JP2004230442A - 金型の冷却方法及び冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却穴が金型内において略鉛直上方向きに形成されている場合であっても、冷却穴の内面に均一に冷却水を接触させることができる金型の冷却方法及び冷却装置の提供。
【解決手段】金型の冷却装置1は冷却パイプ10を備える。冷却パイプ10は、同芯状に配設された外パイプ11と内パイプ12とからなり、外パイプ11と内パイプ12との間の空間は外側流路1aをなし、内パイプ12内部の空間は内側流路1bをなす。外側流路1aには冷却水供給手段22、26が接続され、内側流路1bにはエアー供給手段23、27が接続される。冷却水供給手段22、26によって冷却水を外側流路1aに供給する冷却水供給工程と、エアー供給手段23、27によってエアーを内側流路1bに供給するエアー供給工程とを行う。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金型の冷却方法及び冷却装置に関し、特に、金型内において略鉛直上方向きに形成された略円柱状の冷却穴内に冷却水を供給して金型を冷却する金型の冷却方法及び冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
金型内に形成された略円柱状の冷却穴内に、冷却水を供給して金型を冷却する冷却装置としては、略棒状をした冷却パイプを備え、冷却穴に挿入された冷却パイプ内に冷却水を供給する構成が従来より知られている。
【0003】
例えば、特許第3186030号公報には、この構成の冷却装置が記載されている。図10に示されるように、従来の冷却装置101は、略棒状をした冷却パイプ110を備えており、冷却パイプ110は、外パイプ111と内パイプ112とを備える。外パイプ111と内パイプ112とは、同芯状に配設されて外パイプ111と内パイプ112との間の空間が外側流路101aをなし、内パイプ112内部の空間が内側流路101bをなす。外側流路101aと内側流路101bとは、冷却パイプ110が挿入される金型102の冷却穴102a内で、外パイプ111及び内パイプ112の一端111A、112Aにおいて連通している。
【0004】
また、冷却装置101は、冷却水供給装置とエアー供給装置と切換装置と、排水用の管部材126と排水槽121とを備える。冷却水供給装置は、管部材122と、図せぬポンプ、動作制御装置、貯水槽とを備えており、管部材122は内パイプ112の他端112Bに接続され、内側流路101bに連通する。冷却水供給装置は、図示せぬポンプが駆動することによって、図示せぬ貯水槽に貯留されている冷却水を内側流路101b内に供給する。冷却パイプ110においては内側流路101bが冷却水の往路となり、外側流路101aが復路となる。即ち、内側流路101bに供給された冷却水は、内パイプ112の一端112Aへ至り、外側流路101aを通って外パイプ111の他端111Bから排出され、外側流路101aに連通する管部材126を介して排水槽121に排出される。
【0005】
エアー供給装置は、管部材123と、図せぬポンプ、動作制御装置とを備えており、管部材123は内パイプ112の他端112Bに接続され、内側流路101bに連通する。エアー供給装置は、図示せぬポンプが駆動することによって、エアーを内側流路101b内に供給する。エアーは、内側流路101bを通って内パイプ112の一端112Aへ至り、外側流路101aを通る。このとき、外側流路101a内や、内側流路101b内や、冷却穴102a内に残留している冷却水を、外側流路101aの他端111Bから排出し、外側流路101aに連通する管部材126を介して排水槽121に排出する。
【0006】
切換装置は、電磁弁132、134と図示せぬ動作制御装置とを備える。冷却水供給装置によって冷却水が冷却パイプ110内に供給されているときには、電磁弁134を、エアー供給装置によるエアーの冷却パイプ110内への供給を遮断するエアー非供給状態とする。また、エアー供給装置によってエアーが冷却パイプ110内に供給されているときには、電磁弁132を、冷却水供給装置による冷却水の冷却パイプ110内への供給を遮断する冷却水非供給状態とする。
【0007】
金型の冷却方法では、先ず、冷却パイプ110を冷却穴102a内に配置し、図10に示されるように、切換装置が電磁弁132、134を切換えて、冷却水及びエアーの供給を遮断する初期状態とする。次に、図11に示されるように、切換装置が電磁弁132を切換え、電磁弁134をエアー非供給状態として、冷却水を内側流路101bに供給する冷却水供給工程を行う。次に、図12に示されるように、切換装置が電磁弁132及び134を切換え、電磁弁132を冷却水非供給状態として、エアーを内側流路101bに供給するエアー供給工程を行う。
【0008】
【特許文献1】
特許第3186030号公報(図1、図3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の金型の冷却方法及び冷却装置では、冷却穴102aが金型102内において略鉛直上方向きに形成され、内パイプ112の一端112Aが冷却穴102aの内端102b側に位置するように配置される場合には、内側流路101bに供給された冷却水は、内パイプ112の一端112Aに至ると、内パイプ112の一端112Aから外パイプ111の他端111Bへ向かって、落下するようにして内パイプ112と冷却穴102aの内面との間の空間を流れる。
【0010】
このとき冷却水は、内パイプ112と冷却穴102aの内面との間の空間を均一に流れず、部分的に冷却水の流れない空間が生じ、冷却穴102aの内面に均一に接触しない。このため、金型102の冷却が不安定となり、鋳造製品の品質が不安定となるという問題が生じていた。
【0011】
そこで、本発明は、冷却穴が金型内において略鉛直上方向きに形成されている場合であっても、冷却穴の内面に均一に冷却水を接触させることができる金型の冷却方法及び冷却装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、外パイプ11の中に内パイプ12が同芯状に配設されて該外パイプ11と該内パイプ12との間の空間が外側流路1aとされ、該内パイプ12内部の空間が内側流路1bとされ、該外側流路1aと該内側流路1bとは該外パイプ11及び該内パイプ12の一端11A、12Aにおいて連通する略棒状の冷却パイプ10を、金型2内において略鉛直上方向きに形成された冷却穴2aの内端2b側に該冷却パイプ10の一端12Aが位置するように配置し、該冷却パイプ10の他端部11B、12Bにおいて冷却水を供給排出させる金型の冷却方法において、該冷却水を該外側流路1aに供給し該内側流路1bを通して排出させる冷却水供給工程と、該冷却水供給工程を行った後に、該内側流路1bにエアーを供給することにより、冷却穴2a内又は該外側流路1a内又は該内側流路1b内に残留している該冷却水を該外側流路1aを通して排出させるエアー供給工程とを行う金型の冷却方法を提供している。
【0013】
また、本発明は、外パイプ11の中に内パイプ12が同芯状に配設されて該外パイプ11と該内パイプ12との間の空間が外側流路1aをなし、該内パイプ12内部の空間が内側流路1bをなし、該外側流路1aと該内側流路1bとは該外パイプ11及び該内パイプ12の一端11A、12Aにおいて連通する略棒状の冷却パイプ10と、該冷却パイプ10の他端部11Bに接続され冷却水を該冷却パイプ10内に供給するための冷却水供給手段22、26と、該冷却パイプ10の該他端部12Bに接続されエアーを該冷却パイプ10内に供給するためのエアー供給手段23、27と、該冷却水供給手段22、26によって該冷却水が該冷却パイプ10内に供給されているときには、該エアー供給手段23、27による該エアーの該冷却パイプ10内への供給を遮断するエアー非供給状態とし、該エアー供給手段23、27によって該エアーが該冷却パイプ10内に供給されているときには、該冷却水供給手段22、26による該冷却水の該冷却パイプ10内への供給を遮断する冷却水非供給状態とする切換手段31、32、33、34とを備え、該冷却パイプ10は、金型2内において略鉛直上方向きに形成された冷却穴2aの内端2b側に該冷却パイプ10の一端12Aが位置するように配置される金型の冷却装置1において、該冷却水供給手段22、26は該外側流路1aに接続されて該冷却水を該外側流路1aに供給し、該エアー供給手段23、27は該内側流路1bに接続されて該エアーを該内側流路1bに供給する金型の冷却装置1を提供している。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態による金型の冷却方法及び冷却装置について説明する。図1に示されるように冷却装置1は、略棒状をした冷却パイプ10と、排水タンク21と、冷却水供給管22と、エアー供給管23と、第1排水管24と、第2排水管25と、第1中間管26と、第2中間管27と、4つの電磁弁31〜34と、図せぬ冷却水用ポンプ、エアー用ポンプ、貯水槽、動作制御回路とを備える。
【0015】
冷却パイプ10は、外パイプ11と内パイプ12とを備える。外パイプ11と内パイプ12とは、同芯状に配設されて外パイプ11と内パイプ12との間の空間が外側流路1aをなし、内パイプ12内部の空間が内側流路1bをなす。ダイカストを行うときに、内パイプ12は、金型2内において略鉛直上方向きに形成された冷却穴2aの内端2b側に一端12Aが位置するように配置され、冷却穴2a内で当該一端12Aにおいて開口する。また、外パイプ11は、冷却穴2aの外端2c近傍の位置に一端11Aが位置するように配置され、冷却穴2a内で当該一端11Aにおいて開口する。このため外側流路1a、内側流路1bは、それぞれ冷却穴2aに連通しており、冷却穴2a内で外パイプ11及び内パイプ12の一端11A、12Aにおいて連通する。
【0016】
冷却水供給管22は、図1に示されるように一端が第1電磁弁31に接続され、他端が図示せぬ冷却水用ポンプ及び図示せぬ貯水槽に接続され、途中には冷却水供給電磁弁32が設けられている。エアー供給管23は、図1に示されるように一端が第2電磁弁33に接続され、他端が図示せぬエアー用ポンプに接続され、途中にはエアー供給電磁弁34が設けられている。
【0017】
第1電磁弁31、第2電磁弁33には、それぞれ第1排水管24、第2排水管25が接続されており、第1排水管24、第2排水管25は排水タンク21に連通する。また、第1電磁弁31、第2電磁弁33には、第1中間管26、第2中間管27の一端がそれぞれ接続されており、第1中間管26、第2中間管27の他端は、それぞれ外パイプ11、内パイプ12の他端11B、12Bに接続されており、外側流路1a、内側流路1bにそれぞれ連通する。
【0018】
冷却水供給電磁弁32は、冷却水供給管22の遮断/連通の切換をする。エアー供給電磁弁34は、エアー供給管23の遮断/連通の切換をする。第1電磁弁31は、第1中間管26と第1排水管24とを遮断し且つ冷却水供給管22を第1中間管26に連通させる状態と、冷却水供給管22と第1中間管26とを遮断し且つ第1中間管26と第1排水管24とを連通させる状態との切換をする。
【0019】
第2電磁弁33は、第2中間管27と第2排水管25とを遮断し且つエアー供給管23を第2中間管27に連通させる状態と、エアー供給管23と第2中間管27とを遮断し且つ第2中間管27と第2排水管25とを連通させる状態との切換をする。図示せぬ動作制御回路は、これら4つの電磁弁31〜34に接続されており、電磁弁31〜34の切換動作を制御する。また、図示せぬ動作制御回路は、図示せぬダイカストマシンの制御部と接続されており、当該制御部からの射出開始信号を受信する。
【0020】
ここで、冷却水供給管22、第1中間管26、図せぬ冷却水用ポンプ、図示せぬ貯水槽、図示せぬ動作制御回路は冷却水供給手段に相当する。また、エアー供給管23、第2中間管27、図せぬエアー用ポンプ、図示せぬ動作制御回路はエアー供給手段に相当する。また、冷却水供給電磁弁32、エアー供給電磁弁34、第1電磁弁31、第2電磁弁33、図示せぬ動作制御回路は切換手段に相当する。また、内パイプ12の一端12Aは、冷却パイプの一端に一致する。また、外パイプ11、内パイプ12の他端11B、12Bは、冷却パイプの他端部を構成する。
【0021】
次に、第1の実施の形態による金型の冷却方法を、図1乃至図3に基づき説明する。金型の冷却方法では冷却水供給工程とエアー供給工程とを行うが、これらの工程の前に予め冷却パイプ10を、内パイプ12の一端12Aが冷却穴2aの内端2b側に位置するように配置する。また、図示せぬ動作制御回路を駆動させて、4つの電磁弁31〜34を図1に示される初期状態とする。
【0022】
次に冷却水供給工程を行う。冷却水供給工程では、先ず図示せぬ冷却水用ポンプを駆動させ、図示せぬ動作制御回路が図示せぬダイカストマシンからの射出開始信号を受信してから所定時間経過後に、動作制御回路が冷却水供給電磁弁32を切換えて冷却水供給管22を連通させ、図2に示される状態とする。すると、図示せぬ貯水槽からの冷却水は、冷却水供給管22、第1中間管26を通り外側流路1aに供給され、冷却穴2a内に流入し、内側流路1bを通り、第2中間管27を通り、第2排水管25を通って排水タンク21へと流れる。以上が冷却水供給工程である。
【0023】
次に、エアー供給工程を行う。エアー供給工程では、冷却水供給工程で行った冷却水供給電磁弁32の切換えから所定時間経過後に、図示せぬ動作制御回路が冷却水供給電磁弁32を切換えて冷却水供給管22を遮断し、図3に示される状態とする。これと同時に図示せぬ動作制御回路は、エアー供給電磁弁34を切換えてエアー供給管23を連通させ、図3に示される状態とする。また、第1電磁弁31、第2電磁弁33をそれぞれ切換えて、第1中間管26を第1排水管24に連通させ、第2中間管27をエアー供給管23に連通させて、図3に示される状態とする。
【0024】
すると、エアーはエアー供給管23、第2中間管27を通り内側流路1bに供給され、冷却穴2a、外側流路1aを通り、第1中間管26、第1排水管24を通り排水タンク21へと流れる。これに伴い、冷却穴2a内、内側流路1b、及び外側流路1a内に残留している冷却水は、エアーによりパージされ、排水タンク21へと導かれる。ここで、パージを行うのは、冷却水を冷却穴2a内に供給した後に、冷却水が冷却穴2a内面に接触したまま残留して必要以上に金型2の温度が低下してしまうことを防止するためである。以上がエアー供給工程である。
【0025】
そして、エアー供給工程を行った後、エアー供給工程で行ったエアー供給電磁弁34の切換えから所定時間経過後に、図示せぬ動作制御回路がエアー供給電磁弁34を切換えてエアー供給管23を遮断し、図1に示される状態とし、また、第1電磁弁31、第2電磁弁33を切換えて、図1に示される状態とする。以上の工程を経て第1の実施の形態による金型の冷却方法が行われる。なお、図2に示される状態はエアー非供給状態に相当し、図3に示される状態は冷却水非供給状態に相当する。
【0026】
次に、第2の実施の形態による金型の冷却方法を、図4乃至図6に基づき説明する。第2の実施の形態による金型の冷却方法では、第2電磁弁33の初期状態が第1の実施の形態による金型の冷却方法とは異なる。これに伴い各工程が一部異なる。なお、第2の実施の形態による金型の冷却方法で用いられる第2の実施の形態による金型の冷却装置1は、第1の実施の形態による金型の冷却方法で用いられたものと同一である。
【0027】
第2の実施の形態による金型の冷却方法においても、第1の実施の形態による金型の冷却方法と同様に、冷却水供給工程とエアー供給工程とを行うが、これらの工程の前に予め冷却パイプ10を、その一端が冷却穴2aの内端2b側に位置するように配置する。また、図示せぬ動作制御回路を駆動させて、4つの電磁弁31〜34を図4に示される初期状態とする。
【0028】
次に冷却水供給工程では、先ず図示せぬ冷却水用ポンプを駆動させ、図示せぬ動作制御回路が図示せぬダイカストマシンからの射出開始信号を受信してから所定時間経過後に、図示せぬ動作制御回路が冷却水供給電磁弁32を切換えて冷却水供給管22を連通させ、図5に示される状態とする。また第2電磁弁33を切換えて第2中間管27と第2排水管25とを連通させ、図5に示される状態とする。すると、図示せぬ貯水槽からの冷却水は、冷却水供給管22、第1中間管26を通り外側流路1aに供給され、冷却パイプ10の一端に至り、冷却穴2a、内側流路1bを通り、第2中間管27を通り、第2排水管25を通って排水タンク21へと流れる。以上が冷却水供給工程である。
【0029】
次に、エアー供給工程を行う。エアー供給工程では、冷却水供給工程で行った冷却水供給電磁弁32の切換えから所定時間経過後に、図示せぬ動作制御回路が冷却水供給電磁弁32を切換えて冷却水供給管22を遮断し、図6に示される状態とする。これと同時に図示せぬ動作制御回路は、エアー供給電磁弁34を切換えてエアー供給管23を連通させ、図6に示される状態とする。また、第1電磁弁31、第2電磁弁33を切換えて、第1中間管26を第1排水管24に連通させ、第2中間管27をエアー供給管23に連通させて、図6に示される状態とする。
【0030】
すると、エアーはエアー供給管23、第2中間管27を通り内側流路1bに供給され、冷却穴2a、外側流路1aを通り、第1中間管26、第1排水管24を通り排水タンク21へと流れる。これに伴い、冷却穴2a内、内側流路1b、及び外側流路1a内に残留している冷却水は、エアーによりパージされ、排水タンク21へと導かれる。以上がエアー供給工程である。
【0031】
そして、エアー供給工程を行った後、エアー供給工程で行ったエアー供給電磁弁34の切換えから所定時間経過後に、図示せぬ動作制御回路がエアー供給電磁弁34を切換えてエアー供給管23を遮断し、図4に示される状態とし、また、第1電磁弁31を切換えて、図4に示される状態とする。以上の工程を経て第2の実施の形態による金型の冷却方法が行われる。なお、図5に示される状態はエアー非供給状態に相当し、図6に示される状態は冷却水非供給状態に相当する。
【0032】
次に、第3の実施の形態による金型の冷却方法及び冷却装置を、図7乃至図9に基づき説明する。第3の実施の形態による金型の冷却装置3は、冷却水供給管42の途中に冷却水供給電磁弁32が設けられていない点、及び、エアー供給管43の途中にエアー供給電磁弁34が設けられていない点で、第1の実施の形態による金型の冷却装置1の冷却水供給管22、エアー供給管23とは異なる。これに伴い金型の冷却方法も一部異なる。
【0033】
第3の実施の形態による金型の冷却方法においても、第1の実施の形態による金型の冷却方法と同様に、冷却水供給工程とエアー供給工程とを行うが、これらの工程の前に予め冷却パイプ10を、その一端が冷却穴2aの内端2b側に位置するように配置する。また、図示せぬ動作制御回路を駆動させて、2つの電磁弁31、33を図7に示される初期状態とする。
【0034】
次に冷却水供給工程では、先ず図示せぬ冷却水用ポンプを駆動させ、図示せぬ動作制御回路が図示せぬダイカストマシンからの射出開始信号を受信してから所定時間経過後に、図示せぬ動作制御回路が第1電磁弁31を切換えて冷却水供給管42と第1中間管26とを連通させ、図8に示される状態とする。すると、図示せぬ貯水槽からの冷却水は、冷却水供給管42、第1中間管26を通り外側流路1aに供給され、冷却パイプ10の一端に至り、冷却穴2a、内側流路1bを通り、第2中間管27を通り、第2排水管25を通って排水タンク21へと流れる。以上が冷却水供給工程である。
【0035】
次に、エアー供給工程を行う。エアー供給工程では、冷却水供給工程で行った第1電磁弁31の切換えから所定時間経過後に、図示せぬ動作制御回路は第1電磁弁31を切換えて、冷却水供給管42と第1中間管26とを遮断し且つ第1中間管26と第1排水管24とを連通し、図9に示される状態とする。また、図示せぬ動作制御回路は、第2電磁弁33を切換えてエアー供給管43と第2中間管27とを連通させ、図9に示される状態とする。
【0036】
すると、エアーはエアー供給管43、第2中間管27を通り内側流路1bに供給され、冷却穴2a、外側流路1aを通り、第1中間管26、第1排水管24を通り排水タンク21へと流れる。これに伴い、冷却穴2a内、内側流路1b、及び外側流路1a内に残留している冷却水は、エアーによりパージされ、排水タンク21へと導かれることは、第1、第2の実施の形態におけるエアー供給工程と同様である。以上がエアー供給工程である。
【0037】
そして、エアー供給工程を行った後、エアー供給工程で行った第1電磁弁31の切換えから所定時間経過後に、図示せぬ動作制御回路が第2電磁弁33を切換えてエアー供給管43と第2中間管27とを遮断し、図7に示される状態とする。以上の工程を経て第3の実施の形態による金型の冷却方法が行われる。なお、図8に示される状態はエアー非供給状態に相当し、図9に示される状態は冷却水非供給状態に相当する。
【0038】
冷却水を外側流路1aに供給するようにしたため、内パイプ12と冷却穴2aの内面との間の空間内に、冷却水が冷却パイプ10の下方から充填されるようにして供給されるため、均一に冷却水を冷却穴2aの内面に接触させることができる。このため、金型2を安定して冷却させることができ、ダイカスト製品の品質を安定させることができる。
【0039】
また、エアーを内側流路1bに供給するようにしたため、冷却穴2a内、外側流路1a内、及び内側流路1b内に残留している冷却水を確実に排出することができる。
【0040】
本発明による金型の冷却方法及び冷却装置は上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態による冷却水供給工程では、図示せぬ動作制御回路がダイカストマシンからの射出開始信号を受信してから所定時間経過後に、図示せぬ動作制御回路が冷却水供給電磁弁32を切換えて図2に示される状態としたが、この所定時間は0秒でもよい。
【0041】
また、本実施の形態による冷却水供給工程では、冷却水は第2排水管25を通った後に排水タンク21へと流れたが、排水タンク21を設けずにそのまま廃水してもよい。又、冷却水を循環させて用いる場合には排水タンク21から貯水槽へと冷却水を循環させればよい。
【0042】
また、エアー供給工程において、冷却水供給工程で行った冷却水供給電磁弁32の切換えから所定時間経過後に、図示せぬ動作制御回路が冷却水供給電磁弁32を切換えて冷却水供給管22を遮断するようにしたが、これに代えて、図示せぬ動作制御回路が射出開始信号を受信してから所定時間経過後に、図示せぬ動作制御回路が冷却水供給電磁弁32を切換えて冷却水供給管22を遮断するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
請求項1記載の金型の冷却方法によれば、冷却水を外側流路に供給する冷却水供給工程を行うようにしたため、内パイプと冷却穴の内面との間の空間内に、冷却水を冷却パイプの下方から充填するようにして供給することができるため、均一に冷却水を冷却穴の内面に接触させることができる。このため、金型を安定して冷却することができ、製品の品質を安定させることができる。
【0044】
また、エアーを内側流路に供給するエアー供給工程を行うようにしたため、冷却穴内、外側流路内、及び内側流路内に残留している冷却水を確実に排出することができる。
【0045】
請求項2記載の金型の冷却装置によれば、冷却水供給手段は外側流路の他端に接続されて冷却水を外側流路に供給するようにしたため、内パイプと冷却穴の内面との間の空間内に、冷却水を冷却パイプの下方から充填するようにして供給することができるため、均一に冷却水を冷却穴の内面に接触させることができる。このため、金型を安定して冷却することができ、製品の品質を安定させることができる。
【0046】
また、エアー供給手段は内側流路の他端に接続されてエアーを内側流路に供給するようにしたため、冷却穴内、外側流路内、及び内側流路内に残留している冷却水を確実に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による金型の冷却方法及び冷却装置を示す概略図。
【図2】本発明の第1の実施の形態による金型の冷却装置、及び金型の冷却方法の冷却水供給工程を行っている様子を示す概略図。
【図3】本発明の第1の実施の形態による金型の冷却装置、及び金型の冷却方法のエアー供給工程を行っている様子を示す概略図。
【図4】本発明の第2の実施の形態による金型の冷却方法及び冷却装置を示す概略図。
【図5】本発明の第2の実施の形態による金型の冷却装置、及び金型の冷却方法の冷却水供給工程を行っている様子を示す概略図。
【図6】本発明の第2の実施の形態による金型の冷却装置、及び金型の冷却方法のエアー供給工程を行っている様子を示す概略図。
【図7】本発明の第3の実施の形態による金型の冷却方法及び冷却装置を示す概略図。
【図8】本発明の第3の実施の形態による金型の冷却装置、及び金型の冷却方法の冷却水供給工程を行っている様子を示す概略図。
【図9】本発明の第3の実施の形態による金型の冷却装置、及び金型の冷却方法のエアー供給工程を行っている様子を示す概略図。
【図10】従来の金型の冷却方法及び冷却装置を示す概略図。
【図11】従来の金型の冷却装置、及び金型の冷却方法の冷却水供給工程を行っている様子を示す概略図。
【図12】従来の金型の冷却装置、及び金型の冷却方法のエアー供給工程を行っている様子を示す概略図。
【符号の説明】
1 冷却装置
1a 外側流路
1b 内側流路
2 金型
2a 冷却穴
2b 内端
10 冷却パイプ
11 外パイプ
11A、12A 一端
11B、12B 他端
12 内パイプ
22、42 冷却水供給管
23、43 エアー供給管
26 第1中間管
27 第2中間管
31 第1電磁弁
32 冷却水供給電磁弁
33 第2電磁弁
34 エアー供給電磁弁

Claims (2)

  1. 外パイプの中に内パイプが同芯状に配設されて該外パイプと該内パイプとの間の空間が外側流路とされ、該内パイプ内部の空間が内側流路とされ、該外側流路と該内側流路とは該外パイプ及び該内パイプの一端において連通する略棒状の冷却パイプを、金型内において略鉛直上方向きに形成された冷却穴の内端側に該冷却パイプの一端が位置するように配置し、該冷却パイプの他端部において冷却水を供給排出させる金型の冷却方法において、
    該冷却水を該外側流路に供給し該内側流路を通して排出させる冷却水供給工程と、
    該冷却水供給工程を行った後に、該内側流路にエアーを供給することにより、冷却穴内又は該外側流路内又は該内側流路内に残留している該冷却水を該外側流路を通して排出させるエアー供給工程とを行うことを特徴とする金型の冷却方法。
  2. 外パイプの中に内パイプが同芯状に配設されて該外パイプと該内パイプとの間の空間が外側流路をなし、該内パイプ内部の空間が内側流路をなし、該外側流路と該内側流路とは該外パイプ及び該内パイプの一端において連通する略棒状の冷却パイプと、
    該冷却パイプの他端部に接続され冷却水を該冷却パイプ内に供給するための冷却水供給手段と、
    該冷却パイプの該他端部に接続されエアーを該冷却パイプ内に供給するためのエアー供給手段と、
    該冷却水供給手段によって該冷却水が該冷却パイプ内に供給されているときには、該エアー供給手段による該エアーの該冷却パイプ内への供給を遮断するエアー非供給状態とし、該エアー供給手段によって該エアーが該冷却パイプ内に供給されているときには、該冷却水供給手段による該冷却水の該冷却パイプ内への供給を遮断する冷却水非供給状態とする切換手段とを備え、
    該冷却パイプは、金型内において略鉛直上方向きに形成された冷却穴の内端側に該冷却パイプの一端が位置するように配置される金型の冷却装置において、
    該冷却水供給手段は該外側流路に接続されて該冷却水を該外側流路に供給し、
    該エアー供給手段は該内側流路に接続されて該エアーを該内側流路に供給することを特徴とする金型の冷却装置。
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