JP2010090539A - 屋根パネルおよび屋根構造 - Google Patents

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Manabu Aoki
学 青木
Hitoshi Akiyama
均 秋山
Shigekiyo Tsuge
茂清 柘植
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Abstract

【課題】屋根構造における排湿機能を確保しながら、建物の気密性向上に有効である屋根パネル及び屋根構造を提供することを目的とする。
【解決手段】垂木6上に複数が面状に並べて配置される屋根パネル1であって、排湿のための通気路4が形成されたパネル本体50と、パネル本体50の外周面のうち、隣接する他の屋根パネル1のパネル本体50に対向し、且つ、通気路4と他の屋根パネル1の通気路4とを連通する連通口40が形成されたパネル端面53と、パネル端面53に取り付けられ、建物200の室内A1と連通口40との間での気体の流通を抑止する気密パッキング60と、を備える。この構成により、各屋根パネル1の通気路4は連通口40を介して互いに連通し、排湿機能を効果的に達成でき、パネル端面53には、気密パッキング60が取り付けられているため、建物200の気密性向上にも有効である。
【選択図】図1

Description

本発明は、排湿のための通気路が形成された屋根パネル、及び該屋根パネルを垂木上に複数並べて配置することで屋根下地が形成された屋根構造に関する。
従来の通気性の屋根下地を備えた屋根構造では、例えば、下側野地面の上面に所定間隔をおいて胴縁を固定し、胴縁の上端に上側野地面を固定していた。胴縁によって形成された下側野地面と上側野地面との間には、断熱材が介在され、断熱材の上面と上側野地面との間には、通気路となる隙間が形成され、この隙間によって排湿が図られていた。しかしながら、この種の屋根構造では、野地面材が上側と下側とに必要であり、また胴縁も必要であるので、部材点数が多くなり、材料費も高くなると共に、構築にも手間がかかると云う問題点があった。そこで、部品点数の軽減や屋根構造の構築の手間軽減を目的として、例えば、排湿のための通気路を有する複数の屋根パネルを垂木上に敷き並べて屋根下地を形成する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特許第4028881号公報
特許文献1に記載の屋根パネル及び屋根構造は、部品点数の軽減や屋根構造の構築の手間軽減という観点からは非常に優れている。しかしながら、通気路を屋根パネルに形成しているため、複数の屋根パネルを敷き並べた場合に、隣接する屋根パネルの通気路同士を連通させる必要があり、その通気路は外気に開放されていることもあって建物の気密を確保するという観点からは改良の余地があった。
本発明は、以上の課題を解決することを目的としており、屋根構造における排湿機能を確保しながら、建物の気密性向上に有効である屋根パネル及び屋根構造を提供することを目的とする。
本発明は、垂木上に複数が面状に並べて配置される屋根パネルであって、通気路が形成されたパネル本体と、パネル本体の外周面のうち、隣接する他の屋根パネルのパネル本体に対向し、且つ、通気路と他の屋根パネルの通気路とを連通する連通口が形成されたパネル端面と、パネル端面に取り付けられ、建物の室内と連通口との間での気体の流通を抑止する気密補助材と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る屋根パネルは、通気路が形成されたパネル本体を備え、さらに、その通気路と他の屋根パネルの通気路とを連通するための連通口が、パネル端面に形成されている。従って、複数の屋根パネルを垂木上で面状に並べて配置した際に、各屋根パネルの通気路は連通口を介して互いに連通し、排湿機能を効果的に達成できる。さらに、連通口が形成されたパネル端面には、建物の室内と連通口との間での気体の流通を抑止する気密補助材が取り付けられているため、建物の気密性向上にも有効である。そして、特に、本発明によれば、排湿機能の確保と気密性の向上とを両立できるので、排湿に必要な通気を確保しつつ建物の計画換気が容易となり、従来隙間から逃げていた空気によるエネルギー損失を抑制し省エネルギー性に優れた建物を構築し易くなる。
さらに、パネル本体は、垂木上に配置された際に、建物の室内側を向く下面と、建物の屋外側を向く上面とを有し、気密補助材は、通気口の下縁に沿って延在すると好適である。この構成により、室内と通気口との間の気体の流通を確実に抑えることができる。
さらに、気密補助材は、パネル端面の長手方向の両側の側縁に沿って立ち上がるように配置され、気密補助材の両方の端部は、パネル本体の上面から突き出ていると好適である。隣接する複数の屋根パネルの気密補助材同士は、気密性を確保するために連続した状態を形成するのが望ましい。しかしながら、気密補助材はパネル端面に形成されているために、屋根パネルを構築した後では、上面側から気密補助材同士の連続性を確認するのは非常に困難である。しかしながら、上記構成によれば、屋根パネルを構築した後で、隣接する一方の屋根パネルから突き出ている気密補助材の端部と、他方の屋根パネルから突き出ている気密補助材の端部とを気密部で被覆することで簡単、且つ確実に気密性を確保できる。
さらに、パネル本体は、プラスチック発泡体からなる断熱主板の複数枚を断熱主板相互の間隔が略垂木巾になるように配置し、該断熱主板相互をプラスチック発泡体からなる細長の断熱連結板を上側から貼着することによって連結し、該連結部分を垂木嵌合部とした断熱材の複数枚を野地面材の下面に該断熱連結板を介して接着し、該野地面材と該断熱主板との間において、該断熱連結板相互の間には該断熱連結板の厚み分の通気路を形成すると好適である。この構成では、垂木の上に断熱材の断熱連結板が存在するから、断熱欠損部が存在せず、また屋根パネルの野地面材と断熱材の断熱主板との間において、該断熱連結板相互の間に通気路が設けられており、この通気路が軒先と棟部とにおいて外気に開放されているので、屋根の厚さを厚くすることなく屋根の通気性が確保される。
また、本発明は、垂木上に複数の屋根パネルが並べて配置されることで形成される屋根構造であって、屋根パネルは、通気路が形成されたパネル本体と、パネル本体の外周面のうち、隣接する他の屋根パネルのパネル本体に対向するパネル端面と、パネル端面に形成され、通気路と他の屋根パネルの通気路とを連通する連通口と、パネル端面に取り付けられ、建物の室内と連通口との間での気体の流通を抑止する気密補助材と、を備えることを特徴とする。本発明によれば、各屋根パネルの通気路は連通口を介して互いに連通し、排湿機能を効果的に達成できる。さらに、連通口が形成されたパネル端面には、建物の室内と連通口との間での気体の流通を抑止する気密補助材が取り付けられているため、建物の気密性向上にも有効である。そして、特に、本発明によれば、排湿機能の確保と気密性の向上とを両立できるので、建物の計画換気が容易となり、省エネルギー性に優れた建物を構築し易くなる。
さらに、パネル本体は、垂木上に配置された際に、建物の室内側を向く下面と、建物の屋外側を向く上面とを有し、気密補助材は、通気路の下縁に沿って延在し、さらに、パネル端面の長手方向の両側の側縁に沿って立ち上がるように配置され、気密補助材の両方の端部は、パネル本体の上面から突き出ており、複数の屋根パネルは、通気路同士が繋がる第1の方向と、第1の方向に交差する第2の方向とに沿って並べられ、第2の方向に沿って隣接する第1の屋根パネルと第2の屋根パネルとの境界は、上面側から取り付けられた気密部によって被覆され、気密部は、第1の屋根パネルの上面から突き出た気密補助材の一方の端部と、第2の屋根パネルの上面から突き出た気密補助材の一方の端部とを被覆すると好適である。この構成によれば、簡単、且つ確実に気密性を確保できる。
さらに、屋根パネルのパネル本体は、プラスチック発泡体からなる断熱主板の複数枚を断熱主板相互の間隔が略垂木巾になるように配置し、該断熱主板相互をプラスチック発泡体からなる細長の断熱連結板を上側から貼着することによって連結し、該連結部分を垂木嵌合部とした断熱材の複数枚を野地面材の下面に該断熱連結板を介して接着し、該野地面材と該断熱主板との間において、該断熱連結板相互の間には該断熱連結板の厚み分の通気路を形成すると好適である。この構成によれば、垂木の上に断熱材の断熱連結板が存在するから、断熱欠損部が存在せず、また屋根パネルの野地面材と断熱材の断熱主板との間において、該断熱連結板相互の間に通気路が設けられており、この通気路が軒先と棟部とにおいて外気に開放されているので、屋根の厚さを厚くすることなく屋根の通気性が確保される。
本発明によれば、屋根構造における排湿機能を確保しながら、建物の気密性向上を図ることが容易になる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る屋根パネル及び屋根構造の好適な一実施形態について詳細に説明する。屋根構造201(図7参照)は、面状に並べて配置された複数の屋根パネル1によって形成される屋根下地を備えている。図1及び図2に示すように、屋根パネル1は、パネル本体50と、パネル本体50に取り付けられた気密パッキング60とを備えている。
パネル本体50は、野地面材2と、野地面材2の下面に接着剤によって接着されている断熱材3とからなる。断熱材3は、複数枚の断熱主板3Aと、隣接する一対の断熱主板3A間を連結する細長の断熱連結板3Bとからなる。断熱主板3A及び断熱連結板3Bは、同じ材料からなり、この材料としては、ポリスチレン樹脂発泡体、ポリエチレン樹脂発泡体、ポリプロピレン樹脂発泡体、ポリウレタン樹脂発泡体、必要に応じ上下両面にプラスチックフィルム、不織布、紙、金属製シート(表面材)が貼着されているポリウレタン発泡体あるいはフェノール樹脂発泡体、メラミン樹脂発泡体等のプラスチック発泡体が用いられる。
一対の断熱主板3A間には垂木嵌合溝5が形成され、断熱連結板3Bは、一対の断熱主板3Aの隣接部分に上側から貼着されている。そして、断熱材3は断熱連結板3Bを介して野地面材2に接着されており、その結果、野地面材2と断熱材3の断熱主板3Aとの間には、断熱連結板3Bの厚み分の通気路4が形成されている。垂木嵌合溝5の巾は、垂木6の巾よりも僅かに大きく、垂木6の嵌め込みが可能となるような巾(略垂木巾)になっている。
屋根パネル1の両端においては、断熱材3の断熱連結板3Bと野地面材2とを共に断熱主板3Aから延出せしめ、延出部分3Cの下側を両端の垂木嵌合溝5Aとする。上記両端の垂木嵌合溝5Aの巾は、その他の垂木嵌合溝5の巾の1/2に設定する。なお、ここで、図1及び図2に示される屋根パネル1は、2枚の断熱主板3Aと3枚の断熱連結板3Bとを有する代表的な形態のものである。
図3に示すように、複数の屋根パネル1は、垂木6の長手方向に沿った縦方向(第1の方向)LDと、縦方向に直交する横方向(第2の方向)CDと、に沿って並べられ、垂木6上に二次元的(面状)に敷き詰められた状態になって屋根下地を構築する。
屋根パネル1が垂木6上に並べて配置される際に、パネル本体50の断熱主板3A側の表面は、建物200の室内A1(図4参照)側を向く下面51となり、野地面材2側の表面は、建物の屋外A2側を向く上面52となる。さらに、パネル本体50の外周面のうち、下面51と上面52とを除いた端面53,54は、縦方向LDまたは横方向CDに隣接する他の屋根パネル1A,1Bのパネル本体50に対向している。なお、図3に示す複数の屋根パネル1,1A,1Bは全て同一の構成からなるが、説明の便宜上、屋根パネル1に対して縦方向LDに隣接する他の屋根パネルに符号1Aを付しており、屋根パネル1に対して横方向CDに隣接する他の屋根パネルに符号1Bを付している。
パネル本体50の端面53,54のうち、縦方向LDに並ぶ一対の端面53には、通気路4の連通口40が形成されており、縦方向LDに隣接する屋根パネル1,1Aの通気路4同士は、連通口40を介して繋がっており、互いに連通している。以下、連通口40が形成された端面53をパネル端面という。
パネル本体50は一対のパネル端面53を有するが、少なくとも一方のパネル端面53には、気密パッキング(気密補助材)60が取り付けられている。気密パッキング60は、EPDMゴム発泡体などからなるシーリング材であり、例えば、エプトシーラー(登録商標)ゴムなどが用いられ、紐状(ライン状)に形成されている。気密パッキング60は、左右に形成された両方の連通口40,40の室内A1側の下縁41に沿って延在し、さらに、左右の連通口40,40に挟まれた中央では、垂木嵌合溝5を跨ぐようにして配置されており、接着剤や粘着テープなどでパネル端面53に固定されている。
さらに、気密パッキング60は、パネル端面53の長手方向の両側の側縁53aに沿って立ち上がるように配置されており、気密パッキング60の両方の端部60a,60bは、パネル本体50の上面52から突き出ている。なお、本実施形態に係るパネル端面53の側縁53aは、断熱主板3Aに対して断熱連結板3B及び野地面材2が外側に張り出して段差を生じる形状になっているため、気密パッキング60の両端の部分は、この段差に倣って斜めに立ち上がるように配置されている。しかしながら、気密パッキング60の両端の部分は、斜めに立ち上がる場合に限らず、パネル本体50の下面51に対して垂直に立ち上がるように配置されていてもよい。
横方向CDに隣接する複数の屋根パネル1,1Bの気密パッキング60同士は、気密性を確保するために連続した状態を形成するのが望ましい。しかしながら、気密パッキング60はパネル端面53に取り付けられているために、屋根パネル1を構築した後では、上面52側から気密パッキング60同士の連続性を確認するのは非常に困難である。本実施形態では、隣接する複数の屋根パネル1,1Bの気密パッキング60同士をパネル端面53内に全て収めるのではなく、気密パッキング60の端部60a,60bを、意図的にパネル本体50の上面52から突き出させている。従って、屋根パネル1を構築した後で、横方向CDに隣接する第1の屋根パネル1の気密パッキング60の端部60aと第2の屋根パネル1の気密パッキング60の端部60bとを気密テープ(気密部)65で被覆することで両方の気密パッキング60同士の実質的な連続性を確保して、簡単、且つ確実に気密性を確保できる。なお、本実施形態では、気密パッキング60の端部60a,60bは、パネル本体50の上面52から突き出しているが、気密テープ(気密部)65で被覆することができれば、上面52と同一面上に配置されるようにしてもよい。
屋根パネル1は、垂木6上に二次元的に敷き詰められることで、建物200(図7参照)の屋根下地を形成する。このとき、図4に示すように、各屋根パネル1は小屋組の垂木6上に被着され、垂木6を屋根パネル1の断熱材3の垂木嵌合溝5,5Aに嵌合する。この状態で断熱材3の断熱連結板3Bが垂木6の上側を覆い、垂木6による断熱欠陥部を解消する。断熱効率を高めるために断熱連結板3Bの厚みは20mm以上とすることが望ましい。
図5に示すように、垂木6は下側において軒桁7A、母屋7B、棟木7Cによって支持されている。そして、断熱材3の断熱主板3Aと垂木6との間には、気密性を確保するためのシール材8(図4参照)が介在されている。
更に、軒先部にあっては、屋根パネル1の通気路4の軒先側端は外気に開放されており、また断熱材3の断熱主板3Aの下面は壁断熱材20の上端と当接している。屋根パネル1の断熱材3の断熱主板3Aの下面と壁断熱材20の上端との間に形成されている隙間には、軟質ポリウレタン発泡体、軟質ポリ塩化ビニル発泡体、合成ゴムスポンジ等の軟質プラスチック発泡体からなる断熱性シール材9を充填し、屋根の断熱材3と壁断熱材20との接合部において、断熱構造の連続性が断たれることを防止している。更に、棟部にあっても左右の屋根パネル1,1の接合部の隙間にも、同様な断熱性シール材10が充填されて断熱構造の連続性が断たれることを防止しているが、断熱性シール材10は屋根パネル1の通気路4を閉塞しないように屋根パネル1の断熱材3の断熱主板3A間に充填され、棟に沿って左右の屋根パネル1,1間に形成される横通気路11に、屋根パネル1,1の各通気路4,4の棟側端が開放されるように設定されている。
屋根パネル1の野地面材2の上面(パネル本体50の上面)52には、屋根材12が葺設される。そして、棟部にあっては笠木13,13を介して水切り板14が被覆されている。そして、棟部の所定個所には、図6に示すような棟換気部材16が被着されており、屋根17の横通気路11が棟換気部材16を介して外気に開放されるように設定されている。棟換気部材16はポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等のプラスチックを材料とし、笠形水切り板16Aと、水切り板16Aの下面両側に接着される通気性ブロック16Bとからなり、通気性ブロック16Bには例えばハニカム状に多数の連通孔が設けられている。上記の屋根17にあっては、屋根下地における換気は、屋根パネル1の通気路4が棟換気部材16を介して外気に開放されることによって行なわれる。
続いて、図7に示すように、上記の屋根パネル1を、切妻屋根をもつ建物200の垂木6上に敷き詰めて構築される屋根構造201について説明する。
屋根構造201の棟部を挟んで片方の面においては、縦方向LDに沿って複数の屋根パネル1が敷き詰められ、また、横方向CDに沿って複数の屋根パネル1が敷き詰められて屋根下地が形成されている。縦方向LDに隣接する屋根パネル1の通気路4同士は、連通口40を介して互いに連通して大気に開放されており、屋根下地での排湿機能を確保する。さらに、縦方向LDに隣接する屋根パネル1のパネル端面53同士の間には、押しつぶされて弾性変形した気密パッキング60が介在する。気密パッキング60は、弾性変形することで対向するパネル端面53同士に密着し、建物200の室内A1と通気路4(連通口40)との間での気体の流通を抑止して気密性を確保している。
横方向CDに隣接する第1の屋根パネル1と第2の屋根パネル1B(図3参照)との境界Lは、上面52側から接着された気密部65によって被覆されており、この境界Lでの気体の流通を抑止して気密性を確保している。さらに、気密部65は、第1の屋根パネル1の上面52から突出する気密パッキング60の一方の端部60bと、第2の屋根パネル1Bの上面52から突出する気密パッキング60の一方の端部60aとを被覆している。その結果として、両方の気密パッキング60同士の実質的な連続性を確保して気密性を確保している。
以上の屋根パネル1は、通気路4が形成されたパネル本体50を備え、さらに、その通気路4と他の屋根パネル1(1A)の通気路4とを連通するための連通口40が、パネル端面53に形成されている。従って、屋根構造201の屋根下地を構築するために複数の屋根パネル1を垂木6上で面状に並べて配置した際に、各屋根パネル1の通気路4は連通口40を介して互いに連通し、排湿機能を効果的に達成できる。さらに、連通口40が形成されたパネル端面53には、建物200の室内A1と連通口40との間での気体の流通を抑止する気密パッキング60が取り付けられているため、建物200の気密性向上にも有効である。そして、特に、本実施形態によれば、排湿機能の確保と気密性の向上とを両立できるので、建物の計画換気が容易となり、省エネルギー性に優れた建物を構築し易くなる。
さらに、パネル本体50は、垂木上に配置された際に、建物の室内A1側を向く下面51と、建物の屋外A2側を向く上面52とを有し、気密パッキング60は、左右に並ぶ通気路4,4それぞれの室内A1側の下縁41に沿って延在しているため、室内A1と通気路4(連通口40)との間の気体の流通を確実に抑えることができる。
さらに、本実施形態に係るパネル本体50では、垂木6の上に断熱材3の断熱連結板3Bが存在するから、断熱欠損部が存在せず、また屋根パネル1の野地面材2と断熱材3の断熱主板3Aとの間において、断熱連結板3B相互の間に通気路4が設けられており、この通気路4が軒先と棟部とにおいて外気に開放されているので、屋根17の厚さを厚くすることなく屋根17の通気性が確保される。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、屋根パネルのパネル本体の構成は、上述の態様に限定されず、排湿のための通気路が形成されたパネル本体に広く適用できる。また、通気路の形状も、上述の態様に限定されず、例えば、断熱材を貫通する通気孔を通気路とする形態であってもよい。また、屋根構造としては、切妻屋根に限定されず、寄棟屋根、方形屋根または片流れ屋根などであってもよい。また、本実施形態では、木造の建物を例示するが、軽鉄小屋組にも適用可能である。
本発明の実施形態に係る屋根パネルを示す一部破断斜視図である。 図1の屋根パネルの正面図である。 垂木上に複数の屋根パネルを並べて配置した状態を示す斜視図である。 垂木上に並べられた状態での複数の屋根パネルのパネル端面及び気密パッキングを示す端面図である。 屋根パネルを小屋組上に被着した状態の部分断面図である。 屋根パネルが用いられる建物の棟部の横断面図(棟換気部材取り付け部分)である。 本発明に係る屋根パネルが用いられる建物及び屋根構造の下地を示す斜視図である。
符号の説明
1,1A,1B…屋根パネル、2…野地面材、3A…断熱主板、3B…断熱連結板、5,5A…垂木嵌合部、4…通気路、6…垂木、40…連通口、41…連通口の下縁、50…パネル本体、51…パネル本体の下面、52…パネル本体の上面、53…パネル端面、53a…パネル端面の側縁、60…気密パッキング(気密補助材)、60a,60b…気密パッキングの端部、65…気密テープ(気密部)、200…建物、201…屋根構造、LD…縦方向(第1の方向)、CD…横方向(第2の方向)、A1…室内、A2…屋外。

Claims (7)

  1. 垂木上に複数が面状に並べて配置される屋根パネルであって、
    通気路が形成されたパネル本体と、
    前記パネル本体の外周面のうち、隣接する他の屋根パネルのパネル本体に対向し、且つ、前記通気路と前記他の屋根パネルの通気路とを連通する連通口が形成されたパネル端面と、
    前記パネル端面に取り付けられ、建物の室内と前記連通口との間での気体の流通を抑止する気密補助材と、を備えることを特徴とする屋根パネル。
  2. 前記パネル本体は、前記垂木上に配置された際に、建物の室内側を向く下面と、前記建物の屋外側を向く上面とを有し、
    前記気密補助材は、前記連通口の下縁に沿って延在することを特徴とする請求項1記載の屋根パネル。
  3. 前記気密補助材は、前記パネル端面の長手方向の両側の側縁に沿って立ち上がるように配置され、
    前記気密補助材の両方の端部は、前記パネル本体の上面から突き出ていることを特徴とする請求項2記載の屋根パネル。
  4. 前記パネル本体は、プラスチック発泡体からなる断熱主板の複数枚を断熱主板相互の間隔が略垂木巾になるように配置し、該断熱主板相互をプラスチック発泡体からなる細長の断熱連結板を上側から貼着することによって連結し、該連結部分を垂木嵌合部とした断熱材の複数枚を野地面材の下面に該断熱連結板を介して接着し、該野地面材と該断熱主板との間において、該断熱連結板相互の間には該断熱連結板の厚み分の前記通気路を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の屋根パネル。
  5. 垂木上に複数の屋根パネルが並べて配置されることで屋根下地が形成される屋根構造であって、
    前記屋根パネルは、
    通気路が形成されたパネル本体と、
    前記パネル本体の外周面のうち、隣接する他の屋根パネルのパネル本体に対向するパネル端面と、
    前記パネル端面に形成され、前記通気路と前記他の屋根パネルの通気路とを連通する連通口と、
    前記パネル端面に取り付けられ、建物の室内と前記連通口との間での気体の流通を抑止する気密補助材と、を備えることを特徴とする屋根構造。
  6. 前記パネル本体は、前記垂木上に配置された際に、建物の室内側を向く下面と、前記建物の屋外側を向く上面とを有し、
    前記気密補助材は、前記連通口の下縁に沿って延在し、さらに、前記パネル端面の長手方向の両側の側縁に沿って立ち上がるように配置され、
    前記気密補助材の両方の端部は、前記パネル本体の上面から突き出ており、
    複数の前記屋根パネルは、通気路同士が繋がる第1の方向と、前記第1の方向に交差する第2の方向とに沿って並べられ、
    前記第2の方向に沿って隣接する第1の前記屋根パネルと第2の前記屋根パネルとの境界は、上面側から取り付けられた気密部によって被覆され、
    前記気密部は、前記第1の屋根パネルの上面から突き出た前記気密補助材の一方の端部と、前記第2の屋根パネルの上面から突き出た前記気密補助材の一方の端部とを被覆することを特徴とする請求項5記載の屋根構造。
  7. 前記屋根パネルの前記パネル本体は、プラスチック発泡体からなる断熱主板の複数枚を断熱主板相互の間隔が略垂木巾になるように配置し、該断熱主板相互をプラスチック発泡体からなる細長の断熱連結板を上側から貼着することによって連結し、該連結部分を垂木嵌合部とした断熱材の複数枚を野地面材の下面に該断熱連結板を介して接着し、該野地面材と該断熱主板との間において、該断熱連結板相互の間には該断熱連結板の厚み分の前記通気路を形成したことを特徴とする請求項5または6記載の屋根構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016204897A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 ケイミュー株式会社 屋根の棟構造

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