JP2004229964A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】水気の多い台所で長年使用した場合、錆びが生じてしまうことがあり、問題であった。
【解決手段】本体1と、本体1の上部開口部を覆う蓋体2と、本体1内に着脱可能に収容される内釜3と、内釜3を加熱する誘導加熱コイル4とを備え、本体1の少なくとも外側壁6aは、チタン材、或いはチタン合金材で構成されている。また、本体1と、本体1の上部開口部を覆う蓋体2と、本体1内に着脱可能に収容される内釜3と、内釜3を加熱する誘導加熱コイル4とを備え、蓋体2には、おねば容器20が設けられ、おねば容器20の上面には、チタン材、或いはチタン合金材からなるカバー部材26が設けられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防錆性、防汚性および防臭性に優れた炊飯器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の第1の炊飯器としては、本体の外側壁或いはおねば容器の上面をステンレス材で構成し、防錆性を持たせたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の第2の炊飯器としては、内釜或いは内蓋に酸化チタン光触媒を応用した表面層を形成し、防汚性を持たせたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、従来の第3の炊飯器は、蓋の内部に紫外線ランプを組み込み、紫外線ランプから照射される紫外線で内蓋に形成された酸化チタン膜が励起し、炊飯器内に発生した不快臭を取り除くものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−25436号公報(第4−5頁、図3)
【0004】
【特許文献2】
特開平10−127497号公報(第3頁、図1)
【0005】
【特許文献3】
特開2001−54466号公報(第3頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ステンレス材は錆び難い素材であるが、全く錆びないというわけではない。従って、従来の第1の炊飯器を水気の多い台所で長年使用した場合、錆びが生じてしまうことがあり問題であった。
また、酸化チタン光触媒を応用した表面層は、光の照射によって光触媒作用が発揮される。従って、従来の第2の炊飯器のように、内釜或いは内蓋に酸化チタン光触媒を応用した表面層を形成した場合、密閉された鍋或いは内蓋までは光が照射されないため、十分な防汚性が期待できず問題であった。
さらに、従来の第3の炊飯器は、蓋の内部に紫外線ランプを組み込む必要があるため、構造が複雑になると共に、湿気等で紫外線ランプおよびその配線系が傷み易く、更に、定期的に紫外線ランプを交換しなければならないなど、耐久面、メンテナンス面で問題であった。
【0007】
本発明は、このような問題を解決し、防錆性、防汚性および防臭性に優れた炊飯器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の炊飯器は、本体と、本体の上部開口部を覆う蓋体と、本体内に着脱可能に収容される内釜と、内釜を加熱する誘導加熱コイルとを備え、本体の少なくとも外側壁は、チタン材、或いはチタン合金材で構成されたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る炊飯器の好適な実施の形態について添付図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る炊飯器の構成を示す縦断面図である。また、図2は、実施の形態1に係る炊飯器の構成を示す平面図である。図1,2において、1は上部が開口した炊飯器本体、2は炊飯器本体1の後方上部に設けられたヒンジ部1aを介して炊飯器本体1の上部開口部を開閉自在に覆うように取付けられた蓋体、3は炊飯器本体1内に収容される内釜、4は炊飯器本体1内に設けられた内釜3を電磁誘導加熱する誘導加熱コイル、5は上ケース6と下ケース7とコイル台8からなる炊飯器本体1の本体ケースである。
【0010】
上ケース6は、筒状の外側壁6aと、例えばPPなどの合成樹脂からなる上枠6bと、例えばフェライト系ステンレス430材の如き金属材からなり、遮熱板としての機能を有する内側壁6cとがそれぞれ結合して形成されている。図3に示すように、外側壁6aの材質として、チタン材、或いはチタン合金材からなる基材31が用いられ、基材31の外表面には、例えばフッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、シリコン樹脂、またはガラスコーティングなどの無着色(透明)な合成樹脂によりコーティングされた樹脂層32が形成されている。また、下ケース7は、例えばPPなどの合成樹脂からなり、上端部が上ケース6の外側壁6aの下端部に結合されることにより炊飯器本体1の底板7aを形成している。
【0011】
外側壁6aは、上端と下端にカール部を有し、上枠6bの外側の端部に数カ所形成された爪部と、底板7aの外周部の数箇所に形成された爪部とにそのカール部を嵌合させることにより、少なくとも誘導加熱コイル4と対向する部分、好ましくは、誘導加熱コイル4の上端部より上方から下端部の下方に達する範囲に亘って固定されている。また、外側壁6aの表面は前述のように指紋等の汚れの付着を防止するために透明樹脂によりコーティングされている。なお、底板7aは、外側壁6aを上枠6bに取付け、本体内部部品を組み付けた後、最後に取り付けられる。
【0012】
コイル台8は、例えばナイロンなどの耐熱性の合成樹脂によって内釜3の下部を覆う形状に形成され、かつ上端部が上ケース6の内側壁6cの下端部に結合されており、下面側に誘導加熱コイル4が配設されている。
【0013】
そして、本体ケース5の上ケース6の前面側上部には、炊飯スイッチや予約スイッチ等の操作パネル9が設けられており、上ケース6の内側壁6cの外面側にはコードヒータからなる保温用の胴ヒータ10が取り付けられている。また、電源コードリール11は炊飯器本体1内の後方側の上ケース6から下ケース7にかけて縦方向に設けられている。
【0014】
また、本体ケース5のコイル台8のほぼ中心部には、内釜3の底部に接触して内釜3の温度を検知する内釜温度センサ12が設けられており、炊飯器本体1の内部には、誘導加熱コイル4の外側に設けられて誘導加熱コイル4の磁気の外方への漏れを防止するフェライト13と、制御基板14a等を有して炊飯器の動作を制御する制御部14とを備えている。
【0015】
15は第1の上板16と第2の上板17と取付部材18と下板19とからなる蓋ケースである。第1の上板16は、上面後端部に円弧状の蒸気口20aを有するおねば容器20が着脱自在に装着され、底面には取付穴16aを備えた凹部16bが設けられて平面ほぼリング状に形成されており、蓋体2の上面側を形成している。図3に示すように、第1の上板16の材質として、チタン材、或いはチタン合金材からなる基材31が用いられ、基材31の外表面には、例えばフッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、シリコン樹脂、またはガラスコーティングなどの無着色(透明)な合成樹脂によりコーティングされた樹脂層32が形成されている。
【0016】
第2の上板17は、例えばPPなどの合成樹脂によってほぼリング状に形成され、第1の上板16の外周縁部に一体成形されて蓋体2の上面側を形成している。取付部材18は、例えばPPなどの合成樹脂によってほぼ円筒状に形成され、第1の上板16の内周縁部(取付穴16a)と一体成形されている。下板19は、例えばPPなどの合成樹脂によってほぼリング状に形成され、第2の上板17の下面側に取り付けられて、蓋体2の下面側を形成している。
【0017】
21は金属材によって構成され、取付部材18に対応する位置に開口孔21aを有し、上面に保温を行ないかつ露付きを防止するためのコードヒータからなる蓋ヒータ22が設けられた放熱板で、その外周縁部が下板19によって支持されている。23は金属材によって構成され、放熱板21の開口孔21aに対応する位置に蒸気孔23aを有する内蓋で、放熱板21を覆うように外周縁部が下板19に着脱自在に取付けられている。また、内蓋23の外周縁部には、内釜3のフランジ3aに圧接して内釜3内を気密に保持する蓋パッキン24が取り付けられており、取付部材18及び放熱板21の開口部21aの内周縁部には、蓋体2内への蒸気等の流れ込みを防止するためのシールパッキン25が取り付けられている。さらに、おねば容器20の上面には、カバー部材26を設けられている。
【0018】
おねば容器20は、例えばPPなどの合成樹脂によって断面ほぼ逆L字状に形成されており、その下部側を、第1の上板16の凹部16bの取付穴16a、取付部材18および放熱板21の開口孔21aにシールパッキン25を介して取り付けることによって、上部側が凹部16b内に収容される。図3に示すように、カバー部材26の材質として、チタン材、或いはチタン合金材からなる基材31が用いられ、基材31の外表面には、例えばフッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、シリコン樹脂、またはガラスコーティングなどの無着色(透明)な合成樹脂によりコーティングされた樹脂層32が形成されている。
【0019】
そして、おねば容器20は、炊飯工程で沸騰した際に、内釜3の内圧の上昇により発生するおねばと蒸気とを内蓋23の蒸気孔23aを介して内釜3内に連通した導入筒20bから導入し、途中複数の障壁20cによりおねばと蒸気とを分離して、蒸気のみ蒸気口20aから蓋体2の外方に排出する。そして、残ったおねばをタンク部20dに貯め、沸騰がおさまり内釜3の内圧が低下してきた際に、戻し弁20eからおねばを内釜3内に戻すことにより、吹きこぼれを防止する。
【0020】
なお、炊飯器本体1の外側壁6a等を構成する基材31への合成樹脂によるコーティングは、外側壁6a等のプレス加工前または加工後に行なってもよく、あるいはコーティングは省略してもよい。
【0021】
このように構成された実施の形態1において炊飯を行なう場合、まず、所定量の米と水が入った内釜3を炊飯器本体1内(本体ケース5の上ケース6の内側壁6cおよびコイル台8の内側)に収容して蓋体2を閉める。このとき、内釜3の底面と内釜温度センサ12の上面は密接している。ついで、炊飯器の電源を入れて炊飯器本体1の前面側に設けられた操作パネル9の炊飯キー(図示せず)を押下すると、炊飯器本体1内に設けられた制御部14は、誘導加熱コイル4に通電して内釜3の底面に渦電流を発生させ、内釜3を発熱させて炊飯工程を開始する。炊飯中、内釜温度センサ12は内釜3の温度を検知しており、この検知温度に基づいて制御部14は誘導加熱コイル4への通電を制御し、予熱、炊飯、むらし各工程を実行して内釜3内の米を炊き上げる。
【0022】
また、炊飯工程で内釜3内の水が沸騰した際に発生したおねばと蒸気は、おねば容器20内に送られて分離され、蒸気のみが蒸気口20aから蓋体2の外方に排出されて、残ったおねばは、沸騰がおさまり内釜3の内圧が低下した際に、戻し弁20eから内釜3内に戻される。そして、炊飯工程が終了すると制御部14によって保温工程に移行し、蓋ヒータ22および胴ヒータ10が発熱して内釜3内の米飯を保温する。
【0023】
以上のように、上ケース6の外側壁6a、蓋ケース15の第1の上板16およびおねば容器20のカバー部材26の材質として、図3に示すように、チタン材、或いはチタン合金材からなる基材31が用いられ、基材31の外表面には、例えばフッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、シリコン樹脂、またはガラスコーティングなどの無着色(透明)な合成樹脂によりコーティングされた樹脂層32が形成されている。このため、使用時および未使用時に関わらず、例えばガスレンジの近傍等に設置した場合、空気中の浮遊している油が上ケース6の外側壁6a、蓋ケース15の第1の上板16およびおねば容器20のカバー部材26に付着し難くなると共に、付着した場合でも濡れた布等で拭くなどの簡単な作業で、表面に傷を付けることもなく、確実に油を除去することができる。
【0024】
また、静電気も起こり難くなるため、空気中の塵が吸着されるのを防ぐことができると共に、指紋等も付き難くすることができるため、汚れ難い炊飯器を得ることができる。さらに、チタン材、或いはチタン合金材は錆びない金属であるため、炊飯器本体に流し台からの水滴の付着、調理物からの塩分の付着等があっても、外側壁6a、第1の上板16およびカバー部材26における錆の発生を完全に防止することができる。また、チタン材、あるいはチタン合金材の比重は、鉄、ステンレスの約57%であるため、炊飯器本体1の重量が軽い炊飯器を提供することができる。
【0025】
炊飯器本体1の外周部分は誘導加熱コイル4から本体外部へ磁気漏れし易い部分であるが、前述に記載したように外側壁6aをチタン材、或いはチタン合金材で構成したので、磁気漏れを効果的に防止できる。このため、従来誘導加熱コイル4の側部に配置されていた磁気漏れ防止用の防磁板を省略でき、誘導加熱コイル4と外側壁6aの間のスペースを少なくでき、炊飯器1を小型化することができる。
【0026】
また、外側壁6aを誘導加熱コイル4の最下端部よりも下方まで延ばせば、磁気漏れをより確実に防止できる。さらに、外側壁6aが磁性金属材であると誘導加熱コイル4から漏れた磁気によって加熱されて熱くなるが、チタン材、或いはチタン合金材で構成したため、磁気で加熱されることはない。また、炊飯器本体1の側面部分は平面または緩やかな曲面で形成されているので、チタン材、或いはチタン合金材であっても加工が容易である。
【0027】
なお、上ケース6の外側壁6a、蓋ケース15の第1の上板16およびおねば容器20のカバー部材26については、これらの部材を電気分解槽に入れて電流を流すことによって化学的に発色させてもよい。このように発色させることにより、炊飯器本体1の外観を、各人の好みに合わせることや、各家庭の台所にマッチした色調に合わせることができる。
【0028】
実施の形態2.
次に、実施の形態2に係る炊飯器を説明する。図4は、実施の形態2の炊飯器における本体ケース5の外側壁6a、蓋ケース15の第1の上板16およびおねば容器20のカバー部材26に用いられる基材41と、基材41の外表面に形成されたコーティング層42とを示す断面図である。この実施の形態2が図1に示す実施の形態1と異なるのは、基材31と樹脂層32の代わりに、基材41とコーティング層42とを備えている点である。その他の構成については実施の形態1と同一又は同等である。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
【0029】
基材41にはステンレスが用いられ、コーティング層42には酸化チタン(TiO)粒が混入されたコーティング材が用いられている。ここで、コーティング層42に酸化チタン粒を混入したのは、以下の理由による。即ち、酸化チタンの色は白であるため、酸化チタンだけでコーティング層42を形成すると、ボディ全体が白くなってしまう。しかし、本実施の形態では、コーティング材の中には酸化チタン粒が数パーセントしか混入されていないため、酸化チタンの白色が表面に出ることがなく、コーティング材の色がコーティング層42の表面色となる。但し、酸化チタン粒の混入により、コーティング層42はコーティング材本来の色より多少薄く(白っぽく)なる。また、コーティング材に透明の材料を用いることにより、基材41の色(ステンレスの場合はシルバー)をそのままボディ色とすることができる。
【0030】
なお、外側壁6aの基材41には低コストなフェライト系ステンレス430材が望ましく、第1の上板16の基材41には耐食性に優れたオーステナイト系ステンレス304材が望ましい。また、基材41はステンレスに限定されることなく、チタン、鉄、その他の金属材を用いてもよい。
【0031】
コーティング層42のコーティング材には、「シリコンポリエステル」などの有機質の材料を用いてもよく、「ガラス」などの無機質の材料を用いてもよい。コーティング層42のコーティング材に「シリコンポリエステル」などの有機質の材料を用いた場合には、酸化チタン粒に「ルチル型」を用いるのが好ましい。ルチル型酸化チタン粒は親水性に優れているので、水が汚れの下に入り込み、汚れのこびりつきや臭いの発生を効果的に防止することができる。また、酸化チタン粒表面の活性も比較的低く、コーティング材として一般的な有機質の材料によって形成されたコーティング層42の経時的耐久性を向上させることができる。
【0032】
また、コーティング層42のコーティング材に「ガラス」などの無機質の材料を用いた場合には、酸化チタン粒に「アナターゼ型」を用いるのが好ましい。アナターゼ型酸化チタンは親水性に加えて光触媒作用も有するので、太陽光や蛍光灯等の光の照射によって酸化チタン粒が励起し、空気中の水と酸素が分解される。その結果、コーティング層42の表面に活性酵素が生成され、この活性酵素がコーティング層42の表面に汚れとして付着した有機物を分解する。また、活性酵素はコーティング層42表面での雑菌や殺菌の発生を効果的に抑制する。
【0033】
以上のように、酸化チタン粒として「アナターゼ型」を用いることにより、コーティング層42表面の汚れのこびりつきや臭いの発生を効果的に防止することができる。また、アナターゼ型酸化チタンは光によって励起されるので、親水性を更に向上させることができる。この際、酸化チタン表面の活性が高くなるが、コーテイング材として無機質の材料を使用しているため、コーティング層42の経時的耐久性を向上させることができる。
【0034】
なお、コーティング層42のコーティング材は「シリコンポリエステル」や「ガラス」に限定されることなく、シリコンアクリルその他の材料を用いてもよい。ここで、コーティング材にシリコンポリエステルを用いた場合には、指紋の付着を効果的に防止することができる。また、コーティング材にシリコンアクリルを用いた場合には、着色の自由度が向上する。
【0035】
実施の形態3.
次に、実施の形態3に係る炊飯器を説明する。図5は、実施の形態3の炊飯器が備える内釜50の構造を示す断面図である。この実施の形態3が図1に示す実施の形態1と異なるのは、内釜3の代わりに、内釜50を備えている点である。その他の構成については実施の形態1と同一又は同等である。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
【0036】
図5に示すように、内釜50は、内側からチタン層51、アルミニウム層52、磁性体金属層53の3層で構成されている。磁性体金属層53には、フェライト系ステンレス430材や鉄などの電磁誘導加熱可能な磁性体の金属が用いられている。また、アルミニウム層52は熱伝導性に優れるので、内釜50全体を均一温度に保つことができ、温度むらの少ない炊飯が可能となる。さらに、内釜50の内面にチタン層51が形成されているので、内釜50の内部への金属イオンの溶出が抑制される。また、チタン層51の表面には、酸化チタン膜が形成されている。なお、チタン層51は、0.1mm〜1.0mm、さらには強度及び加工性を考慮して、0.2mm〜0.5mm程度の板材による層であってもよく、0.1μ〜30μ程度のチタンメッキによる層であってもよい。
【0037】
このように、本実施の形態の内釜50は、チタン層51、アルミニウム層52、磁性体金属層53の3層構造を有するので、電磁誘導加熱性能と、熱伝導性能と、無害・生体適応性能とを同時に満たすことができる。特に、内釜50の内面に形成されたチタン層51によって金属イオンの溶出が抑制され、金属アレルギーの起きない、人体にやさしい炊飯器が実現される。また、チタン層51は、親水性に優れるので、水が汚れの下に入り込み、汚れのこびりつきや臭いの発生を効果的に防止することができる。
【0038】
さらに、チタン層51の表面に形成された酸化チタン膜は光触媒作用を有するので、太陽光や蛍光灯等の光の照射によって酸化チタン膜が励起し、空気中の水と酸素が分解される。その結果、チタン層51の表面に活性酵素が生成され、この活性酵素がチタン層51の表面に汚れとして付着した有機物を分解すると共に、雑菌や殺菌の発生を効果的に抑制する。また、チタン層51は、触ったときの感触が「赤子の肌」のようにやわらかいので、金属の持つ冷たいイメージが一掃され、キッチンにマッチした暖かさを演出することができる。
【0039】
なお、本実施の形態の内釜50は、チタン層51、アルミニウム層52、磁性体金属層53の3層構造に限定されることなく、アルミニウム層52と磁性体金属層53とを更に外側に積層し、5層、7層と積層数を増やしていってもよい。また、内側には、非磁性体金属層を増やしていってもよい。さらに、磁性体金属層53の外面にチタンメッキ層を形成してもよい。このように積層数を増やすことにより、炊飯時の加熱効果を一層向上させることができる。
【0040】
また、本実施の形態においては、図6に示すように、蓋ケース15の第1の上板16に光導入窓60を設けてもよい。光導入窓60には、アクリル等の透明板が嵌め込まれ、内蓋23の対向部分にも透明な部材が用いられている。このため、太陽光や蛍光灯等の光が光導入窓60を介して内釜50の内部に照射され、チタン層51の表面に形成された酸化チタン膜が励起する。その結果、空気中の水と酸素が分解され、チタン層51の表面に活性酵素が生成される。この活性酵素がチタン層51の表面に汚れとして付着した有機物を分解すると共に、雑菌や殺菌の発生を効果的に抑制する。
【0041】
さらに、光導入窓60の代わりに、第1の上板16全体を透明或いは半透明の部材で構成してもよい。この場合にも、太陽光や蛍光灯等の光が第1の上板16を介して内釜50の内部に照射され、チタン層51の表面に汚れとして付着した有機物を分解すると共に、雑菌や殺菌の発生を効果的に抑制する。
【0042】
以上のように、第1の上板16に光導入窓60を設けたり、第1の上板16全体を透明或いは半透明の部材で構成することにより、光導入窓60或いは第1の上板16を介して内釜50内部に光を導入させることができる。このため、従来の第3の炊飯器のように、蓋の内部に紫外線ランプを組み込む必要がないため、構造が簡単になると共に、湿気等で紫外線ランプおよびその配線系が傷むこともない。更に紫外線ランプの交換等のメンテナンスが不要となり、耐久面、メンテナンス面で優れた炊飯器が提供される。
【0043】
実施の形態4.
次に、実施の形態4に係る炊飯器を説明する。図7は、実施の形態4の炊飯器が備えるおねば容器70の構造を示す断面図である。この実施の形態4が図1に示す実施の形態1と異なるのは、おねば容器70がチタン材、或いはチタン合金材で構成されている点と、おねば容器70のカバー部材71に光導入窓72が設けられている点と、おねば容器70の内面に酸化チタン膜が形成されている点である。その他の構成については実施の形態1と同一又は同等である。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
【0044】
光導入窓72には、アクリル等の透明板が嵌め込まれている。このため、太陽光や蛍光灯等の光が光導入窓72を介しておねば容器70の内面73に照射され、酸化チタン膜が励起する。その結果、空気中の水と酸素が分解され、おねば容器70の内面73に活性酵素が生成される。この活性酵素がおねば容器70の内面73に汚れとして付着した有機物を分解すると共に、雑菌や殺菌の発生を効果的に抑制する。
また、炊飯中に発生した蒸気は内釜3内からおねば容器70に侵入するが、おねば容器70をチタン材、或いはチタン合金材で構成したことにより、蒸気による錆の発生を完全に防止することができる。このため、極めて衛生的な装置を提供することができる。
【0045】
さらに、光導入窓72の代わりに、カバー部材71全体を透明或いは半透明の部材で構成してもよい。この場合にも、太陽光や蛍光灯等の光がカバー部材71を介しておねば容器70の内面73に照射され、酸化チタン膜の表面に汚れとして付着した有機物を分解すると共に、雑菌や殺菌の発生を効果的に抑制する。
【0046】
また、図8に示すように、おねば容器70の内部における光導入窓72と対向する位置に光反射板74を設けてもよい。この光反射板74によって、光導入窓72から導入された光は、おねば容器70の内部奥深くまで到達するので、光導入窓72の個数を減少させることができる。このため、おねば容器70の製造が容易となり、コストが低減する。なお、光反射板74の代わりに、おねば容器70の内面73全体を鏡面に加工してもよい。この場合にも、光導入窓72から導入された光をおねば容器70の内部奥深くまで到達させることができ、光導入窓72の個数を減少させることができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明に係る炊飯器は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
即ち、本体の少なくとも外側壁は、チタン材、或いはチタン合金材で構成されているので、使用時および未使用時に関わらず、例えばガスレンジの近傍等に設置した場合、空気中の浮遊している油が外側壁に付着し難くなると共に、付着した場合でも濡れた布等で拭くなどの簡単な作業で、表面に傷を付けることもなく、確実に油を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る炊飯器の構成を示す縦断面図である。
【図2】実施の形態1に係る炊飯器の構成を示す平面図である。
【図3】上ケースの外側壁、蓋ケースの第1の上板およびおねば容器のカバー部材を示す断面図である。
【図4】実施の形態2に係る炊飯器における上ケースの外側壁、蓋ケースの第1の上板およびおねば容器のカバー部材を示す断面図である。
【図5】実施の形態3の炊飯器が備える内釜の構造を示す断面図である。
【図6】実施の形態3に係る炊飯器の構成を示す平面図である。
【図7】実施の形態4の炊飯器が備えるおねば容器の構造を示す断面図である。
【図8】実施の形態4の炊飯器が備えるおねば容器の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1…炊飯器本体、2…蓋体、3,50…内釜、4…誘導加熱コイル、6a…外側壁、7a…底板、15…蓋ケース、16…第1の上板、17…第2の上板、20,70…おねば容器、23…内蓋、26…カバー部材、42…コーティング層、51…チタン層、52…アルミニウム層、53…磁性体金属層、60,72…光導入窓。

Claims (17)

  1. 本体と、該本体の上部開口部を覆う蓋体と、前記本体内に着脱可能に収容される内釜と、該内釜を加熱する誘導加熱コイルとを備え、
    前記本体の少なくとも外側壁は、チタン材、或いはチタン合金材で構成されたことを特徴とする炊飯器。
  2. 本体と、該本体の上部開口部を覆う蓋体と、前記本体内に着脱可能に収容される内釜と、該内釜を加熱する誘導加熱コイルとを備え、
    前記蓋体には、おねば容器が設けられ、
    前記おねば容器の上面には、チタン材、或いはチタン合金材からなるカバー部材が設けられたことを特徴とする炊飯器。
  3. 本体と、該本体の上部開口部を覆う蓋体と、前記本体内に着脱可能に収容される内釜と、該内釜を加熱する誘導加熱コイルとを備え、
    前記本体と前記蓋体との少なくとも一方は、外表面にコーティング層を有する金属材で構成され、
    前記コーティング層には酸化チタン粒が混入されていることを特徴とする炊飯器。
  4. 前記コーティング層は、無機質の材料で構成されたことを特徴とする請求項3記載の炊飯器。
  5. 前記コーティング層には、アナターゼ型酸化チタン粒が混入されていることを特徴とする請求項4記載の炊飯器。
  6. 前記コーティング層は、有機質の材料で構成されたことを特徴とする請求項3記載の炊飯器。
  7. 前記コーティング層には、ルチル型酸化チタン粒が混入されていることを特徴とする請求項6記載の炊飯器。
  8. 本体と、該本体の上部開口部を覆う蓋体と、前記本体内に着脱可能に収容される内釜と、該内釜を加熱する誘導加熱コイルとを備え、
    前記内釜は、内側からチタン層、アルミニウム層、磁性体金属層の少なくとも3層で構成されたことを特徴とする炊飯器。
  9. 前記蓋体には、前記内釜の内部に光を導入する光導入窓が設けられていることを特徴とする請求項8記載の炊飯器。
  10. 前記蓋体は、透明或いは半透明の部材で構成されたことを特徴とする請求項8記載の炊飯器。
  11. 前記チタン層は、チタンメッキにより形成された層であることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の炊飯器。
  12. 前記チタン層は、チタンの板材により形成された層であることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の炊飯器。
  13. 本体と、該本体の上部開口部を覆う蓋体と、前記本体内に着脱可能に収容される内釜と、該内釜を加熱する誘導加熱コイルとを備え、
    前記蓋体には、おねば容器が設けられ、
    前記おねば容器の少なくとも一部は、チタン材、或いはチタン合金材で構成されたことを特徴とする炊飯器。
  14. 本体と、該本体の上部開口部を覆う蓋体と、前記本体内に着脱可能に収容される内釜と、該内釜を加熱する誘導加熱コイルとを備え、
    前記蓋体には、おねば容器が設けられ、
    前記おねば容器の内部には、酸化チタン層が設けられていることを特徴とする炊飯器。
  15. 前記おねば容器の上面には、前記酸化チタン層に光を導入する光導入窓が設けられていることを特徴とする請求項14記載の炊飯器。
  16. 前記おねば容器の内部における前記光導入窓に対向する位置には、外部からの光を反射させる光反射部材が設けられていることを特徴とする請求項15記載の炊飯器。
  17. 本体と、該本体の上部開口部を覆う蓋体と、前記本体内に着脱可能に収容される内釜と、該内釜を加熱する誘導加熱コイルとを備え、
    前記蓋体には、おねば容器が設けられ、
    前記おねば容器の内部には、酸化チタン層が設けられると共に、前記おねば容器の上面は、透明或いは半透明の部材で構成されたことを特徴とする炊飯器。
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