JP2004231002A - 車両用ミラー付サンバイザ - Google Patents

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JP2004231002A JP2003020563A JP2003020563A JP2004231002A JP 2004231002 A JP2004231002 A JP 2004231002A JP 2003020563 A JP2003020563 A JP 2003020563A JP 2003020563 A JP2003020563 A JP 2003020563A JP 2004231002 A JP2004231002 A JP 2004231002A
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Masahiro Kamimoto
理宏 神本
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Daikyo Nishikawa Corp
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Nishikawa Kasei Co Ltd
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Abstract

【課題】厚み方向に2分割された第1及び第2平面体を重合して内部に中空部が形成された板状サンバイザ本体が格納状態と遮光状態とに切り替え可能に設けられた車両用ミラー付サンバイザを安価で耐久性のあるものにする。
【解決手段】第2平面体15に立設された枠体27内に第1平面体13に沿ってミラー部材11を固定支持し、第1平面体13にミラー部材11に略対応してミラー開口部29を設け、枠体27の互いに対向する上側及び下側立壁部35,37に形成したカバー用溝部43b,43cに、ミラー部材11の表面側に位置する板状のミラーカバー9を第1平面体13に沿ってスライド可能に嵌入支持し、カバー用溝部43cの底壁部に貫通口37aを形成し、貫通口37aに対向する枠体27外側の第2平面体15に形成した保持部45に、ミラーカバー9の側部を貫通口37aを通して押圧してカバー用溝部43bに向けて付勢する板バネ49を保持する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の運転席や助手席への直射光を避けるために車室の前部天井に取り付けられるサンバイザに関し、特に、そのサンバイザ本体にミラー部材を配設する構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば内部に中空部が形成された板状のサンバイザ本体を備え、このサンバイザ本体が、車室の天井面に沿うように位置付けられる格納状態と、車両ウインドの内面に沿うように位置付けられる遮光状態とに切り替え可能に設けられた車両用ミラー付サンバイザとして、例えば特許文献1に示されるように、サンバイザ本体内部に設けられた枠体に、遮光状態で車室内を向くように配置されたミラー部材と、このミラー部材の表面側に配置され、その表面を露出させる開状態及び表面を覆う閉状態の間でスライド可能な板状のミラーカバーとを設け、このミラーカバーの側面に、枠体のスライド溝の摺動面に対して適度の摺動抵抗を付与する樹脂製バネを一体的に設けてミラーカバーを安定して開閉できるようにしたものが知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−12030号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般に、上記の如き樹脂製バネは、車内の温度変化が長期間に亘り繰り返されると劣化しやすく、この劣化によりミラーカバーにがたつきを生じ、ミラーカバーの開閉が円滑に行われず、また、走行中にミラーカバーが振動して異音を生じるのは避けられない。
【0005】
このような問題に対処するために、温度変化に強い樹脂を用いて樹脂製バネを成形することが考えられるが、このような耐熱性の高い樹脂材料は一般に高価であることから、上記のように樹脂製バネが一体に形成されるミラーカバーにおいては、ミラーカバー全体を同一の耐熱性樹脂材料で成形しなければならず、製造コストが高くなる。しかも、そのミラーカバーの材料の選択自由度が制限されるという問題がある。
【0006】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記したミラーカバーの付勢構造に工夫を加えることで、材料の選択自由度が制限されず、安価で耐久性のある車両用ミラー付サンバイザを得ようとすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明では、厚み方向に2分割された第1平面体及び第2平面体が重合されて内部に中空部が形成された板状のサンバイザ本体を備え、このサンバイザ本体が、第1平面体及び第2平面体のいずれか一方の平面体を車室内側に配置して車室の天井面に沿うように位置付けられる格納状態と、他方の平面体を車室内側に配置して車両ウインドの内面に沿うように位置付けられる遮光状態とに切り替え可能に設けられた車両用ミラー付サンバイザを対象とする。
【0008】
そして、上記第2平面体には、上記第1平面体に向かって延びる立壁部によって枠体が一体に立設されているとともに、この枠体内には上記第1平面体に沿ってミラー部材が固定支持され、第1平面体には、ミラー部材に略対応してミラー開口部が設けられ、枠体の互いに対向する立壁部には一対のスライド溝が形成されていて、該スライド溝には、ミラー部材の表面側に位置する板状のミラーカバーがミラー部材の表面を露出させる開状態と表面を覆う閉状態との間で第1平面体に沿ってスライド可能に嵌入支持され、一対のスライド溝のいずれか一方のスライド溝の底壁部をなす枠体の立壁部には貫通口が形成され、枠体外側の第2平面体には保持部が上記貫通口に対向するように形成され、この保持部に、ミラーカバーの側部を貫通口を通して押圧してミラーカバーを他方のスライド溝に向けて付勢する付勢手段が保持される構成とする。
【0009】
上記の構成によると、枠体の立壁部の貫通口に対向する保持部に付勢手段を設け、この付勢手段によってミラーカバーの側部を貫通口を通して押し、ミラーカバーを他方のスライド溝に向けて付勢しているので、ミラーカバーは開閉中に常に他方のスライド溝に押圧された状態にあり、その開閉を安定して行うことができるとともに走行中の異音の発生もない。
【0010】
また、付勢手段は、ミラーカバーと枠体とは独立した別体のものであるので、その付勢手段として、温度変化があっても劣化し難い材料を任意に選択することができる。したがって、サンバイザ本体は安価な材料で成形される一方、付勢手段は温度変化に強い材料で成形できるので、材料の選択自由度が制限されず、安価で耐久性のある車両用ミラー付サンバイザが得られる。
【0011】
請求項2の発明では、上記付勢手段は、スライド溝に沿う方向に延びて保持部に保持される基部と、この基部から一体に折り曲げられて起立し、ミラーカバーの側部をスライド可能に押圧する付勢部とを備えた金属製の板状バネ部材からなるものとする。
【0012】
上記の構成によると、金属製の板状バネは温度変化に強く、耐摩耗性も高い上に、金属板を折り曲げただけの構造であるので安価である。また、ミラーカバーの側面とスライド溝の底面との間隔に合わせて容易に板バネの摺動抵抗を変えることができるので、サンバイザ本体に製造誤差があっても安定してミラーカバーを開閉することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示に過ぎず、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものでは全くない。
【0014】
図7及び図8は、本発明の実施形態に係るサンバイザ7の全体図を示し、このサンバイザ7は、樹脂製のサンバイザ本体1と、該サンバイザ本体1に水平軸部3aが挿通された略L字状のステー3とを備え、上記サンバイザ本体1は車幅方向に長い略矩形板状に形成されている。上記ステー3には上記水平軸部3aに連なる鉛直軸部3bの基端部に取付ブラケット(図示せず)が設けられ、該取付ブラケットにより上記水平軸部3aが水平方向に回動可能となるようにステー3が車室の天井面5に取り付けられている。そして、サンバイザ7は、図8に示すように、右ハンドル車の場合、例えば助手席の上方に配置されて、通常はサンバイザ本体1が車室の天井面5に沿うように位置する格納状態とされている一方、この格納状態から乗員が上記サンバイザ本体1を掴んでステー3の水平軸部3aの回りに回動させることで、同図に仮想線で示すように、サンバイザ本体1がフロントウインドWの内面に沿うように位置する遮光状態に切り替えられる。なお、遮光状態にあるサンバイザ7はステー3側が上側となっており、以下の説明において「上側」とはサンバイザ本体1のステー3側をいい、「下側」とはその反対側をいうものとする。また、車幅方向左側及び右側とは車体前方に向かって言い、以下それぞれ単に「左側」及び「右側」という。
【0015】
上記サンバイザ本体1は、図4に示すように、厚み方向について2分割された2つの平面体13,15からなり、遮光状態において車室内側になる方が第1平面体13とされ、また、反対側(ウインドW側)が第2平面体15とされている。この第1及び第2平面体13,15は、溶融樹脂の射出成形により下端部同士が薄肉ヒンジ17により一体に連結されたものとなっている。第1平面体13は、平面部13aと該平面部13aの外周縁に一体に立設された側壁部13bとで構成され、上記第2平面体15も同様に、平面部15aと側壁部15bとで構成され、これら第1及び第2平面体13,15は共に深さの浅い皿状に形成されている。図5に示すように、第1及び第2平面体13,15の側壁部13b,15b先端にはそれぞれ係合爪13c,15cが形成されている。そして、第1及び第2平面体13,15は、上記薄肉ヒンジ17を中心に折り曲げられて係合爪13c,15cを互いに係合させることにより、重合されて偏平板状に組合わされ、内部に中空部21が形成されている。
【0016】
なお、図4における符号23は、車室の天井面5に配設されたブラケット25(図8にのみ示す)に着脱可能に嵌合されて、ステー3とともにサンバイザ7のサンバイザ本体1を回動可能に支持する支承バーで、第1平面体13と一体成形されている。
【0017】
上記第2平面体15における平面部15aの略中央部には略矩形状の枠体27が一体に成形されている。該枠体27は、第2平面体15の平面部15aの内面において第1平面体13に向かってそれぞれ略垂直に延びる左側立壁部31、右側立壁部33、上側立壁部35及び下側立壁部37からなる。なお、右側立壁部33は、第2平面体15の側壁部15bまで延長される延長部33bを有している。
【0018】
図6に示すように、上記枠体27の第1平面体13側である先端部27bには、その外周側縁部を段差状に切り欠かくことで段部27aが全周に亘って形成されており、このことで、先端部27bは基端側に比べて肉厚が薄くなった段差状のものとなっている。
【0019】
図4にも示すように、上記第1平面体13の平面部13aにはミラー開口部29が上記第2平面体15の枠体27の先端部27bに対応するように、貫通形成されており、第1及び第2平面体13,15が重合されたときに、枠体27の先端部27bがミラー開口部29に、枠体27の段部27aにミラー開口部29周縁を嵌合するように嵌入されて、その先端部27bの外周面とミラー開口部29内周縁とが略密閉状に接合され、この先端部27bの先端面が第1平面体13の平面部13aの外面(表面)と略同一に位置するようになっている。
【0020】
さらに、図2、図4及び図6に示すように、枠体27において、左側立壁部31、上側立壁部35及び下側立壁部37の各内面側には2段の溝部41,43が第1平面体13の平面部13aに沿うようにそれぞれ設けられている。すなわち、枠体27の各立壁部31,35,37の高さ方向略中央部には、略矩形板状のミラー部材11を第1平面体13の平面部13aに沿うように固定支持するためのミラー用溝部41a,41b,41cがそれぞれ設けられ、さらにその先端側(第1平面体13側)には、後述するミラーカバー9をスライド可能に嵌入支持するカバー用溝部43a,43b,43cが凹設されている。なお、図2及び図6において、理解しやすくするために、第1及び第2平面体13,15の断面のハッチングの方向を変えている。
【0021】
また、上記右側立壁部33には、サンバイザ本体1の厚さ方向にあっては、上記上側及び下側立壁部35,37のミラー用溝部41b,41cにおける第2平面体15側側面からカバー用溝部43b,43cにおける第1平面13側側面までの範囲に亘る一方、サンバイザ本体1の上下方向にあっては、ミラー用溝部41b,41cの底面間(カバー用溝部43b,43cの底面間)に亘る略矩形状の挿通口33aが貫通形成されている。
【0022】
図7に示すように、上記ミラー部材11の上下方向の長さは、上記上側及び下側立壁部35,37における上側及び下側ミラー用溝部41b,41cの底面間の距離よりも若干短く、車幅方向の長さは、上側及び下側ミラー用溝部41b,41cの車幅方向の長さよりも短く設定されている。このミラー部材11は、上記右側立壁部33の挿通口33aから挿入され、その左端部が左側立壁部31のミラー用溝部41aの底壁に当接するまでミラー用溝部41b,41cをスライド移動した後にミラー用溝部41a,41b,…に固定支持されるようになっている。こうして、ミラー部材11は、枠体27の内側においてサンバイザ本体1の厚み方向の略中央部でかつ左側に偏位した状態で該枠体27の左側立壁部31及び上下両立壁部35,37に上記第1平面体13の平面部13aに沿って固定支持されている。
【0023】
図2、図4及び図6に示すように、上記枠体27の互いに対向する上側及び下側立壁部35,37の一対のカバー用溝部43b,43cは本発明でいうスライド溝部を構成し、これらカバー用溝部43b,43cに上記右側立壁部33の挿入口33aから挿入された板状のミラーカバー9の上下端部がそれぞれ嵌入支持されるようになっている。すなわち、このミラーカバー9は、上下端部を上記カバー用溝部43b,43cに嵌入支持されることで、ミラー部材11の表面を露出させる開状態と表面を覆う閉状態との間を車幅方向にスライド移動可能になっている。なお、ミラーカバー9の全閉位置は、該ミラーカバー9の左縁端部が左側立壁部31のカバー用溝部43aの底面に当接することで決定される。
【0024】
図6及び図7に示すように、上記ミラーカバー9の左側端部近傍には開閉操作用の操作部51が設けられている。該操作部51は、上下に長い長円形状を呈するようにミラーカバー9の一部をミラー開口部29側へ突出変形させているものである。
【0025】
以上により、上記全閉位置にあるミラーカバー9を右側にスライドさせると、図6に仮想線で示すように、ミラーカバー9の右側が右側立壁部33の挿通口33aを通って枠体27の外側へ移動し、ミラー部材11の表面の略全体を露出させる全開状態となるが、上記ミラーカバー9を全開位置に規制するための構造が設けられている。つまり、ミラーカバー9の右側端部近傍には、ミラーカバー9の裏面から略垂直に中空部21内へ向けて突出するストッパ部53が一体に形成されている。一方、上記第2平面体15には、ミラーカバー9が上記全開位置となったときに上記ストッパ部53と当接してミラーカバー9を全開位置で保持する位置決め部55が設けられている。この位置決め部55は、上記第2平面体15の平面部15a内面から略垂直に中空部21内へ突出するように一体に形成された矩形板状のもので、この位置決め部55の車幅方向の位置によりミラーカバー9の全開位置が設定される。そして、このミラーカバー9の全開位置では、ミラー開口部29を通して乗員がミラー部材11を使用できるようになっている。なお、ミラーカバー9を全開したとき、ミラーカバー9の左側端部はミラー部材11の上面に位置し、ミラー部材11の右側端部が見えないように、位置決め部55の位置が設定されている。
【0026】
また、上記ミラーカバー9が全開位置へ向かってスライド移動するときに、その全開位置となる前からミラーカバー9の右側部が第2平面体15に設けた一対のリブ59,59により支持されるようになっている。該一対のリブ59,59は第2平面体15の平面部15a内面から中空部21の内方へ突出するように形成されていて、その右端部は上記位置決め部55の基端側と一体に連なっている。また、上記一対のリブ59,59の高さは位置決め部55の高さよりも低く形成されている。そして、ミラーカバー9が全開位置に近付いたときに、上記リブ59,59の高さ方向の先端面に上記ストッパ部53の先端面が摺接することで、ミラーカバー9は第1平面体13の平面部13aの内面に近接した状態でスライドするようになり、ミラーカバー9の表裏方向のがたつきが防止されるようになっている。
【0027】
そして、図1及び図2に拡大詳示するように、本発明の特徴として、上記カバー用溝部43cの底壁部をなす枠体27の下側立壁部37には略矩形状の貫通口37aが形成されている。この貫通口37aは、カバー用溝部43cの右端部、詳しくは上記ミラーカバー9が全開位置にあるとき(図6に仮想線で示す)に該ミラーカバー9の左端部(閉方向側端部)よりも右側(開方向側)に位置している。このことで、ミラーカバー9の全開状態でも、この貫通口37aが車室内の乗員から見えることはなく、見映えがよい。
【0028】
また、ミラーカバー9が全閉位置(図7に示す)にあるとき、該ミラーカバー9を後述の付勢手段(板バネ49)により側方から付勢することにより、ミラーカバー9のがたつきを防止するように貫通口37aは、枠体27の右寄りに位置して開口されている。
【0029】
さらに、上記下側立壁部37下側における第2平面体15の平面部15aには、上記貫通口37aに対向するように保持部45が一体に形成されている。この保持部45は、上記下側立壁部37と略平行に第1平面体13に向かって延びるように設けられ、その右側端部は右側立壁部33の延長部33bと連続している。また、第2平面体15の平面部15aには、延長部33bと略平行に第1平面体13に向かって延びるとともに、その上端部が下側立壁部37下面と連続する3つの第1〜第3リブ部47a,47b,…が設けられ、この第1〜第3リブ部47a,47b,…によって、保持部45が下方向に傾倒しないように補強され、左側の第1リブ部47aと中央の第2リブ部47bとの間の保持部45は一部が開口されて固定用開口45aが形成されている。なお、この第1〜第3リブ部47a,47b,…は後述する板バネ49を載置する機能も有している。
【0030】
そして、上記保持部45の上面側(下側立壁部37側)には、上記ミラーカバー9の下側側部を貫通口37aを通して押圧して該ミラーカバー9を上記上側立壁部35のカバー用溝部43bに向けて付勢する付勢手段としての板バネ49が保持されている。図3に示すように、板バネ49は、矩形板状のバネ鋼からなり、下側カバー用溝部43cに沿う方向に延びて上記保持部45に保持される基部49aと、該基部49aの幅方向の略中央部に略コ字状のスリットを形成して、該スリット内を折り曲げることで、基部49aから一体に折り曲げられて起立し、ミラーカバー9の下側側部をスライド可能に押圧する付勢部49bと、基部49aから付勢部49bと反対側に折り曲げられた固定部49dとを備えている。
【0031】
上記板バネ49は、その基部49aの右側先端部が右側立壁部33の延長部33b側面に、また基部49aの第2平面体15の平面部15a側側面が第1〜第3リブ部47a,47b,…の先端面にそれぞれ当接(載置)するとともに、固定部49dが保持部45の固定用開口45a内に嵌入されて該固定用開口45aの内面に当接して係合することで、保持部45に保持されている。
【0032】
また、上記付勢部49bは図1において右側に向かって上側に向かうように傾斜し、その先端部(上端部)には、基部49aと略平行な当接部49cが形成されており、この当接部49cの右端は下側に折り曲げられ、この当接部49cが全体でミラーカバー9の下側部に面接触することでミラーカバー9を押圧し、ミラーカバー9が上下方向にがたつかないようにしている。なお、この付勢部49bの形状は、本実施形態のものに限定されず、例えば、平面状の当接部49cを有さず、ミラーカバー9に線接触するような側面から見て略三角形状のものでもよい。また、本実施形態の固定部49dの形状には限定されず、必ずしも固定部49dを設けなくてもよい。
【0033】
次に、本実施形態に係る車両用サンバイザ7の作動について説明する。まず、サンバイザ本体1をステー3の水平軸部3aを中心に回動させ、図7に示すようにフロントウインドW内面に沿う遮光状態に保持する。そして、乗員がミラー開口部29を閉じているミラーカバー9の操作部51を右方向に押すことにより、ミラーカバー9を上側及び下側カバー用溝部43b,43cに沿って開方向にスライドさせる。このことで、ミラー開口部29が開放され、ミラー部材11の表面を露出させることができる。
【0034】
この際、ミラーカバー9の開度が所定の開度となると、まず、該ミラーカバー9のストッパ部53が第2平面体15のリブ59,59の先端面上を摺動し、これによりミラーカバー9が第1平面体13に近接した状態で安定的に導かれる。その後、ミラー部材11の表面略全体が露出するまでスライドすると、ミラーカバー9のストッパ部53と第2平面体15の位置決め部55とが当接し、ミラーカバー9が全開位置に規制されて保持される。
【0035】
一方、上記ミラーカバー9を閉じるときには、上記操作部51を左方向に押すことにより、ミラーカバー9を上側及び下側カバー用溝部43b,43cに沿って閉方向にスライドさせて閉じることができる。
【0036】
このような開閉時に、ミラーカバー9は、板バネ49により常に上側立壁部35のカバー用溝部43bに向けて一定の力で押圧されているので、上下方向にがたつくことなく、安定してスライドされる。
【0037】
また、上記板バネ49は、ミラーカバー9及び枠体27とは独立した別体のものであるので、その板バネ49として、温度変化があっても劣化し難い材料を任意に選択することができる。このことにより、サンバイザ本体1を安価な材料で成形できる一方、板バネ49を温度変化に強い材料で成形できるため、材料の選択自由度が制限されず、安価で耐久性のある車両用ミラー付サンバイザ7が得られる。
【0038】
また、金属製の板バネ49は温度変化に強く、耐摩耗性も高い上に、バネ鋼を折り曲げただけの構造であるので安価である。
【0039】
このように板バネ49は温度変化に強く、車内の温度変化が長期間に亘り繰り返されても劣化しないので、ミラーカバー9にがたつきを生じず、ミラーカバー9の開閉が円滑に行われ、また、走行中にミラーカバー9が振動して異音を生じるようなことはない。
【0040】
さらに、付勢部49bと基部49aとの距離を変えることで容易に板バネの摺動抵抗を変えることができるので、サンバイザ本体1に製造誤差等があってもミラーカバー9を安定して開閉することができるとともに走行中の異音の発生もない。
【0041】
また、下側立壁部37の貫通口37aは全開位置にあるミラーカバー9の左端部よりも右側に位置しているので、ミラーカバー9を全開したときでも、乗員からこの貫通口37aが見えることはなく、見映えがよい。
【0042】
なお、保持部45の形状は、本実施形態のものに限られない。要するに、保持部45は下側カバー用溝部43cの貫通口に対向するように形成されたもので、板バネ29を保持できるものであればよい。
【0043】
また、本実施形態では、下側立壁部37に貫通口37aを設け、その下側に保持部45を設けて該保持部45に板バネ49を保持させたが、この貫通口37aに対向する位置の上側立壁部に貫通口を設け、その上側に保持部を設けて該保持部に板バネを保持させるようにしてもよい。
【0044】
また、本実施形態では、ミラーカバー9を開く際には左側から右側へスライドさせるようにしたが、ミラーカバーを開く際に右側から左側へスライドさせるようにしてもよい。この場合には、板バネを左側に配設すればよい。
【0045】
さらに、本実施形態では、ミラーカバー9を開く際には左側から右側へスライドさせるようにしたが、ミラーカバーを開く際に上側から下側へ、又は下側から上側へ向かうようにしてもよい。この場合には、左側立壁部31、右側立壁部33に一対のカバー用溝部を設ければよい。
【0046】
また、本実施形態では、ストッパ部53、位置決め部55、リブ59を設けてミラーカバー9が全開の方向へスライド移動される際に、ミラーカバー9のサンバイザ本体1の表裏方向のがたつきを抑えるようにしたが、必ずしもこれらのストッパ部53、位置決め部55、リブ59を設けなくても、本発明の作用効果が得られることは勿論のことである。
【0047】
また、本実施形態では、第1及び第2平面体13,15を薄肉ヒンジ17により連結して一体成形するようにしているが、これに限らず、両平面体13,15を別々に成形してもよい。
【0048】
また、第1平面体13と第2平面体15との結合構造は、その側壁部13b,15bに形成した係合爪13c,15cに限定されることなく、その平面部13a,15aに、中空部21内へ突出させて形成した係合部により係合させる構造にしてもよい。
【0049】
また、本実施形態では、第1及び第2平面体13,15は、下端部同士が薄肉ヒンジ17により一体に連結されたものとなっているが、左端部同士を薄肉ヒンジにより一体に連結してもよい。
【0050】
さらに、本実施形態では、サンバイザ本体1の遮光状態において車室内側になる方を第1平面体13とし、また反対側を第2平面体15としたが、逆に遮光状態において車室内側になる方を第2平面体15とし、また反対側を第1平面体13としてもよい。この場合には、サンバイザ本体1の格納位置において、乗員がミラー部材11を使用することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明の車両用ミラー付サンバイザによると、第1平面体に向かって延びる立壁部によって一体に立設した第2平面体の枠体内に第1平面体に沿ってミラー部材を固定支持し、第1平面体にミラー部材に略対応してミラー開口部を設け、枠体の互いに対向する立壁部に形成された一対のスライド溝に、ミラー部材の表面側に位置する板状のミラーカバーをミラー部材の表面を露出させる開状態と表面を覆う閉状態との間で第1平面体に沿ってスライド可能に嵌入支持し、一対のスライド溝のいずれか一方のスライド溝の底壁部をなす枠体の立壁部に貫通口を形成し、枠体外側の第2平面体に貫通口に対向するように形成された保持部に、ミラーカバーの側部を貫通口を通して押圧してミラーカバーを他方のスライド溝に向けて付勢する付勢手段を保持したことにより、ミラーカバーの開閉を安定して行うことができるとともに走行中の異音の発生もない、安価で耐久性のある車両用ミラー付サンバイザが得られる。
【0052】
請求項2の発明によると、付勢手段を、スライド溝に沿う方向に延びて保持部に保持される基部と、この基部から一体に折り曲げられて起立し、ミラーカバーの側部をスライド可能に押圧する付勢部とを備えた金属製の板状バネ部材としたことにより、温度変化に強く、耐摩耗性も高い上に、安価な車両用ミラー付サンバイザが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】板バネがミラーカバーの側面を押圧する様子を示す拡大平面断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】(a)は板バネの平面図であり、(b)は板バネの側面図である。
【図4】第1及び第2平面体の展開図である。
【図5】図7におけるV−V線断面図である。
【図6】図7におけるVI−VI線断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る車両用ミラー付サンバイザを遮光状態において車室側から見た正面図である。
【図8】車室の天井面に配設されたサンバイザの斜視図である。
【符号の説明】
1 サンバイザ本体
5 天井面
7 車両用サンバイザ
9 ミラーカバー
11 ミラー部材
13 第1平面体
15 第2平面体
21 中空部
27 枠体
29 ミラー開口部
31 左側立壁部
33 右側立壁部
35 上側立壁部
37 下側立壁部
37a 貫通口
43b 上側カバー用溝部(スライド溝)
43c 下側カバー用溝部(スライド溝)
45 保持部
49 板バネ(付勢手段)
W フロントウインド

Claims (2)

  1. 厚み方向に2分割された第1平面体及び第2平面体が重合されて内部に中空部が形成された板状のサンバイザ本体を備え、該サンバイザ本体が、上記第1平面体及び第2平面体のいずれか一方の平面体を車室内側に配置して車室の天井面に沿うように位置付けられる格納状態と、他方の平面体を車室内側に配置して車両ウインドの内面に沿うように位置付けられる遮光状態とに切り替え可能に設けられた車両用ミラー付サンバイザであって、
    上記第2平面体には、上記第1平面体に向かって延びる立壁部によって枠体が一体に立設されているとともに、該枠体内には上記第1平面体に沿ってミラー部材が固定支持され、
    上記第1平面体には、上記ミラー部材に略対応してミラー開口部が設けられ、
    上記枠体の互いに対向する立壁部には一対のスライド溝が形成されていて、該スライド溝には、上記ミラー部材の表面側に位置する板状のミラーカバーがミラー部材の表面を露出させる開状態と表面を覆う閉状態との間で上記第1平面体に沿ってスライド可能に嵌入支持され、
    上記一対のスライド溝のいずれか一方のスライド溝の底壁部をなす枠体の立壁部には貫通口が形成され、
    上記枠体外側の上記第2平面体には保持部が上記貫通口に対向するように形成され、
    上記保持部に、上記ミラーカバーの側部を上記貫通口を通して押圧して該ミラーカバーを他方のスライド溝に向けて付勢する付勢手段が保持されていることを特徴とする車両用ミラー付サンバイザ。
  2. 請求項1の車両用ミラー付サンバイザにおいて、
    付勢手段は、スライド溝に沿う方向に延びて保持部に保持される基部と、該基部から一体に折り曲げられて起立し、ミラーカバーの側部をスライド可能に押圧する付勢部とを備えた金属製の板状バネ部材からなることを特徴とする車両用ミラー付サンバイザ。
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