ところで、このような飲料の定量供給装置では、原料容器である濃縮出し容器104内の濃縮出しの残存量について、現在では、例えば、濃縮出し容器104が、透明なボトル、または、透明なパックの場合は、目視により濃縮出し容器104内の原料液である濃縮出しの有無を確認している。
しかしながら、この場合、操作者が、このような原料切れに気付かないで、制御装置の操作ボタン、操作ハンドルを無意識に操作してしまい、例えば、味噌汁椀、うどん、そば、ラーメン用のどんぶりなどからなる容器120内に、予め設定された一定量分が供給されないおそれがある。
また、原料容器である濃縮出し容器104が、例えば、定量供給装置本体102の図示しないカバーなどで覆われて残量が見えない場合は、このような原料切れに気付かないで、制御装置の操作ボタン、操作ハンドルを無意識に操作してしまい、例えば、味噌汁椀、うどん、そば、ラーメン用のどんぶりなどからなる容器120内に、予め設定された一定量分が供給されないおそれがある。
このような飲料の定量供給装置において、原料切れを対処する方法として、従来より、特許文献2(特許第4020687号公報)に開示されるように、インピーダンスを検出することによって、液切れ検知を行う方法が提案されている。
すなわち、泡立ち易さがビールの種類によって異なるので、ビールの種類によっては、樽が空になったことについての検知が遅れ、樽の切り替えのタイミングが遅くなるので、発泡飲料の温度と、インピーダンスに基づく電圧で、液切れ検知を行う方法である。
また、特許文献3(特許第5985955号公報)には、飲料供給管に、通過する飲料の液切れを検出するフォトセンサーからなる液切れ検出センサーが設けられている。
そして、液切れ検出センサーにより検出した飲料供給管の液切れを表示する、表示装置が、注出コックに着脱可能に取り付けられている構成が開示されている。
しかしながら、特許文献2の飲料の定量供給装置は、そもそも、原料飲料の対象がビールであって、発泡飲料の温度と、インピーダンスに基づく電圧によって、異なる種類のビールの検知切れを検知するものに特化したものであって、本願発明が対象とするような、例えば、味噌汁、うどん、そば、ラーメンなどの出し汁や、麺や料理を漬すつけ汁やつけだれなどの全ての飲料に適用できるものではない。
また、発泡飲料の温度と、インピーダンスに基づく電圧を測定するための特殊な測定装置が必要で、しかも、特殊な制御方法、すなわち、発泡飲料の温度と、インピーダンスに基づく電圧との間の複雑な関係式を用いなければならず煩雑である。
さらに、特許文献4(特許第3373275号公報)には、貯留タンク内に挿入される吸い込みパイプに一方の電極を設けるとともに、導電性材料からなる貯留タンクの外部の底部に、他方の電極が接触状態で設けられている。
そして、これらの両電極間の通電状態によって、貯留タンク内の濃縮スープの残量を検出するようになっている。
すなわち、貯留タンク内の濃縮スープの液面が、吸い込みパイプの先端に配設した絶縁体であるノズルの位置まで低下すると、両電極が非通電状態となって、貯留タンク内の濃縮スープの残量が少なくなったことを検知するように構成されている。
しかしながら、特許文献4では、特別な構造の貯留タンクを用いなければならず、コストも高くつくことになる。
また、特許文献4では、例えば、紙パックや樹脂の容器からなる濃縮出し容器を交換して使用することは不可能であり、貯留タンクの上蓋を開けて、貯留タンク内へ濃縮スープを注入補充しなければならず、極めて不便である。
本発明は、このような現状に鑑み、例えば、味噌汁、うどん、そば、ラーメンなどの出し汁や、麺や料理を漬すつけ汁やつけだれを、自動的に、かつ均一な濃度で容器内に常に一定量供給することができる飲料の定量供給装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、目視により原料飲料容器内の原料液である濃縮出しの有無を確認することが不要で、操作者が、このような原料切れに気付かないで、制御装置の操作ボタン、操作ハンドルを無意識に操作することなく、予め設定された一定量分を常に供給することができる飲料の定量供給装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、原料飲料液の原料切れを検知した際に、原料供給ポンプをいったん停止し、原料飲料を新しい原料液と交換できる飲料の定量供給装置を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の飲料の定量供給装置は、
原料飲料液を貯留する原料飲料容器と、
前記原料飲料容器から供給される原料飲料液と、希釈液とを混合して、一定量の希釈された混合飲料を供給する混合供給部と、
前記原料飲料容器から、混合供給部へ原料飲料液を供給する原料供給ポンプと、
を備えた飲料の定量供給装置であって、
前記混合供給部と原料飲料容器との間に、原料飲料容器から供給される原料飲料液の原料切れを検知する原料切れ検出装置を備え、
前記原料切れ検出装置が、原料の供給配管に配置され、原料の流れ方向の位置が相違するように配置された3個以上の電極式の原料切れ検出センサーを備え、
前記原料切れ検出センサーの正極側の原料切れ検出センサーと、負極側の原料切れ検出センサーとの間の全ての導通が非導通状態になった際に、原料供給ポンプを停止するように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、混合供給部と原料飲料容器との間に、原料飲料容器から供給される原料飲料液の原料切れを検知する原料切れ検出装置を備えている。
また、原料切れ検出装置が、原料の供給配管に配置され、原料の流れ方向の位置が相違するように配置された3個以上の電極式の原料切れ検出センサーを備えており、原料切れ検出センサーの正極側の原料切れ検出センサーと、負極側の原料切れ検出センサーとの間の全ての導通が非導通状態になった際に、原料供給ポンプを停止するように構成されている。
1系統の電極間の導通よりも2系統以上の電極間の導通で判断するので、原料の液切れの検知精度が向上して、原料の液切れを確実に検知することができる。
また、原料切れ検出センサーの電極が、電極間の相互の位置が、原料の流れ方向の位置が相違するように配置されている。
従って、例えば、鉛直方向に、原料の供給配管と、原料切れ検出センサーが配置されている場合に、原料切れ検出センサーの2つの電極が、同じ高さ位置にある場合、配管内に同じ条件で原料液が残存するので、通電してしまい、原料切れを検知することが困難である。
これに対して、原料切れ検出センサーの電極が、電極間の相互の位置が、原料の流れ方向の位置が相違するように配置されていれば、一方の電極には、原料液が残存しないので、通電しなくなり、原料切れを確実に検知することができる。
これにより、原料切れ検出装置によって、原料飲料液の原料切れを検知した際に、原料供給ポンプをいったん停止し、原料飲料容器内に新しい原料飲料液を補充するか、または、新しい原料飲料容器と交換することが可能である。
従って、例えば、味噌汁、うどん、そば、ラーメンなどの出し汁や、麺や料理を漬すつけ汁やつけだれを、自動的に、かつ均一な濃度で容器内に常に一定量供給することができる。
また、目視により原料飲料容器内の原料液である濃縮出しの有無を確認することが不要で、操作者が、このような原料切れに気付かないで、制御装置の操作ボタン、操作ハンドルを無意識に操作することなく、予め設定された一定量分を常に供給することができる飲料の定量供給装置を提供することができる。
さらに、本発明は、原料飲料液の原料切れを検知した際に、原料供給ポンプをいったん停止し、原料飲料を新しい原料液と交換できる飲料の定量供給装置を提供することができる。
さらに、原料切れ検出装置として、原料の供給配管に配置された電極式の原料切れ検出センサーを配置するだけで良いので、部品点数が少なくしかも、飲料の定量供給装置自体がコンパクトであり、コストを低減することが可能である。
また、本発明の飲料の定量供給装置は、前記非導通状態が、原料切れ検出センサーの電極間の電位差が、所定の電位差閾値S以下であり、所定の電位差閾値S以下になった際に、原料供給ポンプを停止するように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、非導通状態が、原料切れ検出センサーの電極間の電位差が、所定の電位差閾値S以下であり、所定の電位差閾値S以下になった際に、原料供給ポンプを停止するように構成されている。
従って、所定の電位差閾値Sを、誤動作なく、原料の液切れを検知可能な電位差(電圧)として設定することによって、原料の液切れを確実に検知することができる。
また、本発明の飲料の定量供給装置は、前記原料切れ検出装置が、混合供給部と原料飲料容器との間で、前記原料供給ポンプの上流側の原料供給経路に設けられていることを特徴とする。
このように、原料切れ検出装置が、混合供給部と原料飲料容器との間で、原料供給ポンプの上流側の原料供給経路に設けられているのが望ましい。
これにより、原料の液切れを、即座に、確実に検知することができ、予め設定された一定量分を常に供給することができる飲料の定量供給装置を提供することができる。
また、本発明の飲料の定量供給装置は、前記原料切れ検出センサーの電極が、電極間の相互の位置が、原料の供給配管の断面において、対向する位置に配置されていることを特徴とする。
このように、原料切れ検出センサーの電極が、電極間の相互の位置が、原料の供給配管の断面において、対向する位置に配置されていても良い。
これにより、一方の電極には、原料液が残存しないので、通電しなくなり、原料切れを確実に検知することができる。
また、本発明の飲料の定量供給装置は、前記原料切れ検出センサーの電極が、電極間の相互の位置が、原料の供給配管の断面において、偏位した位置に配置されていることを特徴とする。
このように、原料切れ検出センサーの電極が、電極間の相互の位置が、原料の供給配管の断面において、偏位した位置に配置されていても良い。
これにより、電極間の距離が大きくなるので、電位差が大きくなり、より検知能力が向上し、原料切れを確実に検知することができる。
また、本発明の飲料の定量供給装置は、前記原料切れ検出センサーの電極が配置される原料の供給配管が、鉛直方向に配置されていることを特徴とする。
このように、原料切れ検出センサーの電極が配置される原料の供給配管が、鉛直方向に配置されていても良い。
また、本発明の飲料の定量供給装置は、前記原料切れ検出センサーの電極が配置される原料の供給配管が、傾斜した方向に配置されていることを特徴とする。
このように、原料切れ検出センサーの電極が配置される原料の供給配管が、傾斜した方向に配置されていても良い。
また、本発明の飲料の定量供給装置は、
前記原料切れ検出センサーが、原料切れ検出センサーユニットを備え、
前記原料切れ検出センサーユニットが、
前記原料切れ検出センサーの電極が配置される配管形状の検出センサーユニット本体と、
前記検出センサーユニット本体の入口側に形成され、前記原料の供給配管と脱着自在に装着する入口側接続部と、
前記検出センサーユニット本体の出口側に形成され、前記原料の供給配管と脱着自在に装着する出口側接続部と、
を備えることを特徴とする。
このように構成することによって、例えば、検出センサーユニット本体の入口側に形成された入口側接続部を、原料飲料容器側の原料の供給配管と接続するとともに、検出センサーユニット本体の出口側に形成された出口側接続部を、原料供給ポンプ側の原料の供給配管と接続して、混合供給部と原料飲料容器との間に、原料切れ検出装置の原料切れ検出センサーを簡単に配置することできる。
また、万一、原料切れ検出装置の原料切れ検出センサーが故障した場合にも、原料切れ検出装置の原料切れ検出センサーの交換が容易である。
また、本発明の飲料の定量供給装置は、前記原料切れ検出センサーの電極の先端部が、前記検出センサーユニット本体の配管内面と面一となるように形成されていることを特徴とする。
このように、原料切れ検出センサーの電極の先端部が、検出センサーユニット本体の配管内面と面一となるように形成されているので、原料切れ検出センサーの電極の先端部が、検出センサーユニット本体の配管内に突設することがない。
従って、原料切れ検出センサーの電極の先端部に原料液が付着残存することがなく、衛生的であり、原料液の流れを阻害することがない。
これにより、原料の液切れを、即座に、確実に検知することができ、予め設定された一定量分を常に供給することができる。
また、本発明の飲料の定量供給装置は、前記原料切れ検出センサーの電極が、位置移動自在に構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、原料切れ検出センサーの電極が、位置移動自在に構成されているので、原料液の種類(粘度、塩分など)に応じて、電極相互の位置を変更することによって、所定の電位差閾値Sを、誤動作なく、原料の液切れを検知可能な電位差(電圧)として設定することができ、原料の液切れを確実に検知することができる。
本発明によれば、混合供給部と原料飲料容器との間に、原料飲料容器から供給される原料飲料液の原料切れを検知する原料切れ検出装置を備えている。
また、原料切れ検出装置が、原料の供給配管に配置され、原料の流れ方向の位置が相違するように配置された3個以上の電極式の原料切れ検出センサーを備えており、原料切れ検出センサーの正極側の原料切れ検出センサーと、負極側の原料切れ検出センサーとの間の全ての導通が非導通状態になった際に、原料供給ポンプを停止するように構成されている。
1系統の電極間の導通よりも2系統以上の電極間の導通で判断するので、原料の液切れの検知精度が向上して、原料の液切れを確実に検知することができる。
また、原料切れ検出センサーの電極が、電極間の相互の位置が、原料の流れ方向の位置が相違するように配置されている。
従って、例えば、鉛直方向に、原料の供給配管と、原料切れ検出センサーが配置されている場合に、原料切れ検出センサーの2つの電極が、同じ高さ位置にある場合、配管内に同じ条件で原料液が残存するので、通電してしまい、原料切れを検知することが困難である。
これに対して、原料切れ検出センサーの電極が、電極間の相互の位置が、原料の流れ方向の位置が相違するように配置されていれば、一方の電極には、原料液が残存しないので、通電しなくなり、原料切れを確実に検知することができる。
これにより、原料切れ検出装置によって、原料飲料液の原料切れを検知した際に、原料供給ポンプをいったん停止し、原料飲料容器内に新しい原料飲料液を補充するか、または、新しい原料飲料容器と交換することが可能である。
従って、例えば、味噌汁、うどん、そば、ラーメンなどの出し汁や、麺や料理を漬すつけ汁やつけだれを、自動的に、かつ均一な濃度で容器内に常に一定量供給することができる。
また、目視により原料飲料容器内の原料液である濃縮出しの有無を確認することが不要で、操作者が、このような原料切れに気付かないで、制御装置の操作ボタン、操作ハンドルを無意識に操作することなく、予め設定された一定量分を常に供給することができる飲料の定量供給装置を提供することができる。
さらに、本発明は、原料飲料液の原料切れを検知した際に、原料供給ポンプをいったん停止し、原料飲料を新しい原料液と交換できる飲料の定量供給装置を提供することができる。
さらに、原料切れ検出装置として、原料の供給配管に配置された電極式の原料切れ検出センサーを配置するだけで良いので、部品点数が少なくしかも、飲料の定量供給装置自体がコンパクトであり、コストを低減することが可能である。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の飲料の定量供給装置の正面図、図2は、図1の原料切れ検出装置40の縦断面図、図3は、図2の原料切れ検出装置40のA方向の断面図である。
図1において、符号10は、全体で本発明の飲料の定量供給装置を示している。
図1に示したように、飲料の定量供給装置10は、供給装置本体12を備えており、供給装置本体12の内部に、例えば、出し汁などの原料飲料液A1用の紙パックや樹脂の容器(ペットボトル)(この実施例の場合は、紙パックを例示している)からなる第1の原料飲料容器14aが、取り外し可能でかつ交換可能に配置されている。
なお、第1の原料飲料容器14aは、原料飲料液A1がなくなると、第1の配管チューブ16aを外して容易に交換できるように構成されている。
また、第1の原料飲料容器14aは、例えば、業務用に市販されたキャップ付の容器をそのまま使用して、キャップ部分に第1の配管チューブ16aを通して、第1の配管チューブ16aが取り付けられるように構成しても良い。
そして、制御部24の操作ボタン26を操作することによって、第1の原料飲料容器14aから原料飲料液A1が、例えば、チューブポンプからなる第1の原料供給ポンプ28aによって、第1の送出チューブ30aを介して、混合供給部32に定量供給されるようになっている。
また、同様に、供給装置本体12の側部に、例えば、原料飲料液A2用の紙パックや樹脂の容器(ペットボトル)(この実施例の場合は、紙パックを例示している)からなる第2の原料飲料容器14bが、原料セット部11内に、取り外し可能でかつ交換可能に配置されている。
なお、第2の原料飲料容器14bは、原料飲料液A2がなくなると、第2の配管チューブ16bを外して容易に交換できるように構成されている。
また、第2の原料飲料容器14bは、例えば、業務用に市販されたキャップ付の容器をそのまま使用して、キャップ部分に第2の配管チューブ16bを通して、第2の配管チューブ16bが取り付けられるように構成しても良い。
そして、制御部24の操作ボタン26を操作することによって、第2の原料飲料容器14bから原料飲料液A2が、例えば、チューブポンプからなる第2の原料供給ポンプ28bによって、第2の送出チューブ30bを介して、混合供給部32に定量供給されるようになっている。
なお、この実施例では、制御部24の操作ボタン26を操作することによって、原料飲料液A1用の第1の原料飲料容器14aからの原料飲料液A1、原料飲料液A2用の第2の原料飲料容器14bからの原料飲料液A2を、選択的に混合供給部32に定量供給されるようになっている。
この場合、この実施例では、原料飲料液A1用の第1の原料飲料容器14a、原料飲料液A2用の第2の原料飲料容器14bの2種類の原料飲料容器14を配置しているが、1種類の原料飲料容器14を配置しても良く、また、3種類以上の原料飲料容器14を配置しても良い。
さらに、制御部24の制御によって、操作ボタン26を操作することによって、原料供給ポンプ28(第1の原料供給ポンプ28a、第2の原料供給ポンプ28b)の作動時間、送り出し量を変更して、2種類以上の原料飲料液を混合するようにしても良い。
一方、図示しないが、供給装置本体12の内部には、その後方側に、湯タンクが備えられ、図示しない配管チューブ、電磁弁を介して、混合供給部32に一定量のお湯が供給されるようになっている。
そして、混合供給部32において、湯タンクから供給されるお湯と、原料飲料容器14から定量供給された、原料飲料液A1用の第1の原料飲料容器14aからの原料飲料液A1、または、原料飲料液A2用の第2の原料飲料容器14bからの原料飲料液A2とが混合される。
なお、この場合、湯タンクから供給される液体としては、何ら限定されるものではなく、湯、熱湯、または、冷水、何らかの物質などの原液を、一定量の水で薄めた液体である希釈液などの液体とすることが可能であり、本明細書では、これらを含めて「希釈液」と言う。
これにより、混合供給部32のノズル36を介して、載置台34に載置された、例えば、味噌汁の椀、ラーメンどんぶりなどの容器38内に、例えば、混合された出し汁などの飲料が供給されるようになっている。
なお、湯タンクは、従来から知られている構成のために詳細を図示はしないが、空だき防止のための下限フロート、湯タンクが満水であることを検知する上限フロート、所定温度に加熱するためのヒーター、温度測定のための温度センサーを備えている。
さらに、水道からの水の供給配管を取付けすることができ、この供給配管には、電磁弁が設けられて、上限フロートが動作した際に、電磁弁を閉じて水の供給を停止するように構成されている。
ところで、前述したように、従来の飲料の定量供給装置では、原料容器である濃縮出し容器104内の濃縮出しの残存量について、現在では、例えば、濃縮出し容器104が、透明なボトル、または、透明なパックの場合は、目視により濃縮出し容器104内の原料液である濃縮出しの有無を確認している。
しかしながら、この場合、操作者が、このような原料切れに気付かないで、制御装置の操作ボタン、操作ハンドルを無意識に操作してしまい、例えば、味噌汁椀、うどん、そば、ラーメン用のどんぶりなどからなる容器120内に、予め設定された一定量分が供給されないおそれがある。
また、原料容器である濃縮出し容器104が、例えば、定量供給装置本体102の図示しないカバーなどで覆われて残量が見えない場合は、このような原料切れに気付かないで、制御装置の操作ボタン、操作ハンドルを無意識に操作してしまい、例えば、味噌汁椀、うどん、そば、ラーメン用のどんぶりなどからなる容器120内に、予め設定された一定量分が供給されないおそれがある。
このため、本発明の飲料の定量供給装置10では、混合供給部32と原料飲料容器14との間に、原料飲料容器14から供給される原料飲料液の原料切れを検知する原料切れ検出装置40が配置されている。
すなわち、この実施例の飲料の定量供給装置10では、原料切れ検出装置40が、混合供給部32と原料飲料容器14との間で、原料供給ポンプ28の上流側の原料供給経路に設けられている。
具体的には、混合供給部32と第1の原料飲料容器14aとの間に第1の原料飲料容器14aから供給される原料飲料液A1の原料切れを検知する第1の原料切れ検出装置40aが配置されている。
すなわち、この実施例の飲料の定量供給装置10では、第1の原料切れ検出装置40aが、混合供給部32と第1の原料飲料容器14aとの間で、第1の原料供給ポンプ28aの上流側の原料供給経路(第1の配管チューブ16a)に設けられている。
また、同様に、混合供給部32と第2の原料飲料容器14bとの間に第2の原料飲料容器14bから供給される原料飲料液A2の原料切れを検知する第2の原料切れ検出装置40bが配置されている。
すなわち、この実施例の飲料の定量供給装置10では、第2の原料切れ検出装置40bが、混合供給部32と第2の原料飲料容器14bとの間で、第2の原料供給ポンプ28bの上流側の原料供給経路(第2の配管チューブ16b)に設けられている。
図2〜図3に示したように、原料切れ検出装置40(第1の原料切れ検出装置40a、第2の原料切れ検出装置40b)は、下記のように構成されている。
すなわち、図2〜図3に示したように、原料切れ検出装置40は、原料切れ検出センサー42を備えている。また、原料切れ検出センサー42は、原料切れ検出センサーユニット45を備えている。
また、原料切れ検出センサーユニット45は、原料切れ検出センサー42の電極44、すなわち、この実施例では、原料の流れ方向の位置が相違するように配置された3個の第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44cが配置される、配管形状の検出センサーユニット本体46を備えている。
すなわち、この実施例では、図2〜図3に示したように、検出センサーユニット本体46は、外形形状が四角柱形状で、その内部に断面円形形状の配管50を備えている。
そして、検出センサーユニット本体46の一方の側面46aには、配管50内に連通するネジ穴形状の第1の電極用穴部52aが形成されている。
この第1の電極用穴部52aに、脱着自在なネジ形状の第1の電極44aが装着されている。この第1の電極44aの先端部41aは、検出センサーユニット本体46の配管内面50aと面一となるように形成されている。
また、この第1の電極44aは、制御装置(制御部24)に、図示しない配線を介して電気的に接続されるように構成されている。
また、検出センサーユニット本体46の一方の側面46aには、第1の電極用穴部52aよりも原料の流れ方向の上流側の位置に、配管50内に連通するネジ穴形状の第2の電極用穴部52bが形成されている。
この第2の電極用穴部52bに、脱着自在なネジ形状の第2の電極44bが装着されている。この第2の電極44bの先端部41bは、検出センサーユニット本体46の配管内面50aと面一となるように形成されている。
また、この第2の電極44bは、制御装置(制御部24)に、図示しない配線を介して電気的に接続されるように構成されている。
同様に、検出センサーユニット本体46の他方の側面46bには、第1の電極用穴部52aと第2の電極用穴部52bとの間の流れ方向の中間の位置に、配管50内に連通するネジ穴形状の第3の電極用穴部52cが形成されている。
この第3の電極用穴部52cに、脱着自在なネジ形状の第3の電極44cが装着されている。この第3の電極44cの先端部41cは、検出センサーユニット本体46の配管内面50aと面一となるように形成されている。
また、この第3の電極用穴部52cは、制御装置(制御部24)に、図示しない配線を介して電気的に接続されるように構成されている。
また、検出センサーユニット本体46の入口側に形成され、原料飲料容器14(第1の原料飲料容器14a、第2の原料飲料容器14b)側の原料の供給配管16(第1の配管チューブ16a、第2の配管チューブ16b)と脱着自在に装着する入口側接続部54(第1の入口側接続部54a、第2の入口側接続部54b)が形成されている。
また、検出センサーユニット本体46の出口側に形成され、原料供給ポンプ28(第1の原料供給ポンプ28a、第2の原料供給ポンプ28b)側の原料の供給配管16(第1の配管チューブ16c、第2の配管チューブ16d)と脱着自在に装着する出口側接続部56(第1の出口側接続部56a、第2の出口側接続部56b)が形成されている。
また、この実施例の場合には、図1に示したように、原料切れ検出センサー42の電極44(第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44c)が、電極間の相互の位置が、原料の流れ方向の位置が相違する(電極間距離Tだけ離間する)ように配置されている。
この実施例では、第1の電極44aの方が、上方、原料の流れ方向の下流側に配置されている。
すなわち、原料の流れ方向の下流側に向かって、第2の電極44b、第3の電極44c、第1の電極44aの順に配置されている。
この実施例では、第1の電極44a、第2の電極44bが、正極側であり、第3の電極44cが、負極側となるように設定されている。
そして、制御装置(制御部24)において、原料切れ検出センサー42の電極44(第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44c)による検知結果が、原料切れ検出センサーの正極側の原料切れ検出センサー(第1の電極44a、第2の電極44b)と、負極側の原料切れ検出センサー(第3の電極44c)との間の全ての導通が非導通状態になった際に、原料供給ポンプ28(第1の原料供給ポンプ28a、第2の原料供給ポンプ28b)を停止するように構成されている。
このように構成することによって、1系統の電極間の導通よりも2系統以上(この実施例の場合には、第1の電極44aと第3の電極44cの間、第2の電極44bと第3の電極44cの間の2系統)の電極間の導通で判断するので、原料の液切れの検知精度が向上して、原料の液切れを確実に検知することができる。
すなわち、図4は、原料切れ検出センサー42の電極44(第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44c)による導通状態と原料の検知結果を示す表1である。
なお、表1では、第1の電極44aを電極(1)、第2の電極44bを電極(2)、第3の電極44cを電極(A)としている。
そして、図4の表1に示したように、『Case1』の場合のように、(1)−(A)と(2)−(A))の2系統において、導通がある場合には、原料があると判断される。
また、表1に示したように、『Case2』と『Case3』の場合のように、(1)−(A)と(2)−(A))のいずれか一方で、導通がある場合には、原料があると判断される。
さらに、表1に示したように、『Case4』の場合のように、(1)−(A)と(2)−(A))の2系統のいずれにおいても、導通がない場合(非導通状態になった場合)には、原料がないと判断されて、原料供給ポンプ28(第1の原料供給ポンプ28a、第2の原料供給ポンプ28b)を停止するように構成されている。
この場合、導通があるかないかは、純粋に電気が流れるか否かによって判断する以外にも、例えば、以下のように判断すれば良い。
例えば、制御装置(制御部24)において、原料切れ検出センサー42の電極44(第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44c)による検知結果が、原料切れ検出センサー42の電極間(第1の電極44aと第3の電極44cの間((1)−(A))、第2の電極44bと第3の電極44cの間((2)−(A))の電位差が、所定の電位差閾値S以下になった際に、原料供給ポンプ28(第1の原料供給ポンプ28a、第2の原料供給ポンプ28b)を、それぞれ停止するように構成すれば良い。
すなわち、この実施例では、第1の電極44aと第3の電極44cの間((1)−(A))、第2の電極44bと第3の電極44cの間((2)−(A))の電位差が、所定の電位差閾値S以下になった際に、原料供給ポンプ28(第1の原料供給ポンプ28a、第2の原料供給ポンプ28b)を、それぞれ停止するように構成すれば良い。
この場合、所定の電位差閾値S、電極間距離Tの設定方法は、原料液の種類(塩分濃度、粘度)によって適宜選択可能であるが、例えば、図5の表2(だしの種類による測定結果)、図6のグラフ1(だしありの場合の電極間距離と電圧の関係)のように決定すれば良い。
すなわち、表2、グラフ1は、だし温度、15度、B型粘度計(ローターNo.1、回転数20rpm(トキメック社製))を用いて粘度を測定し、デジタル塩分計(SO−304(タニタ社製))を用いて、塩分濃度を測定し、チューブφ5×9を用いて、だしA〜だしDについて、第1の電極44aと第2の電極44bに直流電圧を印加した時の電極間距離[mm]、電圧[V]の関係を測定した結果である。
この測定結果から、以下のようにして、所定の電位差閾値S、電極間距離Tを設定することができる。
だしAでは、電極間距離Tが0〜2mmまでは電圧値が減少し、3mmからは電圧値が増加している。
電極間距離Tが2mmの場合は、チューブにだしがある場合とない場合で差が、1.54−1.44=0.10Vしかなく誤動作するおそれがある。
これに対して、電極間距離Tが3mmの場合は、だしがある場合とない場合で差が1.76−1.45=0.31Vある。
従って、だしAでは、0.3Vの差があれば、検知できるので、所定の電位差閾値Sを0.3Vとし、電極間距離Tの閾値は3mmとすれば良い。
同様にだしB、だしC、だしDの閾値は、だしありとだしなしの差が、検知できる電圧差(所定の電位差閾値Sである0.3V)になった電極間距離Tの閾値とする。
従って、だしBは、電極間距離Tの閾値3mm、だしCは、電極間距離Tの閾値5mm、だしDは、電極間距離Tの閾値6mmとすれば良い。
この結果から、電極間距離Tとして、10mm以下であれば、だしの種類は違っても電圧値(所定の電位差閾値Sである0.3V)は同じで、だしの種類で電極間距離Tの閾値を変更せずに検知できる距離であることが分かる。
なお、表2、グラフ1の結果から、例えば、塩分4.3[%]のだしAが3mm、塩分4.0[%]のだしBが3mmのように、塩分濃度が濃い方が、電極間距離Tの閾値は小さくなる傾向があることが分かる。
このように構成することによって、混合供給部32と原料飲料容器14(第1の原料飲料容器14a、第2の原料飲料容器14b)との間に、原料飲料容器14から供給される原料飲料液の原料切れを検知する原料切れ検出装置40(第1の原料切れ検出装置40a、第2の原料切れ検出装置40b)を備えている。
また、原料切れ検出装置40が、原料の供給配管16(第1の配管チューブ16a、第2の配管チューブ16b)に配置された電極式の原料切れ検出センサー42を備えており、原料切れ検出センサーの検知結果が、原料切れ検出センサー42の電極44(第1の電極44aと第3の電極44cの間((1)−(A))、第2の電極44bと第3の電極44cの間((2)−(A))間の電位差が、所定の電位差閾値S以下になった際に、原料供給ポンプ28(第1の原料供給ポンプ28a、第2の原料供給ポンプ28b)を停止するように構成されている。
従って、所定の電位差閾値Sを、誤動作なく、原料の液切れを検知可能な電位差(電圧)として設定することによって、原料の液切れを確実に検知することができる。
これにより、原料切れ検出装置によって、原料飲料液の原料切れを検知した際に、原料供給ポンプ28(第1の原料供給ポンプ28a、第2の原料供給ポンプ28b)をいったん停止し、原料飲料容器14(第1の原料飲料容器14a、第2の原料飲料容器14b)内に新しい原料飲料液を補充するか、または、新しい原料飲料容器14と交換することが可能である。
従って、例えば、味噌汁、うどん、そば、ラーメンなどの出し汁や、麺や料理を漬すつけ汁やつけだれを、自動的に、かつ均一な濃度で容器内に常に一定量供給することができる。
また、目視により原料飲料容器14内の原料液である濃縮出しの有無を確認することが不要で、操作者が、このような原料切れに気付かないで、制御装置の操作ボタン、操作ハンドルを無意識に操作することなく、予め設定された一定量分を常に供給することができる飲料の定量供給装置を提供することができる。
さらに、原料飲料液の原料切れを検知した際に、原料供給ポンプ28をいったん停止し、原料飲料を新しい原料液と交換できる。
さらに、原料切れ検出装置40として、原料の供給配管に配置された電極式の原料切れ検出センサー42(原料切れ検出センサーユニット45)を配置するだけで良いので、部品点数が少なくしかも、飲料の定量供給装置自体がコンパクトであり、コストを低減することが可能である。
さらに、例えば、検出センサーユニット本体46の入口側に形成された入口側接続部54(第1の入口側接続部54a、第2の入口側接続部54b)を、原料飲料容器14(第1の原料飲料容器14a、第2の原料飲料容器14b)側の原料の供給配管16(第1の配管チューブ16a、第2の配管チューブ16b)と接続することができる。
また、検出センサーユニット本体46の出口側に形成された出口側接続部56(第1の出口側接続部56a、第2の出口側接続部56b)を、原料供給ポンプ28(第1の原料供給ポンプ28a、第2の原料供給ポンプ28b)側の原料の供給配管16(第1の配管チューブ16c、第2の配管チューブ16d)と接続することができる。
これにより、混合供給部32と原料飲料容器14との間に、原料切れ検出装置の原料切れ検出センサーを簡単に配置することできる。
また、万一、原料切れ検出装置40の原料切れ検出センサー42が故障した場合にも、原料切れ検出装置40の原料切れ検出センサー42(原料切れ検出センサーユニット45)の交換が容易である。
さらに、原料切れ検出センサー42の電極44(第1の電極44a、第2の電極44b)の先端部(44c、44d)が、検出センサーユニット本体46の配管内面50aと面一となるように形成されているので、原料切れ検出センサー42の電極44の先端部が、検出センサーユニット本体46の配管内面50a内に突設することがない。
従って、原料切れ検出センサー42の電極44の先端部に原料液が付着残存することがなく、衛生的であり、原料液の流れを阻害することがない。
これにより、原料の液切れを、即座に、確実に検知することができ、予め設定された一定量分を常に供給することができる。
なお、この実施例のように、原料切れ検出装置40が、混合供給部32と原料飲料容器14との間で、原料供給ポンプ28の上流側の原料供給経路16に設けられているのが望ましい。
これにより、原料の液切れを、即座に、確実に検知することができ、予め設定された一定量分を常に供給することができる。
また、原料切れ検出センサー42の電極44(第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44c)が、電極間の相互の位置が、原料の流れ方向の位置が相違するように配置されている。
従って、例えば、鉛直方向に、原料の供給配管と、原料切れ検出センサー42が配置されている場合に、原料切れ検出センサーの2つの電極が、同じ高さ位置にある場合、配管内に同じ条件で原料液が残存するので、通電してしまい、原料切れを検知することが困難である。
これに対して、原料切れ検出センサー42の電極44(第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44c)が、電極間の相互の位置が、原料の流れ方向の位置が相違するように配置されていれば、一方の電極には、原料液が残存しないので、通電しなくなり、原料切れを確実に検知することができる。
これにより、原料の液切れを、即座に、確実に検知することができ、予め設定された一定量分を常に供給することができる飲料の定量供給装置を提供することができる。
また、この実施例では、原料切れ検出センサー42の電極44(第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44c)が、電極間の相互の位置が、原料の供給配管の断面において、対向する位置に配置されていても良い。
これにより、一方の電極には、原料液が残存しないので、通電しなくなり、原料切れを確実に検知することができる。
また、図7に示したように、原料切れ検出センサー42の電極44(第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44c)が、電極間の相互の位置が、原料の供給配管の断面において、偏位した位置に配置されていても良い。
例えば、図7は、検出センサーユニット本体46の配管50の楕円形状であって、第1の電極44aと第2の電極44bと、第3の電極44cとが、中心角度偏位して配置されている。
これにより、原料切れ検出センサー42の電極44(第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44c)の電極間の距離が大きくなるので、電位差が大きくなり、より検知能力が向上し、原料切れを確実に検知することができる。
なお、この場合、もちろん、第1の電極44aと第2の電極44bにおいても、相互に中心角度偏位して配置されていても良い。
また、図8に示したように、原料切れ検出センサー42の電極44(第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44c)が配置される原料の供給配管16が、傾斜した方向に配置されていても良い。
さらに、図9に示したように、原料切れ検出センサー42の電極44(第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44c)が、位置移動自在に構成されている。
すなわち、検出センサーユニット本体46の一方の側面46aには、配管50内に連通するネジ穴形状の第1の電極用穴部52a、第2の電極用穴部52bが、複数個一定間隔離間して形成されている。
また、同様に、検出センサーユニット本体46の他方の側面46bには、配管50内に連通するネジ穴形状の第3の電極用穴部52cが、複数個一定間隔離間して形成されている。
これにより、この第1の電極用穴部52aを選択して、ネジ形状の第1の電極44aを装着するとともに、第2の電極用穴部52bを選択して、ネジ形状の第2の電極44bを装着する。
さらに、第3の電極用穴部52cを選択して、ネジ形状の第3の電極44cを装着する。
これによって、原料切れ検出センサー42の電極44(第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44c)が、位置移動自在に構成されている。
なお、選択されなかった第1の電極用穴部52a、第2の電極用穴部52b、第3の電極用穴部52cには、液漏れを防止するために、別途図示しない封止ネジを装着すれば良い。
また、例えば、配線が接続されていない、別途用意した第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44cを装着しておいても良い。
これにより、配線を接続し直すことにより、原料切れ検出センサー42の電極44(第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44c)が、位置移動自在に構成することができる。
このように構成することによって、原料切れ検出センサー42の電極44(第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44c)が、位置移動自在に構成されているので、原料液の種類(粘度、塩分など)に応じて、電極相互の位置を変更することによって、所定の電位差閾値Sを、誤動作なく、原料の液切れを検知可能な電位差(電圧)として設定することができ、原料の液切れを確実に検知することができる。
なお、検出センサーユニット本体46の内部に形成された配管50は、この実施例では、ストレートの円柱形状であるが、第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44cとの電極間の距離を長くするために、例えば、図示しないが、スパイラル形状、ジグザグ形状とすることも可能である。
(実施例2)
図10は、4個の電極44(第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44c、第4の電極44d)を配置した状態を説明する別の実施例の図2と同様な原料切れ検出装置40の縦断面図、図11は、図4の表1と同様な導通状態と原料の検知結果を示す表2である。
すなわち、この実施例では、第1の電極44aが、検出センサーユニット本体46の一方の側面46aに配置され、検出センサーユニット本体46の他方の側面46bには、第2の電極44b、第3の電極44c、第4の電極44dが配置されている。
なお、表2では、第1の電極44aを電極(1)、第2の電極44bを電極A、第3の電極44cを電極(B)、第4の電極44dを電極(C)としている。
そして、第1の電極44aである電極(1)を正極の電極とし、第2の電極44bである電極A、第3の電極44cである電極(B)、第4の電極44dである電極(C)を負極の電極としている。
そして、制御装置(制御部24)において、原料切れ検出センサー42の電極44(第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44c、第4の電極44d)による検知結果が、原料切れ検出センサーの正極側の原料切れ検出センサー(第1の電極44a)と、負極側の原料切れ検出センサー(第2の電極44b、第3の電極44c、第4の電極44d)との間の全ての導通が非導通状態になった際に、原料供給ポンプ28(第1の原料供給ポンプ28a、第2の原料供給ポンプ28b)を停止するように構成されている。
このように構成することによって、1系統の電極間の導通よりも2系統以上(この実施例の場合には、第1の電極44aと、第2の電極44b、第3の電極44c、第4の電極44dの間の3系統)の電極間の導通で判断するので、原料の液切れの検知精度が向上して、原料の液切れを確実に検知することができる。
そして、図11の表2に示したように、『Case1』〜『Case7』の場合のように、(1)−(A)、と(1)−(B)、(1)−(C)の3系統のいずれか少なくとも1系統において、導通がある場合には、原料があると判断される。
さらに、表2に示したように、『Case8』の場合のように、((1)−(A)、と(1)−(B)、(1)−(C)の3系統のいずれにおいても、導通がない場合(非導通状態になった場合)には、原料がないと判断されて、原料供給ポンプ28(第1の原料供給ポンプ28a、第2の原料供給ポンプ28b)を停止するように構成されている。
このように構成することによって、1系統の電極間の導通よりも、第1の電極44aと、第2の電極44b、第3の電極44c、第4の電極44dの間の3系統((1)−(A)、と(1)−(B)、(1)−(C)の3系統)の電極間の導通で判断するので、実施例1の2系統の場合よりも、3系統で判断するので、実施例1の2系統の場合の2倍となって、原料の液切れの検知精度がさらに向上して、原料の液切れを確実に検知することができる。
(実施例3)
図12は、4個の電極44(第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44c、第4の電極44d)を配置した状態を説明する別の実施例の図2と同様な原料切れ検出装置40の縦断面図、図13は、図4の表1と同様な導通状態と原料の検知結果を示す表3である。
すなわち、この実施例では、第1の電極44a、第2の電極44bが、検出センサーユニット本体46の一方の側面46aに配置され、検出センサーユニット本体46の他方の側面46bには、第3の電極44c、第4の電極44dが配置されている。
なお、表3では、第1の電極44aを電極(1)、第2の電極44bを電極(2)、第3の電極44cを電極(A)、第4の電極44dを電極(B)としている。
そして、第1の電極44aである電極(1)、第2の電極44bである電極(2)を正極の電極とし、第3の電極44cである電極(A)、第4の電極44dである電極(B)を負極の電極としている。
そして、制御装置(制御部24)において、原料切れ検出センサー42の電極44(第1の電極44a、第2の電極44b、第3の電極44c、第4の電極44d)による検知結果が、原料切れ検出センサーの正極側の原料切れ検出センサー(第1の電極44a、第2の電極44b)と、負極側の原料切れ検出センサー(第3の電極44c、第4の電極44d)との間の全ての導通が非導通状態になった際に、原料供給ポンプ28(第1の原料供給ポンプ28a、第2の原料供給ポンプ28b)を停止するように構成されている。
このように構成することによって、1系統の電極間の導通よりも2系統以上(この実施例の場合には、第1の電極44aと、第2の電極44b、第3の電極44c、第4の電極44dの間の4系統)、すなわち、((1)−(A)、(1)−(B)、(2)−(A)、(2)−(B)の4系統)の電極間の導通で判断するので、原料の液切れの検知精度が向上して、原料の液切れを確実に検知することができる。
そして、図13の表3に示したように、『Case1』〜『Case15』の場合のように、(1)−(A)、と(1)−(B)、(2)−(A)、(2)−(B)の4系統のいずれか少なくとも1系統において、導通がある場合には、原料があると判断される。
さらに、表3に示したように、『Case16』の場合のように、((1)−(A)、と(1)−(B)、(2)−(A)、(2)−(B)の4系統のいずれにおいても、導通がない場合(非導通状態になった場合)には、原料がないと判断されて、原料供給ポンプ28(第1の原料供給ポンプ28a、第2の原料供給ポンプ28b)を停止するように構成されている。
このように構成することによって、1系統の電極間の導通よりも、第1の電極44aと、第2の電極44b、第3の電極44c、第4の電極44dの間の4系統((1)−(A)、(1)−(B)、(2)−(A)、(2)−(B)の4系統)の電極間の導通で判断するので、実施例1の2系統の場合よりも、4系統で判断するので、実施例2の3系統の場合の2倍となって、原料の液切れの検知精度がさらに向上して、原料の液切れを確実に検知することができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、何らこれに限定されるものではなく、例えば、上記実施例では、検出センサーユニット本体46は、外形形状が四角柱形状で、その内部に断面円形形状の配管50を備えているが、検出センサーユニット本体46は、外形形状は、三角柱形状、円柱形状、楕円柱形状、多角形円柱状など適宜変更可能であり、また、配管50の形状も、楕円形状、二つの円形状を組み合わせた形状など特に限定されるものではない。
さらに、上記実施例では、2系統〜4系統の電極の配置について説明したが、何らこれらに限定されるものではない。
なお、電極の数を増やしていくと、原料があるかかないかを判断する処理時間が長くなるので、粘度が高い原料、低い原料など用途に合わせて、最適な電極の数、配置を決定すればよい。
また、例えば、味噌汁、うどん、そば、ラーメンなどの出し汁や、麺や料理を漬すつけ汁やつけだれ以外にも、例えば、ジュース、コーヒー、紅茶などその他の飲料にも適用できるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。