JP2004231197A - 発泡紙カップ容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、カップ原紙4とシーラント層2との間にバリアーフィルム層3を積層して、またカップ原紙4の外面にポリエチレン層5を積層して、胴部板22の一方の側面接合部aと他方の側面接合部bとを重ねて熱融着して、底面板24の周辺を巻込んで逆円錐台形状又は円筒台形状に成形した後に、オーブンなどで加熱して、カップ原紙4とポリエチレン層5との間に気泡を発生させた発泡紙カップ容器である。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱湯を注いで喫食する即席のラーメンやスープや味噌汁などを収容する、酸素や水蒸気などの各種バリアー性を付与した、断熱性を有する発泡紙カップ容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、熱湯を注いで喫食する即席のラーメンやスープや味噌汁などを収容する、図4に示すような、適宜のカップ原紙4と適宜のシーラント層2とを積層して、胴部板32の一方の側面接合部aと他方の側面接合部bとを重ねて熱融着して、底面板34の周辺を巻込んで逆円錐台形状又は図示していない円筒台形状に成形した、最も一般的な紙カップ容器30において、胴部板32のカップ原紙4の外面に、例えば発泡スチロール製や発泡ポリエチレン製などの、予め逆円錐台筒状又は円筒状に成形した発泡断熱カバー6を被せて、要所を接着するなどした紙カップ容器30が、一般に広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが従来の、図4に示す紙カップ容器30については、胴部板32のカップ原紙4の外面に、予め逆円錐台筒状又は円筒状に成形した発泡断熱カバー6を被せたことによって、熱湯を注いだ時に、胴部板32の外面の発泡断熱カバー6を手に持って、安全に喫食することができる、断熱性が優れた紙カップ容器30であるものの、熱湯を注いで喫食する即席のラーメンやスープや味噌汁などを収容して、フランジ部cに図示していない適宜の蓋材を被せて密封した時に、適宜のカップ原紙4と適宜のシーラント層2とを積層して、逆円錐台形状又は円筒台形状に成形した胴部板32と底面板34とに、酸素や水蒸気などの各種バリアー性が不足しているために、収容物の味覚を長期に保持することができないことが問題であった。
【0004】
また従来の、図4に示す紙カップ容器30については、胴部板32の一方の側面接合部aと他方の側面接合部bとを重ねて熱融着して、底面板34の周辺を巻込んで逆円錐台形状又は図示していない円筒台形状に成形した後に、予め逆円錐台筒状又は円筒状に成形した発泡断熱カバー6を被せて、要所を接着するなどの必要があるために、紙カップ容器30の製造工程が煩雑になることが問題であった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、熱湯を注いで喫食する即席のラーメンやスープや味噌汁などを収容する、逆円錐台形状又は円筒台形状に成形した胴部板22と底面板24とに、酸素や水蒸気などの各種バリアー性を付与して、収容物の味覚を長期に保持することができる、また熱湯を注いだ時に、胴部板22の外面の、カップ原紙4との間に気泡を発生させたポリエチレン層5を手に持って、安全に喫食することができる、予め逆円錐台筒状又は円筒状に成形した発泡断熱カバー6を被せる必要がない、製造工程が簡単な断熱性を有する発泡紙カップ容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の発泡紙カップ容器は、カップ原紙4とシーラント層2とを積層して成る、逆円錐台形状又は円筒台形状の紙カップ容器20において、図1に示すように、紙カップ容器20の内側には、カップ原紙4とシーラント層2との間にバリアーフィルム層3を積層して、また紙カップ容器20の外側には、カップ原紙4にポリエチレン層5を積層して、胴部板22の一方の側面接合部aと他方の側面接合部bとを重ねて熱融着して、底面板24の周辺を巻込んで逆円錐台形状又は円筒台形状に成形した後に、オーブンなどで加熱して、カップ原紙4とポリエチレン層5との間に気泡を発生させたことを特徴とする発泡紙カップ容器である。
【0007】
本発明の発泡紙カップ容器においては、適宜のカップ原紙4と適宜のシーラント層2とを積層して成る、最も一般的な逆円錐台形状又は円筒台形状の紙カップ容器20において、図1F( 図3 )に示すように、紙カップ容器20の内側には、カップ原紙4とシーラント層2との間に、アルミニウム箔やアルミ蒸着付の延伸ポリプロピレンやセラミック蒸着付の延伸ポリエステルなどの、酸素や水蒸気などの各種バリアー性が優れたバリアーフィルム層3を積層したことによって、熱湯を注いで喫食する即席のラーメンやスープや味噌汁などを収容して、フランジ部cに図示していない適宜の、同様に酸素や水蒸気などの各種バリアー性が優れた蓋材を被せて密封した時に、逆円錐台形状又は円筒台形状に成形した胴部板22と底面板24とに、酸素や水蒸気などの各種バリアー性を付与して、収容物の味覚を長期に保持することができる、断熱性を有する発泡紙カップ容器を提供することができる。
【0008】
また、本発明の発泡紙カップ容器においては、図1E ,F( 図3 )に示すように、紙カップ容器20の内側には、カップ原紙4とシーラント層2との間に、前述したバリアーフィルム層3を積層して、また紙カップ容器20の外側には、カップ原紙4に、通常の低密度ポリエチレンなどのポリエチレン層5を積層して、従来と同様の最も一般的なカップ成形工程で、胴部板22の一方の側面接合部aと他方の側面接合部bとを重ねて熱融着して、底面板24の周辺を巻込んで、図1A ,Bに示す逆円錐台形状又は図1C ,Dに示す円筒台形状に成形した後に、カップ成形工程に連続したオーブンなどで、120℃程度に加熱して、カップ原紙4の外面のポリエチレン層5を軟化させるとともに、カップ原紙4に含有した水分を外面に気化( バリアーフィルム層3でブロックした内面側には気化しない)させて、カップ原紙4とこの軟化させたポリエチレン層5との間に、細かい気泡を発生させたことによって、熱湯を注いだ時に、胴部板22の外面の、カップ原紙4との間に気泡を発生させたポリエチレン層5を手に持って、安全に喫食することができる、従来の予め逆円錐台筒状又は円筒状に成形した発泡断熱カバー6を被せる必要がない、製造工程が簡単な断熱性を有する発泡紙カップ容器を提供することができる。
【0009】
なお、カップ原紙4と軟化させたポリエチレン層5との間に発生させた、細かい気泡については、オーブンなどでの加熱が終了して常温に戻った時に、カップ原紙4の端面から空気が入って、この細かい気泡が殆ど縮まずに残って硬化するために、安全に喫食することができる程度の断熱性を得ることができる。
【0010】
加えて、本発明の発泡紙カップ容器は、前述した図1に示す発泡紙カップ容器において、図2Bに示すように、胴部板22の一方の側面接合部aをカップ原紙4側に180度折返して、この折返した一方の側面接合部aと他方の側面接合部bとを重ねて熱融着したことを特徴とする発泡紙カップ容器である。
【0011】
本発明の発泡紙カップ容器においては、カップ原紙4とシーラント層2との間にバリアーフィルム層3を積層して、またカップ原紙4の外面にポリエチレン層5を積層した、胴部板22の一方の側面接合部aをカップ原紙4側に180度折返して、図2Bに示すように、この折返した一方の側面接合部aのシーラント層2と他方の側面接合部bのシーラント層2とを重ねて熱融着したことによって、シーラント層2 ,2どうしの熱融着が完全であるとともに、胴部板22の切断端部が収容物に接していないために、また図1B ,Dに示す底面板24の切断端部も収容物に接していないために、特にカップ原紙4に収容物が浸透して漏れだす恐れがない、衛生的に収容物の味覚を長期に保持することができる、断熱性を有する発泡紙カップ容器を提供することができる。
【0012】
また加えて、本発明の発泡紙カップ容器は、前述した図2Bに示す発泡紙カップ容器において、図2C ,図3Cに示すように、胴部板22の一方の側面接合部aのカップ原紙4の外面側を、ポリエチレン層5とともに削り取って、この削り取った一方の側面接合部aをカップ原紙4側に180度折返したことを特徴とする発泡紙カップ容器である。
【0013】
本発明の発泡紙カップ容器においては、カップ原紙4とシーラント層2との間にバリアーフィルム層3を積層して、またカップ原紙4の外面にポリエチレン層5を積層した、胴部板22の一方の側面接合部aのカップ原紙4の外面側を、図3Cに示すように、ポリエチレン層5とともに削り取って、図2Cに示すように、この削り取った一方の側面接合部aをカップ原紙4側に180度折返したことによって、胴部板22の、削り取って折返した一方の側面接合部aと他方の側面接合部bとを重ねて熱融着した時に、胴部板22の外面側 ,内面側への、熱融着した側面接合部a ,bが突出する程度が少ないために、保管 ,取扱いや展示効果などに支障がない、衛生的に収容物の味覚を長期に保持することができる、断熱性を有する発泡紙カップ容器を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の、ポリエチレン層5とカップ原紙4とバリアーフィルム層3とシーラント層2とを積層して成る発泡紙カップ容器において、特にカップ原紙4とバリアーフィルム層3とを積層する方法については、後述する実施例に示すような、図示していないウレタン系などの接着剤層を介して、ドライラミネート方法などで強固に積層することが好ましい。
【0015】
すなわち、通常の240g/m2 程度のカップ原紙4の内面側に、前述したアルミニウム箔やアルミ蒸着付の延伸ポリプロピレンやセラミック蒸着付の延伸ポリエステルなどの、酸素や水蒸気などの各種バリアー性が優れた軟化し難いバリアーフィルム層3を、加熱しても軟化しないウレタン系などの接着剤層を介して強固に積層することによって、カップ成形工程に連続したオーブンなどで、120℃程度に加熱して、カップ原紙4の外面のポリエチレン層5を軟化させるとともに、カップ原紙4の内面側を、この軟化しない接着剤層と各種バリアー性が優れた軟化し難いバリアーフィルム層3とで完全にブロックして、カップ原紙4に含有した水分を全て外面に気化させて、カップ原紙4とこの軟化させたポリエチレン層5との間に、効果的に細かい気泡を発生させることができる。
【0016】
また、本発明の発泡紙カップ容器において、カップ原紙4に含有した水分については、通常は8重量%程度であるものの、適宜の方法で10〜12重量%程度に加湿する( シーズニングと通称する )ことによって、カップ成形工程に連続したオーブンなどで、120℃程度に加熱して、カップ原紙4により多く含有した水分を外面に気化させて、カップ原紙4と軟化させたポリエチレン層5との間に、より多くの細かい気泡を発生させることができる。
【0017】
【実施例】
<実施例1>
図1A ,B ,C ,Dは、本発明の実施例1における、発泡紙カップ容器の斜視図 ,断面図であって、図1Eは、発泡紙カップ容器の水平断面図であって、図1Fは、その側面接合部a ,bの部分断面図である。
また図3A ,Bは、本発明の実施例1における、発泡紙カップ容器の、胴部板22のブランクの平面図 ,断面図である。
【0018】
すなわち、通常の低密度ポリエチレン20μmのポリエチレン層5と、通常の240g/m2 のカップ原紙4と、酸素や水蒸気などの各種バリアー性が優れたセラミック蒸着付の延伸ポリエステル20μmのバリアーフィルム層3と、熱融着性が優れた低密度ポリエチレン40μmのシーラント層2とを、カップ原紙4とバリアーフィルム層3との間は、図示していないウレタン系の接着剤層を介して、通常の巻取り式のドライラミネート方法で積層して、またポリエチレン層5とカップ原紙4との間及びバリアーフィルム層3とシーラント層2との間は、それぞれ20μmのポリエチレン層5と40μmのシーラント層2とを熱溶融して、通常のTダイ式の押出しラミネート方法で積層した、図3Bに示す紙樹脂積層材料を用いて、通常の打抜型を用いた打抜工程で、図3Aに示す縦と横とが98×258mmの扇形状の胴部板22のブランクと、図示していない縦と横とが98×232mmの長方形状の胴部板22のブランクとを、それぞれ作製した。
【0019】
次に、従来と同様の最も一般的なカップ成形工程で、図1E ,Fに示すように、図3Aに示す扇形状の胴部板22のブランクと、図示していない長方形状の胴部板22のブランクとの、一方の側面接合部aと他方の側面接合部bとを重ねて熱融着して、それぞれ円形の底面板24の周辺を巻込んで、図1A ,Bに示す高さが95mmで口径が80mm( 底径が65mm )の逆円錐台形状に成形した後に、また図1C ,Dに示す高さが95mmで内径が72mmの円筒台形状に成形した後に、カップ成形工程に連続したオーブン装置で、それぞれ120℃で3秒間加熱して、カップ原紙4の外面のポリエチレン層5を軟化させるとともに、カップ原紙4に含有した水分を外面に気化( バリアーフィルム層3でブロックした内面側には気化しない )させて、カップ原紙4とこの軟化させたポリエチレン層5との間に、それぞれ細かい気泡を発生させたところ、オーブン装置での加熱が終了して常温に戻った時に、カップ原紙4の端面から空気が入って、この細かい気泡が殆ど縮まずに残って硬化した、それぞれ断熱性を有する発泡紙カップ容器を得ることができた。
【0020】
本実施例の発泡紙カップ容器においては、通常の240g/m2 のカップ原紙4と熱融着性が優れた低密度ポリエチレン40μmのシーラント層2との間に、酸素や水蒸気などの各種バリアー性が優れたセラミック蒸着付の延伸ポリエステル20μmのバリアーフィルム層3を積層して、逆円錐台形状又は円筒台形状に成形した胴部板22と底面板24とに、酸素や水蒸気などの各種バリアー性を付与したことによって、収容物の味覚を長期に保持することができる、断熱性を有する発泡紙カップ容器であって、
通常の240g/m2 のカップ原紙4の外面に、通常の低密度ポリエチレン20μmのポリエチレン層5を積層して、逆円錐台形状又は円筒台形状に成形した後に、カップ成形工程に連続したオーブン装置で、それぞれ120℃で3秒間加熱して、カップ原紙4と軟化させたポリエチレン層5との間に、それぞれ細かい気泡を発生させて、この細かい気泡が殆ど縮まずに残って硬化したために、熱湯を注いだ時に、胴部板22の外面の、この細かい気泡が殆ど縮まずに残って硬化したポリエチレン層5を手に持って、安全に喫食することができる、断熱性を有する発泡紙カップ容器を得ることができた。
【0021】
<実施例2>
図2Aは、本発明の実施例2における、発泡紙カップ容器の水平断面図であって、図2B ,Cは、その側面接合部a ,bの部分断面図である。
また図3A ,B ,Cは、本発明の実施例2における、発泡紙カップ容器の、胴部板22のブランクの平面図 ,断面図である。
【0022】
すなわち、それぞれ実施例1と同一の、20μmのポリエチレン層5と240g/m2 のカップ原紙4と20μmのバリアーフィルム層3と40μmのシーラント層2とを、実施例1と全く同様に積層して、通常の打抜型を用いた打抜工程で、図3A ,Bに示す縦と横とが98×258mmの、実施例1と同一の扇形状の胴部板22のブランクを作製するとともに、別に通常の高速グラインダー装置で、図3A ,Bに示す扇形状の胴部板22のブランクの、一方の側面接合部aの240g/m2 のカップ原紙4の外面側の厚さ約半分を、20μmのポリエチレン層5とともに削り取って、図3A ,Cに示す扇形状の胴部板22のブランクを作製した。
【0023】
次に、折返し機構を付加した通常のカップ成形工程で、図2A ,B ,Cに示すように、図3A ,Bに示す扇形状の胴部板22のブランクの、一方の側面接合部aをカップ原紙4側に180度折返して、また図3A ,Cに示す扇形状の胴部板22のブランクの、削り取った一方の側面接合部aをカップ原紙4側に180度折返して、それぞれ折返した一方の側面接合部aと他方の側面接合部bとを重ねて熱融着して、円形の底面板24の周辺を巻込んで、それぞれ高さが95mmで口径が80mm( 底径が65mm )の、実施例1と同一の逆円錐台形状に成形した後に、カップ成形工程に連続したオーブン装置で、それぞれ120℃で3秒間加熱して、カップ原紙4と軟化させたポリエチレン層5との間に、それぞれ細かい気泡を発生させて、この細かい気泡が殆ど縮まずに残って硬化した、それぞれ断熱性を有する発泡紙カップ容器を得ることができた。
【0024】
本実施例の発泡紙カップ容器においては、収容物の味覚を長期に保持することができる、また熱湯を注いだ時に、胴部板22の外面の、細かい気泡が殆ど縮まずに残って硬化したポリエチレン層5を手に持って、安全に喫食することができる、実施例1の断熱性を有する発泡紙カップ容器に加えて、
図3A ,Bに示す扇形状の胴部板22のブランクの、一方の側面接合部aをカップ原紙4側に180度折返して、また図3A ,Bに示す扇形状の胴部板22のブランクの、一方の側面接合部aの240g/m2 のカップ原紙4の外面側の厚さ約半分を、20μmのポリエチレン層5とともに削り取って、この削り取った一方の側面接合部aをカップ原紙4側に180度折返して、それぞれ折返した一方の側面接合部aと他方の側面接合部bとを重ねて熱融着したことによって、胴部板22の切断端部が収容物に接していないために、衛生的に収容物の味覚を長期に保持することができる、また胴部板22の外面側 ,内面側への、熱融着した側面接合部a ,bが突出する程度が少ないために、保管 ,取扱いや展示効果などに支障がない、それぞれ断熱性を有する発泡紙カップ容器を得ることができた。
【0025】
【発明の効果】
以上、実施例ほかに示すとおり、本発明の発泡紙カップ容器においては、熱湯を注いで喫食する即席のラーメンやスープや味噌汁などを収容する、逆円錐台形状又は円筒台形状に成形した胴部板22と底面板24とに、酸素や水蒸気などの各種バリアー性を付与して、収容物の味覚を長期に保持することができる、また熱湯を注いだ時に、胴部板22の外面の、カップ原紙4との間に細かい気泡を発生させて、この細かい気泡が殆ど縮まずに残って硬化したポリエチレン層5を手に持って、安全に喫食することができる、予め逆円錐台筒状又は円筒状に成形した発泡断熱カバー6を被せる必要がない、製造工程が簡単な断熱性を有する発泡紙カップ容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における、図1A ,B ,C ,Dは、発泡紙カップ容器の斜視図 ,断面図であって、図1Eは、発泡紙カップ容器の水平断面図であって、図1Fは、その側面接合部a ,bの部分断面図である。
【図2】本発明の実施例2における、図2Aは、発泡紙カップ容器の水平断面図であって、図2B ,Cは、その側面接合部a ,bの部分断面図である。
【図3】本発明の実施例1 ,実施例2における、図3A ,B ,Cは、発泡紙カップ容器の、胴部板22のブランクの平面図 ,断面図である。
【図4】従来の、図4A ,Bは、紙カップ容器30の斜視図 ,断面図であって、図4Cは、紙カップ容器30の水平断面図であって、図4Dは、その側面接合部a ,bの部分断面図である。
【符号の説明】
2 …シーラント層
3 …バリアーフィルム層
4 …カップ原紙
5 …ポリエチレン層
6 …発泡断熱カバー
20 ,30 …紙カップ容器
22 ,32 …胴部板
24 ,34 …底面板
a ,b …側面接合部
c …フランジ部
Claims (3)
- カップ原紙4とシーラント層2とを積層して成る、逆円錐台形状又は円筒台形状の紙カップ容器20において、紙カップ容器20の内側には、カップ原紙4とシーラント層2との間にバリアーフィルム層3を積層して、また紙カップ容器20の外側には、カップ原紙4にポリエチレン層5を積層して、胴部板22の一方の側面接合部aと他方の側面接合部bとを重ねて熱融着して、底面板24の周辺を巻込んで逆円錐台形状又は円筒台形状に成形した後に、オーブンなどで加熱して、カップ原紙4とポリエチレン層5との間に気泡を発生させたことを特徴とする発泡紙カップ容器。
- 請求項1に記載の発泡紙カップ容器において、胴部板22の一方の側面接合部aをカップ原紙4側に180度折返して、この折返した一方の側面接合部aと他方の側面接合部bとを重ねて熱融着したことを特徴とする発泡紙カップ容器。
- 請求項2に記載の発泡紙カップ容器において、胴部板22の一方の側面接合部aのカップ原紙4の外面側を、ポリエチレン層5とともに削り取って、この削り取った一方の側面接合部aをカップ原紙4側に180度折返したことを特徴とする発泡紙カップ容器。
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