JP2004203425A - 飲料注出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】飲料容器内における液切れを正確に検出し得る飲料注出装置を提供する。
【解決手段】飲料注出装置1は、飲料(ビール)を貯留した飲料容器内に炭酸ガスを供給してその圧力で飲料を注出するように構成されており、内部に飲料の供給管22が設けられている。そして、この飲料の供給管22における異なる位置に飲料のインピーダンスに基づく電圧を検知する2つの液切れセンサ42a、42bが設けられている。さらに、これら2つの液切れセンサ42a、42bにて検知された各電圧値を、所定の基準値とそれぞれ比較し、2つの液切れセンサ42a、42bが共に飲料の非検出状態を示す場合に、当該飲料容器の液切れと判断されることとなる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲料注出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば生ビールサーバは、ビールを貯留した飲料タンク内に炭酸ガスボンベから加圧された炭酸ガスが供給され、注出ボタンの操作に伴って注出コックが開かれると、炭酸ガスの圧力によりビールが供給管に圧送され、冷却槽を通って冷却されつつジョッキ等に向けて注出されるようになっている。ここで、飲料タンク内のビールが無くなった状態、いわゆる液切れの状態で注出動作が継続されると、ビールとともにガスも押し出されて、ビールが飛び散る不具合がある。そのため液切れ検出手段を設けて、液切れとなった場合には、注出動作を停止するようにしている。具体的には、ビールの給送管に電極式のセンサを設け、電極間の抵抗値の変化から液切れを検出している(一般に、液体よりも気体の方が電気抵抗値が高い)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−301793号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のように電極式のセンサにて飲料の存在を検出する方法を用いるようにすると、例えばガス圧不足や外気温の影響により、飲料の供給管に気泡が発生してしまった場合、飲料容器内に飲料が存在しているにも関わらず、液切れと判断されてしまう可能性がある。特に、飲料の自動注出を行うものにおいては、液切れの場合には飲料飛散を防止するために自動注出を制御により停止させる必要があるが、上記のように単一の電極式センサによる判断方法では、小さな気泡を検出した場合にもその都度自動注出を停止させてしまうこととなり、円滑な飲料供給を阻害してしまう可能性がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、飲料容器内における液切れを正確に検出し得る飲料注出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、飲料を貯留した飲料容器内にガスを供給してその圧力で飲料を注出するものにおいて、
飲料の供給管における異なる位置にそれぞれ設けられて、それら各位置の飲料の存在に基づく検知値を出力する複数の液検知手段と、
これら複数の液検知手段による各検知値を所定の基準値とそれぞれ比較し、各液検知手段の位置における飲料の存在を検出する比較検出手段と、
この比較検出手段による複数の比較結果に基づいて液切れを判断する判断手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、
前記複数の液検知手段は、飲料のインピーダンスに基づく電圧を検知する複数の電圧検知手段を有してなり、前記比較検出手段は、それら複数の電圧検知手段にて検知された各電圧値を、所定の基準値とそれぞれ比較して、各電圧検知手段の位置における飲料の存在を検出し、さらに、前記判断手段は、この比較検出手段による複数の検出結果に基づいて液切れを判断することを特徴とする。
【0006】
さらに、請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のものにおいて、前記判断手段は、前記比較検出手段による検出結果が、前記複数の液検知手段の全てにおいて飲料の非検出状態となった場合に、当該飲料容器の液切れを判断することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記複数の液検知手段は、所定位置に配置された第1の液検知手段と、その第1の液検知手段よりも前記供給管において上流側に配置された第2の液検知手段とを含み、前記判断手段は、前記第2の液検知手段において飲料の非検出状態となり、かつ、その後に、前記第1の液検知手段にて飲料の非検出状態となる順序で双方の液検知手段において、飲料の非検出状態となった場合に、当該飲料容器が液切れであるものと判断する構成としたところに特徴を有する。
ところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
請求項1の構成によれば、例えばガス圧不足や外気温等の影響により、飲料の供給管に気泡が発生してしまった場合であっても、単一の液検知手段の検知結果のみで判断するのではなく、複数の液検知手段により複数位置において検知して飲料の存在を検出するようにしているため、局所的に生じる気泡と、当該飲料容器の液切れとを確実に区別することができ、正確な液切れの検出が可能となる。
【0008】
<請求項2の発明>
請求項2の構成によれば、複数の電圧検知手段を供給管における異なる複数位置に設けるようにしているため、異なる複数位置において飲料の存在を正確に検出できる好適な構成となり、各位置の電圧値に基づいて液切れを正確に検出できることとなる。
<請求項3の発明>
請求項3の構成によれば、複数の液検知手段における検出結果が全ての液検出手段において飲料の非検出状態を示す場合にのみ液切れと判断しているため、いずれかの液検知手段において飲料の残留がある場合には液切れと判断されないこととなる。従って、複数位置において連続して空隙が生じていない場合には液切れと判断されないこととなるため、局所的に生じる気泡による液切れの誤検出を防止できる好適構成となる。
<請求項4の発明>
飲料容器内において液切れとなる場合には、飲料タンク内が空となった後に、供給管内の飲料が上流側から下流側へ流れるため、供給管の上流側のほうが先に飲料が無くなってゆく。そして、請求項4の構成によれば、上流側が非検出状態となった後に、下流側が非検出状態となることを液切れの判断の条件としているため、正規の順序でない場合には液切れと判断されない構成となり、液切れをより一層正確に検出できる構成となる。
【0009】
また、上記請求項にさらに以下のような要件を付加してもよい。
構成例1.上記請求項1ないし請求項4に記載のものにおいて、所定の冷却水槽内部にその一部が配されて冷却されるように前記供給管を構成すると共に、当該供給管におけるその冷却部分の上流側に前記複数の液検知手段が設けられるように構成できる。このように、複数の液検知手段(具体的には複数の電圧検知手段等)が全て冷却部分の上流側に配置されるように構成すれば、複数の液検知手段を、注出ノズルから距離をもたせて配置することができ、例えば、液切れを検出した後に強制的に飲料の供給を停止させた場合に、当該飲料における空の部分(又は泡の部分)が注出ノズルに到達する前に余裕をもって停止できる構成となり、飲料停止が間に合わずに飲料が飛散するようなことを効果的に防止することができる。
【0010】
さらには、以下のように構成しても良い。
構成例2.上記構成例1に記載のものにおいて、所定位置に配置された第1の液検知手段と、その第1の液検知手段よりも前記供給管において上流側に配置された第2の液検知手段とを含むように前記複数の液検知手段を構成し、前記冷却水槽の水面より上位置に前記第1の液検知手段を設ける一方、その第1の液検知手段よりも上流側であって、前記冷却水槽の下位置に前記第2の液検知手段を設けるように構成できる。このようにすれば、2つの液検知手段間の距離を上下方向において大きくとることができ、液切れではない気泡を検出して液切れと誤判断するようなことがなくなる。なお、ここでいう上位置、下位置とは、鉛直上下方向における上位置、下位置を意味している。具体的には上記構成例2に記載のものにおいて、前記冷却水槽を備えて構成されるサーバ本体と、そのサーバ本体とは別体に設けられた飲料タンクとを備えて当該飲料注出装置を構成すると共に、前記飲料タンクより前記供給管を介して前記サーバ本体内部に飲料を供給するように構成する一方、その供給管がさらにサーバ本体内部を配されるように構成し、このサーバ本体に対して外部から延びる前記供給管が連結される供給口近傍に、前記第2の液検知手段を配置するように構成できる。このように供給口近傍に一方の液検知手段を設けるようにすれば、当該サーバ本体内において液検知手段間の距離をより一層大きくとることのできる構成となる。
【0011】
また、以下のように構成してもよい。
構成例3.上記請求項1ないし請求項4のいずれか、又は上記構成例1,2のいずれかに記載のものにおいて、前記複数の液検知手段が配置される部分の少なくとも一方の流れ方向を、鉛直上下方向または略鉛直上下方向とするように構成できる。特に、上記構成例3に記載のものにおいて、上位置に配置される液検知手段の付近の流れ方向を鉛直上下方向又は略鉛直上下方向となるように構成すれば、特に気泡の滞留しやすい上部側において液検知手段付近に気泡が滞留しにくい構成となり、より一層液切れの検出精度を高めることができる。さらには、前記供給管において、前記複数の液検知手段が配置される位置の全ての流れ方向を鉛直上下方向または略鉛直上下方向とするように構成できる。このようにすれば、万が一気泡が生じたとしても、いずれの液検知手段の付近においても気泡が滞留することが効果的に防止され、小さな気泡を検出して液切れと判断するようなことが無くなる。
【0012】
さらには、以下のように構成しても良い。
構成例4.上記請求項1ないし請求項4のいずれか、又は構成例1ないし構成例3のいずれかに記載のものにおいて、飲料を制御により注出する注出制御手段を設け、この注出制御手段は、前記判断手段により液切れが判断された場合に、飲料の注出を停止させるように制御を行うように構成できる。具体的には、2つの電圧検知手段により電圧の検知を行うようにした場合には、双方の電圧検知手段が飲料の非検出状態となることを条件として、前記注出制御手段により飲料の注出停止制御を行うように構成できる。このようにすれば、制御により自動注出を行うものにおいて、小さな気泡を検出した場合にその都度自動注出を停止させてしまうことがなく、液切れが生じたときのみ飲料の供給を停止することとなるため、円滑な飲料供給を行い得る装置となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
以下、本発明を生ビールサーバに適用した一実施形態を図1ないし図6に基づいて説明する。
まず、本実施形態の生ビールサーバの注出系統を図1によって説明し、適宜、図2の構成例を参照しつつ説明する。サーバ本体10(図2も参照)の前面には、生ビールを注出するための注出部11と、ジョッキJを載せるための載置台12とが上下に配して設けられている。この注出部11は、ビール給送管として構成された供給管22と接続され、ビールと泡の流路を開閉する弁機構(図示せず)等が内蔵されており、上面には流路切換用の操作レバー14が前後方向の傾倒可能に突設されているとともに、下面には、ビール注出ノズル15と泡注出ノズル16とが設けられている。そして、注出部駆動機構17により、操作レバー14が直立した中立位置から前方に傾倒されると、ビール注出ノズル15からビールが注出され、逆に後方に傾倒されると、泡注出ノズル16から泡が注出されるようになっている。
【0014】
載置台12は、載置台駆動機構18により、直立姿勢と、載置面が先上がりとなった傾斜姿勢との間で移動可能とされている。一方、生ビールを貯留した飲料タンク20(ここではビール樽として構成)が設置されるようになっており、上記した供給管22の入口側が、飲料タンク20の口に装着されたヘッド21を貫通して飲料タンク20内に挿入されている。供給管22は途中でコイル部23が形成され、図2にも示すように、冷凍回路25によりほぼ一定温度に冷却された冷水を貯留した冷水タンク26内に浸漬されている。この供給管22の出口が、上記した注出部11に接続されている。
【0015】
飲料タンク20には、加圧された炭酸ガスが供給されるようになっている。そのため炭酸ガスボンベ30が備えられ、定圧弁31の介設されたガス給送管32の出口が、飲料タンク20のヘッド21の接続口21Aに接続されている。ガス給送管32からは検知管34が分岐されて、炭酸ガスの圧力を検知する圧力センサ35が設けられ、調圧ボード36の入力側に接続されているとともに、検知管34の分岐位置よりも手前の位置には、調圧弁として機能する電磁弁37が介設され、調圧ボード36の出力側に接続されている。
すなわち、圧力センサ35による圧力の検知値が、メインボード38に予め記憶された目標圧力と比較され、その比較に基づいて電磁弁37が開閉されることで、飲料タンク20内に加わる炭酸ガスの圧力が目標圧力に維持されるようになっている。
【0016】
さて、この実施形態では、飲料タンク20内のビールが無くなったこと、いわゆる液切れを検出する手段が講じられており、以下に詳細を説明する。
まず、概要を説明すると、供給管22における異なる位置に、液検知手段として、飲料のインピーダンスに基づく電圧を検知する複数の電圧検知手段が設けられており、それら複数の電圧検知手段にて検知された各検知値、即ち各電圧値を、所定の基準値とそれぞれ比較し、各電圧検知手段の位置における飲料の存在を検出する。そして、この比較検出による複数の検出結果に基づいて液切れを判断することとなる。本実施形態では比較検出手段による検出結果が、複数の電圧検知手段の全てにおいて飲料の非検出状態となった場合に、当該飲料容器の液切れを判断するようにしている。
【0017】
図1、図2に示すように、本実施形態において、複数の電圧検知手段は、所定位置に配置された第1の電圧検知手段たる第1液切れセンサ42aと、その第1の電圧検知手段よりも供給管22において上流側に配置された第2の電圧検知手段たる第2液切れセンサ42bにより構成されている。これらの第1液切れセンサ42a,及び第2液切れセンサ42b(以下、これら双方を総称して、液切れセンサ42a,42bとも称する)は電極式であって、一対の対向した電極43aと、同じく一対の電極43bとをそれぞれ備え、交流の微小電流を流しつつ両電極間の電気抵抗値を測定するようになっている。そして、これら第1液切れセンサ42a,及び第2液切れセンサ42bは供給管22における異なる位置にそれぞれ配置されている。
【0018】
具体的には、図2に示すように、供給管22は、冷却水槽26の内部にその一部が配されて冷却されるように構成され、この供給管22におけるその冷却部分の上流側に複数の電圧検知手段の全て(即ち、図2では第1液切れセンサ42a及び第2液切れセンサ42bの双方)が設けられている。ここでは、冷却水槽26における水面より上位置に第1液切れセンサ42aが設けられており、一方、その第1液切れセンサ42aよりも上流側であって、冷却水槽の下位置に第2液切れセンサ42bが設けられている。本実施形態では、サーバ本体10と飲料タンク20が供給管22を介して連結される構成をなしており、サーバ本体10の内部に双方の液切れセンサ42a,42bが設けられる構成をなしている。なお、サーバ本体10は別体配置された飲料タンク20(図1参照)からの飲料が、サーバ本体10の下方に設けられた供給口51より供給されるように構成されており、この供給口51の近傍に第2液切れセンサ42bが配置される構成をなしている。
【0019】
一方、上記のように構成された液切れセンサ42a,42bからの検知値に基づいて、液切れの判断等を行うため、図1のメインボード38内には、マイクロコンピュータ等を有してなる液切れ検出制御部50が備えられており、図3はこの制御部50の構成を概念的に示している。制御部50においては、各液切れセンサ42a,42bからの検知値と、所定の基準値記憶手段55(ROM,RAM,不揮発性メモリ等により構成される)に記憶された基準値とを比較して、供給管22における各液切れセンサ42a,42bの位置での飲料の存在を検出する比較検出手段と、その比較検出手段による検出結果に基づいて液切れを判断する判断手段が設けられている。具体的にはメインボード38内のCPU53が、記憶手段(例えば、基準値記憶手段55など)等を利用しつつこれら手段として機能することとなる。また、本実施形態では、液切れの際に、液切れランプ57を点灯したり、注出部駆動機構17、或いは載置台駆動機構18などを駆動して自動注出を停止できるように構成されている。なお、CPU53は、注出制御手段として機能して自動注出に関与するが、これについては後述する。
【0020】
図4では、液切れセンサ42a,42bの近傍を拡大して示す拡大図にて液切れセンサ42a,42bによる検知について説明している。図4(a)では第1液切れセンサ42aの付近に気泡Aが生じている場合を示しており、このように気泡が生じると、電極43aによりインピーダンス変化が検知されて飲料の非検出状態となる。一方、このような単なる小さな気泡では第2の液切れセンサ42b付近には依然として飲料Bが存在するため第2液切れセンサ42bでは飲料の検出状態が維持される。これに対して、図4(b)では液切れが生じた場合を示している。液切れが生じる際には、飲料タンク20(図1)側より供給管22の内部の飲料が順次無くなり、図4(b)のように、双方の液切れセンサ42a,42bに跨る連続した空隙部Aが生じるため、第1液切れセンサ42a及び第2液切れセンサ42bの双方において飲料の非検出状態となる。そして、本実施形態では、このように双方の液切れセンサ42a,42bにおいて飲料が非検出状態となることを条件として液切れと判断するようにしている。
【0021】
さらに、液切れの判断については、飲料の非検出状態となる順序を考慮して判断を行ってもよく、図5にはこの場合の液切れ判断の流れを示している。具体的方法としては、第2の電圧検知手段(即ち、第2液切れセンサ42b)において飲料の非検出状態となり、かつ、その後に、第1の電圧検知手段(即ち、第1液切れセンサ42a)にて飲料の非検出状態となる順序で双方の電圧検知手段において、飲料の非検出状態となった場合に、当該飲料容器が液切れであるものと判断するようにしている。この処理の流れについて説明すると、図5に示すように、まず各液切れセンサ42a,42bからのインピーダンス検知値R,Rを取得し、上流側の第2液切れセンサ42bの検知値Rが所定の閾値(即ち、飲料の存在を区別するための閾値)以上となった場合にS110においてYESに進み、第1液切れセンサの検知値Rを検知する。また、ここでは、第2液切れセンサ42Bの検知値Rが所定の閾値以上でない場合には、第1液切れセンサ42aの判断結果を取得せずに液切れではないものと判断して自動注出可能状態を継続する(S140)。一方、S120において第1液切れセンサ42aの検知値Rが閾値以上となった場合、S120にてYESに進み、S130にて自動注出ボタン無効化処理、自動注出キャンセル処理、液切れランプ点灯処理等を行う。また、第1液切れセンサ42aの検知値Rが閾値未満の場合(S120でNO)には液切れではないものと判断してS140にて自動注出可能状態を継続する。なお、ここに示す検知方法はあくまで一例であり、他の方法を用いてもよく、図5の処理に、他の処理を適宜追加してもよい。
【0022】
さらに、上記飲料注出装置1は、自動注出可能に構成されており、この自動注出を行うために飲料を制御により注出する注出制御手段が設けられている。なお、自動注出を行うためのプログラムや各種データは、例えば、メインボード38における記憶手段(ROM,RAM,不揮発性メモリ等により構成:図示略)に記憶しておくことができ、図3に示すように、メインボード38に設けられたCPU53がこれらプログラム(図6に示すもの等)やデータを利用しつつ注出制御手段として機能することとなる。さらに本実施形態では、この注出制御手段は、判断手段により液切れが判断された場合に、飲料の注出を停止させるように制御を行うように構成されている。より詳しくは、双方の液切れセンサ42a,42bが同時に飲料の非検出状態となることを条件として、飲料の注出を停止するように注出制御手段により制御を行うこととなる。
【0023】
具体的には図6に示すような流れをとりつつ自動注出を行うことができる。
まず、利用者が図1の載置台12にジョッキJを載せた後、オペレーションボード39上の注出ボタン(図示略)を押すと、自動注出が有効であるか否かを判断する。図5の処理において自動注出が無効とされている場合には、図6のS200においてYESに進み、当該処理を終了する。なお、無効化について一例を挙げると、図5のS130において無効化となった場合に、無効であることを示す情報を例えばフラグやその他の情報として記憶手段の所定領域に記憶しておくようにすることができ、S200においては、その情報を参照して無効であるか否かの判断を行うようにすることができる。一方、有効である場合にはS210において、NOに進み、注出部の駆動を開始する。具体的には、載置台12が駆動されてジョッキJが底側を前方に突き出した斜め姿勢に持ち来し、注出部駆動機構17に設けられた注出コックモータをONし、操作レバー14を前方に傾倒し、S220にて注出部11が液注出状態となるまで持続する。そして、注出部11が液注出状態となったことが検出された場合には、S230で注出部駆動をOFF(即ち注出コックモータをOFF)する。なお、この際の、注出コックの移動量は、注出コックモータに内蔵したエンコーダによりパルスを検知して所定の移動量に設定するようにできるが、センサーボード40を用いて液注出状態を検知するようにしてもよい。そして、注出部11の駆動が停止した状態で所定時間前傾姿勢に保持され、この間に、ビールが炭酸ガスの圧力を受けて供給管22に圧送される。途中で冷水タンク26内を通過することで適温に冷却されて、ビール注出ノズル15からジョッキJ内に注出される。
【0024】
この注出時間はS240及びS260の処理にて計測されており、所定時間経過するまでビールの注出が維持される。ビールの注出時間が経過すると、S260にてYESに進み、所定の載置台駆動処理を経てジョッキを直立状態にした後、泡注出処理を行う(S280)。この泡注出処理では、操作レバー14が後方に傾倒されて、所定の泡注出位置に位置設定されてから所定時間同姿勢に保持される。この場合においても、エンコーダによる検知にて移動量を設定するように構成してもよく、センサボード40による検知にて設定してもよい。そして、この間は、供給管22に圧送されたビールが、注出部11内の弁機構によって細かい泡となり、泡注出ノズル16からジョッキJ内の生ビールに対して後注ぎされる。泡の注出時間が経過すると、操作レバー14が中立位置に戻って注出部11が閉じ、それとともに載置台12すなわちジョッキJが直立姿勢に戻ることで1回の注出が完了する。なお、注出部11を閉止する際の位置設定は、センサボード40による検知にて微調整を施すように構成できる。このような注出動作が繰り返し行われる。なお、本サーバにおいて、ビール以外に例えばチューハイを注出する場合には、泡注出ノズル16を使用しない等、注出する飲料に応じて適宜に注出方法が変更可能となっている。このようにして自動注出が行われることとなるが、ビールの注出中、S250に示すように、液切れを検出した場合(即ち、図5の処理において、双方の液切れセンサ42a,42bが飲料の非検出状態を検出した場合)には、その時点で注出を停止させ、S290にて液切れランプを点灯させることとなる。これにより、液切れが生じた場合にのみ自動注出が停止され、泡などが飛散することが効果的に防止されることとなる。
【0025】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について図7を参照しつつ説明する。
図7では、2つ設けられた液切れセンサにおいて上位置に配置される液切れセンサ42aの付近の流れ方向が鉛直上下方向となるように供給管22が構成された例について示しており、双方の液切れセンサ42a,42bの付近において流れ方向が鉛直上下方向または略鉛直上下方向となるように供給管22が構成されている。このように構成することにより、双方の液切れセンサ42a,42b共に、付近に気泡が滞留しにくい構成をとることができ、双方の液切れセンサ42a,42bの付近に同時に気泡が滞留して、液切れと誤判断するようなことを効果的に防止できる構成となる。
【0026】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、2つの電圧検知手段を用いて液切れを判断する構成を例示したが、3以上の電圧検知手段を供給管に配置して液切れを判断するように構成してもよい。
(2)上記実施形態では、全ての電圧検知手段において飲料の非検出状態となった場合に液切れを判断するように構成したが、例えば、電圧検知手段を3以上配置した場合に、半数以上の電圧検知手段において飲料の非検出状態となった場合に液切れを判断するようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、サーバ本体に2つの電圧検知手段を配置するように構成したが、供給管の経路上であればこれに限定されない。例えば、1つの電圧検知手段をサーバ本体に設け、それとは異なる電圧検知手段をサーバ本体の外部(例えばサーバ本体と飲料タンクの間等)に配置するように構成してもよい。
(4)本発明は発泡飲料に限らず、他の飲料の注出装置全般に広く適用することができる。
(5)上記実施形態では、液検知手段として電圧検知を行う電圧検知手段を例に挙げたがこれに限定されず、各設置位置において飲料の存在が検出できるものであれば別の検知手段でもよい。例えば、供給管の一部を透明に構成し、光学式センサなどにより飲料の存在を検知するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る飲料注出装置の注出系統を示すブロック図
【図2】飲料注出装置の本体部を概念的に示す概念図
【図3】液切れ検出制御部について概念的に説明するブロック図
【図4】飲料の非検出状態を説明する説明図
【図5】液切れ検出の流れについて概念的に示すフローチャート
【図6】自動注出処理の一例を示すフローチャート
【図7】本発明の第2実施形態に係る飲料注出装置の要部を示す概略図
【符号の説明】
1…飲料注出装置 22…供給管 42a…第1液切れセンサ 42b…第2液切れセンサ

Claims (4)

  1. 飲料を貯留した飲料容器内にガスを供給してその圧力で飲料を注出するものにおいて、
    飲料の供給管における異なる位置にそれぞれ設けられ、それら各位置における飲料の存在に基づいた検知値を出力する複数の液検知手段と、
    これら複数の液検知手段による各検知値を所定の基準値とそれぞれ比較し、各液検知手段の位置における飲料の存在を検出する比較検出手段と、
    この比較検出手段による複数の比較結果に基づいて液切れを判断する判断手段とを備えたことを特徴とする飲料注出装置。
  2. 前記複数の液検知手段は、飲料のインピーダンスに基づく電圧を検知する複数の電圧検知手段を有してなり、
    前記比較検出手段は、それら複数の電圧検知手段にて検知された各電圧値を、所定の基準値とそれぞれ比較して、各電圧検知手段の位置における飲料の存在を検出し、
    さらに、前記判断手段は、この比較検出手段による複数の検出結果に基づいて液切れを判断することを特徴とする請求項1に記載の飲料注出装置。
  3. 前記判断手段は、前記比較検出手段による検出結果が、前記複数の液検知手段の全てにおいて飲料の非検出状態となった場合に、当該飲料容器の液切れを判断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の飲料注出装置。
  4. 前記複数の液検知手段は、所定位置に配置された第1の液検知手段と、その第1の液検知手段よりも前記供給管において上流側に配置された第2の液検知手段とを含み、
    前記判断手段は、前記第2の液検知手段において飲料の非検出状態となり、かつ、その後に、前記第1の液検知手段にて飲料の非検出状態となる順序で双方の液検知手段において、飲料の非検出状態となった場合に、当該飲料容器が液切れであるものと判断することを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載の飲料注出装置。
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