JP2008008266A - 排気ガス再循環(egr)装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クランクケース5内と燃焼室40とを連通する連通路41を設けて、該連通路41に通じる燃焼室40の開口を、燃焼サイクルにおける排気行程と、膨張行程と、吸気行程の後期とに開く位置に設けた。よって、EGR装置を簡単な構造で構成して、排気行程で排気ガスの一部を燃焼室40からクランクケース5内に排出し、吸気行程で該排気をクランクケース内から燃焼室に供給することが可能となる。また、新規部品を追加することなく低コストでEGR装置を構成することができ、エンジン1外側のレイアウトを変更せずにEGR装置を設けることが可能となるため、エンジン1設置時に不具合が生じることがない。
【選択図】図4
Description
図1は本発明の実施の一形態であるディーゼルエンジンを示す正面断面図である。
図2は本発明の実施の一形態であるディーゼルエンジンを示す側面断面図である。
図3は本発明の実施の一形態であるディーゼルエンジンを示す別の側面断面図である。
図4は本実施例1に係るディーゼルエンジンの作動行程を示した概略図である。図4Aは圧縮行程から膨張行程への転換期、図4Bは排気行程の初期、図4Cは排気行程から吸気行程への転換期、図4Dは吸気行程の後期を示す。
図5は本実施例2に係るディーゼルエンジンの作動行程を示した概略図である。A、B、C、Dについては図4と同じ行程である。
図6は本実施例3に係るディーゼルエンジンの作動行程を示した概略図である。A、B、C、Dについては図4と同じ行程である。
図7は本実施例4に係るディーゼルエンジンの作動行程を示した概略図である。A、B、C、Dについては図4と同じ行程である。
図8は本実施例5に係るディーゼルエンジンの作動行程を示した概略図である。A、B、C、Dについては図4と同じ行程である。
図9は本実施例6に係るディーゼルエンジンの作動行程を示した概略図である。A、B、C、Dについては図4と同じ行程である。
図10は本実施例7に係るディーゼルエンジンの作動行程を示した概略図である。A、B、C、Dについては図4と同じ行程である。
図11は本実施例8に係るディーゼルエンジンの作動行程を示した概略図である。A、B、C、Dについては図4と同じ行程である。
図12は本実施例9に係るディーゼルエンジンの構造を示した概略図である。
図13は本実施例10に係るディーゼルエンジンの構造を示した概略図である。
図14は本実施例11に係るディーゼルエンジンの構造を示した概略図である。
図1に示す如く、エンジン1は本体の上部をシリンダブロック2、下部をクランクケース5としている。シリンダブロック2は内部中央に上下方向にシリンダ2aを形成し、ピストン4を収納している。該シリンダ2aとピストン4とシリンダヘッド6に囲まれた部屋を燃焼室40としている。
該シリンダ2aの側部には本発明の連通路41がシリンダ2aの軸心と平行に設けられており、前記クランクケース5内とシリンダ2a内の燃焼室40とを連通している。該連通路41の上端はピストン4の最下点での上端より上側の側面に、燃焼室40側に向けて開口部41aを設けている。下端はクランクケース5の上部内に向けて開口している。こうして、エンジン排気時、膨張時及び吸気終わり時に開口するように設けられている。クランクケース5にはクランク軸3が軸支され、該ピストン4とクランク軸3との間はコンロッド17により連結されている。シリンダブロック2の上部はシリンダヘッド6により覆われ、該シリンダヘッド6の上部はボンネット7により覆われ弁腕室を構成している。ボンネット7の一側(図1における左側)にマフラー8が配置され、他側(図1における右側)に燃料タンク9が配置されている。
従って、クランク軸3が回転するとカム軸13も回転し、燃料噴射ポンプ12のプランジャ84が摺動して燃料タンク9内に貯溜された燃料を吸入するとともに、高圧管19を介して燃料噴射ノズル30に所定のタイミングで所定量の燃料を供給する。該燃料噴射ポンプ12の燃料供給量はコントロールレバー34を回動することにより調整可能に構成される。コントロールレバー34はガバナ11と連動連結されており、該ガバナ11は前記カムギヤ51に噛合したガバナギヤ53に動力が伝えられることにより作動する。なお、ガバナギヤ53の回転軸はクランクケース5内の潤滑油を循環させるためのポンプを駆動させる機能を兼ねている。
吸気弁27(排気弁28)は、下端部が弁頭27a(28a)、胴体が弁棒27b(28b)からなる。弁棒27b(28b)はシリンダブロック6を上方に貫通して摺動可能にボンネット7側に突出している。弁頭27a(28a)は、吸気弁27および排気弁28の軸方向の摺動により、シリンダヘッド6下面に形成されたバルブシートに対して着座・離間可能に構成される。そして、シリンダブロック2に形成されたシリンダ2aと、シリンダヘッド6に形成した吸気ポート6a(排気ポート6b)とを連通・遮断することが可能である。
ボンネット7内において、弁棒27b(28b)にはバネ32(32)が外嵌され、吸気弁27(排気弁28)を上方に摺動するように付勢し、吸気弁27(排気弁28)を閉じるようにしている。
吸気ポート6aは吸気マニホールド71を介してエアクリーナー70と連通され、排気ポート6bは排気マニホールド72を介してマフラー8と連通されている。
エンジン1の本体上部には燃料タンク9が配置され、該燃料タンク9の下部に燃料出口9aが設けられる。該燃料出口9aにはホース73の一端が接続され、他端は燃料噴射ポンプ12の吸入部89と接続される。燃料フィルター16は燃料タンク9内に設けられ、該燃料フィルター16を通過した燃料が燃料出口9aからホース73を経て燃料噴射ポンプ12に送られる。該燃料噴射ポンプ12の吐出部90は高圧管19を介して燃料噴射ノズル30と連通されている。
前述の如く、シリンダブロック2のシリンダ2a側部に上下方向に連通路41を設けて、燃焼サイクルにおける排気行程と、膨張行程と、吸気行程の後期とでクランクケース5内と燃焼室40とを連通するように、シリンダ2aの上下中途部の側面に連通路41上端に設ける開口部41aを形成している。
即ち、図4において燃焼行程を説明すると、図4Aは圧縮行程から膨張行程への転換期、図4Bは排気行程の初期、図4Cは排気行程から吸気行程への転換期、図4Dは吸気行程の後期である。
圧縮行程では吸気弁27・排気弁28とも閉じたままピストン4が上昇し、シリンダ2a内の空気が圧縮され、温度が燃料発火点以上に急上昇する。図4Aの状態までピストン4が上昇したときに燃料噴射ノズル30から燃料が噴射され、該燃料が燃焼し、シリンダ2a内の圧力が急上昇する。膨張行程ではシリンダ2a内圧力の上昇によりピストン4が押し下げられる。図4Bの状態までピストン4が下降すると排気行程となって排気弁28が開かれ、大気圧より圧力が大きくなった排気ガスが排気マニホールド72(経路a)に排出される。膨張行程後期と排気行程初期では、ピストン4の下降によりクランクケース5内と燃焼室40を結ぶ連通路41上端の開口部41aが開口し、排気ガスの一部は連通路41(経路b)を通じてクランクケース内に排出される。ピストン4が上昇して開口部41aが閉じられ、図4Cの状態まで上昇すると排気ガスの排出が終わり、吸気行程となって吸気弁27が開かれる。その後、ピストンの下降によってシリンダ2a内の圧力が大気圧以下になり、空気を吸気マニホールド71(経路c)から吸入する。吸気行程後期では、ピストン4の下降により該連通路41上部の開口部41aが開口し、クランクケース5内の排気ガスを連通路41(経路d)から燃焼室に供給することができる。排気ガスは不活性な(酸素量の少ない)気体となっているので、経路cからの吸入空気と混合させることで、燃焼室内の燃焼温度を低下させることが可能となり、NOxの低減化を図ることができる。
実施例2のEGR装置は実施例1と同様に連通路41がシリンダ2a側部に配置されている。そして、前記と異なる点として、該連通路41の途中にカム軸13が位置するように配設されている。該連通路41途中にカム室42が形成され、該カム室42内のカム軸13上に弁体43が設けられている。カム軸13の回転により該弁体43が回転し、連通路41を開閉するように構成している。
即ち、実施例1と同様に膨張行程後期と排気行程初期で連通路41に排出された排気ガスは、燃焼室40とクランクケース5の間に設けたカム室42に送られる。該カム室42にはクランク軸3により回転駆動されるカム軸13上に設けた弁体43が配置され、該弁体43には凹状の溝部44が設けられている。該溝部44は連通路41の入口側と出口側を最短距離で連通できる大きさとして三日月状に構成し、それ以外のカム軸13の回転位置では少なくとも一方の連通路41を閉じるようにしている。また、図5Dに示すように、クランクケース5内と吸気マニホールド71とを連通するブリーザ経路45を設けている。但し、ブリーザ経路45は前記プッシュロッド室60と兼用することも可能である。そして、クランク軸3が2回転する間にカム軸13は1回転するように構成しているので、該弁体43の溝部44の溝範囲を軸中心から180°未満とし、排気行程にのみ開くよう構成されている。
よって、排気行程において燃焼室40から送られた排気ガスの一部は連通路41及び該溝部44(経路b)を通過し、クランクケース5内へと送られる。さらにクランクケース5から吸気側に連通するブリーザ経路45(経路d)を通り、吸気マニホールド71(経路c)からの吸気と混合され、吸気行程で再び燃焼室40へと吸入される。本実施例においては、溝部44を排気行程のみに開く構成としているので、吸気行程や圧縮行程において排気ガスが該連通路41を逆流することはないが、該溝部44の溝範囲を180°以上として、溝部44を吸気排気兼用とすることも可能である。
実施例3のEGR装置は、連通路41及びカム室42は第2実施例と略同様に構成されるが、弁体43の溝部44の切欠位置が異なり、前記弁体43は吸気行程にのみ開くよう構成されている。さらに、排気マニホールド72とクランクケース5との間に排気通路46を設けて連通して、排気マニホールド72から排気通路46を介してクランクケース5に排気ガスを引き込むことを可能としている。つまり、排気行程で燃焼室40から排出された排気ガスの一部は、排気マニホールド72から排気通路46(経路a)を通り、クランクケース5内へと送られる。そして、吸気行程で開いた連通路41及び溝部44(経路b)から燃焼室40へと再び吸入される。
実施例4のEGR装置は、再循環される排気ガスを冷却するためのクーラ47と、該クーラ47と燃焼室40とを連通する連通路48が設けられている。該連通路48の一端における燃焼室40側の開口は、燃焼サイクルにおける排気行程と、膨張行程と、吸気終行程の後期とに開く位置に配置され、該連通路48の途中にカム室42を形成し、該カム室42内に排気行程にのみ開く弁体43が前記同様に溝部44を構成されて収納されている。前記クーラ47の一端はカム室42と連通され、他端は吸気マニホールド71に連通する排気通路49が連通されている。該クーラ47はラジエータからの冷却水、または空冷で冷却され、シリンダブロック2に一体的に構成してもよく、別体としてシリンダブロック2外側に配設する構成としてもよい。排気ガスは排気行程で燃焼室40から連通路48及び溝部44(経路b)を通ってクーラ47に送られ、冷却された後、排気通路49及び吸気マニホールド71(経路c)を経由し、吸気行程で燃焼室40へと再び吸入される。
実施例5のEGR装置は、前記実施例4と略同じ構成として、弁体43の溝部44の切欠位置が異なり、前記弁体43は吸気行程にのみ開くよう構成されており、さらに、排気マニホールド72から前記クーラ47の他端に排気ガスを引き込む排気通路54が連通されている。こうして、排気行程で燃焼室40から排出された排気ガスの一部は、排気マニホールド72から排気通路54(経路b)を通り、クーラ47へと送られる。そして、吸気行程で開いた連通路48及び溝部44(経路d)から燃焼室40へと再び吸入される。
実施例6のEGR装置は、前記連通路48がカム軸13を通過せず、その上方を通過してクーラ47と連通されている。そして、該連通路48の途中にクランク軸3により回転駆動されるカム軸13により駆動される弁体55が配置され、該弁体55が昇降駆動されることにより連通路48を開閉するように構成している。該弁体55は上部に介装されたバネにより閉方向に付勢されており、排気行程にのみカム軸13により押し上げられて開くように構成されている。さらに前記クーラ47の他端は吸気マニホールド71に連通する排気通路49が設けられている。排気ガスは排気行程で燃焼室40から連通路48及び弁体55(経路b)を通ってクーラ47に送られ、その後排気通路49から吸気マニホールド71を経由し、吸気行程で排気通路49(経路c)から燃焼室40へと再び吸入される。
実施例7のEGR装置は、実施例6のEGR装置と略同じ構成としており、排気通路49の代わりに排気通路54が排気マニホールド72と連通されている。そして、前記弁体55は吸気行程にのみ開くよう構成されており、さらに、排気マニホールド72から排気通路54を介して前記クーラ47に排気ガスを引き込む構成としている。排気行程で燃焼室40から排出された排気ガスの一部は、排気マニホールド72から排気通路54(経路b)を通り、クーラ47へと送られる。そして、吸気行程で開いた連通路48及び弁体55(経路d)から燃焼室40へと再び吸入される。
実施例8のEGR装置は前記実施例4・5の変形であり、カム軸13に設けた弁体43の構成が異なり、クーラ47が吸気マニホールド71及び排気マニホールド72にも接続されない構成としている。つまり、シリンダ2aとクーラ47を連通する連通路48の途中がカム室42を通過させ、該カム室42にカム軸13上に設けた弁体43を配置し、該弁体43に直径方向に連通孔56が設けられている。こうして、再循環される排気ガスがクーラ47に一時的に溜められて冷却する。前記連通路48に通じる燃焼室40の開口は、燃焼サイクルにおける排気行程と、膨張行程と、吸気終行程の後期とに開く位置に配置される。前記連通孔56は排気及び吸気行程にのみ開くように設けられている。排気ガスは排気行程で燃焼室40から該連通路48及び連通孔56(経路b)を経由し、クーラ47に送られる。その後、吸気行程で再び該連通孔56及び連通路48(経路d)を経由して燃焼室40へと吸入される。
実施例9のEGR装置は、実施例2・3・4・5・8において、弁体を収納するカム室42内に潤滑油が溜まる可能性があるので、前記カム室42とクランクケース5内とを連通する油抜き穴57がカム室42下端から下方に延設して設けられている。該油抜き穴57の上端は、弁体43の回転方向の前側に溝部57aが設けられている。これにより、弁体43から余分な潤滑油を効率良くかき取ることができ、溝部44内の排気ガスの流れを円滑にすることができる。
実施例10のEGR装置は、実施例2・3・4・5・8における前記連通路41または48に通じる燃焼室40側の開口を、シリンダブロック2のピストン4との接触面に上下方向に形成した溝部58としている。これにより、シリンダブロック2に溝部58を予め形成しておくことで、孔加工をなくして加工工程を減らして、コストを低減することができる。
実施例11のEGR装置は、前記溝部58のピストン4と接触する部分に、該溝部58の部分に連通孔61を開口させた筒状部材59が配置されている。即ち、シリンダ2a内に筒状部材59としてスリーブを嵌め込み、該スリーブに、燃焼サイクルにおける排気行程と、膨張行程と、吸気終行程の後期とに開く位置に連通孔61を開口し、溝部58とスリーブにより連通路を形成するのである。これにより、ピストン4表面のリングなどからのガス漏れを防止することができる。
2a シリンダ
3 クランク軸
4 ピストン
5 クランクケース
13 カム軸
27 吸気弁
28 排気弁
40 燃焼室
41 連通路
42 カム室
43 弁体
44 連通孔
47 クーラ
Claims (11)
- クランクケース内と燃焼室とを連通する連通路を設けて、該連通路に通じる燃焼室の開口を、燃焼サイクルにおける排気行程と、膨張行程と、吸気行程の後期とに開く位置に設けたことを特徴とする、4サイクルエンジンの排気ガス再循環(EGR)装置。
- 前記連通路の途中にカム室を設けて、該カム室にクランク軸により回転駆動されるカム軸上に弁体を配置し、該弁体により連通路を排気行程にのみ開くように構成するとともに、クランクケース内を吸気側に連通するブリーザ経路を設けた、請求項1に記載の4サイクルエンジンの排気ガス再循環装置。
- 前記連通路の途中にカム室を設けて、該カム室にクランク軸により回転駆動されるカム軸上に弁体を配置し、該弁体により連通路を吸気行程にのみ開くように構成するとともに、クランクケース内を排気マニホールドに連通する排気通路を設けた、請求項1に記載の4サイクルエンジンの排気ガス再循環装置。
- 再循環される排気ガスを冷却するためのクーラと、該クーラと燃焼室とを連通する連通路を設けて、該連通路に通じる燃焼室の開口を、燃焼サイクルにおける排気行程と、膨張行程と、吸気終行程の後期とに開く位置に配置し、該連通路の途中に排気行程にのみ開くカム軸の回転により作動する弁体を設けるとともに、前記クーラを吸気マニホールドに連通する排気通路を設けた、4サイクルエンジンの排気ガス再循環装置。
- 再循環される排気ガスを冷却するためのクーラと、該クーラと燃焼室とを連通する連通路を設けて、該連通路に通じる燃焼室の開口を、燃焼サイクルにおける排気行程と、膨張行程と、吸気終行程の後期とに開く位置に配置し、該連通路の途中に吸気行程にのみ開くカム軸の回転により作動する弁体を配置するとともに、前記クーラを排気マニホールドに連通する排気通路を設けた、4サイクルエンジンの排気ガス再循環装置。
- 再循環される排気ガスを冷却するためのクーラと、該クーラと燃焼室とを連通する連通路を設けて、該連通路に通じる燃焼室の開口を、燃焼サイクルにおける排気行程と、膨張行程と、吸気終行程の後期とに開く位置に配置し、該連通路の途中に、クランク軸により回転駆動されるカムにより開閉される弁体を設け、該弁体を排気行程にのみ開くように構成するとともに、前記クーラを吸気マニホールドに連通する排気通路を設けた、4サイクルエンジンの排気ガス再循環装置。
- 再循環される排気ガスを冷却するためのクーラと、該クーラと燃焼室とを連通する連通路を設けて、該連通路に通じる燃焼室の開口を、燃焼サイクルにおける排気行程と、膨張行程と、吸気終行程の後期とに開く位置に配置し、該連通路の途中に、クランク軸により回転駆動されるカムにより開閉される弁体を設け、該弁体を吸気行程にのみ開くように構成するとともに、前記クーラを排気マニホールドに連通する排気通路を設けた、4サイクルエンジンの排気ガス再循環装置。
- 再循環される排気ガスを冷却するためのクーラと、該クーラと燃焼室とを連通する連通路を設けて、該連通路に通じる燃焼室の開口を、燃焼サイクルにおける排気行程と、膨張行程と、吸気終行程の後期とに開く位置に配置し、該連通路の途中に連通孔を排気および吸気行程にのみ開くようにカム軸の回転により作動する弁体を設けた、4サイクルエンジンの排気ガス再循環装置。
- 前記カム室とクランクケース内とを連通する油抜き穴を下方へ延びるように設けるとともに、該油抜き穴のカム室側で、弁体の回転方向の前側に溝部を形成した、請求項2乃至5のいずれか一項または請求項8に記載の4サイクルエンジンの排気ガス再循環装置。
- 前記連通路を、ピストンと、シリンダブロックのピストンとの接触面に形成した溝部とで構成した、請求項2乃至5のいずれか一項または請求項8に記載の4サイクルエンジンの排気ガス再循環装置。
- 前記溝部のピストンと接触する部分に、筒状部材を配置した、請求項10に記載の4サイクルエンジンの排気ガス再循環装置。
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