JP2004211688A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関において、気筒内のEGRガス濃度分布を変更することができる技術を提供する。
【解決手段】内燃機関1の気筒2内に排気の一部のみを導入し、且つ気筒2内に導入された排気が所定の濃度分布を持つような排気の流入方向とする排気導入孔15を具備した。吸気と排気とが混ざり合いながら気筒2内に導入されるEGRとは異なり、直接気筒2内に排気を導入するため、吸気と排気が混ざり合うことが少なく、排気の濃度が濃い部分と薄い部分とができる。このように排気の濃度分布を作ることができると、混合気の着火時期や燃焼速度を意図的に変更することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関に関する。
吸排気弁の閉弁時期を制御して過早着火を抑制する技術(例えば、特許文献1参照)、及び、排気のNOx濃度に応じてEGR量を調整し過早着火を抑制する技術(例えば、特許文献2参照)が知られている。
特開2000−120457号公報(第2−3頁、図1) 特開2001−152853号公報(第5−11頁、図1) 実開平6−58147号公報 実開平6−58148号公報 実開平6−58149号公報 実開平5−187326号公報
例えば、高負荷時に予混合圧縮着火を行う内燃機関においては、気筒外周部は壁面より熱が放出されて温度が低下するが、気筒中心部では温度が低下しにくい。これにより、気筒中心部で過早着火が発生し易くなる。
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、内燃機関において、気筒内のEGRガス濃度分布を変更することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために本発明による内燃機関は、以下の手段を採用した。即ち、
気筒内に導入された排気が所定の濃度分布を持つような排気の流入方向とする排気導入孔を具備し、該排気導入孔からは排気のみを導入することを特徴とする。
本発明の最大の特徴は、排気の一部を気筒内に直接導入し、且つ、気筒内で所定の排気濃度分布を生成させ燃焼制御を行うことにある。
このように構成された内燃機関では、排気の一部を吸気とは別に直接気筒内に導入することができる。吸気と排気とが混ざり合いながら気筒内に導入される排気再循環(EGR)とは異なり、直接気筒内に排気を導入するため、吸気と排気が混ざり合うことが少なく、排気の濃度が濃い部分と薄い部分とができる。このように排気の濃度分布を作ることができると、混合気の着火時期や燃焼速度を意図的に変更することが可能となる。
本発明においては、前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
前記運転状態検出手段の検出値に基づいて前記排気導入孔から気筒内へ流入する排気の流入方向を制御する排気流入方向制御手段と、
を具備することができる。
このように構成された内燃機関では、運転状態に基づいて排気流入方向制御手段が気筒内への排気の流入方向を制御して排気の濃度分布を変更し、着火時期や燃焼速度を場所により変化させることが可能となる。
本発明においては、気筒内の空燃比分布を検出する空燃比検出手段と、
前記空燃比検出手段の検出値に基づいて前記排気導入孔から気筒内へ流入する排気の流入方向を制御する排気流入方向制御手段と、
を具備することができる。
このように構成された内燃機関では、気筒内の空燃比分布に基づいて、排気の濃度分布を変更し、気筒内での着火時期や燃焼速度を場所により変化させることが可能となる。
本発明においては、前記導入孔から気筒内に流入する排気の温度を低下させる流入排気温度低下手段と、
前記内燃機関の運転状態により前記排気導入孔から気筒内へ流入する排気の温度を制御する流入排気温度制御手段と、
を具備することができる。
このように構成された内燃機関では、排気の濃度分布を変更し、且つ、温度分布をも変更して気筒内での着火時期や燃焼速度を場所により変化させることが可能となる。
本発明においては、前記内燃機関は予混合圧縮着火内燃機関であって、過早着火が発生しない場合には、前記流入排気温度制御手段は、流入排気温度低下手段による排気温度の低下を禁止することができる。
ここで、過早着火とは通常よりも早期の着火を意味し、許容範囲を超えた時期での着火である。冷却されていないEGRガスを導入すると、温度上昇のため過早着火が発生しやすくなるが、過早着火が発生する虞のない運転状態では、この冷却されていないEGRガスを導入することにより着火時期が早まり、最適な着火時期に近づけることが可能となる。
本発明においては、前記排気導入孔から気筒内に流入する排気の流入速度を上昇させる流入排気速度上昇手段と、
前記流入排気速度上昇手段による流入速度の上昇度合いを前記内燃機関の運転状態に基づいて制御する流入排気速度制御手段と、
を具備することができる。
気筒内に流入する排気の速度を変えることで、各運転状態に適したガス分布を形成することが可能となる。また、スワールの回転速度を変更することも可能となる。
本発明に係る内燃機関では、気筒内に導入される排気の分布や温度分布を変更し、着火時期や燃焼速度を適正なものとし、また、燃焼騒音を低減することができる。
以下、本発明による内燃機関の具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。ここでは、本発明による内燃機関を車両駆動用の予混合圧縮着火内燃機関に適用した場合を例に挙げて説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本実施の形態によるエンジンの概略構成を示す図である。
図1に示すエンジン1は、4つの気筒2を有する水冷式の4サイクル・ディーゼル機関
である。4つの気筒2は、図の左側が1番気筒(♯1)で順に2番気筒(♯2)、3番気筒(♯3)、4番気筒(♯4)と並んでいる。
エンジン1は、シリンダヘッド1a及びシリンダブロック1bが連結されて構成されている。
シリンダヘッド1aには、吸気ポート4及び排気ポート5が形成されており、吸気ポート4及び排気ポート5と気筒2内との境界には、上下に移動する吸気弁6及び排気弁7が備えられている。また、シリンダヘッド1aには、気筒2内に直接燃料を噴射する気筒内燃料噴射弁3が設けられている。一方、吸気ポート4には、該吸気ポート4内を流通する吸気中に燃料を噴射する吸気内燃料噴射弁8が設けられている。
気筒内燃料噴射弁3及び吸気内燃料噴射弁8には、高圧の燃料が供給されている。気筒内燃料噴射弁3に駆動電流が印加されると、気筒内燃料噴射弁3が開弁し、その結果、気筒内燃料噴射弁3から気筒2内へ燃料が噴射される。一方、吸気内燃料噴射弁8に駆動電流が印加されると、吸気内燃料噴射弁8が開弁し、その結果、吸気内燃料噴射弁8から吸気ポート4内へ燃料が噴射される。吸気ポート4内へ噴射された燃料は、吸気とともに混合気を形成して気筒2へ吸入される。これにより、予混合燃焼が可能となる。
尚、予混合燃焼は、吸気行程若しくは圧縮行程中に気筒内燃料噴射弁3から燃料を噴射させることによっても行うことが可能である。また、気筒内燃料噴射弁3及び吸気内燃料噴射弁8から噴射される燃料量は、エンジン回転数と負荷とからマップにより算出される。さらに、基本となる燃料噴射時期もエンジン回転数と負荷とからマップにより算出される。これらのマップは、予め実験等により求めておく。
また、吸気ポート4には吸気枝管20が接続され、排気ポート5には排気枝管9が接続されている。吸気枝管20には、該吸気枝管内を流通する吸気の温度に応じた信号を出力する吸気温度センサ21が設けられている。
シリンダブロック1bは、気筒2内に挿入されたピストン10を備えて構成される。
また、排気枝管9と各気筒2とは、排気枝管9内を流通する排気の一部を気筒2へ再循環させる排気再循環通路(以下、EGR通路とする。)11を介して連通されている。このEGR通路11を流通する排気を以下、EGRガスと称する。EGR通路11の一端は、排気枝管9に接続され、他端は各気筒2に分岐して接続されている。また、EGR通路11は、その途中でEGRクーラ12が介在する第1EGR通路11aと、該EGRクーラ12を迂回する第2EGR通路11bと、に分岐する。前記EGRクーラ12には、エンジン1を冷却するための冷却水の一部が循環し、第1EGR通路11a内を流通するEGRガスと冷却水とで熱交換が行われ、EGRガスが冷却される。
また、このEGRクーラ12よりも気筒2側の第1EGR通路11aの途中には、電磁弁などで構成され、印加電力の大きさに応じて前記第1EGR通路11a内を流通するEGRガスの流量を変更する流量調整弁(以下、第1EGR弁とする。)13aが設けられている。一方、EGRクーラ12よりも気筒2側の第2EGR通路11bの途中には、電磁弁などで構成され、印加電力の大きさに応じて第2EGR通路11b内を流通するEGRガスの流量を変更する流量調整弁(以下、第2EGR弁とする。)13bが設けられている。第1EGR弁13a及び第2EGR弁13bよりも下流側で第1EGR通路11a及び第2EGR通路11bが合流する。第1EGR通路11a及び第2EGR通路11bの合流点から各気筒2の分岐点までの間のEGR通路11には、該EGR通路11を流通するEGRガスの温度を検出するEGR温度センサ14が設けられている。
このように構成された排気再循環機構では、第1EGR弁13a若しくは第2EGR弁
13bが開弁されると、EGR通路11が導通状態となり、排気枝管9内を流通する排気の一部が前記EGR通路11へ流入する。第1EGR弁13aが開弁されていると、EGRガスは第1EGR通路11aを流通しEGRクーラ12を経て気筒2へ導かれる。一方、第2EGR弁13bが開弁されると、EGRガスは第2EGR通路11bを流通して高温のまま気筒2へ導かれる。第1EGR弁13a及び第2EGR弁13bの両弁が開弁されると、EGRクーラ12で冷却されたEGRガスと高温のままのEGRガスとが混ざり合う。このときの第1EGR弁13a及び第2EGR弁13bの開度を夫々調整することにより気筒2に導入されるEGRガスの温度を調整することが可能となる。ここで、EGR温度センサ14の出力信号に基づいて第1EGR弁13a及び第2EGR弁13bの開度を制御するフィードバック制御を行うことができる。
気筒2には、ピストン10が下死点に位置している場合に該ピストン10の上面よりも上方にあって連通状態となるEGR導入孔15が設けられている。このEGR導入孔15は、ピストン10が下死点以外に位置している場合には、該ピストン10の側面にて覆われて非連通状態となる。このEGR導入孔15にEGR通路11の他端が接続されている。また、EGR導入孔15は、気筒2の直径軸上であって、対称となる位置に2箇所設けられている。
ピストン10が吸気行程の下死点に位置している気筒(図1では、1番気筒)でEGRガスが導入される。このときに、ピストン10が圧縮上死点に位置している気筒(図1では、2番気筒)若しくは排気上死点に位置している気筒(図1では、3番気筒)では、EGR導入孔15がピストン10により覆われているため、気筒2内にEGRガスは導入されない。また、膨張行程の下死点に位置している気筒(図1では、4番気筒)では、後述する逆止弁17によりEGRガスの逆流が防止されている。
図2は、EGR導入孔15でのエンジンの横断面図である。気筒2の外周には、リンク機構等により気筒外周面を中心として回動し、EGRガスの導入角度を変更可能とするEGR導入管16が設けられている。また、EGR導入管16には、EGRガスの逆流を防止する逆止弁17が備えられている。また、シリンダヘッド1aの気筒中心部には第1空燃比センサ18a、気筒外周部には第2空燃比センサ18bを備えている。
図3は、第1空燃比センサ18a及び第2空燃比センサ18bの取付位置を示した図である。この第1空燃比センサ18a及び第2空燃比センサ18bは、空燃比に応じた信号を出力する。
以上述べたように構成されたエンジン1には、該エンジン1を制御するための電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)19が併設されている。このECU19は、エンジン1の運転条件や運転者の要求に応じてエンジン1の運転状態を制御するユニットである。
ECU19には、各種センサが電気配線を介して接続され、上記した各種センサの出力信号がECU19に入力されるようになっている。一方、ECU19には、気筒内燃料噴射弁3、吸気内燃料噴射弁8、第1EGR弁13a、第2EGR弁13b等が電気配線を介して接続され、制御することが可能になっている。また、前記ECU19は、各種アプリケーションプログラム及び各種制御マップを記憶している。
次に、本実施の形態によるEGRガスの導入態様について説明する。
図4は、気筒壁面からのEGRガス導入方向とそのときのEGRガスの分布を示した図である。図4中、黒色で示した点がEGRガスを示し、点の大きさが大きいほどEGRガス濃度が濃い状態を示している。
図4(A)は、EGR導入管16の中心線が気筒直径線と一致するように該EGR導入管16を配置した図である。このように配置すると、EGRガスが気筒中心に向かって流入するようになる。また、気筒2内にスワールが発生している場合には、スワールの回転方向に対して逆らう向きにEGRガスが導入されるようにEGR導入管16を配置しても良い。
ここで、気筒中心部は、気筒壁面から離れているため、冷却水による温度低下が小さい。従って、気筒中心部は温度が高くなり、過早着火が発生しやすい。特に、高負荷時、吸気温度が高いとき、過給圧が高いとき、回転数が低いとき等において過早着火が発生しやすくなる。
このような場合、図4(A)に示したように、EGRクーラ12にて冷却されたEGRガスを導入すると、比熱比が小さくなることに起因して圧縮後の混合気温度が低下する。これにより、過早着火を抑制することが可能となる。
一方、EGRクーラ12にて冷却されたEGRガスを導入すると、混合気の温度が低下して着火に至らない場合や、着火時期が遅れる場合がある。しかし、EGRガスを導入しなければ過早着火が発生する虞がある。また、EGRガス量を減少させると燃焼騒音が発生する虞がある。そこで、EGRクーラ12にて冷却されていない温度の高いEGRガスを導入すると、高温のEGRガスにより温度上昇の減少を補うことができる。ここで、高温のEGRガスを導入することにより、酸素濃度を低下させて燃焼期間を長くすることにより、燃焼を緩慢にすることができる。従って、気筒中心部の過早着火を抑制するとともに、温度を過度に低下させて失火や着火時期の遅れが発生することを抑制し、緩慢な燃焼により燃焼騒音を低減することができる。
図4(B)は、気筒中心部でEGRガスが回転するように浅い角度をつけ、且つ、気筒中心に対して2つのEGR導入管16が対称となるように該EGR導入管16を配置した図である。
また、図5は、図4(A)及び図4(B)で示される方向にEGRガスを導入した場合の気筒中心からの距離とEGRガス濃度との関係を示した図である。図5(A)は図4(A)に対応し、図5(B)は図4(B)に夫々対応している。図4(B)で示される方向にEGRガスを導入した場合には、図4(A)で示される方向にEGRガスを導入した場合と比較して、気筒中心でのEGRガス濃度は薄く、一方で、気筒中心からの距離が遠い(気筒外周に近い)箇所にもEGRガスが分布している。このように、図4(A)と図4(B)とで示されEGR導入管16の配置では、EGRガスの濃度分布が異なる。また、図4(B)では、角度をつけてEGRガスが導入されているので、気筒内にスワールが発生し、若しくは、気筒内のスワールの回転速度を速くすることができる。このスワールにより、比重の大きいガスは気筒外周側へ向かい、比重の小さいガスは気筒中心側へ向かう。
EGRクーラ12にて冷却されたEGRガスを図4(B)に示すように導入すると、圧縮上死点での気筒内の温度を平均的に低下させ、過早着火を抑制することができる。また、スワールにより、気筒壁面での混合気の冷却が促進され、気筒内温度が低下し過早着火を抑制することができる。
ところで、EGRクーラ12にて冷却されたEGRガスを導入すると、気筒2内の温度が上昇せずに着火しないか若しくは着火時期が遅れることがある。しかし、EGRガスを導入しなければ過早着火が発生する虞がある。このような場合には、EGRクーラ12を
通過しない高温のEGRガスを図4(B)に示すように導入する。ここで、気筒中心側で着火するときに酸素濃度が低いために着火時の圧力上昇が小さい。しかし、先に着火した中心側の燃焼ガスが気筒外周側のEGR濃度が低いガスを圧縮させるので、短期間に燃焼が終了する。これにより、燃焼騒音が低減され、また、燃焼期間が長くなることによる燃費の悪化を抑制することができる。
図4(C)は、図4(B)よりもさらに角度をつけて、気筒外周に沿ってEGRガスを導入するようにEGR導入管16を配置した図である。
ところで、気筒2内の混合気が同時に着火すると気筒2内の圧力が急激に上昇し、燃焼騒音が増大する。このような場合、EGRクーラ12にて冷却されたEGRガスを気筒外周側に導入すると、圧縮上死点での混合気の温度を低下させることができ、さらに気筒中心側の温度を気筒外周側の温度よりも高くすることができる。従って、気筒中心側の混合気が先に着火し、気筒外周へ近くなるほど着火時期が遅くなる。これにより、中心部のガスは高温となり膨張し、一方で、未燃ガスが圧縮されて温度が上昇するため着火する。このように、着火時に分布を作ることができ燃焼騒音を低減することができる。例えば、低負荷時、高回転時、低温時、低過給時では、過早着火は発生しにくいので、このような条件では、気筒中心部を先に着火させることができる。
一方、運転状態によっては、吸気行程や圧縮行程で燃料を噴射することがある。このような場合には、気筒壁面に燃料が付着してしまい、燃焼しないまま排気とともに排出されたり、気筒壁面の潤滑のためのエンジンオイルを希釈させ油膜切れを誘発する所謂ボアフラッシングが発生したりする。また、低回転時、低負荷時、低温時等では、燃料が着火しにくいため、温度が高く着火しやすい気筒中心部で先に着火するようにしなければならないが、このような場合、燃焼騒音が増大する。さらに、低回転時、低負荷時、低温時等では、気筒外周部でガスの温度が低下するため燃焼状態が悪化し、消炎(失火)やHCの排出量の増加が起きる。このような場合には、EGRクーラ12を通過しない高温のEGRガスを図4(C)に示すように導入する。スワール及び高温のEGRガスにより、気筒壁面に付着した燃料の蒸発が促進される。また、気筒外周側に酸素濃度の低いEGRガスを配置することにより、気筒外周部での燃焼を緩慢にすることができ、燃焼騒音を低減することが可能となる。さらに、高温のEGRガスを導入することで気筒外周側での温度低下を抑制することが可能となる。
図4(D)は、2つのEGR導入孔15を結ぶ線と直交する気筒直径線に対して対称となるようにEGR導入管16を配置した図である。このように配置したEGR導入管16からEGRガスを導入することで、EGRガスが気筒外周側で衝突し、このEGRガスが衝突した近辺で該EGRガスを漂わせることができる。
ここで、EGRクーラ12にて冷却されたEGRガスを図4(D)に示すように導入すると、気筒外周部で冷却されるガスが生じる。また、EGRで冷やされるガス、気筒中心部の温度の高いガス、これらの間の温度のガス等幅広い温度のガスを作り出すことができる。これにより、着火時期を分散させることができ、燃焼騒音を低減することが可能となる。さらに、気筒中心部にもEGRガスを配置することができ、気筒中心部の過早着火を抑制しつつ燃焼騒音を低減させることが可能となる。
ところで、EGRクーラ12にて冷却されたEGRガスを導入すると、温度の低下により混合気が着火しないことがある。このような場合には、EGRクーラ12を通過しない高温のEGRガスを図4(D)に示すように導入する。高温のEGRガスにより、圧縮上死点での温度が過度に低下することを抑制できる。これにより、気筒外周側で温度の低いガス、さらに、EGRにより酸素濃度が低いガス、気筒中心部の温度の高いガス、温度が高く酸素濃度の低いガス等幅広い温度、EGRガス濃度、酸素濃度のガスを作り出すこと
ができ、燃焼騒音を低減することができる。気筒外周側では、熱交換によりガスの温度が低下するが、酸素濃度が高いところから着火し、未燃部分が圧縮され、若しくは熱を供給されるので、温度が上昇し着火される。
図6は、EGRガスの導入方向、EGRガス温度、EGR導入による効果を示した図である。
このように、気筒内へのEGRガスの流入方向、EGRガス温度を制御することにより、過早着火等を抑制することが可能となる。ここで、最適となるEGRガスの導入方向及びEGRガス温度は、運転状態により異なるため、運転状態により目標となるEGRガスの導入方向及びEGRガス温度を決定し、さらに、EGRガス温度のフィードバック制御を行う。
次に、本実施の形態によるEGRガス導入制御について説明する。
図7は、本実施の形態によるEGRガス導入制御のフローを示したフローチャート図である。
ステップS101では、第1空燃比センサ18aにより検出される気筒中心部の空燃比が25よりも小さいか否か判定する。本実施の形態では、空燃比が25よりも小さいときに過早着火すると判定する。
ステップS101で肯定判定がなされた場合にはステップS102へ進み、一方、否定判定がなされた場合には本ルーチンを終了させる。
ステップS102では、EGR導入管16の配置を変更する。EGR導入管16を図4(A)に示す位置に配置する。
ステップS103では、第1EGR弁13aの開度EGRcと第2EGR弁13bの開度EGRhが決定される。ここでは、第1EGR弁開度EGRcと第2EGR弁開度EGRhとを機関回転数及び燃料噴射量(負荷)からマップを用いて決定する。
図8は、回転数と燃料噴射量とEGR弁開度との関係を示した図である。このEGR弁開度は、第1EGR弁開度EGRcと第2EGR弁開度EGRhとを合わせた値である。回転数が高いほど、また、燃料噴射量が多いほどEGR弁開度は大きくなる。このマップは、予め実験等により求めてECUに記憶させておく。同時に、この弁開度の時に導入されるEGR量の推定値をマップにより求める。
図9は、回転数と燃料噴射量とEGR量との関係を示した図である。回転数が高いほど、また、燃料噴射量が多いほどEGR量は多くなる。このマップは予め実験等により求めてECUに記憶させておく。
ステップS104では、EGRガス温度Tegrを算出する。このときに算出されるのは、過早着火せず、且つ、失火しないという条件を満たす目標となるEGRガス温度である。
図10は、EGR量と第1空燃比センサ18aで検出される気筒中心部の空燃比A/FcとEGRガス温度Tegrとの関係を示した図である。EGR量が少なくなるほど、また、第1空燃比センサ18aで検出される空燃比A/Fcが小さくなるほどEGRガス温度Tegrは低くなる。このマップは、予め実験等により求めてECUに記憶させておく。このマップに基づいて目標EGRガス温度が算出される。
ステップS105では、実際のEGRガス温度がステップS104で算出した目標EG
Rガス温度Tegrとなるように、第1EGR弁開度EGRc及び第2EGR弁開度EGRhをフィードバック制御する。即ち、目標EGRガス温度Tegrよりも実際のEGRガス温度のほうが高い場合には、EGRガス温度を低下させるべく第1EGR弁を開弁し、第2EGR弁を閉弁する。一方、目標EGRガス温度Tegrよりも実際のEGRガス温度のほうが低い場合には、EGRガス温度を上昇させるべく第1EGR弁を閉弁し、第2EGR弁を開弁する。実際のEGRガス温度は、EGR温度センサ14の出力信号を用いる。
このようにして、EGR温度を制御することにより、気筒中心部での過早着火を抑制することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、運転状態に基づいてEGRガスの流入方向を変更することができ、且つ、EGRガスの温度を変更することができる。これにより、気筒内でのEGRガス濃度の分布及び温度分布を作ることができ、気筒中心部での過早着火発生の抑制等の着火時期の制御、燃焼騒音の低減等を行うことができる。
<第2の実施の形態>
本実施の形態では、吸気温度の上昇による過早着火を抑制する。
尚、本実施の形態においては、第1の実施の形態と比較して、EGR導入制御方法が異なるものの、適用対象となるエンジンやその他ハードウェアの基本構成については、第1の実施の形態と共通なので説明を割愛する。
ここで、吸気温度が上昇すると混合気圧縮時の最終到達温度が高くなるため、過早着火が発生し易くなる。そこで、本実施の形態では、過早着火の発生を抑制するために図4(B)に示される位置にEGR導入管16を配置して、気筒内にEGRクーラにて冷却されたEGRガスを導入する。これにより、気筒内の温度の上昇を抑制し、過早着火の発生を抑制することができる。
次に、本実施の形態によるEGRガス導入制御について説明する。
図11は、本実施の形態によるEGRガス導入制御のフローを示したフローチャート図である。
ステップS201では、吸気温度センサ21により検出される吸気温度Tbが45℃よりも高いか否か判定する。本実施の形態では、吸気温度Tbが45℃よりも高いときに過早着火すると判定する。
ステップS201で肯定判定がなされた場合にはステップS202へ進み、一方、否定判定がなされた場合には本ルーチンを終了させる。
ステップS202では、EGR導入管16の配置を変更する。EGR導入管16を図4(B)に示す位置に配置する。
ステップS203では、EGR弁の開度が決定される。ここでは、第1EGR弁13aの開度EGRcと第2EGR弁13bの開度EGRhとを機関回転数及び燃料噴射量(負荷)からマップを用いて決定する。第1の実施の形態と同様にして、図8に示す回転数と燃料噴射量とEGR弁開度との関係により求める。同時に、この弁開度の時に導入されるEGR量の推定値をマップにより求める。これも第1の実施の形態と同様にして、図9に示す回転数と燃料噴射量とEGR量との関係により求める。
ステップS204では、EGRガス温度を算出する。このときに算出されるのは、過早着火せず、且つ、失火しないという条件を満たすEGRガス温度である。
図12は、EGR量と吸気温度TbとEGRガス温度Tegrとの関係を示した図であ
る。EGR量が少なくなるほど、また、吸気温度Tbが高くなるほどEGRガス温度Tegrは低くなる。このマップは、予め実験等により求めてECUに記憶させておく。このマップに基づいてEGRガス温度が算出される。
ステップS205では、実際のEGRガス温度がステップS204で算出した目標EGRガス温度Tegrとなるように、第1EGR弁開度EGRc及び第2EGR弁開度EGRhをフィードバック制御する。即ち、目標EGRガス温度Tegrよりも実際のEGRガス温度のほうが高い場合には、EGRガス温度を低下させるべく第1EGR弁13aを開弁し、第2EGR弁13bを閉弁する。一方、目標EGRガス温度Tegrよりも実際のEGRガス温度のほうが低い場合には、EGRガス温度を上昇させるべく第1EGR弁13aを閉弁し、第2EGR弁13bを開弁する。
このようにして、EGR温度を制御することにより、吸気温度上昇による過早着火を抑制することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、吸気温度が上昇したときに気筒中心側へEGRガスを導入し、気筒中心側での過早着火の発生を抑制することができる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態では、ノック及び燃焼騒音の発生を抑制する。
尚、本実施の形態においては、第1の実施の形態と比較して、EGR導入制御方法が異なるものの、適用対象となるエンジンやその他ハードウェアの基本構成については、第1の実施の形態と共通なので説明を割愛する。
ここで、気筒内の空燃比が均一であると混合気が一斉に着火してノック若しくは燃焼騒音が発生することがある。そこで、本実施の形態では、過早着火の発生を抑制するために図4(C)若しくは(D)に示される位置にEGR導入管16を配置して、気筒内にEGRガスを導入する。これにより、混合気の同時着火を抑制し、ノック及び燃焼騒音の発生を抑制することができる。
次に、本実施の形態によるEGRガス導入制御について説明する。
図13は、本実施の形態によるEGRガス導入制御のフローを示したフローチャート図である。
ステップS301では、燃焼騒音が増大する運転状態にあるか否か判定する。本実施の形態では、気筒中心部の第1空燃比センサ18aと気筒外周部の第2空燃比センサ18bとの出力差が小さいほど燃焼騒音が大きいと判定する。
図14は、両空燃比センサの出力とノック及び燃焼騒音増大領域との関係を示した図である。この図の網掛け部分がノック及び燃焼騒音増大領域である。この関係は、予め実験等により求めておく。
ステップS301で肯定判定がなされた場合にはステップS302へ進み、一方、否定判定がなされた場合には本ルーチンを終了させる。
ステップS302では、EGR導入管16の配置を変更する。EGR導入管16を図4(C)若しくは(D)に示す位置に配置する。
図15は、機関回転数と燃料噴射量とEGR導入管16の配置との関係を示した図である。回転数が低く燃料噴射量が多いときには、過早着火を抑制するために図4(D)に示される配置となる。この関係に基づいてEGR導入管16の配置を決定する。この関係は予め実験等により求めておきECUに記憶させておく。
ステップS303では、EGR弁の開度が決定される。ここでは、第1EGR弁開度EGRcと第2EGR弁開度EGRhとを機関回転数及び燃料噴射量(負荷)からマップを用いて決定する。第1の実施の形態と同様にして、図8に示す回転数と燃料噴射量とEGR弁開度との関係により求める。同時に、この弁開度の時に導入されるEGR量の推定値をマップにより求める。これも第1の実施の形態と同様にして、図9に示す回転数と燃料噴射量とEGR量との関係により求める。
ステップS304では、EGRガス温度を算出する。このときに算出されるのは、過早着火せず、且つ、失火しないという条件を満たすEGRガス温度である。第1の実施の形態と同様にして、図10に示すEGR量と吸気温度TbとEGR温度Tegrとの関係により求まる。
ステップS305では、実際のEGRガス温度がステップS304で算出した目標EGRガス温度Tegrとなるように、第1EGR弁13aの開度EGRc及び第2EGR弁13bの開度EGRhをフィードバック制御する。即ち、目標EGRガス温度Tegrよりも実際のEGRガス温度のほうが高い場合には、EGRガス温度を低下させるべく第1EGR弁13aを開弁し、第2EGR弁13bを閉弁する。一方、目標EGRガス温度Tegrよりも実際のEGRガス温度のほうが低い場合には、EGRガス温度を上昇させるべく第1EGR弁13aを閉弁し、第2EGR弁13bを開弁する。
このようにして、EGR温度を制御することにより、ノックを防止し、燃焼騒音を低減することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1空燃比センサ18aと第2空燃比センサ18bとの出力差が小さいときに図4(C)若しくは(D)に示す位置へEGRガスを導入し、気筒内の空燃比分布が不均一となるようにして、ノックを防止し若しくは燃焼騒音を低減することができる。
<第4の実施の形態>
本実施の形態においては、前述した実施の形態と比較してEGRを供給する装置が異なる。
図17は、本実施の形態によるエンジンの概略構成を示す図である。図17(A)は縦断面図、図17(B)は横断面図である。
ここで、図17に示すエンジン1は、気筒2を有する水冷式の4サイクル・ディーゼル機関である。
エンジン1は、シリンダヘッド1a及びシリンダブロック1bが連結されて構成されている。
シリンダヘッド1aには、吸気ポート4及び排気ポート5が形成されており、吸気ポート4及び排気ポート5と気筒2内との境界には、上下に移動する吸気弁6及び排気弁7が備えられている。また、シリンダヘッド1aには、気筒2内に直接燃料を噴射する気筒内燃料噴射弁3が設けられている。
気筒2の側壁には、EGR導入孔15が設けられ、さらに、所定の容積を持つEGR室100が該EGR導入孔15を介して気筒2に接続されている。EGR導入孔15は、ピストン10が下死点に位置している場合に該ピストン10の上面よりも上方にあり、このときにEGR室100と気筒2とが連通される。このEGR導入孔15は、ピストン10が下死点から上方へ移動すると、該ピストン10の側面によって塞がれる。EGR室100は、気筒内で燃焼した混合気(以下、既燃ガスとする。)を一時蓄えることができる空
間である。また、EGR導入孔15は、気筒2の直径軸上であって、対称となる位置に2箇所設けられている。
ここで、図18は、通常の吸排気弁開閉時期によりエンジンが運転されている場合の、EGRガスの導入状態について示した図である。図18(A)は膨張行程前期、図18(B)は膨張行程後期、図18(C)は排気行程後期から吸気行程前期、図18(D)は吸気行程後期の状態を夫々示している。
膨張行程前期(図18(A)参照。)では、気筒2内で燃料が燃焼し、圧力が上昇する。これにより、ピストン10が下方に移動する。
膨張行程後期(図18(B)参照。)では、EGR導入孔15が開口し、EGR室100と気筒2とが連通される。このときには、既燃ガスの圧力が高いため、既燃ガスの一部がEGR室100に流入する。
次に、排気弁7が開弁され排気行程が始まる(図18(C)参照。)。ピストン10の上昇とともにEGR導入孔15が塞がれ、既燃ガスが圧力の高い状態でEGR室100に貯留される。そして、気筒2内の既燃ガスが排気ポート5へ排出されるに伴って、気筒2内の圧力が減少する。
排気弁7が閉弁され吸気弁6が開弁される吸気行程では、吸気の流入により気筒2内の圧力がさらに減少する。そして、吸気行程の後期(図18(D)参照。)には、EGR導入孔15が開口する。この際、EGR室100の圧力は気筒2内の圧力よりも高いため、EGR室100に貯留されていた既燃ガスが勢いよく気筒2内へ流入する。
このようにして、前のサイクルにおいて発生した温度の高い既燃ガスをEGR室100に貯留しておき、次回サイクル時にこの温度の高い既燃ガスをEGRガスとして気筒2内へ導入することができる。これにより、低負荷時に予混合圧縮着火可能な領域を拡大することができる。また、低負荷時、高速回転時、エンジンの低温時における着火性を向上させ、未燃燃焼成分が大気中へ放出されることを抑制することができる。さらには、暖機を速やかに完了させることができる。
また、図1に示されるエンジンと比較して、EGR通路11を省略することができ、簡単な構造とすることができる。
なお、EGR室100から気筒2内へ導入される温度の高い既燃ガスを以下、内部EGRガスと称する。
また、本実施の形態においては、EGR導入孔15が気筒の中心を向くように形成されている場合を例に挙げて説明したが、図4に示したように内部EGRガスの流入方向となるように、EGR導入孔15の開口方向を形成してよい。これにより、既燃ガスの流入方向が変わるので、気筒2内でEGRガスの分布を形成することができる。そして、図6に示した「未冷却のEGRガス」と同様の効果を得ることが可能となる。また、後の実施の形態で説明するように内部EGRガスの気筒2への導入方向を可変としても良い。
<第5の実施の形態>
本実施の形態は、第4の実施の形態と比較して、排気弁7の開弁時期を遅角させることにより、EGR室100に蓄えられる既燃ガスの圧力を高める点で相違する。そのため、本実施の形態におけるエンジン1では、排気弁7の開閉時期を変更可能な可変動弁機構を備えている。その他の構成については、第4の実施の形態のものと同様なので、本実施の形態では相違する点を中心に説明する。
ここで、EGR室100に蓄えられる既燃ガスの圧力が高くなるほど、該EGR室100に蓄えられる既燃ガスの量が多くなる。そのため、より多くのEGRガスを供給することが可能となる。
そして、排気弁7の開弁時期を遅角させ、排気行程の初期にEGR導入孔15がピストン1010により塞がれてから排気弁7を開弁するようにすれば、EGR室100に蓄えられる既燃ガスの圧力を高めることができる。すなわち、EGR導入孔15がピストン1010により塞がれる前に排気弁7が開弁すると、気筒2及びEGR室100の圧力が低下し、従って、EGR室100に残留する既燃ガスの量が減少する。そこで、EGR導入孔15がピストン1010により塞がれてから排気弁7を開弁するように排気弁7の開弁時期を調整すれば、EGR室100には圧力の高い既燃ガスが残留し、多くの既燃ガスを蓄えることが可能となる。
そして、本実施の形態では、エンジン1の運転状態に応じて排気弁7の開弁時期を調整する。これにより、エンジン1の運転状態に応じた量の内部EGRガスを供給することが可能となる。
ここで、図19は、エンジン回転数、燃料噴射量、排気弁開弁時期の関係を示した図である。燃料噴射量は、エンジン負荷若しくはアクセル開度としても良い。高回転高負荷領域(図19では右上の領域)では、排気弁7を下死点前50度、すなわち、膨張行程の終期で開弁させる。そして、低回転若しくは低負荷となるほど排気弁7の開弁時期を遅角させ、低回転低負荷領域(図19では一番左下の領域)ではEGR導入孔15が閉じられてから排気弁7を開弁させる。
このようにして、EGRガスの供給量(質量)を無段階に変更することが可能となり、そのときのエンジン1の運転状態に見合った量のEGRガスを供給することが可能となる。特に、電磁駆動や油圧駆動により排気弁7の開弁時期を変更する可変動弁機構を採用した場合には排気弁7の応答性が高く、内部EGR量を速やかに変更することができる。
<第6の実施の形態>
本実施の形態は、第5の実施の形態と比較して、EGR導入孔15をピストン10により塞ぐ時期を変更することにより、気筒EGR室100に蓄える既燃ガスの圧力を変更する点で相違する。そのため、本実施の形態におけるエンジン1では、EGR導入孔15の閉じ時期を変更する機構を備えている。
図20は、本実施の形態によるエンジンの概略構成図である。なお、本実施の形態によるエンジンは、EGR導入孔15に閉じ時期可変機構101を備える点、可変動弁機構は必ずしも必要ではない点以外は第4の実施の形態によるエンジンと同様である。そこで、図17に示すエンジンと同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
閉じ時期可変機構101は、点aを中心として図20の矢印で示した方向に回動し、EGR導入孔15の開口面積を変更する。すなわち、図20の上方から下方へ向かって閉じ時期可変機構101が動くと、EGR導入孔15が上方から縮小される。これにより、EGR導入孔15がピストン10により完全に塞がれる時期が早まる。すなわち、EGR導入孔15の開口面積が小さいときにはEGR導入孔15が早い時期に閉じ、開口面積が大きくなるに従ってEGR導入孔15が完全に閉じる時期が遅くなる。
ここで、排気行程初期においては、ピストン1010が上昇するにしたがって、排気弁7から排気が流出し、気筒2内の圧力が低下する。そのため、EGR導入孔15を早い時期にピストン10により塞げば、EGR室100内の圧力が高いままEGR室100に既
燃ガスを蓄えることができる。そして、EGR導入孔15を塞ぐ時期が遅くなるほどEGR室100に蓄えられる既燃ガスの圧力が低くなっていく。このように、EGR導入孔15を閉じる時期を早めるほど、既燃ガスの圧力がより高い状態でEGR室100に蓄えられ、多くの量(質量)の既燃ガスをEGR室100に蓄えることができる。
また、排気弁7の開弁時期を遅角させることにより、既燃ガスの貯留量を増加させていた第5の実施の形態では、排気行程初期に既燃ガスが圧縮されていたため、ポンプ損失が増大し、燃費が悪化する虞があった。その点、本実施の形態では、そのようなことがなく、燃費の悪化を抑制することができる。
また、第5の実施の形態で説明した可変動弁機構を用いる既燃ガスの貯留量の増量と組み合わせることにより、さらに多くの量の既燃ガスをEGR室100に蓄えることもできる。
図21は、エンジン回転数、燃料噴射量、EGR導入孔の閉じ時期の関係を示した図である。ここで、燃料噴射量は、エンジン負荷若しくはアクセル開度としても良い。高回転高負荷領域(図21では右上の領域)では、EGR導入孔15が下死点後50度で閉じるように閉じ時期可変機構101を制御する。そして、低回転若しくは低負荷となるほどEGR導入孔15の閉じ時期を進角させ、低回転低負荷領域(図21では一番左下の領域)ではEGR導入孔15が下死点後10度で閉じるように閉じ時期可変機構101を制御する。
このようにして、EGRガスの供給量(質量)を無段階に変更することが可能となり、そのときのエンジン1の運転状態に応じた量のEGRガスを供給することが可能となる。
<第7の実施の形態>
図22は、本実施の形態によるエンジンの概略構成図である。
本実施の形態は、第4の実施の形態と比較して、EGR室100にさらに第2EGR室102が接続されている点で相違する。また、本実施の形態におけるエンジン1では、気筒2とEGR室100との間に第1バルブ103、EGR室100と第2EGR室102との間に第2バルブ104が備えられている。その他の構成については、第4の実施の形態のものと同様なので、本実施の形態では相違する点を中心に説明する。
第1バルブ103及び第2バルブ104は、ECUからの信号により開閉される弁である。そして、第1バルブ103が開弁され第2バルブ104が閉弁されている状態では、EGR室100のみに既燃ガスを導入することができる。これにより、EGR室100の容積分の内部EGRガスを導入することができる。また、第1バルブ103及び第2バルブ104が開弁されている状態では、EGR室100及び第2EGR室102に既燃ガスを導入することができる。これにより、EGR室100及び第2EGR室102の容積分の内部EGRガスを導入することができる。さらに、第1バルブ103を閉じた状態では、EGR室100及び第2EGR室102からの内部EGRガスの導入を停止させることができる。
ここで、図23は、エンジン回転数、燃料噴射量、第1バルブ及び第2バルブの開閉状態の関係を示した図である。ここで、燃料噴射量は、エンジン負荷若しくはアクセル開度としても良い。高回転高負荷領域(図23では右上の領域)では、第1バルブ103及び第2バルブ104を両方とも閉弁する。また、エンジン回転数若しくは負荷がそれよりも低下すると、第1バルブ103を開弁し、かつ第2バルブ104を閉弁させる。そして、さらにエンジン回転数若しくは負荷が低下して低回転低負荷領域(図23では左下の領域)となると、第1バルブ103及び第2バルブ104を両方とも開弁する。
このようにして、エンジン回転数若しくは負荷が低下するほど、蓄える既燃ガス量を段階的に多くすることにより、段階的に内部EGRガスの量を増加させることが可能となる。これにより、エンジンの運転状態に応じた量の内部EGRガスを供給することができる。
<第8の実施の形態>
図24は、本実施の形態によるエンジンの概略構成図である。
本実施の形態は、第4の実施の形態と異なり、EGR室100にEGR室ピストン105を備え、該EGR室ピストン105の移動によりEGR室100の容積を変更している。これにより、内部EGRガスの量を調整する。なお、EGR室ピストン105は、ECUからの信号により移動する。その他の構成については、第4の実施の形態のものと同様なので、本実施の形態では相違する点を中心に説明する。
ここで、図25は、エンジン回転数、燃料噴射量、EGR室100の容積の関係を示した図である。ここで、燃料噴射量は、エンジン負荷若しくはアクセル開度としても良い。高回転高負荷領域(図25では右上の領域)では、EGR室100の容積が最小となるようにEGR室ピストン105を移動させる。そして、低回転若しくは低負荷となるほど、EGR室100の容積を拡大させ、低回転低負荷領域(図25では一番左下の領域)ではEGR室100の容積が最大となるようにEGR室ピストン105を制御する。
このようにして、エンジン回転数若しくは負荷が低下するほど、内部EGRガスの量を増加させることが可能となる。また、内部EGRガスの量を無段階に調整することができる。これにより、エンジンの運転状態に応じた量の内部EGRガスを供給することができる。
<第9の実施の形態>
本実施の形態では、吸気弁6の閉弁時期を進角させることにより、EGR室100から気筒2内への内部EGRガスの流入速度を高める。そのため、本実施の形態におけるエンジン1では、吸気弁6の開閉時期を変更可能な可変動弁機構を備えている。その他の構成については、第4の実施の形態のものと同様なので、本実施の形態では相違する点を中心に説明する。
ここで、EGR室100に蓄えられた既燃ガスの圧力が気筒2内の圧力よりも相対的に高くなるほど、該EGR室100から気筒2内への既燃ガスの流入速度が速くなる。そして、第1の実施の形態で説明したように、内部EGRガスの流入速度を変えることにより、エンジンの運転状態に応じて、気筒2内でのEGRガスの分布を変更したり、スワールの回転速度を変更したりすることが可能となる。
そして、吸気弁6の閉弁時期を進角させ、吸気行程の終期に吸気弁6が閉弁してから、EGR室100と気筒2とがEGR導入孔15を介して連通するようにすれば、この連通時のEGR室100と気筒2との圧力差を大きくすることができる。すなわち、吸気弁6の閉弁時期を進角させて、ピストン10が下がっている途中で該吸気弁6を閉じるようにすると、その後ピストン10が下死点まで下がる間に気筒2内の圧力が低下する。これにより、EGR室100内と気筒2内との圧力差を大きくすることができる。
そして、本実施の形態では、エンジン1の運転状態に応じて吸気弁6の閉弁時期を調整する。これにより、エンジン1の運転状態に応じた流入速度の内部EGRガスを供給することが可能となる。ここで、吸気弁6を閉じる時期を変えることにより、EGR室100から気筒2内への内部EGRガスの流入速度を変えることが可能となる。すなわち、吸気
弁6の閉弁時期が早くなるほど、気筒2内とEGR室100内の圧力差が大きくなり、内部EGRガスの流入速度が速くなる。これにより、そのときのエンジン1の運転状態に見合ったEGRガス分布やスワールの回転速度を得ることが可能となる。
ここで、内部EGRガスの流入速度を速めることにより、例えば以下の効果を得ることができる。すなわち、図4の(A)に示される方向に内部EGRガスを導入した場合には、気筒2の中心部に内部EGRガスを集中させることができる。図4の(B)に示される方向に内部EGRガスを導入した場合には、スワールの回転速度を速め、EGRガスや燃料の分布をより均質にすることができる。図4の(C)に示される方向に内部EGRガスを導入した場合には、気筒側壁周辺に内部EGRガスを集中させることができる。さらに図4(D)に示される方向に内部EGRガスを導入した場合には、気筒中心部側に内部EGRガスがより多く分布するようになる。
<第10の実施の形態>
本実施の形態は、第9の実施の形態と比較して、EGR導入孔15の開口面積を変更することにより、内部EGRガスの流入速度を変更する点で相違する。そのため、本実施の形態におけるエンジン1では、EGR導入孔15の開口面積を変更する機構を備えている。その他の構成については、前記実施の形態のものと同様なので、本実施の形態では相違する点を中心に説明する。
図26は、本実施の形態によるエンジンの概略構成図である。
EGR導入孔15に開口面積可変機構106を備える点、可変動弁機構は必ずしも必要ではない点以外は第9の実施の形態によるエンジンと同様である。
開口面積可変機構106は、点bを中心として図26の矢印で示した方向に回動し、EGR導入孔15の開口面積を変更する。すなわち、図26の下方から上方へ向かって開口面積可変機構106が動くと、EGR導入孔15の開口面積が下方から縮小される。
このように開口面積可変機構106によれば、EGR導入孔15の開口面積を小さくすることができる。そして、EGR導入孔15の開口面積を小さくするほど、EGR室100から気筒2内への既燃ガスの流入速度を速めることができる。
また、吸気弁6の閉弁時期を進角させることにより、EGR室100内の圧力と気筒2内の圧力との差を拡大させて内部EGRガスの流入速度を速めていた第9の実施の形態では、吸気行程終期に吸気が膨張されていたため、ポンプ損失が増大し、燃費が悪化する虞があった。その点、本実施の形態では、そのようなことがなく、燃費の悪化を抑制することができる。
さらには、第9の実施の形態よりも既燃ガスの気筒2内への流入速度を速めることができる。
また、第9の実施の形態で説明した可変動弁機構を組み合わせることにより、既燃ガスの気筒2内への流入速度をより速めることができる。
なお、図20に示した閉じ時期可変機構101を備えるエンジンによっても同様にして内部EGRガスの流入速度を速めることができる。この場合、EGR導入孔15が完全に閉じる時期が早められるほど、内部EGRガスの流入速度を速めることができる。
<第11の実施の形態>
図27は、本実施の形態によるエンジンの概略構成図である。図27(A)はエンジンの横断面図、図27(B)は、切断線X−Xによりエンジンを切断したときの縦断面図で
ある。なお、前記した実施の形態と同様の構成については同じ記号を付し、説明を省略する。
また、図28(A)は、図27(A)のYで示した部分の拡大横断面図である。そして、図28(B)は、図27(A)のYで示した部分を切断線X−Xにより切断した拡大縦断面図である。
本実施の形態によるエンジンは、閉じ時期可変機構101(開口面積可変機構106でもよい。)、EGR室ピストン105、EGR導入方向規制板107、吸排気弁の可変動弁機構を備えて構成されている。EGR導入方向規制板107には、シリンダ軸と平行な軸Cに接続され、点cを中心に回動する。また、1つのEGR導入孔15毎にEGR導入方向規制板107が2つ備えられている。
このように構成されたエンジンでは、EGR導入方向規制板107を回動させることにより、内部EGRガスの流入方向を変更することができる。また、閉じ時期可変機構101、EGR室ピストン105、吸排気弁の可変動弁機構については、夫々前記した実施の形態で説明した作用効果を得ることができる。
次に、本実施の形態による内部EGRガス導入制御のフローについて説明する。
図29は、本実施の形態による内部EGRガス導入制御のフローを示したフローチャート図である。
本フローは、規定の時期毎に実施される。
ステップS401では、エンジンの運転状態から要求されるEGR量(以下、必要内部EGR量という。)を算出する。ECUは、エンジン回転数と燃料噴射量とを読み込み、エンジン回転数、燃料噴射量、及び必要内部EGR量の関係を予めマップ化したものに代入することにより、必要内部EGR量を得る。
ステップS402では、EGR導入方向規制板107の向きを算出する。ここで、図30は、エンジン回転数、燃料噴射量、EGR導入方向規制板107の向きを示した図である。図30中の(A)から(D)は、図4若しくは図16の(A)から(D)に夫々対応している。従って、ECUは、エンジン回転数および燃料噴射量を図30に示すマップに代入してEGR導入方向規制板107の向きを得ることができる。
ステップS403では、EGR室100から気筒2内への既燃ガスの流入速度を算出する。ここで、図31は、エンジン回転数、燃料噴射量、EGR導入速度を示した図である。エンジン回転数が高いほど内部EGRガスの導入速度を高める。これにより、エンジン回転数が高まってもクランクアングル当たりの内部EGRガスの導入量を略一定に保つことが可能となる。
ステップS404では、ステップS401からステップS403で算出した状態とするために、閉じ時期可変機構101の位置(EGR量、EGR導入速度)、EGR室ピストン105の位置(EGR量)、EGR導入方向規制板107の位置(EGR導入方向)、吸排気弁の開閉時期(EGR量、EGR導入速度)を決定し、その状態に調整する。
このようにして、そのときのエンジンの運転状態に応じた内部EGRガスの導入制御が可能となる。
<第12の実施の形態>
本実施の形態では、内部EGRガスと、排気管から吸気管へ供給される排気(以下、外部EGRガスとする。)と、の混合割合をエンジンの運転状態により変更する。
図32は、本実施の形態によるエンジンの概略構成図である。
図32に示すエンジン1は、4つの気筒2を有する水冷式の4サイクル・ディーゼル機関である。
各気筒2には、該気筒2内に燃料を直接噴射する気筒内燃料噴射弁3が設けられている。
エンジン1には、排気枝管9および吸気枝管20が接続されている。また、エンジン1には、該排気枝管9内を流通する排気の一部を吸気枝管20へ再循環させる排気再循環装置22(以下、EGR装置22という。)が備えられている。このEGR装置22は、排気枝管9と吸気枝管20とを連通する排気再循環通路23(以下、EGR通路23という。)、該EGR通路23内を流通する排気(以下、外部EGRガスとする。)の流量を変更する流量調整弁24(以下、EGR弁24という。)、EGR弁24より上流側すなわち排気枝管9側でEGR通路23内を流通する外部EGRガスを冷却するEGRクーラ25を備えて構成されている。
また、排気枝管9には、該排気枝管9内の排気の温度を検出する排気温度センサ26が備えられている。さらに、エンジン1には、該エンジン1の回転数を検出するクランクポジションセンサ27が取り付けられている。また、本実施の形態では、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ28を備えている。そして、これらセンサの出力信号は制御装置であるECU19に入力される。
なお、本実施の形態では、図27に示される機構が各気筒2に備えられ、閉じ時期可変機構101、EGR室ピストン105、EGR導入方向規制板107、吸排気弁の可変動弁機構が全ての気筒2で連動して作動する。
このように構成されたエンジン1では、EGR装置22を介して気筒2内へ供給される外部EGRガスは、EGRクーラ25によって冷却されるため温度が低い。一方、EGR室100から気筒2内へ供給される内部EGRガスは、比較的高い温度で気筒2内に導入される。
従って、外部EGRガスと、内部EGRガスとの供給割合を変更することにより、気筒2内のEGRガスの温度を変更することが可能となる。これにより、エンジン1の運転状態に応じた温度のEGRガスを気筒2内に導入することができる。
次に、本実施の形態によるEGRガス供給制御のフローについて説明する。
図33は、本実施の形態による内部EGRガス及び外部EGRガスの導入制御のフローを示したフローチャート図である。
本フローは、規定の時期毎に実施される。
ステップS501では、圧縮上死点での気筒内の目標平均温度(以下、目標筒内平均圧縮端温度(T_TDC_ave)とする。)を算出する。ここで、図34は、エンジン回転数、燃料噴射量、目標筒内平均圧縮端温度(T_TDC_ave)の関係を示した図である。エンジン回転数が高くなるほど、また、燃料噴射量が少なくなるほど目標筒内平均圧縮端温度(T_TDC_ave)は高くなる。ECUは、エンジン回転数および燃料噴射量を図34に示すマップに代入して目標筒内平均圧縮端温度(T_TDC_ave)を得ることができる。
ステップS502では、内部EGRガス温度(T_hot_egr)を算出する。内部EGRガス温度(T_hot_egr)は、排気温度センサ26により検出される温度(
Tex)に温度補正係数(K_hot_egr)を加えて算出される。すなわち、気筒2から排出された既燃ガスは、排気ポートを通過して排気温度センサ26により温度が検出されるまでに、内部EGRガスよりも温度が低下する。その温度低下分を排気温度センサ26により検出される温度(Tex)に加えることにより、内部EGRガス温度(T_hot_egr)を得ることができる。すなわち、内部EGRガス温度(T_hot_egr)は、次式により算出される。
T_hot_egr=Tex+K_hot_egr
ここで、温度補正係数(K_hot_egr)は、エンジン回転数及び負荷との関係から予め実験等により求めマップ化したものを用いて得ることができる。
ステップS503では、外部EGRガス温度(T_cool_egr)を算出する。外部EGRガス温度(T_cool_egr)は、排気温度センサ26により検出される温度(Tex)からEGRクーラ25により低下する温度(K_cool_egr)を減じて算出される。すなわち、外部EGRガス温度(T_cool_egr)は、次式により算出される。
T_cool_egr=Tex−K_cool_egr
ここで、EGRクーラ25により低下する温度(K_cool_egr)は、エンジン回転数及び負荷との関係から予め実験等により求めマップ化したものを用いて得ることができる。
ステップS504では、エンジン1の運転状態から必要とされるEGR量、すなわち内部EGR量と外部EGR量との合計(以下、合計EGR量(G_EGR_total)とする。)を算出する。ここで、図35は、エンジン回転数、燃料噴射量、合計EGR量(G_EGR_total)の関係を示した図である。エンジン回転数が高くなるほど、また、燃料噴射量が多くなるほど合計EGR量(G_EGR_total)は多くなる。ECUは、エンジン回転数および燃料噴射量を図35に示すマップに代入して合計EGR量(G_EGR_total)を得ることができる。
ステップS505では、内部EGR量(G_EGR_hot)及び外部EGR量(G_EGR_cool)を算出する。これは、内部EGRガスが冷えるときに出した顕熱はそのまま外部EGRガスを温めるのに使用され、また、内部EGRガス量(G_EGR_hot)と外部EGRガス量(G_EGR_cool)との合計が合計EGR量(G_EGR_total)であることから、以下の方程式を解くことにより求めることができる。
T_TDC_ave=(G_EGR_cool×C_EGR_cool×T_cool_egr+G_EGR_hot×C_EGR_hot×T_hot_egr)/(G_EGR_cool×C_EGR_cool+G_EGR_hot×C_EGR_hot)
G_EGR_total=G_EGR_cool+G_EGR_cool
ここで、C_EGR_coolは内部EGRガスの比熱であり、内部EGRガス温度(T_hot_egr)の関数である。また、C_EGR_hotは外部EGRガスの比熱であり、外部EGRガス温度(T_cool_egr)の関数である。
ステップS506では、ステップS505で算出した内部EGR量(G_EGR_hot)及び外部EGR量(G_EGR_cool)となるように、閉じ時期可変機構101、EGR室ピストン105、吸排気弁の可変動弁機構を制御する。
このようにして、そのときのエンジンの運転状態に応じて合計EGR量及び内部EGRガスと外部EGRガスとの比率を変更することが可能となる。したがって、エンジンの運
転状態に見合ったEGRガスの供給を行うことが可能となる。
<第13の実施の形態>
図36は、本実施の形態によるエンジンの概略構成図である。
本実施の形態では、1番気筒のEGR導入孔15と4番気筒のEGR導入孔15とを接続し、2番気筒のEGR導入孔15と3番気筒のEGR導入孔15とを接続している。そして膨張行程の気筒から吸気行程の気筒へEGRガスを直接供給する点で第1の実施の形態と相違する。その他の構成については、第1の実施の形態のものと同様なので、本実施の形態では相違する点を中心に説明する。
図36に示すエンジン1は、4つの気筒2を有する水冷式の4サイクル・ディーゼル機関である。4つの気筒2は、図36の左側が1番気筒(♯1)で順に2番気筒(♯2)、3番気筒(♯3)、4番気筒(♯4)と並んでいる。
エンジン1は、シリンダヘッド1a及びシリンダブロック1bが連結されて構成されている。
夫々の気筒2には、ピストン10が下死点に位置している場合に該ピストン10の上面よりも上方にあって且つ気筒2の側壁に開口するEGR導入孔15が設けられている。このEGR導入孔15は、ピストン10が上方に移動すると、該ピストン10の側面により塞がれる。また、EGR導入孔15は、各気筒2の直径軸上であって、対称となる位置に夫々2箇所設けられている。
そして、1番気筒に設けられた2つのEGR導入孔15には、第3EGR通路11cの一端が分岐して接続されている。また、第3EGR通路11cの他端は4番気筒に設けられた2つのEGR導入孔15に分岐して接続されている。一方、2番気筒に設けられた2つのEGR導入孔15には、第4EGR通路11dの一端が分岐して接続されている。また、第4EGR通路11dの他端は3番気筒に設けられた2つのEGR導入孔15に分岐して接続されている。
そして、第3EGR通路11cの途中には、電磁弁などで構成され、印加電力の大きさに応じて前記第3EGR通路11c内を流通するEGRガスの流量を変更する流量調整弁(以下、第3EGR弁とする。)13cが設けられている。同様に、第4EGR通路11dの途中には、電磁弁などで構成され、印加電力の大きさに応じて第4EGR通路11d内を流通するEGRガスの流量を変更する流量調整弁(以下、第4EGR弁とする。)13dが設けられている。
ここで、図37は、気筒間のEGRガスの供給状態を矢印で示した図である。1番上の矢印(1)は、4番気筒から1番気筒へEGRガスが導入されることを示している。すなわち、1番気筒のピストン10が吸気下死点に位置している(すなわち、吸気行程から圧縮行程へ移行する。)ときには、4番気筒のピストン10は膨張下死点に位置している(すなわち、膨張行程から排気行程に移行する。)。この場合、1番気筒内の圧力は、4番気筒内の圧力よりも低い。このときに第3EGR弁13cを開弁すると、気筒間の圧力差により、4番気筒内の既燃ガスを1番気筒内へEGRガスとして導入することができる。
一方、1番気筒が膨張下死点、4番気筒が吸気下死点のとき(図37の上から3番目の矢印(3)参照。)に第3EGR弁13cを開弁させることにより、1番気筒内の既燃ガスを4番気筒に導入することができる。
同様にして、2番気筒が膨張下死点、3番気筒が吸気下死点のとき(図37の上から2番目の矢印(2)参照。)に第4EGR弁13dを開弁させることにより、2番気筒内の
既燃ガスを3番気筒に導入することができる。また、2番気筒が吸気下死点、3番気筒が膨張下死点のとき(図37の上から4番目の矢印(4)参照。)に第4EGR弁13dを開弁させることにより、3番気筒内の既燃ガスを2番気筒に導入することができる。
このように気筒間でEGRガスを相互に供給することで、より温度の高いEGRガスを、より多く導入することができる。
なお、本実施の形態では、4気筒のエンジンについて説明したが、他の多気筒エンジンにおいても適用することができる。この場合、吸気行程中となる気筒のEGR導入孔と膨張行程となる気筒のEGR導入孔とを接続する。
<その他の実施の形態>
前記した実施の形態では、1気筒当たり2箇所にEGR導入孔15を設けて、EGRガスの導入は2箇所から行われていたが、これに代えて、1気筒当たり4箇所にEGR導入孔15を設けて、4箇所からEGRガスを導入しても良い。
図16は、1気筒当たり4箇所にEGR導入孔15を設けて4箇所からEGRガスを導入するとしたときのEGRガス導入方向とEGRガスの分布を示した図である。
4箇所のEGR導入孔15は、気筒中心軸で直行する2軸上に夫々設けられている。この2軸は、夫々気筒中心軸にも直行している。図16(A)から(D)に示すEGR導入管16の配置は、図4(A)から(D)のそれに夫々対応している。
また、第1から第4の実施の形態においては、図4(C)若しくは図16(C)に示したEGRガスの導入方法でEGRの導入箇所を1箇所若しくは3箇所とすることもできる。
エンジンの概略構成を示す図である。 EGR導入孔でのエンジンの横断面図である。 第1空燃比センサ及び第2空燃比センサの取付位置を示した図である。 気筒壁面からのEGRガス導入方向とそのときのEGRガスの分布を示した図である。図4(A)は、EGR導入管の中心線が気筒直径線と一致するように該EGR導入管を配置した図である。図4(B)は、気筒中心部でEGRガスが回転するように浅い角度をつけ、且つ、気筒中心に対して2つのEGR導入管が対称となるように該EGR導入管を配置した図である。図4(C)は、図4(B)よりもさらに角度をつけて、気筒外周に沿ってEGRガスを導入するようにEGR導入管を配置した図である。図4(D)は、2つのEGR導入孔を結ぶ線と直交する気筒直径線に対して対称となるようにEGR導入管を配置した図である。 図4(A)及び図4(B)の方向にEGRガスを導入した場合の気筒中心からの距離とEGRガス濃度との関係を示した図である。 EGRガスの導入方向、EGRガス温度、EGR導入による効果の関係を示した図である。 第1の実施の形態によるEGRガス導入制御のフローを示したフローチャート図である。 回転数と燃料噴射量とEGR弁開度との関係を示した図である。 回転数と燃料噴射量とEGR量との関係を示した図である。 EGR量と第1空燃比センサで検出される気筒中心部の空燃比A/FcとEGR温度との関係を示した図である。 第2の実施の形態によるEGRガス導入制御のフローを示したフローチャート図である。 EGR量と吸気温度TbとEGR温度Tegrとの関係を示した図である。 第3の実施の形態によるEGRガス導入制御のフローを示したフローチャート図である。 両空燃比センサの出力とノック及び燃焼騒音増大領域との関係を示した図である。 機関回転数と燃料噴射量とEGR導入管の配置との関係を示した図である。 1気筒当たり4箇所にEGR導入孔を設けて4箇所からEGRガスを導入するとしたときのEGRガス導入方向とEGRガスの分布を示した図である。図16(A)から(D)は、図4(A)から(D)に対応している。 第4の実施の形態によるエンジンの概略構成を示す図である。図17(A)は縦断面図、図17(B)は横断面図である。 通常の吸排気弁開閉時期によりエンジンが運転されている場合の、EGRガスの導入状態について示した図である。図18(A)は膨張行程前期、図18(B)は膨張行程後期、図18(C)は排気行程後期から吸気行程前期、図18(D)は吸気行程後期の状態を夫々示している。 エンジン回転数、燃料噴射量、排気弁開弁時期の関係を示した図である。 第6の実施の形態によるエンジンの概略構成図である。 エンジン回転数、燃料噴射量、EGR導入孔の閉じ時期の関係を示した図である。 第7の実施の形態によるエンジンの概略構成図である。 エンジン回転数、燃料噴射量、第1バルブ及び第2バルブの開閉状態の関係を示した図である。 第8の実施の形態によるエンジンの概略構成図である。 エンジン回転数、燃料噴射量、EGR室の容積の関係を示した図である。 第10の実施の形態によるエンジンの概略構成図である。 第11の実施の形態によるエンジンの概略構成図である。図27(A)はエンジンの横断面図、図27(B)は、切断線X−Xによりエンジンを切断したときの縦断面図である。 図28(A)は、図27のYで示した部分の拡大横断面図である。図28(B)は、図27のYで示した部分を切断線X−Xにより切断した拡大縦断面図である。 第11の実施の形態による内部EGRガス導入制御のフローを示したフローチャート図である。 エンジン回転数、燃料噴射量、EGR導入方向規制板の向きを示した図である。 エンジン回転数、燃料噴射量、EGR導入速度を示した図である。 第12の実施の形態によるエンジンの概略構成図である。 第12の実施の形態による内部EGRガス及び外部EGRガスの導入制御のフローを示したフローチャート図である。 エンジン回転数、燃料噴射量、目標筒内平均圧縮端温度(T_TDC_ave)の関係を示した図である。 エンジン回転数、燃料噴射量、合計EGR量(G_EGR_total)の関係を示した図である。 第13の実施の形態によるエンジンの概略構成図である。 気筒間のEGRガスの供給状態を矢印で示した図である。
符号の説明
1・・・・エンジン
1b・・・シリンダブロック
1a・・・シリンダヘッド
2・・・・気筒
3・・・・気筒内燃料噴射弁
4・・・・吸気ポート
5・・・・排気ポート
6・・・・吸気弁
7・・・・排気弁
8・・・・吸気内燃料噴射弁
9・・・・排気枝管
10・・・ピストン
11・・・EGR通路
11a・・第1EGR通路
11b・・第2EGR通路
11c・・第3EGR通路
11d・・第4EGR通路
12・・・EGRクーラ
13a・・第1EGR弁
13b・・第2EGR弁
13c・・第3EGR弁
13d・・第4EGR弁
14・・・EGR温度センサ
15・・・EGR導入孔
16・・・EGR導入管
17・・・逆止弁
18a・・第1空燃比センサ
18b・・第2空燃比センサ
19・・・ECU
20・・・吸気枝管
21・・・吸気温度センサ
22・・・排気再循環装置(EGR装置)
23・・・排気再循環通路(EGR通路)
24・・・流量調整弁(EGR弁)
25・・・EGRクーラ
26・・・排気温度センサ
27・・・クランクポジションセンサ
28・・・アクセル開度センサ
100・・EGR室
101・・閉じ時期可変機構
102・・第2EGR室
103・・第1バルブ
104・・第2バルブ
105・・EGR室ピストン
106・・開口面積可変機構
107・・EGR導入方向規制板

Claims (6)

  1. 気筒内に導入された排気が所定の濃度分布を持つような排気の流入方向とする排気導入孔を具備し、該排気導入孔からは排気のみを導入することを特徴とする内燃機関。
  2. 前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    前記運転状態検出手段の検出値に基づいて前記排気導入孔から気筒内へ流入する排気の流入方向を制御する排気流入方向制御手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 気筒内の空燃比分布を検出する空燃比検出手段と、
    前記空燃比検出手段の検出値に基づいて前記排気導入孔から気筒内へ流入する排気の流入方向を制御する排気流入方向制御手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  4. 前記導入孔から気筒内に流入する排気の温度を低下させる流入排気温度低下手段と、
    前記内燃機関の運転状態により前記排気導入孔から気筒内へ流入する排気の温度を制御する流入排気温度制御手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の内燃機関。
  5. 前記内燃機関は予混合圧縮着火内燃機関であって、過早着火が発生しない場合には、前記流入排気温度制御手段は、流入排気温度低下手段による排気温度の低下を禁止することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関。
  6. 前記排気導入孔から気筒内に流入する排気の流入速度を上昇させる流入排気速度上昇手段と、
    前記流入排気速度上昇手段による流入速度の上昇度合いを前記内燃機関の運転状態に基づいて制御する流入排気速度制御手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の内燃機関。
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