JP2001294040A - 車両用サンバイザ - Google Patents

車両用サンバイザ

Info

Publication number
JP2001294040A
JP2001294040A JP2000111581A JP2000111581A JP2001294040A JP 2001294040 A JP2001294040 A JP 2001294040A JP 2000111581 A JP2000111581 A JP 2000111581A JP 2000111581 A JP2000111581 A JP 2000111581A JP 2001294040 A JP2001294040 A JP 2001294040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
vehicle
sun visor
opening
mirror member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000111581A
Other languages
English (en)
Inventor
Hozumi Noda
穂積 野田
Hiroaki Yamada
浩明 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikyo Nishikawa Corp
Original Assignee
Nishikawa Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nishikawa Kasei Co Ltd filed Critical Nishikawa Kasei Co Ltd
Priority to JP2000111581A priority Critical patent/JP2001294040A/ja
Publication of JP2001294040A publication Critical patent/JP2001294040A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用サンバイザSの本体部1にミラー部材
5を配設する場合に、質感の低下を防ぎながら、サンバ
イザS全体を簡単な構造として、さらなるコスト低減を
図る。 【解決手段】 サンバイザSの厚み方向に分割された第
1及び第2部材6,7からなる中空構造の本体部1にお
いて、第1部材6の遮光板部の略中央に矩形状開口部1
0を設け、該開口部10の周縁に第2部材2に向かうよ
うに延びるフランジ部11を形成する。第2部材7には
前記開口部10に対応するようにミラー部材を保持する
2つの立壁部12,13を設け、この各立壁部12,1
3を前記第1部材6の開口部10に嵌入させかつフラン
ジ部11に当接係合させる。遮光状態において下側に位
置する立壁部13の端縁部に、薄肉ヒンジ部16を介し
てカバー部材4を一体成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の運転席や助
手席の乗員への直射光を遮るための車両用サンバイザに
関し、特に、サンバイザの本体部が車両のウインドウ内
面に沿うように位置づけられた状態で車室内を向く側に
ミラー部材を配設する構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の車両用サンバイザと
して、例えば特開平11−42938号公報に開示され
るように、サンバイザの本体部に設けた凹部にカバー体
を有するミラーケース装置を装着する構造のものが知ら
れている。このものでは、前記ミラーケース装置のケー
ス本体とカバー体とバネ片とを一体成形するようにして
おり、このことで、ミラーケース装置の部品点数や組み
付け工数を減らして、生産性の向上及び生産コストの低
減を図っている。
【0003】また、サンバイザ本体部の軽量化やコスト
低減のために、該本体部を厚み方向に2分割した半割り
体により構成したものもある(例えば、特開平11−3
34361号公報参照)。このものでは、前記2つの半
割り体を例えば射出成形により形成する際に、それぞれ
相手方に係合する係合部を一体成形しておいて、2つの
半割り体を組み合わせるだけで、容易に中空構造のサン
バイザ本体部が得られるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記前者の
従来例(特開平11−42938号)のサンバイザで
は、ミラーケース装置単体でこそ部品点数や組み付け工
数の削減が図られているものの、ミラーケース装置とサ
ンバイザの本体部とをそれぞれ個別に組み立ててから、
該本体部の凹部にミラーケース装置を装着するものであ
るから、サンバイザ全体として見た場合には無駄があ
り、部品点数や組み付け工数をさらに減らす余地が残さ
れている。
【0005】しかも、カバー体やバネ片が一体のミラー
ケース装置はある程度大きく、また重量もあるので、こ
れをサンバイザ本体部に装着する場合、該ミラーケース
装置を接着剤等により確実に固定する必要があり、この
ことによって組み付け工数の増加やコスト増大を招くと
いう不具合がある。
【0006】また、後者の従来例(特開平11−334
361号)のように本体部を中空としたサンバイザに対
して、前記前者の従来例の技術を適用する場合、例え
ば、中空構造のサンバイザ本体部にミラーケース装置の
大きさに対応する開口部を設けておいて、そこにミラー
ケース装置を収容するようにすることが考えられる。し
かし、そのように大きな開口部を中空構造の本体部に設
けた場合には、ミラーケース装置との間でがたつきが発
生したり、或いは全体的に質感が低下したりする虞れが
ある。
【0007】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、サンバイザの本体部
に対するミラー部材の配設構造に工夫を凝らし、質感の
低下を防ぎながら、サンバイザ全体を簡単な構造とし
て、さらなるコスト低減を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の第1の解決手段では、中空構造のサンバイ
ザ本体部を構成する2つの部材のうちの第1部材に開口
部を設けるとともに、第2部材には、前記開口部に対応
するようにミラー部材を保持する2つの立壁部を設け、
この各立壁部を前記第1部材の開口部周辺に係合させる
ようにした。
【0009】具体的に、請求項1の発明では、本体部
が、車室の天井面に沿うように位置する格納状態と、車
両のウインドウの内面に沿うように位置する遮光状態と
に切り替え可能に設けられ、該遮光状態において車室内
側になる前記本体部の一側にミラー部材が配設されてい
る車両用サンバイザを対象とする。そして、前記本体部
を、厚み方向について前記一側及びその反対側に分割さ
れた第1及び第2部材からなり、該両部材の少なくとも
一方の外周縁には相手方に向かうように延びる外側壁部
が形成されているものとする。また、前記第1部材に、
前記ミラー部材に対応する形状の開口部を設け、該開口
部の周縁に前記第2部材に向かうように延びるフランジ
部を形成する一方、前記第2部材には、それぞれ前記第
1部材の開口部に向かうように互いに対向して延びる2
つの立壁部を設ける。そして、該2つの立壁部をそれぞ
れ前記開口部内に嵌入させて、該開口部周縁のフランジ
部に当接係合させるとともに、該2つの立壁部の中間位
置に前記ミラー部材を配置する構成とする。
【0010】前記の構成により、厚み方向について分割
された第1及び第2部材が互いに外周側で接合されるこ
とで、中空構造のサンバイザ本体部が容易に構成され
る。この際、前記第1部材の開口部に第2部材から延び
る2つの立壁部がそれぞれ嵌入されて、該開口部周縁の
フランジ部に当接係合されることで、該開口部周辺の剛
性が効果的に高められる。一方、前記2つの立壁部も前
記フランジ部により支持されることになるので、該両立
壁部の中間位置にミラー部材をがたつき無く、しっかり
と配置することが可能になる。
【0011】また、前記第1及び第2部材は、例えば射
出成形によりフランジ部や立壁部等と一体成形すること
ができるので、サンバイザ全体の部品点数が極めて少な
くなる。そして、前記第1部材、第2部材及びミラー部
材を組み付けるだけで、サンバイザが構成されるので、
組み付け工数も極めて少ない。つまり、本体部の剛性が
高く軽量でありながら質感も高く、さらにミラーも備わ
る車両用サンバイザが極めて低コストで得られる。
【0012】請求項2の発明では、第1部材の開口部周
縁又は第2部材の立壁部の端縁部のいずれかに、ミラー
部材の前面を覆うカバー部材を、薄肉のヒンジ部を介し
て開閉自在に一体成形するものとする。このことで、部
品点数や工数を増やすことなく、ミラーのカバー部材を
配設できる。
【0013】請求項3の発明では、ミラー部材を、ガラ
ス製ミラー及び該ミラーを保持するフレーム部材からな
るものとし、第2部材の2つの立壁部の相対する側にそ
れぞれ前記ミラー部材の端縁部が嵌合される溝部を設け
て、該ミラー部材を前記2つの立壁部により挟持させる
ものとする。
【0014】このことで、十分な剛性を有するミラー部
材がその端縁部を2つの立壁部の溝部に嵌合され、該2
つの立壁部により挟持される。この際、該2つの立壁部
の外側面が第1部材の開口部のフランジ部により押さえ
られているので、その2つの立壁部によるミラー部材の
保持がさらに確実なものになり、しかも、ミラー部材そ
のものが強度部材として2つの立壁部を内側から支える
ことにもなるので、サンバイザ本体部の剛性感が一層、
向上する。
【0015】請求項4の発明では、ミラー部材を、第2
部材に張着されるフィルムミラーからなるものとする。
こうすれば、サンバイザ本体部の第2部材に薄くかつ軽
量なフィルムミラーを張着するだけで、容易かつ確実に
ミラー部材が取り付けられる。
【0016】次に、本発明の第2の解決手段では、中空
構造のサンバイザ本体部を構成する2つの部材のうちの
第1部材に開口部を設けるとともに、第2部材には前記
開口部に対応するようにミラー部材を保持する2つの立
壁部を設け、このミラー部材の前面を前記開口部の周縁
に設けたフランジ部により押さえるようにした。
【0017】より具体的に、請求項5の発明は、本体部
が、車室の天井面に沿うように位置する格納状態と、車
両のウインドウの内面に沿うように位置する遮光状態と
に切り替え可能に設けられ、該遮光状態において車室内
側になる前記本体部の一側にミラー部材が配設されてい
る車両用サンバイザを対象とする。そして、前記本体部
を、厚み方向について前記一側及びその反対側に分割さ
れた第1及び第2部材からなり、該両部材の少なくとも
一方の外周縁には相手方に向かうように延びる外側壁部
が形成されているものとする。また、前記第1部材に、
前記ミラー部材に対応する形状の開口部を設け、該開口
部の周縁に前記第2部材に向かうように延びるフランジ
部を形成する一方、前記第2部材には、前記第1部材の
開口部に向かうように互いに対向して延びる2つの立壁
部を設ける。そして、前記ミラー部材を、ガラス製ミラ
ー及び該ミラーを保持するフレーム部材からなるものと
して、前記2つの立壁部により挟持させるとともに、該
ミラー部材の前面の外周縁部を前記フランジ部の端縁部
により押止させる構成とする。
【0018】前記の構成により、請求項1の発明と同様
にして得られる中空構造のサンバイザ本体部において、
該本体部の第2部材に設けた2つの立壁部により第1部
材の開口部付近にミラー部材が保持されるとともに、該
開口部周縁のフランジ部によりミラー部材の前面が押さ
えられて、該ミラー部材ががたつき無くしっかりと固定
される。また、前記請求項1の発明と同様に、サンバイ
ザ全体として見て部品点数や組み付け工数が極めて少な
くなり、軽量で質感が高くミラーも備わる車両用サンバ
イザを極めて低コストで得ることができる。
【0019】請求項6の発明では、請求項5の発明にお
ける第1部材の開口部周縁に、ミラー部材の前面を覆う
カバー部材を、薄肉のヒンジ部を介して開閉自在に一体
成形するものとする。このことで、部品点数や工数を増
やすことなく、ミラーのカバー部材を配設できる。
【0020】次に、本発明の第3の解決手段では、中空
構造のサンバイザ本体部を構成する2つの部材のうち、
第1部材にその下端縁部に連なる切り欠き部を設ける一
方、第2部材には前記切り欠き部に対応する部位に外側
壁部と対向するように立壁部を設けて、該立壁部及び外
側壁部によりミラー部材を挟持させるとともに、その立
壁部を前記第1部材の切り欠き部の周辺に係合させてそ
の剛性を高めるようにした。
【0021】具体的に、請求項7の発明は、本体部が、
車室の天井面に沿うように位置する格納状態と、車両の
ウインドウの内面に沿うように位置する遮光状態とに切
り替え可能に設けられ、該遮光状態において車室内側に
なる前記本体部の一側にミラー部材が配設されている車
両用サンバイザを対象とする。そして、前記本体部を、
厚み方向について前記一側及びその反対側に分割された
第1及び第2部材からなり、該両部材のうちの少なくと
も第2部材の外周縁には相手方に向かうように延びる外
側壁部が形成されているものとする。また、前記第1部
材に、前記遮光状態において下側に位置する下端縁部に
連なりかつ前記ミラー部材の形状に対応するように切り
欠き部を設け、該切り欠き部の周縁に前記第2部材に向
かうように延びるフランジ部を形成する。一方、前記第
2部材には、前記第1部材の切り欠き部に対応する部位
において外側壁部に対向しかつ前記第1部材に向かうよ
うに延びる立壁部を設け、この立壁部を前記フランジ部
に当接係合させる。そして、前記ミラー部材を、ガラス
製ミラー及び該ミラーを保持するフレーム部材からなる
ものとし、かつ前記第2部材の外側壁部と立壁部とによ
り挟持させる構成とする。
【0022】前記の構成により、請求項1の発明と同様
にして得られる中空構造のサンバイザ本体部において、
第1部材の切り欠き部周縁のフランジ部と第2部材から
延びる立壁部とが当接係合することで、該切り欠き部の
周辺の剛性が高められる。一方、前記立壁部も前記フラ
ンジ部により支持されることになるので、該立壁部と第
2部材の外側壁部との間にミラー部材をしっかりと挟持
させることが可能になる。また、前記請求項1や請求項
4の発明と同様に、サンバイザ全体として見て部品点数
や組み付け工数が極めて少なくなり、軽量で質感が高
く、ミラーも備わる車両用サンバイザを極めて低コスト
で得ることができる。
【0023】請求項8の発明では、請求項7の発明にお
いて、第1部材又は第2部材のいずれかにおける該第1
部材の切り欠き部に対応する部位に、ミラー部材の前面
を覆うカバー部材を、薄肉のヒンジ部を介して開閉自在
に一体成形するものとする。このことで、部品点数や工
数を増やすことなく、ミラーのカバー部材を配設でき
る。
【0024】請求項9の発明では、請求項7又は請求項
8のいずれかの発明において、ミラー部材の前面の外周
縁部を、フランジ部の端縁部により押止させるものとす
る。このことで、第1部材の切り欠き部の周縁に設けら
れたフランジ部によりミラー部材の前面を押さえて、該
ミラー部材をより確実に固定することができる。
【0025】次に、本発明の第4の解決手段では、中空
構造のサンバイザ本体部を構成する2つの部材のうちの
第1部材に凹部を設け、この凹部の底面部にミラー部材
を配置するとともに、該底面部の周縁部にスリット状の
開口部を形成する。一方、第2部材には立壁部を設け、
この立壁部を前記凹部のスリット状開口部に嵌入させる
ようにした。
【0026】より具体的に、請求項10の発明では、本
体部が、車室の天井面に沿うように位置する格納状態
と、車両のウインドウの内面に沿うように位置する遮光
状態とに切り替え可能に設けられ、該遮光状態において
車室内側になる本体部の一側にミラー部材が配設されて
いる車両用サンバイザを対象とする。そして、前記本体
部を、厚み方向について前記一側及びその反対側に分割
された第1及び第2部材からなり、該両部材の少なくと
も一方の外周縁には相手方に向かうように延びる外側壁
部が形成され、ているものとする。また、前記第1部材
に前記ミラー部材に対応する形状の凹部を設けるととも
に、該凹部の底面部にその周縁に沿ってスリット状の開
口部を設け、一方、前記第2部材には前記第1部材の凹
部に向かうように延びる立壁部を設け、この立壁部を該
凹部のスリット状開口部に嵌入させる。そして、前記ミ
ラー部材を前記凹部の底面に設け、前記立壁部の端縁部
又は前記第1部材の凹部周縁部のいずれかに、前記ミラ
ー部材の前面を覆うカバー部材を薄肉のヒンジ部を介し
て開閉自在に一体成形する構成とする。
【0027】前記の構成により、請求項1の発明と同様
にして得られる中空構造のサンバイザ本体部において、
第1部材に形成した凹部の底面部にミラーを容易かつ確
実に取り付けることができる。また、前記凹部の底面部
の周縁部に形成したスリット状開口部に第2部材の立壁
部が嵌入され、この立壁部の端縁部又は前記第1部材の
凹部周縁部のいずれかにカバー部材が一体成形されてい
るので、該カバー部材により前記ミラー部材の前面を確
実に覆うことができる。つまり、前記請求項1、請求項
4及び請求項5の発明と同様に軽量で質感が高く、しか
も、ミラーやそのカバー部材も備わる両用サンバイザを
極めて低コストで得ることができる。
【0028】次に、本発明の第5の解決手段では、中空
構造のサンバイザ本体部を構成する2つの部材のうちの
第1部材にその下端縁部に連なる凹部を設け、この凹部
の底面部にミラー部材を配置しかつ該底面部の下端縁部
を第2部材の外側壁部に係合させるようにした。
【0029】より具体的に、請求項11の発明では、本
体部が、車室の天井面に沿うように位置する格納状態
と、車両のウインドウの内面に沿うように位置する遮光
状態とに切り替え可能に設けられ、該遮光状態において
車室内側になる本体部の一側にミラー部材が配設されて
いる車両用サンバイザを対象とする。そして、前記本体
部を、厚み方向について前記一側及びその反対側に分割
された第1及び第2部材からなり、該両部材の少なくと
も一方の外周縁には相手方に向かうように延びる外側壁
部が形成されているものとする。また、前記第1部材
に、前記遮光状態のときに下側に位置する下端縁部に連
なるように、前記ミラー部材に対応する形状の凹部を設
け、かつ該凹部の前記下端縁部に相当する周縁部分に切
り欠き部を形成する一方、前記第2部材の外側壁部に
は、前記凹部の底面部の下端縁部に係合する係合部を設
ける。そして、前記ミラー部材を前記凹部の底面に設
け、前記係合部が設けられた第2部材の外側壁部の端縁
部又は前記第1部材の凹部周縁部のいずれかに、前記ミ
ラー部材の前面及び前記切り欠き部を覆うカバー部材
を、薄肉のヒンジ部を介して開閉自在に一体成形する構
成とする。
【0030】前記の構成により、請求項1の発明と同様
にして得られる中空構造のサンバイザ本体部において、
第1部材に形成した凹部の底面部にミラー部材を容易か
つ確実に取り付けることができる。また、該凹部の底面
部の下端縁部が第2部材の外側壁部に係合し、かつ、該
外側壁部の端縁部にカバー部材が一体成形されているの
で、このカバー部材によりミラー部材の前面及び切り欠
き部を確実に覆うことができる。つまり、前記請求項
1、請求項4、請求項5及び請求項7の発明と同様に軽
量で質感が高く、しかも、ミラーやそのカバー部材も備
わる車両用サンバイザを、極めて低コストで得ることが
できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0032】(実施形態1)図1〜図5は、本発明の実
施形態1に係る車両用サンバイザSの構成を示し、この
サンバイザSは、樹脂製の本体部1と該本体部1に横軸
部2aが挿通された略L字状の支軸2(図2,3にのみ
示す)とを備えてなる。前記本体部1は、一方向に長い
略矩形状の遮光板部と該遮光板部の長さ方向の先端側か
ら延出する延出板部とからなり、一方、前記支軸2は、
横軸部2aに連なる縦軸部2bの基端部に取付ブラケッ
ト2cが設けられ、該取付ブラケット2cにより、前記
横軸部2aが水平方向に回動可能となるように車室の天
井面3(図2にのみ示す)に取り付けられるようになっ
ている。そして、サンバイザSは、図2に示すように例
えば運転席の上方に配置されて、通常は本体部1が車室
の天井面3に沿うように位置する格納状態とされている
一方、この格納状態から、車両の乗員が前記本体部1を
掴んで支軸2の横軸部2aの回りに回動させることで、
同図に仮想線で示すように、サンバイザ本体部1がフロ
ントウインドウの内面に沿うように位置する遮光状態に
切り替えられる。また、その遮光状態において車室内を
向く本体部1の一側には、その状態で下端縁部を支点と
して開閉される矩形カバー部材4が配設されている。さ
らに、該カバー部材4の裏側には、それに覆われるよう
にやや小さい矩形ミラー部材5が配設されている。
【0033】前記サンバイザSの本体部1は、図1に示
すように、厚み方向について略半割りにされた2つの部
材6,7からなり、遮光状態において車室内側になる方
(同図の右側の部材)が第1部材6とされ、また、反対
側が第2部材7とされている。この第1及び第2部材
6,7は、全体としては平板状であり、外周縁において
それぞれ湾曲して相手方に向かうように延びる外側壁部
6a,7aが形成されていて、該外側壁部6a,7a同
士が結合されることで、前記第1及び第2部材6,7が
一体となってサンバイザSの本体部1を構成する。詳し
くは、前記外側壁部6aの先端には、第1部材6の略全
周に亘って、一旦、内側に向かって延びた後に外側に向
かうように湾曲する突条部8が設けられ、一方、第2部
材7の外側壁部7aの端縁部には、略全周に亘って前記
突状部8に対応する形状の凹条部9が設けられており、
前記突状部8が凹条部9に嵌入して、互いに係合されて
結合するようになっている。
【0034】前記第1部材6の遮光板部の略中央には、
ミラー部材5と略同じ大きさの矩形開口部10が設けら
れている。この開口部10は、本体部1の長さ方向に長
く、その長辺が本体部1の幅方向両側の端縁部と略平行
になるように配置されている。また、その開口部10の
周縁には、全周に亘って前記第2部材に向かうように延
びるフランジ部11が形成されている。一方、前記第2
部材7には、前記第1部材6の開口部10の2つの長辺
に相当する部位に互いに略平行な平板状の2つの立壁部
12,13が設けられている。この2つの立壁部12,
13は、前記開口部10に向かって延びてそれぞれ該開
口部10内に嵌入され、それぞれ、外側面が開口部10
周縁のフランジ部11の内側面に当接係合している。
【0035】また、前記2つの立壁部12,13の互い
に相対する側(内側)には、それぞれ、第1部材6の表
面から所定距離だけ離れた部位に溝部14,15が設け
られており、この溝部14,15にミラー部材5の端縁
部が嵌合されるようになっている。すなわち、前記2つ
の立壁部12,13の間にミラー部材5が挟持されると
ともに、該立壁部12,13の外側面が開口部10のフ
ランジ部11により内側方向に押さえられることによっ
て、前記ミラー部材5ががたつきなく、しっかりと固定
される。しかも、そのミラー部材5は、ガラス製ミラー
5aとそれを保持するフレーム部材5bとからなり、十
分な剛性を有するものなので、ミラー部材5そのものが
強度部材として2つの立壁部12,13を内側から支え
ることにもなる。
【0036】さらに、前記2つの立壁部12,13のう
ち、遮光状態において下側に位置する方の立壁部13の
端縁部には、薄肉のヒンジ部16により前記カバー部材
4の下端縁部が繋がっている。一方、遮光状態において
上側に位置する方の立壁部12の端縁部は、前記カバー
部材4が閉じられたときに、このカバー部材4の先端部
を支えるように位置し、かつ、この立壁部12の端縁部
に近接して、開口部10のフランジ部11の付け根付近
には前記カバー部材4の先端部に係合する溝部17が設
けられている。すなわち、前記カバー部材4は、ヒンジ
部16を支点として開閉され、先端部が前記溝部17に
係合することでミラー部材5の前面を覆う閉状態になる
一方、先端部と前記溝部17との係合を解除して、下側
に垂れ下がるように操作することにより、前記カバー部
材をミラー部材5の前面を露出させる開状態にすること
ができる。
【0037】尚、前記図2〜4における符号18は、車
室の天井面3に配設されたブラケット19(図2にのみ
示す)に嵌合されて、支軸2とともにサンバイザSの本
体部1を回動可能に支持する支承バーを示している。
【0038】上述の如き構成のサンバイザSを製造する
ときには、まず、ポリプロピレン樹脂等を用い射出成形
により第1及び第2部材6,7を成形する。この際、図
4に示すように、両部材6,7の長さ方向の基端側の端
部を薄肉のヒンジ部20により繋いだ状態で一体成形す
るとともに、第1部材6には開口部10を、また、第2
部材7には立壁部12,13やカバー部材4を一体成形
する。続いて、図5に示すように、前記2つの立壁部1
2,13をやや外側に拡げて、その間に予め準備してお
いたミラー部材5を配置し、該ミラー部材5の端縁部を
両立壁部12,13の溝部14,15にそれぞれ嵌合さ
せる。
【0039】そして、前記第1及び第2部材6,7を中
心のヒンジ部20から折り曲げ、第1部材6を第2部材
7に対して重ね合わせる。そうすると、該第1部材6及
び第2部材7の外周側において、第1部材6の外側壁部
6aの突状部8が第2部材4の外側壁部7aの端縁部に
より一旦、内側に押し曲げられ、或いは、該外側壁部7
aの端縁部が外側に押し拡げられて、その後、該外側壁
部7aの端縁部先端部を乗り越えた前記突状部8が外側
壁部7aの凹条部9に嵌入して、係合されて結合され
る。また、その際、前記第2部材7の2つの立壁部1
2,13を外側から挟んですぼめながら、第1部材6の
開口部10に嵌入させるようにする。そうすると、第1
部材6の開口部10周縁のフランジ部11が第2部材4
の両立壁部12,13を内側に押さえ付けるような状態
で、該立壁部12,13及びフランジ部11が当接係合
される。こうして、第1及び第2部材6,7が組み合わ
されて、本体部1が構成される。
【0040】したがって、この実施形態1の車両用サン
バイザSによれば、樹脂の一体成型により得られる第1
及び第2部材6,7を折り畳んで、ミラー部材5ととも
に組み立てるだけで、サンバイザSの中空構造の本体部
1を極めて容易に構成できる。しかも、第1部材6に設
けられた開口部10に対応するように、第2部材7から
延びる2つの立壁部12,13によりミラー部材5を保
持させることで、該ミラー部材5が極めて簡単に取り付
けられる。
【0041】また、前記第1部材6の開口部10に2つ
の立壁部12,13がそれぞれ嵌入されて、該開口部1
0周縁のフランジ部11に当接係合されるようになって
いるので、該開口部10周辺における剛性の低下が効果
的に抑えられる。一方、前記2つの立壁部12,13は
外側から前記フランジ部11により押さえられるととも
に、内側からミラー部材5により支持されることにな
り、このことで、該両立壁部12,13の間にミラー部
材5をがたつき無く、しっかりと配置することができ
る。
【0042】さらに、前記第1及び第2部材6,7に
は、フランジ部11や立壁部12,13に加えて、カバ
ー部材4も一体成形されているので、サンバイザ全体と
して見ても、部品点数は極めて少なく、前記したよう
に、組み付け工数も極めて少ない。よって、剛性が高く
軽量でありながら質感も高く、ミラー部材5やそのカバ
ー部材4も備えた車両用サンバイザSが極めて低コスト
で得られる。
【0043】(変形例1)尚、前記実施形態1では、ミ
ラー部材5を覆うためのカバー部材4を閉状態に保持す
るために、開口部10周縁のフランジ部11の付け根
に、前記カバー部材4の先端部に係合する溝部17を設
けているが、これに限らず、例えば図6に示す変形例1
のように、前記開口部10の周縁及びカバー部材4の先
端部にそれぞれ面状ファスナ22を配設し、この面状フ
ァスナ22によりカバー部材4を閉状態に保持するよう
にしてもよい。
【0044】(変形例2)また、前記実施形態1では、
ミラー部材5をガラス製のミラー5a及びフレーム部材
5bからなるものとし、このミラー部材5そのものを強
度部材として利用して、第1部材6における開口部10
周辺の剛性を高めるようにしているが、これに限らず、
例えば図7に示す変形例2のように、2つの立壁部1
2,13の基部の第2部材7裏面にミラー部材5として
フィルムミラーを張着するようにしてもよい。このよう
にすれば、薄くかつ軽量なフィルムミラーを張着するだ
けで、容易かつ確実にミラー部材を取り付けることがで
きる。
【0045】(変形例3)さらに、前記実施形態1で
は、2つの立壁部12,13をそれぞれ開口部10周縁
のフランジ部11に当接係合させているが、必ずしもそ
うする必要はない。すなわち、例えば図8に示す変形例
3のように、2つの立壁部12,13により挟持したミ
ラー部材5の前面外周縁部を、開口部10周縁のフラン
ジ部11により押止するようにしてもよい。この場合に
は前記第1部材6の開口部10の周縁に薄肉のヒンジ部
24を介してカバー部材4を開閉自在に一体成形すれば
よい。
【0046】この変形例3では、ミラー部材5は、2つ
の立壁部12,13により挟持されるとともに、外周縁
部を全周に亘ってフランジ部11により押さえられるこ
とになるので、該ミラー部材5をがたつき無くしっかり
と固定することができる。また、第1部材6の開口部1
0周辺がフランジ部11を介してミラー部材5により支
持されることにもなり、このことで、該開口部10の周
辺における剛性の低下も抑えられる。
【0047】(他の変形例)加えて、前記実施形態1及
び変形例1〜3では、2つの立壁部12,13を本体部
1の幅方向に対向するように設けているが、これに限ら
ず、2つの立壁部を本体部1の長さ方向に対向するよう
に設けてもよい。この場合、該立壁部の端縁部に薄肉ヒ
ンジ部を介してカバー部材を一体成形すると、このヒン
ジ部は本体部1の幅方向に延びるように位置し、カバー
部材が左右に開閉されるようになる。或いは、前記実施
形態1及び変形例1〜2においてカバー部材は第1部材
6の開口部10周縁に設けることも可能である。
【0048】(実施形態2)次に、図9〜図11は、本
願発明の実施形態2に係る車両用サンバイザSを示す。
この実施形態2のサンバイザSは、ミラー部材の取り付
けのための構成以外は前記実施形態1のものと同様なの
で、以下、同一部材には同一の符号を付してその説明は
省略する。
【0049】そして、この実施形態2のものは、第1部
材6にその下端縁部に連なる切り欠き部25を設ける一
方、第2部材7には、該切り欠き部25に対応する部位
において外側壁部7aの厚みを増した厚肉部26を設け
るとともに、この厚肉部26に対向するように延びる立
壁部27を設けて、それらの間にミラー部材5を挟持さ
せるようにしたものである。
【0050】すなわち、図11に示すように、第2部材
7に設けられた立壁部27は、第1部材6の切り欠き部
25内に嵌入されており、一方、該切り欠き部25の周
縁には、第2部材7に向かうように延びるフランジ部2
8が形成されていて、このフランジ部28に対し前記第
2部材の立壁部27が外側から当接係合されている。一
方、該立壁部27とこれに対向する外側壁部7aの厚肉
部26とには、それぞれ、第1部材6の表面から所定距
離だけ離れた部位に溝部29,30が設けられていて、
この溝部29,30にミラー部材5の端縁部が嵌合され
るようになっている。また、前記厚肉部26の端縁部に
は薄肉のヒンジ部31を介して、ミラー部材5の前面と
前記切り欠き部25の下端縁をを覆うためのカバー部材
32が開閉自在に一体成形されている。
【0051】したがって、この実施形態2によれば、前
記実施形態1と同様に、ミラーやそのカバーを備え、軽
量で質感も高い車両用サンバイザSを極めて低コストで
得ることができる。また、中空構造の本体部1に設けら
れた切り欠き部25の周縁のフランジ部28が、第2部
材7から延びる立壁部27と当接係合することで、該切
り欠き部25の周辺における剛性の低下が抑えられる。
【0052】しかも、前記立壁部27は、外側面が前記
フランジ部28により抑えられる一方、内側からは十分
な剛性を有するミラー部材5により支持されることにな
り、このことで、該立壁部27と第2部材7の厚肉部2
6との間にミラー部材5をしっかりと固定できる上に、
切り欠き部25周辺の剛性をさらに高めることができ
る。
【0053】さらに、車両の乗員がミラーを使用するこ
となく、サンバイザSを遮光状態にしている場合、カバ
ー部材32が閉じて前記切り欠き部25を覆っているた
め、該切り欠き部25は乗員からは見えず、見栄えがよ
い。
【0054】(変形例)尚、前記実施形態2では、第2
部材7の立壁部27を第1部材6の切り欠き部25内に
嵌入させて、該切り欠き部25の周縁のフランジ部28
の外側の面(切り欠き部25の内側の面)により前記立
壁部27の内側の面(ミラー部材5を挟持するのと反対
側の面:図の上側の面)を押さえるようにしているが、
これに限らず、例えば図12に示す変形例のように、前
記立壁部27の外側の面の端縁部とフランジ部28の内
側の面とを当接させるようにしてもよい。
【0055】このようにすれば、同図に示すように、ミ
ラー部材5の前面の外周縁部を、フランジ部28の端縁
部により押止させて、該ミラー部材5を確実に固定する
ことができる。また、第1部材6の切り欠き部25周辺
がフランジ部28を介してミラー部材5により支持され
ることにもなり、このことで、該切り欠き部25の周辺
における剛性の低下も抑えられる。
【0056】また、前記実施形態2及び変形例では、カ
バー部材32を第2部材7の厚肉部26の端縁部に薄肉
のヒンジ部31を介して一体成形しているが、これに限
らず、カバー部材32は第1部材6の切り欠き部25周
縁に設けることも可能である。この場合、該カバー部材
32は上下に開閉されるものとしてもよく、また、左右
に開閉されるものとしてもよい。
【0057】(実施形態3)次に、図13〜図15は、
本願発明の実施形態3に係る車両用サンバイザSを示
す。この実施形態3のサンバイザSもミラー部材の取り
付けのための構成以外は前記実施形態1や実施形態2の
ものと同様なので、以下、同一部材には同一の符号を付
してその説明は省略する。
【0058】そして、この実施形態3のものは、ミラー
部材5として薄くかつ軽量なフィルムミラーを用い、第
1部材6には該フィルムミラーを張着するための凹部を
設けるようにしたので、前記各実施形態のように第1部
材6に大きな開口部10や切り欠き部25を設けずに済
むものである。
【0059】すなわち、まず、第1部材6には、前記実
施形態2と同じく、遮光状態において下側に位置する下
端縁部に連なるように、矩形状凹部33が設けられてい
る。また、該凹部33はその下端縁部に相当する周縁部
分が切り欠かれた切り欠き部33bを有する形状とされ
ている。一方、第2部材7には、前記凹部33に対応す
る部位において外側壁部7aの厚みを増した厚肉部26
が設けられていて、この厚肉部26に形成された溝部3
0(係合部)に、前記凹部33の底面部33aの下端縁
部が嵌入されるようになっている。また、前記厚肉部2
6の端縁部には薄肉のヒンジ部31を介してカバー部材
32が開閉自在に一体成形されている。
【0060】したがって、この実施形態3によれば、前
記各実施形態と同様に、ミラーやそのカバー部材を備
え、軽量で質感も高い車両用サンバイザSを極めて低コ
ストで得ることができる。また、前記第1部材6にそれ
を貫通する大きな開口部10や切り欠き部25を設けな
くて済むので、本体部1の剛性低下を抑制することがで
きる。さらに、前記第1部材6に形成された凹部33の
底面部33aに薄くかつ軽量なフィルムミラーを張着す
るだけで、容易かつ確実にミラー部材5を取り付けるこ
とができる。
【0061】(変形例)尚、前記実施形態3では、ミラ
ー部材5を取り付けるための凹部33を、第1部材6の
下端縁部に連なるように設けたが、これに限らず、例え
ば図16に示す変形例のように、凹部34を第1部材6
の遮光板部における略中央に設けることも可能である。
【0062】すなわち、同図に示すように、矩形状凹部
34の底面部34aに図の下側の周縁に沿ってスリット
状の開口部35を設ける一方、第2部材7に前記凹部3
4に向かうように延びる立壁部36を設け、この立壁部
36を前記スリット状開口部35に嵌入かつ貫通させる
ようにする。また、該立壁部36の内側の途中に溝部3
7を設け、この溝部37と凹部34の底面部の端縁部と
を嵌合させる。さらに、該立壁部36の端縁部に薄肉の
ヒンジ部38を介してカバー部材39を開閉自在に一体
成形することができる。
【0063】また、前記実施形態3では、カバー部材3
2を第2部材7の厚肉部26の端縁部に薄肉のヒンジ部
31を介して一体成形しているが、これに限らず、カバ
ー部材32は第1部材6の凹部33周縁に設けることも
可能である。この場合、該カバー部材32は上下に開閉
されるものとしてもよく、また、左右に開閉されるもの
としてもよい。
【0064】(他の実施形態)尚、本願発明は、前記実
施形態1〜3やその変形例に限定されず、それ以外の種
々の実施形態を包含するものである。すなわち、前記各
実施形態ではいずれもカバー部材4,32,39を設け
ているが、これに限らず、本発明はカバー部材の無いサ
ンバイザにも適用できる。
【0065】また、前記各実施形態では、いずれも、サ
ンバイザSの本体部1を樹脂の成形体からなる第1及び
第2部材6,7により構成しているが、該第1及び第2
部材6,7の表面に表皮部材を一体的に設けるようにし
てもよい。この場合には、該第1及び第2部材6,7を
例えば射出成形するときに、金型内に表皮部材をセット
して成型時の熱により接着するようにすることが好まし
い。
【0066】さらに、前記各実施形態では、いずれも、
本体部1を半割り状の第1及び第2部材6,7により構
成しているが、これに限らず、例えば、該2つの部材
6,7のうちの一方を箱状のものとし、他方を外側壁部
を有しない平板状のものとしてもよい。つまり、前記第
1及び第2部材6,7の少なくとも一方の外周縁に、相
手方に向かうように延びる外側壁部を形成すればよい。
【0067】加えて、前記各実施形態では、いずれも、
第1及び第2部材6,7を、外側壁部6a,7aに設け
た突状部8及び凹条部9により互いに結合するようにし
ているが、これに限らず、例えば従来例(特開平11−
334361号)のように、前記両部材6,7をその内
側に設けた係合部により結合するようにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
おける車両用サンバイザによると、中空構造のサンバイ
ザ本体部を構成する第1及び第2部材のうち、第1部材
に開口部を設けるとともに、第2部材には前記開口部に
対応するようにミラー部材を保持する2つの立壁部を設
け、かつこの立壁部を前記第1部材の開口部周辺に当接
係合させて、該開口部周辺の剛性低下を効果的に抑制す
るようにした。このことで、前記第1及び第2立壁部の
中間位置にミラー部材をがたつき無くしっかりと配置す
ることができるとともに、サンバイザ全体の部品点数及
び組み付け工数を極めて少なくすることができ、よっ
て、剛性が高く軽量でありながら質感も高く、ミラーも
備わる車両用サンバイザを極めて低コストで得ることが
できる。
【0069】請求項2の発明によると、第1部材の開口
部周縁又は第2部材の立壁部の端縁部のいずれかに、ミ
ラー部材の前面を覆うカバー部材を、薄肉のヒンジ部を
介して開閉自在に一体成形することで、部品点数や工数
を増やすことなく、カバー部材を設けることができる。
【0070】請求項3の発明によると、ミラー部材その
ものを強度部材として利用することで、サンバイザ本体
部の剛性感を一層、高めることができる。
【0071】請求項4の発明によると、フィルムミラー
を用いることで、ミラー部材を容易かつ確実に取り付け
られる。
【0072】また、請求項5の発明における車両用サン
バイザによると、中空構造のサンバイザ本体部を構成す
る第1及び第2部材のうち、第1部材に開口部を設ける
とともに、第2部材には前記開口部に対応するようにミ
ラー部材を保持する2つの立壁部を設け、かつこのミラ
ー部材の前面を前記開口部の周縁に設けたフランジ部に
より押さえることで、前記請求項1の発明と同様の効果
を得ることができる。
【0073】請求項6の発明では、請求項2の発明と同
様に、部品点数や工数を増やすことなく、サンバイザ本
体にカバー部材を設けることができる。
【0074】さらに、請求項7の発明における車両用サ
ンバイザによると、中空構造のサンバイザ本体部を構成
する第1及び第2部材のうち、第1部材にその下端縁部
に連なる切り欠き部を設けるとともに、第2部材の前記
切り欠き部に対応する部位に外側壁部と対向するように
立壁部を設けて、該立壁部及び外側壁部によりミラー部
材を挟持させ、さらに、該立壁部を前記第1部材の切り
欠き部周辺に設けたフランジ部に当接係合させること
で、前記請求項1の発明と同様の効果を得ることができ
る。
【0075】請求項8の発明では、請求項2や請求項6
の発明と同様に、部品点数や工数を増やすことなく、サ
ンバイザ本体にカバー部材を設けることができる。
【0076】請求項9の発明によると、ミラー部材の前
面の外周縁部をフランジ部の端縁部により押止させるこ
とで、該ミラー部材をより確実に固定できる。
【0077】さらにまた、請求項10の発明における車
両用サンバイザによると、中空構造のサンバイザ本体部
を構成する第1及び第2部材のうちの第1部材に、ミラ
ー部材を配置する凹部を設け、かつ該凹部の底面部の周
縁にスリット状の開口部を形成する一方、第2部材に設
けた立壁部を前記凹部のスリット状開口部に嵌入させる
とともに、当該立壁部の端縁部又は前記第1部材の凹部
周縁部のいずれかに薄肉ヒンジ部を介してカバー部材を
開閉自在に一体成形したことで、請求項1、請求項4及
び請求項5の発明と同様に軽量で質感が高く、その上に
ミラーやそのカバーも備わる車両用サンバイザを極めて
低コストで得ることができる。
【0078】加えて、請求項11の発明における車両用
サンバイザによると、中空構造のサンバイザ本体部を構
成する第1及び第2部材のうち、第1部材にその下端縁
部に連なる凹部を設け、かつ該凹部の前記下端縁部に相
当する周縁部に切り欠き部を形成する一方、前記凹部の
底面部にミラー部材を配置しかつ該底面部の下端縁部を
第2部材の外側壁部に係合させるとともに、この外側壁
部の端縁部又は前記第1部材の凹部周縁のいずれかに薄
肉ヒンジ部を介してカバー部材を開閉自在に一体成形し
たことで、前記請求項10の発明と同様の効果を得るこ
とができる。加えて、前記カバー部材により前記切り欠
き部が覆われることで、見栄えの低下を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る車両用サンバイザに
おけるミラー部材の配設構造を示す、図3のI-I線にお
ける横断面図である。
【図2】車室の天井面に配置されたサンバイザの斜視図
である。
【図3】遮光状態で車室内を向くサンバイザ本体部の一
側を示す正面図である。
【図4】樹脂の成形加工により得られる第1及び第2部
材の展開図である。
【図5】第1及び第2部材を互いに組み付けるときにつ
いての図1相当図である。
【図6】実施形態1の変形例1に係る図1相当図であ
る。
【図7】変形例2に係る図1相当図である。
【図8】変形例3に係る図1相当図である。
【図9】本願発明の実施形態2に係る図3相当図であ
る。
【図10】実施形態2の図4相当図である。
【図11】図9のXI-XI線における断面図である。
【図12】実施形態2の変形例に係る図11相当図であ
る。
【図13】本願発明の実施形態3に係る図3相当図であ
る。
【図14】実施形態3の図4相当図である。
【図15】図13のXV-XV線における断面図である。
【図16】実施形態3の変形例に係る図15相当図であ
る。
【符号の説明】
A 車両用サンバイザ 1 本体部 3 車室の天井面 4 カバー部材 5 ミラー部材 5a ガラス製ミラー 5b フレーム部材 6 第1部材 6a 外側壁部 7 第2部材 7a 外側壁部 10 開口部 11 フランジ部 12,13 立壁部 14,15 溝部 16 薄肉ヒンジ部 25 切り欠き部 26 厚肉部(外側壁部) 27 立壁部 28 フランジ部 31 薄肉ヒンジ部 32 カバー部材 33,34 凹部 33b 切り欠き部 35 スリット状開口部 36 立壁部 38 薄肉ヒンジ部 39 カバー部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部が、車室の天井面に沿うように位
    置する格納状態と、車両のウインドウの内面に沿うよう
    に位置する遮光状態とに切り替え可能に設けられ、該遮
    光状態において車室内側になる前記本体部の一側にミラ
    ー部材が配設されている車両用サンバイザであって、 前記本体部は、厚み方向について前記一側及びその反対
    側に分割された第1及び第2部材からなり、該両部材の
    少なくとも一方の外周縁には相手方に向かうように延び
    る外側壁部が形成され、 前記第1部材には、前記ミラー部材に対応する形状の開
    口部が設けられ、該開口部の周縁に前記第2部材に向か
    うように延びるフランジ部が形成されている一方、 前記第2部材には、前記第1部材の開口部に向かうよう
    に互いに対向して延びる2つの立壁部が設けられ、 前記2つの立壁部がそれぞれ前記開口部内に嵌入され
    て、該開口部周縁のフランジ部に当接係合されていると
    ともに、該2つの立壁部の中間位置に前記ミラー部材が
    配置されていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 第1部材の開口部周縁又は第2部材の立壁部の端縁部の
    いずれかに、ミラー部材の前面を覆うカバー部材が薄肉
    のヒンジ部を介して開閉自在に一体成形されていること
    を特徴とする車両用サンバイザ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のいずれかにおいて、 ミラー部材は、ガラス製ミラー及び該ミラーを保持する
    フレーム部材からなり、 第2部材の2つの立壁部の相対する側には、それぞれ前
    記ミラー部材の端縁部が嵌合される溝部が設けられてい
    て、該ミラー部材が2つの立壁部により挟持されている
    ことを特徴とする車両用サンバイザ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2のいずれかにおいて、 ミラー部材は、第2部材に張着されたフィルムミラーか
    らなることを特徴とする車両用サンバイザ。
  5. 【請求項5】 本体部が、車室の天井面に沿うように位
    置する格納状態と、車両のウインドウの内面に沿うよう
    に位置する遮光状態とに切り替え可能に設けられ、該遮
    光状態において車室内側になる前記本体部の一側にミラ
    ー部材が配設されている車両用サンバイザであって、 前記本体部は、厚み方向について前記一側及びその反対
    側に分割された第1及び第2部材からなり、該両部材の
    少なくとも一方の外周縁には相手方に向かうように延び
    る外側壁部が形成され、 前記第1部材には、前記ミラー部材に対応する形状の開
    口部が設けられ、該開口部の周縁に前記第2部材に向か
    うように延びるフランジ部が形成されている一方、 前記第2部材には、前記第1部材の開口部に向かうよう
    に互いに対向して延びる2つの立壁部が設けられ、 前記ミラー部材は、ガラス製ミラー及び該ミラーを保持
    するフレーム部材からなり、前記2つの立壁部により挟
    持されているとともに、該ミラー部材の前面の外周縁部
    が前記フランジ部の端縁部に押止されていることを特徴
    とする車両用サンバイザ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 第1部材の開口部周縁に、ミラー部材の前面を覆うカバ
    ー部材が薄肉のヒンジ部を介して開閉自在に一体成形さ
    れていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  7. 【請求項7】 本体部が、車室の天井面に沿うように位
    置する格納状態と、車両のウインドウの内面に沿うよう
    に位置する遮光状態とに切り替え可能に設けられ、該遮
    光状態において車室内側になる前記本体部の一側にミラ
    ー部材が配設されている車両用サンバイザであって、 前記本体部は、厚み方向について前記一側及びその反対
    側に分割された第1及び第2部材からなり、該両部材の
    うちの少なくとも第2部材の外周縁には相手方に向かう
    ように延びる外側壁部が形成され、 前記第1部材には、前記遮光状態において下側に位置す
    る下端縁部に連なりかつ前記ミラー部材の形状に対応す
    るように切り欠き部が設けられ、該切り欠き部の周縁に
    前記第2部材に向かうように延びるフランジ部が形成さ
    れている一方、 前記第2部材には、前記第1部材の切り欠き部に対応す
    る部位において外側部材に対向しかつ前記第1部材に向
    かうように延びる立壁部が設けられ、この立壁部が前記
    フランジ部に当接係合されており、 前記ミラー部材は、ガラス製ミラー及び該ミラーを保持
    するフレーム部材からなり、前記第2部材の外側壁部と
    立壁部とにより挟持されていることを特徴とする車両用
    サンバイザ。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 第1部材又は第2部材のいずれかにおける該第1部材の
    切り欠き部に対応する部位に、ミラー部材の前面を覆う
    カバー部材が薄肉のヒンジ部を介して開閉自在に一体成
    形されていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  9. 【請求項9】 請求項7又は請求項8のいずれかにおい
    て、 ミラー部材の前面の外周縁部が、フランジ部の端縁部に
    押止されていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  10. 【請求項10】 本体部が、車室の天井面に沿うように
    位置する格納状態と、車両のウインドウの内面に沿うよ
    うに位置する遮光状態とに切り替え可能に設けられ、該
    遮光状態において車室内側になる本体部の一側にミラー
    部材が配設されている車両用サンバイザであって、 前記本体部は、厚み方向について前記一側及びその反対
    側に分割された第1及び第2部材からなり、該両部材の
    少なくとも一方の外周縁には相手方に向かうように延び
    る外側壁部が形成され、 前記第1部材には、前記ミラー部材に対応する形状の凹
    部が設けられているとともに、該凹部の底面部にはその
    周縁に沿ってスリット状の開口部が設けられている一
    方、 前記第2部材には、前記第1部材の凹部に向かうように
    延びる立壁部が設けられ、この立壁部が前記凹部のスリ
    ット状開口部に嵌入され、 前記ミラー部材は、前記凹部の底面に設けられ、 前記立壁部の端縁部又は前記第1部材の凹部周縁部のい
    ずれかに、前記ミラー部材の前面を覆うカバー部材が薄
    肉のヒンジ部を介して開閉自在に一体成形されているこ
    とを特徴とする車両用サンバイザ。
  11. 【請求項11】 本体部が、車室の天井面に沿うように
    位置する格納状態と、車両のウインドウの内面に沿うよ
    うに位置する遮光状態とに切り替え可能に設けられ、該
    遮光状態において車室内側になる本体部の一側にミラー
    部材が配設されている車両用サンバイザであって、 前記本体部は、厚み方向について前記一側及びその反対
    側に分割された第1及び第2部材からなり、該両部材の
    少なくとも一方の外周縁には相手方に向かうように延び
    る外側壁部が形成され、 前記第1部材には、前記遮光状態のときに下側に位置す
    る下端縁部に連なるように、前記ミラー部材に対応する
    形状の凹部が設けられ、かつ該凹部の前記下端縁部に相
    当する周縁部分に切り欠き部が形成されている一方、 前記第2部材の外側壁部には、前記凹部の底面部の下端
    縁部に係合する係合部が設けられ、 前記ミラー部材は、前記凹部の底面に設けられ、 前記係合部が設けられた第2部材の外側壁部の端縁部又
    は前記第1部材の凹部周縁部のいずれかに、前記ミラー
    部材の前面及び前記切り欠き部を覆うカバー部材が、薄
    肉のヒンジ部を介して開閉自在に一体成形されているこ
    とを特徴とする車両用サンバイザ。
JP2000111581A 2000-04-13 2000-04-13 車両用サンバイザ Pending JP2001294040A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000111581A JP2001294040A (ja) 2000-04-13 2000-04-13 車両用サンバイザ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000111581A JP2001294040A (ja) 2000-04-13 2000-04-13 車両用サンバイザ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001294040A true JP2001294040A (ja) 2001-10-23

Family

ID=18623887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000111581A Pending JP2001294040A (ja) 2000-04-13 2000-04-13 車両用サンバイザ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001294040A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014119626A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Kenji Okayasu 倍率可変鏡及び倍率可変鏡を組み込んだ器機
WO2023074227A1 (ja) * 2021-10-25 2023-05-04 共和産業株式会社 車両用サンバイザ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014119626A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Kenji Okayasu 倍率可変鏡及び倍率可変鏡を組み込んだ器機
WO2023074227A1 (ja) * 2021-10-25 2023-05-04 共和産業株式会社 車両用サンバイザ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012101623A (ja) ミラーユニット
JP5659674B2 (ja) 内装トリム
JP2000238532A (ja) 車両のためのサンバイザ
JP4187190B2 (ja) スライド式サンバイザ
JPH1086667A (ja) 車両用日よけ
JP2001294040A (ja) 車両用サンバイザ
US20090218845A1 (en) Visor and method of making a visor
JP3611093B2 (ja) 自動車用リヤパーセルシェルフ
JPH0439774Y2 (ja)
JP3631452B2 (ja) 車両用サンバイザ
JP3646490B2 (ja) 車両用パネル構造
US7234752B2 (en) Molded visor with integral vanity frame
JP4017449B2 (ja) 車両用サンバイザ
JPH0240616U (ja)
JP3652651B2 (ja) 車両用サンバイザ
JP2004017800A (ja) 車両用ミラー付サンバイザ
US5169203A (en) Vehicle sun visor catch
JP4113757B2 (ja) 車両用ミラー付サンバイザ
JP2001225640A (ja) ミラー付きサンバイザ
JPH0139430Y2 (ja)
JP2024067268A (ja) ミラー付き車両用サンバイザ
JPH0640026Y2 (ja) 車両の成形天井取付構造
JP4300283B2 (ja) サイドバイザ
JPH0629067Y2 (ja) ドアトリム構造
JP2513435Y2 (ja) ツ―ピ―ス型ラジエ―タグリルの固定構造