JP2004222412A - 発電・電動機用ステータの製造方法及びその組立治具 - Google Patents
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Abstract
【効果】コイル部の巻始めの端部若しくは巻終りの端部を円錐形状の巻付け部材に巻付けることで巻線材を保持することができる。この結果、連続的にコイル部を形成することができる。
【選択図】 図7
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電・電動機用ステータの製造方法及びその組立治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
発電・電動機用ステータの製造方法及びその組立治具が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−150904号公報(第8頁、図5−6)
【0004】
同公報の図5及び図6を再掲し上記技術を説明する。ただし、同公報に記載の符号を新しく振り直すとともに記載の名称も一部変更した。
図18は特開平11−150904号公報の図5の再掲図であり、ステータコイルの接続回路を示す。また、図19は特開平11−150904号公報の図6の再掲図あり、ステータコイルの接続端子を示す。
ステータ100は、ステータコア(不図示)に複数の第1コイル部101・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ)を形成することで第1系統の巻線コイル105を形成し、ステータコアに複数の第2コイル部102・・・を形成することで第2系統の巻線コイル106を形成し、ステータコア(不図示)に複数の第3コイル部103・・・を形成することで第3系統の巻線コイル107を形成し、これらの第1〜3系統の巻線コイル105〜107の巻始め若しくは巻終りの端部108・・・を図18に詳細形状を示す接続端子109・・・にそれぞれ接続する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1のステータ100では、第1〜3系統の巻線コイル105〜107の巻始めの若しくは巻終りの端部108・・・を、把持工具等で把持してそれぞれ接続端子109・・・に接続し、接続後、巻線コイル105〜107の巻始め若しくは巻終りの端部108・・・を切断するものであり、少なくとも6箇所の接続作業及び切断作業が発生する。従って、ステータ100の組立作業に多大の時間がかかる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、巻線コイルの巻始めの端部及び巻終りの端部の接続作業及び切断作業を短時間で行うことができる発電・電動機用ステータの製造方法及びその組立治具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発電・電動機用ステータの製造方法は、リング状のヨークから放射状に複数のティースを突出させてなるステータコア、下インシュレータ及び複数の接続端子を備えた上インシュレータを準備する準備工程と、ステータコアの上から上インシュレータを取付けるとともにステータコアの下から下インシュレータを取付けるインシュレータ取付け工程と、上・下インシュレータを取付けたステータコアを基台に装着するステータコア装着工程と、基台に巻線材の巻始め端を係止する巻始め端係止工程と、基台の中心に取付けた円錐形状の巻付け部材に巻線材を巻付ける巻線材巻付け工程と、巻線材を複数の接続端子の一つを経由させて、複数のティースの内の最初のティースに巻線材を導く巻線材導入工程と、巻線材に所定のテンションを保ちながら最初のティースに巻線材を巻くことで最初のコイル部を形成し、巻線材に所定のテンションを保ちながら次に巻線を施すティース位置までステータコアを回転させて所定のティースに連続的に巻線を施すことで最終のティースまでコイル部を形成するコイル部巻回工程と、巻線材を複数の接続端子の他の一つを経由させて巻付け部材に戻すことでコイル部を連続させた最初の系統の巻線コイルを完成させる巻線材戻し工程と、これらの巻線材巻付け工程、巻線材導入工程、コイル巻回工程及び巻線材戻し工程を複数回繰り返すことで複数の系統の巻線コイルを連続的に形成する巻線コイル連続工程と、複数の巻線コイルの接続端子にそれぞれ経由させた部分を前端部及び後端部と呼ぶときに、これらの前端部及び後端部を接続端子に同時に接続する接続端子接続工程と、前端部及び後端部を一括して切断する巻線材切断工程と、から構成したことを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の発電・電動機用ステータの製造方法によれば、複数の系統の巻線コイルを連続的に形成することで、複数の系統の巻線コイルを切らずに連続して巻くことができる。この結果、複数の系統の巻線コイルを巻回する作業時間の短縮を図ることができる。
【0009】
複数の系統の巻線コイルの前端部及び後端部を接続端子に同時に接続することで、接続時間の短縮を図ることができる。
複数の系統の巻線コイルの前端部及び後端部を一括して切断することで、切断に要する時間の短縮を図ることができる。
【0010】
請求項2の発電・電動機用ステータの組立治具は、リング状のヨークから放射状に複数のティースを突出させたステータコアに巻線を施すときに使用する発電・電動機用ステータの組立治具において、ステータコアを載置する基台と、この基台の中心に設けることでティースにコイル部を形成するときに巻線材を巻付ける円錐形状の巻付け部材と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
一般的に、ステータコアは、リング状のヨークから放射状に複数のティースを突出させた形状を呈する。
そこで、ティースにコイル部を形成するときに巻線材を巻付ける円錐形状の巻付け部材を設けた。例えば、巻線材の巻始めの端部若しくは巻終りの端部を円錐形状の巻付け部材に巻付けることで巻線材を保持することができる。この結果、連続的にコイル部を形成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は本発明に係る発電・電動機用ステータの組立治具で組立てるステータコアの平面図であり、図2は図1の2−2線断面図である。
ステータコア10は、リング状のヨーク11と、このヨーク11から放射状に突出さた複数のティースT1〜T30と、ヨーク11の内側に突出させた突起部13・・・と、これらの突起部13・・・の根本に形成した貫通孔14・・・と、からなる。
また、ステータコア10は、図2に示すように、複数枚のケイ素鋼板15・・・を積層して形成した構造であることを示す。
【0013】
図3は本発明に係る発電・電動機用ステータの組立治具で組立てる上インシュレータの平面図であり、図4は図3の4−4線断面図である。
上インシュレータ20は、リング状の上本体部21と、この上本体部から放射状に形成した複数の上ボビン部22・・・と、上本体部21に取付けた複数の接続端子S1〜S12と、上本体部21に形成した上貫通孔24・・・と、からなり、図4に示すように、上ボビン部22・・・はティースT1〜T30(図1参照)のそれぞれ上半分を覆うように形成したことを示す。
【0014】
図5は本発明に係る発電・電動機用ステータの組立治具で組立てる下インシュレータの平面図であり、図6は図5の6−6線断面図である。
下インシュレータ30は、リング状の下本体部31と、この下本体部から放射状に形成した複数の下ボビン部32・・・と、下本体部に形成した下貫通孔34・・・と、からなり、図6に示すように、下ボビン部32・・・はティースT1〜T30(図1参照)の下半分を覆うように形成したことを示す。
【0015】
図7は本発明に係る発電・電動機用ステータの組立治具の正面断面図である。
発電・電動機用ステータの組立治具40(以下、「ステータ組立治具40」と略記する)は、ステータコア10を載置する基台41と、この基台41の中心に設けたセンタ支持台42と、このセンタ支持台42に取付けることで、ティースT1〜T30(図1参照)にコイル部C1(図9参照)等を形成するときに巻線材44を巻付ける円錐形状の巻付け部材45と、これらの基台41、センタ支持台42及び巻付け部材45を一括して回転させる回転台46と、からなる。
なお、47はステータコア10を基台41に取付けるボルト、48は巻付け部材45をセンタ支持台42に取付けるボルトを示す。
【0016】
巻付け部材45は、巻線材44を巻付ける筒部51と、この筒部51から基台41に向かって先細りテーパ形状に延出するとともにステータコア10の上面16レベルに設定することで、巻線材44を巻付けたときに巻線材44を筒部51(図面下方)に誘導するテーパ部52と、このテーパ部52に巻線材44を導くためのすり割り部53と、センタ支持台42に固定するためのボルト孔54と、ボルト48の頭部49を沈める座ぐり部55と、からなる。なお、17はステータコア10の下面を示す。
【0017】
ステータ組立治具40は、リング状のヨーク11から放射状に複数のティースT1〜T30(図1参照)を突出させたステータコア10に巻線を施すときに載置する発電・電動機用ステータの組立治具において、ステータコア10を載置する基台41と、この基台41の中心に設けることでティースT1〜T30にコイル部C1(図9参照)等を形成するときに巻線材44を巻付ける円錐形状の巻付け部材45と、を備えたものであると言える。
【0018】
一般的に、ステータコアは、リング状のヨークから放射状に複数のティースを突出させた形状を呈する。
そこで、ティースT1〜T30にコイル部C1(図9参照)等を形成するときに巻線材44を巻付ける円錐形状の巻付け部材45を設けた。例えば、巻線材44の巻始めの端部若しくは巻終りの端部を円錐形状の巻付け部材45に巻付けることで巻線材44を保持することができる。この結果、連続的にコイル部C1(図9参照)等を形成することができる。
【0019】
ステータ組立治具40は、巻付け部材45を、基台41に向かって先細りテーパ形状にしたものとも言える。
巻付け部材45を、基台41にステータコア10を載置したときに基台41に向かって先細りテーパにすることで、巻線材44を巻付け部材45に巻付けたときに基台41側に巻線材44を移行させることができる。例えば、上インシュレータ20にコイル部C1(図9参照)等の巻始めの端部若しくは巻終りの端部を接続する接続端子S1〜S12(図3参照)を設けておけば、これらの接続端子S1〜S12に自然に接触させることができ、接続端子S1〜S12へ巻線材44の接続を容易にすることができる。
【0020】
次に、図8〜図15でステータコア10に巻線コイルを施す手順を説明する。
図8〜図15は本発明に係る発電・電動機用ステータの組立治具を用いてステータコアに巻線コイルを施す手順を示す説明図(その1〜8)である。
図8(a)において、ステータコア10に上インシュレータ20を矢印a1,a1の如く被せ、ステータコア10に下インシュレータ30を矢印a2,a2の如く被せる。
【0021】
図8(b)において、上・下インシュレータ20,30を取付け済みのステータコア10をステータ組立治具40に矢印b1の如く載置し、このステータコア10をボルト47・・・でステータ組立治具40に固定する。
【0022】
図9(a)において、巻線材44の巻始め端(巻始めの端部)67をステータ組立治具40の基台41側に固定し、巻線材44を巻付け部材45のすり割り部53に通す。なお、白抜き三角61は、ステータコア10のティースT1〜T30(図1参照)の巻線を施す巻線機を示す。
【0023】
図9(b)において、巻線材44に所定のテンションを加えつつ、巻線材44をテーパ部52、筒部51、接続端子S4を経由させティースT1に巻線を施し、このティースT1にコイル部C1を形成する。
例えば、巻付け部材45に巻線材44を巻付ける際に、図7に示す基台41を回転(インデックス)させながら、巻線材44を巻付け部材45に巻付けるようにしたものであってもよい。ここで、インデックスとは所定位置まで回転させることを意味する。
【0024】
図9(c)において、巻線材44に所定のテンションを加えつつ、ステータ組立治具40を矢印c1の如く回転させ、巻線機61にティースT4を対面させるとともに、巻線材44をステータコア10の下面17(図7参照)を這わせてティースT4まで導く。
【0025】
図10(a)において、巻線材44に所定のテンションを加えつつ、ティースT4に巻線を施すことでコイル部C4を形成する。
図10(b)において、巻線材44に所定のテンションを加えつつ、ステータ組立治具40を矢印b2の如く回転させ、巻線機61にティースT7を対面させるとともに、巻線材44をステータコア10の下面17(図7参照)を這わせてティースT7まで導く。
図10(c)において、巻線材44に所定のテンションを加えつつ、ティースT7に巻線を施すことでコイル部C7を形成する。
【0026】
図11(a)において、巻線材44に所定のテンションを加えつつ、ステータ組立治具40を矢印a3の如く回転させ、ティースT10に巻線を施すことでコイル部C10を形成し、ティースT13に巻線を施すことでコイル部C13までを連続的に形成する。
【0027】
図11(b)において、巻線材44を接続端子S7を経由させて巻付け部材45に戻し、巻線材44に所定のテンションを加えつつ、ステータ組立治具40を矢印b3の如く回転させ、巻線機61にティースT16を対面させる。
【0028】
図7で説明したように、巻付け部材45(図7参照)は、筒部51から基台41に向かってテーパ部52を先細りテーパ形状に延出し、このテーパ部52をステータコア10の上面16レベルに設定したものなので、巻線材44を巻付け部材45に巻付けたときに、巻線材44を筒部51(紙面裏方向)に自動的に誘導することができる。
図11(c)において、巻線材44に所定のテンションを加えつつ、接続端子S10を経由させティースT16に巻線材44を導く。
【0029】
図12(a)において、巻線材44に所定のテンションを加えつつ、このティースT16にコイル部C16を形成する。
【0030】
図12(b)において、巻線材44に所定のテンションを加えつつ、ステータ組立治具40を矢印b4の如く回転させ、ティースT19に巻線を施すことでコイル部C19を形成し、ティースT22に巻線を施すことでコイル部C22を形成し、ティースT25に巻線を施すことでコイル部C25を連続的に形成し、巻線機61にティースT28を対面させる。
図12(c)において、巻線材44をステータコア10の下面17(図7参照)を這わせてティースT28まで導き、巻線材44に所定のテンションを加えつつ、ティース28に巻線を施すことでコイル部C28を形成する。
【0031】
図13(a)において、ステータ組立治具40を矢印a4の如く回転させ、巻線機61にティースT2を対面させる。そして、巻線材44に所定のテンションを加えつつ、巻線材44を接続端子S1、巻付け部材45、接続端子S5を経由させティースT2に導く。
【0032】
図13(b)において、巻線材44に所定のテンションを加えつつ、ティースT2に巻線を施す。
図13(c)において、図10(a)〜図12(c)に示した手順で、ティース5,8,11,14,17,20,23,26,29に巻線を施す。
【0033】
図14(a)において、ステータ組立治具40を矢印a5の如く回転させ、巻線機61にティースT3を対面させる。
【0034】
図14(b)において、図9(b)〜図12(c)に示した手順で、ティース3,6,9,12,15,18,21,24,27,30に巻線を施し、接続端子S3を経由させて巻付け部材に巻線材44を戻す。なお、68は巻線材44の巻終り端(巻終りの端部)を示す。
図14(c)において、接続端子S1〜S12に巻線材44の経由させた部分を同時に接続する。
【0035】
図15(a)において、リング状のカッタ65を用意し、このカッタ65を矢印a6,a6の如く下降させることで、巻付け部材45に巻付けた巻線材44の巻付け部分66・・・(1個のみ示す)を同時に切断する。
【0036】
また、巻付け部材45は、筒部51から基台41に向かってテーパ部52を先細りテーパ形状に延出し、このテーパ部52をステータコア10の上面16レベルに設定したものなので、巻線材44を巻付け部材45に巻付けたときに、巻線材44の巻付け部分66・・・を筒部51に自動的に引き込むことができることを示す。
図15(b)において、ステータコア10に巻線を施したステータ70の完成した姿を示す。
【0037】
以下、本発明に係る発電・電動機用ステータの製造方法を説明する。
図16は本発明に係る発電・電動機用ステータの製造方法のフローチャートである(符号は図7参照)。なお、ST××はステップ番号を示す。
ST01:準備工程
リング状のヨーク11(図1参照)から放射状に複数のティースT1〜T30を突出させてなるステータコア10、下インシュレータ30及び複数の接続端子S1〜S12(図3参照)を備えた上インシュレータ20を準備する。
【0038】
ST02:インシュレータ取付け工程
ステータコア10の上から上インシュレータ20を取付けるとともにステータコア10の下から下インシュレータ30を取付ける。
ST03:ステータコア装着工程
上・下インシュレータ20,30を取付けたステータコア10を基台41に装着する。
【0039】
ST04:巻始め端係止工程
基台41に巻線材44の巻始め端67(図9参照)を係止する。
ST05:巻線材巻付け工程
基台41の中心に取付けた円錐形状の巻付け部材45に巻線材44を略U字に巻付ける。
【0040】
ST06:巻線材導入工程
巻線材44を複数の接続端子S1〜S12(図3参照)の一つを経由させて、複数のティースT1〜T30(図1参照)の内の最初のティース(例えば、図9に示すティースT1)に巻線材44を導く。
【0041】
ST07:コイル部巻回工程
巻線材44に所定のテンションを保ちながら最初のティースT1に巻線材を巻くことで最初のコイル部(例えば、図9に示すコイル部C1)を形成し、巻線材44に所定のテンションを保ちながら次に巻線を施すティース位置までステータコア10を回転させて所定のティースに連続的に巻線を施すことで最終のティース(例えば、図11に示すティースT13)までコイル部(例えば、図11に示すコイル部C13)を形成する。
【0042】
ST08:巻線材戻し工程
巻線材44を複数の接続端子S1〜S12の他の一つを経由させて巻付け部材に戻すことでコイル部(例えば、図11に示すコイル部C1,C4,C7,C10,C13)を連続させた最初の系統の巻線コイル(例えば、図11に示す巻線コイルM1)を完成させる。
【0043】
ST09:巻線コイル連続工程
巻線材巻付け工程、巻線材導入工程、コイル巻回工程及び巻線材戻し工程を複数回繰り返すことで複数の系統の巻線コイルを連続的に形成する。
【0044】
ST10:接続端子接続工程
複数の巻線コイル(例えば、図11に示す巻線コイルM1)の接続端子S1〜S12(図3参照)にそれぞれ経由させた部分を前端部(例えば、図11に示す前端部62)及び後端部(例えば、図11に示す後端部63)と呼ぶときに、これらの前端部及び後端部を接続端子S1〜S12に同時に接続する(図14参照)。
ST11:巻線材切断工程
前端部及び後端部を一括して切断する。
【0045】
図17(a),(b)は本発明に係る発電・電動機用ステータの組立治具で組立てる上インシュレータの接続端子の別実施例である。
(a)において、接続端子71は、本体部72と、この本体部72の左右に形成した圧着部73,73とからなり、巻線材44を圧着部73,73間に通し、これら圧着部73,73を熱圧着装置74で矢印▲1▼,▲2▼の如く挟み、この熱圧着装置73で加熱及び加圧することで巻線材44を接続する端子である。なお、75は圧着装置73の上圧着ピン、76は熱圧着装置73の下圧着ピンである。
【0046】
(b)において、接続端子77は、本体部78と、この本体部78の片側に形成した圧着部79とからなり、巻線材44を圧着部79と本体部78との間に通し、この圧着部79を熱圧着装置74で矢印▲3▼,▲4▼の如く挟み、この熱圧着装置74で加熱及び加圧することで巻線材44を接続する端子である。
【0047】
尚、実施の形態では図9〜図14に示すように、巻付け部材45に巻線材44を略U字に巻付けたが、巻付け方は必要に応じて1回転、2回転若しくは3回転以上巻付けるものであってもよい。
実施の形態では図16に示すように、ST09に巻線コイル連続工程を設けたが、これに限るものではなく、巻線コイル連続工程は、1系統の巻線コイルのみを形成する場合には省略してもよい。
【0048】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1のように構成することで、複数の系統の巻線コイルを切らずに連続して巻くことができる。この結果、複数の系統の巻線コイルを巻回する作業時間の短縮を図ることができる。
【0049】
また、前端部及び後端部を接続端子に同時に接続する接続端子接続工程を設けたので、複数の系統の巻線コイルの前端部及び後端部を接続端子に同時に接続することができ、接続時間の短縮を図ることができる。
さらに、前端部及び後端部を一括して切断する巻線材切断工程を設けたので、複数の系統の巻線コイルの前端部及び後端部を一括して切断することができ、切断に要する時間の短縮を図ることができる。
【0050】
請求項2では、ステータコアを載置する基台と、この基台の中心に設けることでティースにコイル部を形成するときに巻線材を巻付ける円錐形状の巻付け部材と、を備えた。例えば、巻線材の巻始めの端部若しくは巻終りの端部を円錐形状の巻付け部材に巻付けることで巻線材を保持することができる。この結果、連続的にコイル部を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発電・電動機用ステータの組立治具で組立てるステータコアの平面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】本発明に係る発電・電動機用ステータの組立治具で組立てる上インシュレータの平面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】本発明に係る発電・電動機用ステータの組立治具で組立てる下インシュレータの平面図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】本発明に係る発電・電動機用ステータの組立治具の正面断面図
【図8】本発明に係る発電・電動機用ステータの組立治具を用いてステータコアに巻線コイルを施す手順を示す説明図(その1)
【図9】本発明に係る発電・電動機用ステータの組立治具を用いてステータコアに巻線コイルを施す手順を示す説明図(その2)
【図10】本発明に係る発電・電動機用ステータの組立治具を用いてステータコアに巻線コイルを施す手順を示す説明図(その3)
【図11】本発明に係る発電・電動機用ステータの組立治具を用いてステータコアに巻線コイルを施す手順を示す説明図(その4)
【図12】本発明に係る発電・電動機用ステータの組立治具を用いてステータコアに巻線コイルを施す手順を示す説明図(その5)
【図13】本発明に係る発電・電動機用ステータの組立治具を用いてステータコアに巻線コイルを施す手順を示す説明図(その6)
【図14】本発明に係る発電・電動機用ステータの組立治具を用いてステータコアに巻線コイルを施す手順を示す説明図(その7)
【図15】本発明に係る発電・電動機用ステータの組立治具を用いてステータコアに巻線コイルを施す手順を示す説明図(その8)
【図16】本発明に係る発電・電動機用ステータの製造方法のフローチャート
【図17】本発明に係る発電・電動機用ステータの組立治具で組立てる上インシュレータの接続端子の別実施例
【図18】特開平11−150904号公報の図5の再掲図
【図19】特開平11−150904号公報の図6の再掲図
【符号の説明】
10…ステータコア、11…ヨーク、20…上インシュレータ、30…下インシュレータ、40…ステータ組立治具、44…巻線材、45…巻付け部材、62…前端部、63…後端部、67…巻始め端、69…巻終り端、70…ステータ、C1,C4,C7,C10,C13…コイル部、M1…巻線コイル、S1〜S12…接続端子、T1〜T30…ティース。
Claims (2)
- リング状のヨークから放射状に複数のティースを突出させてなるステータコア、下インシュレータ及び複数の接続端子を備えた上インシュレータを準備する準備工程と、
前記ステータコアの上から上インシュレータを取付けるとともにステータコアの下から下インシュレータを取付けるインシュレータ取付け工程と、
前記上・下インシュレータを取付けたステータコアを基台に装着するステータコア装着工程と、
前記基台に巻線材の巻始め端を係止する巻始め端係止工程と、
前記基台の中心に取付けた円錐形状の巻付け部材に前記巻線材を巻付ける巻線材巻付け工程と、
前記巻線材を前記複数の接続端子の一つを経由させて、前記複数のティースの内の最初のティースに前記巻線材を導く巻線材導入工程と、
前記巻線材に所定のテンションを保ちながら最初のティースに前記巻線材を巻くことで最初のコイル部を形成し、前記巻線材に所定のテンションを保ちながら次に巻線を施すティース位置まで前記ステータコアを回転させて所定のティースに連続的に巻線を施すことで最終のティースまでコイル部を形成するコイル部巻回工程と、
前記巻線材を前記複数の接続端子の他の一つを経由させて前記巻付け部材に戻すことで前記コイル部を連続させた最初の系統の巻線コイルを完成させる巻線材戻し工程と、
これらの巻線材巻付け工程、巻線材導入工程、コイル巻回工程及び巻線材戻し工程を複数回繰り返すことで複数の系統の巻線コイルを連続的に形成する巻線コイル連続工程と、
前記複数の巻線コイルの前記接続端子にそれぞれ経由させた部分を前端部及び後端部と呼ぶときに、これらの前端部及び後端部を前記接続端子に同時に接続する接続端子接続工程と、
前記前端部及び後端部を一括して切断する巻線材切断工程と、からなることを特徴とする発電・電動機用ステータの製造方法。 - リング状のヨークから放射状に複数のティースを突出させたステータコアに巻線を施すときに使用する発電・電動機用ステータの組立治具において、
この発電・電動機用ステータの組立治具は、前記ステータコアを載置する基台と、この基台の中心に設けることで前記ティースにコイル部を形成するときに巻線材を巻付ける円錐形状の巻付け部材と、を備えたことを特徴とする発電・電動機用ステータの組立治具。
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