JP2004204013A - 光変色性の改良された熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

光変色性の改良された熱可塑性樹脂組成物 Download PDF

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悟 森冨
Takashi Sanada
隆 眞田
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Abstract

【課題】光に暴露された際に変色の少ない熱可塑性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】下記(A)〜(C)を含有し、(A)/(B)の重量比が30/70〜95/5であり、かつ(A)が連続相を形成し、(C)を(A)および(B)のポリマー混合物中の(B)ポリフェニレンエーテル100重量部に対して15重量部以上含み、かつ(C)の50%以上が、連続相を形成する成分(A)ポリオレフィン樹脂中に分散することを特徽とする改良された耐光変色性を有する熱可塑性樹脂組成物。
(A):ポリオレフィン樹脂
(B):ポリフェニレンエーテル樹脂
(C):平均粒径が5μm以下であり、かつ、酸化チタン、酸化チタンで被覆された雲母、硫酸バリウム、酸化亜鉛および硫化亜鉛よりなる群から選ばれる無機粉末
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱可塑性樹脂組成物に関するものである。更に詳しくは、本発明は成形性、寸法安定性、機械的強度、耐熱性、耐水性、耐薬品性に優れ、しかも屋外で用いた場合においても、光による変色の少ない熱可塑性樹脂組成物関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリオレフィン樹脂は、成形性、耐水性、耐薬品性が優れ、非常に多くの用途で使われている。しかしながら,より強度や耐熱性、寸法精度を要求される用途では、これらの特性が不足している。これまで、これらの欠点を補うべく、ポリフェンレンエーテルを加えた組成物が提案されている。単純にブレンドしただけでは、耐熱性の向上は見られるが、機械的強度はむしろ低下する。この欠点を改良すべく、特許文献1では、水素添加したアルケニル芳香族化合物と共役ジエン化合物の共重合体の添加や、特許文献2等では、官能基を持った化合物を2種用いることが提案されている。上記相容化によって機械的強度は改善されたが、実用面において、光があたると著しく黄色に変色してしまうという問題が生じた。従来、UV吸収剤や、ヒンダードアミン型の光安定剤等が数多く検討されたが、未だ解決に至っていない。
【0003】
【特許文献1】
特許文献1特開平6−136202号公報
【特許文献2】
特許文献2特開平3−227369号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる状況の下、本発明が解決しようとする課題は、成形性、寸法安定性、機械的強度、耐熱性、耐水性、耐薬品性に優れ、しかも屋外で用いた場合においても、光による変色の少ないポリオレフィンとポリフェニレンエーテルからなる熱可塑性樹脂組成物に関するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、ポリオレフィン樹脂の優れた成形性、耐水性、耐薬品性を保持しつつ、寸法安定性、機械的強度、耐熱性を改良し、さらに光による変色について押さえるべく鋭意検討した結果、ポリオレフィン樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂に対して、特定の平均粒径が5μm以下であり、かつ、酸化チタン、酸化チタンで被覆された雲母、硫酸バリウム、酸化亜鉛および硫化亜鉛よりなる群から選ばれる無機粉末を一定量以上添加し、少なくともその50%以上をポリオレフィン樹脂中に分散させることで課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記(A)〜(C)を含有し、(A)/(B)の重量比が30/70〜95/5であり、かつ(A)が連続相を形成し、(C)を(A)および(B)のポリマー混合物中の(B)ポリフェニレンエーテル100重量部に対して15重量部以上含み、かつ(C)の50%以上が、連続相を形成する成分(A)ポリオレフィン樹脂中に分散することを特徽とする改良された耐光変色性を有する熱可塑性樹脂組成物に係るものである。
(A):ポリオレフィン樹脂
(B):ポリフェニレンエーテル樹脂
(C):平均粒径が5μm以下であり、かつ、酸化チタン、酸化チタンで被覆された雲母、硫酸バリウム、酸化亜鉛および硫化亜鉛よりなる群から選ばれる無機粉末
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明における(A)は、ポリオレフィン樹脂である。ポリオレフィン樹脂とは、エチレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、3−メチルブテン−1、4−メチルペンテン−1、オクテン−1、デセン−1、ドデセン−1、テトラデセン−1、ヘキサデセン−1、オクタデセン−1、エイコセン−1等のα−オレフィン;特開平2−115248号公報に記載の環状オレフィン等のオレフィン類の単独重合体又は共重合体である。なお、オレフィン類と少量の他の不飽和単量体を共重合した共重合体、並びに該共重合体及び上記オレフィン類の単独又は共重合体の酸化、スルホン化等による変性物はポリオレフィン樹脂に含まれるものとする。
【0007】
オレフィン類と共重合可能な他の不飽和単量体の例としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、無水マレイン酸、アリールマレイン酸イミド、アルキルマレイン酸イミド等の不飽和有機酸又はその誘導体;酢酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル;スチレン、メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物;ビニルトリメチルメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン等のビニルシラン;ジシクロペンタジエン、4−エチリデン−2−ノルボルネン、4−メチル1、4−ヘキサジエン、5−メチル−1、4−ヘキサジエン等の非共役ジエン等があげられる。これらの中ではエチレン、プロピレン、ブテン−1、3−メチルブテン−1、4−メチルペンテン−1を過半重量含む共重合体又は単独重合体が好ましく、プロピレン単独重合体、プロピレン−エチレンブロック、ランダム共重合体及びこれらの混合物等の結晶性プロピレン系重合体が更に好ましい。
【0008】
ポリオレフィン樹脂の分子量については、目的によってその好適な範囲が異なるため一概に範囲を定められないが、一般に温度230℃及び荷重21.2Nの条件で測定したメルトフローレート(MFR)で表わして0.01〜400g/10分、好ましくは0.1〜60g/10分である。
【0009】
上記ポリオレフィン樹脂は重合あるいは変性といった従来公知の方法によって製造することができる。また、市販品も広く入手可能であり、適宜これらから選んで使用することができる。
【0010】
本発明で使用される成分(B)のポリフェニレンエーテル樹脂とは、下式(I)で表されるフェノール化合物の少なくとも一種を、酸化カップリング触媒によって、酸素又は酸素含有ガスを用いて酸化重合させて得られる単独重合体又は共重合体からなる樹脂を意味する。
Figure 2004204013
(式中、R、R、R、R及びRは、それぞれ、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基又は置換炭化水素基から選ばれるものであり、それらのうち必ず1個は水素原子である)
【0011】
式(I)におけるR、R、R、R及びRとして、水素、塩素、臭素、フッ素、ヨウ素、メチル、エチル、n−又はiso−プロピル、pri−、sec−又はt−ブチル、クロロエチル、ヒドロキシエチル、フェニルエチル、ベンジル、ヒドロキシメチル、カルボキシエチル、メトキシカルボニルエチル、シアノエチル、フェニル、クロロフェニル、メチルフェニル、ジメチルフェニル、エチルフェニル、アリルを例示することができる。
【0012】
式(I)で表されるフェノール化合物として、フェノール、o−、m−又はp−クレゾール、2,6−、2,5−、2,4−又は3,5−ジメチルフェノール、2−メチル−6−フェニルフェノール、2,6−ジフェニルフェノール、2,6−ジエチルフェノール、2−メチル−6−エチルフェノール、2,3,5−、2,3,6−又は2,4,6−トリメチルフェノール、3−メチル−6−t−ブチルフェノール、チモール、2−メチル−6−アリルフェノールを例示することができる。これらのフェノール化合物の中では、2,6−ジメチルフェノール、2,6−ジフェニルフェノール、3−メチル−6−t−ブチルフェノール及び2,3,6−トリメチルフェノールが好ましい。
【0013】
式(I)で表されるフェノール化合物は、ビスフェノール−A、テトラブロモビスフェノール−A、レゾルシン、ハイドロキノン及びノボラック樹脂で例示される多価ヒドロキシ芳香族化合物と共重合させてもよく、これらの共重合体も本発明にかかるポリフェニレンエーテル系樹脂に含まれるものとする。
【0014】
フェノール化合物を酸化(共)重合させるために用いられる酸化カップリング触媒は特に限定されず、重合能を有する如何なる触媒でも使用できる。また、フェノール化合物を酸化(共)重合させてポリフェニレンエーテル系樹脂を製造する方法として、米国特許第3306874号公報、同第3306875号公報及び同第3257357号公報並びに特公昭52−17880号公報、特開昭50−51197号公報、特開平1−304119号公報に記載された製造方法を例示することができる。
【0015】
本発明で使用されるポリフェニレンエーテル系樹脂として、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−プロピル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジプロピル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−エチル−6−プロピル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ブチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジプロペニル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジラウリル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジフェニル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジメトキシ−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジエトキシ−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メトキシ−6−エトキシ−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−エチル−6−ステアリルオキシ−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−フェニル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−エトキシ−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(3−メチル−6−t−ブチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジベンジル−1,4−フェニレンエーテル)、及び、これらの樹脂を構成する繰り返し単位の複数種を含む各種の共重合体を例示することができる。
【0016】
更に、2,3,6−トリメチルフェノール、2,3,5,6−テトラメチルフェノールで例示される多置換フェノールと、2,6−ジメチルフェノールで例示される2置換フェノールとの共重合体も、本発明にかかるポリフェニレンエーテル系樹脂に含まれるものとする。
【0017】
前記のポリフェニレンエーテル系樹脂のうちで好ましいものは、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)及び2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノールとの共重合体である。
【0018】
本発明で用いられるポリフェニレンエーテル系樹脂はまた、上記の(共)重合体にスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン及びビニルトルエンで例示されるスチレン系化合物をグラフトさせて得られるグラフト共重合体であってもよく、かかるグラフト共重合体も本発明にかかるポリフェニレンエーテル系樹脂に含まれるものとする。
【0019】
本発明で使用されるポリフェニレンエーテル系樹脂としては、30℃のクロロホルム中で測定した固有粘度が0.3〜0.7dl/gのものが好ましく、より好ましくは0.36〜0.65dl/g、特に好ましくは0.4〜0.6dl/gである。固有粘度が低すぎると、強度が低下する場合があり、固有粘度が高すぎると、本発明の樹脂組成物の成形加工性が低下する場合がある。
【0020】
本発明の無機粉末(C)は平均粒径が5μm以下、より好ましくは1μm以下、特に好ましくは0.5μm以下で、酸化チタン、酸化チタンで被覆された雲母、硫酸バリウム、酸化亜鉛および硫化亜鉛なる群から選ばれる無機の固体粉末である。無機粉末のそれぞれの平均粒径はフルイ分け、沈降または顕微鏡観察のような方法で測定できる中位粒(直径のメジアン)を意味する。最も好ましい無機粉末(C)は酸化チタンである。
【0021】
無機粉末(C)は成分(A)と成分(B)からなるポリマー混合物 中に使用される(B)ポリフェニレンエーテル100重量部に対して15重量部以上、好ましくは20重量部以上、より好ましくは30重量部以上使用する。無機粉末(C)の量がポリフェニレンエーテル100重量部に対して15重量部未満の場合は、耐変色性はあまり改良されず、好ましくない。無機粉末(C)の上限量は特に制限されないが、樹脂組成物の物理的性質の観点から、ポリマー混合物中の(B)ポリフェニレンエーテル100重量部に対して150重量部またはそれ以下の量が有利である。本発明に用いられる無機粉末(C)としては酸化チタンが最も好ましい。好ましい酸化チタンの粒子径は、0.4μm以下であり、さらに好ましくは0.3μm以下である。
【0022】
本発明によるポリマー組成物に混合すべき無機充填剤の量は充填剤の粒径および種類によって異なる。一般的には、粒径の小さい充填剤の方がより優れた耐変色性が得られる。
【0023】
本発明の目的はポリオレフィン/ポリフェニレンエーテル組成物の機械的強度を改良するために、相容性改良剤を使用することを妨げるものではなく、むしろ好ましい。好ましい相容化剤や相容化の方法は,成分(E)水素添加したアルケニル芳香族化合物と共役ジエン化合物のブロック共重合体や成分(A)および成分(B)と成分(F)非芳香族性の炭素−炭素多重結合、オキシラン基及び誘導カルボキシル基からなる群から選ばれる結合又は官能基の少なくとも一を有する官能性化合物を溶融混練したのち、さらに成分(G)一般式 RINH−X−NHRII で表わされる有機化合物を加えて溶融混練する相容化の方法である。
【0024】
成分の(E)水素添加したアルケニル芳香族化合物と共役ジエン化合物のブロック共重合体のアルケニル芳香族化合物としてはスチレンが,共役ジエン化合物としては、ブタジエンやイソプレンが好ましい。これらのブロック共重合体は、スチレンもしくはスチレンと他の共重合成分からなる分子量5000以上のセグメントを持っているのが好ましい。具体的にはポリスチレン及びポリブタジエンセグメントをそれぞれ1以上有するスチレン−ブタジエンブロック共重合体、ポリスチレン及びポリイソプレンセグメントをそれぞれ1以上有するスチレン−イソプレン共重合体、ポリスチレン及びイソプレン−ブタジエンの共重合体をそれぞれ1つずつ以上有するブロック共重合体のイソプレン部やブタジエン部の不飽和部分を選択的に水素添加したブロック共重合体や、エチレン、プロピレン、ブテン、非共役ジエン成分を共重合したポリオレフィンエラストマーにスチレンもしくはスチレンと他の共重合成分をグラフト重合した同様の構造を持つものであっても良い。
【0025】
これらブロック共重合体中のポリスチレンセグメントもしくはスチレンと他の共重合成分からなるセグメントの分子鎖の長さは重量平均分子量で5000以上が好ましい。ポリスチレンセグメントもしくはスチレンと他の共重合成分からなるセグメントが短過ぎると、ポリフェニレンエーテルとの相容性が悪くなり,ポリオレフィンとポリフェニレンエーテルとの相容化剤としての効果が不十分である。このなかで好ましいブロック共重合体はイソプレン部やブタジエン部の不飽和部分が選択的に水素添加されたスチレン系のブロック共重合体である。
【0026】
本発明の成分(F)は、非芳香族性の炭素−炭素多重結合、オキシラン基及び誘導カルボキシル基からなる群から選ばれる結合又は官能基の少なくとも一を有する官能性化合物である。
【0027】
本発明における非芳香族の炭素−炭素二重結合又は三重結合のみを有する官能性化合物は下記に示すオレフィン類、液状ジエンポリマー及びキノン類である。
【0028】
すなわち、かかる官能性化合物の具体例としては、ドデセン−1、オクタデセン−1等で例示されるオレフィン類;液状ポリブタジエンで例示される液状ジエンポリマー;並びに1,2−及び1,4−ベンゾキノン、2,6−ジメチルベンゾキノン、2,6−ジフェニルベンゾキノン、テトラメチルベンゾキノン、2−クロロ−1,4−ベンゾキノン、2,2′−及び4,4′−ジフェノキノン、1,2―ナフトキノン、1,4―ナフトキノン及び2,6−ナフトキノン、9,10−アントラキノン等で例示されるキノン類をあげることができる。
【0029】
また、本発明におけるオキシラン基のみを有する官能性化合物の具体例としては、多価フェノール、多価アルコール及びアミン類からなる群から選ばれる化合物とエピクロロヒドリンとを縮合させることによって製造されるエポキシ樹脂、上記液状ジエンポリマーのエポキシ化物、酸化ポリオレフィンワックス、オクタデシルグリシジルエーテル、1−ヘキサデセンオキシド等で例示されるエポキシ化合物があげられる。
【0030】
本発明における誘導カルボキシル基のみを有する官能性化合物の例としては下記に示す化合物があげられるが、ここに、誘導カルボキシル基とは一般式
−COOR
−COY、
−CONR、R又は
−CO−Z−CO−
[式中、Rは水素原子又は不活性な置換基を有していてもよい炭素原子数が1乃至20個のアルキル基もしくはアリール基を表わし、Yはハロゲン原子を表わし、RとRはそれぞれ水素原子又は不活性な置換基を有していてもよい炭素原子数が1乃至10個のアルキル基もしくはアリール基を表わし、Yは酸素原子又はNHを表わす。]で表わされるカルボキシル基から派生する基のことである。
【0031】
かかる官能性化合物の具体例は無水コハク酸、スチレン−無水マレイン酸共重合体等の無水マレイン酸重合体、p−ニトロ安息香酸メチル、p−シアノフェニルアセトアミド等で例示されるカルボン酸誘導体である。
【0032】
本発明における官能性化合物(F)としては、(i)非芳香族の炭素−炭素二重結合、オキシラン基及び誘導カルボキシル基からなる群から選ばれる結合又は官能基の少なくとも一と(ii)誘導カルボキシル基、誘導水酸基、誘導アミノ基、誘導シリル基、誘導メルカプト基、誘導スルホン酸基及びオイシラン基からなる群から選ばれる官能基であって上記(i)の官能基とは異なる官能基の少なくとも一とを同時に有する官能性化合物が好ましい。
【0033】
ここに、誘導水酸基とは、一般式
―OR―、
―OCOR10―、又は、
―OSi(R11
[式中、R及びR10は水素原子又は不活性な置換基を有していてもよい炭酸原子数が1乃至10個のアルキル基もしくはアリール基を表わし、3個のR11は互いに同じか又は異なる不活性な置換基を有していてもよい炭素原子数が1乃至10個のアルキル基、アリール基もしくはアルコキシ基を表わす。]で表わされる水酸基から派生する基のことである。
【0034】
誘導アミノ酸基とは、一般式
―NHR12―、又は
―NHCOR13
[式中、R12は水素原子、シアノ基又は不活性な置換基を有していてもよい炭素原子数が1乃至10個のアルキル基もしくはアリール基を表わし、R13は水素原子又は不活性な置換基を有していてもよい炭素原子数が1乃至20個のアルキル基もしくはアリール基を表わす。]で表わされるアミノ基から派生する基のことである。
【0035】
誘導シリル基とは、一般式
−Si(R14
[式中、3個のR14は互いに同じか又は異なる水素原子、アミノ基又はメルカプト基を有していてもよい炭素原子数が1乃至10個のアルキル基、アリール基もしくはアルコキシ基を表わす。]で表わされるシリル基から派生する基のことである。
【0036】
誘導メルカプト基とは、一般式
―SR15、又は
―SCOR16
[式中、R15及びR16は水素原子又は不活性な置換基を有していてもよい炭素原子数が1乃至10個のアルキル基もしくはアリール基を表わす。]で表わされるメルカプト基から派生する基のことである。
【0037】
誘導スルホン酸基とは、一般式
−SO17
−SOY又は
−SONR1819
[式中、R17は水素原子又は不活性な置換基を有していてもよい炭素原子数が1乃至20個のアルキル基もしくはアリール基を表わし、Yはハロゲン原子をわし、R18とR19はそれぞれ水素原子又は不活性な置換基を有していてもよい炭素原子数が1乃至10個のアルキル基もしくはアリール基を表わす。]で表わされるスルホン酸基から派生する基のことである。
【0038】
かかる好ましい官能性化合物の例としては、マレイン酸、フマル酸、クロロマレイン酸、ハイミック酸、シトラコン酸、イタコン酸等で例示される不飽和ジカルボン酸;アクリル酸、ブタン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、メタクリル酸、ペンテン酸、ドデセン酸、リノール酸、アンゲリカ酸、けい皮酸等で例示される不飽和モノカルボン酸;無水マレイン酸、無水ハイミック酸、アクリル酸無水物等で例示される前記α、β−不飽和ジカルボン酸又は不飽和モノカルボン酸の酸無水物;マレイン酸アミド、マレインヒドラジド、アクリルアミド、N−(ヒドロキシメチル)アクリルアミド等で例示される前記α、β−不飽和ジカルボン酸又は不飽和モノカルボン酸の酸アミド;エチルマレイン酸等で例示される前記α、β−不飽和ジカルボン酸又は不飽和モノカルボン酸のエステル;マレイミド等で例示されるα、β−不飽和ジカルボン酸又は不飽和モノカルボン酸のイミド;アリルグリシジルエーテル、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等で例示される不飽和エポキシ化合物;アリルアミン、p−アミノスチレン、N−ビニルアニリン等で例示される不飽和アミン;アリルアルコール、3−ブテン−2−オール、プロパギルアルコール等で例示される不飽和アルコール;p−ビニルフェノール、2−プロペニルフェノール等で例示されるアルケニルフェノール;2−(3−シクロヘキセニル)エチルトリメトキシシラン、1,3−ジビニルテトラエトキシシラン、ビニルトリス−(2−メトキシエトキシ)シラン、5−(ビシクロヘプテニル)トリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のオルガノシラン化合物;3−メルカプトプロピオン酸、2−メルカプトベンズイミダゾール等のメルカプト化合物;2−ヒドロキシイソ酪酸、DL−酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、アガリシン酸、クエン酸二アンモニウム、クエン酸三アンモニウム、クエン酸カルシウム、リング酸カルシウム、クエン酸カリウム、リンゴ酸カリウム、アセチルシトレート、ステアリルシトレート、ジステアリルシトレート、アセチルマリエート、ステアリルマリエート、N、N′−ジエチルクエン酸アミド、N、N′−ジプロピルクエン酸アミド、N−フェニルクエン酸アミド、N−ドデシルクエン酸アミド、N、N′−ジドデシルクエン酸アミド、N−ドデシルリンゴ酸アミド等のオキシカルボン酸誘導体;トリメリト酸無水物酸ハロゲン化物、クロロホルミルコハク酸、クロロホルミルコハク酸無水物、クロロホルミルグルタル酸、クロロホルミルグルタル酸無水物、クロロアセチルコハク酸無水物等の酸塩化物等があげられる。
【0039】
より好ましい官能性化合物は、(i)非芳香族性の炭素−炭素多重結合と(ii)上記誘導カルボキシル基、誘導水酸基、誘導アミノ基、誘導シリル基、誘導メルカプト基及びオキシシラン基からなる群から選ばれる官能基の少なくとも一とを同時に有する化合物、及び上記オキシカルボン酸誘導体である。これらの中で更に好ましい官能性化合物はマレイン酸、フマル酸、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、ハイミック酸無水物、グリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレート、アクリルアミド、マレイミド、アリルマミン、アリルアルコール及びプロパルギルアルコール、クエン酸及びリンゴ酸であり、最も好ましい官能性化合物は無水マレイン酸及びフマル酸である。
【0040】
なお、本発明の官能性化合物(F)は、スチレン、α−メチルスチレン等のアルケニル芳香族炭化水素と一緒に用いた方が更に好ましい場合がある。
【0041】
本発明の成分(G)は、一般式
INH−X−NHRII
で表わされる有機化合物である。式中のRI及びRIIは同じでも異なってもよく、それぞれ水素原子又は不活性な置換基を有していてもよいアルキル基を表わし、Xは不活性な置換基を有していてもよい炭素数4乃至30のアルキレン基を表わす。ここに、RI、RII及びXにおける不活性な置換基とはアリール基、ハロゲン基、シアノ基、ニトロ基、カルボニル基、スルホニル基、エーテル基、スルフィド基、エステル基、アミド基等の熱的に安定な基のことである。
【0042】
かかるジアミノ化合物(D)の具体例としては、1,6―ジアミノヘキサン、1,6−ジアミノ−2−エチルヘキサン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミノオクタン、1,9−ジアミノノナン、1,10−ジアミノデカン、1,11−ジアミノウンデカン、1,12−ジアミノドデカン、1,12−ビス(N、N′−ジメチルアミノ)ドデカン、1,13−ジアミノトリデカン、1,14−ジアミノテトラデカン、1,15−ジアミノペンタデカン、1,16−ジアミノヘキサデカン、1,17−ジアミノヘプタデカン、1,18−ジアミノオクタデカン、1,24−ジアミノテトラコサン、1,16−ジアミノ−2、2−ジメチル−4−メチルヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン、2,2′−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス−ヘキサメチレントリアミン等があげられる。
【0043】
これらの化合物のうちで好ましいジアミノ化合物は上記一般式におけるRI及びRIIが共に水素原子であり、Xが炭素数8乃至20の直鎖アルキレン基であるジアミノ化合物であり、最も好ましいのは1,12−ジアミノドデカンである。
【0044】
本発明の樹脂組成物における上記官能性化合物(F)の好ましい添加量は、(A)及び(B)の合計量100重量部に対して、0.1〜10重量部であり、さらに好ましくは0.2〜5重量部である。
【0045】
本発明の樹脂組成物における(G)の好ましい添加量は、(A)及び(B)の合計量100重量部に対して、0.1〜10重量部であり、さらに好ましくは0.2〜5重量部である。
【0046】
また、より均一な樹脂組成付を得るうえで混練をラジカル発生剤の存在下に行なうことが好ましい場合がある。かかるラジカル発生剤の例としては、N−ブロモコハク酸イミド酸のハロゲン化イミド類;過酸化ベンゾイル、ジクミールパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(パーオキシベンゾエート)ヘキシン−3,1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、過酸化ラウロイル、t−ブチルパーアセテート等の有機過酸化物類;過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩類;アゾビソイソブチロニトリル、1,1′−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)等のジアゾ化合物類等があげられる。ラジカル発生剤が使用される場合のその好ましい使用量は(A)と(B)の合計量100重量部に対して一般に10重量部以下、さらに好ましくは0.001乃至5重量部である。
【0047】
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、上記の(A)〜(C)を含有し、(A)/(B)の重量比が30/70〜95/5であり、(C)の含有量が(A)と(B)の合計量100重量部に対して0.001〜2重量部のものである。(A)/(B)の重量比は30/70〜95/5であり、好ましくは35/65〜90/10である。成分(A)が過少であると耐薬品性、流動性が悪化し、一方成分(B)が過少であると機械的強度が低下する。(C)の含有量は(A)と(B)の合計量100重量部に対して0.001〜2重量部であり、好ましくは0.01〜1重量部である。(C)が過多の場合、経済的に不利であり,かつブリード等を生じる場合がある。一方(C)が過少の場合、光変色性の改良効果が乏しい。
【0048】
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、(A)が連続相を形成するものである。このことにより充分な流動性と耐薬品性を得ることができ、光変色性も抑えられる。
【0049】
本発明の樹脂組成物は上記の(A)〜(C)を溶融混練して得られる。溶融混練方法の一例としては押出機等を用いて溶融混練する方法があげられるが、一般に行われている混練方法であれば特に制限を受けない。フィード方法は、材料を一括で投入する方法、材料の一部をサイドフィードする方法、予備混練物をフィードする方法が考えられるが、(A)、(B)及び(C)を同時に溶融混練する方法、(A)、(B)の溶融混練物に(C)を添加する方法、(A)の溶融混練物に(B)、(C)を添加する方法が好ましい。混練温度はポリフェニレンエーテル系樹脂のガラス転移点(約210℃)以上であればよいが、好ましくは220〜400℃であり、より好ましくは230〜350℃の範囲である。
【0050】
本発明において、より一層高い衝撃強度を有する樹脂組成物が所望される場合には、該組成物にエラストマー類を含有せしめることが望ましい。
【0051】
かかるエラストマー類の例としては、天然ゴム、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピンレン共重合体ゴム、ブタジエンスチレン共重合体ゴム、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体ゴム、水添及び非水添のスチレン−共役ジエン系ブロック共重合体ゴム、ポリエステルゴム、アクリルゴム、シリコンゴム等及びこれらの変性物等をあげることができる。
【0052】
エラストマー類を使用する場合、(A)及び(B)の合計量100重量部に対して、0〜70重量%、好ましくは1〜50重量%である。
【0053】
本発明の樹脂組成物は所望により上記した物質以外の他の物質も含むことができる。特定の目的のために含有せしめることが好ましいかかる他の物質の例としては、他の樹脂、難燃剤、安定剤、可塑剤、滑剤、顔料、強化繊維、充填剤等があげられる。
【0054】
本発明の樹脂組成物は、押出し成形、射出成形、ブロー成形等により成形され得る。
【0055】
本発明の樹脂組成物の用途としては、たとえば、自動車の内、外装材、建材、被覆材等があげられる。
【0056】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0057】
使用した略号の意味を示す。
1.ポリオレフィン樹脂(成分(A))
PP:ポリプロピレン樹脂 商標:HD100G2(住友化学工業製)
2.ポリフェニレンエーテル樹脂(成分(B))
PPE:ポリフェニレンエーテル樹脂(クロロホルム溶媒中、30℃で測定した固有粘度が0.40dl/gのポリ(2,6−ポリジメチル−1,4−フェニレンエーテル)
SEPS:水素添加スチレンーイソプレンースチレントリブロック共重合体
セプトン2104 (クラレ(株)製)
添加剤−1:カルシウムステアレート
添加剤−2:イルガノックス1010
添加剤−3:ウルトラノックス626
無機粉末:酸化チタン FC−5 (タイオキサイド製)
【0058】
測定・評価方法
耐候性評価
スガ試験機製、サンシャインウエザーメーター (デューサイクル・サンシャイン スーパーロングライフウェザーメーター 型式、WEL−SUN−DCH型)を用い,照射条件は、ブラックパネル温度、63℃、水スプレー有りで、200時間照射後,マクベス(Macbeth)株式会社製の分光色彩計“マクビスカラーアイMS−2020+”を用いて各試験板の変色度を測定し、CIE1966色差式にしたがってΔEを計算した。
Figure 2004204013
【0059】
実施例1
表1に示す配合割合(重量部)の各成分のうち、PPE及びSEBSを最初の投入口(1st フィード)から投入し、PP50重量%および添加剤を最初の投入口よりも下流側の2番目の投入口(2nd フィード)より投入し、残りのPP20wt%および無機粉末を3番目の投入口とダイスの間に設けられた3番目の投入口(3rdフィード)から投入して、シリンダー温度260℃、スクリュー回転数200rpmで連続二軸混練機(東芝機械製TEM−50A型)を用いて溶融混練してペレット状の樹脂組成物を得た。得られたペレットを、シリンダー温度260℃に設定した射出成型機にて、テストピースを作製し、耐候性試験を行ない、変色性を評価した。結果を表1に示す。
【0060】
実施例2、
無機粉末を添加しないこと以外は実施例1と同様に、TEM50Aを用い無機粉末を含まないペレット2を得た。
20mmφ押出機を用いPP/無機粉末=40重量%/60重量%の組成で260℃で溶融混練を行いマスターバッチを得た。
ペレット2/マスターバッチ=91.7重量%/8.3重量%の比率でブレンドし、シリンダー温度260℃に設定した射出成型機にて、テストピースを作製し、耐候性試験を行ない、変色性を評価した。結果を表1に示す。
【0061】
比較例1
ペレット2/マスターバッチ=95.9重量%/4.1重量%の比率でブレンドして射出成形した以外は実施例1と同様に実施した。
【0062】
【表1】
Figure 2004204013
【0063】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明により、ポリオレフィン樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂に特定の平均粒径が5μm以下であり、かつ、酸化チタン、酸化チタンで被覆された雲母、硫酸バリウム、酸化亜鉛および硫化亜鉛よりなる群から選ばれる無機粉末を一定量以上添加し、少なくともその50%以上をポリオレフィン樹脂中に分散させることことで光に暴露された際に変色の少ない熱可塑性樹脂組成物を提供することができた。

Claims (5)

  1. 下記(A)〜(C)を含有し、(A)/(B)の重量比が30/70〜95/5であり、かつ(A)が連続相を形成し、(C)を(A)および(B)のポリマー混合物中の(B)ポリフェニレンエーテル100重量部に対して15重量部以上含み、かつ(C)の50%以上が、連続相を形成する成分(A)ポリオレフィン樹脂中に分散することを特徽とする改良された耐光変色性を有する熱可塑性樹脂組成物。
    (A):ポリオレフィン樹脂
    (B):ポリフェニレンエーテル樹脂
    (C):平均粒径が5μm以下であり、かつ、酸化チタン、酸化チタンで被覆された雲母、硫酸バリウム、酸化亜鉛および硫化亜鉛よりなる群から選ばれる無機粉末
  2. 無機粉末(C)が酸化チタンである請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 無機粉末(C)の量が(A)および(B)のポリマー混合物中の(B)ポリフェニレンエーテル100重量部に対して20重量部またはそれ以上である請求項1または2記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 成分(A)〜(C)および(E)を溶融混練してなり、(E)の添加量が(A)及び(B)の合計量100重量部に対して1〜30重量部であり、かつ(A)が連続層を形成する請求項1記載の樹脂組成物。
    (E):水素添加したアルケニル芳香族化合物と共役ジエン化合物のブロック共重合体
  5. 成分(A)〜(C)および(F)、(G)を溶融混練してなり、F)の添加量が(A)及び(B)の合計量100重量部に対して0.1〜10重量部であり、(G)の添加量が(A)及び(B)の合計量100重量部に対して0.1〜10重量部であり、かつ(A)が連続層を形成する請求項1記載の樹脂組成物。
    (F):非芳香族性の炭素−炭素多重結合、オキシラン基及び誘導カルボキシル基からなる群から選ばれる結合又は官能基の少なくとも一を有する官能性化合物
    (G):下記の一般式で表わされるジアミノ化合物
    INH−X−NHRII
    [式中、RI及びRIIは同一でも異なってもよく、それぞれ水素原子又は不活性な置換基を有していてもよいアルキル基を表わし、Xは不活性な置換基を有していてもよい炭素数4乃至30のアルキレン基を表わす。]
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024075507A1 (ja) * 2022-10-04 2024-04-11 グローバルポリアセタール株式会社 樹脂組成物、ペレット、および、成形体

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