JP2004210526A - 格納物落下防止装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】左右方向に亘り多数配設された棚小間に、格納物が格納され、棚間口面に沿って走行する格納物の荷台に、上記棚間口面と上記荷台との間を往復摺動して、上記棚小間から上記荷台へ、または上記荷台から上記棚小間へ、上記格納物を移載する移載装置が設けられた格納装置において、上記棚小間内で格納物が載置される格納物載置部材4の棚間口側端部に、常時はスプリング47により付勢されて格納物下面よりも上方に突出するとともに、上記荷台に設けられた落下防止解除装置を操作することにより、上記付勢力に抗して上端が少なくとも格納物下面まで鉛直に押し下げられる係止部材43が設けられたことを特徴とする格納物落下防止装置。
【選択図】 図15
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも左右方向に多数の収納棚小間が配設された格納装置の格納保管棚において、地震時に格納物が落下するのを防止する装置に関する。
【0002】
【従来技術】
格納保管棚の格納物落下防止技術として、従来各棚小間に格納された格納物に常時係合し必要に応じて脱落されるように各棚小間に設けられた複数のロック部材と、多数の棚小間のうち、上下縦方向に亘って連毎にまたは左右横方向に亘って段毎に上記ロック部材に連結された連結部材と、同連結部材に出力端が連結された複数の駆動機構とからなり、それら複数の駆動機構のうち所要の駆動機構を動作させることにより、その動作駆動機構に連結された連結部材に対応した縦方向または横方向に配列されたロック部材が一斉に非ロック状態に駆動されることを特徴とするものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、上下左右方向に亘り多数の棚小間が配設されるとともに棚間口から奥に向かって下方へ容器支持部材が傾斜した棚に、スタッカ型搬送機で容器を別個に搬出入しうる容器格納装置において、同容器の端部に係止片が設けられ、上記スタッカ型搬送機に上下へ昇降しうる荷台が設けられ、棚間口に沿った水平線と平行でかつ荷台長手方向中央に位置した荷台中心軸を中心として傾斜フレームを傾動させる傾動手段が前記荷台に設けられ、該傾斜フレームの長手方向に沿って移動自在に該傾斜フレームに係合手段が設けられ、上記傾動手段の動作により該傾斜フレームが上記棚小間の傾斜角度以上に傾斜された状態から該棚小間の傾斜角度に傾動されることによって上記係合手段が上記容器の係止片に結合され、該係止片に上記係合手段が係止された状態から上記傾斜フレームが上記棚小間の傾斜角度以上に傾動されることにより上記係合手段が上記容器の係止片より離脱されるよう構成されたものもあった(例えば特許文献2参照。)。
【0004】
さらに、棚間口前面で各棚小間の下方に格納物落下防止用の係止部材を設け、該係止部材の係止部片が各棚小間格納物の下面延長よりも常に上方に位置するようにスプリングを付設し、上記格納物を引出しまたは押込む引出し具を荷台に前後へ摺動自在に設け、該引出し具に圧下手段を固設し、棚小間に向かって押込まれる格納物下面に押されて下方へ傾動され、または棚小間に向って接近する引出し具と一体の圧下手段に係合されて下方へ傾動され、上記係止部材を押下げる押下げ手段を、上記搬出入装置の荷台搬出入端下方に設け、該押下げ手段の格納物下面に接する部分を円滑な曲面に形成し、該押下げ手段を上記荷台の載置格納物下面よりも常時下方へ賦勢するスプリングを配設したことを特徴とするものもあった(例えば特許文献3参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特公昭56−21684号公報
【特許文献2】
特公昭61−38081号公報
【特許文献3】
特公昭62−61482号公報
【0006】
【解決しようとする課題】
前記特許文献1に開示されたものは、ラック背面からのロッド係止具であるから、駆動機構が必要であってコストがかさみ、また故障発生時に復旧が困難となる等の欠点があった。
【0007】
また特許文献2に開示されたものは、棚受もろともコンテナを傾斜させるので、移載装置の引っ掛け部との取り合いが難しくなり、また移動自体に大きな力を要する。
【0008】
更に特許文献3に開示されたものは、棚間口前面にスプリング付き係止具を設けるものであるが、構造が複雑で高価格となる上、厳しい組立精度が要求され、低コストで均一な品質を保つことは困難であった。
【0009】
【課題を解決するための手段および効果】
前記従来の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、左右方向に亘り多数配設された棚小間に、格納物が格納され、棚間口面に沿って走行する格納物搬送機の荷台に、上記棚間口面と上記荷台との間を往復摺動して、上記棚小間から上記荷台へ、または上記荷台から上記棚小間へ、上記格納物を移載する移載装置が設けられた格納装置において、上記棚小間内で格納物が載置される格納物載置部材の棚間口側端部に、常時はスプリングにより付勢されて格納物下面よりも上方に突出するとともに、上記荷台に設けられた落下防止解除装置を操作することにより、上記付勢力に抗して上端が少なくとも格納物下面まで鉛直に押し下げられる係止部材が設けられたことを特徴とする格納物落下防止装置を提案するものである。
【0010】
請求項1記載の発明は上記のとおり構成されているので、簡単な構造で格納物の落下を防止することができる。したがって製作・組立も容易でコストが低減され、また故障しにくい。
【0011】
次に請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の発明において、上記格納物載置部材の棚間口側端部近傍に上記係止部材の上下運動と連動して水平軸線まわりに揺動する受け板が設けられるとともに、上記落下防止解除装置に上記受け板に向かって前進しまたは後退する落下防止解除棒が設けられたことを特徴とするものである。したがって請求項2記載の発明による格納物落下防止装置は、極めて小型に製作できて場所をとらず、その結果、棚小間の上下・左右の間隔を詰めることができ、格納装置としてのスペース効率が向上する。
【0012】
また請求項3記載の発明は、前記請求項2記載の発明において、上記格納物載置部材を支承する柱の棚間口面に対する投影内に上記受け板が設けられたことを特徴とするものである。したがって請求項3記載の発明によれば、落下防止装置が上下の棚空間に殆ど突出せず、その結果、棚空間が有効に活用でき、棚の上下間隔を狭くして棚数を増すことができる。
【0013】
さらに請求項4記載の発明は、前記請求項2記載の発明において、上記落下防止解除棒が、上記落下防止解除装置にスプリングを介して保持され、突出する方向に付勢されていることを特徴とするものである。したがって請求項4記載の発明によれば、落下防止装置や落下防止解除装置の取付精度が多少低くても、また落下防止解除装置の操作に多少の時間的ずれがあっても、その誤差はスプリングによって吸収され、落下防止装置の破損がまぬかれる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をコンテナ格納装置に適用した一実施例を図面によって説明する。まず図1に示されるように、コンテナ格納装置1における格納棚2は、棚通路7を挟んで両側に各1個配設され、それら各格納棚2には、その前後において、左右水平方向へ所定間隔毎に多数の柱3が立設されている。それら各前後柱3の内側に上下方向に亘り所定間隔毎に前後水平方向へ指向したアングル状のコンテナ載置部材4が一体に装着されて、棚小間5a、5bが構成されている。そして、それら各棚小間5a、5bにはコンテナ8が格納されるようになっている。
【0015】
また直方体状のコンテナ8の前後端面には、図2に示されるような、先端部が下方へ直角に折り曲げられた取手9が一体に取付けられている。
【0016】
さらに棚通路7の底部と頂部とに、格納棚2の棚間口面6と平行に走行レール10とガイドレール11とが、それぞれ架設されている。コンテナ搬送機12は、上記ガイドレール11に案内されながら上記走行レール10上を走行できる走行台車13と、その走行台車13の走行方向両端に鉛直方向へ立設されたマスト14と、そのマスト14に上下に昇降可能に設けられた昇降荷台15とからなる。そしてそのコンテナ搬送機12は、走行台車13に内蔵された図示されない走行モータにより、棚通路7内を往復走行できるようになっている。
【0017】
さらにまたコンテナ搬送機12の昇降荷台15には、図3ないし図5に示されるように、その昇降荷台15が所要の棚小間(例えば5a)に相対した状態の時に、左右1対のコンテナ載置部材4a、4bの延長線上に位置するように、同じく左右1対のコンテナ支持部材16a,16b(コンテナ載置部材4およびコンテナ支持部材16について、以下左右を区別する必要のある場合には、添字a,bを付し、その必要がない場合には、添字a,bを付さない)が相互に平行に架設されている。そして棚小間5a内のコンテナ載置部材4上に載置されているコンテナ8を、そのコンテナ載置部材4および昇降荷台15のコンテナ支持部材16上を摺動させて昇降荷台15のコンテナ支持部材16に移載し、または昇降荷台15のコンテナ支持部材16に支持されているコンテナ8を、棚小間5a内のコンテナ載置部材4に移載する移載装置20が、昇降荷台15上に設けられている。
【0018】
次に図6ないし図9に詳細に示された移載装置20の構造を説明する。昇降荷台15において、左右1対のコンテナ支持部材16a,16bの略中央に位置した第1の基台27A上と、図6、図7で左方のコンテナ支持部材16bに隣接した第2の基台27B上とに、それぞれ案内レール21, 22がコンテナ支持部材16a,16bと平行に配設されている。また、それら案内レール21, 22と摺動自在に嵌合しうる摺動案内受片24,24が摺動ブロック23の下面に一体に設けられている。
【0019】
またコンテナ支持部材16aおよび案内レール22の下方でかつその後端側(図6で上端側)に進退モータ25が設けられ、その進退モータ25の回転軸はカップリング26を介して駆動スプロケット28に連結されている。また案内レール22を支持している第2の基台27Bの前後両端に従動スプロケット29,29が回転自在に枢支されるとともに、その第2の基台27Bに隣接してアイドラスプロケット30が回転自在に枢支されている。そしてこれら駆動スプロケット28、従動スプロケット29,29、アイドラスプロケット30に架渡されたチェーン31の両端は、図9に示されるように、摺動ブロック23から下方へ突出した取付片32,32の先端に一体に結着されていて、進退モータ25が正逆転すると、摺動ブロック23が前後に移動できるようになっている。
【0020】
さらに図6および図7に示されるように、前記第1の基台27Aの頂面には、側面に歯を備えた係合片駆動ラック33が一体に装着され、その係合片駆動ラック33に噛合う従動ピニオン34が、摺動ブロック23に回転自在に枢支されている。また、その従動ピニオン34と一体の駆動ピニオン35が、摺動ブロック23の上方に露出して設けられている。更に第1の基台27A上の案内レール21を挟んで左右対称位置に左右1対の旋回軸36a,36bが回転自在に枢着されている。そして一方の旋回軸36aの下部には、前記駆動ピニオン35と噛合うピニオン37と、その上方にピニオン38aとが一体に装着され、他方の旋回軸36bには、上記ピニオン38aと同一歯数、同一寸法で、そのピニオン38aと噛合うピニオン38bが一体に装着されている。
【0021】
上記ピニオン38a,38bの上端にはそれぞれ係合片39が一体に設けられ、更にそれら係合片39の先端にそれぞれ係合ローラ40が枢着されている。そして、摺動ブロック23が昇降荷台15の前端(図3では左端)に位置した状態では、係合片39が昇降荷台15の前端側の棚小間5aに指向して、係合ローラ40が棚小間5a内のコンテナ8の取手9に係合し、摺動ブロック23が後方に向って移動するに伴ない、図6中に2点鎖線で示されるように、係合片39は外側方へ拡開した後、内側方へ縮閉して180°回転し、摺動ブロック23が昇降荷台15の後端(図4で右端)に位置した状態では、係合片39が昇降荷台15の後端側の棚小間5bに指向して、係合ローラ40が棚小間5b内の取手9に係合できるようになっている。
【0022】
次に図10ないし図15により、本実施例の落下防止装置の構造を説明する。
【0023】
この落下防止装置41は、各棚小間内のコンテナ載置部材の一方(図示例では棚小間5aの左側のコンテナ載置部材4a)の棚通路7側端部に取付けられ、主としてケース42、係止片43、係止片押下げレバー44、回動軸45および受け板(押圧板)46から構成されている。これらは例えば合成樹脂で製造され、ケース42は、棚通路7側端に軸線が鉛直な筒状部42aが形成されており、その筒状部42a内には係止片43が上下方向に摺動可能に収容され、スプリング47により常時上方に付勢されている。この係止片43の上端前面43aは、図14および図15に示されるように、水平面に対して傾斜している。またこのケース42の側部には回動軸45が水平軸線まわりに回転可能に取付けられ、この回動軸45に、先端部が上記係止片43に接触する係止片押下げレバー44の基端部が一体に取付けられている。この回動軸45はケース42の外方まで延びており、その外方部分に受け板(押圧板)46が一体に取付けられている。そしてこのように構成された落下防止装置41全体が、ねじ48によって前記コンテナ載置部材4aに取付けられる。
【0024】
このとき受け板46は、図10に示される正面図において、コンテナ載置部材4a、4bを支承する柱3の幅Wの中に収まっている。すなわち、受け板46は、前記棚間口面6に対する柱3の投影内に設けられる。
【0025】
一方コンテナ載置部材4には、棚間口面6で棚小間5が拡大するように、屈曲部4Aが形成されており、また落下防止装置41が取付けられた状態で係止片43が上方に突出できる穴4Bが設けられている。また、落下防止装置41の奥側端部に相当する位置にコ字状の切欠ぎ4Cが設けられ、この切欠ぎ4Cが下方に折り曲げられて、落下防止装置41のケース42に設けられた長穴42bに挿入され、コンテナ載置部材4に対する落下防止装置41の取付けを強固にしている。
【0026】
ここで落下防止装置41の設置位置と寸法について述べる。図10に示されるように、棚小間5内に格納されたコンテナ8の両側面とコンテナ載置部材4の内壁面との隙間をt1、t2とすると、t1+t2は棚小間5の内法(ウチノリ)とコンテナ8の幅との差である。そして落下防止装置41の係止片43とコンテナ載置部材4の内壁面との間隔をtとし、tに係止片43の幅を加えた長さをTとすると、係止片43の寸法と位置は、t≦t1+t2≪Tという条件を満足するようになっている。
【0027】
なお、図3、図4に示されるように、棚通路7をへだてた反対側の棚小間5bの右側のコンテナ載置部材4bにも、上記落下防止装置41と同様の落下防止装置41bが取付けられる。ただし、この棚小間5bに取付けられる落下防止装置41bは、上記図10ないし図15に示されたものと比べ、左右が逆の構造となっている。
【0028】
次に図16ないし図19により、本発明における落下防止解除装置51の一実施例を説明する。
【0029】
本実施例の落下防止解除装置51は、昇降荷台15のコンテナ支持部材16aに取付けられる。すなわち図18に示されるように、コンテナ支持部材16aに固定された基板52の上に、ガイドレール53aとこれに跨る摺動部材53bとから成るリニアガイド53を介して、往復動部材54が前後方向に往復動可能に配置される。この往復動部材54には側面に歯を持つラック55が取付けられており、軸線が鉛直でそのラック55と噛合うピニオン56が、基板52上方に据付けられたロッド駆動モータ57によって回転する。したがってロッド駆動モータ57を正逆転すれば、往復動部材54が前後に往復運動する。
【0030】
次に図16、図17に示されるように、往復動部材54の前後にはアングル材58を介してロッド保持部材59が固定されており、このロッド保持部材59にロッド(突き棒)60が落下防止解除棒として保持されている。それらロッド保持部材59およびロッド60の間には、図19に示されるように、スプリング61が介在して、ロッド60が突出する方向に付勢している。
【0031】
また往復動部材54には、長手方向(前後方向)2個所にロッド位置検出片63a、63bが取付けられ、基板52の対応する位置にロッド位置検出センサ64a、64bが取付けられている(図16、図17参照。)。ロッド位置検出センサ64a、64bは、図18に示されるように、コ字形を呈していて、そのコ字状凹部に上記ロッド位置検出片63aまたは63bが来た時に、これを検知して信号を発するようになっている。そして往復動部材54が前後いずれの方向にも動いていない中立の状態にある時に、図16、図17に示されるように、2つのロッド位置検出片63a、63bがいずれも2つのロッド位置検出センサ64a、64bと同じ位置に来るようになっている。また2つのロッド位置検出片63a、63bまたはロッド位置検出センサ64a、64bの間隔は、往復動部材54が中立の位置から動いて、前後いずれかのロッド60が落下防止装置41の受け板46を押圧する位置に達するまでの距離に相当するようになっている。
【0032】
本実施例は前記したように構成され、落下防止装置41の係止片43が常時スプリング47により上方に付勢され、コンテナ載置部材4上に格納されたコンテナ8の下面よりも上方に突出している。したがって地震時にコンテナ格納装置1が揺れても、コンテナ8は係止片43により係止されて、コンテナ載置部材4から落下することはない。この場合、コンテナ8が棚小間5内の一方(例えば図10で右方)に極端に偏って格納され、t2=0となったとしても、t1=t1+t2≪Tとなるから、コンテナ8は、一方(例えば左方)のコンテナ載置部材4aに設けられた1個の係止片43の幅Tの大部分に係止されて、落下が防止される。
【0033】
ここで図3に図示されている一方の棚小間5aに格納されたコンテナ8を昇降荷台15に移載するには、係合ローラ40の上端がコンテナ8の取手9の下端よりも下方に位置する高さに昇降荷台15を下降させてから、進退モータ25を駆動して、摺動ブロック23を棚間口面6に接近する位置まで前進させる(この時の進退モータ25の回転方向を正とする。)。そうすると、図6に示されるように案内レール21, 22の長手方向中央に位置した時に外側方へ直角に指向していた係合片39が、摺動ブロック23の移動方向に向かって90°旋回し、図3に示されるように、係合ローラ40がコンテナ8の取手9の下方に位置する。この状態で、コンテナ載置部材4のコンテナ載置面の延長上にコンテナ支持部材16のコンテナ支持面が位置する高さまで、昇降荷台15を上昇させれば、係合ローラ40をコンテナ8の取手9に係合させることができる。
【0034】
次に落下防止解除装置51によって受け板46を押圧すると、係止片43がスプリング47の力に抗して押下げられ、コンテナ8の下面よりも下方に引込むので、コンテナ8がコンテナ支持部材16上に移動するのを係止するものはなくなる。そこで進退モータ25を逆転させると、摺動ブロック23が他方の棚小間5bに向かって後退するとともに、係合片39は外側方へ90°拡開してからさらに約90°内側方へ閉縮し、他方の棚小間5bに指向する。この一連の動作中に係合片39の先端の係合ローラ40に係合されたコンテナ8の取手9は他方の棚小間5bに向かって牽引され、コンテナ8は、図4に示されるように、昇降荷台15のコンテナ支持部材16上に完全に移載される。
【0035】
そして昇降荷台15のコンテナ支持部材16上に移載されたコンテナ8は、コンテナ搬送機12の動作により、他の棚小間(5aもしくは5b)または図示されないコンテナ搬出口に搬送された後、移載装置20の動作により、これら他の棚小間(5aもしくは5b)に搬入され、またはコンテナ搬出口に搬出される。
【0036】
次に図4に示される昇降荷台15上のコンテナ8を一方の棚小間5aに移載するには、まず落下防止解除装置51によって受け板46を押圧すると、係止片43がスプリング47の力に抗して押下げられ、コンテナ8の下面よりも下方に引込む。そこで進退モータ25を正転させると、摺動ブロック23が棚小間5aに向かって前進するとともに、係合片39は外側方へ約90°拡開してからさらに90°内側方へ閉縮し、棚小間5aに指向する。この一連の動作中に係合片39の先端の係合ローラ40に係合されたコンテナ8の取手9は棚小間5aに向かって牽引され、コンテナ8は、図3に示されるように、棚小間5aのコンテナ載置部材4上に完全に移載される。
【0037】
その後、係合ローラ40の上端がコンテナ8の取手9の下端よりも低くなるまで、昇降荷台15を下降させて、係合ローラ40と取手9との係合を解く。それから進退モータ25を逆転させて、摺動ブロック23を図6に示される中立位置まで後退させる。
【0038】
前記のとおり落下防止装置41の係止片43の上端前面43aは水平面に対して傾斜している。したがって上記のように昇降荷台15上のコンテナ8を棚小間5に移載する場合、コンテナ8を棚小間5に押し込めば、係止片43はコンテナ8の端面により押下げられるから、落下防止解除装置51により受け板46を押圧しなくても、コンテナ8をコンテナ載置部材4上に移載できないことはない。しかしながら、係止片43やケース42の筒状部42aに無理な力が働く恐れがあるし、また作動を確実にするためにも、落下防止解除装置51を用いることが望ましい。
【0039】
本実施例の落下防止解除装置51においては、コンテナ載置部材4のコンテナ載置面の延長上にコンテナ支持部材16のコンテナ支持面が位置する時に、ロッド駆動モータ57を駆動することにより、ピニオン56、ラック55を介して往復動部材54を落下防止装置41に向け(図16で下方、図17で左方へ)移動させ、先端に取付けられたロッド(突き棒)60で落下防止装置41の受け板(押圧板)46の一定の箇所を押圧する。そうすると前記のとおり係止片43がスプリング47の力に抗して押下げられ、コンテナ8の下面よりも下方に引込むので、コンテナ載置部材4上のコンテナ8をコンテナ支持部材16上に、あるいはコンテナ支持部材16上のコンテナ8をコンテナ載置部材4上に、移載することができる。
【0040】
ここで、ロッド60が受け板46を押圧する位置まで移動したことは、後方のロッド位置検出片63bが前方のロッド位置検出センサ64a位置に達した時にそのロッド位置検出センサ64aが発する信号により検知されるから、ロッド駆動モータ57を停止させロッド60の前進を止める。
【0041】
コンテナ8の少なくとも一部分がコンテナ載置部材4上からコンテナ支持部材16上、あるいはコンテナ支持部材16上からコンテナ載置部材4上に移載されたならば、ロッド駆動モータ57を逆転させて、ロッド60が取付けられた往復動部材54を後退させる。そして、ロッド位置検出片63a、63bがそれぞれロッド位置検出センサ64a、64bの位置に来たことを検知してロッド駆動モータ57を停止させると、往復動部材54は、図16、図17に示されるような、前後いずれの方向にも偏っていない中立状態に戻る。いずれにせよ、ロッド60を受け板46に当接したまま、昇降荷台15を上昇または下降させることはない。
【0042】
棚通路7をへだてて前記と反対側の棚小間5bに格納されたコンテナ8を取出す場合、またはその棚小間5bにコンテナ8を格納する場合は、ロッド駆動モータ57を前記とは逆回転させて往復動部材54を後方(図16で上方、図17で右方)へ移動させ、後端のロッド(突き棒)60により、棚小間5bに設けられた落下防止装置41b(図3、図4参照)の受け板を押圧することになる。
【0043】
本実施例のコンテナ格納装置においては、常時はスプリング47により付勢されてコンテナ8よりも上方に突出する係止片43をコンテナ載置部材4の棚間口側端部に設けるとともに、コンテナ8移載装置に設けられた落下防止解除装置51のロッド(突き棒)60で、上記係止片43と連動する受け板(押圧板)46を押圧することにより、その係止片43の上端をコンテナ8下面まで押下げるようにしたので、簡単な構造と簡単な操作で格納物の落下防止と落下防止解除を行なうことができる。したがって製作・組立も容易でコストが低減され、故障もしにくい。また極めて小型に製作できて場所をとらず、その結果、棚小間5a、5bの上下・左右の間隔を詰めることができ、コンテナ格納装置としてのスペース効率が向上する。
【0044】
また本実施例では、落下防止装置41の受け板46が、棚間口面6に対する柱3の投影内に設けられているので、落下防止装置41が上下の棚空間に突出せず、その結果、棚空間全体が有効に利用でき、棚の上下間隔を狭くして、棚数を増すことができる。
【0045】
更に本実施例では、落下防止解除装置51のロッド60とロッド保持部材59との間にスプリング61が配されているので、落下防止装置41や落下防止解除装置51の取付精度が多少低くても、またロッド位置検出センサ64aの信号発生からロッド駆動モータ57の停止までに多少の時間差があっても、その誤差はスプリング61の伸縮によって吸収され、ロッド60が前進し過ぎて落下防止装置41を破損するようなことはない。
【0046】
加えて本実施例のコンテナ載置部材4には、棚間口面6で棚小間5a、5bが拡大するように、屈曲部4Aが形成されているので、コンテナ8を棚小間5a、5bに格納するに当り、昇降荷台15の位置に多少の誤差があっても、円滑に載置することができる。
【0047】
前記実施例では、落下防止装置41が各棚小間5内のコンテナ載置部材の一方4aにだけ設けられているが、これを両方のコンテナ載置部材4a、4bに設けるとともに、落下防止解除装置51も昇降荷台15の両側に設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明が適用されるコンテナ格納装置の一実施例を示す側面図である。
【図2】図2は図1中のコンテナの斜視図である。
【図3】図3は図1のコンテナ格納装置におけるコンテナ移載開始前の棚小間と昇降荷台を示す平面図である。
【図4】図4は同じく棚小間から昇降荷台にコンテナを移載した状態を示す平面図である。
【図5】図5は図3の側面図である。
【図6】図6は図1のコンテナ格納装置における昇降荷台の平面図である。
【図7】図7は同じく昇降荷台の正面図である。
【図8】図8は同じく昇降荷台の側面図である。
【図9】図9は図1のコンテナ格納装置における移載装置の要部側面図である。
【図10】図10は本発明の落下防止装置の一実施例を示す正面図である。
【図11】図11は同じく平面図である。
【図12】図12は図11でコンテナ載置部材4を取除いた状態を示す平面図である。
【図13】図13は図10の実施例の左側面図である。
【図14】図14は同じく縦断右側面図(図11のXIV−XIV矢視断面)である。
【図15】図15は同じく落下防止解除状態を示す縦断右側面図である。
【図16】図16は本発明における落下防止解除装置の一実施例を示す平面図(図18のXVI−XVI矢視図)である。
【図17】図17は同じく側面図である。ただし、ロッド駆動モータとその架台は省略されている。
【図18】図18は同じく拡大正面図であって、一部は断面で表わされている。
【図19】図19は図16、図17中のロッド60の取付け状態を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。
【符号の説明】
1…コンテナ格納装置、2…格納棚、3…柱、4、4a、4b…コンテナ載置部材、5a、5b…棚小間、6…棚間口面、7…棚通路、8…コンテナ、9…取手、10…走行レール、11…ガイドレール、12…コンテナ搬送機、13…走行台車、14…マスト、15…昇降荷台、16、16a、16b…コンテナ支持部材、
20…移載装置、21,22…案内レール、23…摺動ブロック、24…摺動案内受片、25…進退モータ、26…カップリング、27A,27B…基台、28…駆動スプロケット、29…従動スプロケット、30…アイドラスプロケット、31…チェーン、32…取付片、33…係合片駆動ラック、34…従動ピニオン、35…駆動ピニオン、36a,36b…旋回軸、37, 38…ピニオン、39…係合片、40…係合ローラ、
41,41b…落下防止装置、42…ケース、42a…筒状部、42b…長穴、43…係止片、44…係止片押下げレバー、45…回動軸、46…受け板(押圧板)、47…スプリング、48…ねじ、
51…落下防止解除装置、52…基板、53…リニアガイド、53a…ガイドレール、53b…摺動部材、54…往復動部材、55…ラック、56…ピニオン、57…ロッド駆動モータ、58…アングル材、59…ロッド保持部材、60…ロッド(突き棒)、61…スプリング、63a,63b…ロッド位置検出片、64a,64b…ロッド位置検出センサ。
Claims (4)
- 左右方向に亘り多数配設された棚小間に、格納物が格納され、棚間口面に沿って走行する格納物搬送機の荷台に、上記棚間口面と上記荷台との間を往復摺動して、上記棚小間から上記荷台へ、または上記荷台から上記棚小間へ、上記格納物を移載する移載装置が設けられた格納装置において、
上記棚小間内で格納物が載置される格納物載置部材の棚間口側端部に、常時はスプリングにより付勢されて格納物下面よりも上方に突出するとともに、上記荷台に設けられた落下防止解除装置を操作することにより、上記付勢力に抗して上端が少なくとも格納物下面まで鉛直に押し下げられる係止部材が設けられたことを特徴とする格納物落下防止装置。 - 上記格納物載置部材の棚間口側端部近傍に上記係止部材の上下運動と連動して水平軸線まわりに揺動する受け板が設けられるとともに、上記落下防止解除装置に上記受け板に向かって前進しまたは後退する落下防止解除棒が設けられたことを特徴とする請求項1記載の格納物落下防止装置。
- 上記格納物載置部材を支承する柱の棚間口面に対する投影内に上記受け板が設けられたことを特徴とする請求項2記載の格納物落下防止装置。
- 上記落下防止解除棒が、上記落下防止解除装置にスプリングを介して保持され、突出する方向に付勢されていることを特徴とする請求項2記載の格納物落下防止装置。
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