JP2004221892A - 通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】不在モードにおける処理機能の有効/無効の設定を簡単に行えて、ユーザの利便性の向上を図れる通信装置を提供する。
【解決手段】ファクシミリ装置20は、在宅モードと不在モードとの切換えが可能であり、不在モードの中には留守録音機能、電話転送機能、ファクシミリ転送機能などの各種の処理機能が含まれている。これらの処理機能の中でどの処理機能を不在モード時に有効とするかは、ユーザによる操作部5(一括設定キー5b,部分設定キー5c,モード選択キー5d)への入力操作によって設定される。一括設定キー5bを押すだけで、全ての処理機能を有効と設定する。RAM7のモード格納領域7aに不在モードでの処理機能の有効/無効の組合せを示す複数種のモードが登録格納されており、モード選択キー5dにより一つのモードを選択して、所望の1または複数の処理機能を有効と設定する。
【選択図】 図1
【解決手段】ファクシミリ装置20は、在宅モードと不在モードとの切換えが可能であり、不在モードの中には留守録音機能、電話転送機能、ファクシミリ転送機能などの各種の処理機能が含まれている。これらの処理機能の中でどの処理機能を不在モード時に有効とするかは、ユーザによる操作部5(一括設定キー5b,部分設定キー5c,モード選択キー5d)への入力操作によって設定される。一括設定キー5bを押すだけで、全ての処理機能を有効と設定する。RAM7のモード格納領域7aに不在モードでの処理機能の有効/無効の組合せを示す複数種のモードが登録格納されており、モード選択キー5dにより一つのモードを選択して、所望の1または複数の処理機能を有効と設定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不在着信に対する種々の処理機能を有する通信装置に関し、特に、不在モード(留守モード)における各種の処理機能の有効/無効(オン/オフ)の設定を容易に行えるファクシミリ装置などの通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置では、ユーザが在宅している場合と不在である場合とで在宅モードと不在モードとを切り換え得るようにしていることが一般的である(例えば、特許文献1参照)。不在モードに設定されている場合には、不在着信に対して、留守録音、電話の転送、ファクシミリの転送、メッセージ応答などの複数の処理機能を自動的に行うようになっている。
【0003】
これらの処理機能の中のどの処理機能を有効として(処理機能のオン)、どの処理機能を無効とする(処理機能のオフ)かは、ユーザにおいて設定が可能である。よって、従来では、外出する際にユーザは、在宅モードから不在モードに切り換えると共に、これらの処理機能の夫々について有効/無効(オン/オフ)を決定して設定している(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−174853号公報
【特許文献2】
特開2000−174923号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ユーザは外出するたびに、不在モードにおける処理機能夫々の有効/無効を設定しなければならず、面倒であるという問題がある。また、設定すべき処理機能が多い場合には、いくつかの設定を忘れて外出してしまったり、誤った設定を行う可能性も高くなり、却って不便であるという問題もある。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、不在モードにおける処理機能の有効/無効の設定を簡単に行えて、ユーザの利便性の向上を図れる通信装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る通信装置は、不在着信に対する複数の処理機能を有しており、前記複数の処理機能夫々を有効とするか無効とするかの設定が可能である通信装置において、前記複数の処理機能の全てを有効とする一括設定を受け付ける手段を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項1にあっては、その通信装置に搭載されている不在着信に対する全ての処理機能を一括して有効とする設定をワンタッチで行える。よって、ユーザにとっては、外出のたびに、必要な処理機能を一つずつ設定することが不要となり、非常に便利である。また、いくつかの処理機能の設定を忘れたり、いくつかの処理機能について誤った設定を行ったりすることもなくなる。
【0009】
請求項2に係る通信装置は、請求項1において、前記複数の処理機能の中の1または複数の処理機能を有効とし、残りの処理機能は無効とするモードを複数種登録している登録手段と、該登録手段に登録されている複数種のモードの中の1つのモードの設定を受け付ける手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
不在着信に対する複数の処理機能の中でどの処理機能を有効として(実施して)どの処理機能を無効とする(実施しない)かは、通信装置を使用するユーザにおいて一定であることが多く、また、これらの処理機能夫々の有効/無効の組合せは、不在の時間帯または不在期間の長さに応じて若干の変化があるとしても、それほど多くなるとは考えられない。そこで、請求項2においては、考えられるこれらの有効/無効の組合せを示す複数種のモードを予め登録しておき、登録しておいたこれらの複数種のモードから1種類のモードを選択することにより、複数の処理機能の設定を一括して完了する。よって、極めて短時間にて処理機能の所望の有効/無効の設定を行える。また、必要な処理機能をわざわざ覚えておく必要もなくなる。
【0011】
請求項3に係る通信装置は、請求項1または2において、前記複数の処理機能には、受信した情報を他の通信装置へ転送する転送機能が含まれており、前記他の通信装置を特定する情報の設定を受け付ける手段を備えることを特徴とする。
【0012】
不在モードでの転送機能における転送先は、設定するユーザまたは設定時間にて変更されることが多いと考えられる。そこで、請求項3にあっては、転送機能が利用される場合に、その転送先はユーザが個別に設定する。よって、多くの種類数のモードを予め登録しておく必要がなくなり、登録しておくモードの種類数が少なくできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。
【0014】
図1は、本発明の通信装置としてのファクシミリ装置の構成を示すブロック図であり、本発明のファクシミリ装置20は、主制御部1,読取部2,記録部3,表示部4,操作部5,ROM6,RAM7,画像メモリ8,音声メモリ9,タイマ10,モデム11,NCU(Network Control Unit)12などを備えている。
【0015】
このファクシミリ装置20は、利用モードとして、ユーザがいる際の在宅モードと、ユーザがいない際の不在モードとの切換えが可能である。不在モードの中には、電話がかかってきた場合に相手の音声を録音する留守録音機能、かかってきた電話を所定の他の電話機またはファクシミリ装置へ転送する電話転送機能、受信したファクシミリ情報を所定の他のファクシミリ装置へ転送するファクシミリ転送機能などの各種の処理機能が含まれている。
【0016】
主制御部1は、具体的にはCPUで構成されており、バス13を介してファクシミリ装置20の上述したようなハードウェア各部と接続されていて、それらを制御すると共に、ROM6に格納されたコンピュータプログラムに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。読取部2は、例えばCCDを利用したスキャナで原稿を読み取り、読み取った画像データを出力する。
【0017】
記録部3は、電子写真方式のプリンタ装置であって、ファクシミリ通信により受信した画像データ、読取部2にて読み取った原稿の画像データなどに応じた画像をプリントアウトする。表示部4は、液晶表示装置またはCRTディスプレイ等の表示装置であり、ファクシミリ装置20の動作状態を表示したり、送信すべく読み取った原稿の画像データ、他のファクシミリ装置から受信した画像データなどの表示を行う。
【0018】
操作部5は、ファクシミリ装置20を操作するために必要な文字キー,テンキー,短縮ダイヤルキー,ワンタッチダイヤルキー,各種のファンクションキーなどを備えている。このファンクションキーの中には、在宅モード/不在モードの切換えを行う在宅/不在キー5a、不在モードにおける全ての処理機能を一括して有効とする設定を行う一括設定キー5b、不在モードにおける一部の処理機能を有効として残りの処理機能を無効とする部分設定キー5c、予め登録されている処理機能の有効/無効の組合せを示す複数種のモードから1種のモードを選択するモード選択キー5dなどが含まれている。なお、表示部4をタッチパネル方式とすることにより、操作部5の各種のキーの内の一部または全部を代用することも可能である。
【0019】
ROM6は、ファクシミリ装置20の動作に必要な種々のソフトウェアのプログラムを予め格納している。RAM7は、SRAMまたはフラッシュメモリ等で構成され、ソフトウェアの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。また、RAM7は、不在モードにおける処理機能の有効/無効の組合せを示す複数種のモードを登録格納しているモード格納領域7aを有している。
【0020】
画像メモリ8は、DRAM等で構成され、送信すべく読み取った画像データ、他のファクシミリ装置から受信した画像データなどを蓄積する。音声メモリ9は、留守録音機能が設定されている場合に相手の音声を録音する。タイマ10は、時間を計測する。
【0021】
モデム11は、バス13に接続されており、ファクシミリ通信が可能なファクシミリモデムから構成されている。また、モデム11は、同様にバス13に接続されたNCU12と直接的に接続されている。NCU12は、電話回線網との回線Lの閉結及び開放の動作を行うハードウェアであり、必要に応じてモデム11を電話回線網と接続する。
【0022】
次に、動作について説明する。ファクシミリ装置20は、在宅モードと不在モードとの設定が可能であり、これらは、ユーザによる操作部5(在宅/不在キー5a)への入力操作によって容易に切り換えられる。不在モードには、留守録音機能、電話転送機能、ファクシミリ転送機能が含まれており、これらの処理機能の中でどの処理機能を不在モード時に有効とするかは、ユーザによる操作部5(一括設定キー5b,部分設定キー5c,モード選択キー5d)への入力操作によって、容易に設定される。
【0023】
図2は、RAM7のモード格納領域7aに格納している不在モードでの処理機能の有効/無効の組合せを示す複数種のモードの一例を示す図である。不在モードにおける処理機能には、留守録音機能、電話転送機能、ファクシミリ転送機能があり、モード1は、留守録音機能のみが有効であって、残りの2種の処理機能は無効とする設定である。モード2は、ファクシミリ転送機能のみが有効であって、残りの2種の処理機能は無効とする設定である。モード3は、留守録音機能及び電話転送機能が有効であって、ファクシミリ転送機能は無効とする設定である。モード4は、電話転送機能及びファクシミリ転送機能が有効であって、留守録音機能は無効とする設定である。
【0024】
次に、本発明の特徴部分である不在モードにおける各種の処理機能の有効/無効の設定処理について説明する。図3は、この設定処理の動作手順を示すフローチャートである。
【0025】
主制御部1は、在宅/不在キー5aの切換えによって不在モードに設定されたか否かを判断する(ステップS1)。不在モードに設定された場合に(S1:YES)、主制御部1は、一括設定キー5bが押されたか否かを判断する(ステップS2)。一括設定キー5bが押された場合に(S2:YES)、搭載されている不在モードでの全ての処理機能を有効と設定する(ステップS3)。本発明では、このように一括設定キー5bを押すだけで、全ての処理機能を有効と設定することができ、その設定処理をワッタッチ操作により極めて簡便に行うことができる。
【0026】
次いで、電話転送及びファクシミリ転送における転送先の入力をユーザから受け付けて(ステップS4)、全体の動作が終了する。この場合、転送先の入力受け付け画面を表示部4に表示させ、ユーザが操作部5のテンキーを用いてその転送先を指定するようにすれば良い。
【0027】
一括設定キー5bが押されない場合(S2:NO)、主制御部1は、部分設定キー5cが押されたか否かを判断する(ステップS5)。部分設定キー5cが押された場合(S5:YES)、主制御部1は、モード選択キー5dが押されたか否かを判断する(ステップS6)。モード選択キー5dが押された場合(S6:YES)、主制御部1は、予め登録されている図2に示すような複数のモードから1種類のモードを決定して必要な処理機能のみを有効と設定して(ステップS7)、動作がステップS8に進む。本発明では、このようにモード選択キー5dを押すだけで、所望の1または複数の処理機能を有効に残りの処理機能を無効に設定することができ、その設定処理をワッタッチ操作により極めて簡便に行うことができる。
【0028】
モード選択キー5dが押されない場合(S6:NO)、主制御部1は、どの処理機能を有効としてどの処理機能を無効とするかの指示入力をユーザから受け付け、必要な処理機能のみを有効と設定して(ステップS9)、動作がS8に進む。なお、部分設定キー5cが押されない場合には(S5:NO)、動作がS1に戻る。
【0029】
主制御部1は、電話転送機能及び/またはファクシミリ転送機能が有効と設定されたか否かを判断する(S8)。有効と設定された場合(S8:YES)、電話転送及び/またはファクシミリ転送における転送先の入力をユーザから受け付けて(S4)、全体の動作が終了する。電話転送機能及び/またはファクシミリ転送機能が有効と設定されていない場合(S8:NO)、そのまま全体の動作が終了する。
【0030】
上述した実施の形態では、電話転送機能,ファクシミリ転送機能における転送先の設定をユーザの入力指定によって行うようにしたが、これとは異なり、その転送先を予め登録しておくことも可能である。以下では、このようにした実施の形態について説明する。なお、この場合のファクシミリ装置20の構成は、上述した実施の形態の場合と同様であるので、その説明は省略する。
【0031】
図4は、RAM7のモード格納領域7aに格納している不在モードでの処理機能の有効/無効の組合せ及び転送先を示す複数種のモードの他の例を示す図である。モード1は、留守録音機能のみが有効であって、残りの2種の処理機能は無効とする設定である。モード2,3は、何れも、ファクシミリ転送機能のみが有効であって、残りの2種の処理機能は無効とする設定であるが、その転送先が異なっている。モード4〜7は、何れも、留守録音機能及び電話転送機能が有効であって、ファクシミリ転送機能は無効とする設定であるが、その電話転送の転送先が異なっている。
【0032】
図5は、このような実施の形態における処理機能の設定処理の動作手順を示すフローチャートである。図5において、図3と同一または同様な部分には同一のステップ番号を付してそれらの説明を省略する。
【0033】
このような実施の形態では、電話転送機能,ファクシミリ転送機能における転送先も組み込まれた複数種のモードから1つのモードを選択するため、転送先の設定処理が不要となって、ユーザにおける操作入力が更に簡便となる。
【0034】
なお、上述した例(図5)では、全ての処理機能を有効とする場合に、転送先の指定入力を受け付けるようにしたが(S4)、電話転送,ファクシミリ転送毎に夫々一つずつの所定の転送先を予め登録しておき、一括設定キー5bが押された際に転送先も含めて全ての処理機能を有効とするように構成しても良い。
【0035】
なお、上述した実施の形態では、ユーザによる在宅/不在キー5aの操作によって在宅モードと不在モードとを切り換えるようにしたが、一日の中で無人となる時間帯がほぼ一定である会社,事務所,学校などでは、タイマ10の計時時刻に従って、在宅モードと不在モードとが自動的に切り換わるように構成しても良い。また、タイマ10の計時時刻に基づき、時間帯毎に電話転送及び/またはファクシミリ転送での転送先を異ならせるようにしても良い。
【0036】
更に、ファクシミリ装置を例として説明したが、本発明はこれに限定されず、在宅モードと転送機能を含む不在モードとの切換えが行えるコンピュータについても本発明を適用することが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明では、その通信装置に搭載されている不在着信に対する複数の処理機能全てを一括して有効(オン)とする設定をワンタッチで行えるので、外出のたびに、必要な処理機能を一つずつ設定することが不要となり、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0038】
また、本発明では、有効/無効の組合せを示す複数種のモードを予め登録しておき、登録しておいたこれらの複数種のモードから1種のモードを選択することにより、複数の処理機能の有効/無効(オン/オフ)の設定を一括して完了するので、極めて短時間にて所望の処理機能の設定を行うことができる。
【0039】
更に、本発明では、転送先はユーザが個別に設定するようにしたので、多くの種類数のモードを予め登録することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】不在モードでの処理機能の有効/無効の組合せを示す複数種のモードの一例を示す図である。
【図3】不在モードにおける各種の処理機能の有効/無効の設定処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】不在モードでの処理機能の有効/無効の組合せを示す複数種のモードの他の例を示す図である。
【図5】不在モードにおける各種の処理機能の有効/無効の設定処理の動作手順の他の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 主制御部
5 操作部
6 ROM
7 RAM
5a 在宅/不在キー
5b 一括設定キー
5c 部分設定キー
5d モード選択キー
7a モード格納領域
【発明の属する技術分野】
本発明は、不在着信に対する種々の処理機能を有する通信装置に関し、特に、不在モード(留守モード)における各種の処理機能の有効/無効(オン/オフ)の設定を容易に行えるファクシミリ装置などの通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置では、ユーザが在宅している場合と不在である場合とで在宅モードと不在モードとを切り換え得るようにしていることが一般的である(例えば、特許文献1参照)。不在モードに設定されている場合には、不在着信に対して、留守録音、電話の転送、ファクシミリの転送、メッセージ応答などの複数の処理機能を自動的に行うようになっている。
【0003】
これらの処理機能の中のどの処理機能を有効として(処理機能のオン)、どの処理機能を無効とする(処理機能のオフ)かは、ユーザにおいて設定が可能である。よって、従来では、外出する際にユーザは、在宅モードから不在モードに切り換えると共に、これらの処理機能の夫々について有効/無効(オン/オフ)を決定して設定している(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−174853号公報
【特許文献2】
特開2000−174923号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ユーザは外出するたびに、不在モードにおける処理機能夫々の有効/無効を設定しなければならず、面倒であるという問題がある。また、設定すべき処理機能が多い場合には、いくつかの設定を忘れて外出してしまったり、誤った設定を行う可能性も高くなり、却って不便であるという問題もある。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、不在モードにおける処理機能の有効/無効の設定を簡単に行えて、ユーザの利便性の向上を図れる通信装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る通信装置は、不在着信に対する複数の処理機能を有しており、前記複数の処理機能夫々を有効とするか無効とするかの設定が可能である通信装置において、前記複数の処理機能の全てを有効とする一括設定を受け付ける手段を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項1にあっては、その通信装置に搭載されている不在着信に対する全ての処理機能を一括して有効とする設定をワンタッチで行える。よって、ユーザにとっては、外出のたびに、必要な処理機能を一つずつ設定することが不要となり、非常に便利である。また、いくつかの処理機能の設定を忘れたり、いくつかの処理機能について誤った設定を行ったりすることもなくなる。
【0009】
請求項2に係る通信装置は、請求項1において、前記複数の処理機能の中の1または複数の処理機能を有効とし、残りの処理機能は無効とするモードを複数種登録している登録手段と、該登録手段に登録されている複数種のモードの中の1つのモードの設定を受け付ける手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
不在着信に対する複数の処理機能の中でどの処理機能を有効として(実施して)どの処理機能を無効とする(実施しない)かは、通信装置を使用するユーザにおいて一定であることが多く、また、これらの処理機能夫々の有効/無効の組合せは、不在の時間帯または不在期間の長さに応じて若干の変化があるとしても、それほど多くなるとは考えられない。そこで、請求項2においては、考えられるこれらの有効/無効の組合せを示す複数種のモードを予め登録しておき、登録しておいたこれらの複数種のモードから1種類のモードを選択することにより、複数の処理機能の設定を一括して完了する。よって、極めて短時間にて処理機能の所望の有効/無効の設定を行える。また、必要な処理機能をわざわざ覚えておく必要もなくなる。
【0011】
請求項3に係る通信装置は、請求項1または2において、前記複数の処理機能には、受信した情報を他の通信装置へ転送する転送機能が含まれており、前記他の通信装置を特定する情報の設定を受け付ける手段を備えることを特徴とする。
【0012】
不在モードでの転送機能における転送先は、設定するユーザまたは設定時間にて変更されることが多いと考えられる。そこで、請求項3にあっては、転送機能が利用される場合に、その転送先はユーザが個別に設定する。よって、多くの種類数のモードを予め登録しておく必要がなくなり、登録しておくモードの種類数が少なくできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。
【0014】
図1は、本発明の通信装置としてのファクシミリ装置の構成を示すブロック図であり、本発明のファクシミリ装置20は、主制御部1,読取部2,記録部3,表示部4,操作部5,ROM6,RAM7,画像メモリ8,音声メモリ9,タイマ10,モデム11,NCU(Network Control Unit)12などを備えている。
【0015】
このファクシミリ装置20は、利用モードとして、ユーザがいる際の在宅モードと、ユーザがいない際の不在モードとの切換えが可能である。不在モードの中には、電話がかかってきた場合に相手の音声を録音する留守録音機能、かかってきた電話を所定の他の電話機またはファクシミリ装置へ転送する電話転送機能、受信したファクシミリ情報を所定の他のファクシミリ装置へ転送するファクシミリ転送機能などの各種の処理機能が含まれている。
【0016】
主制御部1は、具体的にはCPUで構成されており、バス13を介してファクシミリ装置20の上述したようなハードウェア各部と接続されていて、それらを制御すると共に、ROM6に格納されたコンピュータプログラムに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。読取部2は、例えばCCDを利用したスキャナで原稿を読み取り、読み取った画像データを出力する。
【0017】
記録部3は、電子写真方式のプリンタ装置であって、ファクシミリ通信により受信した画像データ、読取部2にて読み取った原稿の画像データなどに応じた画像をプリントアウトする。表示部4は、液晶表示装置またはCRTディスプレイ等の表示装置であり、ファクシミリ装置20の動作状態を表示したり、送信すべく読み取った原稿の画像データ、他のファクシミリ装置から受信した画像データなどの表示を行う。
【0018】
操作部5は、ファクシミリ装置20を操作するために必要な文字キー,テンキー,短縮ダイヤルキー,ワンタッチダイヤルキー,各種のファンクションキーなどを備えている。このファンクションキーの中には、在宅モード/不在モードの切換えを行う在宅/不在キー5a、不在モードにおける全ての処理機能を一括して有効とする設定を行う一括設定キー5b、不在モードにおける一部の処理機能を有効として残りの処理機能を無効とする部分設定キー5c、予め登録されている処理機能の有効/無効の組合せを示す複数種のモードから1種のモードを選択するモード選択キー5dなどが含まれている。なお、表示部4をタッチパネル方式とすることにより、操作部5の各種のキーの内の一部または全部を代用することも可能である。
【0019】
ROM6は、ファクシミリ装置20の動作に必要な種々のソフトウェアのプログラムを予め格納している。RAM7は、SRAMまたはフラッシュメモリ等で構成され、ソフトウェアの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。また、RAM7は、不在モードにおける処理機能の有効/無効の組合せを示す複数種のモードを登録格納しているモード格納領域7aを有している。
【0020】
画像メモリ8は、DRAM等で構成され、送信すべく読み取った画像データ、他のファクシミリ装置から受信した画像データなどを蓄積する。音声メモリ9は、留守録音機能が設定されている場合に相手の音声を録音する。タイマ10は、時間を計測する。
【0021】
モデム11は、バス13に接続されており、ファクシミリ通信が可能なファクシミリモデムから構成されている。また、モデム11は、同様にバス13に接続されたNCU12と直接的に接続されている。NCU12は、電話回線網との回線Lの閉結及び開放の動作を行うハードウェアであり、必要に応じてモデム11を電話回線網と接続する。
【0022】
次に、動作について説明する。ファクシミリ装置20は、在宅モードと不在モードとの設定が可能であり、これらは、ユーザによる操作部5(在宅/不在キー5a)への入力操作によって容易に切り換えられる。不在モードには、留守録音機能、電話転送機能、ファクシミリ転送機能が含まれており、これらの処理機能の中でどの処理機能を不在モード時に有効とするかは、ユーザによる操作部5(一括設定キー5b,部分設定キー5c,モード選択キー5d)への入力操作によって、容易に設定される。
【0023】
図2は、RAM7のモード格納領域7aに格納している不在モードでの処理機能の有効/無効の組合せを示す複数種のモードの一例を示す図である。不在モードにおける処理機能には、留守録音機能、電話転送機能、ファクシミリ転送機能があり、モード1は、留守録音機能のみが有効であって、残りの2種の処理機能は無効とする設定である。モード2は、ファクシミリ転送機能のみが有効であって、残りの2種の処理機能は無効とする設定である。モード3は、留守録音機能及び電話転送機能が有効であって、ファクシミリ転送機能は無効とする設定である。モード4は、電話転送機能及びファクシミリ転送機能が有効であって、留守録音機能は無効とする設定である。
【0024】
次に、本発明の特徴部分である不在モードにおける各種の処理機能の有効/無効の設定処理について説明する。図3は、この設定処理の動作手順を示すフローチャートである。
【0025】
主制御部1は、在宅/不在キー5aの切換えによって不在モードに設定されたか否かを判断する(ステップS1)。不在モードに設定された場合に(S1:YES)、主制御部1は、一括設定キー5bが押されたか否かを判断する(ステップS2)。一括設定キー5bが押された場合に(S2:YES)、搭載されている不在モードでの全ての処理機能を有効と設定する(ステップS3)。本発明では、このように一括設定キー5bを押すだけで、全ての処理機能を有効と設定することができ、その設定処理をワッタッチ操作により極めて簡便に行うことができる。
【0026】
次いで、電話転送及びファクシミリ転送における転送先の入力をユーザから受け付けて(ステップS4)、全体の動作が終了する。この場合、転送先の入力受け付け画面を表示部4に表示させ、ユーザが操作部5のテンキーを用いてその転送先を指定するようにすれば良い。
【0027】
一括設定キー5bが押されない場合(S2:NO)、主制御部1は、部分設定キー5cが押されたか否かを判断する(ステップS5)。部分設定キー5cが押された場合(S5:YES)、主制御部1は、モード選択キー5dが押されたか否かを判断する(ステップS6)。モード選択キー5dが押された場合(S6:YES)、主制御部1は、予め登録されている図2に示すような複数のモードから1種類のモードを決定して必要な処理機能のみを有効と設定して(ステップS7)、動作がステップS8に進む。本発明では、このようにモード選択キー5dを押すだけで、所望の1または複数の処理機能を有効に残りの処理機能を無効に設定することができ、その設定処理をワッタッチ操作により極めて簡便に行うことができる。
【0028】
モード選択キー5dが押されない場合(S6:NO)、主制御部1は、どの処理機能を有効としてどの処理機能を無効とするかの指示入力をユーザから受け付け、必要な処理機能のみを有効と設定して(ステップS9)、動作がS8に進む。なお、部分設定キー5cが押されない場合には(S5:NO)、動作がS1に戻る。
【0029】
主制御部1は、電話転送機能及び/またはファクシミリ転送機能が有効と設定されたか否かを判断する(S8)。有効と設定された場合(S8:YES)、電話転送及び/またはファクシミリ転送における転送先の入力をユーザから受け付けて(S4)、全体の動作が終了する。電話転送機能及び/またはファクシミリ転送機能が有効と設定されていない場合(S8:NO)、そのまま全体の動作が終了する。
【0030】
上述した実施の形態では、電話転送機能,ファクシミリ転送機能における転送先の設定をユーザの入力指定によって行うようにしたが、これとは異なり、その転送先を予め登録しておくことも可能である。以下では、このようにした実施の形態について説明する。なお、この場合のファクシミリ装置20の構成は、上述した実施の形態の場合と同様であるので、その説明は省略する。
【0031】
図4は、RAM7のモード格納領域7aに格納している不在モードでの処理機能の有効/無効の組合せ及び転送先を示す複数種のモードの他の例を示す図である。モード1は、留守録音機能のみが有効であって、残りの2種の処理機能は無効とする設定である。モード2,3は、何れも、ファクシミリ転送機能のみが有効であって、残りの2種の処理機能は無効とする設定であるが、その転送先が異なっている。モード4〜7は、何れも、留守録音機能及び電話転送機能が有効であって、ファクシミリ転送機能は無効とする設定であるが、その電話転送の転送先が異なっている。
【0032】
図5は、このような実施の形態における処理機能の設定処理の動作手順を示すフローチャートである。図5において、図3と同一または同様な部分には同一のステップ番号を付してそれらの説明を省略する。
【0033】
このような実施の形態では、電話転送機能,ファクシミリ転送機能における転送先も組み込まれた複数種のモードから1つのモードを選択するため、転送先の設定処理が不要となって、ユーザにおける操作入力が更に簡便となる。
【0034】
なお、上述した例(図5)では、全ての処理機能を有効とする場合に、転送先の指定入力を受け付けるようにしたが(S4)、電話転送,ファクシミリ転送毎に夫々一つずつの所定の転送先を予め登録しておき、一括設定キー5bが押された際に転送先も含めて全ての処理機能を有効とするように構成しても良い。
【0035】
なお、上述した実施の形態では、ユーザによる在宅/不在キー5aの操作によって在宅モードと不在モードとを切り換えるようにしたが、一日の中で無人となる時間帯がほぼ一定である会社,事務所,学校などでは、タイマ10の計時時刻に従って、在宅モードと不在モードとが自動的に切り換わるように構成しても良い。また、タイマ10の計時時刻に基づき、時間帯毎に電話転送及び/またはファクシミリ転送での転送先を異ならせるようにしても良い。
【0036】
更に、ファクシミリ装置を例として説明したが、本発明はこれに限定されず、在宅モードと転送機能を含む不在モードとの切換えが行えるコンピュータについても本発明を適用することが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明では、その通信装置に搭載されている不在着信に対する複数の処理機能全てを一括して有効(オン)とする設定をワンタッチで行えるので、外出のたびに、必要な処理機能を一つずつ設定することが不要となり、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0038】
また、本発明では、有効/無効の組合せを示す複数種のモードを予め登録しておき、登録しておいたこれらの複数種のモードから1種のモードを選択することにより、複数の処理機能の有効/無効(オン/オフ)の設定を一括して完了するので、極めて短時間にて所望の処理機能の設定を行うことができる。
【0039】
更に、本発明では、転送先はユーザが個別に設定するようにしたので、多くの種類数のモードを予め登録することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】不在モードでの処理機能の有効/無効の組合せを示す複数種のモードの一例を示す図である。
【図3】不在モードにおける各種の処理機能の有効/無効の設定処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】不在モードでの処理機能の有効/無効の組合せを示す複数種のモードの他の例を示す図である。
【図5】不在モードにおける各種の処理機能の有効/無効の設定処理の動作手順の他の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 主制御部
5 操作部
6 ROM
7 RAM
5a 在宅/不在キー
5b 一括設定キー
5c 部分設定キー
5d モード選択キー
7a モード格納領域
Claims (3)
- 不在着信に対する複数の処理機能を有しており、前記複数の処理機能夫々を有効とするか無効とするかの設定が可能である通信装置において、前記複数の処理機能の全てを有効とする一括設定を受け付ける手段を備えることを特徴とする通信装置。
- 前記複数の処理機能の中の1または複数の処理機能を有効とし、残りの処理機能は無効とするモードを複数種登録している登録手段と、該登録手段に登録されている複数種のモードの中の1つのモードの設定を受け付ける手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
- 前記複数の処理機能には、受信した情報を他の通信装置へ転送する転送機能が含まれており、前記他の通信装置を特定する情報の設定を受け付ける手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載の通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003006274A JP2004221892A (ja) | 2003-01-14 | 2003-01-14 | 通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003006274A JP2004221892A (ja) | 2003-01-14 | 2003-01-14 | 通信装置 |
Publications (1)
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---|---|
JP2004221892A true JP2004221892A (ja) | 2004-08-05 |
Family
ID=32896708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003006274A Pending JP2004221892A (ja) | 2003-01-14 | 2003-01-14 | 通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004221892A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017134604A (ja) * | 2016-01-27 | 2017-08-03 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置およびデータ処理プログラム |
-
2003
- 2003-01-14 JP JP2003006274A patent/JP2004221892A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017134604A (ja) * | 2016-01-27 | 2017-08-03 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置およびデータ処理プログラム |
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