方に向けて発光体3を配置する。透光体2には放
射状に出射される発光体3の光Lをほぼ平行光にして透
光体2内に入射させる凸曲面状の入射面22を発光体3
の発光面31に対向して形成する。透光体2内に入射さ
れた光Lはほぼ平行光であるので、その平行光の角度を
透光体2の表面21で全反射しない角度に予め設定して
おくことにより、入射された光Lは全反射することなく
透光体2の表面21より効率よく出射される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路のセンターラ
イン、交差点中央、横断歩道等の路面に設置され、電源
装置により発光ダイオード等の発光体を発光させて車両
運転手や歩行者に警告や視線誘導等を行い、交通事故の
防止を図る自発光式道路鋲に関するものである。
イン、交差点中央、横断歩道等の路面に設置され、電源
装置により発光ダイオード等の発光体を発光させて車両
運転手や歩行者に警告や視線誘導等を行い、交通事故の
防止を図る自発光式道路鋲に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電源装置により発光ダイオード等
の発光体を発光させる自発光式道路鋲としては、一般に
路面より突出された四角錐台形状の鋲本体の傾斜側面に
発光窓が穿設されると共に、該発光窓内に発光ダイオー
ドが外方に向けて取り付けられ、電源装置により発光さ
れた発光ダイオードの光が直接車両運転手等に視認され
るようになされているものがある。
の発光体を発光させる自発光式道路鋲としては、一般に
路面より突出された四角錐台形状の鋲本体の傾斜側面に
発光窓が穿設されると共に、該発光窓内に発光ダイオー
ドが外方に向けて取り付けられ、電源装置により発光さ
れた発光ダイオードの光が直接車両運転手等に視認され
るようになされているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き自発光式道路鋲は、次のような問題があった。すなわ
ち発光ダイオードが、路面より突出された四角錐台形状
の鋲本体の傾斜側面に取付られているため、構造上、路
面から突出される鋲本体の高さは、発光ダイオードの直
径以上の高さが最低限必要であり、通常は20〜30m
m程度路面より突出することとなり、車両や歩行者に対
しては障害物となっていた。
き自発光式道路鋲は、次のような問題があった。すなわ
ち発光ダイオードが、路面より突出された四角錐台形状
の鋲本体の傾斜側面に取付られているため、構造上、路
面から突出される鋲本体の高さは、発光ダイオードの直
径以上の高さが最低限必要であり、通常は20〜30m
m程度路面より突出することとなり、車両や歩行者に対
しては障害物となっていた。
【0004】そこで鋲本体の上部に透光体を取付け、そ
の透光体の下部に発光ダイオードをその光軸が斜め上方
に向くように配置すると共に前記光軸に直交する平面状
の入射面を透光体に形成することにより、発光ダイオー
ドの光が前記入射面より入射され、透光体を通ってその
表面から出射されるようになされたものがある。この自
発光式道路鋲では発光ダイオードを透光体の下部に配置
しているので、前者のように発光ダイオードの直径以上
の高さを突出させる必要がなくなり、路面よりの突出を
抑えることができる。
の透光体の下部に発光ダイオードをその光軸が斜め上方
に向くように配置すると共に前記光軸に直交する平面状
の入射面を透光体に形成することにより、発光ダイオー
ドの光が前記入射面より入射され、透光体を通ってその
表面から出射されるようになされたものがある。この自
発光式道路鋲では発光ダイオードを透光体の下部に配置
しているので、前者のように発光ダイオードの直径以上
の高さを突出させる必要がなくなり、路面よりの突出を
抑えることができる。
【0005】しかしながらこの自発光式道路鋲において
は、発光体の光は光軸を中心として放射状に出射される
ために、たとえ入射面が発光体の光軸に直交する平面状
となされていても、出射された光の一部は入射面で反射
し、また透光体内に入射された光は透光体内を放射状に
進行し、臨界角以上で透光体の表面に到達した一部の光
は透光体の表面と空気との界面で全反射を起こすもので
あり、従ってその反射の分だけ透光体の表面より出射さ
れる光量が低くなり、視認性が低下すると言った問題が
ある。
は、発光体の光は光軸を中心として放射状に出射される
ために、たとえ入射面が発光体の光軸に直交する平面状
となされていても、出射された光の一部は入射面で反射
し、また透光体内に入射された光は透光体内を放射状に
進行し、臨界角以上で透光体の表面に到達した一部の光
は透光体の表面と空気との界面で全反射を起こすもので
あり、従ってその反射の分だけ透光体の表面より出射さ
れる光量が低くなり、視認性が低下すると言った問題が
ある。
【0006】そこで本発明は、上記の如き問題点を解決
し、路面よりの突出を抑えることができ、また発光体の
光を効率よく透光体内に入射させると共に透光体の表面
より効率よく出射させて視認性を高めた自発光式道路鋲
を提供せんとするものである。
し、路面よりの突出を抑えることができ、また発光体の
光を効率よく透光体内に入射させると共に透光体の表面
より効率よく出射させて視認性を高めた自発光式道路鋲
を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成としている。すなわち本発
明に係る請求項1記載の自発光式道路鋲は、路面に埋設
された鋲本体の上部に透光体が取付けられると共に透光
体の下部に発光体が取付けられ、電源装置により発光さ
れた発光体の光が、透光体内に入射されて透光体の表面
から出射されるようになされた自発光式道路鋲であっ
て、発光体は透光体の下部に発光面の光軸を斜め上方に
向けて配置され、透光体は放射状に出射される発光体の
光をほぼ平行光にして透光体内に入射させる凸曲面状の
入射面が発光体の発光面に対向して形成されていること
を特徴とするものである。
に、本発明は次のような構成としている。すなわち本発
明に係る請求項1記載の自発光式道路鋲は、路面に埋設
された鋲本体の上部に透光体が取付けられると共に透光
体の下部に発光体が取付けられ、電源装置により発光さ
れた発光体の光が、透光体内に入射されて透光体の表面
から出射されるようになされた自発光式道路鋲であっ
て、発光体は透光体の下部に発光面の光軸を斜め上方に
向けて配置され、透光体は放射状に出射される発光体の
光をほぼ平行光にして透光体内に入射させる凸曲面状の
入射面が発光体の発光面に対向して形成されていること
を特徴とするものである。
【0008】また本発明に係る請求項2記載の自発光式
道路鋲は、路面に埋設された鋲本体の上部に透光体が取
付けられると共に透光体の下部に発光体が取付けられ、
電源装置により発光された発光体の光が、透光体内に入
射されて透光体の表面から出射されるようになされた自
発光式道路鋲であって、発光体は透光体の下部に発光面
の光軸を斜め上方に向けて配置され、透光体は発光体の
発光面に対向して光軸にほぼ垂直な入射面が形成され、
且つ放射状に出射される発光体の光をほぼ平行光にして
入射面より透光体内に入射させる凸レンズ体が発光面と
入射面との間に配置されていることを特徴とするもので
ある。
道路鋲は、路面に埋設された鋲本体の上部に透光体が取
付けられると共に透光体の下部に発光体が取付けられ、
電源装置により発光された発光体の光が、透光体内に入
射されて透光体の表面から出射されるようになされた自
発光式道路鋲であって、発光体は透光体の下部に発光面
の光軸を斜め上方に向けて配置され、透光体は発光体の
発光面に対向して光軸にほぼ垂直な入射面が形成され、
且つ放射状に出射される発光体の光をほぼ平行光にして
入射面より透光体内に入射させる凸レンズ体が発光面と
入射面との間に配置されていることを特徴とするもので
ある。
【0009】本発明によれば、発光体を透光体の下部に
配置し、その発光体の光が透光体内に入射されて透光体
の表面より出射されるようになされているので、路面よ
りの突出を抑えることができる。また放射状に出射され
た発光体の光は凸曲面状の入射面、または凸レンズ体に
より集光されて効率よく透光体内に入射されると共に、
入射された光はほぼ平行光であるので、その平行光の角
度を透光体の表面で全反射しない角度に予め設定してお
くことにより、入射された光は全反射することなく透光
体の表面より効率よく出射される。従って、発光体の光
を効率よく透光体内に入射させることができると共に、
効率よく透光体の表面より出射させることができること
から、透光体の表面より出射される光量が多くなり、視
認性が向上する。
配置し、その発光体の光が透光体内に入射されて透光体
の表面より出射されるようになされているので、路面よ
りの突出を抑えることができる。また放射状に出射され
た発光体の光は凸曲面状の入射面、または凸レンズ体に
より集光されて効率よく透光体内に入射されると共に、
入射された光はほぼ平行光であるので、その平行光の角
度を透光体の表面で全反射しない角度に予め設定してお
くことにより、入射された光は全反射することなく透光
体の表面より効率よく出射される。従って、発光体の光
を効率よく透光体内に入射させることができると共に、
効率よく透光体の表面より出射させることができること
から、透光体の表面より出射される光量が多くなり、視
認性が向上する。
【0010】なお前記発明において、発光体の光が出射
される透光体の表面を平面状とし、路面とほぼ面一に埋
設させておけば、前記効果に加えて、車両や歩行者に対
して全く障害物にならないようにすることができる。
される透光体の表面を平面状とし、路面とほぼ面一に埋
設させておけば、前記効果に加えて、車両や歩行者に対
して全く障害物にならないようにすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の一形態を図
面に基づき具体的に説明する。まず図1は請求項1に記
載された本発明の実施の一形態を示す平面図、図2は図
1の断面図、図3は図1の主要部の断面図、図4は本発
明の実施の他の形態を示す主要部の断面図である。
面に基づき具体的に説明する。まず図1は請求項1に記
載された本発明の実施の一形態を示す平面図、図2は図
1の断面図、図3は図1の主要部の断面図、図4は本発
明の実施の他の形態を示す主要部の断面図である。
【0012】図面において、1は路面Gに埋設された鋲
本体、2は前記鋲本体1の上部に取付けられた透光体、
3は前記透光体2の下部に発光面31の光軸32を斜め
上方に向けて配置された発光体、4は発光体3を発光さ
せる電源装置である。
本体、2は前記鋲本体1の上部に取付けられた透光体、
3は前記透光体2の下部に発光面31の光軸32を斜め
上方に向けて配置された発光体、4は発光体3を発光さ
せる電源装置である。
【0013】鋲本体1は路面Gに埋設されるため、通
常、強度、耐蝕性及び成型性に優れたアルミニウムダイ
カスト等の金属で作製される。透光体2は、その上を車
両等が乗り上げても破損しないように、また発光体3の
光が透過されるように、耐衝撃性、耐擦傷性、耐候性等
に優れた硬質の透明ガラスやポリカーボネート、アクリ
ル樹脂等の如き透光性を有する合成樹脂等から一般に作
製されるものであって、表面21は平滑な平面状となさ
れ、鋲本体1の上部に取付られた状態で、その表面21
は路面Gとほぼ面一になるように取付けられている。
常、強度、耐蝕性及び成型性に優れたアルミニウムダイ
カスト等の金属で作製される。透光体2は、その上を車
両等が乗り上げても破損しないように、また発光体3の
光が透過されるように、耐衝撃性、耐擦傷性、耐候性等
に優れた硬質の透明ガラスやポリカーボネート、アクリ
ル樹脂等の如き透光性を有する合成樹脂等から一般に作
製されるものであって、表面21は平滑な平面状となさ
れ、鋲本体1の上部に取付られた状態で、その表面21
は路面Gとほぼ面一になるように取付けられている。
【0014】発光体3は、発光ダイオード、ハロゲンラ
ンプ、メタルハライドランプ、陰極管、エレクトロルミ
ネッセンス、キセノンランプ等が適宜使用されるが、一
般には指向性が強く且つ高輝度の発光ダイオードが好適
に使用される。また発光ダイオードが使用される他の理
由は、発光ダイオードを発光させるに必要な電源電圧は
直流30ボルト以下の低圧であり、かかる低圧では人体
への影響は少なく、また電気設備技術基準により専門家
なしで電源埋設工事が容易且つ可能であるためである。
従って直流低圧の使用から、本形態の如く電源装置4と
しては太陽電池41が一般に使用される。すなわち本形
態では地中に埋設された鋲本体1内に、透光体2の下面
中央部に太陽電池41が納められ、透光体2の表面21
から入射される昼間の太陽光線により太陽電池41に電
力を発生させている。そして太陽電池41下方には該太
陽電池41の発生電力を蓄える蓄電装置42、その他発
光体3の発光を制御するコントローラー43等が適宜納
められ、電力が太陽電池41から直接、または蓄電装置
42から供給されると共に、コントローラー43により
制御されて発光体3が点灯または点滅するようになされ
ている。なお勿論商用電源の使用も可能である。
ンプ、メタルハライドランプ、陰極管、エレクトロルミ
ネッセンス、キセノンランプ等が適宜使用されるが、一
般には指向性が強く且つ高輝度の発光ダイオードが好適
に使用される。また発光ダイオードが使用される他の理
由は、発光ダイオードを発光させるに必要な電源電圧は
直流30ボルト以下の低圧であり、かかる低圧では人体
への影響は少なく、また電気設備技術基準により専門家
なしで電源埋設工事が容易且つ可能であるためである。
従って直流低圧の使用から、本形態の如く電源装置4と
しては太陽電池41が一般に使用される。すなわち本形
態では地中に埋設された鋲本体1内に、透光体2の下面
中央部に太陽電池41が納められ、透光体2の表面21
から入射される昼間の太陽光線により太陽電池41に電
力を発生させている。そして太陽電池41下方には該太
陽電池41の発生電力を蓄える蓄電装置42、その他発
光体3の発光を制御するコントローラー43等が適宜納
められ、電力が太陽電池41から直接、または蓄電装置
42から供給されると共に、コントローラー43により
制御されて発光体3が点灯または点滅するようになされ
ている。なお勿論商用電源の使用も可能である。
【0015】前記発光体3と透光体2との関係をさらに
説明すると、発光体3は透光体2の下部に発光面31の
光軸32を斜め上方に向けて配置され、すなわち本形態
では平滑な平面状の表面21と発光体3の光軸32の延
長線とが斜めに交わるように配置されている。一方の透
光体2には、前記発光体3の発光面31の中心部を焦点
位置として、放射状に出射される発光体3の光Lをほぼ
平行光にして透光体2内に入射させる凸曲面状の入射面
22が発光体3の発光面31に対向して形成されてお
り、光軸32を中心に放射状に出射される発光体3の光
Lがこの凸曲面状の入射面22により集光され、光軸3
2にほぼ平行な平行光となって透光体2内に入射される
ようになされている。なお前記凸曲面状の入射面22
は、放射状に出射される発光体3の光Lを平行光に変え
る形状であれば凸球面状であってもよいし、また凸柱面
状であってもよい。
説明すると、発光体3は透光体2の下部に発光面31の
光軸32を斜め上方に向けて配置され、すなわち本形態
では平滑な平面状の表面21と発光体3の光軸32の延
長線とが斜めに交わるように配置されている。一方の透
光体2には、前記発光体3の発光面31の中心部を焦点
位置として、放射状に出射される発光体3の光Lをほぼ
平行光にして透光体2内に入射させる凸曲面状の入射面
22が発光体3の発光面31に対向して形成されてお
り、光軸32を中心に放射状に出射される発光体3の光
Lがこの凸曲面状の入射面22により集光され、光軸3
2にほぼ平行な平行光となって透光体2内に入射される
ようになされている。なお前記凸曲面状の入射面22
は、放射状に出射される発光体3の光Lを平行光に変え
る形状であれば凸球面状であってもよいし、また凸柱面
状であってもよい。
【0016】かようにして入射面22より透光体2内に
平行光となって入射された発光体3の光Lは、透光体2
内をそのまま進行し、透光体2の表面21で屈折されて
この透光体2の表面21より出射される。
平行光となって入射された発光体3の光Lは、透光体2
内をそのまま進行し、透光体2の表面21で屈折されて
この透光体2の表面21より出射される。
【0017】すなわち透光体2内に入射された平行光
は、ほぼ発光体3の光軸32の傾斜角度βで斜め上向き
に進行し、透光体2と空気との界面、すなわち透光体2
の表面21で透光体2の材質で定まる屈折率により下方
に屈折され、所定の仰角αでその表面21より出射され
る。この場合、平行光が透光体2の表面21に臨界角以
上で到達しないように、すなわち平行光が透光体2の表
面21で全反射しないように、透光体2の屈折率を勘案
して発光体3の光軸32の傾斜角度βを設定する。
は、ほぼ発光体3の光軸32の傾斜角度βで斜め上向き
に進行し、透光体2と空気との界面、すなわち透光体2
の表面21で透光体2の材質で定まる屈折率により下方
に屈折され、所定の仰角αでその表面21より出射され
る。この場合、平行光が透光体2の表面21に臨界角以
上で到達しないように、すなわち平行光が透光体2の表
面21で全反射しないように、透光体2の屈折率を勘案
して発光体3の光軸32の傾斜角度βを設定する。
【0018】また透光体2の表面21から出射される光
Lの仰角αは特に限定されるものではないが、50m以
上離れた車両運転手から見た場合の視線角度と略一致し
て効果的に視認されるように、全反射しない限度におい
て、光の仰角αを例えば2〜5度程度とできるだけ小さ
くするのが好ましい。
Lの仰角αは特に限定されるものではないが、50m以
上離れた車両運転手から見た場合の視線角度と略一致し
て効果的に視認されるように、全反射しない限度におい
て、光の仰角αを例えば2〜5度程度とできるだけ小さ
くするのが好ましい。
【0019】なお本形態による自発光式道路鋲は、通常
は十字路の交差点中央等に設置されて、十字方向に発光
体3の光Lが出射されるように、各十字方向にそれぞれ
発光体3を配置すると共に、その各発光体3に対向して
凸曲面状の入射面22がそれぞれ透光体2に形成される
が、センターラインや横断歩道等に沿って設置される場
合等は、1方向や2方向にのみ発光体3の光Lが出射さ
れるように発光体3が配置されていてもよい。なお透光
体2の各入射面22に対向して配置する発光体3の数
は、一個でもよいし、複数個を入射面22に沿って並べ
て配置してもよい。
は十字路の交差点中央等に設置されて、十字方向に発光
体3の光Lが出射されるように、各十字方向にそれぞれ
発光体3を配置すると共に、その各発光体3に対向して
凸曲面状の入射面22がそれぞれ透光体2に形成される
が、センターラインや横断歩道等に沿って設置される場
合等は、1方向や2方向にのみ発光体3の光Lが出射さ
れるように発光体3が配置されていてもよい。なお透光
体2の各入射面22に対向して配置する発光体3の数
は、一個でもよいし、複数個を入射面22に沿って並べ
て配置してもよい。
【0020】また本形態では鋲本体1と透光体2とが別
体で形成され、鋲本体1で透光体2を強度的に保護する
と共に鋲本体1により路面Gへの取付を確実且つ容易に
しているが、強度的に可能であれば、鋲本体1と透光体
2とを前記硬質の透明ガラスやポリカーボネートやアク
リル樹脂の如き透明の合成樹脂等で一体で形成してもよ
い。
体で形成され、鋲本体1で透光体2を強度的に保護する
と共に鋲本体1により路面Gへの取付を確実且つ容易に
しているが、強度的に可能であれば、鋲本体1と透光体
2とを前記硬質の透明ガラスやポリカーボネートやアク
リル樹脂の如き透明の合成樹脂等で一体で形成してもよ
い。
【0021】さらに本形態では、車両や歩行者に対して
障害物とならないように、表面の突出を抑え、透光体2
の表面21は平面状となされ、路面Gとほぼ面一に埋設
されているが、車両や歩行者に対して支障のない程度に
路面Gより突出されていてもよく、また透光体2の表面
21は凸球面状等、平面状以外になされていてもよく、
また図4の如く、車両や歩行者に対して障害物とならな
い限度において、透光体2の表面21を路面Gより僅か
突出させて透光体2の表面21に傾斜面23を形成し
て、その傾斜面23より出射させるようにすれば、全反
射を抑えてかなり小さい仰角αで出射させるようにする
ことができる。
障害物とならないように、表面の突出を抑え、透光体2
の表面21は平面状となされ、路面Gとほぼ面一に埋設
されているが、車両や歩行者に対して支障のない程度に
路面Gより突出されていてもよく、また透光体2の表面
21は凸球面状等、平面状以外になされていてもよく、
また図4の如く、車両や歩行者に対して障害物とならな
い限度において、透光体2の表面21を路面Gより僅か
突出させて透光体2の表面21に傾斜面23を形成し
て、その傾斜面23より出射させるようにすれば、全反
射を抑えてかなり小さい仰角αで出射させるようにする
ことができる。
【0022】次に請求項2に記載された本発明の実施の
一形態について図5により説明する。すなわち図5は請
求項2に記載された本発明の実施の一形態を示す主要部
の断面図であり、透光体2の下部に発光面31の光軸3
2を斜め上方に向けて発光体3が配置され、その発光体
3の発光面31に対向して光軸32にほぼ垂直な平面状
の入射面24が透光体2に形成されている。そして発光
体3の発光面31と透光体2の入射面24との間に、放
射状に出射される発光体3の光Lをほぼ平行光にして前
記入射面24より透光体2内に入射させるための凸レン
ズ体5が配置されている。
一形態について図5により説明する。すなわち図5は請
求項2に記載された本発明の実施の一形態を示す主要部
の断面図であり、透光体2の下部に発光面31の光軸3
2を斜め上方に向けて発光体3が配置され、その発光体
3の発光面31に対向して光軸32にほぼ垂直な平面状
の入射面24が透光体2に形成されている。そして発光
体3の発光面31と透光体2の入射面24との間に、放
射状に出射される発光体3の光Lをほぼ平行光にして前
記入射面24より透光体2内に入射させるための凸レン
ズ体5が配置されている。
【0023】すなわち前記請求項1記載の発明では、放
射状に出射される発光体3の光Lを凸曲面状の入射面2
2により平行光に変えているのに対して、この発明で
は、発光体3の発光面31と透光体2の平面状の入射面
24との間に配置した凸レンズ体5により、放射状に出
射される発光体3の光Lを平行光に変えている点におい
て相異しているのみであり、これ以外は請求項1記載の
発明とほぼ同様であり、前記した内容がこの発明におい
ても適用される。
射状に出射される発光体3の光Lを凸曲面状の入射面2
2により平行光に変えているのに対して、この発明で
は、発光体3の発光面31と透光体2の平面状の入射面
24との間に配置した凸レンズ体5により、放射状に出
射される発光体3の光Lを平行光に変えている点におい
て相異しているのみであり、これ以外は請求項1記載の
発明とほぼ同様であり、前記した内容がこの発明におい
ても適用される。
【0024】なおこの発明における発光体3と凸レンズ
体5と透光体2の入射面24との位置関係は、放射状に
出射される発光体3の光Lを凸レンズ体5によりほぼ平
行光にするために、発光体3の発光面31の中心部を凸
レンズ体5のほぼ焦点位置に配置し、また凸レンズ体5
を出た平行光を透光体2の平面状の入射面24に垂直に
入射させるようにする。
体5と透光体2の入射面24との位置関係は、放射状に
出射される発光体3の光Lを凸レンズ体5によりほぼ平
行光にするために、発光体3の発光面31の中心部を凸
レンズ体5のほぼ焦点位置に配置し、また凸レンズ体5
を出た平行光を透光体2の平面状の入射面24に垂直に
入射させるようにする。
【0025】かかる位置関係により、放射状に出射され
る発光体3の光Lは凸レンズ体5により集光されて入射
面24に垂直なほぼ平行光となって入射面24より透光
体2内に入射される。そして透光体2内に入射された平
行光は、請求項1記載の発明と同様に、ほぼ発光体3の
光軸32の傾斜角度βで斜め上向きに進行し、透光体2
と空気との界面、すなわち透光体2の表面21で透光体
2の材質で定まる屈折率により屈折されて所定の仰角α
でその表面21より出射される。
る発光体3の光Lは凸レンズ体5により集光されて入射
面24に垂直なほぼ平行光となって入射面24より透光
体2内に入射される。そして透光体2内に入射された平
行光は、請求項1記載の発明と同様に、ほぼ発光体3の
光軸32の傾斜角度βで斜め上向きに進行し、透光体2
と空気との界面、すなわち透光体2の表面21で透光体
2の材質で定まる屈折率により屈折されて所定の仰角α
でその表面21より出射される。
【0026】この発明においても、前記発明と同様に、
平行光が透光体2の表面21に臨界角以上で到達しない
ように、すなわち平行光が透光体2の表面21で全反射
しないように、透光体2の屈折率を勘案して発光体3の
光軸32の傾斜角度βを設定する。
平行光が透光体2の表面21に臨界角以上で到達しない
ように、すなわち平行光が透光体2の表面21で全反射
しないように、透光体2の屈折率を勘案して発光体3の
光軸32の傾斜角度βを設定する。
【0027】なお前記凸レンズ体5は、発光体3の発光
面31の中心部をほぼ焦点位置として、放射状に出射さ
れる発光体3の光Lをほぼ平行光に変えるものであれ
ば、凸球面状であってもよいし、凸柱面状であってもよ
い。
面31の中心部をほぼ焦点位置として、放射状に出射さ
れる発光体3の光Lをほぼ平行光に変えるものであれ
ば、凸球面状であってもよいし、凸柱面状であってもよ
い。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜2記載の
発明によれば、発光体を透光体の下部に配置しているの
で、路面よりの突出を抑えることができる。また放射状
に出射された発光体の光は凸曲面状の入射面、または凸
レンズ体により集光されて効率よく透光体内に入射され
ると共に、入射された光はほぼ平行光であるので、その
平行光の角度を透光体の表面で全反射しない角度に予め
設定しておくことにより、入射された光は全反射するこ
となく透光体の表面より効率よく出射される。従って、
発光体の光を効率よく透光体内に入射させることができ
ると共に、効率よく透光体の表面より出射させることが
できることから、透光体の表面より出射される光量が多
くなり、視認性が向上する。
発明によれば、発光体を透光体の下部に配置しているの
で、路面よりの突出を抑えることができる。また放射状
に出射された発光体の光は凸曲面状の入射面、または凸
レンズ体により集光されて効率よく透光体内に入射され
ると共に、入射された光はほぼ平行光であるので、その
平行光の角度を透光体の表面で全反射しない角度に予め
設定しておくことにより、入射された光は全反射するこ
となく透光体の表面より効率よく出射される。従って、
発光体の光を効率よく透光体内に入射させることができ
ると共に、効率よく透光体の表面より出射させることが
できることから、透光体の表面より出射される光量が多
くなり、視認性が向上する。
【0029】また請求項3記載の発明によれば、前記効
果に加えて、発光体の光が出射される透光体の表面が平
面状となされ、また路面とほぼ面一に埋設されているの
で、車両や歩行者に対して全く障害物にならない。
果に加えて、発光体の光が出射される透光体の表面が平
面状となされ、また路面とほぼ面一に埋設されているの
で、車両や歩行者に対して全く障害物にならない。
【図1】本発明の実施の一形態を示す平面図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】図1の主要部の断面図である。
【図4】本発明の実施の他の形態を示す主要部の断面図
である。
である。
【図5】本発明の実施の一形態を示す主要部の断面図で
ある。
ある。
1 鋲本体 2 透光体 21 表面 22 凸曲面状の入射面 23 傾斜面 24 平面状の入射面 3 発光体 31 発光面 32 光軸 4 電源装置 41 太陽電池 42 蓄電装置 43 コントローラー 5 凸レンズ体
Claims (3)
- 【請求項1】 路面に埋設された鋲本体の上部に透光体
が取付けられると共に透光体の下部に発光体が取付けら
れ、電源装置により発光された発光体の光が、透光体内
に入射されて透光体の表面から出射されるようになされ
た自発光式道路鋲であって、発光体は透光体の下部に発
光面の光軸を斜め上方に向けて配置され、透光体は放射
状に出射される発光体の光をほぼ平行光にして透光体内
に入射させる凸曲面状の入射面が発光体の発光面に対向
して形成されていることを特徴とする自発光式道路鋲。 - 【請求項2】 路面に埋設された鋲本体の上部に透光体
が取付けられると共に透光体の下部に発光体が取付けら
れ、電源装置により発光された発光体の光が、透光体内
に入射されて透光体の表面から出射されるようになされ
た自発光式道路鋲であって、発光体は透光体の下部に発
光面の光軸を斜め上方に向けて配置され、透光体は発光
体の発光面に対向して光軸にほぼ垂直な入射面が形成さ
れ、且つ放射状に出射される発光体の光をほぼ平行光に
して入射面より透光体内に入射させる凸レンズ体が発光
面と入射面との間に配置されていることを特徴とする自
発光式道路鋲。 - 【請求項3】 発光体の光が出射される透光体の表面は
平面状となされ、路面とほぼ面一に埋設されていること
を特徴とする請求項1または2記載の自発光式道路鋲。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9080808A JPH10280339A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 自発光式道路鋲 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9080808A JPH10280339A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 自発光式道路鋲 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10280339A true JPH10280339A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=13728777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9080808A Pending JPH10280339A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 自発光式道路鋲 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10280339A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011058233A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Sekisui Jushi Co Ltd | 道路用発光標示体及びこれに用いるレンズ体 |
JP2011058315A (ja) * | 2009-09-14 | 2011-03-24 | Sekisui Jushi Co Ltd | 道路用発光標示体 |
JP2019061761A (ja) * | 2017-09-25 | 2019-04-18 | 東芝ライテック株式会社 | 航空標識灯 |
JP2020201918A (ja) * | 2019-06-12 | 2020-12-17 | 博之 松田 | 信号の無い一本道の横断歩道路面信号機。 |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP9080808A patent/JPH10280339A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011058233A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Sekisui Jushi Co Ltd | 道路用発光標示体及びこれに用いるレンズ体 |
JP2011058315A (ja) * | 2009-09-14 | 2011-03-24 | Sekisui Jushi Co Ltd | 道路用発光標示体 |
JP2019061761A (ja) * | 2017-09-25 | 2019-04-18 | 東芝ライテック株式会社 | 航空標識灯 |
JP2020201918A (ja) * | 2019-06-12 | 2020-12-17 | 博之 松田 | 信号の無い一本道の横断歩道路面信号機。 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3982174B2 (ja) | 光照射装置 | |
JP4143074B2 (ja) | 発光ダイオード | |
KR20170120318A (ko) | 비대칭 배광각을 갖는 항공 장애등 | |
JPH10280339A (ja) | 自発光式道路鋲 | |
KR101637182B1 (ko) | 지주형 경광장치 | |
JP3615641B2 (ja) | 自発光式道路鋲 | |
JP4099403B2 (ja) | 自発光視線誘導標 | |
JP4191618B2 (ja) | 自発光式道路鋲 | |
JP3256092B2 (ja) | 自発光式道路鋲 | |
JPH10317332A (ja) | 自発光式道路標識 | |
JP2006293645A (ja) | 信号機 | |
JP3582759B2 (ja) | 自発光式道路鋲 | |
JPH10266145A (ja) | 自発光式道路鋲 | |
JP3634581B2 (ja) | 自発光式道路鋲 | |
JP4666352B2 (ja) | 標識灯 | |
JP2002227146A (ja) | 自発光式道路鋲 | |
JP2987764B2 (ja) | 自発光鋲 | |
JP7570154B2 (ja) | 中央全反射型道路標識鋲 | |
KR102520607B1 (ko) | 중앙 전반사형 도로표지병 | |
JP7570152B2 (ja) | ソーラーセルを装着した道路標識鋲 | |
JPH11131431A (ja) | 自発光式道路鋲 | |
JP2519650B2 (ja) | 平面自発光鋲 | |
JP3013738U (ja) | 埋設式道路標識装置 | |
JPH0953212A (ja) | スノーポール | |
JP2024097308A (ja) | ソーラーセルを装着した道路標識鋲 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040325 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040706 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040820 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041124 |