JP2004218401A - 木造建築物における柱と横架材の固定用金物 - Google Patents

木造建築物における柱と横架材の固定用金物 Download PDF

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Abstract

【課題】取り付け方法が容易で、釘の打ち付け(またはビス止め)の容易な取り付け方法で、10キロニュートン程度の引抜き力に耐える固定用金物とその使用方法を提供する。
【解決手段】固定用金物1を鋼板で作り、形は、凹形の二股になった部分を少し外側に開いた形とし、その際二股の股部分の寸法を土台の幅(または、はりの幅)と同じか少し長めにする。 二股に分かれた上半分の部分は横架材に固定するための面であり釘を打つための複数の穴をあけ、下半分の部分は柱に固定するための面でありここにも釘を打つための複数の穴をあける。 以上のごとく作製した固定用金物1は、別の横架材6があるところでも使用することができる。固定用金物1を2枚使用して、固定しようとする柱と土台はりなど横架材の両側を挟む恰好に取り付ける方法により、柱の引抜きに対する抵抗力(耐力)を約10キロニュートンにする。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、木造建築物における柱と土台はりなどの横架材とを固定する固定用金物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術は建築基準法施行令第47条第1項の規定に基づき建設省告示第1460号(平成12年5月31日)に定められた構造方法(非特許文献1参照)によっているものが殆どであり、そこに定められていることは、横架材に取り付けられている柱に引抜きの力が加わったときに柱が抜け出て横架材から離れてしまうことを防止するためのものであり、一部の例外を除き固定用金物を使用している。 そして、柱に加わる引抜き力の大きさにより使用する固定用金物は3つのグループに区別することができる。
【非特許文献1】「平成12年6月1日施行 改正建築基準法(2年目施行)の解説、新日本法規出版株式会社、平成12年、p145〜p155」
【0003】
第1のグループは約5キロニュートンの引抜き力に耐える固定用金物で、一般的にはVプレート、Tプレート、Lプレートと呼ばれている固定用金物や矩形に加工した鋼板を釘やビスで固定する形式の固定用金物があるが、何れも柱端部の側面の中央部と横架材の側面とに掛けて釘やビスで固定する形式の金物であり、横架材の側面にその材に直交する別の横架材があるところ(金物を取り付ける側面がないところ)には使用することができないことが欠点である。
【0004】
第2のグループは約8キロニュートンの引抜き力に耐える固定用金物で、一般的には取り付け用のボルト穴をあけてある鋼板に径12ミリメートルのボルトを溶接して作った羽子板ボルトと呼ばれている固定用金物が使用されており、取り付けは、横架材に穴をあけてそこに羽子板ボルトのボルト部分を通してナットで締め付け、柱にも穴をあけて鋼板と柱とを径12ミリメートルの通しボルトで締め付ける方法であるため、取り付け作業に手間がかかることが欠点である。
【0005】
第3のグループは約10キロニュートン〜25キロニュートンの引抜き力に耐える固定用金物で、一般的には径が16ミリメートルのボルトと専用の取り付け金物を組み合わせた引き寄せ金物あるいはホールダウウン金物と呼ばれている固定用金物が使用されており、取り付けは、上記の羽子板ボルトの取り付け方法をさらに難しくした(ボルトの径が太くなり、柱と取り付け金物を締め付ける径12ミリメートルの通しボルトが2本〜5本になる)取り付け方法であるため、取り付け作業には非常に手間がかかることが欠点である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明が解決しようとする第1の課題は、取り付け方法が容易で、かつ、どこにでも取り付けが可能な固定用金物の提供である。
つまり、上記に記載した従来の技術のうち第1のグループ(約5キロニュートンの引抜き力に耐える固定用金物)の欠点(横架材の側面にその材に直交する別の横架材があるところでは使用することができない)をなくした固定用金物を提供することである。
【0007】
この発明が解決しようとする第2の課題は、本発明の固定用金物の使用方法を工夫することにより釘の打ち付け(またはビス止め)の容易な取り付け方法で、10キロニュートン程度の引抜き力に耐える固定用金物とその使用方法を提供することを課題とする。
つまり、上記に記載した従来の技術のうち第2のグループ(約8キロニュートンの引抜き力に耐える固定用金物)と第3のグループの一部(約10キロニュートンまでの引抜き力に耐える固定用金物)についてその欠点(取り付け作業に手間がかかる)をなくした固定用金物とその使用方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
解決しようとする第1の課題に対しては、固定用金物(1)を鋼板で作り、形は、凹形の二股になった部分を少し外側に開いた形とし、その際二股の股部分の寸法(d)を土台の幅(または、はりの幅)と同じにする。
二股に分かれた上半分の(a)部分は横架材に固定するための面であり釘を打つための複数の穴をあけ、下半分の(b)部分は柱に固定するための面でありここにも釘を打つための複数の穴をあける。
以上のごとく作製した固定用金物(1)は、横架材に固定する面(a)部分が二股に分かれた形に特徴があり、その形にしたことにより、横架材の側面にその材に直交する別の横架材があるところでも使用することができる。
【0009】
解決しようとする第2の課題に対しては、固定用金物(1)を2枚使用して、固定しようとする柱と土台はりなど横架材の両側を挟む恰好に取り付ける方法により、柱に引抜きの力が加わったときに柱が抜け出ることを防止する抵抗力(耐力)を増大する工法とする。
【0010】
固定用金物(1)は、素材及び取り付け方法がほぼ同じであるVプレートやTプレートとの比較から推定すると柱に引抜きの力が加わったときに柱が抜け出ることを防止する抵抗力(耐力)は約5〜6キロニュートンになる。
従って固定しようとする柱と土台はりなどの横架材の両側を2枚の固定用金物(1)で挟む恰好で取り付ければ引抜きの力に対する抵抗力(耐力)は約10キロニュートンになる。
【0011】
この場合においては柱に加わる引抜きの力を柱の四隅方向に分散して横架材に伝えることができるため、柱はりなどの一部分に集中して力が作用した場合に起きやすい木材の割れの防止に有効である。
また、固定しようとする柱と土台はりなどの横架材の両側を2枚の固定用金物(1)で挟む恰好に取り付ける方法は、柱に加わる引抜きの力を柱の一方の側面に偏心させることなく横架材に伝えることができるため構造上有利である。
【0012】
なお、従来の技術の場合には例えばVプレートを使用したいと考えた場合では(図4〜5)のようなところでの使用はできないし、羽子板ボルトの使用では前記のとおり手間がかかる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態を示している。
素材には厚さ2.3ミリメートルの鋼板を使用し、dの寸法を105ミリメートルとしたものとdの寸法を120ミリメートルにしたものの2種類を製造する。
一般に在来工法または木造軸組工法と呼ばれている土台、柱、はりなどで木造の構造体を形成する建築工法は、その土台、柱、はりなどの構造用木材の幅が105ミリメートルか120ミリメートルのどちらかであるのものが殆どであり、上記の2種類で殆どの建物に使用することができる。
【0014】
図2〜3は形状を少し変化させた本発明の実施形態を示している。
図4〜5は取り付けた状態の使用例を示している。
【0015】
【発明の効果】
従来の固定用金物では使用することができないところ例えば十字状に土台が交差する交点の上に建つ柱であっても本発明の固定用金物(1)は使用することができる(図5)。
【0016】
また、従来の技術の項に記載した第1のグループの固定用金物は横架材の側面にその材に直交する別の横架材があるところには使用することができないため建物の外側の面に使用することが多かったが、本発明の固定用金物は建物の内側の面で使用することができるので、建物の外側の面に使用した場合に生じる金物の厚さによる外壁面の不揃いを解消できる。
【0017】
さらに、固定用金物(1)を2枚使用して、固定しようとする柱と土台はりなど横架材の両側を挟む恰好に取り付ける方法により、柱に引抜きの力が加わったときに柱が抜け出ることを防止する抵抗力(耐力)を増大することができる(図4)。
【0018】
容易な取り付けが可能な固定用金物を2枚使用することにより耐力を増大する発想はごく当然のことでその考え方自体は従来からあったことではあるが、2枚を使用する方法として、同じ位置に2枚を重ねて使用したりあるいはごく近接した位置に使用したのでは耐力の増大は見込めない。
【0018】
柱について言えば柱1面に2枚以上の固定用金物を使用した場合には若干の耐力の増大があったとしても加算的な耐力の増大はないと考える。
もしも加算的な耐力の増大を期待するのであれば、固定用金物の使用は1面に1枚とし、力の伝達に偏心が生じないようにできれば柱を挟む恰好で使用することが望ましい。
【0019】
一般に在来工法または木造軸組工法と呼ばれている土台、柱、はりなどで木造の構造体を形成する建築工法は、横架材をT字状あるいは十字状に組んだ交点に殆どの柱が建ててあり、従来型の容易な取り付けが可能な固定用金物では2枚を使用できるところは殆どない。
【0020】
本発明による固定用金物は、その形状を工夫することにより、横架材をT字状あるいは十字状に組んだ交点に建つ柱であっても2枚の固定用金物の使用を可能にしたものであり、単に固定用金物を2枚使用したために耐力が増大したのではなく、本発明による固定用金物が生まれたため2枚の使用が可能になったのであって、その結果として加算的に耐力が増大するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固定用金物の正面図である。
【図2】本発明の固定用金物の正面図である。 (凹形にした例)
【図3】本発明の固定用金物の正面図である。 (U形にした例)
【図4】本発明の実施例の斜視図である。(2枚の固定用金物を使って柱とはりを挟む恰好で取り付けた例)
【図5】本発明の実施例の斜視図である。 (土台と柱の固定に使用した例)
【符号の説明】
1 本発明の固定用金物 2 柱へ固定するための釘穴
3 横架材へ固定するための釘穴 4 柱
5 横架材 6 横架材に直交する別の横架材
7 コンクリート基礎
a 横架材に固定するための面
b 柱へ固定するための面
d 土台の幅(または、はりの幅)と同じか少し長めの寸法

Claims (2)

  1. 固定用金物(1)は鋼板で作り、形は、凹形の二股になった部分を少し外側に開いた形とし、二股の股部分の寸法(d)を土台の幅(または、はりの幅)と同じか少し長めにする。
    二股に分かれた上半分の(a)部分は横架材に固定するための面であり釘を打つための複数の穴をあけ、下半分の(b)部分は柱に固定するための面でありここにも釘を打つための複数の穴をあける。
    以上のごとく作製した固定用金物(1)は、横架材に固定する面(a)部分が二股に分かれた形と、その二股の股部分の寸法(d)が土台の幅(または、はりの幅)と同じか少し長めにしたところに特徴があり、それにより、横架材の側面にその材に直交する別の横架材があるところでも使用することができる。
    なお、本発明の固定用金物(1)の形は凹形でも、U形でもよい。
    また、固定用金物(1)の材質は鋼板の代わりに強度が同等以上のステンレス鋼板などを使ってもよいし、柱や横架材に固定するための釘の代わりに強度が同等以上のビスなどを使ってもよい。
  2. 請求項1の固定用金物(1)を2枚使用して、固定しようとする柱と土台はりなど横架材の両側を挟む恰好に取り付ける方法により、柱に引抜きの力が加わったときに柱が抜け出ることを防止する抵抗力(耐力)を増大する工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104294920A (zh) * 2014-10-30 2015-01-21 江苏中宝钢构有限公司 一种u形钢混凝土组合梁与异形钢管混凝土柱的节点组件及制备方法

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