JP2004212146A - 歩行者用自律航法装置と歩行者用自律航法 - Google Patents

歩行者用自律航法装置と歩行者用自律航法 Download PDF

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Abstract

【課題】歩行者の能力をうまく発揮させ、かならずしも特定のインフラを必要とせずに歩行者の歩行を支援できる歩行者用自律航法装置と歩行者用自律航法を提供しようとする。
【解決手段】従来の歩行者の歩行を支援する歩行者用自律航法装置にかわって、歩行者の移動した量を推測する基礎となりうる携帯可能なセンサと、歩行者の計画した歩行経路に沿って設定した基準点の位置である基準位置を予め記憶する経路記憶手段と、前記センサの出力を基礎として歩行者の位置すると推測される推測位置を導出する位置推測手段と、前記推測位置から前記歩行経路上の進行方向の前方にある前記基準位置である目標基準位置へ向かう方位である目標方位を計算する方位計算手段と、前記目標方位を歩行者に知らせる方位教示手段と、を備え、所定のタイミングで前記推測位置を前記目標基準位置のデータで置き換えるものとした。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歩行者の歩行を支援する歩行者用自律航法装置と歩行者用自律航法に係る。特に、歩行者の現在位置を推測する手段と工程に特徴が有り、いわゆる推測航法に採用するのに好適な歩行者用自律航法装置と歩行者用自律航法に関する。
【0002】
【従来の技術】
視覚障害者は、社会人として活躍するために、一人でどこへでもいける行動力が要求される。車による事故・転落・障害物への衝突などの危険の中で安全に行動するために、自覚障害者は、白杖を用い、正確で迅速な状況判断をしながら、歩行する。
しかし、現在の複雑多様な道路状況と交通状態のなかを歩くには危険が大い。
そこで、歩行者の歩行を支援する各種の装置、システムが提案されている。
【0003】
例えば、特開2001ー344688は、「視覚障害者を目的地まで誘導するための視覚障害者援助システムであって、前記目的地を含む所定の範囲において当該目的地と前記所定の範囲内に存在する障害物の位置をマップ情報として記憶したメモリと、前記所定の範囲において複数箇所に配置され少なくともその配置箇所の位置情報を含む信号を送信する送信器と、システムを利用する視覚障害者に装着され前記送信器から送信された信号を受信する受信器と、システムを利用する視覚障害者が進行する方向を検出する方位センサを具え、当該方位センサの出力と前記受信器が受信した送信機の位置情報と、前記メモリに記憶したマップ情報とに基づいて視覚障害者の現在位置から目的地または障害物までの距離とその方向を求める処理装置と、当該処理装置で求めた情報を出力する出力装置と、を具えた視覚障害者援助システム」を開示している。
【0004】
かかる構成により、「視覚障害者の現在位置と、現在位置から目的地または障害物までの距離と方向を認識することが可能であり、これを出力することによって、視覚障害者をより安全、かつ確実に目的地まで誘導することが可能となる。
【0005】
一方、視覚障害者は、歩行を行なう際に白杖を用いる。視覚障害者は、歩行しながら、白杖を左右にふりながら、白杖の先で路面をつく。視覚障害者は、歩行中に一歩先を踏み出す地点をたえず確認し、路面の高さの変化を予知し、白杖で路面をつく際の音や路面質を判断し、障害物に直接ふれなくても具体的に何であるかを判断している。
また、視覚障害者は、いつもの経路を歩行する場合には、歩行に便利な様に各種の手がかりを記憶している。例えば、盲導鈴、いつもBGMが流れている店、レジの音、風鈴、パン屋、魚屋、果物屋、花屋などのにおいのする店、足ごたえではマンホールの蓋、砂利道、アスファルト、道路の傾斜および点字ブロック等を記憶し、歩行の際の手がかりとしている。
また、視覚障害者は、一度もいったことがない目的地にいくときは、言葉によって道順の概要をおしえてもらい、教えられたことを頭の中で地図を描いて復唱する。この頭のなかのマップをメンタルマップとよぶ。視覚障害者は、このメンタルマップと、白杖から得られる情報、視覚以外の感覚で得た情報を基に、状況判断をして、目的地まで歩行する。
すなわち、視覚障害者は、目的地までの経路を歩行中に、視覚以外の感覚を利用して、常に自分の位置を確認し、また常にその時々の歩行方向と歩行距離を確認しながら歩行し、目的地まで達する。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−344688号公報
【特許文献2】
特開2000−070297号公報
【特許文献3】
特開2000−241544号公報
【特許文献4】
特開平08−083156号公報
【特許文献5】
特開2000−000263号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のごとく、従来提案されている視覚障害者の歩行を支援する装置は、道路上に送信機等のインフラ整備を必須としている。
視覚障害者は、インフラの整備を待たずに、社会への自由な活動を希望していると考えられる。
一方、視覚障害者は、このようなインフラのない場所でも、視覚以外の感覚を利用して、社会で活躍している。
発明者らは、このような状況と、視覚障害者の歩行技術に関する上記知見を基に、より視覚障害者の能力を発揮させ、よりシンプルなシステム構成により、より視覚障害者に利用しやすい歩行者のための歩行を支援する歩行者用自律航法装置と歩行者用自律航法を、案出しようとした。
【0008】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、従来の歩行者の歩行を支援する歩行者用自律航法装置と歩行者用自律航法にかわって、歩行者の能力をうまく発揮させ、かならずしも特定のインフラを必要とせずに歩行者の歩行を支援できる歩行者用自律航法装置と歩行者用自律航法を提供しようとする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る歩行者の歩行を支援する歩行者用自律航法装置を、歩行者の移動した量を推測する基礎となりうる携帯可能なセンサと、歩行者の計画した歩行経路に沿って設定した基準点の位置である基準位置を予め記憶する経路記憶手段と、前記センサの出力を基礎として歩行者の位置すると推測される推測位置を導出する位置推測手段と、前記推測位置から前記歩行経路上の進行方向の前方にある前記基準位置である目標基準位置へ向かう方位である目標方位を計算する方位計算手段と、前記目標方位を歩行者に知らせる方位教示手段と、を備え、所定のタイミングで前記推測位置を前記目標基準位置のデータで置き換えるものとした。
【0010】
上記本発明の構成により、携帯可能なセンサが歩行者の移動した量を推測する基礎となり、経路記憶手段が歩行者の計画した歩行経路に沿って設定した基準点の位置である基準位置を予め記憶し、位置推測手段が前記センサの出力を基礎として歩行者の位置すると推測される推測位置を導出し、方位計算手段が前記推測位置から前記歩行経路上の進行方向の前方にある前記基準位置である目標基準位置へ向かう方位である目標方位を計算し、方位教示手段が前記目標方位を歩行者に知らせるので、歩行者は教示された目標方位に従って目的基準位置へ移動し、所定のタイミングで前記推測位置を前記目標基準位置のデータで置き換えるので、歩行経路の前方の基準位置が新たな目標基準位置に設定され、歩行者は歩行経路に沿って歩行することができる。
【0011】
さらに、本発明に係る歩行者用自律航法装置は、前記位置推測手段が、前記センサの出力を基礎に歩行者の移動方位と移動距離とを推測する移動推測手段と、前記推測位置と前記移動方位と前記移動距離とから新たな前記推測位置を計算する位置計算手段と、を有するのが好ましい。
上記本発明の構成により、移動推測手段が前記センサの出力を基礎に歩行者の移動方位と移動距離とを推測し、位置計算手段が前記推測位置と前記移動方位と前記移動距離とから新たな前記推測位置を計算するので、初期値として最初の推測位置があたえられれば、センサの出力を基礎にして新たな推測位置を求めて、推測位置を順次更新できる。
【0012】
さらに、本発明に係る歩行者用自律航法装置は、前記推測位置から前記目標基準位置までの距離である目標距離を計算する距離教示手段と、前記目標距離を歩行者に知らせる距離指示手段と、を備えるのが好ましい。
上記本発明の構成により、距離計算手段が前記推測位置から前記目標基準位置までの距離である目標距離を計算し、距離教示手段が前記目標距離を歩行者に知らせるので、歩行者は教示された目標方位に従って移動した際に、目標基準位置までの接近の程度を知ることが出来る。
【0013】
さらに、本発明に係る歩行者用自律航法装置は、前記センサの出力を基礎として歩行者の位置すると推測される高度を導出する高度推測手段と、前記高度を歩行者に知らせる高度教示手段と、を備えるのが好ましい。
上記本発明の構成により、高度推測手段が前記センサの出力を基礎として歩行者の位置すると推測される高度を導出し、高度教示手段が前記高度を歩行者に知らせるので、歩行者は教示された目標方位に従って移動した際に、自身の位置の高度の変化を知ることができる。
【0014】
さらに、本発明に係る歩行者用自律航法装置は、前記所定のタイミングは、歩行者が選択した時点である、のが好ましい。
上記本発明の構成により歩行者が選択した時点で前記推測位置を前記目標基準位置のデータで置き換えることができるので、歩行者が、自分の五感により得た情報により自分が目標基準位置へ達したと判断した時に、推測位置を目標基準位置のデータで置き換えると、推測位置の誤差が一定値を越えない。
【0015】
さらに、本発明に係る歩行者用自律航法装置は、前記所定のタイミングは、前記推測位置と前記目標基準位置との距離が所定の値を下回った時点であるのが好ましい。
上記本発明の構成により、前記推測位置と前記目標基準位置との距離が所定の値を下回った時点で前記推測位置を前記目標基準位置のデータで置き換えるので、推測位置を新たな推測位置へ更新するに従って生じる推測位置と歩行者が位置する真の位置との間の差が一定値を越えない。
【0016】
さらに、本発明に係る歩行者用自律航法装置は、前記基準位置が、歩行者が視覚以外の感覚で識別可能な位置であるのが好ましい。
上記本発明の構成により、前記基準位置が歩行者が視覚以外の感覚で識別可能な位置であるので、歩行者が視覚障害者である場合に、視覚障害者は自身の環境認識能力を使って、基準位置を認識できる。
【0017】
また、上記目的を達成するために、本発明に係る歩行者の歩行を支援する歩行者用自律航法を、歩行者の計画した歩行経路に沿って設定した基準点の位置である基準位置を予め記憶する経路記憶工程と、歩行者の携帯するセンサの出力を基礎として歩行者の位置すると推測される推測位置を導出する位置推測工程と、前記推測位置から前記歩行経路上の進行方向の前方にある前記基準位置である目標基準位置へ向かう方位である目標方位を計算する方位計算工程と、前記目標方位を歩行者に知らせる方位教示工程と、所定のタイミングで前記推測位置を前記目標基準位置のデータで置き換えるデータ置き換え工程と、を備えるものとした。
【0018】
上記本発明の構成により、経路記憶工程で歩行者の計画した歩行経路に沿って設定した基準点の位置である基準位置を予め記憶し、位置推測工程で歩行者の携帯するセンサの出力を基礎として歩行者の位置すると推測される推測位置を導出し、方位計算工程で前記推測位置から前記歩行経路上の進行方向の前方にある前記基準位置である目標基準位置へ向かう方位である目標方位を計算し、方位教示工程で前記目標方位を歩行者に知らせるので、歩行者は教示された目標方位に従って目的基準位置へ移動し、所定のタイミングで前記推測位置を前記目標基準位置のデータで置き換えるので、歩行経路の前方の基準位置が新たな目標基準位置に設定され、歩行者は歩行経路に沿って歩行することができる。
【0019】
さらに、本発明に係る歩行者用自律航法は、前記位置推測工程が、前記センサの出力を基礎に歩行者の移動方位と移動距離とを推測する移動推測工程と、前記推測位置と前記移動方位と前記移動距離とから新たな前記推測位置を計算する位置計算工程と、を有するのが好ましい。
上記本発明の構成により、移動推測工程で前記センサの出力を基礎に歩行者の移動方位と移動距離とを推測し、位置計算工程で前記推測位置と前記移動方位と前記移動距離とから新たな前記推測位置を計算するので、初期値として最初の推測位置があたえられれば、センサの出力を基礎にして新たな推測位置を求めて、推測位置を順次更新できる。
【0020】
さらに、本発明に係る歩行者用自律航法は、前記推測位置から前記目標基準位置までの距離である目標距離を計算する距離計算工程と、前記目標距離を歩行者に知らせる距離教示工程と、を備えるのが好ましい
上記本発明の構成により、距離計算工程で前記推測位置から前記目標基準位置までの距離である目標距離を計算し、距離教示工程で前記目標距離を歩行者に知らせるので、歩行者は教示された目標方位に従って移動した際に、目標基準位置までの接近の程度を知ることが出来る。
【0021】
さらに、本発明に係る歩行者用自律航法は、前記センサの出力を基礎として歩行者の位置すると推測される高度を導出する高度推測工程と、前記高度を歩行者に知らせる高度教示工程と、を備えるのが好ましい。
上記本発明の構成により、高度推測工程で前記センサの出力を基礎として歩行者の位置すると推測される高度を導出し、高度教示工程で前記高度を歩行者に知らせるので、歩行者は教示された移動方位に従って移動した際に、自身の位置の高度の変化を知ることができる。
【0022】
さらに、本発明に係る歩行者用自律航法は、前記所定のタイミングは、歩行者が選択した時点であるのが好ましい。
上記本発明の構成により、歩行者が選択した時点で前記推測位置を前記目標基準位置のデータで置き換えることができるので、歩行者が、自分の五感により得た情報により自分が目標基準位置へ達したと判断した時に、推測位置を目標基準位置のデータで置き換えると、推測位置の誤差が一定値を越えない。
【0023】
さらに、本発明に係る歩行者用自律航法は、前記所定のタイミングは、前記推測位置と前記目標基準位置との距離が所定の値を下回った時点であるのが好ましい。
上記本発明の構成により、前記推測位置と前記目標基準位置との距離が所定の値を下回った時点で前記推測位置を前記目標基準位置のデータで置き換えるので、推測位置を新たな推測位置へ更新するに従って生じる推測位置と歩行者が位置する真の位置との間の差が一定値を越えない。
【0024】
さらに、本発明に係る歩行者用自律航法は、前記基準位置が、歩行者が視覚以外の感覚で識別可能な位置であるのが好ましい。
上記本発明の構成により、前記基準位置が歩行者が視覚以外の感覚で識別可能な位置であるので、歩行者が視覚障害者である場合に、視覚障害者は自身の環境認識能力を使って、基準位置を認識できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0026】
図1は、本発明に係る実施形態の機器構成図である。図2は、本発明に係る実施形態の機能ブロック図である。図3は、本発明に係る実施形態のフローチャート図である。図4は、本発明に係る実施形態のマップ情報の一例図1である。図5は、本発明に係る実施形態のマップ情報の一例図2である。
視覚障害者である歩行者が、自宅からビルの3階に到達するまでを例にとり、説明する。
【0027】
歩行者用自律航法装置は、歩行者の歩行を支援する装置であって、処理装置100とセンサ200と教示装置300と操作ボックス400とマップ入力装置500とで構成される。
処理装置100とセンサ200と教示装置300と操作ボックス400が一体となって、歩行者の身体に携帯可能である。
【0028】
処理装置100は、予めマップ入力装置500から入力されたマップ情報を記憶し、センサ200からのデータを入力し、マップ情報とデータを所定の手続きに従い処理して、教示装置300により歩行者に歩行の支援をする情報を教示する装置である。
処理装置100は、携帯可能なコンピュータであり、CPUとメモリとインタフェースとを備える。
CPUは、処理装置100の中央演算部であり、予めメモリに記憶されたプログラムに従ってデータ処理を行う。
メモリは、処理装置100の記憶部であり、データ処理プログラム、マップ情報、センサ出力データ等を保存する。
インターフェースは、インプットインターフェースとセンサインターフェースと歩行者インターフェースと信号変換器インターフェースとを備える。インプットインターフェースは、マップ入力装置500の通信端子に繋がるインターフェースであり、例えば、RS232C等の通信端子である。センサインターフェースは、センサ200の出力端子に繋がるインターフェースであり、例えば、シリアル又はパラレルの端子である。歩行者インターフェースは、歩行者の操作する操作ボックス400と繋がるインターフェースであり、例えば、スイッチ端子である。信号変換器インターフェースは、教示装置300に繋がるインターフェースであり、例えば、通信端子である。
【0029】
センサ200は、歩行者が携帯可能なセンサであり、GPS受信機210、3軸磁気センサ220、3軸加速度センサ230、ジャイロセンサ240、及び高度計250を備える。
GSP受信機210は、GPSの衛星信号を受信して、位置および高度を演算するセンサである。
3軸磁気センサ220は、地磁気を検知して、方位を演算するセンサである。
3軸加速度センサ230は、3軸の加速度を検知するセンサである。加速度を積分することにより、移動速度、移動距離を演算できる。
ジャイロセンサ240は、3軸の角加速度を検知するセンサである。角加速度を積分することにより、角速度、角度を演算できる。
高度計250は、高度を検出するセンサであり、例えば、気圧センサである。
【0030】
教示装置300は、信号変換器インターフェースを経由して処理装置100から教示データを受け取り、歩行者に歩行を支援する情報を教示する装置であり、音声信号変換器310とスピーカ321と触針式表示器322と骨伝達装置323とを持つ。
音声信号変換器310は、処理装置100から教示データを受け取り、教示データを音声信号に変換し、スピーカ321と触針式表示器322と骨伝達装置323とへ伝達する。
スピーカ321は、音声信号を音響に変換して出力する。歩行者は聴覚により教示データを認識できる。
触針式表示器322は、音声信号を触針の動きに変換して出力する。歩行者は触針を当てた皮膚の感覚により教示データを認識できる。
骨伝達装置323は、音声信号を頭部に接触された振動子の振動に変換して出力する。歩行者は頭骨を伝搬する振動により教示データを認識できる。
【0031】
操作ボックス400は、歩行者インターフェースを介して処理装置100とインターフェースする操作ボックスである。歩行者は、操作ボックス400の押しボタンをおして、処理装置100にタイミングデータを送る。
【0032】
マップ入力装置500は、処理装置にマップ情報をインプットするための装置であり、例えば、インプットインターフェースに繋がったパソコンである。
マップ情報は、地図情報と経路情報とを持つ。地図情報は、歩行者が歩行する領域の道路状況と3次元位置情報等をデジタルデータ化した情報である。
経路情報は、歩行者が歩行する経路と経路に沿って人為的に設定した特定の地点(以下、基準点と呼ぶ。)の位置(以下、基準位置と呼ぶ。)等をデジタルデータ化した情報である。
教示装置300は、地図情報を市販の地図情報や独自の地図情報から生成し、処理装置100にインプットする。また、教示装置300は、歩行者又は歩行者をサポートする者から経路情報を受け付け、デジタルデータ化して、処理装置100にインプットする。
歩行経路の内、直線の経路と次にくる直線の経路の交点を基準点として自動生成することができる。また、マップ入力装置500がマニュアルにより歩行経路上に基準点を設定することもできる。
図4乃至図5は、マップ情報の一例を示している。
【0033】
次に、処理装置100の内部構成を、図を基に、説明する。
図2は、処理装置100の機能ブロックを示している。
処理装置100は、経路記憶手段110と位置推測手段120と方位計算手段130と方位教示手段140と距離計算手段150と距離教示手段160と高度推測手段170と高度教示手段180とデータ置き換え手段190とを備える。
ソフトウエアが、各手段の機能を処理装置100に実現する。
経路記憶手段110は、歩行者の計画した歩行経路に沿って設定した基準点の位置である基準位置を予め記憶する。主な基準点は、経路上の方向転換を行う地点に設けられる。基準点は、歩行者が視覚以外の感覚で識別可能な位置であるのが好ましい。例えば、基準点は、交差点での点字ブロックであったり、郵便ポストであったりする。
【0034】
位置推測手段120は、前記センサの出力を基礎として推測位置を導出する手段であり、移動推測手段121と位置計算手段122とを持つ。推測位置とは、歩行者の位置すると推測される位置を意味する。
移動推測手段121は、センサの出力を基礎に歩行者の移動方位と移動距離とを推測する。例えば、移動推測手段121は、3軸磁気センサ210の出力により歩行者の移動した方位(移動方位に該当する。)を推測する。また、移動推測手段121は、3軸加速度センサの出力とジャイロセンサ240の出力とにより、歩行者の移動した距離(移動距離に該当する。)を推測する。移動推測手段121は、3軸加速度センサの出力により歩幅振動を検知し、ジャイロセンサ240の出力で補正して、歩幅と歩数とから移動距離を演算する。
さらに、GPS受信機がGPS衛星信号を受信できた時に、その受信データを用いて、移動方位または移動距離を補正する。
位置計算手段122は、推測位置と前記移動方位と前記移動距離とから新たな前記推測位置を計算する。
位置推測手段120により、推測位置が逐次更新される。
【0035】
方位計算手段130は、推測位置から目標基準位置へ向かう方位である目標方位を計算するものである。目標基準位置とは、前記歩行経路上の推測位置から進行方向の前方にある直近の基準位置を意味する。
推測位置から目標基準位置への磁石方位を計算し、磁石方位を目標方位とする。
【0036】
方位教示手段140は、目標方位を所定の第一教示方法により歩行者に知らせる。第一教示手段とは、歩行者が五感で認識できる方法である。例えば、歩行者が視力障害者であれば、第一教示手段は、パルス信号の音色、周波数で、東西南北の4方向を規定し、1秒毎に音響、触覚、または骨伝導で伝える方法である。
【0037】
距離計算手段150は、推測位置から目標基準位置までの距離である目標距離を計算する。
推測距離から目標基準位置までの歩行経路に沿った経路距離を計算し、その経路距離を目標距離とする。
基準位置から目標基準位置までの歩行経路が直線であれば、目標距離は、基準位置と目標基準位置との間隔となる。
【0038】
距離教示手段160は、移動距離を所定の第二教示方法により歩行者に知らせる。
第二教示方法とは、歩行者が五感で認識できる方法である。例えば、歩行者が視力障害者であれば、第一教示手段は、移動距離の大小に応じて第一教示手段で生成する音の強度を変化させる方法である。例えば、目標基準位置に近づくにつれて音の強度を大きくし、目標基準位置を通過すると音の強度を最小にする。
【0039】
高度推測手段170は、センサの出力を基礎として歩行者の位置する高度を推測する。
例えば、高度計(気圧センサ)の出力を入力して高度に換算する。例えば、平地を歩行中であれば、出発点で更生した絶対高度または相対高度で表す。また、建物の中を歩行中であれば、建物の何階であるかで表す。
【0040】
高度教示手段180は、前記高度を所定の第三教示方法により歩行者に知らせる。
第三教示手段は、歩行者が五感で認識できる方法である。例えば、歩行者が視力障害者であれば、例えば、第三教示手段は、歩行者の要求に応じて、「何メータ」または「何階」かを音声で伝える。
【0041】
データ置き換え手段190は、所定のタイミングで推測位置を目標基準位置のデータで置き換える。所定のタイミングは、歩行者が目標基準位置へ接近したタイミングである。
推測位置を目標基準位置で置き換えると、歩行経路上のその目標基準位置から進行方向の前方にある直近の基準位置が新たな目標基準位置になる。
所定のタイミングには、2つのタイプのタイミングがある。
第一のタイプのタイミングは、歩行者が選択する任意の時点である。歩行者が、自身の五感に基づき、目標基準位置に到達したと判断すると、操作ボックス400を使用して、タイミングを処理装置100に伝える。
第二のタイプのタイミングは、推測位置と目標基準位置との距離が所定の値を下回った時点である。例えば、推測位置と目標基準位置との距離が3メータを下回ると推測位置を目標基準位置のデータで置き換える。
【0042】
次に、歩行者用自律航法装置を用いる場合を例にとり、歩行者用自律航法を説明する。
図3は、歩行者用自律航法の手順で示している。
歩行者用自律航法は、歩行者の歩行を支援する方法であって、経路記憶工程S10と位置推測工程S20とデータ置き換え工程S30と方位計算工程S40と方位教示工程S50と距離計算工程S60と距離教示工程S70と高度推測工程S80と高度教示工程S90とで構成される。
【0043】
経路記憶工程S10では、歩行者の計画した歩行経路に沿って設定した基準点の位置である基準位置を予め記憶する。主な基準点は、経路上の方向転換を行う地点に設けられる。基準点は、歩行者が視覚以外の感覚で識別可能な位置であるのが好ましい。例えば、基準点は、交差点での点字ブロックであったり、郵便ポストであったりする。
【0044】
位置推測工程S20では、歩行者が携帯するセンサの出力を基礎として推測位置を導出する。位置推測工程S20は、移動推測手段121と位置計算手段122とを持つ。推測位置とは、歩行者の位置すると推測される位置を意味する。
移動推測工程S21では、センサの出力を基礎に歩行者の移動方位と移動距離とを推測する。例えば、3軸磁気センサ210の出力により歩行者の移動する方位(移動方位に該当する。)を推測する。また、3軸加速度センサの出力とジャイロセンサ240の出力とにより、歩行者の移動した距離(移動距離に該当する。)を推測する。例えば、3軸加速度センサの出力により歩幅振動を検知し、ジャイロセンサ240の出力で補正して、歩幅と歩数とから移動距離を演算する。
位置計算工程S22では、推測位置と前記移動方位と前記移動距離とから新たな前記推測位置を計算する。
位置推測工程S20で、推測位置が順次更新される。
一般に、センサの特性により、移動方位や移動距離にはわずかな誤差が含まれる。位置推測工程S20で、推測位置が逐次更新されると、その誤差が累積する。従って、推測位置の更新回数が多くなると、推測位置と歩行者のいる真の位置との間の差(誤差)が大きくなり、無視できなくなる。
【0045】
データ置き換え工程S30では、所定のタイミングで推測位置を目標基準位置のデータで置き換える。所定のタイミングは、歩行者が目標基準位置へ接近したタイミングである。
目標基準位置とは、前記歩行経路上の進行方向の前方にある直近の基準位置4を意味する。
データ置き換え工程S30は、タイミング判定工程S31とデータ置き換え工程S32とを持つ。
タイミング判定工程S31では、タイミングを判定し、タイミングであると判定すると、データ置き換え工程S32に移る。タイミングでないと判定すると、次の固定へ移る。
所定のタイミングには、2つのタイプのタイミングがある。
第一のタイプのタイミングは、歩行者が選択する任意の時点である。歩行者が、自身の五感に基づき、目標基準位置に到達したと判断すると、操作ボックス400を使用して、タイミングを処理装置100に伝える。
第二のタイプのタイミングは、推測位置と目標基準位置との距離が所定の値を下回った時点である。例えば、推測位置と目標基準位置との距離が3メータを下回ると推測位置を目標基準位置のデータで置き換える。
データ置き換え工程S32では、推測位置を目標基準位置のデータで置き換える。推測位置を目標基準位置で置き換えると、歩行経路上のその目標基準位置から進行方向の前方にある直近の基準位置が新たな目標基準位置になる。
【0046】
方位計算工程S40では、推測位置から目標基準位置へ向かう方位である目標方位を計算する。
推測位置から目標基準位置への磁石方位を計算し、磁石方位を目標方位とする。
【0047】
方位教示工程S50では、目標方位を所定の第一教示方法により歩行者に知らせ、その後位置推測工程S20へ戻る。第一教示手段とは、歩行者が五感で認識できる方法である。例えば、歩行者が視力障害者であれば、第一教示手段は、パルス信号の音色、周波数で、東西南北の4方向を規定し、1秒毎に音響、触覚、または骨伝導で伝える方法である。
【0048】
距離計算工程S60では、推測位置から目標基準位置までの距離である目標距離を計算する。
推測距離から目標基準位置までの歩行経路に沿った経路距離を計算し、その経路距離を目標距離とする。
基準位置から目標基準位置までの歩行経路が直線であれば、目標距離は、基準位置と目標基準位置との間隔となる。
【0049】
距離教示工程S70では、移動距離を所定の第二教示方法により歩行者に知らせ、その後位置推測工程S20へ戻る。
第二教示方法とは、歩行者が五感で認識できる方法である。例えば、歩行者が視力障害者であれば、第一教示手段は、移動距離の大小に応じて第一教示手段で生成する音の強度を変化させる方法である。例えば、目標基準位置に近づくにつれて音の強度がを大きくし、目標基準位置を通過すると音の強度が最小にする。
【0050】
高度推測工程S80では、センサの出力を基礎として歩行者の位置する高度を推測する。
例えば、高度計(気圧センサ)の出力を入力して高度に換算する。例えば、平地を歩行中であれば、出発点で更生した絶対高度または相対高度で表す。また、建物の中を歩行中であれば、建物の何階であるかで表す。
【0051】
高度教示工程S90では、前記高度を所定の第三教示方法により歩行者に知らせ、その後位置推測工程S20へ戻る。
第三教示手段は、歩行者が五感で認識できる方法である。例えば、歩行者が視力障害者であれば、第三教示手段は、歩行者の要求に応じて、「何メータ」または「何階」かを音声で伝える。
【0052】
次に、歩行者用自律航法装置と歩行者用自律航法を用いた歩行の支援の様子を説明する。歩行者が経路の基準位置4aから4bを経由して4cへ移動する場合を例にとり、説明する。
図6は、本発明の実施形態の作用説明図である。
基準位置4aから4bへの磁気方位が北向きであり、基準位置4bから4への磁気方位が西向きである場合を例に説明する。
最初に、歩行者は基準位置3aに立っている。
歩行者1が、操作ボックスのボタンを押す。処理装置100は、推定位置を基準位置4aのデータで入れ替える。目標基準位置が基準位置4bになる。
処理装置100が、目標方位が北であることを計算し、現在の推測位置から目標基準位置4bまでの目標距離Lを計算する。教示装置300が、歩行者に方位に割り付けられた音色と距離に反比例した音量を持った音響を発生する。
歩行者1の歩行に従って、処理装置100がセンサの出力を基礎として歩行者の移動方位と移動距離を推測して現在の推測位置を計算する。教示装置300が、新たな目標方位と目標距離に対応した音響を発生する。
歩行者は、白杖をつかった歩行技術と教示装置300の発する音響を参考とし、白杖とつかった歩行技術とを用いて経路を歩行する。
【0053】
歩行者1が、目標基準位置4bへ到達すると、白杖をつかった歩行技術を用いて自身が目標基準位置4bへ到達したことを確認する。
この際、処理装置100の推測する移動方位と移動距離の誤差の累積により、推測位置のデータは実際に歩行者1が立っている位置からずれている。
歩行者1が、自身が目標基準位置4bへ到達したを確認すると、操作ボックス400のボタンを押す。処理装置は、操作ボックス400のボタンが押されたことを検知して、推測位置を目標基準位置4bのデータで置き換える。
推測位置を目標基準位置4bのデータで置き換えたので、推測位置のデータは、歩行者1の実際に立っている場所を精度よく表すこととなる。
また、歩行者1が、操作ボックス400のボタンを押さなかった場合は、処理装置100は、推測位置と目標基準位置4bとの間隔が所定の値以下になったことを検知して、推測位置を目標基準位置4bのデータで置き換える。
処理装置100は、経路の推測位置の進行方向の前の直近の基準位置4cを新たな目標基準位置とする
教示装置300が、歩行者に新たな方位に割り付けられた音色と距離に反比例した音量を持った音響を発生する。
歩行者1は、教示装置300の音声に支援されて、基準位置4bから4cへ歩行する。
【0054】
上記の手順を繰り返すことで、歩行者は、出発地点から目標時点まで、歩行者用自律航法装置の支援を受けながら、移動することができる。
【0055】
上述の実施形態の歩行者用自律航法装置と歩行者用自律航法を用いれば、歩行者が目標基準点を目指して歩行経路をたどり、目標基準点に達すると、次の基準点に目標基準点を切り替えて歩行を支援するので、歩行者は、特別な気遣いをすることなく、基準点と基準点の間を白杖等を利用して歩行すれば、目標地点に到達するこができる。
また、位置情報を含む信号を送信する送信器等の特別のインフラの整備されていない地域でも、歩行者の歩行を支援することができる。
また、目標基準点への方位を音声で知らせるので、歩行者は歩行経路に沿って設定した目印地点(基準点)への方位を逐一知ることができ、常に自分の位置を歩行経路から外さずに歩行できる。
また、目標基準点までの距離を音声で知らせるので、歩行者は、歩行経路に沿って設定した目印地点(基準点)までの距離を逐一知ることができ、常に自分の位置を把握できる。
また、高度を音声で知らせるので、歩行者は、自分の高度を逐一知ることができ、歩行経路での位置を高度により確認できる。
また、推測位置が目標基準位置にある値以上に接近すると、推測位置を目標基準位置のデータで置き換えるので、推測位置の誤差が一定値以上に大きくならない。
また、歩行者が目標基準位置に達したと確信したら、操作ボックスを操作して、推測位置を目標基準位置のデータで置き換えるので、推測位置の誤差が一定値以上に大きくならない。
【0056】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
視覚障害者が歩行者である場合を例に説明したが、歩行者は視覚障害者に限られず、例えば、地理に不案内な者、視界の悪い領域を歩行する者でもよい。
歩行者に音響振動で情報を伝える例で説明したがこれに限定されない。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の歩行者の歩行を支援する歩行者用自律航法装置と歩行者用自律航法とは、その構成により、以下の効果を有する。
歩行中の歩行経路上の進行方向の前方にある基準位置の方位を知らせるので、歩行者は教示された目標方位に従って目的基準位置へ移動でき、所定のタイミングで前記推測位置を前記目標基準位置のデータで置き換えるので、歩行経路の前方の基準位置が新たな目標基準位置に設定され、歩行者は歩行経路に沿って歩行することができる。
また、歩行者の移動方位と移動距離とから現在の位置を推測するので、初期値として最初の推測位置があたえられれば、センサの出力を基礎にして新たな推測位置を求めて、推測位置を順次更新できる。
また、推測位置と目標基準位置との距離を歩行者に知らせるので、歩行者は教示された目標方位に従って移動した際に、目標基準位置までの接近の程度を知ることが出来る。
また、センサによって得られた高度情報を歩行者に知らせるので、歩行者は教示された目標方位に従って移動した際に、自身の位置の高度の変化を知ることができる。
また、歩行者の手動操作により推測位置を目標基準位置でデータで置き換えるので、歩行者が、自分の五感により得た情報により自分が目標基準位置へ達したと判断した時に、推測位置を目標基準位置のデータで置き換えると、推測位置の誤差が一定値を越えない。
また、目標基準位置に接近すると自動的に、推測位置を目標基準位置でデータで置き換えるので、推測位置を新たな推測位置へ更新するに従って生じる推測位置と歩行者が位置する真の位置との間の差が一定値を越えない。
また、前記基準位置が歩行者が視覚以外の感覚で識別可能な位置であるので、歩行者が周囲を視覚で認識できない場合に、歩行者は自身の環境認識能力を使って、基準位置を認識できる。
従って、歩行者の能力をうまく発揮させ、かならずしも特定のインフラを必要とせずに歩行者の歩行を支援できる歩行者用自律航法装置と歩行者用自律航法を提供できる。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の機器構成図である。
【図2】本発明に係る実施形態の機能ブロック図である。
【図3】本発明に係る実施形態のフローチャート図である。
【図4】本発明に係る実施形態のマップ情報の一例図1である。
【図5】本発明に係る実施形態のマップ情報の一例図2である。
【図6】本発明に係る実施形態の作用説明図である。
【符号の説明】
L 目標距離
1 歩行者
2 マップ情報
3 歩行経路
4 基準位置
4a 基準位置
4b 基準位置
4c 基準位置
5 出発地点
6 目標地点
100 処理装置
110 経路記憶手段
120 位置推測手段
121 移動推測手段
122 位置計算手段
130 方位計算手段
140 方位教示手段
150 距離計算手段
160 距離教示手段
170 高度推測手段
180 高度教示手段
190 データ置き換え手段
200 センサ
210 GPS
220 3軸磁気センサ
230 3軸加速度センサ
240 ジャイロセンサ
250 高度計
300 教示装置
310 音声信号変換器
321 スピーカ
322 触針式表示器
323 骨伝導装置
400 操作ボックス
500 マップ入力装置
S10 経路記憶工程
S20 位置推測工程
S21 移動推測工程
S22 位置計算工程
S30 データ置き換え工程
S31 タイミング判定工程
S32 データ置き換え工程
S40 方位計算工程
S50 方位教示工程
S60 距離計算工程
S70 距離教示工程
S80 高度推測工程
S90 高度教示工程

Claims (14)

  1. 歩行者の歩行を支援する歩行者用自律航法装置であって、
    歩行者の移動した量を推測する基礎となりうる携帯可能なセンサと、
    歩行者の計画した歩行経路に沿って設定した基準点の位置である基準位置を予め記憶する経路記憶手段と、
    前記センサの出力を基礎として歩行者の位置すると推測される推測位置を導出する推測手段と、
    前記推測位置から前記歩行経路上の進行方向の前方にある前記基準位置である目標基準位置へ向かう方位である目標方位を計算する方位計算手段と、
    前記目標方位を歩行者に知らせる方位教示手段と、
    を備え、
    所定のタイミングで前記推測位置を前記目標基準位置のデータで置き換える、
    ことを特徴とする歩行者用自律航法装置。
  2. 前記位置推測手段が、
    前記センサの出力を基礎に歩行者の移動方位と移動距離とを推測する移動推測手段と、
    前記推測位置と前記移動方位と前記移動距離とから新たな前記推測位置を計算する位置計算手段と、
    を有する事を特徴とする請求項1に記載の歩行者用自律航法装置。
  3. 前記推測位置から前記目標基準位置までの距離である目標距離を計算する距離計算手段と、
    前記目標距離を歩行者に知らせる距離教示手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2のうちのひとつに記載の歩行者用自律航法装置。
  4. 前記センサの出力を基礎として歩行者の位置すると推測される高度を導出する高度推測手段と、
    前記高度を歩行者に知らせる高度教示手段と、
    備える事を特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の歩行者用自律航法装置。
  5. 前記所定のタイミングは、歩行者が選択した時点であること、
    を特徴とする請求項1乃至は請求項4に記載の歩行者用自律航法装置。
  6. 前記所定のタイミングは、前記推測位置と前記目標基準位置との距離が所定の値を下回った時点であること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の歩行者用自律航法装置。
  7. 前記基準位置が、歩行者が視覚以外の感覚で識別可能な位置であることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の歩行者用自律航法装置。
  8. 歩行者の歩行を支援する歩行者用自律航法であって、
    歩行者の計画した歩行経路に沿って設定した基準点の位置である基準位置を予め記憶する経路記憶工程と、
    歩行者の携帯するセンサの出力を基礎として歩行者の位置すると推測される推測位置を導出する位置推測工程と、
    前記推測位置から前記歩行経路上の進行方向の前方にある前記基準位置である目標基準位置へ向かう方位である目標方位を計算する方位計算工程と、
    前記目標方位を歩行者に知らせる方位教示工程と、
    所定のタイミングで前記推測位置を前記目標基準位置のデータで置き換えるデータ置き換え工程と、
    を備えることを特徴とする歩行者用自律航法。
  9. 前記位置推測工程が、
    前記センサの出力を基礎に歩行者の移動方位と移動距離とを推測する移動推測工程と、
    前記推測位置と前記移動方位と前記移動距離とから新たな前記推測位置を計算する位置計算工程と、
    を有する事を特徴とする請求項8に記載の歩行者用自律航法。
  10. 前記推測位置から前記目標基準位置までの距離である目標距離を計算する距離計算工程と、
    前記目標距離を歩行者に知らせる距離指示工程と、
    を備えることを特徴とする請求項8または請求項9のうちのひとつに記載の歩行者用自律航法。
  11. 前記センサの出力を基礎として歩行者の位置すると推測される高度を導出する高度推測工程と、
    前記高度を歩行者に知らせる高度教示工程と、
    備える事を特徴とする請求項8乃至請求項10に記載の歩行者用自律航法。
  12. 前記所定のタイミングは、歩行者が選択した時点であること、
    を特徴とする請求項8乃至は請求項11に記載の歩行者用自律航法。
  13. 前記所定のタイミングは、前記推測位置と前記目標基準位置との距離が所定の値を下回った時点であること、
    を特徴とする請求項8乃至請求項12に記載の歩行者用自律航法。
  14. 前記基準位置が、歩行者が視覚以外の感覚で識別可能な位置であることを特徴とする請求項8乃至請求項14に記載の歩行者用自律航法。
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