JP2004238052A - 飲料供給装置 - Google Patents

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JP2004238052A JP2003030730A JP2003030730A JP2004238052A JP 2004238052 A JP2004238052 A JP 2004238052A JP 2003030730 A JP2003030730 A JP 2003030730A JP 2003030730 A JP2003030730 A JP 2003030730A JP 2004238052 A JP2004238052 A JP 2004238052A
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Kazuhide Saito
和秀 斎藤
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Abstract

【課題】構造を複雑化せずに、飲料の供給間隔に影響されることなく炭酸水の温度上昇によるフォーミングの発生を効果的に抑制し、適正な温度の飲料を供給することができる飲料供給装置を提供する。
【解決手段】氷により冷却を行うコールドプレート9により、炭酸水を冷却し、シロップと炭酸水より飲料を生成して飲料供給バルブ5から供給する飲料ディスペンサ1であって、コールドプレート9から飲料供給バルブ5に至る炭酸水の供給経路中の炭酸水をコールドプレート9に再循環させる炭酸水循環回路39を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シロップ等の原料飲料を炭酸水又は冷水で希釈した飲料を供給する飲料供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の飲料供給装置には、シロップタンクに収容されたシロップ(原料飲料)と炭酸水とを混合し、飲料を供給するものがある。係る飲料供給装置は、本体内に冷却水を貯留した水槽を配設し、当該水槽内にシロップタンクから導出されたシロップや炭酸水などが流入するコイルユニットを配設する。そして、水槽内の冷却水を冷却装置により所定の温度に冷却することにより、コイルユニット内を流入するシロップや炭酸水を冷却し、当該コイルユニットの一端に接続された飲料供給パイプを介して飲料供給バルブから飲料の供給を行っていた。
【0003】
しかしながら、従来の飲料供給装置では、コイルユニットが設けられる水槽から飲料供給バルブまでシロップや炭酸水を引き出す飲料供給パイプが長大となるため、当該飲料供給パイプにおいてシロップや炭酸水が冷却されない状態で放置されることとなる。そのため、特に、飲料供給待機時は、飲料供給パイプにおける冷却されない状態が長くなり、適切な温度の飲料を提供することができなくなるという問題がある。
【0004】
特に、炭酸水によりシロップを希釈した炭酸飲料は、提供時の温度が所定温度以上に高くなると、内部に溶解した炭酸ガスがガスブレークして発泡するフォーミングといわれる現象を引き起こす。このフォーミングが生じると飲料が供給されるカップから飲料が溢出したり、飲料に含有されるガス量が所定量よりも低下することから、飲料自体の品質を劣化させる問題があった。
【0005】
そこで、従来では、水槽の形状を飲料供給バルブ付近まで延出させ、当該飲料供給パイプにおける飲料(シロップや炭酸水)の温度上昇を抑制していた(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−122399号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の飲料供給装置では、配管チャネルとして水槽の形状を前方に延出させる変更を強いられるため、特に、本体前部における配置の変更やこれに伴う構造の複雑化を招く問題があった。また、係る場合には、水槽により飲料(コイルユニット)の冷却を行う場合にしか適用できず、水槽を用いない冷却、例えば氷を用いたコールドプレートによる冷却を行う場合には、依然として、炭酸水の温度上昇によるフォーミングの発生を抑制できないという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、構造を複雑化せずに、飲料の供給間隔に影響されることなく炭酸水の温度上昇によるフォーミングの発生を効果的に抑制し、適正な温度の飲料を供給することができる飲料供給装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の飲料供給装置は、氷により冷却を行う冷却部により、炭酸水を冷却し、飲料原料と炭酸水より飲料を生成して飲料供給バルブから供給するものであって、冷却部から飲料供給バルブに至る炭酸水の供給経路中の炭酸水を冷却部に再循環させる再循環手段を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、氷により冷却を行う冷却部により、炭酸水を冷却し、飲料原料と炭酸水より飲料を生成して飲料供給バルブから供給する飲料供給装置において、冷却部から飲料供給バルブに至る炭酸水の供給経路中の炭酸水を冷却部に再循環させる再循環手段を備えるので、飲料の供給間隔に影響されることなく、炭酸水の温度上昇を抑制することができるようになる。
【0011】
これにより、炭酸水の温度上昇に伴うフォーミングの発生を未然に回避することができると共に、適切な温度の飲料を供給することができるようになる。
【0012】
請求項2の発明の飲料供給装置は、上記発明において、再循環手段は、供給経路の飲料供給バルブ近傍から分岐し、供給経路の冷却部への入口、若しくは、冷却部内の供給経路に接続される炭酸水循環回路と、当該炭酸水循環回路に炭酸水を循環させるための搬送手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明によれば、上記発明において、再循環手段は、供給経路の飲料供給バルブ近傍から分岐し、供給経路の冷却部への入口、若しくは、冷却部内の供給経路に接続される炭酸水循環回路と、当該炭酸水循環回路に炭酸水を循環させるための搬送手段とを備えるので、飲料供給バルブ近傍の炭酸水を搬送手段により、供給経路の冷却部への入口、若しくは、冷却部内の供給経路に供給することが可能となり、効率的に供給経路内の炭酸水を冷却し、適切な温度に維持することができるようになる。
【0014】
請求項3の発明の飲料供給装置は、上記発明において、炭酸水循環回路には、炭酸水が冷却部を経ずに飲料供給バルブに流れることを防止するための弁装置を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項3の発明によれば、上記発明において、炭酸水循環回路には、炭酸水が冷却部を経ずに飲料供給バルブに流れることを防止するための弁装置を備えるので、冷却部を通過する以前の比較的温度の高い炭酸水が飲料供給バルブより供給されることを防止することができるようになる。
【0016】
請求項4の発明の飲料供給装置は、請求項2又は請求項3の発明において、炭酸水循環回路には、当該炭酸水循環回路内の炭酸水の温度を検出するための炭酸水温度センサを設け、該炭酸水温度センサの出力に基づき、搬送手段を制御することを特徴とする。
【0017】
請求項4の発明によれば、請求項2又は請求項3の発明において、炭酸水循環回路には、当該炭酸水循環回路内の炭酸水の温度を検出するための炭酸水温度センサを設け、該炭酸水温度センサの出力に基づき、搬送手段を制御するので、炭酸水が十分に冷却されている状態で、搬送手段により炭酸水を循環することによる必要以上の冷却用氷の消費又は必要以上の冷却水の温度上昇を回避することができるようになる。
【0018】
請求項5の発明の飲料供給装置は、請求項2、請求項3又は請求項4の発明において、飲料供給バルブの開放時に、搬送手段を停止することを特徴とする。
【0019】
請求項5の発明によれば、請求項2、請求項3又は請求項4の発明において、飲料供給バルブの開放時に、搬送手段を停止するので、循環戻り流量を無くすことができ、複数の飲料供給バルブから同時に飲料の供給を行った場合でも、適切な流量による飲料供給を実現することができるようになる。
【0020】
請求項6の発明の飲料供給装置は、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の発明において、搬送手段は、電磁式循環ポンプであることを特徴とする。
【0021】
請求項6の発明によれば、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の発明において、搬送手段は、電磁式循環ポンプであるので、飲料供給時に該循環ポンプを停止した場合でも、供給流量の変動を抑制し、精密な流量制御が可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明に係る飲料供給装置が適用された飲料ディスペンサ1の斜視図、図2は該飲料ディスペンサ1の縦断正面図、図3は当該飲料ディスペンサ1の部分概略構成説明図、図4は制御装置の電気ブロック図を示している。この飲料ディスペンサ1は、略箱形状のディスペンサ本体2と、この本体2の側方に設けられた製氷部3とから構成される。
【0023】
ディスペンサ本体2の上部を構成するディスペンスヘッド部2Aの前面には、飲料を選択する複数の選択スイッチ4が設けられると共に、各選択スイッチ4に対応する飲料供給バルブ5がそれぞれ設けられる。尚、飲料供給バルブ5は、ポストミックスバルブであり、後述する如く供給されたシロップ(原料飲料)、炭酸水又は冷水などの希釈水とを混合し、飲料として供給するものである。また、選択スイッチ4は、詳細は後述する制御装置45に接続されているものとする。そして、ディスペンスヘッド部2Aの下部には、複数の図示しないカップを載置可能なドリップトレイ6が設けられる。
【0024】
また、本体2下部の前面には、開閉可能な扉7が設けられ、係る本体2内下部には、図2に示す如き貯氷庫8が形成されている。この貯氷庫8には、本体2の側方に設けられる製氷部3により製氷された氷が氷排出口35を介して排出される。製氷部3は、所謂冷凍サイクルを構成する圧縮機40と、凝縮器41と、図示しないキャピラリーチューブと、シスターン42とを備え、本実施例では、オーガ式の製氷機構により製氷を行う。尚、図2中、43は、凝縮器用送風機である。
【0025】
尚、貯氷庫8の上部には該貯氷庫8内の氷の量を検出する貯氷センサ36を備え、当該貯氷センサ36は、前記制御装置45に接続される。また、前記製氷部3も制御装置45に接続され、貯氷センサ36の出力に基づき製氷部3の製氷運転が制御される。また、貯氷庫8の下部には、一端が外部に引き出された排水管44が設けられ、貯氷庫8内にて融解された水は当該排水管44を介して外部に排出される。
【0026】
通常、この貯氷庫8内の氷は、飲料の提供時に飲料と共に供給されるが、本実施例では、この貯氷庫8に冷却部としてのコールドプレート9が設けられ、コールドプレート9の冷却にも用いられる。このコールドプレート9は、図3に示す如く内部に複数の蛇行状の飲料冷却流路9A、炭酸水冷却流路9B及び希釈水冷却流路9Cが形成されている。
【0027】
これら飲料冷却流路9Aの入口側には、シロップが充填された別置きのシロップタンク12がそれぞれ流量調整器13及びシロップ供給配管14を介して接続される。そして、飲料冷却流路9Aの出口側には、飲料供給配管25を介して前記飲料供給バルブ5に接続される。尚、このシロップタンク12には、第1の炭酸ガス圧力調整手段15及びガス供給配管16を介して炭酸ガスボンベ17が接続され、該シロップタンク12に炭酸ガスボンベ17から所定の圧力の炭酸ガスが供給され、内部のシロップをシロップ供給配管14に押し出している。
【0028】
他方、炭酸ガスボンベ17は、第2の圧力調整手段18が接続されたガス供給配管19を介してカーボネータ20に接続され、このカーボネータ20には、市水などから供給される水道水をろ過するろ過フィルタ21が設けられる水道水供給配管22が接続される。これにより、カーボネータ20は、炭酸ガス及び水道水から炭酸水を生成し、生成された炭酸水は炭酸水供給配管23を介してコールドプレート9の炭酸水冷却流路9Bの入口側に導出される。
【0029】
そして、この炭酸水冷却流路9Bの出口側は、炭酸水供給配管26を介して前記飲料供給バルブ5に接続される。これにより、カーボネータ20にて生成された炭酸水は、炭酸水供給配管23と、炭酸水冷却流路9Bと、炭酸水供給配管26とにより、各飲料供給バルブ5への炭酸水の供給経路が形成される。
【0030】
ここで、この炭酸水の供給経路は、飲料供給バルブ5の入口近傍に位置して炭酸水循環配管30が接続され、この炭酸水循環配管30は、コールドプレート9の炭酸水冷却流路9Cの入口側に位置する炭酸水供給配管23に接続されることにより、炭酸水循環回路(再循環手段)39が形成される。この炭酸水循環配管30には、当該炭酸水循環回路39内の炭酸水を循環させるための電磁式循環ポンプ(搬送手段)31が設けられる。
【0031】
この循環ポンプ31は、炭酸水循環回路39内の炭酸水のガスブレークによるガス発生により当該ポンプ31内にガスが滞留し炭酸水の循環が停止する不都合を回避するため、当該ポンプ31は下吸込、上吐出となるように取り付けるものとする。これにより、容易に当該ポンプ31内のガスを放出することができ、循環停止による不都合を回避できる。
【0032】
そして、この循環ポンプ31の例えば出口側には、炭酸水が炭酸水冷却流路9Cを経ずに飲料供給バルブ5に流れることを防止するための逆止弁32が設けられる。
【0033】
また、飲料供給バルブ5の入口近傍には、炭酸水循環回路39内の炭酸水の温度を検出するための炭酸水温度センサ46が設けられる。尚、本実施例では、炭酸水温度センサ46は飲料供給バルブ5の入口近傍に設けられているが、これ以外に、炭酸水循環配管30に設けてもよいものとする。
【0034】
ここで、本実施例では、炭酸水循環配管30の一端は、コールドプレート9の炭酸水冷却流路9Cの入口側に位置する炭酸水供給配管23に接続されているが、これ以外に、炭酸水冷却流路9Cに直接接続されてもよいものとする。
【0035】
他方、前記カーボネータ20は、炭酸水と混合されない水道水のみを希釈水としてコールドプレート9の希釈水冷却流路9Cの入口側に接続するための希釈水供給配管24が接続される。この希釈水冷却流路9Cの出口側は、希釈水供給配管27を介して前記飲料供給バルブ5に接続される。
【0036】
次に、図4に基づき、本実施例の制御装置45について説明する。この制御装置45の入力側には選択スイッチ4と、貯氷センサ36と、炭酸水温度センサ46とが接続されていると共に、出力側には製氷部3の圧縮機40や凝縮器用送風機43と、飲料供給バルブ5と、流量調整器13と、カーボネータ20と、循環ポンプ31とが接続されている。
【0037】
以上の構成により、先ず初め制御装置45は、シロップ、炭酸水及び希釈水を供給待機状態とする。即ち、制御装置45は、各シロップが充填されたシロップ供給配管14の流量調整器13を開放し、該シロップをコールドプレート9の飲料冷却流路9Aに流入させる。ここで、貯氷庫8には、予め製氷部3により製氷された氷が貯氷されていることからコールドプレート9は所定の温度に冷却されている。そのため、飲料冷却流路9A内のシロップは、所定の温度(凍結しない温度、例えば0℃)に冷却される。飲料冷却流路9Aから流出したシロップは、飲料供給配管25を介して閉鎖された飲料供給バルブ5に到達し、供給待機状態となる。
【0038】
また、制御装置45は、カーボネータ20より希釈水を希釈水供給配管24を介してコールドプレート9の希釈水冷却流路9Cに流入させ、シロップと同様に所定の温度に冷却する。そして、希釈水冷却流路9Cから流出した希釈水は、希釈水供給配管27を介して閉鎖された飲料供給バルブ5に到達し、供給待機状態となる。
【0039】
制御装置45は、カーボネータ20において生成された炭酸水を炭酸水供給配管23を介してコールドプレート9の炭酸水冷却流路9Bに流入させ、シロップと同様に所定の温度に冷却する。そして、炭酸水冷却流路9Bから流出した炭酸水は、炭酸水供給配管26を介して閉鎖された飲料供給バルブ5に到達する。
【0040】
ここで、炭酸水供給配管26の飲料供給バルブ5の入口近傍には、上述した如く炭酸水循環回路39を構成する炭酸水循環配管30が接続されていると共に、飲料供給バルブ5が閉鎖された状態で、当該炭酸水循環回路39の循環ポンプ31が運転されている。これにより、炭酸水供給配管26の飲料供給バルブ5の入口近傍の炭酸水は、炭酸水循環配管30内に流入し、循環ポンプ31及び逆止弁32を介して炭酸水冷却流路9Bの入口側に位置する炭酸水供給配管23に流入する。ここで、炭酸水は、再び炭酸水冷却流路9B内に流入し、効率的にコールドプレート9の冷却作用により冷却される。供給待機状態において、この炭酸水の炭酸水循環回路39の循環を繰り返す。尚、本実施例では、炭酸水循環回路39を構成する炭酸水循環配管30は、飲料供給バルブ5の入口近傍に設けられているため、循環されずに炭酸水循環配管30に滞留する炭酸水量を極力減少させることができる。
【0041】
飲料供給バルブ5の入口近傍に設けられた炭酸水温度センサ46の出力に基づき、制御装置45は、炭酸水循環回路39内の炭酸水の温度が所定温度以下である場合には、循環ポンプ31の運転を停止し、所定温度以上である場合には、循環ポンプ31を運転するものとする。
【0042】
その後、制御装置45は、上述した如き待機状態で、飲料が選択スイッチ4により選択されると、対応する飲料供給バルブ5及び対応するシロップが流通するシロップ供給配管14の流量調整器13が開放され、飲料の供給が行われる。
【0043】
これにより、選択された飲料が飲料供給バルブ5において、シロップと炭酸水若しくは、シロップと希釈水と混合されることにより生成された飲料を好適に供給することができるようになる。
【0044】
通常、待機状態が長期化すると、コールドプレート9から導出されたシロップや炭酸水、若しくは希釈水が充填された供給配管25、26、27は、外気温度の影響により昇温される問題がある。特に、炭酸水が昇温されると、内部に溶解した炭酸ガスがガスブレークして発泡するフォーミングという現象が生じるが、本実施例では、待機状態における炭酸水供給配管26内の炭酸水は、上述した如く循環ポンプ31により炭酸水循環回路39を循環し、コールドプレート9において、再度冷却されているため、炭酸水の温度上昇に伴うフォーミングの発生を未然に回避することができるようになり、適切な温度の飲料を供給することができるようになる。
【0045】
これにより、供給間隔に影響されずに、常に、適切な温度の炭酸飲料を提供することができるようになる。
【0046】
また、本実施例において、制御装置45は、飲料供給バルブ5の開放時に、循環ポンプ31の運転を停止し、炭酸水循環回路39内の炭酸水の循環を停止させるため、循環戻り流量を無くすことができ、複数の飲料供給バルブ5から同時に飲料の供給を行った場合でも、適切な流量による飲料供給を実現することができるようになる。
【0047】
本実施例では、上述した如く搬送手段として電磁式の循環ポンプ31を用いているため、インペラ回転式ポンプを用いる場合に比して、著しく停止/起動の追従性がよく、循環ポンプ31を停止した場合でも供給流量の変動を抑制することができ、精密な流量制御を実現することができるようになる。
【0048】
また、炭酸水循環回路39には、炭酸水がコールドプレート9の炭酸水冷却流路9Bを経ずに飲料供給バルブ5に流れることを防止するための逆止弁32が設けられているため、炭酸水冷却流路9Bを通過する以前の比較的温度の高い炭酸水が飲料供給バルブ5より供給されることを防止することができるようになる。尚、本実施例では、逆流防止のための逆止弁32が設けられているが、循環ポンプ31としてポンプ能力が高いポンプを用いた場合には、ポンプ自体が逆止弁の役割を果たすため、当該逆止弁32を設けなくてもよいものとする。
【0049】
また、制御装置45は、待機状態において、炭酸水循環回路39内の炭酸水温度は、常に、炭酸水温度センサ46により検出され、所定温度以下である場合には、循環ポンプ31の運転を停止するため、炭酸水が十分に冷却されている状態で、循環ポンプ31により炭酸水を循環することによる必要以上の冷却用氷の消費を回避することができるようになる。尚、貯氷センサ36に基づき検出された貯氷庫8内の氷の量が所定量以下である場合にも、氷の必要以上の消費を回避するため、この循環ポンプ31の制御を実行してもよいものとする。
【0050】
尚、本実施例では、貯氷庫8内の氷は、本体2の側方に設置された製氷部3により製氷されたものを用いているが、これに限らず、別置きの装置等で製氷されたもの等を貯氷庫8内に投入し、用いてもよいものとする。かかる場合には、貯氷庫8内の氷が所定量以下となった際に、警報ランプやブザーなどで氷の供給を促すと共に、氷の消費を回避するため、循環ポンプ31の運転を停止するものとする。
【0051】
上述した如く、本実施例では、飲料の冷却を冷却部としてのコールドプレート9により行っているが、これ以外にも水槽に貯留された冷水により行ってもよいものとする。かかる場合には、従来の如く水槽を格別に改造することによる本体内のレイアウトの変更や構造の複雑化を回避しつつ、炭酸水の温度上昇を効果的に回避することができるようになる。
【0052】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、氷により冷却を行う冷却部により、炭酸水を冷却し、飲料原料と炭酸水より飲料を生成して飲料供給バルブから供給する飲料供給装置において、冷却部から飲料供給バルブに至る炭酸水の供給経路中の炭酸水を冷却部に再循環させる再循環手段を備えるので、飲料の供給間隔に影響されることなく、炭酸水の温度上昇を抑制することができるようになる。
【0053】
これにより、炭酸水の温度上昇に伴うフォーミングの発生を未然に回避することができると共に、適切な温度の飲料を供給することができるようになる。
【0054】
請求項2の発明によれば、上記発明において、再循環手段は、供給経路の飲料供給バルブ近傍から分岐し、供給経路の冷却部への入口、若しくは、冷却部内の供給経路に接続される炭酸水循環回路と、当該炭酸水循環回路に炭酸水を循環させるための搬送手段とを備えるので、飲料供給バルブ近傍の炭酸水を搬送手段により、供給経路の冷却部への入口、若しくは、冷却部内の供給経路に供給することが可能となり、効率的に供給経路内の炭酸水を冷却し、適切な温度に維持することができるようになる。
【0055】
請求項3の発明によれば、上記発明において、炭酸水循環回路には、炭酸水が冷却部を経ずに飲料供給バルブに流れることを防止するための弁装置を備えるので、冷却部を通過する以前の比較的温度の高い炭酸水が飲料供給バルブより供給されることを防止することができるようになる。
【0056】
請求項4の発明によれば、請求項2又は請求項3の発明において、炭酸水循環回路には、当該炭酸水循環回路内の炭酸水の温度を検出するための炭酸水温度センサを設け、該炭酸水温度センサの出力に基づき、搬送手段を制御するので、炭酸水が十分に冷却されている状態で、搬送手段により炭酸水を循環することによる必要以上の冷却用氷の消費又は必要以上の冷却水の温度上昇を回避することができるようになる。
【0057】
請求項5の発明によれば、請求項2、請求項3又は請求項4の発明において、飲料供給バルブの開放時に、搬送手段を停止するので、循環戻り流量を無くすことができ、複数の飲料供給バルブから同時に飲料の供給を行った場合でも、適切な流量による飲料供給を実現することができるようになる。
【0058】
請求項6の発明によれば、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の発明において、搬送手段は、電磁式循環ポンプであるので、飲料供給時に該循環ポンプを停止した場合でも、供給流量の変動を抑制し、精密な流量制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る飲料供給装置が適用された飲料ディスペンサの斜視図である。
【図2】飲料ディスペンサの縦断正面図である。
【図3】飲料ディスペンサの部分概略構成説明図である。
【図4】制御装置の電気ブロック図である。
【符号の説明】
1 飲料ディスペンサ
2 ディスペンサ本体
2A ディスペンスヘッド
3 製氷部
4 選択スイッチ
5 飲料供給バルブ
8 貯氷庫
9 コールドプレート
9A 飲料冷却流路
9B 炭酸水冷却流路
9C 希釈水冷却流路
12 シロップタンク
13 流量調整器
14 シロップ供給配管
17 炭酸ガスボンベ
20 カーボネータ
23、26 炭酸水供給配管
25 飲料供給配管
27 希釈水供給配管
30 炭酸水循環配管
31 循環ポンプ
32 逆止弁
36 貯氷センサ
39 炭酸水循環回路

Claims (6)

  1. 氷により冷却を行う冷却部により、炭酸水を冷却し、飲料原料と前記炭酸水より飲料を生成して飲料供給バルブから供給する飲料供給装置において、
    前記冷却部から前記飲料供給バルブに至る前記炭酸水の供給経路中の炭酸水を前記冷却部に再循環させる再循環手段を備えることを特徴とする飲料供給装置。
  2. 前記再循環手段は、前記供給経路の前記飲料供給バルブ近傍から分岐し、前記供給経路の前記冷却部への入口、若しくは、前記冷却部内の前記供給経路に接続される炭酸水循環回路と、当該炭酸水循環回路に前記炭酸水を循環させるための搬送手段とを備えることを特徴とする請求項1の飲料供給装置。
  3. 前記炭酸水循環回路には、前記炭酸水が前記冷却部を経ずに前記飲料供給バルブに流れることを防止するための弁装置を備えることを特徴とする請求項2の飲料供給装置。
  4. 前記炭酸水循環回路には、当該炭酸水循環回路内の前記炭酸水の温度を検出するための炭酸水温度センサを設け、該炭酸水温度センサの出力に基づき、前記搬送手段を制御することを特徴とする請求項2又は請求項3の飲料供給装置。
  5. 前記飲料供給バルブの開放時に、前記搬送手段を停止することを特徴とする請求項2、請求項3又は請求項4の飲料供給装置。
  6. 前記搬送手段は、電磁式循環ポンプであることを特徴とする請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の飲料供給装置。
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JP (1) JP2004238052A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007223660A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Hokuei:Kk 飲料水供給機
US9033315B2 (en) 2011-10-11 2015-05-19 Flow Control Llc. Adjustable in-line on demand carbonation chamber for beverage applications
JP2019018138A (ja) * 2017-07-14 2019-02-07 サッポロビール株式会社 炭酸水の製造装置、炭酸水の製造方法及び水に高濃度で炭酸ガスを溶解させる方法

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