JP2004225420A - 胴差又は床梁と間柱との取り合い部における気密構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】住宅等の建設に際し、胴差又は床梁の上部に、間柱の位置決めのための凹欠部が形成された場合でも、胴差又は床梁と間柱との取り合い部における気密を容易且つ完全に確保することができる手段を提供する。
【解決手段】本気密構造100は、胴差79又は床梁80と間柱81との取り合い部Aにおいて、胴差79又は床梁80の凹欠部83と床下地84とで形成される空間88に弾力性気密部材101が密嵌され、該凹欠部83の屋内側の開口86を密封するように、該胴差79又は床梁80の屋内側面から上面へ気密シート102が貼設されたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】本気密構造100は、胴差79又は床梁80と間柱81との取り合い部Aにおいて、胴差79又は床梁80の凹欠部83と床下地84とで形成される空間88に弾力性気密部材101が密嵌され、該凹欠部83の屋内側の開口86を密封するように、該胴差79又は床梁80の屋内側面から上面へ気密シート102が貼設されたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の建築物の気密構造に関し、特に、胴差又は床梁と間柱との取り合い部における気密構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、住宅には、計画的な換気による住宅の快適性の向上や、断熱性の向上による省エネルギー化を図るために、住宅の気密性が求められるようになってきている。一般に気密住宅とは、気密性能を表す相当隙間面積が床面積1平方メートル当たり5平方センチメートル以下のものをいい、これを達成するために、住宅の内部空間全体を気密面で囲うように気密工法が施工される。
【0003】
ところで、住宅等の木造建築物の建設においては、地震等で水平方向への力が加わることによって建築物が変形することを防止するために、床組における胴差や床梁が交差する隅角部に、斜め方向に火打梁が設けられるのが一般的である。しかし、近年、現場作業の合理化・省力化を図るべく、床下地として十分な強度を有する構造用合板等を用い、該構造用合板等を床組に打ち付けることによって水平方向への強度を確保して、火打梁を省略する工法が多く用いられている。この場合、胴差又は床梁の床下地を床組に打ち付けるために、床下地が、胴差又は床梁の上部まで張り延ばされる。
【0004】
この場合、住宅の気密を確保するための手段として、胴差等の横架材に乾燥木材(含水率20%以下のものをいう。)を使用することで胴差を気密部材とみなし、気密層を連続させる方法がある。図7は、外壁と階上の床との取り合い部における気密工事を示す概略縦断面図である。この場合、下階の内壁70に沿って貼設された防湿気密フィルム71を、押え材72を用いて胴差73に留め付け、上階の内壁74に沿って貼設された防湿気密フィルム75を、胴差73の上部にまで張り延ばされた床下地76に気密テープ77等を用いて留め付ける。
【0005】
図8は、住宅の1階と2階との間に設けられる床組78を示す概略平面図である。住宅の気密を確保するために気密工事を施す箇所の1つとして、胴差79又は床梁80と間柱81との取り合い部Aがある。なお、図における82は、隣接する胴差79間、または床梁80間に設けられる根太を示している。図9は、図8における胴差79と間柱81との取り合い部Aについて拡大した概略斜視図である。図に示すように、取り合い部Aにおいては、胴差79の上部の幅方向に渡って間柱81の位置決めのための凹欠部83が形成されており、該胴差79の上部にまで床下地84が張り延ばされている。また、間柱81の下端部には、床下地84との干渉を回避するための切欠部85が形成されており、該間柱81が下端部を胴差79の凹欠部83に嵌合するようにして立設されている。また、凹欠部83の屋内側の開口86付近に、前記根太82の一端部が配置され、所定の金具87を介して図示しない釘等により胴差79に固定されている。
【0006】
図10は、前記取り合い部Aを示す概略縦断面図である。取り合い部Aにおいては、前記切欠部85が形成された間柱の81下端部が、胴差79の凹欠部83に嵌合されたときに、図に示すように、胴差79の凹欠部83と床下地84とで形成された空間88が生じ、胴差79の屋内側には凹欠部83の開口86が露呈する。このため、前述のように、胴差79に乾燥木材を使用することで気密部材とみなして気密ラインを連続させる工事を行った場合に、該気密ラインに欠損が生じる。従って、前記凹欠部83の屋内側の開口86や前記空間88を密封して、胴差79と間柱81との取り合い部Aにおける気密を確保する必要がある。ところで、梁の接続部における気密を確保する手段としては、梁の接続部に生じる隙間を、気密シートや気密テープ等によって密封する方法が従来用いられている(特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−123558号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、胴差79又は床梁80と間柱81との取り合い部Aにおいて、胴差79又は床梁80の上部に、間柱81の位置決めのための凹欠部83が形成された場合に、凹欠部83の屋内側の開口86や空間88を密封して前記取り合い部Aにおける気密を確保する方法については、従来提案されていない。また、前述のように、気密シートや気密テープにより隙間を密封する方法を採用するとしても、前記取り合い部Aにおいては、凹欠部83の屋内側の開口86付近に根太82等が設けられているので、前記開口86や空間88を気密テープを用いて密封するには、気密テープ等を複雑に折り曲げたり、切り込みを入れる等して貼り付ける必要があり、ピンホールが生じやすく、前記取り合い部Aにおける気密を完全には確保できないという問題がある。また、現場において気密テープ等を複雑に加工することは、手間と時間を要するという問題もある。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、住宅等の建設に際し、胴差又は床梁と間柱との取り合い部において、胴差又は床梁に間柱の位置決めのための凹欠部が形成されることにより、胴差又は床梁と床下地とで形成される空間が生じた場合でも、容易且つ完全に気密を確保することができる手段を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上部の幅方向に渡って間柱の位置決めのための凹欠部が形成された胴差又は床梁上に、床下地が張り延ばされ、下端部に該床下地との干渉を回避するための切欠部が形成された間柱が、該下端部を前記胴差又は床梁の凹欠部に嵌合するようにして立設されてなる胴差又は床梁と間柱との取り合い部における気密構造であって、前記胴差又は床梁の前記凹欠部と前記床下地とで形成される空間に弾力性気密部材が密嵌され、該凹欠部の屋内側の開口を密封するように、該胴差又は床梁の屋内側面から上面へ気密シートが貼設されたものである。これにより、前記凹切欠部の屋内側の開口を気密シートにより密封し、胴差又は床梁と間柱との取り合い部における気密を確保することができる。また、弾力性気密部材を前記凹欠部に密嵌することにより、弾力性気密部材が気密シートの下地材としての役割を果たすことで気密シートをより確実に配設することができると共に、胴差又は床梁と間柱との取り合い部における気密をより高めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る胴差又は床梁と間柱との取り合い部における気密構造100について図面に基づいて説明する。本発明に係る気密構造100は、図8における胴差79又は床梁80と間柱81との取り合い部Aにおいて施工されるものであって、図1及び図2は、胴差79と間柱81との取り合い部Aにおける気密構造100の構成を示す図であり、図1は、屋内側から見た概略斜視図、図2は概略縦断面図である。なお、図において、図9及び図10と同一の構成については同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。また、図1では、説明の便宜を考慮して、床下地84の一部を切り欠いた状態を示し、また、根太82を一部省略している。図1及び図2に示すように、本気密構造100は、胴差79の凹欠部83と床下地84とで形成される空間88に弾力性気密部材101が密嵌され、該凹欠部83の屋内側の開口86を密封するように、胴差79の屋内側面から上面へ気密シート102が貼設されてなるものである。以下、各構成についてさらに詳細に説明する。
【0012】
図3は、前記気密シート102の構成を示す斜視図である。図に示すように、前記気密シート102は、ポリエチレン等の樹脂からなるシート状の部材が、幅方向略中央部の折曲げ線103において曲折自在に形成されたものであり、該折曲げ線103を挟んで一方の側に設けられた矩形の第1密着部104と、他方の側に設けられた矩形の第2密着部105とを有してなるものである。該気密シート102が、第1密着部104が胴差79又は床梁80の屋内側面に、また、第2密着部105が胴差79又は床梁80の上面に密着するように貼設されることにより、胴差79又は床梁80の上部に形成された凹欠部83の屋内側の開口86が密封される。気密シート102は、中間部に折曲線103のない一枚形状のものとして形成し、現場において作業者が気密シート102を任意の箇所で折り曲げて貼設するものとしてもよいが、折曲げ線103を設けることにより、該折曲げ線103を胴差79又は床梁80の屋内側角部に合致させることで気密シート102の位置決めが容易にできるので、作業の正確性を高めることができるという利点がある。また、第1密着部104と第2密着部105とが90°の角度をなすように予め立体成形してもよい。なお、気密シート102の厚みは、凹欠部83の屋内側の開口86付近に根太82を施工する際に、金具87に干渉しない程度の厚みとすることが好適である。
【0013】
前記第1密着部104の長手寸法Laは、凹欠部83の幅寸法より大きく、また、幅寸法Wa1は、凹欠部83の高さ寸法より大きいものとなっている。これにより、第1密着部104が凹欠部83の屋内側の開口86を屋内側から覆って密封するものとなっている。また、第2密着部105の長手寸法Laは、凹欠部83の幅寸法より大きくなっており、凹欠部83の屋内側の開口86を上方から覆って密封するものとなっている。第2密着部105の幅寸法Wa2は、特に限定されないが、間柱81の下端部に干渉することを防止するために、床下地84の端縁Eより屋外側へ突出しない範囲の大きさとすることが好ましい。また、第1密着部104及び第2密着部105の形状は、本実施形態では共に矩形としているが、これに限られず、施工の便宜等を考慮して任意の形状とすることができる。
【0014】
前記第1密着部104及び前記第2密着部105の裏側面は、粘着シールとなっており、粘着面が露出して粘度が低下することを防止するため、図3に示すように、その表面は剥離紙Pによってそれぞれ覆われている。本実施形態では、第1密着部104と第2密着部105の裏側面をそれぞれ別々の剥離紙Pによって覆うものとしてるが、第1密着部104と第2密着部105の全体を1枚の剥離紙で覆うものとしてもよい。
【0015】
図4は、前記弾力性気密部材101を示す斜視図である。弾力性気密部材101は、例えば、発泡合成樹脂等からなり、その表面に気泡を有し且つ弾性変形が可能な部材である。前記気泡としては、各気泡が気泡壁によって完全に囲まれておらず、隣接する気泡と連通している連続気泡と、各気泡が完全に気泡壁に囲まれた独立気泡とがあるが、気密の確保という観点からは独立気泡を有するものが好適である。該弾力性気密部材101が前記凹欠部83に密嵌されることにより、気密シート102を貼設する際の下地材となるとともに、前記取り合い部Aにおける気密をより高めるものである。
【0016】
弾力性気密性部材101は直方体の形状を有し、その長手寸法Lbは、前記凹欠部83の幅寸法よりも若干大きく、また、高さ寸法Hbは、凹欠部83の高さ寸法よりも若干大きいものとなっている。これにより、弾力性気密部材101は、前記凹欠部83に対して圧入されるものとなっており、さらに、圧入された弾力性気密部材101が凹欠部83の形状に応じて弾性変形することにより、凹欠部83の屋内側部が弾力性気密部材101で隙間なく密嵌されるものとなっている。また、弾力性気密部材101の幅寸法Wbは、特に限定されるものではないが、間柱81の下端部と干渉することを防止するために、床下地84の端縁Eよりも屋外側へ突出しない範囲の大きさとすることが好ましい。また、弾力性気密部材101の形状は、直方体に限られず、凹欠部83の形状に合わせて適宜変更することができる。
【0017】
以下、弾力性気密部材101及び気密シート102の施工手順について説明する。図5は、弾力性気密部材101及び気密シート102の施工を示す図であり、図に示すように、弾力性気密部材101及び気密シート102の施工は、胴差79の施工後であって、床下地84の施工前に行うものである。まず、弾力性気密部材101を胴差79の前記凹欠部83の形状に合わせて適切な向きに圧入する。この時、弾力性気密部材101の屋内側面が胴差79の屋内側面と面一に、また、弾力性気密部材101の上面が胴差79の上面と面一となるようにする。これにより、弾力性気密部材101が、気密シート102を貼設する際に下地材としての役目を果たし、気密シート102をより確実に貼設することができる。また、図に示すように、凹欠部83の幅が狭い場合には、弾力性気密部材101の幅方向が凹欠部83の幅方向となるように弾力気密部材101の向きを変えた上で圧入するとよい。
【0018】
次に、前記気密シート102の第1密着部104及び第2密着部105の裏側面を覆う前記剥離紙Pを剥がし、前記気密シート102の折曲げ線103が胴差79の屋内側角部に略合致するように配置した上で、第1密着部104を、胴差79の屋内側面、及び弾力性気密部材101の屋内側面に密着させて前記粘着シールにより固定する。さらに、気密シート102を折曲げ線103において折り曲げることにより、第2密着部105を、胴差79の上面、及び弾力性気密部材101の上面に密着させて前記粘着シールにより固定する。もちろん、第1密着部104及び第2密着部105を固定する順序は、本実施形態とは逆に、まず、第2密着部105を固定し、その後に第1密着部104を固定するものとしてもよい。また、第1密着部104を胴差79の上面に密着させ、第2密着部105を胴差79の屋内側面に密着させて固定するものとしてもよい。
【0019】
その後、根太82、床下地84、及び間柱81の施工を行う。図6は、根太82、床下地84、及び間柱81の施工を示す図である。なお、図においては、説明の便宜を考慮し、床下地84の一部を切り欠いた状態を示している。まず、根太82を、前記開口86付近に配置された金具87を介して図示しない釘により胴差79に固定する。この時、根太82の上面が胴差79の上面と面一となるようにする。これにより、根太82は、その上面が床下地84の底面と密接し、床下地84の受け材としての役割を果たす。次に、床下地84を、胴差79及び根太82の上部に張り渡す。この時、図2に示すように、床下地84の底面は、胴差79の上面及び気密シート102の第2密着部105に密接し、該接続面の気密が確保される。また、胴差79の屋内側は気密シート102の第1密着部104により、凹欠部83の屋内側の開口86が塞がれることにより気密が確保されている。最後に、間柱81を、胴差79の凹欠部83に嵌合させるようにして立設する。間柱81の下端部には、図2に示すように、凹欠部83の高さ寸法に床下地84の厚みを加えた分の切欠部85が形成されており、床下地84に干渉しないものとなっている。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る胴差又は床梁と間柱との取り合い部における気密構造によれば、上部の幅方向に渡って間柱の位置決めのための凹欠部が形成された胴差又は床梁上に、床下地が張り延ばされ、下端部に該床下地との干渉を回避するための切欠部が形成された間柱が、該下端部を胴差又は床梁の凹欠部に嵌合するようにして立設されてなる胴差又は床梁と間柱との取り合い部において、胴差又は床梁の凹欠部と床下地とで形成される空間に弾力性気密部材を密嵌し、該凹欠部の屋内側の開口を密封するように、該胴差又は床梁の屋内側面から上面へ気密シートを貼設することにより、凹欠部の屋内側の開口を密封し、前記取り合い部における気密を容易かつ完全に確保することができる。これにより、相当隙間面積が床面積1平方メートル当たり2平方センチメートル以下の高気密住宅の建設が可能となる。
【0021】
また、胴差又は床梁の凹欠部と床下地とで形成される空間に弾力性気密部材を密嵌することにより、前記取り合い部における気密性をより高めることができると共に、弾力性気密部材が気密シートの下地材の役割を果たし、気密シートをより確実に貼設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る気密構造100を屋内側から見た概略斜視図である。
【図2】本発明のの実施形態に係る気密構造100を示す概略縦断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る気密シート102の構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る弾力性気密部材101を示す斜視図である。
【図5】弾力性気密部材101及び気密シート102の施工について説明するための説明図である。
【図6】根太82、床下地84、及び間柱81の施工について説明するための説明図である。
【図7】外壁と階上の床との取り合い部における気密工事を示す概略縦断面図である。
【図8】住宅の1階と2階との間に設けられる床組78を示す概略平面図である。
【図9】図8における胴差79と間柱81との取り合い部Aを屋内側から見た概略斜視図である。
【図10】胴差79と間柱81との取り合い部Aを示す概略縦断面図である。
【符号の説明】
79 胴差
80 床梁
81 間柱
83 凹欠部
84 床下地
85 切欠部
86 開口
88 空間
100 気密構造
101 弾力性気密部材
102 気密シート
A 取り合い部
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の建築物の気密構造に関し、特に、胴差又は床梁と間柱との取り合い部における気密構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、住宅には、計画的な換気による住宅の快適性の向上や、断熱性の向上による省エネルギー化を図るために、住宅の気密性が求められるようになってきている。一般に気密住宅とは、気密性能を表す相当隙間面積が床面積1平方メートル当たり5平方センチメートル以下のものをいい、これを達成するために、住宅の内部空間全体を気密面で囲うように気密工法が施工される。
【0003】
ところで、住宅等の木造建築物の建設においては、地震等で水平方向への力が加わることによって建築物が変形することを防止するために、床組における胴差や床梁が交差する隅角部に、斜め方向に火打梁が設けられるのが一般的である。しかし、近年、現場作業の合理化・省力化を図るべく、床下地として十分な強度を有する構造用合板等を用い、該構造用合板等を床組に打ち付けることによって水平方向への強度を確保して、火打梁を省略する工法が多く用いられている。この場合、胴差又は床梁の床下地を床組に打ち付けるために、床下地が、胴差又は床梁の上部まで張り延ばされる。
【0004】
この場合、住宅の気密を確保するための手段として、胴差等の横架材に乾燥木材(含水率20%以下のものをいう。)を使用することで胴差を気密部材とみなし、気密層を連続させる方法がある。図7は、外壁と階上の床との取り合い部における気密工事を示す概略縦断面図である。この場合、下階の内壁70に沿って貼設された防湿気密フィルム71を、押え材72を用いて胴差73に留め付け、上階の内壁74に沿って貼設された防湿気密フィルム75を、胴差73の上部にまで張り延ばされた床下地76に気密テープ77等を用いて留め付ける。
【0005】
図8は、住宅の1階と2階との間に設けられる床組78を示す概略平面図である。住宅の気密を確保するために気密工事を施す箇所の1つとして、胴差79又は床梁80と間柱81との取り合い部Aがある。なお、図における82は、隣接する胴差79間、または床梁80間に設けられる根太を示している。図9は、図8における胴差79と間柱81との取り合い部Aについて拡大した概略斜視図である。図に示すように、取り合い部Aにおいては、胴差79の上部の幅方向に渡って間柱81の位置決めのための凹欠部83が形成されており、該胴差79の上部にまで床下地84が張り延ばされている。また、間柱81の下端部には、床下地84との干渉を回避するための切欠部85が形成されており、該間柱81が下端部を胴差79の凹欠部83に嵌合するようにして立設されている。また、凹欠部83の屋内側の開口86付近に、前記根太82の一端部が配置され、所定の金具87を介して図示しない釘等により胴差79に固定されている。
【0006】
図10は、前記取り合い部Aを示す概略縦断面図である。取り合い部Aにおいては、前記切欠部85が形成された間柱の81下端部が、胴差79の凹欠部83に嵌合されたときに、図に示すように、胴差79の凹欠部83と床下地84とで形成された空間88が生じ、胴差79の屋内側には凹欠部83の開口86が露呈する。このため、前述のように、胴差79に乾燥木材を使用することで気密部材とみなして気密ラインを連続させる工事を行った場合に、該気密ラインに欠損が生じる。従って、前記凹欠部83の屋内側の開口86や前記空間88を密封して、胴差79と間柱81との取り合い部Aにおける気密を確保する必要がある。ところで、梁の接続部における気密を確保する手段としては、梁の接続部に生じる隙間を、気密シートや気密テープ等によって密封する方法が従来用いられている(特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−123558号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、胴差79又は床梁80と間柱81との取り合い部Aにおいて、胴差79又は床梁80の上部に、間柱81の位置決めのための凹欠部83が形成された場合に、凹欠部83の屋内側の開口86や空間88を密封して前記取り合い部Aにおける気密を確保する方法については、従来提案されていない。また、前述のように、気密シートや気密テープにより隙間を密封する方法を採用するとしても、前記取り合い部Aにおいては、凹欠部83の屋内側の開口86付近に根太82等が設けられているので、前記開口86や空間88を気密テープを用いて密封するには、気密テープ等を複雑に折り曲げたり、切り込みを入れる等して貼り付ける必要があり、ピンホールが生じやすく、前記取り合い部Aにおける気密を完全には確保できないという問題がある。また、現場において気密テープ等を複雑に加工することは、手間と時間を要するという問題もある。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、住宅等の建設に際し、胴差又は床梁と間柱との取り合い部において、胴差又は床梁に間柱の位置決めのための凹欠部が形成されることにより、胴差又は床梁と床下地とで形成される空間が生じた場合でも、容易且つ完全に気密を確保することができる手段を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上部の幅方向に渡って間柱の位置決めのための凹欠部が形成された胴差又は床梁上に、床下地が張り延ばされ、下端部に該床下地との干渉を回避するための切欠部が形成された間柱が、該下端部を前記胴差又は床梁の凹欠部に嵌合するようにして立設されてなる胴差又は床梁と間柱との取り合い部における気密構造であって、前記胴差又は床梁の前記凹欠部と前記床下地とで形成される空間に弾力性気密部材が密嵌され、該凹欠部の屋内側の開口を密封するように、該胴差又は床梁の屋内側面から上面へ気密シートが貼設されたものである。これにより、前記凹切欠部の屋内側の開口を気密シートにより密封し、胴差又は床梁と間柱との取り合い部における気密を確保することができる。また、弾力性気密部材を前記凹欠部に密嵌することにより、弾力性気密部材が気密シートの下地材としての役割を果たすことで気密シートをより確実に配設することができると共に、胴差又は床梁と間柱との取り合い部における気密をより高めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る胴差又は床梁と間柱との取り合い部における気密構造100について図面に基づいて説明する。本発明に係る気密構造100は、図8における胴差79又は床梁80と間柱81との取り合い部Aにおいて施工されるものであって、図1及び図2は、胴差79と間柱81との取り合い部Aにおける気密構造100の構成を示す図であり、図1は、屋内側から見た概略斜視図、図2は概略縦断面図である。なお、図において、図9及び図10と同一の構成については同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。また、図1では、説明の便宜を考慮して、床下地84の一部を切り欠いた状態を示し、また、根太82を一部省略している。図1及び図2に示すように、本気密構造100は、胴差79の凹欠部83と床下地84とで形成される空間88に弾力性気密部材101が密嵌され、該凹欠部83の屋内側の開口86を密封するように、胴差79の屋内側面から上面へ気密シート102が貼設されてなるものである。以下、各構成についてさらに詳細に説明する。
【0012】
図3は、前記気密シート102の構成を示す斜視図である。図に示すように、前記気密シート102は、ポリエチレン等の樹脂からなるシート状の部材が、幅方向略中央部の折曲げ線103において曲折自在に形成されたものであり、該折曲げ線103を挟んで一方の側に設けられた矩形の第1密着部104と、他方の側に設けられた矩形の第2密着部105とを有してなるものである。該気密シート102が、第1密着部104が胴差79又は床梁80の屋内側面に、また、第2密着部105が胴差79又は床梁80の上面に密着するように貼設されることにより、胴差79又は床梁80の上部に形成された凹欠部83の屋内側の開口86が密封される。気密シート102は、中間部に折曲線103のない一枚形状のものとして形成し、現場において作業者が気密シート102を任意の箇所で折り曲げて貼設するものとしてもよいが、折曲げ線103を設けることにより、該折曲げ線103を胴差79又は床梁80の屋内側角部に合致させることで気密シート102の位置決めが容易にできるので、作業の正確性を高めることができるという利点がある。また、第1密着部104と第2密着部105とが90°の角度をなすように予め立体成形してもよい。なお、気密シート102の厚みは、凹欠部83の屋内側の開口86付近に根太82を施工する際に、金具87に干渉しない程度の厚みとすることが好適である。
【0013】
前記第1密着部104の長手寸法Laは、凹欠部83の幅寸法より大きく、また、幅寸法Wa1は、凹欠部83の高さ寸法より大きいものとなっている。これにより、第1密着部104が凹欠部83の屋内側の開口86を屋内側から覆って密封するものとなっている。また、第2密着部105の長手寸法Laは、凹欠部83の幅寸法より大きくなっており、凹欠部83の屋内側の開口86を上方から覆って密封するものとなっている。第2密着部105の幅寸法Wa2は、特に限定されないが、間柱81の下端部に干渉することを防止するために、床下地84の端縁Eより屋外側へ突出しない範囲の大きさとすることが好ましい。また、第1密着部104及び第2密着部105の形状は、本実施形態では共に矩形としているが、これに限られず、施工の便宜等を考慮して任意の形状とすることができる。
【0014】
前記第1密着部104及び前記第2密着部105の裏側面は、粘着シールとなっており、粘着面が露出して粘度が低下することを防止するため、図3に示すように、その表面は剥離紙Pによってそれぞれ覆われている。本実施形態では、第1密着部104と第2密着部105の裏側面をそれぞれ別々の剥離紙Pによって覆うものとしてるが、第1密着部104と第2密着部105の全体を1枚の剥離紙で覆うものとしてもよい。
【0015】
図4は、前記弾力性気密部材101を示す斜視図である。弾力性気密部材101は、例えば、発泡合成樹脂等からなり、その表面に気泡を有し且つ弾性変形が可能な部材である。前記気泡としては、各気泡が気泡壁によって完全に囲まれておらず、隣接する気泡と連通している連続気泡と、各気泡が完全に気泡壁に囲まれた独立気泡とがあるが、気密の確保という観点からは独立気泡を有するものが好適である。該弾力性気密部材101が前記凹欠部83に密嵌されることにより、気密シート102を貼設する際の下地材となるとともに、前記取り合い部Aにおける気密をより高めるものである。
【0016】
弾力性気密性部材101は直方体の形状を有し、その長手寸法Lbは、前記凹欠部83の幅寸法よりも若干大きく、また、高さ寸法Hbは、凹欠部83の高さ寸法よりも若干大きいものとなっている。これにより、弾力性気密部材101は、前記凹欠部83に対して圧入されるものとなっており、さらに、圧入された弾力性気密部材101が凹欠部83の形状に応じて弾性変形することにより、凹欠部83の屋内側部が弾力性気密部材101で隙間なく密嵌されるものとなっている。また、弾力性気密部材101の幅寸法Wbは、特に限定されるものではないが、間柱81の下端部と干渉することを防止するために、床下地84の端縁Eよりも屋外側へ突出しない範囲の大きさとすることが好ましい。また、弾力性気密部材101の形状は、直方体に限られず、凹欠部83の形状に合わせて適宜変更することができる。
【0017】
以下、弾力性気密部材101及び気密シート102の施工手順について説明する。図5は、弾力性気密部材101及び気密シート102の施工を示す図であり、図に示すように、弾力性気密部材101及び気密シート102の施工は、胴差79の施工後であって、床下地84の施工前に行うものである。まず、弾力性気密部材101を胴差79の前記凹欠部83の形状に合わせて適切な向きに圧入する。この時、弾力性気密部材101の屋内側面が胴差79の屋内側面と面一に、また、弾力性気密部材101の上面が胴差79の上面と面一となるようにする。これにより、弾力性気密部材101が、気密シート102を貼設する際に下地材としての役目を果たし、気密シート102をより確実に貼設することができる。また、図に示すように、凹欠部83の幅が狭い場合には、弾力性気密部材101の幅方向が凹欠部83の幅方向となるように弾力気密部材101の向きを変えた上で圧入するとよい。
【0018】
次に、前記気密シート102の第1密着部104及び第2密着部105の裏側面を覆う前記剥離紙Pを剥がし、前記気密シート102の折曲げ線103が胴差79の屋内側角部に略合致するように配置した上で、第1密着部104を、胴差79の屋内側面、及び弾力性気密部材101の屋内側面に密着させて前記粘着シールにより固定する。さらに、気密シート102を折曲げ線103において折り曲げることにより、第2密着部105を、胴差79の上面、及び弾力性気密部材101の上面に密着させて前記粘着シールにより固定する。もちろん、第1密着部104及び第2密着部105を固定する順序は、本実施形態とは逆に、まず、第2密着部105を固定し、その後に第1密着部104を固定するものとしてもよい。また、第1密着部104を胴差79の上面に密着させ、第2密着部105を胴差79の屋内側面に密着させて固定するものとしてもよい。
【0019】
その後、根太82、床下地84、及び間柱81の施工を行う。図6は、根太82、床下地84、及び間柱81の施工を示す図である。なお、図においては、説明の便宜を考慮し、床下地84の一部を切り欠いた状態を示している。まず、根太82を、前記開口86付近に配置された金具87を介して図示しない釘により胴差79に固定する。この時、根太82の上面が胴差79の上面と面一となるようにする。これにより、根太82は、その上面が床下地84の底面と密接し、床下地84の受け材としての役割を果たす。次に、床下地84を、胴差79及び根太82の上部に張り渡す。この時、図2に示すように、床下地84の底面は、胴差79の上面及び気密シート102の第2密着部105に密接し、該接続面の気密が確保される。また、胴差79の屋内側は気密シート102の第1密着部104により、凹欠部83の屋内側の開口86が塞がれることにより気密が確保されている。最後に、間柱81を、胴差79の凹欠部83に嵌合させるようにして立設する。間柱81の下端部には、図2に示すように、凹欠部83の高さ寸法に床下地84の厚みを加えた分の切欠部85が形成されており、床下地84に干渉しないものとなっている。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る胴差又は床梁と間柱との取り合い部における気密構造によれば、上部の幅方向に渡って間柱の位置決めのための凹欠部が形成された胴差又は床梁上に、床下地が張り延ばされ、下端部に該床下地との干渉を回避するための切欠部が形成された間柱が、該下端部を胴差又は床梁の凹欠部に嵌合するようにして立設されてなる胴差又は床梁と間柱との取り合い部において、胴差又は床梁の凹欠部と床下地とで形成される空間に弾力性気密部材を密嵌し、該凹欠部の屋内側の開口を密封するように、該胴差又は床梁の屋内側面から上面へ気密シートを貼設することにより、凹欠部の屋内側の開口を密封し、前記取り合い部における気密を容易かつ完全に確保することができる。これにより、相当隙間面積が床面積1平方メートル当たり2平方センチメートル以下の高気密住宅の建設が可能となる。
【0021】
また、胴差又は床梁の凹欠部と床下地とで形成される空間に弾力性気密部材を密嵌することにより、前記取り合い部における気密性をより高めることができると共に、弾力性気密部材が気密シートの下地材の役割を果たし、気密シートをより確実に貼設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る気密構造100を屋内側から見た概略斜視図である。
【図2】本発明のの実施形態に係る気密構造100を示す概略縦断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る気密シート102の構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る弾力性気密部材101を示す斜視図である。
【図5】弾力性気密部材101及び気密シート102の施工について説明するための説明図である。
【図6】根太82、床下地84、及び間柱81の施工について説明するための説明図である。
【図7】外壁と階上の床との取り合い部における気密工事を示す概略縦断面図である。
【図8】住宅の1階と2階との間に設けられる床組78を示す概略平面図である。
【図9】図8における胴差79と間柱81との取り合い部Aを屋内側から見た概略斜視図である。
【図10】胴差79と間柱81との取り合い部Aを示す概略縦断面図である。
【符号の説明】
79 胴差
80 床梁
81 間柱
83 凹欠部
84 床下地
85 切欠部
86 開口
88 空間
100 気密構造
101 弾力性気密部材
102 気密シート
A 取り合い部
Claims (1)
- 上部の幅方向に渡って間柱の位置決めのための凹欠部が形成された胴差又は床梁上に、床下地が張り延ばされ、下端部に該床下地との干渉を回避するための切欠部が形成された間柱が、該下端部を前記胴差又は床梁の凹欠部に嵌合するようにして立設されてなる胴差又は床梁と間柱との取り合い部における気密構造であって、
前記胴差又は床梁の前記凹欠部と前記床下地とで形成される空間に弾力性気密部材が密嵌され、該凹欠部の屋内側の開口を密封するように、該胴差又は床梁の屋内側面から上面へ気密シートが貼設されたことを特徴とする胴差又は床梁と間柱との取り合い部における気密構造。
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JP2003015794A JP2004225420A (ja) | 2003-01-24 | 2003-01-24 | 胴差又は床梁と間柱との取り合い部における気密構造 |
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JP2003015794A Pending JP2004225420A (ja) | 2003-01-24 | 2003-01-24 | 胴差又は床梁と間柱との取り合い部における気密構造 |
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- 2003-01-24 JP JP2003015794A patent/JP2004225420A/ja active Pending
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