JP2022190616A - 電気接続箱、及び、電気接続箱と拡張用電気接続箱との接続構造 - Google Patents

電気接続箱、及び、電気接続箱と拡張用電気接続箱との接続構造 Download PDF

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Yoshinari Miyazaki
信崇 金子
Nobutaka Kaneko
知宏 永田
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Masatoshi Egawa
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Abstract

【課題】拡張用電気接続箱に容易に電力供給可能な電気接続箱、及び、電気接続箱と拡張用電気接続箱との接続構造を提供すること。【解決手段】電気接続箱1は、電気接続箱1が設置された際の鉛直方向の上側に開口部を有する箱状の第一樹脂体2と、開口部を覆うように且つ取り外し可能であるように第一樹脂体2に組み付けられる第二樹脂体4と、を有している。第一樹脂体2は収容空間の外部にある拡張用電気接続箱81に電力を供給する電力供給部121を有し、電力供給部121は、第一樹脂体2から第二樹脂体4が取り外されると収容空間の外部に露出することになる。【選択図】図1

Description

本発明は、電気接続箱、及び、電気接続箱と拡張用電気接続箱との接続構造に関する。
従来から、車両に搭載されるとともにリレーやヒューズ等の電子部品が収容される収容空間を有するリレーボックスやヒューズボックス等の電気接続箱が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2018-7424号公報
一般に、車両に搭載される電気接続箱は、搭載される車両の車種やグレード等の違いによって回路構成が異なる場合が多い。例えば、電気接続箱の収容空間には、何れの車両にも共通して使用される電子部品が収容されて車両に搭載される。そして、一部の車両にのみ使用する電子部品を拡張用電気接続箱に収容し、車両の車種やグレード等に合わせて拡張用電気接続箱が車両に搭載される。例えば、拡張用電気接続箱に収容される電子部品には、電線を介して電気接続箱から電力が供給される。
電気接続箱が搭載される車両内には、種々の部品が搭載されていることから、電気接続箱と拡張用電気接続箱とを接続する作業領域は限られている。このため、電気接続箱と拡張用電気接続箱との接続構造が煩雑であると作業性を著しく損ねてしまう。
本発明は、上述した状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、拡張用電気接続箱に容易に電力供給可能な電気接続箱、及び、電気接続箱と拡張用電気接続箱との接続構造の提供である。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱、及び、電気接続箱と拡張用電気接続箱との接続構造は、下記[1]~[4]を特徴としている。
[1]
電子部品を収容可能な収容空間を有する電気接続箱であって、
当該電気接続箱が設置された際の鉛直方向の上側に開口部を有する箱状の第一樹脂体と、
前記開口部を覆うように且つ取り外し可能であるように前記第一樹脂体に組み付けられる第二樹脂体と、を有し、
前記第一樹脂体は、前記収容空間の外部にある拡張用電気接続箱に電力を供給する電力供給部を有し、
前記電力供給部は、
前記第一樹脂体から前記第二樹脂体が取り外されると、前記外部に露出することになる、
電気接続箱であること。
[2]
上記[1]に記載の電気接続箱において、
前記第一樹脂体には、取り外しが可能な蓋部が設けられ、
当該電気接続箱は、
前記第一樹脂体から前記蓋部が取り外されると、前記収容空間の内部と前記外部とが連通する連通部が画成されることになる、
電気接続箱であること。
[3]
上記[2]に記載の電気接続箱において、
前記第一樹脂体と着脱可能に組み付けられる第三樹脂体を備え、
前記第一樹脂体は、
前記鉛直方向と交差する方向の周壁が前記内部に窪む溝形状を有して前記第三樹脂体が組み付けられる被組付部を有し、
前記被組付部の溝内壁には、前記第三樹脂体から離れるように窪む連通部が設けられている、
電気接続箱であること。
[4]
上記[1]から上記[3]の何れか一項に記載の電気接続箱と、
電子部品が収容される拡張用電気接続箱と、
一端に前記電力供給部が接続されて、他端に前記拡張用電気接続箱の前記電子部品が接続される電線と、を備える、
電気接続箱と拡張用電気接続箱との接続構造であること。
上記[1]の構成の電気接続箱について以下に述べる。本構成の電気接続箱は、設置(例えば車両に搭載)された際の鉛直方向の上側に開口部を有する箱状の第一樹脂体と、開口部を覆うように且つ取り外し可能であるように第一樹脂体に組み付けられる第二樹脂体と、を有している。収容空間の外部にある拡張用電気接続箱に電力を供給する電力供給部は、第一樹脂体から第二樹脂体を取り外して収容空間の外部に露出する。例えば、電気接続箱に拡張用電気接続箱を接続する場合、電力供給部に拡張用電気接続箱の接続部と接続することによって、電気接続箱から拡張用電気接続箱に電力を供給できる。このように、本構成の電気接続箱は、拡張用電気接続箱に容易に電力供給可能である。
上記[2]の構成の電気接続箱について以下に述べる。本構成の電気接続箱は、第一樹脂体に取り外しが可能な蓋部が設けられ、第一樹脂体から蓋部が取り外されると収容空間の内部と外部とが連通する連通部が画成されることになる。例えば、拡張用電気接続箱が電線を介して電気接続箱から電力供給される場合、第一樹脂体から蓋部を取り外して画成された連通部に電線を挿通できる。更に、電気接続箱に拡張用電気接続箱が接続されないときには蓋部が収容空間の内部及び外部を連通させないため、収容空間の外部から収容空間の内部への水の侵入を抑制して、電気接続箱の防水性が確保される。
上記[3]の構成の電気接続箱について以下に述べる。本構成の電気接続箱は、第一樹脂体の被組付部と着脱可能に組み付けられる第三樹脂体を更に備えている。被組付部は、第一樹脂体が有している鉛直方向と交差する方向の周壁が内部に窪む溝形状を有し、溝内壁に第三樹脂から離れるように窪む連通部が設けられている。例えば、拡張用電気接続箱が電線を介して電気接続箱から電力供給される場合、蓋部及び第三樹脂体を第一樹脂体から取り外すことによって、電線を連通部に容易に挿通できる。その後、第三樹脂体を第一樹脂体に組み付けると、第三樹脂体によって電線の変位を規制できる。
上記[4]の構成の電気接続箱と拡張用電気接続箱との接続構造について以下に述べる。本構成の電気接続箱と拡張用電気接続箱との接続構造は、上記[1]から上記[3]の何れか一つに記載の電気接続箱と、電子部品が収容される拡張用電気接続箱と、一端に電力供給部が接続されて他端に拡張用電気接続箱の前記電子部品が接続される電線と、を備えている。つまり、第一樹脂体から第二樹脂体を取り外し、露出した電力供給部に電線の一端を導通接続させることによって、拡張用電気接続箱に収容されて電線の他端に導通接続される電子部品に電力が供給される。このように、本構成の電気接続箱と拡張用電気接続箱との接続構造は、拡張用電気接続箱が電線を介して電気接続箱から容易に電力供給可能である。
このように、本発明によれば、拡張用電気接続箱に容易に電力供給可能な電気接続箱、及び、電気接続箱と拡張用電気接続箱との接続構造を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る電気接続箱と拡張用電気接続箱との接続構造の斜視図である。 図2は、図1に示す電気接続箱の分解斜視図である。 図3は、図1に示すフレームの上面図である。 図4は、図3に示すA部に対応する図であって、拡張部の電線を電気接続箱に挿通する工程を説明する図である。 図5は、図1に示す拡張用電気接続箱の斜視図である。 図6は、電気接続箱の分割コネクタと拡張用電機接続箱の分割コネクタとが連結されて構成されるコネクタにヒュージブルリンクが接続されている態様を示す斜視図である。 図7(a)は、電気接続箱の分割コネクタと拡張用電気接続箱の分割コネクタとを連結する工程を示す斜視図であり、図7(b)は、電気接続箱の分割コネクタと拡張用コネクタの分割コネクタとが連結されて構成されるコネクタとヒュージブルリンクとを導通接続する工程を示す斜視図である。 図8(a)は、図6のB-B断面図であり、図8(b)は、図8(a)のC部拡大図である。 図9は、他の実施形態に係る電気接続箱と拡張用電気接続箱との接続構造を説明する図であって、拡張用電気接続箱の斜視図である。 図10は、拡張用電気接続箱のコネクタが電気接続箱のコネクタを介してヒュージブルリンクと導通接続される態様を示す斜視図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、図1に示す本発明の実施形態に係る電気接続箱1について説明する。電気接続箱1は、典型的には、車両に搭載され、リレー等の電子部品やその他の部品である部品R(図2~図3参照)を収容する内部空間を有するリレーボックスである。
以下、説明の便宜上、図1に示すように、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」及び「下」を定義する。「前後方向」、「左右方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。電気接続箱1の車両搭載時において、「前後方向」、「左右方向」及び「上下方向」は、それぞれ、車両の前後方向、左右方向及び上下方向に対応している。また、電気接続箱1の内部に面する側を「内」側と呼び、電気接続箱1の外部に面する側を「外」側と呼ぶ。
図1及び図2に示すように、電気接続箱1は、フレーム2と、フレーム2の下端開口を塞ぐようにフレーム2の下方に組み付けられるロアカバー3と、フレーム2の上端開口を塞ぐようにフレーム2の上方に組み付けられるアッパカバー4と、フレーム2の周壁に組み付けられるサイドカバー5と、により構成される。電気接続箱1を構成する上記4つの部品は全て、樹脂成形体である。
電気接続箱1では、図1に示すように、電気接続箱1の内部に位置する部品Rの一部に電気的に接続される電線(図示省略)が、電気接続箱1の前方側部に設けられた電線引出孔6を介して、電気接続箱1の外部へと導出される。更に、部品Rの他の一部に電気的に接続される電線(図示省略)は、電気接続箱1の下方左部に設けられた電線引出孔9(図10参照)を介して電気接続箱1の外部に導出される。加えて、電気接続箱1の内部の保持部12に組み付けられるバスバBSに電気的に接続される電線(図示省略)が、電線引出孔7を介して、電気接続箱の外部へと導出される。以下、電気接続箱1を構成するフレーム2、ロアカバー3、アッパカバー4、及び、サイドカバー5について順に説明する。
まず、フレーム2について説明する。図1~図3に示すように、フレーム2は、上下方向に延びる略矩形筒状の側壁部11を備える。側壁部11は、電気接続箱1の側面の外観の大部分を構成する。側壁部11には、図2~図3に示すように、平板状の保持部12が、側壁部11の内部空間を上下方向に直交する方向に延在して上下に2分するように、設けられている。保持部12には、複数種類の複数の部品Rが、保持部12の延在方向に沿って並ぶように保持されている。
保持部12の前側且つ右側の角部には、分割コネクタ121が設けられている(図6及び図7参照)。分割コネクタ121は、後述する電線82の一端に設けられている分割コネクタ83と連結されて一体のコネクタとなる。分割コネクタ121は、上側及び前側に開口されている略矩形状の形状を有する箱状部122と、箱状部122の内部に位置する端子部123と、を有している(特に図7(a)参照)。分割コネクタ121には、保持部12に組み付けられたバスバBSを介して電力が供給されている。保持部12の側壁には係止部124が設けられている(図6~図7参照)。係止部124が側壁部11の内側に設けられた被係止部(図示省略)と係止されることによって、保持部12がフレーム2に保持されている。
側壁部11の前側且つ右側には、図2に示すように、電気接続箱1の内部に向けて窪む溝形状を有する被組付部13が、上下方向に延びるように設けられている。図2及び図4に示すように、被組付部13は、半円筒部状の形状を有している。被組付部13の溝内壁15は、電線引出孔6を画成する内壁の後側部分を構成する機能を有する。被組付部13の右側の溝内壁15には、右側に向けて窪む連通部17が、上下方向に延びるように設けられている(特に図4(c)参照)。
電気接続箱1に拡張用電気接続箱81が接続される前においては、連通部の下端開口を塞ぐように蓋部16が取り付けられている(図4(a)参照)。蓋部16は、連通部17の下端開口から水が侵入することを抑制する。電気接続箱1に拡張用電気接続箱81が接続される場合においては、後述するように蓋部16が連通部17から取り外される。連通部17から蓋部16が取り外されると、連通部17は上下方向に連通される。被組付部13の開口端に位置する側壁部11には、一対の係止片14が設けられている。係止片14は、後述するサイドカバー5の被係止部52に係止される。
側壁部11の下端部における周方向の複数箇所(本例では、7箇所)の外面には、それぞれ、上下方向に延びる貫通孔を含む被係止部18が一体に設けられている(図1~図3参照)。被係止部18は、ロアカバー3をフレーム2に組み付ける機能を有する。
側壁部11の上端部における周方向の複数箇所(本例では、3箇所)の外面には、それぞれ、被係止部19が一体に設けられている(図1~図3参照)。被係止部19は、アッパカバー4をフレーム2に組み付ける機能を有する。
側壁部11の下端部における周方向の複数箇所(本例では、4箇所)の外面には、それぞれ、下方に延びるステー部21が一体に設けられている(図1~図3参照)。ステー部21は、その先端部を車両の搭載箇所に組み付けることで、フレーム2(即ち、電気接続箱1)を車両の搭載箇所に固定する機能を有する。
側壁部11における電線引出孔7(図1参照)に対応する箇所には、下方に開口する半円筒状の樋状部23が、右下方向に斜めに延びるように設けられている(図2参照)。樋状部23は、電線引出孔7を画成する内壁の上側部分を構成する機能を有する。更に、側壁部11における電線引出孔9(図10参照)に対応する箇所には、下方に開口する半円筒状の樋状部24が、右下方向に斜めに延びるように設けられている(図3参照)。樋状部24は、電線引出孔9を画成する内壁の上側部分を構成する機能を有する。
次いで、ロアカバー3について説明する。図2に示すように、ロアカバー3は、電気接続箱1の下側側面の外観の大部分を構成する環状の側壁部31と、側壁部31の環状の下端開口を塞ぐと共に電気接続箱1の底面の外観の大部分を構成する底壁部32と、を一体に備える。側壁部31の環状の上端縁部は、フレーム2の側壁部11の環状の下端縁部に対応する形状を有し、側壁部11の環状の下端縁部と嵌合可能となっている。
底壁部32は、後方から前方に向けて下方に傾斜し且つ左方から右方に向けて下方に傾斜する形状を有する。このため、底壁部32の内面(上面)も、後方から前方に向けて下方に傾斜し且つ左方から右方に向けて下方に傾斜している。よって、底壁部32の内面において、右前の隅部が最下位置となる。底壁部32の内面がこのように傾斜することで、電気接続箱1に侵入した水が、底壁部32の内面に沿って最下位置である右前の隅部に向けて案内されることになる。
側壁部31の上端部における周方向の複数箇所(本例では、7箇所)の外面には、それぞれ、フレーム2の複数の被係止部18に対応して、上方に延びる係止片33が一体に設けられている(図2参照)。
側壁部11における電線引出孔6(図1参照)に対応する箇所には、電気接続箱1の内部に向けて窪む凹状部34が、上下方向に延びるように設けられている(図2参照)。凹状部34は、電線引出孔6を画成する内壁の後側部分を構成する機能を有する。
側壁部31における電線引出孔7(図1参照)に対応する箇所には、上方に開口する半円筒状の樋状部35が、右下方向に斜めに延びるように設けられている(図2参照)。樋状部35は、電線引出孔7を画成する内壁の下側部分を構成する機能を有する。更に、側壁部31における電線引出孔9(図10参照)に対応する箇所には、上方に開口する半円筒状の樋状部36が、左下方向に斜めに延びるように設けられている(図2参照)。樋状部36は、電線引出孔9を画成する内壁の下側部分を構成する機能を有する。
次いで、アッパカバー4について説明する。図2に示すように、アッパカバー4は、電気接続箱1の上側側面の外観の大部分を構成する環状の側壁部41と、側壁部41の環状の上端開口を塞ぐと共に電気接続箱1の上面の外観の大部分を構成する上壁部42と、を一体に備える。側壁部41の環状の下端縁部は、フレーム2の側壁部11の環状の上端縁部に対応する形状を有し、側壁部11の環状の上端縁部と嵌合可能となっている。
側壁部41における周方向の複数箇所(本例では、3箇所)の外面には、それぞれ、フレーム2の複数の被係止部19に対応して、係止部43が一体に設けられている。
次いで、サイドカバー5について説明する。図2に示すように、サイドカバー5は、フレーム2の前側且つ右側の側壁部11の一部分を構成する機能を有する本体部51と、本体部51の外面に設けられている一対の被係止部52と、本体部51の内面に設けられる半円筒部53と、を一体に備える。サイドカバー5(半円筒部53)は、上下方向に連通して内側に向けて開口している。図1に示すように、サイドカバー5は、フレーム2の被組付部13に組み付けられている。
一対の被係止部52は、上下方向に延びる貫通孔を含み、フレーム2の一対の係止片14に対応して本体部51に一体に設けられている。被係止部52は、サイドカバー5をフレーム2に組み付ける機能を有する。半円筒部53の下側部分は、本体部51よりも下側に突出する樋状の形状を有している。半円筒部53は、電線引出孔6を画成する内壁の外側部分を構成する機能を有する。
以上、電気接続箱1を構成するフレーム2、ロアカバー3、アッパカバー4、及び、サイドカバー5について説明した。
フレーム2、ロアカバー3、アッパカバー4、及び、サイドカバー5からなる電気接続箱1を組み付けるためには、フレーム2にロアカバー3、アッパカバー4、及び、サイドカバー5を組み付ける必要がある。
フレーム2にロアカバー3を組み付けるためには、まず、ロアカバー3の複数の係止片33(図2参照)を、下方からフレーム2の被係止部18(図2参照)の複数の貫通孔にそれぞれ挿入し、この状態から、ロアカバー3の側壁部31の環状の上端縁部をフレーム2の側壁部11の環状の下端縁部に嵌合させ、且つ、複数の係止片33を複数の被係止部18に係止させる。これにより、フレーム2へのロアカバー3の組み付けが完了する(図1参照)。
同様に、フレーム2にアッパカバー4を組み付けるためには、アッパカバー4の側壁部41の環状の下端縁部をフレーム2の側壁部11の環状の上端縁部に嵌合させ、且つ、アッパカバー4の複数の係止部43をフレーム2の複数の被係止部19に係止させる。これにより、フレーム2へのアッパカバー4の組み付けが完了する(図1参照)。
同様に、フレーム2にサイドカバー5を組み付けるためには、サイドカバー5の被係止部52(図2参照)の貫通孔に、下方からフレーム2の係止片14をそれぞれ挿入し、一対の被係止部52に一対の係止片14を係止させる。これにより、フレーム2へのサイドカバー5の組み付けが完了する(図1参照)。
電気接続箱1の組付完了状態では、複数の係止片33と複数の被係止部18との係止により、ロアカバー3がフレーム2から下方へ分離することが防止される。同様に、複数の係止部43と複数の被係止部19との係止により、アッパカバー4がフレーム2から上方へ分離することが防止される。同様に、複数の係止片14と複数の被係止部52との係止により、サイドカバー5がフレーム2から前方へ分離することが防止される。更に、フレーム2の被組付部13の溝内壁15とサイドカバー5の半円筒部53、及び、サイドカバー5の半円筒部53(樋状部分)とロアカバー3の凹状部34とにより(図2参照)、電線(図示省略)が挿通される電線引出孔6が画成されている(図1参照)。同様に、フレーム2の樋状部23と、ロアカバー3の樋状部35とにより(図2参照)、電線(図示省略)が挿通される電線引出孔7が画成されている(図1参照)。
以下、電気接続箱1に接続される拡張部8について説明する。図8に示すように、拡張部8は、電気接続箱1から電力供給される拡張用電気接続箱81と、一端に分割コネクタ121が接続されて他端に拡張用電気接続箱に収容された電子部品(図示省略)が接続される電線82と、を含んで構成される。
拡張用電気接続箱81は、例えば、車両の拡張する機能に合わせて選択された電気接続箱である。拡張用電気接続箱81の形状や機能は、搭載される車両に合わせて適宜選択されればよい。つまり、本実施形態に係る接続構造100においては、拡張用電気接続箱81の形状や機能等は特に限定されず、従来の電気接続箱が用いられてもよい。
電線82は、一端に分割コネクタ83が設けられている。分割コネクタ83は、保持部12に設けられている分割コネクタ121と連結されて一体のコネクタとなる。分割コネクタ83は、上側及び後側に開口されている略矩形状の形状を有する箱状部85と、箱状部85の内部に位置する端子部84と、を有している(特に図8参照)。
電気接続箱1に拡張部(拡張用電気接続箱81)が接続される際、拡張用電気接続箱81に収容された電子部品に電線82の他端が導通接続されて、電気接続箱1の分割コネクタ121に電線82の分割コネクタ83が導通接続される。これにより、拡張用電気接続箱81は、電気接続箱1から電力が供給される。以下では、他端が拡張用電気接続箱81に収容された電子部品と導通接続された電線82を、電気接続箱1に配索する工程について説明する。
図3及び図4(a)に示すように、電気接続箱1に拡張用電気接続箱81が接続される前においては、フレーム2の被組付部13にサイドカバー5が組み付けられ、連通部17の下端開口には蓋部16が取り付けられている。
電気接続箱1に拡張用電気接続箱81を接続する際、はじめにフレーム2の被組付部13に組み付けられたサイドカバー5を取り外し(図4(b)参照)、蓋部16に上方又は下方に向けて力を加えて、連通部17の下端開口から蓋部16を取り外す(図4(c)参照)。その後、上下方向に連通された連通部17に電線82を挿通させる(図4(d)参照)。最後に、サイドカバー5をフレーム2の被組付部13に組み付ける。これにより、電線引出孔6と連通部とがサイドカバー5によって分断され、電線82の変位がサイドカバー5によって規制される。
保持部12の分割コネクタ121と、電線82の一端に設けられた分割コネクタ83とを接続する工程について説明する。はじめに、電線82の分割コネクタ83を保持部12の分割コネクタ121の上方に配置する(図7(a)参照)。そして、電線82の分割コネクタ83を下方に向けて移動させて、分割コネクタ121に連結させる。これにより、分割コネクタ121及び分割コネクタ83が連結されてなるコネクタが構成される。
そして、ヒュージブルリンクFLを分割コネクタ121及び分割コネクタ83からなるコネクタの上方に配置し(図7(b)参照)、ヒュージブルリンクFLを下方に向けて移動させて、分割コネクタ121及び分割コネクタ83からなるコネクタに導通接続される(図6参照)。具体的には、ヒュージブルリンクFLは、図8に示すように、一対の孔部91に、分割コネクタ121の端子部123及び分割コネクタ83の端子部84がそれぞれ挿入される。つまり、分割コネクタ121及び分割コネクタ83はヒューズを介して導通接続される。
ところで、拡張用電気接続箱が電気接続箱から電線を介して電力供給される場合、一般に、電気接続箱の収容空間には拡張用電気接続箱用のヒュージブルリンクが予め収容されていることが多い。しかし、車両に拡張用電気接続箱が搭載されない場合には、電気接続箱の収容空間には使用されない拡張用電気接続箱用のヒュージブルリンクが存在することになり、部品点数削減、ひいてはコスト削減の観点から改善の余地があった。
しかしながら、本実施形態に係る接続構造100は、電気接続箱1にヒュージブルリンクFLを予め収容する必要がないため、従来の電気接続箱に比べて、部品点数が削減され、ひいては、コストが削減される。
なお、上記では説明の便宜上、他端が拡張用電気接続箱81に収容された電子部品と導通接続された電線82を、電気接続箱1に配索する工程、及び、保持部12の分割コネクタ121と、電線82の一端に設けられた分割コネクタ83とを接続する工程を別工程として説明したが、上記二つの工程を一体として一つの工程として行われてもよい。
<作用・効果>
以上、本実施形態に係る電気接続箱1は、フレーム2からアッパカバー4を取り外すと、分割コネクタ121が外部に露出する(図3参照)。露出した分割コネクタ121に電線82の分割コネクタ83を連結することによって、電気接続箱1から拡張用電気接続箱81に電力を供給できる。このように、本実施形態に係る電気接続箱1は、拡張用電気接続箱81に容易に電力供給可能である。
更に、本実施形態に係る電気接続箱1は、フレーム2(連通部17の下端開口)に蓋部16が設けられていることによって、電気接続箱1に拡張用電気接続箱8が接続されないときには蓋部16が収容空間の内部への水の侵入を抑制する。このように、電気接続箱1は、防水性が確保される。そして、電気接続箱1から拡張用電気接続箱8に電力供給される際、フレーム2から蓋部16を取り外すことによって、拡張部8の電線82を挿通できるように連通部17が上下方向に連通する。これにより、本実施形態に係る電気接続箱1は、電線82の配索が容易になる。
更に、本実施形態に係る電気接続箱1は、電気接続箱1から拡張用電気接続箱8に電力供給される際、サイドカバー5及び蓋部16をフレーム2から取り外すことによって、拡張部8の電線82を連通部17に容易に挿通できる。その後、サイドカバー5をフレーム2の被組付部13に組み付けることによって、電線82はサイドカバー5に変位が規制される。
本実施形態に係る電気接続箱1と拡張用電気接続箱81との接続構造100は、フレーム2からアッパカバー4を取り外し、露出した分割コネクタ121に拡張部8の電線82の一端に設けられた分割コネクタ83を導通接続させることによって、拡張用電気接続箱81に収容されて電線の他端に導通接続される電子部品に電力が供給される。このように、本実施形態に係る電気接続箱1と拡張用電気接続箱81との接続構造100は、拡張用電気接続箱81が電線82を介して電気接続箱1から容易に電力供給可能である。
<他の形態>
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
図9~図10を参照して他の実施形態に係る電気接続箱と拡張用電気接続箱との接続構造について説明する。
上記実施形態では、拡張部8の電線82には分割コネクタ83が設けられているのに対し、他の実施形態では、拡張部8aの電線82にはコネクタ83aが設けられている。
更に、上記実施形態では、分割コネクタ83は、保持部12が有する分割コネクタ121と連結されて、分割コネクタ121及び分割コネクタ83からなるコネクタにヒュージブルリンクFLが装着されている。
一方、他の実施形態では、コネクタ83aは、電気接続箱1の内部空間(部品Rを収容する空間)に設けられたコネクタ121aと接続される(特に図10(b)参照)。コネクタ121aに拡張部8aのコネクタ83aが接続されると、電気接続箱1にはヒュージブルリンクFLが収容される。コネクタ121aとヒュージブルリンクFLは、電線Wを介して導通接続されている。電線Wは、保持部12の下側空間に配策されている。このようにして、電気接続箱1のコネクタ121a、拡張部8aのコネクタ83a、及び、ヒュージブルリンクFLが導通接続されている。
上述した点以外については、上記実施形態と他の実施形態とは同様に構成される。
以上、他の実施形態についての説明である。
ここで、上述した本発明に係る電気接続箱、及び、電気接続箱と拡張用電気接続箱との接続構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
電子部品を収容可能な収容空間を有する電気接続箱(1)であって、
当該電気接続箱(1)が設置された際の鉛直方向の上側に開口部を有する箱状の第一樹脂体(フレーム2)と、
前記開口部を覆うように且つ取り外し可能であるように前記第一樹脂体(フレーム2)に組み付けられる第二樹脂体(アッパカバー4)と、を有し、
前記第一樹脂体(フレーム2)は、前記収容空間の外部にある拡張用電気接続箱(81)に電力を供給する電力供給部(分割コネクタ121,コネクタ121a)を有し、
前記電力供給部(分割コネクタ121,コネクタ121a)は、
前記第一樹脂体(フレーム2)から前記第二樹脂体(アッパカバー4)が取り外されると、前記外部に露出することになる、
電気接続箱(1)。
[2]
上記[1]に記載の電気接続箱(1)において、
前記第一樹脂体(フレーム2)には、取り外しが可能な蓋部(16)が設けられ、
当該電気接続箱(1)は、
前記第一樹脂体(フレーム2)から前記蓋部(16)が取り外されると、前記収容空間の内部と前記外部とが連通する連通部(17)が画成されることになる、
電気接続箱(1)。
[3]
上記[2]に記載の電気接続箱(1)において、
前記第一樹脂体(フレーム2)と着脱可能に組み付けられる第三樹脂体(サイドカバー5)を備え、
前記第一樹脂体(フレーム2)は、
前記鉛直方向と交差する方向の周壁(側壁部11)が前記内部に窪む溝形状を有して前記第三樹脂体(サイドカバー5)が組み付けられる被組付部(13)を有し、
前記被組付部(13)の溝内壁(15)には、前記第三樹脂体(サイドカバー5)から離れるように窪む連通部(17)が設けられている、
電気接続箱(1)。
[4]
上記[1]から上記[3]の何れか一項に記載の電気接続箱(1)と、
電子部品が収容される拡張用電気接続箱(81)と、
一端に前記電力供給部(分割コネクタ121)が接続されて、他端に前記拡張用電気接続箱(81)の前記電子部品が接続される電線(82)と、を備える、
電気接続箱(1)と拡張用電気接続箱(81)との接続構造(100)。
1 電気接続箱
2 フレーム(第一樹脂体)
3 ロアカバー
4 アッパカバー(第二樹脂体)
5 サイドカバー
6,7,9 電線引出孔
8,8a 拡張部
11,31,41 側壁部
12 保持部
13 被組付部
14,33 係止片
15 溝内壁
16 蓋部
17 連通部
18,19,52 被係止部
21 ステー部
23,24,35,36 樋状部
32 底壁部
34 凹状部
42 上壁部
43 係止部
51 本体部
53 半円筒部
81 拡張用電気接続箱
82,W 電線
83 分割コネクタ
83a コネクタ
84,123 端子部
85,122 箱状部
91 孔部
100 接続構造
121 分割コネクタ(電力供給部)
121a コネクタ(電力供給部)
124 係止部
BS バスバ
FL ヒュージブルリンク
R 部品

Claims (4)

  1. 電子部品を収容可能な収容空間を有する電気接続箱であって、
    当該電気接続箱が設置された際の鉛直方向の上側に開口部を有する箱状の第一樹脂体と、
    前記開口部を覆うように且つ取り外し可能であるように前記第一樹脂体に組み付けられる第二樹脂体と、を有し、
    前記第一樹脂体は、前記収容空間の外部にある拡張用電気接続箱に電力を供給する電力供給部を有し、
    前記電力供給部は、
    前記第一樹脂体から前記第二樹脂体が取り外されると、前記外部に露出することになる、
    電気接続箱。
  2. 請求項1に記載の電気接続箱において、
    前記第一樹脂体には、取り外しが可能な蓋部が設けられ、
    当該電気接続箱は、
    前記第一樹脂体から前記蓋部が取り外されると、前記収容空間の内部と前記外部とが連通する連通部が画成されることになる、
    電気接続箱。
  3. 請求項2に記載の電気接続箱において、
    前記第一樹脂体と着脱可能に組み付けられる第三樹脂体を備え、
    前記第一樹脂体は、
    前記鉛直方向と交差する方向の周壁が前記内部に窪む溝形状を有して前記第三樹脂体が組み付けられる被組付部を有し、
    前記被組付部の溝内壁には、前記第三樹脂体から離れるように窪む連通部が設けられている、
    電気接続箱。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載の電気接続箱と、
    電子部品が収容される拡張用電気接続箱と、
    一端に前記電力供給部が接続されて、他端に前記拡張用電気接続箱の前記電子部品が接続される電線と、を備える、
    電気接続箱と拡張用電気接続箱との接続構造。
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