JP2000070145A - 調理器具 - Google Patents

調理器具

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JP2000070145A
JP2000070145A JP10242365A JP24236598A JP2000070145A JP 2000070145 A JP2000070145 A JP 2000070145A JP 10242365 A JP10242365 A JP 10242365A JP 24236598 A JP24236598 A JP 24236598A JP 2000070145 A JP2000070145 A JP 2000070145A
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JP
Japan
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food
thin film
cooking
water
film layer
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JP10242365A
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English (en)
Inventor
Kazuya Miyake
一也 三宅
Hiroyuki Takeishi
浩之 竹石
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付着した汚れが簡単に除去できるようにし
て、清掃性の向上を図る。また、結露した水分が調理物
に滴下しにくい調理器具を得る。 【解決手段】 本体1の上面を覆う内蓋44に、保水性,
親水性,油分解性のいずれか一つの作用または複数の作
用を有する薄膜層を形成する。蓋体31の下面に親水性と
油分解性を得ることで、蓋体31の下面に付着したご飯粒
などの頑固な汚れを、水を含ませた布巾などで簡単に除
去できる。また、薄膜層により蓋体31の下面に親水性と
保水性を得ることで、調理時に発生する水分が、蓋体31
の下面に水滴状に結露しにくくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭用の調理
器具に関し、特に清掃性を考慮した調理器具に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】炊飯器や電気ポットな
どの加熱手段を備えた調理器具では、例えば蓋体を本体
から外せるようにし、蓋体を丸洗いできるようにして清
掃性を向上したものが知られている。しかし、蓋体の下
面側に付着したご飯粒などの汚れは非常に除去しにく
く、スコッチブライト(登録商標)などで無理に除去し
ようとすると、表面に傷が付く問題があった。
【0003】また、調理物が主たる要因となって発生す
る蒸気や湯気などの水分が、前記蓋体の下面を含めた調
理物に対向する面に水滴状に結露すると、水滴が調理物
に滴下する。この場合、例えば炊飯器においては、炊飯
後にご飯の上に滴下した水滴により、ご飯が水っぽくな
ったり、保温しているときにご飯の上に滴下した水滴に
より、部分的にご飯が水分過多になって、食味が低下す
る。また、調理物に接する面が結露した場合も、調理物
に接する面の近傍にある調理物が結露により水分過多と
なり、やはり食味が低下する問題を生じる。
【0004】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、付着
した汚れが簡単に除去できるようにして、清掃性の向上
を図り、しかも、結露した水分が調理物に滴下しにくい
調理器具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
調理器具は、前記目的を達成するために、本体の上面を
覆う蓋体の下面に、保水性,親水性,油分解性のいずれ
か一つの作用または複数の作用を有する薄膜を形成した
ものである。
【0006】上記請求項1の構成により、薄膜により蓋
体の下面に親水性と油分解性を得ることにより、蓋体を
開いた状態での清掃時において、使用中に蓋体の下面に
付着したご飯粒などの頑固な汚れを、水を含ませた布巾
などで簡単に除去することが可能になり、従来のような
汚れを無理に除去した場合に起きる蓋体の下面への傷付
きを防止できる。また、薄膜により蓋体の下面に親水性
と保水性を得ることにより、炊飯時や保温時などの調理
時に発生する水分が、蓋体の下面に水滴状に結露しにく
くなる。よって、この結露した水分が水滴となって、ご
飯の上に滴下することが少なくなる。
【0007】本発明の請求項2記載の調理器具は、請求
項1の構成に加えて、前記蓋体の下面が着脱可能である
ことを特徴とする。
【0008】上記請求項2の構成により、使用中に蓋体
の下面に付着したご飯粒などの頑固な汚れを、蓋体の下
面を外した状態で水に浸して丸洗いできる。したがっ
て、さらなる清掃性の向上が図られる。
【0009】本発明の請求項3記載の調理器具は、前記
請求項1または2の構成において、前記蓋体の一部を構
成するベース部材を前記本体の上部に軸支し、前記ベー
ス部材に操作部および表示部,または操作部と表示部の
どちらかを備えた操作パネルを配設し、前記蓋体の下面
と上面を構成するカバー部材を前記ベース部材に着脱可
能に備えたものである。
【0010】上記請求項3の構成により、操作パネルを
含めたベース部材以外の蓋体の上面と下面を構成するカ
バー部材が、ベース部材から着脱できるようになってい
るので、カバー部材単体を蓋体から外して清掃を行なう
ことができる。この場合、カバー部材には操作パネルの
電装品が入っていないので、使用時に汚れる蓋体を水の
中に浸して略丸洗いしたときに、カバー部材の内部に水
が浸入しても、電気的な問題は発生しない。よって、蓋
体の下面に薄膜層を形成したことと相俟って、清掃性が
著しく向上する。
【0011】また、少なくとも操作部と表示部のどちら
かを備えた操作パネルは、ベース部材が本体に軸支され
ることで、例えばヒンジ部などを介して本体に接続され
る。よって、蓋体側に操作パネルを設けた構造であるに
も拘らず、従来の本体側に操作パネルを設けたものと同
様に、操作パネルからの信号線の配線に対し、信頼性を
損なわない。さらに、操作パネルから本体に至る信号線
の接続が不要になり、蓋体に操作パネルを設けたことに
よる使用性の向上も図られる。また、操作パネルを備え
た蓋体のベース部材を本体に軸支した状態で、他の蓋体
の外郭の殆どを着脱できるので、実質的に蓋体が本体か
ら外せる構造を実現できることになり、且つ蓋体に操作
パネルを設けたことにより、本体の小型化が図れる。
【0012】本発明の請求項4記載の調理器具は、前記
目的を達成するために、調理用の容器を本体に着脱可能
に設け、前記容器を収容する容器収容部の内面に、親水
性と油分解性のどちらか一つの作用または両方の作用を
有する薄膜を形成したものである。
【0013】上記請求項4の構成により、薄膜により容
器収容部の内面に親水性と油分解性を得ることにより、
使用中に本体の内部の容器収容部の内面に付着したご飯
粒などの頑固な汚れを、容器を外して清掃するときに、
水を含ませた布巾などで簡単に除去することが可能にな
る。
【0014】本発明の請求項5記載の調理器具は、調理
用の容器を本体に着脱可能に設け、前記容器を収容する
容器収容部の内面に該容器の温度を検出する温度検出部
を設け、この温度検出部の受熱部に、親水性と油分解性
のどちらか一つの作用または両方の作用を有する薄膜を
形成したものである。
【0015】上記請求項5の構成により、薄膜により受
熱部に親水性と油分解性を得ることができ、使用中に本
体の内部の受熱部に付着したご飯粒などの頑固な汚れ
を、容器を外して清掃するときに、水を含ませた布巾な
どで簡単に除去することが可能になる。また、受熱部に
汚れがこびりついたままとなり、容器の温度検出精度が
悪化する懸念も一掃できる。
【0016】本発明の請求項6記載の調理器具は、前記
目的を達成するために、調理用の容器を本体に着脱可能
に設け、前記容器の外面に、親水性と油分解性のどちら
か一つの作用または両方の作用を有する薄膜を形成した
ものである。
【0017】上記請求項6の構成によれば、使用中に容
器の外面に付着したご飯粒などの頑固な汚れは、本体か
ら容器を外して丸洗いするだけで、簡単に除去すること
が可能になり、気持ちよく清潔に使用できるようにな
る。
【0018】本発明の請求項7記載の調理器具は、前記
目的を達成するために、水との親水性を有する薄膜層
を、調理物に接する面または調理物に対向する面に形成
したものである。
【0019】上記請求項7の構成によれば、各種調理器
具の調理物に接する面や調理物に対向する面において、
調理や食事の際に調理物が主たる要因となる頑固な汚れ
が、水に浸すかあるいは多量に水をかけたりすること
で、薄膜層の親水性により分離しやすくなる。よって、
従来よりも付着した汚れが簡単に除去できるようにな
り、清掃性の向上を図ることができる。
【0020】本発明の請求項8記載の調理器具は、前記
目的を達成するために、保水性を有する薄膜層を、調理
物に接する面または調理物に対向する面に形成したもの
である。
【0021】上記請求項8の構成によれば、調理物が主
たる要因となって発生する蒸気や湯気などの水分が、調
理物に接する面や調理物に対向する面に水滴状に結露し
にくくなり、水滴が調理物に滴下することを抑制でき
る。
【0022】本発明の請求項9記載の調理器具は、前記
目的を達成するために、油分解作用を有する薄膜層を、
調理物に接する面または調理物に対向する面に形成した
ものである。
【0023】上記請求項9の構成によれば、各種調理器
具の調理物に接する面や調理物に対向する面において、
調理や食事の際に調理物が主たる要因となる頑固な油汚
れが、薄膜層の油分解作用により分離しやすくなる。よ
って、従来よりも付着した汚れが簡単に除去できるよう
になり、清掃性の向上を図ることができる。
【0024】本発明の請求項10記載の調理器具は、請
求項7〜9のいずれか一つに記載の構成において、調理
物に接する面または調理物に対向する面を加熱し、調理
加熱を行なう加熱手段を備えたものである。
【0025】上記請求項10の構成によれば、調理物に
接したり、調理物に対向する加熱面の汚れが少ない分だ
け、加熱効率よく調理加熱を行なうことができる。ま
た、加熱手段からの熱により汚れがこびりついた場合で
も、容易に汚れを除去でき、清掃性が一層向上する。
【0026】本発明の請求項11記載の調理器具は、請
求項7〜10のいずれか一つの構成において、調理物に
接する面または調理物に対向する面を加熱し、調理物を
所定の温度に保持する保温手段を備えたものである。
【0027】上記請求項11の構成によれば、調理物に
接したり、調理物に対向する加熱面の汚れが少ない分だ
け、加熱効率よく保温加熱を行なうことができる。ま
た、加熱面に付着した汚れに起因する保温時における調
理物の腐敗などが抑制できる。
【0028】本発明の請求項12記載の調理器具は、請
求項7〜11のいずれか一つの構成において、調理物に
接する面または調理物に対向する面を形成する部材を、
本体へ着脱可能に設けたものである。
【0029】上記請求項12の構成によれば、汚れた部
分の部材を、本体から外して単体で丸洗いでき、さらに
清掃性が向上する。
【0030】本発明の請求項13記載の調理器具は、請
求項10〜12のいずれか一つの構成において、調理物
に接する面または調理物に対向する面を加熱し、炊飯ま
たは炊飯と保温を行なうものである。
【0031】上記請求項13の構成によれば、炊飯後に
調理物であるご飯の上に水滴が滴下して、上部のご飯が
水っぽくなる問題が解消し、ご飯の炊き上り性が向上す
る。また、保温を行なっているときに水滴がご飯の上に
滴下して、ご飯が部分的に水分過多になり、食味が低下
する問題や、ご飯の接する面が結露して水分過多にな
り、同じように食味が低下する問題を低減でき、保存性
が向上する。
【0032】本発明の請求項14記載の調理器具は、請
求項7〜12のいずれか一つの構成において、調理物に
接する面または調理物に対向する面を金属材料で形成
し、この金属材料の表面に着色層を形成し、この着色層
の表面に、保水性,親水性,油分解性のいずれか一つの
作用または複数の作用を有する前記薄膜層を形成したも
のである。
【0033】上記請求項14の構成によれば、外観性を
低下させることなく、また任意の色でデザイン性豊かに
薄膜層を形成したことによる効果を得ることができる。
【0034】本発明の請求項15記載の調理器具は、請
求項7〜12のいずれか一つの構成において、調理物に
接する面または調理物に対向する面をアルミニウム材料
で形成し、このアルミニウム材料の表面にアルマイト層
を形成し、このアルマイト層の表面に、保水性,親水
性,油分解性のいずれか一つの作用または複数の作用を
有する前記薄膜層を形成したものである。
【0035】上記請求項15の構成によれば、アルマイ
ト層の微細なクラックの内部に、コーティング材すなわ
ち薄膜層が浸透し、アルミニウム材料に対する密着性を
向上することが可能になる。また、染色したアルマイト
層を使用すれば、容易に着色を施すことが可能になる。
さらに、アルマイト層を介在させることで、保水性,親
水性,油分解性を有する薄膜層表面の微細なクラックか
ら水が浸入した場合でも、アルミニウム材料の腐蝕を防
止できる。
【0036】本発明の請求項16記載の調理器具は、請
求項7〜12のいずれか一つの構成において、調理物に
接する面または調理物に対向する面をステンレスまたは
チタン材料で形成し、このステンレスまたはチタン材料
の表面に、保水性,親水性,油分解性のいずれか一つの
作用または複数の作用を有する前記薄膜層を形成したも
のである。
【0037】上記請求項16の構成によれば、ステンレ
スやチタンは、アルミニウムに比べて耐蝕性が高く、保
水性,親水性,油分解性を有する薄膜層表面の微細なク
ラックから使用中に水が浸入しても、母材であるステン
レスやチタン材料が腐蝕するのを防止できる。また、ア
ルミニウム材料のように、アルマイト処理を行なう必要
もなく、製造工程を簡素化できる。さらに、薄膜層の親
水性を利用することで、従来よりもステンレスやチタン
材料を用いた調理器具の需要を高めることができる。
【0038】本発明の請求項17記載の調理器具は、請
求項7〜12のいずれか一つの構成において、調理物に
接する面または調理物に対向する面をガラスまたはセラ
ミックス材料で形成し、このガラスまたはセラミックス
材料の表面に、保水性,親水性,油分解性のいずれか一
つの作用または複数の作用を有する前記薄膜層を形成し
たものである。
【0039】上記請求項17の構成によれば、例えば、
調理鍋やホットプレートの蓋を透明なガラス材料で形成
し、調理中にこのガラス材料を通して内部が見えるよう
にした場合、薄膜層により結露を低減できるので、内部
が曇って調理状況が見にくくなる問題を改善できる。ま
た、土鍋などの熱容量の大きい特性が利用できるセラミ
ックス材料の容器は重量が重く、水場へ持って行き洗う
までの労力が大変であったが、薄膜層により汚れの除去
性が改善されるので、水を含んだ布巾で汚れを拭き取る
だけで清掃が済み、その場で簡単に清掃を行なうことが
可能になる。
【0040】本発明の請求項18記載の調理器具は、請
求項7〜17のいずれか一つの構成において、保水性,
親水性,油分解性のいずれか一つの作用または複数の作
用を有する前記薄膜層は、表面に微細な隙間を有するセ
ラミックス材料で形成されるものである。
【0041】上記請求項18の構成によれば、セラミッ
クス材料は変質しにくく、薄膜層が剥離するまで、この
薄膜層による効果を持続することが可能である。また、
万一薄膜層が剥離しても、衛生面での問題がない。
【0042】本発明の請求項19記載の調理器具は、請
求項18の構成において、前記薄膜層は、光触媒活性を
有するものであることを特徴とする。
【0043】上記請求項19の構成によれば、調理器具
を使用しないときに太陽や蛍光灯の光を照射すること
で、薄膜層による保水性や親水性,油分解性を向上でき
る。
【0044】本発明の請求項20記載の調理器具は、請
求項18または19の構成において、前記薄膜層は、膜
厚を5μm以下に形成したことを特徴とする。
【0045】上記請求項20の構成によれば、熱により
薄膜層を形成する母材が膨張したり、加熱後の冷えなど
により母材が収縮しても、薄厚層は追従性が良好で、母
材から容易に剥離する問題を一掃できる。
【0046】
【発明の実施形態】以下、本発明の調理器具の一実施例
について、添付図面を参照しながら説明する。なお、本
実施例における調理器具は炊飯器である。
【0047】炊飯器の断面構成を示す図1において、1
は炊飯器の本体、2はこの本体1の外郭をなす外枠で、
外枠2の底部には、その開口を覆い炊飯器本体1の底面
外郭を形成する底板3が嵌合し固定されている。また、
外枠2の内部には有底筒状の容器収容部たる鍋収容部4
が配設され、この鍋収容部4に対し調理用の容器である
鍋5が着脱可能に収容される。鍋収容部4の側面を形成
する鍋収容壁6は、この鍋収容部4の上部を形成する外
枠2と一体に形成される。そして、鍋収容部4の側面下
部から底部を形成する内枠7が、鍋収容壁6の底面開口
を塞ぐようにして設けられる。前記鍋5は、アルミニウ
ムなどの熱伝導性の良好な材料からなり、その外面に
は、底部と側面下部に磁性金属製の鍋発熱体8が接合さ
れる。また、鍋5の上部には、水平方向外側に延出した
フランジ部9が形成される。そして、フランジ部9の下
面を鍋収容部4の上端部に載置することにより、この鍋
収容部4の内部にて鍋5を吊設状態に収容する構成とな
っている。
【0048】11は、前記内枠7の外側に設けられた加熱
手段と保温手段を兼用する加熱コイルである。この加熱
コイル11は、調理物に接する鍋5の底部および側面下部
の鍋発熱体8に対向して配置されており、所定の高周波
電流を加熱コイル11に供給することで、鍋発熱体8を電
磁誘導加熱により発熱させて、鍋5を加熱し、鍋5内に
収容した米や水などの調理物を炊飯加熱したり、調理後
のご飯を所定の温度に保持するなどの調理加熱を行なう
構成となっている。また、調理時における鍋5の温度検
出は、内枠7の内面すなわち内底部に備えた受熱部たる
受熱板12が鍋5からの熱を受熱し、受熱板12の裏側にあ
る温度検出部としての温度センサ13で検出する構成とな
っており、これにより炊飯時や保温時における鍋5への
加熱を制御する。鍋5の底部に対向する受熱板12は、熱
吸収性がよく、しかもサーミスタからなる温度センサ13
への熱を素早く伝達するために熱伝導性のよい、例えば
アルミニウムの表面を黒色の二次電解アルマイト処理し
た材質などを選択する。受熱板12と鍋5との間には、
0.5〜3mmの隙間を形成し、鍋5に対し非接触状態で
鍋5の温度を検出する構成となっている。これにより、
受熱板12および温度センサ13は、内枠7の内底部や内側
面より殆ど突出せず、内枠7内の清掃時に受熱板12や温
度センサ13が邪魔にならない構造になっている。
【0049】内枠7の底部には、前記温度センサ13の近
傍に位置して、鍋5の過熱防止用の温度ヒューズ14が設
けられる。また、鍋収容部4の上端部には、鍋5のフラ
ンジ部9下面に接する別の温度センサ15が設けられる。
本体1の内部には、前記加熱コイル11の制御回路などを
搭載した加熱基板16と、加熱基板16の発熱部品などをを
冷却するために、底板3に形成した吸気口17と加熱基板
16との間に配設された冷却ファン18と、電源プラグ付き
の電源電線(図示せず)を螺旋状に巻かれた状態で収納
した電源電線巻取り機構たるコードリール19と、コード
リール19から取り入れた電源電圧を所定の動作電圧に変
換し出力する電源基板20が各々配設される。また、21
は、外枠2の両側面に回動自在に設けられたハンドルで
ある。
【0050】次に、図2〜図4の各図面も参照しなが
ら、本体1の上面を覆う蓋体31の構成を説明する。蓋体
31の一部は、蓋体31の外面の中央部を形成するパネルベ
ース32と、パネルベース32の下側を覆うパネルベースカ
バー33と、パネルベースカバー33の下側を形成する放熱
板34などで一体に構成されるベース部材35により形成さ
れる。このベース部材35の後方部は、本体1の上部に設
けたヒンジ軸36にて軸支される。
【0051】前記ベース部材35の上面、すなわちパネル
ベース32の上面前方寄りに形成した凹状窓部37には、操
作パネル38が設けられている。この操作パネル38は、炊
飯や保温などの調理操作に関わる操作部39と、現在時刻
やタイマー時刻の他に、行程表示および選択した炊飯メ
ニューなどの調理に関わる表示を行なう表示部40を備え
ている。なお、ここには図示していないが、操作部39ま
たは表示部40のどちらかを備えた操作パネル38の構成で
も構わない。
【0052】41は、本体1の上面に対向する蓋体31の下
面と、ベース部材35の周囲を囲むように蓋体31の上面の
一部とを形成するカバー部材である。このカバー部材41
は、蓋体31の上面の一部をなし、ベース部材35の周囲を
形成する外蓋42と、蓋体31の下面を形成する外蓋カバー
43および内蓋44から構成される。カバー部材41は、ヒン
ジ軸36を後方とした場合に、ベース部材35の前方側より
引抜いて外し、押し込んで装着できるように着脱可能に
構成されている。すなわち、ベース部材35は平面から見
て前方側をU字に形成した外形形状を有しており、その
側面に沿って案内溝46が形成される。また、カバー部材
41にはベース部材35に合致した形状のU字凹部47が形成
され、このU字凹部47の側面に沿って、前記案内溝46が
係合,離脱可能な案内凸部48が形成される。
【0053】ベース部材35の内部には、カバー部材41で
形成される蓋体下面部材に相当する内蓋44を加熱する蓋
加熱手段49が設けられており、炊飯や保温の調理中に内
蓋44を加熱して、蓋体31の内面すなわち内蓋44への水分
の結露を低減する構成になっている。内蓋44の材質は、
オーステナイト系ステンレスやアルミニウム板をアルマ
イト処理した金属製とし、蒸気による腐蝕の防止と、鍋
5内の調理物に対する加熱ムラの低減のために、熱伝導
性のよい材料を選定する。なお、内蓋44の材質をフェラ
イト系ステンレスやホウロウ加工板などの磁性金属と
し、放熱板34をポリプロピレンなどの電気絶縁材料で形
成して、蓋体31の内部に蓋加熱手段49としての加熱コイ
ルを備え、内蓋44を電磁誘導加熱する構成にしてもよ
い。この場合、内蓋44自体が発熱するので、放熱板34は
それ程温度が上昇せず、放熱板34をプラスチック材料で
形成することができる。よって、複雑な構造に対処した
自由な形状に蓋体31を形成しやすい利点がある。
【0054】ベース部材35の内部には、内蓋44の温度を
検出する蓋温度検出手段としての蓋温度センサ51が設け
られている。この蓋温度センサ51は感熱素子としてのサ
ーミスタなどを内蔵し、炊飯や保温の調理時に鍋5内か
らの蒸気の発生を検出したり、炊飯や保温の調理時に内
蓋44への結露を防止するために、加熱温度を設定するな
どの目的で使用される。また、蓋温度センサ51は、内蓋
44の上面に弾性部材たるばね52で下方に付勢されてい
る。
【0055】鍋5の上面開口部に対向し蓋体31の下面と
なる内蓋44の外周囲には、蓋体31を閉じたときに本体1
との隙間を塞ぐ蓋パッキン53が円環状に設けられてい
る。蓋パッキン53は弾性変形可能な部材からなり、具体
的にはシリコーンゴムやフッソゴムから形成されてい
る。なお、本実施例のように本体1の内部に鍋5を備
え、鍋5内で炊飯や保温の調理を行なう場合は、蓋パッ
キン53を鍋5の上面に接触させ、蓋体31と本体1との隙
間から蒸気が外に漏れないようにすればよい。
【0056】ヒンジ軸36とは反対側の本体1の前方正面
側には、蓋体係止部たるフックボタン54が設けられてい
る。このフックボタン54は、フック軸55を中心に回動可
能に設けられており、フックバネ56により常時フックボ
タン54が前方に突出する方向に付勢されている。また、
カバー部材41の前方部には、フックボタン54の爪部57に
係合する突起たるフック部58が形成されている。そし
て、ヒンジ軸36を回転中心として蓋体31を閉じようとす
ると、フックバネ56の弾性に抗してフックボタン54の爪
部57がフック部58を乗り越えて係合し、それ以降は、フ
ックボタン54を操作しない限り、フックバネ56の弾性に
よりフックボタン54の爪部57とフック部58との係合が維
持されて、蓋体31が閉状態に保持される。また、蓋体31
が閉じた状態で本体1の前方よりフックボタン54を操作
すれば、フックボタン54の爪部57とフック部58との係合
が外れて、ヒンジ軸36に設けたヒンジバネ(図示せず)
の弾性により、自動的に蓋体31が開くようになってい
る。
【0057】内蓋44には、炊飯などの調理時に鍋5の内
部から発生する蒸気を放出する蒸気孔61が設けられてい
る。また、この蒸気孔61に対向するベース部材35には、
パネルベース32の上面より鍋5側に陥没した凹部62が、
前記操作パネル38の後方に位置して形成される。この凹
部62には、ベース部材35を貫通して蒸気を蓋体31の外部
へ放出する蒸気口63が着脱可能に設けられている。64
は、凹部62の中心孔65と蒸気孔61とを連通する蒸気口パ
ッキンである。この蒸気口パッキン64は弾性変形可能な
部材からなり、中心孔65の周囲に位置する凹部62の底部
裏側と、蒸気孔61の周囲に位置する内蓋44の裏側とをシ
ールするために、放熱板34に装着されている。蒸気口パ
ッキン64には、内周側に突出する係合突起66が形成され
ており、蒸気口63を凹部62の上方から押し込むと、蒸気
口63の下端部にあるフランジ部67が係合突起66に係合し
て、蒸気口63が凹部62に収容装着され、逆にベース部材
35の上側から蒸気口63を引き上げると、フランジ部67と
係合突起66との係合が解除されるようになっている。な
お、68は、蒸気口63の上面部に複数形成された蒸気出口
である。
【0058】次に、操作パネル38の詳細な構成を図5に
基づき説明する。操作パネル38の裏側に位置するベース
部材35の凹状窓部37内には、前記操作部39を構成する操
作ボタン71,表示部40を構成するLCDやLEDなどの
表示器72,および制御用のマイクロコンピュータ73を搭
載した操作基板74が設けられる。また、操作パネル38の
外側に露出したパネル部材75の表面には、アナターゼ型
の酸化チタン(TiO )からなる透明膜状の光触媒膜
76が、シート部材77の表面にコーティング形成された状
態で備えてある。パネル部材75は透明なAS樹脂などで
形成されているとともに、シート部材77も透明で、PE
T樹脂などにより形成される。これにより、使用時にお
いて操作パネル38の表面に付着する油汚れを分解する作
用を得る。また、蓋体31から外すことができず、清掃性
の点では劣ることになる操作パネル38に対し、その表面
を光触媒膜76による光触媒作用によって汚れを付着しに
くくできる。さらに、操作パネル38の表面が汚れた場合
でも、光触媒膜76により親水性が高くなるので、水を含
ませた布巾で容易に汚れを除去することが可能になり、
本体1から外して洗えない欠点を補って、清掃性をよい
ものにできる。
【0059】図6に示すように、調理物に接する面を形
成する鍋5の内面と、調理物に対向する面を形成する内
蓋44の表面と、鍋5を収容する内枠7の内面と、鍋5の
温度を間接的に検出する受熱板12の表面には、保水性,
親水性,油分解性のいずれか一つの作用または複数の作
用を有する薄膜層81を形成する。この薄膜層81は、酸化
アルミニウム(Al3)や酸化チタン(TiO
などのセラミックス材料の微細粉末からなり、溶剤に混
ぜた塗料を塗布した後、300〜500℃で焼付け、膜厚が0.
1〜5μm、好ましくは0.5〜2μmの薄膜で、表面に微
細なクラック(隙間や空隙)を有する層を形成する。こ
れにより、クラックに水が浸入することで、保水性と親
水性が高まる作用を得ている。また、特にアナターゼ型
の酸化チタン(TiO)などは、光触媒活性を有する
薄膜層81に形成して、光触媒の酸化分解作用にて油の分
解作用を得るようにしてもよい。
【0060】光触媒膜は、油の分解作用の他に親水性が
高く、また、親水性が良いことから、保水性が高くなる
ことが知られており、薄膜層81を光触媒膜で形成するこ
とで、保水性,親水性,油分解性を合理的に得ることが
できる。なお、薄膜層81を光触媒膜とした場合には、紫
外線を受光しないと大きな光触媒作用が選られず、本実
施例のように使用時に殆ど光が当たらない部分への応用
は、ほぼ無いに等しい状況にあるが、仮に光が十分当た
らない場合でも、光触媒膜が無い場合に比べて親水性は
高く、それに伴なって保水性も高い。また、油汚れの分
解が多少は進行しているので、油で汚れた状態で水に浸
すと、前記親水性とも相俟って、容易に油汚れが除去で
きる特性が得られる。
【0061】また、光触媒膜を形成し、紫外線を十分に
照射したステンレス板と水との接触角は、10°以下の超
親水性を示すことが知られているが、紫外線を照射しな
かった場合でも、水との接触角は30°程度で、光触媒膜
を形成しないものに比べて、水との親和性が高いことが
知られている。調理器具としての実用面を考慮した場
合、水との接触角が10°以下の超親水性である方が、結
露を完全に抑制し、油汚れを自然に除去できるようなセ
ルフクリーニング作用が得られ非常に好ましいが、本実
施例のように従来より使用時に洗うことを前提とした調
理器具の各部材にあっては、水との接触角が30°程度で
も十分に実用性の向上につながる。
【0062】試験的に、油汚れをの一つとして選定した
油性インキを、紫外線を当てて光触媒作用が有効に作用
するようにした光触媒膜付きのステンレス板(サンプル
A)と、光を当てない光触媒膜付きのステンレス板(サ
ンプルB)と、光触媒膜を設けていないステンレス板
(サンプルC)に各々付着させ、水に浸す実験を行なっ
た。その結果、サンプルAのステンレス板は油性インキ
がすぐに分離し、高い油除去性が得られたのに対し、サ
ンプルCのステンレス板は、1時間水に浸しても全く油
性インキが油から分離することはなく、また表面を布で
拭き取っても、油汚れを全く除去できなかった。しか
し、サンプルBのステンレス板は、油性インキが自然に
分離する作用は見られなかったが、1分程度水に浸すだ
けで、表面を布で拭き取ると、油汚れを簡単に除去でき
ることが判った。
【0063】すなわち、従来の光触媒膜の利用は、自然
に汚れを除去する程度の強い光触媒活性が不可欠とされ
ていたが、それ程強い光触媒作用を有しなくても、清掃
時に汚れた面を拭き取ることを前提とした場合は、十分
に実用性の向上を図れることになる。また、薄膜層81の
表面に形成した微細なクラックは、光触媒活性を有しな
くても水を保水する作用があり、水分が水滴となって付
着しにくい、いわゆる濡れ性が高い状態に保持可能であ
る。本発明は、この点に着目したものである。なお、薄
膜層81は薄膜であるため透明性が高く、着色することが
困難であるため、着色したい場合には、予めホワイトア
ルミナやグレーアルミナなどをプラズマ溶射して着色し
たり、任意の色に着色したホーロー膜を形成したり、図
7に示すように、金属材料で形成される前記鍋5,内枠
7,受熱板12または内蓋44の表面に、光触媒作用で分解
しない顔料を使用した塗料でコーティングし、この着色
層82の表面に当該コーティング層すなわち薄膜層81を形
成し、デザイン性のよい外観に仕上げることが可能とな
る。
【0064】また、図8に示すように、前記鍋5,内枠
7,受熱板12または内蓋44をアルミニウム材料で形成
し、このアルミニウム材料の表面にアルマイト層83を形
成し、アルマイト層83の表面に当該コーティング層すな
わち薄膜層81を形成すれば、アルマイト層83表面の微細
隙間に薄膜層81が侵入し、母材であるアルミニウム材料
に対する密着力が向上する。さらに、染色したアルマイ
ト層83を使用すれば、容易に着色を行なって、デザイン
性のよい外観に仕上げることが可能となる。
【0065】なお、薄膜層81を形成するこれらの鍋5,
内枠7,受熱板12または内蓋44は、例えばステンレスや
チタン材料で形成してもよい。また、ガラスや各種セラ
ミックス材料,カーボン材料を用いてもよい。
【0066】再度図1に戻り説明すると、本体1の内部
と外気とを連通させるために、底板3には前述した吸気
口17が形成されるとともに排気孔84が形成される。ま
た、前記加熱基板16や制御基板たる電源基板20は、本体
1の内部に設けられた基板ケース85に支持され備えてあ
る。そして、送風手段である冷却ファン18により、吸気
口17から外気を取り込み、本体1の後方面に形成した排
気孔11から、本体1の内部の熱気を排気する構成になっ
ている。
【0067】基板ケース85は、PET樹脂などの絶縁性
を有するとともに耐熱性の高い樹脂で形成される。ま
た、外枠2,底板3,外蓋42などの本体1や蓋体31の外
郭を形成する部材も、プラスチック材料にて形成し、金
属のプレス成形では実現困難な三次元形状の任意な形状
にて、デザイン性豊かに炊飯器の外形を形成している。
この炊飯器の外観を形成するプラスチック材料は、好ま
しくは耐熱性,耐衝撃性,外観光沢性,低比重,耐スト
レスクラックなどを有し、調理器具としての外郭に要求
される機能を備えたポリプロピレンを選定する。また、
このプラスチック材料には、害虫忌避作用を有する任意
の粉末(図示せず)を、重量比で5〜40%、好ましくは
10〜30%含有する。これは、ベース部材であるプラスチ
ック材料の機械的な強度低下や、耐熱性の低下を極力抑
制するために含有量を制限するものであり、プラスチッ
ク材料に含有した害虫忌避粉末がプラスチック材料表面
に適度に露出する程度にするのが好ましい。この害虫忌
避粉末の粒径は200μm以下、好ましくは10〜150μmと
する。これは、粒径が大きくなり過ぎると、プラスチッ
ク材料の表面が凹凸となり外観性が悪化するためと、プ
ラスチック材料に混入しにくくなるからであり、逆に粒
径が小さ過ぎると、プラスチック材料の表面に露出しに
くくなり、害虫忌避作用が低下するのを抑制するためで
ある。害虫忌避粉末は市販されている任意の薬剤やピレ
スロイド系の薬剤などを使用して、これを粉末状にする
だけでよいが、特に調理器具においては、ゴキブリ忌避
作用を有する薬剤を選定するのが好ましい。
【0068】また、プラスチック材料に害虫忌避粉末を
含有する代わりに、図1に示すように害虫忌避粉末を含
有する部材86を、炊飯器の外郭部材である本体1や蓋体
31の当該位置に固定し形成してもよい。この場合、部材
86は本体1や蓋体31の内部に配置するようにし、外観に
支障のないようにするのが好ましい。このようにすれ
ば、外郭部材のように本体色形成のために顔料を含有さ
せる必要がなく、顔料含有による害虫忌避作用の疎外が
防止でき、より有効に害虫忌避作用を得ることが可能に
なる。また害虫忌避粉末をプラスチック材料に含有する
ことによる外観性の悪化も一掃できる。
【0069】以上のように本実施例では、本体1の上面
を覆う蓋体31の下面(内蓋44)に、保水性,親水性,油
分解性のいずれか一つの作用または複数の作用を有する
薄膜層81を形成している。このような構成では、薄膜層
81により蓋体31の下面に親水性と油分解性を得ることに
より、蓋体31を開いた状態での清掃時において、使用中
に蓋体31の下面に付着したご飯粒などの頑固な汚れを、
水を含ませた布巾などで簡単に除去することが可能にな
り、従来のようにスコッチブライトなどを利用して、汚
れを無理に除去した場合に起きる蓋体31の下面への傷付
きを防止できる。
【0070】また、薄膜層81により蓋体31の下面に親水
性と保水性を得ることにより、炊飯時や保温時などの調
理時に発生する水分が、蓋体31の下面に水滴状に結露し
にくくなる。よって、この結露した水分が水滴となっ
て、調理物である例えばご飯の上に滴下しにくくなり、
特に炊飯器においては、炊飯後のご飯の上面が水っぽく
なったり、保温中に水滴が滴下してご飯がベチャ(水分
過多)になることも防止でき、炊飯や保温の性能を向上
できる。
【0071】なお、従来は蓋体31への結露を少なくする
ために、蓋体31の下面を加熱する蓋加熱手段49を設けた
構成になっているが、前記親水性と保水性を有する薄膜
層81による水滴滴下の抑制作用により、従来に比べて蓋
体31の下面に対する加熱量を低減することも可能にな
り、省エネルギー効果も得られる。しかも、こうした蓋
加熱手段49を有しないものでは、蓋体31の厚さをその分
だけ薄くでき、調理器具全体の小型化が実現可能にな
る。
【0072】さらに、薄膜層81を形成するセラミックス
層は、波長が4μm以上で150℃以下程度の赤外線の熱
放射効率を改善できる作用があるが、蓋体31の下面から
の放熱を向上することで、上方からの調理物の加熱効率
を向上できる効果も得られ、この点でも省エネルギー性
を改善することに寄与できることになる。
【0073】また、上記親水性と油分解性を得た蓋体31
の下面の説明は、蓋体31を外せないもの、すなわち、蓋
体31が本体1に固定されたものを前提としているが、蓋
体31の下面が着脱可能であれば、使用中に蓋体31の下面
に付着したご飯粒などの頑固な汚れを、蓋体31の下面を
外した状態で水に浸して丸洗いできる。したがって、さ
らなる清掃性の向上が図られる。また、本実施例のもの
とは若干異なるが、蓋体31全体が本体1から外せず、内
蓋44だけが着脱できるものでも、内蓋44の下面に前記親
水性と油分解性を有する薄膜層81を形成すれば、内蓋44
単体を丸洗いでき、清掃性を向上できる。
【0074】さらに、本実施例では、蓋体31の一部を構
成するベース部材35を本体1の上部に軸支し、ベース部
材31に操作部39および表示部40,または操作部39と表示
部40のどちらかを備えた操作パネル38を配設し、蓋体31
の下面と上面を構成するカバー部材41をベース部材35に
着脱可能に備えている。
【0075】この場合は、操作パネル38を含めたベース
部材35以外の蓋体31の上面と下面を構成するカバー部材
41が、ベース部材35から着脱できるようになっているの
で、カバー部材41単体を蓋体31から外して清掃を行なう
ことができる。この場合、カバー部材41には操作パネル
38の電装品が入っていないので、使用時に汚れる蓋体31
を水の中に浸して略丸洗いしたときに、カバー部材41の
内部に水が浸入しても、電気的な問題は発生しない。よ
って、蓋体31の下面に薄膜層81を形成したことと相俟っ
て、清掃性が著しく向上する。
【0076】また、少なくとも操作部39と表示部40のど
ちらかを備えた操作パネル38は、ベース部材35が本体1
に軸支されることで、例えばヒンジ部たるヒンジ軸36な
どを介して本体1に接続される。よって、蓋体31側に操
作パネル38を設けた構造であるにも拘らず、従来の本体
1側に操作パネル38を設けたものと同様に、操作パネル
38からの信号線の配線に対し、信頼性を損なわない。さ
らに、操作パネル38から本体1に至る信号線の接続が不
要になり、蓋体31に操作パネル38を設けたことによる使
用性の向上も図られる。また、操作パネル38を備えた蓋
体31のベース部材35を本体1に軸支した状態で、他の蓋
体31の外郭の殆どを着脱できるので、実質的に蓋体31が
本体1から外せる構造を実現できることになり、且つ蓋
体31に操作パネル38を設けたことにより、本体1の小型
化が図れる。つまり、蓋体31に操作パネル38を設けた状
態で、操作パネル38の信号線の接続に関する信頼性を損
なうことなく、実質的に蓋体31が本体1から外せる構造
を簡単に実現でき、使用性の向上と本体の小型化が図れ
る。
【0077】本実施例では、調理用の容器たる鍋5を本
体1に着脱可能に設け、鍋5を収容する容器収容部たる
鍋収容部4の内面(内枠7)に、親水性と油分解性のど
ちらか一つの作用または両方の作用を有する薄膜層81を
形成している。この場合、薄膜層81により鍋収容部4の
内面に親水性と油分解性を得ることにより、使用中に本
体1の内部の鍋収容部4の内面に付着したご飯粒などの
頑固な汚れを、鍋5を外して清掃するときに、水を含ま
せた布巾などで簡単に除去することが可能になる。
【0078】なお、本実施例のように、鍋5を鍋収容部
4の外側にある加熱コイル11などの加熱手段で電磁誘導
加熱する調理器具では、鍋収容部4を構成する内枠7
を、電気絶縁物であるガラス繊維入りのポリエチレンテ
レフタレートや、ガラス繊維入りのポリアミドなどのプ
ラスチック材料で形成することになる。この場合、薄膜
層81の塗布後の焼付け温度が高くなると、コーティング
が不可能になるため、150℃程度で焼結可能な塗料を選
択することになる。また、鍋5を電磁誘導加熱するもの
では、内枠7のなかに鍋5を加熱する電熱式ヒータを備
えたものに比べて、内枠7の熱反射性に起因する内枠7
の外側に備えた電装部品への熱影響が少ない。つまり、
内枠7の内面にセラミックス材料からなる薄膜層81を設
けても、これらの電装部品への悪影響がない利点があ
り、本構成を採用しやすい。
【0079】また、鍋5を収容する鍋収容部4の内面
に、鍋5の温度を検出する温度検出部たる温度センサ13
を設け、この温度センサ13の受熱部に相当する受熱板12
に、親水性と油分解性のどちらか一つの作用または両方
の作用を有する薄膜層81を形成すれば、薄膜層81により
受熱板12に親水性と油分解性を得ることができ、使用中
に本体1の内部の受熱板12に付着したご飯粒などの頑固
な汚れを、鍋5を外して清掃するときに、水を含ませた
布巾などで簡単に除去することが可能になる。また、受
熱板12に汚れがこびりついたままとなり、鍋5の温度検
出精度が悪化する懸念も一掃できる。
【0080】また、本実施例のように、容器たる鍋5の
外面に親水性と油分解性のどちらか一つの作用または両
方の作用を有する薄膜層81を形成すれば、使用中に鍋5
の外面に付着したご飯粒などの頑固な汚れは、本体1か
ら鍋5を外して丸洗いするだけで、簡単に除去すること
が可能になり、気持ちよく清潔に使用できるようにな
る。
【0081】本実施例では、水との親水性を有する薄膜
層81を、調理物に接する面である鍋5の内面や、調理物
に対向する面である内蓋44の下面に形成している。この
場合、皿やカップ,コップ,フォーク,レンゲ,または
フライパンやボール,まな板,または炊飯器の鍋5やオ
ーブンの庫内といった各種調理器具の、調理物に接する
面や調理物に対向する面において、調理や食事の際に調
理物が主たる要因となる頑固な汚れが、水に浸すかある
いは多量に水をかけたりすることで、薄膜層81の親水性
により分離しやすくなる。よって、従来よりも付着した
汚れが簡単に除去できるようになり、清掃性の向上を図
ることができる。
【0082】また、本実施例では、保水性を有する薄膜
層81を、調理物に接する面である鍋5の内面や、調理物
に対向する面である内蓋44の下面に形成している。この
場合、調理物が主たる要因となって発生する蒸気や湯気
などの水分が、調理物に接する面や調理物に対向する面
に水滴状に結露しにくくなり、水滴物が調理物に滴下す
ることを抑制できる。よって、調理物が接する面におけ
る調理物の局部的な水分過多が抑制され、水滴の滴下に
起因する調理の仕上がり具合の悪化や、保温時における
保存性の悪化などを改善できる。
【0083】本実施例では、油分解作用を有する薄膜層
81を、調理物に接する面である鍋5の内面や、調理物に
対向する面である内蓋44の下面に形成している。この場
合、皿やカップ,コップ,フォーク,レンゲ,またはフ
ライパンやボール,まな板,または炊飯器の鍋5やオー
ブンの庫内といった各種調理器具の、調理物に接する面
や調理物に対向する面において、調理や食事の際に調理
物が主たる要因となる頑固な油汚れが、薄膜層81の油分
解作用により分離しやすくなる。よって、従来よりも付
着した汚れが簡単に除去できるようになり、清掃性の向
上を図ることができる。
【0084】また、薄膜層81に水との親水性を有するも
のでは、洗剤を使用しなくても油汚れの除去が容易に可
能になるので、洗剤の使用量を低減して、排水時におけ
る水質汚濁を抑制することが可能になる。さらに、食器
洗機で調理器具を洗う場合も、洗剤を使用しなくて済む
ようにできる可能性があり、将来的な食器洗機で洗剤を
使用しない新しい洗浄が可能となる。さらに、紫外線を
照射する装置を備え、油で汚れた調理器具を、紫外線照
射装置の庫内に入れて紫外線を照射し、汚れを分解した
後に水を吹き付けて、汚れを洗い流すことで、洗剤を使
用せず、また廃水に油を含まない、極めて環境保全に改
善効果のある洗浄システムを構築することが可能にな
る。
【0085】こうした清掃性を向上した調理器具の構成
において、本実施例のように、調理物に接する面または
調理物に対向する面を加熱し、調理加熱を行なう加熱手
段(加熱コイル11や蓋加熱手段49)を備えるようにすれ
ば、調理物に接したり、調理物に対向する加熱面の汚れ
が少ない分だけ、加熱効率よく調理加熱を行なうことが
できる。また、加熱コイル11や蓋加熱手段49からの熱に
より汚れがこびりついた場合でも、容易に汚れを除去で
き、清掃性が一層向上する。
【0086】また、同じ清掃性を向上した調理器具の構
成において、調理物に接する面または調理物に対向する
面を加熱し、調理物を所定の温度に保持する保温手段
(加熱コイル11や蓋加熱手段49)を備えるようにすれ
ば、調理物に接したり、調理物に対向する加熱面の汚れ
が少ない分だけ、加熱効率よく保温加熱を行なうことが
できる。また、加熱面に付着した汚れに起因する保温時
における調理物の腐敗などが抑制できる。
【0087】また、同じ清掃性を向上した調理器具の構
成において、調理物に接する面または調理物に対向する
面を形成する部材(鍋5や内蓋44)を、本体1へ着脱可
能に設けるようにすれば、汚れた部分の部材である鍋5
や内蓋44を、本体1から外して単体で丸洗いできるの
で、さらに清掃性が向上する。
【0088】特に、調理物に接する面または調理物に対
向する面を加熱コイル11や蓋加熱手段49で加熱し、炊飯
または炊飯と保温を行なう調理器具においては、炊飯後
に調理物であるご飯の上に水滴が滴下して、上部のご飯
が水っぽくなる問題が解消し、ご飯の炊き上り性が向上
する。また、保温を行なっているときに水滴がご飯の上
に滴下して、ご飯が部分的に水分過多になり、食味が低
下する問題や、ご飯の接する面が結露して水分過多にな
り、同じように食味が低下する問題を低減でき、保存性
が向上する。
【0089】ところで、薄膜層81は薄膜であるため透明
性が高く、着色することが困難であるが、本実施例の特
に図7に示すように、調理物に接する面に相当する鍋5
や、調理物に対向する面に相当する内蓋44を金属材料で
形成し、この金属材料の表面に着色層82を形成し、この
着色層82の表面に、保水性,親水性,油分解性のいずれ
か一つの作用または複数の作用を有する前記薄膜層81を
形成すれば、外観性を低下させることなく、また任意の
色でデザイン性豊かに薄膜層81を形成したことによる効
果を得ることができる。
【0090】また、本実施例の特に図8に示すように、
調理物に接する面に相当する鍋5や、調理物に対向する
面に相当する内蓋44をアルミニウム材料で形成し、この
アルミニウム材料の表面にアルマイト層83を形成し、こ
のアルマイト層83の表面に、保水性,親水性,油分解性
のいずれか一つの作用または複数の作用を有する薄膜層
81を形成する。これにより、アルマイト層83の微細なク
ラックの内部に、コーティング材すなわち薄膜層81が浸
透し、アルミニウム材料に対する密着性を向上すること
が可能になる。また、染色したアルマイト層83を使用す
れば、容易に着色を施すことが可能になる。さらに、ア
ルマイト層83を介在させることで、保水性,親水性,油
分解性を有する薄膜層81表面の微細なクラックから水が
浸入した場合でも、アルミニウム材料の腐蝕を防止でき
る。
【0091】これとは別に、調理物に接する面に相当す
る鍋5や、調理物に対向する面に相当する内蓋44をステ
ンレスまたはチタン材料で形成し、このステンレスまた
はチタン材料の表面に、保水性,親水性,油分解性のい
ずれか一つの作用または複数の作用を有する薄膜層81を
形成してもよい。ステンレスやチタンは、アルミニウム
に比べて耐蝕性が高く、保水性,親水性,油分解性を有
する薄膜層81表面の微細なクラックから使用中に水が浸
入しても、母材であるステンレスやチタン材料が腐蝕す
るのを防止できる。また、アルミニウム材料のように、
アルマイト処理を行なう必要もなく、製造工程を簡素化
できる。また、炊飯器の鍋5などの内面は、従来弗素樹
脂コーティングなどによって、調理物との非粘着性を高
めており、また密着性の関係もあって、ステンレスやチ
タン材料が使用されない状況にあったが、薄膜層81によ
り親水性を高めることで、鍋5の内面にこびりついたご
飯粒が水に浸すだけで容易に除去可能になる。よって、
炊飯や保温用の鍋5内面に対し、清掃性を考慮してステ
ンレスまたはチタン材料を採用することが可能になって
くる。つまり、薄膜層81の親水性を利用することで、従
来よりもステンレスやチタン材料を用いた調理器具の需
要を高めることができる。
【0092】さらに、これとは別に、調理物に接する面
に相当する鍋5や、調理物に対向する面に相当する内蓋
44をガラスまたはセラミックス材料で形成し、このガラ
スまたはセラミックス材料の表面に、保水性,親水性,
油分解性のいずれか一つの作用または複数の作用を有す
る薄膜層81を形成してもよい。例えば、調理鍋やホット
プレートの蓋を透明なガラス材料で形成し、調理中にこ
のガラス材料を通して内部が見えるようにした場合、薄
膜層81により結露を低減できるので、内部が曇って調理
状況が見にくくなる問題を改善できる。また、土鍋など
の熱容量の大きい特性が利用できるセラミックス材料の
容器は重量が重く、水場へ持って行き洗うまでの労力が
大変であったが、薄膜層81により汚れの除去性が改善さ
れるので、水を含んだ布巾で汚れを拭き取るだけで清掃
が済み、その場で簡単に清掃を行なうことが可能にな
る。
【0093】また、保水性,親水性,油分解性のいずれ
か一つの作用または複数の作用を有する前記薄膜層81
は、表面に微細な隙間を有するセラミックス材料で形成
するのが好ましい。セラミックス材料は変質しにくく、
薄膜層81が剥離するまで、前記薄膜層81による効果を持
続することが可能である。また、万一薄膜層81が剥離し
ても、衛生面での問題がない。
【0094】また、薄膜層81をセラミックス材料とした
場合、この薄膜層81が光触媒活性を有するものであれ
ば、調理器具を使用しないときに太陽や蛍光灯の光を照
射することで、薄膜層81による保水性や親水性,油分解
性を向上できる。さらに、本体1の内部に紫外線を照射
する手段を備えれば、使用中でも薄膜層81による保水性
や親水性,油分解性がより効果的に利用可能になる。
【0095】また、セラミックス材料からなる薄膜層81
の剥離を防止するには、薄膜層81の膜厚を5μm以下に
形成する。これにより、熱により薄膜層81を形成する母
材が膨張したり、加熱後の冷えなどにより母材が収縮し
ても、薄厚層81は追従性が良好で、母材から容易に剥離
する問題を一掃できる。
【0096】その他、実施例上の効果として、本体1の
外郭を構成する底板3に害虫忌避作用を有する部材86を
備えたので、炊飯器などの各種調理器具の内部にゴキブ
リなどの害虫が侵入しにくくなり、害虫の死骸や糞尿で
本体1内部の加熱基板16や電源基板20が短絡し、故障す
るといった問題が低減する。また従来、害虫忌避作用を
有するマットを室内に敷いた場合には、このマットが邪
魔になって調理器具の設置性が悪くなったり、室内の美
観が悪化する問題を生じるが、本実施例ではこうした問
題を回避できる。また、従来の害虫忌避材を塗布した場
合の加工の手間も省け、臭いの発生も抑制できる。
【0097】特に本体1の底部に部材86を設けた場合に
は、害虫が侵入しやすい本体1の底部における忌避作用
を高めることができる。よって、調理器具の外郭全体に
害虫忌避作用を持たせなくても、効果的に本体1内部へ
の害虫の侵入を防止することができる。また、本実施例
では特に、吸気口17や排気孔84を設けた底板3に、部材
86を設けているので、害虫が侵入しやすい孔すなわち吸
気口17や排気孔84の害虫忌避作用を高め、効果的に本体
1内部への害虫の侵入を防止することができる。この場
合、吸気口17や排気孔84が本体1の底部にあるので、外
観性も向上する。
【0098】また、図示してはいないが、本体1の内部
に設けた制御基板たる電源基板20を、害虫忌避作用を有
する部材すなわち基板ケース85で支持してもよい。これ
により、電源基板20の裏面の防湿材を餌とする害虫が、
基板ケース85の害虫忌避作用により電源基板20に集まり
にくくなる。よって、本体1の内部に害虫が侵入して
も、電源基板20の回路短絡は起こりにくくなる。
【0099】また、特に炊飯機能を有する調理器、すな
わち本実施例のような炊飯器に応用すれば、害虫の餌に
なるご飯と水分がある害虫が集まりやすい機器であって
も、上述の各効果により害虫が侵入しにくくなる。これ
は、ご飯を保温する機能を有する調理器に応用した場合
でも同様であり、本体1の内部が常に周囲温度よりも高
く、冬場などの周囲温度が低い時期において、内部に害
虫が生息しやすい環境の機器であっても、上述の各効果
により害虫が侵入しにくくなる。
【0100】また、プラスチック材料に害虫忌避作用を
有する部材を含有すれば、害虫忌避作用を有する薬剤を
塗布した場合に比べて、複雑な例えば三次元形状の部材
に害虫忌避作用を簡単に持たせることが可能になる。ま
た、薬剤を塗布する際の焼付けも不要になり、加工性が
向上する。特に、プラスチック材料としてポリプロピレ
ンを用いた場合は、接着性が悪く、薬剤の密着性が悪
く、しかも害虫忌避材の塗布に問題があったポリプロピ
レンへの害虫忌避部材応用が容易となり、耐熱性,耐衝
撃性や外観光沢性などに優れ、調理器具の外郭として適
した材質を選定することが可能になる。
【0101】また、害虫忌避作用を含有した別部材(部
材86)を装着する構成にしたので、プラスチック材料に
害虫忌避材料を含有させた場合における、ベース部材と
してのプラスチック材料の機械的強度の低下や、耐熱性
の低下を防止できる。また、外観光沢性の悪化も防止で
きるとともに、調理器具の外観部材のように着色する必
要がないので、顔料による害虫忌避作用の低下も回避で
きる。
【0102】また、本体1の内部に加熱基板16や電源基
板20などの内部部品を冷却する送風手段(冷却ファン1
8)を備えた調理器具は、本体1の外郭に備えた複数の
吸気口17や排気孔84から害虫が侵入しやすくなるが、上
述の各効果により害虫が侵入しにくくなる。さらに、特
にゴキブリに対して忌避作用を有する忌避材を選択する
ことで、小さな孔からでも侵入し、また暗い場所を好
み、保温機能を有する調理器では冬場に生育最適温度環
境になり、さらに群れを成して生息することから、被害
が甚大なゴキブリに対して、有効な忌避作用を持たせる
ことが可能になる。また、多くの害虫に万能の効果があ
る薬剤を使用した場合に比べて、ゴキブリ忌避作用に絞
り込むことで、薬剤を選定する際の迷いが少なくなり、
薬剤の選定が容易になる。
【0103】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。実施例は炊飯器を説明したが、それ以
外の例えばホットプレートや、オーブン,フィッシュロ
ースターなどの加熱手段を有する調理器具のみならず、
加熱手段を有しない皿やフライパン,鍋などの各種調理
器具に応用できる。
【0104】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の調理器具は、本
体の上面を覆う蓋体の下面に、保水性,親水性,油分解
性のいずれか一つの作用または複数の作用を有する薄膜
を形成したものであり、特に蓋体の下面に対して、付着
した汚れが簡単に除去できるようにして、清掃性の向上
を図り、しかも、結露した水分が調理物に滴下しにくい
調理器具を提供できる。
【0105】本発明の請求項2記載の調理器具は、請求
項1の構成に加えて、前記蓋体の下面が着脱可能である
ことを特徴とし、この場合はさらに、蓋体の下面を外し
た状態で水に浸して丸洗いできるので、さらなる清掃性
の向上を図ることができる。
【0106】本発明の請求項3記載の調理器具は、前記
請求項1または2の構成において、前記蓋体の一部を構
成するベース部材を前記本体の上部に軸支し、前記ベー
ス部材に操作部および表示部,または操作部と表示部の
どちらかを備えた操作パネルを配設し、前記蓋体の下面
と上面を構成するカバー部材を前記ベース部材に着脱可
能に備えたものであり、使用時に汚れる蓋体を水の中に
浸して略丸洗いしたときに、電気的な問題が発生せず、
清掃性が著しく向上する。また、蓋体に操作パネルを設
けた状態で、操作パネルの信号線の接続に関する信頼性
を損なうことなく、実質的に蓋体が本体から外せる構造
を簡単に実現でき、使用性の向上と本体の小型化が図れ
る。
【0107】本発明の請求項4記載の調理器具は、調理
用の容器を本体に着脱可能に設け、容器を収容する容器
収容部の内面に、親水性と油分解性のどちらか一つの作
用または両方の作用を有する薄膜を形成したものであ
り、特に容器収容部の内面に対して、付着した汚れが簡
単に除去できるようにして、清掃性の向上を図ることが
できる。
【0108】本発明の請求項5記載の調理器具は、調理
用の容器を本体に着脱可能に設け、前記容器を収容する
容器収容部の内面に該容器の温度を検出する温度検出部
を設け、この温度検出部の受熱部に、親水性と油分解性
のどちらか一つの作用または両方の作用を有する薄膜を
形成したものであり、特に受熱部に対して、付着した汚
れが簡単に除去できるようにして、清掃性の向上を図る
ことができる。また、容器の温度検出精度が悪化する懸
念も一掃できる。
【0109】本発明の請求項6記載の調理器具は、調理
用の容器を本体に着脱可能に設け、前記容器の外面に、
親水性と油分解性のどちらか一つの作用または両方の作
用を有する薄膜を形成したものであり、特に容器の外面
に対して、付着した汚れが簡単に除去できるようにし
て、清掃性の向上を図ることができる本発明の請求項7
記載の調理器具は、水との親水性を有する薄膜層を、調
理物に接する面または調理物に対向する面に形成したも
のであり、特に調理物に接する面または調理物に対向す
る面に対して、付着した汚れが簡単に除去できるように
して、清掃性の向上を図ることができる。
【0110】本発明の請求項8記載の調理器具は、保水
性を有する薄膜層を、調理物に接する面または調理物に
対向する面に形成したものであり、結露した水分が調理
物に滴下しにくい調理器具を提供できる。
【0111】本発明の請求項9記載の調理器具は、油分
解作用を有する薄膜層を、調理物に接する面または調理
物に対向する面に形成したものであり、特に調理物に接
する面または調理物に対向する面に対して、付着した汚
れが簡単に除去できるようにして、清掃性の向上を図る
ことができる。
【0112】本発明の請求項10記載の調理器具は、請
求項7〜9のいずれか一つに記載の構成において、調理
物に接する面または調理物に対向する面を加熱し、調理
加熱を行なう加熱手段を備えたものであり、この場合は
さらに、加熱効率よく調理加熱を行なうことができると
ともに、清掃性を一層向上できる。
【0113】本発明の請求項11記載の調理器具は、請
求項7〜10のいずれか一つの構成において、調理物に
接する面または調理物に対向する面を加熱し、調理物を
所定の温度に保持する保温手段を備えたものであり、こ
の場合はさらに、加熱効率よく保温加熱を行なうことが
できるとともに、保温時における調理物の腐敗などが抑
制できる。
【0114】本発明の請求項12記載の調理器具は、請
求項7〜11のいずれか一つの構成において、調理物に
接する面または調理物に対向する面を形成する部材を、
本体へ着脱可能に設けたものであり、この場合はさら
に、汚れた部分の部材を、本体から外して単体で丸洗い
でき、さらに清掃性を向上できる。
【0115】本発明の請求項13記載の調理器具は、請
求項10〜12のいずれか一つの構成において、調理物
に接する面または調理物に対向する面を加熱し、炊飯ま
たは炊飯と保温を行なうものであり、この場合はさら
に、調理物であるご飯の炊き上り性が向上するととも
に、食味が低下する問題を低減でき、保存性が向上す
る。
【0116】本発明の請求項14記載の調理器具は、請
求項7〜12のいずれか一つの構成において、調理物に
接する面または調理物に対向する面を金属材料で形成
し、この金属材料の表面に着色層を形成し、この着色層
の表面に、保水性,親水性,油分解性のいずれか一つの
作用または複数の作用を有する前記薄膜層を形成したも
のであり、この場合はさらに、外観性を低下させること
なく、また任意の色でデザイン性豊かに薄膜層を形成し
たことによる効果を得ることができる。
【0117】本発明の請求項15記載の調理器具は、請
求項7〜12のいずれか一つの構成において、調理物に
接する面または調理物に対向する面をアルミニウム材料
で形成し、このアルミニウム材料の表面にアルマイト層
を形成し、このアルマイト層の表面に、保水性,親水
性,油分解性のいずれか一つの作用または複数の作用を
有する前記薄膜層を形成したものであり、この場合はさ
らに、薄膜層のアルミニウム材料に対する密着性を向上
することが可能になり、着色も容易に可能になる。さら
に、アルマイト層を介在させることで、アルミニウム材
料の腐蝕を防止できる。
【0118】本発明の請求項16記載の調理器具は、請
求項7〜12のいずれか一つの構成において、調理物に
接する面または調理物に対向する面をステンレスまたは
チタン材料で形成し、このステンレスまたはチタン材料
の表面に、保水性,親水性,油分解性のいずれか一つの
作用または複数の作用を有する前記薄膜層を形成したも
のであり、この場合はさらに、ステンレスやチタン材料
が腐蝕するのを防止できる。また、アルミニウム材料の
ようなアルマイト処理がない分だけ、製造工程を簡素化
できるとともに、薄膜層の親水性を利用すれば、従来よ
りもステンレスやチタン材料を用いた調理器具の需要を
高めることができる。
【0119】本発明の請求項17記載の調理器具は、請
求項7〜12のいずれか一つの構成において、調理物に
接する面または調理物に対向する面をガラスまたはセラ
ミックス材料で形成し、このガラスまたはセラミックス
材料の表面に、保水性,親水性,油分解性のいずれか一
つの作用または複数の作用を有する前記薄膜層を形成し
たものであり、この場合はさらに、調理中にこのガラス
材料を通して内部が見えるようにした場合、内部が曇っ
て調理状況が見にくくなる問題を改善できる。また、重
量の重いセラミック材料でも、その場で簡単に清掃を行
なうことが可能になる。
【0120】本発明の請求項18記載の調理器具は、請
求項7〜17のいずれか一つの構成において、保水性,
親水性,油分解性のいずれか一つの作用または複数の作
用を有する前記薄膜層は、表面に微細な隙間を有するセ
ラミックス材料で形成されるものであり、この場合はさ
らに、薄膜層が剥離するまで、この薄膜層による効果を
持続することが可能であり、万一薄膜層が剥離しても、
衛生面での問題がない。
【0121】本発明の請求項19記載の調理器具は、請
求項18の構成において、前記薄膜層は、光触媒活性を
有するものであることを特徴とし、この場合はさらに、
太陽や蛍光灯の光を照射することで、薄膜層による保水
性や親水性,油分解性を向上できる。
【0122】本発明の請求項20記載の調理器具は、請
求項18または19の構成において、前記薄膜層は、膜
厚を5μm以下に形成したことを特徴とし、この場合は
さらに、薄厚層が母材から容易に剥離する問題を一掃で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すカバー部材を装着した
状態の調理器具の全体断面図である。
【図2】同上カバー部材を外した状態の調理器具の全体
断面図である。
【図3】同上カバー部材を装着した状態の調理器具の斜
視図である。
【図4】同上カバー部材を外した状態の調理器具の斜視
図である。
【図5】同上操作パネル周辺の断面図である。
【図6】同上薄膜層を形成した要部の断面図である。
【図7】同上着色層の表面に薄膜層を形成した要部の断
面図である。
【図8】同上アルマイト層の表面に薄膜層を形成した要
部の断面図である。
【符号の説明】
1 本体 4 鍋収容部(容器収容部) 5 鍋(容器,調理物に接する面) 11 加熱コイル(加熱手段,保温手段) 31 蓋体 35 ベース部材 38 操作パネル 39 操作部 40 表示部 41 カバー部材 44 内蓋(蓋体の下面,調理物に対向する面) 49 蓋加熱手段(加熱手段,保温手段) 81 薄膜層(薄膜) 82 着色層 83 アルマイト層
フロントページの続き Fターム(参考) 4B055 AA02 BA54 BA56 CA02 CA05 CA09 CA16 CA17 CA24 FB11 FB17 FB23 FC13 FC20 FD10 FE10

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体の上面を覆う蓋体の下面に、保水
    性,親水性,油分解性のいずれか一つの作用または複数
    の作用を有する薄膜を形成したことを特徴とする調理器
    具。
  2. 【請求項2】 前記蓋体の下面が着脱可能であることを
    特徴とする請求項1記載の調理器具。
  3. 【請求項3】 前記蓋体の一部を構成するベース部材を
    前記本体の上部に軸支し、前記ベース部材に操作部およ
    び表示部,または操作部と表示部のどちらかを備えた操
    作パネルを配設し、前記蓋体の下面と上面を構成するカ
    バー部材を前記ベース部材に着脱可能に備えたことを特
    徴とする請求項1または2記載の調理器具。
  4. 【請求項4】 調理用の容器を本体に着脱可能に設け、
    前記容器を収容する容器収容部の内面に、親水性と油分
    解性のどちらか一つの作用または両方の作用を有する薄
    膜を形成したことを特徴とする調理器具。
  5. 【請求項5】 調理用の容器を本体に着脱可能に設け、
    前記容器を収容する容器収容部の内面に該容器の温度を
    検出する温度検出部を設け、この温度検出部の受熱部
    に、親水性と油分解性のどちらか一つの作用または両方
    の作用を有する薄膜を形成したことを特徴とする調理器
    具。
  6. 【請求項6】 調理用の容器を本体に着脱可能に設け、
    前記容器の外面に、親水性と油分解性のどちらか一つの
    作用または両方の作用を有する薄膜を形成したことを特
    徴とする調理器具。
  7. 【請求項7】 水との親水性を有する薄膜層を、調理物
    に接する面または調理物に対向する面に形成したことを
    特徴とする調理器具。
  8. 【請求項8】 保水性を有する薄膜層を、調理物に接す
    る面または調理物に対向する面に形成したことを特徴と
    する調理器具。
  9. 【請求項9】 油分解作用を有する薄膜層を、調理物に
    接する面または調理物に対向する面に形成したことを特
    徴とする調理器具。
  10. 【請求項10】 調理物に接する面または調理物に対向
    する面を加熱し、調理加熱を行なう加熱手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項7〜9のいずれか一つに記載の調
    理器具。
  11. 【請求項11】 調理物に接する面または調理物に対向
    する面を加熱し、調理物を所定の温度に保持する保温手
    段を備えたことを特徴とする請求項7〜10のいずれか
    一つに記載の調理器具。
  12. 【請求項12】 調理物に接する面または調理物に対向
    する面を形成する部材を、本体へ着脱可能に設けたこと
    を特徴とする請求項7〜11のいずれか一つに記載の調
    理器具。
  13. 【請求項13】 調理物に接する面または調理物に対向
    する面を加熱し、炊飯または炊飯と保温を行なうもので
    あることを特徴とする請求項10〜12のいずれか一つ
    に記載の調理器具。
  14. 【請求項14】 調理物に接する面または調理物に対向
    する面を金属材料で形成し、この金属材料の表面に着色
    層を形成し、この着色層の表面に、保水性,親水性,油
    分解性のいずれか一つの作用または複数の作用を有する
    前記薄膜層を形成したことを特徴とする請求項7〜12
    のいずれか一つに記載の調理器具。
  15. 【請求項15】 調理物に接する面または調理物に対向
    する面をアルミニウム材料で形成し、このアルミニウム
    材料の表面にアルマイト層を形成し、このアルマイト層
    の表面に、保水性,親水性,油分解性のいずれか一つの
    作用または複数の作用を有する前記薄膜層を形成したこ
    とを特徴とする請求項7〜12のいずれか一つに記載の
    調理器具。
  16. 【請求項16】 調理物に接する面または調理物に対向
    する面をステンレスまたはチタン材料で形成し、このス
    テンレスまたはチタン材料の表面に、保水性,親水性,
    油分解性のいずれか一つの作用または複数の作用を有す
    る前記薄膜層を形成したことを特徴とする請求項7〜1
    2のいずれか一つに記載の調理器具。
  17. 【請求項17】 調理物に接する面または調理物に対向
    する面をガラスまたはセラミックス材料で形成し、この
    ガラスまたはセラミックス材料の表面に、保水性,親水
    性,油分解性のいずれか一つの作用または複数の作用を
    有する前記薄膜層を形成したことを特徴とする請求項7
    〜12のいずれか一つに記載の調理器具。
  18. 【請求項18】 保水性,親水性,油分解性のいずれか
    一つの作用または複数の作用を有する前記薄膜層は、表
    面に微細な隙間を有するセラミックス材料で形成される
    ことを特徴とする請求項7〜17のいずれか一つに記載
    の調理器具。
  19. 【請求項19】 前記薄膜層は、光触媒活性を有するも
    のであることを特徴とする請求項18記載の調理器具。
  20. 【請求項20】 前記薄膜層は、膜厚を5μm以下に形
    成したことを特徴とする請求項18または19記載の調
    理器具。
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