JP2006166214A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 個々の印刷物に対応する電子データが自動消去される日時はわかりにくい面がある。特に、印刷した本人以外が、配布された印刷物から、対応する電子データが保持されているかを調べ、再印刷に利用することは困難であった。そのため、印刷物の複製が欲しい場合、対応する電子データがプリンタや複合機に保持されているにも関わらず、それを見つけることが難しいために、画質劣化の避けられないコピーを行ったり、原本ファイルを探し出してクライアントPCから手間のかかる再度印刷要求をしなければならなかった。
【解決手段】 再印刷用のジョブを一定期間保持するプリンタにおいて、いつまで保持しているかを印刷物に付加して印字することにより、再印刷用のデータが保持されているかを印刷物を見て把握できるようにし、再印刷の操作性を向上する。
【選択図】 図1
【解決手段】 再印刷用のジョブを一定期間保持するプリンタにおいて、いつまで保持しているかを印刷物に付加して印字することにより、再印刷用のデータが保持されているかを印刷物を見て把握できるようにし、再印刷の操作性を向上する。
【選択図】 図1
Description
本発明は種々の画像データを記憶媒体を介して入出力する画像処理装置および画像処理方法に関するものである。
近年のハードディスクの大容量化、低価格化に伴い、プリンタやプリント機能を持つ複写機、複合機は、画像データを蓄積する大容量のハードディスクを具備し、スキャナからの読み取り画像やPDLの展開画像、ファクシミリ受信文書等をハードディスクへ画像入力し、ハードディスクに蓄積された画像/文書をプリンタ等に繰り返し出力することにより、効率よい画像処理が可能となっている。主にハードディスクの容量オーバーを避ける目的で、所定期間経過後、保持している古いジョブを自動消去する技術は特開2002-171379に記載されているように公知となっている。
特開2002−171379号公報
しかしながら、個々の印刷物に対応する電子データが自動消去される日時はわかりにくい面がある。特に、印刷した本人以外が、配布された印刷物から、対応する電子データが保持されているかを調べ、再印刷に利用することは困難であった。そのため、印刷物の複製が欲しい場合、対応する電子データがプリンタや複合機に保持されているにも関わらず、それを見つけることが難しいために、画質劣化の避けられないコピーを行ったり、原本ファイルを探し出してクライアントPCから手間のかかる再度印刷要求をしなければならなかった。
本発明は、上記のような問題点を解決するために、
・印刷ジョブを保持するハードディスクのような画像データ保持手段、
・印刷ジョブの保持期限を設定する操作部パネルのような、画像データ保持期限設定手段、
・データ保持期限を過ぎた場合画像データを消去する制御をするファームウェアを動かすCPUのような画像データ消去手段、
・設定された画像データ保持期限から、データ消去予定日時を算出するファームウェアを動かすCPUのような画像データ消去予定日時算出手段、
・期限情報を画像として付加するファームウェアを動かすCPUのような画像データ消去予定日時情報画像付加手段
・プリンタのような画像形成手段
を備え、画像データ保持期限を画像として付加することを特徴とする画像処理装置を提供するものである。
・印刷ジョブを保持するハードディスクのような画像データ保持手段、
・印刷ジョブの保持期限を設定する操作部パネルのような、画像データ保持期限設定手段、
・データ保持期限を過ぎた場合画像データを消去する制御をするファームウェアを動かすCPUのような画像データ消去手段、
・設定された画像データ保持期限から、データ消去予定日時を算出するファームウェアを動かすCPUのような画像データ消去予定日時算出手段、
・期限情報を画像として付加するファームウェアを動かすCPUのような画像データ消去予定日時情報画像付加手段
・プリンタのような画像形成手段
を備え、画像データ保持期限を画像として付加することを特徴とする画像処理装置を提供するものである。
以上説明したように、本発明の機能を用いて印刷された印刷物を見ると、ジョブの電子データがいつまで保持されているかがわかる。その期限内であれば、電子データを用いて綺麗な再プリントを得られることが出来、使い勝手が向上する。
[ジョブ保持期限付加印字の概要]
図1は、本発明のジョブ保持期限付加印字の概要を示す例である。プリンタ101はプリントジョブを一定期間保持するハードディスクを備える。ネットワーク103を介してクライアントPC102から印刷ジョブをプリンタ101へ送る。この際、印刷ジョブを送信した日にち、例えば「2003年10月23日」をプリンタ101は記憶する。そして、その日にちから、プリンタ101に設定された印刷ジョブ保持期間、例えば1週間の間印刷ジョブをハードディスクに保持し、保持期間を過ぎると自動消去する。そして、印刷する時に所定の指示を行うと、印刷出力104のように、保持期間を印刷画像に付加して印刷する。このように、本発明の実施例では、印刷ジョブの電子データを保持している期間または期限を印刷物に付加して印字する。このようにすることにより、印刷物104を見ただけで、その電子データがいつまで保存されているかがわかり、その電子データを用いた綺麗な再印刷を容易に行うことが可能となる。
図1は、本発明のジョブ保持期限付加印字の概要を示す例である。プリンタ101はプリントジョブを一定期間保持するハードディスクを備える。ネットワーク103を介してクライアントPC102から印刷ジョブをプリンタ101へ送る。この際、印刷ジョブを送信した日にち、例えば「2003年10月23日」をプリンタ101は記憶する。そして、その日にちから、プリンタ101に設定された印刷ジョブ保持期間、例えば1週間の間印刷ジョブをハードディスクに保持し、保持期間を過ぎると自動消去する。そして、印刷する時に所定の指示を行うと、印刷出力104のように、保持期間を印刷画像に付加して印刷する。このように、本発明の実施例では、印刷ジョブの電子データを保持している期間または期限を印刷物に付加して印字する。このようにすることにより、印刷物104を見ただけで、その電子データがいつまで保存されているかがわかり、その電子データを用いた綺麗な再印刷を容易に行うことが可能となる。
以下、詳細に実施例を説明する。
[画像入出力制御装置]
図14は本発明を適用した画像入出力制御装置の実施例構成を示すブロック図である。
図14は本発明を適用した画像入出力制御装置の実施例構成を示すブロック図である。
同図において、リーダ部1は原稿の画像をCCDイメージセンサ等により光電的に読み取り、原稿画像に応じた画像データを画像入出力制御部3へ出力する。プリンタ部2は、例えばレーザビームプリンタであって、画像入出力制御部3からの画像データに応じた画像を記録紙上に記録する。画像入出力制御部3はリーダ部1およびプリンタ部2に接続されており、ファクシミリ部4、ストレージ部5、コンピュータインターフェース部7、RIP(Raster ImageProcessor)部8、操作部9、コア部10などからなる。
ファクシミリ部4は電話回線を介して受信した圧縮画像データを伸長して、伸長された画像データをコア部10へ転送し、又、コア部10から転送された画像データを圧縮して、圧縮された圧縮画像データを電話回線を介して送信する。送受信する画像データは、ストレージ部5に接続されたハードディスク6中に一時的に保存することができる。
ストレージ部5にはハードディスク6が接続されており、ストレージ部5はコア部10から転送された画像データを圧縮し、その画像データを検索するためのID番号とともにハードディスク6に記憶させる。又、ストレージ部5はコア部10を介して転送されたコードデータに基づいてハードディスク6に記憶されている圧縮画像データを検索し、検索された圧縮画像データを読み出して伸長し、伸長された画像データをコア部10へ転送する。このハードディスク6は例えば2ギガバイトの記憶容量を有し、画像の内容に左右されるが、A4サイズの画像を約1000ページ分記憶可能である。
更に、ストレージ部5は、ハードディスク6の接続の有無およびハードディスク6の故障の有無をハードディスクインターフェースを介したコマンド/レスポンス、および、所定データの書き込み、読み出し、照合を行うことにより検出する。
コンピュータインターフェース部7は、パーソナルコンピュータ又はワークステーション(PC/WS)11とコア部10の間のインターフェースであり、PC/WS11と1対1のローカルインターフェースで接続しても、ネットワークで接続しても良い構成となっている。
RIP部8はPC/WS11から転送された画像を表すコードデータ(PDL)をプリンタ部2で記録できる画像データに展開するものである。
操作部9はタッチパネルディスプレイとハードキーを備え、ユーザインターフェースにより、本画像入出力制御装置への動作指示や動作設定等を行うものである。
コア部10についての詳細は後述するが、コア部10はリーダ部1、プリンタ部2、ファクシミリ部4、ストレージ部5、コンピュータインターフェース部7、RIP部8、操作部9のそれぞれの間のデータの流れを制御するものである。
[リーダ部およびプリンタ部]
図2はリーダ部1およびプリンタ部2の断面図である。リーダ部1の原稿給送装置101はユーザにより所定の載置場所にセットされた複数枚の原稿を先頭頁から順に1枚ずつプラテンガラス102上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス102上の原稿を所定の排出場所へ排出するものである。原稿がプラテンガラス102上に搬送されると、ランプ103を点灯し、そしてスキャナユニット104の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー105、106、107、およびレンズ108によってCCDイメージセンサ(以下CCDという)109へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD109によって光電変換されて読み取られる。CCD109から出力される画像データは、A/D変換、シェーディング補正や所望の編集処理等の所定の処理が施された後、画像入出力制御部3のコア部10へ転送される。
図2はリーダ部1およびプリンタ部2の断面図である。リーダ部1の原稿給送装置101はユーザにより所定の載置場所にセットされた複数枚の原稿を先頭頁から順に1枚ずつプラテンガラス102上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス102上の原稿を所定の排出場所へ排出するものである。原稿がプラテンガラス102上に搬送されると、ランプ103を点灯し、そしてスキャナユニット104の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー105、106、107、およびレンズ108によってCCDイメージセンサ(以下CCDという)109へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD109によって光電変換されて読み取られる。CCD109から出力される画像データは、A/D変換、シェーディング補正や所望の編集処理等の所定の処理が施された後、画像入出力制御部3のコア部10へ転送される。
プリンタ部2のレーザドライバ221はレーザ発光部201を駆動するもであり、画像入出力制御部3のコア部10から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部201に発光させる。このレーザ光は感光ドラム202に照射され、感光ドラム202にはレーザ光に応じた潜像が形成される。この感光ドラム202の潜像の部分には現像器203によって現像剤が付着される。
また、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット204およびカセット205のいずれかから記録紙を給紙して転写部206へ搬送し、感光ドラム202に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は定着部207に搬送され、定着部207の熱と圧力により現像剤は記録紙に定着される。定着部207を通過した記録紙は排出ローラ208によって排出され、フィニッシャー220は排出された記録紙を複数枚束ねて仕分けを行ったり、仕分けされた記録紙に対するステープル止め処理を行う。また、両面記録が設定されている場合は、排出ローラ208のところまで片面記録された記録紙を搬送した後、排出ローラ208の回転方向を逆転させ、フラッパ209によって再給紙搬送路210へ導く。再給紙搬送路210へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写部206へ給紙され、他面への画像記録がなされる。
[コア部]
図3はコア部10のブロック図である。
図3はコア部10のブロック図である。
リーダ部1からの画像データはインターフェース122を介して、データ処理部121へ転送される。データ処理部121は画像の回転処理や変倍処理などの画像処理や画像データの圧縮、伸長を行うものであり、内部にA4/Letterサイズ相当の画像データを4ページ分記憶可能なページメモリ125を有する。リーダ部1からデータ処理部121へ転送された画像データは、ページメモリ125に一時的に記憶された後、圧縮されてインターフェース120を介してストレージ部5へ転送される。
また、コンピュータインターフェース部7を介して入力された画像を表すコードデータ(PDL)は、インターフェース120を介してデータ処理部121に転送された後RIP部8へ転送されて画像データに展開され、この画像データはデータ処理部121に転送された後、ページメモリ125に一時的に記憶された後、圧縮されてストレージ部5へ転送される。
ファクシミリ部4からの画像データは、データ処理部121へ転送された後、ページメモリ125に一時的に記憶された後、圧縮されてストレージ部5へ転送される。
また、ストレージ部5からの画像データは、データ処理部121へ転送された後、伸長されてページメモリ125に一時的に記憶された後、プリンタ部2やファクシミリ部4、コンピュータインターフェース部7へ転送される。
尚、前述したデータ処理部121へ各種画像データを入力し、ページメモリ125に一時的に記憶した後、ストレージ部5へ画像データを転送する前に、プリンタ部2やファクシミリ部4、コンピュータインターフェース部7へ転送することも内部のセレクタを切り替えて実行することができる。
CPU123はメモリ124に記憶されている制御プログラム、および操作部9から転送された制御コマンドに従って上記各種動作の制御を行う。また、メモリ124はCPU123の作業領域としても使われる。
このように、コア部10を中心に、データ処理部121およびストレージ部5を介して、原稿画像の読み取り、画像のプリント、画像の送受信、画像の保存、コンピュータからのデータの入出力などの機能を複合させた処理を行うことが可能である。
また、この例ではストレージ部5が機器内にある構成であるが、ネットワークを介して外部にあるサーバに記憶する形態であっても構わない。
[ジョブ制御]
次に、本実施例に係る画像入出力制御装置において、コア部10のCPU123にて実行されるジョブ制御について、まず、ハードディスク6が正常動作している場合に例を、図4を用いて説明する。図4はジョブ制御の単位を論理的に示したものである。
次に、本実施例に係る画像入出力制御装置において、コア部10のCPU123にて実行されるジョブ制御について、まず、ハードディスク6が正常動作している場合に例を、図4を用いて説明する。図4はジョブ制御の単位を論理的に示したものである。
ジョブ制御の単位は複数ページを含む画像データひとまとまりに対する一連の入力および出力処理である。これにより制御されるジョブは画像入力ジョブと画像出力ジョブに大別される。
画像入力ジョブは、リーダ部1で読み取った画像データを順次ストレージ部5へ記録する画像入力ジョブ411、RIP部8で展開された画像データを順次ストレージ部5へ記録する画像入力ジョブ412、ファクシミリ部4−1で受信された画像データを順次ストレージ部5へ記録する画像入力ジョブ413、コンピュータインターフェース部7−1から入力された画像データを順次ストレージ部5へ記録する画像入力ジョブ414にさらに分類される。
また、画像出力ジョブは、ストレージ部5から読み出した画像データを順次プリンタ部2へ出力する画像出力ジョブ401、ストレージ部5から読み出した画像データを順次ファクシミリ部4−2へ出力する画像出力ジョブ403、ストレージ部5から読み出した画像データを順次コンピュータインターフェース部7−2へ出力する画像出力ジョブ404に分類される。
[セッション]
図5は、複数のジョブを組み合わせた単位(以下セッションと呼ぶ)の一例を示したものである。
図5は、複数のジョブを組み合わせた単位(以下セッションと呼ぶ)の一例を示したものである。
501はPDLプリントセッションであり、画像入力ジョブ412と画像出力ジョブ401を組み合わせてセッションとして制御するものである。502はコピーセッションであり、画像入力ジョブ411と画像出力ジョブ401を組み合わせてセッションとして制御するものである。503はファクシミリ送信セッションであり、画像入力ジョブ411と画像出力ジョブ403を組み合わせてセッションとして制御するものである。504はファクシミリ受信セッションであり、画像入力ジョブ413と画像出力ジョブ401を組み合わせてセッションとして制御するものである。505はスキャンセッションであり、画像入力ジョブ411と画像出力ジョブ404を組み合わせてセッションとして制御するものである。
尚、セッションは1つ以上のジョブを含む制御単位であり、図5に示した以外に、例えば画像入力ジョブ412を1セッションとして扱ったり、また、画像出力ジョブ401を1セッションとして扱ったり、画像入力ジョブ412と画像出力ジョブ401と画像出力ジョブ403の3通りのジョブを組み合わせて1セッションとして扱っても良い。
[セッション制御]
図6は、本実施例において、ハードディスク6に画像データの記憶可能領域がなくなってしまうディスクフル状態が生じない場合において、画像入出力制御装置のコア部10のCPU123にて実行されるセッション制御タスクおよびジョブ制御タスクとして、画像データを順次ストレージ部5へ記録する画像入力ジョブおよびストレージ部5に記録された画像データを順次プリンタ部2へプリントアウトする画像出力ジョブからなるセッションの制御手順を示したフローチャートである。なお、図中の(S601)〜(S630)は各ステップを示し、セッション制御タスク(a)、画像入力ジョブ制御タスク(b)、および画像出力ジョブ制御タスク(c)は各々マルチタスク動作するものである。尚、ハードディスク6への画像データ記録中に、記憶データ量が所定の最大記憶可能容量に達した場合(デイスクフル状態)の動作は後述する。
図6は、本実施例において、ハードディスク6に画像データの記憶可能領域がなくなってしまうディスクフル状態が生じない場合において、画像入出力制御装置のコア部10のCPU123にて実行されるセッション制御タスクおよびジョブ制御タスクとして、画像データを順次ストレージ部5へ記録する画像入力ジョブおよびストレージ部5に記録された画像データを順次プリンタ部2へプリントアウトする画像出力ジョブからなるセッションの制御手順を示したフローチャートである。なお、図中の(S601)〜(S630)は各ステップを示し、セッション制御タスク(a)、画像入力ジョブ制御タスク(b)、および画像出力ジョブ制御タスク(c)は各々マルチタスク動作するものである。尚、ハードディスク6への画像データ記録中に、記憶データ量が所定の最大記憶可能容量に達した場合(デイスクフル状態)の動作は後述する。
図6を用いて、本実施例に係る画像入出力制御装置のセッション制御およびジョブ制御の第1の例として、図5のPDLプリントセッション501とそれを構成する画像入力ジョブ412および画像出力ジョブ401の制御手順を説明する。
まず、セッション制御タスク(a)のステップ(S601)では、PC/WS11上でユーザがプリント設定を行う。プリント設定内容は、ページ数、部数、原稿サイズ、用紙サイズ、拡大縮小率、片面/両面、レイアウト、ページ出力順序、ソートモード、データ保持情報印刷の有無等である。ここでは、一例として、以下のプリント設定がなされているものとする。
ページ数:20頁…(P1)
印刷部数:10部…(P2)
片面印刷:する…(P3)
原稿サイズ:A4…(P4)
用紙サイズ:A4…(P5)
拡大縮小率:100%…(P6)
レイアウト:しない…(P7)
ページ出力順序:昇順…(P8)
ソートモード:する…(P9)
データ保持情報印刷:する…(P10)
以上のプリント設定後、ユーザはPC/WS11上で印刷指示を与える。それと共にPC/WS11上にインストールされているドライバソフトウエアが印刷対象となる文書データをいわゆるPDLデータに変換して、設定したプリント設定パラメータ(P1)〜(P10)とともに、PC/WS11に接続されたコンピュータインターフェース経由で、本画像入出力制御装置のコンピュータインターフェース部7に転送する。
印刷部数:10部…(P2)
片面印刷:する…(P3)
原稿サイズ:A4…(P4)
用紙サイズ:A4…(P5)
拡大縮小率:100%…(P6)
レイアウト:しない…(P7)
ページ出力順序:昇順…(P8)
ソートモード:する…(P9)
データ保持情報印刷:する…(P10)
以上のプリント設定後、ユーザはPC/WS11上で印刷指示を与える。それと共にPC/WS11上にインストールされているドライバソフトウエアが印刷対象となる文書データをいわゆるPDLデータに変換して、設定したプリント設定パラメータ(P1)〜(P10)とともに、PC/WS11に接続されたコンピュータインターフェース経由で、本画像入出力制御装置のコンピュータインターフェース部7に転送する。
コンピュータインターフェース部7を介して入力された画像を表すPDLデータがデータ処理部121に転送された後、RIP部8へ転送され、RIP部8では、転送されたPDLデータを順次画像データに展開(ラスタライズ)する。RIP部8でPDLデータを受信開始すると、RIP部8からコア部10へ処理要求が発行される。コア部10では発行された処理要求をCPU123が受付ける。ここで、ユーザが設定したプリント設定パラメータ(P1)〜(P10)もCPU123へ転送される。
ステップ(S602)では、コア部10において、RIP部8から発行された処理要求に従った一単位の画像処理機能を少なくとも1つの画像入力ジョブ又は画像出力ジョブに分け、内部的にこれらの画像入力ジョブ又は画像出力ジョブにより構成されるセッションを生成し、管理する。図7にセッション管理テーブル700を示す。セッション生成では図7に示すセッション管理テーブル700をメモリ124上に作成し、各種情報をセッションが終了するまで保持する。
セッションIDフィールド701は本画像入出力制御装置中でのユニークなセッションIDを生成して保持するものである。セッションタイプフィールド702は生成されたセッションのタイプ(PDLプリントセッション、コピーセッション、ファクシミリ送信セッション、ファクシミリ受信セッション、スキャンセッション、等)を特定するものであり、本動作例ではPDLプリントセッションであることを記録しておく。セッション優先順位フィールド703は、当該セッションの処理順序に関する優先順位を保持するものである。セッションステータスフィールド704は当該セッションの実行状態(実行可能状態、実行状態、中断状態、終了状態、エラー状態等)を実行状態に応じて保持するものである。リンクジョブ数フィールド705は当該セッションを構成する画像入力ジョブおよび画像出力ジョブの構成数を保持するものであり、本動作例では、図5に示す如くPDLプリントセッション501を構成する画像入力ジョブ412と画像出力ジョブ401の2つのジョブからなるので、構成数として「2」が設定される。第1のジョブポインタフィールド706は、画像入力ジョブ412のジョブ管理テーブル710へのポインタである。また、第2のジョブポインタフィールド707は、画像出力ジョブ401のジョブ管理テーブル730へのポインタである。このジョブポインタフィールドは、セッションを構成するジョブの数分、用意される。ジョブ管理テーブルもまた、セッションを構成するジョブの数分作成される。
ステップ(S603)では、図7に示す画像入力ジョブ412のジョブ管理テーブル710をメモリ124上に作成し、各種情報をジョブが終了するまで保持する。
ジョブIDフィールド711は本画像入出力制御装置中でのユニークなジョブIDを生成して保持するものである。ジョブタイプフィールド712は生成されたジョブのタイプ(前述した画像入力ジョブおよび画像出力ジョブ)を特定するものであり、本動作例では、RIP部8で展開された画像データを順次ストレージ部5へ記録する画像入力ジョブ412であることを記録しておく。ジョブ優先順位フィールド713は、当該ジョブの処理順序に関する優先順位を保持するものである。ジョブステータスフィールド714は、当該ジョブの実行状態(実行可能状態、実行状態、中断状態、終了状態、エラー状態等)を実行状態に応じて保持するものである。ページ数フィールド715は、当該ジョブのページ数を保持するものである。ページポインタフィールド716は、当該ジョブが管理する各ページの詳細情報を記述するページ管理テーブル720へのポインタである。ページ管理テーブル720はハードディスク6上に記録される。
ジョブパラメータフィールド717は当該ジョブの各種設定パラメータを保持するものであり、本動作例ではステップ(S601)で設定された、プリント設定パラメータ(P1)〜(P10)の設定内容が保持される。
また、セッション制御タスク(a)は、以上の画像入力ジョブのジョブ管理テーブル710を作成後、画像入力ジョブ制御タスク(b)を起動させる。
ステップ(S604)では、図7に示す画像出力ジョブ401のジョブ管理テーブル730をメモリ124上に作成し、各種情報をジョブが終了するまで保持する。
ジョブIDフィールド731は本画像入出力制御装置中でのユニークなジョブIDを生成して保持するものである。ジョブタイプフィールド732は生成されたジョブのタイプ(前述した画像入力ジョブおよび画像出力ジョブ)を特定するものであり、本動作例では、ストレージ部5に記録された画像データを順次プリンタ部2へプリントアウトする画像出力ジョブ401であることを記録しておく。ジョブ優先順位フィールド733は、当該ジョブの処理順序に関する優先順位を保持するものである。ジョブステータスフィールド734は、当該ジョブの実行状態(実行可能状態、実行状態、中断状態、終了状態、エラー状態等)を実行状態に応じて保持するものである。ページ数フィールド735は、当該ジョブのページ数を保持するものである。ページポインタフィールド736は、当該ジョブが管理する各ページの詳細情報を記述するページ管理テーブル740へのポインタである。ページ管理テーブル740の実体は、画像入力ジョブ412に関してハードディスク6上に記録されたページ管理テーブル720と同一のものである。
ジョブパラメータフィールド737は当該ジョブの各種設定パラメータを保持するものであり、本動作例ではステップ(S601)で設定された、ページ数、部数、用紙サイズ、拡大縮小率、片面/両面、ページ出力順序、ソート出力、データ保持情報印字の有無等に関するパラメータ(P1)〜(P10)が保持される。
また、セッション制御タスク(a)は、以上の画像出力ジョブのジョブ管理テーブル730を作成後、画像出力ジョブ制御タスク(c)を起動させる。
ステップ(S605)では、生成した画像入力ジョブ412の処理を開始する。即ち、セッション制御タスク(a)から画像入力ジョブ制御タスク(b)に対してジョブの開始を指示する。
ステップ(S606)では、生成した画像出力ジョブ401の処理を開始する。即ち、セッション制御タスク(a)から画像出力ジョブ制御タスク(c)に対してジョブの開始を指示する。
ステップ(S607)では、画像入力ジョブ制御タスク(b)から、ジョブの終了通知を受信して、画像入力ジョブの終了処理を行なう。即ち、画像入力ジョブのジョブ管理テーブル710のジョブステータス714を終了状態にする。
ステップ(S608)では、画像出力ジョブ制御タスク(c)から、ジョブの終了通知を受信して、画像出力ジョブの終了処理を行なう。即ち、画像出力ジョブのジョブ管理テーブル730のジョブステータス734を終了状態にする。
ステップ(S609)では、セッションの終了処理を行なう。即ち、画像入力ジョブおよび画像出力ジョブのジョブ管理テーブル710、730と、ページ管理テーブル720、740のページ毎の画像データを破棄して資源を開放するとともに、セッション管理テーブル700も破棄し、資源を開放して一連の処理を終了する。
次に、PDLプリントセッション501における画像入力ジョブ制御タスク(b)を説明する。
ステップ(S611)では、画像入力ジョブ制御タスク(b)が、セッション制御タスク(a)からのジョブの開始指示を受けて、他の画像入力ジョブが実行されておらず、新たな画像入力ジョブの受け付け可能状態であれば、指示されたジョブを開始する。
ステップ(S612)では、RIP部8で展開された画像データ1ページの受信を行なう。即ち、RIP部8からインターフェース120を介してデータ処理部121への画像転送を行なう。
ステップ(S613)では、データ処理部121に転送された画像データをページメモリ125に一時的に記憶する。
ステップ(S614)では、画像出力ジョブ制御タスク(c)に対してページ出力要求を送信する。後述する画像出力ジョブ管理タスク(c)にて、当該ページの画像データのページメモリ125からの読み出しが終了したら、ステップ(S615)に進む。
ステップ(S615)では、ページメモリ125中に一時的に記憶された画像データを、ストレージ部5のハードディスク6に記録する。この時、ページ管理テーブル720中のページ1フィールド721に各種画像属性情報(解像度、画素数、等)を記録する。
ステップ(S616)ではRIP部8にて展開された処理すべき全てのページが画像データとしてハードディスク6に記録されたかどうかが判断される。ここでの判断の結果、処理されていないページが残っている場合は、処理をステップ(S612)に戻し、また、全てのページが処理された場合には、処理をステップ(S617)に進める。
ステップ(S617)では、セッション制御タスク(a)に画像入力ジョブの終了通知を送信し、画像入力ジョブ制御タスク(b)を終了する。これにより、画像入力ジョブのジョブ管理テーブル710のジョブステータス714は終了状態となる。
次にPDLプリントセッションにおける画像出力ジョブ制御タスク(c)について説明する。
ステップ(S621)では、画像出力ジョブ制御タスク(c)が、セッション制御タスク(a)からこのジョブの開始指示を受けて、プリンタ部2が他のジョブにより使用されておらず、新たなプリント動作可能状態であれば、指示されたジョブを開始する。
ステップ(S622)では、画像入力ジョブ制御タスク(b)から、ページメモリ125に一時的に記憶された画像データの出力要求を受信する。
ステップ(S623)では、ページメモリ125からの画像データの読み出しを開始する。
ステップ(S624)では、プリンタ部2の使用権を獲得後、読み出したページの画像データを、インターフェース122を介してプリンタ部2へ画像転送し、プリンタ部2で前述したように画像形成を行ないプリントアウトする。
ステップ(S625)では、画像入力ジョブ制御タスク(b)からのページ出力要求が最終ページかどうかが判断される。個々での判断の結果、処理されていないページが残っている場合は、処理をステップ(S622)に戻し、また、全てのページが処理された場合には、処理をステップ(S626)に進める。ここまでの処理で、(P1)にて設定された印刷部数10のうちの最初の1部が完了する。この段階で、必要に応じステープル処理をプリント出力に対して実行してもよい。
ステップ(S626)では、画像入力ジョブ制御タスク(b)のステップ(S615)でストレージ部5のハードディスク6に記録されたページ毎の画像データを順次読み出して、インターフェース120を介してデータ処理部121に画像転送する。データ処理部121では、転送された1ページ分の画像データをページメモリ125上に保持する。
ステップ(S627)では、プリンタ部2の使用権を獲得後、データ処理部121に転送されてページメモリ125に保持されている画像データをインターフェース122を介してプリンタ部2へ転送し、プリンタ部2で画像形成を行ないプリントアウトする。
ステップ(S628)では、ハードディスク6に記録されたページ毎の画像データが全てプリントアウトされたかどうかが判断される。ここでの判断の結果、処理されていないページが残っている場合は、処理をステップ(S626)に戻し、また、全てのページが処理された場合には、ステープル指示がされているので、プリンタ部2で1部の用紙のステイプル止めをして、処理をステップ(S629)に進める。
ステップ(S629)では、ステップ(S601)にて設定されたプリント部数が全てプリントアウトされたかどうかが判断される。ここでの判断の結果、処理されていない部数が残っている場合は、処理をステップ(S626)に戻し、ハードディスク6からの画像データ読出し、ページメモリ125への格納、プリンタ部2でのプリントアウトを実行する。また、全ての部数が処理された場合には、処理をステップ(S630)に進める。
ステップ(S630)では、セッション制御タスク(a)に画像出力ジョブの終了通知を送信し、画像出力ジョブ制御タスク(c)を終了する。これにより、画像出力ジョブのジョブ管理テーブル730のジョブステータス734は終了状態となる。
以上の例では、PC/WS11上で設定したプリント設定に従って、PC/WS11からPDLデータとして画像情報を転送し、本画像入出力制御装置でPDLデータを画像データに展開してプリント出力する形態の図5のPDLプリントセッション501について説明したが、リーダ部1で読み取った画像情報をプリント出力する図5のコピーセッション502の場合についても同様に適用することが可能である。
以下に、図6を用いて、本実施例において、ハードディスク6に画像データの記憶可能領域がなくなってしまうディスクフル状態が生じない場合における、画像入出力制御装置のセッション制御およびジョブ制御の第2の例として、図5のコピーセッション502と、それを構成するリーダ部1で読み取られた画像データを順次ストレージ部5へ記録する画像入力ジョブ411、およびストレージ部5に記録された画像データを順次プリンタ部2へプリントアウトする画像出力ジョブ401の制御手順を説明する。
まず、ステップ(S601)では、画像入出力制御部3の操作部9上でユーザがコピー動作のための各種設定を行う。
図8に操作部9の外観を示す。ここで801は電源キー、802は予熱キー、803はコピー機能選択キー、804はファクシミリ機能選択キー、805はパーソナルボックス機能選択キー、806はスタートキー、807はストップキー、808はリセットキー、809は操作ガイドキー、810はユーザモード設定キー、811は割込みコピーキー、812はテンキー、813はクリアキー、814はファクシミリワンタッチキー、815はワンタッチキーの切り替え蓋、816はタッチパネルである。コピー動作のための各種設定内容は、部数、用紙サイズ、拡大縮小率、片面/両面、ソート出力、データ保持情報印字の有無等であり、テンキー812およびタッチパネル816上に表示される設定項目に従ってユーザが入力する。ここでは、一例として、以下のコピー設定がなされているものとする。
コピー部数:10部…(C1)
片面コピー:する…(C2)
用紙サイズ:A4…(C3)
拡大縮小率:100%…(C4)
レイアウト:しない…(C5)
ソートモード:する…(C6)
データ保持情報の印字:する…(C7)
以上のコピー設定後、ユーザは原稿をリーダ部1に載置して、スタートキー806を押下してコピー指示を与える。操作部9は設定したコピー設定パラメータ(C1)〜(C7)をコア部10のCPU123に転送し、処理要求を発行する。
片面コピー:する…(C2)
用紙サイズ:A4…(C3)
拡大縮小率:100%…(C4)
レイアウト:しない…(C5)
ソートモード:する…(C6)
データ保持情報の印字:する…(C7)
以上のコピー設定後、ユーザは原稿をリーダ部1に載置して、スタートキー806を押下してコピー指示を与える。操作部9は設定したコピー設定パラメータ(C1)〜(C7)をコア部10のCPU123に転送し、処理要求を発行する。
ステップ(S602)では、コア部10において、操作部9から発行された処理要求に従った一単位の画像処理機能を少なくとも1つの画像入力ジョブ又は画像出力ジョブに分け、内部的にこれら画像入力ジョブ又は画像出力ジョブにより構成されるセッションを生成し、前述した図7のセッション管理テーブル700で管理し、各種情報をセッションが終了するまで保持する。
セッションIDフィールド701には本画像入出力制御装置中でのユニークなセッションIDを生成して保持する。セッションタイプフィールド702は生成されたセッションのタイプ(PDLプリントセッション、コピーセッション、ファクシミリ送信セッション、ファクシミリ受信セッション、スキャンセッション、等)を特定するものであり、本動作例ではコピーセッションであることを記録しておく。セッション優先順位フィールド703には、当該セッションの処理順序に関する優先順位を保持する。セッションステータスフィールド704は当該セッションの実行状態(実行可能状態、実行状態、中断状態、終了状態、エラー状態等)を実行状態に応じて保持する。リンクジョブ数フィールド705は当該セッションを構成する画像入力ジョブおよび画像出力ジョブの構成数を保持するものであり、本動作例では、図5に示すコピーセッション502として画像入力ジョブ411と画像出力ジョブ401の2つのジョブからなるので、構成数として「2」が設定される。第1のジョブポインタフィールド706は、画像入力ジョブ411のジョブ管理テーブル710へのポインタである。また、第2のジョブポインタフィールド707は、画像出力ジョブ401のジョブ管理テーブル730へのポインタである。
ステップ(S603)では、画像入力ジョブ411のジョブ管理テーブル710をメモリ124上に作成し、各種情報をジョブが終了するまでの保持する。
ジョブIDフィールド711は本画像入出力制御装置中でのユニークなジョブIDを生成して保持するものである。ジョブタイプフィールド712は生成されたジョブのタイプ(前述した画像入力ジョブおよび画像出力ジョブ)を特定するものであり、本動作例では、リーダ部1で読み取られた画像データを順次ストレージ部5へ記録する画像入力ジョブ411であることを記録しておく。ジョブ優先順位フィールド713は、当該ジョブの処理順序に関する優先順位を保持するものである。ジョブステータスフィールド714は、当該ジョブの実行状態(実行可能状態、実行状態、中断状態、終了状態、エラー状態等)を実行状態に応じて保持するものである。ページ数フィールド715は、当該ジョブのページ数を保持するものである。ページポインタフィールド716は、当該ジョブが管理する各ページの詳細情報を記述するページ管理テーブル720へのポインタである。ページ管理テーブル720はハードディスク6上に記録される。
ジョブパラメータフィールド717は当該ジョブの各種設定パラメータを保持するものであり、本動作例ではステップ(S601)で設定された、コピー設定パラメータ(C1)〜(C7)の設定内容が保持される。
また、セッション制御タスク(a)は、画像入力ジョブのジョブ管理テーブル710を作成後、画像入力ジョブ制御タスク(b)を起動させる。
ステップ(S604)では、画像出力ジョブ401のジョブ管理テーブル730をメモリ124上に作成し、各種情報をジョブが終了するまで保持する。
ジョブIDフィールド731は本画像入出力制御装置中でのユニークなジョブIDを生成して保持するものである。ジョブタイプフィールド732は生成されたジョブのタイプ(前述した画像入力ジョブおよび画像出力ジョブ)を特定するものであり、本動作例では、ストレージ部5に記録された画像データを順次プリンタ部2へプリントアウトする画像出力ジョブ401であることを記録しておく。ジョブ優先順位フィールド733は、当該ジョブの処理順序に関する優先順位を保持するものである。ジョブステータスフィールド734は、当該ジョブの実行状態(実行可能状態、実行状態、中断状態、終了状態、エラー状態等)を実行状態に応じて保持するものである。ページ数フィールド735は、当該ジョブのページ数を保持するものである。ページポインタフィールド736は、当該ジョブが管理する各ページの詳細情報を記述するページ管理テーブル740へのポインタである。ページ管理テーブル740の実態は、画像入力ジョブ411に関してハードディスク6上に記録されたページ管理テーブル720と同一のものである。
ジョブパラメータフィールド737は当該ジョブの各種設定パラメータを保持するものであり、本実施例では、ステップ(S601)で設定された、部数、用紙サイズ、拡大縮小率、片面/両面、ソート出力、ステイプル止めの有無等に関するパラメータ(C1)〜(C7)が保持される。
また、セッション制御タスク(a)は画像出力ジョブのジョブ管理テーブル730を作成後、画像出力ジョブ制御タスク(c)を起動させる。
ステップ(S605)では、生成した画像入力ジョブ411の処理を開始する。即ち、セッション制御タスク(a)から画像入力ジョブ制御タスク(b)に対してジョブの開始を指示する。
ステップ(S606)では、生成した画像出力ジョブ401の処理を開始する。即ち、セッション制御タスク(a)から画像出力ジョブ制御タスク(c)に対してジョブの開始を指示する。
ステップ(S607)では、画像入力ジョブ制御タスク(b)から、ジョブの終了通知を受信して、画像入力ジョブの終了処理を行なう。即ち、画像入力ジョブのジョブ管理テーブル710のジョブステータス714を終了状態にする。
ステップ(S608)では、画像出力ジョブ制御タスク(c)から、ジョブの終了通知を受信して、画像出力ジョブの終了処理を行なう。即ち、画像出力ジョブのジョブ管理テーブル730のジョブステータス734を終了状態にする。
ステップ(S609)では、セッションの終了処理を行なう。即ち、画像入力ジョブおよび画像出力ジョブのジョブ管理テーブル710,730と、ページ管理テーブル720,740のページ毎の画像データを破棄して資源を開放するとともに、セッション管理テーブル700も破棄し、資源を開放して一連の処理を終了する。
コピーセッション502における画像入力ジョブ制御タスク(b)について説明する。
ステップ(S611)では、画像入力ジョブ制御タスク(b)が、セッション制御タスク(a)からジョブの開始指示を受けて、他の画像入力ジョブによってリーダ部1が使用されておらず、新たな画像入力ジョブの受け付け可能状態であれば、指示されたジョブを開始する。
ステップ(S612)では、リーダ部1で読み取られた画像データ1ページの受信を行なう。即ち、リーダ部1からインターフェース120を介してデータ処理部121への画像転送を行なう。
ステップ(S613)では、データ処理部121に転送された画像データをページメモリ125に一時的に記憶する。
ステップ(S614)では、画像出力ジョブ制御タスク(c)に対してページ出力要求を送信する。画像出力ジョブ制御タスク(c)にて、当該ページの画像データのページメモリ125からの読み出しが終了したら、ステップ(S615)に進む。
ステップ(S615)では、ページメモリ125中に一時的に記憶された画像データを、ストレージ部5のハードディスク6に記録する。この時、ページ管理テーブル720中のページ1フィールド721に各種画像属性情報(解像度、画素数、等)を記録する。
ステップ(S616)ではリーダ部1で読み取られた処理すべき全てのページが画像データとしてハードディスク6に記録されたかどうかが判断される。ここでの判断の結果、処理されていないページが残っている場合は、処理をステップ(S612)に戻し、また、全てのページが処理された場合には、処理をステップ(S617)に進める。
ステップ(S617)では、セッション制御タスク(a)に画像入力ジョブの終了通知を送信し、画像入力ジョブ制御タスク(b)を終了する。これにより、画像入力ジョブのジョブ管理テーブル710のジョブステータス714は終了状態となる。
コピーセッション502における画像出力ジョブ制御タスク(c)のステップ(S621)以降の処理は、前述したPDLプリントセッション501の場合と全く同様なので省略する。
以上の例では、PDLプリントセッション501とコピーセッション502に関する形態について説明したが、図5にセッションの拡張例を示したように、任意の画像入力ジョブと任意の画像出力ジョブを組み合わせて任意のセッションを構成しても、本実施例に示した制御手順をそれらセッションに対して同様に適用することが可能である。
[ハードディスク管理]
次に、図9の(A)、(B)を用いて、図6のステップ(S615)でストレージ部5のハードディスク6に画像データを記録する際のディスク容量確認と使用領域確保の方法について説明する。
次に、図9の(A)、(B)を用いて、図6のステップ(S615)でストレージ部5のハードディスク6に画像データを記録する際のディスク容量確認と使用領域確保の方法について説明する。
一般に、ディスク領域確保と使用領域管理には、File Allocation Table(FAT)なる管理手法が利用される。図9の(A)において、900はストレージ部5又はコア部10に用意されたFATであり、901はFAT900に複数設けられたFATエントリを示す。FATエントリ901の夫々は、所定の論理ブロックに相当し、例えば、1FAT当りの論理ブロックを512バイトとすると、全ディスク容量は、(FATエントリ数)×(512)バイトとなる。
FATエントリ901には、当該FATエントリの使用状態及びリンク関係が書き込まれる。0は未使用のFATエントリを示し、使用中のFATエントリには0以外の値を書き込み、また、連続したFATエントリを使用する場合には、次のFATエントリの番号を書き込む。リンクの最後のFATエントリには0xFFを書き込む。
図9の(B)は、FAT900で示したハードディスク6の使用状態を概念的に表わしたものである。902はハードディスク6の全体を表わす。903は論理ブロックであり、FAT900の実態である記憶領域を示している。図中の斜線部は現在使用中の領域を示す。この様に、FAT900の各FATエントリ901の書き込み内容をコア部10のCPU123が見ることにより、ハードディスク6の記憶領域の使用状況を知ることができ、従って、図6のステップ(S615)で、ストレージ部5のハードディスク6に画像データを記録する際に、使用可能な記憶領域の検知とその領域確保が可能となる。
[ディスクフル状態の制御]
図10は、図6のステップ(S615)でストレージ部5のハードディスク6に画像データを記録する際に、記憶領域が1つも確保できなかった場合、即ち、ディスクフル状態となった場合に、コア部10のCPU123が実行する制御手順を示したフローチャートである。図10を用いて、ディスクフル状態となった場合の制御手順を説明する。尚、この場合は、実行中の画像入力ジョブが複数ページ分の画像データを入力するジョブであって、ハードディスク6に少なくとも1ページ分の画像データの記録がなされた後に、ディスクフル状態となった場合を想定している。
図10は、図6のステップ(S615)でストレージ部5のハードディスク6に画像データを記録する際に、記憶領域が1つも確保できなかった場合、即ち、ディスクフル状態となった場合に、コア部10のCPU123が実行する制御手順を示したフローチャートである。図10を用いて、ディスクフル状態となった場合の制御手順を説明する。尚、この場合は、実行中の画像入力ジョブが複数ページ分の画像データを入力するジョブであって、ハードディスク6に少なくとも1ページ分の画像データの記録がなされた後に、ディスクフル状態となった場合を想定している。
画像データの記録中にディスクフル状態となると、コア部10のCPU123は、ステップ(S1301)において、現在入力中のジョブに関して、ひとまず画像データの入力を中断する処理を行う。そして、ステップ(S1302)で、画像データの入力中断時点において記憶領域に余裕があるかないかの確認を行い、余裕がある場合は、ステップ(S1307)で、入力を中断したジョブの再開を行う。一方、ステップ(S1302)で、余裕が無いと確認された場合は、ステップ(S1303)に進み、現在出力中のジョブがあるか否かを判断し、それがない場合はステップ(S1306)へ分岐する。
ステップ(S1303)で、出力中のジョブがあると確認された場合は、ステップ(S1304)にて、出力中のジョブで、入力を完了したジョブがあるか否かを判断し、それがある場合には、ステップ(S1302)へ戻り、画像データの出力動作によりハードディスク6に空き領域ができるのを待機する。一方、入力を完了したジョブがない場合には、ステップ(S1305)に進み、出力中のジョブで、何らかの原因で出力中断状態にあるものがあるか否かを判断する。
出力中断状態にあるジョブとは、例えば、出力中に画像を記録するための用紙が無くなり出力中断しているジョブや、用紙のジャムやトナー切れ等の要因で画像形成が継続できない状態で出力中断しているジョブ等である。このようなジョブがある場合、それらの中断要因を解除することで、画像データの出力が再開され、ハードディスク6の空き領域が増える可能性がある。そこで、解除可能な何らかの原因で出力中断状態にあるジョブがある場合は、ステップ(S1305)、ステップ(S1302)、ステップ(S1303)、及び、ステップ(S1304)でループを形成して、何らかの原因で中断中の出力の再開を待機し、その実行によりハードディスク6に空き領域ができるのを待機する。
一方、ステップ(S1305)において、出力が中断状態となっているジョブが無いと判断された場合には、ステップ(S1306)へ分岐し、図11に示す制御動作を実行する。
即ち、図11は、図10の制御手順において、ハードディスク6に記憶領域を確保できる見込みがないと判断された場合に、コア部10のCPU123により実行される動作手順である。以下、図11の制御手順を説明する。
図11において、ステップ(S1001)では、セッション管理テーブル700を調べることにより、動作中の画像入力ジョブを含む画像入出力セッションを特定し、そのセッションを中断するとともに、動作中の画像入力ジョブを含む画像入出力セッションのセッションステータスフィールド704及び画像入力ジョブ管理テーブル710のジョブステータスフィールド714に中断状態にある旨を書き込む。
ステップ(S1002)では、画像入力ジョブを含む画像入出力セッションが同時に複数存在するか否かを調べる。複数の画像入出力セッションが存在する場合は、ステップ(S1003)に進み、一方、存在する画像入出力セッションが1つの場合にはステップ(S1004)に進む。
ステップ(S1003)では、ステップ(S1001)で中断された複数の画像入出力セッションの内のどのセッションを中止(キャンセル)するかを、ユーザに選択させる。この選択を行うために、操作部のタッチパネル816には図12に示す如くの画面が表示される。図12において、1100は選択画面である。1102はハードディスク6のメモリ残量を示し、本例では、0%であることが示されている。1103、1104、1105、及び、1106は、画像入出力セッションを示し、本表示例で、1103及び1104は、PDLプリントセッション501であり、1105及び1106は、コピーセッション502である。1107はセッションの中止を指示するための中止キー、1108は表示されている複数のセッションの中から1つを選択するための選択キーである。選択キー1108を操作して所望のセッションを指定した後、中止キー1107を操作することにより、中止すべきセッションを選択指示できる。
ステップ(S1004)では、ステップ(S1003)で選択された中止対象の画像入出力セッションに関して、ディスクフル状態が発生するまでにハードディスク6に途中まで記録された画像データを出力するか否かをユーザに選択させる。
図13にタッチパネル816上に表示される選択画面の一例を示す。1200は選択画面、1201は出力することを選択する「はい」キー、1202は出力しないことを選択する「いいえ」キーである。「はい」キー1201が押下された場合には、ステップ(S1005)に進み、「いいえ」キー1202が押下された場合には、ステップ(S1006)に進む。
ディスクフル状態が発生するまでにハードディスク6に途中まで記録された画像データを出力することを選択する「はい」キー1201が押下された場合には、ステップ(S1005)で、選択された画像入出力セッションに関する画像入力ジョブの終了処理を行うとともに、ハードディスクフルが発生する前にハードディスク6に途中まで記録されていた画像データに関して画像出力ジョブを再開させ、ステップ(S1007)に進む。ステップ(S1007)では、ステップ(S1006)にて再開した画像出力ジョブの終了を待機する。終了した場合は、当該画像入出力セッションに関する終了処理を行ってステップ(S1008)へ進む。この画像出力ジョブにより、ハードディスク6には画像データを新たに記憶可能な空き領域が形成される。
一方、ディスクフル状態が発生するまでにハードディスク6に途中まで記録された画像データを出力しないことを選択する「いいえ」キー1202が押下された場合には、ステップ(S1006)で、選択された画像入出力セッションに関する画像入力ジョブ及び画像出力ジョブの終了処理をして、ステップ(S1008)へ進む。ここにおいて、ハードディスク6に途中まで記録されていた画像データが無効となり(破棄され)、その領域が新たな画像データの記憶可能領域となる。
ステップ(S1008)では、ハードディスクフルの発生により中断された画像入出力セッションが他にも存在するか否かをセッション管理テーブル700を調べて判断する。中断された画像入出力セッションが存在する場合は、ステップ(S1009)へ進み、存在しない場合は、処理を終了する。
ステップ(S1009)では、ステップ(S1001)で中断された他の画像入力ジョブを含む画像入出力セッションを再開し、ステップ(S1010)へ進む。ここにおいて、前述したステップ(S1005)における画像データの出力、または、ステップ(S1006)における画像データの無効化により、ハードディスク6には新たな画像データの記憶可能領域が形成されており、この領域を用いて、再開された画像入出力セッションにおける画像入力ジョブによって出力される画像データが記憶される。ステップ(S1010)では、ステップ(S1009)にて再開した画像入出力セッションにおける画像出力ジョブの終了を待機する。終了した場合は、当該画像入出力セッションに関する終了処理をし、ステップ(S1008)に戻り。更なる継続の動作を行う。
以上の例では、ハードディスクフル状態が発生した時点で、ハードディスク6に少なくとも1ページ分の画像データが記録されている場合を想定して説明を行った。しかしながら、1ページ分の画像データが記録されずにハードディスクフル状態が発生した場合や、ステップ(S601)で指定されたプリント設定が、例えば一枚の記録紙に複数画像を記録する製本モードのように全ページをハードディスク6に一旦記録してからでないとプリント出力を開始できない場合等、途中まで記録された画像データによる画像出力では意味がない場合には、ステップ(S1004)、ステップ(S1005)、ステップ(S1007)に示したユーザによる出力の選択動作を省略し、代りにステップ(S1006)に進み画像入力ジョブ及び画像出力ジョブの終了処理をユーザ選択なしに実行する様構成する。
また、ハードディスクフルの状態の判断は、ハードディスク6に全く記憶可能領域がなくなった場合のみならず、若干の余裕を持ってディスクフルとしてもよい、これによると、小容量の画像データによる画像入出力セッションを大容量の画像データによる画像入出力セッションに優先して、効率よく実行させることができ、装置の停止時間の短縮が図れる。
また、以上の例においては、画像データの入出力動作をストレージ部5のハードディスク6を介して行う場合について説明したが、ハードディスク6を使用することなく、例えばデータ処理部121のページメモリ125を用いた処理において、ページメモリ125にメモリフル状態が生じた場合の処理に、上記説明と同様の構成を適用することも可能である。
[ジョブ自動消去]
本実施例では、プリントやコピーの際にハードディスクに保持された画像データは、印刷後もしばらくの間保持され、再印刷が容易に出来るようになっている。図15に、タッチパネル816に表示されるジョブ自動消去の設定画面を示す。「自動消去しない」1501、「自動消去する」1502の二者択一のラジオボタンがある。そして、「自動消去する」ラジオボタン1502を選択すると、自動消去方法を選択する「期間設定による」1503、「保持ジョブ数設定による」1507、「HD残容量設定による」1508の三者択一のラジオボタンを選択できる。「期間設定による」1503を選択すると、何日間で消去するかを設定する数値入力ボックスが有効となる。さらに、「期間設定による」1503を選択した時には、期間の開始時点を定義する「ジョブストア時から」1504、「最初の印刷時から」1505、「最後の印刷時から」1506の三者択一のラジオボタンを選択できる。「保持ジョブ数設定による」1507を選択すると、保持ジョブ数の最大値を設定する数値入力ボックスが有効となる。この数値を超えるジョブを保存する場合には、古いジョブからジョブを自動消去し、保持するジョブの最大数を制限する。「HD残容量設定による」1508を選択すると、ジョブの自動消去を発動するHDハードディスク)残容量を設定する数値入力ボックスが有効となる。HD残容量がこの容量を下回ると、古いジョブからジョブを自動消去し、HD残容量を確保する。また、キャンセルボタン1509を押すと、変更内容を破棄してこの設定画面を終了する。終了ボタン1510を押すと、変更内容を有効なものとしてこの設定画面を終了する。
本実施例では、プリントやコピーの際にハードディスクに保持された画像データは、印刷後もしばらくの間保持され、再印刷が容易に出来るようになっている。図15に、タッチパネル816に表示されるジョブ自動消去の設定画面を示す。「自動消去しない」1501、「自動消去する」1502の二者択一のラジオボタンがある。そして、「自動消去する」ラジオボタン1502を選択すると、自動消去方法を選択する「期間設定による」1503、「保持ジョブ数設定による」1507、「HD残容量設定による」1508の三者択一のラジオボタンを選択できる。「期間設定による」1503を選択すると、何日間で消去するかを設定する数値入力ボックスが有効となる。さらに、「期間設定による」1503を選択した時には、期間の開始時点を定義する「ジョブストア時から」1504、「最初の印刷時から」1505、「最後の印刷時から」1506の三者択一のラジオボタンを選択できる。「保持ジョブ数設定による」1507を選択すると、保持ジョブ数の最大値を設定する数値入力ボックスが有効となる。この数値を超えるジョブを保存する場合には、古いジョブからジョブを自動消去し、保持するジョブの最大数を制限する。「HD残容量設定による」1508を選択すると、ジョブの自動消去を発動するHDハードディスク)残容量を設定する数値入力ボックスが有効となる。HD残容量がこの容量を下回ると、古いジョブからジョブを自動消去し、HD残容量を確保する。また、キャンセルボタン1509を押すと、変更内容を破棄してこの設定画面を終了する。終了ボタン1510を押すと、変更内容を有効なものとしてこの設定画面を終了する。
この例では画像入出力装置のストレージ部であるHDに保持された全てのジョブに対して共通な自動消去設定を行うようになっているが、RIPを介したプリント、FAXの印刷、コピーなどセッションの種類ごとに自動消去設定を行えるようにしても構わないし、ストレージ部を仮想的に複数のエリアにわけ、その仮想的なエリアごとに自動消去設定を行えるようにしても構わない。さらに、印刷ジョブごとに異なる自動消去設定を行えるようにしても構わない。図17に2つの例を示している。1701は、ストレージ部を仮想的にわけた複数のエリアをボックスと名づけ、そのボックスごとに行う自動消去設定の操作画面例である。この図にあるようにボックス毎に保持する容量を設定できるようにしてもよい。1702は、ジョブ毎に行う自動消去設定の操作画面例である。この図にあるように、消去する日時を設定できるようにしてもよい。
図16にジョブ自動消去の処理フローを示す。これはタイマー割り込みにより1分ごとに行われるプロセスである。S1601にて変数Xへ最初のジョブIDを入れる。S1602にて、ジョブIDがXであるジョブの自動消去設定がYesかどうかをチェックする。NoであればS1605まで飛ばす。Yesであれば、S1603にてジョブIDがXのジョブがデータ保持期限切れかどうかをチェックし、NoであればS1605まで飛ぶ。このデータ保持期限切れかどうかをチェックする際には、図15で示したような、自動消去設定に応じて、判断方法を変える。YesであればS1604にてジョブIDがXのジョブを消去する。S1605にて全てのジョブIDのチェックが終了したかを確認し、Yesであれば処理を終了する。NoであればS1606にて変数Xへ次のジョブIDを設定し、S1602へ戻る。
[データ保持情報印字]
本発明では、自動消去の期限情報を付加して印字できる。図18に、タッチパネル816に表示されるストレージからの印刷操作画面を示す。ストレージ内の複数の仮想的なエリアであるボックスに保持されたジョブのうち選択したジョブを印刷する画面である。ヘッダ部1801にはボックスの番号と選択したデータの番号が示される。部数設定部1802は部数が表示される。データ保持情報印字設定ボタン1803を押すとオン/オフのトグル動作をし、自動消去の期限情報を付加して印刷するかどうかを設定できる。印刷ボタン1804が印刷動作開始を指示するためのボタンである。中止ボタン1805は印刷せずにこの画面を終了するボタンである。
本発明では、自動消去の期限情報を付加して印字できる。図18に、タッチパネル816に表示されるストレージからの印刷操作画面を示す。ストレージ内の複数の仮想的なエリアであるボックスに保持されたジョブのうち選択したジョブを印刷する画面である。ヘッダ部1801にはボックスの番号と選択したデータの番号が示される。部数設定部1802は部数が表示される。データ保持情報印字設定ボタン1803を押すとオン/オフのトグル動作をし、自動消去の期限情報を付加して印刷するかどうかを設定できる。印刷ボタン1804が印刷動作開始を指示するためのボタンである。中止ボタン1805は印刷せずにこの画面を終了するボタンである。
図19にデータ保持情報印字の処理フローを示す。この図に示す一連の処理は、図6のS621の画像出力ジョブ開始の一部に相当する。S1901にて、対象のジョブのデータ保持情報印字設定がオンかどうかをチェックする。オンでなければこの処理は終了する。オンであれば、S1902にて自動消去設定がされているかどうかをチェックする。されていなければ、S1906にて、自動消去されないジョブについてのデータ保持情報印字処理を行う。自動消去設定されていれば、S1903にて、自動消去間近のジョブかどうかをチェックする。これは図15で示したような自動消去の方法によって判断方法を変えるが、期間によって消去する場合、例えば2日前であれば自動消去間近と判断する。保存ジョブ数によって自動消去する場合、例えば残り10ジョブ保持すると自動消去されるジョブは自動消去間近と判断する。また、HD残容量によって自動消去する場合、例えばHD残容量があと50MB減ると自動消去されるジョブは自動消去間近と判断する。またこれらの判断基準を別途設定できるようにしても構わない。自動消去間近のジョブの場合は、S1907にて、自動消去間近のジョブ用のデータ保持情報印字処理を行う。そうでなければ、S1905にて、一般的なジョブのデータ保持情報印字処理を行う。
データ保持情報印字処理は、ジョブの自動消去の期限情報を所定のフォーマットにて印刷画像に付加する処理である。期間によって自動消去する場合には、設定された期間の情報と始点となるイベントの日時より、データ消去日時を算出し、印字する。図20にその付加画像の例を示す。2001が第一の例であり、文字列で示した例である。2002、2003、2004は、それぞれ図19のS1905、S1906、S1907の処理による付加画像に対応する。2002では自動消去される予定の日にちと、プリンタ名が印字される。2003では自動消去されないジョブのため、プリンタ名のみの印字となる。2004は自動消去間近であることを強調するため、日にちの部分がアンダーラインで表示される。もちろん、太字にしたり書体を変えたり色を変えたりしてもよい。2002は第2の例であり、アイコンを用いて簡潔に示した例である。2006、2007、2008は、それぞれ図19のS1905、S1906、S1907の処理による付加画像に対応する。2006では自動消去される予定の日にちと、プリンタ名が印字される。2007では自動消去されないジョブのため、プリンタ名のみの印字となる。2008は自動消去間近であることを強調するため、日にちの後に「!」マークが印字される。もちろん、色を変えたり書体を変えてもよい。また、これらの印字方法を複数持ち、選択できるようにしてもよい。また、この例では用紙の下部に印字する例であるが、印字位置を複数の場所から選択できるようにしてもよいし、印字する画像内容の余白に応じて印字位置や印字フォーマットを自動的に選択するようにしてもよい。そして、この例ではジョブの消去予定日とプリンタ名を印字しているが、ジョブ名、ジョブID、自動消去方法など、ジョブに関係する情報を同時に印字してもよい。さらに自動消去間近である場合には期限情報を付加しないで印字するという処理でも構わない。
また、この実施例では自動消去される場合についてのみ記載したが、手動消去できるようにしても当然構わない。その場合、手動消去されたことを示す情報を設定期限まで保持しておき、自動消去によらずジョブの情報が消えてしまったことを操作部等にて確認できるようにしておくとよい。またこの処理を、データ保持情報印字処理を1回でも行ったジョブに対してのみ施すようにしてもよい。
以上、本発明を好ましい実施例構成を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変形、変更が可能なことは言う迄もない。
Claims (36)
- 以下の手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
・画像データ保持手段:画像形成用のデータを保持する
・画像データ保持期限設定手段:画像データを保持する期限を設定する
・画像データ消去手段:データ保持期限を過ぎた場合、画像データを消去する
・画像データ消去予定日時算出手段:設定された画像データ保持期限から、データ消去予定日時を算出する
・画像データ消去予定日時情報画像付加手段:期限情報を画像として付加する
・画像形成手段 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ保持期限設定手段が、所定の処理時点からの時間によって画像データ保持期限を設定する。 - 以下の特徴を備える請求項2に記載の画像処理装置。
・画像データ保持期限設定手段によって設定する時間の始点となる前記「所定の処理時点」が、ジョブ保存時点である。 - 以下の特徴を備える請求項2に記載の画像処理装置。
・画像データ保持期限設定手段によって設定する時間の始点となる前記「所定の処理時点」が、最初の印刷時点である。 - 以下の特徴を備える請求項2に記載の画像処理装置。
・画像データ保持期限設定手段によって設定する時間の始点となる前記「所定の処理時点」が、最後の印刷時点である。 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ保持期限設定手段が、日時によって画像データ保持期限を設定する。 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ保持期限設定手段が、最大保持ジョブ数によって画像データ保持期限を設定する。 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ保持期限設定手段が、最大総保持ジョブ容量によって画像データ保持期限を設定する。 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ保持期限設定手段が、記憶手段の空き容量によって画像データ保持期限を設定する。 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ保持期限設定手段が、自動消去しない選択肢を含む。 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ保持期限設定手段が、複数の設定方法から所望の設定方法を選択できる。 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ消去予定日時情報画像付加選択手段:画像データ消去予定日時情報画像付加手段によって期限情報を画像として付加するかどうかを選択する。
・画像データ消去予定日時情報画像付加手段は、画像データ消去予定日時情報画像付加選択手段による選択に従い、期限情報を画像として付加するかしないかを切り替える。 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ消去予定日時情報画像付加手段が、期限情報に加え、画像処理装置名を画像として付加する。 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ消去予定日時情報画像付加手段が、期限情報に加え、記憶場所情報を画像として付加する。 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ消去予定日時情報画像付加手段が、期限情報に加え、ジョブ識別子を画像として付加する。 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ消去予定日時情報画像付加手段が、期限情報に加え、ジョブ識別子を画像として付加する。 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ消去予定日時情報画像付加手段が、所定の記号を用いて期限情報を画像として付加する。 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ保持期限設定手段が、ジョブ毎に異なる画像データ保持期限を設定できる。 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ保持期限設定手段が、前記画像処理装置によって処理されるジョブ全てに共通な画像データ保持期限を設定できる。 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ消去予定日時情報画像付加手段が、保持期限と現在時刻との比較に応じて、期限情報の画像付加方法を変化させる。 - 以下の特徴を備える請求項20に記載の画像処理装置。
・画像データ消去予定日時情報画像付加手段が、保持期限と現在時刻との差が所定時間以内の場合、色を変化させて期限情報の画像を付加する。 - 以下の特徴を備える請求項20に記載の画像処理装置。
・画像データ消去予定日時情報画像付加手段が、保持期限と現在時刻との差が所定時間以内の場合、アンダーラインをつけて期限情報の画像を付加する。 - 以下の特徴を備える請求項20に記載の画像処理装置。
・画像データ消去予定日時情報画像付加手段が、保持期限と現在時刻との差が所定時間以内の場合、太字にして期限情報の画像を付加する。 - 以下の特徴を備える請求項20に記載の画像処理装置。
・画像データ消去予定日時情報画像付加手段が、保持期限と現在時刻との差が所定時間以内の場合、所定のマークを付加して期限情報の画像を付加する。 - 以下の特徴を備える請求項20に記載の画像処理装置。
・画像データ消去予定日時情報画像付加手段が、保持期限と現在時刻との差が所定時間以内の場合、期限情報の画像を付加しない。 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ手動消去手段:データ保持期限に関わらず、選択した画像データを強制的に消去する - 以下の特徴を備える請求項26に記載の画像処理装置。
・画像データ保持手段が、画像データ手動消去手段によって強制的に画像データを消去されたジョブに対して、手動消去されたことを示す情報を保持し、データ保持期限を過ぎた場合に画像データ消去手段により、手動消去済み情報を消去する。 - 以下の特徴を備える請求項27に記載の画像処理装置。
・表示手段:手動消去済み情報を表示する。 - 以下の特徴を備える請求項28に記載の画像処理装置。
・表示手段が、画像データ消去予定日時情報画像付加手段により期限情報を画像として付加したジョブに対してのみ、手動消去済み情報を表示する。 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ保持手段が、仮想的に複数の画像データ保持領域を持ち、どの画像データ保持領域に画像データを保持できるかを指定できる。 - 以下の特徴を備える請求項30に記載の画像処理装置。
・画像データ消去予定日時情報画像付加手段が、期限情報に加え、画像データ保持領域情報を画像として付加する。 - 以下の特徴を備える請求項30に記載の画像処理装置。
・画像データ保持期限設定手段が、画像データ保持領域毎に画像データ保持期限を設定できる。 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ保持手段が、画像処理装置とは物理的に離れた場所にあり、通信手段によって画像データをやりとりして保持する。 - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ消去予定日時情報画像付加フォーマット設定手段:画像データ消去予定日時情報画像付加手段によって画像付加する際のフォーマットを複数のものから選択する。
・画像データ消去予定日時情報画像付加手段が、画像データ消去予定日時情報画像付加フォーマット設定手段により設定されたフォーマットに基づいて期限情報を画像として付加する - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像付加位置選択手段:期限情報を画像付加する位置を設定する。
・画像データ消去予定日時情報画像付加手段が、画像付加位置選択手段によって選択された位置情報に基づいて、期限情報を画像として付加する - 以下の特徴を備える請求項1に記載の画像処理装置。
・画像データ消去予定日時情報画像付加手段が、画像付加する対象の元画像データの内容に応じて、期限情報の画像付加形態を変更する。
Priority Applications (1)
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JP2004356752A JP2006166214A (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | 画像形成装置 |
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