以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
<動作の概略>
まず、図1を用いて本実施形態のナビゲーション装置35の動作の概略を説明する。図1(a)はナビ情報の蓄積フェーズの動作を模式的に示し、図1(b)は端末装置39がナビ情報をナビゲーション装置35に送信するサーバフェーズの動作を模式的に示す。
まず、蓄積フェーズでは、ユーザ9は端末装置39を自宅等8で使用し、2地点間(例えば出発地から目的地まで)のルートプランニングを行う。ナビゲーションに関する機能を提供するサーバ装置31は最新地図データ(第1の地図データ)を検索して出発地から目的地までの経路を検索し、経路情報と少なくとも経路が通過する範囲の最新地図データ、案内情報、施設情報等を端末装置39に送信する(これらをナビ情報1という)。端末装置39ではサーバ装置31と通信する端末アプリが動作しており、端末アプリはナビ情報1を蓄積する。
なお、自宅等8では無線LAN(Wi−Fi)又は有線LANなど低コストな通信設備が整っており、ナビ情報の受信にはそれほど通信コストがかからない。また、自宅等8には、低コストな通信設備が整っていればよく自宅には限られない。例えば、勤務先、宿泊先、公共機関、商用Wi−Fi、屋外のLANサービスなどでもよい。
次に、サーバフェーズについて説明する。ユーザ9は端末装置39を携帯して移動体34に乗車する。ナビゲーション装置35は一度通信したことがある端末装置39を常に検出しており、端末装置39が近くにあると自動的に通信を開始する。ナビゲーション装置35が新しいナビ情報1(ナビゲーション装置35にまだ送信していないナビ情報1)を端末装置39に問い合わせ、端末装置39が新しいナビ情報1がある旨を返答すると、ナビゲーション装置35はこのナビ情報を端末装置39に要求する。これにより、端末装置39がナビ情報1をナビゲーション装置35に送信するので、ナビゲーション装置35は最新地図データと経路情報で経路案内することができる。ユーザ9は乗車してから出発地と目的地を設定して経路検索するなどのナビゲーション装置35の煩わしい操作を行う必要がなく、乗車して短時間に出発できる。
このように本実施形態のナビゲーション装置35は、低コストにナビ情報1を蓄積できる端末装置39をサーバのように使用して、蓄積しておいたナビ情報1を取得できる。したがって、ナビゲーション装置35はプリインストールされている地図データが古くなっていても、最新地図データで経路案内することができる。
また、ユーザ9が携帯する端末装置39でナビアプリを動作させ、ナビアプリが提供するナビ画面や経路案内などのナビゲーション機能を移動体34側で利用する方法と異なり、ユーザ9は普段使っているナビゲーション装置35を操作すればよいので、ナビアプリの操作方法を習得する必要がない。また、ナビ情報を送信後、端末装置39はナビゲーション装置35と通信する必要がなく、バッテリーの消費や劣化を抑制できる。
<システム構成例>
図2は、本実施形態にかかるナビゲーションシステム100のシステム構成図の一例である。ナビゲーションシステム100は、サーバ装置31とネットワークNを介して通信可能なナビゲーション装置35、及び、サーバ装置31とネットワークNを介して通信可能な端末装置39を有している。
ナビゲーション装置35がサーバ装置31と通信する場合のネットワークNは、3G、4G、5G、LTE、WiMAX等の無線通信回線と、ゲートウェイを介してこれら種々の回線をインターネットに接続するプロバイダネットワーク、及び、インターネット等により構築されている。サーバ装置31は例えばデータセンタ内に配置されるので、ネットワークNにはLANや広域LANも含まれる。端末装置39がサーバ装置31と通信する場合のネットワークNは、自宅等8のLAN、プロバイダネットワーク及びインターネットなどである。端末装置39は自宅等8でも無線通信回線に接続できるため、通信コストに支障がなければナビゲーション装置35と同様にサーバ装置31と通信してもよい。なお、ネットワークNは有線又は無線のどちらで構築されてもよく、また、有線と無線が組み合わされていてもよい。
また、ネットワークNにはアクセスポイントなどの基地局32が接続されており、ナビゲーション装置35は無線通信回線で基地局32に接続する。また、ネットワークNには自宅等8の無線LANルータ33が接続されており、端末装置39は無線LANルータ33を経由してネットワークNに接続する。こうすることで、端末装置39は高速かつ低コストにサーバ装置31と通信できる。
サーバ装置31は、ナビゲーション装置35に対し、ナビゲーションに関するサービス・機能を提供する。例えば、ナビゲーション装置35が現在地の位置情報を取得して、現在地周辺の最新地図データの地図描画用データをナビゲーション装置35に送信する。また、出発地と目的地(2点間)の位置情報と共に経路検索要求を取得すると、経路を検索し経路情報と案内情報をナビゲーション装置35に送信する。サーバ装置31は端末装置39に対しても同様にナビゲーションに関するサービス・機能を提供する。
ナビゲーション装置35は移動体34に搭載して使用される。図2の移動体34は内燃機関又は電気モータの少なくとも一方を動力として走行する車両等である。移動体34には、四輪車だけでなく自動二輪車も含まれる。また、近年では、1〜2人乗りのモビリティ(コミュータ)も移動体34として市販されている。車いすを含めてもよい。また、動力がない、自転車(電動アシストを含む)、及び、軽車両なども移動体34である。また、船舶や飛行体を含めてもよい。
ナビゲーション装置35は単体で(サーバ装置31がなくても)ナビゲーションの機能を有している。すなわち、出発地から目的地までの経路を検索して道路地図に設定し、ディスプレイやHUD(Head Up Display)などの表示装置に表示された電子地図に経路と現在地を表示したり、経路に基づいて進路変更の手前で音声案内や電子地図上のアニメーションなどで適切な進路を案内したりする。移動体34に搭載されるとナビゲーション装置35は「カーナビゲーション装置」と呼ばれる場合がある。
端末装置39は汎用型の情報処理装置である。端末装置39は各種のアプリケーションソフトを実行することでアプリケーションソフトに応じた機能を提供する。例えば、スマートフォン、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルPC等である。しかし、これらには限られない。
本実施形態の端末装置39はサーバ装置31とナビゲーション装置35に対応した端末アプリが動作する。端末アプリはブラウザソフトでもよい。
端末アプリは、
1.サーバ装置31から受信したナビ情報1に基づいて経路案内すること(以下、端末ナビ機能という)
2.サーバ装置31から受信したナビ情報1を記憶しておき、ナビゲーション装置35にサーバのように提供すること(以下、端末サーバ機能という)
の2つの使用形態がある。本実施形態では主に端末サーバ機能について説明する。なお、端末ナビ機能が利用される場合、端末装置39は移動体34のダッシュボード等に搭載され、ナビゲーション装置35の変わりに経路案内を行う。あるいは、ユーザ9が歩行する際の歩行者ナビを行う。
図3は、ナビゲーション装置35の一例の外観図を示す。ナビゲーション装置35は、ナビゲーションの機能の他に、AV(Audio Visual)機能を有していてよい。AV機能とは、ラジオ・テレビで放送されたコンテンツ又はDVDなどの記憶媒体に記憶されたコンテンツを再生したり、カメラで撮像した周囲の映像を表示したりする機能である。また、ネットワークNに接続してインターネット上のWebページを表示する機能を有していてよい。ナビゲーション機能とAV機能を併せてAVN機能という場合がある。
これらの機能を有するナビゲーション装置35は、チューナー、カーオーディオなどと呼ばれる場合がある。また、車両に搭載されていることから車載装置とも呼ばれる。なお、ナビゲーション機能を有さずに、主にAV機能と通信機能を有する装置をディスプレイオーディオという。ディスプレイオーディオは、端末装置39(ナビアプリ)との通信によりナビゲーションの機能を提供するものであり、ディスプレイオーディオ自体はナビゲーションの機能を有さない。端末装置39に搭載されるナビアプリがナビ画面等を生成し、このナビアプリが生成するナビ画面をディスプレイオーディオが通信で取得して表示する。端末装置で動作するこのようなアプリとしてCarPlay(登録商標)やAndroid Auto(登録商標)等が知られている。
本実施形態では、ナビゲーション装置35が端末装置39を見つけられない場合、ナビゲーション装置35がナビゲーション機能を提供することが好ましいため、ディスプレイオーディオは適用外でもよい。しかし、ディスプレイオーディオが端末装置39から受信したナビ情報1等で経路案内を行うことは可能である。
また、ナビゲーション装置35は、移動体34に搭載された状態と携帯可能な状態の切り替えが可能であってよい。
<ハードウェア構成>
図4は、サーバ装置31及びナビゲーション装置35のハードウェア構成図の一例である。サーバ装置31及びナビゲーション装置35は情報処理装置の機能を有している。図4(a)に示すように、サーバ装置31は、ハードウェア構成として、CPU(Central Processing Unit)211、ROM(Read Only Memory)215、RAM(Random Access Memory)216、補助記憶装置217、及び、通信装置214を有する。
また、図4(b)に示すように、ナビゲーション装置35は、ハードウェア構成として、CPU211、ROM215、RAM216、補助記憶装置217、入力装置212、表示装置213、通信装置214、音声入出力装置218、及び、GPS受信装置219を有する。
CPU211は、各種プログラムの実行や演算処理を行う。ROM215には、起動時に必要なプログラムなどが記憶されている。RAM216は、CPU211での処理を一時的に記憶したり、データを記憶したりする作業エリアである。補助記憶装置217は、各種データ及びプログラム2101、2102を格納する不揮発性のメモリである。
ナビゲーション装置35の入力装置212は、キーボードやマウスに代え又はこれらに加えて、画面に対する接触位置(タッチ座標)を検知可能なタッチパネルにより実現されうる。また、入力装置212は、音声入出力装置218が入力させた音声を認識する音声認識装置としての機能を有していてもよい。
表示装置213は、ディスプレイやプロジェクタ、HUDであり、例えば、ナビ画面等が表示される。通信装置214は、基地局32を介してネットワークNに接続しサーバ装置31等との通信を行う。音声入出力装置218は、音声の入出力を行う装置であり、例えば、ナビゲーションの音声ガイダンスが出力される。GPS受信装置219は、GPS衛星の電波を受信して現在地を算出するGNSS(Global Navigation Satellite System)の一例である。
サーバ装置31又はナビゲーション装置35の補助記憶装置217に記憶されているプログラム2101,2102は、USBメモリなどの記憶媒体に記憶された状態で配布される。あるいは、プログラムを配布するサーバ装置31からナビゲーション装置35がダウンロードすることで配布される。ナビゲーション装置35のプログラム2102は、経路案内に専用のアプリケーションソフトウェアでもよいし、ブラウザソフトウェアでもよい。また、実行形式で配布されてもインストール用の形式で配布されてもよい。
なお、サーバ装置31にはクラウドコンピューティングが適用されていてよい。クラウドコンピューティングとは、特定ハードウェア資源が意識されずにネットワーク上のリソースが利用される利用形態をいう。クラウドコンピューティングの物理的な構成に厳密な定義はないが、情報処理装置を構成するCPU、RAM、ストレージなどのリソースが負荷に応じて動的に接続・切断されることで情報処理装置の構成や設置場所が柔軟に変更されることをいう。
したがって、図示したサーバ装置31のハードウェア構成は、1つの筐体に収納されていたり一まとまりの装置として備えられていたりする必要はなく、サーバ装置31が備えていることが好ましいハード的な要素を示す。なお、サーバ装置31がクラウドコンピューティングとしてではなく単独の情報処理装置により提供されることも可能である。
図5は、端末装置39のハードウェア構成図の一例である。端末装置39は、CPU301、ROM302、RAM303、フラッシュメモリ304、CMOSセンサ305、加速度・方位センサ306、メディアI/F308、GPS受信部309を備えている。
これらのうち、CPU301は、端末装置39全体の動作を制御する。ROM302は、IPL等のCPU301の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。フラッシュメモリ304は、CPU301の制御にしたがって、スマートフォン用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。CMOSセンサ305は、CPU301の制御にしたがって被写体(主に自画像)を撮像し画像データを得る。加速度・方位センサ306は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F308は、フラッシュメモリ等の記録メディアに対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部309は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
また、端末装置39は、遠距離通信回路311、カメラ312、撮像素子I/F313、マイク314、スピーカ315、音入出力I/F316、ディスプレイ317、外部機器接続I/F318、近距離通信回路319、近距離通信回路319のアンテナ319a、及びタッチパネル321を備えている。
これらのうち、遠距離通信回路311は、ネットワークNを介して、他の機器と通信する回路である。カメラ312は、CPU301の制御にしたがって被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F313は、カメラ312の駆動を制御する回路である。マイク314は、音声を入力する内蔵型の集音手段の一種である。音入出力I/F316は、CPU301の制御にしたがってマイク314及びスピーカ315との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイ317は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機ELなどの表示手段の一種である。外部機器接続I/F318は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路319は、NFCやBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル321は、ユーザがディスプレイ317を押下することで、端末装置39を操作する入力手段の一種である。
また、端末装置39は、バスライン310を備えている。バスライン310は、CPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
<機能構成例>
次に、図6、図7を用いてナビゲーションシステム100の機能を説明する。図6は、ナビゲーションシステム100が有するサーバ装置31と端末装置39の機能をブロック状にして説明する機能ブロック図の一例である。図7は、同じく、端末装置39とナビゲーション装置35の機能をブロック状にして説明する機能ブロック図の一例である。
<<サーバ装置について>>
サーバ装置31は、第1受信部11、経路検索部12、案内情報生成部13、地図データ提供部14、及び、第1送信部15を有している。これらの各機能は図4(a)に示したCPU211がプログラム2101を実行してサーバ装置31のハードウェアと協働することで実現される機能又は手段である。これらの機能の一部又は全てがICなどのハードウェア回路により実現されてもよい。
また、サーバ装置31は、図4(a)に示した補助記憶装置217、ROM215又はRAM216により構築される記憶部20を有している。記憶部20には、地図描画DB(Data Base)17、道路ネットワークDB18、及び、施設情報DB19が構築されている。これらの各DBは、サーバ装置31が直接有していなくてもよく、サーバ装置31がアクセス可能なネットワークN上の任意の場所にあればよい。
まず、各データベースについて説明する。
表1は、地図描画DB17に格納されている地図描画用データを模式的に示す。地図描画DB17は、最新地図データのうち電子地図を端末装置39が描画するための地図描画用データを記憶している。電子地図に表示される情報には、都道府県などの区画、緑地や河川、道路や鉄道、記号や注記など多くの表示対象があるため、性質の似たものに分類し各分類の表示対象ごとに描画できるようになっている。それぞれに分類された表示対象又は表示対象が描画された状態をレイヤーといい、電子地図はいくつかのレイヤーを重ねることで描画される。各レイヤーの地図データは、ベクトルデータ又はラスターデータのうち表示対象に適したフォーマットで記述されている。表1のデータファイルには、各レイヤーのデータが含まれている。
表1に示すように、地図描画用データは経度・緯度などの領域ごとにメッシュ状に区切られており、1つ以上のメッシュを結合して1画面の電子地図が作成される。ベクトルデータの場合は、緯度・経度でポイント、ポリライン、ポリゴンの位置が定められている。また、ラスターデータの場合は緯度・経度に対応づけて縮尺に応じたデータが用意されている。最新地図データをベクトルデータとすることで通信負荷を低減できる。更新情報には最後に最新地図データが更新されたのがいつであるかメッシュごとに保持されている。
このように、地図描画DB17の地図描画用データはメッシュに区切られメッシュIDに対応付けられており、最新地図データの地図描画用データが端末装置39に送信される際は、メッシュごとに送信される。
表2は道路ネットワークDB18の構成を模式的に示す。道路ネットワークDB18には、最新地図データのうち移動体34が通行可能な車道の構造を表す道路ネットワークデータであり、表2(a)のノードテーブルと表2(b)のリンクテーブルとが相互に参照可能な構造で保持されている。ノードテーブルには、ノードを識別するためのノードID、ノードの座標(緯度・経度)、及び、更新情報が登録されている。ノードとは道路網表現上の結節点である。具体的にはノードは例えば交差点、分岐点、合流点、屈曲点などであるが、道路の名称が変わる場合など直線の一部に設定される場合もある。ノードIDが分かればノードに繋がっているリンクがリンクテーブルから判明するので、ノードテーブルとリンクテーブルを相互に参照することで経路を検索できる。更新情報は最後にいつノードが更新されたのかを示す。
また、リンクテーブルにはリンクを識別するためのリンクID、リンクの始点ノード、リンクの終点ノード、リンク長、幅員、道路種別、セクションID、制限速度などの法規、及び、更新情報などが登録されている。リンクとはノードとノードを結ぶ道路を表し、リンクはノード同士を結ぶ線分となる。道路種別は、例えば国道、一般道、県道、高速道路、自動車専用道路、トンネル、私道など、道路の種類をいう。セクションとは、ある程度のリンクをひとまとめに扱うための単位である。1つのセクションは、例えば以下のように決定される。リンク2つ分又はリンク3つ分などのように予め決めたルールにしたがって定められる。また、おおよそ数百メートル分のノードやリンクを1つのセクションとしてよい。また、道路種別や、丁目、番地、号などの区切りでセクションも切り替わるようにセクションが設定されてよい。法規には、移動体34が守るべき交通規則が登録されている。更新情報についてはノードテーブルと同様である。
表3は施設情報DBに保持される情報をテーブル状に示す施設情報テーブルを模式的に示す。施設情報DBには、業種名、店舗名、住所、郵便番号、電話番号、施設座標、及び、アイコンなどが対応づけて登録されている。業種名はサービス名、ブランド名、社名などの名称である。店舗名は同一の業種名がある場合に施設を区別するために登録されている。郵便番号と電話番号は主に施設の検索のために使用される。施設座標は施設の位置情報であり「緯度(X)、経度(Y)」が登録されている。また、アイコンは施設を表す画像データであり、表3では保存場所を示すURI(Uniform Resource Identifier)が登録されている。
(サーバが有する機能について)
続いて、サーバ装置31が有する機能について説明する。第1受信部11は、端末装置39からナビゲーションに関する種々の要求を受け付ける。この要求は、例えば、最新地図データの地図描画用データを要求するための現在地、目的地、又は、任意の位置などの位置情報である。また、出発地と目的地を指定した経路検索要求の場合もある。このほか、サーバ装置31が有する各種の機能の提供の要求を受け付ける。第1受信部11はこれらの要求を経路検索部12及び地図データ提供部14に振り分ける。
経路検索部12は、経路検索要求に含まれる出発地から目的地までの経路を検索する。目的地が施設名や住所等で与えられた場合は施設情報DB19を検索し、目的地の位置である施設座標を取得する。経路検索部12は、経路検索要求に対し最新地図データの道路ネットワークデータが記憶された道路ネットワークDB18を用いて、出発地と目的地の経路を検索し検索結果を作成する。検索結果は、移動体34が走行するリンク(又はノードでもよい)が順番に設定されたリストである。なお、経路検索には、リンク長や幅員、渋滞状況をコストに換算して、出発地から目的地までのコストの合計が最も少なくなる経路を選ぶダイクストラ法及びA−Star法が知られている。
経路検索部12は、更に、検索結果(リンクのリスト)から経路情報を生成する。本実施形態の経路情報は検索結果に含まれるリンクを座標で表した座標点列である。すなわち、各リンクを一定間隔で緯度、経度の座標に変換し、出発地から目的地までの座標を移動する順番に配列したものを座標点列とする。座標点列であれば端末装置39は地図描画用データに座標点列を経路として描画すればよいが、経路情報としてリンクのリストが送信された場合、リンクIDで道路ネットワークデータを検索して座標点列に変換する必要がある。また、座標点列であれば、経路検索時と描画時で地図のバージョンが変わっていも経路を描画できる。
案内情報生成部13は、経路の検索結果に基づいてユーザ9を誘導するための案内情報を生成する。案内情報とは案内ポイントと、各案内ポイントでユーザ9を経路に沿って移動させるための情報である。案内情報生成部13は、リンクとリンクのなす角を算出して、閾値以上の角度で進路を変更するノードを特定する。このノードの所定距離(例えば数km、数100m、数10m、直前等)手前が案内ポイント(位置)である。1つの進路変更機会に対しノードまでの距離に応じた複数の案内が行われることが多い。案内ポイントが右左折の場合は例えば「○メートル先、右折です。」などの音声メッセージ(音声データ又はテキストデータ)を設定する。大きな交差点では、3D表示のアニメーションが用意されており、案内情報では案内ポイントにアニメーション等を対応付ける。なお、案内ポイントは、無案内区間が長時間にならないようにするための通過ノード(直進ノード)で設定される場合もある。端末装置39は案内ポイントを使って音声や映像で経路を案内する。案内情報は地図データ提供部14に送出される。
地図データ提供部14は、最新地図データの地図描画用データを要求するための位置情報と地図の描画要求を取得した場合、その位置の周辺の最新地図データの地図描画用データを地図描画DB17から取得する。また、経路検索要求に対しては、経路が通過する(経路情報のリンクが含まれる)全てのメッシュの最新地図データの地図描画用データを地図描画DB17から取得する。なお、経路が通過するメッシュに限られず、このメッシュに隣接するメッシュを含めてもよい(更に隣接するメッシュを含めてもよい)。
本実施形態では、端末装置39が端末ナビ機能を提供する場合と端末サーバ機能を提供する場合がある。端末ナビ機能が利用される場合、端末装置39では経路検索を行わないため、地図の描画要求と経路検索要求のいずれの場合も道路ネットワークDB18の道路ネットワークデータは送信されなくてもよい。端末サーバ機能が提供される場合、端末装置39がサーバのようにナビゲーション装置35に最新地図データを提供するため、サーバ装置31は道路ネットワークデータを端末装置39に送信する。このため、端末サーバ機能が利用される場合、道路ネットワークDB18の道路ネットワークデータも送信されるとよい。ただし、サーバ装置31が送信するナビ情報1を端末装置39が単にナビゲーション装置35に転送するだけの場合、ナビゲーション装置35も道路ネットワークデータを使用しないので、道路ネットワークデータは送信されなくてもよい。
なお、端末アプリのメニューなどから、ユーザ9が端末ナビ機能と端末サーバ機能のどちらを使用するかを選択することが可能でもよい。選択された機能に応じて、地図データ提供部14が道路ネットワークデータを送信するか否かを切り替えればよい。端末装置39のフラッシュメモリ304の容量を圧迫しにくいというメリットがある。ユーザ9が端末ナビ機能と端末サーバ機能のどちらを使用するかを選択しない(できない)場合、地図データ提供部14は道路ネットワークデータを端末装置39に常に送信する。ユーザ9が機能を意識しないので操作性が向上するというメリットがある。以下では、特に断らない場合、道路ネットワークデータも送信されるものとして説明する。
第1送信部15は、最新地図データの地図描画用データ、道路ネットワークデータ、経路情報、案内情報、及び施設情報を端末装置39に送信する。これらは図1のナビ情報1に相当する。最新地図データの地図描画用データ及び経路情報を用いた電子地図の描画は端末装置39が行うため、最新地図データの地図描画用データ、経路情報、及び、案内情報は、端末装置39が実行するためのプログラムコードとデータという形式である。一方、最新地図データの地図描画用データがラスターデータで提供される場合は、GIF、BMP、JPEGなどの画像データとプログラムコード(経路情報、及び、案内情報)が送信される。端末装置39がブラウザアプリケーションを実行する場合、プログラムコードとしてはJavaScript(登録商標)が知られている。
<<端末装置(蓄積フェーズ)について>>
続いて図6に基づいて、蓄積フェーズにおける端末装置39の機能又は手段について説明する。端末装置39は、第2送信部41、情報要求部42、位置検出部43、操作受付部44、情報管理部45、第2受信部46、経路案内部47、及び、ナビ画面描画部48を有している。これらは、図5に示したCPU301がフラッシュメモリ304からRAM303に展開された端末アプリを実行して端末装置39のハードウェアと協働することで実現される機能又は手段である。これらの機能の一部又は全てがICなどのハードウェア回路により実現されてもよい。
また、端末装置39は図5に示したフラッシュメモリ304、ROM302又はRAM303により構築される記憶部50を有している。記憶部50には、最新地図データ記憶部51、経路情報記憶部52、案内情報記憶部53、及び、施設情報記憶部54が構築されている。最新地図データ記憶部51は、サーバ装置31から送信された最新地図データの地図描画用データと道路ネットワークデータを記憶する。記憶される地図描画用データ及び道路ネットワークデータは、ユーザ9がどのメッシュを表示装置に表示させたか、又は、検索された経路情報がどのメッシュを通過するか等によって異なる。ただし、経路が通過するメッシュの全ての地図描画用データ及び道路ネットワークデータが最新地図データ記憶部51に記憶されるとは限らない。例えば、経路情報が広範囲にわたったり自宅等8の通信速度が遅かったりする場合には、経路情報が通過する全てのメッシュの地図データを受信する前にユーザ9が移動体34に乗車するようなケースもあるためである。
また、道路ネットワークデータは送信されない場合があるので、最新地図データ記憶部51に記憶される地図描画用データ及び道路ネットワークデータのメッシュは同じとは限らない。
経路情報記憶部52には、サーバ装置31から受信した経路情報が出発地と目的地と共に記憶される。同様に、案内情報記憶部53にはサーバ装置31から受信した案内情報が記憶される。施設情報記憶部54にはサーバ装置31から受信した施設情報(主に経路情報が通過するメッシュにある施設)が記憶される。
経路検索要求に対しサーバ装置31からナビ情報1として端末装置39に送信された最新地図データ記憶部51の地図描画用データ、道路ネットワークデータ、経路情報、案内情報及び施設情報はIDで対応付けられている。ナビゲーション装置35へナビ情報1を送信したか否かも記録される。これにより、端末装置39は経路検索要求をサーバ装置31に送信して受信した一まとまりのナビ情報1であって、まだ送信していないナビ情報1を、ナビゲーション装置35にまとめて送信できる。
(端末装置の機能について)
続いて、端末装置39が有する機能について説明する。第2送信部41は、サーバ装置31に地図の描画要求(位置情報)、及び、経路検索要求など各種の要求を送信する。また第2受信部46は、サーバ装置31からナビ情報1(最新地図データの地図描画用データ、道路ネットワークデータ、経路情報、案内情報及び施設情報)を受信する。情報要求部42は、位置検出部43、操作受付部44及びナビ画面描画部48からの要求に基づいて第2送信部41に地図の描画要求(位置情報)、及び、経路検索要求など各種の情報を送信させる。
操作受付部44は、ユーザ9から電子地図を表示させる操作を受け付け、また、経路検索のため少なくとも目的地の入力を受け付け、必要であれば現在地以外の出発地を受け付ける。また、経路案内の開始、リルートの指示、ナビ画面の拡大・縮尺の指示、及び、表示範囲変更などの指示を受け付ける。
位置検出部43は、例えばGPS受信部309を利用して定期的に及びユーザ9の操作に応じて現在地を検出する。検出した現在地の位置情報は単独で又は経路検索要求と共に第2送信部41からサーバ装置31に送信される。また、位置検出部43が検出する位置情報は、端末装置39の各機能が利用できる。例えば、経路案内部47、及びナビ画面描画部48等が位置情報を利用する場合がある。
端末ナビ機能が利用される場合、経路案内部47は、サーバ装置31から取得した案内情報と現在地とに基づいて経路案内を行う。すなわち、移動体34の現在地が案内情報に含まれる案内ポイントに到着すると、曲がり角などを指示する音声データをスピーカ315に出力させる。なお、音声データはサーバ装置31から送信されてもよいし、端末装置39が案内用のテキストデータに基づいて音声合成をおこなって作成してもよい。また、経路案内部47は移動体34の現在地が案内情報に含まれる案内ポイントに到着すると、交差点の3D表示、交差点の拡大表示、及び、道路名などを表示する看板のアイコンを電子地図の一部に又は重畳して表示する。
端末ナビ機能が利用される場合、ナビ画面描画部48は、サーバ装置31から受信した最新地図データのうち地図描画用データに基づいて電子地図を描画してディスプレイ317に送信する。また、ナビ画面描画部48は経路情報に基づいて電子地図に目的地までの経路を描画する。経路が設定されていない場合は経路情報も受信されないので、経路は描画されない。
情報管理部45は、第2受信部46が受信したナビ情報1を記憶部50に記憶させる。すなわち、最新地図データの地図描画用データ及び道路ネットワークデータを記憶部50の最新地図データ記憶部51に記憶させる。なお、すでに最新地図データ記憶部51に記憶されている領域(メッシュID)と同じ領域の地図描画用データ又は同じリンクIDの道路ネットワークデータが送信された場合、更新情報を比較して、更新情報が新しい場合に上書きする。こうすることで、常に新しい最新地図データを保持できる。また、ナビ情報1に含まれる経路情報を経路情報記憶部52に記憶し、ナビ情報1に含まれる施設情報を施設情報記憶部54に記憶させる。
<<端末装置(サーバフェーズ)について>>
続いて図7に基づいて、サーバフェーズの端末装置39の機能又は手段について説明する。端末装置39は第3受信部55、第3送信部56、サーバ機能部80(経路検索部81、案内情報生成部82、地図データ提供部83)、及び、情報管理部45を有している。また、記憶部50には最新地図データ記憶部51、経路情報記憶部52、案内情報記憶部53、及び施設情報記憶部54が構築されている。これらのうち、情報管理部45、最新地図データ記憶部51、経路情報記憶部52、案内情報記憶部53、及び施設情報記憶部54については図6と同様である。
また、経路検索部81、案内情報生成部82及び地図データ提供部83に関してはサーバ装置31と同様の機能を有する。すなわち、端末装置39が記憶部50に記憶している範囲で最新地図データを検索し、最新地図データ(少なくとも地図描画用データであるが道路ネットワークデータを含めてよい)、経路情報、案内情報、及び施設情報を端末装置39に提供できる。
第3受信部55は、ナビゲーション装置35と通信して、ナビゲーション装置35から新しいナビ情報1の要求又は経路検索要求を受信し、情報管理部45に送信する。情報管理部45は、まだナビゲーション装置35に送信していないナビ情報1があれば第3送信部56に送出する。また、端末装置39から経路検索要求を受信した場合、サーバ機能部80に送出する。サーバ機能部80は、サーバ装置31と同様にナビ情報2(最新地図データ、経路情報、案内情報、及び、施設情報)を生成して第3送信部56に送出する。
サーバ機能部80は端末装置39が更新日時の新しい地図データを記憶している場合にだけ経路検索を実行するとよい。ユーザは最新地図データで生成されたナビ情報2を利用できる。このためには、出発地から目的地までの経路が通過するメッシュの最新地図データを端末装置39が有し、かつ、これらのメッシュの最新地図データの更新日時が新しいことをサーバ機能部80が確認する。したがって、実際に経路検索する必要がある。
あるいは、最新地図データの更新日時が新しくなくても、ユーザとしてはプリイン地図データ(第2の地図データ)よりも最新地図データを使用したい場合がある。したがって、好ましくはユーザが、最新地図データの更新日時が新しい場合にだけサーバ機能部80を有効にするかどうかを端末装置39又はナビゲーション装置35で設定できるとよい。
なお、最新地図データの更新日時が新しいとは、更新日時から現在日時までの経過日時が所定期間未満のものをいう。最新地図データの更新期間は決まっているので、経過日時が所定期間未満ものは新しいと見なすことができる。
ナビ情報2に含まれる最新地図データの地図描画用データはナビ画面の作成のためナビゲーション装置35に送信される。最新地図データの道路ネットワークデータは、ナビゲーション装置35が経路案内を行う上では必須でないが、最新地図データの道路ネットワークデータもナビゲーション装置35に送信することで、ナビゲーション装置35が道路ネットワークデータを蓄積できる。蓄積すれば経路検索も可能になる。したがって、好ましくは道路ネットワークデータも送信される。
第3送信部56は新しいナビ情報1、及び、ナビ情報2をナビゲーション装置35に送信する。
<<ナビゲーション装置>>
続いて図7に基づいて、ナビゲーション装置35の機能又は手段について説明する。ナビゲーション装置35は、第4送信部61、情報要求部62、位置検出部63、操作受付部64、情報管理部65、第4受信部66、最新地図用経路検索部84、最新地図用案内情報生成部85、プリイン地図用経路検索部86、プリイン地図用案内情報生成部87、端末通信部69、経路案内部67、及び、ナビ画面描画部68を有している。これらは、図4(b)に示したCPU211が補助記憶装置217からRAM216に展開されたプログラム2102を実行してナビゲーション装置35のハードウェアと協働することで実現される機能又は手段である。これらの機能の一部又は全てがICなどのハードウェア回路により実現されてもよい。
また、ナビゲーション装置35は図4(b)に示したROM215、RAM216又は補助記憶装置217により構築される記憶部70A,70Bを有している。記憶部70Aには、最新地図データ記憶部71、経路情報記憶部72、案内情報記憶部73、及び、施設情報記憶部74が構築されている。また、記憶部70Bにはプリイン地図データ記憶部75、及び、施設情報記憶部76が構築されている。
記憶部70Aに構築されている最新地図データ記憶部71、経路情報記憶部72、案内情報記憶部73、及び、施設情報記憶部74は、ナビゲーション装置35が端末装置39から受信したナビ情報1又はナビ情報2が蓄積されたものである。また、記憶部70Aにはサーバ装置31から受信したナビ情報3も蓄積される。ナビ情報3は、ナビゲーション装置35が直接、サーバ装置31に経路検索要求を送信した場合に受信する。ナビ情報3の内容はナビ情報1,2と同様でよい。
なお、記憶部70Aには、ナビゲーション装置35が単に位置情報と共に地図の描画要求を送信した場合にサーバ装置31から受信した最新地図データの地図描画用データも記憶される。
記憶部70Bのプリイン地図データ記憶部75にはプリイン地図データが記憶されている。プリイン地図データは日本の全国を網羅した地図データである。例えば移動体34が移動する可能性がある場所であれば滅多に移動体34が移動しない場所であっても網羅されていることが好ましい。ただし、日本であれば地図データがない領域が全くないことまでは保証されなくてよい。プリイン地図データは、ナビゲーション装置35の出荷時に予めインストールされている。あるいは、少なくともユーザ9が使用を開始する時にインストールされる。また、プリインストールされているプリイン地図データの全体がディーラなどで更新されてもよい。この場合は、インストール後の地図データがプリイン地図データとなる。
なお、プリイン地図データの構造は最新地図データと同じ場合と異なっている場合がある。従来、プリイン地図データとしてはKIWIという規格が知られている。KIWIは日本全国の地図がないと検索等ができない。また、リンクやノードはIDで管理されているが、更新により同じ道路でもIDが変わるため、地図データのバージョンが変わるとIDに矛盾が生じる。このため、一部更新ができないという特徴がある。
これに対し、プリイン地図データと最新地図データとが同じフォーマット(構造)を有していれば、プリイン地図データの一部更新が可能になる。同じフォーマットとは、メッシュ単位での配信及び更新が可能なことをいう。
記憶部70Bの施設情報記憶部76はプリイン地図データに対応した施設情報を記憶している。
(ナビゲーション装置の機能について)
ナビゲーション装置35は主にサーバ装置31からナビ情報3を受信する場合と、端末装置39からナビ情報1,2を受信する場合と、記憶部70A又は70Bを使ってナビ情報4A、4Bを生成すると場合がある。
第4送信部61、情報要求部62、位置検出部63、操作受付部64、情報管理部65、第4受信部66、経路案内部67、及び、ナビ画面描画部68、の機能は、端末装置39の第2送信部41、情報要求部42、位置検出部43、操作受付部44、情報管理部45、第2受信部46、経路案内部47、及び、ナビ画面描画部48、と同様でよい。すなわち、ナビゲーション装置35はサーバ装置31からナビ情報3を取得して経路案内する。
ナビ情報4Aを作成する場合、最新地図用経路検索部84は、記憶部70Aの最新地図データ記憶部71に記憶されている道路ネットワークデータを用いて経路検索する。最新地図用案内情報生成部85は記憶部70Aに記憶されている道路ネットワークデータを用いて案内情報を生成する。案内情報は経路案内部67に送出され、経路情報及び最新地図データ記憶部71の地図描画用データはナビ画面描画部68に送出される。
ナビ情報4Bを作成する場合、プリイン地図用経路検索部86は、記憶部70Bのプリイン地図データ記憶部75に記憶されている道路ネットワークデータを用いて、経路検索する。プリイン地図用案内情報生成部87は記憶部70Bに記憶されている道路ネットワークデータを用いて案内情報を生成する。案内情報は経路案内部67に送出され、経路情報及びプリイン地図データ記憶部75の地図描画用データはナビ画面描画部68に送出される。
道路ネットワークデータの構造が異なるため、経路を検索するにはそれぞれに適した検索機能が必要になる。本実施形態のナビゲーション装置35は、最新地図データ及びプリイン地図データのそれぞれに適した検索機能を有していることが特徴の1つになっている。これにより、最新地図データ及びプリイン地図データのどちらかを使って経路案内が可能になる。
端末通信部69は、過去に接続したことがある端末装置39を常に検出しており、電波の到達範囲に過去に接続したことがある端末装置39が存在すると、通信を開始する。過去に接続したことがあるとは、Bluetooth(登録商標)ではペアリングが完了していること、Wi−Fiの場合はSSID(Service Set Identifier)とパスワードによる認証が完了していること、をいう。これらの場合、端末通信部69は自動的に(ユーザ9が特に操作しなくても)端末装置39と通信する。
また、端末通信部69は端末装置39が見つかると、ナビゲーション装置35にまだ送信していないナビ情報1を端末装置39に問い合わせ、この新しいナビ情報1がある旨を受信すると、端末通信部69はこのナビ情報1を端末装置39に要求する。これにより、端末装置39がナビ情報1をナビゲーション装置35に送信する。端末通信部69はナビ情報1を情報管理部65に送出し、また、経路案内部67,ナビ画面描画部68に送出するので、ナビゲーション装置35が最新地図データを蓄積でき、最新地図データと経路情報で経路案内することができる。ユーザ9は乗車してから出発地と目的地を設定してルート検索するなどのナビゲーション装置35の煩わしい操作を行う必要がなく、乗車して短時間に出発できる。
ユーザ9がナビゲーション装置35で出発地と目的地を入力した場合は、ナビゲーション装置35は記憶部70Aの最新地図データを優先して使用する。最新地図データの更新日時が新しくない場合、ナビゲーション装置35は端末装置39に経路検索要求を送信してナビ情報2を受信する。ナビ情報2を受信した場合もナビ情報1を受信した場合と同様になる。端末通信部69が端末装置39を検出できない場合、ナビゲーション装置35はサーバ装置31に経路検索要求を送信しナビ情報3を受信する。ナビ情報3を受信した場合もナビ情報1を受信した場合と同様になる。
<端末装置がサーバ装置からナビ情報1を受信する手順>
まず、図8を用いて、端末装置39がサーバ装置31からナビ情報1を受信する手順について説明する。図8は、端末サーバ機能が有効な端末装置39がサーバ装置31からナビ情報1を受信する蓄積フェーズの一例の手順を示すシーケンス図である。
S1:まず、ユーザ9が出発地と目的地を端末装置39に入力して検索を開始する。端末装置39の操作受付部44は出発地と目的地の入力と検索開始を受け付ける。
S2:端末装置39の第2送信部41は出発地と目的地と共に経路検索要求をサーバ装置31に送信する。
S3:サーバ装置31の第1受信部11は経路検索要求を受信し、経路検索部12に経路検索を要求する。経路検索部12は道路ネットワークDB18を検索して経路情報と検索結果(リンクのリスト)を生成する。
S4:案内情報生成部13は検索結果を使って案内情報を生成する。
S5:地図データ提供部14は経路情報が通過するメッシュの地図描画用データを地図描画DB17から取得し、道路ネットワークデータを道路ネットワークDB18から取得する。また、このメッシュに含まれる施設の施設情報を施設情報DB19から取得する。
S6:サーバ装置31の第1送信部15は最新地図データ、経路情報、案内情報、及び、施設情報をナビ情報1として端末装置39に送信する。
S7:端末装置39の第2受信部46はナビ情報1を受信して、情報管理部45に送出する。情報管理部45は最新地図データ記憶部51の地図描画用データをメッシュIDで検索し、道路ネットワークデータをリンクIDで検索し、更新日時が古いものがあれば更新し、同じメッシュID又はリンクIDのものがなければ保存する。このように、ユーザ9が端末装置39を操作して目的地までの経路を検索すると、記憶部50にナビ情報1が記憶される。
<ユーザが移動体に乗車した時の動作>
次に、図9を用いてユーザ9が移動体34に乗車した時の動作について説明する。図9は、ナビゲーション装置35が端末装置39を検出した場合のナビゲーション装置35と端末装置39の一例の動作を示すシーケンス図である。
S11:ユーザが移動体34のスタートボタンを押下すると(又は、エンジンキーを回転させると)ナビゲーション装置35に電力が供給され、ナビゲーション装置35が起動する。起動したナビゲーション装置35の端末通信部69は端末装置39の検出を行う。
S12:端末装置39を検出できると、端末通信部69は新しいナビ情報1の有無を端末装置39に問い合わせる。
S13:端末装置39の第3受信部55は問い合わせを受信して情報管理部45に送出し、情報管理部45はまだナビゲーション装置35に送信していないナビ情報1がある場合、第3送信部56を介してナビ情報1(最新地図データ、経路情報、案内情報、施設情報)をナビゲーション装置35に送信する。
S14:情報管理部45は、ナビ情報1をナビゲーション装置35に送信済みである旨を記録する。例えば、地図描画用データ、道路ネットワークデータ、経路情報、案内情報及び施設情報を対応付けるIDに送信済みを記録する。
S15:ナビゲーション装置35の端末通信部69はナビ情報1を受信して、ナビ情報1を記憶部70Aの最新地図データ記憶部71、経路情報記憶部72、案内情報記憶部73、及び、施設情報記憶部74に記憶させる。また、端末通信部69はナビ情報1を経路案内部67とナビ画面描画部68に送出する。
S16:ナビゲーション装置35の経路案内部67とナビ画面描画部68はナビ情報1による経路案内が可能なので、経路案内を開始する。なお、経路案内を開始する前にユーザ9に経路案内を開始してよいかどうかを確認するとよい。
図10は、ユーザ9に経路案内を開始してよいかどうかを確認するため、ナビゲーション装置35の表示装置213に表示された確認画面401の一例を示す。確認画面401には、「端末装置から以下のナビ情報が受信されました。経路案内を開始してよいですか?」というメッセージ402、出発地403、目的地404、簡略地図405、経路案内開始ボタン406、キャンセルボタン407、及び、「別の経路を検索」ボタン408が表示される。
ユーザ9は出発地403、目的地404及び簡略地図405を確認して、この経路でよければ経路案内開始ボタン406を押下する。特に経路を設定しない場合はキャンセルボタン407を押下する。別の出発地、目的地、又は、経路を設定したい場合、「別の経路を検索」ボタン408を押下する。
このように、ユーザ9は自宅等8で経路を検索しておけば、端末装置39とナビゲーション装置35に自動的に通信して、ナビゲーション装置35が経路を設定することができる。したがって、ユーザ9は出発地と目的地を設定して経路検索するなどのナビゲーション装置35の煩わしい操作を行う必要がなく、乗車して短時間に出発できる。
<ユーザが移動体で検索する際の動作>
ユーザ9が移動体34で目的地までの経路を検索する場合、又は、自車位置周辺の電子地図を表示する場合にも、ナビゲーション装置35は端末装置39をサーバのように使用できる。
図11は、ナビゲーション装置35が目的地までの経路を検索する場合の一例の処理を示すシーケンス図である。
S21:例えば、ユーザ9が確認画面401で「別の経路を検索」ボタン408、を押下したものとする。ナビゲーション装置35の操作受付部64は「別の経路を検索」ボタン408の押下を受け付ける。なお、「別の経路を検索」ボタン408を押下した場合に限られず、ユーザ9が移動体34で経路を検索する場合、又は、周辺の電子地図を表示する場合に図11の処理を適用できる。
S22:ナビゲーション装置35の操作受付部64は出発地と目的地を受け付ける。
S23:情報管理部65は記憶部70Aの最新地図データ記憶部71に出発地から目的地まで連続して更新日時が新しい最新地図データがあるか否かを判断する。出発地から目的地まで連続したメッシュの最新地図データがないと経路の検索が困難なためである。例えば、最新地図用経路検索部84が実際に出発地から目的地までの経路を検索できるかにより判断してもよいし、出発地から目的地までメッシュが連続しているか否かにより判断してもよい。
なお、経路の検索時には、更新日時が新しい最新地図データに限定するかどうかをユーザ9が選択できるとよい。
S24:出発地から目的地まで、更新日時が新しい最新地図データが記憶部70Aに記憶されていない場合、端末通信部69は出発地と目的地を指定して経路検索要求を端末装置39に送信する。
S25:端末装置39の第3受信部55は問い合わせを受信して、情報管理部45は記憶部50の最新地図データ記憶部51に出発地から目的地まで更新日時が新しい最新地図データが記憶されているか否かを判断する。判断方法はナビゲーション装置35の場合と同様でよい。
なお、経路検索要求時には、更新日時が新しい最新地図データに限定するかどうかをユーザ9が選択できるとよい。
S26:端末装置39の記憶部50に出発地から目的地まで更新日時が新しい最新地図データが記憶されている場合、サーバ機能部80がナビ情報2を作成し、第3送信部56はナビ情報2(最新地図データ、経路情報、案内情報、施設情報)をナビゲーション装置35に送信する。記憶部50に出発地から目的地まで更新日時が新しい最新地図データが記憶されていない場合、その旨をナビゲーション装置35に送信する。
S27:端末装置39の記憶部50に出発地から目的地までの更新日時が新しい最新地図データが記憶されていない場合、ナビゲーション装置35の第4送信部61は出発地と目的地を指定して経路検索要求をサーバ装置31に送信する。なお、通信コストの節約のため、ユーザ9が経路検索要求をサーバ装置31に送信することを禁止している場合、ステップS27は行われない。
S28:サーバ装置31の第1受信部11は経路検索要求を受信する。図9と同様に、経路検索部12は道路ネットワークDB18を検索して経路情報を生成し、案内情報生成部13は検索結果を使って案内情報を生成する。また、地図データ提供部14は経路情報が通過するメッシュの地図描画用データを地図描画DB17から取得し、道路ネットワークデータを道路ネットワークDB18から取得する。また、このメッシュに含まれる施設の施設情報を施設情報DB19から取得する。
S29:サーバ装置31の第1送信部15はナビ情報3(最新地図データ、経路情報、案内情報、施設情報)をナビゲーション装置35に送信する。
S30:ナビゲーション装置35の第4受信部66はナビ情報3を受信して、情報管理部65に送出する。情報管理部65は最新地図データ記憶部71の地図描画用データをメッシュIDで検索し、道路ネットワークデータをリンクIDで検索し、更新日時が古いものがあれば更新し、同じメッシュID又はリンクIDのものがなければ保存する。これにより、ユーザ9が目的地までの経路を検索すると、記憶部70Aにナビ情報2又は3の最新地図データが記憶される。
S31:記憶部70Aに出発地から目的地までの最新地図データがなく、端末装置39にもないが、ナビゲーション装置35がサーバ装置31と通信できない場合がある。例えば、電波状況が悪かったり、周囲に基地局がなかったりする場合、又は、通信コスト節約のため通信が禁止されている場合等である。この場合、ナビゲーション装置35ではプリイン地図用経路検索部86がプリイン地図データ記憶部75のプリイン地図データ(道路ネットワークデータ)を用いて経路検索し、プリイン地図用案内情報生成部87が案内情報を生成する。また、ナビ画面描画部68がプリイン地図データ(地図描画用データ)を用いてナビ画面を描画する。したがって、最新地図データを使用できなくてもプリイン地図データで経路案内等が可能である。
S32:プリイン地図データと最新地図データのフォーマットが同じ場合、情報管理部65は記憶部70Aの最新地図データをメッシュ単位で記憶部70Bのプリイン地図データに上書きする。例えばメッシュID又はリンクIDごとに更新日時を比較し、記憶部70Bのプリイン地図データの方が古い場合に上書きする。これにより、端末装置39又はサーバ装置31から受信した最新地図データによりプリイン地図データを更新できる。
このように本実施形態のナビゲーションシステム100は、ナビゲーション装置35が端末装置39又はサーバ装置31からナビ情報1〜3を取得できるので、最新地図データを利用しやすくなる。端末装置39から先にナビ情報1,2を取得するので、通信コストを抑制できる。ナビゲーション装置35と端末装置39のいずれにも最新地図データが記憶されておらず、サーバ装置31と通信できない場合でもプリイン地図データを使ってナビ情報4を作成して経路案内等が可能である。
なお、ナビ情報1〜3には経路情報が含まれるとしたが、経路検索はナビゲーション装置35が行ってもよい。ナビゲーション装置35が最新の道路ネットワークデータを端末装置39又はサーバ装置31から受信するので、ナビゲーション装置35で経路検索できるためである。
<走行中の最新地図データとプリイン地図データの切り替え>
次に、図12を用いて、走行中の最新地図データとプリイン地図データの切り替えについて説明する。図12は、走行中の最新地図データとプリイン地図データの切り替えの手順を示す一例のフローチャート図である。なお、図12の処理は目的地までの経路が設定されていてもいなくてもよい。
まず、ナビ画面描画部68は記憶部70Aの最新地図データを表示しているか、記憶部70Bのプリイン地図データを表示しているかを判断する(S101)。
最新地図データを表示している場合(S101のYes)、情報管理部65は移動体34の進行方向のメッシュの最新地図データが記憶部70Aに記憶されているか否かを判断する(S102)。移動体34の進行方向のメッシュとは走行中の道路を含む前方のメッシュである。ステップS102の判断がYesの場合、そのまま最新地図データを表示する。
ステップS102の判断がNoの場合、端末通信部69は端末装置39に、移動体34の進行方向のメッシュの最新地図データの有無を問い合わせる(S103)。移動体34の進行方向のメッシュは、例えばメッシュIDが分かればメッシュIDで問い合わせ、分からない場合は現在の位置情報と進行方向で問い合わせる。
問い合わせの結果、端末装置39が進行方向のメッシュの最新地図データを持っていた場合(S104のYes)、端末通信部69は端末装置39から進行方向のメッシュの最新地図データを取得する(S105)。進行方向のメッシュの最新地図データは記憶部70Aに記憶される。
問い合わせの結果、端末装置39が進行方向のメッシュの最新地図データを持っていない場合(S104のNo)、ナビゲーション装置35の第4送信部61はサーバ装置31と通信できない、又は、通信が禁止されているか否かを判断する(S106)。
ステップS106の判断がNoの場合、ナビゲーション装置35の第4送信部61はサーバ装置31から進行方向のメッシュの最新地図データを取得する(S107)。このように、メッシュ単位で取得することで、通信費を抑制できる。
ステップS106の判断がYesの場合、ナビゲーション装置35の第4送信部61はサーバ装置31から進行方向のメッシュの最新地図データを取得できないので、ナビ画面描画部68は所定のタイミングでプリイン地図データに切り替える(S108)。所定のタイミングは、例えば、バッファリング領域(実際に表示装置213に表示される領域より一回り大きい領域)に進行方向のメッシュが入るタイミングなどである。
このように、本実施形態のナビゲーションシステム100は、可能な限り最新地図データを表示し、最新地図データを表示できなくなるとプリイン地図データに切り替えることができる。
ナビゲーション装置35がプリイン地図データを表示している場合(S101のNo)、情報管理部65は移動体34の現在地を含む少なくとも1画面分の最新地図データが記憶部70Aに記憶されているか否かを判断する(S110)。1画面分とは表示装置213で表示する電子地図の1画面をいう。
ステップS110の判断がNoの場合、端末通信部69は端末装置39に、移動体34の現在地を含む少なくとも1画面分(正確にはバッファリング領域分)の最新地図データの有無を問い合わせる(S111)。例えば、現在の位置情報とナビ画面に必要な1画面分のメッシュ数で問い合わせる。
問い合わせの結果、端末装置39が移動体34の現在地を含む少なくとも1画面分の最新地図データを持っていた場合(S112のYes)、端末通信部69は端末装置39から移動体34の現在地を含む少なくとも1画面分の最新地図データを取得する(S113)。移動体34の現在地を含む少なくとも1画面分の最新地図データは記憶部70Aに記憶される。
問い合わせの結果、端末装置39が移動体34の現在地を含む少なくとも1画面分の最新地図データを持っていない場合(S112のNo)、ナビゲーション装置35の第4送信部61はサーバ装置31と通信できない、又は、通信が禁止されているか否かを判断する(S114)。
ステップS114の判断がNoの場合、ナビゲーション装置35の第4送信部61はサーバ装置31から移動体34の現在地を含む少なくとも1画面分の最新地図データを取得する(S115)。
ステップS114の判断がYesの場合、ナビゲーション装置35のナビ画面描画部68はプリイン地図データの表示を継続する。
ステップS110の判断がYesの場合、ステップS113又はステップS115に続いて、ナビ画面描画部68はプリイン地図データを最新地図データに切り替える(S116)。
このように、ナビゲーション装置35がプリイン地図データと最新地図データを記憶しているので、最新地図データを記憶している場所では最新地図データを優先し、そうでない場合はプリイン地図データを表示できる。
<まとめ>
以上説明したように、本実施形態のナビゲーション装置35は、低コストにナビ情報1を蓄積できる端末装置39をサーバのように使用して、蓄積しておいたナビ情報1を取得できる。したがって、ナビゲーション装置35はプリインストールされている地図データが古くなっていても、最新地図データで経路案内することができる。
また、道路ネットワークデータを含む最新地図データをナビゲーション装置35が蓄積できるので、ナビゲーション装置35が単体で最新地図データを使って経路検索することができる。ナビゲーション装置35が最新地図データを蓄積していない場所に関しては端末装置39に経路検索を要求できる。したがって、経路検索時も通信コストを低減できる。
また、端末装置39を経由してナビゲーション装置35が最新地図データを取得した場合、端末装置39とナビゲーション装置35の双方が最新地図データを蓄積できる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
また、図6,図7などの構成例は、サーバ装置31とナビゲーション装置35による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。サーバ装置31及びナビゲーション装置35の処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
また、ナビゲーションシステム100は複数のサーバ装置31を有していてもよいし、複数の情報処理装置にサーバ装置31の機能が分散していてもよい。
ナビ画面描画部68はナビ画面表示部の一例であり、経路案内部67は第1の経路案内部の一例であり、最新地図用経路検索部84は第1の経路検索部の一例であり、プリイン地図用経路検索部86は第2の経路検索部の一例である。