JP2004212244A - ナビゲーションシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】ナビゲーションシステムが備える地図データを効率的に更新する。
【解決手段】地図データクラインアントは、現在位置等に応じて更新対象区域を決定し、車車間通信装置14を介して、地図データ記憶部101に記憶されている更新対象区域内のメッシュデータよりも新しいバージョンのメッシュデータの所持の有無を他のナビゲーションシステム1に問い合わせ、応答があった場合には、応答元の他のナビゲーションシステム1より、メッシュデータをダウンロードし地図データ記憶部101のメッシュデータを更新する。地図データサーバ110は、車車間通信装置14を介して、前記問い合わせに対する応答サービスと、地図データのダウンロードサービスを他のナビゲーションシステム1に対して提供する。
【選択図】図1
【解決手段】地図データクラインアントは、現在位置等に応じて更新対象区域を決定し、車車間通信装置14を介して、地図データ記憶部101に記憶されている更新対象区域内のメッシュデータよりも新しいバージョンのメッシュデータの所持の有無を他のナビゲーションシステム1に問い合わせ、応答があった場合には、応答元の他のナビゲーションシステム1より、メッシュデータをダウンロードし地図データ記憶部101のメッシュデータを更新する。地図データサーバ110は、車車間通信装置14を介して、前記問い合わせに対する応答サービスと、地図データのダウンロードサービスを他のナビゲーションシステム1に対して提供する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナビゲーションシステムが保持する地図データを更新する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ナビゲーションシステムが保持する地図データを更新する技術としては、地図データを提供するサーバにおいて、ナビゲーションシステムが保持する地図データと、サーバが保持する最新の地図データとの差分を表す差分データを作成してナビゲーションシステムに無線通信を介して提供し、ナビゲーションシステムにおいて提供された差分データを用いて、自己が保持する地図データを最新の地図データに更新する技術が知られている(たとえば、特開−32773号公報)。
【0003】
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては以下のものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開−32773号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
さて、一般的にナビゲーションシステム用の地図データはデータ量が大きいため、前記従来の技術のように差分データを用いたとしても、通信を介して、サーバからナビゲーションシステムに地図データを提供することは、サーバ及びナビゲーションシステムの双方にとって負担が大きい。特に多数のナビゲーションシステムに地図データを提供する必要のあるサーバにとって、その負担は大きい。また、過般型記憶媒体を介して最新の地図データを各ナビゲーションシステムに提供する形態も考えられるが、このような形態によってナビゲーションシステムの地図データを更新する作業はユーザにとって煩わしいものであり、その負担が大きい。
【0006】
そこで、本発明は、ナビゲーションシステムが備える地図データを、より効率的に更新することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題達成のために、本発明は、地図データを保持し、保持した地図データに基づいてユーザの走行を案内するナビゲーションシステムに、他のナビゲーションシステムと無線通信を行う無線通信装置と、前記無線通信を介して、自ナビゲーションシステムが保持している地図データより内容が新しい地図データを保持している他のナビゲーションシステムを探索する探索手段と、前記探索手段が探索した他のナビゲーションシステムから、当該他のナビゲーションシステムが保持している、自ナビゲーションシステムが保持している地図データより内容が新しい地図データを前記無線通信を介してダウンロードするダウンロード手段と、前記ダウンロード手段がダウンロードを完了した地図データによって、自ナビゲーションシステムが保持している地図データを更新する更新手段とを備えたものである。
【0008】
このようなナビゲーションシステムによれば、ナビゲーションシステムの地図データの更新を、他のナビゲーションシステムから更新後の地図データをダウンロードすることにより行うので、サーバにおいて各ナビゲーションシステムに地図データを提供する場合にサーバにおいて生じるような負荷の集中が発生することがなく、また、ナビゲーションシステム間の自律的な動作による効率的な各ナビゲーションシステムの更新が実現される。
【0009】
ここで、このようなナビゲーションシステムにおいては、前記地図データのダウンロードが中断した場合に、前記探索手段において、中断した地図データと同じ地図データを保持している他のナビゲーションシステムを探索すると共に、前記ダウンロード手段において、前記探索手段が探索した他のナビゲーションシステムが、ダウンロードが中断した地図データと同じ地図データを保持しているナビゲーションシステムであった場合に、当該他のナビゲーションシステムが保持している地図データのうちのダウンロードしていない部分を、前記無線通信を介してダウンロードするようにすることが好ましい。
【0010】
このようにすることにより、地図データのデータ量の大きさとナビゲーションシステムが移動することにより生じるダウンロードの中断の問題を効率的に解決することができる。
また、以上のようなナビゲーションシステムが、前記地図データを、複数の区域の各々毎に保持する場合には、ナビゲーションシステムを以下のように構成するようにしてもよい。すなわち、現在位置を算出する現在位置算出手段を設け、前記探索手段において、前記無線通信を介して、前記現在位置算出手段が算出した現在位置周辺の区域の地図データとして、自ナビゲーションシステムが保持している前記現在位置周辺の区域の地図データより内容が新しい地図データを保持している他のナビゲーションシステムを探索し、前記ダウンロード手段において、前記探索手段が探索した他のナビゲーションシステムから、当該他のナビゲーションシステムが保持している、自ナビゲーションシステムが保持している前記現在位置周辺の区域の地図データより内容が新しい、前記現在位置周辺の区域の地図データを前記無線通信を介してダウンロードし、前記更新手段において、前記ダウンロード手段がダウンロードを完了した地図データによって、自ナビゲーションシステムが保持している、ダウンロードを完了した地図データと同じ区域の地図データを更新するようにしてもよい。または、前記現在位置算出手段と、現在位置からユーザによって指定された目的地まで経路を保持した地図データに基づいて算出する経路算出手段を設け、前記探索手段において、前記無線通信を介して、前記経路算出手段が算出した経路周辺の区域の地図データとして、自ナビゲーションシステムが保持している当該経路周辺の区域の区域の地図データより内容が新しい地図データを保持している他のナビゲーションシステムを探索し、前記ダウンロード手段において、前記探索手段が探索した他のナビゲーションシステムから、当該他のナビゲーションシステムが保持している、自ナビゲーションシステムが保持している当該経路周辺の区域の区域の地図データより内容が新しい、前記経路周辺の区域の地図データを前記無線通信を介してダウンロードし、前記更新手段において、前記ダウンロード手段がダウンロードを完了した地図データによって、自ナビゲーションシステムが保持している前記ダウンロードを完了した地図データと同じ区域の地図データを更新するようにしてもよい。
【0011】
これらのようにすることにより、現在位置周辺や経路周辺の範囲などの、個々のナビゲーションシステムのユーザにとって必要な範囲のメッシュについてのみダウンロードを行うようにすることができ、各ナビゲーションシステムのユーザにとっての効率的な地図データの更新を実現することができる。
【0012】
また、以上のナビゲーションシステムは、前記探索手段において、前記無線通信を介して、保持した地図データより内容が新しい地図データであって、保持した地図データと互換性のある地図データを保持している他のナビゲーションシステムを探索するようにしてもよい。
【0013】
このようにすることにより、確実に、保持している地図データと整合性ある地図データによる適正な地図データの更新を行うことができる。
また、以上のナビゲーションシステムは、前記探索手段において、前記無線通信を介して、保持した地図データより内容が新しい地図データを保持している他のナビゲーションシステムであって、自ナビゲーションとの間の距離の近い将来の増加が小さいと推定されるナビゲーションシステムを探索するようにすることが好ましい。
【0014】
このようにすることにより、地図データのデータ量の大きさとナビゲーションシステムが移動することにより生じるダウンロードの中断が生じる確率を小さく抑えることができるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に本実施形態において、個々の自動車車両に搭載されるナビゲーションシステムの構成を示す。
図示するように、ナビゲーションシステム1は、制御装置10、過般型記憶媒体4にアクセスするための記録媒体ドライブ11、角加速度センサや車速センサなどの車両の走行状態を検知する走行状態センサ12、GPS受信機13、他車両に搭載されたナビゲーションシステム1と無線通信を行う車車間通信装置14、ユーザよりの入力を受け付けるリモコン15(リモートコントローラ)、表示装置16を備えている。
【0016】
また、制御装置10は、地図データを保持するハードディスクドライブなどの記憶装置である地図データ記憶部101、現在状態算出部102、ルート探索部103、ナビゲート画像生成部104、地図データバッファ105、主制御部106、走行履歴記憶部107、GUI制御部108、地図データクライアント109、地図データサーバ110とを備えている。
【0017】
但し、以上のナビゲーションシステム1の制御装置10は、ハードウエア的には、CPUや、メモリや、外部記憶装置や無線通信装置等の周辺デバイスを有する一般的な構成を備えたコンピュータであって良く、この場合、以上に示したナビゲーションシステム1の制御装置10の各部は、CPUが予め用意されたプログラムを実行することにより具現化するプロセスとして実現されるものであって良い。また、この場合、このようなプログラムは、記憶媒体や通信路を介して、制御装置10に提供されるものであって良い。
【0018】
このような構成において、現在状態算出部102は、走行状態センサ12やGPS受信機13の出力から推定される現在位置に対して、地図データ記憶部101から読み出した前回決定した現在位置の周辺の地図とのマップマッチング処理などを施して、現在位置や走行方向等の車両の現在の走行状態を算出する処理を繰り返す。
【0019】
また、主制御部106は、ユーザの目的地設定要求に応じて、ユーザからリモコン15、GUI制御部108を介して目的地の設定を受付け、ルート探索部103に目的地までの推奨経路を探索させる。ルート探索部103は、主制御部106の制御に従い、必要地理的範囲の地図データを地図データ記憶部101から読み出し、現在位置から目的地までの推奨経路を所定のコストモデルに基づいて算出する。
【0020】
そして、ナビゲート画像生成部104は、地図データが示す地図上に、現在位置を地図上で示す現在位置マークと、ルート探索部103が探索した目的地までの推奨経路を地図上で示す推奨経路図形とを描画したナビゲート画像を生成しGUI制御部108を介して表示装置16に表示する。ただし、推奨経路が設定されていない場合には、推奨経路図形の描画は行わない。
【0021】
一方、主制御部106は、現在状態算出部102が算出した現在位置より自車両が走行した地域の履歴を、たとえば過去所定期間分、走行履歴記憶部107に蓄積する。
次に、地図データ記憶部101に格納される地図データについて説明する。
図3に示すように地図データ記憶部101には、地図データの互換性の識別を示す地図データ署名と、メッシュ毎に設けられたメッシュデータより成る地図データが格納される。すなわち、同じ地図データ署名を持つ地図データや、同じ地図データ署名を持つ地図データの同じメッシュのメッシュデータは相互に互換性がある。ここで、地図データ署名としては、地図データのプロバイダの識別や地図データの使用が許可されたナビゲーションシステム1のプロバイダの識別を用いてもよい。また、メッシュとは、地図データが全体として表す地理的範囲(たとえば、日本全国)を分割した複数の区域の各々を指す。そして、各メッシュデータには、当該メッシュデータに対応するメッシュの識別を表すメッシュ識別子と、当該メッシュデータに対応するメッシュの地理的座標範囲を表すメッシュ座標と、当該メッシュデータのバージョンを示すバージョンと、該メッシュデータに対応するメッシュ内の地図を表すメッシュ内地図データとが格納されている。なお、メッシュデータのバージョンとしては、当該地図データが作成された日付を表すタイムスタンプなどを用いるようにしてもよい。
【0022】
以下、このようなナビゲーションシステム1における地図データの更新動作について説明する。
各ナビゲーション装置において、地図データクライアント109は、主制御部106の制御下で、図3に示す地図データ更新処理を行う。一方、各ナビゲーション装置において、地図データサーバ110は、主制御部106の制御下で、図4aに示す地図データ情報提供処理と、図4bに示す地図データ提供処理を行う。
【0023】
図3に示すように、地図データ更新処理において、地図データクライアント109は、まず、地図データ記憶部101に記憶されている更新許可情報を読み出す(ステップ302)。更新許可情報とは、ナビゲーションシステム1の出荷時などに予め地図データ記録部に記憶された地図データの更新が許可される期間を示す情報である。
【0024】
そして、読み出した更新許可情報が、現在地図データの更新が許可されている期間中であるかどうかを調べ(ステップ304)、更新が許可されている期間中でなければ、そのまま処理を終了する(ステップ328)。一方、現在地図データの更新が許可されている期間中であれば、レジュームデータが存在するかどうかを調べる(ステップ306)。
【0025】
ここで、レジュームデータとは、後述するダウンロードが過去に途中で中断してしまったメッシュデータについて生成されるものであり、当該メッシュデータのメッシュ識別子と途中までダウンロードしたメッシュデータのバージョンと、途中までダウンロードしたメッシュデータのダウンロードが完了したデータ範囲を示す転送済レンジとを含む。
【0026】
そして、レジュームデータが無ければ、そのままステップ308に進む。
一方、レジュームデータが存在する場合には、存在する各レジュームデータに含まれるメッシュ識別子が示すメッシュデータを更新対象に設定し(ステップ330)、ステップ308に進む。
さて、ステップ308では、更新対象区域を決定する。更新対象区域としては、たとえば、現在状態算出部102が算出した現在位置周辺の1または複数のメッシュよりなる区域や、その時点で利用されているルート探索部103が探索した推奨経路周辺の1または複数のメッシュよりなる区域や、走行履歴記憶部107を参照して求まるメッシュ内の走行頻度が高い1または複数のメッシュよりなる区域を、更新対象区域として決定する。ただし、全ての区域を更新対象区域とするようにしてもよい。または、予め、リモコン15、GUI制御部108を介してユーザより設定を受け付け、設定を受け付けた区域を更新対象区域とするようにしてもよい。
【0027】
次に、更新対象区域内のメッシュデータを更新対象に設定し(ステップ310)、更新対象のメッシュデータの後バージョン所持問い合わせを車車間通信装置14より放送形式で送信する(ステップ312)。この更新対象のメッシュデータの後バージョン所持問い合わせには、地図データ記憶部101に記憶している地図データの地図データ署名が含まれる。また、後バージョン所持問い合わせには、更新対象のメッシュデータの各々に対応する問い合わせ条件が含まれる。ここで、レジューム対象でないメッシュデータに対応する問い合わせ条件は、当該更新対象メッシュデータと同じメッシュ識別子を持つメッシュデータであって、当該更新対象のメッシュデータのバージョンより後のバージョンのメッシュデータを問い合わせの対象としていることを示すものである。また、レジューム対象であるメッシュデータに対応する問い合わせ条件は、当該更新対象メッシュデータと同じメッシュ識別子を持つメッシュデータであって、当該更新対象のメッシュデータのバージョンまたはそれより後のバージョンのメッシュデータを問い合わせの対象としていることを示すものである。
【0028】
さて、他車両において、図4aの地図データサーバ110は、地図データ情報処理において、後バージョン所持問い合わせを受信すると(ステップ402)、まず、後バージョン所持問い合わせに含まれる地図データ署名と自車両の地図データ記憶部101に記憶されている地図データの地図データ署名が一致するかどうかを検証し(ステップ404)、一致しなかった場合には(ステップ406)、そのまま、ステップ402に戻り次の後バージョン所持問い合わせの受信を待つ。
【0029】
一方、地図データ署名が一致した場合には、後バージョン所持問い合わせに含まれる問い合わせ条件にマッチするメッシュデータを、自車両の地図データ記憶部101から検索し(ステップ408)、問い合わせ条件にマッチするメッシュデータが存在したならば(ステップ410)、存在したメッシュデータのメッシュ識別子とバージョンとを、車車間通信装置14を介して後バージョン所持問い合わせを発行したナビゲーションシステム1に応答し(ステップ412)、ステップ402に戻り、次の後バージョン所持問い合わせの受信を待つ。一方、問い合わせ条件にマッチするメッシュデータが存在しなかった場合には、そのままステップ402に戻り、次の後バージョン所持問い合わせの受信を待つ。
【0030】
さて、図3に戻り、後バージョン所持問い合わせを発行したナビゲーションシステム1の地図データクライアント109は、他車両からメッシュ識別子とバージョンの応答を受けることができなかった場合には(ステップ314)、そのまま、ステップ302に戻り、以上の処理を繰り返す。
【0031】
一方、他車両からメッシュ識別子とバージョンの応答を受けたならば、受け取ったメッシュ識別子が、いずれかのレジュームデータに含まれるメッシュ識別子であるかどうかを調べ(ステップ316)、そうでなければ、応答されたメッシュ識別子のメッシュデータのダウンロード要求を車車間通信装置14を介してメッシュ識別子とバージョンの応答元のナビゲーションシステム1に送信し、当該メッシュデータの地図データバッファ105へのダウンロードを開始する(ステップ318)。
【0032】
そして、ダウンロードが正常に完了したならば(ステップ322)、地図データバッファ105にダウンロードしたメッシュデータで、地図データ記憶部101の同メッシュ識別子のメッシュデータを更新し(ステップ324)、更新が完了した地図データバッファ105上のメッシュデータを消去し(ステップ326)、ステップ302に戻る。
【0033】
一方、ダウンロードの完了前に、ダウンロードが途中で中断してしまった場合には(ステップ320)、ダウンロードが中断したメッシュデータのメッシュ識別子とバージョンと転送済みレンジをレジュームデータとして登録し(ステップ334)、ステップ302に戻る。ここで、ダウンロードの中断は、主としてナビゲーションシステム1の間の通信が、各ナビゲーションシステム1が搭載されている車両感の距離が通信可能距離範囲を超えたために、通信が中断してしまった場合などに生じる。
【0034】
一方、他車両から応答されたメッシュ識別子が、いずれかのレジュームデータに含まれるメッシュ識別子であれば(ステップ316)、そのレジュームデータに含まれるバージョンと応答されたバージョンが同じであるかどうかを調べ(ステップ334)、同じでなければ(レジュームデータに含まれるバージョンより応答されたバージョンが後のバージョンであれば)、そのレジュームデータを消去し、応答されたメッシュ識別子のメッシュデータ、すなわち、先に途中までダウンロードした応答されたメッシュ識別子のメッシュデータを地図データバッファ105から消去する(ステップ332)。そして、ステップ318に進み、以降、前述した応答されたメッシュデータの地図データバッファ105へのダウンロード開始からの処理を行う。
【0035】
一方、他車両から応答されたメッシュ識別子が、いずれかのレジュームデータに含まれるメッシュ識別子であって、そのレジュームデータに含まれるバージョンより応答されたバージョンが同じである場合には(ステップ334)、応答されたメッシュ識別子のメッシュデータの転送済みレンジ以降のレンジについてのダウンロード要求を車車間通信装置14を介してメッシュ識別子とバージョンの応答元のナビゲーションシステム1に送信し、地図データバッファ105へのダウンロードを開始する(ステップ336)。すなわち、先に途中まで地図データバッファ105に格納したメッシュデータのダウンロードをレジュームする。そして、ダウンロードをレジュームしたメッシュデータについてのレジュームデータを消去し(ステップ338)、以降、前述したステップ320からの処理を行う。
【0036】
ここで、ステップ336で開始されたダウンロードによって、メッシュ識別子とバージョンの応答元のナビゲーションシステム1から転送されたデータは先にメッシュデータの途中まで地図データバッファ105にダウンロードしたメッシュデータ(転送済レンジ)の後尾に順次連結され、ダウンロードが完了した時点では、完全なメッシュデータが地図データバッファ105上に格納されることになる。また、このレジュームの処理においては、先に途中までダウンロードを行ったメッシュデータの転送元のナビゲーションシステム1と、その後に続きのレンジのダウンロードを行うメッシュデータの転送元のナビゲーションシステム1とは、異なるナビゲーションシステム1であってもかまわない。
【0037】
さて、図4bにおいて、ナビゲーションシステム1の地図データサーバ110は、地図データ提供処理において、ダウンロード要求を車車間通信装置14を介して受信すると(ステップ452)、ダウンロード要求にレンジの指定が無い場合には先頭から、ダウンロード要求にレンジの指定がある場合には指定されたレンジの先頭からダウンロード要求で指定されたメッシュ識別子のメッシュデータのデータを、ダウンロード要求元のナビゲーションシステム1に、車車間通信装置14を介して送信し(ステップ454)、メッシュデータの全てのデータの転送が終了するか、途中で、ダウンロードが中断したならば(ステップ456)、当該ダウンロード要求についての処理を終了し、次のダウンロード要求の受信を待つ。なお、このようなレンジ指定を受け付けてデータを転送する技術は、FTPやWWWサーバにおけるファイル転送のレジュームの技術としてに広く用いられている。
【0038】
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上の実施形態においては、地図データ更新処理を繰り返し行うようにしたが、この地図データ更新処理は、一定の時間間隔ごとに行うようにしてもよい。また、この場合において、この時間間隔の設定を、ユーザより、リモコン15、GUI制御部108を介して受け付けて行うようにしても良い。または、地図データ更新処理を、ユーザからの要求に応答して行うようにしても良い。
【0039】
または、地図データ更新処理は、現在状態算出部102が算出した現在位置や走行状態センサ12やGPS受信機13の出力から求まる走行状態等に応じて行うようにしても良い。すなわち、たとえば、自車両が駐車中の場合にのみ地図データ更新処理を行うようにしたりしてもよい。または、さらに、地図データ記憶部101の地図データを参照し、自車両が駐車場に駐車中の場合にのみ地図データ更新処理を行うようにしてもよい。または、地図データ更新処理においては、他車両からメッシュ識別子とバージョンの応答と共に、当該他車両の現在状態算出部102が算出した現在位置や走行状態センサ12やGPS受信機13の出力から求まる走行状態の情報の提供を車車間通信装置14を介して受け、自車両と他車両が共に駐車中である場合や、自車両と他車両が同道路を同方向に走行中である場合にのみ、当該他車両からのメッシュデータのダウンロードを行うようにしても良い。これらのように自ナビゲーションとの間の距離の近い将来の増加が小さいと推定されるナビゲーションシステム1を、メッシュデータのダウンロード元として選定することにより、ダウンロードが途中で中断する確率を小さくすることができるようになる。
【0040】
また、以上の実施形態では、地図データバッファ105へのダウンロードが完了したメッシュデータについては、そのまま、そのメッシュデータで地図データ記憶部101のメッシュデータを更新するようにしたが、地図データ記憶部101のメッシュデータの更新は、ユーザから更新の指示があった場合にのみ行うようにしても良い。すなわち、たとえば、メッシュデータの地図データバッファ105へのダウンロードが完了したならば、GUI制御部108、表示装置16を介して、メッシュデータの更新が可能である旨の通知と、更新の実行の可否の受付をユーザに対して行い、ユーザから更新の実行が指示された場合にのみ、地図データバッファ105へのダウンロードが完了したメッシュデータで地図データ記憶部101の更新を行うようにしても良い。
【0041】
また、以上の実施形態においては、一旦、中断したダウンロードについては、成功するまでレジュームを繰り返すようにしたが、これは、中断後の一定期間経過後はレジュームを行わないようにしても良い。また、この場合において、ダウンロードのレジュームを行わないこととしたメッシュデータに対応するメッシュについて、ユーザに地図データ記憶部101に記憶されているメッシュデータより後のバージョンのメッシュデータが存在することをGUI制御部108、表示装置16を介して通知するようにしても良い。
【0042】
また、以上の実施形態においては、さらに、地図データクライアント109が車車間通信装置14を介して、地図データを提供するサーバにアクセスして、地図データの提供を受けて、提供を受けた地図データで地図データ記憶部101の地図データを更新したり、記録媒体ドライブ11を介して過般型記憶媒体4に格納された地図データを読み出し、読み出した地図データで地図データ記憶部101の地図データを更新するようにしても良い。
【0043】
以上のように、本実施形態によれば、ナビゲーションシステム1の地図データの更新を、他のナビゲーションシステム1から更新後の地図データの提供を受けることにより行うので、サーバにおいて各ナビゲーションシステム1に地図データを提供する場合にサーバにおいて生じるような負荷の集中が発生することがなく、また、ナビゲーションシステム1間の自律的な動作による効率的な各ナビゲーションシステム1の更新が実現される。また、各ナビゲーションシステム1においてメッシュデータのダウンロードのレジュームを、ダウンロード元のナビゲーションシステム1が各回の部分的なメッシュデータのダウンロード毎に異なることを許容して行うので、地図データのデータ量の大きさとナビゲーションシステム1が移動することにより生じるダウンロードの中断の問題を効率的に解決することができる。
【0044】
また、各ナビゲーションシステム1において、現在位置周辺や推奨経路周辺の範囲などの、そのナビゲーションシステム1のユーザにとって必要な範囲のメッシュについてのみダウンロードを行うようにすることができるので、各ナビゲーションシステム1のユーザにとっての効率的な地図データの更新を実現することができる。また、各ナビゲーションシステム1において、地図データ署名を用いて、ダウンロードするメッシュデータと自身が保持する地図データの互換性を確認するので、確実に適正な地図データの更新を行うことができる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ナビゲーションシステムが備える地図データを、より効率的に更新することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムが備える地図データの構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムの地図データクライアントの処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムの地図データサーバの処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:ナビゲーションシステム、4:過般型記憶媒体、10:制御装置、11:記録媒体ドライブ、12:走行状態センサ、13:GPS受信機、14:車車間通信装置、15:リモコン、16:表示装置、101:地図データ記憶部、102:現在状態算出部、103:ルート探索部、104:ナビゲート画像生成部、105:地図データバッファ、106:主制御部、107:走行履歴記憶部、108:GUI制御部、109:地図データクライアント、110:地図データサーバ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナビゲーションシステムが保持する地図データを更新する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ナビゲーションシステムが保持する地図データを更新する技術としては、地図データを提供するサーバにおいて、ナビゲーションシステムが保持する地図データと、サーバが保持する最新の地図データとの差分を表す差分データを作成してナビゲーションシステムに無線通信を介して提供し、ナビゲーションシステムにおいて提供された差分データを用いて、自己が保持する地図データを最新の地図データに更新する技術が知られている(たとえば、特開−32773号公報)。
【0003】
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては以下のものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開−32773号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
さて、一般的にナビゲーションシステム用の地図データはデータ量が大きいため、前記従来の技術のように差分データを用いたとしても、通信を介して、サーバからナビゲーションシステムに地図データを提供することは、サーバ及びナビゲーションシステムの双方にとって負担が大きい。特に多数のナビゲーションシステムに地図データを提供する必要のあるサーバにとって、その負担は大きい。また、過般型記憶媒体を介して最新の地図データを各ナビゲーションシステムに提供する形態も考えられるが、このような形態によってナビゲーションシステムの地図データを更新する作業はユーザにとって煩わしいものであり、その負担が大きい。
【0006】
そこで、本発明は、ナビゲーションシステムが備える地図データを、より効率的に更新することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題達成のために、本発明は、地図データを保持し、保持した地図データに基づいてユーザの走行を案内するナビゲーションシステムに、他のナビゲーションシステムと無線通信を行う無線通信装置と、前記無線通信を介して、自ナビゲーションシステムが保持している地図データより内容が新しい地図データを保持している他のナビゲーションシステムを探索する探索手段と、前記探索手段が探索した他のナビゲーションシステムから、当該他のナビゲーションシステムが保持している、自ナビゲーションシステムが保持している地図データより内容が新しい地図データを前記無線通信を介してダウンロードするダウンロード手段と、前記ダウンロード手段がダウンロードを完了した地図データによって、自ナビゲーションシステムが保持している地図データを更新する更新手段とを備えたものである。
【0008】
このようなナビゲーションシステムによれば、ナビゲーションシステムの地図データの更新を、他のナビゲーションシステムから更新後の地図データをダウンロードすることにより行うので、サーバにおいて各ナビゲーションシステムに地図データを提供する場合にサーバにおいて生じるような負荷の集中が発生することがなく、また、ナビゲーションシステム間の自律的な動作による効率的な各ナビゲーションシステムの更新が実現される。
【0009】
ここで、このようなナビゲーションシステムにおいては、前記地図データのダウンロードが中断した場合に、前記探索手段において、中断した地図データと同じ地図データを保持している他のナビゲーションシステムを探索すると共に、前記ダウンロード手段において、前記探索手段が探索した他のナビゲーションシステムが、ダウンロードが中断した地図データと同じ地図データを保持しているナビゲーションシステムであった場合に、当該他のナビゲーションシステムが保持している地図データのうちのダウンロードしていない部分を、前記無線通信を介してダウンロードするようにすることが好ましい。
【0010】
このようにすることにより、地図データのデータ量の大きさとナビゲーションシステムが移動することにより生じるダウンロードの中断の問題を効率的に解決することができる。
また、以上のようなナビゲーションシステムが、前記地図データを、複数の区域の各々毎に保持する場合には、ナビゲーションシステムを以下のように構成するようにしてもよい。すなわち、現在位置を算出する現在位置算出手段を設け、前記探索手段において、前記無線通信を介して、前記現在位置算出手段が算出した現在位置周辺の区域の地図データとして、自ナビゲーションシステムが保持している前記現在位置周辺の区域の地図データより内容が新しい地図データを保持している他のナビゲーションシステムを探索し、前記ダウンロード手段において、前記探索手段が探索した他のナビゲーションシステムから、当該他のナビゲーションシステムが保持している、自ナビゲーションシステムが保持している前記現在位置周辺の区域の地図データより内容が新しい、前記現在位置周辺の区域の地図データを前記無線通信を介してダウンロードし、前記更新手段において、前記ダウンロード手段がダウンロードを完了した地図データによって、自ナビゲーションシステムが保持している、ダウンロードを完了した地図データと同じ区域の地図データを更新するようにしてもよい。または、前記現在位置算出手段と、現在位置からユーザによって指定された目的地まで経路を保持した地図データに基づいて算出する経路算出手段を設け、前記探索手段において、前記無線通信を介して、前記経路算出手段が算出した経路周辺の区域の地図データとして、自ナビゲーションシステムが保持している当該経路周辺の区域の区域の地図データより内容が新しい地図データを保持している他のナビゲーションシステムを探索し、前記ダウンロード手段において、前記探索手段が探索した他のナビゲーションシステムから、当該他のナビゲーションシステムが保持している、自ナビゲーションシステムが保持している当該経路周辺の区域の区域の地図データより内容が新しい、前記経路周辺の区域の地図データを前記無線通信を介してダウンロードし、前記更新手段において、前記ダウンロード手段がダウンロードを完了した地図データによって、自ナビゲーションシステムが保持している前記ダウンロードを完了した地図データと同じ区域の地図データを更新するようにしてもよい。
【0011】
これらのようにすることにより、現在位置周辺や経路周辺の範囲などの、個々のナビゲーションシステムのユーザにとって必要な範囲のメッシュについてのみダウンロードを行うようにすることができ、各ナビゲーションシステムのユーザにとっての効率的な地図データの更新を実現することができる。
【0012】
また、以上のナビゲーションシステムは、前記探索手段において、前記無線通信を介して、保持した地図データより内容が新しい地図データであって、保持した地図データと互換性のある地図データを保持している他のナビゲーションシステムを探索するようにしてもよい。
【0013】
このようにすることにより、確実に、保持している地図データと整合性ある地図データによる適正な地図データの更新を行うことができる。
また、以上のナビゲーションシステムは、前記探索手段において、前記無線通信を介して、保持した地図データより内容が新しい地図データを保持している他のナビゲーションシステムであって、自ナビゲーションとの間の距離の近い将来の増加が小さいと推定されるナビゲーションシステムを探索するようにすることが好ましい。
【0014】
このようにすることにより、地図データのデータ量の大きさとナビゲーションシステムが移動することにより生じるダウンロードの中断が生じる確率を小さく抑えることができるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に本実施形態において、個々の自動車車両に搭載されるナビゲーションシステムの構成を示す。
図示するように、ナビゲーションシステム1は、制御装置10、過般型記憶媒体4にアクセスするための記録媒体ドライブ11、角加速度センサや車速センサなどの車両の走行状態を検知する走行状態センサ12、GPS受信機13、他車両に搭載されたナビゲーションシステム1と無線通信を行う車車間通信装置14、ユーザよりの入力を受け付けるリモコン15(リモートコントローラ)、表示装置16を備えている。
【0016】
また、制御装置10は、地図データを保持するハードディスクドライブなどの記憶装置である地図データ記憶部101、現在状態算出部102、ルート探索部103、ナビゲート画像生成部104、地図データバッファ105、主制御部106、走行履歴記憶部107、GUI制御部108、地図データクライアント109、地図データサーバ110とを備えている。
【0017】
但し、以上のナビゲーションシステム1の制御装置10は、ハードウエア的には、CPUや、メモリや、外部記憶装置や無線通信装置等の周辺デバイスを有する一般的な構成を備えたコンピュータであって良く、この場合、以上に示したナビゲーションシステム1の制御装置10の各部は、CPUが予め用意されたプログラムを実行することにより具現化するプロセスとして実現されるものであって良い。また、この場合、このようなプログラムは、記憶媒体や通信路を介して、制御装置10に提供されるものであって良い。
【0018】
このような構成において、現在状態算出部102は、走行状態センサ12やGPS受信機13の出力から推定される現在位置に対して、地図データ記憶部101から読み出した前回決定した現在位置の周辺の地図とのマップマッチング処理などを施して、現在位置や走行方向等の車両の現在の走行状態を算出する処理を繰り返す。
【0019】
また、主制御部106は、ユーザの目的地設定要求に応じて、ユーザからリモコン15、GUI制御部108を介して目的地の設定を受付け、ルート探索部103に目的地までの推奨経路を探索させる。ルート探索部103は、主制御部106の制御に従い、必要地理的範囲の地図データを地図データ記憶部101から読み出し、現在位置から目的地までの推奨経路を所定のコストモデルに基づいて算出する。
【0020】
そして、ナビゲート画像生成部104は、地図データが示す地図上に、現在位置を地図上で示す現在位置マークと、ルート探索部103が探索した目的地までの推奨経路を地図上で示す推奨経路図形とを描画したナビゲート画像を生成しGUI制御部108を介して表示装置16に表示する。ただし、推奨経路が設定されていない場合には、推奨経路図形の描画は行わない。
【0021】
一方、主制御部106は、現在状態算出部102が算出した現在位置より自車両が走行した地域の履歴を、たとえば過去所定期間分、走行履歴記憶部107に蓄積する。
次に、地図データ記憶部101に格納される地図データについて説明する。
図3に示すように地図データ記憶部101には、地図データの互換性の識別を示す地図データ署名と、メッシュ毎に設けられたメッシュデータより成る地図データが格納される。すなわち、同じ地図データ署名を持つ地図データや、同じ地図データ署名を持つ地図データの同じメッシュのメッシュデータは相互に互換性がある。ここで、地図データ署名としては、地図データのプロバイダの識別や地図データの使用が許可されたナビゲーションシステム1のプロバイダの識別を用いてもよい。また、メッシュとは、地図データが全体として表す地理的範囲(たとえば、日本全国)を分割した複数の区域の各々を指す。そして、各メッシュデータには、当該メッシュデータに対応するメッシュの識別を表すメッシュ識別子と、当該メッシュデータに対応するメッシュの地理的座標範囲を表すメッシュ座標と、当該メッシュデータのバージョンを示すバージョンと、該メッシュデータに対応するメッシュ内の地図を表すメッシュ内地図データとが格納されている。なお、メッシュデータのバージョンとしては、当該地図データが作成された日付を表すタイムスタンプなどを用いるようにしてもよい。
【0022】
以下、このようなナビゲーションシステム1における地図データの更新動作について説明する。
各ナビゲーション装置において、地図データクライアント109は、主制御部106の制御下で、図3に示す地図データ更新処理を行う。一方、各ナビゲーション装置において、地図データサーバ110は、主制御部106の制御下で、図4aに示す地図データ情報提供処理と、図4bに示す地図データ提供処理を行う。
【0023】
図3に示すように、地図データ更新処理において、地図データクライアント109は、まず、地図データ記憶部101に記憶されている更新許可情報を読み出す(ステップ302)。更新許可情報とは、ナビゲーションシステム1の出荷時などに予め地図データ記録部に記憶された地図データの更新が許可される期間を示す情報である。
【0024】
そして、読み出した更新許可情報が、現在地図データの更新が許可されている期間中であるかどうかを調べ(ステップ304)、更新が許可されている期間中でなければ、そのまま処理を終了する(ステップ328)。一方、現在地図データの更新が許可されている期間中であれば、レジュームデータが存在するかどうかを調べる(ステップ306)。
【0025】
ここで、レジュームデータとは、後述するダウンロードが過去に途中で中断してしまったメッシュデータについて生成されるものであり、当該メッシュデータのメッシュ識別子と途中までダウンロードしたメッシュデータのバージョンと、途中までダウンロードしたメッシュデータのダウンロードが完了したデータ範囲を示す転送済レンジとを含む。
【0026】
そして、レジュームデータが無ければ、そのままステップ308に進む。
一方、レジュームデータが存在する場合には、存在する各レジュームデータに含まれるメッシュ識別子が示すメッシュデータを更新対象に設定し(ステップ330)、ステップ308に進む。
さて、ステップ308では、更新対象区域を決定する。更新対象区域としては、たとえば、現在状態算出部102が算出した現在位置周辺の1または複数のメッシュよりなる区域や、その時点で利用されているルート探索部103が探索した推奨経路周辺の1または複数のメッシュよりなる区域や、走行履歴記憶部107を参照して求まるメッシュ内の走行頻度が高い1または複数のメッシュよりなる区域を、更新対象区域として決定する。ただし、全ての区域を更新対象区域とするようにしてもよい。または、予め、リモコン15、GUI制御部108を介してユーザより設定を受け付け、設定を受け付けた区域を更新対象区域とするようにしてもよい。
【0027】
次に、更新対象区域内のメッシュデータを更新対象に設定し(ステップ310)、更新対象のメッシュデータの後バージョン所持問い合わせを車車間通信装置14より放送形式で送信する(ステップ312)。この更新対象のメッシュデータの後バージョン所持問い合わせには、地図データ記憶部101に記憶している地図データの地図データ署名が含まれる。また、後バージョン所持問い合わせには、更新対象のメッシュデータの各々に対応する問い合わせ条件が含まれる。ここで、レジューム対象でないメッシュデータに対応する問い合わせ条件は、当該更新対象メッシュデータと同じメッシュ識別子を持つメッシュデータであって、当該更新対象のメッシュデータのバージョンより後のバージョンのメッシュデータを問い合わせの対象としていることを示すものである。また、レジューム対象であるメッシュデータに対応する問い合わせ条件は、当該更新対象メッシュデータと同じメッシュ識別子を持つメッシュデータであって、当該更新対象のメッシュデータのバージョンまたはそれより後のバージョンのメッシュデータを問い合わせの対象としていることを示すものである。
【0028】
さて、他車両において、図4aの地図データサーバ110は、地図データ情報処理において、後バージョン所持問い合わせを受信すると(ステップ402)、まず、後バージョン所持問い合わせに含まれる地図データ署名と自車両の地図データ記憶部101に記憶されている地図データの地図データ署名が一致するかどうかを検証し(ステップ404)、一致しなかった場合には(ステップ406)、そのまま、ステップ402に戻り次の後バージョン所持問い合わせの受信を待つ。
【0029】
一方、地図データ署名が一致した場合には、後バージョン所持問い合わせに含まれる問い合わせ条件にマッチするメッシュデータを、自車両の地図データ記憶部101から検索し(ステップ408)、問い合わせ条件にマッチするメッシュデータが存在したならば(ステップ410)、存在したメッシュデータのメッシュ識別子とバージョンとを、車車間通信装置14を介して後バージョン所持問い合わせを発行したナビゲーションシステム1に応答し(ステップ412)、ステップ402に戻り、次の後バージョン所持問い合わせの受信を待つ。一方、問い合わせ条件にマッチするメッシュデータが存在しなかった場合には、そのままステップ402に戻り、次の後バージョン所持問い合わせの受信を待つ。
【0030】
さて、図3に戻り、後バージョン所持問い合わせを発行したナビゲーションシステム1の地図データクライアント109は、他車両からメッシュ識別子とバージョンの応答を受けることができなかった場合には(ステップ314)、そのまま、ステップ302に戻り、以上の処理を繰り返す。
【0031】
一方、他車両からメッシュ識別子とバージョンの応答を受けたならば、受け取ったメッシュ識別子が、いずれかのレジュームデータに含まれるメッシュ識別子であるかどうかを調べ(ステップ316)、そうでなければ、応答されたメッシュ識別子のメッシュデータのダウンロード要求を車車間通信装置14を介してメッシュ識別子とバージョンの応答元のナビゲーションシステム1に送信し、当該メッシュデータの地図データバッファ105へのダウンロードを開始する(ステップ318)。
【0032】
そして、ダウンロードが正常に完了したならば(ステップ322)、地図データバッファ105にダウンロードしたメッシュデータで、地図データ記憶部101の同メッシュ識別子のメッシュデータを更新し(ステップ324)、更新が完了した地図データバッファ105上のメッシュデータを消去し(ステップ326)、ステップ302に戻る。
【0033】
一方、ダウンロードの完了前に、ダウンロードが途中で中断してしまった場合には(ステップ320)、ダウンロードが中断したメッシュデータのメッシュ識別子とバージョンと転送済みレンジをレジュームデータとして登録し(ステップ334)、ステップ302に戻る。ここで、ダウンロードの中断は、主としてナビゲーションシステム1の間の通信が、各ナビゲーションシステム1が搭載されている車両感の距離が通信可能距離範囲を超えたために、通信が中断してしまった場合などに生じる。
【0034】
一方、他車両から応答されたメッシュ識別子が、いずれかのレジュームデータに含まれるメッシュ識別子であれば(ステップ316)、そのレジュームデータに含まれるバージョンと応答されたバージョンが同じであるかどうかを調べ(ステップ334)、同じでなければ(レジュームデータに含まれるバージョンより応答されたバージョンが後のバージョンであれば)、そのレジュームデータを消去し、応答されたメッシュ識別子のメッシュデータ、すなわち、先に途中までダウンロードした応答されたメッシュ識別子のメッシュデータを地図データバッファ105から消去する(ステップ332)。そして、ステップ318に進み、以降、前述した応答されたメッシュデータの地図データバッファ105へのダウンロード開始からの処理を行う。
【0035】
一方、他車両から応答されたメッシュ識別子が、いずれかのレジュームデータに含まれるメッシュ識別子であって、そのレジュームデータに含まれるバージョンより応答されたバージョンが同じである場合には(ステップ334)、応答されたメッシュ識別子のメッシュデータの転送済みレンジ以降のレンジについてのダウンロード要求を車車間通信装置14を介してメッシュ識別子とバージョンの応答元のナビゲーションシステム1に送信し、地図データバッファ105へのダウンロードを開始する(ステップ336)。すなわち、先に途中まで地図データバッファ105に格納したメッシュデータのダウンロードをレジュームする。そして、ダウンロードをレジュームしたメッシュデータについてのレジュームデータを消去し(ステップ338)、以降、前述したステップ320からの処理を行う。
【0036】
ここで、ステップ336で開始されたダウンロードによって、メッシュ識別子とバージョンの応答元のナビゲーションシステム1から転送されたデータは先にメッシュデータの途中まで地図データバッファ105にダウンロードしたメッシュデータ(転送済レンジ)の後尾に順次連結され、ダウンロードが完了した時点では、完全なメッシュデータが地図データバッファ105上に格納されることになる。また、このレジュームの処理においては、先に途中までダウンロードを行ったメッシュデータの転送元のナビゲーションシステム1と、その後に続きのレンジのダウンロードを行うメッシュデータの転送元のナビゲーションシステム1とは、異なるナビゲーションシステム1であってもかまわない。
【0037】
さて、図4bにおいて、ナビゲーションシステム1の地図データサーバ110は、地図データ提供処理において、ダウンロード要求を車車間通信装置14を介して受信すると(ステップ452)、ダウンロード要求にレンジの指定が無い場合には先頭から、ダウンロード要求にレンジの指定がある場合には指定されたレンジの先頭からダウンロード要求で指定されたメッシュ識別子のメッシュデータのデータを、ダウンロード要求元のナビゲーションシステム1に、車車間通信装置14を介して送信し(ステップ454)、メッシュデータの全てのデータの転送が終了するか、途中で、ダウンロードが中断したならば(ステップ456)、当該ダウンロード要求についての処理を終了し、次のダウンロード要求の受信を待つ。なお、このようなレンジ指定を受け付けてデータを転送する技術は、FTPやWWWサーバにおけるファイル転送のレジュームの技術としてに広く用いられている。
【0038】
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上の実施形態においては、地図データ更新処理を繰り返し行うようにしたが、この地図データ更新処理は、一定の時間間隔ごとに行うようにしてもよい。また、この場合において、この時間間隔の設定を、ユーザより、リモコン15、GUI制御部108を介して受け付けて行うようにしても良い。または、地図データ更新処理を、ユーザからの要求に応答して行うようにしても良い。
【0039】
または、地図データ更新処理は、現在状態算出部102が算出した現在位置や走行状態センサ12やGPS受信機13の出力から求まる走行状態等に応じて行うようにしても良い。すなわち、たとえば、自車両が駐車中の場合にのみ地図データ更新処理を行うようにしたりしてもよい。または、さらに、地図データ記憶部101の地図データを参照し、自車両が駐車場に駐車中の場合にのみ地図データ更新処理を行うようにしてもよい。または、地図データ更新処理においては、他車両からメッシュ識別子とバージョンの応答と共に、当該他車両の現在状態算出部102が算出した現在位置や走行状態センサ12やGPS受信機13の出力から求まる走行状態の情報の提供を車車間通信装置14を介して受け、自車両と他車両が共に駐車中である場合や、自車両と他車両が同道路を同方向に走行中である場合にのみ、当該他車両からのメッシュデータのダウンロードを行うようにしても良い。これらのように自ナビゲーションとの間の距離の近い将来の増加が小さいと推定されるナビゲーションシステム1を、メッシュデータのダウンロード元として選定することにより、ダウンロードが途中で中断する確率を小さくすることができるようになる。
【0040】
また、以上の実施形態では、地図データバッファ105へのダウンロードが完了したメッシュデータについては、そのまま、そのメッシュデータで地図データ記憶部101のメッシュデータを更新するようにしたが、地図データ記憶部101のメッシュデータの更新は、ユーザから更新の指示があった場合にのみ行うようにしても良い。すなわち、たとえば、メッシュデータの地図データバッファ105へのダウンロードが完了したならば、GUI制御部108、表示装置16を介して、メッシュデータの更新が可能である旨の通知と、更新の実行の可否の受付をユーザに対して行い、ユーザから更新の実行が指示された場合にのみ、地図データバッファ105へのダウンロードが完了したメッシュデータで地図データ記憶部101の更新を行うようにしても良い。
【0041】
また、以上の実施形態においては、一旦、中断したダウンロードについては、成功するまでレジュームを繰り返すようにしたが、これは、中断後の一定期間経過後はレジュームを行わないようにしても良い。また、この場合において、ダウンロードのレジュームを行わないこととしたメッシュデータに対応するメッシュについて、ユーザに地図データ記憶部101に記憶されているメッシュデータより後のバージョンのメッシュデータが存在することをGUI制御部108、表示装置16を介して通知するようにしても良い。
【0042】
また、以上の実施形態においては、さらに、地図データクライアント109が車車間通信装置14を介して、地図データを提供するサーバにアクセスして、地図データの提供を受けて、提供を受けた地図データで地図データ記憶部101の地図データを更新したり、記録媒体ドライブ11を介して過般型記憶媒体4に格納された地図データを読み出し、読み出した地図データで地図データ記憶部101の地図データを更新するようにしても良い。
【0043】
以上のように、本実施形態によれば、ナビゲーションシステム1の地図データの更新を、他のナビゲーションシステム1から更新後の地図データの提供を受けることにより行うので、サーバにおいて各ナビゲーションシステム1に地図データを提供する場合にサーバにおいて生じるような負荷の集中が発生することがなく、また、ナビゲーションシステム1間の自律的な動作による効率的な各ナビゲーションシステム1の更新が実現される。また、各ナビゲーションシステム1においてメッシュデータのダウンロードのレジュームを、ダウンロード元のナビゲーションシステム1が各回の部分的なメッシュデータのダウンロード毎に異なることを許容して行うので、地図データのデータ量の大きさとナビゲーションシステム1が移動することにより生じるダウンロードの中断の問題を効率的に解決することができる。
【0044】
また、各ナビゲーションシステム1において、現在位置周辺や推奨経路周辺の範囲などの、そのナビゲーションシステム1のユーザにとって必要な範囲のメッシュについてのみダウンロードを行うようにすることができるので、各ナビゲーションシステム1のユーザにとっての効率的な地図データの更新を実現することができる。また、各ナビゲーションシステム1において、地図データ署名を用いて、ダウンロードするメッシュデータと自身が保持する地図データの互換性を確認するので、確実に適正な地図データの更新を行うことができる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ナビゲーションシステムが備える地図データを、より効率的に更新することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムが備える地図データの構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムの地図データクライアントの処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムの地図データサーバの処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:ナビゲーションシステム、4:過般型記憶媒体、10:制御装置、11:記録媒体ドライブ、12:走行状態センサ、13:GPS受信機、14:車車間通信装置、15:リモコン、16:表示装置、101:地図データ記憶部、102:現在状態算出部、103:ルート探索部、104:ナビゲート画像生成部、105:地図データバッファ、106:主制御部、107:走行履歴記憶部、108:GUI制御部、109:地図データクライアント、110:地図データサーバ。
Claims (8)
- 地図データを保持し、保持した地図データに基づいてユーザの走行を案内するナビゲーションシステムであって、
他のナビゲーションシステムと無線通信を行う無線通信装置と、
前記無線通信を介して、自ナビゲーションシステムが保持している地図データより内容が新しい地図データを保持している他のナビゲーションシステムを探索する探索手段と、
前記探索手段が探索した他のナビゲーションシステムから、当該他のナビゲーションシステムが保持している、自ナビゲーションシステムが保持している地図データより内容が新しい地図データを前記無線通信を介してダウンロードするダウンロード手段と、
前記ダウンロード手段がダウンロードを完了した地図データによって、自ナビゲーションシステムが保持している地図データを更新する更新手段とを有することを特徴とするナビゲーションシステム。 - 請求項1記載のナビゲーションシステムであって、
前記地図データのダウンロードが中断した場合に、前記探索手段は、中断した地図データと同じ地図データを保持している他の任意のナビゲーションシステムを探索し、
前記ダウンロード手段は、前記探索手段が探索した他のナビゲーションシステムが、ダウンロードが中断した地図データと同じ地図データを保持しているナビゲーションシステムであった場合に、当該他のナビゲーションシステムが保持している地図データのうちのダウンロードしていない部分を、前記無線通信を介してダウンロードすることを特徴とするナビゲーションシステム。 - 請求項1または2記載のナビゲーションシステムであって、
当該ナビゲーションシステムは、前記地図データを、複数の区域の各々毎に保持すると共に、
現在位置を算出する現在位置算出手段を備え、
前記探索手段は、前記無線通信を介して、前記現在位置算出手段が算出した現在位置周辺の区域の地図データとして、自ナビゲーションシステムが保持している前記現在位置周辺の区域の地図データより内容が新しい地図データを保持している他のナビゲーションシステムを探索し、
前記ダウンロード手段は、前記探索手段が探索した他のナビゲーションシステムから、当該他のナビゲーションシステムが保持している、自ナビゲーションシステムが保持している前記現在位置周辺の区域の地図データより内容が新しい、前記現在位置周辺の区域の地図データを前記無線通信を介してダウンロードし、
前記更新手段は、前記ダウンロード手段がダウンロードを完了した地図データによって、自ナビゲーションシステムが保持している、ダウンロードを完了した地図データと同じ区域の地図データを更新することを特徴とするナビゲーションシステム。 - 請求項1または2記載のナビゲーション装置であって、
当該ナビゲーションシステムは、前記地図データを、複数の区域の各々毎に保持すると共に、
現在位置を算出する現在位置算出手段と、現在位置からユーザによって指定された目的地まで経路を保持した地図データに基づいて算出する経路算出手段とを備え、
前記探索手段は、前記無線通信を介して、前記経路算出手段が算出した経路周辺の区域の地図データとして、自ナビゲーションシステムが保持している当該経路周辺の区域の区域の地図データより内容が新しい地図データを保持している他のナビゲーションシステムを探索し、
前記ダウンロード手段は、前記探索手段が探索した他のナビゲーションシステムから、当該他のナビゲーションシステムが保持している、自ナビゲーションシステムが保持している当該経路周辺の区域の区域の地図データより内容が新しい、前記経路周辺の区域の地図データを前記無線通信を介してダウンロードし、
前記更新手段は、前記ダウンロード手段がダウンロードを完了した地図データによって、自ナビゲーションシステムが保持している前記ダウンロードを完了した地図データと同じ区域の地図データを更新することを特徴とするナビゲーションシステム。 - 請求項1、2、3または4記載のナビゲーションシステムであって、
前記探索手段は、前記無線通信を介して自ナビゲーションシステムが保持している地図データより内容が新しい地図データであって、自ナビゲーションシステムが保持している地図データと互換性のある地図データを保持している他のナビゲーションシステムを探索することを特徴とするナビゲーションシステム。 - 請求項1、2、3、4または5記載のナビゲーションシステムであって、
前記探索手段は、前記無線通信を介して、自ナビゲーションシステムが保持している地図データより内容が新しい地図データを保持している他のナビゲーションシステムであって、自ナビゲーションとの間の距離の近い将来の増加が小さいと推定されるナビゲーションシステムを探索することを特徴とするナビゲーションシステム。 - 地図データを保持し、保持した地図データに基づいてユーザの走行を案内するナビゲーションシステムにおいて、自ナビゲーションシステムが保持している地図データを更新する地図データ更新方法であって、
無線通信を介して、自ナビゲーションシステムが保持している地図データより内容が新しい地図データを保持している他のナビゲーションシステムを探索するステップと、
探索した他のナビゲーションシステムから、当該他のナビゲーションシステムが保持している、自ナビゲーションシステムが保持している地図データより内容が新しい地図データを前記無線通信を介してダウンロードするステップと、
前記ダウンロード手段がダウンロードを完了した地図データによって、自ナビゲーションシステムが保持している地図データを更新するステップとを有することを特徴とする地図データ更新方法。 - 地図データを保持したコンピュータによって実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータに、
無線通信を介して、自コンピュータが保持している地図データより内容が新しい地図データを保持している他のコンピュータを探索するステップと、
探索した他のナビゲーションシステムから、当該他のコンピュータが保持している、自コンピュータが保持している地図データより内容が新しい地図データを前記無線通信を介してダウンロードするステップと、
前記ダウンロード手段がダウンロードを完了した地図データによって、自コンピュータが保持している地図データを更新するステップとを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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