JP2004215135A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置内部の記憶容量に制限されずにコピージョブを保存できるようにすること。
【解決手段】本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取部11と、画像読取部11によって画像を読み取って処理する際の処理条件および読み取って得た画像データの保存先を指定する入力操作部17と、装置本体の外部に接続される外部記憶装置とを備える画像処理装置であり、入力操作部17によって外部記憶装置を保存先として指定することで、処理条件および画像データを外部記憶装置へ直接保存するものである。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取部11と、画像読取部11によって画像を読み取って処理する際の処理条件および読み取って得た画像データの保存先を指定する入力操作部17と、装置本体の外部に接続される外部記憶装置とを備える画像処理装置であり、入力操作部17によって外部記憶装置を保存先として指定することで、処理条件および画像データを外部記憶装置へ直接保存するものである。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像入力手段によって読み取った原稿の画像を所定の記憶領域へ格納し、印刷出力、複製、削除、編集、合成等のファイル操作を行うことを可能とした画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機から成る画像処理装置において、読み込んだ画像データを所定のコピー条件で処理するコピージョブが発生した場合、読み込んだ画像データをプリントする以外にコピージョブをファイルとして画像処理装置内に保存したり、また保存したファイルを指定して再プリントやファイル合成などを行うことは一般的に知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、コピージョブの電子ソート機能を外部の記憶装置を一時的に使用して実施する例も存在する(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−322318号公報
【特許文献2】
特開2000−341464号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような画像処理装置では、装置外の記憶装置に直接コピージョブ(ファイル)を保存することができないので、装置内の記憶容量で保存数が制限されたり、また携帯可能な記憶媒体(例えば、フレキシブルディスク、光磁気記憶媒体(MO))に保存するにしても、一旦装置内にファイルを保存してから複写/移動等の操作を行う必要がある。
【0006】
そこで本発明は、コピージョブをファイルとして保存する場合に、保存先として直接外部の記憶装置やMOを指定することにより、装置内の記憶容量を越えてファイル保存を行えるようにすること、および携帯可能な記憶媒体に直接保存できることようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために成されたものである。すなわち、本発明は、原稿の画像を読み取る読み取り手段と、読み取り手段によって画像を読み取って処理する際の処理条件および読み取って得た画像データの保存先を指定する動作指定手段と、装置本体の外部に接続される外部記憶手段とを備える画像処理装置であり、動作指定手段によって外部記憶手段を保存先として指定することで、処理条件および画像データを外部記憶手段へ直接保存するものである。
【0008】
このような本発明では、動作指定手段によって指定した外部記憶手段を保存先として処理条件および画像データから成るコピージョブを直接外部記憶手段へ記憶できることから、装置内部の記憶容量に制限されずにコピージョブを記憶できるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。図1は、本実施形態に係る画像処理装置を説明する外観図、図2は、本実施形態に係る画像処理装置を説明するブロック図である。なお、本実施形態では画像処理装置の装置本体として複写機C1を用いる場合を例とする。
【0010】
すなわち、この複写機C1は、画像読取部11、画像処理部12、画像出力部13、CPU14、RAM15およびHDD(ハードディスク)16を含んで構成される。これら各部はビデオバスB1を介して接続されており、所定のデータを相互に送受信することができる。また、CPU14には、バスB2を介して入力操作部17とROM18とが接続されている。
【0011】
さらに、図3に示すように複写機C1は、ネットワークインターフェース(I/F)19を介して他の複写機C2〜C3および外部記憶装置S1〜S3と接続されており、これらによってネットワークシステムが構築されている。
【0012】
複写機C1の画像読取部11は画像読取手段として機能し、スキャン機能を達成することができるいわゆるスキャナであり、図示しないインタフェイスを介してCPU14と接続されている。
【0013】
画像読取部11では、図示しないコンタクトガラス等の原稿載置台に載置された原稿画像にLED(発光ダイオード)等の光源により所定の可視光を照射し、この光の反射光を固体撮像素子(CCD)等の画像読取素子により電気信号に変換することで、原稿画像を読み取る。
【0014】
そして、この読み取った画像について、文字、画像からなるイメージデータと制御データ(コマンドデータ)を作成し、これらの各データをCPU14を介して後述するHDD16や外部記憶装置S1〜S3へ送信する。
【0015】
なお、画像読取部11は、自動原稿搬送装置(ADF)34を有している。従って、画像読取部11では、複数枚の用紙からなる原稿束を1枚づつ分離して原稿載置台上に搬送し、所定の位置にセットすることができ、原稿束を自動的に1枚づつ読み取ることができる。
【0016】
画像処理部12は、画像読取部11にて読み取られた画像データに対して必要な画像処理、および後述する入力操作部17からの指示に応じて所定の画像処理を行う。なお、ここにいう画像処理には、例えば、画像データ読取部で読み取られたアナログの画像データを2値あるいは多値データに変換する量子化、原稿を照射する光源の照射ムラや、CCDの感度のばらつきを補正するシェーディング補正、光学系によるぼけを補正するMTF補正、画像の読取密度を変化させ、読み取った画像データを用いてデータ補間する変倍処理等の処理がある。
【0017】
画像出力部13は、画像出力手段として機能し、画像処理部12において処理された画像データに基づいて、所定の記録用紙に画像在記録し、出力する。画像出力部12は、図示しないレーザダイオード、ポリゴンミラー、レンズ等の光学部品で構成されたプリントヘッドと、感光体、帯電器、現像器等の電子写真プロセス器と、複数の給紙トレイ37を含み記録紙の給紙を行う給紙ユニット36とを備え、図示しないインタフェイスを介してCPU14と接続されている。
【0018】
画像出力部13では、CPU14から送信された指示に基づいて、プリントヘッドのレーザダイオードからレーザビームを発生させ、帯電器により一様に帯電された感光体上にこのレーザビームを照射して静電潜像を形成し、現像器によってこの静電潜像を現像した後、給紙ユニット36から供給された記録紙に画像処理部12において処理された画像データに基づいて所定の文字または画像を転写記録する。なお、画像出力部13の出力端には、複数の排紙トレイ39を備えたソータ38が設けられ、画像記録された用紙を所定の指示に従って仕分けし、排出する。
【0019】
入力操作部17は、LCDやCRT等ディスプレイから構成される表示部40および入力操作を行うためのハードキー42を備えた動作指定手段として機能する。
【0020】
表示部40は、例えば、複写機C1が備える諸機能(例えば、両面複写機能、並列複写機能等各種複写機能の設定・選択・変更等)の一覧を表示したり、これらの機能を選択・設定する機能設定画面、画像を記録する用紙の大きさの指定や、出力する画像の濃度、画像の拡大・縮小等の指定等の出力条件を設定するための出力条件設定画面等の各種設定画面を表示する。
【0021】
また、表示部40では、設定された内容を確認するためのメッセージや、処理実行中に処理の状態ついてのメッセージ、処理実行後に処理が完了したことを通知する旨のメッセージをも表示する。
【0022】
さらに、表示部40には、いわゆるタッチパネルが重ねて設けられ、表示部40に表示される操作キー等の表示領域に対応した入力領域を有している。ここで、タッチパネルは、上層および下層の2層に積層されたアナログ抵抗膜から構成される。
【0023】
そして、タッチパネルには、図示しない電圧印加装置から電圧が印加され、タッチパネルの任意の箇所が押圧されると抵抗分割された電圧が押圧位置検出電圧として検出され、検出された位置データがCPU14に供給される。これにより、押圧位置を包含する操作キーにかかる種機能についての入力が認識される。
【0024】
ユーザは、表示部40に表示された各操作ボタンを押下したり、ハードキー42を押下することで所望の機能を選択し、出力条件を設定することができると共に、表示部40に表示されたメッセージを確認することで処理状況を把握することができる。
【0025】
なお、原稿画像を読み取る際、すなわち画像データの生成の際に入力操作部17によって入力された出力処理条件は、設定パラメータとして画像データと共にHDD16の所定の領域(フォルダ)に記憶される。
【0026】
CPU14は、複写機C1の各部の駆動・制御をつかさどるものであり、例えば、後述するROM18から所定のプログラムの読み出し等演算処理や、入力操作部17からの入力指示を受けて入力内容に関するデータを、複写機C1を構成する各部へ送信したりする。
【0027】
また、RAM15は、ユーザによる入力内容等を処理ごとに一時的に記憶する等、複写機C1において所定の処理を行う際のワークエリアとして機能する揮発性メモリである。
【0028】
ROM18は、本実施形態にかかる複写機C1において画像形成を行うなど所定の処理を実行させるのに必要なプログラム、データ、パラメータ等を記憶した不揮発性メモリである。
【0029】
HDD16は、内部記憶手段として機能し、画像読取部11で読み取られ、画像処理部12で所定の画像処理が施された画像データおよび当該画像データを生成するに際して入力操作部17で入力された設定パラメータを各処理ごとにファイルとして保存する。
【0030】
また、図4に示すように、HDD16は複数の記憶領域、すなわち、いわゆるフォルダを複数有している。なお、本実施形態においては、フォルダは33個設けられている。ユーザは画像出力処理を行うに際して、画像データおよび設定パラメータからなるファイルの保存先として、所望のフォルダ1番〜33番の何れかを選択可能となっている。なお、所望のフォルダの指定は、入力操作部17の操作キーにより行う。
【0031】
また、これらのフォルダ1番〜33番は、当該フォルダ1番〜33番へのアクセスを許可するための認証情報としてパスワードを設定することができ、パスワードが設定されたフォルダについては、入力操作部17により当該パスワードの入力が確認されない限りアクセスできないようになっている。なお、パスワードの設定およびパスワードが設定されたフォルダヘのアクセスの際のパスワードの入力は入力操作部17により行う。
【0032】
さらに、フォルダ30番は、他の複写機からのアクセス可能な共有記憶領域、すなわちいわゆる共有フォルダとすることができる。これにより、共有フォルダに対しては、複数の複写機C1〜C3がアクセス可能であり、各複写機C1〜C3は、当該フォルダに格納されたファイルの参照や、ファイルの合成、複製、移動、出力等の処理操作を行うことができる。
【0033】
さらにまた、フォルダ31番〜33番は、他の複写機のHDDに含まれるフォルダや外部記憶装置内の記憶領域とリンク(接続関係の設定)することができる。すなわち、フォルダ31番〜33番は、他の複写機のフォルダや外部記憶装置内の記憶領域と例えば、FTP(File Transfer Protcol)等のファイル転送を行うためのプロトコルを用いて、いわゆるリンクをはることが可能となっており、これにより一方のフォルダにアクセスすると他方のフォルダに自動的にアクセスすることが可能となる。
【0034】
従って、これらのフォルダにアクセスすることで、他の複写機のHDDに含まれるフォルダや外部記憶装置内の記憶領域に格納されたファイルの参照、合成、複製、出力等を行うことができる。
【0035】
また、本実施形態では、複写機C1とネットワークを介して接続された外部記憶装置S1〜S3に、設定パラメータおよび画像データから成るコピージョブを直接記憶させることができる。外部記憶装置S1〜S3の所定の領域もフォルダとして構成され、複写機C1からはこのフォルダへのリンク情報を元にファイルを格納する。
【0036】
複写機C1で取り込んだファイルを外部記憶装置S1〜S3へ直接記憶できることにより、複写機C1の内部記憶装置であるHDD16の容量に制限されることなく、大量のデータを取り扱うことが可能となる。
【0037】
また、外部記憶装置S1〜S3のフォルダに保存したファイルであっても、このフォルダを指定して再プリント、ファイル合成、複製、移動などの操作をすることができる。各フォルダにはパスワードを登録できるので、フォルダ単位でのアクセスコントロールが可能である。
【0038】
したがって、外部記憶装置S1〜S3のフォルダであっても、あたかも複写機C1内の保存領域のように保存先として指定して使用することができる。なお、保存先にはフォルダ以外に携帯可能な記憶媒体(例えば、フレキシブルディスク、光磁気記憶媒体(MO)、DVD、以下、単に「MO」と言う。)を指定することも可能である。
【0039】
また、外部記憶装置S1〜S3のフォルダにファイルを保存する場合、読み取ったイメージを複写機C1内の一時保存領域を介してFTP等で転送したり、複写機C1内の圧縮手段(図示せず)によって圧縮した状態で転送したりすることもできる。転送する単位分の容量がその一時保存領域に確保できていれば、複写機C1内の記憶装置の容量に関わらずファイルを外部記憶装置S1〜S3に保存することが可能となる。
【0040】
次に、具体的な動作について説明する。ファイル保存を指定してコピーを実行するとき、保存先のフォルダを33個のフォルダから選択できる(図4参照)。それぞれのフォルダにはプロパティとしてフォルダクセス時のパスワードが登録されている。
【0041】
また、31〜33番目のフォルダはそれぞれ複写機外の外部記憶装置S1〜S3とリンクすることができ、そのフォルダを指定してファイルを保存したり、またそれぞれのフォルダにアクセスすることにより、外部記憶装置S1〜S3内のファイルを読み出すことができる。プロパティとしてリンク時のFTPログイン名、FTPパスワード、IPアドレスなどを登録してある。
【0042】
また、フォルダ以外に保存先として直接MOを指定することも可能である。この場合もMOにアクセスすることにより、MO内のファイルを読み出すことができる。
【0043】
このように、ファイルの保存先として複写機C1における装置本体の外部に設けられた外部記憶装置S1〜S3やMOを直接指定することができ、複写機C1内のHDD16の容量に制限されることなく処理を行うことが可能となる。
【0044】
また、外部記憶装置S1〜S3に保存したファイルはネットワークに接続された複写機C1〜C3のいずれからでも読み出してコピー出力、編集等を行うことができる。これにより、予めコピーファイルを生成して外部記憶装置S1〜S3に保存しておき、後に他の複写機からプリント出力を得ることが可能となる。さらに、予めコピーファイルを生成して外部記憶装置S1〜S3に保存しておくことで、遠方の複写機からでもネットワークを介してコピージョブを実行できるようになる。
【0045】
また、MOに保存した場合には、そのMOを他の複写機で読み込ませて処理を行うことが可能となる。この場合、ネットワーク接続されていない複写機でコピージョブを実行したい場合に有効である。
【0046】
また、外部記憶装置S1〜S3やMOに設定されたフォルダの各種設定は複写機C1の表示部40を参照して行うことができるとともに、外部記憶装置S1〜S3における残りの記憶容量を表示部40に表示させることも可能である。これにより、ユーザは、保存先として外部記憶装置S1〜S3(もしくは、その外部記憶装置S1〜S3とリンクが張られたフォルダ)やMOを選択する際の参考にすることが可能となる。
【0047】
<例1…装置内への保存>
コピー処理を行うにあたり、図5に示すような表示部の画面を参照し、コピー条件を設定する。また、コピー実行時に図6に示すような表示部の画面を参照し、ファイルの保存先として1〜30番目(図6では、25〜30番目のみ表示)のフォルダのいずれかを指定する。
【0048】
コピー終了後に、図6で示すような表示部の画面から保存先フォルダを選択することによりフォルダにアクセスし、図8に示すような表示部の画面からそのフォルダに保存されているファイルを選択して再プリントなどを指示する。このことにより、一旦保存したファイルに対して再プリント、ファイル合成、複製または移動などのファイル操作をフォルダ単位で実施できる。なお、ファイル複製または移動実施時には、複製/移動先に別のフォルダを指定することも可能である。
【0049】
<例2…装置外への保存>
コピー処理を行うにあたり、図5に示すような表示部の画面を参照し、コピー条件を設定する。また、コピー実行時に図7に示すような表示部の画面を参照し、ファイルの保存先として31〜33番目のフォルダを保存先として指定したり、31〜33番目のフォルダを指定して複写機内の別のフォルダからファイルを複製または移動することにより、外部保存領域にファイルを保存することができる。
【0050】
また、コピー終了後に、図7で示すような表示部の画面から31〜33番目のフォルダを選択することによりフォルダにアクセスし、図9に示すような表示部の画面からそのフォルダに保存されているファイルを選択して再プリントなどを指示する。このことにより、外部記憶装置に保存したファイルに対しても複写機内の保存領域に保存したファイル操作と同じように再プリント、ファイル合成、複製または移動などのファイル操作をフォルダ単位で実施できる。
【0051】
<例3…携帯可能な記憶媒体への保存>
コピー処理を行うにあたり、図5に示すような表示部の画面を参照し、コピー条件を設定する。また、コピー実行時に図6に示すような表示部の画面を参照し、ファイルの保存先としてMOを指定することで、直接MOを保存先としたり、MOを指定して複写機内の別のフォルダからファイルを複製または移動することにより、携帯可能なMOにファイルを保存することができる。
【0052】
また、コピー終了後に、図6で示すような表示部の画面からMOを選択することによってMOにアクセスし、そのMOに保存されているファイルを選択して再プリントなどを指示する。このことにより、MOに保存したファイルに対してもMC内保存領域に保存したファイル操作と同じように再プリント、ファイル合成、複製または移動などのファイル操作をフォルダ単位で実施できる。
【0053】
また、MOにファイルを保存する場合、ファイルを一旦圧縮してから保存することも可能である。このことにより、容量の少ないMOにも多くのファイルを保存することが可能となる。なお、MOからファイルを読み出して出力処理する場合には、読み出したファイルを伸長して処理を行うようにする。
【0054】
<例4…設定確認>
コピー実行の際のコピー条件の確認は、図10に示すような表示部の画面の参照で行うことができる。コピー条件には、両面/片面コピー、倍率、用紙(トレイ)選択、ホチキス(商標)止めの有無、位置、パンチ孔の設定位置、わく消しの内、コピー位置、Nアップ、コピー濃度、原稿の画質等が設定される。また、コピー終了後にフォルダへ保存されたファイルに格納されているコピー条件の確認は、図11に示すような表示部の画面の参照で行うことができる。コピー終了後のコピー条件には、先に設定した条件のほか、ファイル面、保存期間、データ量、形式、転送元アドレスなどが設定されている。
【0055】
<例5…他の機能>
他の機能としては、図5に示す表示部の画面から「スキャン」を選択することで、図12に示す表示部の画面に切り替わり、原稿の画像のみを読み取って所定のファイル形式で読み取る、いわゆるスキャン機能がある。先に説明したコピーサーバー機能では画像データとともにコピー条件も含めて1つのファイルとして扱うが、スキャン機能では画像データのみファイルとして扱う。スキャン機能でも図13に示す表示部の画面のようにファイルの保存先を指定して処理を行うことができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば次のような効果がある。すなわち、装置本体外の外部記憶装置にリンクしたフォルダを指定してファイル保存を実行することにより、直接外部保存領域にファイルを保存でき、またこのフォルダにアクセスすることで保存されているファイルの操作が可能となるため、装置内の記憶装置の容量で保存動作が制限されたりすることなく、容易に保存領域を拡張することが可能となる。
【0057】
また、同様に携帯可能な記憶媒体を指定してファイル保存を実行したり、この記憶媒体にアクセスすることで保存されているファイルの操作が可能なので、直接携帯可能な外部保存領域にも容易に保存領域を拡張することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る画像処理装置の一例である複写機の外観を説明する模式図である。
【図2】本実施形態に係る画像処理装置の一例である複写機の構成を説明するブロック図である。
【図3】複数の複写機および複数の外部記憶装置が接続されたネットワークシステムを説明する模式図である。
【図4】フォルダの構成を説明する模式図である。
【図5】具体例を説明する図(その1)である。
【図6】具体例を説明する図(その2)である。
【図7】具体例を説明する図(その3)である。
【図8】具体例を説明する図(その4)である。
【図9】具体例を説明する図(その5)である。
【図10】具体例を説明する図(その6)である。
【図11】具体例を説明する図(その7)である。
【図12】具体例を説明する図(その8)である。
【図13】具体例を説明する図(その9)である。
【符号の説明】
11…画像読取部、12…画像処理部、13…画像出力部、14…CPU、15…RAM、16…HDD、17…入力操作部、18…ROM、B1〜B2…バス、C1〜C3…複写機、S1〜S3…外部記憶装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像入力手段によって読み取った原稿の画像を所定の記憶領域へ格納し、印刷出力、複製、削除、編集、合成等のファイル操作を行うことを可能とした画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機から成る画像処理装置において、読み込んだ画像データを所定のコピー条件で処理するコピージョブが発生した場合、読み込んだ画像データをプリントする以外にコピージョブをファイルとして画像処理装置内に保存したり、また保存したファイルを指定して再プリントやファイル合成などを行うことは一般的に知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、コピージョブの電子ソート機能を外部の記憶装置を一時的に使用して実施する例も存在する(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−322318号公報
【特許文献2】
特開2000−341464号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような画像処理装置では、装置外の記憶装置に直接コピージョブ(ファイル)を保存することができないので、装置内の記憶容量で保存数が制限されたり、また携帯可能な記憶媒体(例えば、フレキシブルディスク、光磁気記憶媒体(MO))に保存するにしても、一旦装置内にファイルを保存してから複写/移動等の操作を行う必要がある。
【0006】
そこで本発明は、コピージョブをファイルとして保存する場合に、保存先として直接外部の記憶装置やMOを指定することにより、装置内の記憶容量を越えてファイル保存を行えるようにすること、および携帯可能な記憶媒体に直接保存できることようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために成されたものである。すなわち、本発明は、原稿の画像を読み取る読み取り手段と、読み取り手段によって画像を読み取って処理する際の処理条件および読み取って得た画像データの保存先を指定する動作指定手段と、装置本体の外部に接続される外部記憶手段とを備える画像処理装置であり、動作指定手段によって外部記憶手段を保存先として指定することで、処理条件および画像データを外部記憶手段へ直接保存するものである。
【0008】
このような本発明では、動作指定手段によって指定した外部記憶手段を保存先として処理条件および画像データから成るコピージョブを直接外部記憶手段へ記憶できることから、装置内部の記憶容量に制限されずにコピージョブを記憶できるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。図1は、本実施形態に係る画像処理装置を説明する外観図、図2は、本実施形態に係る画像処理装置を説明するブロック図である。なお、本実施形態では画像処理装置の装置本体として複写機C1を用いる場合を例とする。
【0010】
すなわち、この複写機C1は、画像読取部11、画像処理部12、画像出力部13、CPU14、RAM15およびHDD(ハードディスク)16を含んで構成される。これら各部はビデオバスB1を介して接続されており、所定のデータを相互に送受信することができる。また、CPU14には、バスB2を介して入力操作部17とROM18とが接続されている。
【0011】
さらに、図3に示すように複写機C1は、ネットワークインターフェース(I/F)19を介して他の複写機C2〜C3および外部記憶装置S1〜S3と接続されており、これらによってネットワークシステムが構築されている。
【0012】
複写機C1の画像読取部11は画像読取手段として機能し、スキャン機能を達成することができるいわゆるスキャナであり、図示しないインタフェイスを介してCPU14と接続されている。
【0013】
画像読取部11では、図示しないコンタクトガラス等の原稿載置台に載置された原稿画像にLED(発光ダイオード)等の光源により所定の可視光を照射し、この光の反射光を固体撮像素子(CCD)等の画像読取素子により電気信号に変換することで、原稿画像を読み取る。
【0014】
そして、この読み取った画像について、文字、画像からなるイメージデータと制御データ(コマンドデータ)を作成し、これらの各データをCPU14を介して後述するHDD16や外部記憶装置S1〜S3へ送信する。
【0015】
なお、画像読取部11は、自動原稿搬送装置(ADF)34を有している。従って、画像読取部11では、複数枚の用紙からなる原稿束を1枚づつ分離して原稿載置台上に搬送し、所定の位置にセットすることができ、原稿束を自動的に1枚づつ読み取ることができる。
【0016】
画像処理部12は、画像読取部11にて読み取られた画像データに対して必要な画像処理、および後述する入力操作部17からの指示に応じて所定の画像処理を行う。なお、ここにいう画像処理には、例えば、画像データ読取部で読み取られたアナログの画像データを2値あるいは多値データに変換する量子化、原稿を照射する光源の照射ムラや、CCDの感度のばらつきを補正するシェーディング補正、光学系によるぼけを補正するMTF補正、画像の読取密度を変化させ、読み取った画像データを用いてデータ補間する変倍処理等の処理がある。
【0017】
画像出力部13は、画像出力手段として機能し、画像処理部12において処理された画像データに基づいて、所定の記録用紙に画像在記録し、出力する。画像出力部12は、図示しないレーザダイオード、ポリゴンミラー、レンズ等の光学部品で構成されたプリントヘッドと、感光体、帯電器、現像器等の電子写真プロセス器と、複数の給紙トレイ37を含み記録紙の給紙を行う給紙ユニット36とを備え、図示しないインタフェイスを介してCPU14と接続されている。
【0018】
画像出力部13では、CPU14から送信された指示に基づいて、プリントヘッドのレーザダイオードからレーザビームを発生させ、帯電器により一様に帯電された感光体上にこのレーザビームを照射して静電潜像を形成し、現像器によってこの静電潜像を現像した後、給紙ユニット36から供給された記録紙に画像処理部12において処理された画像データに基づいて所定の文字または画像を転写記録する。なお、画像出力部13の出力端には、複数の排紙トレイ39を備えたソータ38が設けられ、画像記録された用紙を所定の指示に従って仕分けし、排出する。
【0019】
入力操作部17は、LCDやCRT等ディスプレイから構成される表示部40および入力操作を行うためのハードキー42を備えた動作指定手段として機能する。
【0020】
表示部40は、例えば、複写機C1が備える諸機能(例えば、両面複写機能、並列複写機能等各種複写機能の設定・選択・変更等)の一覧を表示したり、これらの機能を選択・設定する機能設定画面、画像を記録する用紙の大きさの指定や、出力する画像の濃度、画像の拡大・縮小等の指定等の出力条件を設定するための出力条件設定画面等の各種設定画面を表示する。
【0021】
また、表示部40では、設定された内容を確認するためのメッセージや、処理実行中に処理の状態ついてのメッセージ、処理実行後に処理が完了したことを通知する旨のメッセージをも表示する。
【0022】
さらに、表示部40には、いわゆるタッチパネルが重ねて設けられ、表示部40に表示される操作キー等の表示領域に対応した入力領域を有している。ここで、タッチパネルは、上層および下層の2層に積層されたアナログ抵抗膜から構成される。
【0023】
そして、タッチパネルには、図示しない電圧印加装置から電圧が印加され、タッチパネルの任意の箇所が押圧されると抵抗分割された電圧が押圧位置検出電圧として検出され、検出された位置データがCPU14に供給される。これにより、押圧位置を包含する操作キーにかかる種機能についての入力が認識される。
【0024】
ユーザは、表示部40に表示された各操作ボタンを押下したり、ハードキー42を押下することで所望の機能を選択し、出力条件を設定することができると共に、表示部40に表示されたメッセージを確認することで処理状況を把握することができる。
【0025】
なお、原稿画像を読み取る際、すなわち画像データの生成の際に入力操作部17によって入力された出力処理条件は、設定パラメータとして画像データと共にHDD16の所定の領域(フォルダ)に記憶される。
【0026】
CPU14は、複写機C1の各部の駆動・制御をつかさどるものであり、例えば、後述するROM18から所定のプログラムの読み出し等演算処理や、入力操作部17からの入力指示を受けて入力内容に関するデータを、複写機C1を構成する各部へ送信したりする。
【0027】
また、RAM15は、ユーザによる入力内容等を処理ごとに一時的に記憶する等、複写機C1において所定の処理を行う際のワークエリアとして機能する揮発性メモリである。
【0028】
ROM18は、本実施形態にかかる複写機C1において画像形成を行うなど所定の処理を実行させるのに必要なプログラム、データ、パラメータ等を記憶した不揮発性メモリである。
【0029】
HDD16は、内部記憶手段として機能し、画像読取部11で読み取られ、画像処理部12で所定の画像処理が施された画像データおよび当該画像データを生成するに際して入力操作部17で入力された設定パラメータを各処理ごとにファイルとして保存する。
【0030】
また、図4に示すように、HDD16は複数の記憶領域、すなわち、いわゆるフォルダを複数有している。なお、本実施形態においては、フォルダは33個設けられている。ユーザは画像出力処理を行うに際して、画像データおよび設定パラメータからなるファイルの保存先として、所望のフォルダ1番〜33番の何れかを選択可能となっている。なお、所望のフォルダの指定は、入力操作部17の操作キーにより行う。
【0031】
また、これらのフォルダ1番〜33番は、当該フォルダ1番〜33番へのアクセスを許可するための認証情報としてパスワードを設定することができ、パスワードが設定されたフォルダについては、入力操作部17により当該パスワードの入力が確認されない限りアクセスできないようになっている。なお、パスワードの設定およびパスワードが設定されたフォルダヘのアクセスの際のパスワードの入力は入力操作部17により行う。
【0032】
さらに、フォルダ30番は、他の複写機からのアクセス可能な共有記憶領域、すなわちいわゆる共有フォルダとすることができる。これにより、共有フォルダに対しては、複数の複写機C1〜C3がアクセス可能であり、各複写機C1〜C3は、当該フォルダに格納されたファイルの参照や、ファイルの合成、複製、移動、出力等の処理操作を行うことができる。
【0033】
さらにまた、フォルダ31番〜33番は、他の複写機のHDDに含まれるフォルダや外部記憶装置内の記憶領域とリンク(接続関係の設定)することができる。すなわち、フォルダ31番〜33番は、他の複写機のフォルダや外部記憶装置内の記憶領域と例えば、FTP(File Transfer Protcol)等のファイル転送を行うためのプロトコルを用いて、いわゆるリンクをはることが可能となっており、これにより一方のフォルダにアクセスすると他方のフォルダに自動的にアクセスすることが可能となる。
【0034】
従って、これらのフォルダにアクセスすることで、他の複写機のHDDに含まれるフォルダや外部記憶装置内の記憶領域に格納されたファイルの参照、合成、複製、出力等を行うことができる。
【0035】
また、本実施形態では、複写機C1とネットワークを介して接続された外部記憶装置S1〜S3に、設定パラメータおよび画像データから成るコピージョブを直接記憶させることができる。外部記憶装置S1〜S3の所定の領域もフォルダとして構成され、複写機C1からはこのフォルダへのリンク情報を元にファイルを格納する。
【0036】
複写機C1で取り込んだファイルを外部記憶装置S1〜S3へ直接記憶できることにより、複写機C1の内部記憶装置であるHDD16の容量に制限されることなく、大量のデータを取り扱うことが可能となる。
【0037】
また、外部記憶装置S1〜S3のフォルダに保存したファイルであっても、このフォルダを指定して再プリント、ファイル合成、複製、移動などの操作をすることができる。各フォルダにはパスワードを登録できるので、フォルダ単位でのアクセスコントロールが可能である。
【0038】
したがって、外部記憶装置S1〜S3のフォルダであっても、あたかも複写機C1内の保存領域のように保存先として指定して使用することができる。なお、保存先にはフォルダ以外に携帯可能な記憶媒体(例えば、フレキシブルディスク、光磁気記憶媒体(MO)、DVD、以下、単に「MO」と言う。)を指定することも可能である。
【0039】
また、外部記憶装置S1〜S3のフォルダにファイルを保存する場合、読み取ったイメージを複写機C1内の一時保存領域を介してFTP等で転送したり、複写機C1内の圧縮手段(図示せず)によって圧縮した状態で転送したりすることもできる。転送する単位分の容量がその一時保存領域に確保できていれば、複写機C1内の記憶装置の容量に関わらずファイルを外部記憶装置S1〜S3に保存することが可能となる。
【0040】
次に、具体的な動作について説明する。ファイル保存を指定してコピーを実行するとき、保存先のフォルダを33個のフォルダから選択できる(図4参照)。それぞれのフォルダにはプロパティとしてフォルダクセス時のパスワードが登録されている。
【0041】
また、31〜33番目のフォルダはそれぞれ複写機外の外部記憶装置S1〜S3とリンクすることができ、そのフォルダを指定してファイルを保存したり、またそれぞれのフォルダにアクセスすることにより、外部記憶装置S1〜S3内のファイルを読み出すことができる。プロパティとしてリンク時のFTPログイン名、FTPパスワード、IPアドレスなどを登録してある。
【0042】
また、フォルダ以外に保存先として直接MOを指定することも可能である。この場合もMOにアクセスすることにより、MO内のファイルを読み出すことができる。
【0043】
このように、ファイルの保存先として複写機C1における装置本体の外部に設けられた外部記憶装置S1〜S3やMOを直接指定することができ、複写機C1内のHDD16の容量に制限されることなく処理を行うことが可能となる。
【0044】
また、外部記憶装置S1〜S3に保存したファイルはネットワークに接続された複写機C1〜C3のいずれからでも読み出してコピー出力、編集等を行うことができる。これにより、予めコピーファイルを生成して外部記憶装置S1〜S3に保存しておき、後に他の複写機からプリント出力を得ることが可能となる。さらに、予めコピーファイルを生成して外部記憶装置S1〜S3に保存しておくことで、遠方の複写機からでもネットワークを介してコピージョブを実行できるようになる。
【0045】
また、MOに保存した場合には、そのMOを他の複写機で読み込ませて処理を行うことが可能となる。この場合、ネットワーク接続されていない複写機でコピージョブを実行したい場合に有効である。
【0046】
また、外部記憶装置S1〜S3やMOに設定されたフォルダの各種設定は複写機C1の表示部40を参照して行うことができるとともに、外部記憶装置S1〜S3における残りの記憶容量を表示部40に表示させることも可能である。これにより、ユーザは、保存先として外部記憶装置S1〜S3(もしくは、その外部記憶装置S1〜S3とリンクが張られたフォルダ)やMOを選択する際の参考にすることが可能となる。
【0047】
<例1…装置内への保存>
コピー処理を行うにあたり、図5に示すような表示部の画面を参照し、コピー条件を設定する。また、コピー実行時に図6に示すような表示部の画面を参照し、ファイルの保存先として1〜30番目(図6では、25〜30番目のみ表示)のフォルダのいずれかを指定する。
【0048】
コピー終了後に、図6で示すような表示部の画面から保存先フォルダを選択することによりフォルダにアクセスし、図8に示すような表示部の画面からそのフォルダに保存されているファイルを選択して再プリントなどを指示する。このことにより、一旦保存したファイルに対して再プリント、ファイル合成、複製または移動などのファイル操作をフォルダ単位で実施できる。なお、ファイル複製または移動実施時には、複製/移動先に別のフォルダを指定することも可能である。
【0049】
<例2…装置外への保存>
コピー処理を行うにあたり、図5に示すような表示部の画面を参照し、コピー条件を設定する。また、コピー実行時に図7に示すような表示部の画面を参照し、ファイルの保存先として31〜33番目のフォルダを保存先として指定したり、31〜33番目のフォルダを指定して複写機内の別のフォルダからファイルを複製または移動することにより、外部保存領域にファイルを保存することができる。
【0050】
また、コピー終了後に、図7で示すような表示部の画面から31〜33番目のフォルダを選択することによりフォルダにアクセスし、図9に示すような表示部の画面からそのフォルダに保存されているファイルを選択して再プリントなどを指示する。このことにより、外部記憶装置に保存したファイルに対しても複写機内の保存領域に保存したファイル操作と同じように再プリント、ファイル合成、複製または移動などのファイル操作をフォルダ単位で実施できる。
【0051】
<例3…携帯可能な記憶媒体への保存>
コピー処理を行うにあたり、図5に示すような表示部の画面を参照し、コピー条件を設定する。また、コピー実行時に図6に示すような表示部の画面を参照し、ファイルの保存先としてMOを指定することで、直接MOを保存先としたり、MOを指定して複写機内の別のフォルダからファイルを複製または移動することにより、携帯可能なMOにファイルを保存することができる。
【0052】
また、コピー終了後に、図6で示すような表示部の画面からMOを選択することによってMOにアクセスし、そのMOに保存されているファイルを選択して再プリントなどを指示する。このことにより、MOに保存したファイルに対してもMC内保存領域に保存したファイル操作と同じように再プリント、ファイル合成、複製または移動などのファイル操作をフォルダ単位で実施できる。
【0053】
また、MOにファイルを保存する場合、ファイルを一旦圧縮してから保存することも可能である。このことにより、容量の少ないMOにも多くのファイルを保存することが可能となる。なお、MOからファイルを読み出して出力処理する場合には、読み出したファイルを伸長して処理を行うようにする。
【0054】
<例4…設定確認>
コピー実行の際のコピー条件の確認は、図10に示すような表示部の画面の参照で行うことができる。コピー条件には、両面/片面コピー、倍率、用紙(トレイ)選択、ホチキス(商標)止めの有無、位置、パンチ孔の設定位置、わく消しの内、コピー位置、Nアップ、コピー濃度、原稿の画質等が設定される。また、コピー終了後にフォルダへ保存されたファイルに格納されているコピー条件の確認は、図11に示すような表示部の画面の参照で行うことができる。コピー終了後のコピー条件には、先に設定した条件のほか、ファイル面、保存期間、データ量、形式、転送元アドレスなどが設定されている。
【0055】
<例5…他の機能>
他の機能としては、図5に示す表示部の画面から「スキャン」を選択することで、図12に示す表示部の画面に切り替わり、原稿の画像のみを読み取って所定のファイル形式で読み取る、いわゆるスキャン機能がある。先に説明したコピーサーバー機能では画像データとともにコピー条件も含めて1つのファイルとして扱うが、スキャン機能では画像データのみファイルとして扱う。スキャン機能でも図13に示す表示部の画面のようにファイルの保存先を指定して処理を行うことができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば次のような効果がある。すなわち、装置本体外の外部記憶装置にリンクしたフォルダを指定してファイル保存を実行することにより、直接外部保存領域にファイルを保存でき、またこのフォルダにアクセスすることで保存されているファイルの操作が可能となるため、装置内の記憶装置の容量で保存動作が制限されたりすることなく、容易に保存領域を拡張することが可能となる。
【0057】
また、同様に携帯可能な記憶媒体を指定してファイル保存を実行したり、この記憶媒体にアクセスすることで保存されているファイルの操作が可能なので、直接携帯可能な外部保存領域にも容易に保存領域を拡張することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る画像処理装置の一例である複写機の外観を説明する模式図である。
【図2】本実施形態に係る画像処理装置の一例である複写機の構成を説明するブロック図である。
【図3】複数の複写機および複数の外部記憶装置が接続されたネットワークシステムを説明する模式図である。
【図4】フォルダの構成を説明する模式図である。
【図5】具体例を説明する図(その1)である。
【図6】具体例を説明する図(その2)である。
【図7】具体例を説明する図(その3)である。
【図8】具体例を説明する図(その4)である。
【図9】具体例を説明する図(その5)である。
【図10】具体例を説明する図(その6)である。
【図11】具体例を説明する図(その7)である。
【図12】具体例を説明する図(その8)である。
【図13】具体例を説明する図(その9)である。
【符号の説明】
11…画像読取部、12…画像処理部、13…画像出力部、14…CPU、15…RAM、16…HDD、17…入力操作部、18…ROM、B1〜B2…バス、C1〜C3…複写機、S1〜S3…外部記憶装置
Claims (7)
- 原稿の画像を読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段によって前記画像を読み取って処理する際の処理条件および読み取って得た画像データの保存先を指定する動作指定手段と、
装置本体の外部に接続される外部記憶手段とを備えており、
前記動作指定手段によって前記外部記憶手段を保存先として指定することで、前記処理条件および前記画像データを前記外部記憶手段へ直接保存する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記相対本体に内部記憶手段を備えており、前記内部記憶手段の一部の領域と前記外部記憶手段の一部の領域とのネットワークを介した接続関係が構成されている
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記動作指定手段によって前記内部記憶手段の一部の領域と前記外部記憶手段の一部の領域との接続関係を設定もしくは解除する
ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。 - 前記外部記憶手段はハードディスク、または携帯可能な記録媒体から成る
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記外部記憶手段から前記処理条件および前記画像データを読み出して所望の処理を指示するファイル操作手段を備えている
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記画像データを前記外部記憶手段へ記憶させるにあたり、前記画像データを圧縮する圧縮手段を備えている
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記外部記憶手段の残りの記憶容量を表示する表示手段を備えている
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
Priority Applications (1)
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2003
- 2003-01-08 JP JP2003001787A patent/JP2004215135A/ja active Pending
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