JP2004215418A - リレーボックス - Google Patents
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Abstract
【課題】メインリレーとサブリレーボックスを設置するリレーボックスの配置スペースと材料費の無駄を削減する。
【解決手段】全車種共用のメインリレー20を収容するケース本体11と、ケース本体11の下部に取り付けるロアカバー13とを備え、ケース本体11よりロアカバー13内部に向けてサブリレーボックス取付部14を下向きに突設し、車種や仕向け地に対応して付設するサブリレーボックス21をサブリレーボックス取付部14に支持させてロアカバー13内部に収容する構成とする。サブリレーボックス側に取付片を突設し、該取付片をケース本体に着脱自在に係止してロアカバー内部に収容してもよい。
【選択図】 図2
【解決手段】全車種共用のメインリレー20を収容するケース本体11と、ケース本体11の下部に取り付けるロアカバー13とを備え、ケース本体11よりロアカバー13内部に向けてサブリレーボックス取付部14を下向きに突設し、車種や仕向け地に対応して付設するサブリレーボックス21をサブリレーボックス取付部14に支持させてロアカバー13内部に収容する構成とする。サブリレーボックス側に取付片を突設し、該取付片をケース本体に着脱自在に係止してロアカバー内部に収容してもよい。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、自動車に搭載されるリレーボックスに関し、特に、メインリレーボックスに加えてサブリレーボックスを設定するものにおいて、配置スペースの有効利用と材料費の削減を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車に搭載するリレーボックスには、全車種標準のメインリレーボックスと、仕向け地やグレードによって必要となるリレーを収容したサブリレーボックスとを分けて設ける場合がある。この場合、メインリレーボックスとサブリレーボックスとは別の場所に設置されている。
近年、自動車の高機能化に伴い搭載される電装品も増加しているため、限られた車両内のスペースで上記サブリレーボックスの配置スペースの確保が困難となっている。また、メインリレーボックスとサブリレーボックスが別であるために、それぞれに防水カバーが必要となり、部品点数の増加を招く問題があった。
【0003】
上記したスペース上の問題から、サブリレーボックスの例ではないが、特開平7−39044号公報は、図6に示すように、リレーボックス2の下カバー3の内壁にジョイントコネクタ4を係止できる構造を設け、該下カバー3内の空間を利用してジョイントコネクタ4を設置する電気接続箱1が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−39044号公報
【0005】
同様の構造をサブリレーボックスに応用すると、メインリレーボックスのカバー内にサブリレーボックスを係止できる構造を設け、メインリレーボックスのカバー内にサブリレーボックスを設置することが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成のリレーボックスは、その組み立て工程においてメインリレーボックスとサブリレーボックスとを別々の作業台に載置してワイヤハーネスとの接続作業を行うため、サブリレーボックスを係止したカバーをメインリレーに装着するために、サブリレーボックスに接続するワイヤハーネスの余長を長くする必要があり、電線の材料コストが増大すると共にメインリレーボックス内での収容する電線量が増大する問題がある。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、メインリレーとサブリレーボックスとを設定する場合において、車両内スペースの有効活用およびコスト低減を図ることのできるリレーボックスの提供を課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、第1に、全車種共用のメインリレーを収容するケース本体と、該ケース本体の下部に取り付けるロアカバーを備え、上記ケース本体よりロアカバー内部に向けてサブリレーボックス取付部を下向きに突設し、車種や仕向け地に対応して付設するサブリレーボックスを上記サブリレーボックス取付部で支持して上記ロアカバー内部に収容する構成としていることを特徴とするリレーボックスを提供している。
【0009】
上記のように、サブリレーボックスをロアカバーに取り付けるのではなく、メインリレーを収容するケースにロアカバー内部に向けて取り付ける構成とすることにより、サブリレーボックスをロアカバーから分離し、かつ、ロアカバー内に収容することができる。従って、組み立て工程において、サブリレーボックスはロアカバーの着脱によってその設置位置が移動することなく、予めメインリレーケース側に固定された状態でワイヤハーネスと接続することができるため、ワイヤハーネスを余長なく配索することができる。
【0010】
また、メインリレーと接続する電線群を収容するため、メインリレーの下部にはスペースを確保してロアカバーを取り付けている。このメインリレー下部の空きスペースを有効利用してサブリレーボックスを立体配置することにより、高密度配置が可能となり、車両内スペースの有効利用を図ることができる。さらに、サブリレーボックスをメインリレーのカバー内に収容するため、サブリレーボックス用の個別の防水カバーが不要となり、部品点数が削減され、コスト低減を図ることができる。
【0011】
上記リレー取付部は一対の挟持片からなり、これら挟持片は上記ケース本体より一体的に下端に突出させると共に下端に係止爪を対向させて設けている一方、上記サブリレーボックスはリレーと該リレーの端子を差し込む接続部材とからなり、該接続部材には電線端末の端子を収容係止して上記リレーの端子と電気接続させる構成とし、該サブリレーボックスの上記接続部材の外面に突設した被係止爪に上記挟持片の係止爪を係止して支持する構成としている。これにより、サブリレーボックスの着脱が容易となり、車種やグレードに応じてサブリレーボックスを必要とする場合にメインリレーケース内部に収容することが容易にできる。
【0012】
上記サブリレーボックスをロアケース内部に収容してケース本体に着脱自在に取り付ける取付片をサブリレーボックス側に設けておいてもよい。
即ち、本発明は、第2に、全車種共用のメインリレーを収容するケース本体と、該ケース本体の下部に取り付けるロアカバーを備え、上記ケース本体よりロアカバー内部に向けてサブリレーボックス取付部を下向きに突設し、車種や仕向け地に対応して付設するサブリレーボックスに上方へ突出する取付片を突設し、該取付片の先端に設けた係止爪を上記本体ケースの下部に設けている被係止爪に係止して、該サブリレーボックスを上記ロアカバー内部に収容する構成としていることを特徴とするリレーボックスを提供している。
【0013】
上記構成とすると、サブリレーボックスをロアケース内部に収容しない場合に、サブリレーボックス取付用の係止片がロアケース内部に突出しないため、ロアケース内部に収容されるワイヤハーネスの電線群と干渉しない利点がある。
【0014】
上記ロアカバーに設けるワイヤハーネス引出用開口の下端位置より上記サブリレーボックスのリレーと接続部材との嵌合面を上方に位置させている。これにより、ワイヤハーネス引出用開口から浸入した水がロアカバー内に溜まっても、サブリレーボックスと接続部材との嵌合面が浸水することを防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0016】
図1乃至図4は本発明の第1実施形態に係るリレーボックス10を示し、このリレーボックス10は、全車種共用のメインリレー20を収容するケース本体11、アッパーカバー12、ロアカバー13とを備えている。
上記ケース本体11よりロアカバー13内部に向けてサブリレーボックス取付部14を下向きに突設し、該サブリレーボックス取付部14に、車種や仕向け地に対応して選択的に付設するサブリレーボックス21を取り付けてロアカバー13内部に収容する構成としている。
【0017】
上記リレー取付部14は、ケース本体11の下端より一体的に下向きに突設した一対の挟持片15からなり、該挟持片15は対向面に凹部16を設けて、該凹部の下端を係止部としている。
【0018】
上記サブリレーボックス21は、図3にも示すようにリレー22と接続部材23とからなり、該接続部材23は、上部にリレー22の端子22aを差し込む端子穴23aを、下部には電線w2の端末に接続された雌端子T2を収容係止する端子穴23bとを備え、これら端子穴23a、23bに端子22a、T2をそれぞれ挿入して嵌合接続させる構成としている。また、この接続部材23の外面には一対の被係止爪24を突設し、該被係止爪24に上記リレー取付部14の係止爪16を係止してリレー取付部14にサブリレーボックス21を支持させる構成としている。
なお、リレー取付部14の挟持片15の長さは、サブリレーボックス21がリレー取付部14に支持された状態におけるリレー22と接続部材23との嵌合面25が、ロアカバー13の側壁に設けられたワイヤハーネス引出用開口13aの下端より上方に位置するように設定している。
【0019】
上記構成のリレーボックス10を組み立てる時、まず、図4(A)に示すように、ケース本体11にメインリレー20を嵌合し、サブリレーボックス取付部14にサブリレーボックス21を係止した後、メインリレー20と接続する電線w1の端子T1をケース本体11の下部の端子穴11aに挿入接続し、サブリレーボックス21と接続する電線w2の端子T2を接続部材23の端子穴23bに挿入接続して、メインリレー20と電線w1、サブリレーボックス21と電線w2との接続作業を行う。
次に、図4(B)に示すように、ロアカバー13をケース11に嵌合装着し、該ロアカバー13のワイヤハーネス引出用開口13aから上記電線w1と電線w2からなる各ワイヤハーネスW/Hを外部へと引き出す。
【0020】
上記構成のリレーボックス10においては、サブリレーボックス21をロアカバー13に固定するのではなく、ケース本体11に係止固定するため、ワイヤハーネスW/Hとの接続作業も、サブリレーボックス21を予めケース本体11に固定した状態で行うことができる。従って、ロアカバー13の装着前後でサブリレーボックス21の位置が変わらないため、サブリレーボックス21と接続する電線w2に余長を設けておく必要がなく、無駄な材料費と配索スペースを削減することができる。
【0021】
また、サブリレーボックス21をメインリレー20のロアカバー13の内部に収容することにより、ロアカバー13内の空きスペースを利用した高密度配置が可能となり、車両内の限られたスペースの有効利用を図ることができると共に、サブリレーボックス21用の特別な防水カバーが不要となり、部品点数を削減することができる。さらに、サブリレーボックス21のリレー22と接続部材23との嵌合面25がワイヤハーネス引出用開口13aの下端より上方に位置しているため、該開口13aから浸入した水がロアカバー13内に溜まっても、上記嵌合面25が浸水することを防止できる。
【0022】
図5は第2実施形態を示し、サブリレーボックス21’側にケース本体11’との取付部を設けている。
上記サブリレーボックス21’の接続部材23’の外面より一対の取付片23a’を上向きに突設し、これら取付片23a’の先端に係止爪23b’を設けている。
一方、ケース本体11’の内部側に位置する下側枠11a’に上記係止爪23b’を係止する被係止部11b’を設けている。
【0023】
サブリレーボックス21’を付設する場合には、接続部材23’にリレー22を接続後、取付片23a’の係止爪23b’をケース本体11’の被係止部11’に係止し、その後、ロアカバー13’をケース本体11’にロック結合している。
【0024】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明のリレーボックスでは、サブリレーボックスがロアカバーから分離しているため、該サブリレーボックスを最終設定位置に係止固定した状態でワイヤハーネスと接続させることができる。従って、サブリレーボックスと接続するワイヤハーネスの余長を設ける必要がなく、材料費と配索スペースを削減することができる。
【0025】
また、サブリレーボックスをメインリレーのロアカバー内に収容することにより、ロアカバー内の空きスペースを利用した高密度配置が可能となり、該リレーボックスの車両搭載性を向上させることができると共に、サブリレーボックス用の防水カバーが不要となり、部品点数の削減、さらにはコスト低減を図ることができる。
【0026】
さらに、ロアカバーに設けるワイヤハーネス引出用開口の下端よりサブリレーボックスのリレーと接続部材の嵌合面を上方に位置させる構成とすることにより、ロアカバー内に浸入した水で該嵌合面が浸水することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るリレーボックスの分解斜視図である。
【図2】図1に示すリレーボックスの透視正面図である。
【図3】図2に示すロアカバー内の要部拡大斜視図である。
【図4】(A)(B)は、図1に示すリレーボックスの接続作業を示す要部正面図である。
【図5】第2実施形態を示す図面である。
【図6】従来例の図である。
【符号の説明】
10 リレーボックス
11 ケース本体
12 アッパーカバー
13 ロアカバー
13a ワイヤハーネス引出用開口
14 サブリレーボックス取付部
20 メインリレー
21 サブリレーボックス
22 リレー
23 接続部材
23a’ 取付片
23b’ 係止爪
w1、w2 電線
【発明が属する技術分野】
本発明は、自動車に搭載されるリレーボックスに関し、特に、メインリレーボックスに加えてサブリレーボックスを設定するものにおいて、配置スペースの有効利用と材料費の削減を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車に搭載するリレーボックスには、全車種標準のメインリレーボックスと、仕向け地やグレードによって必要となるリレーを収容したサブリレーボックスとを分けて設ける場合がある。この場合、メインリレーボックスとサブリレーボックスとは別の場所に設置されている。
近年、自動車の高機能化に伴い搭載される電装品も増加しているため、限られた車両内のスペースで上記サブリレーボックスの配置スペースの確保が困難となっている。また、メインリレーボックスとサブリレーボックスが別であるために、それぞれに防水カバーが必要となり、部品点数の増加を招く問題があった。
【0003】
上記したスペース上の問題から、サブリレーボックスの例ではないが、特開平7−39044号公報は、図6に示すように、リレーボックス2の下カバー3の内壁にジョイントコネクタ4を係止できる構造を設け、該下カバー3内の空間を利用してジョイントコネクタ4を設置する電気接続箱1が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−39044号公報
【0005】
同様の構造をサブリレーボックスに応用すると、メインリレーボックスのカバー内にサブリレーボックスを係止できる構造を設け、メインリレーボックスのカバー内にサブリレーボックスを設置することが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成のリレーボックスは、その組み立て工程においてメインリレーボックスとサブリレーボックスとを別々の作業台に載置してワイヤハーネスとの接続作業を行うため、サブリレーボックスを係止したカバーをメインリレーに装着するために、サブリレーボックスに接続するワイヤハーネスの余長を長くする必要があり、電線の材料コストが増大すると共にメインリレーボックス内での収容する電線量が増大する問題がある。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、メインリレーとサブリレーボックスとを設定する場合において、車両内スペースの有効活用およびコスト低減を図ることのできるリレーボックスの提供を課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、第1に、全車種共用のメインリレーを収容するケース本体と、該ケース本体の下部に取り付けるロアカバーを備え、上記ケース本体よりロアカバー内部に向けてサブリレーボックス取付部を下向きに突設し、車種や仕向け地に対応して付設するサブリレーボックスを上記サブリレーボックス取付部で支持して上記ロアカバー内部に収容する構成としていることを特徴とするリレーボックスを提供している。
【0009】
上記のように、サブリレーボックスをロアカバーに取り付けるのではなく、メインリレーを収容するケースにロアカバー内部に向けて取り付ける構成とすることにより、サブリレーボックスをロアカバーから分離し、かつ、ロアカバー内に収容することができる。従って、組み立て工程において、サブリレーボックスはロアカバーの着脱によってその設置位置が移動することなく、予めメインリレーケース側に固定された状態でワイヤハーネスと接続することができるため、ワイヤハーネスを余長なく配索することができる。
【0010】
また、メインリレーと接続する電線群を収容するため、メインリレーの下部にはスペースを確保してロアカバーを取り付けている。このメインリレー下部の空きスペースを有効利用してサブリレーボックスを立体配置することにより、高密度配置が可能となり、車両内スペースの有効利用を図ることができる。さらに、サブリレーボックスをメインリレーのカバー内に収容するため、サブリレーボックス用の個別の防水カバーが不要となり、部品点数が削減され、コスト低減を図ることができる。
【0011】
上記リレー取付部は一対の挟持片からなり、これら挟持片は上記ケース本体より一体的に下端に突出させると共に下端に係止爪を対向させて設けている一方、上記サブリレーボックスはリレーと該リレーの端子を差し込む接続部材とからなり、該接続部材には電線端末の端子を収容係止して上記リレーの端子と電気接続させる構成とし、該サブリレーボックスの上記接続部材の外面に突設した被係止爪に上記挟持片の係止爪を係止して支持する構成としている。これにより、サブリレーボックスの着脱が容易となり、車種やグレードに応じてサブリレーボックスを必要とする場合にメインリレーケース内部に収容することが容易にできる。
【0012】
上記サブリレーボックスをロアケース内部に収容してケース本体に着脱自在に取り付ける取付片をサブリレーボックス側に設けておいてもよい。
即ち、本発明は、第2に、全車種共用のメインリレーを収容するケース本体と、該ケース本体の下部に取り付けるロアカバーを備え、上記ケース本体よりロアカバー内部に向けてサブリレーボックス取付部を下向きに突設し、車種や仕向け地に対応して付設するサブリレーボックスに上方へ突出する取付片を突設し、該取付片の先端に設けた係止爪を上記本体ケースの下部に設けている被係止爪に係止して、該サブリレーボックスを上記ロアカバー内部に収容する構成としていることを特徴とするリレーボックスを提供している。
【0013】
上記構成とすると、サブリレーボックスをロアケース内部に収容しない場合に、サブリレーボックス取付用の係止片がロアケース内部に突出しないため、ロアケース内部に収容されるワイヤハーネスの電線群と干渉しない利点がある。
【0014】
上記ロアカバーに設けるワイヤハーネス引出用開口の下端位置より上記サブリレーボックスのリレーと接続部材との嵌合面を上方に位置させている。これにより、ワイヤハーネス引出用開口から浸入した水がロアカバー内に溜まっても、サブリレーボックスと接続部材との嵌合面が浸水することを防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0016】
図1乃至図4は本発明の第1実施形態に係るリレーボックス10を示し、このリレーボックス10は、全車種共用のメインリレー20を収容するケース本体11、アッパーカバー12、ロアカバー13とを備えている。
上記ケース本体11よりロアカバー13内部に向けてサブリレーボックス取付部14を下向きに突設し、該サブリレーボックス取付部14に、車種や仕向け地に対応して選択的に付設するサブリレーボックス21を取り付けてロアカバー13内部に収容する構成としている。
【0017】
上記リレー取付部14は、ケース本体11の下端より一体的に下向きに突設した一対の挟持片15からなり、該挟持片15は対向面に凹部16を設けて、該凹部の下端を係止部としている。
【0018】
上記サブリレーボックス21は、図3にも示すようにリレー22と接続部材23とからなり、該接続部材23は、上部にリレー22の端子22aを差し込む端子穴23aを、下部には電線w2の端末に接続された雌端子T2を収容係止する端子穴23bとを備え、これら端子穴23a、23bに端子22a、T2をそれぞれ挿入して嵌合接続させる構成としている。また、この接続部材23の外面には一対の被係止爪24を突設し、該被係止爪24に上記リレー取付部14の係止爪16を係止してリレー取付部14にサブリレーボックス21を支持させる構成としている。
なお、リレー取付部14の挟持片15の長さは、サブリレーボックス21がリレー取付部14に支持された状態におけるリレー22と接続部材23との嵌合面25が、ロアカバー13の側壁に設けられたワイヤハーネス引出用開口13aの下端より上方に位置するように設定している。
【0019】
上記構成のリレーボックス10を組み立てる時、まず、図4(A)に示すように、ケース本体11にメインリレー20を嵌合し、サブリレーボックス取付部14にサブリレーボックス21を係止した後、メインリレー20と接続する電線w1の端子T1をケース本体11の下部の端子穴11aに挿入接続し、サブリレーボックス21と接続する電線w2の端子T2を接続部材23の端子穴23bに挿入接続して、メインリレー20と電線w1、サブリレーボックス21と電線w2との接続作業を行う。
次に、図4(B)に示すように、ロアカバー13をケース11に嵌合装着し、該ロアカバー13のワイヤハーネス引出用開口13aから上記電線w1と電線w2からなる各ワイヤハーネスW/Hを外部へと引き出す。
【0020】
上記構成のリレーボックス10においては、サブリレーボックス21をロアカバー13に固定するのではなく、ケース本体11に係止固定するため、ワイヤハーネスW/Hとの接続作業も、サブリレーボックス21を予めケース本体11に固定した状態で行うことができる。従って、ロアカバー13の装着前後でサブリレーボックス21の位置が変わらないため、サブリレーボックス21と接続する電線w2に余長を設けておく必要がなく、無駄な材料費と配索スペースを削減することができる。
【0021】
また、サブリレーボックス21をメインリレー20のロアカバー13の内部に収容することにより、ロアカバー13内の空きスペースを利用した高密度配置が可能となり、車両内の限られたスペースの有効利用を図ることができると共に、サブリレーボックス21用の特別な防水カバーが不要となり、部品点数を削減することができる。さらに、サブリレーボックス21のリレー22と接続部材23との嵌合面25がワイヤハーネス引出用開口13aの下端より上方に位置しているため、該開口13aから浸入した水がロアカバー13内に溜まっても、上記嵌合面25が浸水することを防止できる。
【0022】
図5は第2実施形態を示し、サブリレーボックス21’側にケース本体11’との取付部を設けている。
上記サブリレーボックス21’の接続部材23’の外面より一対の取付片23a’を上向きに突設し、これら取付片23a’の先端に係止爪23b’を設けている。
一方、ケース本体11’の内部側に位置する下側枠11a’に上記係止爪23b’を係止する被係止部11b’を設けている。
【0023】
サブリレーボックス21’を付設する場合には、接続部材23’にリレー22を接続後、取付片23a’の係止爪23b’をケース本体11’の被係止部11’に係止し、その後、ロアカバー13’をケース本体11’にロック結合している。
【0024】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明のリレーボックスでは、サブリレーボックスがロアカバーから分離しているため、該サブリレーボックスを最終設定位置に係止固定した状態でワイヤハーネスと接続させることができる。従って、サブリレーボックスと接続するワイヤハーネスの余長を設ける必要がなく、材料費と配索スペースを削減することができる。
【0025】
また、サブリレーボックスをメインリレーのロアカバー内に収容することにより、ロアカバー内の空きスペースを利用した高密度配置が可能となり、該リレーボックスの車両搭載性を向上させることができると共に、サブリレーボックス用の防水カバーが不要となり、部品点数の削減、さらにはコスト低減を図ることができる。
【0026】
さらに、ロアカバーに設けるワイヤハーネス引出用開口の下端よりサブリレーボックスのリレーと接続部材の嵌合面を上方に位置させる構成とすることにより、ロアカバー内に浸入した水で該嵌合面が浸水することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るリレーボックスの分解斜視図である。
【図2】図1に示すリレーボックスの透視正面図である。
【図3】図2に示すロアカバー内の要部拡大斜視図である。
【図4】(A)(B)は、図1に示すリレーボックスの接続作業を示す要部正面図である。
【図5】第2実施形態を示す図面である。
【図6】従来例の図である。
【符号の説明】
10 リレーボックス
11 ケース本体
12 アッパーカバー
13 ロアカバー
13a ワイヤハーネス引出用開口
14 サブリレーボックス取付部
20 メインリレー
21 サブリレーボックス
22 リレー
23 接続部材
23a’ 取付片
23b’ 係止爪
w1、w2 電線
Claims (4)
- 全車種共用のメインリレーを収容するケース本体と、該ケース本体の下部に取り付けるロアカバーを備え、上記ケース本体よりロアカバー内部に向けてサブリレーボックス取付部を下向きに突設し、車種や仕向け地に対応して付設するサブリレーボックスを上記サブリレーボックス取付部で支持して上記ロアカバー内部に収容する構成としていることを特徴とするリレーボックス。
- 上記リレー取付部は一対の挟持片からなり、これら挟持片は上記ケース本体より一体的に下端に突出させると共に下端に係止爪を対向させて設けている一方、上記サブリレーボックスはリレーと該リレーの端子を差し込む接続部材とからなり、該接続部材には電線端末の端子を収容係止して上記リレーの端子と電気接続させる構成とし、該サブリレーボックスの上記接続部材の外面に突設した被係止爪に上記挟持片の係止爪を係止して支持する構成としている請求項1に記載のリレーボックス。
- 全車種共用のメインリレーを収容するケース本体と、該ケース本体の下部に取り付けるロアカバーを備え、上記ケース本体よりロアカバー内部に向けてサブリレーボックス取付部を下向きに突設し、車種や仕向け地に対応して付設するサブリレーボックスに上方へ突出する取付片を突設し、該取付片の先端に設けた係止爪を上記本体ケースの下部に設けている被係止爪に係止して、該サブリレーボックスを上記ロアカバー内部に収容する構成としていることを特徴とするリレーボックス。
- 上記ロアカバーに設けるワイヤハーネス引出用開口の下端位置より上記サブリレーボックスのリレーと接続部材との嵌合面を上方に位置させている請求項2または請求項3に記載のリレーボックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003000437A JP2004215418A (ja) | 2003-01-06 | 2003-01-06 | リレーボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003000437A JP2004215418A (ja) | 2003-01-06 | 2003-01-06 | リレーボックス |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102963317A (zh) * | 2012-11-28 | 2013-03-13 | 芜湖市顺昌汽车配件有限公司 | 一种用于继电器盒的安装支架 |
JP2014518800A (ja) * | 2011-04-21 | 2014-08-07 | デルファイ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド | 一部が回路基板トレースを使用することなく電気接続される、複数の取外し可能な電子デバイスにアクセスするための複数の開口部を有する装置 |
EP3073277A1 (en) * | 2015-03-24 | 2016-09-28 | The Boeing Company | Large scale automated test system reconfiguration |
-
2003
- 2003-01-06 JP JP2003000437A patent/JP2004215418A/ja not_active Abandoned
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