JP2004223671A - 釘打機のトリガ機構 - Google Patents
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- B25C1/04—Hand-held nailing tools; Nail feeding devices operated by fluid pressure, e.g. by air pressure
- B25C1/047—Mechanical details
Abstract
【課題】ドライバ14の外径を射出口5の内径に合わせて大きく設定することができ、釘頭部の全面をドライバ14によって打撃させることを可能とする。
【解決手段】起動バルブ30を操作する手動操作可能なトリガレバー8を備えたトリガ機構9が、ノーズ25に沿って摺動自在に配置されるとともに上端部36aが起動バルブ30の近傍に配置されてトリガレバー8と協働して起動バルブ30を作動させるコンタクトアーム36を有し、コンタクトアーム36の先端部36bを釘の射出方向に沿って板状に形成するとともにこのコンタクトアーム36の先端部36bを射出口5内に臨ませて配置し、更に、ドライバ14の外周面にコンタクトアーム36の先端部36aを収容する溝40をドライバ14の長手方向に沿って形成した。
【選択図】 図3
【解決手段】起動バルブ30を操作する手動操作可能なトリガレバー8を備えたトリガ機構9が、ノーズ25に沿って摺動自在に配置されるとともに上端部36aが起動バルブ30の近傍に配置されてトリガレバー8と協働して起動バルブ30を作動させるコンタクトアーム36を有し、コンタクトアーム36の先端部36bを釘の射出方向に沿って板状に形成するとともにこのコンタクトアーム36の先端部36bを射出口5内に臨ませて配置し、更に、ドライバ14の外周面にコンタクトアーム36の先端部36aを収容する溝40をドライバ14の長手方向に沿って形成した。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、打撃シリンダ内に収容された打撃ピストンによってノーズ部に形成された射出口内で摺動自在に案内されているドライバを往復駆動し、前記射出口内に挿入されて先端が射出口から突出させた状態でノーズ部に保持されたバラ釘を、前記ドライバによって打撃して被打込材へ打ち込むようにした釘打機のトリガ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
打撃シリンダ内に収容された打撃ピストンに結合したドライバを、ノーズ部に形成した射出口内で摺動自在に案内させ、前記打撃ピストンを打撃シリンダ内で駆動することにより、射出口内に装填された釘をドライバによって打撃して射出口から被打込材へ打ち込むようにした釘打機が一般に知られている。このような釘打機では、前記ドライバに結合された打撃ピストンを収容している打撃シリンダ内に圧縮空気を導入して打撃ピストンを駆動してドライバを作動させるための起動バルブを備えており、この起動バルブを操作するために釘打機を把持している作業者の指によって操作されるトリガレバーと、射出口の先端側に配置される被打込材によって操作されるコンタクトアームを有するトリガ機構とを備え、トリガレバーとコンタクトアームの両者が操作されることによって釘打機が起動できるようにされている。
【0003】
互いに連結されてマガジンに収容された連結釘を順次ノーズ部に形成した射出口内へ供給して、射出口内で駆動されるドライバによって連続的に釘を打ち込むようにした通常の釘打機では、前記コンタクトアームが射出口を形成しているノーズの先端方向に突出させて配置されており、釘打機を被打込材へ押し当てることによってコンタクトアームが被打込材と当接されて操作されるようにしている。互いに連結されていないバラ釘を使用するバラ釘用の釘打機では、バラ釘は拡径された頭部を射出口内に挿入して先端部を射出口から突出させた状態でノーズ部に一本ずつ装填され、釘の先端を被打込材の打ち込み箇所に位置決めした状態で釘打機を起動させて釘を打ち込むようにしている。このため前記トリガ機構を構成しているコンタクトアームの端部がノーズの射出口内に配置されており、射出口内に装填された釘の頭部によってコンタクトアームが操作されるようにされている。
【0004】
従来のバラ釘用釘打機のトリガ機構のコンタクトアームは、内径がビットの径より大きく外径が釘の頭部径より大きく形成したプッシュレバーを、ビットを摺動自在に案内しているビットガイドの下方で該ビットガイドを収容して案内しているネイルガイドの内壁に摺動可能に支持して設け、ネイルガイド内に挿入された釘の頭部で前記プッシュレバーを上方に作動させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術では、釘を打撃するビットは環状に形成されているプッシュレバーの中心孔を貫通して釘を打撃するようにしているのでビットの径が釘の頭部径よりも細く形成されており、ビットの断面積が小さく耐久性が損なわれてしまうという問題点があった。また、頭部外径の小さい釘を使用する場合には釘頭がプッシュレバーの内径穴を貫通してしまい釘の検出ができなくなったり、更に頭径の小さい釘では釘の頭部がネイルガイド内で揺動してビットによって釘頭の中心部を打撃することができず、傾いたりして座屈してしまうことがあった。
【0005】
【特許文献1】
特許第3239579号公報(段落番号0009、図4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術における問題点を解消して、ドライバの外径をバラ釘を打ち出し案内する射出口の内径に合わせて大きく設定することができ、釘頭部の全面をドライバによって打撃させることが可能なバラ釘用釘打機のトリガ機構を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の釘打機のトリガ機構は、ハウジング内に配置された打撃シリンダと、該打撃シリンダ内に摺動自在に収容されるとともに釘を打撃するドライバを結合した打撃ピストンと、前記ハウジングの下端に取り付けられ前記ドライバを摺動自在に案内する射出口を形成しているノーズと、圧縮空気を前記打撃シリンダ内へ導入及び打撃シリンダ内から排気させることによって前記打撃ピストンを打撃シリンダ内で往復駆動させる起動バルブ及び、該起動バルブを操作する手動操作可能なトリガレバーを備えたトリガ機構とを備え、該トリガ機構を操作することによって打撃ピストンを駆動させて前記ノーズの射出口内に配置された釘をドライバによって打撃して被打込材に打ち込む釘打機において、前記トリガ機構が、前記ノーズに沿って摺動自在に配置されるとともに上端が前記起動バルブの近傍に配置されて前記トリガレバーと協働して前記起動バルブを作動させるコンタクトアームを備え、該コンタクトアームの先端部を釘の射出方向に沿って板状に形成するとともにこのコンタクトアームの先端部を前記射出口内に臨ませて配置し、更に、前記ドライバの外周面に前記コンタクトアームの先端部を収容する溝を前記ドライバの長手方向に沿って形成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施例に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1に示すように本発明のバラ釘用釘打機1(以下単に釘打機と称する)は、バラ釘を打ち込むための打込機構2を収容しているハウジング3と、作業者が釘打機1を把持するための前記ハウジング3から後方へ向けて一体に形成されたグリップ部4、及び、前記ハウジング3の下方に形成されるとともにバラ釘Nを打ち出すための射出口5を形成しているノーズ部6とにより構成されている。前記グリップ部4の後端部には圧縮空気供給源から打込機構2を駆動する圧縮空気を釘打機1に導入するエアホースを接続するためのプラグ7が取り付けられている。更に、グリップ部4の基部には、圧縮空気を前記打込機構2へ供給して打込機構2を起動させるための手動操作可能なトリガレバー8を含むトリガ機構9が形成されている。該トリガ機構9を操作することによって前記打込機構2が繰り返し駆動されてノーズ部6の射出口5内に配置されたバラ釘Nに多数回の打撃を与えて、該バラ釘Nを被打込材に打ち込むようにされている。
【0009】
図2に示すように、ハウジング3内には前記打込機構2を構成している打撃ピストン10を摺動自在に収容した打撃シリンダ11が配置されており、打撃シリンダ11の上端部と下端部に配置されているバンパ12、13の間で打撃ピストン10が往復摺動できるようにされている。打撃ピストン10の下面側には釘を打撃するためのドライバ14が螺合されて結合されており、該ドライバ14の下端側がハウジング3の下部を貫通してノーズ部6の方向へ突出されている。打撃シリンダ11の上部周壁には開口15が形成されており、該開口15から打撃シリンダ11内に導入した圧縮空気により前記打撃ピストン10が下方向へ駆動される。打撃シリンダ11の外周面とハウジング3の内壁面との間には環状のリタン用エアチャンバ16が形成されており、打撃シリンダ11内に導入されて打撃ピストン10を駆動させた圧縮空気の一部が打撃シリンダ11の中途部に形成されている開口17を経由してこのリタン用エアチャンバ16内に溜められて、打撃ピストン10が下死点に到達した後に打撃ピストン10の上面側の打撃シリンダ11内の圧縮空気が排気されることにより、リタン用エアチャンバ16内の圧縮空気が打撃シリンダ11の下端部に形成されている開口18を経由して打撃ピストン10の下面側に作用して打撃ピストン10を上死点方向に復帰させるようにしている。
【0010】
前記ハウジング3の上方には上下面にバンパ19を一体に取り付けた緩衝ピストン20を収容した緩衝シリンダ21が前記打撃シリンダ11と直線状に形成されている。該緩衝シリンダ21の下端は前記打撃シリンダ11内と連通されており、打撃シリンダ11内に導入された圧縮空気が緩衝シリンダ21内にも導入されて緩衝ピストン20を上方に向けて作動させるようにしている。このように緩衝ピストン20を打撃ピストン10と対称的に作動させることによって、打撃ピストン10を駆動させる際に発生する反動を緩衝ピストン20により吸収させて反動がハウジング3に発生しないようにしている。前記緩衝シリンダ21の上端は開口22が形成されたシリンダキャップ23によって閉鎖され、緩衝ピストン20の上面側は常時大気に連通されている。
【0011】
前記ハウジング3の下方に形成されているノーズ部6は、前記ハウジング3の下端に一体に取り付けられているノーズホルダ24と、該ノーズホルダ24に対して釘の打ち込み方向に沿ってスライド可能に支持されているノーズ25を備えており、該ノーズ25にはハウジングから下方に突出されているドライバ14を摺動可能に案内する射出口5が形成されている。ノーズ25はノーズホルダ24の内側に収容されてノーズ25を貫通して取り付けられている可動支軸26がノーズホルダ24に形成されている長孔27内に収容されることによって釘の打ち込み方向に沿ってスライド可能に支持されている。更にノーズ25はバネ28によってスライド方向の先端側に向けて付勢されており、釘の打ち込みが進行するに従ってノーズ25の下端面が被打込材の表面と当接してノーズホルダ24に対して上方へスライド移動できるようにされている。
【0012】
グリップ部4の内部には前記プラグ7を介して導入した圧縮空気を溜めるエアチャンバ29が形成されており、更にグリップ部4の基部側にはエアチャンバ29内の圧縮空気を打撃シリンダ11内へ導入させまた打撃シリンダ11内の圧縮空気を大気に排気させる起動バルブ30が形成されており、更にこの起動バルブ30の下方側には前記起動バルブ30を作動させて釘打機1を起動させるトリガ機構9が形成されている。前記起動バルブ30は打撃シリンダ11側に連通している通路31をエアチャンバ29と排気通路32とに切換接続させるメインバルブ33と、該メインバルブ33を作動させるバルブステム34により構成されている。トリガ機構9は前記グリップ部4を把持している手の指で操作可能なトリガレバー8と該トリガレバー8に一端側が枢着支持されるとともに前記バルブステム34の下端部と対向して配置されているコンタクトレバー35及び、上端部36aが前記コンタクトレバー35の他端側と対向して配置されるとともに釘の打ち込み方向に沿ってノーズ部6に摺動可能に支持されているコンタクトアーム36とにより構成されており、該コンタクトアーム36とトリガレバー8の両部材が操作されることによってコンタクトレバー35を介して起動バルブ30のバルブステム34を操作して釘打機1を起動させるようにしている。
【0013】
図3に示すように、前記ノーズ25にはノーズ25に形成されている射出口5内にノーズ25の先端側から挿入されたバラ釘Nを保持するためのチャック部材37が設けられており、該チャック部材37は前記可動支軸26に回動自在に支持されており、ノーズ25との間に介在したバネ38によってチャック部材37の下端部37aが射出口5の前面壁の方向に接近するように付勢されている。ノーズ25の射出口5内に挿入されたバラ釘Nの軸部が前記チャック部材37の下端部37aによって射出口5の前面壁との間に狭持されて釘の先端が射出口5から突き出された状態に保持されるようにされている。
【0014】
上端部36aが前記コンタクトレバー35の一端側に対向して配置されているコンタクトアーム36は、ハウジングとの間に介在されているバネ39によって釘の打ち出し方向に付勢されてノーズ部6に支持されている。該コンタクトアーム36の下部は、図4及び図5に示すように横方向の幅寸法が薄くされた板状に形成されており、このコンタクトアーム36の板状の部分が、前記チャック部材37の中心部に形成されているスリット37bを貫通して先端部36bがノーズ25の後方側に向けて形成されている開口部から射出口5内に配置され、該先端部36bが射出口5内を釘の射出方向に沿って移動できるように配置されている。射出口5内に装填されて前記チャック部材37により保持されたバラ釘Nの頭部が前記コンタクトアーム36の先端部36bと係合してコンタクトアーム36を上方へ作動させて、コンタクトアーム36の上端部36bがコンタクトレバー35の端部を回動操作し、更にトリガレバーが回動操作されることによって起動バルブ30を起動操作するようにしている。
【0015】
ノーズ25に形成されている射出口5の内径寸法はこの釘打機で使用する最大サイズのバラ釘の頭部が射出口内に収容される最小の寸法に設定されており、また、この射出口5によって案内されて射出口5内のバラ釘Nを打撃するドライバ14の外径が、前記最大サイズの釘の頭径とほぼ同じに設定されている。更に、前記ドライバ14には射出口5内に配置されているコンタクトアーム36の先端部36bとの干渉を避けるため図5に示すように断面における円形の一部を切除した形状の溝40が先端から上方に向けて長手方向に沿って形成されている。上記コンタクトアーム36の先端部36bの射出口5内への進入長さは、この釘打機1で使用される最小サイズのバラ釘Nの頭部縁を射出口5の前方壁に当接させた状態で釘の頭部がコンタクトアーム36の先端部36aと当接できるように設定されている。
【0016】
上記のように、板状に形成したコンタクトアーム36の先端部36aを射出口5内に臨ませて配置させることによって、ノーズ25の射出口5内へ装填された頭部径の異なった複数のサイズのバラ釘Nの何れによってもコンタクトアーム36を作動させることが可能となる。又、ドライバ14に上記コンタクトアーム36の先端部36aを収容する溝40を形成することにより、ドライバ14の外径を、釘を打ち出し案内する射出口5の内径一杯に設定することが可能であり、バラ釘Nの頭部の全面にドライバ14によって打撃を与えることが可能となる。
【0017】
以下図6乃至図9に基づいて上記実施例の作動状態を説明する。初期状態では下端部37aが射出口5内から退避された状態に保持されているチャック部材37が、図6に示すように、射出口5の先端側からバラ釘Nの頭部を射出口5内に挿入することによって、前記保持状態がバラ釘Nの挿入によって解除されてバネ38の押圧力によってチャック部材37が可動支軸26を中心として回動し、下端部37aが射出口5内に進入してバラ釘Nを射出口5の前方壁との間で狭持して保持させる。
【0018】
図7に示すように、チャック部材37によって射出口5に保持されているバラ釘Nの、射出口5の先端方向に向けて突出されている釘の先端を被打込材の打ち込み箇所に当てて釘打機1を被打込材に押しつけ操作すると、射出口5に保持されているバラ釘Nが射出口5内を上方へ移動されて、バラ釘Nの頭部がコンタクトアーム36の先端部36bと当接してコンタクトアーム36を上方へ作動させる。コンタクトアーム36が上方へ移動されることによってコンタクトアーム36の上端部36aがトリガレバー8に枢着されているコンタクトレバー35の一端側と当接してコンタクトレバー35を回動操作する。この状態では未だトリガレバー8が操作されていないので起動バルブ30は作動されず釘打機1は起動されない。
【0019】
図8に示すように、トリガレバー8が回動操作されると、コンタクトレバー35の枢支部側が上方に回動されて起動バルブ30のバルブステム34がコンタクトレバー35によって押し込み操作される。これによって起動バルブ30が作動されて打込機構2が駆動されてドライバ14が下方向に駆動されて、射出口5内にチャック部材37によって保持されているバラ釘Nの頭部を打撃してバラ釘Nを射出口5の先端に方向に配置された被打込材へ打ち込む。コンタクトアーム36の先端部36bはドライバ14に形成されている溝40内に収容されてドライバ14によって打撃されることはない。
【0020】
前記ドライバ14が繰り返し駆動されて釘の打ち込みが進行しノーズ25の射出口5から突出されている釘の先端部が被打込材中に打ち込まれると、ノーズ25の下端面が被打込材の上面と当接してノーズ25がノーズホルダ24に沿って上方にスライド移動しながら更に釘の打ち込みが進行する。ノーズ25とノーズホルダ24間の相対移動に伴ってチャック部材37が回動されて下端部37aが射出口5内から退避作動されて、ドライバ14とチャック部材37の下端部37aの干渉が回避されるようにされている。ノーズ25がノーズホルダ24に対して所定位置までスライド移動したとき、ノーズ25と当接している被打込材の表面に対して釘が所定深さまで打ち込まれた状態になる。このとき、ノーズ25に形成された操作部41によって図示していない停止機構を作動させて打込機構2の作動を停止させるようにしている。
【0021】
なお、上記実施例では、コンタクトアーム36の上端部36aによってトリガレバー8に枢着されたコンタクトレバー35を回動操作して、このコンタクトレバー35によって起動バルブ30を操作するようにしているが、この方式に限定されるものではなく、射出口5内に装填されたバラ釘Nによって操作されるコンタクトアーム36を介して釘打機1の打込機構2を起動させるようにした釘打機に採用することが可能である。なお、実施例ではコンタクトアーム36を長い板状にしているが、同じ寸法幅であれば円柱形状等の棒状でもよい。
【0022】
【発明の効果】
上記のように本発明によれば、コンタクトアームの先端部を幅の狭い板状に形成するとともに、この先端部をドライバとバラ釘を案内する射出口内に打ち込み方向に沿って摺動可能に臨ませて配置し、ドライバにコンタクトアームの先端部を収容する溝を打ち込み方向に沿って形成しているので、ドライバの外径をバラ釘の頭部とほぼ同一の大きな径に設定することができ、ドライバの耐久性を向上させることができる。
【0023】
又、頭部の外径の小さい釘であってもコンタクトアームを作動させることができ、釘の頭部を全面をドライバによって打撃することができるので、ドライバが釘頭の偏芯位置を打撃することによる釘の頭部がめくれたり、又は打ち込み中のバラ釘Nが傾いてしまうことが無く釘を傾斜させずに確実に被打込材に打ち込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるバラ釘用釘打機の側面図
【図2】図1と同じバラ釘用釘打機の縦断側面図
【図3】図2と同じバラ釘用釘打機の要部を拡大した縦断側面図
【図4】図3におけるA−A線上の断面図
【図5】本発明のトリガ機構の主要な構成を示す斜視図
【図6】射出口内にバラ釘が挿入された状態を示すノーズ部の断面図
【図7】釘を介してコンタクトアームが作動された状態の図6と同じ断面図
【図8】打込機構が作動してドライバにより釘を打撃している状態の図7と同じ断面図
【図9】釘の打ち込みが完了した状態の図8と同じ断面図
【符号の説明】
1 バラ釘用釘打機
5 射出口
6 ノーズ部
8 トリガレバー
9 トリガ機構
14 ドライバ
24 ノーズホルダ
25 ノーズ
30 起動バルブ
34 バルブステム
35 コンタクトレバー
36 コンタクトアーム
36a 上端部
36b 先端部
39 バネ
40 溝
【発明の属する技術分野】
本発明は、打撃シリンダ内に収容された打撃ピストンによってノーズ部に形成された射出口内で摺動自在に案内されているドライバを往復駆動し、前記射出口内に挿入されて先端が射出口から突出させた状態でノーズ部に保持されたバラ釘を、前記ドライバによって打撃して被打込材へ打ち込むようにした釘打機のトリガ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
打撃シリンダ内に収容された打撃ピストンに結合したドライバを、ノーズ部に形成した射出口内で摺動自在に案内させ、前記打撃ピストンを打撃シリンダ内で駆動することにより、射出口内に装填された釘をドライバによって打撃して射出口から被打込材へ打ち込むようにした釘打機が一般に知られている。このような釘打機では、前記ドライバに結合された打撃ピストンを収容している打撃シリンダ内に圧縮空気を導入して打撃ピストンを駆動してドライバを作動させるための起動バルブを備えており、この起動バルブを操作するために釘打機を把持している作業者の指によって操作されるトリガレバーと、射出口の先端側に配置される被打込材によって操作されるコンタクトアームを有するトリガ機構とを備え、トリガレバーとコンタクトアームの両者が操作されることによって釘打機が起動できるようにされている。
【0003】
互いに連結されてマガジンに収容された連結釘を順次ノーズ部に形成した射出口内へ供給して、射出口内で駆動されるドライバによって連続的に釘を打ち込むようにした通常の釘打機では、前記コンタクトアームが射出口を形成しているノーズの先端方向に突出させて配置されており、釘打機を被打込材へ押し当てることによってコンタクトアームが被打込材と当接されて操作されるようにしている。互いに連結されていないバラ釘を使用するバラ釘用の釘打機では、バラ釘は拡径された頭部を射出口内に挿入して先端部を射出口から突出させた状態でノーズ部に一本ずつ装填され、釘の先端を被打込材の打ち込み箇所に位置決めした状態で釘打機を起動させて釘を打ち込むようにしている。このため前記トリガ機構を構成しているコンタクトアームの端部がノーズの射出口内に配置されており、射出口内に装填された釘の頭部によってコンタクトアームが操作されるようにされている。
【0004】
従来のバラ釘用釘打機のトリガ機構のコンタクトアームは、内径がビットの径より大きく外径が釘の頭部径より大きく形成したプッシュレバーを、ビットを摺動自在に案内しているビットガイドの下方で該ビットガイドを収容して案内しているネイルガイドの内壁に摺動可能に支持して設け、ネイルガイド内に挿入された釘の頭部で前記プッシュレバーを上方に作動させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術では、釘を打撃するビットは環状に形成されているプッシュレバーの中心孔を貫通して釘を打撃するようにしているのでビットの径が釘の頭部径よりも細く形成されており、ビットの断面積が小さく耐久性が損なわれてしまうという問題点があった。また、頭部外径の小さい釘を使用する場合には釘頭がプッシュレバーの内径穴を貫通してしまい釘の検出ができなくなったり、更に頭径の小さい釘では釘の頭部がネイルガイド内で揺動してビットによって釘頭の中心部を打撃することができず、傾いたりして座屈してしまうことがあった。
【0005】
【特許文献1】
特許第3239579号公報(段落番号0009、図4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術における問題点を解消して、ドライバの外径をバラ釘を打ち出し案内する射出口の内径に合わせて大きく設定することができ、釘頭部の全面をドライバによって打撃させることが可能なバラ釘用釘打機のトリガ機構を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の釘打機のトリガ機構は、ハウジング内に配置された打撃シリンダと、該打撃シリンダ内に摺動自在に収容されるとともに釘を打撃するドライバを結合した打撃ピストンと、前記ハウジングの下端に取り付けられ前記ドライバを摺動自在に案内する射出口を形成しているノーズと、圧縮空気を前記打撃シリンダ内へ導入及び打撃シリンダ内から排気させることによって前記打撃ピストンを打撃シリンダ内で往復駆動させる起動バルブ及び、該起動バルブを操作する手動操作可能なトリガレバーを備えたトリガ機構とを備え、該トリガ機構を操作することによって打撃ピストンを駆動させて前記ノーズの射出口内に配置された釘をドライバによって打撃して被打込材に打ち込む釘打機において、前記トリガ機構が、前記ノーズに沿って摺動自在に配置されるとともに上端が前記起動バルブの近傍に配置されて前記トリガレバーと協働して前記起動バルブを作動させるコンタクトアームを備え、該コンタクトアームの先端部を釘の射出方向に沿って板状に形成するとともにこのコンタクトアームの先端部を前記射出口内に臨ませて配置し、更に、前記ドライバの外周面に前記コンタクトアームの先端部を収容する溝を前記ドライバの長手方向に沿って形成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施例に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1に示すように本発明のバラ釘用釘打機1(以下単に釘打機と称する)は、バラ釘を打ち込むための打込機構2を収容しているハウジング3と、作業者が釘打機1を把持するための前記ハウジング3から後方へ向けて一体に形成されたグリップ部4、及び、前記ハウジング3の下方に形成されるとともにバラ釘Nを打ち出すための射出口5を形成しているノーズ部6とにより構成されている。前記グリップ部4の後端部には圧縮空気供給源から打込機構2を駆動する圧縮空気を釘打機1に導入するエアホースを接続するためのプラグ7が取り付けられている。更に、グリップ部4の基部には、圧縮空気を前記打込機構2へ供給して打込機構2を起動させるための手動操作可能なトリガレバー8を含むトリガ機構9が形成されている。該トリガ機構9を操作することによって前記打込機構2が繰り返し駆動されてノーズ部6の射出口5内に配置されたバラ釘Nに多数回の打撃を与えて、該バラ釘Nを被打込材に打ち込むようにされている。
【0009】
図2に示すように、ハウジング3内には前記打込機構2を構成している打撃ピストン10を摺動自在に収容した打撃シリンダ11が配置されており、打撃シリンダ11の上端部と下端部に配置されているバンパ12、13の間で打撃ピストン10が往復摺動できるようにされている。打撃ピストン10の下面側には釘を打撃するためのドライバ14が螺合されて結合されており、該ドライバ14の下端側がハウジング3の下部を貫通してノーズ部6の方向へ突出されている。打撃シリンダ11の上部周壁には開口15が形成されており、該開口15から打撃シリンダ11内に導入した圧縮空気により前記打撃ピストン10が下方向へ駆動される。打撃シリンダ11の外周面とハウジング3の内壁面との間には環状のリタン用エアチャンバ16が形成されており、打撃シリンダ11内に導入されて打撃ピストン10を駆動させた圧縮空気の一部が打撃シリンダ11の中途部に形成されている開口17を経由してこのリタン用エアチャンバ16内に溜められて、打撃ピストン10が下死点に到達した後に打撃ピストン10の上面側の打撃シリンダ11内の圧縮空気が排気されることにより、リタン用エアチャンバ16内の圧縮空気が打撃シリンダ11の下端部に形成されている開口18を経由して打撃ピストン10の下面側に作用して打撃ピストン10を上死点方向に復帰させるようにしている。
【0010】
前記ハウジング3の上方には上下面にバンパ19を一体に取り付けた緩衝ピストン20を収容した緩衝シリンダ21が前記打撃シリンダ11と直線状に形成されている。該緩衝シリンダ21の下端は前記打撃シリンダ11内と連通されており、打撃シリンダ11内に導入された圧縮空気が緩衝シリンダ21内にも導入されて緩衝ピストン20を上方に向けて作動させるようにしている。このように緩衝ピストン20を打撃ピストン10と対称的に作動させることによって、打撃ピストン10を駆動させる際に発生する反動を緩衝ピストン20により吸収させて反動がハウジング3に発生しないようにしている。前記緩衝シリンダ21の上端は開口22が形成されたシリンダキャップ23によって閉鎖され、緩衝ピストン20の上面側は常時大気に連通されている。
【0011】
前記ハウジング3の下方に形成されているノーズ部6は、前記ハウジング3の下端に一体に取り付けられているノーズホルダ24と、該ノーズホルダ24に対して釘の打ち込み方向に沿ってスライド可能に支持されているノーズ25を備えており、該ノーズ25にはハウジングから下方に突出されているドライバ14を摺動可能に案内する射出口5が形成されている。ノーズ25はノーズホルダ24の内側に収容されてノーズ25を貫通して取り付けられている可動支軸26がノーズホルダ24に形成されている長孔27内に収容されることによって釘の打ち込み方向に沿ってスライド可能に支持されている。更にノーズ25はバネ28によってスライド方向の先端側に向けて付勢されており、釘の打ち込みが進行するに従ってノーズ25の下端面が被打込材の表面と当接してノーズホルダ24に対して上方へスライド移動できるようにされている。
【0012】
グリップ部4の内部には前記プラグ7を介して導入した圧縮空気を溜めるエアチャンバ29が形成されており、更にグリップ部4の基部側にはエアチャンバ29内の圧縮空気を打撃シリンダ11内へ導入させまた打撃シリンダ11内の圧縮空気を大気に排気させる起動バルブ30が形成されており、更にこの起動バルブ30の下方側には前記起動バルブ30を作動させて釘打機1を起動させるトリガ機構9が形成されている。前記起動バルブ30は打撃シリンダ11側に連通している通路31をエアチャンバ29と排気通路32とに切換接続させるメインバルブ33と、該メインバルブ33を作動させるバルブステム34により構成されている。トリガ機構9は前記グリップ部4を把持している手の指で操作可能なトリガレバー8と該トリガレバー8に一端側が枢着支持されるとともに前記バルブステム34の下端部と対向して配置されているコンタクトレバー35及び、上端部36aが前記コンタクトレバー35の他端側と対向して配置されるとともに釘の打ち込み方向に沿ってノーズ部6に摺動可能に支持されているコンタクトアーム36とにより構成されており、該コンタクトアーム36とトリガレバー8の両部材が操作されることによってコンタクトレバー35を介して起動バルブ30のバルブステム34を操作して釘打機1を起動させるようにしている。
【0013】
図3に示すように、前記ノーズ25にはノーズ25に形成されている射出口5内にノーズ25の先端側から挿入されたバラ釘Nを保持するためのチャック部材37が設けられており、該チャック部材37は前記可動支軸26に回動自在に支持されており、ノーズ25との間に介在したバネ38によってチャック部材37の下端部37aが射出口5の前面壁の方向に接近するように付勢されている。ノーズ25の射出口5内に挿入されたバラ釘Nの軸部が前記チャック部材37の下端部37aによって射出口5の前面壁との間に狭持されて釘の先端が射出口5から突き出された状態に保持されるようにされている。
【0014】
上端部36aが前記コンタクトレバー35の一端側に対向して配置されているコンタクトアーム36は、ハウジングとの間に介在されているバネ39によって釘の打ち出し方向に付勢されてノーズ部6に支持されている。該コンタクトアーム36の下部は、図4及び図5に示すように横方向の幅寸法が薄くされた板状に形成されており、このコンタクトアーム36の板状の部分が、前記チャック部材37の中心部に形成されているスリット37bを貫通して先端部36bがノーズ25の後方側に向けて形成されている開口部から射出口5内に配置され、該先端部36bが射出口5内を釘の射出方向に沿って移動できるように配置されている。射出口5内に装填されて前記チャック部材37により保持されたバラ釘Nの頭部が前記コンタクトアーム36の先端部36bと係合してコンタクトアーム36を上方へ作動させて、コンタクトアーム36の上端部36bがコンタクトレバー35の端部を回動操作し、更にトリガレバーが回動操作されることによって起動バルブ30を起動操作するようにしている。
【0015】
ノーズ25に形成されている射出口5の内径寸法はこの釘打機で使用する最大サイズのバラ釘の頭部が射出口内に収容される最小の寸法に設定されており、また、この射出口5によって案内されて射出口5内のバラ釘Nを打撃するドライバ14の外径が、前記最大サイズの釘の頭径とほぼ同じに設定されている。更に、前記ドライバ14には射出口5内に配置されているコンタクトアーム36の先端部36bとの干渉を避けるため図5に示すように断面における円形の一部を切除した形状の溝40が先端から上方に向けて長手方向に沿って形成されている。上記コンタクトアーム36の先端部36bの射出口5内への進入長さは、この釘打機1で使用される最小サイズのバラ釘Nの頭部縁を射出口5の前方壁に当接させた状態で釘の頭部がコンタクトアーム36の先端部36aと当接できるように設定されている。
【0016】
上記のように、板状に形成したコンタクトアーム36の先端部36aを射出口5内に臨ませて配置させることによって、ノーズ25の射出口5内へ装填された頭部径の異なった複数のサイズのバラ釘Nの何れによってもコンタクトアーム36を作動させることが可能となる。又、ドライバ14に上記コンタクトアーム36の先端部36aを収容する溝40を形成することにより、ドライバ14の外径を、釘を打ち出し案内する射出口5の内径一杯に設定することが可能であり、バラ釘Nの頭部の全面にドライバ14によって打撃を与えることが可能となる。
【0017】
以下図6乃至図9に基づいて上記実施例の作動状態を説明する。初期状態では下端部37aが射出口5内から退避された状態に保持されているチャック部材37が、図6に示すように、射出口5の先端側からバラ釘Nの頭部を射出口5内に挿入することによって、前記保持状態がバラ釘Nの挿入によって解除されてバネ38の押圧力によってチャック部材37が可動支軸26を中心として回動し、下端部37aが射出口5内に進入してバラ釘Nを射出口5の前方壁との間で狭持して保持させる。
【0018】
図7に示すように、チャック部材37によって射出口5に保持されているバラ釘Nの、射出口5の先端方向に向けて突出されている釘の先端を被打込材の打ち込み箇所に当てて釘打機1を被打込材に押しつけ操作すると、射出口5に保持されているバラ釘Nが射出口5内を上方へ移動されて、バラ釘Nの頭部がコンタクトアーム36の先端部36bと当接してコンタクトアーム36を上方へ作動させる。コンタクトアーム36が上方へ移動されることによってコンタクトアーム36の上端部36aがトリガレバー8に枢着されているコンタクトレバー35の一端側と当接してコンタクトレバー35を回動操作する。この状態では未だトリガレバー8が操作されていないので起動バルブ30は作動されず釘打機1は起動されない。
【0019】
図8に示すように、トリガレバー8が回動操作されると、コンタクトレバー35の枢支部側が上方に回動されて起動バルブ30のバルブステム34がコンタクトレバー35によって押し込み操作される。これによって起動バルブ30が作動されて打込機構2が駆動されてドライバ14が下方向に駆動されて、射出口5内にチャック部材37によって保持されているバラ釘Nの頭部を打撃してバラ釘Nを射出口5の先端に方向に配置された被打込材へ打ち込む。コンタクトアーム36の先端部36bはドライバ14に形成されている溝40内に収容されてドライバ14によって打撃されることはない。
【0020】
前記ドライバ14が繰り返し駆動されて釘の打ち込みが進行しノーズ25の射出口5から突出されている釘の先端部が被打込材中に打ち込まれると、ノーズ25の下端面が被打込材の上面と当接してノーズ25がノーズホルダ24に沿って上方にスライド移動しながら更に釘の打ち込みが進行する。ノーズ25とノーズホルダ24間の相対移動に伴ってチャック部材37が回動されて下端部37aが射出口5内から退避作動されて、ドライバ14とチャック部材37の下端部37aの干渉が回避されるようにされている。ノーズ25がノーズホルダ24に対して所定位置までスライド移動したとき、ノーズ25と当接している被打込材の表面に対して釘が所定深さまで打ち込まれた状態になる。このとき、ノーズ25に形成された操作部41によって図示していない停止機構を作動させて打込機構2の作動を停止させるようにしている。
【0021】
なお、上記実施例では、コンタクトアーム36の上端部36aによってトリガレバー8に枢着されたコンタクトレバー35を回動操作して、このコンタクトレバー35によって起動バルブ30を操作するようにしているが、この方式に限定されるものではなく、射出口5内に装填されたバラ釘Nによって操作されるコンタクトアーム36を介して釘打機1の打込機構2を起動させるようにした釘打機に採用することが可能である。なお、実施例ではコンタクトアーム36を長い板状にしているが、同じ寸法幅であれば円柱形状等の棒状でもよい。
【0022】
【発明の効果】
上記のように本発明によれば、コンタクトアームの先端部を幅の狭い板状に形成するとともに、この先端部をドライバとバラ釘を案内する射出口内に打ち込み方向に沿って摺動可能に臨ませて配置し、ドライバにコンタクトアームの先端部を収容する溝を打ち込み方向に沿って形成しているので、ドライバの外径をバラ釘の頭部とほぼ同一の大きな径に設定することができ、ドライバの耐久性を向上させることができる。
【0023】
又、頭部の外径の小さい釘であってもコンタクトアームを作動させることができ、釘の頭部を全面をドライバによって打撃することができるので、ドライバが釘頭の偏芯位置を打撃することによる釘の頭部がめくれたり、又は打ち込み中のバラ釘Nが傾いてしまうことが無く釘を傾斜させずに確実に被打込材に打ち込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるバラ釘用釘打機の側面図
【図2】図1と同じバラ釘用釘打機の縦断側面図
【図3】図2と同じバラ釘用釘打機の要部を拡大した縦断側面図
【図4】図3におけるA−A線上の断面図
【図5】本発明のトリガ機構の主要な構成を示す斜視図
【図6】射出口内にバラ釘が挿入された状態を示すノーズ部の断面図
【図7】釘を介してコンタクトアームが作動された状態の図6と同じ断面図
【図8】打込機構が作動してドライバにより釘を打撃している状態の図7と同じ断面図
【図9】釘の打ち込みが完了した状態の図8と同じ断面図
【符号の説明】
1 バラ釘用釘打機
5 射出口
6 ノーズ部
8 トリガレバー
9 トリガ機構
14 ドライバ
24 ノーズホルダ
25 ノーズ
30 起動バルブ
34 バルブステム
35 コンタクトレバー
36 コンタクトアーム
36a 上端部
36b 先端部
39 バネ
40 溝
Claims (1)
- ハウジング内に配置された打撃シリンダと、該打撃シリンダ内に摺動自在に収容されるとともに釘を打撃するドライバを結合した打撃ピストンと、前記ハウジングの下端に取り付けられ前記ドライバを摺動自在に案内する射出口を形成しているノーズと、圧縮空気を前記打撃シリンダ内へ導入及び打撃シリンダ内から排気させることによって前記打撃ピストンを打撃シリンダ内で往復駆動させる起動バルブ及び、該起動バルブを操作する手動操作可能なトリガレバーを備えたトリガ機構とを備え、該トリガ機構を操作することによって打撃ピストンを駆動させて前記ノーズの射出口内に配置された釘をドライバによって打撃して被打込材に打ち込む釘打機において、前記トリガ機構が、前記ノーズに沿って摺動自在に配置されるとともに上端が前記起動バルブの近傍に配置されて前記トリガレバーと協働して前記起動バルブを作動させるコンタクトアームを備え、該コンタクトアームの先端部を釘の射出方向に沿って板状に形成するとともにこのコンタクトアームの先端部を前記射出口内に臨ませて配置し、更に、前記ドライバの外周面に前記コンタクトアームの先端部を収容する溝を前記ドライバの長手方向に沿って形成したことを特徴とする釘打機のトリガ機構。
Priority Applications (1)
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JP2003016342A JP2004223671A (ja) | 2003-01-24 | 2003-01-24 | 釘打機のトリガ機構 |
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-
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- 2003-01-24 JP JP2003016342A patent/JP2004223671A/ja active Pending
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JP2006150477A (ja) * | 2004-11-26 | 2006-06-15 | Max Co Ltd | ネジ、釘等の打込機における打込ガイド機構 |
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