JP2004211288A - 建物の構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】制震ダンパーを格別のスペースを必要とすることなく設置する。
【解決手段】コアチューブ架構Aと、外周チューブ架構Bと、内周チューブ架構Cとを主架構とするトリプルチューブ構造の建物において、コアチューブ架構を周方向に分割した鉄筋コンクリート造の連層耐震壁5(5a,5b)により構成し、その分割部に制震ダンパーとして機能する境界梁6を各層に架設する。境界梁はH形断面の鉄骨材の中央部を露出させ、そのウエブを極軟鋼により形成する。外周梁2は逆梁ないし半逆梁とする。内周梁4は扁平梁とする。外周スラブ10および内周スラブ11は小梁を有しない大判の無梁スラブを採用する。
【選択図】 図1
【解決手段】コアチューブ架構Aと、外周チューブ架構Bと、内周チューブ架構Cとを主架構とするトリプルチューブ構造の建物において、コアチューブ架構を周方向に分割した鉄筋コンクリート造の連層耐震壁5(5a,5b)により構成し、その分割部に制震ダンパーとして機能する境界梁6を各層に架設する。境界梁はH形断面の鉄骨材の中央部を露出させ、そのウエブを極軟鋼により形成する。外周梁2は逆梁ないし半逆梁とする。内周梁4は扁平梁とする。外周スラブ10および内周スラブ11は小梁を有しない大判の無梁スラブを採用する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は建物の構造に係わり、特に高層ないし超高層の集合住宅建物に適用して好適な構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の建物の構造としてはRC造やSRC造あるいはS造のラーメン構造が最も一般的であるが、近年の集合住宅建物には高度のフリープラン対応が可能であることが望まれることから、ラーメン構造よりも設計自由度を高めることの可能な構造が模索され、たとえば特許文献1に示すようなチューブ構造が提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−288921号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、建物が高層化するに伴って特に上層部においては地震時の変形が大きくなるので、たとえば50階を越えるような超高層集合住宅建物の場合には地震時の変形を充分に抑制するための対策が必要とされ、そのため建物の要所に振動エネルギー吸収機構としての制震ダンパーを組み込んで地震時の振動、変形を抑制することが検討されている。
【0005】
上記のような建物に設置する制震ダンパーとしては、架構フレーム内にブレースの形態で設けるブレースダンパーや、壁の形態で設ける粘弾性ダンパー等、各種のものが提案されてはいるが、いずれにしてもそのような制震ダンパーは設置スペースを確保する必要があるので、制震ダンパーを設置するために平面プランが受け、居住性や高度のフリープラン対応を犠牲にせざるを得ない場合がある。
【0006】
上記事情に鑑み、本発明は、制震ダンパーを格別の設置スペースを必要とすることなく設置することが可能な建物の構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、中心部に設けられたコアチューブ架構と、外周部に設けられた外周チューブ架構と、それらの間に設けられた内周チューブ架構とを主架構とするトリプルチューブ構造の高層ないし超高層の建物の構造であって、コアチューブ架構は周方向に分割された鉄筋コンクリート造の連層耐震壁により構成され、その分割部には制震ダンパーとして機能する境界梁が各層に架設されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明の建物の構造において、境界梁は、上下のフランジとウエブからなるH形断面の鉄骨材がその中央部を露出させかつ両端部が鉄筋コンクリートからなる被覆材により被覆された構造とされ、その鉄骨材の少なくとも露出部におけるウエブが極軟鋼により形成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2の発明の建物の構造において、外周チューブ架構は外周柱と外周梁によるラーメン架構により構成され、かつ外周梁はその全体もしくは断面の一部が床レベルよりも上方に設けられた逆梁ないし半逆梁とされていることを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1,2または3の発明の建物の構造において、内周チューブ架構は内周柱と内周梁とによるラーメン架構により構成され、かつ内周梁はその幅寸法が成寸法と同等ないしそれよりも大きい扁平梁とされていることを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1,2,3または4の発明の建物の構造において、外周チューブ架構と内周チューブ架構との間に設ける外周スラブ、および内周チューブ架構とコアチューブ架構との間に設ける内周スラブは、いずれも小梁を有しない大判の無梁スラブが採用されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
高層ないし超高層の集合住宅を用途とする建物に本発明を適用した場合の実施形態を説明する。図1は本発明の構造による建物の基準階の伏図であって、この建物の構造は筒状の構造体であるチューブ架構によるチューブ構造を基本とするものであり、特に、中心部に設けられたコアチューブ架構Aと、外周部に設けられた外周チューブ架構Bと、それらの間に設けられた内周チューブ架構Cとによる三重のチューブ架構を有するいわゆるトリプルチューブ構造によるものとされている。
【0013】
外周チューブ架構Bは外周柱1と外周梁2とにより構成されたチューブ状のラーメン架構によるものであり、内周チューブ架構Cは内周柱3と内周梁4とにより構成された同じくチューブ状のラーメン架構によるものであるが、コアチューブ架構Aは連層耐震壁(コアウォール)5により構成されたものとなっている。
【0014】
コアチューブ架構Aを構成している連層耐震壁5は高剛性の鉄筋コンクリート造のもので、図2に示すようにこの建物の全高にわたってその中心部を貫くように上下方向に連続的に設けられたものである。この連層耐震壁5は、通路を確保するための必要最少限の開口部が各階に設けられることにより周方向に分断されていて、角部に位置するL状の連層耐震壁5aと中間部に位置するI状の連層耐震壁5bとにより構成されているが、その分断部には短スパンの境界梁6が各階に架設されていて、全体としてチューブ状(角筒状)をなしているものである。
【0015】
上記のようなトリプルチューブ構造による建物の基準階のプランは、コアチューブ架構Aの内側が階段やエレベータ等の共用設備を集約した共用ゾーン7とされ、コアチューブ架構Aの外側が複数の住戸に自由に区画し得るフリースペースとしての住戸ゾーン8とされている。特に、内周チューブ架構Cの外側は各住戸の居室が設けられる居室ゾーン8aが実質的に無柱空間として確保され、内周チューブ架構Cとコアチューブ架構Aとの間は各住戸のキッチンや浴室、洗面所等が集約される水廻りゾーン8bとして確保されるとともに、その一部にはコアチューブ架構Aの内側の共用ゾーン7と住戸とを連絡する共用通路が確保されるものである。
【0016】
また、コアチューブ架構Aの外側には必要最少限の大梁9を設けるに留めるとともに、外周チューブ架構Bと内周チューブ架構Cとの間の各階に設けられる外周スラブ10、および内周チューブ架構Cとコアチューブ架構Aとの間の各階に設けられる内周スラブ11は、いずれも小梁を有しない大判の無梁スラブ(フラットスラブあるいはフラットプレート)により構成されている。しかも、外周チューブ架構Bを構成している外周梁2はその全体もしくは断面の一部が床レベルよりも上方に設けられた逆梁ないし半逆梁とされ、かつ、内周チューブ架構Cを構成している内周梁4および上記の大梁9はその幅寸法が成寸法と同等ないしそれよりも大きい扁平梁とされ、これにより住戸ゾーン8(居室ゾーン8aおよび水廻りゾーン8b)には実質的に梁形が突出することなく充分な天井高を確保できるものとなっている。
【0017】
なお、外周スラブ10および内周スラブ11としては、たとえばトラス筋付きの鋼製型枠によるものや、穴明きハーフPC合成床版によるもの等が好適に採用可能である。また、必要に応じて、内周スラブ11のレベルを外周スラブ10のレベルよりも下げて、水廻りゾーン8bに配管スペース等として利用する二重床空間を確保することが好ましい。共用ゾーン7とされるコアチューブ架構Aの内側には柱および梁、小梁を設けて、在来工法によるスラブを設けることで差し支えない。
【0018】
さらに、本実施形態の建物は高層ないし超高層であることから、地震時の振動および変形を抑制するための制震ダンパーを設置するものとしているが、その制震ダンパーとしての機能を上記のように連層耐震壁5の分断部(連層耐震壁5aと連層耐震壁5bとの間)に設けた境界梁6に持たせるものとしている。
【0019】
すなわち、本実施形態における境界梁6は、図3に示すように上下のフランジ15とウエブ16からなるH形断面の鉄骨材17が、その中央部を露出させかつ両端部が鉄筋コンクリートからなる被覆材18により被覆された構造とされており、その鉄骨材17の少なくとも露出部におけるウエブ16が極軟鋼(低降伏点鋼もしくは極低降伏点鋼)により形成されたものとなっている。そして、この境界梁6は、鉄筋コンクリートからなる被覆材18が連層耐震壁5a,5bの端面に対して一体に接合されることで、連層耐震壁5の分断部に架設されている。
【0020】
この境界梁6は、地震時に建物全体が振動し変形して図4に示すようにその両側の連層耐震壁5a,5bが上下方向に変位するような変形が生じた際には、鉄骨材17の露出部がせん断変形を受け、それにより極軟鋼からなるウエブ16が降伏してその塑性変形により振動エネルギーが効率的に吸収されて減衰されることで優れた制震効果が得られ、しかも微小変形から大変形まで安定した履歴特性を有するものである。なお、鉄骨材17の露出部に対しては必要に応じて耐火被覆を施せば良い。
【0021】
上記構造の建物は、コアチューブ架構A、外周チューブ架構B、内周チューブ架構Cからなるトリプルチューブ構造とされることで優れた構造安全性と耐震性を有するものであることは言うに及ばず、住戸ゾーン8、特に居住ゾーン8aを実質的に無柱無梁空間として確保し得て高度のフリープラン対応が可能であるし、快適かつ使用勝手に優れた住空間が得られる。
【0022】
また、境界梁6に制震ダンパーとしての機能を持たせたことで充分な制震効果が得られることはもとより、その制震ダンパーとしての境界梁6はブレースダンパーや粘弾性壁ダンパーのように格別の設置スペースを必要とせず、したがってこれを設けるがために平面プランが制約を受けることはないから、フリープラン対応や居住性を犠牲にすることなく制震ダンパーを設置することが可能である。
【0023】
しかも、制震ダンパーとして機能させる境界梁6として、ウエブ16を極軟鋼とした鉄骨材17の両端部を鉄筋コンクリートからなる被覆材18により被覆した構造のものを採用したので、これは極めてシンプルな構造であって安価に製作できるとともに、保守は全く不要であるし、地震による損傷を受けることは殆どないので地震後にも交換することなくそのまま継続使用が可能であるし、仮に交換が必要となった場合にはコアチューブ架構Aの内側の共用ゾーン7からの作業により容易に交換作業を実施することが可能である。
【0024】
以上で本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態はあくまで一例に過ぎず、本発明は上記実施形態に限定されることなく、たとえば以下に列挙するような適宜の変更や応用が可能である。
【0025】
上記実施形態では、コアチューブ架構Aを構成する連層耐震壁5に計8箇所の開口部を設ける関係上、その全体を4枚のL状の連層耐震壁5aと4枚のI状の連層耐震壁5bとに分断した形態としたが、連層耐震壁5の全体の形態やその分断の形態は、建物の平面計画や規模に応じて任意に設計すれば良い。
【0026】
上記実施形態では、ウエブ16を極軟鋼としたH型断面の鉄骨材17の両端部を鉄筋コンクリートからなる被覆材18により被覆した構造の境界梁6を採用したが、所望の制震効果が得られるように設計するかぎりにおいて、制震ダンパーとして機能させる境界梁6の構造や形態は特に限定されるものではない。また、上記実施形態では連層耐震壁5の分断部に設けた全ての境界梁6を制震ダンパーとして機能させるものとしたが、必ずしもそうすることはなく、建物全体に要求される制震効果に応じて制震ダンパーとして機能させる境界梁6の数や位置を適正に設定すれば良い。
【0027】
外周チューブ架構Bや内周チューブ架構Cの構造はRC造やSRC造あるいはS造のラーメン構造とすることが現実的ではあるが、特に限定するものではなく、たとえばその柱として鋼管内にコンクリートを充填した充填鋼管コンクリート造(CFT構造)を採用することも好適に採用可能である。また、上記実施形態のように、外周チューブ架構Bにおける外周梁2は逆梁ないし半逆梁とすることが好ましく、内周チューブ架構Cにおける内周梁4は扁平梁とすることが好ましいが、それに限定すべきものでもない。
【0028】
また、上記実施形態のように、コアチューブ架構Aと内周チューブ架構Cとの間、および内周チューブ架構Cと外周チューブ架構Bとの間には、必要最少限の大梁9を設置するに留めることが好ましく、可能であればそのような大梁9は一切省略することでも良いが、いずれにしても建物内における大梁や小梁、スラブの構造や形態は、建物の規模や平面プラン等の諸条件を考慮して最適に設計すれば良い。
【0029】
勿論、本発明は高層ないし超高層の集合住宅建物に適用するのみならず、様々な用途、規模の建物に広く適用できることはいうまでもない。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の発明は、コアチューブ架構と外周チューブ架構と内周チューブ架構とを主架構とするトリプルチューブ構造を基本とするので、優れた構造安全性と耐震性を有するとともに高度のフリープラン対応が可能であることはもとより、コアチューブ架構を周方向に分割した連層耐震壁により構成してその分割部に制震ダンパーとして機能する境界梁を各層に架設した構造としたので、充分な制震効果が得られることはもとより、制震ダンパーを設置するための格別の設置スペースを必要とせず、したがってフリープラン対応や居住性を犠牲にすることなく制震ダンパーを設置することが可能である。
【0031】
請求項2の発明は、制震ダンパーとしての境界梁として、H形断面の鉄骨材の両端部を鉄筋コンクリートからなる被覆材により被覆し、その鉄骨材の少なくとも露出部におけるウエブを極軟鋼により形成した構造のものを採用したので、その境界梁は極めてシンプルな構造であって安価に製作できるとともに、保守は全く不要であるし、地震による損傷を受けることは殆どないので地震後にも交換することなくそのまま継続使用が可能であり、仮に交換が必要となった場合にはコアチューブ架構の内側の共用ゾーンからの作業により容易に交換作業を実施することが可能である。
【0032】
請求項3の発明は、外周チューブ架構をラーメン架構により構成して外周梁を逆梁ないし半逆梁としたので、外周部に設ける開口部を上階のスラブ下まで大きく確保することができ、快適な空間を確保することができる。
【0033】
請求項4の発明は、内周チューブ架構をラーメン架構により構成して内周梁を扁平梁としたので、室内への梁形の突出を最少限とすることができ、有効天井高の高い快適な空間を確保することができる。
【0034】
請求項5の発明は、外周チューブ架構と内周チューブ架構との間に設ける外周スラブ、および内周チューブ架構とコアチューブ架構との間に設ける内周スラブを、いずれも小梁を有しない大判の無梁スラブとしたので、室内に梁形が突出することなく有効天井高を大きく確保することができるし、間仕切りの位置変更等の室内プランの変更にも幅広く対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すもので、本発明の構造による建物の基準階の伏図である。
【図2】同、コアチューブ架構を構成している連層耐震壁の部分立面図である。
【図3】同、制震ダンパーとしての境界梁を示す図である。
【図4】同、境界梁の地震時の挙動を示す図である。
【符号の説明】
A コアチューブ架構
B 外周チューブ架構
C 内周チューブ架構
1 外周柱
2 外周梁
3 内周柱
4 内周梁
5(5a,5b) 連層耐震壁
6 境界梁
7 共用ゾーン
8 住戸ゾーン
8a 居室ゾーン
8b 水廻りゾーン
9 大梁
10 外周スラブ
11 内周スラブ
15 フランジ
16 ウエブ(極軟鋼)
17 鉄骨材
18 被覆材(鉄筋コンクリート)
【発明の属する技術分野】
本発明は建物の構造に係わり、特に高層ないし超高層の集合住宅建物に適用して好適な構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の建物の構造としてはRC造やSRC造あるいはS造のラーメン構造が最も一般的であるが、近年の集合住宅建物には高度のフリープラン対応が可能であることが望まれることから、ラーメン構造よりも設計自由度を高めることの可能な構造が模索され、たとえば特許文献1に示すようなチューブ構造が提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−288921号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、建物が高層化するに伴って特に上層部においては地震時の変形が大きくなるので、たとえば50階を越えるような超高層集合住宅建物の場合には地震時の変形を充分に抑制するための対策が必要とされ、そのため建物の要所に振動エネルギー吸収機構としての制震ダンパーを組み込んで地震時の振動、変形を抑制することが検討されている。
【0005】
上記のような建物に設置する制震ダンパーとしては、架構フレーム内にブレースの形態で設けるブレースダンパーや、壁の形態で設ける粘弾性ダンパー等、各種のものが提案されてはいるが、いずれにしてもそのような制震ダンパーは設置スペースを確保する必要があるので、制震ダンパーを設置するために平面プランが受け、居住性や高度のフリープラン対応を犠牲にせざるを得ない場合がある。
【0006】
上記事情に鑑み、本発明は、制震ダンパーを格別の設置スペースを必要とすることなく設置することが可能な建物の構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、中心部に設けられたコアチューブ架構と、外周部に設けられた外周チューブ架構と、それらの間に設けられた内周チューブ架構とを主架構とするトリプルチューブ構造の高層ないし超高層の建物の構造であって、コアチューブ架構は周方向に分割された鉄筋コンクリート造の連層耐震壁により構成され、その分割部には制震ダンパーとして機能する境界梁が各層に架設されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明の建物の構造において、境界梁は、上下のフランジとウエブからなるH形断面の鉄骨材がその中央部を露出させかつ両端部が鉄筋コンクリートからなる被覆材により被覆された構造とされ、その鉄骨材の少なくとも露出部におけるウエブが極軟鋼により形成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2の発明の建物の構造において、外周チューブ架構は外周柱と外周梁によるラーメン架構により構成され、かつ外周梁はその全体もしくは断面の一部が床レベルよりも上方に設けられた逆梁ないし半逆梁とされていることを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1,2または3の発明の建物の構造において、内周チューブ架構は内周柱と内周梁とによるラーメン架構により構成され、かつ内周梁はその幅寸法が成寸法と同等ないしそれよりも大きい扁平梁とされていることを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1,2,3または4の発明の建物の構造において、外周チューブ架構と内周チューブ架構との間に設ける外周スラブ、および内周チューブ架構とコアチューブ架構との間に設ける内周スラブは、いずれも小梁を有しない大判の無梁スラブが採用されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
高層ないし超高層の集合住宅を用途とする建物に本発明を適用した場合の実施形態を説明する。図1は本発明の構造による建物の基準階の伏図であって、この建物の構造は筒状の構造体であるチューブ架構によるチューブ構造を基本とするものであり、特に、中心部に設けられたコアチューブ架構Aと、外周部に設けられた外周チューブ架構Bと、それらの間に設けられた内周チューブ架構Cとによる三重のチューブ架構を有するいわゆるトリプルチューブ構造によるものとされている。
【0013】
外周チューブ架構Bは外周柱1と外周梁2とにより構成されたチューブ状のラーメン架構によるものであり、内周チューブ架構Cは内周柱3と内周梁4とにより構成された同じくチューブ状のラーメン架構によるものであるが、コアチューブ架構Aは連層耐震壁(コアウォール)5により構成されたものとなっている。
【0014】
コアチューブ架構Aを構成している連層耐震壁5は高剛性の鉄筋コンクリート造のもので、図2に示すようにこの建物の全高にわたってその中心部を貫くように上下方向に連続的に設けられたものである。この連層耐震壁5は、通路を確保するための必要最少限の開口部が各階に設けられることにより周方向に分断されていて、角部に位置するL状の連層耐震壁5aと中間部に位置するI状の連層耐震壁5bとにより構成されているが、その分断部には短スパンの境界梁6が各階に架設されていて、全体としてチューブ状(角筒状)をなしているものである。
【0015】
上記のようなトリプルチューブ構造による建物の基準階のプランは、コアチューブ架構Aの内側が階段やエレベータ等の共用設備を集約した共用ゾーン7とされ、コアチューブ架構Aの外側が複数の住戸に自由に区画し得るフリースペースとしての住戸ゾーン8とされている。特に、内周チューブ架構Cの外側は各住戸の居室が設けられる居室ゾーン8aが実質的に無柱空間として確保され、内周チューブ架構Cとコアチューブ架構Aとの間は各住戸のキッチンや浴室、洗面所等が集約される水廻りゾーン8bとして確保されるとともに、その一部にはコアチューブ架構Aの内側の共用ゾーン7と住戸とを連絡する共用通路が確保されるものである。
【0016】
また、コアチューブ架構Aの外側には必要最少限の大梁9を設けるに留めるとともに、外周チューブ架構Bと内周チューブ架構Cとの間の各階に設けられる外周スラブ10、および内周チューブ架構Cとコアチューブ架構Aとの間の各階に設けられる内周スラブ11は、いずれも小梁を有しない大判の無梁スラブ(フラットスラブあるいはフラットプレート)により構成されている。しかも、外周チューブ架構Bを構成している外周梁2はその全体もしくは断面の一部が床レベルよりも上方に設けられた逆梁ないし半逆梁とされ、かつ、内周チューブ架構Cを構成している内周梁4および上記の大梁9はその幅寸法が成寸法と同等ないしそれよりも大きい扁平梁とされ、これにより住戸ゾーン8(居室ゾーン8aおよび水廻りゾーン8b)には実質的に梁形が突出することなく充分な天井高を確保できるものとなっている。
【0017】
なお、外周スラブ10および内周スラブ11としては、たとえばトラス筋付きの鋼製型枠によるものや、穴明きハーフPC合成床版によるもの等が好適に採用可能である。また、必要に応じて、内周スラブ11のレベルを外周スラブ10のレベルよりも下げて、水廻りゾーン8bに配管スペース等として利用する二重床空間を確保することが好ましい。共用ゾーン7とされるコアチューブ架構Aの内側には柱および梁、小梁を設けて、在来工法によるスラブを設けることで差し支えない。
【0018】
さらに、本実施形態の建物は高層ないし超高層であることから、地震時の振動および変形を抑制するための制震ダンパーを設置するものとしているが、その制震ダンパーとしての機能を上記のように連層耐震壁5の分断部(連層耐震壁5aと連層耐震壁5bとの間)に設けた境界梁6に持たせるものとしている。
【0019】
すなわち、本実施形態における境界梁6は、図3に示すように上下のフランジ15とウエブ16からなるH形断面の鉄骨材17が、その中央部を露出させかつ両端部が鉄筋コンクリートからなる被覆材18により被覆された構造とされており、その鉄骨材17の少なくとも露出部におけるウエブ16が極軟鋼(低降伏点鋼もしくは極低降伏点鋼)により形成されたものとなっている。そして、この境界梁6は、鉄筋コンクリートからなる被覆材18が連層耐震壁5a,5bの端面に対して一体に接合されることで、連層耐震壁5の分断部に架設されている。
【0020】
この境界梁6は、地震時に建物全体が振動し変形して図4に示すようにその両側の連層耐震壁5a,5bが上下方向に変位するような変形が生じた際には、鉄骨材17の露出部がせん断変形を受け、それにより極軟鋼からなるウエブ16が降伏してその塑性変形により振動エネルギーが効率的に吸収されて減衰されることで優れた制震効果が得られ、しかも微小変形から大変形まで安定した履歴特性を有するものである。なお、鉄骨材17の露出部に対しては必要に応じて耐火被覆を施せば良い。
【0021】
上記構造の建物は、コアチューブ架構A、外周チューブ架構B、内周チューブ架構Cからなるトリプルチューブ構造とされることで優れた構造安全性と耐震性を有するものであることは言うに及ばず、住戸ゾーン8、特に居住ゾーン8aを実質的に無柱無梁空間として確保し得て高度のフリープラン対応が可能であるし、快適かつ使用勝手に優れた住空間が得られる。
【0022】
また、境界梁6に制震ダンパーとしての機能を持たせたことで充分な制震効果が得られることはもとより、その制震ダンパーとしての境界梁6はブレースダンパーや粘弾性壁ダンパーのように格別の設置スペースを必要とせず、したがってこれを設けるがために平面プランが制約を受けることはないから、フリープラン対応や居住性を犠牲にすることなく制震ダンパーを設置することが可能である。
【0023】
しかも、制震ダンパーとして機能させる境界梁6として、ウエブ16を極軟鋼とした鉄骨材17の両端部を鉄筋コンクリートからなる被覆材18により被覆した構造のものを採用したので、これは極めてシンプルな構造であって安価に製作できるとともに、保守は全く不要であるし、地震による損傷を受けることは殆どないので地震後にも交換することなくそのまま継続使用が可能であるし、仮に交換が必要となった場合にはコアチューブ架構Aの内側の共用ゾーン7からの作業により容易に交換作業を実施することが可能である。
【0024】
以上で本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態はあくまで一例に過ぎず、本発明は上記実施形態に限定されることなく、たとえば以下に列挙するような適宜の変更や応用が可能である。
【0025】
上記実施形態では、コアチューブ架構Aを構成する連層耐震壁5に計8箇所の開口部を設ける関係上、その全体を4枚のL状の連層耐震壁5aと4枚のI状の連層耐震壁5bとに分断した形態としたが、連層耐震壁5の全体の形態やその分断の形態は、建物の平面計画や規模に応じて任意に設計すれば良い。
【0026】
上記実施形態では、ウエブ16を極軟鋼としたH型断面の鉄骨材17の両端部を鉄筋コンクリートからなる被覆材18により被覆した構造の境界梁6を採用したが、所望の制震効果が得られるように設計するかぎりにおいて、制震ダンパーとして機能させる境界梁6の構造や形態は特に限定されるものではない。また、上記実施形態では連層耐震壁5の分断部に設けた全ての境界梁6を制震ダンパーとして機能させるものとしたが、必ずしもそうすることはなく、建物全体に要求される制震効果に応じて制震ダンパーとして機能させる境界梁6の数や位置を適正に設定すれば良い。
【0027】
外周チューブ架構Bや内周チューブ架構Cの構造はRC造やSRC造あるいはS造のラーメン構造とすることが現実的ではあるが、特に限定するものではなく、たとえばその柱として鋼管内にコンクリートを充填した充填鋼管コンクリート造(CFT構造)を採用することも好適に採用可能である。また、上記実施形態のように、外周チューブ架構Bにおける外周梁2は逆梁ないし半逆梁とすることが好ましく、内周チューブ架構Cにおける内周梁4は扁平梁とすることが好ましいが、それに限定すべきものでもない。
【0028】
また、上記実施形態のように、コアチューブ架構Aと内周チューブ架構Cとの間、および内周チューブ架構Cと外周チューブ架構Bとの間には、必要最少限の大梁9を設置するに留めることが好ましく、可能であればそのような大梁9は一切省略することでも良いが、いずれにしても建物内における大梁や小梁、スラブの構造や形態は、建物の規模や平面プラン等の諸条件を考慮して最適に設計すれば良い。
【0029】
勿論、本発明は高層ないし超高層の集合住宅建物に適用するのみならず、様々な用途、規模の建物に広く適用できることはいうまでもない。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の発明は、コアチューブ架構と外周チューブ架構と内周チューブ架構とを主架構とするトリプルチューブ構造を基本とするので、優れた構造安全性と耐震性を有するとともに高度のフリープラン対応が可能であることはもとより、コアチューブ架構を周方向に分割した連層耐震壁により構成してその分割部に制震ダンパーとして機能する境界梁を各層に架設した構造としたので、充分な制震効果が得られることはもとより、制震ダンパーを設置するための格別の設置スペースを必要とせず、したがってフリープラン対応や居住性を犠牲にすることなく制震ダンパーを設置することが可能である。
【0031】
請求項2の発明は、制震ダンパーとしての境界梁として、H形断面の鉄骨材の両端部を鉄筋コンクリートからなる被覆材により被覆し、その鉄骨材の少なくとも露出部におけるウエブを極軟鋼により形成した構造のものを採用したので、その境界梁は極めてシンプルな構造であって安価に製作できるとともに、保守は全く不要であるし、地震による損傷を受けることは殆どないので地震後にも交換することなくそのまま継続使用が可能であり、仮に交換が必要となった場合にはコアチューブ架構の内側の共用ゾーンからの作業により容易に交換作業を実施することが可能である。
【0032】
請求項3の発明は、外周チューブ架構をラーメン架構により構成して外周梁を逆梁ないし半逆梁としたので、外周部に設ける開口部を上階のスラブ下まで大きく確保することができ、快適な空間を確保することができる。
【0033】
請求項4の発明は、内周チューブ架構をラーメン架構により構成して内周梁を扁平梁としたので、室内への梁形の突出を最少限とすることができ、有効天井高の高い快適な空間を確保することができる。
【0034】
請求項5の発明は、外周チューブ架構と内周チューブ架構との間に設ける外周スラブ、および内周チューブ架構とコアチューブ架構との間に設ける内周スラブを、いずれも小梁を有しない大判の無梁スラブとしたので、室内に梁形が突出することなく有効天井高を大きく確保することができるし、間仕切りの位置変更等の室内プランの変更にも幅広く対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すもので、本発明の構造による建物の基準階の伏図である。
【図2】同、コアチューブ架構を構成している連層耐震壁の部分立面図である。
【図3】同、制震ダンパーとしての境界梁を示す図である。
【図4】同、境界梁の地震時の挙動を示す図である。
【符号の説明】
A コアチューブ架構
B 外周チューブ架構
C 内周チューブ架構
1 外周柱
2 外周梁
3 内周柱
4 内周梁
5(5a,5b) 連層耐震壁
6 境界梁
7 共用ゾーン
8 住戸ゾーン
8a 居室ゾーン
8b 水廻りゾーン
9 大梁
10 外周スラブ
11 内周スラブ
15 フランジ
16 ウエブ(極軟鋼)
17 鉄骨材
18 被覆材(鉄筋コンクリート)
Claims (5)
- 中心部に設けられたコアチューブ架構と、外周部に設けられた外周チューブ架構と、それらの間に設けられた内周チューブ架構とを主架構とするトリプルチューブ構造の高層ないし超高層の建物の構造であって、コアチューブ架構は周方向に分割された鉄筋コンクリート造の連層耐震壁により構成され、その分割部には制震ダンパーとして機能する境界梁が各層に架設されていることを特徴とする建物の構造。
- 境界梁は、上下のフランジとウエブからなるH形断面の鉄骨材がその中央部を露出させかつ両端部が鉄筋コンクリートからなる被覆材により被覆された構造とされ、その鉄骨材の少なくとも露出部におけるウエブが極軟鋼により形成されていることを特徴とする請求項1記載の建物の構造。
- 外周チューブ架構は外周柱と外周梁によるラーメン架構により構成され、かつ外周梁はその全体もしくは断面の一部が床レベルよりも上方に設けられた逆梁ないし半逆梁とされていることを特徴とする請求項1または2記載の建物の構造。
- 内周チューブ架構は内周柱と内周梁とによるラーメン架構により構成され、かつ内周梁はその幅寸法が成寸法と同等ないしそれよりも大きい扁平梁とされていることを特徴とする請求項1,2または3記載の建物の構造。
- 外周チューブ架構と内周チューブ架構との間に設ける外周スラブ、および内周チューブ架構とコアチューブ架構との間に設ける内周スラブは、いずれも小梁を有しない大判の無梁スラブが採用されていることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の建物の構造。
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