JP2004220445A - 会議スタイル選択装置、会議スタイル選択方法、およびコンピュータが実行するためのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】環境負荷を低減した会議スタイルを選択することが可能な会議スタイル選択装置を提供すること。
【解決手段】会議スタイル選択サーバ1は、クライアント端末2から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報(会議の目的(決済、周知、報告、アイディア出し(ブレス)等)、会議の参加者とその役割、会議の開催希望月、会議時間、配布資料枚数)が入力されると、入力された情報に基づいて、環境負荷を低減した会議スタイルを選択してクライアント端末2に送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】会議スタイル選択サーバ1は、クライアント端末2から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報(会議の目的(決済、周知、報告、アイディア出し(ブレス)等)、会議の参加者とその役割、会議の開催希望月、会議時間、配布資料枚数)が入力されると、入力された情報に基づいて、環境負荷を低減した会議スタイルを選択してクライアント端末2に送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、会議スタイル選択装置、会議スタイル選択方法、およびコンピュータが実行するためのプログラムに関し、詳細には、環境負荷を低減した会議スタイルを決定することが可能な会議スタイル選択装置、会議スタイル選択方法、およびコンピュータが実行するためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、人間の活動が活発になるにつれて、地球レベルでの環境問題を無視できなくなってきた。例えば、急激なエネルギー消費が原因の地球温暖化の問題は深刻でその対策が急務とされている。地球の温暖化は、エネルギー消費により大気中に放出される二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素のような温室効果ガスの濃度増加が原因で、地球があたかも温室のような状況になると言われる。この温室効果ガスを抑制するために、自然エネルギーの導入、省エネルギーの促進、リサイクル、リユースの促進による効果が期待されている。企業も地球上で活動する以上、環境問題に積極的に取り組むことが社会的責務となってきている。将来の世代に生き生きとした豊かな地球を受け渡すためには、企業が活動を行う場合にその環境負荷を少ないものにする必要がある。
【0003】
ところで、企業が活動を行う場合に、多数の会議を行って各種の決定を行っている。例えば、特許文献1の会議開催スケジュール決定装置では、開催情報読込手段と、会議室検索手段と、空き会議室日時帯検索手段と、参加者空き日時帯検索手段と、スケジュール予約手段と、個人スケジュール選択手段とを備え、会議室の設備条件および会議開催範囲条件を満足する全ての空き会議室の空き日時帯を調べるとともに、参加者名および主催者名の共通空き時間帯を調べ、両方の日時帯が一致した日時帯を会議開催日時帯と決定して参加者名および主催者名の個人のスケジュール情報および空き会議室の会議予約スケジュール情報の同一日時帯に主催者名と会議名とを予約している。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−120419号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1の装置では、会議を開催する場合のその環境負荷を全く考慮していない。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、環境負荷を低減した会議スタイルを選択することが可能な会議スタイル選択装置、会議スタイル選択方法、およびコンピュータが実行するためのプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1にかかる会議スタイル選択装置は、ネットワークを介して接続されるクライアント端末からの社内の会議スタイル選択のリクエストに応じて、会議スタイルを選択する会議スタイル選択装置において、前記クライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力する入力手段と、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶した記憶手段と、前記入力手段から入力される前記会議開催の基本情報に応じて、前記記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択する会議スタイル選択手段と、前記会議スタイル選択手段で選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
上記発明によれば、入力手段は、前記クライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力し、記憶手段は、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶し、会議スタイル選択手段は、前記入力手段から入力される前記会議開催の基本情報に応じて、前記記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択し、送信手段は、前記会議スタイル選択手段で選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する。
【0009】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の発明において、前記記憶手段は、社員名と当該社員の勤務する事業所とを対応づけて記憶する第1の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択手段は、前記第1の記憶手段から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として決定することを特徴とする。
【0010】
上記発明によれば、第1の記憶手段には、社員名と当該社員の勤務する事業所とを対応づけて記憶し、前記会議スタイル選択手段は、前記第1の記憶手段から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として決定する。
【0011】
また、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の発明において、前記会議開催の基本情報は、開催希望月の情報を含み、前記記憶手段は、社員のスケジュールの情報を格納する第2の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択手段は、第2の記憶手段を参照して、前記開催希望月で前記会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定することを特徴とする。
【0012】
上記発明によれば、会議開催の基本情報は、開催希望月の情報を含み、第2の記憶手段は、社員のスケジュールの情報を記憶し、前記会議スタイル選択手段は、第2の記憶手段を参照して、前記開催希望月で前記会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定する。
【0013】
また、請求項4にかかる発明は、請求項3に記載の発明において、前記記憶手段は、各事業所の全会議室のスケジュール、その単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を記憶する第3の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択手段は、前記第3の記憶手段を参照して、前記決定した開催日時および前記会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、最も環境負荷の小さい会議室を選択することを特徴とする。
【0014】
上記発明によれば、第3の記憶手段には、各事業所の全会議室のスケジュール、その単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を記憶し、会議スタイル選択手段は、第3の記憶手段を参照して、決定した開催日時および前記会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、最も環境負荷の小さい会議室を選択する。
【0015】
また、請求項5にかかる発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の発明において、前記会議開催の基本情報は、配布資料の枚数の情報を含み、前記記憶手段には、プレゼンテーションを行うために使用する各プレゼンテーション機器の消費電力を記憶する第4の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択手段は、前記配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、前記第4の記憶手段を参照して、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択することを特徴とする。
【0016】
上記発明によれば、第4の記憶手段には、プレゼンテーションを行うために使用する各プレゼンテーション機器の消費電力を記憶し、会議スタイル選択手段は、前記配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、前記第4の記憶手段を参照して、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択する。
【0017】
また、請求項6にかかる発明は、ネットワークを介してクライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力する入力工程と、前記入力された前記会議開催の基本情報に応じて、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択する会議スタイル選択工程と、前記会議スタイル選択工程で選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する送信工程と、を含むことを特徴とする。
【0018】
上記発明によれば、ネットワークを介してクライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力し、前記入力された前記会議開催の基本情報に応じて、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択し、選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する。
【0019】
また、請求項7にかかる発明は、請求項6に記載の発明において、前記記憶手段は、社員名と当該社員の勤務する事業所とを対応づけて記憶する第1の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第1の記憶手段から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として決定することを特徴とする。
【0020】
上記発明によれば、第1の記憶手段から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として決定する。
【0021】
また、請求項8にかかる発明は、請求項7に記載の発明において、前記会議開催の基本情報は、開催希望月の情報を含み、前記記憶手段は、社員のスケジュールの情報を記憶される第2の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第2の記憶手段を参照して、前記開催希望月で前記会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定することを特徴とする。
【0022】
上記発明によれば、第2の記憶手段を参照して、開催希望月で会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定する。
【0023】
また、請求項9にかかる発明は、請求項8にかかる発明において、前記記憶手段は、各事業所の全会議室のスケジュール、その単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を記憶する第3の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第3の記憶手段を参照して、前記決定した開催日時および前記会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、最も環境負荷の小さい会議室を選択することを特徴とする。
【0024】
上記発明によれば、第3の記憶手段を参照して、決定した開催日時および前記会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、最も環境負荷の小さい会議室を選択する。
【0025】
また、請求項10にかかる発明は、請求項6〜9のいずれか1つにかかる発明において、前記会議開催の基本情報は、配布資料の枚数の情報を含み、前記記憶手段は、プレゼンテーションを行うために使用する各プレゼンテーション機器の消費電力を記憶する第3の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、前記第3の記憶手段を参照して、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択することを特徴とする。
【0026】
上記発明によれば、プレゼンテーションを行うために使用する各プレゼンテーション機器の消費電力を記憶する第3の記憶手段を含み、配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、前記第3の記憶手段を参照して、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択する。
【0027】
また、請求項11にかかる発明は、コンピュータが実行するためのプログラムにおいて、ネットワークを介してクライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力する入力工程と、前記入力された前記会議開催の基本情報に応じて、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択する会議スタイル選択工程と、前記会議スタイル選択工程で選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する送信工程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0028】
上記発明によれば、コンピュータでプログラムを実行することにより、ネットワークを介してクライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力する入力工程と、前記入力された前記会議開催の基本情報に応じて、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択する会議スタイル選択工程と、前記会議スタイル選択工程で選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する送信工程と、を実現する。
【0029】
また、請求項12にかかる発明は、請求項11にかかる発明において、前記記憶手段は、社員名と当該社員の勤務する事業所とを対応づけて記憶する第1の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第1の記憶手段から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として決定することを特徴とする。
【0030】
また、請求項13にかかる発明は、請求項12にかかる発明において、前記会議開催の基本情報は、開催希望月の情報を含み、前記記憶手段は、社員のスケジュールの情報を記憶される第2の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第2の記憶手段を参照して、前記開催希望月で前記会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定することを特徴とする。
【0031】
また、請求項14にかかる発明は、請求項13に記載の発明において、前記記憶手段は、各事業所の全会議室のスケジュール、その単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を記憶する第3の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第3の記憶手段を参照して、前記決定した開催日時および前記会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、最も環境負荷の小さい会議室を選択することを特徴とする。
【0032】
また、請求項15にかかる発明は、請求項11〜14のいずれか1つに記載の発明において、前記会議開催の基本情報は、配布資料の枚数の情報を含み、前記記憶手段は、プレゼンテーションを行うために使用する各プレゼンテーション機器の消費電力を記憶する第4の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、前記第4の記憶手段を参照して、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択することを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明にかかる会議スタイル選択装置、会議スタイル選択方法、およびコンピュータが実行するためのプログラムの好適な実施の形態を、(会議スタイル選択システムの全体構成)、(会議スタイル選択サーバの構成)、(クライアント端末の構成)、(会議スタイル選択処理)の順に詳細に説明する。なお、本明細書において、「会議スタイル」とは、会議の時間帯、場所、アジェンダ、コンテンツ、プレゼンテーション方法、および使用する機器等の会議に関連する事項を広く含むものを言う。
【0034】
(会議スタイル選択システムの全体構成)
図1は、本発明にかかる会議スタイル選択システムの全体構成を示す図である。同図に示す会議スタイル選択システムは、会議を開催する場合に、会議開催の基本情報(会議の目的、参加者、開催希望月、および会議時間等)を会議スタイル選択サーバ1に送信するクライアント端末2・・・と、クライアント端末2・・・から入力される会議開催の基本情報(会議の目的、参加者、開催希望月、および会議時間等)に従って、環境負荷の低減が図れる会議スタイルを決定してその会議開催通知を会議の参加者のクライアント端末2に送信する会議スタイル選択サーバ(会議スタイル選択装置)1とから構築されており、会議スタイル選択サーバ1と、クライアント端末2・・・とは、ネットワーク3を介して接続されている。
【0035】
ネットワーク3は、イントラネットからなり、全国に所在する会社の各事業所がネットワーク3により接続されている。各社員は、予め自己のスケジュールを各自が所有するクライアント端末2から会議スタイル選択サーバ1に登録する。
【0036】
(会議スタイル選択サーバの構成)
図2は、図1の会議スタイル選択サーバ1の構成例を示すブロック図である。会議スタイル選択サーバ1は、通信制御部11、制御部12、プログラム記憶部13、人事DB14、スケジュールDB15、会議室DB16、環境負荷試算DB17、プレゼンテーション用機器DB18を備えている。各部は、バスを介して互いに接続されている。
【0037】
通信制御部11は、ネットワーク3を介して接続される装置とデータ通信する際にデータ通信を制御する。制御部12は、CPUやRAM等から構成され、プログラム記憶部13に記録されたプログラムに従って、各部の制御や、データの転送、種々の演算、データの一時的な格納等を行う。具体的には、制御部12は、プログラム記憶部13に記録されたプログラムに従って後述する会議スタイル選択処理(図7参照)等を実行する。
【0038】
プログラム記憶部13は、制御部12で実行するための各種プログラムやデータが記憶されている。かかるプログラムには、例えば、OSプログラムや、会議スタイル選択処理(図7参照照)等を実行するためのプログラム等がある。また、プログラム記憶部13の記録媒体としては、例えば、フロッピー(R)ディスク、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、MOやPCカード等の光学的・磁気的・電気的な記録媒体を使用することができる。また、プログラム記憶部13に格納されたプログラムはネットワーク3を介して配信可能である。
【0039】
人事DB14には、社員の氏名・社員番号に対応させて、役職/権限、勤務する事業所、年齢、性別、嗜好、夜型/朝型、視力/聴力、住所等のデータが登録されている。図3は、人事DB14に格納されるデータの一例を示す図である。
【0040】
スケジュールDB15には、社員の氏名・社員番号に対応させて、クライアント端末2のスケジューラー(図6参照)から入力された各社員のスケジュールが登録されている。
【0041】
会議室DB16には、全国に所在する事業所の各会議室の単位時間当たりの照明の電気使用量・空調の電気使用量(基準温度(例えば、26℃)にするためのエアコン・暖房の電気使用量)、スケジュール(予約状況)が登録されている。照明や空調の電気使用量は、会議室のある方位や階数で日当たりが異なるため、会議室により異なる。図4は、会議室DB16に格納されるデータの一例を示している。
【0042】
プレゼンテーション用機器DB18には、会議のプレゼンテーションのために使用されるプレゼンテーション用機器の電気使用量のデータが格納されている。具体的には、配布資料のコピーを取るためのコピー機のコピー1枚当たりの電気使用量、およびホワイトボードなどに画像を投影するためのプロジェクタの単位時間当たりの電気使用量等のデータが格納されている。プレゼンテーション用機器として、コピー機を使用する場合は、会議の参加者にコピーした配布資料を配り、プロジェクタを使用する場合には、配布資料を配らないで配布資料をプロジェクタで投影してプレゼンテーションを行う。
【0043】
環境負荷試算DB17には、制御部11で算出した会議の環境負荷データを格納する。図5は、環境負荷試算DB17に格納される会議の環境負荷データの一例を示す図である。図5に示すように、会議スタイルの選択のリクエスト毎に、環境負荷順位、会議室、開催日時、照明および空調の総電気使用量、および選択したプレゼンテーション用機器、このプレゼンテーション用機器の電気使用量、が格納される。
【0044】
(クライアント端末の構成)
図6は、図1のクライアント端末2のハード構成例を示すブロック図である。同図に示すクライアント端末2は、操作指示を与える入力部21と、外部とデータ通信を行うためのデータ通信部22と、表示部23と、装置全体の制御を司るCPU24と、記録媒体26のデータのリード/ライトを行う記録媒体ドライブ装置25と、CPU24を動作させるプログラム等を格納した記録媒体26と、およびCPU24のワークエリアとして使用されるRAM27と、を備えている。各部は、バスを介して互いに接続されている。
【0045】
上記入力部21は、カーソルキー、数字入力キーおよび各種機能キー等を備えたキーボード、マウス、並びに画像を読みとるスキャナ等からなる。この入力部21は、必ずしも端末2にローカルに接続される必要はなく、PHS・リモートターミナル(例えば、Personal Digital Assistant)等のリモート装置や、当該端末2と双方向でデータ通信が可能な装置等を入力手段として使用しても良い。また、入力部21は、CPU24に操作コマンドを与えて動作させるためのユーザーインターフェースである。なお、入力部21としては、上記したものに限られるものではなく、タッチパネル、トラックボールや音声認識機構等を用いても良い。
【0046】
上記表示部23は、CRT(Cathod Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)や、プラズマディスプレイ等により構成され、CPU24から入力される表示データに応じた表示が行われる。
【0047】
上記CPU24は、例えば、32ビットマイクロプロセッサ、他のマイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Prosessor)や、プログラマブルロジック等からなる。また、CPU24は、必ずしもシングルプロセッサである必要はなく、分散処理をするタイプのものでも良い。このCPU24は、記録媒体26に格納されているプログラムに従って、装置全体を制御する中央制御ユニットであり、このCPU24は、入力部21、表示部23、データ通信部22、記録媒体ドライブ装置25、およびRAM27が接続されており、データ通信、メモリへのアクセスによるアプリケーションプログラムの読み出しや各種データのリード/ライト、データ/コマンド入力、カラー表示等を制御する。
【0048】
上記データ通信部22は、電話回線、ISDN(Integrated Services Digital Network)、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)等のネットワークに接続され、内蔵したモデム(図示せず)を経て電話回線を介してデータ通信を行う。
【0049】
上記記録媒体26は、CPU24が実行可能なOSプログラム(例えば、WINDOWS(R))26aおよびアプリケーションプログラム等の各種プログラムやデータを格納する。アプリケーションプログラムとしては、スケジューラー26b等が格納されている。上述の記録媒体26は、例えば、フロッピー(R)ディスク、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、MOやPCカード等の光学的・磁気的・電気的な記録媒体からなる。上記各種プログラムは、CPU24が直接または間接に解釈可能なオブジェクトコードやソースコード等の形態で記録媒体26に格納されている。記録媒体26に格納されたプログラムはネットワークを介して配信可能である。
【0050】
上記RAM27は、指定されたプログラム、入力指示、入力データおよび処理結果等を格納するワークメモリと、表示部23の表示画面に表示する表示データを一時的に格納する表示メモリとを備えている。
【0051】
(会議スタイルの決定処理)
つぎに、会議スタイルの決定処理における会議スタイル選択サーバ1およびクライアント端末2の処理を図7〜図10を参照して説明する。図7は、会議スタイルの決定処理における会議スタイル選択サーバ1およびクライアント端末2の処理を説明するための処理フロー、図8および図9は、会議スタイル選択のリクエスト入力画面の表示例、図10は会議開催通知画面の表示例を示している。
【0052】
図7において、クライアント端末2では、会議スタイルの入力画面で、会議開催の基本情報(会議の目的(決済、周知、報告、アイディア出し(ブレス)等)、会議の参加者とその役割、会議の開催希望月、会議時間、配布資料枚数)を入力して、会議開催の基本情報(会議の目的(決済、周知、報告、アイディア出し(ブレス)等)、会議の参加者とその役割、会議の開催希望月、会議時間、配布資料の枚数)を会議スタイル選択サーバ1に送信する(ステップS1)。
【0053】
図8は、会議スタイルの入力画面の表示例を示す図である。会議スタイルの入力画面には、”会議の目的”、”会議の参加者とその役割”、”会議の開催希望月”、”会議時間”、”配布資料枚数(参加者へ配布する資料の枚数)”の入力欄と、「送信」ボタンが表示される。図9は、会議スタイルの入力画面でのデータ入力例を示している。同図では、”会議の目的”として、”新規事業投資の決済”、”会議の参加者とその役割”として、”A(決裁者)、B(常任メンバー)、C(常任メンバー)、D(報告者)、E(報告者)、F(議事録作成)”、”会議の開催希望月”として”8月”、”会議時間”として”1時間”、”配布資料枚数”として”5枚”が入力されている。ここで「送信」ボタンが押されると、この入力されたデータが会議スタイル選択サーバ1に送信される。
【0054】
会議スタイル選択サーバ1では、制御部12は、クライアント端末1から、会議開催の基本情報(会議の目的(決済、周知、報告、アイディア出し(ブレス)等)、会議の参加者とその役割、会議の開催希望月、会議時間、配布資料枚数)を通信制御部12を介して受信すると(ステップT1)、制御部12は、受信した会議の各参加者の勤務する事業所を人事DB14から検索する(ステップT2)。制御部12は、会議を行う事業所を、各参加者の所属する事業所からの移動距離の合計が最も少ない事業所に決定する(ステップT3)。これは、移動に伴う環境負荷を低減するためである。具体的には、移動距離が長くなると、移動に車等を使用した場合に環境負荷が大きくなってしまうからである(例えば、排気ガスやガソリンの消費)。例えば、図8に示すようなデータが入力された場合には、図3に示すように、4名が横浜事業所に、2名が青山事業者に所属しているので、会議の場所は横浜事業所に決定する。
【0055】
制御部12は、プレゼンテーション用機器DB18を参照して、配布資料枚数×参加者の数×コピー1枚当たりの電気使用量を演算して、コピー機を使用した場合の電気使用量を算出し、また、会議時間×プロジェクタの単位時間当たりの電気使用量を演算して、プロジェクタを使用した場合の電気使用量を算出する。制御部12は、電気使用量の少ない機器をプレゼンテーション用機器として選択する(ステップT4)。
【0056】
つづいて、制御部12は、スケジュールDB15を参照して、会議の参加者のスケジュールが空いている日時を会議の開催日時として決定する(ステップT5)。会議の開催日時を決定する場合は、全参加者のスケジュールが空いている日時を会議の開催日時として決定しても良いし、また、会議にとって重要な参加者(決裁者や常任メンバー等)のスケジュールを優先させて会議の開催日時を決定することにしても良い。
【0057】
この後、制御部12は、会議室DB16から、決定した開催日時に会議場所として決定した事業所で空いている会議室およびその単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、検索した各会議室について、会議時間×単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を演算して、照明および空調の総電気使用量を算出する(ステップT6)。
【0058】
制御部12は、検索した会議室で、照明および空調の総電気使用量の小さい5つを選択して、小さい順に、環境負荷順位、会議室、開催日時、照明および空調の総電気使用量、選択したプレゼンテーション用機器、選択したプレゼンテーション用機器の電気使用量を会議の環境負荷データとして環境負荷試算DB17に格納する(ステップT7)。上記図5は、環境負荷試算DB17に格納されるデータの一例を示している。この環境負荷試算DB17に格納されるデータは、クライアント端末2から参照可能となっている。
【0059】
この後、制御部12は、環境負荷(総電気使用量)が最も小さい会議室、環境負荷(電気使用量)が最も小さいプレゼンテーション用機器(プレゼンテーション方法)、開催日時、会議の目的、および会議の参加者のデータ、を含む会議開催通知画面のデータを作成して、通信制御部11を介して、会議参加者のクライアント端末2に送信する(ステップT8)。また、制御部12は、会議室DB16で、選択した環境負荷が最も小さい会議室の決定した開催日時の予約を行う。。
【0060】
クライアント端末2は、この会議開催通知画面のデータを受信すると(ステップS2)、会議開催通知画面を表示部23に表示する(ステップS3)。
【0061】
図10は、会議開催通知画面の一例を示す図である。同図に示すように、会議開催通知画面には、”開催日時”、”開催場所”、”プレゼンテーション方法”、”会議の目的”、”会議の参加者”が表示されており、同図に示す例では、”開催日時”として、”8月10日(火曜日)AM9:00〜10:00”、”開催場所(会議室)”として”横浜事業所701会議室”、”プレゼンテーション方法”として”資料の配付”が表示されている。
【0062】
以上説明したように、本実施の形態の会議スタイル選択サーバ1によれば、制御部12は、クライアント端末2から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報(会議の目的(決済、周知、報告、アイディア出し(ブレス)等)、会議の参加者とその役割、会議の開催希望月、会議時間、配布資料枚数)が入力されると、入力された情報に基づいて、環境負荷の小さい会議スタイルを選択してクライアント端末2に送信することとしたので、環境負荷を低減した会議スタイルを選択することが可能となる。
【0063】
また、制御部12は、人事DB14から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として選択することとしたので、移動に伴う環境負荷を低減することが可能となる。
【0064】
また、制御部12は、スケジュールDB15を参照して、開催希望月で会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定することとしたので、会議開催のためのスケジュール調整の手間を省くことが可能となる。
【0065】
また、制御部12は、会議室DB16を参照して、決定した開催日時および会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、電気使用量が最も小さい会議室を選択することとしたので、環境負荷が最も小さい会議室を選択することが可能となる。
【0066】
また、制御部12は、配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、プレゼンテーション用機器DB18を参照して、電気使用量の最も少ないプレゼンテーション用機器を選択することとしたので、プレゼンテーション用機器による環境負荷を低減することが可能となる。
【0067】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で適宜変形可能である。
【0068】
例えば、上記した実施の形態では、会議室DB16に各会議室の単位時間当たりの照明および空調の電気使用量を格納することとしたが、時間帯別の照明および空調の電気使用量を格納して、電気使用量が最も少ない時間帯を会議の時間帯に選択することにしても良い。
【0069】
また、会議の目的に応じて、会議の時間帯やプレゼン形態を選択することにしても良い。また、参加者が朝型か夜型かに応じて会議の時間帯を選択することにしても良い。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように,請求項1にかかる会議スタイル選択装置によれば、ネットワークを介して接続されるクライアント端末からの社内の会議スタイル選択のリクエストに応じて、会議スタイルを選択する会議スタイル選択装置において、前記クライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力する入力手段と、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶した記憶手段と、前記入力手段から入力される前記会議開催の基本情報に応じて、前記記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択する会議スタイル選択手段と、前記会議スタイル選択手段で選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する送信手段と、を備えたこととしたので、環境負荷を低減した会議スタイルを選択することが可能な会議スタイル選択装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
【0071】
また、請求項2にかかる会議スタイル選択装置によれば、請求項1に記載の発明において、前記記憶手段は、社員名と当該社員の勤務する事業所とを対応づけて記憶する第1の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択手段は、前記第1の記憶手段から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として決定することとしたので、移動に伴う環境負荷を低減することが可能となる。
【0072】
また、請求項3にかかる会議スタイル選択装置によれば、請求項2に記載の発明において、前記会議開催の基本情報は、開催希望月の情報を含み、前記記憶手段は、社員のスケジュールの情報を格納する第2の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択手段は、第2の記憶手段を参照して、前記開催希望月で前記会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定することとしたので、会議の開催日時を決定することとしたので、会議開催のためのスケジュール調整の手間を省くことが可能となる。
【0073】
また、請求項4にかかる会議スタイル選択装置によれば、請求項3に記載の発明において、前記記憶手段は、各事業所の全会議室のスケジュール、その単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を記憶する第3の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択手段は、前記第3の記憶手段を参照して、前記決定した開催日時および前記会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、最も環境負荷の小さい会議室を選択することとしたので、環境負荷が最も小さい会議室を選択することが可能となる。
【0074】
また、請求項5にかかる会議スタイル選択装置によれば、請求項1〜4のいずれか1つにかかる発明において、前記会議開催の基本情報は、配布資料の枚数の情報を含み、前記記憶手段には、プレゼンテーションを行うために使用する各プレゼンテーション機器の消費電力を記憶する第4の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択手段は、前記配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、前記第4の記憶手段を参照して、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択することとしたので、環境負荷が最も小さいプレゼンテーション用機器を選択することが可能となる。
【0075】
また、請求項6にかかる会議スタイル選択方法によれば、ネットワークを介してクライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力する入力工程と、前記入力された前記会議開催の基本情報に応じて、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択する会議スタイル選択工程と、前記会議スタイル選択工程で選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する送信工程と、を含むこととしたので、環境負荷を低減した会議スタイルを選択することが可能な会議スタイル選択方法を提供することが可能となるという効果を奏する。
【0076】
また、請求項7にかかる会議スタイル選択方法によれば、請求項6に記載の発明において、前記記憶手段は、社員名と当該社員の勤務する事業所とを対応づけて記憶する第1の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第1の記憶手段から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として決定することとしたので、移動に伴う環境負荷を低減することが可能となる。
【0077】
また、請求項8にかかる会議スタイル選択方法によれば、請求項7に記載の発明において、前記会議開催の基本情報は、開催希望月の情報を含み、前記記憶手段は、社員のスケジュールの情報を記憶される第2の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第2の記憶手段を参照して、前記開催希望月で前記会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定することとしたので、会議開催のためのスケジュール調整の手間を省くことが可能となる。
【0078】
また、請求項9にかかる会議スタイル選択方法によれば、請求項8に記載の発明において、前記記憶手段は、各事業所の全会議室のスケジュール、その単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を記憶する第3の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第3の記憶手段を参照して、前記決定した開催日時および前記会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、最も環境負荷の小さい会議室を選択することとしたので、最も環境負荷の小さい会議室を選択することが可能となる。
【0079】
また、請求項10にかかる会議スタイル選択方法によれば、請求項6〜9のいずれか1つに記載の発明において、前記会議開催の基本情報は、配布資料の枚数の情報を含み、前記記憶手段は、プレゼンテーションを行うために使用する各プレゼンテーション機器の消費電力を記憶する第3の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、前記第3の記憶手段を参照して、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択することとしたので、環境負荷が最も小さいプレゼンテーション用機器を選択することが可能となる。
【0080】
また、請求項11にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、コンピュータでプログラムを実行することにより、ネットワークを介してクライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力する入力工程と、前記入力された前記会議開催の基本情報に応じて、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択する会議スタイル選択工程と、前記会議スタイル選択工程で選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する送信工程と、を実現することとしたので、環境負荷を低減した会議スタイルを選択することが可能なコンピュータが実行するためのプログラムを提供することが可能となるという効果を奏する。
【0081】
また、請求項12にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、請求項11に記載の発明において、前記記憶手段は、社員名と当該社員の勤務する事業所とを対応づけて記憶する第1の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第1の記憶手段から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として決定することとしたので、移動に伴う環境負荷を低減することが可能となる。
【0082】
また、請求項13にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、請求項12に記載の発明において、前記会議開催の基本情報は、開催希望月の情報を含み、前記記憶手段は、社員のスケジュールの情報を記憶される第2の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第2の記憶手段を参照して、前記開催希望月で前記会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定することとしたので、会議開催のためのスケジュール調整の手間を省くことが可能となる。
【0083】
また、請求項14にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、請求項13に記載の発明において、前記記憶手段は、各事業所の全会議室のスケジュール、その単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を記憶する第3の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第3の記憶手段を参照して、前記決定した開催日時および前記会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、最も環境負荷の小さい会議室を選択することとしたので、最も環境負荷の小さい会議室を選択することが可能となる。
【0084】
また、請求項15にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、請求項11〜14のいずれか1つに記載の発明において、前記会議開催の基本情報は、配布資料の枚数の情報を含み、前記記憶手段は、プレゼンテーションを行うために使用する各プレゼンテーション機器の消費電力を記憶する第4の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、前記第4の記憶手段を参照して、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択することとしたので、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる会議スタイル選択システムの全体構成を示す図である。
【図2】図1の会議スタイル選択サーバの構成例を示すブロック図である。
【図3】図2の人事DBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図4】図2の会議室DBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図5】図2の環境負荷試算DBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図6】図1のクライアント端末のハード構成例を示すブロック図である。
【図7】会議スタイルの決定処理における会議スタイル選択サーバおよびクライアント端末2の処理を説明するための処理フローを示す図である。
【図8】会議スタイル選択の入力画面の表示例を示す図である。
【図9】会議スタイル選択の入力画面の表示例を示す図である。
【図10】会議開催通知画面の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 会議スタイル選択サーバ
2 クライアント端末
3 ネットワーク
11 通信制御部
12 制御部
13 プログラム記憶部
14 人事DB
15 スケジュールDB
16 会議室DB
17 環境負荷試算DB
21 入力部
22 データ通信部
23 表示部
24 CPU
25 記録媒体ドライブ装置
26 記録媒体
27 RAM
【発明の属する技術分野】
本発明は、会議スタイル選択装置、会議スタイル選択方法、およびコンピュータが実行するためのプログラムに関し、詳細には、環境負荷を低減した会議スタイルを決定することが可能な会議スタイル選択装置、会議スタイル選択方法、およびコンピュータが実行するためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、人間の活動が活発になるにつれて、地球レベルでの環境問題を無視できなくなってきた。例えば、急激なエネルギー消費が原因の地球温暖化の問題は深刻でその対策が急務とされている。地球の温暖化は、エネルギー消費により大気中に放出される二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素のような温室効果ガスの濃度増加が原因で、地球があたかも温室のような状況になると言われる。この温室効果ガスを抑制するために、自然エネルギーの導入、省エネルギーの促進、リサイクル、リユースの促進による効果が期待されている。企業も地球上で活動する以上、環境問題に積極的に取り組むことが社会的責務となってきている。将来の世代に生き生きとした豊かな地球を受け渡すためには、企業が活動を行う場合にその環境負荷を少ないものにする必要がある。
【0003】
ところで、企業が活動を行う場合に、多数の会議を行って各種の決定を行っている。例えば、特許文献1の会議開催スケジュール決定装置では、開催情報読込手段と、会議室検索手段と、空き会議室日時帯検索手段と、参加者空き日時帯検索手段と、スケジュール予約手段と、個人スケジュール選択手段とを備え、会議室の設備条件および会議開催範囲条件を満足する全ての空き会議室の空き日時帯を調べるとともに、参加者名および主催者名の共通空き時間帯を調べ、両方の日時帯が一致した日時帯を会議開催日時帯と決定して参加者名および主催者名の個人のスケジュール情報および空き会議室の会議予約スケジュール情報の同一日時帯に主催者名と会議名とを予約している。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−120419号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1の装置では、会議を開催する場合のその環境負荷を全く考慮していない。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、環境負荷を低減した会議スタイルを選択することが可能な会議スタイル選択装置、会議スタイル選択方法、およびコンピュータが実行するためのプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1にかかる会議スタイル選択装置は、ネットワークを介して接続されるクライアント端末からの社内の会議スタイル選択のリクエストに応じて、会議スタイルを選択する会議スタイル選択装置において、前記クライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力する入力手段と、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶した記憶手段と、前記入力手段から入力される前記会議開催の基本情報に応じて、前記記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択する会議スタイル選択手段と、前記会議スタイル選択手段で選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
上記発明によれば、入力手段は、前記クライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力し、記憶手段は、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶し、会議スタイル選択手段は、前記入力手段から入力される前記会議開催の基本情報に応じて、前記記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択し、送信手段は、前記会議スタイル選択手段で選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する。
【0009】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の発明において、前記記憶手段は、社員名と当該社員の勤務する事業所とを対応づけて記憶する第1の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択手段は、前記第1の記憶手段から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として決定することを特徴とする。
【0010】
上記発明によれば、第1の記憶手段には、社員名と当該社員の勤務する事業所とを対応づけて記憶し、前記会議スタイル選択手段は、前記第1の記憶手段から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として決定する。
【0011】
また、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の発明において、前記会議開催の基本情報は、開催希望月の情報を含み、前記記憶手段は、社員のスケジュールの情報を格納する第2の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択手段は、第2の記憶手段を参照して、前記開催希望月で前記会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定することを特徴とする。
【0012】
上記発明によれば、会議開催の基本情報は、開催希望月の情報を含み、第2の記憶手段は、社員のスケジュールの情報を記憶し、前記会議スタイル選択手段は、第2の記憶手段を参照して、前記開催希望月で前記会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定する。
【0013】
また、請求項4にかかる発明は、請求項3に記載の発明において、前記記憶手段は、各事業所の全会議室のスケジュール、その単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を記憶する第3の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択手段は、前記第3の記憶手段を参照して、前記決定した開催日時および前記会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、最も環境負荷の小さい会議室を選択することを特徴とする。
【0014】
上記発明によれば、第3の記憶手段には、各事業所の全会議室のスケジュール、その単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を記憶し、会議スタイル選択手段は、第3の記憶手段を参照して、決定した開催日時および前記会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、最も環境負荷の小さい会議室を選択する。
【0015】
また、請求項5にかかる発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の発明において、前記会議開催の基本情報は、配布資料の枚数の情報を含み、前記記憶手段には、プレゼンテーションを行うために使用する各プレゼンテーション機器の消費電力を記憶する第4の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択手段は、前記配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、前記第4の記憶手段を参照して、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択することを特徴とする。
【0016】
上記発明によれば、第4の記憶手段には、プレゼンテーションを行うために使用する各プレゼンテーション機器の消費電力を記憶し、会議スタイル選択手段は、前記配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、前記第4の記憶手段を参照して、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択する。
【0017】
また、請求項6にかかる発明は、ネットワークを介してクライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力する入力工程と、前記入力された前記会議開催の基本情報に応じて、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択する会議スタイル選択工程と、前記会議スタイル選択工程で選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する送信工程と、を含むことを特徴とする。
【0018】
上記発明によれば、ネットワークを介してクライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力し、前記入力された前記会議開催の基本情報に応じて、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択し、選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する。
【0019】
また、請求項7にかかる発明は、請求項6に記載の発明において、前記記憶手段は、社員名と当該社員の勤務する事業所とを対応づけて記憶する第1の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第1の記憶手段から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として決定することを特徴とする。
【0020】
上記発明によれば、第1の記憶手段から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として決定する。
【0021】
また、請求項8にかかる発明は、請求項7に記載の発明において、前記会議開催の基本情報は、開催希望月の情報を含み、前記記憶手段は、社員のスケジュールの情報を記憶される第2の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第2の記憶手段を参照して、前記開催希望月で前記会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定することを特徴とする。
【0022】
上記発明によれば、第2の記憶手段を参照して、開催希望月で会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定する。
【0023】
また、請求項9にかかる発明は、請求項8にかかる発明において、前記記憶手段は、各事業所の全会議室のスケジュール、その単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を記憶する第3の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第3の記憶手段を参照して、前記決定した開催日時および前記会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、最も環境負荷の小さい会議室を選択することを特徴とする。
【0024】
上記発明によれば、第3の記憶手段を参照して、決定した開催日時および前記会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、最も環境負荷の小さい会議室を選択する。
【0025】
また、請求項10にかかる発明は、請求項6〜9のいずれか1つにかかる発明において、前記会議開催の基本情報は、配布資料の枚数の情報を含み、前記記憶手段は、プレゼンテーションを行うために使用する各プレゼンテーション機器の消費電力を記憶する第3の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、前記第3の記憶手段を参照して、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択することを特徴とする。
【0026】
上記発明によれば、プレゼンテーションを行うために使用する各プレゼンテーション機器の消費電力を記憶する第3の記憶手段を含み、配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、前記第3の記憶手段を参照して、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択する。
【0027】
また、請求項11にかかる発明は、コンピュータが実行するためのプログラムにおいて、ネットワークを介してクライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力する入力工程と、前記入力された前記会議開催の基本情報に応じて、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択する会議スタイル選択工程と、前記会議スタイル選択工程で選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する送信工程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0028】
上記発明によれば、コンピュータでプログラムを実行することにより、ネットワークを介してクライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力する入力工程と、前記入力された前記会議開催の基本情報に応じて、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択する会議スタイル選択工程と、前記会議スタイル選択工程で選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する送信工程と、を実現する。
【0029】
また、請求項12にかかる発明は、請求項11にかかる発明において、前記記憶手段は、社員名と当該社員の勤務する事業所とを対応づけて記憶する第1の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第1の記憶手段から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として決定することを特徴とする。
【0030】
また、請求項13にかかる発明は、請求項12にかかる発明において、前記会議開催の基本情報は、開催希望月の情報を含み、前記記憶手段は、社員のスケジュールの情報を記憶される第2の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第2の記憶手段を参照して、前記開催希望月で前記会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定することを特徴とする。
【0031】
また、請求項14にかかる発明は、請求項13に記載の発明において、前記記憶手段は、各事業所の全会議室のスケジュール、その単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を記憶する第3の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第3の記憶手段を参照して、前記決定した開催日時および前記会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、最も環境負荷の小さい会議室を選択することを特徴とする。
【0032】
また、請求項15にかかる発明は、請求項11〜14のいずれか1つに記載の発明において、前記会議開催の基本情報は、配布資料の枚数の情報を含み、前記記憶手段は、プレゼンテーションを行うために使用する各プレゼンテーション機器の消費電力を記憶する第4の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、前記第4の記憶手段を参照して、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択することを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明にかかる会議スタイル選択装置、会議スタイル選択方法、およびコンピュータが実行するためのプログラムの好適な実施の形態を、(会議スタイル選択システムの全体構成)、(会議スタイル選択サーバの構成)、(クライアント端末の構成)、(会議スタイル選択処理)の順に詳細に説明する。なお、本明細書において、「会議スタイル」とは、会議の時間帯、場所、アジェンダ、コンテンツ、プレゼンテーション方法、および使用する機器等の会議に関連する事項を広く含むものを言う。
【0034】
(会議スタイル選択システムの全体構成)
図1は、本発明にかかる会議スタイル選択システムの全体構成を示す図である。同図に示す会議スタイル選択システムは、会議を開催する場合に、会議開催の基本情報(会議の目的、参加者、開催希望月、および会議時間等)を会議スタイル選択サーバ1に送信するクライアント端末2・・・と、クライアント端末2・・・から入力される会議開催の基本情報(会議の目的、参加者、開催希望月、および会議時間等)に従って、環境負荷の低減が図れる会議スタイルを決定してその会議開催通知を会議の参加者のクライアント端末2に送信する会議スタイル選択サーバ(会議スタイル選択装置)1とから構築されており、会議スタイル選択サーバ1と、クライアント端末2・・・とは、ネットワーク3を介して接続されている。
【0035】
ネットワーク3は、イントラネットからなり、全国に所在する会社の各事業所がネットワーク3により接続されている。各社員は、予め自己のスケジュールを各自が所有するクライアント端末2から会議スタイル選択サーバ1に登録する。
【0036】
(会議スタイル選択サーバの構成)
図2は、図1の会議スタイル選択サーバ1の構成例を示すブロック図である。会議スタイル選択サーバ1は、通信制御部11、制御部12、プログラム記憶部13、人事DB14、スケジュールDB15、会議室DB16、環境負荷試算DB17、プレゼンテーション用機器DB18を備えている。各部は、バスを介して互いに接続されている。
【0037】
通信制御部11は、ネットワーク3を介して接続される装置とデータ通信する際にデータ通信を制御する。制御部12は、CPUやRAM等から構成され、プログラム記憶部13に記録されたプログラムに従って、各部の制御や、データの転送、種々の演算、データの一時的な格納等を行う。具体的には、制御部12は、プログラム記憶部13に記録されたプログラムに従って後述する会議スタイル選択処理(図7参照)等を実行する。
【0038】
プログラム記憶部13は、制御部12で実行するための各種プログラムやデータが記憶されている。かかるプログラムには、例えば、OSプログラムや、会議スタイル選択処理(図7参照照)等を実行するためのプログラム等がある。また、プログラム記憶部13の記録媒体としては、例えば、フロッピー(R)ディスク、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、MOやPCカード等の光学的・磁気的・電気的な記録媒体を使用することができる。また、プログラム記憶部13に格納されたプログラムはネットワーク3を介して配信可能である。
【0039】
人事DB14には、社員の氏名・社員番号に対応させて、役職/権限、勤務する事業所、年齢、性別、嗜好、夜型/朝型、視力/聴力、住所等のデータが登録されている。図3は、人事DB14に格納されるデータの一例を示す図である。
【0040】
スケジュールDB15には、社員の氏名・社員番号に対応させて、クライアント端末2のスケジューラー(図6参照)から入力された各社員のスケジュールが登録されている。
【0041】
会議室DB16には、全国に所在する事業所の各会議室の単位時間当たりの照明の電気使用量・空調の電気使用量(基準温度(例えば、26℃)にするためのエアコン・暖房の電気使用量)、スケジュール(予約状況)が登録されている。照明や空調の電気使用量は、会議室のある方位や階数で日当たりが異なるため、会議室により異なる。図4は、会議室DB16に格納されるデータの一例を示している。
【0042】
プレゼンテーション用機器DB18には、会議のプレゼンテーションのために使用されるプレゼンテーション用機器の電気使用量のデータが格納されている。具体的には、配布資料のコピーを取るためのコピー機のコピー1枚当たりの電気使用量、およびホワイトボードなどに画像を投影するためのプロジェクタの単位時間当たりの電気使用量等のデータが格納されている。プレゼンテーション用機器として、コピー機を使用する場合は、会議の参加者にコピーした配布資料を配り、プロジェクタを使用する場合には、配布資料を配らないで配布資料をプロジェクタで投影してプレゼンテーションを行う。
【0043】
環境負荷試算DB17には、制御部11で算出した会議の環境負荷データを格納する。図5は、環境負荷試算DB17に格納される会議の環境負荷データの一例を示す図である。図5に示すように、会議スタイルの選択のリクエスト毎に、環境負荷順位、会議室、開催日時、照明および空調の総電気使用量、および選択したプレゼンテーション用機器、このプレゼンテーション用機器の電気使用量、が格納される。
【0044】
(クライアント端末の構成)
図6は、図1のクライアント端末2のハード構成例を示すブロック図である。同図に示すクライアント端末2は、操作指示を与える入力部21と、外部とデータ通信を行うためのデータ通信部22と、表示部23と、装置全体の制御を司るCPU24と、記録媒体26のデータのリード/ライトを行う記録媒体ドライブ装置25と、CPU24を動作させるプログラム等を格納した記録媒体26と、およびCPU24のワークエリアとして使用されるRAM27と、を備えている。各部は、バスを介して互いに接続されている。
【0045】
上記入力部21は、カーソルキー、数字入力キーおよび各種機能キー等を備えたキーボード、マウス、並びに画像を読みとるスキャナ等からなる。この入力部21は、必ずしも端末2にローカルに接続される必要はなく、PHS・リモートターミナル(例えば、Personal Digital Assistant)等のリモート装置や、当該端末2と双方向でデータ通信が可能な装置等を入力手段として使用しても良い。また、入力部21は、CPU24に操作コマンドを与えて動作させるためのユーザーインターフェースである。なお、入力部21としては、上記したものに限られるものではなく、タッチパネル、トラックボールや音声認識機構等を用いても良い。
【0046】
上記表示部23は、CRT(Cathod Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)や、プラズマディスプレイ等により構成され、CPU24から入力される表示データに応じた表示が行われる。
【0047】
上記CPU24は、例えば、32ビットマイクロプロセッサ、他のマイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Prosessor)や、プログラマブルロジック等からなる。また、CPU24は、必ずしもシングルプロセッサである必要はなく、分散処理をするタイプのものでも良い。このCPU24は、記録媒体26に格納されているプログラムに従って、装置全体を制御する中央制御ユニットであり、このCPU24は、入力部21、表示部23、データ通信部22、記録媒体ドライブ装置25、およびRAM27が接続されており、データ通信、メモリへのアクセスによるアプリケーションプログラムの読み出しや各種データのリード/ライト、データ/コマンド入力、カラー表示等を制御する。
【0048】
上記データ通信部22は、電話回線、ISDN(Integrated Services Digital Network)、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)等のネットワークに接続され、内蔵したモデム(図示せず)を経て電話回線を介してデータ通信を行う。
【0049】
上記記録媒体26は、CPU24が実行可能なOSプログラム(例えば、WINDOWS(R))26aおよびアプリケーションプログラム等の各種プログラムやデータを格納する。アプリケーションプログラムとしては、スケジューラー26b等が格納されている。上述の記録媒体26は、例えば、フロッピー(R)ディスク、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、MOやPCカード等の光学的・磁気的・電気的な記録媒体からなる。上記各種プログラムは、CPU24が直接または間接に解釈可能なオブジェクトコードやソースコード等の形態で記録媒体26に格納されている。記録媒体26に格納されたプログラムはネットワークを介して配信可能である。
【0050】
上記RAM27は、指定されたプログラム、入力指示、入力データおよび処理結果等を格納するワークメモリと、表示部23の表示画面に表示する表示データを一時的に格納する表示メモリとを備えている。
【0051】
(会議スタイルの決定処理)
つぎに、会議スタイルの決定処理における会議スタイル選択サーバ1およびクライアント端末2の処理を図7〜図10を参照して説明する。図7は、会議スタイルの決定処理における会議スタイル選択サーバ1およびクライアント端末2の処理を説明するための処理フロー、図8および図9は、会議スタイル選択のリクエスト入力画面の表示例、図10は会議開催通知画面の表示例を示している。
【0052】
図7において、クライアント端末2では、会議スタイルの入力画面で、会議開催の基本情報(会議の目的(決済、周知、報告、アイディア出し(ブレス)等)、会議の参加者とその役割、会議の開催希望月、会議時間、配布資料枚数)を入力して、会議開催の基本情報(会議の目的(決済、周知、報告、アイディア出し(ブレス)等)、会議の参加者とその役割、会議の開催希望月、会議時間、配布資料の枚数)を会議スタイル選択サーバ1に送信する(ステップS1)。
【0053】
図8は、会議スタイルの入力画面の表示例を示す図である。会議スタイルの入力画面には、”会議の目的”、”会議の参加者とその役割”、”会議の開催希望月”、”会議時間”、”配布資料枚数(参加者へ配布する資料の枚数)”の入力欄と、「送信」ボタンが表示される。図9は、会議スタイルの入力画面でのデータ入力例を示している。同図では、”会議の目的”として、”新規事業投資の決済”、”会議の参加者とその役割”として、”A(決裁者)、B(常任メンバー)、C(常任メンバー)、D(報告者)、E(報告者)、F(議事録作成)”、”会議の開催希望月”として”8月”、”会議時間”として”1時間”、”配布資料枚数”として”5枚”が入力されている。ここで「送信」ボタンが押されると、この入力されたデータが会議スタイル選択サーバ1に送信される。
【0054】
会議スタイル選択サーバ1では、制御部12は、クライアント端末1から、会議開催の基本情報(会議の目的(決済、周知、報告、アイディア出し(ブレス)等)、会議の参加者とその役割、会議の開催希望月、会議時間、配布資料枚数)を通信制御部12を介して受信すると(ステップT1)、制御部12は、受信した会議の各参加者の勤務する事業所を人事DB14から検索する(ステップT2)。制御部12は、会議を行う事業所を、各参加者の所属する事業所からの移動距離の合計が最も少ない事業所に決定する(ステップT3)。これは、移動に伴う環境負荷を低減するためである。具体的には、移動距離が長くなると、移動に車等を使用した場合に環境負荷が大きくなってしまうからである(例えば、排気ガスやガソリンの消費)。例えば、図8に示すようなデータが入力された場合には、図3に示すように、4名が横浜事業所に、2名が青山事業者に所属しているので、会議の場所は横浜事業所に決定する。
【0055】
制御部12は、プレゼンテーション用機器DB18を参照して、配布資料枚数×参加者の数×コピー1枚当たりの電気使用量を演算して、コピー機を使用した場合の電気使用量を算出し、また、会議時間×プロジェクタの単位時間当たりの電気使用量を演算して、プロジェクタを使用した場合の電気使用量を算出する。制御部12は、電気使用量の少ない機器をプレゼンテーション用機器として選択する(ステップT4)。
【0056】
つづいて、制御部12は、スケジュールDB15を参照して、会議の参加者のスケジュールが空いている日時を会議の開催日時として決定する(ステップT5)。会議の開催日時を決定する場合は、全参加者のスケジュールが空いている日時を会議の開催日時として決定しても良いし、また、会議にとって重要な参加者(決裁者や常任メンバー等)のスケジュールを優先させて会議の開催日時を決定することにしても良い。
【0057】
この後、制御部12は、会議室DB16から、決定した開催日時に会議場所として決定した事業所で空いている会議室およびその単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、検索した各会議室について、会議時間×単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を演算して、照明および空調の総電気使用量を算出する(ステップT6)。
【0058】
制御部12は、検索した会議室で、照明および空調の総電気使用量の小さい5つを選択して、小さい順に、環境負荷順位、会議室、開催日時、照明および空調の総電気使用量、選択したプレゼンテーション用機器、選択したプレゼンテーション用機器の電気使用量を会議の環境負荷データとして環境負荷試算DB17に格納する(ステップT7)。上記図5は、環境負荷試算DB17に格納されるデータの一例を示している。この環境負荷試算DB17に格納されるデータは、クライアント端末2から参照可能となっている。
【0059】
この後、制御部12は、環境負荷(総電気使用量)が最も小さい会議室、環境負荷(電気使用量)が最も小さいプレゼンテーション用機器(プレゼンテーション方法)、開催日時、会議の目的、および会議の参加者のデータ、を含む会議開催通知画面のデータを作成して、通信制御部11を介して、会議参加者のクライアント端末2に送信する(ステップT8)。また、制御部12は、会議室DB16で、選択した環境負荷が最も小さい会議室の決定した開催日時の予約を行う。。
【0060】
クライアント端末2は、この会議開催通知画面のデータを受信すると(ステップS2)、会議開催通知画面を表示部23に表示する(ステップS3)。
【0061】
図10は、会議開催通知画面の一例を示す図である。同図に示すように、会議開催通知画面には、”開催日時”、”開催場所”、”プレゼンテーション方法”、”会議の目的”、”会議の参加者”が表示されており、同図に示す例では、”開催日時”として、”8月10日(火曜日)AM9:00〜10:00”、”開催場所(会議室)”として”横浜事業所701会議室”、”プレゼンテーション方法”として”資料の配付”が表示されている。
【0062】
以上説明したように、本実施の形態の会議スタイル選択サーバ1によれば、制御部12は、クライアント端末2から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報(会議の目的(決済、周知、報告、アイディア出し(ブレス)等)、会議の参加者とその役割、会議の開催希望月、会議時間、配布資料枚数)が入力されると、入力された情報に基づいて、環境負荷の小さい会議スタイルを選択してクライアント端末2に送信することとしたので、環境負荷を低減した会議スタイルを選択することが可能となる。
【0063】
また、制御部12は、人事DB14から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として選択することとしたので、移動に伴う環境負荷を低減することが可能となる。
【0064】
また、制御部12は、スケジュールDB15を参照して、開催希望月で会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定することとしたので、会議開催のためのスケジュール調整の手間を省くことが可能となる。
【0065】
また、制御部12は、会議室DB16を参照して、決定した開催日時および会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、電気使用量が最も小さい会議室を選択することとしたので、環境負荷が最も小さい会議室を選択することが可能となる。
【0066】
また、制御部12は、配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、プレゼンテーション用機器DB18を参照して、電気使用量の最も少ないプレゼンテーション用機器を選択することとしたので、プレゼンテーション用機器による環境負荷を低減することが可能となる。
【0067】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で適宜変形可能である。
【0068】
例えば、上記した実施の形態では、会議室DB16に各会議室の単位時間当たりの照明および空調の電気使用量を格納することとしたが、時間帯別の照明および空調の電気使用量を格納して、電気使用量が最も少ない時間帯を会議の時間帯に選択することにしても良い。
【0069】
また、会議の目的に応じて、会議の時間帯やプレゼン形態を選択することにしても良い。また、参加者が朝型か夜型かに応じて会議の時間帯を選択することにしても良い。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように,請求項1にかかる会議スタイル選択装置によれば、ネットワークを介して接続されるクライアント端末からの社内の会議スタイル選択のリクエストに応じて、会議スタイルを選択する会議スタイル選択装置において、前記クライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力する入力手段と、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶した記憶手段と、前記入力手段から入力される前記会議開催の基本情報に応じて、前記記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択する会議スタイル選択手段と、前記会議スタイル選択手段で選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する送信手段と、を備えたこととしたので、環境負荷を低減した会議スタイルを選択することが可能な会議スタイル選択装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
【0071】
また、請求項2にかかる会議スタイル選択装置によれば、請求項1に記載の発明において、前記記憶手段は、社員名と当該社員の勤務する事業所とを対応づけて記憶する第1の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択手段は、前記第1の記憶手段から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として決定することとしたので、移動に伴う環境負荷を低減することが可能となる。
【0072】
また、請求項3にかかる会議スタイル選択装置によれば、請求項2に記載の発明において、前記会議開催の基本情報は、開催希望月の情報を含み、前記記憶手段は、社員のスケジュールの情報を格納する第2の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択手段は、第2の記憶手段を参照して、前記開催希望月で前記会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定することとしたので、会議の開催日時を決定することとしたので、会議開催のためのスケジュール調整の手間を省くことが可能となる。
【0073】
また、請求項4にかかる会議スタイル選択装置によれば、請求項3に記載の発明において、前記記憶手段は、各事業所の全会議室のスケジュール、その単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を記憶する第3の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択手段は、前記第3の記憶手段を参照して、前記決定した開催日時および前記会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、最も環境負荷の小さい会議室を選択することとしたので、環境負荷が最も小さい会議室を選択することが可能となる。
【0074】
また、請求項5にかかる会議スタイル選択装置によれば、請求項1〜4のいずれか1つにかかる発明において、前記会議開催の基本情報は、配布資料の枚数の情報を含み、前記記憶手段には、プレゼンテーションを行うために使用する各プレゼンテーション機器の消費電力を記憶する第4の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択手段は、前記配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、前記第4の記憶手段を参照して、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択することとしたので、環境負荷が最も小さいプレゼンテーション用機器を選択することが可能となる。
【0075】
また、請求項6にかかる会議スタイル選択方法によれば、ネットワークを介してクライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力する入力工程と、前記入力された前記会議開催の基本情報に応じて、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択する会議スタイル選択工程と、前記会議スタイル選択工程で選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する送信工程と、を含むこととしたので、環境負荷を低減した会議スタイルを選択することが可能な会議スタイル選択方法を提供することが可能となるという効果を奏する。
【0076】
また、請求項7にかかる会議スタイル選択方法によれば、請求項6に記載の発明において、前記記憶手段は、社員名と当該社員の勤務する事業所とを対応づけて記憶する第1の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第1の記憶手段から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として決定することとしたので、移動に伴う環境負荷を低減することが可能となる。
【0077】
また、請求項8にかかる会議スタイル選択方法によれば、請求項7に記載の発明において、前記会議開催の基本情報は、開催希望月の情報を含み、前記記憶手段は、社員のスケジュールの情報を記憶される第2の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第2の記憶手段を参照して、前記開催希望月で前記会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定することとしたので、会議開催のためのスケジュール調整の手間を省くことが可能となる。
【0078】
また、請求項9にかかる会議スタイル選択方法によれば、請求項8に記載の発明において、前記記憶手段は、各事業所の全会議室のスケジュール、その単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を記憶する第3の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第3の記憶手段を参照して、前記決定した開催日時および前記会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、最も環境負荷の小さい会議室を選択することとしたので、最も環境負荷の小さい会議室を選択することが可能となる。
【0079】
また、請求項10にかかる会議スタイル選択方法によれば、請求項6〜9のいずれか1つに記載の発明において、前記会議開催の基本情報は、配布資料の枚数の情報を含み、前記記憶手段は、プレゼンテーションを行うために使用する各プレゼンテーション機器の消費電力を記憶する第3の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、前記第3の記憶手段を参照して、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択することとしたので、環境負荷が最も小さいプレゼンテーション用機器を選択することが可能となる。
【0080】
また、請求項11にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、コンピュータでプログラムを実行することにより、ネットワークを介してクライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力する入力工程と、前記入力された前記会議開催の基本情報に応じて、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択する会議スタイル選択工程と、前記会議スタイル選択工程で選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する送信工程と、を実現することとしたので、環境負荷を低減した会議スタイルを選択することが可能なコンピュータが実行するためのプログラムを提供することが可能となるという効果を奏する。
【0081】
また、請求項12にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、請求項11に記載の発明において、前記記憶手段は、社員名と当該社員の勤務する事業所とを対応づけて記憶する第1の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第1の記憶手段から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として決定することとしたので、移動に伴う環境負荷を低減することが可能となる。
【0082】
また、請求項13にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、請求項12に記載の発明において、前記会議開催の基本情報は、開催希望月の情報を含み、前記記憶手段は、社員のスケジュールの情報を記憶される第2の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第2の記憶手段を参照して、前記開催希望月で前記会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定することとしたので、会議開催のためのスケジュール調整の手間を省くことが可能となる。
【0083】
また、請求項14にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、請求項13に記載の発明において、前記記憶手段は、各事業所の全会議室のスケジュール、その単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を記憶する第3の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記第3の記憶手段を参照して、前記決定した開催日時および前記会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、最も環境負荷の小さい会議室を選択することとしたので、最も環境負荷の小さい会議室を選択することが可能となる。
【0084】
また、請求項15にかかるコンピュータが実行するためのプログラムによれば、請求項11〜14のいずれか1つに記載の発明において、前記会議開催の基本情報は、配布資料の枚数の情報を含み、前記記憶手段は、プレゼンテーションを行うために使用する各プレゼンテーション機器の消費電力を記憶する第4の記憶手段を含み、前記会議スタイル選択工程では、前記配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、前記第4の記憶手段を参照して、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択することとしたので、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる会議スタイル選択システムの全体構成を示す図である。
【図2】図1の会議スタイル選択サーバの構成例を示すブロック図である。
【図3】図2の人事DBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図4】図2の会議室DBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図5】図2の環境負荷試算DBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図6】図1のクライアント端末のハード構成例を示すブロック図である。
【図7】会議スタイルの決定処理における会議スタイル選択サーバおよびクライアント端末2の処理を説明するための処理フローを示す図である。
【図8】会議スタイル選択の入力画面の表示例を示す図である。
【図9】会議スタイル選択の入力画面の表示例を示す図である。
【図10】会議開催通知画面の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 会議スタイル選択サーバ
2 クライアント端末
3 ネットワーク
11 通信制御部
12 制御部
13 プログラム記憶部
14 人事DB
15 スケジュールDB
16 会議室DB
17 環境負荷試算DB
21 入力部
22 データ通信部
23 表示部
24 CPU
25 記録媒体ドライブ装置
26 記録媒体
27 RAM
Claims (15)
- ネットワークを介して接続されるクライアント端末からの社内の会議スタイル選択のリクエストに応じて、会議スタイルを選択する会議スタイル選択装置において、
前記クライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力する入力手段と、
会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶した記憶手段と、
前記入力手段から入力される前記会議開催の基本情報に応じて、前記記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択する会議スタイル選択手段と、
前記会議スタイル選択手段で選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする会議スタイル選択装置。 - 前記記憶手段は、社員名と当該社員の勤務する事業所とを対応づけて記憶する第1の記憶手段を含み、
前記会議スタイル選択手段は、前記第1の記憶手段から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として決定することを特徴とする請求項1に記載の会議スタイル選択装置。 - 前記会議開催の基本情報は、開催希望月の情報を含み、
前記記憶手段は、社員のスケジュールの情報を格納する第2の記憶手段を含み、
前記会議スタイル選択手段は、前記第2の記憶手段を参照して、前記開催希望月で前記会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定することを特徴とする請求項2に記載の会議スタイル選択装置。 - 前記記憶手段は、各事業所の全会議室のスケジュール、、その単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を記憶する第3の記憶手段を含み、
前記会議スタイル選択手段は、前記第3の記憶手段を参照して、前記決定した開催日時および前記会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、最も環境負荷の小さい会議室を選択することを特徴とする請求項3に記載の会議スタイル選択装置。 - 前記会議開催の基本情報は、配布資料の枚数の情報を含み、前記記憶手段は、プレゼンテーションを行うために使用する各プレゼンテーション機器の消費電力を記憶する第4の記憶手段を含み、
前記会議スタイル選択手段は、前記配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、前記第4の記憶手段を参照して、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の会議スタイル選択装置。 - ネットワークを介してクライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力する入力工程と、
前記入力された前記会議開催の基本情報に応じて、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択する会議スタイル選択工程と、
前記会議スタイル選択工程で選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する送信工程と、
を含むことを特徴とする会議スタイル選択方法。 - 前記記憶手段は、社員名と当該社員の勤務する事業所とを対応づけて記憶する第1の記憶手段を含み、
前記会議スタイル選択工程では、前記第1の記憶手段から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として決定することを特徴とする請求項6に記載の会議スタイル選択方法。 - 前記会議開催の基本情報は、開催希望月の情報を含み、
前記記憶手段は、社員のスケジュールの情報を記憶される第2の記憶手段を含み、
前記会議スタイル選択工程では、前記第2の記憶手段を参照して、前記開催希望月で前記会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定することを特徴とする請求項7に記載の会議スタイル選択方法。 - 前記記憶手段は、各事業所の全会議室のスケジュール、、その単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を記憶する第3の記憶手段を含み、
前記会議スタイル選択工程では、前記第3の記憶手段を参照して、前記決定した開催日時および前記会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、最も環境負荷の小さい会議室を選択することを特徴とする請求項8に記載の会議スタイル選択方法。 - 前記会議開催の基本情報は、配布資料の枚数の情報を含み、
前記記憶手段は、プレゼンテーションを行うために使用する各プレゼンテーション機器の消費電力を記憶する第3の記憶手段を含み、
前記会議スタイル選択工程では、前記配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、前記第3の記憶手段を参照して、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択することを特徴とする請求項6〜9のいずれか1つに記載の会議スタイル選択方法。 - コンピュータが実行するためのプログラムにおいて、
ネットワークを介してクライアント端末から送出される、参加者情報を含む会議開催の基本情報を入力する入力工程と、
前記入力された前記会議開催の基本情報に応じて、会議を開催する場合のその環境負荷に関連する情報を記憶した記憶手段に記憶されている前記環境負荷に関する情報を参照して、環境負荷を低減した会議スタイルを選択する会議スタイル選択工程と、
前記会議スタイル選択工程で選択された環境負荷を低減した会議スタイルを前記クライアント端末に送信する送信工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータが実行するためのプログラム。 - 前記記憶手段は、社員名と当該社員の勤務する事業所とを対応づけて記憶する第1の記憶手段を含み、
前記会議スタイル選択工程では、前記第1の記憶手段から会議参加者が勤務する事業所を検索し、各会議参加者の勤務する事業所からの移動距離の総和が最も小さい事業所を会議場所として決定することを特徴とする請求項11に記載のコンピュータが実行するためのプログラム。 - 前記会議開催の基本情報は、開催希望月の情報を含み、
前記記憶手段は、社員のスケジュールの情報を記憶される第2の記憶手段を含み、
前記会議スタイル選択工程では、前記第2の記憶手段を参照して、前記開催希望月で前記会議参加者のスケジュールが空いている日時を検索して、会議の開催日時を決定することを特徴とする請求項12に記載のコンピュータが実行するためのプログラム。 - 前記記憶手段は、各事業所の全会議室のスケジュール、
、その単位時間当たりの照明電気使用量および空調電気使用量を記憶する第3の記憶手段を含み、
前記会議スタイル選択工程では、前記第3の記憶手段を参照して、前記決定した開催日時および前記会議場所として決定した事業所で空いている会議室を検索し、さらに、検索した会議室の照明電気使用量および空調電気使用量を検索して、最も環境負荷の小さい会議室を選択することを特徴とする請求項13に記載のコンピュータが実行するためのプログラム。 - 前記会議開催の基本情報は、配布資料の枚数の情報を含み、
前記記憶手段は、プレゼンテーションを行うために使用する各プレゼンテーション機器の消費電力を記憶する第4の記憶手段を含み、
前記会議スタイル選択工程では、前記配布資料の枚数および会議参加者の人数に基づいて、前記第4の記憶手段を参照して、最も環境負荷の少ないプレゼンテーション用機器を選択することを特徴とする請求項11〜14のいずれか1つに記載のコンピュータが実行するためのプログラム。
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