JP2004212737A - ズームレンズ - Google Patents
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Abstract
【課題】ズームレンズの小型化、薄型化を図る。
【解決手段】物体側から像面側に向けて順に、全体として負の屈折力を有する第1レンズ群I、全体として正の屈折力を有する第2レンズ群II、全体として正の屈折力を有する第3レンズ群IIIを備え、第2レンズ群が像面側から物体側に移動しかつ第3レンズ群が像面側から物体側へ一旦移動した後再び像面側に移動して広角端から望遠端への変倍及び変倍に伴う像面変動の補正を行うズームレンズにおいて、第1レンズ群は、物体側から順に配列された負の屈折力を有する単一のレンズ1及び光路を変えると共に正の屈折力を有するプリズム2からなる。これにより、薄型化、小型化が達成され、携帯電話機、携帯情報端末機等に好適なズームレンズが提供される。
【選択図】 図1
【解決手段】物体側から像面側に向けて順に、全体として負の屈折力を有する第1レンズ群I、全体として正の屈折力を有する第2レンズ群II、全体として正の屈折力を有する第3レンズ群IIIを備え、第2レンズ群が像面側から物体側に移動しかつ第3レンズ群が像面側から物体側へ一旦移動した後再び像面側に移動して広角端から望遠端への変倍及び変倍に伴う像面変動の補正を行うズームレンズにおいて、第1レンズ群は、物体側から順に配列された負の屈折力を有する単一のレンズ1及び光路を変えると共に正の屈折力を有するプリズム2からなる。これにより、薄型化、小型化が達成され、携帯電話機、携帯情報端末機等に好適なズームレンズが提供される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCD等の撮像素子を備えたデジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等に適用されるズームレンズに関し、特に携帯電話機、携帯情報端末機(PDA)等に搭載される小型のデジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等に好適なズームレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年においては、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等に用いられる撮像素子の著しい技術進歩により、小型のCCD等が開発されており、それに伴って、使用される光学系としても小型化、軽量化が要望されている。
特に、携帯電話機、携帯情報端末機(PDA)等は、小型化、薄型化が強く要求されており、それ故にそれらに搭載される光学系としても小型で、薄型にする必要がある。
一方、従来の携帯電話機、携帯情報端末機等に搭載されている光学系としては、それらの筐体の奥行きが浅い(薄い)こともあって、光学系自体がそれ程大きくなく、小型化、薄型化に対応できる単焦点レンズが搭載されていた(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−069214号公報
【特許文献2】
特開2002−290523号公報
【特許文献3】
特開平06−107070号公報
【特許文献4】
特開平09−211287号公報
【特許文献5】
特開2000−292692号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、情報技術の発達(IT化)とそれに伴う市場要求等により、携帯電話機、携帯情報端末機等の小型化、薄型化を図りつつも、単に固定焦点による撮影だけではなく、被写体に応じて広角〜望遠までの変倍撮影が可能な光学系(ズームレンズ)が要求されている。その一方で、携帯電話機、携帯情報端末機(PDA)、携帯型パーソナルコンピュータ等の奥行きの浅い限られた空間内に容易に収容できるようなレンズ構成をなす小型で全長の短いズームレンズとして、好ましいものが無かった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、小型化、薄型化、軽量化等が図れ、携帯電話機、携帯情報端末機等に搭載されるのに適した光学性能の高いズームレンズを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のズームレンズは、物体側から像面側に向けて順に、全体として負の屈折力を有する第1レンズ群と、全体として正の屈折力を有する第2レンズ群と、全体として正の屈折力を有する第3レンズ群とを備え、第2レンズ群が像面側から物体側に移動しかつ第3レンズ群が像面側から物体側へ一旦移動した後再び像面側に移動して広角端から望遠端への変倍及び変倍に伴う像面変動の補正を行うズームレンズであって、上記第1レンズ群は、物体側から順に配列された、負の屈折力を有する単一のレンズと、光路を変えると共に正の屈折力を有するプリズムと、からなる、ことを特徴としている。
この構成によれば、第2レンズ群が像面側から物体側に移動しかつ第3レンズ群が像面側から物体側へ一旦移動した後再び像面側に移動することで、広角端から望遠端への変倍及び変倍に伴う像面変動の補正が行われる。また、ズームレンズの奥行き寸法は、第1レンズ群(単一のレンズ及びプリズム)に物体光(被写体光)が進入する方向での奥行き寸法となるため、薄型化が達成され、又、撮影時及び非撮影時に拘わらず奥行き寸法及び第1レンズ群から像面までの寸法が変化しない小型のズームレンズが達成される。
【0007】
上記構成において、第2レンズ群は、正の屈折力を有する単一のレンズからなり、第2レンズ群の物体側には、一体的に移動するように開口絞りが配置されている、構成を採用できる。
この構成によれば、光軸方向における全長が短くなり、又、開口絞りを挟んだ両側の(上流側と下流側とに位置する)レンズ群を略同等の外径寸法に形成することができ、ズームレンズを効率よく小型化できる。
【0008】
上記構成において、第3レンズ群は、物体側から順に配置された、正の屈折力を有するレンズ、負の屈折力を有するレンズ、正の屈折力を有するレンズ、により形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差等の諸収差をバランス良く補正することができる。
【0009】
上記構成において、第3レンズ群の最も物体側に配置された正の屈折力を有するレンズは、物体側の面が非球面に形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、球面収差をさらに良好に補正することができる。
【0010】
上記構成において、第1レンズ群の焦点距離をf1、第2レンズ群の焦点距離をf2とするとき、
(1) 0.6<│f1/f2│<1.2、
を満足する、構成を採用できる。
この構成によれば、第1レンズ群と第2レンズ群との焦点距離が条件式(1)を満足するように形成することにより、諸収差が補正されて良好な光学特性が得られると共に、小型化を達成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係るズームレンズの一実施形態を示すものである。このズームレンズにおいては、図1に示すように、物体側から像面側に向けて、全体として負の屈折力を有する第1レンズ群(I)と、全体として正の屈折力を有する第2レンズ群(II)と、全体として正の屈折力を有する第3レンズ群(III)とが、順次に配列されている。
【0012】
第1レンズ群(I)は、負の屈折力を有する単一のレンズ1、光路を変えると共に正の屈折力を有するプリズム2により構成されている。第2レンズ群(II)は、正の屈折力を有する単一のレンズ3により構成されている。第3レンズ群(III)は、物体側から順に配置された、正の屈折力を有するレンズ4、負の屈折力を有するレンズ5、正の屈折力を有するレンズ6により構成されている。
そして、第1レンズ群(I)、第2レンズ群(II)、第3レンズ群(III)を構成するレンズ及びプリズムは、全て樹脂材料により形成されている。このように、樹脂材料により形成することで、軽量化、低コスト化が行える。
【0013】
また、上記配列構成において、第3レンズ群(III)のレンズ6よりも像面側寄りには、赤外線カットフィルタ、ローパスフィルタ等のガラスフィルタ7が配置され、その後方にCCD等の像面Sが配置されることになる。
また、第1レンズ群(I)と第2レンズ(II)との間には、レンズ3と一体的に移動する開口絞り8が配置され、さらに、第3レンズ群(III)におけるレンズ5とレンズ6との間には、第3レンズ群(III)と一体的に移動する開口絞り9が配置されている。
このように、開口絞り8が、第1レンズ群(I)と第2レンズ群(II)との間に配置されることで、その両側に配置されるレンズ群の外径寸法を略同等にすることができ、全体として小型化が行える。
【0014】
上記構成において、第2レンズ群(II)が像面側から物体側に移動すると共に第3レンズ群(III)が像面側から物体側へ一旦移動した後再び像面側に移動することで、広角端から望遠端への変倍動作が行われると同時に、この変倍動作に伴う像面変動の補正が行われる。
このように変倍動作を行っても、被写体光が進入する方向L1における第1レンズ群(I)の奥行き寸法及びプリズム2から像面Sまでの寸法は一定であるため、配置スペースが制限される携帯電話機、携帯情報端末機等への搭載が容易になる。
【0015】
ここで、第1レンズ群(I)の焦点距離はf1、第2レンズ群(II)の焦点距離はf2、広角端におけるレンズ全系の焦点距離はfw、望遠端におけるレンズ全系の焦点距離はft、中間領域におけるレンズ全系の焦点距離はfmで表わされる。また、レンズ1、プリズム2、開口絞り8、レンズ3〜レンズ5、開口絞り9、レンズ6においては、図1に示すように、面をSi(i=1〜14)、それぞれの面Siの曲率半径をRi(i=1〜14)、レンズ1、プリズム2、レンズ3〜レンズ6のd線に対するの屈折率をNi及びアッベ数をνi(i=1〜6)で表す。
また、ガラスフィルタ7においては、面をSi(i=15,16)、面Siの曲率半径をRi(i=15,16)、d線に対する屈折率をN7、アッベ数をν7で表す。さらに、レンズ1〜ガラスフィルタ7までのそれぞれの光軸方向における間隔(厚さ、空気間隔)をDi(i=1〜15)、ガラスフィルタ7〜像面SまでのバックフォーカスをBFで表す。
【0016】
第1レンズ群(I)において、レンズ1は、物体側の面S1が凸面に形成されかつ像面側の面S2が凹面に形成されたメニスカス状のレンズである。また、プリズム2は、正の屈折力を有するように、物体側の面S3が凸面に形成されかつ像面側の面S4が凹面に形成されている。
そして、プリズム2により、被写体光の入射光軸L1は略直角な方向L2に変えられるため、第1レンズ群(I)すなわちズームレンズの入射光軸L1方向における奥行き寸法を小さくでき、薄型化が行える。
ここで、レンズ1の像面側の面S2は、非球面に形成されてもよい。これにより、諸収差、特に歪曲収差を良好に補正することができる。尚、この非球面が、周辺部に向かうに連れて負の屈折力が弱くなるように形成されれば、歪曲収差等さらに容易に補正することができる。
【0017】
第2レンズ群(II)において、レンズ3は、正の屈折力を有するように、物体側の面S6が凸面に形成されかつ像面側の面S7が凸面に形成された両凸レンズである。ここで、物体側の面S6は、非球面に形成されてもよい。これにより、諸収差、特に球面収差を良好に補正することができる。
また、レンズ3の物体側の近傍に配置された開口絞り8により、所望のFナンバーを設定することができる。
【0018】
第3レンズ群(III)において、レンズ4は、正の屈折力を有するように、物体側の面S8が凸面に形成されかつ像面側の面S9が凹面に形成されたメニスカス状のレンズである。ここで、物体側の面S8は非球面に形成されてもよい。
これにより、諸収差、特にコマ収差を良好に補正することができる。レンズ5は、負の屈折力を有するように、物体側の面S10が凹面に形成されかつ像面側の面S11が凹面に形成された両凹レンズである。レンズ6は、正の屈折力を有するように、物体側の面S13が凸面に形成されかつ像面側の面S14が凸面に形成された両凸レンズである。ここで、物体側の面S13は非球面に形成されてもよい。これにより、諸収差、特に球面収差を良好に補正することができる。
また、レンズ5とレンズ6との間に配置した開口絞り9は、必ずしも必要ではないが、これを配置することにより、諸収差、特にコマ収差を容易に補正することができる。
【0019】
ここで、レンズ1、レンズ3、レンズ4、レンズ6に形成する非球面を表す式は、次式で規定される。
Z=Cy2/[1+(1−εC2y2)1/2]+Dy4+Ey6+Fy8+Gy10、
ただし、Z:非球面の頂点における接平面から、光軸L(L1,L2)からの高さがyの非球面上の点までの距離、y:光軸からの高さ、C:非球面の頂点における曲率(1/R)、ε:円錐定数、D,E,F,G:非球面係数である。
【0020】
また、上記構成において、第1レンズ群(I)と第2レンズ群(II)とは、第1レンズ群(I)の焦点距離f1、第2レンズ群(II)の焦点距離f2が、下記条件式(1)、
(1) 0.6<│f1/f2│<1.2、
を満足するように構成されている。
条件式(1)は、第1レンズ群(I)と第2レンズ群(II)との適切な焦点距離の比を定めたものであり、│f1/f2│の値がこの範囲を逸脱すると、小型化が困難になり、良好な光学特性も得られない。したがって、この条件式を満たすように形成することにより、諸収差が補正されて良好な光学特性が得られると共に、小型化を達成することができる。
【0021】
上記構成からなる実施形態の具体的な数値による実施例を、実施例1として以下に示す。実施例1における主な仕様諸元は表1に、種々の数値データ(設定値)は表2に、非球面に関する数値データは表3に、広角端,中間位置,望遠端におけるそれぞれのレンズ全系の焦点距離f(広角端fw、中間位置fm、望遠端ft)、軸上面間隔D4,D7,D14に関する数値データは表4にそれぞれ示される。この実施例において、条件式(1)の数値データは、│f1/f2│=│−6.786/6.602│=1.028、(0.6<1.028<1.2)となる。
【0022】
また、広角端、中間位置、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差(ディスト−ション)、倍率色収差に関する収差線図は、図2、図3、図4に示されるような結果となる。尚、図2ないし図4、並びに後述する図6ないし図8において、Hは入射高さ、Y´は像高さ、dはd線による収差、FはF線による収差、cはc線による収差をそれぞれ示し、又、SCは正弦条件の不満足量を示し、DSはサジタル平面での収差、DTはメリジオナル平面での収差を示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】
以上の実施例1においては、レンズ系全長(レンズ1の前面S1〜像面S)が23.69mm、バックフォーカス(空気換算)が2.41mm(広角)〜2.12mm(中間)〜3.13mm(望遠)、Fナンバーが2.80(広角)〜3.25(中間)〜3.78(望遠)、画角(2ω)が52.5°(広角)〜38.9°(中間)〜26.2°(望遠)となり、小型、薄型で諸収差が良好に補正された光学性能の高いズームレンズが得られる。
【0028】
図5は、本発明に係るズームレンズの他の実施形態を示す基本構成図である。
このズームレンズにおいては、レンズ1の物体側の面S1が凹面に形成され(レンズ1が両凹レンズに形成され)、開口絞り8,9が廃止されて、レンズ4の物体側の近傍に開口絞り9´が配置され、レンズ1〜レンズ6の仕様を変更した以外は、前述の実施形態と同様の構成をなすものである。
【0029】
ここで、レンズ1、プリズム2、レンズ3、開口絞り9´、レンズ4〜レンズ6においては、図5に示すように、面をSi(i=1〜13)、それぞれの面Siの曲率半径をRi(i=1〜13)、レンズ1、プリズム2、レンズ3〜レンズ6のd線に対するの屈折率をNi及びアッベ数をνi(i=1〜6)で表す。
また、ガラスフィルタ7においては、面をSi(i=14,15)、面Siの曲率半径をRi(i=14,15)、d線に対する屈折率をN7、アッベ数をν7で表す。さらに、レンズ1〜ガラスフィルタ7までのそれぞれの光軸方向における間隔(厚さ、空気間隔)をDi(i=1〜14)、ガラスフィルタ7〜像面SまでのバックフォーカスをBFで表す。
【0030】
上記構成からなる実施形態の具体的な数値による実施例を、実施例2として以下に示す。実施例2における主な仕様諸元は表5に、種々の数値データ(設定値)は表6に、非球面に関する数値データは表7に、広角端,中間位置,望遠端におけるそれぞれのレンズ全系の焦点距離f(広角端fw、中間位置fm、望遠端ft)、軸上面間隔D4,D6,D13に関する数値データは表8にそれぞれ示される。この実施例において、条件式(1)の数値データは、│f1/f2│=│−7.280/9.854│=0.73、(0.6<0.73<1.2)となる。また、広角端、中間位置、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差(ディスト−ション)、倍率色収差に関する収差線図は、図6、図7、図8に示されるような結果となる。
【0031】
【表5】
【0032】
【表6】
【0033】
【表7】
【0034】
【表8】
【0035】
以上の実施例2においては、レンズ系全長(レンズ1の前面S1〜像面S)が24.91mm、バックフォーカス(空気換算)が3.43mm(広角)〜3.46mm(中間)〜5.40mm(望遠)、Fナンバーが2.83(広角)〜2.95(中間)〜3.53(望遠)、画角(2ω)が47.7°(広角)〜37.7°(中間)〜26.2°(望遠)となり、小型、薄型で諸収差が良好に補正された光学性能の高いズームレンズが得られる。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のズームレンズによれば、小型化、薄型化、軽量化、低コスト化等が行え、携帯電話機、携帯情報端末機等に好適なズームレンズを得ることができる。特に、撮影時及び非撮影時においてレンズ系全長を25mm以下の寸法にでき、小型、薄型で、諸収差が良好に補正された光学性能の高いズームレンズを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るズームレンズの一実施形態を示す構成図である。
【図2】実施例1に係るズームレンズにおいて、広角端での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差の各収差図を示す。
【図3】実施例1に係るズームレンズにおいて、中間位置での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差の各収差図を示す。
【図4】実施例1に係るズームレンズにおいて、望遠端での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差の各収差図を示す。
【図5】本発明に係るズームレンズの他の実施形態を示す構成図である。
【図6】実施例2に係るズームレンズにおいて、広角端での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差の各収差図を示す。
【図7】実施例2に係るズームレンズにおいて、中間位置での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差の各収差図を示す。
【図8】実施例2に係るズームレンズにおいて、望遠端での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差の各収差図を示す。
【符号の説明】
I 第1レンズ群
II 第2レンズ群
III 第3レンズ群
1 レンズ(第1レンズ群)
2 プリズム(第1レンズ群)
3 レンズ(第2レンズ群)
4 レンズ(第3レンズ群)
5 レンズ(第3レンズ群)
6 レンズ(第3レンズ群)
7 ガラスフィルタ
8,9,9´ 開口絞り
D1〜D14 光軸上の面間隔
R1〜R15 曲率半径
S1〜S15 面
BF バックフォーカス
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCD等の撮像素子を備えたデジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等に適用されるズームレンズに関し、特に携帯電話機、携帯情報端末機(PDA)等に搭載される小型のデジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等に好適なズームレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年においては、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等に用いられる撮像素子の著しい技術進歩により、小型のCCD等が開発されており、それに伴って、使用される光学系としても小型化、軽量化が要望されている。
特に、携帯電話機、携帯情報端末機(PDA)等は、小型化、薄型化が強く要求されており、それ故にそれらに搭載される光学系としても小型で、薄型にする必要がある。
一方、従来の携帯電話機、携帯情報端末機等に搭載されている光学系としては、それらの筐体の奥行きが浅い(薄い)こともあって、光学系自体がそれ程大きくなく、小型化、薄型化に対応できる単焦点レンズが搭載されていた(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−069214号公報
【特許文献2】
特開2002−290523号公報
【特許文献3】
特開平06−107070号公報
【特許文献4】
特開平09−211287号公報
【特許文献5】
特開2000−292692号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、情報技術の発達(IT化)とそれに伴う市場要求等により、携帯電話機、携帯情報端末機等の小型化、薄型化を図りつつも、単に固定焦点による撮影だけではなく、被写体に応じて広角〜望遠までの変倍撮影が可能な光学系(ズームレンズ)が要求されている。その一方で、携帯電話機、携帯情報端末機(PDA)、携帯型パーソナルコンピュータ等の奥行きの浅い限られた空間内に容易に収容できるようなレンズ構成をなす小型で全長の短いズームレンズとして、好ましいものが無かった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、小型化、薄型化、軽量化等が図れ、携帯電話機、携帯情報端末機等に搭載されるのに適した光学性能の高いズームレンズを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のズームレンズは、物体側から像面側に向けて順に、全体として負の屈折力を有する第1レンズ群と、全体として正の屈折力を有する第2レンズ群と、全体として正の屈折力を有する第3レンズ群とを備え、第2レンズ群が像面側から物体側に移動しかつ第3レンズ群が像面側から物体側へ一旦移動した後再び像面側に移動して広角端から望遠端への変倍及び変倍に伴う像面変動の補正を行うズームレンズであって、上記第1レンズ群は、物体側から順に配列された、負の屈折力を有する単一のレンズと、光路を変えると共に正の屈折力を有するプリズムと、からなる、ことを特徴としている。
この構成によれば、第2レンズ群が像面側から物体側に移動しかつ第3レンズ群が像面側から物体側へ一旦移動した後再び像面側に移動することで、広角端から望遠端への変倍及び変倍に伴う像面変動の補正が行われる。また、ズームレンズの奥行き寸法は、第1レンズ群(単一のレンズ及びプリズム)に物体光(被写体光)が進入する方向での奥行き寸法となるため、薄型化が達成され、又、撮影時及び非撮影時に拘わらず奥行き寸法及び第1レンズ群から像面までの寸法が変化しない小型のズームレンズが達成される。
【0007】
上記構成において、第2レンズ群は、正の屈折力を有する単一のレンズからなり、第2レンズ群の物体側には、一体的に移動するように開口絞りが配置されている、構成を採用できる。
この構成によれば、光軸方向における全長が短くなり、又、開口絞りを挟んだ両側の(上流側と下流側とに位置する)レンズ群を略同等の外径寸法に形成することができ、ズームレンズを効率よく小型化できる。
【0008】
上記構成において、第3レンズ群は、物体側から順に配置された、正の屈折力を有するレンズ、負の屈折力を有するレンズ、正の屈折力を有するレンズ、により形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差等の諸収差をバランス良く補正することができる。
【0009】
上記構成において、第3レンズ群の最も物体側に配置された正の屈折力を有するレンズは、物体側の面が非球面に形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、球面収差をさらに良好に補正することができる。
【0010】
上記構成において、第1レンズ群の焦点距離をf1、第2レンズ群の焦点距離をf2とするとき、
(1) 0.6<│f1/f2│<1.2、
を満足する、構成を採用できる。
この構成によれば、第1レンズ群と第2レンズ群との焦点距離が条件式(1)を満足するように形成することにより、諸収差が補正されて良好な光学特性が得られると共に、小型化を達成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係るズームレンズの一実施形態を示すものである。このズームレンズにおいては、図1に示すように、物体側から像面側に向けて、全体として負の屈折力を有する第1レンズ群(I)と、全体として正の屈折力を有する第2レンズ群(II)と、全体として正の屈折力を有する第3レンズ群(III)とが、順次に配列されている。
【0012】
第1レンズ群(I)は、負の屈折力を有する単一のレンズ1、光路を変えると共に正の屈折力を有するプリズム2により構成されている。第2レンズ群(II)は、正の屈折力を有する単一のレンズ3により構成されている。第3レンズ群(III)は、物体側から順に配置された、正の屈折力を有するレンズ4、負の屈折力を有するレンズ5、正の屈折力を有するレンズ6により構成されている。
そして、第1レンズ群(I)、第2レンズ群(II)、第3レンズ群(III)を構成するレンズ及びプリズムは、全て樹脂材料により形成されている。このように、樹脂材料により形成することで、軽量化、低コスト化が行える。
【0013】
また、上記配列構成において、第3レンズ群(III)のレンズ6よりも像面側寄りには、赤外線カットフィルタ、ローパスフィルタ等のガラスフィルタ7が配置され、その後方にCCD等の像面Sが配置されることになる。
また、第1レンズ群(I)と第2レンズ(II)との間には、レンズ3と一体的に移動する開口絞り8が配置され、さらに、第3レンズ群(III)におけるレンズ5とレンズ6との間には、第3レンズ群(III)と一体的に移動する開口絞り9が配置されている。
このように、開口絞り8が、第1レンズ群(I)と第2レンズ群(II)との間に配置されることで、その両側に配置されるレンズ群の外径寸法を略同等にすることができ、全体として小型化が行える。
【0014】
上記構成において、第2レンズ群(II)が像面側から物体側に移動すると共に第3レンズ群(III)が像面側から物体側へ一旦移動した後再び像面側に移動することで、広角端から望遠端への変倍動作が行われると同時に、この変倍動作に伴う像面変動の補正が行われる。
このように変倍動作を行っても、被写体光が進入する方向L1における第1レンズ群(I)の奥行き寸法及びプリズム2から像面Sまでの寸法は一定であるため、配置スペースが制限される携帯電話機、携帯情報端末機等への搭載が容易になる。
【0015】
ここで、第1レンズ群(I)の焦点距離はf1、第2レンズ群(II)の焦点距離はf2、広角端におけるレンズ全系の焦点距離はfw、望遠端におけるレンズ全系の焦点距離はft、中間領域におけるレンズ全系の焦点距離はfmで表わされる。また、レンズ1、プリズム2、開口絞り8、レンズ3〜レンズ5、開口絞り9、レンズ6においては、図1に示すように、面をSi(i=1〜14)、それぞれの面Siの曲率半径をRi(i=1〜14)、レンズ1、プリズム2、レンズ3〜レンズ6のd線に対するの屈折率をNi及びアッベ数をνi(i=1〜6)で表す。
また、ガラスフィルタ7においては、面をSi(i=15,16)、面Siの曲率半径をRi(i=15,16)、d線に対する屈折率をN7、アッベ数をν7で表す。さらに、レンズ1〜ガラスフィルタ7までのそれぞれの光軸方向における間隔(厚さ、空気間隔)をDi(i=1〜15)、ガラスフィルタ7〜像面SまでのバックフォーカスをBFで表す。
【0016】
第1レンズ群(I)において、レンズ1は、物体側の面S1が凸面に形成されかつ像面側の面S2が凹面に形成されたメニスカス状のレンズである。また、プリズム2は、正の屈折力を有するように、物体側の面S3が凸面に形成されかつ像面側の面S4が凹面に形成されている。
そして、プリズム2により、被写体光の入射光軸L1は略直角な方向L2に変えられるため、第1レンズ群(I)すなわちズームレンズの入射光軸L1方向における奥行き寸法を小さくでき、薄型化が行える。
ここで、レンズ1の像面側の面S2は、非球面に形成されてもよい。これにより、諸収差、特に歪曲収差を良好に補正することができる。尚、この非球面が、周辺部に向かうに連れて負の屈折力が弱くなるように形成されれば、歪曲収差等さらに容易に補正することができる。
【0017】
第2レンズ群(II)において、レンズ3は、正の屈折力を有するように、物体側の面S6が凸面に形成されかつ像面側の面S7が凸面に形成された両凸レンズである。ここで、物体側の面S6は、非球面に形成されてもよい。これにより、諸収差、特に球面収差を良好に補正することができる。
また、レンズ3の物体側の近傍に配置された開口絞り8により、所望のFナンバーを設定することができる。
【0018】
第3レンズ群(III)において、レンズ4は、正の屈折力を有するように、物体側の面S8が凸面に形成されかつ像面側の面S9が凹面に形成されたメニスカス状のレンズである。ここで、物体側の面S8は非球面に形成されてもよい。
これにより、諸収差、特にコマ収差を良好に補正することができる。レンズ5は、負の屈折力を有するように、物体側の面S10が凹面に形成されかつ像面側の面S11が凹面に形成された両凹レンズである。レンズ6は、正の屈折力を有するように、物体側の面S13が凸面に形成されかつ像面側の面S14が凸面に形成された両凸レンズである。ここで、物体側の面S13は非球面に形成されてもよい。これにより、諸収差、特に球面収差を良好に補正することができる。
また、レンズ5とレンズ6との間に配置した開口絞り9は、必ずしも必要ではないが、これを配置することにより、諸収差、特にコマ収差を容易に補正することができる。
【0019】
ここで、レンズ1、レンズ3、レンズ4、レンズ6に形成する非球面を表す式は、次式で規定される。
Z=Cy2/[1+(1−εC2y2)1/2]+Dy4+Ey6+Fy8+Gy10、
ただし、Z:非球面の頂点における接平面から、光軸L(L1,L2)からの高さがyの非球面上の点までの距離、y:光軸からの高さ、C:非球面の頂点における曲率(1/R)、ε:円錐定数、D,E,F,G:非球面係数である。
【0020】
また、上記構成において、第1レンズ群(I)と第2レンズ群(II)とは、第1レンズ群(I)の焦点距離f1、第2レンズ群(II)の焦点距離f2が、下記条件式(1)、
(1) 0.6<│f1/f2│<1.2、
を満足するように構成されている。
条件式(1)は、第1レンズ群(I)と第2レンズ群(II)との適切な焦点距離の比を定めたものであり、│f1/f2│の値がこの範囲を逸脱すると、小型化が困難になり、良好な光学特性も得られない。したがって、この条件式を満たすように形成することにより、諸収差が補正されて良好な光学特性が得られると共に、小型化を達成することができる。
【0021】
上記構成からなる実施形態の具体的な数値による実施例を、実施例1として以下に示す。実施例1における主な仕様諸元は表1に、種々の数値データ(設定値)は表2に、非球面に関する数値データは表3に、広角端,中間位置,望遠端におけるそれぞれのレンズ全系の焦点距離f(広角端fw、中間位置fm、望遠端ft)、軸上面間隔D4,D7,D14に関する数値データは表4にそれぞれ示される。この実施例において、条件式(1)の数値データは、│f1/f2│=│−6.786/6.602│=1.028、(0.6<1.028<1.2)となる。
【0022】
また、広角端、中間位置、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差(ディスト−ション)、倍率色収差に関する収差線図は、図2、図3、図4に示されるような結果となる。尚、図2ないし図4、並びに後述する図6ないし図8において、Hは入射高さ、Y´は像高さ、dはd線による収差、FはF線による収差、cはc線による収差をそれぞれ示し、又、SCは正弦条件の不満足量を示し、DSはサジタル平面での収差、DTはメリジオナル平面での収差を示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】
以上の実施例1においては、レンズ系全長(レンズ1の前面S1〜像面S)が23.69mm、バックフォーカス(空気換算)が2.41mm(広角)〜2.12mm(中間)〜3.13mm(望遠)、Fナンバーが2.80(広角)〜3.25(中間)〜3.78(望遠)、画角(2ω)が52.5°(広角)〜38.9°(中間)〜26.2°(望遠)となり、小型、薄型で諸収差が良好に補正された光学性能の高いズームレンズが得られる。
【0028】
図5は、本発明に係るズームレンズの他の実施形態を示す基本構成図である。
このズームレンズにおいては、レンズ1の物体側の面S1が凹面に形成され(レンズ1が両凹レンズに形成され)、開口絞り8,9が廃止されて、レンズ4の物体側の近傍に開口絞り9´が配置され、レンズ1〜レンズ6の仕様を変更した以外は、前述の実施形態と同様の構成をなすものである。
【0029】
ここで、レンズ1、プリズム2、レンズ3、開口絞り9´、レンズ4〜レンズ6においては、図5に示すように、面をSi(i=1〜13)、それぞれの面Siの曲率半径をRi(i=1〜13)、レンズ1、プリズム2、レンズ3〜レンズ6のd線に対するの屈折率をNi及びアッベ数をνi(i=1〜6)で表す。
また、ガラスフィルタ7においては、面をSi(i=14,15)、面Siの曲率半径をRi(i=14,15)、d線に対する屈折率をN7、アッベ数をν7で表す。さらに、レンズ1〜ガラスフィルタ7までのそれぞれの光軸方向における間隔(厚さ、空気間隔)をDi(i=1〜14)、ガラスフィルタ7〜像面SまでのバックフォーカスをBFで表す。
【0030】
上記構成からなる実施形態の具体的な数値による実施例を、実施例2として以下に示す。実施例2における主な仕様諸元は表5に、種々の数値データ(設定値)は表6に、非球面に関する数値データは表7に、広角端,中間位置,望遠端におけるそれぞれのレンズ全系の焦点距離f(広角端fw、中間位置fm、望遠端ft)、軸上面間隔D4,D6,D13に関する数値データは表8にそれぞれ示される。この実施例において、条件式(1)の数値データは、│f1/f2│=│−7.280/9.854│=0.73、(0.6<0.73<1.2)となる。また、広角端、中間位置、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差(ディスト−ション)、倍率色収差に関する収差線図は、図6、図7、図8に示されるような結果となる。
【0031】
【表5】
【0032】
【表6】
【0033】
【表7】
【0034】
【表8】
【0035】
以上の実施例2においては、レンズ系全長(レンズ1の前面S1〜像面S)が24.91mm、バックフォーカス(空気換算)が3.43mm(広角)〜3.46mm(中間)〜5.40mm(望遠)、Fナンバーが2.83(広角)〜2.95(中間)〜3.53(望遠)、画角(2ω)が47.7°(広角)〜37.7°(中間)〜26.2°(望遠)となり、小型、薄型で諸収差が良好に補正された光学性能の高いズームレンズが得られる。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のズームレンズによれば、小型化、薄型化、軽量化、低コスト化等が行え、携帯電話機、携帯情報端末機等に好適なズームレンズを得ることができる。特に、撮影時及び非撮影時においてレンズ系全長を25mm以下の寸法にでき、小型、薄型で、諸収差が良好に補正された光学性能の高いズームレンズを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るズームレンズの一実施形態を示す構成図である。
【図2】実施例1に係るズームレンズにおいて、広角端での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差の各収差図を示す。
【図3】実施例1に係るズームレンズにおいて、中間位置での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差の各収差図を示す。
【図4】実施例1に係るズームレンズにおいて、望遠端での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差の各収差図を示す。
【図5】本発明に係るズームレンズの他の実施形態を示す構成図である。
【図6】実施例2に係るズームレンズにおいて、広角端での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差の各収差図を示す。
【図7】実施例2に係るズームレンズにおいて、中間位置での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差の各収差図を示す。
【図8】実施例2に係るズームレンズにおいて、望遠端での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差の各収差図を示す。
【符号の説明】
I 第1レンズ群
II 第2レンズ群
III 第3レンズ群
1 レンズ(第1レンズ群)
2 プリズム(第1レンズ群)
3 レンズ(第2レンズ群)
4 レンズ(第3レンズ群)
5 レンズ(第3レンズ群)
6 レンズ(第3レンズ群)
7 ガラスフィルタ
8,9,9´ 開口絞り
D1〜D14 光軸上の面間隔
R1〜R15 曲率半径
S1〜S15 面
BF バックフォーカス
Claims (5)
- 物体側から像面側に向けて順に、
全体として負の屈折力を有する第1レンズ群と、全体として正の屈折力を有する第2レンズ群と、全体として正の屈折力を有する第3レンズ群とを備え、前記第2レンズ群が像面側から物体側に移動しかつ前記第3レンズ群が像面側から物体側へ一旦移動した後再び像面側に移動して広角端から望遠端への変倍及び変倍に伴う像面変動の補正を行うズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、物体側から順に配列された、負の屈折力を有する単一のレンズと、光路を変えると共に正の屈折力を有するプリズムと、からなる、ことを特徴とするズームレンズ。 - 前記第2レンズ群は、正の屈折力を有する単一のレンズ、からなり、
前記第2レンズ群の物体側には、一体的に移動するように開口絞りが配置されている、ことを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。 - 前記第3レンズ群は、物体側から順に配置された、正の屈折力を有するレンズ、負の屈折力を有するレンズ、正の屈折力を有するレンズ、により形成されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ。
- 前記第3レンズ群の最も物体側に配置された正の屈折力を有するレンズは、物体側の面が非球面に形成されている、ことを特徴とする請求項3記載のズームレンズ。
- 前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第2レンズ群の焦点距離をf2とするとき、
(1) 0.6<│f1/f2│<1.2、
を満足する、ことを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載のズームレンズ。
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