JP2004224453A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子ソート機能を有する画像形成装置において、高価な部品を増設することなく、各部数ごとに白紙または識別が容易な仕切り用紙を挿入することにより、出力用紙の仕分け作業の容易化を図ること。
【解決手段】まず、操作部のコピースタートキーがユーザにより押下されると、画像形成装置は、メイン制御部においてコピーパラメータを参照する(S11)。次に、画像形成装置は、コピーパラメータにおいて電子ソート機能が選択されているか否かの判断をする(S12)。その結果、電子ソート機能が選択されていると判断された場合(S12;Y)、画像形成装置は、電子ソート処理を実行する(S13)。一方、電子ソート機能が選択されていないと判断された場合(S12;N)、画像形成装置は、電子ソート処理を実行せず通常の複写処理を実行し(S14)、処理を終了する。
【選択図】 図2
【解決手段】まず、操作部のコピースタートキーがユーザにより押下されると、画像形成装置は、メイン制御部においてコピーパラメータを参照する(S11)。次に、画像形成装置は、コピーパラメータにおいて電子ソート機能が選択されているか否かの判断をする(S12)。その結果、電子ソート機能が選択されていると判断された場合(S12;Y)、画像形成装置は、電子ソート処理を実行する(S13)。一方、電子ソート機能が選択されていないと判断された場合(S12;N)、画像形成装置は、電子ソート処理を実行せず通常の複写処理を実行し(S14)、処理を終了する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数枚のコピーをとる場合に、自動的に丁合い処理および仕分け処理を施すソート機能を備えた電子複写装置、プリンタ装置などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、絵や写真などの画像を密着ラインイメージセンサやCCD(電荷結合素子)イメージセンサなどで光学的に読み取り、読み取った電気信号をデジタル情報である画像データに変換してメモリに蓄積し、画像を印刷出力する場合に、このメモリから画像データを取り出して印刷する、画像メモリを搭載した画像形成装置が普及してきている。
このような画像メモリを搭載した画像形成装置では、同一原稿のコピーを多数枚とるような場合であっても、原稿の読み取り処理は、1度行うだけでよい。
【0003】
ところで、会議や展示会の資料の準備作業などでは、原稿を複数部コピーしなければならないような場合がある。
このような場合には、上述したような画像メモリを搭載した画像形成装置に装備されている、次のような機能を利用することにより、資料の準備作業に掛かる負担を軽減させることができる。
例えば、画像メモリに記憶されている画像データを転写紙上に順次画像形成を行い必要部数の画像形成を行う電子ソート機能、また、その応用として部数ごとに排紙方向を切り替え、分別を容易にした回転ソート機能、専用のソータ装置を使用し排紙口を切り替えて分別する機械式ソート機能がある。
【0004】
この他、原稿を複数部コピーして資料を作成するような作業の簡素化を図る技術が下記の特許文献をはじめ、種々開示されている。
【特許文献1】
特開2000−47522公報
特許文献1には、電子ソート機能を有する複写機において、画像入力時に前面マスキング処理を行うことにより、白紙画像の読み込みを可能にする技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような電子ソート機能を利用した部数の分別は、同一排紙口および同一方向へ排紙されるため、作業者が原稿の内容を把握していないような場合には、これらの排紙された用紙の仕分け作業に負担が掛かってしまう。
また、回転ソート機能を利用した場合には、分別処理は容易になるが、同一サイズの用紙を異なる2方向にセットしておく必要があるため、給紙段を回転ソート機能専用に設ける必要がある。
給紙段を回転ソート機能専用に設ける余裕がない場合には、回転ソート機能を使用する度に、給紙段をセットし直さなくてはならない。特に、広幅機のようにロール給紙である画像形成装置においては、給紙段の数が通常の画像形成装置より少なく、かつ、用紙の交換も大変手間が掛かるため作業者への負担が顕著に表れてしまう。
【0006】
また、回転ソート機能を利用する場合には、ハードディスクに代表される専用の記憶媒体が必要となるため、画像形成装置が高価になってしまう。
さらに、機械式ソート機能を利用する場合には、専用のソータ装置を装備する必要があるため、さらに専用のスペースが必要となるだけでなく、画像形成装置が高価になってしまう。
そこで、本発明は、電子ソート機能を有する画像形成装置において、高価な部品を増設することなく、各部数ごとに白紙または識別が容易な画像形成体を挿入することにより、出力用紙の仕分け作業の容易化を図ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、単数あるいは複数の原稿の画像データと、前記原稿のページ番号とを対応させて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記画像データを読み出して、転写紙に画像形成を行う画像形成手段と、を備えた画像形成装置において、前記画像データの画像形成を実行した転写紙を複数部作成する場合、前記転写紙の部数ごとの区切りをつけるための区切り指定を受け付ける受付手段と、前記受付手段により前記区切り指定を受け付けた場合、前記記憶手段に記憶されている前記原稿のページ番号に基づいて、所定の用紙を挿入する挿入手段と、を備えることにより前記目的を達成する。
【0008】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記所定の用紙は、用紙の長さを変えることが可能であるロール紙で構成することにより前記目的を達成する。
請求項3記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記所定の用紙は、所定の絵柄が形成されたテストパターンであることにより前記目的を達成する。請求項4記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記画像形成手段により画像形成された前記転写紙の部数をカウントするカウント手段を備え、前記所定の用紙は、前記カウント手段によりカウントされた前記転写紙の部数に基づいて認識された部数の番号を形成することにより前記目的を達成する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像形成装置における好適な実施の形態について、図1から図8を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示した図である。
本実施の形態では、画像形成装置の一例として排紙の長さを自由に設定することが可能なロール給紙タイプのデジタル複写装置について説明する。
図1に示すように、画像形成装置は、スキャナ部1、プリンタ部2、印字機構部3aとページメモリ3bを兼ね備えた画像処理部3、これらの装置を制御するメイン制御部4、およびメイン制御部4に指示を送るための操作部5から構成される。
【0010】
次に、このように構成された画像形成装置における動作について説明する。
図2は、本実施の形態に係る画像形成装置における画像の複写処理の手順を示したフローチャートである。
はじめに、操作部5のコピースタートキーがユーザにより押下されると、画像形成装置は、メイン制御部4においてコピーパラメータを参照する(ステップ11)。このコピーパラメータとは、画像形成装置における画像の複写処理に必要なデータであり、複写処理命令の機能やオプションなどが指定されている。
【0011】
次に、画像形成装置は、コピーパラメータにおいて電子ソート機能が選択されているか否かの判断をする(ステップ12)。
その結果、電子ソート機能が選択されていると判断された場合(ステップ12;Y)、画像形成装置は、電子ソート処理を実行する(ステップ13)。なお、ここで実行される電子ソート処理については後述する。
一方、電子ソート機能が選択されていないと判断された場合(ステップ12;N)、画像形成装置は、電子ソート処理を実行せず通常の複写処理を実行し(ステップ14)、処理を終了する。
【0012】
次に、画像形成装置で実行される電子ソート処理について説明する。
図3は、本実施の形態に係る画像形成装置における電子ソート処理の手順を示したフローチャートである。
前述したステップ12の処理において、電子ソート機能が選択されていると判断された場合(ステップ12;Y)、画像形成装置は、メイン制御部4においてコピーパラメータを参照する(ステップ21)し、その後、指定されている、原稿画像の印刷処理を開始する(ステップ22)。
次に、画像形成装置は、指定されている部数の印刷処理が完了したか否かの判断を行う(ステップ23)。
指定されている部数の印刷処理が完了している場合(ステップ23;Y)、処理を終了する。
【0013】
一方、指定されている部数の印刷処理が完了していない場合(ステップ23;N)、続いて画像形成装置は、印刷終了済みの出力が原稿の最終ページの複写であるか否かを判断する(ステップ24)。
印刷終了済みの出力が原稿の最終ページの複写である場合(ステップ24;Y)、画像形成装置は、ページ挿入処理を実行し(ステップ25)、その後ステップ22の処理を繰り返す。ページ挿入指示がある場合、部内の最終ページ排出後に割り込み処理を掛け、ユーザが指示したシート挿入の内容に応じて指定内容のパターンを、部内の最終ページ排出後に挿入する。なお、このページ挿入処理の詳細については、後述する。
また、印刷終了済みの出力が原稿の最終ページの複写でない場合(ステップ24;N)、画像形成装置は、通常のソート処理、つまり、印刷済みの出力用紙を指定された排紙トレイに排紙する処理を実行し(ステップ26)、その後ステップ22の処理を繰り返す。
【0014】
次に、画像形成装置で実行されるページ挿入処理について説明する。
図4は、本実施の形態に係る画像形成装置におけるページ挿入処理の手順を示したフローチャートである。
前述したステップ24の処理において、印刷終了済みの出力が原稿の最終ページの複写である場合(ステップ24;Y)、コピー割り込み処理を開始する(ステップ31)。コピー割り込み処理が開始されると、画像形成装置は、割り込みプログラムを起動し、通常の印刷処理と異なる処理を行う。
まず、画像形成装置は、コピーパラメータにおいて白紙挿入指定がされているか否かの判断をする(ステップ32)。
【0015】
コピーパラメータにおいて白紙挿入指定がされている場合(ステップ32;Y)、画像形成装置は、白紙挿入処理を実行し(ステップ36)、処理を終了する。
詳しくは、メイン制御部4は原稿と同一サイズの白紙を排出するようプリンタ部2を制御する。すなわちロール給紙機においては、同一幅のロール紙を複写紙のサイズと同じ長さだけ送り、プリンタ部2においてこれをカットする。また、給紙がロール給紙でない一般の普及機の場合は、複写紙と同じサイズのカット紙を排出させる動作を挿入する。
図5は、白紙挿入処理を施した場合の出力用紙の状態を示した図である。
白紙挿入処理が施された場合、図5に示すように、各部数の仕切りに白紙が挿入されている状態となり、仕分け時の負担を軽減することができる。
【0016】
コピーパラメータにおいて白紙挿入指定がされていない場合(ステップ32;N)、画像形成装置は、コピーパラメータにおいて短冊挿入指定がされているか否かの判断をする(ステップ33)。
コピーパラメータにおいて短冊挿入指定がされている場合(ステップ33;Y)、画像形成装置は、短冊挿入処理を実行し(ステップ37)、処理を終了する。
詳しくは、メイン制御部4は原稿と同一幅で任意の長さの用紙を排出するようプリンタ部2を制御する。
図6は、短冊挿入処理を施した場合の出力用紙の状態を示した図である。
短冊挿入処理が施された場合、図6に示すように、各部数の仕切りに短冊状の白紙が挿入されている状態となり、仕分け時の負担を軽減できるほかに用紙の無駄を減らすことができる。
【0017】
コピーパラメータにおいて短冊挿入指定がされていない場合(ステップ33;N)、画像形成装置は、コピーパラメータにおいてテストパターン挿入指定がされているか否かの判断をする(ステップ34)。
コピーパラメータにおいてテストパターン挿入指定がされている場合(ステップ34;Y)、画像形成装置は、テストパターン挿入処理を実行し(ステップ38)、処理を終了する。
詳しくは、メイン制御部4は、画像処理部3の書き込み処理部(図示しない)にアクセスし、プリンタ部2に任意のテストパターンを送信させ、これを排出するようプリンタ部2を制御する。
図7は、テストパターン挿入処理を施した場合の出力用紙の状態を示した図である。
テストパターン挿入処理が施された場合、図7に示すように、各部数の仕切りに視認性の高いテストパターン用紙が挿入されている状態となり、主に大部数の仕分け時、また文書の内容を知らない作業者にとっても分別が容易であり、負担を軽減することができる。
【0018】
コピーパラメータにおいてテストパターン挿入指定がされていない場合(ステップ34;N)、画像形成装置は、部数番号挿入処理を実行し(ステップ35)、処理を終了する。
詳しくは、メイン制御部4は、画像処理部3の印字機構部3aにアクセスし、あらかじめ登録されているナンバリング印字等の機能を使用し、プリンタ部2に部数番号を送信させ、挿入排出するようプリンタ部2を制御する。
図8は、部数番号挿入処理を施した場合の出力用紙の状態を示した図である。
部数番号挿入処理が施された場合、図8に示すように、各部数の仕切りに番号が記入された用紙が挿入されている状態となり、大部数から少部数ずつ取り出す時などに部数の把握が容易であるので、作業者の負担を軽減することができる。
【0019】
本実施の形態によれば、複数の原稿に対する複数部の転写紙を得る画像形成装置において、挿入原稿と同一サイズの白紙排紙動作機構を有することにより、仕分け時の負担を軽減できる。
また、本実施の形態によれば、複数の原稿に対する複数部の転写紙を得る画像形成装置において、複写紙の排紙長さを複写機側で自由に決定できる機構を備えることにより、短冊状の白紙挿入動作を可能にし、仕分け時の負担を軽減できるほかに用紙の無駄を減らすことができる。
【0020】
さらに、本実施の形態によれば、複数の原稿に対する複数部の転写紙を得る画像形成装置において、画像処理部に識別容易なテストパターンと、かつ、それを挿入する機構を有することにより、視認性が高い区切りページを挿入することが可能になり、主に大部数の仕分け時、また文書の内容を知らない作業者にとっても分別が非常に容易であり、負担を軽減することができる。
この他、本実施の形態によれば、複数の原稿に対する複数部の転写紙を得る画像形成装置において、部数番号のついた用紙挿入機構を有することにより、大部数から少部数ずつ取り出す時など、部数の把握が容易であるので、作業者の負担を軽減することができる。
【0021】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、転写紙の部数ごとの区切りをつけるための区切り指定を受け付けることにより、仕分け時の作業者の負担を軽減させることができる。
請求項2記載の発明によれば、区切り用紙をロール紙で構成することにより、短冊状の白紙挿入動作を可能にし、仕分け時の用紙の無駄を減らすことができる。
請求項3記載の発明によれば、区切り用紙にテストパターンを用いることにより、視認性が高い区切り用紙を挿入することができる。
請求項4記載の発明によれば、区切り用紙に部数の番号を形成することにより、出力部数の把握を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示した図である。
【図2】本実施の形態に係る画像形成装置における画像の複写処理の手順を示したフローチャートである。
【図3】本実施の形態に係る画像形成装置における電子ソート処理の手順を示したフローチャートである。
【図4】本実施の形態に係る画像形成装置におけるページ挿入処理の手順を示したフローチャートである。
【図5】白紙挿入処理を施した場合の出力用紙の状態を示した図である。
【図6】短冊挿入処理を施した場合の出力用紙の状態を示した図である。
【図7】テストパターン挿入処理を施した場合の出力用紙の状態を示した図である。
【図8】部数番号挿入処理を施した場合の出力用紙の状態を示した図である。
【符号の説明】
1 スキャナ部
2 プリンタ部
3 画像処理部
3a 印字機構部
3b ページメモリ
4 メイン制御部
5 操作部
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数枚のコピーをとる場合に、自動的に丁合い処理および仕分け処理を施すソート機能を備えた電子複写装置、プリンタ装置などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、絵や写真などの画像を密着ラインイメージセンサやCCD(電荷結合素子)イメージセンサなどで光学的に読み取り、読み取った電気信号をデジタル情報である画像データに変換してメモリに蓄積し、画像を印刷出力する場合に、このメモリから画像データを取り出して印刷する、画像メモリを搭載した画像形成装置が普及してきている。
このような画像メモリを搭載した画像形成装置では、同一原稿のコピーを多数枚とるような場合であっても、原稿の読み取り処理は、1度行うだけでよい。
【0003】
ところで、会議や展示会の資料の準備作業などでは、原稿を複数部コピーしなければならないような場合がある。
このような場合には、上述したような画像メモリを搭載した画像形成装置に装備されている、次のような機能を利用することにより、資料の準備作業に掛かる負担を軽減させることができる。
例えば、画像メモリに記憶されている画像データを転写紙上に順次画像形成を行い必要部数の画像形成を行う電子ソート機能、また、その応用として部数ごとに排紙方向を切り替え、分別を容易にした回転ソート機能、専用のソータ装置を使用し排紙口を切り替えて分別する機械式ソート機能がある。
【0004】
この他、原稿を複数部コピーして資料を作成するような作業の簡素化を図る技術が下記の特許文献をはじめ、種々開示されている。
【特許文献1】
特開2000−47522公報
特許文献1には、電子ソート機能を有する複写機において、画像入力時に前面マスキング処理を行うことにより、白紙画像の読み込みを可能にする技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような電子ソート機能を利用した部数の分別は、同一排紙口および同一方向へ排紙されるため、作業者が原稿の内容を把握していないような場合には、これらの排紙された用紙の仕分け作業に負担が掛かってしまう。
また、回転ソート機能を利用した場合には、分別処理は容易になるが、同一サイズの用紙を異なる2方向にセットしておく必要があるため、給紙段を回転ソート機能専用に設ける必要がある。
給紙段を回転ソート機能専用に設ける余裕がない場合には、回転ソート機能を使用する度に、給紙段をセットし直さなくてはならない。特に、広幅機のようにロール給紙である画像形成装置においては、給紙段の数が通常の画像形成装置より少なく、かつ、用紙の交換も大変手間が掛かるため作業者への負担が顕著に表れてしまう。
【0006】
また、回転ソート機能を利用する場合には、ハードディスクに代表される専用の記憶媒体が必要となるため、画像形成装置が高価になってしまう。
さらに、機械式ソート機能を利用する場合には、専用のソータ装置を装備する必要があるため、さらに専用のスペースが必要となるだけでなく、画像形成装置が高価になってしまう。
そこで、本発明は、電子ソート機能を有する画像形成装置において、高価な部品を増設することなく、各部数ごとに白紙または識別が容易な画像形成体を挿入することにより、出力用紙の仕分け作業の容易化を図ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、単数あるいは複数の原稿の画像データと、前記原稿のページ番号とを対応させて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記画像データを読み出して、転写紙に画像形成を行う画像形成手段と、を備えた画像形成装置において、前記画像データの画像形成を実行した転写紙を複数部作成する場合、前記転写紙の部数ごとの区切りをつけるための区切り指定を受け付ける受付手段と、前記受付手段により前記区切り指定を受け付けた場合、前記記憶手段に記憶されている前記原稿のページ番号に基づいて、所定の用紙を挿入する挿入手段と、を備えることにより前記目的を達成する。
【0008】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記所定の用紙は、用紙の長さを変えることが可能であるロール紙で構成することにより前記目的を達成する。
請求項3記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記所定の用紙は、所定の絵柄が形成されたテストパターンであることにより前記目的を達成する。請求項4記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記画像形成手段により画像形成された前記転写紙の部数をカウントするカウント手段を備え、前記所定の用紙は、前記カウント手段によりカウントされた前記転写紙の部数に基づいて認識された部数の番号を形成することにより前記目的を達成する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像形成装置における好適な実施の形態について、図1から図8を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示した図である。
本実施の形態では、画像形成装置の一例として排紙の長さを自由に設定することが可能なロール給紙タイプのデジタル複写装置について説明する。
図1に示すように、画像形成装置は、スキャナ部1、プリンタ部2、印字機構部3aとページメモリ3bを兼ね備えた画像処理部3、これらの装置を制御するメイン制御部4、およびメイン制御部4に指示を送るための操作部5から構成される。
【0010】
次に、このように構成された画像形成装置における動作について説明する。
図2は、本実施の形態に係る画像形成装置における画像の複写処理の手順を示したフローチャートである。
はじめに、操作部5のコピースタートキーがユーザにより押下されると、画像形成装置は、メイン制御部4においてコピーパラメータを参照する(ステップ11)。このコピーパラメータとは、画像形成装置における画像の複写処理に必要なデータであり、複写処理命令の機能やオプションなどが指定されている。
【0011】
次に、画像形成装置は、コピーパラメータにおいて電子ソート機能が選択されているか否かの判断をする(ステップ12)。
その結果、電子ソート機能が選択されていると判断された場合(ステップ12;Y)、画像形成装置は、電子ソート処理を実行する(ステップ13)。なお、ここで実行される電子ソート処理については後述する。
一方、電子ソート機能が選択されていないと判断された場合(ステップ12;N)、画像形成装置は、電子ソート処理を実行せず通常の複写処理を実行し(ステップ14)、処理を終了する。
【0012】
次に、画像形成装置で実行される電子ソート処理について説明する。
図3は、本実施の形態に係る画像形成装置における電子ソート処理の手順を示したフローチャートである。
前述したステップ12の処理において、電子ソート機能が選択されていると判断された場合(ステップ12;Y)、画像形成装置は、メイン制御部4においてコピーパラメータを参照する(ステップ21)し、その後、指定されている、原稿画像の印刷処理を開始する(ステップ22)。
次に、画像形成装置は、指定されている部数の印刷処理が完了したか否かの判断を行う(ステップ23)。
指定されている部数の印刷処理が完了している場合(ステップ23;Y)、処理を終了する。
【0013】
一方、指定されている部数の印刷処理が完了していない場合(ステップ23;N)、続いて画像形成装置は、印刷終了済みの出力が原稿の最終ページの複写であるか否かを判断する(ステップ24)。
印刷終了済みの出力が原稿の最終ページの複写である場合(ステップ24;Y)、画像形成装置は、ページ挿入処理を実行し(ステップ25)、その後ステップ22の処理を繰り返す。ページ挿入指示がある場合、部内の最終ページ排出後に割り込み処理を掛け、ユーザが指示したシート挿入の内容に応じて指定内容のパターンを、部内の最終ページ排出後に挿入する。なお、このページ挿入処理の詳細については、後述する。
また、印刷終了済みの出力が原稿の最終ページの複写でない場合(ステップ24;N)、画像形成装置は、通常のソート処理、つまり、印刷済みの出力用紙を指定された排紙トレイに排紙する処理を実行し(ステップ26)、その後ステップ22の処理を繰り返す。
【0014】
次に、画像形成装置で実行されるページ挿入処理について説明する。
図4は、本実施の形態に係る画像形成装置におけるページ挿入処理の手順を示したフローチャートである。
前述したステップ24の処理において、印刷終了済みの出力が原稿の最終ページの複写である場合(ステップ24;Y)、コピー割り込み処理を開始する(ステップ31)。コピー割り込み処理が開始されると、画像形成装置は、割り込みプログラムを起動し、通常の印刷処理と異なる処理を行う。
まず、画像形成装置は、コピーパラメータにおいて白紙挿入指定がされているか否かの判断をする(ステップ32)。
【0015】
コピーパラメータにおいて白紙挿入指定がされている場合(ステップ32;Y)、画像形成装置は、白紙挿入処理を実行し(ステップ36)、処理を終了する。
詳しくは、メイン制御部4は原稿と同一サイズの白紙を排出するようプリンタ部2を制御する。すなわちロール給紙機においては、同一幅のロール紙を複写紙のサイズと同じ長さだけ送り、プリンタ部2においてこれをカットする。また、給紙がロール給紙でない一般の普及機の場合は、複写紙と同じサイズのカット紙を排出させる動作を挿入する。
図5は、白紙挿入処理を施した場合の出力用紙の状態を示した図である。
白紙挿入処理が施された場合、図5に示すように、各部数の仕切りに白紙が挿入されている状態となり、仕分け時の負担を軽減することができる。
【0016】
コピーパラメータにおいて白紙挿入指定がされていない場合(ステップ32;N)、画像形成装置は、コピーパラメータにおいて短冊挿入指定がされているか否かの判断をする(ステップ33)。
コピーパラメータにおいて短冊挿入指定がされている場合(ステップ33;Y)、画像形成装置は、短冊挿入処理を実行し(ステップ37)、処理を終了する。
詳しくは、メイン制御部4は原稿と同一幅で任意の長さの用紙を排出するようプリンタ部2を制御する。
図6は、短冊挿入処理を施した場合の出力用紙の状態を示した図である。
短冊挿入処理が施された場合、図6に示すように、各部数の仕切りに短冊状の白紙が挿入されている状態となり、仕分け時の負担を軽減できるほかに用紙の無駄を減らすことができる。
【0017】
コピーパラメータにおいて短冊挿入指定がされていない場合(ステップ33;N)、画像形成装置は、コピーパラメータにおいてテストパターン挿入指定がされているか否かの判断をする(ステップ34)。
コピーパラメータにおいてテストパターン挿入指定がされている場合(ステップ34;Y)、画像形成装置は、テストパターン挿入処理を実行し(ステップ38)、処理を終了する。
詳しくは、メイン制御部4は、画像処理部3の書き込み処理部(図示しない)にアクセスし、プリンタ部2に任意のテストパターンを送信させ、これを排出するようプリンタ部2を制御する。
図7は、テストパターン挿入処理を施した場合の出力用紙の状態を示した図である。
テストパターン挿入処理が施された場合、図7に示すように、各部数の仕切りに視認性の高いテストパターン用紙が挿入されている状態となり、主に大部数の仕分け時、また文書の内容を知らない作業者にとっても分別が容易であり、負担を軽減することができる。
【0018】
コピーパラメータにおいてテストパターン挿入指定がされていない場合(ステップ34;N)、画像形成装置は、部数番号挿入処理を実行し(ステップ35)、処理を終了する。
詳しくは、メイン制御部4は、画像処理部3の印字機構部3aにアクセスし、あらかじめ登録されているナンバリング印字等の機能を使用し、プリンタ部2に部数番号を送信させ、挿入排出するようプリンタ部2を制御する。
図8は、部数番号挿入処理を施した場合の出力用紙の状態を示した図である。
部数番号挿入処理が施された場合、図8に示すように、各部数の仕切りに番号が記入された用紙が挿入されている状態となり、大部数から少部数ずつ取り出す時などに部数の把握が容易であるので、作業者の負担を軽減することができる。
【0019】
本実施の形態によれば、複数の原稿に対する複数部の転写紙を得る画像形成装置において、挿入原稿と同一サイズの白紙排紙動作機構を有することにより、仕分け時の負担を軽減できる。
また、本実施の形態によれば、複数の原稿に対する複数部の転写紙を得る画像形成装置において、複写紙の排紙長さを複写機側で自由に決定できる機構を備えることにより、短冊状の白紙挿入動作を可能にし、仕分け時の負担を軽減できるほかに用紙の無駄を減らすことができる。
【0020】
さらに、本実施の形態によれば、複数の原稿に対する複数部の転写紙を得る画像形成装置において、画像処理部に識別容易なテストパターンと、かつ、それを挿入する機構を有することにより、視認性が高い区切りページを挿入することが可能になり、主に大部数の仕分け時、また文書の内容を知らない作業者にとっても分別が非常に容易であり、負担を軽減することができる。
この他、本実施の形態によれば、複数の原稿に対する複数部の転写紙を得る画像形成装置において、部数番号のついた用紙挿入機構を有することにより、大部数から少部数ずつ取り出す時など、部数の把握が容易であるので、作業者の負担を軽減することができる。
【0021】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、転写紙の部数ごとの区切りをつけるための区切り指定を受け付けることにより、仕分け時の作業者の負担を軽減させることができる。
請求項2記載の発明によれば、区切り用紙をロール紙で構成することにより、短冊状の白紙挿入動作を可能にし、仕分け時の用紙の無駄を減らすことができる。
請求項3記載の発明によれば、区切り用紙にテストパターンを用いることにより、視認性が高い区切り用紙を挿入することができる。
請求項4記載の発明によれば、区切り用紙に部数の番号を形成することにより、出力部数の把握を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示した図である。
【図2】本実施の形態に係る画像形成装置における画像の複写処理の手順を示したフローチャートである。
【図3】本実施の形態に係る画像形成装置における電子ソート処理の手順を示したフローチャートである。
【図4】本実施の形態に係る画像形成装置におけるページ挿入処理の手順を示したフローチャートである。
【図5】白紙挿入処理を施した場合の出力用紙の状態を示した図である。
【図6】短冊挿入処理を施した場合の出力用紙の状態を示した図である。
【図7】テストパターン挿入処理を施した場合の出力用紙の状態を示した図である。
【図8】部数番号挿入処理を施した場合の出力用紙の状態を示した図である。
【符号の説明】
1 スキャナ部
2 プリンタ部
3 画像処理部
3a 印字機構部
3b ページメモリ
4 メイン制御部
5 操作部
Claims (4)
- 単数あるいは複数の原稿の画像データと、前記原稿のページ番号とを対応させて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記画像データを読み出して、転写紙に画像形成を行う画像形成手段と、を備えた画像形成装置において、
前記画像データの画像形成を実行した転写紙を複数部作成する場合、前記転写紙の部数ごとの区切りをつけるための区切り指定を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により前記区切り指定を受け付けた場合、前記記憶手段に記憶されている前記原稿のページ番号に基づいて、所定の用紙を挿入する挿入手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記所定の用紙は、用紙の長さを変えることが可能であるロール紙で構成されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記所定の用紙は、所定の絵柄が形成されたテストパターンであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記画像形成手段により画像形成された前記転写紙の部数をカウントするカウント手段を備え、
前記所定の用紙は、前記カウント手段によりカウントされた前記転写紙の部数に基づいて認識された部数の番号が形成されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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